JP6128815B2 - インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク排出方法 - Google Patents

インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク排出方法 Download PDF

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本発明は、インクジェット記録装置及びインクジェット記録装置のインク排出方法に関する。
A0やA1といったサイズの記録媒体に記録を行うことが可能な大判のインクジェット記録装置は、少量多品種の需要に対応し易く低コストで記録を行えるため、ポスター等の記録物の印刷装置として広く用いられている。このような大判のインクジェット記録装置では、交換型のメインタンクが用いられており、メインタンク内のインクが空になるとメインタンクを交換する必要が生じる。
メインタンクと記録ヘッドをチューブで直結した構成の場合、メインタンクを交換する際には、記録動作を中断する必要があり、交換作業に消費される時間をロスすることになり記録効率が低下してしまう。また1枚の記録媒体への記録途中にメインタンクの交換作業を行って記録動作を中断すると、中断の前後で時間経過による色ムラが生じ、画像品質が低下してしまうことになる。そのため大判のインクジェット記録装置においては、特許文献1に開示されるように、メインタンクと記録ヘッドとの間にサブタンクを設け、記録動作を中断せずにメインタンクを交換できるような構成が採用されている。
ところで近年、レンタル業者が大判のインクジェット記録装置を購入し顧客へレンタルするビジネスも行われているが、このようなビジネス形態の場合には顧客先が変わる際に記録装置を移動させる必要が生じる。そしてA0やA1も印刷できるような大判のインクジェット記録装置はかなり大型であるため、エレベータ等を使用して移動させる際に記録装置を傾ける可能性がある。ところが特許文献1に開示されるような記録装置では、水頭差を利用してサブタンクから記録ヘッドにインクを供給しているため、記録装置を傾けてしまうとインク漏れが発生してしまう。そのため、記録装置を移動する際等の記録装置を傾ける状況が発生する場合には、メインタンクを外し、サブタンクやチューブ内からインクを排出しておく必要がある。サブタンクやチューブ内からインクを排出する方法としては、記録ヘッドの吐出口面をキャップで被覆してインクを吸引する方法を用いることができる。
特開2010−208151号公報
しかし、特許文献1に開示されるようなメインタンク交換中でも記録動作を継続できる記録装置では、メインタンク交換の際にサブタンクのインクを使用するため、排出作業時にサブタンクのインク残量が、全てのサブタンクで一定でない可能性がある。このような場合に複数の吐出口列を1つのキャップで被覆して吸引すると、インク残量の少ないサブタンクとチューブからは先にインクの排出が完了してしまい、その後は空気が吸引されることになる。空気の流路抵抗はインクの流路抵抗に比べて低いため、いずれか1つの吐出口列から空気が吸引され始めてしまうと、インクの吸引効率が落ちてしまい、効率的にインクの排出処理が行えなくなってしまう。
そこで本発明は、サブタンクのインク残量に差が生じていたとしても、効率的にインクを排出できるインクジェット記録装置を提供することを目的としている。
本発明は、このような課題を鑑みてなされたものであり、インクを吐出する複数の吐出口からなる第1の吐出口列と第2の吐出口列とを有する記録ヘッドと、着脱可能な第1のメインタンクから供給されるインクを貯留し前記第1の吐出口列にインクを供給する第1のサブタンクと、着脱可能な第2のメインタンクから供給されるインクを貯留し前記第2の吐出口列にインクを供給する第2のサブタンクと、前記第1の吐出口列と前記第1のサブタンクとを接続する第1の供給チューブと、前記第2の吐出口列と前記第2のサブタンクとを接続する第2の供給チューブと、前記第1の供給チューブおよび前記第2の供給チューブの流路を開閉することが可能な弁部材と、前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とを被覆可能なキャップと、前記キャップに接続された吸引手段と、前記第1のサブタンクおよび前記第2のサブタンクのインク残量を取得する取得手段と、を有し、前記第1のメインタンクおよび前記第2のメインタンクが外され前記キャップで前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列が被覆された状態において、前記吸引手段は、前記弁部材を開状態にして前記キャップの内部を減圧してインクを吸引する第1の吸引動作と、前記弁部材を閉状態にして前記キャップの内部を減圧した後に前記弁部材を開状態にしてインクを吸引する第2の吸引動作と、を順に行うインクジェット記録装置であって、前記第1の吸引動作の前に前記取得手段によって取得されたインク残量のうち少ないインク残量に基づいて、前記第1の吸引動作から前記第2の吸引動作への切り替え制御を行う制御手段を有することを特徴とする。
このようにサブタンクのインク残量に基づいて、吸引動作を切り替えることにより、サブタンク内のインク残量に差が生じていたとしても効率的にサブタンクからインクを排出することができる。
インクジェット記録装置の斜視図である。 インク供給経路を説明するための概略図である。 記録ヘッドの吐出口面を示す概略図である。 記録装置の制御構成を示すブロック図である。 1つのキャップで吸引される吐出口列(3色分)を示す概略図である。 吸引動作回数とインクの吸引量を説明する図である。 インク排出処理を説明するためのフローチャートである。 インク供給経路を説明するための概略図である。 記録ヘッドの吐出口面を示す概略図である。 1つのキャップで吸引される吐出口列(2色分)を示す概略図である。 吸引動作回数とインクの吸引量を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。
(第1の実施形態)
図1は、インクジェット記録装置(記録装置とも称する)を示す斜視図である。図1において、インクジェット記録装置100は互いに向き合った2つの脚部180の上端部に固定されている。キャリッジ200には、記録ヘッド201(以下、ヘッドとも称する)が搭載されている。
記録時は、まず搬送ロールホルダーユニット122にセットされた記録媒体を印字位置まで給紙される。そして、キャリッジ200がキャリッジモータ(不図示)及びベルト伝動手段270より矢印Bで示す主走査方向に往復移動して、この移動の際にヘッド201の各吐出口からインクが吐出される。キャリッジ200が記録媒体の一方端まで移動すると、搬送ローラ110が所定量だけ記録媒体を矢印Aで示す副走査方向へ搬送する。このように記録動作と搬送動作とを交互に繰り返すことにより記録媒体全体に画像を形成する。記録媒体全体に画像が形成された後は、カッター(不図示)にて記録済みの記録媒体はカットされ、カットされた記録媒体はスタッカ123に積載される。
インク供給ユニット320には、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローなどといった互いに異なる種類のインクを貯留可能な複数のメインタンク130が着脱可能に設けられている。ヘッド201と各メインタンク130とは、可撓性の供給チューブ335により接続されている。また、供給チューブ335はキャリッジ200の往復運動の際に暴れることのないように、チューブガイド(不図示)によって束ねられている。
次に、インク供給システムについて説明する。図2は、記録装置のインク供給経路の概略図である。図2においては、簡単のために1色のインク供給経路について示している。図3は、ヘッド201に設けられた複数の吐出口列を示す概略図である。
各色のメインタンク130は、ヘッド201の吐出口列202に1対1で対応するように設けられている。各メインタンク130とヘッド201との間には、サブタンク131が設けられており、このサブタンク131はメインタンク130の重力方向に関して直下に配置されている。このようにサブタンク131が設けられていることにより、メインタンク130が空になったとしてもサブタンク131内のインクを用いて記録を継続することができる。
サブタンク131とヘッド201とは、供給チューブ335によって接続されており、いる。サブタンクで貯留可能なインク量および供給チューブ内で貯留されるインク量は、全インクにおいてほぼ同じ量となっている。そして、各サブタンク131は約70mlのインクを貯留することが可能であり、インク流路である各供給チューブ335は約30mlのインクが貯留可能となっている。
なお、本実施形態の記録装置においては、サブタンク内のインク残量が10mlを下回りそうな場合には、記録動作を中止するように設定されている。すなわち、サブタンク131内のインクが約60ml減少するまで、記録動作を継続できるように設定されている。
供給チューブ335には、流路を開閉可能な弁部材137が設けられている。サブタンク131は大気に連通した大気連通部132を有している。また、サブタンク131とメインタンク130は2本の導電性の管状の連結路133、134によって連結されている。
ヘッド201の吐出口面は、サブタンク131の液面よりも重力方向に関して上側に位置しており、吐出口からインクが吐出されることでヘッド201内のインクが消費されるとヘッド201内に負圧が発生し、その負圧によってインクがヘッド201へ供給される。このようなヘッドへのインクの供給方法は、水頭差方式と呼ばれている。
一方サブタンク131内のインクがヘッド201に供給されて減少すると、大気連通部132からサブタンク131に空気が供給されて液面が下がる。そして、メインタンク内130にインクがある場合にはサブタンク131内の空気が連結路134を介してメインタンク130内に供給されると同時にメインタンク130内のインクが連結路133を介してサブタンク131へ供給される。つまりメインタンク130内のインクが先に消費され、その後、サブタンク131内のインクが消費されていく。
メインタンク130が交換された際に、サブタンク内131のインクが消費されていた場合には、メインタンク130内のインクとサブタンク131の空気の気液交換が行われ、サブタンク131へインクが充填される。
メインタンク130内のインク有無は、2本の導電性の連結路133、134を用いて検知することができる。具体的には2本の連結路の間に電圧を印加すると、インクがある場合にはインクを介して通電するため、通電有の場合にインク有と判断することができる。一方電圧を印加しても、通電無の場合には、メインタンク130内のインク無しと判断することができる。なお、メインタンク130内のインク残量は、メインタンクを装着して使用開始からの使用されたインク量(吐出回数や吸引量)を減算することで、各色ごとにメインタンク130内のインクの使用量(インク残量)を概算値として把握することもできる。
サブタンク131内のインク残量は、メインタンク130内のインク無しと検知されてから使用したインク量(吐出回数や吸引量)を、サブタンク131の満タン量から減算することで算出できる。具体的にはドットカウンタ等を設けてインク滴の吐出回数を色毎にカウントすることで使用したインク量を求めることができる。
ヘッド201の吐出口面に対向する部分には、ヘッドの吐出口面を被覆可能なキャップ301などを備えた回復ユニット300が設けられている。ヘッド201の吐出口内の増粘したインク等を排出する吸引回復を行う際には、吐出口が設けられた吐出口面キャップ301で覆い、キャップ301に接続された吸引ポンプ302により吸引して減圧しキャップ内部を負圧状態とする。これにより吐出口からインクや空気を吸出することができる。以下で詳細に説明するが、サブタンク131や供給チューブ335内のインクを排出させる際にも、吸引ポンプ302で吸引して吐出口からインクを排出させる。なお、吸引されたインクは廃インクタンク303に排出される。
図3に示すヘッド201の記録媒体に対向した吐出口面には主走査方向と直交した方向に各色ごとに設けられた複数の吐出口列202が配置されている。この記録装置では、12色のインクを用いて記録動作を行うことが可能であり、図3に示すように2個の6列の吐出口列202を有するヘッドが2つヘッド201(a)、201(b)がキャリッジ200装着されている。右側のヘッド201(a)は、紙面に対して右側からBkブラック。Gyグレー、PGyフォトグレー、Bブルー、Gグリーン、Rレッドの吐出口列202Bk、202Gy、202PGy、202B、202G、202Rを有している。左側のヘッド201(b)は、紙面に対して右側からPMフォトマゼンタ、Mマゼンタ、Yイエロー、MBkマットブラック、Cシアン、PCフォトシアンの吐出口列202PM、202M、202Y、202MBk、202C、202PCを有している。各吐出口列は、インクを吐出するために用いられる複数の吐出口が配列して設けられている。各吐出口には、インクを吐出するためのエネルギーを発生する記録素子が設けられており、記録素子が生じるエネルギーにより吐出口からインクが吐出される。このような記録素子としては、例えば熱エネルギーを発生する電気熱変換素子や、ピエゾ素子を用いることができる。
ヘッド201(a)とヘッド201(b)の吐出口からインクの吸引を行う際には、図3の点線で示すように3列の吐出口列ごとに1つのキャップ301にて覆い、1つのキャップ301に対して1つ設けられた吸引ポンプ302を用いて吸引が行われる。
図4は、記録装置100の制御構成を示すブロック図である。記録装置100全体を制御する制御部10が備えられ、制御部10がホストコンピュータ11(以下、ホスト)とケーブル12を介して接続される。ホスト11からはケーブル12を介して記録データや記録に関わるモードの種類、各種コマンド等が制御部10に対して送信される。なお、ケーブル12の代わりに赤外線や無線電波をインターフェースする構成でも良い。制御部10には、CPU13、ホストとの情報を送受信するユーザI/F14、制御ソフトウェアを内蔵するROM15、制御ソフトウェアを動作させる際に一時的に使用するRAM16、記録装置の駆動源等への入出力(I/O)17で構成させる。制御部からの入出力(I/O)17により、ヘッド駆動源18、回復モータ19、供給駆動モータ20が動作し、ヘッドからの吐出、吸引など回復ユニット300での動作、供給ユニット320の弁部材137による供給流路の開閉等が可能となる。また、サブタンク131またはメインタンク130、もしくはその両方のインク残量を検知するインク残量検知センサ21により各インク残量を検知できる。またメインタンク装着有無センサ22により、メインタンク130の装着を検知することが可能である。
次に、このような記録装置において、記録装置を傾けてもインク漏れが発生しないようにサブタンクやチューブ内からインクを排出する排出動作を図5〜図7を用いて説明する。
図5は、図3に示す1つのキャップ301で吸引するインク供給経路(3色分)の概略図である。ここでは3色分を例に図示するが、それ以上の場合も同様である。図6は排出動作により排出されるインク量を示す図である。図7は排出シーケンスを説明するためのフローチャートである。
図5には、3列の吐出口列202(a)、202(b)、202(c)に対して共通の吸引ポンプ302が設けられており、キャップ301を介して3つの吐出口列202(a)、202(b)、202(c)の吐出口から同時にインクが吸引される。
図5(a)は、サブタンク131(a)、131(b)、131(c)内のインク残量が各色で同量の場合(サブタンク131内のインク液面が揃っている場合)を示している。図5(b)はメインタンク130(b)が外されサブタンク131(b)内のインクを使用して印字が行われた後の状態である。つまりサブタンク131(b)内のインクが満タン状態である他のサブタンク131(a)、131(c)と比べて、h(ml)少ない場合を示している。
この図5(a)と図5(b)の状態において、記録装置本体から吸引ポンプ302を使用して、サブタンク131(約70ml)および供給チューブ335内(約30ml)のインク(合計:約100ml)を排出するインク排出動作を行う場合を考える。
インク排出動作の際は、まず、全てのメインタンク130(a)、130(b)、130(c)を外してから、吐出口からのインク吸引動作が行われる。このようなインク吸引動作としては2種類の吸引動作を用いることができる。
まず1つ目の吸引動作を説明する。この吸引動作は、供給チューブ335に設けられた弁部材を開状態のまま吸引ポンプ302によりキャップ301内部を減圧してインクを吸引する。この吸引動作の場合は、吸引ポンプ302を作動させている期間、吐出口からインクを吸引することができる。以下、この吸引動作のことを第1の吸引動作と称する。本実施形態においては1回の第1の吸引動作として所定時間(25秒間)吸引することを1回の第1の吸引動作と呼ぶこととする。
次に、2つ目の吸引動作を説明する。この吸引動作は、弁部材137を閉状態としてから吸引ポンプ302によりキャップ内を第1の吸引動作におけるキャップ内の負圧より高い負圧まで減圧する。そして吸引ポンプ302を停止させた後に弁部材を開状態とすることで、吐出口からインクを吸引する。この吸引動作の場合には、一連の操作で排出できるインク量が決まっているため、一連の操作を繰り返し行うことでインクを排出することができる。以下、この吸引動作のことを第2の吸引動作と称する。
吐出口列202(a)、202(b)、202(c)の全てからインクが吸引可能な状態で第1の吸引動作を行うと、1色あたり約6.3ml/回(平均値)吸引される。また、吐出口列202(a)、202(b)、202(c)の全てからインクが吸引できる状態で第2の吸引動作を行うと、1色あたり約3.7ml/回(平均値)吸引される。なお、本実施形態においても第2の吸引動作には1回あたり約25秒かかる。そのため、吸引対象の吐出口列全てからインクが吸引され流路抵抗の差が無い場合には、第1の吸引動作の方がインク吸引量が多いため効率が良いため、第1の吸引動作を用いることが好ましいといえる。
ところが、図5(b)のようなサブタンク131内のインク残量に違いがある場合には、第1の吸引動作を継続していると、サブタンク131内のインク量の少ない色(b色)のインク排出が最初に完了してしまい、空気が吸引されるようになってしまう。空気の流路抵抗とインクの流路抵抗とを比較すると、空気の方がインクと比べて低いため、このような状況で第1の吸引動作を行うと、空気ばかりを吸引してしまい吐出口列202(a)、202(c)からもインクがほぼ吸引できなくなってしまう。一方第2の吸引動作の場合には、全てのサブタンクに対して瞬間的に大きな負圧が掛るためこのような状況であっても1色あたり約2.0ml/回(平均値)を吸引することができる。つまり、全ての吐出口列からインクが吸引される場合(1色あたり約3.7ml/回(平均値))と比べると吸引効率が落ちるものの、インクが吸引できなくなることはない。そのため、1色でもインクが吸引できない吐出口列がある場合には、第2の吸引動作を行うことが好ましい。つまり状況に応じて第1の吸引動作から第2の吸引動作に切り替えることが必要であるといえる。
第1の吸引動作から第2の吸引動作に切り替えて、インクを排出した場合における各吸引動作の動作回数と最もインク残量が多いノズル列からの1色あたりの吸引量(累積)を図6に示す。なお、横軸は吸引動作の回数であり、縦軸は1色のインク吸引量(累積)を示している。3色(a色、b色、c色)のサブタンク内のインク残量が全て満タン量である場合(h=0(ml))と、3色のうちb色のインク残量が満タン量から(h=20ml、40ml、60ml)少ない場合示している。
吐出口列202(a)、202(b)、202(c)ですべてにインクがあり流路抵抗差がない場合は、第1の吸引動作により1色あたり約6.3ml/回(平均値)で吸引できる。この際に、本実施形態において排出しなければならないインク量は、サブタンク内131のインク残量とインク供給チューブ内のインク量のとなる。そのため、h=0mlの場合は第1の吸引動作を約16回、すなわち400秒行うことでa色、b色、c色ほぼ同時に吐出口列から約100mlのインクを排出することができ、インクの排出処理を完了できる。
次に、h=20mlの場合は、第1の吸引動作を13回行うとb色の約80mlのインクを排出することができ、排出処理が完了するが、a色、c色にはまだ吸引する必要なるインクが約20ml残っている状態である。このまま第1の吸引動作を継続してもb色の吐出口列からほとんど空気から吸引できないため、いくら排出動作を継続してもインクの排出動作を完了することができない。そのため図6に示すように残りのインクを確実に抜くために13回分の第1の吸引動作による吸引時間が経過した後に、14回目以降の吸引動作を第2の吸引動作に切り替えて10回行い、トータル約23回の吸引動作でインクの排出処理を完了することができる。
同様に、h=40mlの場合には第1の吸引動作を10回行うとb色の約60mlのインクを排出することができ、その後第2の吸引動作に切り替えて20回行い、トータル約30回の吸引動作でインク排出処理を完了することができる。h=60mlの場合には第1の吸引動作を7回行うとb色の約40mlのインクを排出することができ、その後第2の吸引動作に切り替えて30回行い、トータル約37回の吸引動作でインク排出処理を完了することができる。
すなわちインク排出処理を行う際には、それぞれのサブタンク131内のインク残量を取得し、満タン量よりも少ないサブタンク131があるか判断する。そして満タン量よりもインク残量が少ないサブタンク131がある場合には、最もインク残量の少ないサブタンク131内のインク残量に基づいてインクの排出方法を変更することが好ましいといえる。
図7にこのような吸引シーケンスについてフローチャートを用いて説明する。
インク排出処理を開始(S101)すると、まずメインタンク130が装着されているかどうか(S102)を確認する。装着状態ならメインタンクを外す指示(S103)を促す。メインタンクが未装着状態の場合にはサブタンク131内インク残量を算出し、インク残量が満タン量よりも少ないサブタンク131があるかどうかを判断する(S104)。そして、満タン量よりも少ないサブタンクが無い場合、すなわちh=0mlの場合は、第1の吸引動作Sを16回、第2の吸引動作Tを0回と設定する(S105)。なお、S104でメインタンク130内のインク量の検知し、メインタンク130内のインクがある場合には、サブタンク131内のインクは使用されていないと判断し、S105に進めてもよい。
次に、インク残量が最も少ないサブタンクにおける満タン量とインク残量との差がh=0ml以上、20ml未満の場合には、第1の吸引動作Sを13回、第2の吸引動作Tを11(10回+予備1回)と設定する(S107)。
次に、インクの残量が最も少ないサブタンクにおける満タン量とインク残量との差がh=20ml以上、40ml未満の場合は、第1の吸引動作Sを10回、第2の吸引動作Tを21回(20回+予備1回)と設定する(S109)。
次に、インクの残量が最も少ないサブタンクにおける満タン量とインク残量との差がh=40ml以上、60ml未満の場合は第1の吸引動作Sを7回、第2の吸引動作Tを31回(30回+予備1回)と設定する(S111)。
そして、この設定され各吸引動作の回数(S回T回)に基づいて、第1の吸引動作をS回実施した(S113)後に、第2の吸引動作をT回実施(S114)する。その後、インク排出処理完了のフラグをON(S115)にして、電源OFF(S115)することにより処理を終了する。
なお、本発明に係る記録装置において、サブタンク131のインク使用量が60mlを超える場合は記録動作を停止するように設定されているため、S110でインク使用量が60mlを超えていると判断される場合には、エラーとして終了する(S112)。
ところで、h=10mlの場合には、第1の吸引動作Sを13回、第2の吸引動作Tを11回行うことになる。このとき吸引されるインク量は、約81.9mlであり、インクの排出処理は完了していないが、その後第2の吸引動作Tを行うことで吸引動作が完了する。つまり、吐出口列から吸引できなくなる前に予め切り換えておき、第2の吸引動作が完了する際に全ての吐出口列からインクが吸引されない状態となっているといえる。
また、サブタンク内のインク残量を各色で比較した差を20mlごとにクリーニング動作を変更することとしたが、10mlごとでも30mlごとに判断してもよい。
以上のように、サブタンクのインク残量に応じて吸引動作の方法を切り替えることにより、サブタンク内のインク残量に差が生じていたとしても効率的にサブタンクからインクを排出することができる。
なお本実施形態ではサブタンク131内のインク残量検知は、メインタンク130のインクが無くなりサブタンク131のインクが使用開始されてからの吐出量(吐出された数や吸引された回数)に基づいて算出する例を示した。しかしサブタンク131内に直接サブタンク131内のインク残量を検知する機構を設け直接検知しても良い。
また、本実施形態においては、複数の吐出口列のうち少なくとも1つの吐出口列に対応するサブタンクが満タン量である場合を例に説明した。しかし対応するサブタンク131全てのインク残量が満タン量未満である場合にも適用することができる。この場合には、最も少ないインク残量に基づいて第1の吸引動作から第2の吸引動作に切り替えるタイミングを決定し、最も多いインク残量に基づいて第2の吸引動作の回数を決定する。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、1つのサブタンクから1つの吐出口列にインクが供給されるサブタンクのみの場合のインク排出処理について説明した。本実施形態においては、1つのサブタンクに対して2つの吐出口列にインクが供給されるサブタンクも含む場合のインク排出処理を示す。ここでは第1の実施形態と異なる内容を中心に説明を行い、同じ内容については説明を省略する。
高画質化と高速化のニーズを両立させるために、同一色を複数の吐出口列から吐出するインクジェット記録装置がある。このような記録装置の ヘッド201(c)、202(d)のインク配列を図9に示す。
各ヘッド201は6列の吐出口列202が設けられている。紙面に対して右側のヘッド201(c)には、右側からPC(フォトシアン)、C(シアン)、PM(フォトマゼンタ)、M(マゼンタ)、Bk(ブラック)、Y(イエロー)の順に吐出口列202が配置されている。紙面に対して左側のヘッド201(d)は、右側からGy(グレー)、MBk(マットブラック)、Gy(グレー)、PM(フォトマゼンタ)、C(シアン)、PC(フォトシアン)の順に吐出口列202が配置されている。すなわち、PC(フォトシアン)、C(シアン)、PM(フォトマゼンダ)の3つの吐出口列が左右対称となるように2列ずつ設けられている。また、Gy(グレー)の吐出口列は、Mbk(マッドブラック)を中心にして左右対称となるように2列設けられている。
なお、PC(フォトシアン)、C(シアン)、PM(フォトマゼンタ)、Gy(グレー)の4色を2つの吐出口列に分けている理由は、濃度の薄いインクは吐出量が多くなる傾向があるため、一回当りの吐出量を半分にして紙上の滲みを抑えるためである。そして、このような吐出口列の順番は良好な画像を得るために決定されている。
サブタンクと吐出口列202が1対1で対応しているM、Bk、Y、MBkは第1の実施形態で示した図2のようなインク供給経路と同じである。しかしインクと吐出口列202が1対2となっているPC(フォトシアン)、C(シアン)、PM(フォトマゼンタ)、Gy(グレー)は図8のようなインク供給経路となっている。つまり、サブタンク131に2つの供給チューブ335が接続されている。なおこの場合も、サブタンク131の容量は、図2と同量で約70mlである。
インク排出処理を行う際には、図9の点線に示すように3列の吐出口列ごとに1つのキャップ301にて覆い、1つのキャップ301に対して1つ設けられた吸引ポンプを用いて同時に吸引が行われる。図10に一つのキャップ301で3列の吐出口列202(d1;第1の吐出口列)、202(d2:第3の吐出口列)、202(e:第2の吐出口列)をから吸引をする場合の概略図を示す。ここでは吐出口列202(d1)と吐出口列202(d2)と2本の供給チューブ(第1の供給チューブおよび第2の供給チューブ)を介しては共通のサブタンクに接続されている。一方、図2と同様に吐出口列202(e)は1本の供給チューブ(第3の供給チューブ)を介してサブタンクに接続されている。3列の吐出口列202(d1)、202(d2)、202(e)で一つに設けられたキャップ301の先に吸引ポンプ302があり、3つの吐出口列202(d1)、202(d2)、202(e)が同時に吸引される。
図10(a)はサブタンク131(d)、131(e)内のインク量が各色で同量の場合(サブタンク131内のインク液面が揃っている場合)を示す。図10(b)はメインタンク130(d)が外され、サブタンク131(d:第1のサブタンク)内のインクを使用して印字した直後の場合であり、サブタンク131(d)内のインクがサブタンク131(e:第2のサブタンク)と比べてx(ml)少ない。
図10(a)と図10(b)の状態において、記録装置本体から吸引ポンプ302を使用して、サブタンク131およびインク流路335内のインクを排出するインク排出処理を行う。
第1の実施形態の図5の場合と同様に、吐出口列202(d1)、202(d2)、202(e)のいずれからもインクを吸引できる場合には、第1の吸引動作を行う。また、1つの吐出口列から空気が吸引されるような場合には、約2.0ml/回(平均値)吸引する第2の吸引動作を行う。なお、2つのインク流路に分岐しているサブタンク131は、2つの吐出口列で吸引されるので、第1の吸引動作による1回の吸引量は2倍の約12.6ml/回(平均値)となる。また、第2の吸引動作による1回の吸引量も2倍の約7.4ml/回(平均値)となる。なお、吐出口列202(d1)と202(d2)から吸引する必要のある最大インク量は、サブタンク131(d)のインク量(約70ml)に加え、2本分の供給チューブ内のインク量(約30ml×2)であるため、約130mlとなる。また、吐出口列202(e)から吸引する必要のある最大インク量は、第1の実施形態と同様に、サブタンク131(e)のインク量と供給チューブ内のインク量であるため、約100mlである。
第1の吸引動作と第2の吸引動作とを併用して、記録装置からインクを除去した際の吸引動作の回数とサブタンク131(e)の1色あたりのインクの吸引量(累積)を図11に示す。
なお、横軸は吸引動作の回数であり、縦軸は1色のインク吸引量(累積)を示している。全てのサブタンクのインク残量が満タン量である場合(x=0(ml))と、2つの供給チューブと接続されているサブタンクのインク残量のみが満タン量から(h=20ml、40ml、60ml)少ない場合示している。
x=0mlの場合は、2つの供給チューブに接続されているサブタンク131(d)は2倍で吸引されるため、第1の吸引動作を約11回行うことでd色は約130mlのインクが吸引されて排出処理が完了する。しかし、この時点でe色はインクが約35ml残されている。そこで残りのインクを確実に吸引するためにx=0mlの場合でも途中で吸引動作を変更することが必要であり、12回目以降は第2の吸引動作に変更して第2の吸引動作を約18回行う必要がある。すなわちトータル約29回吸引動作を行うことでインク排出処理が完了する。また、x=20mlの場合には、第1の吸引動作を9回行うことでd色は約110mlのインクが吸引されて排出処理が完了するが、e色のインクは約45ml残っており、第2の吸引動作を23回行うことで排出処理が完了する。また、x=40mlの場合は、第1の吸引動作を8回行うことでd色は約90mlのインクが吸引されて排出処理が完了するが、e色のインクは約55ml残っており、第2の吸引動作を28回行うことで排出処理が完了する。また、x=60mlの場合は、第1の吸引動作を6回行うことでd色は約70mlのインクが吸引されて排出処理が完了するが、e色のインクは約65ml残っており、第2の吸引動作を33回行うことで排出処理が完了する。
すなわち、x=0ml(サブタンク内が満タン)の場合は、第1の吸引動作11回、第2の吸引動作を19回(18回+予備1回)に設定する。
そして、x=0ml以上20ml未満の場合は第1の吸引動作9回と第2の吸引動作24回(23回+予備1回)を設定する。x=20ml以上40ml未満の場合は第1の吸引動作8回と第2の吸引動作29回(28回+予備1回)を設定する。x=40ml以上60ml未満の場合は第1の吸引動作6回と第2の吸引動作34回(33回+予備1回)を設定する。なお、サブタンク内のインク満タン量とインク残量の差を20mlごとにクリーニング動作を変更することとしたが、10mlごとでも30mlごとでも良い。
つまり、複数の吐出口列に1つのサブタンクからインクを供給する構成においてインク排出処理を行う際にも、インクの残量に基づいて吸引動作の切り替えを行うことで、効率的にサブタンクからインクを排出することができる。
なお、ここでは2つの供給チューブと接続されているサブタンク131(d)に対応する吐出口列から先にインクが供給できなくなる場合のみを示した。しかし、サブタンク131(e)のインク残量と供給チューブ内のインク量との合計量が、サブタンク131(d)のインク残量と2本分の供給チューブ内のインク量との合計量の半分未満の場合は、先に吐出口列202(e)の排出処理が完了する。そのため、この場合にはサブタンク131(e)のインク残量に基づいて第1の吸引動作から第2の吸引動作に変更して吸引動作を行う必要がある。つまりサブタンク131(e)と供給チューブ内のインク量の第1合計量がサブタンク131(d)と2本分の供給チューブ内のインク量の第2合計量の半分以上の場合には、サブタンク131(d)のインク残量に基づいて吸引動作の切り替えを行い。そして、サブタンク131(e)と供給チューブ内のインク量の第1合計量がサブタンク131(d)と2本分の供給チューブ内のインク量の第2合計量の半分未満の場合には、サブタンク131(e)のインク残量に基づいて吸引動作の切り替えを行う。このように切り替え動作を行うことで、効率的にサブタンクからのインクを排出できる。
130 メインタンク
131 サブタンク
137 弁部材
201 記録ヘッド
202 吐出口列
301 キャップ
302 吸引ポンプ
335 供給チューブ

Claims (14)

  1. インクを吐出する複数の吐出口からなる第1の吐出口列と第2の吐出口列とを有する記録ヘッドと、着脱可能な第1のメインタンクから供給されるインクを貯留し前記第1の吐出口列にインクを供給する第1のサブタンクと、着脱可能な第2のメインタンクから供給されるインクを貯留し前記第2の吐出口列にインクを供給する第2のサブタンクと、前記第1の吐出口列と前記第1のサブタンクとを接続する第1の供給チューブと、前記第2の吐出口列と前記第2のサブタンクとを接続する第2の供給チューブと、前記第1の供給チューブおよび前記第2の供給チューブの流路を開閉することが可能な弁部材と、前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とを被覆可能なキャップと、前記キャップに接続された吸引手段と、前記第1のサブタンクおよび前記第2のサブタンクのインク残量を取得する取得手段と、を有し、
    前記第1のメインタンクおよび前記第2のメインタンクが外され前記キャップで前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列が被覆された状態において、前記吸引手段は、前記弁部材を開状態にして前記キャップの内部を減圧してインクを吸引する第1の吸引動作と、前記弁部材を閉状態にして前記キャップの内部を減圧した後に前記弁部材を開状態にしてインクを吸引する第2の吸引動作と、を順に行うインクジェット記録装置であって、
    前記第1の吸引動作の前に前記取得手段によって取得されたインク残量のうち少ないインク残量に基づいて、前記第1の吸引動作から前記第2の吸引動作への切り替え制御を行う制御手段を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記制御手段は、前記少ないインク残量に基づいて、前記第1の吸引動作から前記第2の吸引動作へ切り替えるタイミングを決定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記制御手段は、前記取得されたインク残量のうち多いインク残量に基づいて、前記第2の吸引動作における前記弁部材の閉状態と開状態との繰り返し回数を決定することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記記録ヘッドは、前記第2のサブタンクに接続された第3の供給チューブからインク
    を供給される第3の吐出口列をさらに有しており、
    前記制御手段は、前記第1のサブタンクのインク残量と前記第1の供給チューブの中のインク量との第1合計量が前記第2のサブタンクのインク残量と前記第2および第3の供給チューブの中のインク量の第2合計量の半分以上である場合には、前記第のサブタンクのインク残量に基づいて切り替え制御を行い、前記第1合計量が前記第2合計量の半分未満である場合には、前記第のサブタンクのインク残量に基づいて、切り替え制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクとは、異なる種類のインクを貯留していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記取得手段は、前記メインタンクを外してから対応する吐出口列で吐出された吐出回数に基づいて、前記サブタンクのインク残量を取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記第2の吸引動作は、前記弁部材を閉状態にした後に、所定時間を経過してから開状態とすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
  8. インクを吐出する複数の吐出口からなる第1の吐出口列と第2の吐出口列とを有する記録ヘッドと、着脱可能な第1のメインタンクから供給されるインクを貯留し前記第1の吐出口列にインクを供給する第1のサブタンクと、着脱可能な第2のメインタンクから供給されるインクを貯留し前記第の吐出口列にインクを供給する第2のサブタンクと、前記第1の吐出口列と前記第1のサブタンクとを接続する第1の供給チューブと、前記第2の吐出口列と前記第2のサブタンクとを接続する第2の供給チューブと、前記第1の供給チューブおよび前記第2の供給チューブの流路を開閉することが可能な弁部材と、前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列とを被覆可能なキャップと、を有するインクジェット記録装置のインク排出方法であって、
    前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクのインク残量を取得する取得工程と、
    前記取得工程の後、前記第1のメインタンクおよび前記第2のメインタンクが外され前記キャップで前記第1の吐出口列と前記第2の吐出口列が被覆された状態において、前記弁部材を開状態にして前記キャップの内部を減圧してインクを吸引する第1の吸引工程と、
    前記第1の吸引工程の後、前記メインタンクが外され前記キャップで前記記録ヘッドが被覆された状態において、前記弁部材を閉状態にして前記キャップの内部を減圧した後に前記弁部材を開状態にしてインクを吸引する第2の吸引工程と、を有し、
    前記第1の吸引工程から前記第2の吸引工程への切り替えは、前記取得工程で取得されたインク残量のうち少ないインク残量に基づいて行われることを特徴とするインク排出方法。
  9. 前記少ないインク残量に基づいて、前記第1の吸引工程から前記第2の吸引工程へ切り替えるタイミングが決定されることを特徴とする請求項8に記載のインク排出方法。
  10. 前記第2の吸引工程は、前記取得されたインク残量のうち多いインク残量に基づいて、前記弁部材の閉状態と開状態との繰り返し回数を決定されることを特徴とする請求項9に記載のインク排出方法。
  11. 前記記録ヘッドは、前記第2のサブタンクに接続された第3の供給チューブからインクを供給される第3の吐出口列をさらに有しており、
    前記第1のサブタンクのインク残量と前記第1の供給チューブの中のインク量との第1合計量が前記第2のサブタンクのインク残量と前記第2および第3の供給チューブの中のインク量の第2合計量の半分以上である場合には、前記第のサブタンクのインク残量に基づいて前記第1の吸引工程から前記第2の吸引工程への切り替えを行い、前記第1合計量が前記第2合計量の半分未満である場合には、前記第のサブタンクのインク残量に基づいて、前記第1の吸引工程から前記第2の吸引工程への切り替えを行うことを特徴とする請求項8に記載のインク排出方法。
  12. 前記第1のサブタンクと前記第2のサブタンクは、異なる種類のインクを貯留していることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか1項に記載のインク排出方法。
  13. 前記取得工程は、前記メインタンクを外してから対応する吐出口列で吐出された吐出回数に基づいて、前記サブタンクのインク残量を取得することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載のインク排出方法。
  14. 前記第2の吸引工程における吸引動作は、前記弁部材を閉状態にした後に、所定時間を経過してから開状態とすることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載のインク排出方法。
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