JP6598299B2 - タッチパネルユニットおよび操作入力方法 - Google Patents

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Description

本発明は、タッチパネルユニットおよびタッチパネルユニットを利用した操作入力方法に関する。
操作スイッチにタッチパネルを用いて、ユーザが指先で触れることにより、スイッチ操作を可能にする技術が利用されている。機械的なスイッチは、スイッチ操作によってスイッチ部分が摩耗したり、破損することで故障する原因となるが、タッチパネルスイッチではそのような機械的な故障が起きないという利点がある。
しかしながら、タッチパネルスイッチの場合、機械的なスイッチ動作がないために、スイッチ動作が指先に触感として伝われず、スイッチを入れたかどうかがわかりにいという問題がある。そこで、タッチパネルの場合でも機械的な振動を指先に伝えて操作感を与えるようにする方法が取られている。たとえば、特許文献1には、人の知覚特性に対応した波形の信号をボイスコイルモータを介して機械的な振動として人に伝達することにより、人が対象物の触覚情報を直感的に知覚できるようにする技術が開示されている。特許文献2には、タッチパネルに駆動手段を設けることで、タッチパネル操作時のタッチ面の移動が指先に伝わってストローク感とクリック感が得られるようにする技術が開示されている。特許文献3には、タッチパネルにメタルドームスイッチによる振動を加えることでクリック感を指に伝える技術が開示されている。
特開平9−155785号公報 特開平9−167541号公報 特開2010−49316号公報
上記のようにタッチパネルにおいて何らかの機械的な振動を与える方法では、タッチパネルに振動機構を設ける必要があり、部品数が増え、小型化の妨げになり、また製造コストもかかってしまう。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、触覚による操作感を与えることができるタッチパネルユニットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のタッチパネルユニットは、タッチパネル面上の境界をまたぐ際に触感に変化がもたらされるようにタッチパネル面の形状が構成されており、前記境界をまたぐタッチ動作により所定の操作入力を受け付ける。
本発明の別の態様は、操作入力方法である。この方法は、タッチパネル面上の境界をまたぐ際に触感に変化がもたらされるようにタッチパネル面の形状が構成されたタッチパネルにおいて、前記境界をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定するステップと、前記境界をまたぐタッチ動作がなされた場合に、所定の操作入力を受け付けるステップとを含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、タッチパネルにおいて触覚による操作感をユーザに与えることができる。
実施の形態に係るタッチパネルユニットの構成図である。 図2(a)および図2(b)は、タッチパネルの構成例を説明する図である。 図3(a)および図3(b)は、タッチパネルの別の構成例を説明する図である。 図2(a)および図2(b)に示した境界に段差のあるタッチパネル上のタッチ動作を説明する図である。 図3(a)および図3(b)に示した境界に障壁のあるタッチパネル上のタッチ動作を説明する図である。 静電容量方式のタッチパネルを用いた実施例を説明する図である。 抵抗膜方式のタッチパネルを用いた実装例を説明する図である。 図8(a)および図8(b)は、タッチパネルのさらに別の構成例を説明する図である。 図9(a)および図9(b)は、タッチパネルのさらに別の構成例を説明する図である。 タッチパネルのさらに別の構成例を説明する図である。 タッチパネルのさらに別の構成例を説明する図である。 図12(a)および図12(b)は、タッチパネルのさらに別の構成例を説明する図である。 タッチパネルのさらに別の構成例を説明する図である。
図1は、実施の形態に係るタッチパネルユニット100の構成図である。タッチパネルユニット100は、タッチパネル110と、コントローラ120と、電源130とを含む。
タッチパネル110は、各種方式で、指などによる接触点と、その接触点における接触状態を示す静電容量や電気抵抗量などの状態量を検出する入力装置である。タッチパネル110は、一例として、静電容量方式や抵抗膜方式のタッチパネルである。あるいはタッチパネル110は、複数の圧電素子から構成されるタッチセンサであってもよい。
電源130はコントローラ120に電力を供給する。コントローラ120は、タッチパネル110に接続され、タッチパネル110上の接触点と状態量を検知し、検知された信号について所定の信号処理を行う。
タッチパネルユニット100は、タッチパネルスイッチとして機能する。タッチパネル110には境界140が設けられ、指などでパネル面に触れ、境界140をまたぐ動作を行った場合に、所定の操作入力がなされる。所定の操作入力はたとえば、スイッチをON/OFFする動作であったり、音量などのボリュームを増減させる動作である。境界140は、後述のように物理的な段差や障壁によって構成されてもよく、あるいは、機能的に仮想上の境界が存在するだけで物理的に区分けするものが存在しなくてもよい。
コントローラ120は、指などにより境界140をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定し、境界140をまたぐタッチ動作があった場合に所定の操作入力を受け付けてその操作を実行に移す。
コントローラ120は、接触点検知部10と、ベクトル検知部20と、判定部30と、操作入力部40とを含む。これらの機能構成は、ハードウェア、ソフトウェアまたはその組み合わせによって実装することができる。
接触点検知部10は、タッチパネル110における指先などによる接触の有無または接触点の位置情報を検知する。タッチパネル110がパネル面の接触の有無のセンシングだけでなく、接触点の位置座標もセンシングも可能である場合は、接触点検知部10は接触の有無だけでなく接触点の位置情報を検知することができる。さらに、ベクトル検知部20は、接触点検知部10により検知された接触点の位置情報を追跡することにより、タッチパネル110における接触点の動きベクトルを検知することができる。ベクトル検知部20の構成はオプションである。
判定部30は、接触点検知部10により検出された接触の有無または接触点の位置情報、あるいはベクトル検知部20により検出された接触点の動きベクトルにもとづいて、指先などによるタッチ動作がタッチパネル110の境界140をまたぐものであるか否かを判定する。
接触点検知部10は、タッチパネル面における境界140をまたぐ前の第1の面における接触の有無と、境界140をまたいだ先の第2の面における接触の有無とを検知し、判定部30は、第1の面への接触の検知後に、第2の面への接触を検知するとともに第1の面への接触の検知が途切れた場合に、境界140をまたぐタッチ動作がなされたと判定する。これにより、たとえば一つの指により第1の面に触れながら、別の指で第2の面に触れている場合に操作入力が誤って行われるという誤動作を防ぐことができる。
ベクトル検知部20は、タッチパネル面における境界140をまたぐ前の第1の面における接触点の動きベクトルと、境界140をまたいだ先の第2の面における接触点の動きベクトルとを検知し、判定部30は、第1の面において第1の面から第2の面に向かう方向へ指先をスライドさせる動きを検知した後に、第2の面において第1の面から第2の面に向かう方向へ指先をスライドさせる動きを検知するとともに第1の面への接触の検知が途切れた場合に、境界140をまたぐタッチ動作がなされたと判定する。これにより、タッチパネル面での境界140をまたぐ指先の動きを正確に捉えて、より高い精度で誤動作を防ぐことができる。
判定部30により境界140をまたぐタッチ動作がなされたと判定された場合、操作入力部40は、当該タッチ動作に対応する操作入力を受け付け、実行に移す。たとえば、スイッチを入れたり、音量を上げるなどの操作入力を受け付け、当該操作が実行されるように制御する。
さらに、判定部30は、タッチパネル面における境界140をまたぐ前の第1の面への接触の検知が途切れる前に、境界140をまたいだ先の第2の面への接触の検知が途切れた場合、境界140をまたぐタッチ動作が未完了であると判定し、操作入力の受け付けをキャンセルする。また、判定部30は、第1の面または第2の面において第2の面から第1の面に向かう方向へ指先をスライドさせる動きを検知した場合にも操作入力をキャンセルする。これにより、境界140をまたぐタッチ動作が不完全であったり曖昧である場合に操作入力をキャンセルしたり、ユーザが意識的に反対方向に指先をスライドさせた場合に操作入力をキャンセルすることができる。
図2(a)および図2(b)は、タッチパネル110の構成例を説明する図である。図2(a)はタッチパネル110の上面図であり、図2(b)は図2(a)のX−X’断面図である。
この構成例では、タッチパネル110の境界には段差200が設けられる。パネル面は段差200の左側の面210(A面)と、右側の面220(B面)とに分かれており、X−X’断面図に示されるように、パネル面は全体に凹んでいるが、A面210よりもB面220が段差200の分だけ高くなっている。
図3(a)および図3(b)は、タッチパネル110の別の構成例を説明する図である。図3(a)はタッチパネル110の上面図であり、図3(b)は図3(a)のX−X’断面図である。
この構成例では、タッチパネル110の境界には障壁230が設けられる。パネル面は段差200の左側の面210(A面)と、右側の面220(B面)とに分かれており、X−X’断面図に示されるように、パネル面は全体に凹んでおり、A面210とB面220は同じ高さであるが、障壁230により隔てられている。障壁230の形状は任意であり、ユーザが指を境界をまたいでスライドさせたときに何らかの感触が与えられる形状であればよい。たとえば、障壁230は、鋭角の凸部であってもよく、曲率のある凸部であってもよい。
図4は、図2(a)および図2(b)に示した境界に段差200のあるタッチパネル110上のタッチ動作を説明する図である。最初、符号300Aで示すように指先がA面210に接触している状態にあるとする。この状態から指先を右方向に動かして段差200を超えて、符号300Bで示すように指先がB面220に接触している状態に遷移したとする。このとき、指先には段差200を超えたという感触が伝わる。指先の接触点の位置がA面210からB面220に移ったことから判定部30は境界をまたぐタッチ動作がなされたと判定し、操作入力を受け付ける。ユーザには段差200を超えたという指の感触がフィードバックされるので、操作入力を行ったという操作感が与えられる。
図5は、図3(a)および図3(b)に示した境界に障壁230のあるタッチパネル110上のタッチ動作を説明する図である。最初、符号310Aで示すように指先がA面210に接触している状態にあるとする。この状態から指先を右方向に動かして障壁230を超えて、符号310Bで示すように指先がB面220に接触している状態に遷移したとする。このとき、指先には障壁230を超えたという感触が伝わる。指先の接触点の位置がA面210からB面220に移ったことから判定部30は境界をまたぐタッチ動作がなされたと判定し、操作入力を受け付ける。ユーザには障壁230を超えたという指の感触がフィードバックされるので、操作入力を行ったという操作感が与えられる。
このようにタッチパネル110の境界に物理的な段差200や障壁230を設けることで境界をまたぐタッチ操作をした場合に操作感が指先に感触として伝わるため、操作入力をしたことがユーザにはっきりと認識されるという作用効果を奏する。タッチパネルユニット100に段差200や障壁230を設けるだけでよいため、振動素子などで機械的な振動などを与える場合に比べて部品数が少なく安価で製造することができ、構造的にも簡単であるから故障することも少ない。
図6は、静電容量方式のタッチパネル110を用いた実施例を説明する図である。ここでは、一例として図2(a)および図2(b)に示した境界に段差200のあるタイプのタッチパネル110を説明する。タッチパネル110は一例として、壁に埋め込まれたり、特定の装置に設けられてたり、ウェアラブルデバイスに設けられる。
図6のタッチパネル110は、A面210、B面220の各面においてその面への接触があったかどうかをセンシングできるものであれば十分であり、かならずしもタッチパネル面の接触点の位置情報をセンシングできなくてもよい。
接触点検知部10は、最初にユーザの指先がA面210に接触したことを検知し、その後、ユーザの指先がB面220に接触したことを検知し、さらにB面220に接触している状態でA面210への接触の検知が途切れたことを検出する。判定部30は、接触点検知部10の検出結果から、ユーザの指先が段差200をまたいでA面210からB面220に動いたと判定し、操作入力部40は、当該タッチ動作に対応するコマンドを実行に移す。
ここで、接触点検知部10が、ユーザの指先がA面210に接触した後、B面220に接触するが、A面210よりも先にB面220から指が離れたことを検出した場合、ユーザの指先は段差200をまたいでA面210からB面220に完全に移動する前に指を離したと考えられる。この場合、判定部30は、接触点検知部10の検出結果から、タッチ動作をキャンセルしたものと判定し、操作入力部40は、コマンドを実行に移さない。
図7は、抵抗膜方式のタッチパネル110を用いた実装例を説明する図である。ここでは、一例として図3(a)および図3(b)に示した境界に障壁230のあるタイプのタッチパネル110を説明する。ここでは、タッチパネル110はベクトル検知ができるものである場合を説明する。タッチパネル110のA面210とB面220は一つのベクトルセンサをパーティションで区切ったものであり、A面210、B面220のそれぞれで動きベクトルを検知することができる。
図7のタッチパネル110は、ベクトル検知をするために、タッチパネル面の接触点の位置情報をセンシングできるものである必要がある。
ベクトル検知部20は、A面210上で検知された動きベクトルから、ユーザの指先がA面210上で図の右方向へスライドしたことを検出した後、B面220上で検知された動きベクトルから、ユーザの指先がB面220上で図の右方向へスライドしたことを検出し、さらにB面220に接触している状態でA面210への接触の検知が途切れたことを検出する。判定部30は、ベクトル検知部20の検出結果から、ユーザの指先が障壁230をまたいでA面210からB面220に動いたと判定し、操作入力部40は、当該タッチ動作に対応するコマンドを実行に移す。
ここで、ベクトル検知部20が、ユーザの指先がA面210に接触した後、B面220に接触するが、A面210よりも先にB面220から指が離れたことを検出した場合、あるいは、A面210またはB面220上で検知された動きベクトルから、ユーザの指先がA面210またはB面220上で図の左方向へスライドしたことを検出した場合、判定部30は、接触点検知部10の検出結果から、タッチ動作をキャンセルしたものと判定し、操作入力部40は、コマンドを実行に移さない。
このようにベクトルセンサを用いた動きベクトル検出を用いてタッチ動作を判定することにより、接触点の位置情報を用いる場合に比べて、誤動作発生率を低減させることができる。また、ユーザは、指のスライド方向を反転させることにより容易にキャンセル動作を行うことができる。
図8(a)および図8(b)は、タッチパネル110のさらに別の構成例を説明する図である。図8(a)はタッチパネル110の上面図であり、図8(b)は図8(a)のX−X’断面図である。
この構成例では、境界250には物理的な段差や障壁は設けられておらず、A面210とB面220とではパネルの表面加工が異なる。一例として、A面210は平らで滑らかな面であるが、B面220にはざらざらした表面加工が施されている。そのため、指先をA面210からB面220にスライドさせたときに指先にパネル面の質感の違いが伝わる。
また、パネル面の材質をA面210とB面220とで異ならせることにより、パネル面の質感を異ならせ、指先に伝わる触感を変えることもできる。たとえばパネル面の材質を木材、金属、プラスチックなどにすることで触感を異ならせることができる。
このようにタッチパネル110の境界をまたぐタッチ動作をした場合に指先で知覚されるパネル面の質感が境界の前後で変わるように構成することで、境界に物理的な隆起などを設けなくてもユーザに操作感をフィードバックすることができる。
他の構成例として、A面210とB面220とでパネルの表面温度を異ならせることもできる。表面温度の違いは実際の温度の違いであってもよいが、実際の温度差ではなく、体感される温度の違いであってもよい。たとえば、タッチパネル110が暖房のスイッチの場合、ON側のB面220をOFF側のA面210に比べて表面温度が高くなるように電熱線などで温めてもよい。タッチパネル110が冷房のスイッチの場合、ON側のB面220を金属の材質を用いることで指先に冷たい触感が伝わるようにしてもよい。
図9(a)および図9(b)は、タッチパネル110のさらに別の構成例を説明する図である。図9(a)はタッチパネル110の上面図であり、図9(b)は図9(a)のX−X’断面図である。
この構成例では、タッチパネル110のB面220に突起部240が設けられている。これは平らなA面210はスイッチのOFFに相当し、B面220がONに相当することをユーザに知覚させるためである。指先を平らなA面210から突起部240のあるB面220にスライドさせるタッチ動作により、スイッチをONにする操作コマンドが実行され、逆に、突起部240のあるB面220から平らなA面210にスライドさせるタッチ動作により、スイッチをOFFにする操作コマンドが実行される。突起部240があることでA面210、B面220のどちらの面がON側であるかを触知覚することができるため、ユーザが誤って操作することを防ぐことができる。
図10は、タッチパネル110のさらに別の構成例を説明する図である。タッチパネル110のA面210とB面220の形状は任意である。図10の例は、A面210とB面220が扇系をなしている。B面220には突起部270が設けられており、A面210からB面220に境界260をまたいで指先をスライドさせるとスイッチをONにするコマンドが実行され、B面220からA面210に境界260をまたいで指先をスライドさせるとスイッチをOFFにするコマンドが実行される。
図11は、タッチパネル110のさらに別の構成例を説明する図である。タッチパネル110の境界は直線に限られない。図11の例では、境界280は曲線である。この構成例でもA面210から突起部290のあるB面220に境界280をまたいで指先をスライドさせるとスイッチをONにするコマンドが実行され、突起部290のあるB面220からA面210に境界280をまたいで指先をスライドさせるとスイッチをOFFにするコマンドが実行される。
図12(a)および図12(b)は、タッチパネル110のさらに別の構成例を説明する図である。図12(a)はタッチパネル110の上面図であり、図12(b)は図12(a)のX−X’断面図である。
この構成例では、タッチパネル110は4個の障壁420、422、424、426によってA面410、B面412、C面414、D面416、E面418に分かれている。このタッチパネル110は、たとえば音量などを段階的に増減するボリュームコントロールとして用いられる。指先を障壁420、422、424、426をまたいでA面410からB面412、C面414、D面416、E面418へとスライドさせることにより、たとえば音量を増加させるなどのボリューム調整のコマンドが実行される。
図13は、タッチパネル110のさらに別の構成例を説明する図である。この構成例では、タッチパネル110はスイッチをON/OFFする機能と、音量などのボリュームを調整する機能とを兼ね備えることができる。
この構成例のタッチパネル110の境界は、図の横方向の障壁300と、縦方向の4個の障壁310、312、314、316とから構成される。
横方向に長い障壁300をまたいで指先を上下にスライドさせることでスイッチのON/OFF操作のコマンドが実行される。この例では、横方向の障壁300より上の面に突起部320が設けられており、横方向の障壁300をまたいで下から上へ指先をスライドさせるとスイッチONの操作コマンドが実行され、横方向の障壁300をまたいで上から下へ指先をスライドさせるとスイッチOFFの操作コマンドが実行される。
他方、縦方向の障壁310、312、314、316をまたいで指先を左から右へスライドさせることにより、ボリュームを段階的に増加させるコマンドが実行され、縦方向の障壁310、312、314、316をまたいで指先を右から左へスライドさせることにより、ボリュームを段階的に減少させるコマンドが実行される。
このように境界を縦方向と横方向に設け、縦方向の境界をまたぐタッチ動作と横方向の境界をまたぐタッチ動作とを区別することにより、タッチパネル110にスイッチ機能、ボリューム調整機能などの複数の機能をもたせることができる。
以上述べたタッチパネルユニット100による作用効果を説明する。
(1)誤操作を起こしにくい
本実施の形態のタッチパネルユニット100によれば、境界をまたぐタッチ動作をしない限り、タッチ動作による操作入力は受け付けられない。ユーザが誤ってタッチパネル110のA面210もしくはB面220のどちらか一方の操作面に触れてしまったとしても、その段階では操作コマンドは実行されないので、誤動作を防止できる。また、物理的な段差200または障壁230をタッチパネル110の境界に設ける構成では、指先を一方の操作面から他方の操作面にスライドさせるには、段差200または障壁230を乗り越える必要があるため、ユーザが気づかないうちに操作コマンドを発生させてしまうといったエラーは起こりにくい。
(2)故障しにくい
本実施の形態のタッチパネル110には、通常のボタンやスイッチなどの可動機構が存在しないため、それに起因する装置の変形もしくは破損などが発生せず、また、故障もしにくい。
(3)ブラインド操作ができる
本実施の形態のタッチパネルユニット100は、タッチパネル110の立体形状とコントローラ120におけるタッチ動作の検出アルゴリズムを適切に設計することにより、操作コマンドを実行する際に触知覚により操作入力したかどうかを認識できる。そのためタッチパネル110を見なくてもブラインド操作が可能である。たとえば暗い所でも操作できるため、電灯のスイッチとしての利用にも適する。また、カメラの各種操作スイッチに利用すれば、ファインダーを覗いている状態でも手探りでタッチパネル110のタッチ操作が可能である。
(4)安価に製造できる
本実施の形態のタッチパネル110は、スイッチとしての形状をあらわす構成部材と、抵抗膜方式や静電容量方式などのタッチパネルもしくは圧電素子などによるタッチセンサという、いずれも既存の安価な部材で構成される。また、複雑な機械的機構を必要としないため、加工にかかる手間は一般的なスイッチを製造するより少ない。これらの特徴により、タッチパネルユニット100を安価に製造することが可能になる。
(5)適用環境を拡張しやすい
一般に、ある装置に可動式のスイッチ部材が存在すると、スイッチを可動させるために必要な隙間部分から水や埃が侵入するため、防塵性や防水性を確保することが困難になる。本実施の形態のタッチパネルユニット100には可動機構が存在しないため、単純なコーティングによってスイッチの密閉性を確保でき、防塵や防水などの保護等級を上げることが容易である。なお、防水性を考慮する場合は、操作面のタッチパネルのセンシング方式は静電容量ではなく、抵抗膜などのように水濡れの影響を受けにくいものにする必要がある。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施の形態のタッチパネル110を曲面上に配置することもできる。タッチ面を曲面形状にすることで人体の一部に取り付けることもできる。また、ウェアラブルデバイスの一部に本実施の形態のタッチパネル110を設けることもできる。
10 接触点検知部、 20 ベクトル検知部、 30 判定部、 40 操作入力部、 100 タッチパネルユニット、 110 タッチパネル、 120 コントローラ、 130 電源、 140 境界、 200 段差、 230 障壁。

Claims (14)

  1. タッチパネル面上の境界をまたぐ際に触感に変化がもたらされるようにタッチパネル面の形状が構成されており、前記境界をまたぐタッチ動作により所定の操作入力を受け付け
    タッチパネル面における前記境界をまたぐ前の第1の面における接触と、前記境界をまたいだ先の第2の面における接触とを検知し、前記第1の面および前記第2の面における接触の検知結果にもとづいて前記境界をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定するコントローラを含み、
    前記コントローラは、前記第1の面への接触の検知後に、前記第2の面への接触を検知するとともに前記第1の面への接触の検知が途切れた場合に、前記境界をまたぐタッチ動作がなされたと判定することを特徴とするタッチパネルユニット。
  2. タッチパネル面上の境界をまたぐ際に触感に変化がもたらされるようにタッチパネル面の形状が構成されており、前記境界をまたぐタッチ動作により所定の操作入力を受け付け、
    タッチパネル面における前記境界をまたぐ前の第1の面における接触と、前記境界をまたいだ先の第2の面における接触とを検知し、前記第1の面および前記第2の面における接触の検知結果にもとづいて前記境界をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定するコントローラを含み、
    前記コントローラは、前記第1の面において前記第1の面から前記第2の面に向かう方向のスライドを検知した後に、前記第2の面において前記第1の面から前記第2の面に向かう方向のスライドを検知するとともに前記第1の面への接触の検知が途切れた場合に、前記境界をまたぐタッチ動作がなされたと判定することを特徴とするタッチパネルユニット。
  3. タッチパネル面上の前記境界には、段差または障壁が設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネルユニット。
  4. タッチパネル面上の前記境界においてタッチパネル面の質感が変わることを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネルユニット。
  5. タッチパネル面上の前記境界においてタッチパネル面に触れたときに知覚される温度が変わることを特徴とする請求項1または2に記載のタッチパネルユニット。
  6. タッチパネル面上に前記境界が複数設けられることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のタッチパネルユニット。
  7. タッチパネル面上の第1の方向および第2の方向に前記境界が設けられ、第1の方向の境界をまたぐタッチ動作と第2の方向の境界をまたぐタッチ動作によって受け付けられる操作入力が異なることを特徴とする請求項に記載のタッチパネルユニット。
  8. 前記コントローラは、前記第1の面への接触の検知が途切れる前に前記第2の面への接触の検知が途切れた場合、前記境界をまたぐタッチ動作が未完了であると判定し、所定の操作入力をキャンセルすることを特徴とする請求項またはに記載のタッチパネルユニット。
  9. 前記コントローラは、前記第1の面または前記第2の面において前記第2の面から前記第1の面に向かう方向のスライドを検知した場合、所定の操作入力をキャンセルすることを特徴とする請求項に記載のタッチパネルユニット。
  10. タッチパネル面上に前記境界が複数設けられた場合、前記コントローラは、またぐ境界の数に応じて操作入力量を漸増または漸減させることを特徴とする請求項からのいずれかに記載のタッチパネルユニット。
  11. タッチパネル面上の境界をまたぐ際に触感に変化がもたらされるようにタッチパネル面の形状が構成されたタッチパネルにおいて、前記境界をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定するステップと、
    前記境界をまたぐタッチ動作がなされた場合に、所定の操作入力を受け付けるステップと
    タッチパネル面における前記境界をまたぐ前の第1の面における接触と、前記境界をまたいだ先の第2の面における接触とを検知し、前記第1の面および前記第2の面における接触の検知結果にもとづいて前記境界をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定するステップとを含み、
    前記判定するステップは、前記第1の面への接触の検知後に、前記第2の面への接触を検知するとともに前記第1の面への接触の検知が途切れた場合に、前記境界をまたぐタッチ動作がなされたと判定することを特徴とする操作入力方法。
  12. タッチパネル面上の境界をまたぐ際に触感に変化がもたらされるようにタッチパネル面の形状が構成されたタッチパネルにおいて、前記境界をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定するステップと、
    前記境界をまたぐタッチ動作がなされた場合に、所定の操作入力を受け付けるステップと、
    タッチパネル面における前記境界をまたぐ前の第1の面における接触と、前記境界をまたいだ先の第2の面における接触とを検知し、前記第1の面および前記第2の面における接触の検知結果にもとづいて前記境界をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定するステップとを含み、
    前記判定するステップは、前記第1の面において前記第1の面から前記第2の面に向かう方向のスライドを検知した後に、前記第2の面において前記第1の面から前記第2の面に向かう方向のスライドを検知するとともに前記第1の面への接触の検知が途切れた場合に、前記境界をまたぐタッチ動作がなされたと判定することを特徴とする操作入力方法。
  13. タッチパネル面上の境界をまたぐ際に触感に変化がもたらされるようにタッチパネル面の形状が構成されたタッチパネルにおいて、前記境界をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定するステップと、
    前記境界をまたぐタッチ動作がなされた場合に、所定の操作入力を受け付けるステップと
    タッチパネル面における前記境界をまたぐ前の第1の面における接触と、前記境界をまたいだ先の第2の面における接触とを検知し、前記第1の面および前記第2の面における接触の検知結果にもとづいて前記境界をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定するステップとをコンピュータに実行させ
    前記判定するステップは、前記第1の面への接触の検知後に、前記第2の面への接触を検知するとともに前記第1の面への接触の検知が途切れた場合に、前記境界をまたぐタッチ動作がなされたと判定することを特徴とするプログラム。
  14. タッチパネル面上の境界をまたぐ際に触感に変化がもたらされるようにタッチパネル面の形状が構成されたタッチパネルにおいて、前記境界をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定するステップと、
    前記境界をまたぐタッチ動作がなされた場合に、所定の操作入力を受け付けるステップと、
    タッチパネル面における前記境界をまたぐ前の第1の面における接触と、前記境界をまたいだ先の第2の面における接触とを検知し、前記第1の面および前記第2の面における接触の検知結果にもとづいて前記境界をまたぐタッチ動作がなされたか否かを判定するステップとをコンピュータに実行させ、
    前記判定するステップは、前記第1の面において前記第1の面から前記第2の面に向かう方向のスライドを検知した後に、前記第2の面において前記第1の面から前記第2の面に向かう方向のスライドを検知するとともに前記第1の面への接触の検知が途切れた場合に、前記境界をまたぐタッチ動作がなされたと判定することを特徴とするプログラム。
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