本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、その形態および詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。また、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、図面を用いて発明の構成を説明するにあたり、同じものを指す符号は異なる図面間でも共通して用いる。なお、同様のものを指す際にはハッチパターンを同じくし、特に符号を付さない場合がある。
なお、ある一つの実施の形態の中で述べる内容(一部の内容でもよい)は、その実施の形態で述べる別の内容(一部の内容でもよい)、または/および、一つ若しくは複数の別の実施の形態で述べる内容(一部の内容でもよい)に対して、適用、組み合わせ、または置き換えなどを行うことが出来る。
なお、実施の形態の中で述べる内容とは、各々の実施の形態において、様々な図を用いて述べる内容、または明細書に記載される文章を用いて述べる内容のことである。
なお、ある一つの実施の形態において述べる図(一部でもよい)は、その図の別の部分、その実施の形態において述べる別の図(一部でもよい)、または/および、一つ若しくは複数の別の実施の形態において述べる図(一部でもよい)に対して、組み合わせることにより、さらに多くの図を構成させることが出来る。
なお、図において、大きさ、層の厚さ、または領域は、明瞭化のために誇張されている場合がある。よって、必ずしもそのスケールに限定されない。
なお、図は、理想的な例を模式的に示したものであり、図に示す形状または値などに限定されない。例えば、製造技術による形状のばらつき、誤差による形状のばらつき、ノイズによる信号、電圧、若しくは電流のばらつき、または、タイミングのずれによる信号、電圧、若しくは電流のばらつきなどを含むことが可能である。
また、電圧は、ある電位と、基準の電位(例えば接地電位(GND)またはソース電位)との電位差のことを示す場合が多い。よって、電圧を電位と言い換えることが可能である。
本明細書においては、「電気的に接続する」と表現される場合であっても、現実の回路においては、物理的な接続部分がなく、配線が延在しているだけの場合もある。
なお、二つ以上の層が一つの層から加工され、形成されているとき、これらの層は同一の層に存在すると定義する。例えば、一つの層が形成され、その後エッチングなどによりA層とB層に加工された場合、これらは同一の層に存在するとする。
なお、専門用語は、特定の実施の形態、または実施例などを述べる目的で用いられる場合が多い。ただし、本発明の一態様は、専門用語によって、限定して解釈されるものではない。
なお、定義されていない文言(専門用語または学術用語などの科学技術文言を含む)は、通常の当業者が理解する一般的な意味と同等の意味として用いることが可能である。辞書等により定義されている文言は、関連技術の背景と矛盾がないような意味に解釈されることが好ましい。
なお、第1、第2として付される序数詞は便宜上用いるものであり、工程順または積層順を示すものではない。また、本明細書において発明を特定するための事項として固有の名称を示すものではない。
なお、明細書の中の図面や文章において規定されていない内容について、その内容を除くことを規定した発明を構成することが出来る。または、ある値について、上限値と下限値などで示される数値範囲が記載されている場合、その範囲を任意に狭めることで、または、その範囲の中の一点を除くことで、その範囲を一部除いて発明を規定することができる。これらにより、例えば、従来技術が本発明の技術的範囲内に入らないことを規定することができる。
具体例としては、ある回路において、第1乃至第5のトランジスタを用いている回路図が記載されているとする。その場合、その回路が、第6のトランジスタを有していないことを発明として規定することが可能である。または、その回路が、容量素子を有していないことを規定することが可能である。さらに、その回路が、ある特定の接続構造を有している第6のトランジスタを有していない、と規定して発明を構成することができる。または、その回路が、ある特定の接続構造を有している容量素子を有していない、と規定して発明を構成することができる。例えば、ゲートが第3のトランジスタのゲートと接続されている第6のトランジスタを有していない、と発明を規定することが可能である。または、例えば、第1の電極が第3のトランジスタのゲートと接続されている容量素子を有していない、と発明を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある値について、例えば、「ある電圧が、3V以上10V以下であることが好適である」と記載されているとする。その場合、例えば、ある電圧が、−2V以上1V以下である場合を除く、と発明を規定することが可能である。または、例えば、ある電圧が、13V以上である場合を除く、と発明を規定することが可能である。なお、例えば、その電圧が、5V以上8V以下であると発明を規定することも可能である。なお、例えば、その電圧が、概略9Vであると発明を規定することも可能である。なお、例えば、その電圧が、3V以上10V以下であるが、9Vである場合を除くと発明を規定することも可能である。
別の具体例としては、ある値について、例えば、「ある電圧が、10Vであることが好適である」と記載されているとする。その場合、例えば、ある電圧が、−2V以上1V以下である場合を除く、と発明を規定することが可能である。または、例えば、ある電圧が、13V以上である場合を除く、と発明を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある物質の性質について、例えば、「ある膜は、絶縁膜である」と記載されているとする。その場合、例えば、その絶縁膜が、有機絶縁膜である場合を除く、と発明を規定することが可能である。または、例えば、その絶縁膜が、無機絶縁膜である場合を除く、と発明を規定することが可能である。
別の具体例としては、ある積層構造について、例えば、「AとBとの間に、ある膜が設けられている」と記載されているとする。その場合、例えば、その膜が、4層以上の積層膜である場合を除く、と発明を規定することが可能である。または、例えば、Aとその膜との間に、導電膜が設けられている場合を除く、と発明を規定することが可能である。
なお、本明細書等において記載されている発明は、さまざまな人が実施することが出来る。しかしながら、その実施は、複数の人にまたがって実施される場合がある。例えば、送受信システムの場合において、A社が送信機を製造および販売し、B社が受信機を製造および販売する場合がある。別の例としては、TFTおよび発光素子を有する発光装置の場合において、TFTが形成された半導体装置は、A社が製造および販売する。そして、B社がその半導体装置を購入して、その半導体装置に発光素子を成膜して、発光装置として完成させる、という場合がある。
このような場合、A社またはB社のいずれに対しても、特許侵害を主張できるような発明の一態様を、構成することが出来る。従って、A社またはB社に対して、特許侵害を主張できるような発明の一態様は、明確であり、本明細書等に記載されていると判断する事が出来る。例えば、送受信システムの場合において、送信機のみで発明の一態様を構成することができ、受信機のみで発明の一態様を構成することができ、それらの発明の一態様は、明確であり、本明細書等に記載されていると判断することが出来る。別の例としては、TFTおよび発光素子を有する発光装置の場合において、TFTが形成された半導体装置のみで発明の一態様を構成することができ、TFTおよび発光素子を有する発光装置のみで発明の一態様を構成することができ、それらの発明の一態様は、明確であり、本明細書等に記載されていると判断することが出来る。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様に係るトランジスタについて説明する。
図1(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図1(A)に示す一点鎖線A1−A2に対応する断面図を図1(B)に示す。また、図1(A)に示す一点鎖線A3−A4に対応する断面図を図1(C)に示す。なお、理解を容易にするため、図1(A)においては、ゲート絶縁膜112などを省略して示す。
図1(B)は、基板100上に設けられた下地絶縁膜102と、下地絶縁膜102上に設けられた領域116aおよび領域116bを有する一対の半導体層116と、下地絶縁膜102および一対の半導体層116上に設けられた半導体膜106と、半導体膜106上に設けられたゲート絶縁膜112と、ゲート絶縁膜112上にあり、半導体膜106と重ねて設けられたゲート電極104と、を有するトランジスタの断面図である。
なお、一対の半導体層116において、領域116aは、ゲート電極104と重なる領域である。また、領域116bは、ゲート電極104と重ならない領域である。
一対の半導体層116は、シリコン、ゲルマニウム、酸化亜鉛、酸化インジウムまたは酸化スズを含む。
一対の半導体層116において、領域116bは、低抵抗領域である。また、領域116aは、高抵抗領域である。つまり、領域116bは、領域116aよりも低抵抗な領域である。なお、本明細書において、低抵抗領域という場合、抵抗率が1μΩcm以上100Ωcm以下、または100μΩcm以上1Ωcm以下の領域である。また、本明細書において、高抵抗領域という場合、抵抗率が100Ωcmより高い、または1kΩcmより高い領域である。
または、一対の半導体層116において、領域116bは、一対の半導体層116中でキャリアを生成する不純物を含む領域である。また、領域116aは、一対の半導体層116中でキャリアを生成する不純物を含まない領域である。なお、本明細書において、キャリアを生成する不純物を含む領域という場合、その領域のキャリアを生成する不純物濃度が1×1014atoms/cm3以上1×1022atoms/cm3以下、または1×1016atoms/cm3以上1×1021atoms/cm3以下である。また、本明細書において、キャリアを生成する不純物を含まない領域という場合、その領域のキャリアを生成する不純物濃度が1×1014atoms/cm3未満または1×1016atoms/cm3未満である。
なお、一対の半導体層116が、シリコンまたはゲルマニウムのような第14族元素を有する半導体膜であるとき、領域116bは、3価元素(ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウムなど)または5価元素(リン、ヒ素、アンチモンなど)を含む。
また、一対の半導体層116が、酸化亜鉛である場合、領域116bは、3価元素(アルミニウム、ガリウム、インジウムなど)を含む。また、一対の半導体層116が、酸化インジウムである場合、領域116bは、4価元素(スズ、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、セリウムなど)を含む。また、一対の半導体層116が、酸化スズの場合、領域116bは、フッ素、アンチモンなどを含む。
このように、ゲート電極104と、領域116bが重ならないことにより、図1に示すトランジスタは、寄生容量の小さいトランジスタとなる。
また、一対の半導体層116の領域116bは、トランジスタのソース電極およびドレイン電極として機能する。ソース電極およびドレイン電極として機能する領域116bが、チャネル領域(半導体膜106において、ゲート電極104と重なる領域)の近傍にまで設けられることにより、図1に示すトランジスタは、寄生抵抗を小さく、かつ寄生容量を小さくすることができる。
半導体膜106として、例えば、有機半導体膜または酸化物半導体膜を用いればよい。
具体的には、酸化物半導体膜として、In−M−Zn酸化物膜を用いればよい。ここで、金属元素Mは酸素との結合エネルギーがIn、Znよりも高い元素である。または、In−M−Zn酸化物膜から酸素が脱離することを抑制する機能を有する元素である。金属元素Mの作用によって、酸化物半導体膜中の酸素欠損の生成が抑制される。なお、酸化物半導体膜の酸素欠損はキャリアを生成することがある。そのため、金属元素Mの作用によって、酸化物半導体膜中のキャリア密度が増大することによるオフ電流の増大を抑制できる。また、酸素欠損に起因するトランジスタの電気特性の変動を低減することができ、信頼性の高いトランジスタを得ることができる。
金属元素Mは、具体的にはAl、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ga、Y、Zr、Nb、Mo、Sn、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Hf、TaまたはWとすればよく、好ましくはAl、Ti、Ga、Y、Zr、CeまたはHfとする。金属元素Mは、前述の元素から一種または二種以上選択すればよい。また、金属元素Mの代わりにSiまたはGeを用いても構わない。
また、酸化物半導体膜は、水素濃度を、2×1020atoms/cm3以下、好ましくは5×1019atoms/cm3以下、さらに好ましくは1×1019atoms/cm3以下とする。これは、酸化物半導体膜に含まれる水素が、意図しないキャリアを生成することがあるためである。生成されたキャリアは、トランジスタのオフ電流を増大させ、かつトランジスタの電気特性を変動させる要因となる。従って、酸化物半導体膜の水素濃度を上述の範囲とすることで、トランジスタのオフ電流の増大を抑制し、かつトランジスタの電気特性の変動を抑制することができる。
酸化物半導体膜は、例えば非単結晶を有してもよい。非単結晶は、例えば、CAAC(C Axis Aligned Crystal)、多結晶、微結晶、非晶質部を有する。非晶質部は、微結晶、CAACよりも欠陥準位密度が高い。また、微結晶は、CAACよりも欠陥準位密度が高い。なお、CAACを有する酸化物半導体を、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)と呼ぶ。
酸化物半導体膜は、例えばCAAC−OSを有してもよい。CAAC−OSは、例えば、c軸配向し、a軸または/およびb軸はマクロに揃っていない。
酸化物半導体膜は、例えば微結晶を有してもよい。なお、微結晶を有する酸化物半導体を、微結晶酸化物半導体と呼ぶ。微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満のサイズの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を膜中に含む。または、微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満の結晶部を有する結晶−非晶質混相構造の酸化物半導体を有している。
酸化物半導体膜は、例えば非晶質部を有してもよい。なお、非晶質部を有する酸化物半導体を、非晶質酸化物半導体と呼ぶ。非晶質酸化物半導体膜は、例えば、原子配列が無秩序であり、結晶成分を有さない。または、非晶質酸化物半導体膜は、例えば、完全な非晶質であり、結晶部を有さない。
なお、酸化物半導体膜が、CAAC−OS、微結晶酸化物半導体、非晶質酸化物半導体の混合膜であってもよい。混合膜は、例えば、非晶質酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、を有する。また、混合膜は、例えば、非晶質酸化物半導体の領域と、微結晶酸化物半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、の積層構造を有してもよい。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、単結晶を有してもよい。
酸化物半導体膜は、複数の結晶部を有し、当該結晶部のc軸が被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃っていることが好ましい。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。そのような酸化物半導体膜の一例としては、CAAC−OS膜がある。
CAAC−OS膜は、完全な非晶質ではない。CAAC−OS膜は、例えば、結晶部および非晶質部を有する結晶−非晶質混相構造の酸化物半導体膜を有している。なお、当該結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさであることが多い。また、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)による観察像では、CAAC−OS膜に含まれる非晶質部と結晶部との境界、結晶部と結晶部との境界は明確ではない。また、TEMによってCAAC−OS膜には明確な粒界(グレインバウンダリーともいう。)は確認できない。そのため、CAAC−OS膜は、粒界に起因する電子移動度の低下が抑制される。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、例えば、c軸がCAAC−OS膜の被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃い、かつab面に垂直な方向から見て金属原子が三角形状または六角形状に配列し、c軸に垂直な方向から見て金属原子が層状または金属原子と酸素原子とが層状に配列している。なお、異なる結晶部間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。本明細書において、単に垂直と記載する場合、80°以上100°以下、好ましくは85°以上95°以下の範囲も含まれることとする。また、単に平行と記載する場合、−10°以上10°以下、好ましくは−5°以上5°以下の範囲も含まれることとする。
なお、CAAC−OS膜において、結晶部の分布が一様でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の形成過程において、酸化物半導体膜の表面側から結晶成長させる場合、被形成面の近傍に対し表面の近傍では結晶部の占める割合が高くなることがある。また、CAAC−OS膜へ不純物を添加することにより、当該不純物添加領域において結晶部が非晶質化することもある。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃うため、CAAC−OS膜の形状(被形成面の断面形状または表面の断面形状)によっては互いに異なる方向を向くことがある。また、結晶部は、成膜したとき、または成膜後に加熱処理などの結晶化処理を行ったときに形成される。従って、結晶部のc軸は、CAAC−OS膜が形成されたときの被形成面の法線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃う。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
酸化物半導体膜は、シリコン膜と比べて1〜2eV程度バンドギャップが大きい。そのため、酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、衝突イオン化が起こりにくく、アバランシェブレークダウンが起こりにくい。即ち、当該トランジスタは、ホットキャリア劣化が起こりにくいといえる。
また、以上のように半導体膜106として酸化物半導体膜を用いた場合、酸化物半導体膜はキャリアの生成が少ないため、半導体膜106の厚さが厚い場合(例えば、15nm以上100nm未満)でも、ゲート電極104の電界によってチャネル領域を完全空乏化させることができる。従って、酸化物半導体膜を用いたトランジスタは、パンチスルー現象によるオフ電流の増大およびしきい値電圧の変動が起こらない。例えば、チャネル長が3μmのとき、チャネル幅1μmあたりのオフ電流を、室温において10−21A未満、または10−24A未満とすることができる。
キャリア生成源の一つである、酸化物半導体膜中の酸素欠損は、電子スピン共鳴(ESR:Electron Spin Resonance)によって評価できる。即ち、酸素欠損の少ない酸化物半導体膜は、ESRによって、酸素欠損に起因する信号を有さない酸化物半導体膜と言い換えることができる。具体的には、酸素欠損に起因するスピン密度が、5×1016spins/cm3未満の酸化物半導体膜である。なお、酸化物半導体膜が酸素欠損を有すると、ESRにてg値が1.93近傍に対称性を有する信号が現れる。
ここで、基板100に大きな制限はないが、少なくとも、後の熱処理に耐え得る程度の耐熱性を有している必要がある。例えば、ガラス基板、セラミック基板、石英基板、サファイア基板などを、基板100として用いてもよい。また、シリコンや炭化シリコンなどの単結晶半導体基板、多結晶半導体基板、シリコンゲルマニウムなどの化合物半導体基板、SOI(Silicon On Insulator)基板などを適用することも可能であり、これらの基板上に半導体素子が設けられたものを、基板100として用いてもよい。
また、基板100として、第5世代(1000mm×1200mmまたは1300mm×1500mm)、第6世代(1500mm×1800mm)、第7世代(1870mm×2200mm)、第8世代(2200mm×2500mm)、第9世代(2400mm×2800mm)、第10世代(2880mm×3130mm)などの大型ガラス基板を用いる場合、半導体装置の作製工程における加熱処理などで生じる基板100の縮みによって、微細な加工が困難になる場合ある。そのため、前述したような大型ガラス基板を基板100として用いる場合、加熱処理による縮みの小さいものを用いることが好ましい。例えば、基板100として、400℃、好ましくは450℃、さらに好ましくは500℃の温度で1時間加熱処理を行った後の縮み量が10ppm以下、好ましくは5ppm以下、さらに好ましくは3ppm以下である大型ガラス基板を用いればよい。
また、基板100として、可とう性基板を用いてもよい。なお、可とう性基板上にトランジスタを設ける方法としては、非可とう性の基板上にトランジスタを作製した後、トランジスタを剥離し、可とう性基板である基板100に転置する方法もある。その場合には、非可とう性基板とトランジスタとの間に剥離層を設けるとよい。
下地絶縁膜102は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。
酸化窒化シリコンは、その組成において、窒素よりも酸素の含有量が多いものを示し、また、窒化酸化シリコンは、その組成において、酸素よりも窒素の含有量が多いものを示す。
下地絶縁膜102は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
下地絶縁膜102が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜の酸素欠損を低減することができる。
過剰酸素を含む絶縁膜とは、TDS(Thermal Desorption Spectroscopy:昇温脱離ガス分光法)分析にて放出される酸素が酸素原子に換算して1×1018atoms/cm3以上、1×1019atom/cm3以上または1×1020atoms/cm3以上である絶縁膜をいう。
ここで、TDS分析を用いた酸素の放出量の測定方法について、以下に説明する。
TDS分析したときの気体の全放出量は、放出ガスのイオン強度の積分値に比例する。そしてこの積分値と標準試料との比較により、気体の全放出量を計算することができる。
例えば、標準試料である所定の密度の水素を含むシリコンウェハのTDS分析結果、および絶縁膜のTDS分析結果から、絶縁膜の酸素分子の放出量(NO2)は、数式(1)で求めることができる。ここで、TDS分析で得られる質量数32で検出されるガスの全てが酸素分子由来と仮定する。質量数32のものとしてほかにCH3OHがあるが、存在する可能性が低いものとしてここでは考慮しない。また、酸素原子の同位体である質量数17の酸素原子および質量数18の酸素原子を含む酸素分子についても、自然界における存在比率が極微量であるため考慮しない。
NH2は、標準試料から脱離した水素分子を密度で換算した値である。SH2は、標準試料をTDS分析したときのイオン強度の積分値である。ここで、標準試料の基準値を、NH2/SH2とする。SO2は、絶縁膜をTDS分析したときのイオン強度の積分値である。αは、TDS分析におけるイオン強度に影響する係数である。数式(1)の詳細に関しては、特開平6−275697公報を参照する。なお、上記絶縁膜の酸素の放出量は、電子科学株式会社製の昇温脱離分析装置EMD−WA1000S/Wを用い、標準試料として1×1016atoms/cm2の水素原子を含むシリコンウェハを用いて測定した。
また、TDS分析において、酸素の一部は酸素原子として検出される。酸素分子と酸素原子の比率は、酸素分子のイオン化率から算出することができる。なお、上述のαは酸素分子のイオン化率を含むため、酸素分子の放出量を評価することで、酸素原子の放出量についても見積もることができる。
なお、NO2は酸素分子の放出量である。酸素原子に換算したときの放出量は、酸素分子の放出量の2倍となる。
または、過剰酸素を含む絶縁膜は、過酸化ラジカルを含む絶縁膜であってもよい。具体的には、過酸化ラジカルに起因するスピン密度が、5×1017spins/cm3以上の絶縁膜である。なお、過酸化ラジカルを含む絶縁膜は、ESRにて、g値が2.01近傍に非対称の信号を有する絶縁膜である。
または、過剰酸素を含む絶縁膜は、酸素が過剰な酸化シリコン(SiOX(X>2))であってもよい。酸素が過剰な酸化シリコン(SiOX(X>2))は、シリコン原子数の2倍より多い酸素原子を単位体積当たりに含むものである。単位体積当たりのシリコン原子数および酸素原子数は、RBSにより測定した値である。
ゲート絶縁膜112は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。
ゲート絶縁膜112は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
ゲート絶縁膜112が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜の酸素欠損を低減することができる。
ゲート電極104は、Al、Ti、Cr、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Mo、Ag、TaおよびWを一種以上含む、単体、窒化物、酸化物または合金である導電膜を、単層で、または積層で用いればよい。
次に、図1とは異なる構造のトランジスタについて、図2を用いて説明する。
図2に示すトランジスタは、一対の半導体層が下地絶縁膜に埋め込まれている点で、図1に示したトランジスタと異なる。
図2(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図2(A)に示す一点鎖線B1−B2に対応する断面図を図2(B)に示す。また、図2(A)に示す一点鎖線B3−B4に対応する断面図を図2(C)に示す。なお、理解を容易にするため、図2(A)においては、ゲート絶縁膜212などを省略して示す。
図2(B)は、基板200上に設けられた凹部を有する下地絶縁膜202と、領域216aおよび領域216bを有し、下地絶縁膜202の凹部を埋めるように設けられた一対の半導体層216と、下地絶縁膜202および一対の半導体層216上に設けられた半導体膜206と、半導体膜206上に設けられたゲート絶縁膜212と、ゲート絶縁膜212上にあり、半導体膜206と重ねて設けられたゲート電極204と、を有するトランジスタの断面図である。
図2(B)に示す断面図では、半導体膜206およびゲート電極204上に保護絶縁膜218が設けられる。なお、保護絶縁膜218は、一対の半導体層216に達する開口部を有し、当該開口部を介して、保護絶縁膜218上に設けられた配線224aおよび配線224bは一対の半導体層216と接する。
なお、図2(B)では、ゲート絶縁膜212がゲート電極204と重なる領域のみに設けられているが、これに限定されない。例えば、ゲート絶縁膜212が半導体膜206を覆うように設けられていてもよい。
なお、一対の半導体層216において、領域216aは、ゲート電極204と重なる領域である。また、領域216bは、ゲート電極204と重ならない領域である。
一対の半導体層216は、シリコン、ゲルマニウム、酸化亜鉛、酸化インジウムまたは酸化スズを含む。
一対の半導体層216において、領域216bは、低抵抗領域である。また、領域216aは、高抵抗領域である。
または、一対の半導体層216において、領域216bは、一対の半導体層216中でキャリアを生成する不純物を含む領域である。また、領域216aは、一対の半導体層216中でキャリアを生成する不純物を含まない領域である。
なお、一対の半導体層216が、シリコンまたはゲルマニウムのような第14族元素を有する半導体層であるとき、領域216bは、3価元素(ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウムなど)または5価元素(リン、ヒ素、アンチモンなど)を含む。
また、一対の半導体層216が、酸化亜鉛である場合、領域216bは、3価元素(アルミニウム、ガリウム、インジウムなど)を含む。また、一対の半導体層216が、酸化インジウムである場合、領域216bは、4価元素(スズ、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、セリウムなど)を含む。また、一対の半導体層216が、酸化スズの場合、領域216bは、フッ素、アンチモンなどを含む。
このように、ゲート電極204と、領域216bが重ならないことにより、図2に示すトランジスタは、寄生容量の小さいトランジスタとなる。
また、一対の半導体層216の領域216bは、トランジスタのソース電極およびドレイン電極として機能する。ソース電極およびドレイン電極として機能する領域216bが、チャネル領域(半導体膜206において、ゲート電極204と重なる領域)の近傍にまで設けられることにより、図2に示すトランジスタは、寄生抵抗を小さく、かつ寄生容量を小さくすることができる。
半導体膜206は、半導体膜106として示した半導体膜から選択して用いればよい。
図2に示すトランジスタは、一対の半導体層216が下地絶縁膜202に設けられた凹部を埋めるように設けられ、かつ上面の高さが揃っている。そのため、半導体膜206を下地絶縁膜202および一対の半導体層216からなる平坦な面に設けることができる。微細化されたトランジスタにおいて、僅かな段差が形状不良の原因となることがあるため、図2に示すトランジスタの構造は、微細化に好適といえる。
下地絶縁膜202は、下地絶縁膜102として示した絶縁膜から選択して用いればよい。
下地絶縁膜202は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
下地絶縁膜202が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜の酸素欠損を低減することができる。
ゲート絶縁膜212は、ゲート絶縁膜112として示した絶縁膜から選択して用いればよい。
ゲート絶縁膜212は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
ゲート絶縁膜212が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜の酸素欠損を低減することができる。
ゲート電極204は、ゲート電極104として示した導電膜から選択して用いればよい。
保護絶縁膜218は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。
保護絶縁膜218は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
保護絶縁膜218が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜の酸素欠損を低減することができる。
配線224aおよび配線224bは、Al、Ti、Cr、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Mo、Ag、TaおよびWを一種以上含む、単体、窒化物、酸化物または合金である導電膜を、単層で、または積層で用いればよい。
なお、一対の半導体層216がシリコンを含む場合、配線224aおよび配線224bと接する部分にシリサイドを有してもよい。シリサイドを有することにより、一対の半導体層216と配線224aおよび配線224bとの接触抵抗を低減することができる。そのため、トランジスタの寄生抵抗を小さくでき、高いオン電流を得ることができる。
次に、図1および図2とは異なる構造のトランジスタについて、図3を用いて説明する。
図3に示すトランジスタは、ゲート電極304の側面に接して側壁絶縁膜310が設けられており、一対の半導体層316において、ゲート電極304と重なる領域、側壁絶縁膜310と重なる領域、ならびに側壁絶縁膜310およびゲート電極304と重ならない領域に分かれる点で図2に示すトランジスタと異なる。
なお、図示しないが、図3に示すトランジスタのように、図1に示すトランジスタにおいて、トランジスタのゲート電極104の側面に接して側壁絶縁膜を設ける構造としても構わない。その場合、一対の半導体層116が、ゲート電極104と重なる領域、側壁絶縁膜と重なる領域、ならびに側壁絶縁膜およびゲート電極104と重ならない領域に分かれても構わない。
図3(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図3(A)に示す一点鎖線C1−C2に対応する断面図を図3(B)に示す。また、図3(A)に示す一点鎖線C3−C4に対応する断面図を図3(C)に示す。なお、理解を容易にするため、図3(A)においては、ゲート絶縁膜312などを省略して示す。
図3(B)は、基板300上に設けられた凹部を有する下地絶縁膜302と、領域316a、領域316bおよび領域316cを有し、下地絶縁膜302の凹部を埋めるように設けられた一対の半導体層316と、下地絶縁膜302および一対の半導体層316上に設けられた半導体膜306と、半導体膜306上に設けられたゲート絶縁膜312と、ゲート絶縁膜312上にあり、半導体膜306と重ねて設けられたゲート電極304と、ゲート電極304の側面に接して設けられた側壁絶縁膜310と、を有するトランジスタの断面図である。
図3(B)に示す断面図では、半導体膜306、ゲート電極304および側壁絶縁膜310上に保護絶縁膜318が設けられる。なお、保護絶縁膜318は、一対の半導体層316に達する開口部を有し、当該開口部を介して、保護絶縁膜318上に設けられた配線324aおよび配線324bは一対の半導体層316と接する。
なお、図3(B)では、ゲート絶縁膜312がゲート電極304と重なる領域のみに設けられているが、これに限定されない。例えば、ゲート絶縁膜312が半導体膜306を覆うように設けられていてもよい。または、ゲート絶縁膜312がゲート電極304および側壁絶縁膜310と重なる領域にのみ設けられていてもよい。
なお、一対の半導体層316において、領域316aは、ゲート電極304と重なる領域である。また、領域316bは、側壁絶縁膜310と重なる領域である。また、領域316cは、ゲート電極304および側壁絶縁膜310と重ならない領域である。
一対の半導体層316は、シリコン、ゲルマニウム、酸化亜鉛、酸化インジウムまたは酸化スズを含む。
一対の半導体層316において、領域316bおよび領域316cは、低抵抗領域である。なお、領域316bは領域316cよりも抵抗率が高い。具体的には、領域316bは、抵抗率が1mΩcm以上100Ωcm以下、または10mΩcm以上100Ωcm以下の領域である。また、領域316cは、抵抗率が1μΩcm以上1Ωcm以下、または1μΩcm以上100mΩcm以下の領域である。また、領域316aは、高抵抗領域である。なお、領域316aは領域316cよりも抵抗率が高い、また、領域316bは、領域316aと同様に高抵抗領域であっても構わない。
または、一対の半導体層316において、領域316bおよび領域316cは、一対の半導体層316中でキャリアを生成する不純物を含む領域である。なお、領域316bは領域316cよりもキャリアを生成する不純物の濃度が低い。具体的には、領域316bは、キャリアを生成する不純物濃度が1×1014atoms/cm3以上1×1021atoms/cm3以下、または1×1014atoms/cm3以上1×1020atoms/cm3以下である。また、領域316cは、キャリアを生成する不純物濃度が1×1016atoms/cm3以上1×1022atoms/cm3以下、または1×1018atoms/cm3以上1×1022atoms/cm3以下である。また、領域316aは、一対の半導体層316中でキャリアを生成する不純物を含まない領域である。なお、領域316bは、領域316aと同様に一対の半導体層316中でキャリアを生成する不純物を含まない領域であっても構わない。
なお、一対の半導体層316が、シリコンまたはゲルマニウムのような第14族元素を有する半導体層であるとき、領域316bおよび領域316cは、3価元素(ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウムなど)または5価元素(リン、ヒ素、アンチモンなど)を含む。
また、一対の半導体層316が、酸化亜鉛である場合、領域316bおよび領域316cは、3価元素(アルミニウム、ガリウム、インジウムなど)を含む。また、一対の半導体層316が、酸化インジウムである場合、領域316bおよび領域316cは、4価元素(スズ、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、セリウムなど)を含む。また、一対の半導体層316が、酸化スズの場合、領域316bおよび領域316cは、フッ素、アンチモンなどを含む。
このように、ゲート電極304と、領域316cが重ならないことにより、図3に示すトランジスタは、寄生容量の小さいトランジスタとなる。
ここで、一対の半導体層316の領域316bは、トランジスタのLDD領域またはオフセット領域として機能する。また、領域316cは、トランジスタのソース電極およびドレイン電極として機能する。ソース電極およびドレイン電極として機能する領域316cが、チャネル領域(半導体膜306において、ゲート電極304と重なる領域)の近傍にまで設けられることにより、図3に示すトランジスタは、寄生抵抗を小さく、かつ寄生容量を小さくすることができる。また、LDD領域またはオフセット領域として機能する領域316bが、チャネル領域とソース電極およびドレイン電極として機能する領域316cとの間に設けられることにより、ホットキャリア劣化およびDIBL(Drain Induced Barrier Lowering)を抑制することができる。
半導体膜306は、半導体膜106として示した半導体膜から選択して用いればよい。
図3に示すトランジスタは、一対の半導体層316が下地絶縁膜302に設けられた凹部を埋めるように設けられ、かつ上面の高さが揃っている。そのため、下地絶縁膜302および一対の半導体層316上に設けられる半導体膜306を平坦な面に設けることができる。微細化されたトランジスタにおいて、僅かな段差が形状不良の原因となることがあるため、図3に示すトランジスタの構造は、微細化に好適といえる。ただし、図1に示したトランジスタのように、一対の半導体層によって形成される段差を、半導体膜が乗り越える構造であっても構わない。
下地絶縁膜302は、下地絶縁膜102として示した絶縁膜から選択して用いればよい。
下地絶縁膜302は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
下地絶縁膜302が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜の酸素欠損を低減することができる。
ゲート絶縁膜312は、ゲート絶縁膜112として示した絶縁膜から選択して用いればよい。
ゲート絶縁膜312は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
ゲート絶縁膜312が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜の酸素欠損を低減することができる。
ゲート電極304は、ゲート電極104として示した導電膜から選択して用いればよい。
保護絶縁膜318は、保護絶縁膜218として示した絶縁膜から選択して用いればよい。
保護絶縁膜318は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
保護絶縁膜318が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜の酸素欠損を低減することができる。
配線324aおよび配線324bは、配線224aおよび配線224bとして示した導電膜から選択して用いればよい。
なお、一対の半導体層316がシリコンを含む場合、配線324aおよび配線324bと接する部分にシリサイドを有してもよい。シリサイドを有することにより、一対の半導体層316と配線324aおよび配線324bとの接触抵抗を低減することができる。そのため、トランジスタの寄生抵抗を小さくでき、高いオン電流を得ることができる。または、一対の半導体層316がシリコンを含まない場合でも、配線324aおよび配線324bと接する部分に混合層または合金層を有してもよい。
次に、図1乃至図3とは異なる構造のトランジスタについて、図4を用いて説明する。
図4に示すトランジスタは、一対の半導体層が半導体膜の上面に接して設けられる点で図1に示すトランジスタと異なる。
なお、図示しないが、図3に示すトランジスタのように、図4に示すトランジスタにおいて、ゲート電極404の側面に接して側壁絶縁膜を設ける構造とし、一対の半導体層416が、ゲート電極404と重なる領域、側壁絶縁膜と重なる領域、ならびに側壁絶縁膜およびゲート電極404と重ならない領域に分かれても構わない。
図4(A)は本発明の一態様に係るトランジスタの上面図である。図4(A)に示す一点鎖線D1−D2に対応する断面図を図4(B)に示す。また、図4(A)に示す一点鎖線D3−D4に対応する断面図を図4(C)に示す。なお、理解を容易にするため、図4(A)においては、ゲート絶縁膜412などを省略して示す。
図4(B)は、基板400上に設けられた下地絶縁膜402と、下地絶縁膜402上に設けられた半導体膜406と、半導体膜406上に設けられた、領域416aおよび領域416bを有する一対の半導体層416と、半導体膜406および一対の半導体層416上に設けられたゲート絶縁膜412と、ゲート絶縁膜412上にあり、半導体膜406と重ねて設けられたゲート電極404と、を有するトランジスタの断面図である。
なお、一対の半導体層416において、領域416aは、ゲート電極404と重なる領域である。また、領域416bは、ゲート電極404と重ならない領域である。
一対の半導体層416は、シリコン、ゲルマニウム、酸化亜鉛、酸化インジウムまたは酸化スズを含む。
一対の半導体層416において、領域416bは、低抵抗領域である。また、領域416aは、高抵抗領域である。
または、一対の半導体層416において、領域416bは、一対の半導体層416中でキャリアを生成する不純物を含む領域である。また、領域416aは、一対の半導体層416中でキャリアを生成する不純物を含まない領域である。
なお、一対の半導体層416が、シリコンまたはゲルマニウムのような第14族元素を有する半導体層であるとき、領域416bは、3価元素(ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インジウムなど)または5価元素(リン、ヒ素、アンチモンなど)を含む。
また、一対の半導体層416が、酸化亜鉛である場合、領域416bは、3価元素(アルミニウム、ガリウム、インジウムなど)を含む。また、一対の半導体層416が、酸化インジウムである場合、領域416bは、4価元素(スズ、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、セリウムなど)を含む。また、一対の半導体層416が、酸化スズの場合、領域416bは、フッ素、アンチモンなどを含む。
このように、ゲート電極404と、領域416bが重ならないことにより、図4に示すトランジスタは、寄生容量の小さいトランジスタとなる。
ここで、一対の半導体層416の領域416bは、トランジスタのソース電極およびドレイン電極として機能する。ソース電極およびドレイン電極として機能する領域416bが、チャネル領域(半導体膜406において、ゲート電極404と重なる領域)の近傍にまで設けられることにより、図4に示すトランジスタは、寄生抵抗を小さく、かつ寄生容量を小さくすることができる。
半導体膜406は、半導体膜106として示した半導体膜から選択して用いればよい。
下地絶縁膜402は、下地絶縁膜102として示した絶縁膜から選択して用いればよい。
下地絶縁膜402は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
下地絶縁膜402が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜の酸素欠損を低減することができる。
ゲート絶縁膜412は、ゲート絶縁膜112として示した絶縁膜から選択して用いればよい。
ゲート絶縁膜412は、過剰酸素を含む絶縁膜であると好ましい。
ゲート絶縁膜412が過剰酸素を含む絶縁膜である場合、酸化物半導体膜の酸素欠損を低減することができる。
ゲート電極404は、ゲート電極104として示した導電膜から選択して用いればよい。
以上に示したトランジスタの構造は適宜組み合わせて用いることができる。
本実施の形態で示したトランジスタは、寄生抵抗が小さく、かつ寄生容量の小さいトランジスタである。
本実施の形態は、基本原理の一例について述べたものである。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部また全部と、自由に組み合わせることや、適用することや、置き換えて実施することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1で示したトランジスタの作製方法について説明する。
まずは、図1に示すトランジスタの作製方法について、図5および図6を用いて説明する。なお、理解を容易にするため、図5および図6には、図1(B)に対応する断面図のみ示す。
まず、基板100を準備する。基板100は、基板100として示した基板から選択して用いればよい。
次に、下地絶縁膜102を成膜する(図5(A)参照。)。下地絶縁膜102は、下地絶縁膜102として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法、分子線エピタキシー(MBE:Molecular Beam Epitaxy)法、原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法またはパルスレーザ堆積(PLD:Pulsed Laser Deposition)法を用いて成膜すればよい。
CVD法として、マイクロ波CVD法を適用すると、成膜面へのプラズマダメージを小さくすることができる。また、高密度プラズマを用いるため、比較的低温(325℃程度)でも緻密で欠陥の少ない膜を成膜することができる。なお、マイクロ波CVD法は、高密度プラズマCVD法とも呼ばれる。本明細書において、単にCVD法と記載する場合、マイクロ波CVD法などを含むものとする。
下地絶縁膜102は、例えば、石英(好ましくは合成石英)をターゲットに用い、基板加熱温度30℃以上450℃以下(好ましくは70℃以上200℃以下)、基板とターゲットの間の距離(T−S間距離)を20mm以上400mm以下(好ましくは40mm以上200mm以下)、圧力を0.1Pa以上4Pa以下(好ましくは0.2Pa以上1.2Pa以下)、高周波電源を0.5kW以上12kW以下(好ましくは1kW以上5kW以下)、成膜ガス中のO2/(O2+Ar)割合を20%以上100%以下(好ましくは50%以上100%以下)として、RFスパッタリング法により酸化シリコン膜を成膜すると好ましい。なお、石英(好ましくは合成石英)ターゲットに代えてシリコンターゲットを用いることもできる。なお、成膜ガスとしては、酸素ガスまたは、酸素及びアルゴンの混合ガスを用いて行う。このような方法を用いることで、下地絶縁膜102を過剰酸素を含む絶縁膜とすることができる。
次に、一対の半導体層116となる半導体膜を成膜する。一対の半導体層116となる半導体膜は、一対の半導体層116として示した半導体層から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、一対の半導体層116となる半導体膜を加工し、一対の半導体層117を形成する(図5(B)参照。)。
次に、半導体膜106となる半導体膜を成膜する。半導体膜106となる半導体膜は、半導体膜106として示した半導体膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。半導体膜106となる半導体膜は、酸化物半導体膜を用い、スパッタリング法で成膜すると好ましい。なお、スパッタリング法を用いると、高密度で結晶性を有する酸化物半導体膜が成膜されやすいため、好ましい。また、酸化物半導体膜を100℃以上450℃以下に基板加熱しつつ成膜すると、高密度で結晶性を有する酸化物半導体膜が成膜されやすいため、好ましい。
なお、酸化物半導体膜の成膜後に第1の加熱処理を行ってもよい。第1の加熱処理は、250℃以上650℃以下、好ましくは300℃以上500℃以下で行えばよい。第1の加熱処理の雰囲気は、不活性ガス雰囲気、酸化性ガスを10ppm以上、1%以上もしくは10%以上含む雰囲気、または減圧状態で行う。または、第1の加熱処理の雰囲気は、不活性ガス雰囲気で加熱処理した後に、脱離した酸素を補うために酸化性ガスを10ppm以上、1%以上または10%以上含む雰囲気で加熱処理を行ってもよい。第1の加熱処理によって、酸化物半導体膜の結晶性を高め、さらに酸化物半導体膜から水素や水などの不純物を除去することができる。
次に、半導体膜106となる半導体膜を加工し、島状に加工された半導体膜106を形成する(図5(C)参照。)。
なお、半導体膜106が酸化物半導体膜であるとき、半導体膜106の形成後に第2の加熱処理を行ってもよい。第2の加熱処理は、第1の加熱処理で示した条件を用いて行えばよい。第2の加熱処理は、酸化物半導体膜の側面が露出した状態で行うため、酸化物半導体膜の側面から水素や水などの不純物が除去されやすく、効果的に不純物が除去される。なお、酸化物半導体膜がCAAC−OS膜であるとき、結晶の層に沿って不純物が拡散しやすいため、さらに側面から水素や水などの不純物が除去されやすい。
次に、ゲート絶縁膜112を成膜する(図5(D)参照。)。ゲート絶縁膜112は、ゲート絶縁膜112として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極104となる導電膜を成膜する。ゲート電極104となる導電膜は、ゲート電極104として示した導電膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極104となる導電膜を加工し、ゲート電極104を形成する(図6(A)参照。)。
次に、ゲート電極104をマスクとし、一対の半導体層117に、一対の半導体層117中でキャリアを生成する不純物130を添加する(図6(B)参照。)。不純物130としては、先の実施の形態で示したものから適宜選択して用いればよい。なお、不純物130を添加するためには、イオン注入法、イオンドーピング法で行えばよい。好ましくはイオン注入法を用いればよい。このとき、加速電圧を5kV以上100kV以下とする。また、一対の半導体層117中で、不純物130の濃度が1×1014atoms/cm3以上1×1022atoms/cm3以下、または1×1016atoms/cm3以上1×1021atoms/cm3以下となるように不純物130の添加を行う。
次に、第3の加熱処理を行う。第3の加熱処理は第1の加熱処理と同様の条件から選択して行えばよい。第3の加熱処理によって、一対の半導体層117中の不純物130が添加された領域でキャリアが生成され、領域116bが形成される。なお、一対の半導体層117中の不純物130が添加されない領域は、領域116aとなる(図6(C)参照。)。また、第3の加熱処理によって、半導体膜106が酸化物半導体膜であり、かつ下地絶縁膜102が過剰酸素を含む絶縁膜であるとき、半導体膜106の欠陥(酸化物半導体膜の酸素欠損)を低減することができる。
以上のようにして図1に示したトランジスタを作製することができる。
図5および図6に示したトランジスタの作製方法によれば、図1に示したトランジスタは、ゲート電極104をマスクとして、不純物130を一対の半導体層117に添加することで、領域116aおよび領域116bを有する一対の半導体層116を形成することができる。なお、領域116bは、低抵抗領域となり、トランジスタのソース電極およびドレイン電極として機能する。領域116bは、自己整合的に形成されることにより、寄生容量および寄生抵抗の小さいトランジスタを作製することができる。
次に、図2に示したトランジスタの作製方法について、図7および図8を用いて説明する。なお、理解を容易にするため、図7および図8には、図2(B)に対応する断面図のみ示す。
まず、基板200を準備する。基板200は、基板200として示した基板から選択して用いればよい。
次に、下地絶縁膜202となる絶縁膜202aを成膜する(図7(A)参照。)。絶縁膜202aは、下地絶縁膜202として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
下地絶縁膜202となる絶縁膜202aは、例えば、石英(好ましくは合成石英)をターゲットに用い、基板加熱温度30℃以上450℃以下(好ましくは70℃以上200℃以下)、基板とターゲットの間の距離(T−S間距離)を20mm以上400mm以下(好ましくは40mm以上200mm以下)、圧力を0.1Pa以上4Pa以下(好ましくは0.2Pa以上1.2Pa以下)、高周波電源を0.5kW以上12kW以下(好ましくは1kW以上5kW以下)、成膜ガス中のO2/(O2+Ar)割合を20%以上100%以下(好ましくは50%以上100%以下)として、RFスパッタリング法により酸化シリコン膜を成膜すると好ましい。なお、石英(好ましくは合成石英)ターゲットに代えてシリコンターゲットを用いることもできる。なお、成膜ガスとしては、酸素ガスまたは、酸素及びアルゴンの混合ガスを用いて行う。このような方法を用いることで、下地絶縁膜202となる絶縁膜202aを過剰酸素を含む絶縁膜とすることができる。
次に、絶縁膜202aを加工し、凹部を有する絶縁膜202bを形成する(図7(B)参照。)。
次に、一対の半導体層216となる半導体膜を成膜する。一対の半導体層216となる半導体膜は、一対の半導体層216として示した半導体層から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、一対の半導体層216となる半導体膜を加工し、島状の半導体膜215を形成する(図7(C)参照。)。
次に、絶縁膜202bおよび半導体膜215に対し、上面の高さが揃うよう加工する。当該加工は、ドライエッチング処理、または化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)処理によって行えばよい。当該加工によって、絶縁膜202bが凹部を有する下地絶縁膜202となり、半導体膜215が一対の半導体層217となる(図7(D)参照。)。
なお、本実施の形態では一対の半導体層216となる半導体膜を島状の半導体膜215に加工し、その後、絶縁膜202bおよび半導体膜215を上面の高さが揃うよう加工しているが、これに限定されない。例えば、絶縁膜202bおよび一対の半導体層216となる半導体膜を上面の高さが揃うよう加工し、その後、一対の半導体層216となる半導体膜を島状に加工することで一対の半導体層217を形成しても構わない。
ここで、下地絶縁膜202および一対の半導体層217の上面の高さが揃っていることにより、これ以降の工程で形成する各層において、形状不良の発生を抑制することができる。従って、電気特性の安定したトランジスタとすることができる。
次に、半導体膜206となる半導体膜を成膜する。半導体膜206となる半導体膜は、半導体膜206として示した半導体膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。半導体膜206となる半導体膜は、酸化物半導体膜を用い、スパッタリング法で成膜すると好ましい。なお、スパッタリング法を用いると、高密度で結晶性を有する酸化物半導体膜が成膜されやすいため、好ましい。また、酸化物半導体膜を100℃以上450℃以下に基板加熱しつつ成膜すると、高密度で結晶性を有する酸化物半導体膜が成膜されやすいため、好ましい。
なお、酸化物半導体膜の成膜後に第4の加熱処理を行ってもよい。第4の加熱処理は、第1の加熱処理で示した条件を用いて行えばよい。第4の加熱処理によって、酸化物半導体膜の結晶性を高め、さらに酸化物半導体膜から水素や水などの不純物を除去することができる。
次に、半導体膜206となる半導体膜を加工し、島状に加工された半導体膜206を形成する(図8(A)参照。)。
次に、ゲート絶縁膜212となる絶縁膜を成膜する。ゲート絶縁膜212となる絶縁膜は、ゲート絶縁膜212として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極204となる導電膜を成膜する。ゲート電極204となる導電膜は、ゲート電極204として示した導電膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極204となる導電膜を加工し、ゲート電極204を形成する。
次に、ゲート電極204の加工で用いたレジストマスクまたはゲート電極204をマスクとして、ゲート絶縁膜212となる絶縁膜を加工し、ゲート絶縁膜212を形成する(図8(B)参照。)。
次に、ゲート電極204をマスクとし、一対の半導体層217に、一対の半導体層217中でキャリアを生成する不純物230を添加する(図8(C)参照。)。不純物230としては、先の実施の形態で示したものから適宜選択して用いればよい。なお、不純物230を添加するためには、イオン注入法、イオンドーピング法で行えばよい。好ましくはイオン注入法を用いればよい。このとき、加速電圧を5kV以上100kV以下とする。また、一対の半導体層217中で、不純物230の濃度が1×1014atoms/cm3以上1×1022atoms/cm3以下、または1×1016atoms/cm3以上1×1021atoms/cm3以下となるように不純物230の添加を行う。
次に、第5の加熱処理を行う。第5の加熱処理は第1の加熱処理と同様の条件から選択して行えばよい。第5の加熱処理によって、一対の半導体層217中の不純物230が添加された領域でキャリアが生成され、領域216bが形成される。なお、一対の半導体層217中の不純物230が添加されない領域は、領域216aとなり、一対の半導体層216が形成される(図8(D)参照。)。また、第5の加熱処理によって、半導体膜206が酸化物半導体膜であり、かつ下地絶縁膜202が過剰酸素を含む絶縁膜であるとき、半導体膜206の欠陥(酸化物半導体膜の酸素欠損)を低減することができる。
以上のようにして図2に示したトランジスタを作製することができる。
図7および図8に示したトランジスタの作製方法によれば、図2に示したトランジスタは、ゲート電極204をマスクとして、不純物230を一対の半導体層217に添加することで、領域216aおよび領域216bを有する一対の半導体層216を形成することができる。なお、領域216bは、低抵抗領域となり、トランジスタのソース電極およびドレイン電極として機能する。領域216bが自己整合的に形成されることにより、寄生容量および寄生抵抗の小さいトランジスタを作製することができる。
次に、保護絶縁膜218を成膜する。保護絶縁膜218は、保護絶縁膜218として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、保護絶縁膜218を加工し、一対の半導体層216を露出する開口部を形成する。
次に、配線224aおよび配線224bとなる導電膜を成膜する。配線224aおよび配線224bとなる導電膜は、配線224aおよび配線224bとして示した導電膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
配線224aおよび配線224bとなる導電膜を加工し、配線224aおよび配線224bを形成する。
なお、一対の半導体層216がシリコンを含む場合、配線224aおよび配線224bとなる導電膜の成膜後に第6の加熱処理を行い、一対の半導体層216と配線224aおよび配線224bとなる導電膜との接する部分にシリサイドを形成してもよい。シリサイドを有することにより、一対の半導体層216と配線224aおよび配線224bとの接触抵抗を低減することができる。そのため、トランジスタの寄生抵抗を小さくでき、高いオン電流を得ることができる。第6の加熱処理は第1の加熱処理と同様の条件から選択して行えばよい。
次に、図3に示したトランジスタの作製方法について、図9および図10を用いて説明する。なお、理解を容易にするため、図9および図10には、図3(B)に対応する断面図のみ示す。
まず、基板300を準備する。基板300は、基板300として示した基板から選択して用いればよい。
次に、下地絶縁膜302となる絶縁膜を成膜する。絶縁膜は、下地絶縁膜302として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
下地絶縁膜302となる絶縁膜は、例えば、石英(好ましくは合成石英)をターゲットに用い、基板加熱温度30℃以上450℃以下(好ましくは70℃以上300℃以下)、基板とターゲットの間の距離(T−S間距離)を20mm以上400mm以下(好ましくは40mm以上300mm以下)、圧力を0.1Pa以上4Pa以下(好ましくは0.2Pa以上1.2Pa以下)、高周波電源を0.5kW以上12kW以下(好ましくは1kW以上5kW以下)、成膜ガス中のO2/(O2+Ar)割合を20%以上100%以下(好ましくは50%以上100%以下)として、RFスパッタリング法により酸化シリコン膜を成膜すると好ましい。なお、石英(好ましくは合成石英)ターゲットに代えてシリコンターゲットを用いることもできる。なお、成膜ガスとしては、酸素ガスまたは、酸素及びアルゴンの混合ガスを用いて行う。このような方法を用いることで、下地絶縁膜302となる絶縁膜を過剰酸素を含む絶縁膜とすることができる。
次に、下地絶縁膜302となる絶縁膜を加工し、凹部を有する絶縁膜を形成する。
次に、一対の半導体層316となる半導体膜を成膜する。一対の半導体層316となる半導体膜は、一対の半導体層316として示した半導体層から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、一対の半導体層316となる半導体膜を加工し、島状の半導体膜を形成する。
次に、凹部を有する絶縁膜および島状の半導体膜に対し、上面の高さが揃うよう加工する。当該加工は、ドライエッチング処理、またはCMP処理によって行えばよい。当該加工によって、凹部を有する絶縁膜が凹部を有する下地絶縁膜302となり、島状の半導体膜が一対の半導体層317となる(図9(A)参照。)。
なお、本実施の形態では一対の半導体層316となる半導体膜を島状の半導体膜に加工し、その後、凹部を有する絶縁膜および島状の半導体膜を上面の高さが揃うよう加工しているが、これに限定されない。例えば、凹部を有する絶縁膜および一対の半導体層316となる半導体膜を上面の高さが揃うよう加工し、その後、一対の半導体層316となる半導体膜を島状に加工しても構わない。
なお、下地絶縁膜302、および下地絶縁膜302の凹部を埋める一対の半導体層317の形成方法についての詳細は、図7(A)乃至図7(D)に示した下地絶縁膜202、および下地絶縁膜202の凹部を埋める一対の半導体層217の形成方法を参照すればよい。
ここで、下地絶縁膜302および一対の半導体層317の上面の高さが揃っていることにより、これ以降の工程で形成する各層において、形状不良の発生を抑制することができる。従って、電気特性の安定したトランジスタとすることができる。
次に、半導体膜306となる半導体膜を成膜する。半導体膜306となる半導体膜は、半導体膜306として示した半導体膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。半導体膜306となる半導体膜は、酸化物半導体膜を用い、スパッタリング法で成膜すると好ましい。なお、スパッタリング法を用いると、高密度で結晶性を有する酸化物半導体膜が成膜されやすいため、好ましい。また、酸化物半導体膜を100℃以上450℃以下に基板加熱しつつ成膜すると、高密度で結晶性を有する酸化物半導体膜が成膜されやすいため、好ましい。
なお、酸化物半導体膜の成膜後に第7の加熱処理を行ってもよい。第7の加熱処理は、第1の加熱処理で示した条件を用いて行えばよい。第7の加熱処理によって、酸化物半導体膜の結晶性を高め、さらに酸化物半導体膜から水素や水などの不純物を除去することができる。
次に、半導体膜306となる半導体膜を加工し、島状に加工された半導体膜306を形成する(図9(B)参照。)。
次に、ゲート絶縁膜312となる絶縁膜を成膜する。ゲート絶縁膜312となる絶縁膜は、ゲート絶縁膜312として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極304となる導電膜を成膜する。ゲート電極304となる導電膜は、ゲート電極304として示した導電膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極304となる導電膜を加工し、ゲート電極304を形成する。
次に、ゲート電極304の加工で用いたレジストマスクまたはゲート電極304をマスクとして、ゲート絶縁膜312となる絶縁膜を加工し、ゲート絶縁膜312を形成する(図9(C)参照。)。
次に、ゲート電極304をマスクとし、一対の半導体層317に、一対の半導体層317中でキャリアを生成する不純物330を添加する(図9(D)参照。)。不純物330としては、先の実施の形態で示したものから適宜選択して用いればよい。なお、不純物330を添加するためには、イオン注入法、イオンドーピング法で行えばよい。好ましくはイオン注入法を用いればよい。このとき、加速電圧を5kV以上100kV以下とする。また、一対の半導体層317中で、不純物330の濃度が1×1014atoms/cm3以上1×1021atoms/cm3以下、または1×1014atoms/cm3以上1×1020atoms/cm3以下となるように不純物330の添加を行う。
次に、第8の加熱処理を行ってもよい。第8の加熱処理は第1の加熱処理と同様の条件から選択して行えばよい。第8の加熱処理によって、一対の半導体層317中の不純物330が添加された領域でキャリアが生成され、領域321bが形成される。なお、一対の半導体層317中の不純物330が添加されない領域は、領域321aとなり、領域321aおよび領域321bを有する一対の半導体層321が形成される(図10(A)参照。)。また、第8の加熱処理によって、半導体膜306が酸化物半導体膜であり、かつ下地絶縁膜302が過剰酸素を含む絶縁膜であるとき、半導体膜306の欠陥(酸化物半導体膜の酸素欠損)を低減することができる。
次に、側壁絶縁膜310となる絶縁膜を成膜する。側壁絶縁膜310となる絶縁膜は、側壁絶縁膜310として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。次に、側壁絶縁膜310となる絶縁膜に対し異方性の高いエッチング処理を行うことにより、ゲート絶縁膜312およびゲート電極304の側面に接する側壁絶縁膜310を形成することができる(図10(B)参照。)。
次に、ゲート電極304および側壁絶縁膜310をマスクとし、一対の半導体層321に、一対の半導体層321中でキャリアを生成する不純物331を添加する(図10(C)参照。)。不純物331としては、不純物330と同じ元素を用いると好ましいが、これに限定されない。不純物331としては、先の実施の形態で示したものから適宜選択して用いればよい。なお、不純物331を添加するためには、イオン注入法、イオンドーピング法で行えばよい。好ましくはイオン注入法を用いればよい。このとき、加速電圧を5kV以上100kV以下とする。また、一対の半導体層321中で、不純物330および不純物331を合わせた濃度が1×1016atoms/cm3以上1×1022atoms/cm3以下、または1×1018atoms/cm3以上1×1022atoms/cm3以下となるように不純物331の添加を行う。
次に、第9の加熱処理を行う。第9の加熱処理は第1の加熱処理と同様の条件から選択して行えばよい。第9の加熱処理によって、一対の半導体層321中の不純物331が添加された領域でキャリアが生成され、領域316cが形成される。なお、一対の半導体層321中の不純物330が添加され、不純物331が添加されない領域は、領域316bとなる。なお、一対の半導体層321中の不純物330および不純物331が添加されない領域は、領域316aとなり、一対の半導体層316が形成される(図10(D)参照。)。ここで、第9の加熱処理によって、第8の加熱処理を兼ねても構わない。また、第9の加熱処理によって、半導体膜306が酸化物半導体膜であり、かつ下地絶縁膜302が過剰酸素を含む絶縁膜であるとき、半導体膜306の欠陥(酸化物半導体膜の酸素欠損)を低減することができる。
このように、不純物330および不純物331をそれぞれ添加することで、一対の半導体層316に二種類の低抵抗領域を設けることができる。そのため、ドレイン電極端での電界集中が緩和されやすく、ホットキャリア劣化を抑制できる。また、ソース電極端においてドレイン電極端からの電界の影響が小さくなり、DIBLを抑制することができる。
なお、不純物330および不純物331の添加は、いずれか一方のみであってもよい。具体的には、不純物330を添加しなくても構わない。その場合、領域316bは領域316aと同様になり、領域316bがオフセット領域として機能することになる。領域316bがオフセット領域として機能することにより、チャネル領域近傍での電界集中が緩和され、ホットキャリア劣化を抑制できる。また、ソース電極端においてドレイン電極端からの電界の影響が小さくなり、DIBLを抑制することができる。
以上のようにして図3に示したトランジスタを作製することができる。
図9および図10に示したトランジスタの作製方法によれば、図3に示したトランジスタは、ゲート電極304をマスクとして不純物330を一対の半導体層317に添加し、その後、ゲート電極304および側壁絶縁膜310をマスクとして、不純物331を一対の半導体層321に添加することで、領域316a、領域316bおよび領域316cを有する一対の半導体層316を形成することができる。なお、領域316cは、低抵抗領域となり、トランジスタのソース電極およびドレイン電極として機能する。また、領域316bは、トランジスタのLDD領域またはオフセット領域として機能する。領域316bおよび領域316cが自己整合的に形成されることにより、寄生容量および寄生抵抗が小さく、かつホットキャリア劣化およびDIBLの抑制されたトランジスタを作製することができる。
次に、保護絶縁膜318を成膜する。保護絶縁膜318は、保護絶縁膜318として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、保護絶縁膜318を加工し、一対の半導体層316を露出する開口部を形成する。
次に、配線324aおよび配線324bとなる導電膜を成膜する。配線324aおよび配線324bとなる導電膜は、配線324aおよび配線324bとして示した導電膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
配線324aおよび配線324bとなる導電膜を加工し、配線324aおよび配線324bを形成する。
なお、一対の半導体層316がシリコンを含む場合、配線324aおよび配線324bとなる導電膜の成膜後に第10の加熱処理を行い、一対の半導体層316と配線324aおよび配線324bとなる導電膜との接する部分にシリサイドを形成してもよい。シリサイドを有することにより、一対の半導体層316と配線324aおよび配線324bとの接触抵抗を低減することができる。そのため、トランジスタの寄生抵抗を小さくでき、高いオン電流を得ることができる。第10の加熱処理は第1の加熱処理と同様の条件から選択して行えばよい。
次に、図4に示したトランジスタの作製方法について、図11乃至図12を用いて説明する。なお、理解を容易にするため、図11乃至図12には、図4(B)に対応する断面図のみ示す。
まず、基板400を準備する。基板400は、基板400として示した基板から選択して用いればよい。
次に、下地絶縁膜402を成膜する(図11(A)参照。)。下地絶縁膜402は、下地絶縁膜402として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
下地絶縁膜402は、例えば、石英(好ましくは合成石英)をターゲットに用い、基板加熱温度30℃以上450℃以下(好ましくは70℃以上200℃以下)、基板とターゲットの間の距離(T−S間距離)を20mm以上400mm以下(好ましくは40mm以上200mm以下)、圧力を0.1Pa以上4Pa以下(好ましくは0.2Pa以上1.2Pa以下)、高周波電源を0.5kW以上12kW以下(好ましくは1kW以上5kW以下)、成膜ガス中のO2/(O2+Ar)割合を20%以上100%以下(好ましくは50%以上100%以下)として、RFスパッタリング法により酸化シリコン膜を成膜すると好ましい。なお、石英(好ましくは合成石英)ターゲットに代えてシリコンターゲットを用いることもできる。なお、成膜ガスとしては、酸素ガスまたは、酸素及びアルゴンの混合ガスを用いて行う。このような方法を用いることで、下地絶縁膜402を過剰酸素を含む絶縁膜とすることができる。
次に、半導体膜406となる半導体膜を成膜する。半導体膜406となる半導体膜は、半導体膜406として示した半導体膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。半導体膜406となる半導体膜は、酸化物半導体膜を用い、スパッタリング法で成膜すると好ましい。なお、スパッタリング法を用いると、高密度で結晶性を有する酸化物半導体膜が成膜されやすいため、好ましい。また、酸化物半導体膜を400℃以上450℃以下に基板加熱しつつ成膜すると、高密度で結晶性を有する酸化物半導体膜が成膜されやすいため、好ましい。
なお、酸化物半導体膜の成膜後に第11の加熱処理を行ってもよい。第11の加熱処理は、第1の加熱処理で示した条件を用いて行えばよい。第11の加熱処理によって、酸化物半導体膜の結晶性を高め、さらに酸化物半導体膜から水素や水などの不純物を除去することができる。
次に、半導体膜406となる半導体膜を加工し、島状に加工された半導体膜406を形成する(図11(B)参照。)。
なお、半導体膜406が酸化物半導体膜であるとき、半導体膜406の形成後に第12の加熱処理を行ってもよい。第12の加熱処理は、第1の加熱処理で示した条件を用いて行えばよい。第12の加熱処理は、酸化物半導体膜の側面が露出した状態で行うため、酸化物半導体膜の側面から水素や水などの不純物が除去されやすく、効果的に不純物が除去される。なお、酸化物半導体膜がCAAC−OS膜であるとき、結晶の層に沿って不純物が拡散しやすいため、さらに側面から水素や水などの不純物が除去されやすい。
次に、一対の半導体層416となる半導体膜を成膜する。一対の半導体層416となる半導体膜は、一対の半導体層416として示した半導体層から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、一対の半導体層416となる半導体膜を加工し、一対の半導体層417を形成する(図11(C)参照。)。
次に、ゲート絶縁膜412を成膜する(図11(D)参照。)。ゲート絶縁膜412は、ゲート絶縁膜412として示した絶縁膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極404となる導電膜を成膜する。ゲート電極404となる導電膜は、ゲート電極404として示した導電膜から選択し、スパッタリング法、CVD法、MBE法、ALD法またはPLD法を用いて成膜すればよい。
次に、ゲート電極404となる導電膜を加工し、ゲート電極404を形成する(図12(A)参照。)。
次に、ゲート電極404をマスクとし、一対の半導体層417に、一対の半導体層417中でキャリアを生成する不純物430を添加する(図12(B)参照。)。不純物430としては、先の実施の形態で示したものから適宜選択して用いればよい。なお、不純物430を添加するためには、イオン注入法、イオンドーピング法で行えばよい。好ましくはイオン注入法を用いればよい。このとき、加速電圧を5kV以上400kV以下とする。また、一対の半導体層417中で、不純物430の濃度が1×1014atoms/cm3以上1×1022atoms/cm3以下、または1×1016atoms/cm3以上1×1021atoms/cm3以下となるように不純物430の添加を行う。
次に、第13の加熱処理を行う。第13の加熱処理は第1の加熱処理と同様の条件から選択して行えばよい。第13の加熱処理によって、一対の半導体層417中の不純物430が添加された領域でキャリアが生成され、領域416bが形成される。なお、一対の半導体層417中の不純物430が添加されない領域は、領域416aとなる(図12(C)参照。)。また、第13の加熱処理によって、半導体膜406が酸化物半導体膜であり、かつ下地絶縁膜402が過剰酸素を含む絶縁膜であるとき、半導体膜406の欠陥(酸化物半導体膜の酸素欠損)を低減することができる。
以上のようにして図4に示したトランジスタを作製することができる。
図11および図12に示したトランジスタの作製方法によれば、図1に示したトランジスタは、ゲート電極404をマスクとして、不純物430を一対の半導体層417に添加することで、領域416aおよび領域416bを有する一対の半導体層416を形成することができる。なお、領域416bは、低抵抗領域となり、トランジスタのソース電極およびドレイン電極として機能する。領域416bは、自己整合的に形成されることにより、寄生容量および寄生抵抗の小さいトランジスタを作製することができる。
以上に示したトランジスタの作製方法は適宜組み合わせることができる。
本実施の形態に示したトランジスタの作製方法を適用することで、自己整合的にソース電極およびドレイン電極として機能する一対の半導体層を形成できるため、寄生抵抗が小さく、かつ寄生容量の小さいトランジスタを作製することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態の一部または全部について、変更、追加、修正、削除、応用、上位概念化、又は、下位概念化したものに相当する。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部または全部と自由に組み合わせることや、適用することや、置き換えて実施することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、先の実施の形態で示したトランジスタを適用した表示装置について説明する。
表示装置に設けられる表示素子としては液晶素子(液晶表示素子ともいう。)、発光素子(発光表示素子ともいう。)などを用いることができる。発光素子は、電流または電圧によって輝度が制御される素子をその範疇に含んでおり、具体的には無機EL(Electro Luminescence)、有機ELなどを含む。また、電子インクなど、電気的作用によりコントラストが変化する表示媒体も表示素子として適用することができる。本実施の形態では、表示装置の一例としてEL素子を用いた表示装置および液晶素子を用いた表示装置について説明する。
なお、本実施の形態における表示装置は、表示素子が封止された状態にあるパネルと、該パネルにコントローラを含むICなどを実装した状態にあるモジュールとを含む。
また、本実施の形態における表示装置は画像表示デバイス、表示デバイス、もしくは光源(照明装置含む)を指す。また、コネクター、例えばFPC、TCPが取り付けられたモジュール、TCPの先にプリント配線板が設けられたモジュールまたは表示素子にCOG方式によりIC(集積回路)が直接実装されたモジュールも全て表示装置に含むものとする。
図13(A)は、EL素子を用いた表示装置の回路図の一例である。
図13(A)に示す表示装置は、スイッチ素子743と、トランジスタ741と、キャパシタ742と、発光素子719と、を有する。
トランジスタ741のゲートはスイッチ素子743の一端およびキャパシタ742の一端と電気的に接続される。トランジスタ741のソースは発光素子719の一端と電気的に接続される。トランジスタ741のドレインはキャパシタ742の他端と電気的に接続され、電源電位VDDが与えられる。スイッチ素子743の他端は信号線744と電気的に接続される。発光素子719の他端は定電位が与えられる。なお、定電位は接地電位GNDまたはそれより小さい電位とする。
なお、トランジスタ741は、先の実施の形態で示したトランジスタを用いる。当該トランジスタは、寄生抵抗が小さく、かつ寄生容量の小さいトランジスタである。そのため、表示品位の高い表示装置とすることができる。
スイッチ素子743としては、トランジスタを用いると好ましい。トランジスタを用いることで、画素の面積を小さくでき、解像度の高い表示装置とすることができる。また、スイッチ素子743として、先の実施の形態で示したトランジスタを用いてもよい。スイッチ素子743として先の実施の形態で示したトランジスタを用いることで、トランジスタ741と同一工程によってスイッチ素子743を作製することができ、表示装置の生産性を高めることができる。
図13(B)に、トランジスタ741、キャパシタ742および発光素子719を含めた画素の断面の一部を示す。
なお、図13(B)は、トランジスタ741とキャパシタ742とが、同一平面に設けられた例を示す。このような構造とすることで、キャパシタ742をトランジスタ741のゲート電極、ゲート絶縁膜、ならびにソース電極およびドレイン電極として機能する一対の半導体層116の同一層かつ同一材料を用いて作製することができる。よって、キャパシタ742を構成する一対の半導体層116は、トランジスタ741のソース電極およびドレイン電極として機能する一対の半導体層116の一部であっても、分離していても構わない。このように、トランジスタ741とキャパシタ742とを同一平面に設けることにより、表示装置の作製工程を短縮化し、生産性を高めることができる。
図13(B)では、トランジスタ741として、図1に示したトランジスタを適用した例を示す。そのため、トランジスタ741の各構成のうち、以下で特に説明しないものについては、先の実施の形態の説明を参照する。
トランジスタ741およびキャパシタ742上には、絶縁膜720が設けられる。
ここで、絶縁膜720には、トランジスタ741の一対の半導体層116に達する開口部が設けられる。
絶縁膜720上には、電極781が設けられる。電極781は、絶縁膜720に設けられた開口部を介してトランジスタ741の一対の半導体層116と接する。
電極781上には、電極781に達する開口部を有する隔壁784が設けられる。
隔壁784上には、隔壁784に設けられた開口部で電極781と接する発光層782が設けられる。
発光層782上には、電極783が設けられる。
電極781、発光層782および電極783の重なる領域が、発光素子719となる。
なお、絶縁膜720は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。または、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂膜を用いても構わない。
発光層782は、一層に限定されず、複数種の発光材料などを積層して設けてもよい。例えば、図13(C)に示すような構造とすればよい。図13(C)は、中間層785a、発光層786a、中間層785b、発光層786b、中間層785c、発光層786cおよび中間層785dの順番で積層した構造である。このとき、発光層786a、発光層786bおよび発光層786cに適切な発光色の材料を用いると演色性の高い、または発光効率の高い、発光素子719を形成することができる。
発光材料を複数種積層して設けることで、白色光を得てもよい。図13(B)には示さないが、白色光を着色層を介して取り出す構造としても構わない。
ここでは発光層を3層および中間層を4層設けた構造を示しているが、これに限定されるものではなく、適宜発光層の数および中間層の数を変更することができる。例えば、中間層785a、発光層786a、中間層785b、発光層786bおよび中間層785cのみで構成することもできる。また、発光層782を中間層785a、発光層786a、中間層785b、発光層786b、発光層786cおよび中間層785dで構成し、中間層785cを省いた構造としても構わない。
また、中間層は、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層および電子注入層などを積層構造で用いることができる。なお、中間層は、これらの層を全て備えなくてもよい。これらの層は適宜選択して設ければよい。なお、同様の機能を有する層を重複して設けてもよい。また、中間層としてキャリア発生層のほか、電子リレー層などを適宜加えてもよい。
電極781は、可視光透過性を有する導電膜を用いればよい。可視光透過性を有するとは、可視光領域(例えば400nm〜800nmの波長範囲)における平均の透過率が70%以上、特に80%以上であることをいう。
電極781としては、例えば、In−Zn−W系酸化物膜、In−Sn系酸化物膜、In−Zn系酸化物膜、In系酸化物膜、Zn系酸化物膜およびSn系酸化物膜などの酸化物膜を用いればよい。また、前述の酸化物膜は、Al、Ga、Sb、Fなどが微量添加されてもよい。また、光を透過する程度の金属薄膜(好ましくは、5nm〜30nm程度)を用いることもできる。例えば5nmの膜厚を有するAg膜、Mg膜またはAg−Mg合金膜を用いてもよい。
または、電極781は、可視光を効率よく反射する膜が好ましい。電極781は、例えば、リチウム、アルミニウム、チタン、マグネシウム、ランタン、銀、シリコンまたはニッケルを含む膜を用いればよい。
電極783は、電極781として示した膜から選択して用いることができる。ただし、電極781が可視光透過性を有する場合は、電極783が可視光を効率よく反射すると好ましい。また、電極781が可視光を効率よく反射する場合は、電極783が可視光透過性を有すると好ましい。
なお、電極781および電極783を図13(B)に示す構造で設けているが、電極781と電極783を入れ替えても構わない。アノードとして機能する電極には、仕事関数の大きい導電膜を用いることが好ましく、カソードとして機能する電極には仕事関数の小さい導電膜を用いることが好ましい。ただし、アノードと接してキャリア発生層を設ける場合には、仕事関数を考慮せずに様々な導電膜を陽極に用いることができる。
隔壁784は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。または、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂膜を用いても構わない。
図14は、図13(A)に示す表示装置のキャパシタ742の構成が、図13(B)と異なる例である。
図14(A)において、キャパシタ742は、電極126と、電極126上のゲート絶縁膜112と、ゲート絶縁膜112上の絶縁膜720と、絶縁膜720上の電極781と、を有する。なお、電極126は、一対の半導体層116と同一工程を経て形成されてもよい。電極781、ゲート絶縁膜112、絶縁膜720および一対の半導体層116が可視光を透過するとき、キャパシタ742は可視光透過性を有する。従って、表示装置の開口率を高めることができる場合がある。また、表示装置の表示品位を高めることができる場合がある。
図14(B)において、キャパシタ742は、一対の半導体層116と、一対の半導体層116上のゲート絶縁膜112と、ゲート絶縁膜112上の電極105と、電極105上の絶縁膜720と、絶縁膜720上の電極781と、を有する。なお、電極105は、ゲート電極104と同一工程を経て形成されてもよい。このとき、キャパシタ742は、電極105と、ゲート絶縁膜112と、一対の半導体層116と、によって構成される第1のキャパシタと、電極105と、絶縁膜720と、電極781と、によって構成される第2のキャパシタと、を有する。従って、図14(B)に示すキャパシタ742は、少ない設置面積で大きな容量を得ることができる。従って、表示装置の開口率を高めることができる場合がある。また、表示装置の表示品位を高めることができる場合がある。
なお、図14(B)に示すキャパシタ742において、一対の半導体層116と電極781とが重ならなくてもよい。
発光素子719と接続するトランジスタ741は、寄生抵抗が小さく、かつ寄生容量の小さいトランジスタである。そのため、表示品位の高い表示装置とすることができる。
次に、液晶素子を用いた表示装置について説明する。
図15(A)は、液晶素子を用いた表示装置の画素の構成例を示す回路図である。図15(A)に示す画素750は、トランジスタ751と、キャパシタ752と、一対の電極間に液晶材料の充填された素子(以下液晶素子ともいう)753とを有する。
トランジスタ751では、ソースおよびドレインの一方が信号線755に電気的に接続され、ゲートが走査線754に電気的に接続されている。
キャパシタ752では、一方の電極がトランジスタ751のソースおよびドレインの他方に電気的に接続され、他方の電極が共通電位を供給する配線に電気的に接続されている。
液晶素子753では、一方の電極がトランジスタ751のソースおよびドレインの他方に電気的に接続され、他方の電極が共通電位を供給する配線に電気的に接続されている。なお、上述のキャパシタ752の他方の電極が電気的に接続する配線に与えられる共通電位と、液晶素子753の他方の電極に与えられる共通電位とが異なる電位であってもよい。
図15(B)に、画素750の断面の一部を示す。
図15(B)には、トランジスタ751とキャパシタ752とが、同一平面に設けられた例を示す。このような構造とすることで、キャパシタ752をトランジスタ751のゲート電極、ゲート絶縁膜、ならびにソース電極およびドレイン電極として機能する一対の半導体層116と同一層かつ同一材料を用いて作製することができる。よって、キャパシタ752を構成する一対の半導体層116は、トランジスタ751のソース電極およびドレイン電極として機能する一対の半導体層116の一部であっても、分離していても構わない。このように、トランジスタ751とキャパシタ752とを同一平面に設けることにより、表示装置の作製工程を短縮化し、生産性を高めることができる。
トランジスタ751としては、先の実施の形態で示したトランジスタを適用することができる。図15(B)においては、図1に示したトランジスタを適用した例を示す。そのため、トランジスタ751の各構成のうち、以下で特に説明しないものについては、先の実施の形態の説明を参照する。
なお、トランジスタ751の半導体膜106として酸化物半導体膜を用いた場合、トランジスタ751は極めてオフ電流の小さいトランジスタとすることができる。従って、キャパシタ752に保持された電荷がリークしにくく、長期間に渡って液晶素子753に印加される電圧を維持することができる。そのため、動きの少ない動画や静止画の表示の際に、トランジスタ751をオフ状態とすることで、トランジスタ751の動作のための電圧が不要となり、消費電力の小さい表示装置とすることができる。
トランジスタ751およびキャパシタ752上には、絶縁膜721が設けられる。
ここで、絶縁膜721には、トランジスタ751の一対の半導体層116に達する開口部が設けられる。
絶縁膜721上には、電極791が設けられる。電極791は、絶縁膜721に設けられた開口部を介してトランジスタ751の一対の半導体層116と接する。
電極791上には、配向膜として機能する絶縁膜792が設けられる。
絶縁膜792上には、液晶層793が設けられる。
液晶層793上には、配向膜として機能する絶縁膜794が設けられる。
絶縁膜794上には、スペーサ795が設けられる。
スペーサ795および絶縁膜794上には、電極796が設けられる。
電極796上には、基板797が設けられる。
なお、絶縁膜721は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。または、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂膜を用いても構わない。
液晶層793は、サーモトロピック液晶、低分子液晶、高分子液晶、高分子分散型液晶、強誘電性液晶、反強誘電性液晶などを用いればよい。これらの液晶材料は、条件により、コレステリック相、スメクチック相、キュービック相、カイラルネマチック相、等方相などを示す。
なお、液晶層793として、ブルー相を示す液晶材料を用いてもよい。その場合、配向膜として機能する絶縁膜792および絶縁膜794を設けない構成とすればよい。
電極791は、可視光透過性を有する導電膜を用いればよい。
電極791としては、例えば、In−Zn−W系酸化物膜、In−Sn系酸化物膜、In−Zn系酸化物膜、In系酸化物膜、Zn系酸化物膜およびSn系酸化物膜などの酸化物膜を用いればよい。また、前述の酸化物膜は、Al、Ga、Sb、Fなどが微量添加されてもよい。また、光を透過する程度の金属薄膜(好ましくは、5nm〜30nm程度)を用いることもできる。
または、電極791は、可視光を効率よく反射する膜が好ましい。電極791は、例えば、アルミニウム、チタン、クロム、銅、モリブデン、銀、タンタルまたはタングステンを含む膜を用いればよい。
電極796は、電極791として示した膜から選択して用いることができる。ただし、電極791が可視光透過性を有する場合は、電極796が可視光を効率よく反射すると好ましい。また、電極791が可視光を効率よく反射する場合は、電極796が可視光透過性を有すると好ましい。
なお、電極791および電極796を図15(B)に示す構造で設けているが、電極791と電極796を入れ替えても構わない。
絶縁膜792および絶縁膜794は、有機化合物膜または無機化合物膜から選択して用いればよい。
スペーサ795は、有機化合物または無機化合物から選択して用いればよい。なお、スペーサ795の形状は、柱状、球状など様々にとることができる。
電極791、絶縁膜792、液晶層793、絶縁膜794および電極796の重なる領域が、液晶素子753となる。
基板797は、ガラス、樹脂または金属などを用いればよい。基板797は可とう性を有してもよい。
図16は、図15(A)に示す表示装置のキャパシタ752の構成が、図15(B)と異なる例である。
図16(A)において、キャパシタ752は、一対の半導体層116と、一対の半導体層116上のゲート絶縁膜112と、ゲート絶縁膜112上の絶縁膜721と、絶縁膜721上の電極791と、を有する。電極791、ゲート絶縁膜112、絶縁膜721および一対の半導体層116が可視光を透過するとき、キャパシタ752は可視光透過性を有する。従って、表示装置の開口率を高めることができる場合がある。また、表示装置の表示品位を高めることができる場合がある。
図16(B)において、キャパシタ752は、一対の半導体層116と、一対の半導体層116上のゲート絶縁膜112と、ゲート絶縁膜112上の電極105と、電極105上の絶縁膜721と、絶縁膜721上の電極791と、を有する。なお、電極105は、ゲート電極104と同一工程を経て形成されてもよい。このとき、キャパシタ752は、電極105と、ゲート絶縁膜112と、一対の半導体層116と、によって構成される第1のキャパシタと、電極105と、絶縁膜721と、電極791と、によって構成される第2のキャパシタと、を有する。従って、図16(B)に示すキャパシタ752は、少ない設置面積で大きな容量を得ることができる。従って、表示装置の開口率を高めることができる場合がある。また、表示装置の表示品位を高めることができる場合がある。
なお、図16(B)に示すキャパシタ752において、一対の半導体層116と電極791とが重ならなくてもよい。
液晶素子753と接続するトランジスタ751は、寄生抵抗が小さく、かつ寄生容量の小さいトランジスタである。そのため、表示品位の高い表示装置とすることができる。また、トランジスタ751の半導体膜106として酸化物半導体膜を用いることで、消費電力の小さい表示装置を提供することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態の一部または全部について、変更、追加、修正、削除、応用、上位概念化、又は、下位概念化したものに相当する。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部または全部と自由に組み合わせることや、適用することや、置き換えて実施することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、先の実施の形態に示したトランジスタにおいて、半導体膜として酸化物半導体膜を用いたトランジスタを適用した半導体装置について説明する。
先の実施の形態に示したトランジスタにおいて、酸化物半導体膜を用いると、オフ電流を極めて小さくすることができる。即ち、当該トランジスタを介した電荷のリークが起こりにくい電気特性を有する。
以下では、このような電気特性を有するトランジスタを適用した、既知の記憶素子を有する半導体装置と比べ、機能的に優れた記憶素子を有する半導体装置について説明する。
まず、半導体装置について、図17を用いて具体的に示す。なお、図17(A)は半導体装置のメモリセルアレイを示す回路図である。図17(B)はメモリセルの回路図である。また、図17(C)は、図17(B)に示すメモリセルに相当する断面構造の一例である。また、図17(D)は図17(B)に示すメモリセルの電気特性を示す図である。
図17(A)に示すメモリセルアレイは、メモリセル556と、ビット線553と、ワード線554と、容量線555と、センスアンプ558と、をそれぞれ複数有する。
なお、ビット線553およびワード線554がグリッド状に設けられ、各メモリセル556はビット線553およびワード線554の交点に付き一つずつ配置される。ビット線553はセンスアンプ558と接続される。センスアンプ558は、ビット線553の電位をデータとして読み出す機能を有する。
図17(B)より、メモリセル556は、トランジスタ551と、キャパシタ552と、を有する。また、トランジスタ551のゲートはワード線554と電気的に接続される。トランジスタ551のソースはビット線553と電気的に接続される。トランジスタ551のドレインはキャパシタ552の一端と電気的に接続される。キャパシタ552の他端は容量線555に電気的に接続される。
図17(C)は、メモリセルの断面構造の一例である。図17(C)は、トランジスタ551と、トランジスタ551に接続される配線224aおよび配線224bと、トランジスタ551、配線224aおよび配線224b上に設けられた絶縁膜520と、絶縁膜520上に設けられたキャパシタ552と、を有する半導体装置の断面図である。
なお、図17(C)では、トランジスタ551に図2で示したトランジスタを適用している。そのため、トランジスタ551の各構成のうち、以下で特に説明しないものについては、先の実施の形態での説明を参照する。以下は、トランジスタ551の半導体膜206として、酸化物半導体膜を用いた場合について説明する。
絶縁膜520は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。または、絶縁膜520として、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂膜を用いても構わない。
キャパシタ552は、配線224bと接する電極526と、電極526と重なる電極528と、電極526および電極528に挟まれた絶縁膜522と、を有する。
電極526は、Al、Ti、Cr、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Mo、Ag、TaおよびWを一種以上含む、単体、窒化物、酸化物または合金である導電膜を、単層で、または積層で用いればよい。
電極528は、Al、Ti、Cr、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Mo、Ag、TaおよびWを一種以上含む、単体、窒化物、酸化物または合金である導電膜を、単層で、または積層で用いればよい。
絶縁膜522は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。
なお、図17(C)では、トランジスタ551とキャパシタ552とが、異なる層に重ねて設けられた例を示すが、これに限定されない。例えば、トランジスタ551およびキャパシタ552を同一層に設けても構わない。このような構造とすることで、メモリセルの上に同様の構成のメモリセルを重畳させることができる。メモリセルを何層も重畳させることで、メモリセル1つ分の面積に多数のメモリセルを集積化することができる。よって、半導体装置の集積度を高めることができる。なお、本明細書において、AがBに重畳するとは、Aの少なくとも一部がBの少なくとも一部と重なって設けられることをいう。
ここで、図17(C)における配線224aは図17(B)におけるビット線553と電気的に接続される。また、図17(C)におけるゲート電極204は図17(B)におけるワード線554と電気的に接続される。また、図17(C)における電極528は図17(B)における容量線555と電気的に接続される。
図17(D)に示すように、キャパシタ552に保持された電圧は、トランジスタ551のリークによって時間が経つと徐々に低減していく。当初V0からV1まで充電された電圧は、時間が経過するとdata1を読み出す限界点であるVAまで低減する。この期間を保持期間T_1とする。即ち、2値メモリセルの場合、保持期間T_1の間にリフレッシュをする必要がある。
例えば、トランジスタ551のオフ電流が十分小さくない場合、キャパシタ552に保持された電圧の時間変化が大きいため、保持期間T_1が短くなる。従って、頻繁にリフレッシュをする必要がある。リフレッシュの頻度が高まると、半導体装置の消費電力が高まってしまう。
本実施の形態では、トランジスタ551のオフ電流が極めて小さいため、保持期間T_1を極めて長くすることができる。即ち、リフレッシュの頻度を少なくすることが可能となるため、消費電力を低減することができる。例えば、オフ電流が1×10−21Aから1×10−25Aであるトランジスタ551でメモリセルを構成すると、電力を供給せずに数日間から数十年間に渡ってデータを保持することが可能となる。
以上のように、本発明の一態様によって、集積度が高く、消費電力の小さい半導体装置を得ることができる。
次に、図17とは異なる半導体装置について、図18を用いて説明する。なお、図18(A)は半導体装置を構成するメモリセルおよび配線を含む回路図である。また、図18(B)は図18(A)に示すメモリセルの電気特性を示す図である。また、図18(C)は、図18(A)に示すメモリセルに相当する断面図の一例である。
図18(A)より、メモリセルは、トランジスタ671と、トランジスタ672と、キャパシタ673とを有する。ここで、トランジスタ671のゲートはワード線676と電気的に接続される。トランジスタ671のソースはソース線674と電気的に接続される。トランジスタ671のドレインはトランジスタ672のゲートおよびキャパシタ673の一端と電気的に接続され、この部分をノード679とする。トランジスタ672のソースはソース線675と電気的に接続される。トランジスタ672のドレインはドレイン線677と電気的に接続される。キャパシタ673の他端は容量線678と電気的に接続される。
なお、図18に示す半導体装置は、ノード679の電位に応じて、トランジスタ672の見かけ上のしきい値電圧が変動することを利用したものである。例えば、図18(B)は容量線678の電圧VCLと、トランジスタ672を流れるドレイン電流Id_2との関係を説明する図である。
なお、トランジスタ671を介してノード679の電位を調整することができる。例えば、ソース線674の電位を電源電位VDDとする。このとき、ワード線676の電位をトランジスタ671のしきい値電圧Vthに電源電位VDDを加えた電位以上とすることで、ノード679の電位をHIGHにすることができる。また、ワード線676の電位をトランジスタ671のしきい値電圧Vth以下とすることで、ノード679の電位をLOWにすることができる。
そのため、トランジスタ672は、LOWで示したVCL−Id_2カーブと、HIGHで示したVCL−Id_2カーブのいずれかの電気特性となる。即ち、ノード679の電位がLOWでは、VCL=0VにてId_2が小さいため、データ0となる。また、ノード679の電位がHIGHでは、VCL=0VにてId_2が大きいため、データ1となる。このようにして、データを記憶することができる。
図18(C)は、メモリセルの断面構造の一例である。図18(C)は、トランジスタ672と、トランジスタ672上に設けられた絶縁膜668と、絶縁膜668上に設けられたトランジスタ671と、トランジスタ671に接続される配線224aおよび配線224bと、トランジスタ671、配線224aおよび配線224b上に設けられた絶縁膜620と、絶縁膜620上に設けられたキャパシタ673と、を有する半導体装置の断面図である。
絶縁膜620は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。または、絶縁膜620として、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂膜を用いても構わない。
なお、図18(C)では、トランジスタ671に図2で示したトランジスタを適用している。そのため、トランジスタ671の各構成のうち、以下で特に説明しないものについては、先の実施の形態の説明を参照する。以下は、トランジスタ671の半導体膜206として、酸化物半導体膜を用いた場合について説明する。
なお、本実施の形態では、トランジスタ672として、結晶性シリコンを用いたトランジスタを適用した場合について説明する。ただし、トランジスタ672に、先の実施の形態で示したトランジスタを適用しても構わない。
結晶性シリコンを用いたトランジスタは、酸化物半導体膜を用いたトランジスタと比べて、オン特性を高めやすい利点を有する。従って、高いオン特性の求められるトランジスタ672に好適といえる。
ここで、トランジスタ672は、基板650上に設けられた下地絶縁膜652と、下地絶縁膜652上に設けられた、結晶シリコン膜656と、結晶シリコン膜656上に設けられたゲート絶縁膜662と、ゲート絶縁膜662上にあり、結晶シリコン膜656と重ねて設けられたゲート電極654と、ゲート電極654の側壁に接して設けられた側壁絶縁膜660と、を有する。
基板650は、基板100と同様の基板から選択して用いればよい。
下地絶縁膜652は、下地絶縁膜102と同様の絶縁膜から選択して用いればよい。
結晶シリコン膜656は、単結晶シリコン膜、多結晶シリコン膜などのシリコン膜を用いればよい。
なお、本実施の形態ではトランジスタ672に結晶シリコン膜を用いているが、基板650がシリコンウェハなどの半導体基板の場合、半導体基板内にチャネル領域、ソース領域およびドレイン領域が設けられたものをトランジスタ672としても構わない。
ゲート絶縁膜662は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。
ゲート電極654は、ゲート電極104と同様の導電膜から選択して用いればよい。
側壁絶縁膜660は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。
絶縁膜668は、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、窒化シリコン、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化ジルコニウム、酸化ランタン、酸化ネオジム、酸化ハフニウムおよび酸化タンタルを一種以上含む絶縁膜を、単層で、または積層で用いればよい。または、絶縁膜668として、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂膜を用いても構わない。
絶縁膜668および下地絶縁膜202は、トランジスタ672のゲート電極654に達する開口部を有する。トランジスタ671の一対の半導体層216は、当該開口部に設けられた導電膜681を介してトランジスタ672のゲート電極654と電気的に接続される。
導電膜681は、Al、Ti、Cr、Co、Ni、Cu、Y、Zr、Mo、Ag、TaおよびWを一種以上含む、単体、窒化物、酸化物または合金である導電膜を、単層で、または積層で用いればよい。
キャパシタ673は、配線224bと接する電極626と、電極626と重なる電極628と、電極626および電極628に挟まれた絶縁膜622と、を有する。
電極626は、電極526と同様の導電膜から選択して用いればよい。
電極628は、電極528と同様の導電膜から選択して用いればよい。
ここで、図18(C)における配線224aは図18(A)におけるソース線674と電気的に接続される。また、図18(C)におけるゲート電極604は図18(A)におけるワード線676と電気的に接続される。また、図18(C)における電極628は図18(A)における容量線678と電気的に接続される。
なお、図18(C)では、トランジスタ671とキャパシタ673とが、異なる層に設けられた例を示すが、これに限定されない。例えば、トランジスタ671およびキャパシタ673を同一層に設けても構わない。このような構造とすることで、メモリセルの上に同様の構成のメモリセルを重畳させることができる。メモリセルを何層も重畳させることで、メモリセル1つ分の面積に多数のメモリセルを集積化することができる。よって、半導体装置の集積度を高めることができる。
ここで、トランジスタ671として、先の実施の形態で示した酸化物半導体膜を用いたトランジスタを適用すると、当該トランジスタはオフ電流が極めて小さいため、ノード679に蓄積された電荷がトランジスタ671を介してリークすることを抑制できる。そのため、長期間に渡ってデータを保持することができる。また、フラッシュメモリと比較して、書き込み時に高い電圧が不要であるため、消費電力を小さく、動作速度を速くすることができる。
以上のように、本発明の一態様によって、集積度が高く、消費電力の小さい半導体装置を得ることができる。
また、先の実施の形態で示したトランジスタは、寄生抵抗が小さく、かつ寄生容量の小さいトランジスタである。従って、当該トランジスタを用いた半導体装置の動作速度を高めることができる。
本実施の形態は、他の実施の形態の一部または全部について、変更、追加、修正、削除、応用、上位概念化、又は、下位概念化したものに相当する。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部または全部と自由に組み合わせることや、適用することや、置き換えて実施することができる。
(実施の形態5)
先の実施の形態に示したトランジスタまたは半導体装置を少なくとも一部に用いてCPU(Central Processing Unit)を構成することができる。
図19(A)は、CPUの具体的な構成を示すブロック図である。図19(A)に示すCPUは、基板1190上に、演算論理装置(ALU:Arithmetic logic unit)1191、ALUコントローラ1192、インストラクションデコーダ1193、インタラプトコントローラ1194、タイミングコントローラ1195、レジスタ1196、レジスタコントローラ1197、バスインターフェース(Bus I/F)1198、書き換え可能なROM1199、およびROMインターフェース(ROM I/F)1189を有している。基板1190は、半導体基板、SOI基板、ガラス基板などを用いる。ROM1199およびROMインターフェース1189は、別チップに設けてもよい。もちろん、図19(A)に示すCPUは、その構成を簡略化して示した一例にすぎず、実際のCPUはその用途によって多種多様な構成を有している。
バスインターフェース1198を介してCPUに入力された命令は、インストラクションデコーダ1193に入力され、デコードされた後、ALUコントローラ1192、インタラプトコントローラ1194、レジスタコントローラ1197、タイミングコントローラ1195に入力される。
ALUコントローラ1192、インタラプトコントローラ1194、レジスタコントローラ1197、タイミングコントローラ1195は、デコードされた命令に基づき、各種制御を行う。具体的にALUコントローラ1192は、ALU1191の動作を制御するための信号を生成する。また、インタラプトコントローラ1194は、CPUのプログラム実行中に、外部の入出力装置や、周辺回路からの割り込み要求を、その優先度やマスク状態から判断し、処理する。レジスタコントローラ1197は、レジスタ1196のアドレスを生成し、CPUの状態に応じてレジスタ1196の読み出しや書き込みを行う。
また、タイミングコントローラ1195は、ALU1191、ALUコントローラ1192、インストラクションデコーダ1193、インタラプトコントローラ1194、およびレジスタコントローラ1197の動作のタイミングを制御する信号を生成する。例えばタイミングコントローラ1195は、基準クロック信号CLK1を元に、内部クロック信号CLK2を生成する内部クロック生成部を備えており、クロック信号CLK2を上記各種回路に供給する。
図19(A)に示すCPUでは、レジスタ1196に、記憶素子が設けられている。レジスタ1196には、先の実施の形態に示した半導体装置を用いることができる。
図19(A)に示すCPUにおいて、レジスタコントローラ1197は、ALU1191からの指示に従い、レジスタ1196における保持動作を行う。即ち、レジスタ1196が有する記憶素子において、フリップフロップによるデータの保持を行うか、キャパシタによるデータの保持を行う。フリップフロップによってデータが保持されている場合、レジスタ1196内の記憶素子への、電源電圧の供給が行われる。キャパシタによってデータが保持されている場合、キャパシタへのデータの書き換えが行われ、レジスタ1196内の記憶素子への電源電圧の供給を停止することができる。
電源停止に関しては、図19(B)または図19(C)に示すように、記憶素子群と、電源電位VDDまたは電源電位VSSの与えられているノード間に、スイッチング素子を設けることにより行うことができる。以下に図19(B)および図19(C)の回路の説明を行う。
図19(B)および図19(C)では、記憶素子への電源電位の供給を制御するスイッチング素子に先の実施の形態で示したトランジスタを用いた構成の一例を示す。
図19(B)に示す記憶装置は、スイッチング素子1141と、記憶素子1142を複数有する記憶素子群1143とを有している。具体的に、それぞれの記憶素子1142には、先の実施の形態で示した半導体装置を用いることができる。記憶素子群1143が有するそれぞれの記憶素子1142には、スイッチング素子1141を介して、ハイレベルの電源電位VDDが供給されている。さらに、記憶素子群1143が有するそれぞれの記憶素子1142には、信号INの電位と、ローレベルの電源電位VSSの電位が与えられている。
図19(B)では、スイッチング素子1141として、先の実施の形態で示したトランジスタを用いている。当該トランジスタの半導体膜として酸化物半導体膜を用いることで、オフ電流の極めて小さいトランジスタとすることができる。当該トランジスタは、そのゲートに与えられる信号SigAによりスイッチングが制御される。
なお、図19(B)では、スイッチング素子1141がトランジスタを一つだけ有する構成を示しているが、これに限定されず、トランジスタを複数有していてもよい。スイッチング素子1141が、スイッチング素子として機能するトランジスタを複数有している場合、上記複数のトランジスタは並列に接続されていてもよいし、直列に接続されていてもよいし、直列と並列が組み合わされて接続されていてもよい。
また、図19(C)には、記憶素子群1143が有するそれぞれの記憶素子1142に、スイッチング素子1141を介して、ローレベルの電源電位VSSが供給されている、記憶装置の一例を示す。スイッチング素子1141により、記憶素子群1143が有するそれぞれの記憶素子1142への、ローレベルの電源電位VSSの供給を制御することができる。
記憶素子群と、電源電位VDDまたは電源電位VSSの与えられているノード間に、スイッチング素子を設け、一時的にCPUの動作を停止し、電源電圧の供給を停止した場合においてもデータを保持することが可能であり、消費電力の低減を行うことができる。例えば、パーソナルコンピュータのユーザーが、キーボードなどの入力装置への情報の入力を停止している間でも、CPUの動作を停止することができ、それにより消費電力を低減することができる。
ここでは、CPUを例に挙げて説明したが、DSP(Digital Signal Processor)、カスタムLSI、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのLSIにも応用可能である。
本実施の形態は、他の実施の形態の一部または全部について、変更、追加、修正、削除、応用、上位概念化、又は、下位概念化したものに相当する。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部または全部と自由に組み合わせることや、適用することや、置き換えて実施することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、先の実施の形態で示した半導体装置を適用した電子機器の例について説明する。
図20(A)は携帯型情報端末である。図20(A)に示す携帯型情報端末は、筐体9300と、ボタン9301と、マイクロフォン9302と、表示部9303と、スピーカ9304と、カメラ9305と、を具備し、携帯型電話機としての機能を有する。本発明の一形態は、本体内部にある演算装置、無線回路または記憶回路に適用することができる。または、本発明の一態様は表示部9303に適用することができる。
図20(B)は、ディスプレイである。図20(B)に示すディスプレイは、筐体9310と、表示部9311と、を具備する。本発明の一形態は、本体内部にある演算装置、無線回路または記憶回路に適用することができる。または、本発明の一態様は表示部9311に適用することができる。
図20(C)は、デジタルスチルカメラである。図20(C)に示すデジタルスチルカメラは、筐体9320と、ボタン9321と、マイクロフォン9322と、表示部9323と、を具備する。本発明の一形態は、本体内部にある演算装置、無線回路または記憶回路に適用することができる。または、本発明の一態様は表示部9323に適用することができる。
図20(D)は2つ折り可能な携帯情報端末である。図20(D)に示す2つ折り可能な携帯情報端末は、筐体9630、表示部9631a、表示部9631b、留め具9633、操作スイッチ9638、を有する。本発明の一形態は、本体内部にある演算装置、無線回路または記憶回路に適用することができる。または、本発明の一態様は表示部9631aおよび表示部9631bに適用することができる。
なお、表示部9631aまたは/および表示部9631bは、一部または全部をタッチパネルとすることができ、表示された操作キーに触れることでデータ入力などを行うことができる。
本発明の一態様に係る半導体装置を用いることで、信頼性が高く、性能が高く、かつ消費電力が小さい電子機器を提供することができる。
本実施の形態は、他の実施の形態の一部または全部について、変更、追加、修正、削除、応用、上位概念化、又は、下位概念化したものに相当する。したがって、本実施の形態の一部または全部について、他の実施の形態の一部または全部と自由に組み合わせることや、適用することや、置き換えて実施することができる。
なお、本明細書等においては、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、その一部分を取り出して、発明の一態様を構成することは可能である。したがって、ある部分を述べる図または文章が記載されている場合、その一部分の図または文章を取り出した内容も、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能であるものとする。そのため、例えば、能動素子(トランジスタ、ダイオードなど)、配線、受動素子(容量素子、抵抗素子など)、導電層、絶縁層、半導体層、有機材料、無機材料、部品、装置、動作方法、製造方法などが単数又は複数記載された図面または文章において、その一部分を取り出して、発明の一態様を構成することが可能であるものとする。例えば、N個(Nは整数)の回路素子(トランジスタ、容量素子等)を有して構成される回路図から、M個(Mは整数で、M<N)の回路素子(トランジスタ、容量素子等)を抜き出して、発明の一態様を構成することは可能である。別の例としては、N個(Nは整数)の層を有して構成される断面図から、M個(Mは整数で、M<N)の層を抜き出して、発明の一態様を構成することは可能である。さらに別の例としては、N個(Nは整数)の要素を有して構成されるフローチャートから、M個(Mは整数で、M<N)の要素を抜き出して、発明の一態様を構成することは可能である。
なお、本明細書等においては、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、少なくとも一つの具体例が記載される場合、その具体例の上位概念を導き出すことは、当業者であれば容易に理解される。したがって、ある一つの実施の形態において述べる図または文章において、少なくとも一つの具体例が記載される場合、その具体例の上位概念も、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。
なお、本明細書等においては、少なくとも図に記載した内容(図の中の一部でもよい)は、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。したがって、ある内容について、図に記載されていれば、文章を用いて述べていなくても、その内容は、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。同様に、図の一部を取り出した図についても、発明の一態様として開示されているものであり、発明の一態様を構成することが可能である。