JP6130819B2 - ドア付き車体構造 - Google Patents
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Description
すなわち、ドアの前部がドアヒンジを介してドア開口部の前部に回動自在に支持されている。
ドア付き車体構造は、ドア開口部に沿ってルーフサイドウェザストリップが設けられ、ルーフサイドウェザストリップの下端部が平坦に形成されている。平坦に形成された下端部は、フェンダパネルの上端部に対応する部位に配置されている。
よって、ドアが開放された状態において、ドアの前部が境界部から離れないように位置するので、境界部をドアの前部で目立たないように隠すことが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
これにより、フェンダパネルの意匠面に影響を及ぼすことなく、簡単な構成で覆い部を所定位置に取り付けることができる。
これにより、ドアを開いた状態において、上境界部も隠すことができ、車両の見栄えを一層高めることができる。
よって、フェンダパネルをプレス成形する際に、意匠面から対向面や上面を折り曲げるだけで係合孔を形成できる。これにより、フェンダパネルをプレス成形した後工程において、ピアス成形で係合孔を別途開ける必要がなく、生産の容易化が図れる。
このように、ウェザストリップのルーフ側から下降する水を、係合孔を利用してフェンダパネルの車幅方向内側に排出できる。これにより、フェンダパネルに排水孔を別途形成することなく、ルーフ側から下降する水をフェンダパネルの車幅方向内側に排出でき、構成の簡素化が図れる。
図1、図2に示すように、車体構造10は、車体側部(車体パネル)11に設けられたドア開口部12と、ドア開口部12の上方に開口されたルーフ開口部15と、ドア開口部12に開閉自在に設けられたサッシュレスドア(ドア)16と、サッシュレスドア16と隣接して配置されるフェンダパネル17とを備えている。
ここで、サッシュレスドア16とは、ドア本体21の上方に窓ガラス22を支える窓枠を備えていないドアをいう。
また、対向面26の内端26aから車体前方に向けて車体パネル11に沿って接合片34が折り曲げられ、接合片34に貫通孔35が貫通されている。貫通孔35は、車体パネル11の取付孔(図示せず)と同軸上に形成されている。
上面27の上方に外装部材18が固定されている。上面27の下方に間隔L1をおいて上縁32が設けられ、上面27および上縁32間に鉛直縁33が形成されている。上面27、上縁32鉛直縁33および車体パネル11で係合孔37が略矩形状の縦長孔に形成されている。
よって、フェンダパネル17をプレス成形する際に、意匠面25から対向面26や上面27を折り曲げるだけで係合孔37を形成できる。これにより、フェンダパネル17をプレス成形した後工程において、ピアス成形で係合孔を別途開ける必要がなく、生産の容易化が図れる。
フェンダパネル17の車幅方向内側には、対向面26の裏側と意匠面25の裏側と車体パネル11(具体的には、車体パネル11の後パネル11a)とで囲まれた空間39(図11参照)が形成されている。
外装部材18は、右脚部43、左脚部およびルーフ部44で略左右対称の門形に形成されている。右側のフェンダパネル17の上面27に右脚部43がクリップ45(図5参照)などで固定され、上面27と右脚部43との間に上境界部(すなわち、上つなぎ目)46(図5参照)が形成される。
ドア開口部12の後周縁部14およびサッシュレスドア16間がウェザストリップ19で密封される。
右ストリップ部52および左ストリップ部は、略左右対称の部材であり、以下、右ストリップ部52をウェザストリップ部52として説明し、左ストリップ部の説明を省略する。
覆い部61の裏面上部61cに係合部62が設けられている。
下延部64は、挿通部63から対向面26の裏面26cに沿って下方に向けて屈曲されることにより、対向面26の裏面26cに係合可能に形成されている。
係合孔37に下延部64が車体前方側から差し込まれ、係合孔37の上縁32に挿通部63を載せることにより、係合部62が係合孔37に係合されている。
この状態において、係合孔37が覆い部61で車体前方側から覆われる。
これにより、サッシュレスドア16を開いた状態において、係合孔37、境界部41および上境界部46を隠すことができ、車両の見栄えを高めることができる。
特に、フェンダパネルの上面27と右脚部43との上境界部46を覆い部61で覆うことにより、サッシュレスドア16を開いた状態において、車両の見栄えを一層高めることができる。
これにより、上面27と外装部材18との上境界部46を、車体パネル11とフェンダパネル17との境界部41とともに覆い部61で一層確実に覆うことができる。
さらに、排出部66は、上端66aから下端66bまで挿通部63の上面63bに沿って下り勾配に形成され、かつ、挿通部63に沿って係合孔37を貫通するように延出されている。
この排出部66は、溝底部66c、内側溝壁66dおよび外側溝壁66eで断面略U字形の溝状に形成されている。
すなわち、排出部66は、案内路56の下端56aから排出部66に導かれた水を係合孔37を利用して空間39に排出するように形成されている。
これにより、フェンダパネル17に排水孔を別途形成することなく、ストリップ本体51側から下降する水をフェンダパネル17の車幅方向内側(空間39)に排出でき、構成の簡素化が図れる。
加えて、係合部62に挿通部63を備え、挿通部63の上面63bに排出部66を溝状に形成した。このように、挿通部63の上面63bを利用して排出部66を溝状に形成することにより、一層構成の簡素化が図れる。
図10(a)に示すように、ウェザストリップ19のストリップ本体51側の水が排水溝55を経て案内路56に矢印Aの如く案内される。
例えば、前記実施例では、サッシュレスドア16に本発明を適用する例について説明したが、これに限定するものではなく、サッシュを備えたドアなどに本発明を適用することも可能である。
11 車体パネル
12 ドア開口部
14 後周縁部(周縁部)
16 サッシュレスドア(ドア)
17 フェンダパネル
18 外装部材
19 ウェザストリップ
25 意匠面
25a 意匠面の上端
26 対向面
26c 対向面の裏面
27 上面
29 車両外部
32 上縁
37 係合孔
41 境界部
46 上境界部
55 排水溝
61 覆い部
62 係合部
63 挿通部
63b 挿通部の上面
64 下延部
66 排出部
Claims (7)
- ドア開口部が設けられる車体パネルと、前記ドア開口部を開閉するドアと、前記車体パネルの外側に配置されるとともに前記ドアと隣接して配置されるフェンダパネルと、前記ドア開口部の周縁部に設けられ、かつ、前記ドアとの間を密封するウェザストリップと、を備え、
前記フェンダパネルは、車両外部に露出される意匠面と、前記意匠面から前記車体パネルに向けて張り出され、かつ、前記ドアと対向する対向面とを有し、
前記フェンダパネルの前記対向面から、前記フェンダパネルと前記車体パネルとの間の空間に向けて貫通する係合孔が設けられ、
前記ウェザストリップは、前記車体パネルと前記フェンダパネルとの境界部を覆う覆い部と、前記覆い部に設けられ、かつ、前記係合孔に突入する係合部とを備え、
前記係合部は、
前記覆い部の裏面から前記空間に向けて略水平方向に延出する挿通部と、
前記挿通部から下方に向けて屈曲され、前記フェンダパネルの前記対向面の裏側に係合することにより、前記覆い部と協働して前記フェンダパネルを挟持する下延部と、を備えることを特徴とするドア付き車体構造。 - 前記挿通部は、前記係合孔の下縁に載せられることを特徴とする請求項1記載のドア付き車体構造。
- 前記フェンダパネルは、
前記意匠面の上端から前記車体パネル側に向けて、前記対向面と交差する方向に張り出される上面を備え、
前記上面の上方に外装部材が固定され、
前記覆い部は、
前記上面と前記外装部材との上境界部を覆うことを特徴とする請求項1または2に記載のドア付き車体構造。 - 前記対向面は、前記意匠面から前記車体パネルに向けて折り曲げられることにより形成され、前記上面の下方に間隔をおいて設けられた上縁を有し、
前記上面は、前記意匠面の上端から前記車体パネル側に向けて折り曲げられることにより形成され、
該上縁および前記上面間に前記係合孔が形成されることを特徴とする請求項3記載のドア付き車体構造。 - 前記ウェザストリップは、
ルーフ側から前記覆い部まで延出され、前記ルーフ側の水を前記覆い部まで案内する排水溝と、
該排水溝に連通され、前記係合孔を経て前記空間に前記水を排出する排出部と、
を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のドア付き車体構造。 - 前記排出部は、前記係合部に設けられることを特徴とする請求項5記載のドア付き車体構造。
- 前記排出部は、前記係合部の前記挿通部の上面に樋状に形成されることを特徴とする請求項6記載のドア付き車体構造。
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