JP2009006686A - 流体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】供給流路内のインクを効率的に排出することである。
【解決手段】インクを収容するためのインクタンク31と、複数のノズル列を形成し、インクを吐出するためのノズルNzと、前記インクタンク31から前記複数のノズル列の各々に対してインクを供給するための供給流路32であって、第一流路と該第一流路の末端に接続し該第一流路より下流に位置する複数の第二流路とが少なくとも部分的に含まれている供給流路32と、該供給流路32内のインクを吸引して廃液タンクに排出するためのキャップユニット51と、前記複数の第二流路の各々を個別的に閉塞するための閉塞弁34と、を有するプリンタ。
【選択図】図5

Description

本発明は、流体吐出装置に関する。
流体を収容するための流体収容部と、複数のノズル群を形成し、前記流体を吐出するためのノズルと、前記流体収容部から前記複数のノズル群の各々に対して前記流体を供給するための供給流路と、前記供給流路内の前記流体を排出先に排出するための排出部と、を有する流体吐出装置は既に知られている。このような流体吐出装置の中には、前記供給流路が分岐しているものもある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−306016号公報
ところで、前記供給流路内の流体中に異物等が混入した場合、該異物等を適切に除去するために、前記排出部によって前記供給流路内の流体を排出する動作(以下、排出動作)が実行される。このような排出動作については、適切に且つ迅速に実行されることが要求されている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、供給流路内の流体を効率的に排出することである。
前記課題を解決するために、主たる本発明は、複数のノズル群を構成し、前記流体を吐出するためのノズルと、前記流体収容部から前記複数のノズル群の各々に対して前記流体を供給するための供給流路であって、第一流路と該第一流路の末端に接続し該第一流路より下流に位置する複数の第二流路とが少なくとも部分的に含まれている供給流路と、前記供給流路内の前記流体を排出先に排出するための排出部と、前記複数の第二流路のうちの少なくとも1つを閉塞するための、少なくとも1つの流路閉塞部と、を有することを特徴とする流体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
先ず、複数のノズル群を構成し、前記流体を吐出するためのノズルと、前記流体収容部から前記複数のノズル群の各々に対して前記流体を供給するための供給流路であって、第一流路と該第一流路の末端に接続し該第一流路より下流に位置する複数の第二流路とが少なくとも部分的に含まれている供給流路と、前記供給流路内の前記流体を排出先に排出するための排出部と、前記複数の第二流路のうちの少なくとも1つを閉塞するための、少なくとも1つの流路閉塞部と、を有する流体吐出装置。
上記の流体吐出装置では、前記排出部により排出される流体の量が削減される結果、排出動作に伴う前記流体の消費を抑え、かつ、当該排出動作の所要時間を短縮することが可能になる。つまり、前記排出動作を効率的に実行することが可能になる。
また、上記の流体吐出装置において、前記排出部は、前記供給流路内の前記流体を排出するために、該流体を前記ノズルから吸引する吸引部であり、前記流路閉塞部は、前記複数の第二流路の各々を個別に閉塞するための閉塞弁であり、該閉塞弁は、前記複数の第二流路の全てに設けられていることとしてもよい。かかる流体吐出装置では、吸引部により吸引される流体の量、すなわち、流体の排出量をより削減することが可能になる。この結果、前記排出動作をより効率的に実行することが可能になる。
また、上記の流体吐出装置において、前記閉塞弁は、前記第二流路の上流側の端部に設けられていることとしてもよい。かかる流体吐出装置では、前記流体の排出量をさらに削減することが可能となり、前記排出動作をさらに効率的に実行することが可能になる。
また、上記の流体吐出装置において、前記供給流路は、前記複数のノズル群の各々に対して前記流体を供給するための複数の供給口を備えており、前記閉塞弁の開閉と前記吸引部とを制御するための制御部を有し、前記制御部は、前記吸引部に前記複数の供給口中のある供給口を介して前記供給流路内の流体を吸引させる際、前記流体収容部から前記ある供給口に至る流路以外の流路を閉塞するように前記閉塞弁を閉じることとしてもよい。かかる流体吐出装置では、制御部による閉塞弁の開閉制御によって、前記排出動作が効率的に実行されることになる。
また、上記の流体吐出装置において、前記供給流路の上流側の端部に設けられた、前記流体収容部からの前記流体の供給を遮断するための遮断弁、を有し、前記制御部は、前記遮断弁の開閉を更に制御し、前記遮断弁を閉じた状態で前記吸引部に吸引を開始させ、該吸引の開始後に所定時間が経過すると前記遮断弁を開くこととしてもよい。かかる流体吐出装置では、前記供給流路内の流体に混入した異物、特に、流体が液状体である場合には当該液状体中に混入した気泡を前記排出動作によって適切に除去するとともに、当該排出動作を効率的に実行することが可能になる。
===本実施形態の流体吐出装置の構成例===
以下、流体吐出装置の一例としてのインクジェットプリンタ(以下、プリンタ1と言う)の構成について、図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本実施形態のプリンタ1のブロック図である。図2は、用紙搬送機構20、インク供給機構30、ヘッドユニット40、及び、キャップユニット51の外観を示す概略図である。図2中には、矢印にてプリンタ1の上下方向と用紙の搬送方向とが示されている。図3は、ヘッドユニット40内における複数の吐出ヘッド41の配置を示す図であり、吐出ヘッド41を下面側から見た図である。図3中には、矢印にて前記搬送方向、及び、該搬送方向に搬送される用紙の紙幅方向が示されている。図4は、吐出ヘッド41及びキャップユニット51の各構成を示す図であり、法線方向が前記紙幅方向に沿う断面の模式図である。図4中には、矢印にて前記上下方向及び前記搬送方向が示されている。
本実施形態のプリンタ1は、ラインヘッド方式のプリンタであり、外部装置であるコンピュータ60から印刷データを受信すると、該印刷データに基づき、流体の一例としてのインクを用紙に吐出して該用紙に画像を印刷する装置である。また、図1に示すように、プリンタ1は、制御部としてのコントローラ10と、用紙搬送機構20と、インク供給機構30と、ヘッドユニット40と、インク排出機構50とを備えている。
コントローラ10は、プリンタ1の各部(すなわち、用紙搬送機構20、インク供給機構30、ヘッドユニット40、及び、インク排出機構50)を制御するためのものである。このコントローラ10は、インターフェース11(図1中、I/Fと表記)と、CPU12と、メモリ13と、ユニット制御回路14とを有している。インターフェース11は、コンピュータ60とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンタ全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ13は、前記CPU12が実行するプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。そして、プリンタ1内の状況を検出器群70が監視し、CPU12が当該検出結果に基づき、ユニット制御回路14を介してプリンタ1の各部を制御する。
用紙搬送機構20は、図2に図示したガイド部材21と搬送ローラ22とが協働して、用紙を印刷可能な位置に送り込み、該用紙を搬送方向に所定の搬送量にて搬送するためのものである。
インク供給機構30は、後述する複数の吐出ヘッド41の各々に対してインクを供給するためのものである。このインク供給機構30は、図2に示すように、流体収容部としてのインクタンク31と、該インクタンク31から吐出ヘッド41までの間に設けられた供給流路32と、を備えている。そして、インク供給機構30は、複数のインク色(本実施形態では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の各々について設けられている。インクタンク31のインクは、送液ポンプ(不図示)により前記供給流路32を通じて吐出ヘッド41まで送液される。本実施形態に係る供給流路32は、フッ素樹脂等の樹脂材料からなるチューブ、継手、及び、弁(正確には、後述の遮断弁33や閉塞弁34)により形成されている。そして、前記供給流路32は、該供給流路32の入口から出口に至るまでに複数回分岐している。なお、供給流路32の詳細については、後述の「本実施形態の供給流路」の項において説明する。
ヘッドユニット40は、用紙に画像を印刷するために、該用紙にインクを吐出してドットを形成するためのものである。本実施形態において、前記ヘッドユニット40は用紙の紙幅分のドットを一度に形成することが可能である。ヘッドユニット40内には、図3に示すように、複数の吐出ヘッド41が紙幅方向に沿った列(ヘッド列)を形成した状態で着脱可能に配置されている。各吐出ヘッド41の下部に備えられたノズルプレート410(図4参照)には、インクを吐出するためのノズルNzが複数設けられている。このノズルNzは等間隔に並んで列状のノズル群(以下、ノズル列とも言う)を形成している。当該ノズル列は、各吐出ヘッド41においてインク色毎に形成され、各インク色のノズル列を構成するノズルNzからは当該各ノズル列に対応した色のインクが吐出される。なお、吐出ヘッド41がプリンタ1に装着された状態では、図3に示すように、ノズル列は用紙の紙幅方向に沿うようになる。
本実施形態では、図3に示すように、搬送方向の上流側と下流側にそれぞれ2列のヘッド列が形成されており、前記紙幅方向において、上流側のヘッド列と下流側のヘッド列とは幾分ずれた位置に配置されている。そして、上流側のヘッド列を形成する吐出ヘッド41のノズル列と、下流側のヘッド列を形成した吐出ヘッド41のノズル列とが千鳥列を形成して並んでいる。
このように、ヘッドユニット40では、複数の吐出ヘッド41が配置される結果、あるインク色に対して複数のノズル列(本実施形態では、18個のノズル列)が形成されている。そして、当該複数のノズル列の各々に対して対応するインク色のインクが前記供給流路32から供給される。つまり、インク色別に設けられた供給流路32に各吐出ヘッド41が接続しており、各供給流路32に備えられた複数の供給口からインクが各吐出ヘッド41に供給される(換言すると、各供給流路32は、前記複数の供給口から前記複数のノズル列の各々に対してインクを供給する)。
また、各吐出ヘッド41におけるノズルNz周りの構成について、図4を参照しながら説明すると、ノズルプレート410の上方には、インクが入った圧力室411と、該圧力室411と連通し供給流路32により供給されたインクを収容するリザーバー412と、前記圧力室411の容量を変化させて各ノズルNzからインクを吐出させるための駆動素子(ピエゾ素子413)が設けられている。
インク排出機構50は、供給流路32内や吐出ヘッド41内のインクを排出するためのものである。このインク排出機構50には、図2に図示した吸引部としてのキャップユニット51を有している。このキャップユニット51は、図2に示すように、ヘッドユニット40の下方(より正確には、前記ノズルプレート410の下方)に位置しており、吐出ヘッド41のノズルNzから供給流路32及び吐出ヘッド41内のインクを吸引する。前記キャップユニット51が吐出ヘッド41毎に設けられているため、吐出ヘッド単位でインクの吸引を実行することが可能である。
キャップユニット51の構成について、図4を参照しながらより詳細に説明する。キャップユニット51は、ノズルNzに対向した開口を有するキャップ部510と、該キャップ部510の底面中央部から延出した円筒部510aに接続された排出チューブ511と、該排出チューブ511に接続された吸引ポンプ512(図2参照)と、によって構成される。前記キャップ部510は、不図示の駆動機構により上下方向に移動可能であり、キャップユニット51がインクを吸引する際に前記キャップ部510の側壁の頂上部510bがノズルプレート410に密接するように移動する。これにより、ノズルプレート410とキャップ部510との間に密閉空間が形成される。
このような状態で吸引ポンプ512が作動すると、前記密閉空間内が減圧される結果、前記ノズルNzから供給流路32内や吐出ヘッド41内のインクが連続的に吸引され、排出チューブ511を通じて不図示の廃液タンクに排出される。すなわち、供給流路32内のインクを吸引するための動作(以下、吸引動作と言う)は当該インクを排出するための排出動作であり、例えば、前記供給流路32内において後発的にインク中に混入した気泡や異物等を除去するために実施される。なお、供給流路32内のインクに混入した気泡を除去するための吸引動作については、後述の「気泡除去のための吸引動作」の項にて詳細に説明する。
本実施形態において、吸引ポンプ512はチューブポンプであり、該吸引ポンプ512の駆動と前記キャップ部510の移動とはコントローラ10により制御される。また、本実施形態に係るキャップ部510の内側には、キャップユニット51による吸引時にノズルNzから吐出したインクを捕捉するための多孔質材料510cが充填されている。多孔質材料510cに捕捉されたインクは、該多孔質材料510c内の間隙を通り、前記円筒部510aから排出チューブ511を通じて排出される。但し、これに限定されるものではなく、キャップ部510の内側に多孔質材料510cが充填されていない構成であってもよい。
<<本実施形態の供給流路>>
次に、前述した供給流路32について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態の供給流路32の概念図である。本実施形態においては、前述したように、前記供給流路32がインク色毎に設けられているが、説明の便宜上、図5中には1つのインク色についての供給流路32のみ図示されている。また、図5中に示した吐出ヘッド41の数と閉塞弁34の数とは実際の数と異なっている。
本実施形態の供給流路32は、図5に示すように、該供給流路32の入口にてインクタンク31と接続し、分岐を繰り返し、出口にて複数の吐出ヘッド41と接続している。つまり、前記供給流路32は、ヘッドユニット40が有する吐出ヘッド41と同数の供給口を有している。そして、各供給口は各吐出ヘッド41と対を成し、当該各吐出ヘッド41には前記各供給口からインクが供給される。また、供給流路32の入口側の端部(すなわち、上流側の端部)には、インクタンク31からのインクの供給を遮断するための遮断弁33が設けられている。
さらに、供給流路32を分岐点によって区画し、該供給流路32内の各分岐点において、当該各分岐点の上流側に位置する流路を第一流路と、前記各分岐点の下流側にて前記第一流路から分岐した流路を第二流路とすると、本実施形態の供給流路32は複数の分岐点を有するため、該供給流路32内に第一流路と第二流路とが部分的に含まれていることとなる。ここで、流路とは、供給流路32を分岐点により区画したときの区画単位を意味する。また、第一流路及び第二流路は、前記各分岐点における、該各分岐点の上流側と下流側にそれぞれ位置する2つの流路の相対的な位置関係を示す概念である。そして、第二流路とは、前記第一流路の末端に接続し該第一流路より下流側に位置する流路のことである。
また、各第二流路の上流側の端部には、当該各第二流路を個別に閉塞するための閉塞弁34が設けられている。さらに、本実施形態では、第一流路から分岐した複数の第二流路の全てに前記閉塞弁34が設けられている。
以下、図5を参照しながら具体的に説明する。本実施形態では、遮断弁33の下流には第一の分岐点(図5中、記号Aにて示す)が存在し、該第一の分岐点の上流側の流路は該第一の分岐点にて2つの流路に分岐する。ここで、第一の分岐点においては、該第一の分岐点の上流側に位置する流路(より正確には、供給流路32の入口から第一の分岐点までの流路)が第一流路となり、該第一の分岐点の下流側に位置する前記2つの流路(より正確には、第一の分岐点から次の分岐点までの流路)が第二流路となる。そして、前記第一の分岐点の下流側直近、すなわち、各第二流路の上流側の端部には閉塞弁34(図5中、記号v1、v2にて示された閉塞弁34)が設けられている。
また、第一の分岐点の下流には第二の分岐点(図5中、記号B及び記号Cにて示す)が存在し、前記2つの流路の各々は該第二の分岐点にて4つの流路に更に分岐し、当該4つの流路は各々末端にて各吐出ヘッド41に接続している。第二の分岐点においては、該第二の分岐点の上流側に位置する流路(より正確には、第一の分岐点から第二の分岐点までの流路)が第一流路となり、該第二の分岐点の下流に位置する流路(より正確には、第二の分岐点から各吐出ヘッド41への供給口までの流路)が第二流路となる。そして、各第二流路の上流側の端部にも閉塞弁(図5中、記号v3〜v10にて示された閉塞弁34)が設けられている。
以上のように、本実施形態では、供給流路32内の各分岐点において第一流路から分岐した第二流路には全て閉塞弁34が設けられている。なお、本実施形態に係る遮断弁33及び閉塞弁34は、ともにON/OFF式の電磁弁であり、その開閉はコントローラ10により制御される。
<<気泡除去のための吸引動作>>
次に、供給流路32内のインク中に混入した気泡を除去するために実行される吸引動作について、図6及び図7を用いて説明する。図6は、本実施形態における吸引動作のフローチャートである。図7は、吸引動作の開始時における遮断弁33及び閉塞弁34の開閉制御について説明するための図である。なお、図7中、白抜きの弁は開状態の弁を示しており、黒く塗り潰された弁は閉状態の弁を示している。
供給流路32内において気泡がインク中に混入し、該気泡が吐出ヘッド41の圧力室411まで持ち込まれると、該気泡の存在により、インクがノズルNzから適切に吐出されない虞がある。そこで、気泡が混入した場合には、該気泡を除去するために前述の吸引動作が実行される。ここで、供給流路32内における気泡の存在位置は、インクの吐出不良が生じている吐出ヘッド41から予想される。例えば、図7中、記号#4が付されたヘッド(以下、#4の吐出ヘッド41)においてインクの吐出不良が頻繁に発生していたとき、第二の分岐点から#4の吐出ヘッド41までの間の流路内において気泡が混入した可能性が高い。このため、#4の吐出ヘッド41のノズルNzから前記供給流路32内のインクを吸引して、前記気泡を除去することになる。すなわち、吸引動作は、予測された気泡の混入位置に最も近い吐出ヘッド41(つまり、インクの吐出不良が生じている吐出ヘッド41)に対して実行される。なお、吸引動作は、コントローラ10がキャップユニット51、遮断弁33及び閉塞弁34を制御することにより実行される。
本実施形態において、キャップユニット51による吸引は、遮断弁33が閉じている状態で開始される。そして、前記遮断弁33の下流側を十分に減圧させた後、前記遮断弁33が開かれて引き続き前記吸引が実行される。このような吸引はチョーク吸引と呼ばれ、供給流路32内を減圧して該供給流路32内の負圧を高めた状態から当該負圧を開放して吸引を行うことにより、供給流路32内を流動するインクの流動速度(すなわち、インクの吸引速度)が増大する。これにより、前記気泡は急速に供給流路32内を流動するインクによって運び去られ、該インクとともに吸引されて排出されるようになる。以上のようなチョーク吸引により、供給流路32内の気泡を容易に除去することが可能になる。
以下、具体的に説明するために、図7中、#4の吐出ヘッド41においてインクの吐出不良が発生し、当該#4の吐出ヘッド41のノズルNzから気泡を除去する場合を例に挙げて説明する。また、説明をより分かり易くするために、以下では、供給流路32の記号Xにて示す位置(以下、位置Xと言う)にて気泡が混入した場合について説明する。
#4の吐出ヘッド41のノズルNzから気泡を除去するためには、供給流路32内のインクを前記#4の吐出ヘッド41のノズルNzから吸引する必要がある。換言すると、供給流路32が備える複数の供給口のうち、#4の吐出ヘッド41への供給口を介して供給流路32内のインクが吸引される。このとき、全ての閉塞弁34が開いたままの状態であると、供給流路32中、遮断弁33の下流側にある範囲内のインクを略全量吸引することになる。この結果、無駄にインクが排出され、さらに吸引動作の所要時間も長くなる。
このため、吸引動作の開始に際して、コントローラ10が、インクタンク31から#4の吐出ヘッド41への供給口に至る流路以外の流路を閉塞するように閉塞弁34を閉じる(S10)。具体的に説明すると、吸引動作の開始前の段階では、遮断弁33及び閉塞弁34は開状態となっている。前記コントローラ10は、吸引動作を開始すると、図7中、記号v2、v3、v4、v5が付された閉塞弁34を閉じて、インクタンク31から#4の吐出ヘッド41への供給口に至る流路以外の流路を閉塞する。ここで、インクタンク31から#4の吐出ヘッド41への供給口に至る流路とは、供給流路32のうち、下流に進むに連れて#4の吐出ヘッド41への供給口に近づく流路、より具体的には、#4の吐出ヘッド41への供給口までの経路を構成する流路のことである。以下、インクタンク31から#4の吐出ヘッド41への供給口に至る流路を、単に#4の吐出ヘッド41への流路とも呼ぶ。
一方、#4の吐出ヘッド41への流路に設けられた閉塞弁34(すなわち、図7中、記号v1、v6が付された閉塞弁34)は開状態のままである。なお、記号v2が付された閉塞弁34の下流側にある閉塞弁34(すなわち、図5中、記号v7〜v10が付された閉塞弁34)については、開状態と閉状態とのうち、いずれの状態であってもよい。
次に、コントローラ10は、遮断弁33を閉じ(S12)、図7に示すように、キャップユニット51のキャップ部510が#4の吐出ヘッド41のノズルプレート410に密接するように該キャップ部510を移動させる。その後、吸引ポンプ512を駆動させて、キャップユニット51に吸引を開始させる(S14)。当該吸引が開始されると、#4の吐出ヘッド41への流路中、遮断弁33の下流側にある範囲内(図7中、実線にて示した範囲内)のインクと、#4の吐出ヘッド41内(より正確には、圧力室411及びリザーバー412内)のインクとが徐々に吸引される。このとき、閉状態の閉塞弁34から当該閉塞弁34の上流側直近にある分岐点までの範囲内(図7中、二重線にて示した範囲内)のインクも吸引される。一方、閉状態の閉塞弁34の下流側にある範囲内(図7中、破線にて示した範囲内)のインクは、吸引されずに当該範囲内に貯留し続ける。そして、吸引が進行するにつれて、遮断弁33の下流側において、#4の吐出ヘッド41への流路内が減圧され、当該流路内にて負圧が高まっていく。
吸引を開始してから所定の時間が経過した時点で、コントローラ10は遮断弁33を開き(S16)、前記負圧を開放する。これにより、インクタンク31内のインクは、#4の吐出ヘッド41への流路内に急速に流入し、#4の吐出ヘッド41のノズルNzから急速に吸引されることとなる。また、この際、遮断弁33が閉じた状態で吸引が実行されていた間には供給流路32内に停滞していた気泡が、#4の吐出ヘッド41への流路内に急速に流入してきたインクにより運び去られる。そして、前記気泡はインクとともにキャップユニット51に吸引され廃液タンクに排出されることとなる。
その後、コントローラ10は、吸引ポンプ512を停止して吸引を終了させる(S18)。また、コントローラ10は、キャップ部510を#4の吐出ヘッド41から離間させるとともに、閉状態の閉塞弁34(すなわち、記号v2、v3、v4、v5が付された閉塞弁34)を全て開く(S20)。そして、上記一連の工程が終了すると、吸引動作が完了する。
以上のような吸引動作は、例えば、プリンタ1が長期間休止した後に印刷動作を開始する前に実行される。これは、プリンタ1が長期間休止すると、供給流路32中の継手から空気が入り込み、該供給流路32内のインクに気泡が混入し易くなるためである。また、吸引動作は、吐出ヘッド41の交換が行われた場合、当該交換後、印刷動作を開始する前に実行される。この場合、新たに装着された吐出ヘッド41のノズルNzからインクを吸引することとなるが、当該吐出ヘッド41内には当初空気が溜まっているため、吸引動作の初期段階では主に前記吐出ヘッド41内の空気が吸引され、吸引の進行に従い、前記空気とともに供給流路32内のインクが吸引されるようになる。
===本実施形態のプリンタの有効性について===
本実施形態のプリンタ1は、インクを収容するためのインクタンク31と、複数のノズル列を形成し、インクを吐出するためのノズルNzと、前記インクタンク31から前記複数のノズル列の各々に対してインクを供給するための供給流路32であって、第一流路と該第一流路の末端に接続し該第一流路より下流に位置する複数の第二流路とが少なくとも部分的に含まれている供給流路32と、該供給流路32内のインクを吸引して廃液タンクに排出するためのキャップユニット51と、前記複数の第二流路の各々を個別的に閉塞するための閉塞弁34と、を有するプリンタである。この結果、吸引動作を効率的に実行することが可能となる。
すなわち、発明が解決しようとする課題の項で説明した通り、前記吸引動作は効率的に実行されることが求められている。具体的に説明すると、吸引動作では、インク浪費の抑制と吸引動作に要する時間の短縮とを図る上で、インクの吸引量を極力少量に抑えることが要求されている。そこで、本実施形態では、前記供給流路32のうち、第一流路から分岐した第二流路に閉塞弁34を設けている。これにより、前記閉塞弁34が設けられていない場合に対して、インクの吸引量を削減することが可能になる。このことを既出の図7を用いて説明する。
既に説明したように、複数の供給口を有する供給流路32において、該供給流路32内のインクに気泡が混入した場合、インクの吐出不良が生じた吐出ヘッド41のノズルNzから(つまり、前記複数の供給口のうち、気泡の混入位置に最も近い吐出ヘッド41への供給口を介して)供給流路32内のインクを吸引することになる。例えば、図7中の位置Xにおいて気泡が混入し#4の吐出ヘッド41にインクの吐出不良が生じた場合には、前記キャップユニット51は、#4の吐出ヘッド41への供給口を介して#4の吐出ヘッド41のノズルNzからインクを吸引することになる。このとき、供給流路32内に閉塞弁34がなく遮断弁33のみが設けられている場合、キャップユニット51は、供給流路32内のインクのうち、遮断弁33の下流側にある範囲内のインクを略全量吸引することになる。
これに対し、各分岐点において第一流路から分岐した複数の第二流路の各々に閉塞弁34が設けられている場合、該閉塞弁34により閉塞された第二流路から他の第二流路へのインク流出を抑制することが可能になる。これにより、吸引動作におけるインクの吸引量を削減することが可能になる。具体的に説明すると、キャップユニット51が#4の吐出ヘッド41のノズルNzからインクを吸引している間、#4の吐出ヘッド41への流路以外の流路に設けられた閉塞弁34(すなわち、図7中、記号v2、v3、v4、v5が付された閉塞弁34)を閉じることにより、当該閉塞弁34の下流側にある範囲内のインクについては吸引する必要がなくなる。この結果、閉状態の閉塞弁34の下流側に貯留しているインクの量分、インクの吸引量を削減することが可能になる。これに伴い、吸引動作により消費されるインク量を削減し、吸引動作に要する時間を短縮することも可能になる。以上のように、本実施形態のプリンタ1により吸引動作が効率的に実行されることになる。
===その他の実施例===
以上、上記の実施形態に基づき、主として、流体吐出装置について説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
また、上記の実施形態では、流体吐出装置の一例としてインクを吐出するプリンタについて説明したが、これに限られるものではなく、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体、流体として流して吐出できる固体を含む)を吐出する装置に具体化することも可能である。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料が分散または溶解した状態で含まれた液状体を吐出する流体吐出装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する流体吐出装置、精密ピペットとして用いられ試料となる流体を吐出する流体吐出装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する流体吐出装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する流体吐出装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する流体吐出装置、ジェルを吐出する流体吐出装置、トナーなどの粉体を例とする固体を吐出する粉体吐出式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体吐出装置に本発明を適用することができる。
また、上記の実施形態では、ノズルNzにより構成された複数のノズル列(ノズル群)の各々が吐出ヘッド別に分かれていることとしたが、これに限定されるものではない。前記複数のノズル列が単一の吐出ヘッド41に形成されていてもよい。かかる場合について、図8を用いて説明する。図8は、変形例に係る吐出ヘッド42及び供給流路32の概念図であり、図5に対応した図である。なお、図8についても、図5と同様、説明の便宜上、1つのインク色の供給流路32のみ図示されている。
変形例に係る吐出ヘッド42は複数のヘッドモジュール42a(本変形例では4つのヘッドモジュール42a)からなり、各ヘッドモジュール42aが連結して所定方向に長い吐出ヘッドを構成している。また、各ヘッドモジュール42aの下面にはインク色毎にノズル列が形成されている。そして、複数のヘッドモジュール42aが連結して変形例に係る吐出ヘッド42を構成すると、当該変形例に係る吐出ヘッド42の下面に複数のノズル列が形成されることとなる。なお、本変形例では、複数のヘッドモジュール42aが連結すると、インク色別に、前記複数のノズル列が直線状に並ぶようになる。また、当該直線状に並んだ複数のノズル列は、変形例に係る吐出ヘッド42がプリンタに装着されると、用紙の紙幅方向に沿うようになる。また、変形例に係る吐出ヘッド42内においては、ヘッドモジュール42a間でのインクの流出入はない。さらに、本変形例に係るキャップユニット(図8において不図示)は、ヘッドモジュール単位で吸引動作を実行することが可能である。
一方、本変形例に係る供給流路32には、分岐点にて分岐した4つの流路を有し、当該4つの流路の各々の末端(すなわち、供給口)は各ヘッドモジュール42aと対を成して接続している。つまり、前記供給流路32は複数のヘッドモジュール42aの各々(換言すると、複数のノズル列の各々)に対してインクを供給することになる。そして、前記供給流路32において、第二流路の全て(つまり、前記4つの流路の全て)には閉塞弁34が設けられている。このため、例えば、図8中、上から2番目のヘッドモジュール42aのノズルNzから供給流路32内のインクを吸引する際、他のヘッドモジュール42aへの供給口に至る流路に設けられた閉塞弁34(すなわち、図8中、記号v1、v3、v4が付された閉塞弁34)を閉じることにより、インクの吸引量を削減することが可能になる。すなわち、本変形例においても、吸引動作を効率的に実行することが可能になる。
また、上記の実施形態では、ピエゾ素子413に駆動パルスを印加し圧力室411の容積変化を利用してインクを吐出させるプリンタ1について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、熱によりノズル内に泡を発生させてインクを吐出するプリンタであってもよい。
また、上記の実施形態では、供給流路32が入口から出口に至るまでに2回分岐していることとしたが、これに限定されるものでない。供給流路32における分岐の回数(すなわち、分岐点の数)は任意に設計可能であり、例えば、3回以上分岐した供給流路32であってもよい。あるいは、1回のみ分岐した供給流路32であってもよい。つまり、供給流路32内に、第一流路と第二流路とが全体的に含まれている(すなわち、供給流路32内に第一流路に該当する流路が一つのみ存在し、該流路から分岐した第二流路が吐出ヘッド41への供給口まで延びている)こととしてもよい。
また、上記の実施形態では、キャップユニット51が吐出ヘッド41のノズルNzから供給流路32内のインクを吸引することによって、前記供給流路32内のインクを廃液タンクに排出することとした。しかし、これに限定されるものではなく、例えば、インクタンク31側に加圧ポンプを設け、当該加圧ポンプにより供給流路32内を加圧し、前記ノズルNzを介して前記供給流路32からインクを押し出して(換言すると、供給流路32内のインクを強制的にノズルから吐出させて)排出させることとしてもよい。
また、上記の実施形態では、第一流路から分岐した複数の第二流路の全てに閉塞弁34が設けられていることとしたが、これに限定されるものではない。複数の第二流路のうち、一部の第二流路に閉塞弁34が設けられていなくてもよい。但し、複数の第二流路の全てに閉塞弁34が設けられている場合、キャップユニット51が吸引するインクの吸引量をより削減することが可能になり、吸引動作がより効率的に実行されることとなる。かかる点において、上記の実施形態の方がより望ましい。なお、上記の実施形態では、第二流路を閉塞するための流路閉塞部として閉塞弁34を例示したが、これに限定されるものではなく、他の流路閉塞部も考えられる。例えば、第二流路がフッ素樹脂からなるチューブのような弾性変形可能な材質からなる場合、流路断面が潰れるように第二流路を歪ませて該第二流路を閉塞する流路閉塞部材であってもよい。
また、上記の実施形態では、閉塞弁34は、第二流路の上流側の端部に設けられていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、閉塞弁34が前記第二流路の下流側の端部(末端部)に設けられていてもよい。但し、閉塞弁34が第二流路の上流側の端部に設けることにより、インクの吸引量をさらに削減することが可能になる。具体的に説明すると、供給流路32が備える複数の供給口のうち、ある供給口を介して該供給流路32内のインクを吸引する際、インクタンク31から前記ある供給口に至る流路以外の流路に設けられた閉塞弁34を閉じれば、該閉塞弁34の下流側にある範囲内のインクは吸引されないこととなる。また、そのインクの量は、前記閉塞弁34が第二流路の上流側に位置するほど増加する。このため、上記の実施形態は、インクの吸引量がさらに少なくなる結果、吸引動作がさらに効率的に実行される点において望ましい。
また、上記の実施形態では、流路が分岐点にて分岐する度に、該分岐点の下流にある流路(すなわち、第二流路)には閉塞弁34が設けられていることとしたが、これに限定されるものではない。一部の分岐点について、該分岐点の下流にある流路に閉塞弁34が設けられていない構成であってもよい。例えば、図7中、第一の分岐点の下流にある流路に閉塞弁34が設けられていなくてもよい(つまり、記号v1及びv2にて示した閉塞弁34がなくてもよい)。但し、上記の実施形態に係る構成であれば、インクの吸引量をより削減して、吸引動作をより効率的に実行することが可能になる。かかる点において、上記実施の形態の方が望ましい。
また、上記の実施形態では、コントローラ10は、キャップユニット51が前記ある供給口を介してインクを吸引する際、インクタンク31から前記ある供給口に至る流路以外の流路を閉塞するように前記閉塞弁34を閉じることとした。しかし、これに限定されるものではなく、例えば、コントローラ10は、前記ある供給口に至る流路以外の流路に設けられた閉塞弁34のうち、一部の閉塞弁34のみ閉じることとしてもよい。但し、上記の実施形態に係る構成であれば、インクの吸引量をより削減して、吸引動作をより効率的に実行することが可能になる。かかる点において、上記実施の形態の方が望ましい。
また、上記の実施形態では、コントローラ10は、供給流路32内のインクに混入した気泡を除去するために、キャップユニット51に遮断弁33が閉じた状態で吸引を開始させることとした。そして、コントローラ10は、吸引開始後に所定の時間が経過した時点で前記遮断弁33を開き、前記キャップユニット51に更に吸引させることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、コントローラ10は、キャップユニット51が吸引を開始する際、遮断弁33が開いていてもよい。但し、上記の実施形態における吸引動作(チョーク吸引)であれば、前述したように、インクの吸引速度が増大する結果、インクが供給流路32内の気泡を運び去り易くなり、該気泡を容易に除去することが可能になる。また、図9に示すように、供給流路32の内壁に形成された微小な凹みに嵌まり込んで除去し難くなった気泡が存在する場合、供給流路32内の負圧を高めることによって前記気泡が膨張する。そして、膨張した気泡は、捕捉され易くなるため、前記供給流路32内を流動するインクにより運び去られ易くなる。図9は、上記の実施形態における吸引動作の有効性について説明するための図である。このように、上記の実施形態における吸引動作であれば、供給流路32内のインクに混入した気泡を適切に除去することが可能になる。そして、吸収動作時にはコントローラ10によって閉塞弁34の開閉が制御される結果、該吸引動作が効率的に実行されることになる。かかる点において、上記の実施形態の方が望ましい。
なお、上記実施の形態では、遮断弁33の開閉を制御してチョーク吸引を実施することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、ある吐出ヘッド41のノズルNzを通じてチョーク吸引を実施するために、当該ある吐出ヘッド41への供給口に至る流路に設けられた閉塞弁34のうちの少なくとも一つの閉塞弁34を閉じた状態で吸引を開始し、吸引開始後に所定の時間が経過した時点で当該閉塞弁34を開くこととしてもよい。具体的に説明すると、図7において、#4の吐出ヘッド41のノズルNzを通じてチョーク吸引を実施する場合には、記号v1が付された閉塞弁34及び記号v6が付された閉塞弁34のうち、少なくとも一方の閉塞弁34を閉じた状態で吸引を開始し、吸引開始後に所定の時間が経過した時点で当該閉塞弁34を開いて更に吸引させればよい。
本実施形態のプリンタ1のブロック図である。 用紙搬送機構20、インク供給機構30、ヘッドユニット40、及び、キャップユニット51の外観を示す概略図である。 支持プレート42に支持された複数の吐出ヘッド41を示す図である。 吐出ヘッド41及びキャップユニット51の模式断面図である。 本実施形態の供給流路32の概念図である。 本実施形態における吸引動作のフローチャートである。 吸引動作開始時における遮断弁33及び閉塞弁34の開閉制御について説明するための図である。 変形例に係る吐出ヘッド42及び供給流路32の概念図である。 本実施形態における吸引動作の有効性について説明するための図である。
符号の説明
1 プリンタ、10 コントローラ、11 インターフェース、
12 CPU、13 メモリ、14 ユニット制御回路、
20 用紙搬送機構、21 ガイド部材、22 搬送ローラ、
30 インク供給機構、31 インクタンク、32 供給流路、
33 遮断弁、34 閉塞弁、40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
42 変形例に係る吐出ヘッド、42a ヘッドモジュール
50 インク排出機構、51 キャップユニット、
60 コンピュータ、70 検出器群、
410 ノズルプレート、411 圧力室、412 リザーバー、
413 ピエゾ素子、510 キャップ部、510a 円筒部、
510b 頂上部、510c 多孔質材料、
511 排出チューブ、512 吸引ポンプ

Claims (5)

  1. 流体を収容するための流体収容部と、
    複数のノズル群を構成し、前記流体を吐出するためのノズルと、
    前記流体収容部から前記複数のノズル群の各々に対して前記流体を供給するための供給流路であって、第一流路と該第一流路の末端に接続し該第一流路より下流に位置する複数の第二流路とが少なくとも部分的に含まれている供給流路と、
    前記供給流路内の前記流体を排出先に排出するための排出部と、
    前記複数の第二流路のうちの少なくとも1つを閉塞するための、少なくとも1つの流路閉塞部と、
    を有することを特徴とする流体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の流体吐出装置において、
    前記排出部は、前記供給流路内の前記流体を排出するために、該流体を前記ノズルから吸引する吸引部であり、
    前記流路閉塞部は、前記複数の第二流路の各々を個別に閉塞するための閉塞弁であり、
    該閉塞弁は、前記複数の第二流路の全てに設けられていることを特徴とする流体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の流体吐出装置において、
    前記閉塞弁は、前記第二流路の上流側の端部に設けられていることを特徴とする流体吐出装置。
  4. 請求項2または請求項3のいずれかに記載の流体吐出装置において、
    前記供給流路は、前記複数のノズル群の各々に対して前記流体を供給するための複数の供給口を備えており、
    前記閉塞弁の開閉と前記吸引部とを制御するための制御部を有し、
    前記制御部は、前記吸引部に前記複数の供給口中のある供給口を介して前記供給流路内の流体を吸引させる際、前記流体収容部から前記ある供給口に至る流路以外の流路を閉塞するように前記閉塞弁を閉じることを特徴とする流体吐出装置。
  5. 請求項4に記載の流体吐出装置において、
    前記供給流路の上流側の端部に設けられた、前記流体収容部からの前記流体の供給を遮断するための遮断弁、を有し、
    前記制御部は、前記遮断弁の開閉を更に制御し、
    前記遮断弁を閉じた状態で前記吸引部に吸引を開始させ、該吸引の開始後に所定時間が経過すると前記遮断弁を開くことを特徴とする流体吐出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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