JP6127706B2 - 心電計 - Google Patents

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Description

本発明は心電計に関する。
日常における胸部痛みや動悸等の異常を感じたときに、その場で心電図を計測することができれば、後に心電波形をチェックして医師の診断や治療に活用することができる。近年、機器表面の金属電極に手を接触させたり金属電極を胸部または腹部に直接押し当てて心電波形を計測する携帯型の心電計が提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−468号公報
胸部で心電波形を測定したい場合など、特許文献1の心電計では服を捲り上げる必要があり、人前で使用することに抵抗がある場合があった。
本発明の目的は、様々な場所で簡便に使用できる心電計を提案することである。
本開示の一態様の心電計は、筐体(1)の表面に、第1の容量性結合型電極(13)と、第2の容量性結合型電極(15)と、を配置するものであって、第1の容量性結合型電極および第2の容量性結合型電極の差動信号を心電信号として取り出す心電取得手段(29)を備えることを特徴とする心電計である。
このように構成された心電計は、容量性結合型電極を用いて心電信号を取得することができるため、心電信号を取得するために電極を胸部などに直接接触させる必要がなく、衣服などの上から使用することができる。したがって、様々な場所において簡便に心電計を使用することができる。
容量性結合型電極の数は少なくとも2つ以上あればよく、3つ以上であってもよい。また第3の電極としてグランド(GND)電極を備えていてもよい。容量性結合型電極は接触型の電極と比較するとノイズが乗り易くなるが、筐体の表面に配置したGND電極の電位を基準電位として第1の容量性結合型電極および第1の容量性結合型電極の電位を取得することで、ノイズを低減して高精度な心電計測を行うことができる。GND電極は例えば心電計測時に手で持つことが想定される場所に配置することが考えられる。
なお上記心電計を、筐体の姿勢を検出すると共に、その姿勢に基づいて、心電計測の誘導を識別するように構成してもよい。筐体の姿勢とは例えば鉛直方向を基準とした3次元的な傾斜角度といえる。また誘導とは例えば胸の正面に各電極を当てた状態での回転角度といえる。誘導を識別することで、心電計の各電極の人体に対する接触位置を誤ったり接触位置がずれたりしたことを認識できる。よって、例えば誘導が適当でない場合に音声や表示器を用いて適当な位置への案内を行ったり、計測した心電図がどのような誘導で計測したものであるかを知ることができる。
また上記心電計を、心電計測の信頼性の度合を判定すると共に、筐体の表面に配置され、判定された信頼性の度合に応じた表示を行う情報表示手段を備えるように構成してもよい。このように構成された心電計であれば、被測定者が情報表示手段の表示を見て計測方法を修正することができる。
信頼性の判定方法としては、例えば、筐体の姿勢(誘導)、筐体の動き(静止の度合)、容量性結合型電極のソースインピーダンス、および心電波形のR波高などに基づいて判定することが考えられる。筐体の姿勢や筐体の動きは例えば3軸加速度センサにより計測できる。ソースインピーダンスは、例えば容量性結合型電極とは異なる電極(例えばGND電極)から既知電圧を印加して、容量性結合型電極にて検出される残留電位から計測できる。
なお、この欄および特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施例の心電図を示す図であって、(A)が正面図であり、(B)が右側面図であり、(C)が左側面図であり、(D)が平面図であり、(E)が背面図であり、(F)が底面図である。 心電図の構成を示すブロック図である。 心電図の回路図である。 心電検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 筐体とx軸、y軸、z軸の方向の関係を説明する図である。 誘導の識別方法を説明する図である。
以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。
[実施例]
(1)全体構成
本実施例の心電計1は、図1に示すように、携帯可能な大きさの筐体11を有するものであり、その表面には、正電極13および負電極15と、グランド(GND)電極17と、液晶表示部19と、4つのLED表示部21(21a〜21d)と、操作部23とが配置されている。
筐体11は表側面11aおよび裏側面11bが広く形成された板状の略直方体であって、金属製であり導電性を有する。
正電極13および負電極15は衣服の上からでも心電信号の計測が可能な容量性結合型電極である。その表面は平面状であり、各電極はその表面が筐体11の裏側面11bとほぼ同一の平面上に位置するように配置されている。
GND電極17は、正電極13および負電極15の心電信号の基準電位を取得する電極である。被測定者の手などが確実に接触するように、筐体11の表面全体がGND電極17として構成される。即ち筐体11表面における正電極13、負電極15、液晶表示部19、LED表示部21、および操作部23以外の部分はGND電極17となる。
液晶表示部19は、画像情報を表示する液晶ディスプレイである。LED表示部21a〜21dは、それぞれ筐体11の異なる面において、表示方向を異ならせて配置されている。操作部23はいわゆるスイッチであって、心電計1を起動させる際に押下する。
なお、正電極13および負電極15が本発明における第1の容量性結合型電極および第2の容量性結合型電極の一例であり、液晶表示部19およびLED表示部21が本発明における情報表示手段の一例である。
次に、心電計1の構成を図2に示すブロック図に基づいて説明する。図2における破線で囲まれる部分は筐体11の内部に配置される構成である。筐体11は、その内部にCPU29、検出回路部31、印加電圧駆動部33、加速度センサ35、AD変換部37、音声出力部39、記録部41、通信部43、電源部45を備える。
CPU29は心電計1全体を統轄制御する。例えば、正電極13および負電極15の差動信号を心電信号として取り出す処理や、正電極13、負電極15、および加速度センサ35からの入力信号に基づいて心電計測の信頼性を判定し、その判定結果に応じて液晶表示部19やLED表示部21に所定の表示を行わせる処理などを行う。これらの処理の詳細については後述する。
なおこのCPU29が、本発明における心電取得手段、識別手段、判定手段、ソースインピーダンス計測手段、表示制御手段の一例である。
検出回路部31は、差動アンプ、アナログフィルター等を有しており、正電極13、負電極15、およびGND電極17から入力される信号の増幅およびノイズ除去を行い、AD変換部37に出力する。
印加電圧駆動部33は、心電計1の被測定者に所定の交流電圧を印加するための交流電圧生成回路を有している。生成された交流電圧はGND電極17より被測定者に出力され、正電極13および負電極15を介して心電計1に戻る。ここで印加される電圧を、以降、単に既知印加電圧と記載する。なおこの印加電圧駆動部33とGND電極17が、本発明における電圧印加手段の一例である。
加速度センサ35は筐体11の姿勢と筐体11の動きとを検出する3軸加速度センサである。なお、筐体11の姿勢と動きと検出できるセンサであれば3軸加速度センサに限らず様々なセンサを用いることができる。筐体11の姿勢とは、例えば鉛直方向に対する筐体11の3次元的な角度と言える。なおこの加速度センサ35が、本発明における姿勢検出手段および動作検出手段の一例である。
AD変換部37は、正電極13、負電極15、GND電極17、加速度センサ35から入力される信号をデジタル変換してCPU29に出力する。また、CPU29の指令に応じて印加電圧駆動部33を動作させる。
音声出力部39は、筐体11内部に備えられるスピーカであり、音声信号を出力する。
記録部41は、取得した心電図やその心電波形におけるR波高、そのときの誘導(筐体11の姿勢を示す3軸加速度情報)などの情報を記録する。また、過去に良好に取得した心電波形のR波高の平均値や、過去に良好に心電図が計測できた誘導の情報なども記憶されている。
通信部43は、図示しないサーバ装置への情報転送を無線により行う。電源部45は、CPU29始め心電計1の各部に電力を供給する。
次に、心電計1と被測定者との間の信号の流れを図3に基づいて説明する。なお図3の回路図は被測定者が筐体11を手で掴んで正電極13、負電極15を衣服の上から胸部に当てた状態である。
心電Vdの出力信号は、正電極13、負電極15を介して入力され、オペアンプ51、抵抗53、オペアンプ55などを有する検出回路部を経由してAD変換部37に出力される。人体と正電極13、負電極15の間には衣服が存在しているが、衣服の種類や厚さは心電計測ごとに異なる可能性があるため、人体と正電極13、負電極15の間のソースインピーダンスは変化しやすい。
また印加電圧駆動部33からはGND電極17を介して既知印加電圧が印加される。この既知印加電圧も人体を経由して正電極13および負電極15から取得されAD変換部37に出力される。
(2)CPUによる処理
CPU29が実行する心電検出処理を、図4に示すフローチャートに基づいて説明する。この処理は、操作部23が押下されたときに実行される。
本処理では、まず、正電極13および負電極15の差動信号から心電図を計測する(S1)。次に、S1で計測した心電図を解析し、心電波形のR波高を取得する(S2)。
次に、加速度センサ35の出力信号から軸加速度を計測する(S3)。この3軸加速度に基づいて、筐体11の姿勢を示す姿勢情報と筐体11の動きを示す動作情報とを検出することができる。
次に、S3にて検出した姿勢情報に基づいて、被測定者の姿勢および誘導を識別する(S4)。図5に示すように、筐体11において正電極13および負電極15が並ぶ方向をy軸方向、それらの電極が配置された面と直交する方向をz軸方向、y軸およびz軸と直交する方向をx軸方向とする。
加速度センサ35のz軸の出力に基づいて、被測定者の上半身が起きている状態か、寝ている状態か、または上半身が傾いている状態か、をおおよそ判別できる。例えば心電信号が取得可能な状態においてz軸の出力値がZ≒±1Gのときは地面に対して筐体11の裏側面11bが水平であり、Z≒±0Gのときは地面に対して裏側面11bが垂直と判別できる。
被測定者の上半身が直立した状態で正電極13および負電極15を胸部に当てると筐体11の裏側面11bは垂直になる。また図6(A)〜(C)に示すように、加速度センサ35のx軸の出力とy軸の出力とから、z軸を回転軸としたときの回転角度を判別できる。
即ち、上半身が傾斜した状態も含めて被測定者の上半身が立った姿勢である場合には、上方向が頭部の存在する位置であると推定できるため、どのような誘導であるかを識別できる。
次に、GND電極17から印加された既知印加電圧の電位と、正電極13および負電極15から取得される既知印加電圧の残留電位と、に基づいて、正電極13と被測定者との間のソースインピーダンス、および負電極15と被測定者との間のソースインピーダンスを計測する(S5)。
次に、心電計測の信頼性の判定を行う(S6)。ここでは、以下の(イ)〜(ニ)の4通りの判定を行い、それら結果に基づいて心電計測の信頼性が良好(信頼性の度合が高いか)であるか、信頼性が良好でない(信頼性の度合が低い)ため再計測を促すか、を決定する。
(イ)R波高
上記S2にて取得したR波高に基づき、そのR波高が所定の高さ以上であれば心電計測の信頼性が高いと判定する。一方、R波高が所定の高さ未満であれば信頼性が低いと判定する。判定の閾値となる上述した所定の高さは、様々な値を用いることができるが、予め定められた固定の値であってもよいし、過去の心電計測履歴から求められる値(例えば、過去に良好に取得した心電波形のR波高の平均値の80%)としてもよい。
(ロ)筐体11の動作
上記S3にて取得した動作情報は、筐体11の静止の度合を示す情報であるとも言える。筐体11が静止していなければ接触状態が不安定になったりノイズが乗ったりして心電計測の信頼性は低下するが、例えば被測定者が異常状態であるときや高齢者である場合など、手や体の震えなどにより筐体11が静止しないタイミングが生じる可能性がある。
よって、筐体11の動きの度合が所定の閾値以下であれば心電計測の信頼性が高いと判定する。一方、動きの度合が所定の閾値を超えて高ければ信頼性が低いと判定する。
(ハ)誘導
上記S4にて識別した誘導が、心電計測を良好に行うことができる誘導であると予め定められた誘導、または、過去の心電計測履歴から導かれる良好に心電図を計測した誘導と近ければ、良好に心電信号を計測できる可能性が高い。また、心電計測の誘導を統一しておけば、後の診断や治療での心電図の利便性を高めることができる。
よって、筐体11の姿勢が予め定められた基準姿勢から所定の角度範囲内に含まれる場合に心電計測の信頼性が高いと判定する。一方、筐体11の姿勢がその角度範囲に含まれない場合に信頼性が低いと判定する。
(ニ)ソースインピーダンス
上記S5にて計測したソースインピーダンスが大きくなると心電計測の精度が低くなる。よって、各電極のソースインピーダンスの値が所定の閾値以下であれば心電計測の信頼性が高いと判定する。一方、いずれかの電極のソースインピーダンスの値が所定の閾値を超える場合には信頼性が低いと判定する。
このS6では、上記の(イ)〜(ニ)の全ての項目を判定し、全ての項目において信頼性が高いと判定されたときに心電計測の信頼性が良好であると判定する。一方、いずれかにおいて信頼性が低いと判定されたときに信頼性が不良であると判定する。
そしてS6の結果、信頼性が良好と判断されていなければ(S7:NO)、測定不良の表示を行う(S8)。
ここでは、LED表示部21に点滅を行わせると共に、液晶表示部19に問題点や解決策を画像表示させ、音声出力部39にその内容を説明する音声を発生させる。画像表示および音声にて出力される内容とは上記(イ)〜(ニ)に応じたものである。
例えば(イ)で信頼性が低いと判定された場合には「正しく心電図が計測できません」と出力し、(ロ)で信頼性が低いと判定された場合には「心電計を静止させて下さい」と出力する。また(ハ)で信頼性が低いと判定された場合には「心電計の向きを変えて下さい」と出力し、(ニ)で信頼性が低いと判定された場合には「衣服が厚すぎます」などと出力する。また信頼性が低いと判定された項目に応じて、LED表示部21の点滅の色(例えば赤、黄、橙等)や点滅の間隔を変化させる。
またこのとき、筐体11の姿勢に応じて、LED表示部21a〜21dのうち点滅表示を行うものが選択される。具体的には、被測定者の上半身が立っている場合には、被測定者が確認できる位置、即ち上側に位置するLED表示部21が点滅表示を行う。一方、被測定者が寝ている場合には、全てのLED表示部21が点滅表示を行う。
またS6の結果、信頼性が良好と判断されていれば(S7:YES)、測定結果を表示する(S9)。具体的には、液晶表示部19に対してS1で計測した心電図とS4にて識別した誘導とを表示させ、LED表示部21を青色に点灯させる。
次に、記録部41に心電図、誘導(姿勢を示す角度情報)、R波高、ソースインピーダンスの各情報を測定時刻と対応付けて記録する(S10)。その後、S10にて記録した各情報を図示しないサーバ装置に送信する(S11)。その後、本処理を終了する。
(3)効果
本実施例の心電計1は、容量性結合型電極である正電極13および負電極15を用いて心電信号を取得することができるため、心電信号を取得するために電極を胸部などに直接接触させる必要がなく、衣服を捲り上げることなく様々な場所で簡便に使用することができる。
また本実施例の心電計1は、筐体11の姿勢に基づいて誘導を識別するため、心電計1を接触させる胸部の位置を誤ったりその接触位置がずれたりすることを抑制できる。
また本実施例の心電計1は、計測した心電図のR波高、筐体11の動き(静止の度合)、誘導(筐体11の姿勢)、およびソースインピーダンスに基づいて心電計測の信頼性を判定できるため、操作の簡便性を有しつつ不適切な計測を行ってしまうことを抑制して、信頼性の高い計測結果を出力することができる。
また本実施例の心電計1は、計測の信頼性が低い場合にその問題点や解決策を液晶表示部19、LED表示部21、音声出力部39などから出力するため、被測定者は計測方法を修正することができる。
また、液晶表示部19および4つのLED表示部21は、筐体11の表面において互いに表示方向を異ならせて配置されるため、外部からそれらのいずれかを視認することが容易になる。その結果、被測定者が正しい位置に筐体11を配置して心電計測をしようとして筐体11の姿勢を変化させたときに、被測定者がその表示を視認できなくなることが抑制できる。
さらに、本実施例では筐体11の姿勢から判断して鉛直方向上側に位置するLED表示部21に点滅表示を行わせることから、必要な部分のみ点滅させることでエネルギーの消費量を低減できる。なお、被測定者が確実に視認できるように、全てを点滅させる構成としてもよい。
また、心電計1では筐体11の裏側面11b上に同一平面上に並ぶように正電極13および負電極15が並べられているため、裏側面11bを人体側に当てることで両方の電極を人体に近接させることができ、心電計測を簡便に行うことができる。
本実施例の心電計1は、直接胸部に接触させても心電図を計測することができる。なおその場合には、胸部がGND電極17と接触するため、筐体11を手で掴まなくとも心電信号のノイズ低減を行うことができる。
[変形例]
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は、上記実施例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
例えば、上記実施例においては、容量性結合型電極として正電極13および負電極15の2つを備える構成を例示したが、少なくとも2つの容量性結合型電極を有していればよい。3つ以上の容量性結合型電極を備える場合は、例えば、電極の組み合わせパターンごとに図4のS1〜S6の処理を実行して、最適な組み合わせを選択するように構成することが考えられる。
また上記実施例においては、筐体11の4つの側面に一つずつLED表示部21を配置し、表側面11aに液晶表示部19を配置する構成を例示した。しかしながらそれらの配置や配置する数は実施例の構成に限定されない。また側面に液晶表示画面を設置し、画像や文章を表示するように構成してもよい。
また上記実施例においては、図4のS6においてR波高、筐体11の動き、誘導、およびソースインピーダンスの各項目ごとに信頼性の高低を判別し、全ての項目で信頼性が高いと判定された場合のみ心電計測の信頼性が良好であると判定する構成を例示したが、全ての項目を行う必要はなく、いずれか1つ以上の項目を判定する構成であってもよい。
また各項目は信頼性を高低の2段階で評価する構成でなくともよく、項目ごとに信頼性を数値化して、その数値に基づいて信頼性の良否を判定する構成であってもよい。
例えば、誘導については、筐体11の姿勢を示す角度が基準姿勢の角度に近いほど信頼性の数値を高く判定することが考えられる。また筐体11の動きについては、その動きの度合が小さいほど信頼性の数値を高く判定することが考えられる。またソースインピーダンスについては、その値が小さいほど信頼性の数値を高く判定することが考えられる。
そして、例えば各項目の信頼性数値の合計が所定の閾値を超えるか否かにより信頼性の良否を判定する構成が考えられる。またその数値の合計に応じて、液晶表示部19やLED表示部21の表示態様が様々に変化するように構成されていてもよい。例えば信頼性数値が高いほどLED表示部21の色が青色に近く、信頼性数値が低いほど赤色に近く表示することが考えられる。
また、信頼性の判定と心電図の計測および記録とを同時に連続的に実行するように構成してもよい。信頼性の判定結果があれば、心電図における信頼性が高い部分のみ利用することができる。またこのように構成する場合、心電計1を上着の胸ポケットに入れておくことで、無意識に連続的に心電の計測が可能になる。
また上記実施例においては、図4のS6において誘導が不適当な場合に信頼性不良とする構成を例示したが、誘導が不適当であることのみを条件として信頼性不良と判定せず、識別した誘導を、他の項目の判定が不良である場合にLED表示部21や液晶表示部19を用いて適切な誘導に案内するために利用する構成としてもよい。
また上記実施例においては、心電計1の筐体11が略直方体である構成を例示したが、この形状に限定されることなく、様々な形状とすることができる。例えば棒状や円盤状に形成することができる。
また上記実施例においては、筐体11は導電性を有する構成を例示したが、導電性を有さない構成でもよい。その場合には、容量性結合型電極をGND電極17としてもよいし、GND電極17の人体との接触部のみ筐体11の外部に設けられるように構成してもよい。なお、実施例の心電計1のように、GND電極17を筐体11表面の2面以上に設けることで、より確実に人体と接触させることができる。
また上記実施例の心電計1は、筐体11内に設けられたCPU29等の部品により心電図計測や信頼性の判定などの処理を行う構成を例示したが、処理の一部を筐体11の外部に設けられた装置で行うように構成してもよい。
例えば、心電計は筐体と、筐体と無線通信する処理装置とからなり、筐体が正電極、負電極、GND電極、印加電圧駆動部、および通信部を備えており、検出信号が処理装置に送信されて処理装置で心電図計測および信頼性判定の処理を行うように構成してもよい。
11…筐体、13…正電極、15…負電極、17…GND電極、19…液晶表示部、21…LED表示部、29…CPU、33…印加電圧駆動部、35…加速度センサ

Claims (6)

  1. 筐体(1)と、
    前記筐体の表面に配置される第1の容量性結合型電極(13)および第2の容量性結合型電極(15)と、
    前記第1の容量性結合型電極および前記第2の容量性結合型電極の差動信号を心電信号として取り出す心電取得手段(29、S1)と
    前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出手段(35)と、
    前記姿勢検出手段から検出された姿勢に基づいて、心電計測の誘導を識別する識別手段(29、S4)と、を備える
    ことを特徴とする心電計。
  2. 筐体(1)と、
    前記筐体の表面に配置される第1の容量性結合型電極(13)および第2の容量性結合型電極(15)と、
    前記第1の容量性結合型電極および前記第2の容量性結合型電極の差動信号を心電信号として取り出す心電取得手段(29、S1)と
    前記心電取得手段により取得された心電信号の信頼性の度合を判定する判定手段(29、S6)と、
    前記筐体の表面に配置され、前記判定手段により判定された信頼性の度合に応じた表示を行う情報表示手段(19、21、S8、S9)と、
    前記筐体の動きを検出する動作検出手段(35)と、を備え、
    前記判定手段は、前記動作検出手段により検出された前記筐体の動きが小さいほど、前記信頼性を高く判定する
    ことを特徴とする心電計。
  3. 筐体(1)と、
    前記筐体の表面に配置される第1の容量性結合型電極(13)および第2の容量性結合型電極(15)と、
    前記第1の容量性結合型電極および前記第2の容量性結合型電極の差動信号を心電信号として取り出す心電取得手段(29、S1)と
    前記心電取得手段により取得された心電信号の信頼性の度合を判定する判定手段(29、S6)と、
    前記筐体の表面に配置され、前記判定手段により判定された信頼性の度合に応じた表示を行う情報表示手段(19、21、S8、S9)と、
    前記筐体の表面に配置され、被測定者に所定の交流電圧を印加する電圧印加手段(17、33)と、
    前記第1の容量性結合型電極および前記第2の容量性結合型電極から取得される信号の電位と、前記電圧印加手段により印加された印加電圧の電位と、に基づいて、前記第1の容量性結合型電極と被測定者との間のソースインピーダンス、および前記第2の容量性結合型電極と被測定者との間のソースインピーダンスを計測するソースインピーダンス計測手段(29、S5)と、を備え、
    前記判定手段は、前記ソースインピーダンス計測手段により計測されたソースインピーダンスが小さいほど、前記信頼性を高く判定する
    ことを特徴とする心電計。
  4. 筐体(1)と、
    前記筐体の表面に配置される第1の容量性結合型電極(13)および第2の容量性結合型電極(15)と、
    前記第1の容量性結合型電極および前記第2の容量性結合型電極の差動信号を心電信号として取り出す心電取得手段(29、S1)と
    前記心電取得手段により取得された心電信号の信頼性の度合を判定する判定手段(29、S6)と、
    前記筐体の表面に配置され、前記判定手段により判定された信頼性の度合に応じた表示を行う情報表示手段(19、21、S8、S9)と、
    前記筐体の姿勢を検出する姿勢検出手段(35)と、を備え、
    当該心電計は前記情報表示手段を複数備えており、複数の前記情報表示手段は前記筐体の表面において互いに表示方向を異ならせて配置されており、
    さらに、前記姿勢検出手段から検出された姿勢に応じた所定の前記情報表示手段に、情報の表示を行わせる表示制御手段(29、S8)を備える
    ことを特徴とする心電計。
  5. 前記心電取得手段により取得された心電信号の信頼性の度合を判定する判定手段(29、S6)と、
    前記筐体の表面に配置され、前記判定手段により判定された信頼性の度合に応じた表示を行う情報表示手段(19、21、S8、S9)と、を備え
    前記判定手段は、前記姿勢検出手段により検出された姿勢が所定の姿勢であるときに、前記検出された姿勢が前記所定の姿勢でないときよりも前記信頼性を高く判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の心電計。
  6. 前記筐体の表面に配置される第3の電極を備え、
    前記心電取得手段は、前記第3の電極が検出する電位を基準電位として前記第1の容量性結合型電極および前記第2の容量性結合型電極の差動信号を心電信号として取り出す
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の心電計。
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