JP6128227B2 - 駆動制御装置、電子機器、及び駆動制御方法 - Google Patents

駆動制御装置、電子機器、及び駆動制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、駆動制御装置、電子機器、及び駆動制御方法に関する。
従来より、表示手段と、使用者の操作部位の前記表示手段への接触状態を検出する接触検出手段と、前記表示手段に接触している前記操作部位に対し、所定の触感を与える触感振動を発生させる触感振動発生手段とを備える触感呈示装置がある(例えば、特許文献1参照)。
この触感呈示装置は、さらに、前記接触検出手段による検出結果に基づいて、前記触感振動を発生させるための波形データを生成する振動波形データ生成手段を備える。また、この触感呈示装置は、さらに、前記振動波形データ生成手段により生成された前記波形データに対し超音波を搬送波として変調処理を行い、該変調処理により生成された超音波変調信号を、前記触感振動を発生させるための信号として前記触感振動発生手段に出力する超音波変調手段とを備える。
また、前記超音波変調手段は、周波数変調又は位相変調のどちらか一方を行う。また、前記超音波変調手段は、更に振幅変調を行う。
また、生体又は物体の接触位置を所定の検出範囲内で検出する接触検出センサと、上記接触検出センサで検出した接触位置又は接触位置の変化に対応して、所定の機能の入力を受け付ける入力処理を行い、上記接触位置の所定量以上の変化がある毎に、駆動信号を出力する制御手段と、を備える入力装置がある(例えば、特許文献2参照)。この入力装置は、上記制御手段が出力する駆動信号により、少なくとも上記接触検出センサの配置位置の近傍を一時的に振動させるアクチュエータをさらに備える。
特開2010−231609号公報 特開2003−337649号公報
ところで、従来の触感呈示装置の超音波の周波数は、可聴帯域より高い周波数(およそ20kHz以上)であればよく、超音波の周波数自体に特に工夫はなされていないため、良好な触感を提供できないおそれがある。
また、従来の入力装置は、接触位置の所定量以上の変化がある毎に、接触検出センサの配置位置の近傍を一時的に振動させるアクチュエータを備えるが、振動自体に特に工夫はなされていないため、良好な触感を提供できないおそれがある。
そこで、良好な触感を提供できる駆動制御装置、電子機器、及び駆動制御方法を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態の駆動制御装置は、操作面を有するトップパネルと、前記操作面に行われる操作入力の位置を検出する位置検出部と、前記操作面に振動を発生させる振動素子とを含む電子機器の前記振動素子を駆動する駆動制御装置であって、前記操作面に超音波帯の固有振動を生成する超音波帯の波信号の振幅を、前記振動素子の駆動に用いる駆動信号の振幅を表す振幅データに応じて変調し、変調された波信号を前記駆動信号として前記振動素子に出力する振幅変調器と、前記波信号の振幅の変調に用いられる前記振幅データを前記振幅変調器に出力し、前記振幅データに応じて前記振動素子を駆動する駆動制御部であって、前記操作面への操作入力の位置の移動量に応じて、前記固有振動の強度が切り替わるように前記振幅データを制御する
良好な触感を提供できる駆動制御装置、電子機器、及び駆動制御方法を提供することができる。
実施の形態1の電子機器100を示す斜視図である。 実施の形態1の電子機器100を示す平面図である。 図2に示す電子機器100のA−A矢視断面を示す図である。 超音波帯の固有振動によってトップパネル120に生じる定在波のうち、トップパネル120の短辺に平行に形成される波頭を示す図である。 電子機器100のトップパネル120に生じさせる超音波帯の固有振動により、操作入力を行う指先に掛かる動摩擦力が変化する様子を説明する図である。 実施の形態1の電子機器100の構成を示す図である。 メモリ250に格納される制御データを示す図である。 実施の形態1の電子機器100の駆動制御装置300の駆動制御部240が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態1の電子機器100の駆動制御装置300の駆動制御部240が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態1の電子機器100の動作例を示す図である。 実施の形態1の電子機器100の動作例を示す図である。 実施の形態1の電子機器100の動作例を示す図である。 実施の形態1の電子機器100の動作例を示す図である。 実施の形態1の電子機器100の動作例を示す図である。 実施の形態1の電子機器100の動作例を示す図である。 実施の形態1の電子機器100の動作例を示す図である。 実施の形態1の電子機器100の動作例を示す図である。 実施の形態2の駆動制御装置300の動作例を示す図である。 実施の形態2の駆動制御装置300の動作例を示す図である。 実施の形態2の駆動制御装置300の駆動制御部240が実行する処理を示すフローチャートである。 実施の形態2の変形例による駆動制御装置300の動作例を示す図である。 実施の形態3の電子機器100Dを示す平面図である。 実施の形態3の電子機器100Dの動作例を示す図である。 実施の形態4の電子機器100Eの構成を示す図である。 実施の形態4の電子機器100EとECU400を含む車両600の一部の構成を示す図である。 実施の形態4の電子機器100Eの動作例を示す図である。
以下、本発明の駆動制御装置、電子機器、及び駆動制御方法を適用した実施の形態について説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1の電子機器100を示す斜視図である。
電子機器100は、一例として、タッチパネルを入力操作部とする、スマートフォン端末機、又は、タブレット型コンピュータである。電子機器100は、タッチパネルを入力操作部とする機器であればよいため、例えば、携帯情報端末機、又は、ATM(Automatic Teller Machine)のように特定の場所に設置されて利用される機器であってもよい。
電子機器100の入力操作部101は、タッチパネルの下にディスプレイパネルが配設されており、ディスプレイパネルにGUI(Graphic User Interface)による様々なボタン102A、又は、スライダー102B等(以下、GUI操作部102と称す)が表示される。
電子機器100の利用者は、通常、GUI操作部102を操作するために、指先で入力操作部101に触れる。
次に、図2を用いて、電子機器100の具体的な構成について説明する。
図2は、実施の形態1の電子機器100を示す平面図であり、図3は、図2に示す電子機器100のA−A矢視断面を示す図である。なお、図2及び図3では、図示するように直交座標系であるXYZ座標系を定義する。
電子機器100は、筐体110、トップパネル120、両面テープ130、振動素子140、タッチパネル150、ディスプレイパネル160、及び基板170を含む。
筐体110は、例えば、樹脂製であり、図3に示すように凹部110Aに基板170、ディスプレイパネル160、及びタッチパネル150が配設されるとともに、両面テープ130によってトップパネル120が接着されている。
トップパネル120は、平面視で長方形の薄い平板状の部材であり、透明なガラス、又は、ポリカーボネートのような強化プラスティックで作製される。トップパネル120の表面(Z軸正方向側の面)は、電子機器100の利用者が操作入力を行う操作面の一例である。
トップパネル120は、Z軸負方向側の面に振動素子140が接着され、平面視における四辺が両面テープ130によって筐体110に接着されている。なお、両面テープ130は、トップパネル120の四辺を筐体110に接着できればよく、図2に示すように矩形環状である必要はない。
トップパネル120のZ軸負方向側にはタッチパネル150が配設される。トップパネル120は、タッチパネル150の表面を保護するために設けられている。なお、トップパネル120の表面に、さらに別なパネル又は保護膜等が設けられていてもよい。タッチパネルがトップパネルのZ軸正方向側に配設されてもよい。
トップパネル120は、Z軸負方向側の面に振動素子140が接着された状態で、振動素子140が駆動されることによって振動する。実施の形態1では、トップパネル120の固有振動周波数でトップパネル120を振動させて、トップパネル120に定在波を生じさせる。ただし、トップパネル120には振動素子140が接着されているため、実際には、振動素子140の重さ等を考慮した上で、固有振動周波数を決めることが好ましい。
振動素子140は、トップパネル120のZ軸負方向側の面において、Y軸正方向側において、X軸方向に伸延する短辺に沿って接着されている。振動素子140は、超音波帯の振動を発生できる素子であればよく、例えば、ピエゾ素子のような圧電素子を含むものを用いることができる。
振動素子140は、後述する駆動制御部から出力される駆動信号によって駆動される。振動素子140が発生する振動の振幅(強度)及び周波数は駆動信号によって設定される。また、振動素子140のオン/オフは駆動信号によって制御される。
なお、超音波帯とは、例えば、約20kHz以上の周波数帯をいう。実施の形態1の電子機器100では、振動素子140が振動する周波数は、トップパネル120の振動数と等しくなるため、振動素子140は、トップパネル120の固有振動数で振動するように駆動信号によって駆動される。
タッチパネル150は、ディスプレイパネル160の上(Z軸正方向側)で、トップパネル120の下(Z軸負方向側)に配設されている。タッチパネル150はトップパネル120の下面に配設されてもよく、電子機器100の利用者がトップパネル120に触れる位置(以下、操作入力の位置と称す)を検出する座標検出部の一例である。
タッチパネル150の下にあるディスプレイパネル160には、GUIによる様々なボタン等(以下、GUI操作部と称す)が表示される。このため、電子機器100の利用者は、通常、GUI操作部を操作するために、指先でトップパネル120に触れる。
タッチパネル150は、利用者のトップパネル120への操作入力の位置を検出できる座標検出部であればよく、例えば、静電容量型又は抵抗膜型の座標検出部であればよい。ここでは、タッチパネル150が静電容量型の座標検出部である形態について説明する。タッチパネル150とトップパネル120との間に隙間があっても、静電容量型のタッチパネル150は、トップパネル120への操作入力を検出できる。
また、ここでは、タッチパネル150の入力面側にトップパネル120が配設される形態について説明するが、トップパネル120はタッチパネル150と一体的であってもよい。この場合、タッチパネル150の表面が図2及び図3に示すトップパネル120の表面になり、操作面を構築する。また、図2及び図3に示すトップパネル120を省いた構成であってもよい。この場合も、タッチパネル150の表面が操作面を構築する。また、この場合には、操作面を有する部材を、当該部材の固有振動で振動させればよい。
また、タッチパネル150が静電容量型の場合は、トップパネル120の上にタッチパネル150が配設されていてもよい。この場合も、タッチパネル150の表面が操作面を構築する。また、タッチパネル150が静電容量型の場合は、図2及び図3に示すトップパネル120を省いた構成であってもよい。この場合も、タッチパネル150の表面が操作面を構築する。また、この場合には、操作面を有する部材を、当該部材の固有振動で振動させればよい。
ディスプレイパネル160は、例えば、液晶ディスプレイパネル又は有機EL(Electroluminescence)パネル等の画像を表示できる表示部であればよい。ディスプレイパネル160は、筐体110の凹部110Aの内部で、図示を省略するホルダ等によって基板170の上(Z軸正方向側)に設置される。
ディスプレイパネル160は、後述するドライバIC(Integrated Circuit)によって駆動制御が行われ、電子機器100の動作状況に応じて、GUI操作部、画像、文字、記号、図形等を表示する。
基板170は、筐体110の凹部110Aの内部に配設される。基板170の上には、ディスプレイパネル160及びタッチパネル150が配設される。ディスプレイパネル160及びタッチパネル150は、図示を省略するホルダ等によって基板170及び筐体110に固定されている。
基板170には、後述する駆動制御装置の他に、電子機器100の駆動に必要な種々の回路等が実装される。
以上のような構成の電子機器100は、トップパネル120に利用者の指が接触し、指先の移動を検出すると、基板170に実装される駆動制御部が振動素子140を駆動し、トップパネル120を超音波帯の周波数で振動させる。この超音波帯の周波数は、トップパネル120と振動素子140とを含む共振系の共振周波数であり、トップパネル120に定在波を発生させる。
電子機器100は、超音波帯の定在波を発生させることにより、トップパネル120を通じて利用者に触感を提供する。
次に、図4を用いて、トップパネル120に発生させる定在波について説明する。
図4は、超音波帯の固有振動によってトップパネル120に生じる定在波のうち、トップパネル120の短辺に平行に形成される波頭を示す図であり、図4の(A)は側面図、(B)は斜視図である。図4の(A)、(B)では、図2及び図3と同様のXYZ座標を定義する。なお、図4の(A)、(B)では、理解しやすさのために、定在波の振幅を誇張して示す。また、図4の(A)、(B)では振動素子140を省略する。
トップパネル120のヤング率E、密度ρ、ポアソン比δ、長辺寸法l、厚さtと、長辺方向に存在する定在波の周期数kとを用いると、トップパネル120の固有振動数(共振周波数)fは次式(1)、(2)で表される。定在波は1/2周期単位で同じ波形を有するため、周期数kは、0.5刻みの値を取り、0.5、1、1.5、2・・・となる。
Figure 0006128227
Figure 0006128227
なお、式(2)の係数αは、式(1)におけるk以外の係数をまとめて表したものである。
図4の(A)、(B)に示す定在波は、一例として、周期数kが10の場合の波形である。例えば、トップパネル120として、長辺の長さlが140mm、短辺の長さが80mm、厚さtが0.7mmのGorilla(登録商標)ガラスを用いる場合には、周期数kが10の場合に、固有振動数fは33.5[kHz]となる。この場合は、周波数が33.5[kHz]の駆動信号を用いればよい。
トップパネル120は、平板状の部材であるが、振動素子140(図2及び図3参照)を駆動して超音波帯の固有振動を発生させると、図4の(A)、(B)に示すように撓むことにより、表面に定在波が生じる。
なお、ここでは、1つの振動素子140がトップパネル120のZ軸負方向側の面において、X軸正方向側において、Y軸方向に伸延する短辺に沿って接着される形態について説明するが、振動素子140を2つ用いてもよい。2つの振動素子140を用いる場合は、もう1つの振動素子140をトップパネル120のZ軸負方向側の面において、X軸負方向側において、Y軸方向に伸延する短辺に沿って接着すればよい。この場合に、2つの振動素子140は、トップパネル120の2つの短辺に平行な中心線を対称軸として、軸対称になるように配設すればよい。
また、2つの振動素子140を駆動する場合は、周期数kが整数の場合は同一位相で駆動すればよく、周期数kが奇数の場合は逆位相で駆動すればよい。
次に、図5を用いて、電子機器100のトップパネル120に生じさせる超音波帯の固有振動について説明する。
図5は、電子機器100のトップパネル120に生じさせる超音波帯の固有振動により、操作入力を行う指先に掛かる動摩擦力が変化する様子を説明する図である。図5の(A)、(B)では、利用者が指先でトップパネル120に触れながら、指をトップパネル120の奥側から手前側に矢印に沿って移動する操作入力を行っている。なお、振動のオン/オフは、振動素子140(図2及び図3参照)をオン/オフすることによって行われる。
また、図5の(A)、(B)では、トップパネル120の奥行き方向において、振動がオフの間に指が触れる範囲をグレーで示し、振動がオンの間に指が触れる範囲を白く示す。
超音波帯の固有振動は、図4に示すようにトップパネル120の全体に生じるが、図5の(A)、(B)には、利用者の指がトップパネル120の奥側から手前側に移動する間に振動のオン/オフを切り替える動作パターンを示す。
このため、図5の(A)、(B)では、トップパネル120の奥行き方向において、振動がオフの間に指が触れる範囲をグレーで示し、振動がオンの間に指が触れる範囲を白く示す。
図5の(A)に示す動作パターンでは、利用者の指がトップパネル120の奥側にあるときに振動がオフであり、指を手前側に移動させる途中で振動がオンになっている。
一方、図5の(B)に示す動作パターンでは、利用者の指がトップパネル120の奥側にあるときに振動がオンであり、指を手前側に移動させる途中で振動がオフになっている。
ここで、トップパネル120に超音波帯の固有振動を生じさせると、トップパネル120の表面と指との間にスクイーズ効果による空気層が介在し、指でトップパネル120の表面をなぞったときの動摩擦係数が低下する。
従って、図5の(A)では、トップパネル120の奥側にグレーで示す範囲では、指先に掛かる動摩擦力は大きく、トップパネル120の手前側に白く示す範囲では、指先に掛かる動摩擦力は小さくなる。
このため、図5の(A)に示すようにトップパネル120に操作入力を行う利用者は、振動がオンになると、指先に掛かる動摩擦力の低下を感知し、指先の滑り易さを知覚することになる。このとき、利用者はトップパネル120の表面がより滑らかになることにより、動摩擦力が低下するときに、トップパネル120の表面に凹部が存在するように感じる。
一方、図5の(B)では、トップパネル120の奥前側に白く示す範囲では、指先に掛かる動摩擦力は小さく、トップパネル120の手前側にグレーで示す範囲では、指先に掛かる動摩擦力は大きくなる。
このため、図5の(B)に示すようにトップパネル120に操作入力を行う利用者は、振動がオフになると、指先に掛かる動摩擦力の増大を感知し、指先の滑り難さ、あるいは、引っ掛かる感じを知覚することになる。そして、指先が滑りにくくなることにより、動摩擦力が高くなるときに、トップパネル120の表面に凸部が存在するように感じる。
以上より、図5の(A)と(B)の場合に、利用者は指先で凹凸を感じ取ることができる。このように人間が摩擦感の変化によって凹凸を知覚することは、例えば、"触感デザインのための印刷物転写法とSticky-band Illusion"(第11回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会論文集 (SI2010, 仙台)____174-177, 2010-12)に記載されている。また、"Fishbone Tactile Illusion"(日本バーチャルリアリティ学会第10 回大会論文集(2005 年9 月))にも記載されている。
なお、ここでは、振動のオン/オフを切り替える場合の動摩擦力の変化について説明したが、これは、振動素子140の振幅(強度)を変化させた場合も同様である。
次に、図6を用いて、実施の形態1の電子機器100の構成について説明する。
図6は、実施の形態1の電子機器100の構成を示す図である。
電子機器100は、振動素子140、アンプ141、タッチパネル150、ドライバIC(Integrated Circuit)151、ディスプレイパネル160、ドライバIC161、制御部200、正弦波発生器310、及び振幅変調器320を含む。
制御部200は、アプリケーションプロセッサ220、通信プロセッサ230、駆動制御部240、及びメモリ250を有する。制御部200は、例えば、ICチップで実現される。
また、駆動制御部240、正弦波発生器310、及び振幅変調器320は、駆動制御装置300を構築する。なお、ここでは、アプリケーションプロセッサ220、通信プロセッサ230、駆動制御部240、及びメモリ250が1つの制御部200によって実現される形態について説明するが、駆動制御部240は、制御部200の外部に別のICチップ又はプロセッサとして設けられていてもよい。この場合には、メモリ250に格納されているデータのうち、駆動制御部240の駆動制御に必要なデータは、メモリ250とは別のメモリに格納して、駆動制御装置300の内部に設ければよい。
図6では、筐体110、トップパネル120、両面テープ130、及び基板170(図2参照)は省略する。また、ここでは、アンプ141、ドライバIC151、ドライバIC161、駆動制御部240、メモリ250、正弦波発生器310、及び振幅変調器320について説明する。
アンプ141は、駆動制御装置300と振動素子140との間に配設されており、駆動制御装置300から出力される駆動信号を増幅して振動素子140を駆動する。
ドライバIC151は、タッチパネル150に接続されており、タッチパネル150への操作入力があった位置を表す位置データを検出し、位置データを制御部200に出力する。この結果、位置データは、アプリケーションプロセッサ220と駆動制御部240に入力される。なお、位置データが駆動制御部240に入力されることは、位置データが駆動制御装置300に入力されることと等価である。
ドライバIC161は、ディスプレイパネル160に接続されており、駆動制御装置300から出力される描画データをディスプレイパネル160に入力し、描画データに基づく画像をディスプレイパネル160に表示させる。これにより、ディスプレイパネル160には、描画データに基づくGUI操作部又は画像等が表示される。
アプリケーションプロセッサ220は、電子機器100の種々のアプリケーションを実行する処理を行う。アプリケーションプロセッサ220は、アプリケーション制御部の一例である。
通信プロセッサ230は、電子機器100が3G(Generation)、4G(Generation)、LTE(Long Term Evolution)、WiFi等の通信を行うために必要な処理を実行する。
駆動制御部240は、操作入力の有無と、操作入力の位置の移動距離とに応じて、振幅データを振幅変調器320に出力する。振幅データは、振動素子140の駆動に用いる駆動信号の強度を調整するための振幅値を表すデータである。
駆動制御部240は、実行中のアプリケーションで表示するGUI操作部等の表示領域内で操作入力が行われた場合に、操作入力の位置の移動量がGUI操作部等の単位操作量(単位操作距離)に達すると、振動素子140のオン/オフを切り替える。これは、トップパネル120の振動のオン/オフを切り替えると、利用者の指先に掛かる動摩擦力が変化するため、触感を通じて利用者に操作量を感知させるためである。
ここで、ディスプレイパネル160に表示するGUI操作部、画像を表示する領域、又は、ページ全体を表す領域等のディスプレイパネル160上における位置は、当該領域を表す領域データによって特定される。領域データは、すべてのアプリケーションにおいて、ディスプレイパネル160に表示されるすべてのGUI操作部、画像を表示する領域、又は、ページ全体を表す領域について存在する。アプリケーションの種類により、ディスプレイパネル160の表示が異なるため、領域データは、アプリケーションの種類毎に割り当てられている。
駆動制御部240は、領域データを用いて、ドライバIC151から入力される位置データが表す位置が、振動を発生させるべき所定の領域の内部にあるか否かを判定する。これは、ディスプレイパネル160に表示されるすべてのGUI操作部はアプリケーションによって異なるため、各アプリケーションにおいて、GUI操作部が操作されているかどうかを判定するためである。
メモリ250は、アプリケーションの種類を表すデータ、操作入力が行われるGUI操作部等が表示される領域の座標値を表す領域データ、振動パターンを表すパターンデータ、及び所定距離Dを表すデータを関連付けた制御データを格納する。なお、所定距離Dについては後述する。
また、メモリ250は、アプリケーションプロセッサ220がアプリケーションの実行に必要とするデータ及びプログラム、及び、通信プロセッサ230が通信処理に必要とするデータ及びプログラム等を格納する。
正弦波発生器310は、トップパネル120を固有振動数で振動させるための駆動信号を生成するのに必要な正弦波を発生させる。例えば、トップパネル120を33.5[kHz]の固有振動数fで振動させる場合は、正弦波の周波数は、33.5[kHz]となる。正弦波発生器310は、超音波帯の正弦波信号を振幅変調器320に入力する。
振幅変調器320は、駆動制御部240から入力される振幅データを用いて、正弦波発生器310から入力される正弦波信号の振幅を変調して駆動信号を生成する。振幅変調器320は、正弦波発生器310から入力される超音波帯の正弦波信号の振幅のみを変調し、周波数及び位相は変調せずに、駆動信号を生成する。
このため、振幅変調器320が出力する駆動信号は、正弦波発生器310から入力される超音波帯の正弦波信号の振幅のみを変調した超音波帯の正弦波信号である。なお、振幅データがゼロの場合は、駆動信号の振幅はゼロになる。これは、振幅変調器320が駆動信号を出力しないことと等しい。
次に、図7を用いて、メモリ250に格納される制御データについて説明する。
図7は、メモリ250に格納される制御データを示す図である。
図7に示すように、メモリ250に格納される制御データは、アプリケーションの種類を表すデータ、操作入力が行われるGUI操作部等が表示される領域の座標値を表す領域データ、振動パターンを表すパターンデータ、及び所定距離Dを表すデータを関連付けたデータである。
図7では、アプリケーションの種類を表すデータとして、アプリケーションID(Identification)を示す。また、領域データとして、操作入力が行われるGUI操作部等が表示される領域の座標値を表す式f1~f4を示す。また、振動パターンを表すパターンデータとして、P1〜P4を示す。また、所定距離Dを表す距離データとしてD1〜D4を示す。
パターンデータP1〜P4は、例えば、主に2種類に分けることができる。1つ目のパターンデータは、操作入力の位置の移動量がGUI操作部等の単位操作量に達する前に振動素子140をオンにしておき、操作入力の位置の移動量がGUI操作部等の単位操作量に達したときに振動素子140をオフにする駆動パターンを表す。2つ目のパターンデータは、操作入力の位置の移動量がGUI操作部等の単位操作量に達する前に振動素子140をオフにしておき、操作入力の位置の移動量がGUI操作部等の単位操作量に達したときに振動素子140をオンにする駆動パターンを表す。
1つ目のパターンデータは、操作入力の位置の移動量がGUI操作部等の単位操作量に達したときに、トップパネル120の振動をオンからオフに切り替えることにより、利用者の指先に凸部に触れた触感を与える駆動パターンを表す。
2つ目のパターンデータは、操作入力の位置の移動量がGUI操作部等の単位操作量に達したときに、トップパネル120の振動をオフからオンに切り替えることにより、利用者の指先に凹部に触れた触感を与える駆動パターンを表す。
所定距離Dを表す距離データD1〜D4は、ダイアル式又はスライド式等のようなGUI操作部の単位操作量を表すデータである。単位操作量は、ダイアル式又はスライド式等のGUI操作部における最小単位の操作を行うために必要な距離である。最小単位とは、相隣接する目盛り同士の間の1区間に相当する。すなわち、単位操作量は、例えば、スライダー102Bの場合は、スライダー102Bの各目盛り同士の間の距離(1区間の距離)に相当する。
所定距離Dを表す距離データD1〜D4を領域データf1~f4毎に設定するのは、領域データf1~f4によって特定されるGUI操作部により、最小単位(1区間分)の操作量が異なるからである。
なお、メモリ250に格納される制御データに含まれるアプリケーションIDで表されるアプリケーションは、スマートフォン端末機、又は、タブレット型コンピュータで利用可能なあらゆるアプリケーションを含む。
次に、図8を用いて、実施の形態1の電子機器100の駆動制御装置300の駆動制御部240が実行する処理について説明する。
図8は、実施の形態1の電子機器100の駆動制御装置300の駆動制御部240が実行する処理を示すフローチャートである。
電子機器100のOS(Operating System)は、所定の制御周期毎に電子機器100を駆動するための制御を実行する。このため、駆動制御装置300は、所定の制御周期毎に演算を行う。これは駆動制御部240も同様であり、駆動制御部240は、図8に示すフローを所定の制御周期毎に繰り返し実行する。
ここで、ドライバIC151から駆動制御装置300に位置データが入力されてから、当該位置データに基づいて駆動制御部240が駆動信号を算出するまでの所要時間をΔtとすると、所要時間Δtは、制御周期に略等しい。
所定の制御周期の1周期の時間は、ドライバIC151から駆動制御装置300に位置データが入力されてから、当該位置データに基づいて駆動信号が算出されるまでの所要時間Δtに相当するものとして取り扱うことができる。
駆動制御部240は、電子機器100の電源がオンにされることにより、処理をスタートさせる。
駆動制御部240は、接触があるか否かを判定する(ステップS1)。接触の有無は、ドライバIC151(図6参照)から位置データが入力されたか否かに基づいて判定すればよい。
駆動制御部240は、ステップS1で接触があったと判定した場合(S1:YES)は、現在の位置データが表す座標と、現在のアプリケーションの種類とに応じて、現在の位置データが表す座標が、いずれかのGUI操作部等の表示領域内にあるか否かを判定する(ステップS2)。現在の位置データは、現在利用者によって操作入力が行われている座標を表す。
駆動制御部240は、ステップS2において、現在の位置データが表す座標が、いずれかのGUI操作部等の表示領域内にある(S2:YES)と判定すると、現在の位置データが表す座標を含むGUI操作部等に対応する所定距離Dを表す距離データを制御データから抽出する(ステップS3)。駆動制御部240は、抽出した距離データをステップS4における判定値として設定する。
駆動制御部240は、位置データの移動距離が所定距離D以上であるか否かを判定する(ステップS4)。位置データの移動距離は、前回の制御周期におけるステップS1で取得した位置データと、今回の制御周期におけるステップS1で取得した位置データとの差によって求められる。
電子機器100のOSによって図8に示すフローは制御周期毎に繰り返し実行されるため、駆動制御部240は、前回の制御周期のステップS1で取得した位置データと、今回の制御周期のステップS1で取得した位置データとの差に基づいて、位置データの移動距離を求める。そして、求めた位置データの移動距離が所定距離D以上であるか否かを判定する。
なお、位置データの移動距離は、例えば、スライダー102Bを一方向に移動させている場合の移動距離に限らず、スライダー102Bが逆方向に戻された場合の移動距離であってもよい。例えば、スライダー102Bを左から右に移動させてから、再び左に戻すような場合に、左方向に戻す移動距離も含まれることになる。
駆動制御部240は、位置データの移動距離が所定距離D以上である(S4:YES)と判定した場合は、振動素子140のオン/オフを切り替える(ステップS5)。ステップS5の処理は、GUI操作部の操作量が単位操作量に相当する所定距離D以上になったときに、振動素子140のオン/オフを切り替えることにより、利用者の指先に伝わる触感を変化させるために行う処理である。
例えば、振動素子140の振動をオンからオフに切り替える場合は、利用者の指先に凸部に触れた触感を与えることができる。一方、振動素子140の振動をオフからオンに切り替える場合は、利用者の指先に凹部に触れた触感を与えることができる。
このように、振動素子140のオン/オフを切り替えてトップパネル120に触れている利用者の指先に提供する触感を切り替えることにより、触感を通じて、操作量が単位操作量に達したことを利用者に感知させる。
駆動制御部240は、アプリケーションプロセッサ220(図6参照)に、アプリケーションによる処理を実行させる(ステップS6)。例えば、現在実行中のアプリケーションが、音量を変化させるためのボリュームスイッチとしてのスライダー102Bを表示しており、利用者がボリュームを調整するための操作入力を行った場合には、アプリケーションプロセッサ220がボリュームを調整する。
また、ステップS4において、位置データの移動距離が所定距離D以上ではない(S4:NO)と判定した場合は、駆動制御部240は、フローをステップS1にリターンする。移動距離が所定距離Dに達していないため、駆動制御部240は、振動素子140のオン/オフを切り替えない。
また、ステップS2において、現在の位置データが表す座標が、いずれかのGUI操作部等の表示領域内にないと判定した場合(S2:NO)は、駆動制御部240は、フローをステップS1にリターンする。現在の位置データが表す座標がGUI操作部等の表示領域内にないため、振動素子140のオン/オフを切り替える必要がなく、ステップS3及びS4の処理に進む必要がないからである。
また、ステップS1において、ステップS1で接触がないと判定した場合(S1:NO)は、駆動制御部240は図8に示すフローによる駆動制御を終了する(エンド)。駆動制御部240は、振動素子140を駆動している場合は、振動素子140の駆動を停止する。振動素子140を停止するために、駆動制御部240は、駆動信号の振幅値をゼロに設定する。
従って、図8に示す制御処理が制御周期毎に繰り返し実行されることにより、利用者の指先がGUI操作部等に触れながら移動して操作量が単位操作量に達するたびに、トップパネル120の振動のオン/オフが切り替えられる。これにより、利用者の指先に凸部又は凹部に触れた触感を与えることができ、触感を通じて、操作量が単位操作量に達したことを利用者に感知させることができる。
また、操作量が単位操作量に達するたびに、アプリケーションによる処理が実行される。
そして、利用者の指先がトップパネル120から離されると、すべての処理が終了する。
なお、図8のフローチャートに示す制御処理では、操作量が単位操作量に達するたびに、アプリケーションによる処理が実行されるが、利用者の操作が完了した時点で、アプリケーションによる処理が実行されるようにしてもよい。このような処理のフローを図9に示す。
図9は、実施の形態1の電子機器100の駆動制御装置300の駆動制御部240が実行する処理を示すフローチャートである。
図9に示すフローのステップS1からS5は、図8に示すステップS1からS5のフローと同様である。
図9に示すフローでは、ステップS5の処理が終了すると、駆動制御部240は、フローをステップS1にリターンする。そして、ステップS1で接触がない(S1:NO)と判定された場合に、フローはステップS6Aに進行する。
図9に示すフローによれば、駆動制御部240は、利用者の操作入力が完了して指先がトップパネル120から離れた後に、ステップS6Aにおいて、アプリケーションプロセッサ220(図6参照)に、アプリケーションによる処理を実行させることになる。
従って、図9に示す制御処理が制御周期毎に繰り返し実行されることにより、利用者の指先がGUI操作部等に触れながら移動して操作量が単位操作量に達するたびに、トップパネル120の振動のオン/オフが切り替えられる。これは、図8に示す処理と同様である。
しかし、図9に示す制御処理では、利用者の操作入力が完了して指先がトップパネル120から離れたときに、アプリケーションによる処理が実行されることになる。
実施の形態1の電子機器100の駆動制御装置300の駆動制御部240は、図8又は図9のいずれかに示す制御処理により、振動素子140の駆動制御を行う。
なお、図8及び図9に示す制御処理では、制御データに含まれる所定距離Dを表す距離データを用いて操作量が単位操作量に達したかどうかを判定している。しかしながら、制御データに含まれる所定距離Dを表す距離データを用いずに、操作量が所定距離Dだけ進んだときに、オン/オフを切り替えるようにしてもよい。
例えば、所定距離Dの値が1つで足りる場合、又は、複数のGUI操作部についての所定距離Dが画一的な値である場合には、所定距離Dの値を制御データに含まれる距離データとして用いることなく、駆動制御部240が固定値として所定距離Dを表す値を保持すればよい。
次に、図10乃至図17を用いて、実施の形態1の電子機器100の動作例について説明する。
図10乃至図17は、実施の形態1の電子機器100の動作例を示す図である。図10乃至図17では、図2乃至図4と同様のXYZ座標を定義する。
図10には、所定のアプリケーションを実行している状態で、スライダー102で所定のレベルの調整を行う動作モードを示す。スライダー102は、5段階でレベルを調整することができるように構築されており、5つの目盛りを有する。
ここでは、スライダー102を動かす前に、利用者の指先がトップパネル120に触れている状態で、トップパネル120には固有振動が生じており、利用者の指先は滑り易い状態になっていることとする。
また、ここでは、スライダー102が移動されて各目盛りに到達する度に、トップパネル120の振動がオフにされ、利用者の指先が滑り難くなることにより、利用者にトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を提供する駆動パターンによって振動素子140が駆動されることとする。凸部が存在する触感は、所謂クリック感として利用者に感知される。
また、スライダー102の左端から1番目の目盛りまでの距離と、各目盛り同士の間の距離はすべて等しく、図8に示すフローチャートにおけるステップS2の判定に用いる所定距離Dは、目盛り同士の間隔(1区間の距離)に設定されている。
このような動作モードにおいて、利用者が指先で左端から右方向にスライダー102をドラッグすることにより、3つ目の目盛りまで到達すると、スライダー102が各目盛りに到達する度に、駆動制御部240によって振動素子140がオフにされることにより、トップパネル120の固有振動がオフにされる。
従って、駆動制御装置300は、スライダー102の左端から1番目の目盛り、左端から2番目の目盛り、左端から3番目の目盛りに利用者が指先を移動させる度に、利用者の指先に、凸部が存在する触感を提供することができる。
ここで、図11を用いて、この駆動パターンについて説明する。図11では、トップパネル120を33.5[kHz]の固有振動数で振動させることとする。
図11に示すように、時刻t1で利用者の指先がスライダー102に触れると、駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じる。このときは、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。
そして、利用者の指先は、時刻t1から時刻t2まで停止しており、この間はトップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。時刻t2において利用者の指先が移動を開始し、時刻t3で左端から1番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t3の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。また、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができ、左端から1番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
また、利用者がスライダー102を右方向に移動し続けると、時刻t4で駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じ、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。なお、時刻t3から時刻t4まで振動素子140の駆動信号がオフにされる時間は、一例として、50msであることとする。
そして、時刻t5で左端から2番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t5の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。また、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができ、左端から2番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
また、利用者がスライダー102を右方向に移動し続けると、時刻t6で駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じ、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。なお、時刻t5から時刻t6まで振動素子140の駆動信号がオフにされる時間は、一例として、50msであることとする。
そして、時刻t7で左端から3番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t7の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。また、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができ、左端から3番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
また、利用者がスライダー102を右方向に移動し続けると、時刻t8で駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じ、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。なお、時刻t7から時刻t8まで振動素子140の駆動信号がオフにされる時間は、一例として、50msであることとする。
そして、時刻t9で利用者が指先をトップパネル120から離すと、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t9の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。
以後、利用者は120に触れないため、トップパネル120の振幅はゼロであり、トップパネル120が振動しない状態が続く。
以上より、駆動制御装置300は、利用者がスライダー102を指先で操作して左端から1番目、2番目、3番目の目盛りに到達する度に、利用者の指先に、トップパネル120の表面に凸部が存在する触感を提供することができる。
このため、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることにより、各目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
また、図11では、時刻t1で利用者の指先がスライダー102に触れたときに、振動素子140を駆動してトップパネル120に固有振動が生じさせ、指先の移動距離が所定距離Dに到達したときに、振動素子140をオフにして、トップパネル120の表面に凸部が存在する触感を提供している。
しかしながら、時刻t1で利用者の指先がスライダー102に触れたときに、トップパネル120に固有振動を発生させずに、図11に示す駆動パターンとはオン/オフを逆にしてもよい。このような駆動パターンについて図12を用いて説明する。
図12に示すように、時刻t11で利用者の指先がスライダー102に触れる。このとき、駆動制御部240は振動素子140を駆動せず、トップパネル120に固有振動は生じない。
そして、利用者の指先は、時刻t11から時刻t12まで停止しており、この間はトップパネル120に固有振動は生じていない状態が続く。時刻t12において利用者の指先が移動を開始し、時刻t13で左端から1番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオンにする。これにより、時刻t13の直後にトップパネル120の振幅が立ち上がる。トップパネル120の振幅は、図12に示すように多少緩やかに立ち上がる。また、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凹部が存在する触感を得ることができる。
また、利用者がスライダー102を右方向に移動し続けると、時刻t14で駆動制御部240によって振動素子140がオフにされることにより、トップパネル120の振動がオフになる。これにより、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができる。なお、時刻t13から時刻t14まで振動素子140の駆動信号がオンにされる時間は、一例として、100msであることとする。
時刻t13と時刻t14の差は100msという微小な時間であるため、利用者は指先で凹凸を感じることにより、左端から1番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
そして、時刻t15で左端から2番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオンにする。これにより、時刻t15の直後にトップパネル120の振幅が立ち上がる。これにより、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凹部が存在する触感を得ることができる。
また、利用者がスライダー102を右方向に移動し続けると、時刻t16で駆動制御部240によって振動素子140がオフにされることにより、トップパネル120の振動がオフになる。これにより、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができる。なお、時刻t15から時刻t16まで振動素子140の駆動信号がオンにされる時間は、一例として、100msであることとする。
時刻t15と時刻t16の差は100msという微小な時間であるため、利用者は指先で凹凸を感じることにより、左端から2番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
そして、時刻t17で左端から3番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオンにする。これにより、時刻t17の直後にトップパネル120の振幅が立ち上がる。また、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凹部が存在する触感を得ることができる。
また、利用者がスライダー102を右方向に移動し続けると、時刻t18で駆動制御部240によって振動素子140がオフにされることにより、トップパネル120の振動がオフになる。これにより、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができる。なお、時刻t17から時刻t18まで振動素子140の駆動信号がオンにされる時間は、一例として、100msであることとする。
時刻t17と時刻t18の差は100msという微小な時間であるため、利用者は指先で凹凸を感じることにより、左端から1番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
そして、時刻t19で利用者が指先をトップパネル120から離すことにより、駆動制御部240による制御処理が終了する。
以後、利用者は120に触れないため、トップパネル120の振幅はゼロであり、トップパネル120が振動しない状態が続く。
以上より、駆動制御装置300は、利用者がスライダー102を指先で操作して左端から1番目、2番目、3番目の目盛りに到達する度に、利用者の指先に、トップパネル120の表面に凹凸が存在する触感を提供することができる。
このため、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凹凸が存在する触感を得ることにより、各目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
なお、図12に示す駆動パターンでは、時刻t13、t15、t17において緩やかに振幅が立ち上がるような駆動信号を用いる。これは、図11に示す駆動パターンの時刻t1、t4、t6、t8において、矩形状に振動が立ち上がるような駆動パターンとは異なる。振動の立ち上がり方は、図11に示すような矩形状の立ち上がりであっても、図12に示すような緩やかな立ち上がりであってもどちらでもよい。図12に示すような緩やかな立ち上がりは、例えば、立ち上がりが正弦波状になるような駆動信号を用いればよい。
図13には、所定のアプリケーションを実行している状態で、ダイアル103で所定のレベルの調整を行う動作モードを示す。ダイアル103は、X軸に平行な回転軸に沿って回転させることによって調整することができるように構築されているGUI操作部である。
ここでは、ダイアル103を動かす前に、利用者の指先がトップパネル120に触れている状態で、トップパネル120には固有振動が生じており、利用者の指先は滑り易い状態になっていることとする。
また、ここでは、ダイアル103が移動されて各目盛りに到達する度に、トップパネル120の振動がオフにされ、利用者の指先が滑り難くなることにより、利用者にトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を提供する駆動パターンによって振動素子140が駆動されることとする。凸部が存在する触感は、所謂クリック感として利用者に感知される。
また、ダイアル103の各目盛り同士の間の距離(1区間の距離)はすべて等しく、図8に示すフローチャートにおけるステップS2の判定に用いる所定距離Dは、目盛りの間隔(1区間の距離)に設定されている。
このような動作モードにおいて、利用者が指先でY軸正方向からY軸負方向にダイアル103をドラッグして回転させることにより、3つ目の目盛りまで到達すると、ダイアル103が各目盛りに到達する度に、駆動制御部240によって振動素子140がオフにされることにより、トップパネル120の固有振動がオフにされる。
従って、駆動制御装置300は、ダイアル103の1番目の目盛り、2番目の目盛り、3番目の目盛りに利用者が指先を移動させる度に、利用者の指先に、凸部が存在する触感を提供することができる。
ここで、図14を用いて、この駆動パターンについて説明する。図14では、トップパネル120を33.5[kHz]の固有振動数で振動させることとする。
図14に示すように、時刻t21で利用者の指先がダイアル103に触れると、駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じる。このときは、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。
そして、利用者の指先は、時刻t21から時刻t22まで停止しており、この間はトップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。時刻t22において利用者の指先が移動を開始し、時刻t23でダイアル103の1番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t23の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。これにより、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができ、ダイアル103の1番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
また、利用者がダイアル103をY軸負方向に移動し続けると、時刻t24で駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じ、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。なお、時刻t23から時刻t24まで振動素子140の駆動信号がオフにされる時間は、一例として、50msであることとする。
そして、時刻t25でダイアル103の2番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t25の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。また、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができ、ダイアル103の2番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
また、利用者がダイアル103をY軸負方向に移動し続けると、時刻t26で駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じ、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。なお、時刻t25から時刻t26まで振動素子140の駆動信号がオフにされる時間は、一例として、50msであることとする。
そして、時刻t27でダイアル103の3番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t27の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。また、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができ、ダイアル103の3番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
また、利用者がダイアル103をY軸負方向に移動し続けると、時刻t28で駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じ、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。なお、時刻t27から時刻t28まで振動素子140の駆動信号がオフにされる時間は、一例として、50msであることとする。
そして、時刻t29で利用者が指先をトップパネル120から離すと、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t29の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。
以後、利用者は120に触れないため、トップパネル120の振幅はゼロであり、トップパネル120が振動しない状態が続く。
以上より、駆動制御装置300は、利用者がダイアル103を指先で回転させて1番目、2番目、3番目の目盛りに到達する度に、利用者の指先に、トップパネル120の表面に凸部が存在する触感を提供することができる。
このため、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることにより、各目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
図15には、所定のアプリケーションを実行している状態で、ダイアル104で所定のレベルの調整を行う動作モードを示す。ダイアル104は、Z軸に平行な回転軸に沿って回転させることによって調整することができるように構築されているGUI操作部である。
ここでは、ダイアル104を動かす前に、利用者の指先がトップパネル120に触れている状態で、トップパネル120には固有振動が生じており、利用者の指先は滑り易い状態になっていることとする。
また、ここでは、ダイアル104が移動されて各目盛りに到達する度に、トップパネル120の振動がオフにされ、利用者の指先が滑り難くなることにより、利用者にトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を提供する駆動パターンによって振動素子140が駆動されることとする。凸部が存在する触感は、所謂クリック感として利用者に感知される。
また、ダイアル104の各目盛り同士の間の距離(1区間の距離)はすべて等しく、図8に示すフローチャートにおけるステップS2の判定に用いる所定距離Dは、目盛りの間隔(1区間の距離)に設定されている。
このような動作モードにおいて、利用者が指先で時計回りの方向にダイアル104をドラッグして回転させることにより、3つ目の目盛りまで到達すると、ダイアル104が各目盛りに到達する度に、駆動制御部240によって振動素子140がオフにされることにより、トップパネル120の固有振動がオフにされる。
従って、駆動制御装置300は、ダイアル104の1番目の目盛り、2番目の目盛り、3番目の目盛りに利用者が指先を移動させる度に、利用者の指先に、凸部が存在する触感を提供することができる。
ここで、図16を用いて、この駆動パターンについて説明する。図16では、トップパネル120を33.5[kHz]の固有振動数で振動させることとする。
図16に示すように、時刻t31で利用者の指先がダイアル104に触れると、駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じる。このときは、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。
そして、利用者の指先は、時刻t31から時刻t32まで停止しており、この間はトップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。時刻t32において利用者の指先が移動を開始し、時刻t33でダイアル104の1番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t33の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。また、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができ、ダイアル104の1番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。なお、所定距離Dは、ダイアル104の回転方向に沿った円弧状の距離である。
また、利用者がダイアル104を時計回りの方向に移動し続けると、時刻t34で駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じ、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。なお、時刻t33から時刻t34まで振動素子140の駆動信号がオフにされる時間は、一例として、50msであることとする。
そして、時刻t35でダイアル104の2番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t35の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。また、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができ、ダイアル104の2番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
また、利用者がダイアル104を時計回りの方向に移動し続けると、時刻t36で駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じ、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。なお、時刻t35から時刻t36まで振動素子140の駆動信号がオフにされる時間は、一例として、50msであることとする。
そして、時刻t37でダイアル104の3番目の目盛りに到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t37の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。また、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができ、ダイアル104の3番目の目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
また、利用者がダイアル104を時計回りの方向に移動し続けると、時刻t38で駆動制御部240によって振動素子140が駆動されることにより、トップパネル120に固有振動が生じ、トップパネル120に振幅A1の固有振動が発生する。なお、時刻t37から時刻t38まで振動素子140の駆動信号がオフにされる時間は、一例として、50msであることとする。
そして、時刻t39で利用者が指先をトップパネル120から離すと、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t39の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。
以後、利用者は120に触れないため、トップパネル120の振幅はゼロであり、トップパネル120が振動しない状態が続く。
以上より、駆動制御装置300は、利用者がダイアル104を指先で時計回りの方向に回転させて1番目、2番目、3番目の目盛りに到達する度に、利用者の指先に、トップパネル120の表面に凸部が存在する触感を提供することができる。
このため、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることにより、各目盛りに指先が到達したことを認識することができる。
図17には、所定のアプリケーションを実行している状態で、スライダー105で所定のレベルの調整を行う動作モードを示す。スライダー105は、Y軸方向に沿って移動させることによって調整することができるように構築されているGUI操作部である。
スライダー105の各目盛り同士の間の距離(1区間の距離)はすべて等しく、図8に示すフローチャートにおけるステップS2の判定に用いる所定距離Dは、目盛りの間隔(1区間の距離)に設定されている。
利用者が指先でY軸方向にスライダー105をドラッグして移動させて、スライダー105が各目盛りに到達する度に、駆動制御部240によって振動素子140のオン/オフが切り替えられることにより、トップパネル120の振動のオン/オフを切り替えることができる。
従って、駆動制御装置300は、スライダー105の各目盛りに利用者が指先を移動させる度に、利用者の指先に、凸部又は凹部が存在する触感を提供することができる。
また、図示はしないが、スライド式のON/OFFスイッチは、調整メモリが1つのみのスライダーとして同様の動作が可能であり、凹凸が存在する触感を得ることができる。
以上、実施の形態1の電子機器100によれば、トップパネル120の超音波帯の固有振動を発生させて利用者の指先に掛かる動摩擦力を変化させるので、利用者に良好な触感を提供することができる。
また、実施の形態1の電子機器100は、正弦波発生器310で発生される超音波帯の正弦波の振幅のみを振幅変調器320で変調することによって駆動信号を生成している。正弦波発生器310で発生される超音波帯の正弦波の周波数は、トップパネル120の固有振動数に等しく、また、この固有振動数は振動素子140を加味して設定している。
すなわち、正弦波発生器310で発生される超音波帯の正弦波の周波数又は位相を変調することなく、振幅のみを振幅変調器320で変調することによって駆動信号を生成している。
従って、トップパネル120の超音波帯の固有振動をトップパネル120に発生させることができ、スクイーズ効果による空気層の介在を利用して、指でトップパネル120の表面をなぞったときの動摩擦係数を確実に低下させることができる。また、Sticky-band Illusion効果、又は、Fishbone Tactile Illusion効果により、トップパネル120の表面に凹凸が存在するような良好な触感を利用者に提供することができる。
また、以上では、トップパネル120に凹凸が存在するような触感を利用者に提供するために、振動素子140のオン/オフを切り替える形態について説明した。振動素子140をオフにするとは、振動素子140を駆動する駆動信号が表す振幅値をゼロにすることである。
しかしながら、このような触感を提供するために、必ずしも振動素子140をオンからオフにする必要はない。例えば、振動素子140のオフの状態の代わりに、振幅を小さくして振動素子140を駆動する状態を用いてもよい。例えば、振幅を1/5程度に小さくすることにより、振動素子140をオンからオフにする場合と同様に、トップパネル120に凹凸が存在するような触感を利用者に提供してもよい。
この場合は、振動素子140の振動の強度を切り替えるような駆動信号で振動素子140を駆動することになる。この結果、トップパネル120に発生する固有振動の強度が切り替えられ、利用者の指先に凹凸が存在するような触感を提供することができる。
振動素子140の振動の強度を切り替えるために、振動を弱くする際に振動素子140をオフにすると、振動素子140のオン/オフを切り替えることになる。振動素子140のオン/オフを切り替えることは、振動素子140を断続的に駆動することである
このような固有振動の強度の切り替えは、例えば、振動素子140を駆動する駆動信号の振幅を変化させることによって実現できる。駆動信号の振幅を大きくすれば固有振動の強度が大きくなり、駆動信号の振幅を小さくすれば固有振動の強度が小さくなる。また、駆動信号の振幅を調整する代わりに、又は、振幅の調整に加えて、駆動信号のデューティ比を調整してもよい。
<実施の形態2>
実施の形態2は、実施の形態1の駆動制御装置300の駆動方法を変更したものである。このため、実施の形態2では図6を援用する。
図18及び図19は、実施の形態2の駆動制御装置300の動作例を示す図である。
図18には、所定のアプリケーションを実行している状態で、スライダー102で所定のレベルの調整を行う動作モードを示す。スライダー102は、5段階でレベルを調整することができるように構築されており、5つの目盛り102−1、102−2、102−3、102−4、102−5を有する。
図18では、目盛り102−1は、操作を開始する位置を示す。目盛り102−4は、操作が完了する位置を示す。なお、目盛り102−5は、ここでは特に用いない。このような目盛り102−1〜102−5の用い方は、図10に示す5つの目盛りとは異なる。
ここでは、一例として、スライダー102は、左側から右側に操作するスイッチであり、操作量が4つ目の目盛り102−4に達すると、スライダー102の操作が完了することとする。目盛り102−1から目盛り102−4に達するまでには、3区間分の操作が必要になる。
実施の形態1で図10を用いて説明した場合と同様に、スライダー102を動かす前に、利用者の指先がトップパネル120に触れている状態で、トップパネル120には固有振動が生じており、利用者の指先は滑り易い状態になっていることとする。
また、スライダー102が移動されて目盛り102−2、102−3、102−4に到達する度に、トップパネル120の振動がオフにされ、利用者の指先が滑り難くなることにより、利用者にトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を提供する駆動パターンによって振動素子140が駆動されることとする。凸部が存在する触感は、所謂クリック感として利用者に感知される。
このため、利用者の指先が目盛り102−2、102−3、102−4に到達すると、利用者はトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得る。
図18には、操作量が操作の完了に必要な操作量に達する前は、利用者の指先にクリック感が提供され、操作量が操作の完了に必要な操作量に達すると、ググググッと指先にかかる動摩擦力が増大する様子を示す。
実施の形態2では、スライダー102の操作が完了する目盛り102−4に利用者の指先が到達すると、指先が目盛り102−4よりも右側に移動しても、振動素子140をオフの状態に保持し、トップパネル120の振動がオフにされる状態を保持する。
すなわち、利用者がスライダー102を操作して、指先が目盛り102−4に達すると、利用者はトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得る。そして、利用者が引き続き指先を目盛り102−4よりも右側に移動させると、トップパネル120の振動はオフにされているため、利用者は指先に掛かる動摩擦力の増大を感知し、操作が完了を知覚することになる。
これにより、利用者は、スライダー102の操作が完了したことを触感のみで判断することができる。
ここで、図19を用いて、この駆動パターンについて説明する。図19では、トップパネル120を33.5[kHz]の固有振動数で振動させることとする。
時刻t1から時刻t7までの動作は、図11に示す動作と同様であるため、ここでは、時刻t7以降の動作について説明する。
時刻t7で左端から目盛り102−4に到達すると、指先の移動距離が所定距離Dに到達することにより、駆動制御部240は振動素子140をオフにする。これにより、時刻t7の直後にトップパネル120の振幅がゼロになる。また、利用者は、指先でトップパネル120の表面に凸部が存在する触感を得ることができ、目盛り102−4に指先が到達したことを認識することができる。
また、利用者が引き続き指先を目盛り102−4よりも右側に移動させると、トップパネル120の振動はオフにされているため、利用者は指先に掛かる動摩擦力の増大を感知し、操作が完了を知覚することになる。
すなわち、利用者の指先には、大きな動摩擦力が与えられることになる。これは、トップパネル120の固有振動による動摩擦力の低下が生じていない状態である。
従って、利用者は、触感のみで操作の完了を知覚することができる。
以上より、実施の形態2の駆動制御装置300は、利用者がスライダー102を指先で操作して目盛り102−2、102−3、102−4に到達する度に、利用者の指先に、トップパネル120の表面に凸部が存在する触感を提供することができる。
また、実施の形態2の駆動制御装置300は、スライダー102を操作する利用者の指先が目盛り102−4に達した後は、トップパネル120の振動をオフの状態に保持するので、利用者は指先に掛かる動摩擦力の増大を感知し、触感のみで操作の完了を知覚することができる。
従って、実施の形態2によれば、利用者に良好な触感を提供できるとともに、良好な触感で操作の完了を知覚させることができる。
実施の形態2では、トップパネル120の超音波帯の固有振動をトップパネル120に発生させることができ、スクイーズ効果による空気層の介在を利用して、指でトップパネル120の表面をなぞったときの動摩擦係数を確実に低下させることができる。また、Sticky-band Illusion効果、又は、Fishbone Tactile Illusion効果により、トップパネル120の表面に凹凸が存在するような良好な触感を利用者に提供することができる。
また、さらに、操作量が操作の完了する点に到達した後は、トップパネル120の振動をオフに続けることにより、利用者は指先に掛かる動摩擦力の増大を感知し、触感のみで操作の完了を知覚することができる。
なお、以上では、振動素子140のオン/オフを切り替える形態について説明したが、振動素子140のオフの状態の代わりに、振幅を小さくして振動素子140を駆動する状態を用いてもよい。
次に、図20を用いて、実施の形態2の駆動制御装置300の駆動制御部240が実行する処理について説明する。
図20は、実施の形態2の駆動制御装置300の駆動制御部240が実行する処理を示すフローチャートである。
図20に示すフローチャートのステップS1〜S6は、図8に示すステップS1〜S6と同様であるため、ここではステップS6よりも後の処理について説明する。
駆動制御部240は、ステップS6の処理が終了すると、移動距離がDE以上であるかを判定する(ステップS7)。距離DEは、図18に示す目盛り102−1から目盛り102−4までの間隔に等しい。操作が完了したかどうかを判定するためである。
駆動制御部240は、移動距離がDE以上である(S7:YES)と判定すると、フローをステップS9に進行させ、振動素子140をオフに切り替える(ステップS9)。これにより、トップパネル120の振動がオフの状態に保持されるので、利用者は指先に掛かる動摩擦力の増大を感知し、触感のみで操作が完了を知覚することができる。
ステップS9の処理が終了すると、駆動制御部240は、一連の処理を終了する(エンド)。
また、ステップS7において、駆動制御部240が移動距離はDE未満である(S7:NO)と判定すると、駆動制御部240は、接触があるか否かを判定する(ステップS8)。接触の有無は、ドライバIC151(図6参照)から位置データが入力されたか否かに基づいて判定すればよい。
駆動制御部240は、ステップS8で接触があったと判定した場合(S8:YES)は、フローをステップS8にリターンする。
また、駆動制御部240は、ステップS8で接触がないと判定した場合(S8:NO)は、フローををステップS9に進行させ、振動素子140をオフに切り替える。操作入力が行われていないからである。
以上、図20に示す制御処理が制御周期毎に繰り返し実行されることにより、利用者の指先がGUI操作部等に触れながら移動して操作量が単位操作量に達するたびに、トップパネル120の振動のオン/オフが切り替えられる。これにより、利用者の指先に凸部又は凹部に触れた触感を与えることができ、触感を通じて、操作量が単位操作量に達したことを利用者に感知させることができる。
また、操作量が単位操作量に達するたびに、アプリケーションによる処理が実行される。
さらに、操作量が距離DEに達した場合は、トップパネル120の振動をオフの状態に保持するので、利用者は指先に掛かる動摩擦力の増大を感知し、触感のみで操作が完了を知覚することができる。
そして、利用者の指先がトップパネル120から離されると、すべての処理が終了する。
なお、以上では、操作量が距離DE未満である場合は、目盛り102−2又は102−3に到達する度にトップパネル120の振動をオフにし、操作量が距離DE以上になると、トップパネル120の振動をオフの状態に保持する形態について説明した。
これは、操作量が距離DE未満である場合には、振動素子140を第1駆動パターンで駆動し、操作量が距離DE以上になると、振動素子140を第2駆動パターンで駆動することの一例である。
第1駆動パターンでは、トップパネル120に振幅A1の固有振動を発生させる駆動信号で振動素子140のオン/オフを切り替えている。すなわち、トップパネル120に生じさせる固有振動の強度は、振幅A1が得られる強度と、振幅がゼロになる強度とで切り替えられることになる。
また、第2駆動パターンは、トップパネル120の固有振動の強度の切り替え度合をゼロに設定し、かつ、固有振動の強度をゼロに設定する駆動パターンである。
ここで、第1駆動パターンと第2駆動パターンは異なっていればよい。操作量が距離DE以上になった場合に、駆動パターンを切り替えれば、利用者が触感だけで操作の完了を知覚できるからである。
上述のように、第2駆動パターンでは、トップパネル120の固有振動の強度の切り替え度合をゼロに設定し、かつ、固有振動の強度をゼロに設定してもよいが、第2駆動パターンによる固有振動の強度をゼロにせずに、第1駆動パターンによる固有振動の強度よりも小さい所定の強度にしてもよい。固有振動の強度が小さくなれば、利用者が触感だけで操作の完了を知覚できるからである。
また、第2駆動パターンによるトップパネル120の固有振動の強度が、第1駆動パターンによるトップパネル120の固有振動の強度よりも大きくてもよい。例えば、固有振動の振幅を大きくしてもよい。
また、以上では、スライダー102の操作が完了する目盛り102−4に操作入力の位置が到達し、さらにスライダー102が操作された場合に、トップパネル120の固有振動をオフにする形態について説明した。
しかしながら、スライダー102の操作が完了する前に、トップパネル120の固有振動をオフにしてもよい。すなわち、スライダー102の操作が完了する前に、第1駆動パターンから第2駆動パターンに切り替えてもよい。
例えば、操作入力の位置が目盛り102−3に到達し、さらにスライダー102が操作された場合に、トップパネル120の固有振動をオフにしてもよい。このような場合には、操作の完了が近いことを触感のみで利用者に知覚させることができる。
このように、操作量が操作の完了に必要な操作量の所定割合に達したところで、第1駆動パターンから第2駆動パターンに切り替えてもよい。
また、操作の完了に必要な操作量に達する前において、操作量が増えるに連れて、駆動パターンを変化させてもよい。例えば、第1駆動パターンで振動素子140を駆動しているときに、操作量が操作の完了に必要な操作量に近づくにつれて、固有振動の強度を切り替える周期を変化させてもよい。
また、第1駆動パターンで振動素子140を駆動しているときに、操作量が操作の完了に必要な操作量に近づくにつれて、固有振動の振幅を増大又は減少させてもよい。この場合には、利用者が触感のみで第1駆動パターンから第2駆動パターンへの変化を区別できるように第1駆動パターンを設定すればよい。
図21は、実施の形態2の変形例による駆動制御装置300の動作例を示す図である。図21に示す動作例は、図19に示す動作例を変形したものである。
例えば、図21に示すように、時刻t3で利用者の指先(操作入力の位置)が目盛り102−2に到達した後に、図19に示す時刻t4よりも遅い時刻t4Aまで、振動素子140をオフにしておき、時刻t4Aで振動素子140をオンにしてもよい。
図21に示す動作例は、操作入力の位置が目盛り102−2に到達した後に再びトップパネル120の振動をオンにするタイミングを図19に示す動作例よりも遅らせたものである。換言すれば、図21に示す動作例は、操作入力の位置が目盛り102−2に到達した後に振動素子140の駆動信号をオフにする時間を、操作入力の位置が目盛り102−3に到達した後に振動素子140の駆動信号をオフにする時間よりも長くしている。操作入力の位置が目盛り102−3に到達するのは、時刻t5である。
例えば、操作入力の位置が目盛り102−3に到達した後に振動素子140の駆動信号をオフにする時間が50msである場合に、操作入力の位置が目盛り102−2に到達した後に振動素子140の駆動信号をオフにする時間を100msに設定してもよい。
このように、操作の完了に必要な操作量に達する前において、操作量が増えるに連れて、駆動パターンを変化させれば、利用者が触感のみで操作の完了に近づいていることを知覚することができる。
このような駆動パターンは、特に、目盛りの数が多いような場合に、各目盛り同士の間の区間において振動素子140の駆動信号をオフにする時間を変化させると、利用者がより知覚しやすくなる。
なお、上述の説明とは逆に、操作入力の位置が目盛り102−2に到達した後に振動素子140の駆動信号をオフにする時間が50msである場合に、操作入力の位置が目盛り102−2に到達した後に振動素子140の駆動信号をオフにする時間を100msに設定してもよい。
<実施の形態3>
図22は、実施の形態3の電子機器100Dを示す平面図である。図22には、内部構成を透過的に示す。実施の形態3の電子機器100Dは、一例として、車両のウィンドウコントローラとして用いられ、車両の室内のドアの内張等に配設される。電子機器100Dは、より具体的には、入力装置である。
電子機器100Dは、筐体110D、トップパネル120D、振動素子140D、及びタッチパネル150Dを含む。筐体110D、トップパネル120D、振動素子140D、及びタッチパネル150Dは、それぞれ、図2及び図3に示す筐体110、トップパネル120、振動素子140、及びタッチパネル150と同様である。図22では、両面テープ130及び基板170を省略する。電子機器100Dは、ディスプレイパネル160(図2参照)を含まない。
図22に示す電子機器100Dの筐体110Dには、凹部111Dが形成されている。凹部111Dは、平面視で矩形状であり、図2及び図3に示す実施の形態の筐体110の凹部111と同様に、平面視で筐体110Dの外枠部を除く全体に形成されている。
凹部111Dの内部には、振動素子140D及びタッチパネル150Dが配設される。振動素子140Dは、Y軸負方向側の短辺に沿って、X軸方向の略全体にわたる部分で、トップパネル120Dの裏面に貼り付けられている。タッチパネル150Dは、図22に示すように、振動素子140のY軸正方向側において、凹部111Dの底面に配設されている。
実施の形態3の電子機器100Dの振動素子140DのX軸方向の幅は、タッチパネル150のX軸方向の幅と略同じである。
タッチパネル150Dが配設される領域の全体において、トップパネル120Dに定在波を生じさせるためには、振動素子140DのX軸方向の幅をタッチパネル150のX軸方向の幅と略同じにすることが望ましいからである。
また、図2及び図3に示す両面テープ130に相当する両面テープは、平面視でトップパネル120Dの外周に沿って、凹部111Dを囲む領域に設けられており、筐体110Dとトップパネル120Dを接着している。
タッチパネル150Dが配設される領域には、操作部121D1、121D2、121D3、121D4が配設されている。操作部121D1、121D2、121D3、121D4を表す輪郭と文字は、トップパネル120Dの裏面に印刷されている。
操作部121D1、121D2、121D3、121D4の印刷が行われている4つの領域は、それぞれ、図7に示す領域データf1~f4のように、XY座標における位置が決められデータ化されている。また、操作部121D1、121D2、121D3、121D4に操作入力が行われると、それぞれ、所定の振動パターンで駆動制御部240によって振動素子140Dが駆動される。
このような所定の振動パターンは、図7に示す振動パターンP1〜P4と領域データf1~f4とを関連付けるように、操作部121D1、121D2、121D3、121D4の印刷が行われている4つの領域の領域データと関連付けてメモリ250に格納しておけばよい。なお、振動パターンP1〜P4はすべて同一であってもよい。
なお、実施の形態3の電子機器100Dにおいて、平面視でタッチパネル150Dが位置する領域内において、操作部121D1、121D2、121D3、121D4以外の部分に操作入力が行われる場合にも、駆動制御部240によって振動素子140Dを駆動してもよい。
この場合は、平面視でタッチパネル150Dが位置する領域のうち、操作部121D1、121D2、121D3、121D4以外の領域を表す領域データと、振動パターンを表すデータについても、図7に示す振動制御データの振動パターンP1〜P4と領域データf1~f4のように関連付けておけばよい。
操作部121D1、121D2、121D3、121D4は、それぞれ、前席右側のウィンドウ、前席左側のウィンドウ、後席右側のウィンドウ、後席左側のウィンドウの開閉操作を行う操作部である。
また、操作部121D1、121D2、121D3、121D4の印刷が行われている4つの領域内でトップパネル120Dの表面に操作入力を行うと、タッチパネル150Dから出力される位置データがECU400に入力される。これにより、それぞれ、前席右側のウィンドウ、前席左側のウィンドウ、後席右側のウィンドウ、後席左側のウィンドウの開閉操作を行うことができる。
図22に示す電子機器100Dにおいても、利用者が操作部121D1を操作して、操作量が操作の完了に必要な操作量に達したところで、第1駆動パターンから第2駆動パターンに切り替えてもよい。
図23は、実施の形態3の電子機器100Dの動作例を示す図である。利用者が操作部121D1を操作して、操作量が操作の完了に必要な操作量に達する前は、図18に示す動作例と同様に、利用者の指先にクリック感が提供される。また、操作量が操作の完了に必要な操作量に達すると、利用者は指先に掛かる動摩擦力の増大を感知し、操作の完了を知覚することになる。図23では、ググググッと指先にかかる動摩擦力が増大する様子を示す。
例えば、操作部121D1を操作して、前席右側のウィンドウの開閉動作が完了したときに、第1駆動パターンから第2駆動パターンに切り替えれば、利用者は指先に掛かる動摩擦力の増大を感知し、操作の完了を知覚することになる。
これにより、利用者は、前席右側のウィンドウの開閉動作が完了したことを触感のみで判断することができる。なお、これば、操作部121D2、121D3、121D4によって、前席左側のウィンドウ、後席右側のウィンドウ、後席左側のウィンドウの開閉操作を行う場合も同様である。
以上、実施の形態3の電子機器100Dによれば、トップパネル120Dの超音波帯の固有振動を発生させて利用者の指先に掛かる動摩擦力を変化させるので、操作部121D1、121D2、121D3、121D4を操作する利用者に良好な操作感を提供することができる。
また、実施の形態3の電子機器100Dは、操作部121D1、121D2、121D3、121D4の境界部で振動素子140の振動を一定期間だけ停止させることにより、利用者は、操作部121D1、121D2、121D3、121D4の場所を凸部が存在する触感で知覚できるため、非常に利便性が高い。
さらに、操作量が操作の完了に必要な操作量に達すると、トップパネル120の振動はオフにされるため、利用者は指先に掛かる動摩擦力の増大を感知し、操作の完了を知覚することになる。
すなわち、利用者の指先には、大きな動摩擦力が与えられることになる。これは、トップパネル120の固有振動による動摩擦力の低下が生じていない状態である。
従って、利用者は、触感のみで操作の完了を知覚することができる。
<実施の形態4>
図24は、実施の形態4の電子機器100Eの構成を示す図である。
電子機器100Eは、振動素子140、アンプ141、タッチパネル150、ドライバIC151、ディスプレイパネル160、ドライバIC161、制御部200、正弦波発生器310、及び振幅変調器320を含む。電子機器100Eは、通信プロセッサ230を含まない点が図6に示す電子機器100と異なるが、それ以外は同様である。以下、相違点を中心に説明する。
電子機器100Eには、車両のECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)400が接続されている。
アプリケーションプロセッサ220は、ECU400の駆動制御に必要なGUI操作部、画像、文字、記号、図形等を表す描画データを出力する。例えば、ECU400が、ナビゲーション装置、オーディオコントローラ、空調コントローラ、パワーウィンドウコントローラ、ミラーコントローラ等の駆動制御を行う場合には、これらの駆動制御に必要なGUI操作部等を表す描画データをドライバIC161に出力する。
また、アプリケーションプロセッサ220には、ドライバIC151から位置データが入力され、アプリケーションプロセッサ220は位置データをECU400に出力する。これにより、タッチパネル150への入力操作によって得られる位置データがECU400に入力される。
なお、位置データは、アプリケーションプロセッサ220を経ずに、ドライバIC151からECU400に直接的に入力されてもよい。
実施の形態4の電子機器100Eは、利用者の指先がトップパネル120の表面に沿って移動したときに、指先に掛かる動摩擦力を変化させるためにトップパネル120を振動させる。
トップパネル120の表面に触れた指先を移動させる操作入力の種類としては、例えば、所謂フリック操作、スワイプ操作、及びドラッグ操作がある。
フリック操作は、指先をトップパネル120の表面に沿って、はじく(スナップする)ように比較的短い距離移動させる操作である。スワイプ操作は、指先をトップパネル120の表面に沿って掃くように比較的長い距離移動させる操作である。また、ドラッグ操作は、例えば、ディスプレイパネル160に表示されたボタン等をスライドさせる場合に、ボタン等を選択しながら指先をトップパネル120の表面に沿って移動させる操作である。
ここで一例として挙げるフリック操作、スワイプ操作、及びドラッグ操作のように、トップパネル120の表面に触れた指先を移動させる操作入力は、ディスプレイパネル160に表示されるGUI操作部等の種類によって使い分けられる。
ECU400は、車両に搭載されており、例えば、ナビゲーション装置、オーディオコントローラ、空調コントローラ、パワーウィンドウコントローラ、ミラーコントローラ等の制御を行う制御部である。電子機器100Eのタッチパネル150への操作入力に基づいて検出される位置データは、アプリケーションプロセッサ220を介してECU400に入力される。
ECU400は、アプリケーションプロセッサ220を介して入力される位置データに基づき、操作内容を判定し、例えば、ナビゲーション装置、オーディオコントローラ、空調コントローラ、パワーウィンドウコントローラ、ミラーコントローラ等の制御を行う。
なお、ここでは、一例として、ECU400がパワーウィンドウコントローラを内蔵する形態について説明する。
図25は、実施の形態4の電子機器100EとECU400を含む車両600の一部の構成を示す図である。
図25に示すように、車両600は、電子機器100E、ECU400、ドアフレーム500、ウィンドウ501、モータ510、及び電流センサ520を含む。
実施の形態4の駆動制御装置は、図24に示す駆動制御装置300と、図25に示す電流センサ520とを含むものとして取り扱う。
ドアフレーム500は、車両600の複数のドアのうちの1つのフレームであり、ウィンドウ501を保持している。ウィンドウ501は、モータ510によって上下移動され、これにより、パワーウィンドウの開閉動作が行われる。なお、ウィンドウ501を上下移動させるウィンドウレギュレータ等の機構は省略する。
モータ510の駆動制御は、ECU400によって行われる。ウィンドウ501の上下移動の制御は、電子機器100Eへの操作入力に基づいてECU400が行う。電子機器100Eは、ここでは、図22及び図23に示す電子機器100Dと同様に、操作部121D1、121D2、121D3、121D4を有するものとして説明する。
電子機器100Eのメモリ250には、ウィンドウ501に手等の挟み込みが生じた際におけるモータ510の駆動電流の下限値を表すデータが格納されている。ウィンドウ501に手等の挟み込みが生じると、モータ510の負荷が増えることによってモータ510の駆動電流が増大する。なお、モータ510の駆動電流は、電流センサ520で検出される。
実施の形態4の電子機器100Eは、ウィンドウ501に手等の挟み込みが生じた場合に、モータ510を停止させるために、電子機器100Eがウィンドウ501に手等の挟み込みが生じていることを判定するための判定閾値として、駆動電流の下限値を表すデータをメモリ250に格納している。電子機器100Eは、駆動電流が判定閾値以上になると、ウィンドウ501に手等の挟み込みが生じたと判定し、ECU400にモータ510を停止させる。
図26は、実施の形態4の電子機器100Eの動作例を示す図である。図26において、横軸は時間、縦軸は電流センサ520で検出されるモータ510の駆動電流を示す。図26では、判定閾値としての駆動電流の下限値を電流Icで示す。
時刻t1において、ウィンドウ501を閉じるための操作入力が電子機器100Eに対して行われると、ECU400は、モータ510を駆動する。これにより、ウィンドウ501は上方向に移動する。この状態は、時刻t2まで続く。
時刻t2から駆動電流が少しずつ増大する。これは、ウィンドウ501への手等の挟み込みが発生し、モータ510の負荷が増大していることを表している。
時刻t3において、駆動電流が電流Ic以上になると、電子機器100Eの振動素子140の駆動を停止する。
これにより、トップパネル120の振動はオフにされるため、利用者は指先に掛かる動摩擦力の増大を感知し、手等の挟み込みが発生したことを知覚することになる。
すなわち、利用者の指先には、大きな動摩擦力が与えられることになる。これは、トップパネル120の固有振動による動摩擦力の低下が生じていない状態である。
従って、利用者は、触感のみで挟み込みが発生したことを知覚することができる。
挟み込みが発生したことを知覚した利用者は、パワーウィンドウの操作を止めるため、時刻t4で駆動電流がゼロになる。
以上のように、実施の形態4の電子機器100Eによれば、触感のみで挟み込みが発生したことを知覚することができる。
従って、実施の形態4によれば、利用者に良好な触感を提供できるとともに、良好な触感で挟み込みの発生を知覚させることができる。
また、以上では、パワーウィンドウの挟み込みで電流センサ520が検出する駆動電流の値が電流Ic以上に増大した場合に、トップパネル120の振動をオフにする形態について説明した。
しかしながら、パワーウィンドウの挟み込みによるモータ510の電圧又は温度の上昇をセンサで検出し、トップパネル120の振動をオフにしてもよい。これらの場合は、電流センサ520の代わりに、電圧センサ又は温度センサを用いればよい。
また、電流センサ520の代わりに、位置、加速度、荷重、又は圧力等を検出するセンサを用いて、電子機器100Eを入力装置として操作入力によって駆動される駆動源の位置、加速度、荷重、又は圧力等の検出値が所定値以上に増大した場合に、トップパネル120の振動をオフしてもよい。
また、上述のようなセンサの代わりに、光センサで位置検出を行ってもよいし、カメラで得られる画像で位置検出を行ってもよい。すなわち、電子機器100Eを入力装置として操作入力によって駆動される駆動源の状態を監視するセンサを用いて、入力装置によって駆動される装置の安全状態、危険状態、又は快適状態等を監視し、検出値が所定値以上に増大した場合に、トップパネル120の振動をオフしてもよい。
このようにすれば、利用者に良好な触感を提供できるとともに、良好な触感で監視対象の状態の変化が発生したことを知覚させることができる。
また、実施の形態4を実施の形態2、3と組み合わせてもよい。すなわち、操作が完了するとトップパネル120の振動をオフするとともに、上述のように状態を監視して、検出値が所定値以上に増大した場合に、トップパネル120の振動をオフしてもよい。
以上、実施の形態によれば、良好な触感を提供できる駆動制御装置、電子機器、及び駆動制御方法を提供することができる。
以上、本発明の例示的な実施の形態の駆動制御装置、電子機器、及び駆動制御方法について説明したが、本発明は、具体的に開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
本国際特許出願は2013年9月26日に出願した国際特許出願PCT/JP2013/076077に基づく優先権を主張するものであり、国際特許出願PCT/JP2013/076077の全内容を本国際特許出願に援用する。
100、100D、100E 電子機器
110 筐体
120 トップパネル
130 両面テープ
140 振動素子
150 タッチパネル
160 ディスプレイパネル
170 基板
200 制御部
220 アプリケーションプロセッサ
230 通信プロセッサ
240 駆動制御部
250 メモリ
300 駆動制御装置
310 正弦波発生器
320 振幅変調器
510 モータ
520 電流センサ

Claims (18)

  1. 操作面を有するトップパネルと、前記操作面に行われる操作入力の位置を検出する位置検出部と、前記操作面に振動を発生させる振動素子とを含む電子機器の前記振動素子を駆動する駆動制御装置であって、
    前記操作面に超音波帯の固有振動を生成する超音波帯の波信号の振幅を、前記振動素子の駆動に用いる駆動信号の振幅を表す振幅データに応じて変調し、変調された波信号を前記駆動信号として前記振動素子に出力する振幅変調器と、
    前記波信号の振幅の変調に用いられる前記振幅データを前記振幅変調器に出力し、前記振幅データに応じて前記振動素子を駆動する駆動制御部であって、前記操作面への操作入力の位置の移動量に応じて、前記固有振動の強度が切り替わるように前記振幅データを制御する、駆動制御部を含む駆動制御装置。
  2. 前記駆動信号は、一定の周波数と一定の位相で前記操作面に超音波帯の固有振動を発生させる駆動信号である、請求項1記載の駆動制御装置。
  3. 前記電子機器は表示部をさらに含み、前記位置検出部は前記表示部の表示面側に配設されており、
    前記操作入力の位置の移動量は、前記表示部に表示されるGUI操作部の操作量である、請求項1又は2記載の駆動制御装置。
  4. 前記駆動制御部は、前記操作入力の位置の移動量が前記GUI操作部の単位操作量に達すると、前記固有振動の強度が切り替わるように前記振動素子を駆動する、請求項3記載の駆動制御装置。
  5. 前記GUI操作部は、ダイアル式又はスライド式のGUI操作部であり、前記操作入力は、ダイアルボタン又はスライドボタンを操作する操作入力である、請求項3又は4記載の駆動制御装置。
  6. 前記位置検出部は前記トップパネルの前記操作面とは反対の面側に配設されており、
    前記操作入力の位置の移動量は、前記トップパネルに規定される操作部の操作量である、請求項1又は2記載の駆動制御装置。
  7. 前記操作面は平面視で長辺と短辺を有する矩形状であり、前記駆動制御部が前記振動素子を振動させることにより、前記操作面の前記長辺の方向に振幅が変化する定在波が生じる、請求項1乃至6のいずれか一項記載の駆動制御装置。
  8. 前記駆動制御部は、前記振動素子を断続的に駆動することにより、前記固有振動の強度が切り替わるように前記振動素子を駆動する、請求項1乃至7のいずれか一項記載の駆動制御装置。
  9. 前記駆動制御部は、前記操作入力の位置の移動量が所定の操作量に達すると、前記移動量が前記所定の操作量に達する前において前記固有振動の強度を切り替える第1駆動パターンとは異なる第2駆動パターンで前記固有振動の強度が切り替わるように前記振動素子を駆動する、請求項1乃至8のいずれか一項記載の駆動制御装置。
  10. 前記第2駆動パターンにおける前記固有振動の強度の切り替え度合は、前記第1駆動パターンにおける前記固有振動の強度の切り替え度合よりも小さい、請求項9記載の駆動制御装置。
  11. 前記第2駆動パターンにおける前記固有振動の強度の切り替え度合はゼロであり、かつ、前記第2駆動パターンにおける前記固有振動の強度はゼロであり、前記振動素子はオフにされる、請求項10記載の駆動制御装置。
  12. 前記所定の操作量は、前記操作入力の開始から完了までの第1操作量、又は、前記操作入力の開始から前記第1操作量の所定割合の操作が終了するまでの第2操作量である、請求項9乃至11のいずれか一項記載の駆動制御装置。
  13. 前記第1駆動パターンは、前記操作入力の位置の移動量が所定の操作量に近づくにつれて、前記固有振動の強度を切り替える周期を変化させる駆動パターン、又は、前記固有振動の振幅を変化させる駆動パターンである、請求項9乃至12のいずれか一項記載の駆動制御装置。
  14. 前記電子機器を入力装置として前記操作入力によって駆動される駆動源の駆動電流、駆動電圧、温度、駆動位置、加速度、荷重、又は圧力を検出するセンサをさらに含み、
    前記駆動制御部は、前記センサの検出値が所定値以上になると、前記検出値が前記所定値未満の場合において前記固有振動の強度を切り替える第1パターンとは異なる第2パターンで前記固有振動の強度が切り替わるように前記振動素子を駆動する、請求項1乃至13のいずれか一項記載の駆動制御装置。
  15. 操作面を有するトップパネルと、
    前記操作面に行われる操作入力の位置を検出する位置検出部と、
    前記操作面に振動を発生させる振動素子と、
    前記操作面に超音波帯の固有振動を生成する超音波帯の波信号の振幅を、前記振動素子の駆動に用いる駆動信号の振幅を表す振幅データに応じて変調し、変調された波信号を前記駆動信号として前記振動素子に出力する振幅変調器と、
    前記波信号の振幅の変調に用いられる前記振幅データを前記振幅変調器に出力し、前記振幅データに応じて前記振動素子を駆動する駆動制御部であって、前記操作面への操作入力の位置の移動量に応じて、前記固有振動の強度が切り替わるように前記振幅データを制御する、駆動制御部と
    を含む電子機器。
  16. 前記駆動制御部による前記振動素子の断続的な駆動に伴って、前記操作入力に応じた所定の処理を実行するアプリケーション制御部をさらに含む、請求項15記載の電子機器。
  17. 前記操作入力の位置の移動が完了したときに、前記操作入力に応じた所定の処理を実行するアプリケーション制御部をさらに含む、請求項15記載の電子機器。
  18. 操作面を有するトップパネルと、前記操作面に行われる操作入力の位置を検出する位置検出部と、前記操作面に振動を発生させる振動素子と、振幅変調器と、コンピュータとを含む電子機器の前記振動素子を駆動する駆動制御方法であって、
    前記振幅変調器が、前記操作面に超音波帯の固有振動を生成する超音波帯の波信号の振幅を、前記振動素子の駆動に用いる駆動信号の振幅を表す振幅データに応じて変調し、変調された波信号を前記駆動信号として前記振動素子に出力し、
    前記コンピュータが、前記波信号の振幅の変調に用いられる前記振幅データを前記振幅変調器に出力し、前記振幅データに応じて前記振動素子を駆動する際に、前記操作面への操作入力の位置の移動量に応じて、前記固有振動の強度が切り替わるように前記振幅データを制御する、駆動制御方法。
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