JP6131527B2 - 液体噴射ヘッドユニットの製造方法 - Google Patents

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本発明は、インクジェット式記録ヘッドなどの液体噴射ヘッドを備えた液体噴射ヘッドユニットの製造方法に関するものであり、特に、固定部材を介して液体噴射ヘッドを支持部材に取り付けて構成される液体噴射ヘッドユニットの製造方法に関するものである。
液体噴射装置は、液体を液滴としてノズルから噴射可能な液体噴射ヘッドを備え、この液体噴射ヘッドから各種の液体を噴射する装置である。この液体噴射装置の代表的なものとして、例えば、インクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッドという)を備え、この記録ヘッドのノズルから液体状のインクをインク滴として噴射させて記録を行うインクジェット式記録装置(プリンター)等の画像記録装置を挙げることができる。また、この他、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターに用いられる色材、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイに用いられる有機材料、電極形成に用いられる電極材等、様々な種類の液体の噴射に液体噴射装置が用いられている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを噴射し、ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは生体有機物の溶液を噴射する。
上記のようなプリンターには、複数の記録ヘッドを支持部材に固定した記録ヘッドユニットが搭載されたものがある(例えば、特許文献1参照)。各記録ヘッドは、インクカートリッジ等のインク供給源からのインクを圧力室(圧力発生室)に導入し、圧電素子や発熱素子等の圧力発生手段を作動させることで圧力室内のインクに圧力変動を生じさせ、この圧力変動を利用して圧力室内のインクをノズル面に開口したノズルからインク滴として噴射するように構成されている。支持部材は、記録ヘッドのノズル面に対して平行な板状の部材であり、板厚方向に貫通した開口部が開口されている。そして、各記録ヘッドは、支持部材の開口部からノズル面を露出させた状態で、ねじ等によって該開口部の縁に固定されている。
特開2008−221745号公報
上記構成において、各記録ヘッドは、相対位置が高精度に規定された状態で支持部材に固定されている。これにより、各記録ヘッドから噴射された液滴が記録媒体等の液体着弾対象に対してより高い位置精度で着弾するようになっている。しかしながら、例えば、メンテナンス時に記録ヘッドを修理あるいは交換する場合において、支持部材に対して記録ヘッドを固定する際に取り付け位置の再調整を行うには手間を要し、稼働率の低下を招いていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、支持部材に対する液体噴射ヘッドの取り付け作業性およびメンテナンス性を高めることが可能な液体噴射ヘッドユニットの製造方法を提供することにある。
本発明の液体噴射ユニットの製造方法は、液体を噴射するノズルを複数並設してなるノズル群が形成されたノズル面を有し、各ノズルから液体を噴射させる液体噴射ヘッドと、
当該液体噴射ヘッドの外郭部材よりも剛性の高い素材から成り、当該液体噴射ヘッドに固定される固定部材と、
前記液体噴射ヘッドが前記固定部材を介して取り付けられる支持部材と、
を備え、前記支持部材が、前記液体噴射ヘッドの取り付け位置を規定する位置決め面を有する液体噴射ヘッドユニットの製造方法であって、
前記液体噴射ヘッドの各ノズルから液体を噴射して液体着弾対象に対してアライメントパターンを形成する工程と、
前記アライメントパターンに基づき、前記固定部材に対する前記液体噴射ヘッドの相対位置を調整する位置調整工程と、
前記固定部材に対する前記液体噴射ヘッドの相対位置が規定された状態で当該固定部材と当該液体噴射ヘッドとを固定する第1固定工程と、
前記支持部材の位置決め面に対して前記固定部材を当接させて当該支持部材に対する取り付け位置が規定された状態で当該支持部材と当該固定部材とを固定する第2固定工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、アライメントパターンに基づいて固定部材に対する相対位置が規定された状態で液体噴射ヘッドが固定部材に固定されているので、支持部材の位置決め面に対して固定部材の規制面を当接させた状態で固定することにより、支持部材に対する液体噴射ヘッドの相対位置が精度良く規定される。これにより、支持部材に固定した液体噴射ヘッドの位置ずれを確認する作業が不要になり、液体噴射ヘッドを取り付ける際の作業性を向上させることができる。また、メンテナンス時に液体噴射ヘッドを新たに交換する際、或いは、支持部材から一旦取り外した液体噴射ヘッドを支持部材に再度取り付ける際、支持部材の位置決め面に対して固定部材の規制面を当接させた状態で固定することで位置決めが完了するので、迅速且つ容易に液体噴射ヘッドの交換・修理等が可能となる。
また、前記アライメントパターンを形成する工程において、前記固定部材が前記支持部材の前記位置決め面と当接する面により保持された状態で、前記アライメントパターンを形成することが望ましい。
また、前記アライメントパターンは、ノズル群を構成する各ノズルから同時に液体を噴射することで形成された罫線であり、
前記位置調整工程において、前記固定部材を基準としたときの当該罫線の傾きを取得し、当該傾きが目標範囲内となるように前記固定部材に対する前記液体噴射ヘッドの位置を調整することが望ましい。
この構成によれば、ノズル群を構成する各ノズルから液体を噴射することで実際に形成された罫線の傾きが目標範囲内となるように固定部材に対する前記液体噴射ヘッドの位置が調整させるので、支持部材に液体噴射ヘッドを取り付けた状態においても、ノズル群を構成する各ノズルから液体を噴射した際の着弾位置ずれが抑制される。
さらに、前記位置調整工程において、前記固定部材のエッジと前記アライメントパターンとが平行となるように、前記固定部材に対する前記液体噴射ヘッドの相対位置を調整することが望ましい。
また、前記第1固定工程において、前記固定部材と前記液体噴射ヘッドとの隙間に充填材を充填した状態で、前記固定部材と前記液体噴射ヘッドとが固定されることが望ましい。
さらに、前記第1固定工程において、前記液体噴射ヘッドは、前記固定部材における前記支持部材の前記位置決め面と当接する側の面とは反対側の面に固定されることが望ましい。
さらに、上記目的を達成するために提案される本発明の液体噴射ヘッドユニットの製造方法は、以下の構成を備えたものであってもよい。すなわち、液体を噴射するノズルを複数並設してなるノズル群が形成されたノズル面を有し、各ノズルから液体を噴射させる液体噴射ヘッドと、
当該液体噴射ヘッドに固定される固定部材と、
前記液体噴射ヘッドが前記固定部材を介して取り付けられる支持部材と、
を備え、前記支持部材が、前記液体噴射ヘッドの取り付け位置を規定する位置決め面を有する液体噴射ヘッドユニットの製造方法であって、
前記液体噴射ヘッドの各ノズルから液体を噴射して液体着弾対象に対してアライメントパターンを形成する工程と、
前記アライメントパターンに基づき、前記固定部材に対する前記液体噴射ヘッドの相対位置を調整する位置調整工程と、
前記位置調整工程により前記固定部材に対する前記液体噴射ヘッドの相対位置が規定された状態で当該固定部材と当該液体噴射ヘッドとを固定する第1固定工程と、
前記支持部材の位置決め面に対して前記第1固定工程により前記液体負噴射ヘッドが固定された前記固定部材を当接させて当該支持部材に対する取り付け位置が規定された状態で当該支持部材と当該固定部材とを固定する第2固定工程と、
を経
前記位置調整工程における前記液体噴射ヘッドの相対位置の調整を、前記固定部材のうち、前記支持部材の前記位置決め面に対して当接する面に対して行うことを特徴とする。
また、前記固定部材は、前記支持部材の前記位置決め面と当接する第1面と、当該第1面とは反対側の第2面を有する板材であり、
前記第1固定工程において、前記液体噴射ヘッドは、前記固定部材における前記支持部材の前記位置決め面と当接する側の面とは反対側の面に固定されることが望ましい。
プリンターの内部構成を説明する模式図であり、(a)平面図、(b)側面図である。 記録ヘッドユニットをノズル面側から見た斜視図である。 記録ヘッドユニットの構成を説明する模式図であり、(a)側面図、(b)底面図、(c)正面図である。 ベースプレートの構成を説明する模式図であり、(a)側面図、(b)底面図、(c)(b)における領域Aの拡大図である。 記録ヘッドの構成を説明する模式図であり、(a)ヘッド固定部材を取り付けた状態の斜視図、(b)ヘッド固定部材を取り外した状態の斜視図である。 図5(b)におけるB−B′線の断面図である。 位置調整工程における装置構成を説明する模式図であり、(a)はノズル面側の平面図、(b)は側面図である。 アライメントパターンの一例を示す模式図である。 ヘッド固定部材と記録ヘッド本体との間にスペーサーを介在させた状態を示す模式図である。 ベースプレートの嵌合凹部に記録ヘッドの嵌合凸部を嵌合させる様子を説明する図である。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下においては、液体噴射装置として、液体噴射ヘッドユニットの一種である記録ヘッドユニット2を搭載したインクジェット式記録装置(以下、プリンター1)を例に挙げて説明する。
図1(a)は、プリンター1の構成を模式的に表した平面図であり、図1(b)は、側面図である。このプリンター1は、記録ヘッドユニット2と、インクタンク3と、給紙ローラー4と、搬送機構5とを備えている。記録ヘッドユニット2には、記録ヘッド7(広義の液体噴射ヘッド)が記録紙6(記録媒体或いは着弾対象物の一種)の紙幅方向(記録紙6の搬送方向に対して直交する方向)に沿って複数配列されている。インクタンク3は、記録ヘッドユニット2に供給するためのインクが貯留された貯留部材(液体供給源)の一種である。インクタンク3内のインクは、インク供給チューブ8を介して記録ヘッドユニット2に供給される。
給紙ローラー4は、搬送機構5の上流側に配設され、図示しない給紙部から給紙された記録紙6を狭持した状態で互いに反対方向に同期回転可能な上下一対のローラー4a、4bにより構成されている。この給紙ローラー4は、給紙モーター9からの動力で駆動され、図示しないスキュー補正ローラーと共働して記録紙6の搬送方向に対する傾き及び搬送方向に直行する方向の位置ずれを補正してから、この記録紙6を搬送機構5側に供給する。
搬送機構5は、搬送ベルト11、搬送モーター12、駆動ローラー13、従動ローラー14、テンションローラー15、圧接ローラー16、および、ベルト帯電部17を備えている。搬送モーター12は、搬送機構5の駆動源であり、駆動ローラー13に動力を伝達している。搬送ベルト11は、無端状のベルトであり、駆動ローラー13及び従動ローラー14の間に張設されている。テンションローラー15は、駆動ローラー13と従動ローラー14との間において搬送ベルト11の内周面に当接し、ばね等の付勢部材の付勢力により搬送ベルト11に張力を付与している。圧接ローラー16は、搬送ベルト11を挟んで従動ローラー14の直上に配設され、記録紙6を搬送ベルト11側に押圧している。
ベルト帯電部17は、帯電ローラー18と、帯電用電源19とを備えている。帯電ローラー18は搬送ベルト11を挟んで従動ローラー14の上流側下方に配設され、搬送ベルト11に当接している。帯電用電源19は、帯電ローラー18と導通接続されており、帯電ローラー18に交流電圧を印加する。なお、従動ローラー14は、接地されており、搬送ベルト11を挟んで対向する帯電ローラー18に対する対向電極となっている。このベルト帯電部17は、帯電用電源19が帯電ローラー18を介して搬送ベルト11に電荷を供給し搬送ベルト11を帯電させる。そして、帯電された搬送ベルト11に載置される記録紙6には、誘電分極が発生し、搬送ベルト11との間に静電吸着力が作用する。さらに、圧接ローラー16は、帯電された搬送ベルト11に載置される記録紙6を搬送ベルト11に押し付けて、記録紙6の搬送ベルト11に対する密着性を高める。
また、搬送ベルト11の外周面には、リニアースケール21がベルト全周に渡って配設されている。このリニアースケール21は、スリット状の検出用パターンを搬送ベルト11の搬送方向に一定間隔(例えば、360dpi)で複数配列して構成されている。このリニアースケール21の検出用パターンは、検出ヘッド22によって光学的に検出され、検出信号がエンコーダー信号として、プリンター1の制御部(図示せず)に出力される。したがって、制御部は、このエンコーダー信号に基づいて、搬送機構5(搬送ベルト11)による記録紙6の搬送量を把握することができる。また、このエンコーダー信号は、記録ヘッド7の圧電素子41(後述)を駆動するための駆動信号の発生タイミングを規定する。
図2は、記録ヘッドユニット2をノズル面50側から見た斜視図である。また、図3は、記録ヘッドユニット2の構成を説明する模式図であり、図3(a)は、側面図、図3(b)は、底面図、図3(c)は、正面図である。本実施形態の記録ヘッドユニット2は、複数の記録ヘッド7をベースプレート24(本発明における支持部材に相当)に取り付けて構成されている。このベースプレート24は、例えばステンレス鋼等からなる厚手の金属製板材である。本実施形態のベースプレート24は、記録ヘッド7のノズル面50(ノズル形成基板45:図6参照)に対して垂直な取付面27を有する支持壁部25と、支持壁部25の上端縁から当該取付面27に対して直交する方向(記録ヘッド7のノズル面50に対して平行な方向)に突出したフランジ部26とから断面T字状に形成されている。
支持壁部25は、記録ヘッド7の並設方向に長尺な直方体状の部材である。この支持壁部25の板厚方向両側の面が、記録ヘッド7が固定される取付面27となっている。図4に示すように、本実施形態における支持壁部25には、記録ヘッド7の嵌合凸部63(後述)が嵌合される嵌合凹部28が、取付面27の記録ヘッド取り付け位置に4つずつ、両側で合計8つ形成されている。嵌合凹部28は、支持壁部25を一側面から他側面に向けて板厚方向に凹ませた部分であり、記録ヘッド7のノズル面50に対して平行な面内においてノズル列49に直交する方向の位置を規定する第1の受け面28a(本発明における位置決め面の一種)と、同面内においてノズル列方向の位置を規定する第2の受け面28bとから構成されている(図4(c)参照)。すなわち、第1の受け面28aは取付面27と平行な面であり、第2の受け面28bは第1の受け面28aおよびノズル面50の両面に垂直な面である。また、嵌合凹部28の両側の第2の受け面28bのうちの何れか一方が、記録ヘッド4のノズル列方向の位置を規定する位置決め面となる。
なお、本実施形態の嵌合凹部28は、支持壁部25の下端(フランジ部26とは反対側)から上側(フランジ部26側)の途中まで延在している。すなわち、嵌合凹部28の下端面は開口している一方で、嵌合凹部28の上端には、支持壁部25の構造体による天井面が形成されている。また、他側の取付面27にも、同様の嵌合凹部28が4つ列設されている。そして、一方の取付面27に取り付けられる記録ヘッド7と、他方の取付面27に取り付けられる記録ヘッド7とが、ノズル列方向に交互にずらして配置されている。本実施形態では、一側の記録ヘッド7の列と他側の記録ヘッド7の列とが、記録ヘッド7の列設ピッチの半分の距離だけずれて列設されている。これに対応して、支持壁部25の取付面27には、一側の嵌合凹部28の列と他側の嵌合凹部28の列とが、記録ヘッド7の列設ピッチの半分の距離だけずれて列設されている。なお、嵌合凹部28の記録ヘッド7の列設方向における両側縁には、記録ヘッド取付用ねじ穴29が開設されている。この記録ヘッド取付用ねじ穴29の内周面には螺旋が切られている。
フランジ部26は、記録ヘッド7のノズル面50に対して平行、かつ、肉厚な板状に形成されている。このフランジ部26により、支持壁部25(ベースプレート24)の強度が高められている。本実施形態のフランジ部26は、支持壁部25の上部において支持壁部25の両側の取付面27から外側に向けて突出した庇状に形成されている。このフランジ部26には、各記録ヘッド7の接続流路と記録ヘッド7側で連通する連通孔30が板厚方向に貫通した状態で形成されている。なお、連通孔30の記録ヘッド7とは反対側は、インク供給チューブ8と接続されている。これにより、インクタンク3内のインクは、インク供給チューブ8および連通孔30を介して各記録ヘッド7に供給される。
図5は、記録ヘッド7の構成を説明する模式図であり、図5(a)は、ヘッド固定部材33を取り付けた状態の斜視図、図5(b)は、ヘッド固定部材33を取り付ける前の状態の斜視図である。また、図6は、図5(b)におけるB−B′線の断面図である。なお、図6では、他方のノズル列49に対応する構成が、図示されたものと左右方向に対称であるため省略されている。
本実施形態における記録ヘッド7は、ノズル48からインク滴を噴射する記録ヘッド本体32(狭義の液体噴射ヘッド)と、この記録ヘッド本体32の一側面(ベースプレート24への取り付け時に取付面27と対向する側の面)に取り付けられたヘッド固定部材33と、を備えている。
本実施形態における記録ヘッド本体32は、ヘッドケース37(外郭部材の一種)、振動子ユニット36、および流路ユニット35を備えている。なお、上記したように、他方のノズル列49に対応する構成が、左右方向に対称であるため、一側の説明を省略する。ヘッドケース37は、記録ヘッド本体32の上面および側面の大部分を構成するケース部材であり、その内部に圧電素子41(本発明における圧力発生手段に相当)が収容されている。具体的に説明すると、ヘッドケース37は、例えば、エポキシ系樹脂などの樹脂により作製された中空箱体状部材である。このヘッドケース37の先端側には、ノズル形成基板45を露出させた状態で流路ユニット35が固定されている。また、ヘッドケース37の内部には、振動子ユニット36を収容するための収容空部38と、インクタンク3からのインクを流路ユニット35側に供給するケース流路39とが、その高さ方向に貫通して形成されている。
ケース流路39の上流側は、図5に示すように、ヘッドケース37の上面から上方に突出した筒状の接続部39′となっている。この接続部39′は、ベースプレート24に記録ヘッド7が取り付けられた状態においてフランジ部26の連通孔30に対応する位置に設けられている。すなわち、ベースプレート24に記録ヘッド7が取り付けられると、接続部39′と連通孔30とが図示しないパッキン等を介して連通するように構成されている。また、ケース流路39の下端は、流路ユニット35のインク導入口を介してリザーバー51(後述)と連通される。なお、図5に示すように、記録ヘッド本体32の一側面には、ヘッド固定部材33を固定するためのヘッド固定部材取付用ねじ穴40が、ノズル列49方向の両端部分に合計2つ形成されている。このヘッド固定部材取付用ねじ穴40の内周面には螺旋が切られている。
振動子ユニット36は、複数の圧電素子41(圧力発生手段の一種)からなる圧電素子群、フレキシブルケーブル43(配線部材)等から構成されている。圧電素子群を構成する圧電素子41は、縦方向に細長い櫛歯状に形成されており、数十μm程度の極めて細い幅に切り分けられている。そして、この圧電素子41は縦方向に伸縮可能な縦振動型の圧電素子41として構成されている。各圧電素子41は、固定端部を固定板42上に接合することにより、自由端部を固定板42の先端縁よりも外側に突出させて所謂片持ち梁の状態で固定されている。そして、各圧電素子41における自由端部の先端は、後述するように、それぞれ流路ユニット35におけるダイヤフラム部57を構成する島部58に接合される。フレキシブルケーブル43は、一端が固定板42とは反対側となる固定端部の側面で圧電素子41と接続され、他端がプリンター1の制御部に接続されている。なお、フレキシブルケーブル43の制御部への接続は、図示を省略している。また、各圧電素子41を支持する固定板42は、圧電素子41からの反力を受け止め得る剛性を備えた金属製の板材によって構成される。本実施形態では、厚さが1mm程度のSUS(ステンレス鋼)板によって作製されている。
流路ユニット35は、ノズル形成基板45、流路形成基板46、および振動板47から構成されている。この流路ユニット35は、ノズル形成基板45を流路形成基板46の一方の表面に、振動板47をノズル形成基板45とは反対側となる流路形成基板46の他方の表面にそれぞれ配置して積層し、接着等により一体化することで形成される。
ノズル形成基板45は、ドット形成密度に対応したピッチで複数のノズル48を列状に開設したシリコン単結晶からなる薄いプレートである。これら列状に開設したノズル48によって、ノズル列49(ノズル群の一種)が構成されている。本実施形態では、例えば、180個のノズル48から構成されるノズル列49が紙幅方向に沿って列設されている。なお、ノズル形成基板45の下面(流路形成基板46とは反対側の面)がノズル面50である。
流路形成基板46は、リザーバー51(共通液室)、インク供給口52、および圧力室53からなる一連のインク流路を形成する板状部材である。本実施形態の流路形成基板46は、シリコン単結晶基板をエッチング処理することで作製されている。リザーバー51は、複数の圧力室53に共通なインクを導入する空部である。このリザーバー51のノズル列49方向における一方の端部には、振動板47のインク導入口を介してケース流路39が連通されている。インク供給口52は、圧力室53とリザーバー51との間を連通する流路幅の狭い狭窄部として形成されている。圧力室53は、ノズル列49方向に対して直交する方向に細長い室であり、隔壁で区画された状態で各ノズル48に対応して複数列状に形成されている。
振動板47は、SUS等の金属製の支持板55上にPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂フィルム56をラミネート加工した二重構造の複合板材である。この振動板47には、リザーバー51とケース流路39を繋げるインク導入口が上下方向に貫通して形成されている。また、振動板47は、圧力室53の一方の開口面(ノズル形成基板45とは反対側の面)を封止して、この圧力室53の容積を変動させるためのダイヤフラム部57を形成すると共に、リザーバー51の一方の開口面(ノズル形成基板45とは反対側の面)を封止するコンプライアンス部59を形成している。詳しく説明すると、ダイヤフラム部57は、圧力室53に対応した部分の支持板55にエッチング加工を施し、当該部分を環状に除去して圧電素子41の自由端部の先端を接合するための島部58を複数形成することで構成されている。この島部58は、圧力室53の平面形状と同様に、ノズル列49と直交する方向に細長いブロック状であり、この島部58の周りの樹脂フィルム56が弾性体膜として機能する。また、コンプライアンス部59として機能する部分、すなわちリザーバー51に対応する部分は、このリザーバー51の開口形状に倣って支持板55がエッチング加工で除去され、樹脂フィルム56のみとなっている。
上記構成のような記録ヘッド本体32では、インクタンク3からのインクをインク供給チューブ8、およびベースプレート24の連通孔30を介して取り込むことで、ケース流路39、リザーバー51、インク供給口52、および圧力室53からなる一連の流路がインクで満たされる。そして、プリンター1の制御部からの駆動信号の供給により、圧電素子41の自由端部を伸縮させ、圧力室53内に圧力変動を生じさせる。この圧力変動を制御することで、圧力室53に連通したノズル48からインク滴を噴射させたり、或いは、インクが噴射されない程度にノズル48におけるメニスカスを微振動させたりする。
ヘッド固定部材33は、ヘッドケース37よりも剛性が高い、例えば、SUS等の金属からなる板材である。このヘッド固定部材33の寸法に関し、ノズル列49方向における寸法が、ヘッドケース37の同方向の寸法よりも長く、かつ、ノズル面50に垂直な方向における寸法(高さ)が、ヘッドケース37の同方向の寸法(高さ)よりも短く(低く)形成されている。そして、ヘッド固定部材33は、その上面を記録ヘッド本体32の上面に揃えると共に、ノズル面50のノズル48(位置決めの基準となるノズル)に対してノズル列方向の相対位置が規定された状態で当該ヘッドケース37に取り付けられている。なお、記録ヘッド本体32とヘッド固定部材33との位置決めの詳細については後述する。
ヘッド固定部材33が記録ヘッド本体32のヘッドケース37に取り付けられた状態では、ヘッド固定部材33のノズル列49方向における両端部が、ヘッドケース37(記録ヘッド本体32)よりも外側にそれぞれ突出する。なお、ヘッド固定部材33には、ヘッドケース37のヘッド固定部材取付用ねじ穴40に対応する第1のねじ挿通穴61が板厚方向に貫通している。この第1のねじ挿通穴61の内径は、ヘッド固定部材取付用ねじ穴40の内径よりも少し大きく設定されている。また、ヘッド固定部材33のヘッドケース37から外側に突出した部分には、ベースプレート24の記録ヘッド取付用ねじ穴29に対応する第2のねじ挿通穴62が板厚方向に貫通している。この第2のねじ挿通穴62の内径は、記録ヘッド取付用ねじ穴29の内径よりも少し大きく設定されている。
本実施形態におけるヘッド固定部材33において、ヘッドケース37とは反対側の面には嵌合凸部63が形成されている。この嵌合凸部63は、第1のねじ挿通穴61よりも内側の部分がヘッドケース37とは反対側に突出した部分である。言い換えると、ヘッド固定部材33における第1のねじ挿通穴61よりも内側の板厚が、他の部分に比べて厚くなっている。この嵌合凸部63は、ベースプレート24の嵌合凹部28の第1の受け面28aに当接する第1の規制面63aと、嵌合凹部28の第2の受け面28bに当接する第2の規制面63bとから構成されている。この第1の規制面63aと第1の受け面28aとの当接により、ベースプレート24に対する記録ヘッド7のノズル列に直交する方向の位置が規定される。また、上記の嵌合凹部28の位置決め用の第2の受け面28bと、これに対向する第2の規制面63bとの当接により、ベースプレート24に対する記録ヘッド7のノズル列方向の位置が規定される。すなわち、嵌合凸部63と嵌合凹部28の嵌合により、ノズル面50方向におけるベースプレート24に対する記録ヘッド7の取り付け位置が規定される。
次に、上記構成の記録ヘッドユニット2の製造方法について説明する。
記録ヘッドユニット2は、ヘッド固定部材33に対する記録ヘッド本体32の位置を調整する位置調整工程と、位置決め状態でヘッド固定部材33と記録ヘッド本体32とを固定する第1固定工程と、ベースプレート24の位置決め面(28a,28b)に対してヘッド固定部材33を当接させてベースプレート24に対する取り付け位置が規定された状態でベースプレート24とヘッド固定部材33とを固定する第2固定工程と、を経て製造される。
図7は、位置調整工程における装置構成を説明する模式図であり、(a)はノズル面50側の平面図、(b)は側面図である。なお、同図において治具等については破線で示している。位置決め調整装置は、第1の治具65、第2の治具66、およびカメラ67を備えている。第1の治具65は、ヘッド固定部材33を保持する治具であり、位置決め調整装置において規定位置に固定されている。これに対し、第2の治具66は、記録ヘッド本体32を保持する治具であり、位置決め調整装置において移動可能に配置されている。カメラ67は、CCDカメラ等により構成され、記録紙6に記録されたアライメントパターンを撮像し、図示しない制御装置側に出力する。また、ケース流路39の接続部39′には、図示しないインクカートリッジ側からの供給チューブが接続され、記録ヘッド本体32の内部流路にインクが供給される。
位置調整工程では、まず、ヘッド固定部材33を、第1の治具65の治具に取り付ける。この際、第1の治具65は、嵌合凸部63の第1の規制面63aおよび第2の規制面63bに当接することでヘッド固定部材33を位置決め調整装置の規定位置に位置決めした状態で保持する。次に、記録ヘッド本体32を、第2の治具66に取り付ける。第2の治具66は、記録ヘッド本体32(ヘッドケース37)の一側面を、ヘッド固定部材33の嵌合凸部63とは反対側の面に当接させた状態で記録ヘッド本体32を保持する。続いて、この状態で、記録ヘッド本体32のノズル列49を構成する全てのノズル48から同時にインクを噴射させて、記録紙6に対してノズル列方向に沿った罫線をアライメントパターンとして記録する。記録されたアライメントパターンは、カメラ67によって撮像されて図示しないモニターに映し出される。
図8は、アライメントパターンの一例を示す模式図である。同図において、破線Aで示す罫線が基準線であり、実線Bで示す罫線が記録ヘッド本体32によって記録されたアライメントパターンである。本実施形態において、基準線Aは、アライメントパターンの撮影画像に重ねてモニターに映し出されるようになっている。なお、カメラ67によってアライメントパターンと一緒に撮像されたヘッド固定部材33のエッジ(例えば、ヘッド固定部材33のヘッドケース37側の面の下端縁のエッジ)を基準線Aとすることも可能である。図8(a)に示すように、記録されたアライメントパターンBが基準線Aに対して傾斜している場合、図8(b)に示すように、目標とする状態、すなわち、アライメントパターンBが基準線Aに対して平行となるように第2の治具66によって記録ヘッド本体32の位置を調整する。例えば、基準線Aに対するアライメントパターンBの傾斜角度を、図示しない制御装置で測定し、或いは、作業者がモニター上で目視によって確認しつつ、傾斜角度に応じて記録ヘッド本体32のノズル面50に平行な面内での角度(傾き)を第2の治具66によって調整する。なお、基準線Aに対する罫線Bの傾きに関して目標範囲(例えば、0°±0.5°)を定めておき、当該目標範囲内となるように調整してもよい。
次に、位置が調整された状態で固定ねじを第1のねじ挿通穴61に挿通してヘッド固定部材取付用ねじ穴40に螺合させることで、ヘッド固定部材33と記録ヘッド本体32とを仮固定する。すなわち、多少の位置調整が可能なようにねじを完全に締め込まない状態にする。なお、ヘッド固定部材33と記録ヘッド本体32とを接着剤によって仮固定しても良い。この仮固定状態で、記録紙6に対してアライメントパターンBを再度記録し、基準線Aに対する傾きを確認し、両者が平行になるまで第2の治具66によって記録ヘッド本体32の位置を調整する。
ヘッド固定部材33に対する記録ヘッド本体32の相対位置が調整された結果、ヘッド固定部材33と記録ヘッド本体32との間に隙間が生じた場合、図9に示すように、ヘッド固定部材33と記録ヘッド本体32との間に、隙間に応じた大きさのスペーサー69(充填材)を介在させる。なお、スペーサー69以外に接着剤等の他の充填材を充填させても良い。この状態で(充填材が接着剤の場合、接着剤が硬化した状態で)固定ネジを締め込むことでヘッド固定部材33と記録ヘッド本体32とを本固定する(第1固定工程)。これにより、ヘッド固定部材33とヘッド固定部材33のノズル48との相対位置が高精度に規定された記録ヘッド7が完成する。
次に、ベースプレート24に対して、上記の手順で作製された記録ヘッド7を順次固定する(第2固定工程)。この第2固定工程では、図10に示すように、ベースプレート24の取付面27における嵌合凹部28に、記録ヘッド7(ヘッド固定部材33)の嵌合凸部63を嵌合させる。このとき、ベースプレート24の位置決め面である嵌合凹部28の第1の受け面28aおよび第2の受け面28bに対し、ヘッド固定部材33の第1の規制面63aおよび第2の規制面63bをそれぞれ当接させることにより、ベースプレート24に対する記録ヘッド7が位置決めされる。この状態で、第2のねじ挿通穴62を通して記録ヘッド取付用ねじ穴29に固定ねじを螺合して、記録ヘッド7をベースプレート24に固定する。このようにして、必要数の記録ヘッド7をベースプレート24に固定することで、記録ヘッドユニット2が完成する。
以上のように、本発明に係る記録ヘッドユニット2によれば、アライメントパターンに基づいてヘッド固定部材33に対する相対位置が規定された状態で記録ヘッド本体32がヘッド固定部材33に固定されているので、ベースプレート24の位置決め面に対してヘッド固定部材33の規制面を当接させた状態で固定することにより、ベースプレート24に対する記録ヘッド7の相対位置が精度良く規定される。これにより、ベースプレート24に固定した記録ヘッド7の位置ずれを確認する作業が不要になり、記録ヘッド7を取り付ける際の作業性を向上させることができる。また、メンテナンス時に記録ヘッド7を新たに交換する際、或いは、ベースプレート24から一旦取り外した記録ヘッド7をベースプレート24に再度取り付ける際、ベースプレート24の位置決め面に対してヘッド固定部材33の規制面を当接させた状態で固定することで位置決めが完了するので、迅速且つ容易に記録ヘッド7の交換・修理等が可能となる。
ところで、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、ヘッド固定部材33に嵌合凸部63を、ベースプレート24に嵌合凹部28を設けたが、これには限られない。例えば、ヘッド固定部材に嵌合凹部を設け、ベースプレートに嵌合凸部を設けてもよい。また、両部材に嵌合凸部および嵌合凹部を設けずに、ベースプレート24の取付面27に、記録ヘッド7のノズル列方向の位置を規制する凸部(例えばリブ等)を設ける構成を採用しても良い。この場合でも、ヘッド固定部材33を取付面27(位置決め面)に当接させるとともに凸部に当接させることで、ベースプレートに対する記録ヘッドの位置を規定することができる。
さらに、上記実施形態では、ベースプレート24とヘッド固定部材33、および、記録ヘッド本体32とヘッド固定部材33を、それぞれねじを用いて固定したが、これには限られない。例えば、UV硬化樹脂やシール等の接着剤を用いて、それぞれの部材同士を接着固定しても良い。
そして、上記各実施形態では、圧力発生手段として所謂縦振動型の圧電素子41を例示したが、これには限られず、例えば、所謂撓み振動型の圧電素子を採用することも可能である。その他、発熱により気泡を発生させることで圧力変動を生じさせる発熱素子や、静電気力により圧力室の作動面を変位させることで圧力変動を生じさせる静電アクチュエーターなどの圧力発生手段を採用する構成においても本発明を適用することが可能である。
また、本発明は、ノズルからインク等の液体を噴射させる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置であれば、プリンターに限らず、プロッター、ファクシミリ装置、コピー機等、各種のインクジェット式記録装置や、記録装置以外の液体噴射装置、例えば、ディスプレイ製造装置、電極製造装置、チップ製造装置等にも適用することができる。
1…プリンター,2…記録ヘッドユニット,6…記録紙,7…記録ヘッド,24…ベースプレート,25…支持壁部,26…フランジ部,27…取付面,28…嵌合凹部,28a…第1の受け面,28b…第2の受け面,29…記録ヘッド取付用ねじ穴,32…記録ヘッド本体,33…ヘッド固定部材,40…ヘッド固定部材取付用ねじ穴,41…圧電素子,48…ノズル,49…ノズル列,50…ノズル面,61…第1のねじ挿通穴,62…第2のねじ挿通穴,63…嵌合凸部,63a…第1の規制面,63b…第2の規制面,65…第1の治具,66…第2の治具,67…カメラ,69…スペーサー

Claims (6)

  1. 液体を噴射するノズルを複数並設してなるノズル群が形成されたノズル面を有し、各ノズルから液体を噴射させる液体噴射ヘッドと、
    当該液体噴射ヘッドに固定される固定部材と、
    前記液体噴射ヘッドが前記固定部材を介して取り付けられる支持部材と、
    を備え、前記支持部材が、前記液体噴射ヘッドの取り付け位置を規定する位置決め面を有する液体噴射ヘッドユニットの製造方法であって、
    前記液体噴射ヘッドの各ノズルから液体を噴射して液体着弾対象に対してアライメントパターンを形成する工程と、
    前記アライメントパターンに基づき、前記固定部材に対する前記液体噴射ヘッドの相対位置を調整する位置調整工程と、
    前記位置調整工程により前記固定部材に対する前記液体噴射ヘッドの相対位置が規定された状態で当該固定部材と当該液体噴射ヘッドとを固定する第1固定工程と、
    前記支持部材の位置決め面に対して前記第1固定工程により前記液体負噴射ヘッドが固定された前記固定部材を当接させて当該支持部材に対する取り付け位置が規定された状態で当該支持部材と当該固定部材とを固定する第2固定工程と、
    を経
    前記位置調整工程における前記液体噴射ヘッドの相対位置の調整を、前記固定部材のうち、前記支持部材の前記位置決め面に対して当接する面に対して行うことを特徴とする液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
  2. 前記アライメントパターンを形成する工程において、前記固定部材が前記支持部材の前記位置決め面と当接する面により保持された状態で、前記アライメントパターンを形成することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
  3. 前記アライメントパターンは、ノズル群を構成する各ノズルから同時に液体を噴射することで形成された罫線であり、
    前記位置調整工程において、前記固定部材を基準としたときの当該罫線の傾きを取得し、当該傾きが目標範囲内となるように前記固定部材に対する前記液体噴射ヘッドの位置を調整することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
  4. 前記位置調整工程において、前記固定部材のエッジと前記アライメントパターンとが平行となるように、前記固定部材に対する前記液体噴射ヘッドの相対位置を調整することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
  5. 前記第1固定工程において、前記固定部材と前記液体噴射ヘッドとの隙間に充填材を充填した状態で、前記固定部材と前記液体噴射ヘッドとが固定されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
  6. 前記固定部材は、前記支持部材の前記位置決め面と当接する第1面と、当該第1面とは反対側の第2面を有する板材であり、
    前記第1固定工程において、前記液体噴射ヘッドは、前記固定部材における前記支持部材の前記位置決め面と当接する側の面とは反対側の面に固定されることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドユニットの製造方法。
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