JP6127937B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体モジュールと、半導体モジュールを冷却する冷却管とを積層してなる半導体積層ユニットを備えた電力変換装置に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車等には、モータを駆動させるため、バッテリからの直流電力を交流電力に変換する電力変換装置が搭載されている。該電力変換装置は、例えばエンジンルーム内等の限られた空間に搭載するため、小型のものが望まれている。
上記の電力変換装置の例として、半導体モジュールとこれを冷却する冷却管とを積層してなる半導体積層ユニットを有するものが開示されている(特許文献1)。該電力変換装置は、さらに、半導体積層ユニットを積層方向に加圧する弾性部材と、半導体積層ユニット及び弾性部材を内側に収容し、上記積層方向の一方側を開放させた開放部を有するフレームと、フレームの開放部を閉塞する閉塞部材とを備えている。フレームは、半導体積層ユニットの前端面を支持する支持部と、この支持部の両端から後方側へ向かって延設された一対の側辺部とを有しており、全体としてU字状に形成されている。閉塞部材がフレームに固定されることにより、組立体が構成されている。組立体は、半導体積層ユニットを四方から取囲んでいる。
電力変換装置は、半導体モジュールを初めとした電子部品が設けられているため、外部からの水の浸入を防止する必要がある。それゆえ、電力変換装置においては、水密性を確保するために、フレームを含めた電力変換装置の主要部をケース内に収容した状態に構成することが考えられる。
特開2012−205478号公報
しかしながら、フレームをも外側から囲むようなケースを用いると、部品点数の増加や電力変換装置の大型化を招いてしまう。
そこで、フレームと閉塞部材とからなる組立体をケースの一部とすることによって、電力変換装置の水密性を確保しつつ小型化を図ることが考えられる。つまり、積層方向と冷却管の長手方向との双方に直交する方向(高さ方向)から蓋体によって組立体を封止することにより、ケースを構成することが考えられる。この場合、蓋体がフレーム及び閉塞部材に隙間なく当接することにより、水密性が確保される。
しかしながら、フレームに閉塞部材を固定し、組立体を構成する際に、フレームと閉塞部材との間に、高さ方向のずれが生じることがある。例えば、組立体における蓋体との対向面が同一平面となるように設計されている場合において、フレームと閉塞部材との組付誤差や、各部材の寸法誤差があると、上記対向面が同一平面とならずに段差ができてしまう。このような組立体に蓋体を組付けると、蓋体と組立体との間に隙間が生じてしまい、電力変換装置の水密性の確保が困難となる。そうすると、電力変換装置の水密性を確保するために、結局新たなケースが必要となり、部品点数の増加や電力変換装置の大型化を招いてしまう。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、水密性を確保しつつ、部品点数の削減及び小型化を図ることができる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、電力変換回路の一部を構成する半導体モジュールと該半導体モジュールを冷却する冷却器の冷却管とを積層してなる半導体積層ユニットと、該半導体積層ユニットを内側に収容するケースとを有する電力変換装置であって、
上記ケースは、上記半導体積層ユニットに対して積層方向の後方と前方とにそれぞれ配される後方壁部及び前方壁部と、上記後方壁部と上記前方壁部とをそれぞれの両端において連結するように設けられた一対の側方壁部とを有するケース本体と、該ケース本体における上記一対の側方壁部の並び方向と上記積層方向との双方に直交する高さ方向の少なくとも一方に開放された開放部を塞ぐ蓋体とを有し、
上記後方壁部は、上記積層方向に貫通する開口孔を有し、
該開口孔は、上記ケース本体に固定される閉塞部材によって塞がれており、
該閉塞部材と上記半導体積層ユニットとの間には、上記半導体積層ユニットを上記積層方向に加圧する加圧部材が介在しており、
上記後方壁部は、上記高さ方向における上記開口孔の全体と上記蓋体との間に介在する介在壁部を有することを特徴とする電力変換装置にある。
上記電力変換装置において、ケース本体は、前方壁部と後方壁部と一対の側方壁部とからなる。それゆえ、ケース本体の開放部は、その全周が、一部材から構成されたケース本体に囲まれた状態とすることができる。それゆえ、開放部を塞ぐ蓋体は、一部材のケース本体のシール面に対して全周にわたって密着させることができる。つまり、蓋体に対するケース本体のシール面が部分的に高さ方向にずれるという不具合は生じ得ないため、シール面において、蓋体とケース本体との間に隙間が生じることもない。その結果、蓋体とケース本体との密着を確保し、ケースの水密性を確保することができる。
また、加圧部材は、半導体積層ユニットと閉塞部材との間に介在されているため、閉塞部材は、加圧部材を半導体積層ユニットと反対側から支承する機能と、開口孔を塞ぐ機能とを兼ね備える。それゆえ、電力変換装置は、部品点数を低減することができる。
また、上述のように、ケースの水密性を確保することができるため、ケースの外側にさらに防水用のケースを設ける必要はなくなる。その結果、電力変換装置は、部品点数の削減および小型化を図ることができる。
以上のごとく、本発明によれば、水密性を確保しつつ、部品点数の削減及び小型化を図ることができる電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の平面図。 図1のII−II断面図。 図1のIII視図。 図3のIV−IV断面図。 実施例1における、電力変換装置の組付工程を説明するための斜視図。 実施例1における、ケース及び冷却器の正面図。 比較例における、フレーム及び閉塞部材の平面図。 比較例における、閉塞部材のシール面がフレームのシール面よりも後退した状態の組立体の側面説明図。 比較例における、閉塞部材のシール面がフレームのシール面よりも突出した状態の組立体の側面説明図。
上記開放部は、上記ケース本体の高さ方向の一方に形成されていてもよいし、両方に形成されていてもよい。
また、本明細書において、上記加圧部材が上記半導体積層ユニットを押圧する方向を「前方」、その反対方向を「後方」として適宜説明する。なお、「前方」、「後方」、「高さ方向」等の表現は便宜的なものであり、電力変換装置の使用時の向き等を特に限定するものではない。
(実施例1)
上記電力変換装置1の実施例につき、図1〜図6を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1、図2に示すごとく、電力変換回路の一部を構成する半導体モジュール2と半導体モジュール2を冷却する冷却器3の冷却管31とを積層してなる半導体積層ユニット11と、半導体積層ユニット11を内側に収容するケース4とを有する。ケース4は、ケース本体41と蓋体42とを有する。ケース本体41は、半導体積層ユニット11に対して積層方向Xの後方と前方とにそれぞれ配される後方壁部411及び前方壁部412と、後方壁部411と前方壁部412とをそれぞれの両端において連結するように設けられた一対の側方壁部413とを有する。蓋体42は、ケース本体41における一対の側方壁部413の並び方向Yと積層方向Xとの双方に直交する高さ方向Zの一方に開放された開放部401を塞ぐ。
後方壁部411は、積層方向Xに貫通する開口孔402を有する。開口孔402は、ケース本体41に固定される閉塞部材5によって塞がれている。閉塞部材5と半導体積層ユニット11との間には、半導体積層ユニット11を積層方向Xに加圧する加圧部材6が介在している。加圧部材6は、積層方向Xから見たとき、開口孔402の外形の内側に収まる外形を有する。
半導体積層ユニット11は、複数の半導体モジュール2と、複数の冷却管31とを交互に積層してなる。
半導体モジュール2は、積層方向Xの両側から冷却管31によって狭持されている。半導体モジュール2は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等のスイッチング素子やFWD(フリーホイールダイオード)等のダイオードを内蔵してなる。また、半導体モジュール2は、図2に示すごとく、高さ方向Zの一方に突出したパワー端子21と、高さ方向Zの他方に突出した制御端子22とを有する。
図1に示すごとく、複数の冷却管31は、積層方向Xに直交する方向に長く、その長手方向の両端部において、隣り合う冷却管31同士が変形可能な連結管32によって連結され、1つの冷却器3を構成している。冷却器3は、積層方向Xの後方端部に配設された冷却管31の両端側において、冷却器3へ冷却媒体を導入する冷媒導入管33と、冷却器3から冷却媒体を排出する冷媒排出管34とが連結されている。冷媒導入管33と冷媒排出管34とは、積層方向Xへ突出形成されている。また、冷媒導入管33及び冷媒排出管34は、半導体積層ユニット11から後方壁部411側に突出している。冷却器3は、アルミニウム等、熱伝導性に優れた金属からなる。なお、冷媒導入管33と冷媒排出管34との並び方向は、ケース本体41における一対の側方壁部413の並び方向Yと一致している。
冷媒導入管33から導入された冷却媒体は、連結管32を適宜通り、各冷却管31に分配されると共にその長手方向に流通する。そして、各冷却管31を流れる間に、冷却媒体は半導体モジュール2との間で熱交換を行う。熱交換により温度上昇した冷却媒体は、下流側の連結管32を適宜通り、冷媒排出管34に導かれ、冷却器3から排出される。
冷却媒体としては、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート(登録商標)等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等を用いることができる。
ケース本体41は、蓋体42によって覆われる開放部401と高さ方向Zの反対側に、略長方形状の底壁部414を有する。底壁部414は、その四辺からそれぞれ略垂直に、後方壁部411、前方壁部412及び一対の側方壁部413が立設している。ケース本体41の高さ方向Zにおける底壁部414と反対側の端面であるシール面410は、同一平面上に、開放部401を全周にわたって囲むように連続して形成されている。そして、開放部401を塞ぐように、略長方形状の蓋体42が、シール面410全体と当接して、配されている。また、ケース本体41のシール面410と蓋体42との間には、ガスケット等のシール部材を介在させる(図示略)。
ケース本体41内において、半導体積層ユニット11の積層方向Xにおける前方側には、リアクトル12が収容されている。リアクトル12を収容するリアクトル収容部120は、底壁部414、前方壁部412、一対の側方壁部413の一部、及び仕切壁部415に囲まれており、高さ方向Zの一方に開放されている。すなわち、ケース本体41の開放部401は、リアクトル収容部120の一面をも開放させている。仕切壁部415の高さ方向Zにおける寸法は、後方壁部411、前方壁部412、及び側方壁部413よりも小さく設計されている。ケース本体41における仕切壁部415よりも後方側には、半導体積層ユニット11が配される積層体収容部110が形成されている。積層体収容部110は、底壁部414、後方壁部411、一対の側方壁部413の一部、及び仕切壁部415に囲まれている。
図1、図2、図5、図6に示すごとく、後方壁部411は、開口孔402を有する。開口孔402の輪郭は、後方壁部411の周縁よりも内側に形成されている。図6に示すごとく、積層方向Xから見たとき、開口孔402の外形は、冷却管31の外形が内側に収まる形状である。
図5に示すごとく、閉塞部材5は、長手方向の両側に、冷媒導入管33及び冷媒排出管34を配置するための貫通孔50を設けてなる。図4に示すごとく、冷媒導入管33及び冷媒排出管34は、閉塞部材5に設けられた2つの貫通孔50をそれぞれ貫通している。図3、図4に示すごとく、閉塞部材5には、各貫通孔50の全周にわたってそれぞれパイプシール部材7が設けられている。上記冷媒導入管33及び上記冷媒排出管34は、パイプシール部材7に密着している。
図1〜図3に示すごとく、閉塞部材5は、ボルト13によってケース本体41の後方壁部411に固定されている。ボルト13は、後方壁部411における開口孔402の周囲の複数か所において、閉塞部材5を後方壁部411に締結している。図1、図2、図5に示すごとく、後方壁部411と閉塞部材5との間には、壁部シール部材8が配されている。壁部シール部材8は、開口孔402の全周にわたって設けられている。後方壁部411と閉塞部材5とは、壁部シール部材8に密着している。
ケース4及び閉塞部材5は、アルミニウム、鉄等の金属又は合金からなる。
図1、図2に示すごとく、加圧部材6は、閉塞部材5と半導体積層ユニット11との間であって、冷媒導入管33と冷媒排出管34との間に配置されている。また、図1に示すごとく、高さ方向Zから見たとき、加圧部材6の一部は、後方壁部411と重なっている。加圧部材6の付勢力によって、半導体積層ユニット11が積層方向Xに加圧された状態となっている。加圧部材6は、例えばコイルバネ、板バネ、ゴム等の弾性部材によって構成することができる。
次に、本例の電力変換装置1の組立方法の一例について説明する。
図5、図6に示すごとく、まず、冷却器3を積層方向Xからケース本体41の開口孔402を通して、ケース本体41内に配置する。このとき、冷媒導入管33及び冷媒排出管34がケース本体41の開口孔402から突出する状態で、冷却器3をケース本体41内に配置する。次に、図5に示すごとく、冷却器3における互いに隣接する冷却管31の間に、高さ方向Zの開放部401側から半導体モジュール2を配置する。次に、半導体積層ユニット11の後方に自由状態の加圧部材6を配置する。そして、加圧部材6の後方に閉塞部材5を配置する。加圧部材6も冷却器3と同様に、積層方向Xからケース本体41の開口孔402を通して、ケース本体41内に配置する。
閉塞部材5の各貫通孔50には、予め、それぞれパイプシール部材7を装着しておく。また、ケース本体41と閉塞部材5との間には、壁部シール部材8を配置する。
この状態において、閉塞部材5を積層方向Xの前方に移動させる。その際、閉塞部材5の貫通孔50に、パイプシール部材7を介して冷媒導入管33及び冷媒排出管34を挿通させる。さらに、閉塞部材5を積層方向Xの前方に押し込むことにより、加圧部材6を積層方向Xに弾性変形させつつ、閉塞部材5をケース本体41の後方壁部411に、壁部シール部材8を介して当接させる。そして、閉塞部材5を、ケース本体41の後方壁部411に対して、ボルト13により固定する。これにより、加圧部材6を半導体積層ユニット11側に付勢した状態で、閉塞部材5をケース本体41に締結固定する。このようにして、半導体積層ユニット11及び加圧部材6をケース本体41内に配置する。
そして、リアクトル12等の他の部品をもケース本体41内の適切な位置に配置したのち、ケース本体41の開放部401を塞ぐように、蓋体42を配置する。このとき、蓋体42をケース本体41のシール面410全体に当接させる。そして蓋体42をケース本体41に対して、ボルトにより締結固定する(図示略)。
以上により、電力変換装置1を組み立てる。
次に、本例の作用効果について説明する。
上記電力変換装置1において、ケース本体41は、前方壁部412と後方壁部411と一対の側方壁部413とからなる。それゆえ、ケース本体41の開放部401は、その全周が、一部材から構成されたケース本体41に囲まれた状態とすることができる。それゆえ、開放部401を塞ぐ蓋体42は、一部材のケース本体41のシール面410に対して全周にわたって密着させることができる。つまり、蓋体42に対するケース本体41のシール面410が部分的に高さ方向Zにずれるという不具合(後述の比較例参照)は生じ得ないため、シール面410において、蓋体42とケース本体41との間に隙間が生じることもない。その結果、蓋体42とケース本体41との密着を確保し、ケース4の水密性を確保することができる。
また、上記後方壁部411は開口孔402を有するため、積層方向Xにおけるケース本体41の外側から加圧部材6を半導体積層ユニット11の一端に配置すると共に、加圧部材6を積層方向Xに弾性変形させながら組み付けることができる。それゆえ、ケース本体41の内側空間を大きくしなくても容易に加圧部材6の組み付けを行うことができる。そのため、ケース本体41の小型化を実現することができる。
また、加圧部材6は、半導体積層ユニット11と閉塞部材5との間に介在されているため、閉塞部材5は、加圧部材6を半導体積層ユニット11と反対側から支承する機能と、開口孔402を塞ぐ機能とを兼ね備える。それゆえ、電力変換装置1は、部品点数を低減することができる。
また、上述のように、ケース4の水密性を確保することができるため、ケース4の外側にさらに防水用のケースを設ける必要はなくなる。その結果、電力変換装置1は、部品点数の削減および小型化を図ることができる。
また、積層方向Xから見たとき、開口孔402の外形は、冷却管31の外形が内側に収まる外形である。それゆえ、冷却器3を積層方向Xからケース本体41の開口孔402を通して、冷却器3をケース4内に配置することができる。
また、高さ方向Zから見たとき、加圧部材6の少なくとも一部は、後方壁部411と重なっている。開口孔402のスペースを有効活用することができ、電力変換装置1の一層の小型化を図ることができる。
また、冷却器3は、冷媒導入管33と冷媒排出管34とを積層方向Xへ突出形成してなり、冷媒導入管33及び冷媒排出管34は、半導体積層ユニット11から後方壁部411側に突出している。それゆえ、半導体積層ユニット11の前方に、リアクトル12を配置するスペースを充分に確保することができる。
また、冷媒導入管33及び冷媒排出管34は、閉塞部材5に設けられた2つの貫通孔50をそれぞれ貫通しており、各貫通孔50の全周にわたってそれぞれ閉塞部材5に設けられたパイプシール部材7に、冷媒導入管33及び冷媒排出管34が密着している。それゆえ、閉塞部材5と冷媒導入管33及び冷媒排出管34との間の水密性を確保することができる。
また、後方壁部411と閉塞部材5とは、開口孔402の全周にわたって設けられた壁部シール部材8に密着している。それゆえ、後方壁部411と閉塞部材5との間の水密性を確保することができる。
以上のごとく、本例によれば、水密性を確保しつつ、部品点数の削減及び小型化を図ることができる電力変換装置を提供することができる。
なお、閉塞部材5と加圧部材6とは一体的に形成されていてもよいし、別体となっていてもよい。また、上述したリアクトル12に代えて、又は上述したリアクトル12と共に、コンデンサ等の他の電子部品をケース4内における半導体積層ユニット11の前方に配置することもできる。
(比較例)
本例は、図7〜図9に示すごとく、実施例1のケース本体41の代わりに、積層方向Xの後方を開放させた後方開放部902を有するフレーム91を用いた例である。すなわち、図7に示すごとく、フレーム91は、前方壁部911と、この前方壁部911の両端から後方側へ向かって延設された一対の側方壁部912とからなり、全体として略U字状に形成されている。
また、フレーム91における、前方壁部911及び一対の側方壁部912の高さ方向Zの一方には、底壁部913が形成されている。
また、フレーム9の後方開放部902を閉塞するように閉塞部材92が配置されている。閉塞部材92は、フレーム91に対してボルトにより締結固定されている。閉塞部材92がフレーム91に固定されることにより、高さ方向Zから見て長方形状の組立体90が構成されている。組立体90の高さ方向Zの端面は、同一平面上に構成されるように設計されている。
図8、図9に示すごとく、高さ方向Zから蓋体93によって組立体90を封止することにより、ケース94が構成されている。
その他の構成は、実施例1と同様である。なお、図7〜図9において、フレーム91、閉塞部材92、蓋体93以外の構成は省略している。
本例の場合には、組立体90における蓋体93との当接面(シール面910、920)が、フレーム91及び閉塞部材92の二部材によって構成される。それ故、図8、図9のように、フレーム91と閉塞部材92との少なくとも一方に高さ方向Zの寸法誤差が生じたり、両者の間の高さ方向Zの組付誤差が生じたりした場合、蓋体93と組立体90との間に隙間が生じてしまう。すなわち、図8に示すごとく、蓋体93に対する閉塞部材92のシール面920が、フレーム91のシール面910よりも高さ方向Zに後退している場合、蓋体93と閉塞部材92との間に隙間C1が生じてしまう。また、図9に示すごとく、蓋体93に対する閉塞部材92のシール面920が、フレーム91のシール面910よりも高さ方向Zに突出している場合、蓋体93とフレーム91との間に隙間C2が生じてしまう。そのため、水密性確保のため、新たなケースが必要となり、部品点数の増加、電力変換装置の大型化を招いてしまう。
これに対し、上述の実施例1の構成によれば、上述のごとく、このような不具合を招くおそれはない。
1 電力変換装置
11 半導体積層ユニット
2 半導体モジュール
3 冷却器
31 冷却管
4 ケース
401 開放部
402 開口孔
41 ケース本体
411 後方壁部
412 後方壁部
413 側方壁部
42 蓋体
5 閉塞部材
6 加圧部材
X 積層方向
Z 高さ方向

Claims (8)

  1. 電力変換回路の一部を構成する半導体モジュール(2)と該半導体モジュール(2)を冷却する冷却器(3)の冷却管(31)とを積層してなる半導体積層ユニット(11)と、該半導体積層ユニット(11)を内側に収容するケース(4)とを有する電力変換装置(1)であって、
    上記ケース(4)は、上記半導体積層ユニット(11)に対して積層方向(X)の後方と前方とにそれぞれ配される後方壁部(411)及び前方壁部(412)と、上記後方壁部(411)と上記前方壁部(412)とをそれぞれの両端において連結するように設けられた一対の側方壁部(413)とを有するケース本体(41)と、該ケース本体(41)における上記一対の側方壁部(413)の並び方向と上記積層方向(X)との双方に直交する高さ方向(Z)の少なくとも一方に開放された開放部(401)を塞ぐ蓋体(42)とを有し、
    上記後方壁部(411)は、上記積層方向(X)に貫通する開口孔(402)を有し、
    該開口孔(402)は、上記ケース本体(41)に固定される閉塞部材(5)によって塞がれており、
    該閉塞部材(5)と上記半導体積層ユニット(11)との間には、上記半導体積層ユニット(11)を上記積層方向(X)に加圧する加圧部材(6)が介在しており、
    上記後方壁部(411)は、上記高さ方向(Z)における上記開口孔(402)の全体と上記蓋体(42)との間に介在する介在壁部を有することを特徴とする電力変換装置(1)。
  2. 上記介在壁部は、上記後方壁部(411)における上記介在壁部以外の部位と一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置(1)。
  3. 上記加圧部材(6)は、上記積層方向(X)から見たとき、上記開口孔(402)の外形の内側に収まる外形を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置(1)。
  4. 上記積層方向(X)から見たとき、上記開口孔(402)の外形は、上記冷却管(31)の外形が内側に収まる外形であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  5. 上記高さ方向(Z)から見たとき、上記加圧部材(6)の少なくとも一部は、上記後方壁部(411)と重なっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  6. 上記冷却器(3)は、該冷却器(3)へ冷却媒体を導入する冷媒導入管(33)と、上記冷却器(3)から冷却媒体を排出する冷媒排出管(33)とを、上記積層方向(X)へ突出形成してなり、上記冷媒導入管(33)及び上記冷媒排出管(34)は、上記半導体積層ユニット(11)から上記後方壁部(411)側に突出していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力変換装置(1)。
  7. 上記冷媒導入管(33)及び上記冷媒排出管(34)は、上記閉塞部材(5)に設けられた2つの貫通孔(50)をそれぞれ貫通しており、各貫通孔(50)の全周にわたってそれぞれ上記閉塞部材(5)に設けられたパイプシール部材(7)に、上記冷媒導入管(33)及び上記冷媒排出管(34)が密着していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置(1)。
  8. 上記後方壁部(411)と上記閉塞部材(5)とは、上記開口孔(402)の全周にわたって設けられた壁部シール部材(8)に密着していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置(1)。
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