JP6131456B2 - 製氷装置および冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭用冷凍冷蔵庫の製氷装置において、製氷された氷を効率的に製氷皿から離氷させる技術に関するものである。
従来、この種の冷蔵庫の製氷装置としては、製氷皿の両面に製氷区画を設け、給水時の熱を利用して氷の離氷を容易にするものがある(例えば特許文献1参照)。
図11、図12、図13は、特許文献1に記載された従来の製氷装置を示すものである。
図11〜図12において、製氷装置55は冷凍冷蔵庫のフリーザ56内に配置されており、ハウジング57を有している両面角氷トレイ58を含んでいる。ハウジング57の第一の側面59には、第一の角氷キャビティ60が設けられている。ハウジング57の第二の側面61には、第二の角氷キャビティ62が設けられている。
また製氷装置55には、ブラケット63によってフリーザ56に取り付けられているソレノイド64が設けられており、プランジャ65、ピニオン66、第一の端シャフト67を介してハウジング57を回転させる。
製氷装置55には更に注水管68を含んでおり、配管69から供給された所定量の水を第一の角氷キャビティ60、もしくは第二の角氷キャビティ62に注水する。また、配管69に近接して霜取り用のヒータ70が配置されており、給水する水を適宜加熱する。
図13に示す様に、第一の角氷キャビティ60の側面71と、第二の角氷キャビティ62の側面72は互いに隣接している。
配管69及び注水管68を経由して供給された水が第一の角氷キャビティ60に貯水され、フリーザ56内の冷気によって製氷される。製氷完了後、ソレノイド64等の回転手段によってハウジング57が回転し、第一の角氷キャビティ60が下向きとなり、空の第二の角氷キャビティ62は上向きになる。ここで、再度注水管68から水が第二の角氷キャビティ62に供給される。供給された水の熱は側面71、側面72を介して第一の角氷キャビティ60内の氷に伝えられる。この熱により、第一の角氷キャビティ60内の氷表面を融かし、氷を第一の角氷キャビティから離脱させることを助けるとしている。
特開平8−189737号公報
しかしながら、前記従来の構成では、製氷皿を反転させる際にソレノイドを用いており、駆動力を製氷皿に伝達するために、ラック&ピニオン機構が必要で、そのための収納スペースを割く必要がある。また、ソレノイドの動作は一瞬であり、非常に速い製氷皿回転速度となり、離氷時に氷飛散の恐れがある。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、部品点数が少なく省スペースであり、かつ
氷が正常に落下する製氷装置と冷蔵庫を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の製氷装置は、冷蔵室内に配置された給水タンクと、前記給水タンクから水を送出する給水ポンプと、前記給水ポンプに接続され下方に水を搬出する給水パイプとからなる給水手段と、製氷室内に配置され、製氷皿と、前記製氷皿を回転駆動させる製氷メカと、前記製氷メカ内に備えられた駆動モータと、前記製氷メカに設けられ氷の有無を検知する検氷レバーと、前記製氷皿と前記製氷メカが取り付けられたハウジングとからなる製氷装置において、前記駆動モータにて前記製氷皿を直接回転駆動させるもので、前記駆動モータは前記製氷皿を捻ることなく前記製氷皿への給水の熱による前記製氷皿の変形で離氷する際、冷却用ファンが所定時間停止されることによ
り、少ない部品点数で省スペースな製氷装置を提供することができ、かつ氷が飛散せず正常な離氷が実現できる。
本発明の製氷装置は、少ない部品点数で省スペースな製氷装置を提供することができ、かつ氷が飛散せず正常な離氷が実現できる。
本発明の実施の形態1における製氷装置を備えた冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態1における製氷装置を備えた冷蔵庫の側面断面図 本発明の実施の形態1における給水手段及び製氷装置を示す要部断面図 本発明の実施の形態1における製氷装置の斜視図 本発明の実施の形態1における製氷装置の斜視分解図 本発明の実施の形態1における製氷装置の側面断面図 本発明の実施の形態1における製氷状態を示す製氷皿の要部断面図 本発明の実施の形態1における離氷状態を示す製氷皿の側面断面図 本発明の実施の形態2における製氷皿の要部斜視断面図 本発明の実施の形態3における製氷皿の要部斜視断面図 従来の製氷装置の側面断面図 従来の製氷装置における製氷皿の平面図 従来の製氷装置における離氷状態を示す製氷皿の側面断面図
第1の発明は、冷蔵室内に配置された給水タンクと、前記給水タンクから水を送出する給水ポンプと、前記給水ポンプに接続され下方に水を搬出する給水パイプとからなる給水手段と、製氷室内に配置され、製氷皿と、前記製氷皿を回転駆動させる製氷メカと、前記製氷メカ内に備えられた駆動モータと、前記製氷メカに設けられ氷の有無を検知する検氷レバーと、前記製氷皿と前記製氷メカが取り付けられたハウジングとからなる製氷装置において、前記駆動モータにて前記製氷皿を直接回転駆動させるもので、前記駆動モータは前記製氷皿を捻ることなく前記製氷皿への給水の熱による前記製氷皿の変形で離氷する際、冷却用ファンが所定時間停止されるものであり、少ない部品点数で省スペースな製氷装置を提供することができ、かつ氷が飛散せず正常な離氷が実現できる。
第2の発明は、第1の発明において、前記駆動モータに減速手段を備えたものであり、省部品、省スペースを実現しつつ、前記駆動モータからの回転を減速させることができ、適切な回転速度で前記製氷皿を回転させることができる。
第3の発明は、第1の発明において、前記駆動モータにステッピングモータを用いるものであり、前記駆動モータの回転を制御することが可能になり、適切な回転速度で前記製氷皿を回転させることができる。
第4の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の製氷装置を備えた冷蔵庫であり、省部品、省スペースな製氷装置を備えた冷蔵庫を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における製氷装置を備えた冷蔵庫の正面図である。図2は、本発明の実施の形態1における製氷装置を備えた冷蔵庫の側面断面図である。図3は、本発明の実施の形態1における給水手段及び製氷装置を示す要部断面図である。
図1〜図3において、冷蔵庫1には保存する食品の種類、期間によって最適に温度調節された貯蔵室、すなわち冷蔵温度に調整された冷蔵室2と、冷凍温度に調整された製氷室3と、上段冷凍室4と、下段冷凍室5と、冷蔵温度に調整された野菜室6が配置されている。
各貯蔵室には、貯蔵室の前面開口部を閉塞し食品の出し入れを可能にする扉、すなわち冷蔵室左扉7と、冷蔵室右扉8と、製氷室扉9と、上段冷凍室扉10と、下段冷凍室扉11と、野菜室扉12が配置されている。この内、冷蔵室左扉7と冷蔵室左扉8は端部が軸支された回転式扉であり、他の製氷室扉9と、上段冷凍室扉10と、下段冷凍室扉11と、野菜室扉12は手前方向に直線的に開閉できる引出式扉である。
冷蔵室2と製氷室3の間、また冷蔵室2と上段冷凍室4の間は、断熱性を有する第一の仕切壁13で区切られている。また、同様に下段冷凍室5と野菜室6の間は、断熱性を有する第二の仕切壁14で区切られている。さらに、製氷室3及び上段冷凍室4と下段冷凍室5は、断熱性を有する仕切体15で区切られている。この仕切体15は冷凍室の全幅に亘って設けられている。また図示しないが、製氷室3と上段冷凍室4間も仕切壁で区切られている。これら、製氷室3と、上段冷凍室4と、下段冷凍室5は、貯蔵空間としては区切られているが、貯蔵室内空気としては相互に連通しており、ほぼ同一の冷凍温度に調節されている。
冷蔵室2内には食品を載置する複数の冷蔵室棚16が設けられ、冷蔵室左扉7及び冷蔵室右扉8には複数のドア棚17が設けられている。また、製氷室3内には氷を貯蔵する貯氷ケース18が設けられ、上段冷凍室4内には第一の冷凍ケース19が設けられている。また、下段冷凍室5内には第二の冷凍ケース20と第三の冷凍ケース21が設けられており、第三の冷凍ケース21は第二の冷凍ケース20の上を前後方向に摺動可能な構造となっている。また、野菜室6内には第一の野菜ケース22と第二の野菜ケース23が設けられており、第二の野菜ケース23は第一の野菜ケース22の上を前後方向に摺動可能な構造となっている。
冷蔵庫1の背面上部には圧縮機24が配置され、冷媒配管(図示せず)によって凝縮器(図示せず)、キャプラリチューブ(図示せず)、蒸発器25と連結されている。また、蒸発器25の下部には霜取ヒータ26が備えられている。
蒸発器25の前面は蒸発器カバー27で覆われており、さらにその前方には冷凍室ダクト28が配置されている。また、蒸発器カバー27には各貯蔵室に冷気を送出する冷凍ファン29が設けられている。第一の仕切壁13内の後部には、冷蔵室2内への冷気の量を可変させる風路ダンパー30が設けられている。また、冷蔵室2の背面には冷蔵室ダクト31が設けられており、風路ダンパー30を通過した冷気を冷蔵室2内に導入し、各冷蔵室棚16間に向けて分配する機能を果たしている。また、野菜室6の背面には野菜室ダクト32が設けられており、冷凍室ダクト28の一部を通過した冷気を野菜室6内に導入する機能を果たす。
冷蔵庫1の下部には、霜取りヒータ26により除霜された水を貯水し蒸発させる蒸発皿
33が配置されている。
冷蔵庫1の背面には制御基板34が設けられており、圧縮機24、冷凍室ファン29、風路ダンパー30、及び後述する給水手段35と製氷装置36とハーネス(図示せず)により電気的に接続されており、各デバイスの動作を制御する役割を果たしている。
給水手段35は冷蔵室2の下部左側、第一の仕切壁13の上に配置され、給水タンク37と、給水ポンプ38と、給水パイプ39から構成されている。給水パイプ39は給水ポンプ38から下方に向けて配管され、第一の仕切壁13内を通って製氷室3内に開口している。
製氷装置36は製氷皿40と、製氷皿40を回転させる製氷メカ41と、製氷メカに取り付けられて氷の貯蔵量を検知する検氷レバー42と、製氷皿40と製氷メカ41を保持するハウジング43から構成されている。
図4は、本発明の実施の形態1における製氷装置の斜視図である。図5は、本発明の実施の形態1における製氷装置の分解斜視図である。図6は、本発明の実施の形態1における製氷装置の側面断面図である。
図4〜6において、製氷メカ41には、駆動軸44と連結されたステッピングモータ45が備えられており、駆動軸44は製氷皿40の後端に連結され、ステッピングモータ45の動作に伴い製氷皿40を回転させる。また、製氷皿40の前端には軸46が設けられており、ハウジング43の軸受け部47に挿入されている。
製氷皿40は、複数の製氷区画からなる第一の製氷部48と、同様に複数の製氷区画からなる第二の製氷部49を備え、第一の製氷部48と第二の製氷部49の間には断熱部50が設けられている。製氷皿40の素材としては伝熱性の良好なものが好ましく、アルミもしくは良熱伝導性の樹脂を用いると良い。また、断熱部50には発泡ポリエチレンなどの素材を封入しても良いし、空気層を形成しても良い。また、第一の製氷部48と第二の製氷部49内の複数の製氷区画内面には撥水処理が施されている。
ハウジング43の天面には、給水パイプ39からの水を受ける給水溝51が形成されている。この給水溝51には、第一の製氷部48ないし第二の製氷部49の各製氷区画に対応して複数の給水口52が設けられており、各製氷区画への個別給水を可能としている。また、ハウジング43天面後方には冷気吐出口53が設けられ、第一の仕切壁13内に設けられた製氷ダクト54に接続され、冷凍ファン29により送出された冷気が製氷皿40の上部まで導かれる。
図7は、本発明の実施の形態1における製氷状態を示す製氷皿の要部断面図である。
図7において、状態Aは第一の製氷部48へ給水を行った直後の状態を示し、状態Bは第一の製氷部48内での製氷完了後の状態を示している。
図8は、本発明の実施の形態1における離氷状態を示す製氷皿の側面断面図である。
図8において、状態Cは第一の製氷部48内での製氷完了後、製氷皿40を反転させた状態を示し、状態Dは製氷皿40の反転後、第二の製氷部49へ給水し、第一の製氷部48内から氷を離氷させている状態を示している。
以上のように構成された冷蔵庫において、以下その動作、作用を説明する。
冷蔵庫1に構成された冷却システム、すなわち、圧縮機24、凝縮器(図示せず)、キャピラリチューブ(図示せず)、蒸発器25、及び圧縮機24を制御する制御基板34の動作にて蒸発器25において空気が冷却される。
生成された冷気は、冷凍ファン29の動作により蒸発器カバー27の外側に送出される。送出された冷気の内、一部は上方に送出され、風路ダンパー30を通過し、冷蔵室ダクト31により冷蔵室棚16間の空間に分配され吐出される。この時、風路ダンパー30は制御基板34によって開閉を制御されており、冷蔵室2内を適切な温度に調整する役割を果たしている。冷蔵室2内の貯蔵物を冷却した冷気は、再び冷蔵室ダクト31に設けられた吸入口(図示せず)を通り、帰還風路(図示せず)を通り蒸発器25下部まで導かれ、再び蒸発器25にて冷却される。
冷凍ファン29から送出された冷気は、一部が前方に分岐され、冷凍室ダクト28を通って上段冷凍室4、下段冷凍室5内部に送出される。この冷気により、第一の冷凍ケース19、第二の冷凍ケース20、第三の冷凍ケース21内の貯蔵物が冷却され、庫内を循環した冷気は、冷凍室ダクト28下部の吸入口を通り蒸発器25に帰還する。
同じく、冷凍ファン29から送出された冷気の一部は、野菜室ダクト32から野菜室6内部に吐出され、第一の野菜ケース22、第二の野菜ケース23内の貯蔵物を冷却し、第二の仕切壁14内に設けられた野菜室帰還風路(図示せず)を通じて蒸発器25に帰還する。
冷凍ファン29から上方に送出された冷気の内、さらに一部が製氷ダクト54を通じて送出され、冷気吐出口53を通り、製氷装置36内、さらには製氷室3内部に吐出される。この冷気により製氷皿40内の水を凍結させ、貯氷ケース18内部の保存氷を冷却しつつ、冷凍室ダクト28下部の吸入口から蒸発器25に帰還する。
次に製氷に関する動作を説明する。
制御基板34の指示により給水ポンプ38が動作し、給水タンク37内の水を給水パイプ39に向けて送出する。給水パイプ39を通過した水はハウジング43天面に設けられた給水溝51に注がれ、複数の給水口52を通り第一の製氷部48内の複数の製氷区画に供給される。この時、複数の給水口52は、相対する複数の製氷区画に個別に給水され、隣接する製氷区画間の水の移動はない。
製氷区画内に給水された水は、周囲から熱を奪われて凍結が進行するが、製氷皿40の第一の製氷部48と第二の製氷部49の間には断熱部50が設けられており、さらに冷気吐出口53は製氷皿40の上方に位置し、冷気は第一の製氷部48の上方を流れるため、製氷区画の上方から下方に向けて凍結していく。(図7、状態A)このため、氷は凍結進行に従い下方に凸状態に変形していく。その結果、製氷区画内で若干浮き上がった状態となり、製氷区画内面からの剥離が容易になる。(図7、状態B)
このようにして第一の製氷部48内の水が凍結し、何らかの手段により製氷完了を検知すれば、制御基板34の指示により製氷メカ41内のステッピングモータ45が駆動され、製氷皿40が反転する。(図8、状態C)
従来例で示した製氷皿駆動機構は、前述したようにブラケット63、ソレノイド64、プランジャ65、ピニオン66、第一の端シャフト67の多数の部品から構成されており、フリーザ56内に占める割合も多い。それに対し本実施の形態では、製氷メカ41内にステッピングモータ45が収納されており、製氷皿40の略後方、略軸方向上に製氷メカ41を配置することを可能にしている。これにより、製氷皿駆動のために余分なスペース
を使うことなく製氷室3の空間を有効利用できている。
ステッピングモータ45は制御基板34により、適切な回転速度に制御されているので、離氷の際に氷が周囲に飛び散ることはない。
また、通常家庭用冷蔵庫に用いる製氷装置には、DCモータの回転を多段のギヤで減速させる方式の製氷メカが用いられるが、本実施の形態ではステッピングモータ45を用いるため、多段の減速ギヤが不要になり、製氷メカ41をより小型に構成することもできる。
ステッピングモータ45を使用できるのは、通常用いられる樹脂製氷皿のヒネリを用いた離氷方式に比べ、回転トルクを低減できたことに起因している。
尚、ステッピングモータ45を用いる代わりに、内部に減速機構を備えた駆動モータ、例えば小型のギヤードモータを用いても本実施の形態の目的は達成することができる。
この状態にて再度給水ポンプ38が動作し、今度は第二の製氷部49の複数の製氷区画内に給水される。この時、製氷皿40は冷凍雰囲気下に配置されており、その温度はおおよそ−18℃〜−20℃となっている。一方、給水タンク37は冷蔵雰囲気下に配置されており、給水タンク37内部の水はおおよそ3℃〜5℃に保たれている。第二の製氷部49への給水直後の水と製氷皿40の温度差は、21K〜25K程度あり、この温度差により第二の製氷部49は熱膨張する。
一方、第一の製氷部48は、断熱部50があることにより給水の熱が伝わりにくく、第二の製氷部49に比べて熱膨張のタイミングが遅れる。その結果、第二の製氷部49は上方に凸状態に反り、反対に第一の製氷部48は下方に凹状態に反ることになる。この下方へ凹状態に変形することにより、第一の製氷部48の製氷区画内面が変形し、凍結した氷に製氷区画内からの脱氷を促進する力を加えることになる。製氷区画内の氷は、図7、状態Bに示すように若干浮き上がっており、製氷区画内面の変形とあいまって下方に離氷され、貯氷ケース18内に貯蔵される。(図8、状態D)この製氷動作は自動的に連続して行われるが、貯氷ケース18内の氷の量は、検氷レバー42によって定期的に計量されており、規定量に達した場合は製氷動作を一時停止するよう制御される。
このようにして、給水の熱による製氷皿40の変形を利用して離氷を行うのであるが、給水前、ないし給水後一定時間は冷凍ファン29の動作を止め、冷気による製氷皿40の冷却を抑制する。こうすることにより、給水の熱による第二の製氷部49の熱膨張を確実なものにしている。
また、製氷皿40を反転させ、第二の製氷部49に給水した時点で製氷メカ41を駆動し、製氷皿40をある一定の角度で複数回にわたって揺動させる。これにより、第一の製氷部48内の製氷区画にある氷の脱氷を促進する。尚、製氷皿40の揺動角度は、第二の製氷部49内の製氷区画に給水した水がこぼれない程度の角度に設定されている。この時、本実施の形態では製氷皿40の駆動をステッピングモータ45で行っているため、揺動角度、速度の制御を部品を追加することなく比較的容易に行うことができる。
第一の製氷部48及び第二の製氷部49内の複数の製氷区画は、その表面に撥水処理が施されているため、製氷区画内面と凍結した氷との摩擦が少なくなり、氷を製氷区画内面から容易に剥離させることが可能となっている。
以上のように、本実施の形態においては、製氷皿と、前記製氷皿を回転駆動させる製氷
メカと、製氷メカ内に備えられた駆動モータとから構成され、前記駆動モータに前記製氷皿を直接回転駆動させることにより、省部品、省スペースな製氷装置を備えた冷蔵庫の提供を可能にしている。
また、本実施の形態においては、前記駆動モータに減速手段、具体的にはステッピングモータを用い、小型の製氷メカを構成すると共に、前記製氷皿の回転速度を適切に制御し、離氷に際する氷の飛散を防止することができる。尚、ステッピングモータの替わりにギヤードモータ等の減速手段を用いてもその作用・効果は同一である。
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2における製氷皿の要部斜視断面図である。
図9において、製氷皿40は実施の形態1の場合と同様に、複数の製氷区画からなる第一の製氷部48と、第二の製氷部49とを備えており、第一の製氷部48と第二の製氷部49の間には断熱部50が設けられている。本実施の形態においては、第一の製氷部48と第二の製氷部49内の製氷区画が、回転軸に平行して長手方向に一列に並んでいる。実施の形態1の場合は回転軸に平行して複数列を持っているが、一列に並べることにより、製氷皿40の回転領域を小さく構成することができ、省スペースな製氷装置を実現することができる。尚、本実施の形態における動作、作用、効果は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
(実施の形態3)
図10は、本発明の実施の形態3における製氷皿の要部斜視断面図である。
図10において、製氷皿40は実施の形態1の場合と同様に、複数の製氷区画からなる第一の製氷部48と、第二の製氷部49を備えている。本実施の形態においては、製氷皿40は一体で成形されており、内部に空気層を備え、第一の製氷部48と第二の製氷部49の間を空気断熱している。尚、製氷皿40の成形方法としては、樹脂ブロー成形やガスアシスト射出成形等が考えられるが、互いの製氷部間に空気層があればその作用効果に変わりはない。その他に通常の射出成形で成形した二つの製氷皿を貼り合せ、もしくは双方を固定して空気層を形成しても良い。このような成形方法を取ることにより、部品の重量削減、部品点数削減が図れ、簡素で低コストな製氷皿を備えた製氷装置を提供することができる。尚、本実施の形態における動作、作用、効果は実施の形態1と同様であるので、説明は省略する。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、省部品、省スペースな製氷装置を備えているので、家庭用の冷蔵庫のみならず、業務用の製氷機や、各種工業用の製氷装置等への適用が可能である。
1 冷蔵庫
2 冷蔵室
3 製氷室
35 給水手段
36 製氷装置
37 給水タンク
38 給水ポンプ
39 給水パイプ
40 製氷皿
41 製氷メカ
42 検氷レバー
43 ハウジング
45 ステッピングモータ、(駆動モータ、減速手段)
48 第一の製氷部
49 第二の製氷部
50 断熱部
53 冷気吐出口

Claims (4)

  1. 冷蔵室内に配置された給水タンクと、前記給水タンクから水を送出する給水ポンプと、前記給水ポンプに接続され下方に水を搬出する給水パイプとからなる給水手段と、製氷室内に配置され、製氷皿と、前記製氷皿を回転駆動させる製氷メカと、前記製氷メカ内に備えられた駆動モータと、前記製氷メカに設けられ氷の有無を検知する検氷レバーと、前記製氷皿と前記製氷メカが取り付けられたハウジングとからなる製氷装置において、前記駆動モータにて前記製氷皿を直接回転駆動させるもので、前記駆動モータは前記製氷皿を捻ることなく前記製氷皿への給水の熱による前記製氷皿の変形で離氷する際、冷却用ファンが所定時間停止されることを特徴とした製氷装置。
  2. 前記駆動モータは、減速手段を備えることを特徴とした請求項1に記載の製氷装置。
  3. 前記駆動モータに、ステッピングモータを用いることを特徴とした請求項1に記載の製氷装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の製氷装置を備えた冷蔵庫。
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