JP2003337649A - 入力方法及び入力装置 - Google Patents

入力方法及び入力装置

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JP2003337649A JP2002144951A JP2002144951A JP2003337649A JP 2003337649 A JP2003337649 A JP 2003337649A JP 2002144951 A JP2002144951 A JP 2002144951A JP 2002144951 A JP2002144951 A JP 2002144951A JP 2003337649 A JP2003337649 A JP 2003337649A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジョグダイヤル型の入力装置の如き操作性が
良好で、かつ大きな設置スペースを必要としない入力装
置を提供する。 【解決手段】 生体又は物体の接触位置を所定の検出範
囲内で検出する接触検出センサ10,20,30と、接
触検出センサで検出した接触位置又は接触位置の変化に
対応して、所定の機能の入力を受け付ける入力処理を行
い、接触位置の所定量以上の変化がある毎に、駆動信号
を出力する制御手段47と、制御手段が出力する駆動信
号により、少なくとも接触検出センサの配置位置の近傍
を一時的に振動させるアクチュエータ40とを備えた。
センサに接触した位置が所定量変化する毎に、クリック
感に相当する振動が操作者側に伝わり、あたかもクリッ
ク感のあるダイヤルを回転操作させている場合と同様の
操作感が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、携帯用と
して比較的小型に構成された電子機器を操作するための
入力方法及び入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話端末などの電子機器にお
いて、複雑な入力操作が簡単に行えるようにするため
に、ジョグダイヤルと称される入力装置を備えたものが
実用化されている。図20は、従来のジョグダイヤル型
入力装置を備えた携帯電話端末の一例を示した図であ
る。この例では、携帯電話端末1を構成する筐体の正面
に、表示パネル2とダイヤルキー3などが配置してあ
り、筐体の側面に、ジョグダイヤル4が配置してある。
【0003】ジョグダイヤル4は、図20に矢印a,b
で示すように、一方及び他方に回転させることが可能な
回転部材で構成されて、なおなつ図20に矢印cで示す
ように、その回転軸方向に押すことが可能とされてい
る。この場合、回転部材の回転には、ある程度のクリッ
ク感を持たせるようにしてあり、例えば回転部材を数十
度程度の一定の角度回転させる毎に、メカニカルなクリ
ックが発生するようにしてある。
【0004】このようなジョグダイヤル4を用意するこ
とで、回転操作と押下操作とを組み合わせた多様な操作
が行える。例えば、矢印a又はb方向に回転させること
で、入力させる項目(例えば入力文字)の選択が行え、
矢印cで示す方向に押すことで、その選択された項目の
確定が行え、1つの操作手段を使用して、簡単に多様な
操作が行える効果を有する。そして、上述したように、
一定の角度回転させる毎に、メカニカルなクリックが発
生するようにしてあることで、ユーザはそのクリックが
発生した回数を頼りにして、どの程度(例えば何ステッ
プ)入力させたのか判り、操作性が向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のジョグダイヤル型の入力装置は、回転可能に配置
された操作部材が必要であるため、単純に押しボタンな
どを機器に配置する場合に比べて、入力装置としての部
品が比較的大型になる問題がある。図20に示した例で
は、ジョグダイヤル4を構成する操作部材は、筐体の外
側から見えている部分は、その部材の一部だけであり、
実際には破線で示す円形形状の部品であり、機器の内部
のかなりの容積をその部品の配置スペースに割いてい
る。従って、機器を小型化する上で、従来のジョグダイ
ヤル型の入力装置を配置するのが困難な場合が多々あ
る。
【0006】なお、図20の例では、携帯電話端末に適
用した例について説明したが、同様の操作手段(入力手
段)が配置されるその他の各種電子機器の場合にも、同
様の問題がある。
【0007】本発明はかかる点に鑑み、ジョグダイヤル
型の入力装置の如き操作性が良好で、かつ大きな設置ス
ペースを必要としない入力方法及び入力装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の入力方法は、生
体又は物体の接触位置を所定の検出範囲内で検出する検
出ステップと、この検出ステップで検出される接触位置
又は接触位置の変化に対応して、特定の入力を受け付け
る入力ステップと、検出ステップで接触位置の所定量以
上の変化がある毎に、少なくとも検出範囲の近傍を一時
的に振動させる振動ステップとを有するものである。
【0009】本発明の入力装置は、生体又は物体の接触
位置を所定の検出範囲内で検出する接触検出センサと、
接触検出センサで検出した接触位置又は接触位置の変化
に対応して、所定の機能の入力を受け付ける入力処理を
行い、接触位置の所定量以上の変化がある毎に、駆動信
号を出力する制御手段と、制御手段が出力する駆動信号
により、少なくとも上記接触検出センサの配置位置の近
傍を一時的に振動させるアクチュエータとを備えたもの
である。
【0010】本発明によると、生体又は物体の接触をセ
ンサで検出した位置又はその位置の変化に応じて、特定
の入力を受け付けるので、平面的な接触検出センサを使
用して入力の受け付けが可能になる。この場合、接触位
置の所定量以上の変化がある毎に、少なくとも検出範囲
の近傍を一時的に振動させることで、センサに接触した
ユーザ(又はセンサに接触した物体を介してユーザ)に
クリック感に相当する振動が伝わり、あたかもクリック
感のあるダイヤルを回転させている場合と同様の感触が
得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施の形態を説明する。
【0012】本例においては、電子機器を構成する筐体
の表面に配置して、ユーザが操作する入力装置としてあ
る。図1は、本例の入力装置を、ジョグダイアル型の入
力装置として構成した場合の1つの例を示した図であ
り、基板などの部品については分解して示してある。
【0013】機器の筐体10の入力装置が構成される部
分には、環状の円形に形成された凹部11を有してい
る。この環状の凹部11は、例えば、ユーザが指で触れ
たときに、この凹部11が形成された位置が触感で判る
程度に、筐体10を構成する樹脂の厚さを若干薄くする
ようにして形成してある。本例の場合には、この環状の
凹部11が、ユーザが指などで触れて操作する入力部に
相当する。なお、ここでは操作する位置が触感で判るよ
うに、環状の凹部11を形成させたものであり、円形の
突起などのその他の形状で、操作する位置が判るように
しても良い。或いは、形状的には筐体10の表面に凹部
や凸部を設けず、印刷などで操作する位置が判るように
しても良い。
【0014】凹部11の裏側には、2枚の基板20,3
0が配置してある。図1では説明のために各基板20,
30を離して示してあるが、実際には凹部11の裏側
に、2枚の基板20,30が密着した状態に配置してあ
る。各基板20,30を構成する素材は、絶縁性を有す
る比較的薄い材質のものとしてある。
【0015】ここでは、基板20の表面に、凹部11の
環状形状に合わせた円形の放射状で、複数の電極21が
ほぼ一定間隔で配置してある。基板30には、凹部11
の環状形状に合わせた円形形状の1個の電極31が配置
してある。電極21は、信号源41からの信号が、切換
スイッチ42を介して供給される送信電極として使用さ
れる。電極31は、電極に得られる信号を、増幅器43
側に供給する受信電極として使用される。
【0016】なお、ここでは電極21,31を2枚の基
板20,30に配置した例を示したが、それぞれの電極
21と電極31とが絶縁した状態であれば、同一基板上
に2つの電極21と電極31を配置しても良い。或い
は、1枚の基板の表面側に電極21を配置し、裏面側に
電極31を配置するようにしても良い。いずれの場合で
あっても、電極21と電極31の距離は非常に近接した
距離として、両電極21,31の間がコンデンサとして
機能するようにしてあり、両電極21,31間の容量結
合によって、送信電極21に印加される信号が、受信電
極31側に伝達される。ここで、両電極21,31の間
の容量値は、凹部11の表面に指などで触れることで、
その接触で発生する指と電極21,31間の容量結合に
よって変化する。本例の場合には、この容量値の変化を
電気的に計測して、接触位置を検出するようにしたもの
である。その検出処理の詳細については後述する。
【0017】そして本例においては、筐体10の凹部1
1の形成位置の裏面側になる、基板20,30の取付け
位置の近傍に、振動を伝えるアクチュエータとして、振
動子40が取付けてあり、パルス発生器48からのパル
ス信号の供給で、凹部11の近傍を振動させることがで
きる。この振動子40は、例えばピエゾ振動子やコイル
などが使用される。なお、振動子40は、その振動によ
り凹部11の形成位置の近傍を一時的に振動させること
が可能であれば、必ずしも凹部11の形成位置の裏面側
に配置する必要はない。
【0018】次に、これらの電極21,31と振動子4
0に接続される回路について説明すると、図1に示すよ
うに、信号源41を用意して、この信号源41から例え
ば特定の周波数の交流信号などの特定の信号を出力させ
る。信号源41から出力される信号は、切換スイッチ4
2を介して複数の電極21に順に供給する。電極21
は、既に説明したようにほぼ一定の角度位置毎に多数用
意されており、切換スイッチ42は、比較的短い周期で
各電極21を順に切換える処理を行って、用意された全
ての電極21に時分割で順番に信号源41からの信号が
供給されるようにする。
【0019】そして、各送信電極21からの信号を受信
する電極である電極31は、増幅器43が接続してあ
り、この増幅器43により電極31で受信した信号を増
幅した後、同期検波器44に供給する。同期検波器44
は、信号源41の出力信号についても供給され、増幅器
43の出力に含まれる、信号源41の出力信号の周波数
に同期した信号成分を検波する。検波された信号成分
は、ローパスフィルタ45に供給して直流化し、その直
流化された信号成分を、アナログ/デジタル変換器46
に供給して、信号受信強度をデジタルデータ化する。
【0020】アナログ/デジタル変換器46で得られた
データは、入力装置の制御を行うコントローラ47に供
給する。コントローラ47は、供給されるデータに基づ
いて操作状態を判断して、その操作状態の判断に基づい
て得られた指令を端子47aから出力する。本例の場
合、コントローラ47は、変換器46を介して供給され
るデータに基づいて信号強度の変化を判断して、その信
号強度の変化から凹部11の操作状態を判断する。
【0021】また、コントローラ47は、変換器46側
から供給されるデータに基づいて判断した凹部11の操
作状態により、パルス発生器48からのパルス信号の出
力を制御する。パルス発生器48が出力するパルス信号
としては、例えば20Hz程度の周波数のパルス信号を
1周期だけ出力させる。ここでは、コントローラ47
が、環状に形成された凹部11を触れる位置が一定の角
度変化したことを検出する毎(例えば30°毎など)
に、振動子40を一時的に振動させるパルス信号を出力
させる制御を行う。なお、コントローラ47は、入力装
置として単独で設けられた制御手段としても良いが、こ
の入力装置が組み込まれた電子機器のコントローラが兼
ねるようにしても良い。
【0022】次に、本例の入力装置で凹部11に触れた
状態を検出する原理を、図2,図3を参照して説明す
る。図2Aは、凹部11が形成された位置を1本の指で
触れた状態を示してあり、触れられる角度位置を、T
1,T2,T3,T4‥‥として示してある。この例で
は、位置T3と位置T4のほぼ中間位置を、1本の指で
触れた状態となっている。このように触れたとき、この
触れた角度位置に対応した電極を介して同期検波器44
で検波された信号の強度が、他の電極を介して同期検波
された信号の強度よりも弱くなる。
【0023】例えば、角度位置T1,T2,T3,T4
‥‥が、一定の間隔で配置された1本1本の電極21の
角度位置に対応していると想定すると、位置T1の電極
21に信号源41からの信号が供給されるタイミング
で、同期検波器44で検波された信号の受信信号強度
が、角度位置T1の信号強度になる。このようにして、
電極21が配置された全ての角度位置の信号強度を測定
して、コントローラ47内で、電極21が配置された角
度位置の間の信号強度を補間処理で生成させることで、
凹部11に全く指などが触れてない状態では、図2Bに
通常状態での信号受信強度の特性S0として示すよう
に、どの角度位置でもほぼ均一な信号強度となる。
【0024】これに対して、図2Aに示すように、位置
T3と位置T4のほぼ中間位置を、1本の指で触れた状
態では、その触れた角度位置での信号受信強度が他の位
置よりも低下した、図2Bに示した特性S1のようにな
る。
【0025】この触れた位置での信号受信強度の低下
は、触れた指と電極21,31との容量結合により発生
するものであり、指で触れた角度位置に、最も受信強度
が低下する。この受信強度の低下をコントローラ47が
判断することで、指が触れた角度位置がコントローラ4
7内で算出される。
【0026】図2の例では、凹部11の1箇所だけを触
れた例について説明したが、本例の原理での接触位置検
出では、凹部11の複数箇所を同時に触れることがあっ
ても、そのことを検出することができる。例えば、図3
Aに示すように、1本の指で角度位置T1の近傍を触
れ、他の1本の指で角度位置T6の近傍を触れること
で、この状態での信号受信強度は、図3Bに示すよう
に、無接触時のほぼ平坦な信号受信強度S0に比べて、
角度位置T1の近傍と、角度位置T6の近傍の2箇所
で、信号受信強度の低下のピークを特性S2となる。従
って、コントローラ47内で、それぞれのピーク位置を
算出することで、2本の指が触れた角度位置が求まる。
3箇所以上に同時接触した場合にも、同様の原理で検出
できる。
【0027】次に、このようにしてコントローラ47内
で凹部11の接触位置を検出することで行われる処理
を、図4のフローチャートを参照して説明する。まずコ
ントローラ47は、ジョグダイアルに相当する凹部11
に指が接触していることを検出したか否か判断する(ス
テップS11)。接触を検出しない場合には、接触を検
出するまで待機する。そして、接触を検出した場合に、
その接触を検出した指の接触位置(ここでは角度位置)
を検出する(ステップS12)。ここで、前回検出した
接触位置から一定量(ここでは一定角度)以上の変化が
あるか否か判断し(ステップS13)、一定量以上の変
化がある場合に、クリックの発生処理を行う(ステップ
S14)。
【0028】ここでのクリックの発生処理としては、コ
ントローラ47からパルス発生器48にパルス発生指令
を送り、パルス発生器48から単発的なパルス信号を振
動子40に供給して、振動子40を一時的に振動させ
て、凹部11に触れた指に一時的な振動を伝える処理で
ある。
【0029】そして、ステップS14でのクリック発生
処理を行った後、及びステップS13で一定量以上の変
化を検出しなかった場合には、ステップS15に移っ
て、そのときの接触位置の回転方向と回転量に応じた入
力処理を行う指令を、コントローラ47が端子47aか
ら出力させる。例えば、ジョグダイアルに相当する凹部
11の接触操作で、表示装置での表示画面のスクロール
を行うことが設定されている場合に、右回りに約180
°接触位置の回転を検出したとき、その180°に対応
した位置、画面を一方にスクロールさせる。また、左回
りに約90°接触位置の回転を検出したとき、その90
°に相当する位置だけ、画面を他方にスクロールさせ
る。このようにして入力処理を行った後、ステップS1
1の接触検出に戻る。
【0030】このようにして、回転つまみ等の可動部材
を全く使用しないで、従来のジョグダイアルに相当する
入力装置が構成できる。この場合、一定の角度以上、指
で触れる角度が変化する毎に、振動子40を一時的に振
動させて、クリック感に相当する振動を触れた指に伝え
るようにしたので、クリック感のあるジョグダイアルを
操作したのと同様の操作感が得られ、良好な操作性が確
保される。なお、図4のフローチャートでの処理例で
は、接触位置の回転検出に応じて入力処理を行うように
したが、回転を伴わない一時的又は継続的な接触を検出
した場合にも、それぞれの検出に対応した入力処理を行
うようにしても良い。
【0031】なお、図1に示した送信電極と受信電極の
配置例は、一例を示したものであり、その他の電極配置
で、接触位置を検出するようにしても良い。図5に示し
た構成は、環状の凹部11の裏側に配置される基板50
上に、放射状に複数の電極を配置する場合に、1個ずつ
交互に、第1群の電極51aと第2群の電極51bとに
分ける。第1群の電極51aには、信号源41から切換
スイッチ42aを介して時分割で信号を供給する。ま
た、切換スイッチ42aと連動して切換わる切換スイッ
チ42bを設けて、第2群の電極51bに得られる信号
を、時分割で増幅器43に供給する構成とする。
【0032】増幅器43の出力を処理する構成について
は、図1に示した構成と同様とする。即ち、増幅器43
の出力を同期検波器44に供給して、信号源41の出力
に同期した検波を行い、その検波信号をローパスフィル
タ45を通過させた後、アナログ/デジタル変換器46
でデータ化し、その変換されたデータをコントローラ4
7で判断させる。また、コントローラ47での判断状態
に基づいて、パルス発生器48から振動子40に供給す
るパルスの制御を行い、クリック感に相当する振動を発
生させる。
【0033】この図5に示す構成とした場合、環状の凹
部11に全く指等の接触がない場合には、隣接した第1
群の電極51aと第2群の電極51bとの間に形成され
る容量が、いずれの位置でもほぼ等しくなって、コント
ローラ47で検出される信号受信強度がほぼ一定とな
る。これに対して、環状の凹部11のいずれかの位置に
指等が接触した場合、その接触位置の下部に位置する第
1群の電極51aと第2群の電極51bとの間に形成さ
れる容量が、接触した指と両電極51a,51bとの容
量結合により変化して、その位置の信号受信強度が低下
することが、コントローラ47で検出される。従って、
指などの接触による特性として、図2,図3に示した例
と同様の特性となり、コントローラ47で指などの接触
位置が検出できることになる。図3に示すように、複数
位置での同時接触が検出できることも勿論である。
【0034】また、本例の入力装置を、押しボタン型の
スイッチ等の他の操作手段と組み合わせるようにしても
良い。図6に示した例は、本例の入力装置と押しボタン
型のスイッチとを組み合わせた例である。この例では、
図6に示すように、環状の凹部11の中央に、透孔12
を形成させて、その透孔12に円形などのボタン13を
嵌めるようにして、そのボタン13の押下で入力が行え
るスイッチとして構成してある。この場合、基板20,
30の中央にも透孔22,32を設けて、ボタン13の
軸14が基板20,30の透孔22,32を挿通した状
態で保持されるようにする。この場合、ボタン13は、
バネ等で若干押し上げられた状態で保持されるように構
成する。また、基板30上の受信電極31′は、中心寄
りまで面積を拡大した電極部として、ボタン13の押下
時にボタン13側の電極(図示せず)と電極31′が接
触するように構成する。
【0035】そして、ボタン13の底面側にも、信号源
41′から信号を供給するようにして、筐体10の透孔
12に嵌められたボタン13が操作されたとき(即ち押
されたとき)、その信号源41′から供給される信号
が、基板30上の電極31′に伝わるように構成する。
このようにしたことで、ボタン13が操作されたとき
に、電極31′で受信された信号が、増幅器43以降の
受信系回路で処理されて、コントローラ47でボタン1
3が押された状態に相当する信号が検出される。信号源
41′からボタン13側に供給する信号と、信号源4
1′から各送信電極21に供給する信号とは、例えば異
なる信号として、コントローラ47側で区別できるよう
にする。或いは、ボタン13側に供給する信号について
も、切換スイッチ42を経由して伝送するようにして、
各送信電極21と時分割で供給するようにしても良い。
なお、このボタン13の操作検出時には、振動子40は
振動させない。
【0036】このようにして構成したことで、凹部11
による操作手段と、押しボタン13による操作手段とが
組み合わされることになり、より高度な操作指示が可能
になる。このような構成とした場合の具体的な操作例の
詳細については、実際の機器と組み合わせた例として後
述する。なお、環状の凹部11の中央に配置される押し
ボタン型のスイッチについても、指などで触れるだけで
操作可能な接触検出センサを使用したスイッチとしても
良い。
【0037】また、ここまで説明した例では、円形の凹
部などで構成されたジョグダイアル型の入力装置として
構成した例としたが、本例の接触検出処理構成を適用し
た、その他の形状の入力装置として構成しても良い。例
えば、図7に示すように、直線状に接触検出部が伸びた
スライダ型の入力装置として構成しても良い。
【0038】この図7に示した例では、筐体10の表面
に、直線状の凹部15を形成させて、この直線状の凹部
15を指などで接触したことを検出できるように構成し
たものである。直線状の凹部15は、例えば、ユーザが
指で触れたときに、この凹部15が形成された位置が触
感で判る程度に、筐体10を構成する樹脂の厚さを若干
薄くする等の処理で形成してある。なお、凹部以外の形
状、或いは印刷なとで直線状の操作位置が判るようにし
ても良い。
【0039】凹部15の裏側には、2枚の基板20,3
0が配置してある。図7では説明のために各基板20,
30を離して示してあるが、実際には凹部15の裏側
に、2枚の基板20,30が密着した状態に配置してあ
る。各基板20,30を構成する素材は、絶縁性を有す
る比較的薄い材質のものとしてある。
【0040】ここでは、基板20の表面に、直線状の凹
部15の形状に合わせて直線状にほぼ一定間隔で並べら
れた複数の電極23が配置してある。基板30には、凹
部11の形状に合わせた直線状の1個の電極33が配置
してある。電極23は、信号源41からの信号が、切換
スイッチ42を介して供給される送信電極として使用さ
れる。電極33は、電極に得られる信号を、増幅器43
側に供給する受信電極として使用される。
【0041】なお、この図7の場合にも、既に説明した
図1例などと同様に、電極23,33を2枚の基板2
0,30に配置した例を示したが、それぞれの電極23
と電極33とが絶縁した状態であれば、同一基板上に2
つの電極23と電極33を配置しても良い。或いは、1
枚の基板の表面側に電極23を配置し、裏面側に電極3
3を配置するようにしても良い。いずれの場合であって
も、電極23と電極33の距離は非常に近接した距離と
して、両電極23,33の間がコンデンサとして機能す
るようにしてあり、両電極23,33間の容量結合によ
って、送信電極23に印加される信号が、受信電極33
側に伝達される。ここで、両電極23,33の間の容量
値は、凹部15の表面に指などで触れることで、その接
触で発生する指と電極23,33間の容量結合によって
変化する。本例の場合には、この容量値の変化を電気的
に計測して、接触位置を検出するようにしたものであ
る。
【0042】そして本例においては、筐体10の凹部1
5の形成位置の裏面側になる、基板20,30の取付け
位置の近傍に、振動子40が取付けてあり、パルス発生
器48からのパルス信号の供給で、凹部15の近傍を振
動させることができる。この振動子40は、例えばピエ
ゾ振動子やコイルなどが使用される。なお、振動子40
は、その振動により凹部15の形成位置の近傍を一時的
に振動させることが可能であれば、必ずしも凹部15の
形成位置の裏面側に配置する必要はない。
【0043】これらの電極23,33と振動子40に接
続される回路については、既に図1などで説明した構成
と同じである。即ち、信号源41を用意して、この信号
源41から例えば特定の周波数の交流信号などの特定の
信号を出力させる。信号源41から出力される信号は、
切換スイッチ42を介して複数の電極23に順に供給す
る。電極23は、ほぼ一定の間隔で多数用意されてお
り、切換スイッチ42は、比較的短い周期で各電極23
を順に切換える処理を行って、用意された全ての電極2
3に時分割で順番に信号源41からの信号が供給される
ようにする。
【0044】そして、各送信電極23からの信号を受信
する電極である電極33には、増幅器43が接続してあ
り、この増幅器43の出力を同期検波器44で検波し、
検波出力をローパスフィルタ45に供給して直流化し、
フィルタ出力をアナログ/デジタル変換器46に供給し
て、信号受信強度をデジタルデータ化する。
【0045】アナログ/デジタル変換器46で得られた
データは、入力装置の制御を行うコントローラ47に供
給する。コントローラ47は、供給されるデータに基づ
いて操作状態を判断して、その操作状態の判断に基づい
て得られた指令を端子47aから出力する。本例の場
合、コントローラ47は、変換器46を介して供給され
るデータに基づいて信号強度の変化を判断して、その信
号強度の変化から凹部15の操作状態を判断する。
【0046】また、コントローラ47は、変換器46側
から供給されるデータに基づいて判断した凹部15の操
作状態により、パルス発生器48からのパルス信号の出
力を制御する。ここでは、コントローラ47が、直線状
に形成された凹部15を触れる位置が一定の距離変化し
たことを検出する毎(例えば1cm毎など)に、振動子4
0を一時的に振動させるパルス信号を出力させる制御を
行う。
【0047】この図7の構成の入力装置で、凹部15に
触れた状態を検出する原理については、図1などに示し
た環状の凹部11に触れた状態を検出する原理と全く同
様であり、指などの接触による容量の変化に連動した信
号受信強度の変化を検出して、接触位置を検出するもの
である。複数の位置を同時に触れた場合についても、そ
の接触位置を図3に示した原理で検出できる。そして、
コントローラ47は、その検出した位置の変化量などに
応じて、入力処理を行う。また、接触する位置の変化が
一定距離になる毎に、振動子40が一時的に振動して、
クリック感に相当する振動が伝わる。
【0048】なお、スライダ型の入力装置とした場合の
電極配置についても、その他の配置としても良い。例え
ば図8に示すように、直線状の凹部15の裏側に配置さ
れる基板50上に、直線状に複数の電極を一定間隔で並
べる場合に、1個ずつ交互に、第1群の電極52aと第
2群の電極52bとに分ける。第1群の電極52aに
は、信号源41から切換スイッチ42aを介して時分割
で信号を供給する。また、切換スイッチ42aと連動し
て切換わる切換スイッチ42bを設けて、第2群の電極
52bに得られる信号を、時分割で増幅器43に供給す
る構成とする。
【0049】増幅器43の出力を処理する構成について
は、図7に示した構成と同様とする。即ち、増幅器43
の出力を同期検波器44に供給して、信号源41の出力
に同期した検波を行い、その検波信号をローパスフィル
タ45を通過させた後、アナログ/デジタル変換器46
でデータ化し、その変換されたデータをコントローラ4
7で判断させる。また、コントローラ47での判断状態
に基づいて、パルス発生器48から振動子40に供給す
るパルスの制御を行い、クリック感に相当する振動を発
生させる。
【0050】この図8に示す構成とした場合にも、接触
した位置の受信電極52bの受信信号強度が低下して、
その位置に接触があることがコントローラ47で検出さ
れる。この例の場合についても、複数位置での同時接触
の検出についても可能である。
【0051】次に、ここまで説明した入力装置を、電子
機器に装着させた例について説明する。図9は、携帯用
のオーディオ機器に適用した例を示した図である。この
例では、携帯用のオーディオ機器100として、ヘッド
ホン接続用のジャック101を備えて、ヘッドホン10
2のプラグ103をジャック101に接続する。そし
て、機器100内の媒体(半導体メモリなど)に記憶
(記録)されたオーディオ信号を再生させて、その再生
されたオーディオをヘッドホン102で聴取するもので
ある。機器100の表面には、再生状況などを表示させ
る表示部104を備える。そして、この表示部104に
隣接して、機器100を構成する筐体の表面に、環状操
作部(凹部)111と、その環状操作部の中心に配され
た押しボタン部112とで構成される、いわゆるジョグ
ダイアル型の本例の入力装置が配置してある。この入力
装置は、例えば図6に示した構成で実現される。
【0052】このように環状操作部111と押しボタン
部112とが配置された状態での操作例としては、例え
ば、図10A〜図10Gに示したような操作例がある。
即ち、押しボタン部112を押す操作(図10A)、環
状操作部111を指で回すように触れる回転操作(図1
0B)、環状操作部111の右端から押しボタン部11
2を通過して環状操作部111の左端まで指を移動させ
る操作(図10C)、押しボタン部112を押してから
左側に移動させる操作(図10D)、押しボタン部11
2を押してから右側に移動させる操作(図10E)、環
状操作部111の左端を触れてから押しボタン部112
を押す操作(図10F)、環状操作部111の右端を触
れてから押しボタン部112を押す操作(図10G)、
などが行える。
【0053】この操作を入力装置のコントローラで検出
した場合に、それぞれの操作に応じた操作モードを設定
して、その操作モードでの入力処理を行うようにするこ
とで、環状操作部111と押しボタン部112とを使用
して、このオーディオ機器100の多様な操作が可能に
なる。
【0054】図11のフローチャートは、図10に示し
たような各操作状態をコントローラで判別する処理例で
ある。例えば、まずコントローラは、押しボタンの操作
があるか否か判断し(ステップS21)、押しボタンの
操作を検出した場合には、押しボタンの操作検出後に、
接触センサとして構成された環状操作部での接触の検出
の有無を判断する(ステップS22)。ここで、環状操
作部での接触を検出しない場合には、押しボタンの操作
だけであると判断して、ステップS23に移って、押し
ボタン操作の入力受け付け処理を行う。このステップS
23の入力受け付け処理は、例えば図10Aの操作に相
当する。
【0055】ステップS22で、環状操作部での接触を
検出した場合には、接触した位置を判断する(ステップ
S24)。そして、ステップS25に移って、押しボタ
ンの操作と、その後の環状操作部での特定位置の接触に
対応した入力受け付け処理を行う。このステップS25
の入力受け付け処理は、例えば図10D、或いは図10
Eの操作に相当する。
【0056】ステップS21で、押しボタンの操作を検
出しない場合には、ステップS26に移って、接触セン
サとして構成された環状操作部での接触の検出の有無を
判断する。ここで、環状操作部での接触を検出しない場
合には、ステップS21の判断に戻り、いずれかの操作
があるまで待機する。そして、ステップS26で環状操
作部での接触を検出した場合には、接触した位置を判断
する(ステップS27)。さらに、その接触した位置
が、凹部の円周方向に沿って変化するか否か判断し(ス
テップS28)、円周方向に沿って接触位置が変化する
ことを判断した場合に、その変化量と変化する方向を判
断して(ステップS29)、その判断した方向及び変化
量に対応した入力入力受け付け処理を行う(ステップS
30)。このステップS30の入力受け付け処理は、例
えば図10Bの操作に相当する。
【0057】ステップS28で、円周方向に沿った接触
位置の変化を検出しない場合には、押しボタンの操作が
あるか否か判断し(ステップS31)、押しボタンの操
作を検出しない場合には、ステップS21の判断に戻
り、いずれかの操作があるまで待機する。ステップS3
1で、押しボタンの操作を検出した場合には、さらにそ
の後に接触センサとして構成された環状操作部での接触
の検出の有無を判断する(ステップS32)。この判断
で、環状操作部での接触を検出しない場合には、環状操
作部での特定位置の接触操作と、その後の押しボタンの
操作とに対応した入力受け付け処理を行う(ステップS
33)。このステップS33の入力受け付け処理は、例
えば図10F、或いは図10Gの操作に相当する。
【0058】ステップS32の判断で、環状操作部での
接触を検出した場合には、接触した位置を判断する(ス
テップS34)。そして、環状操作部での接触操作と、
その後の押しボタンの操作と、さらにその後の環状操作
部での接触操作とに対応した入力受け付け処理を行う
(ステップS35)。このステップS35の入力受け付
け処理は、例えば図10Cの操作に相当する。
【0059】このようにして、図10に示したそれぞれ
の操作例をコントローラで判別することが可能になる。
ここでは、オーディオ機器100としての操作例である
ので、それぞれの操作を、オーディオ機器が必要な各機
能の操作に割当てることで、オーディオ機器が必要とす
る種々の操作が、操作部111と押しボタン部112だ
けを使用して可能になる。例えば、図10Bに示した回
転操作を、再生音量調整に割当て、図10Aに示した押
しボタン部112だけの操作を、再生停止操作に割当
て、その他の操作を、再生開始やトラック送りなどに割
当てることで、オーディオ再生に必要な殆どの操作が可
能になる。
【0060】そして、このような複雑な操作が可能な入
力装置であるのに、環状操作部111については、内部
に配置された電極を使用して接触を検出する構成である
ため、非常に薄型に入力装置を構成でき、小型のオーデ
ィオ機器100に組み込むことが容易である。そして、
操作性については、環状操作部111を使用して操作す
る際には、接触位置の移動に対応して、振動が発生する
ようにしたので、従来のジョグダイアル型の入力装置の
ような、クリック感のあるローラを回転させる場合と同
様のクリック感に相当する感触が得られ、良好な操作性
が得られる。
【0061】図9の例では、オーディオ機器に本例の入
力装置を適用した例としたが、その他の電子機器にも本
例の入力装置は適用可能である。例えば、図12に示す
ように、携帯電話端末200に配置しても良い。即ち、
携帯電話端末200として、第1筐体201と第2筐体
202とが、接合部203で接合されて、折り畳み可能
に構成されたものとする。この場合、第1筐体201に
ダイアルキーや機能キーなどのキー204が配置され、
第2筐体202に表示部205が配置されて、さらに第
1筐体201に、環状操作部(凹部)211と、その操
作部211の中心の押しボタン部212とを配置し、い
わゆるジョグダイアル型の本例の入力装置が配置してあ
る。
【0062】ここでの押しボタン部212については、
単純な押しボタンによるスイッチではなく、複数個(例
えば4個)の押しボタンを組み合わせて、押す位置によ
り上下左右などの方向が指定できる押しボタンとしてあ
る。そして、その押しボタン部212を囲むようにし
て、指等の接触の検出で入力が行える環状操作部211
が配置してある。この入力装置は、例えば図6に示した
構成の入力装置が適用できる。但し、押しボタン部21
2は、ボタンの数が異なるので、図6に示した構成とは
若干変更する必要がある。
【0063】このように構成される入力装置を携帯電話
端末200が備えることで、この電話端末が必要とする
種々の入力操作が、環状操作部211と押しボタン部2
12とを使用して行える。この携帯電話端末の場合に
も、環状操作部211が薄型に構成できるので、薄型の
携帯電話端末に組み込むことが容易である。そして、操
作性についても、良好な操作性が確保される。即ち、環
状操作部211を使用して操作する際には、接触位置の
移動に対応して、振動が発生するようにしたので、従来
のジョグダイアル型の入力装置のような、クリック感の
あるローラを回転させる場合と同様のクリック感に相当
する感触が得られ、良好な操作性が得られる。
【0064】なお、この携帯電話端末200に本例の入
力装置を組み込む場合に、入力装置の近傍を振動させる
振動手段として、図1などで説明した専用の振動子40
を使用する構成としても良いが、例えば携帯電話端末
が、着信時に端末を振動させて着信を知らせる機能を備
えた端末である場合に、その着信時に振動させる振動手
段を使用して、環状操作部211での操作時に端末を一
時的に振動させるようにしても良い。逆に、本例の入力
装置が備える振動子40を、操作部での操作時に振動さ
せるだけでなく、着信時に端末を振動させる振動手段と
しても使用するようにしても良い。
【0065】また、この例では環状操作部211につい
ては、図12に示すように、完全な真円形状ではなく楕
円形状としてあるが、本例の操作部は、従来のジョグダ
イアルのように部材が物理的に回転する機構ではないの
で、適用される機器の形状に合わせて、操作部の形状を
任意に変更可能である。
【0066】次に、スライダ型の入力装置として構成さ
れた本例の入力装置を、電子機器に組み込んだ例につい
て説明する。図13は、PDA(Personal Didital Ass
istants )と称される携帯用のデータ処理端末に、本例
のスライダ型の入力装置を組み込んだ例である。PDA
300は、薄型の縦長の筐体に構成させてあり、正面に
比較的大型の表示部301が配置してあり、その下側に
は、数個の操作キー303が配置してある。表示部30
1には、受信した電子メールやスケジュールなどの文字
データの表示や、端末内のメモリに記憶された地図デー
タの表示などが行える。なお、本例のPDA300は、
地図を表示させる場合には、複数段階に表示縮尺を変化
させることができるようにしてある。
【0067】そして、ここでは四角形の表示部301の
3辺の縁に沿って、スライダ型操作部311,312,
313が配置してある。即ち、表示部301の左脇にス
ライダ型操作部311が、右脇にスライダ型操作部31
2が、下側にスライダ型操作部313が、それぞれ配置
してある。各スライダ型操作部311,312,313
は、例えば図7又は図8に示した入力装置として構成
し、操作部を指などで触れることで操作できるようにす
る。この場合、図3に示した原理により、複数箇所の同
時接触についても検出できる構成とする。
【0068】ここでは、スライダ型操作部311,31
2,313を使用した入力処理として、主として表示部
301で表示される画面に関連した処理を行うようにし
てある。図14は、操作状態の例を示した図である。こ
こでは、少なくとも3種類の操作が行えるようにしてあ
る。
【0069】即ち、表示部301に地図などを表示させ
た場合に、図14Aに示すように、スライダ型操作部を
1本の指で触れて、その触れる位置を移動させること
で、その移動に伴って、表示画面(地図など)の表示範
囲をスクロールさせるようにしてある。この場合、縦方
向の表示範囲のスクロールは、縦に配置されたスライダ
型操作部311又は312の操作で行われ、横方向の表
示範囲のスクロールは、横に配置されたスライダ型操作
部313の操作で行われる。
【0070】そして、地図が表示された場合に、図14
Bに示すように、スライダ型操作部を2本の指で触れ
て、その2本の指の間隔が広がるように操作があった場
合、或いは2本の指の間隔が狭くなるような操作があっ
た場合に、表示地図の縮尺を変化させるようにしてあ
る。例えば、2本の指の間隔が広がるような操作があっ
た場合に、表示地図の縮尺を小さくして、一部の範囲だ
けが拡大された地図を表示部301に表示させる。ま
た、2本の指の間隔が狭まるような操作があった場合
に、表示地図の縮尺を大きくして、広い範囲が縮小され
て表示される地図を表示部301に表示させる。
【0071】また、図14Cに示すように、左側のスラ
イダ型操作部311と右側のスライダ型操作部312と
が同時に触れられて操作された場合には、この機器の設
定状況などを調整する調整モードとなって、調整が行わ
れるようにしてある。
【0072】図14A,図14Bに示した画面のスクロ
ールや拡大,縮小に関する操作があった場合の、コント
ローラでの処理例を、図15のフローチャートを参照し
て説明する。まず、いずれかの操作部の1箇所だけで接
触を検出したか否か判断する(ステップS41)。この
判断で、1箇所だけでの接触を検出した場合には、その
接触する位置が変化しているか否か判断する(ステップ
S42)。接触位置が変化しない場合には、ステップS
41の判断に戻って待機する。
【0073】ステップS42の判断で、接触位置が変化
した場合には、その接触位置の変化量に応じた画面のス
クロールを行う(ステップS43)。このときのスクロ
ールは、接触位置が変化する方向に対して行う。即ち、
左右のスライダ型操作部311又は312で上方向への
接触位置の変化を検出した場合には、表示画面を上方向
にスクロールさせ、左右のスライダ型操作部311又は
312で下方向への接触位置の変化を検出した場合に
は、表示画面を下方向にスクロールさせる。また、下側
のスライダ型操作部313で左方向への接触位置の変化
を検出した場合には、表示画面を左方向にスクロールさ
せ、下側のスライダ型操作部313で右方向への接触位
置の変化を検出した場合には、表示画面を右方向にスク
ロールさせる。
【0074】また、ステップS41の判断で、1箇所だ
けでの接触でないと判断した場合には、1つの操作部内
での2箇所の同時接触であるか否か判断する(ステップ
S44)。この判断で、2箇所の同時接触以外であると
判断したときには、ステップS41の判断に戻って待機
する。ステップS44での判断で、2箇所の同時接触で
あると判断した場合には、その接触した2箇所の間の幅
が広がるように変化しているか否か判断する(ステップ
S45)。ここで広がっていると判断した場合には、そ
の広がった幅に応じて、表示地図の縮尺を、小縮尺に変
化させる(ステップS46)。例えば、1つの操作部に
触れた2つの指の間隔が、約1cm広がる毎に、1ステッ
プずつ表示縮尺が、小縮尺の拡大された地図に変化する
ようにしてある。
【0075】また、ステップS45での判断で、2箇所
の間の幅が広がってないと判断た場合には、接触した2
箇所の間の幅が狭まるように変化しているか否か判断す
る(ステップS47)。ここで狭まっていると判断した
場合には、その狭まった幅に応じて、表示地図の縮尺
を、大縮尺に変化させる(ステップS48)。例えば、
1つの操作部に触れた2つの指の間隔が、約1cm狭くな
る毎に、1ステップずつ表示縮尺が、大縮尺の縮小され
た地図に変化するようにしてある。
【0076】ステップS47で狭まっていることが検出
されない場合には、ステップS41の判断に戻って待機
する。また、ステップS43,S46,S48の入力処
理が行われた後にも、ステップS41に戻って、次の操
作があるまで待機する。
【0077】この図15のフローチャートに示すように
処理されることで、表示された地図などのスクロール
と、表示縮尺の設定が、スライド型の操作部を使用して
簡単に操作できる。なお、ここでは地図を表示させる例
としたので、表示縮尺を変化させるようにしたが、地図
以外の文字や図形などが表示された際に、同様の処理
で、表示倍率を変化させるようにしても良い。即ち、2
本の指の間隔が広がるような操作があった場合に、表示
倍率を高くするような拡大処理を行い、2本の指の間隔
が狭まるような操作があった場合に、表示倍率を低くす
るような縮小処理を行うようにしても良い。
【0078】次に、図14Cに示したような、2つのス
ライダ型操作部311,312が同時に操作された場合
の、コントローラの制御により処理例を、図16のフロ
ーチャートを参照して説明する。まずコントローラは、
調整モードとなるような操作があるか否か判断する(ス
テップS51)。ここでは、2つの操作部311,31
2が同時に接触することを検出した場合に、調整モード
とする。このような接触状態を検出しない場合には、そ
のままで待機する。なお、調整モードとなるような操作
については、別のキー等の操作を必要とするようにして
も良い。
【0079】この処理で調整モードとなった場合には、
例えば図14Cに示すように、表示部301上の画面の
左寄りに、調整項目の一覧を表示させ、その中の1つの
調整項目が選択されていることを表示させる。また、画
面の右寄りには、その選択された項目についての調整量
を表示させる。図14Cの表示例では、画面の明るさを
調整する〔Brightness〕が調整項目として選
択されて、調整量として明るさ45%が設定されている
状態を示してある。
【0080】ステップS51で調整モードとなったこと
が検出されて、調整画面を表示させた場合には、左側の
操作部311で検出される接触位置が変化するか否か判
断する(ステップS52)。ここで、左側の操作部31
1で検出される接触位置が変化した場合には、その位置
の変化量に応じて調整項目を変化させ、表示についても
対応して変化させる(ステップS53)。例えば、図1
4Cに示すように、〔Brightness〕が調整項
目として選択された状態で、操作部311で検出される
接触位置が上側に少し変化したとき、〔Brightn
ess〕の上側に表示された〔Volume〕に変化さ
せる。
【0081】ステップS52で左側の操作部311の接
触位置の変化が検出されない場合、及びステップS53
で調整項目を変化させた処理を行った後には、ステップ
S54に移って、右側の操作部312で検出される接触
位置が変化するか否か判断する。ここで、右側の操作部
312で検出される接触位置が変化した場合には、その
位置の変化量に応じて、そのとき選定されている調整項
目についての調整量を変化させ、表示についても対応し
て変化させる(ステップS55)。例えば、図14Cに
示すように、〔Brightness〕が調整項目とし
て選択された状態で、操作部312で検出される接触位
置が上側又は下側に変化したとき、現在の調整量45%
から値を上又は下に変化させる。
【0082】その後、調整モードを終了させる処理が行
われたか否か判断する(ステップS56)。ここでの判
断としては、例えば、左側の操作部311の接触位置の
変化で設定される調整項目の1つに、調整モード終了と
表示された項目を設けて、左側の操作部311の操作
で、その項目が選択された場合に、調整モードを終了さ
せる。或いは、2つの操作部311,312での接触
が、ある程度の時間ない状態になった場合に、調整モー
ドを終了させる。或いはまた、いずれかのキーの操作で
調整モードを終了させる。調整モードの終了処理が行わ
れない場合には、ステップS52の判断に戻る。
【0083】このようにして、左右2つのスライダ型操
作部311,312を使用して、PDA300を持った
手の指などを使用して、簡単に機器に設定されるデータ
の調整作業を行うことができる。ここでは調整を行う例
について説明したが、その他の入力作業を、同様の処理
で行うようにしても良い。
【0084】次に、スライダ型の入力装置として構成さ
れた本例の入力装置を、別の電子機器に組み込んだ例に
ついて説明する。図17は、カード型のデータ処理端末
(以下カード型機器と称する)に、本例のスライダ型の
入力装置を組み込んだ例である。本例のカード型機器4
00は、カード状の薄型の筐体に構成させてあり、表示
部401などを備え、機器(即ちカード)の端面の表面
にスライダ型操作部411が配置してあり、さらに、裏
面側にも、スライダ型操作部411の裏になる位置に、
スライダ型操作部411が配置してある。
【0085】各スライダ型操作部411,412は、例
えば図7又は図8に示した入力装置として構成し、操作
部を指などで触れることで操作できるようにする。この
場合、図3に示した原理により、複数箇所の同時接触に
ついても検出できる構成とする。
【0086】図18は、機器400の操作状態の例を示
した図である。ここでは、各面の操作部411,412
を単独で使用した操作の他に、表裏両面の操作部41
1,412を同時に使用した操作が行えるようにしてあ
る。即ち、図18Aに示すように、カード型機器400
の操作部411,412が配置された端面を、2本の指
で挟むようにして、操作部411,412に触れて、そ
の触れた一方の指で表側の操作部411を触れる位置を
上側に移動させ、他方の指で裏側の操作部412を触れ
る位置を下側に移動させる。このように2本の指の間隔
を広げるように操作することで、例えば、上述したPD
A300での図14Bに示した例と同様に、表示部40
1で表示される画面の表示縮尺や表示倍率を一方に変化
させるズーム処理を行う。また、図18Aの操作とは逆
に、2本の指の間隔を狭くするように操作した場合に、
画面の表示倍率や表示縮尺(又は表示倍率)を逆方向に
変化させる。
【0087】また、図18Bに示すように、カード型機
器400の操作部411,412が配置された端面を、
2本の指で挟むようにして、操作部411,412に触
れて、その触れた2本の指を、ほぼ同時に下側に移動さ
せたとき、表示部401で表示される画面の表示位置
を、下側にスクロールさせる。また、図18Bの操作と
は逆に、2本の指を、ほぼ同時に上側に移動させたと
き、表示部401で表示される画面の表示位置を、上側
にスクロールさせる。
【0088】このように入力処理を行う場合のコントロ
ーラでの処理例を、図19のフローチャートを参照して
説明すると、まず表裏のスライダ型操作部411,41
2で同時に接触していることを検出したか否か判断する
(ステップS61)。この判断で、いずれか一方の操作
部だけが接触した状態、或いは全く接触がない状態を検
出した場合には、図示しない他の処理に移る。そして、
操作部411,412で同時に接触していることを検出
した場合には、その接触した位置が、表裏のスライダ型
操作部411,412で同じ方向に変化しているか否か
判断する(ステップS62)。ここで、同じ方向に変化
していると判断した場合には、ステップS63に移っ
て、表示のスクロール処理を行う。
【0089】また、ステップS62で、同じ方向への変
化を検出しない場合には、表裏のスライダ型操作部41
1,412で異なる方向に変化しているか否か判断する
(ステップS63)。ここで、異なる方向に変化してい
ると判断した場合には、ステップS64に移って、表示
のズーム処理を行う。
【0090】このように表と裏の両面にスライダ型操作
部411,412を設けて、その2つのスライダ型操作
部411,412の操作状態により、表示のスクロール
処理やズーム処理を行うことで、例えばカード型機器4
00を片手で持ちながら、その持った手の指だけを使用
して、高度な操作が可能になる。なお、ここでは表示の
スクロール処理とズーム処理を行うようにしたが、機器
400が必要なその他の機能の入力処理を、同様の操作
で行うようにしても良い。
【0091】なお、ここまで説明した機器100,20
0,300,400は、ジョグタイアル型又はスライダ
型の操作部を適用する機器の例を示したものであり、こ
れらの機器100〜400以外の各種電子機器にも、本
例の操作部が適用できることは勿論である。
【0092】また、図1〜図8に示した入力装置の例で
は、振動子40を備えて、接触位置の検出に基づいて一
時的な振動を加えて、クリック感を持たせる構成とした
が、適用される機器によっては、このような振動手段を
省略して、振動させない構成としても良い。また、振動
子40を備えた場合であっても、操作モードによって
は、振動しない構成としても良い。
【0093】また、図1〜図8に示した入力装置の回路
構成では、各電極に時分割で信号を印加するようにし
て、時分割で各電極を伝わる信号を検出するようにした
が、その他の構成や処理で、各電極を伝わる信号を検出
するように構成しても良い。
【0094】また、ここまで説明した例では、入力装置
は、生体である指の接触を、環状又は直線状の凹部など
の決められた範囲内で検出するようにしたが、入力用の
ペンなどの生体以外の物体の接触を検出して、その接触
の検出に基づいて入力処理を行うようにしても良いこと
は勿論である。
【0095】
【発明の効果】本発明によると、生体又は物体の接触を
センサで検出した位置又はその位置の変化に応じて、特
定の入力を受け付けるので、平面的な接触検出センサを
使用して入力の受け付けが可能になる。そして、センサ
に接触する位置の所定量以上の変化がある毎に、少なく
とも検出範囲の近傍を一時的に振動させることで、セン
サに接触したユーザ(又はセンサに接触した物体を介し
てユーザ)にクリック感に相当する振動が伝わり、あた
かもクリック感のあるダイヤルを回転させている場合と
同様の感触が得られ、良好な操作性が得られる。
【0096】この場合、接触検出センサとして、検出範
囲内に所定状態で配置された送信電極と受信電極とで構
成し、受信電極に得られる特定信号の信号強度に基づい
て、接触位置を検出するようにしたことで、接触位置の
検出が簡単かつ確実に検出できる。
【0097】また、このように送信電極と受信電極を配
置して接触位置を検出する場合に、受信電極で受信され
る信号の強度に基づいて、複数箇所の同時接触を検出す
るようにしたことで、複数の同時接触を簡単かつ良好に
検出できるようになる。
【0098】また、接触検出センサの検出範囲を環状の
範囲とすることで、検出範囲がエンドレス構成となり、
入力指示できるステップ数などに制約がなくなる。
【0099】また、接触検出センサの検出範囲を環状の
範囲として、その環状の範囲の内側に、押しボタン型の
スイッチを配置したことで、接触検出センサの操作と押
しボタン型のスイッチの操作とを組み合わせた高度な入
力処理が可能になる。例えば、接触検出センサでの接触
の検出と、押しボタン型のスイッチの操作の検出の、2
つの検出の検出パターンに応じて、入力を受け付ける機
能を変化させることで、種々の機能の操作に対応できる
ようになる。
【0100】また、接触検出センサの検出範囲を直線状
の範囲とすることで、スライダ形式の入力装置として構
成されることになり、機器の形状に合わせて入力装置を
良好に配置できる。例えば、文字又は図形の表示を行う
表示手段のいずれかの辺に隣接して、この直線状の検出
範囲を配置することで、表示装置と一体となった良好な
配置ができる。
【0101】このように表示手段に隣接した配置した場
合には、接触検出センサの接触の検出により、表示手段
での表示に関する機能の入力を受け付けるようにするこ
とで、表示に関連した操作が良好に行えるようになる。
【0102】さらに、1つ又は複数の接触検出センサで
ほぼ同時に検出した2箇所の接触位置が、相互に接近す
るように変化した場合と、相互に離れるように変化した
場合に、表示手段での表示の倍率又は縮尺を、一方又は
他方に変化させる機能の入力を受け付けるようにしたこ
とで、表示の倍率又は縮尺の操作が非常に簡単に行える
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による入力装置の構成例
(ジョグダイヤル型の例1)を示した説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態による入力装置を触れた
状態(図2A)とその出力特性例(図2B)を示した説
明図である。
【図3】本発明の一実施の形態による入力装置を2箇所
同時に触れた状態(図3A)とその出力特性例(図3
B)を示した説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態による入力検出に基づい
た処理例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施の形態による入力装置の構成例
(ジョグダイヤル型の例2)を示した説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態による入力装置の構成例
(プッシュスイッチと組み合わせた例)を示した説明図
である。
【図7】本発明の一実施の形態による入力装置の構成例
(スライダ型の例1)を示した説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態による入力装置の構成例
(スライダ型の例2)を示した説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態による入力装置をオーデ
ィオ機器に適用した例を示した斜視図である。
【図10】本発明の一実施の形態によるジョグダイヤル
型の入力装置の操作例を示した説明図である。
【図11】図10の操作例による入力判断例を示したフ
ローチャートである。
【図12】本発明の一実施の形態による入力装置を携帯
電話端末に適用した例を示した斜視図である。
【図13】本発明の一実施の形態による入力装置をPD
Aに適用した例を示した斜視図である。
【図14】本発明の一実施の形態によるスライダ型の入
力装置の操作例を示した説明図である。
【図15】図14の操作例による処理例を示したフロー
チャートである。
【図16】図14の操作例による調整モードの場合の処
理例を示したフローチャートである。
【図17】本発明の一実施の形態による入力装置をカー
ド型機器に適用した例を示した斜視図である。
【図18】図17の例の機器の操作例を示した説明図で
ある。
【図19】図18の操作例による処理例を示したフロー
チャートである。
【図20】従来のジョグダイヤル型の入力装置を備えた
携帯電話端末の一例を示した斜視図である。
【符号の説明】
10…筐体、11…凹部、12…透孔、13…ボタン、
14…軸、15…凹部、20…基板、21…電極、22
…透孔、23…電極、30…基板、31,31′…電
極、32…透孔、33…電極、40…振動子、41,4
1′…信号源、42,42a,42b…切換スイッチ、
43…増幅器、44…同期検波器、45…ローパスフィ
ルタ、46…アナログ/デジタル変換器、47…コント
ローラ、48…パルス発生器、50…基板、51a,5
1b,52a,52b…電極、100…オーディオ機
器、101…ジャック、102…ヘッドホン、103…
プラグ、104…表示部、111…環状操作部(凹
部)、112…押しボタン部、200…携帯電話端末、
201…第1筐体、202…第2筐体、203…接合
部、204…キー、205…表示部、211…環状操作
部(凹部)、212…押しボタン部、300…PDA、
301…表示部、303…操作キー、311,312,
313…スライダ型操作部、400…カード型機器、4
01…表示部、411,412…スライダ型操作部
フロントページの続き Fターム(参考) 5B020 DD05 DD43 FF16 5G046 AA01 AB03 AC21 AC24 AC39 AD02 AD03 AD06 AD09 AD22 AD23 AE02 AE09 5G052 AA23 AA24 BB01 BB10 JA02 JA08 JB20 JC20

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体又は物体の接触位置を所定の検出範
    囲内で検出する検出ステップと、 上記検出ステップで検出される接触位置又は接触位置の
    変化に対応して、特定の入力を受け付ける入力ステップ
    と、 上記検出ステップで接触位置の所定量以上の変化がある
    毎に、少なくとも上記検出範囲の近傍を一時的に振動さ
    せる振動ステップとを有する入力方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の入力方法において、 上記検出ステップでの接触検出は、上記所定の検出範囲
    内に配置した1つ又は複数の送信電極と、1つ又は複数
    の受信電極との間を伝わる信号の接触による強度変化で
    検出する入力方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の入力方法において、 上記検出ステップでの接触検出として、複数箇所の同時
    接触を検出する入力方法。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の入力方法において、 上記検出ステップでの接触検出を行う範囲を、環状の範
    囲とした入力方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の入力方法において、 上記環状の接触検出を行う範囲の内側での操作を、上記
    検出ステップとは別の検出ステップで検出する入力方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の入力方法において、 上記2つの検出ステップでの検出パターンに応じて、上
    記入力ステップで入力を受け付ける機能を変化させる入
    力方法。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の入力方法において、 上記検出ステップでの接触検出を行う範囲を、直線状の
    範囲とした入力方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の入力方法において、 上記直線状の検出範囲は、文字又は図形の表示を行う表
    示手段のいずれかの辺に隣接して配置した入力方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の入力方法において、 上記検出ステップでの接触の検出により、上記表示手段
    での表示に関する機能の入力を受け付ける入力方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の入力方法において、 上記検出ステップでほぼ同時に検出した2箇所の接触位
    置が、相互に接近するように変化した場合と、相互に離
    れるように変化した場合に、上記表示手段での表示の倍
    率又は縮尺を、一方又は他方に変化させる機能の入力を
    受け付ける入力方法。
  11. 【請求項11】 生体又は物体の接触位置を所定の検出
    範囲内で検出する接触検出センサと、 上記接触検出センサで検出した接触位置又は接触位置の
    変化に対応して、所定の機能の入力を受け付ける入力処
    理を行い、上記接触位置の所定量以上の変化がある毎
    に、駆動信号を出力する制御手段と、 上記制御手段が出力する駆動信号により、少なくとも上
    記接触検出センサの配置位置の近傍を一時的に振動させ
    るアクチュエータとを備えた入力装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の入力装置において、 上記接触検出センサとして、 信号源からの特定信号が供給される1つ又は複数の送信
    電極と、上記送信電極と近接して配置されて相互に絶縁
    された1つ又は複数の受信電極とを、上記検出範囲内に
    所定状態で配置し、 上記制御手段は、上記受信電極に得られる上記特定信号
    の信号強度に基づいて、接触位置を検出する構成とした
    入力装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の入力装置において、 上記制御手段は、上記特定信号の信号強度に基づいて、
    複数箇所の同時接触を検出するようにした入力装置。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の入力装置において、 上記接触検出センサの検出範囲を、環状又は直線状の範
    囲とし、 上記送信電極と上記受信電極のいずれか一方の電極は、
    上記環状又は直線状の検出範囲に環状又は直線状に配置
    された1つの電極とし、他方の電極は、上記一方の電極
    とほぼ直交する位置に配置された複数の電極とした入力
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の入力装置において、 上記接触検出センサの検出範囲を、環状又は直線状の範
    囲とし、 上記環状又は直線状の検出範囲に、複数の上記送信電極
    と複数の上記受信電極とを交互に順に配置した入力装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の入力装置において、 上記接触検出センサの検出範囲を環状の範囲とし、 この環状の範囲の内側に、押しボタン型のスイッチを配
    置した入力装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の入力装置において、 上記制御手段は、上記接触検出センサでの接触の検出
    と、上記押しボタン型のスイッチの操作の検出の、2つ
    の検出の検出パターンに応じて、入力を受け付ける機能
    を変化させる入力装置。
  18. 【請求項18】 請求項11記載の入力装置において、 上記接触検出センサの検出範囲を直線状の範囲とし、 文字又は図形の表示を行う表示手段のいずれかの辺に隣
    接して、この直線状の検出範囲を配置した入力装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の入力装置において、 上記制御手段は、上記接触検出センサの接触の検出によ
    り、上記表示手段での表示に関する機能の入力を受け付
    ける入力装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の入力装置において、 1つ又は複数の接触検出センサでほぼ同時に検出した2
    箇所の接触位置が、相互に接近するように変化した場合
    と、相互に離れるように変化した場合に、上記表示手段
    での表示の倍率又は縮尺を、一方又は他方に変化させる
    機能の入力を受け付ける入力装置。
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