JP6131329B2 - ハトメ及びワッシャー - Google Patents

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Description

本発明は、ハトメ及びワッシャーに関し、特に、伸縮性を有する生地や薄い生地に適したハトメと、ハトメの一構成部品であるワッシャーに関する。
ハトメは、衣服、靴、鞄等の生地に取り付けられ、生地に通気性や通水性あるいは靴紐を通すための穴を付与する。ハトメは、一般に、円筒部と円筒部の軸方向一端から半径方向外側に延びるフランジ部とを有するアイレットと、環状のワッシャーとの二部品からなる。そして、ハトメを生地に取り付ける場合、アイレットの円筒部を生地に通した後に加締め、この円筒部の加締め部分をワッシャーで受け止め、これにより、ワッシャーとアイレットのフランジ部との間で生地を保持することにより、ハトメが生地に固定される。しかし、織物等の伸縮性を有する生地や薄手の生地では、ワッシャーとアイレットのフランジ部との間で生地をしっかりと保持することが難しい場合がある。このような場合、従来は、ワッシャーとアイレットのフランジ部との間にパッキン等の補助部材を介在させて、生地の伸縮を低減したり、薄生地の厚さを補っていた。しかし、その場合、補助部材を用いる分、ハトメの製造コストが上がったり、ハトメの生地への取り付け工程が面倒になるといった問題があった。
上記のような問題点を改善する先行技術として、特開2007−222220号公報は、ワッシャーに、頂部が平坦な台形状の生地押圧片を周方向に複数設けたハトメを開示している。このワッシャーは、生地押圧片の平坦な頂部により、生地押圧片が生地を貫通することなく生地を幅広く押圧することができ、これにより、伸縮性を有する生地や薄い生地に対処するものである。しかしながら、特開2007−222220号に開示されるワッシャーは、生地押圧片を有する分、高さ(ワッシャーの軸方向における長さ)が大きいため、ハトメの生地への取り付け時にワッシャーとアイレットのフランジ部との間に巻き込む生地の量が多くなり、そのため、ハトメの周囲の生地部分に皺が生じ易いという問題ある。
特開2007−222220号公報
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたもので、その目的は、伸縮性を有する生地や薄い生地に好適であり、生地に皺が生じ難いハトメ及びワッシャーを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一側面によれば、円筒部と、円筒部の一端から半径方向外側へと延びるフランジ部とを有するアイレットと、生地を通った前記円筒部に通され、円筒部の加締められた部分を受け止める環状のワッシャーとを備えるハトメであって、前記ワッシャーは、生地側を向く半径方向内側エッジを含み、該半径方向内側エッジは、周方向に交互に凸部と凹部とをそれぞれ複数有するハトメが提供される。なお、「生地側を向く半径方向内側エッジ」とは、ハトメの生地への取り付け時にワッシャーの半径方向内側エッジが生地側を指向することをいう。これにより、ハトメの取り付け完了時にワッシャーの半径方向内側エッジが生地に食い込み得る。後述するワッシャーの半径方向外側エッジについても同様である。
本発明では、ワッシャーの半径方向内側端縁に、生地側を向く半径方向内側エッジを形成し、この半径方向内側エッジに凸部と凹部を周方向交互にそれぞれ複数設けている。これにより、生地へのハトメの取り付け時に、ワッシャーの半径方向内側エッジが生地に食い込み、この時、周方向所定間隔ごとの凸部で凹部よりも生地に対しわずかに大きく食い込み得る。そのため、ワッシャーとアイレットのフランジ部との間で伸縮性のある生地や薄い生地をしっかりと保持することが可能となる。
本発明の一実施形態において、前記ワッシャーは、生地とは反対側に膨らむ隆起部と、生地側に窪む窪みとを周方向にて交互にそれぞれ複数有する。この場合、ワッシャーによる生地に対する押圧は、窪みに対応する部分で隆起部に対応する部分よりもわずかに強くなる。そのため、周方向所定間隔ごとの窪み対応部分で生地を集中的に押圧することができる。そのため、生地への押圧が周方向で一様なワッシャーに比べ、ワッシャーとアイレットのフランジ部との間から生地が抜け難くなるのみならず、ワッシャーが生地に対して回転しづらくなる。
本発明の一実施形態において、前記窪みの生地側を向く面は直線状であり、前記隆起部の生地側を向く面は生地とは反対側に凸となる湾曲状である。この場合、ワッシャーは、周方向交互となる窪みに対応する直線状の面と隆起部に対応する湾曲状の面とで生地を押圧することができる。
本発明の一実施形態において、前記フランジ部は、半径方向外側へと直線状に延びる外側フランジ部を含む。この場合、外側フランジの生地側の面が直線状となり、生地側の面が湾曲状となる一般的なアイレットのフランジに比べ、ワッシャーとの間に巻き込む生地の量を少なくすることができる。そのため、ハトメの周囲の生地部分に皺が生じ難くなる。
本発明の一実施形態において、前記フランジ部は、その生地側を向く面に複数の突起を有する。この場合、ワッシャーとアイレットのフランジ部との間で保持される生地に対しフランジ部の突起が食い込み得る。そのため、ワッシャーとフランジ部間での生地の保持力を高めることが可能となる。なお、フランジ部の生地側を向く面に設ける突起としては、例えば、周方向所定間隔ごとに半球状の凸部を設けるような態様の他、フランジ部の生地側を向く面に、凸状又は凹状のロゴやデザインを設けることに伴って生じる凸部を前記突起とする態様もある。
本発明の別の側面によれば、生地を通ったアイレットの円筒部に通され、円筒部の加締められた部分を受け止める環状のワッシャーであって、生地側を向く半径方向内側エッジを含み、該半径方向内側エッジは、周方向に交互に凸部と凹部とをそれぞれ複数有するワッシャーが提供される。本発明に係るワッシャーは、上述した本発明に係るハトメにおけるワッシャーに対応し、生地とは反対側に膨らむ隆起部と、生地側に窪む窪みとを周方向にて交互にそれぞれ複数有することができる。
本発明では、伸縮性のある生地や薄い生地に対し、凸部と凹部を周方向交互に有するワッシャーの半径方向内側エッジを食い込ませて、ワッシャーとアイレットのフランジ部との間で生地をしっかりと保持することが可能となる。また、アイレットのフランジ部に、半径方向外側へと直線状に延びる外側フランジ部を設けることにより、ワッシャーと外側フランジ部との間に巻き込む生地の量を少なくすることができ、これにより、ハトメの周囲の生地部分に皺が生じ難くなり得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るハトメのアイレットを一部破断して示す斜視図である。 図2はアイレットの断面図である。 図3は、本発明の一実施形態に係るハトメのワッシャーを示す上面図(平面図)である。 図4は、図3のA−A矢視断面図である。 図5は図3のB−B矢視断面図である。 図6は、生地にハトメを取り付ける工程説明図であり、生地に対するアイレットとハトメの配置を示す。 図7は、生地にハトメを取り付ける工程説明図であり、アイレットの円筒部に生地の穴を通した状態を示す。 図8は、生地にハトメを取り付ける工程説明図であり、図9の状態のアイレットの円筒部にワッシャーを通し、生地上にワッシャーを配置した状態を示す。 図9は、生地にハトメを取り付ける工程説明図であり、アイレットの円筒部を加締めて、ハトメを生地に取り付けた状態を、図4と同様の隆起部を通るワッシャーの断面で示す。 図10は、図9のハトメを生地に取り付けた状態を、図5と同様の窪みを通るワッシャーの断面で示す。 図11は、図10の一部拡大図である。 図12は、薄い生地にアイレットとワッシャーを取り付ける直前の状態を示す図6と同様の断面説明図である。 図13は、薄い生地へのハトメの取り付けが完了した状態を示す図10と同様の断面説明図である。 図14は、アイレットの変形例を示す図1と同様の斜視図である。 図15は、図14のアイレットと図3等のワッシャーを生地に取り付けた状態を示す図11と同様の部分断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、それらの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲及び均等の範囲内において適宜変更され得ることが当業者には理解される。図1は、本発明の一実施形態に係るハトメのアイレット10を一部破断して示す斜視図である。図2はアイレット10の断面図である。アイレット10は、円筒部11と、円筒部11の一端(図2の紙面において下方の端)から円筒部11の半径方向外側に延びるフランジ部12とを有する。以下、アイレット10についての上下方向は図2及び4〜13の紙面に基づく。また、この上下方向の寸法を高さとして表す。アイレット10の円筒部11内の下方側には、複数(図1において七つ)の円形の孔14を有する円板13が固定されている。円筒部11とフランジ部12は、例えば一枚の金属板を絞り加工等して形成される。円板13も金属製であるが、樹脂製であってもよい。また、円板13を有さないアイレット(図12参照)にも本発明は適用可能である。円筒部11の内周面の下方側には、円筒部11の内径が段状にわずかに拡大する段部15が設けられる。本明細書では、段部15より上方が円筒部11であり、段部15より下方がフランジ部12であるものとする。円筒部11の厚さは上方へとわずかに漸次薄くなる。フランジ部12は、段部15から下方かつ半径方向外側へと最下方端12cまで湾曲状に延びる内側フランジ部12aと、最下方端12cから更に半径方向外側かつ上方へと斜めに延びる外側フランジ部12bとを含む。外側フランジ12bは直線状に形成されることが好ましいが、直線状には限られない。なお、最下方端12cは、アイレット10とワッシャー20とを加締め前に重ね合わせた状態(図8参照)で、後述するワッシャー20の内側エッジ23の軸線方向に沿う延長線上もしくは、その延長線よりも半径方向外側に位置する。これにより、内側エッジ23で生地1を保持した状態とされたときに、最下方端12cがワッシャー20の内側エッジ23の軸線方向に沿う延長線上よりも半径方向内側に位置する場合に比べて、外側フランジ12b上の生地1に皺がよりにくくできる。円板13は、円筒部11の上方の開放端側から挿入され、段部15に接する位置に圧入により固定される。円板13の孔14は、アイレット10が取り付けられる衣服等の生地に対し、通気性や通水性を与えるものである。
図3は、上記実施形態に係るハトメのワッシャー20を示す上面図(平面図)である。ワッシャー20は、円形の開口29を有する金属製の環状でかつ薄い板状の部品であり、上述したアイレット10と共に生地1に取り付けられる。なお、開口29の直径は、アイレット10の円筒部11の外径よりも若干大きく設定される(図8等参照)。より具体的には円筒部11の外径6.5mmに対し、開口29の直径は8.0mmに設定されており、ここでの差が伸縮性の生地1にワッシャー20が食い込んで保持するのに好適に作用するための寸法であり、この差は1.5mmである。上記では生地1の厚さが0.07mmであるが、例えば、この差が1.0mm〜2.0mmの範囲でもよい。
図4は図3のA−A矢視断面図であり、図5は図3のB−B矢視断面図である。図4の断面に対応するワッシャー20は図6等にも示される。ワッシャー20は、上方に膨らむ隆起部21が周方向に複数形成される半径方向内側部分(以下単に「内側部分」という。)20Aと、内側部分20Aから半径方向外側に延びる半径方向外側部分(以下単に「外側部分」という。)20Bとを備える。内側部分20Aにおいて、周方向に隣り合う二つの隆起部21、21間には下方に窪む窪み22が存在する。隆起部21各々のワッシャー20の周方向に沿う長さは、窪み22各々の周方向に沿う長さよりも長い。なお、周方向に延びる一つの隆起部を複数の窪み22によって複数の隆起部21に分割したとも言える。また、窪み22は下方に突出して、内側部分20Aを補強するリブの役割を果たす。図3において、隆起部21及び窪み22はそれぞれ十二個ずつ設けられているが、この数は単なる一例であり、それより多くても少なくてもよい。内側部分20Aの半径方向内側端は下方を向く内側エッジ23を規定する。この内側エッジ23によって包囲することで開口29が画定される。内側エッジ23は、窪み22に対応する部分が、窪み22の生地1側を向く面27から下方にわずかに突出する微細な凸部24をワシャー20の周方向に一例として十二個有する。周方向に隣り合う二つの凸部24、24間は、相対的に上方に窪む微細な凹部25となり、凹部25も周方向に一例として十二個となる。凹部25各々の周方向に沿う長さは、凸部24各々の周方向に沿う長さよりも長い。また、凹部25からの凸部24の突出する長さは、一例として約0.1mm〜0.5mmである。なお、窪み22を形成せずに、凸部24と凹部25とを形成することができる。凸部は凹部に相対的に突出しており、凹部は凸部に相対的に凹んでいると言える。言い換えると、ワッシャーの上下方向で内側エッジ23より上方のある位置を基準にして、その基準からの寸法が長い箇所が凸部で、短い箇所が凹部とも言える。
ワッシャー20の図4に示す隆起部21を通る断面において、内側部分20Aは、内側エッジ23から半径方向外側へと上方に凸状となるように湾曲しており、内側エッジ23から半径方向外側かつ上昇して、内側部分20Aにおける頂点20aを規定した後、更に半径方向外側かつ下方へと内側部分20Aの半径方向外側端20cまで延びる。内側部分20Aの半径方向外側端20cは、内側部分20Aと外側部分20Bの境界20cである。外側部分20Bの半径方向に沿う長さは、内側部分20Aの半径方向に沿う長さの約1/2である。ワッシャー20の隆起部21を通る断面(図4参照)において、外側部分20Bは、半径方向外側端20cから半径方向外側へとわずかに上方に延びて、外側部分20Bにおける頂点20bを規定した後、更に半径方向外側へとわずかに下がって終端する。外側部分20Bの半径方向外側端は、半径方向外側への斜めで下方を向く外側エッジ26となる。外側部分20Bの頂点20bは、内側部分20Aの頂点20aよりもわずかに低い位置にある。外側エッジ26は、内側エッジ23よりもわずかに高い位置にある。中間点20cは、外側エッジ26よりもわずかに低くかつ内側エッジ23よりもわずかに高い位置にある。ワッシャー20の図5に示す窪み22を通る断面において、外側部分20Bは、上述した隆起部21を通る断面と同じである。ワッシャー20の窪み22を通る断面(図5参照)において、内側部分20Aは、内側エッジ23から境界20cへと、半径方向外側へとわずかに上昇しつつ直線状に延びる。ワッシャー20において、最上位点は内側部分20Aの頂点20aであり、最下位点は凸部24の先端である。これら頂点20aと凸部24との間の上下方向(軸方向)に沿う長さは、一例として約0.5〜1.0mmである。このようにワッシャー20は非常に薄い部品である。
図6〜9は、織物等の伸縮性のある生地1に対し、上述したハトメすなわちアイレット10とワッシャー20を取り付ける工程を示す断面説明図である。ここで、伸縮性のある生地1とは、伸びるとともに弾性的に縮む生地であって、伸び率は100g(グラム)の荷重で75%〜100%であり、つまり元の生地の長さ寸法に対して1.75倍〜2倍の長さに伸びるものである。ハトメを生地1に取り付けるに当たり、生地1には、図6に示すように、アイレット10の円筒部11の外径よりも小さい円形の穴2が形成される。生地1に対し、アイレット10は下方から、ワッシャー20は上方から適用される。アイレット10は図示しない下方ダイ上に載置される。次いで、図7に示すように、生地1の穴2にアイレット10の円筒部11を通し、生地1の上方に円筒部11を突き出す。この際、伸縮性の生地1は、円筒部11を穴2に通す際に拡張した部分が円筒部11の下方に集まって溜まった状態となる。この時、生地1とアイレット10のフランジ12の上面との間には若干隙間がある。次いで、図8に示すように、生地1の上方に突き出たアイレット10の円筒部11に対し、ワッシャー20をその開口29から通す。更に、生地1とアイレット10のフランジ12の上面との間の上記隙間を無くすように、ワッシャー20を軽く押し下げる。これにより、生地1がアイレット10のフランジ12の上面に接するようになる。次いで、図9に示すように、アイレット10の円筒部11を、図示しない上方ダイで半径方向外側へと湾曲するように加締める。この加締めにより、アイレット10の湾曲した円筒部11の先端11aがワッシャー20の内側部分20Aの頂点20a付近に突き当たり、ワッシャー20を下方に押圧する。これにより、ワッシャー20の内側エッジ23の凸部24及び凹部25がアイレット10の円筒部11の下方付近の生地1に食い込むと共に、外側エッジ26も生地1に食い込む。これにより、伸縮性を有する生地1は、ワッシャー20とアイレット10のフランジ部12との間でしっかりと保持される。図9では、ハトメの生地1への固定状態を、図4と同様の隆起部21を通るワッシャー20の断面で示す。これに対し、図10では、ハトメの生地1への固定状態を、図5と同様の窪み22を通るワッシャー20の断面で示している。
図11は、図10の一部拡大図である。該図から分かるように、ワッシャー20の内側部分20Aの窪み22に対応する部分は直線状の下面(以下「直線面」という。)27を有する。これに対し、ワッシャーの内側部分20Bの隆起部21に対応する部分は、上方に凸状となる湾曲状の下面(以下「湾曲面」という。)28(図9参照)を有する。ワッシャー20では、内側部分20Aの下面、つまり生地1側の面が直線状の直線面27と湾曲面28とが周方向に交互に連続することにより、内側部分20Aによる生地1に対する押圧が直線面27では湾曲面28に比べわずかに強くなる。この場合、生地への押圧が周方向で一様な従来のワッシャーに比べ、押圧が集中的にかけられるようになるため、ワッシャー20とアイレット10のフランジ12から生地1が抜け難くなるのみならず、ワッシャー20が生地1に対して回転しづらくなる。再び図11を参照して、ハトメ固定状態において、ワッシャー20の内側部分20Aの直線面27は、半径方向内側へとわずかに下がるように斜めになっている。また、アイレット10のフランジ12における直線状の外側フランジ部12bの上面12d、つまり生地1側の面も半径方向内側かつ下方へと傾斜し、直線面27とほぼ平行である。ワッシャー20において直線面27は周方向に十二個所存在するため、周方向に十二個所でほぼ平行な直線面27と外側フランジ部12bの上面12dとの間で生地1を挟むことができる。この点も、生地1がアイレット10とワッシャー20間から生地1を抜け難くすることに貢献する。更に、ワッシャー20の内側部分20Aの直線面27とアイレットの外側フランジ部12bの上面12dとがほぼ平行であるため、アイレットのフランジが湾曲している場合に比べ、直線面27と外側フランジ部12bの上面12dとの間に巻き込む生地1の量が少なく、そのため、ハトメの周囲の生地部分に皺が生じ難いという利点が得られる。
図12は、伸縮性のない薄い生地3に対して別のハトメを適用する例であり、ハトメの取り付け直前の状態を示す図6と同様の断面説明図である。このハトメは、上述したアイレット10から円板13を取り去ったアイレット30と、上述したワッシャー20とからなる。アイレット30は段部15も有していないが、円板13及び段部15が無い点以外はアイレット10と同様であるため、円筒部11、フランジ部12等についてアイレット10と同じ参照番号を用いる。図13は、生地3へのハトメの取り付けが完了した状態を示す図10と同様の断面説明図である。ハトメを生地3に取り付けるに当たり、生地3には、アイレット10の円筒部11の外径よりもわずかに大きい直径の円形の穴4が形成される。生地3へのハトメの取り付け工程は、生地1に対する取り付けと同様であり、生地3の穴4に通して生地3の上方につきだしたアイレット30の円筒部11に、ワッシャー20をその開口29から通した後、円筒部11を加締める。これにより、図13に示すように、ハトメが生地3に固定される。この場合も、ワッシャー20の内側エッジ23の凸部24及び凹部25と外側エッジ26が生地3に食い込むと共に、ワッシャー20の内側部分20Aの周方向交互の直線面27と湾曲面28とで生地3を押圧する。これにより、薄い生地3は、ワッシャー20とアイレット30のフランジ部12との間でしっかり保持される。更に、ワッシャー20の内側部分20Aの直線面27とアイレットの外側フランジ部12bの上面12dとがほぼ平行であるため、アイレットのフランジが湾曲している場合に比べ、直線面27と外側フランジ部12bの上面12dとの間に巻き込む生地3の量が少なく、そのため、ハトメの周囲の生地部分に皺が生じ難いという利点が得られる。
図14は、アイレットの変形例であるアイレット40の一部破断斜視図である。アイレット40は、アイレット10と同様に、円筒部41とフランジ部42とを有し、円筒部41内の段部15に、孔14付の円板13(円板13はアイレット10と同じものであるため、同じ参照番号を付す)が固定されている。フランジ部42は、半径方向外側かつ上方へと斜めに延びる外側フランジ部42bを含む。外側フランジ部42bの上面42dには突起46が設けられている。なお、突起46に対応する外側フランジ部42bの下面は凹部47となる。各突起46半球状を呈し、周方向所定間隔ごとに全部で8個設けられる。図15は、アイレット40と既述したワッシャー20とを伸縮性のある生地1(図6等の生地1と同じものであるため、同じ参照番号を付す)に取り付けた状態を示す。この突起46を有するフランジ部42の生地1に向く面と、ワッシャー20の生地1に向く面(湾曲面28および直線面27を含む)とによって、生地1を挟みこむことで、突起46が生地1に食い込むように作用し、生地1をより保持しやすくできる。なお、突起46の数および形状は上記に限らず、円錐状や四角錘であってもよい。また、アイレット40の外側フランジ部42bの上面42dに形成するロゴやデザインなどを凹ませる加工に伴って形成される、上方に隆起する部分を突起とすることもできる。
1、3 生地
10、30、40 アイレット
11、41 円筒部
12、42 フランジ部
12b、42b 外側フランジ部
13 円板
14 孔
15 段部
20 ワッシャー
20A 半径方向内側部分
20B 半径方向外側部分
21 隆起部
22 窪み
23 内側エッジ
24 凸部
25 凹部
26 外側エッジ
27 直線面
28 湾曲面
29 開口

Claims (7)

  1. 円筒部(11、41)と、円筒部(11、41)の一端から半径方向外側へと延びるフランジ部(12、42)とを有するアイレット(10、30、40)と、
    生地(1、3)を通った前記円筒部(11、41)に通され、円筒部(11、41)の加締められた部分を受け止める環状のワッシャー(20)とを備えるハトメであって、
    前記ワッシャー(20)は、生地(1、3)側を向く半径方向内側エッジ(23)を含み、該半径方向内側エッジ(23)は、周方向に交互に凸部(24)と凹部(25)とをそれぞれ複数有し、前記ワッシャー(20)は、前記半径方向内側エッジ(23)の前記凹部(25)へと半径方向において生地(1、3)側に湾曲するハトメ。
  2. 前記ワッシャー(20)は、生地(1、3)とは反対側に膨らむ隆起部(21)と、生地(1、3)側に窪む窪み(22)とを周方向にて交互にそれぞれ複数有する請求項1に記載のハトメ。
  3. 前記窪み(22)の生地(1、3)側を向く面(27)は直線状であり、前記隆起部(21)の生地(1、3)側を向く面(28)は生地(1、3)とは反対側に凸となる湾曲状である請求項2に記載のハトメ。
  4. 前記フランジ部(12、42)は、半径方向外側へと直線状に延びる外側フランジ部(12b、42b)を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載のハトメ。
  5. 前記フランジ部(42)は、その生地(1、3)側を向く面に複数の突起(46)を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載のハトメ。
  6. 生地(1、3)を通ったアイレット(10、30、40)の円筒部(11、41)に通され、円筒部(11、41)の加締められた部分を受け止める環状のワッシャー(20)であって、
    生地(1、3)側を向く半径方向内側エッジ(23)を含み、該半径方向内側エッジ(23)は、周方向に交互に凸部(24)と凹部(25)とをそれぞれ複数有し、前記半径方向内側エッジ(23)の前記凹部(25)へと半径方向において生地(1、3)側に湾曲するワッシャー。
  7. 前記ワッシャーは、生地(1、3)とは反対側に膨らむ隆起部(21)と、生地(1、3)側に窪む窪み(22)とを周方向にて交互にそれぞれ複数有する請求項6に記載のワッシャー。
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