JP2002125948A - 携帯型生体測定装置 - Google Patents

携帯型生体測定装置

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JP2002125948A
JP2002125948A JP2000329428A JP2000329428A JP2002125948A JP 2002125948 A JP2002125948 A JP 2002125948A JP 2000329428 A JP2000329428 A JP 2000329428A JP 2000329428 A JP2000329428 A JP 2000329428A JP 2002125948 A JP2002125948 A JP 2002125948A
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biometric device
portable biometric
measurement electrode
portable
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JP2000329428A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Amano
良則 天野
Koichi Matsuda
孝一 松田
Masashi Watanabe
正志 渡辺
Yoshinori Hosokawa
美紀 細川
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 心電測定を含む生体測定において、小型で且
つ衣服を脱がずに被測定者の着衣内にスムーズに誘導す
ることが可能な構造を有して、容易に、しかも即座に測
定することが可能な携帯型生体測定装置を提供するこ
と。 【解決手段】 本発明の携帯型生体測定装置は、把手と
なる本体部に第2の測定電極が設けられ、実質的に円筒
形状の検出部の一端が本体から突出しており、その先端
部分に被測定者の測定位置に接触する第1の測定電極が
配置されており、被測定者が本体部を握時して第1の測
定電極を被測定者の測定位置に接触させて生体測定を行
うよう構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被測定者の電気的
な生体測定を被測定者自ら行うことが可能な携帯型生体
測定装置に関し、特に心臓病患者が携帯して不意の発作
時に、心臓の活動電位信号を自ら測定することが可能な
携帯型心電計等の携帯型生体測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯型の心電計は心臓病障害者の
日常生活における心電状態を容易に把握できる利便性が
あるところから、種々開発されている。図7は従来の心
電計の外観形状を示す斜視図である。図7に示すよう
に、この心電計の外観は薄い直方体の形状を有するケー
ス100により構成されている。このケース100の一
側面に第1の測定電極110が設けられており、この側
面と直交する他の側面に第2の測定電極120が設けら
れている。この心電計は第1の測定電極110を右手で
握った状態で、第2の測定電極120を胸部に押し当て
て心電を測定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の心電計を用いて測定する場合、第2の測定電極
120を胸部に押し当てる際に、衣服を脱がなければな
らなかった。このため、従来の携帯型の心電計において
は、測定が煩わしいと共に、発作時に即応した測定がで
きないという問題があった。本発明は上記のような問題
を解決し、心電測定を含む生体測定において、小型で持
ちやすく、且つ衣服を脱がずに被測定者の着衣内にスム
ーズに誘導することが可能な構造を有して、即座に測定
することが可能な携帯型生体測定装置を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る携帯型生体測定装置は、把手となる本
体部と、実質的に円筒形状を有し、一端が前記本体から
突出した先端部分を有する検出部と、前記検出部の先端
部分に配設され、被測定者の測定位置に接触する第1の
測定電極と、前記本体部に設けられ、被測定者が前記本
体部を握時したとき手と接触する位置に配置された第2
の測定電極と、前記第1の測定電極と前記第2の測定電
極に電気的に接続され、生体測定のための電気回路を有
する制御部とを具備する。このように構成された携帯型
生体測定装置は、測定時の操作性が向上し、容易に且つ
即座に生体測定を行うことが可能である。
【0005】他の観点の発明の携帯型生体測定装置は、
前記制御部において検出された生体測定データを記録す
るメモリと、前記生体測定データを外部に送信する通信
部とをさらに備えている。これにより、本発明の携帯型
生体測定装置は生体測定データをいつでも容易に入手す
ることができる。
【0006】また、他の観点の発明の携帯型生体測定装
置は、前記第1の測定電極が測定時に被測定者の測定位
置との位置ずれを検出する位置ずれ検出手段をさらに備
えている。これにより、本発明の携帯型生体測定装置は
生体測定データを高精度に測定できる。
【0007】さらに、他の観点の発明の携帯型生体測定
装置は、前記位置ずれ検出手段が位置ずれを検出したと
き、その位置ずれ情報を外部に通知する警告手段を備え
ている。これにより、本発明の携帯型生体測定装置は信
頼性の高い生体測定データを得ることができる。
【0008】また、他の観点の発明の携帯型生体測定装
置は、前記第1の測定電極を加熱する加熱手段をさらに
備えている。これにより、本発明の携帯型生体測定装置
は被測定者にストレスを与えない操作性の優れた計測装
置となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る携帯型生体測
定装置の好適な一実施例である携帯型心電計を添付の図
面を用いて説明する。図1は本発明の一実施例である携
帯型心電計を示す斜視図である。図1において、(a)
は携帯型心電計の右手上方からその正面と右側面を見た
斜視図であり、(b)は右手下方から背面と右側面を見
た斜視図である。
【0010】図1に示すように、本実施例の携帯型心電
計は把手となる本体部1と、測定位置である胸部に押し
当てる第1の測定電極3を有する検出部2とを有してい
る。本体部1は実質的に直方体形状を有しており、その
上部に円筒形状の検出部2が設けられている。検出部2
の円筒形状は、第1の測定電極3を有する先端の直径が
後端の直径より小さく形成されている。先端に突設して
いる第1の測定電極3は、多少上向きに配設され、所定
距離だけ検出部2内に収納可能に弾性的に設けられてい
る。
【0011】本実施例において、第1の測定電極3は導
電性の金属材料、例えば銅、ステンレス等を金属プレス
によりドーム型に形成した電極を用いている。本発明は
第1の測定電極3を金属材料により形成したが、皮膚へ
の接触感を緩和するためカラヤゴムなどの弾性を有した
導電性ゴム等の弾性材料を使用することも可能である。
【0012】図1に示すように、本体部の右側面には第
2の測定電極4が設けられており、この第2の測定電極
4は上下に移動可能なスライド扉5により遮蔽可能に構
成されている。従って、使用時にはスライド扉5を移動
することにより第2の測定電極4を開放して測定する。
このように第2の測定電極4にはスライド扉5が設けら
れているため、第2の測定電極4に埃等が付着すること
が防止されており、本実施例の携帯型心電計の正確な測
定を確保している。また、第2の測定電極4は不使用時
にスライド扉5により遮蔽されているため、他の部材と
直接接触することがなく、第2の測定電極4が他の部材
により傷つけられたり、破損させられることがない。な
お、第2の測定電極4としては、第1の測定電極3と同
様な材料により形成されるが、他の導電性の材料、例え
ばアルミニウム等を用いることも可能である。
【0013】本体部1にはバッテリー11が収納される
よう構成されており、本体部1の正面側にある蓋1aを
取り外してバッテリー11の交換が行われる。また、本
体部1の正面には位置ずれ検出機構7が設けられてお
り、この位置ずれ検出機構7により測定中の位置ずれを
検出するよう構成されている。本体部1の底面部分には
通信部9が設けられており、測定された心電データの送
信を行うよう構成されている。本実施例の携帯型心電計
においては、通信部9としてホトトランジスタ及び発光
ダイオードを備えたフォトカプラが設けられており、ま
た通信ケーブルが脱着できるよう構成されている。
【0014】通信部9としては近距離無線通信のインタ
フェースであるブルートゥース(bluetooth)や、赤外
線を使用したデータ通信(IrDA)等を使用できるよう構
成することもできる。このように構成することにより、
病院に配置されている診療装置の読取装置や携帯型の通
信端末(図示省略)などに本実施例の携帯型心電計を装
着して、携帯型心電計内に記録された測定済みの心電デ
ータを読取装置や通信端末に出力することができる。従
って、病院において、使用者の日常生活時における心電
データを容易に把握することができる。なお、本実施例
においてはスライド扉5が第2の測定電極4を遮蔽して
いるとき、すなわち測定動作を行っていないときに通信
部9から外部へ測定された心電データが送信されるよう
構成されている。
【0015】本体部1の背面には警告手段としてのLE
D6が設けられており、測定状況等の表示が行われる。
このLED6は、心電測定時のオンオフ(ON/OF
F)表示及び通信部9による通信のオンオフ(ON/O
FF)切換え時の表示手段として使用される。また、L
ED6は、心電の測定時に、第1の測定電極3や第2の
測定電極4と皮膚との接触抵抗値(インピーダンス)が
大きく変動して測定に失敗したとき、測定者に再測定を
促すための警告手段として使用される。さらに、LED
6は一次電池であるバッテリー11の電圧降下が生じた
ときの警告手段としても使用される。また、この他に、
LED6は測定データを送信するために測定モードから
通信モードへの切換えが行われたことを示す通信状態の
状況表示手段としても使用される。
【0016】本実施例においてはLED6を本体部1の
背面に設けた例で説明したが、本発明はこの構成に限定
されるものではなく、被測定者の視認可能な領域、例え
ば本体部1の他の側面や検出部2の後端部分近傍などに
設けることが可能である。また、警告手段としては、前
述のLED6の他に、音を発するブザーや、音声を発し
て警告する音声発生手段や、振動により警告する振動発
生手段を設けても良い。
【0017】図2は本実施例の携帯型心電計の要部を示
す断面図である。図3は図2の携帯型心電計の使用状態
を示す断面図である。図2に示すように、第1の測定電
極3は検出部2の先端から突出するよう配置されてい
る。第1の測定電極3が突出する先端の位置は、把手と
なる本体部1の正面の位置から所定の距離Lを有して配
置されている。このように第1の測定電極3は把手とな
る本体部1から突出しているために、被測定者は把手と
なる本体部1を握りながら第1の測定電極3を胸部に確
実に押し当てることが可能となる。図2に示すように、
第1の測定電極3は電極リード線160により電気回路
を有するメインプリント基板130に接続されている。
【0018】なお、本実施例においては把手となる本体
部1の形状を実質的に直方体形状で説明したが、本発明
はこの形状に限定されるものではなく、把手として握り
やすい形状、例えば握る部分の角を丸めて多少細い形状
等にし、本発明の携帯型心電計の測定時の取り扱いをさ
らに容易なものとすることが可能である。上記のよう
に、本実施例の携帯型心電計を用いる場合、被測定者が
本体部1を握持したとき、被測定者の指が測定動作の障
害にならないように、第1の測定電極3と本体部1の把
手との間に被測定者の指の太さより長い段差が形成され
ている。このため、測定者は胸部の心電を容易に、且つ
確実に測定することができる。なお、測定された心電デ
ータは携帯型心電計内のメモリに記録可能に構成されて
いる。
【0019】本実施例の携帯型心電計は、第1の測定電
極3が配設されている検出部2の先端部分が凹凸のない
単純な円筒状に形成されているため、測定時において検
出部2の先端部分を容易に着衣内に差し込んで、第1の
測定電極3を胸部に接触させることが可能である。この
ように、検出部2の先端部分は凹凸のない単純な円筒形
状であるため、この先端部分が衣服に絡むことがなく、
被測定者の着衣内への円滑な差し込みが可能である。
【0020】図2及び図3に示すように、本実施例の携
帯型心電計には位置ずれ検出機構7が設けられている。
この位置ずれ検出機構7は第1の測定電極3と測定部位
である皮膚との相対的な位置ずれを検出するために設け
られており、ローラ部材7aと連結ローラ部材7bと距
離検出エンコーダ8と光検出手段10とにより構成され
ている。ローラ部材7aは第1の測定電極3の近傍に配
置されており、測定時の第1の測定電極3の皮膚上の移
動を検出する。携帯型心電計の測定動作において、第1
の測定電極3が皮膚へ押し付けられて心電測定が開始し
てから、その測定が終了するまでの間に第1の測定電極
3が皮膚に対して位置ずれしたとき、ローラ部材7aは
その位置ずれ量に応じて同時に回転する。このようにロ
ーラ部材7aが回転したとき、このローラ部材7aと係
合する連結ローラ部材7bが回転する。この連結ローラ
部材7bには回転検出用の距離検出エンコーダ8が取り
付けられており、この距離検出エンコーダ8の動きは光
検出手段10により読み取られるよう構成されている。
従って、ローラ部材7aの回転は、光検出手段10によ
り確実に検出される。
【0021】上記のように、本実施例の携帯型心電計に
は位置ずれ検出機構7が設けられているため、測定時に
おける第1の測定電極3の皮膚に対する相対的な位置ず
れの有無が検出される。このため、もし位置ずれの発生
を検出したとき、その時の心電測定動作をリセットし
て、再測定を促すようLED6により表示される。
【0022】なお、本実施例においてはローラ部材7a
として上下に回転する円盤状の部材を用いて、上下方向
の位置ずれを検出するよう構成したが、ローラ部材7a
として球体を用いて上下左右の位置ずれ量を検出するよ
う構成することも可能である。また、位置ずれ検出機構
7としては、他の位置ずれ測定手段としてバネ材等の弾
性部材を用いて、その撓み量を検出することにより前述
の実施例と同様に測定時における第1の測定電極3の位
置ずれを検出することが可能である。
【0023】本実施例の携帯型心電計は、第1の測定電
極3の内部に緩衝部材としてバネ材27が設けられてお
り、第1の測定電極3が検出部2の内部に収納可能に構
成されている。このため、図2及び図3に示すように、
第1の測定電極3は不使用時に検出部2の外部に所定距
離突出しており、測定時に皮膚に押圧されて検出部2の
内部に収納される。携帯型心電計が心臓の活動電位信号
を測定するとき、第1の測定電極3が皮膚に対して所望
の圧力で押圧して、それぞれを確実に接触させる必要が
ある。このため、本実施例においては圧力検出手段17
0を第1の測定電極3の背面側に配置して、測定時の第
1の測定電極3が所定の圧力で押圧されているかを検出
している。本実施例の圧力検出手段170としては圧電
素子が用いられている。従って、本実施例の携帯型心電
計おいては、第1の測定電極3が所定の圧力で押圧され
て、圧力検出手段170からの信号が閾値を越えたと
き、測定開始するよう構成されている。
【0024】図4は本実施例の携帯型心電計における制
御回路を示すブロック図である。本実施例の携帯型心電
計は、被測定者の人体より心電データを検出し、その心
電データの信号処理を行い、通信部9を介して外部に測
定された心電データを送信すると共に、その心電データ
を含む各種測定時の情報がメモリ30に記録される。送
信された心電データは、外部の表示/コントロール部4
0の通信入力部40aに受信される。表示/コントロー
ル部40においては、受信された心電データがLCD等
により構成されたディスプレイ上に心電波形として表示
される。
【0025】以下、本実施例の携帯型心電計の制御回路
における動作を図4のブロック図を用いて説明する。図
4において、本実施例の携帯型心電計の駆動用電源とし
ては、バッテリー11が用いられており、各ブロックに
電源を供給している。測定時において、まず、第1の測
定電極3を被測定者の人体の心臓部近傍の測定位置に押
圧して接触させる。このとき、被測定者が本体部1の把
手を握ることにより、スライド扉5から開放された第2
の測定電極4は被測定者の手と確実に接触する。この結
果、第1の測定電極3と第2の測定電極4は被測定者の
それぞれの所定の位置に接触しているため、両電極間に
は心電波形の電圧が現れ、その心電波形電圧信号が検出
される。
【0026】この時、両電極間に現れる電圧は、2μV
〜1mV程度の微小電圧の為、増幅回路21により約4
0dB増幅される。検出された心電波形電圧信号には、
電力ライン(50又は60Hz)からのノイズや、それ
ぞれの電極と皮膚との間におけるイオン伝達ロス等によ
り、各種ノイズ電圧が重畳されている。このため、検出
された心電波形電圧信号は、増幅された後に波形整形回
路において低周波除去処理や波形整形処理を行い、心臓
の活動電位信号成分のみを抽出している。
【0027】このように抽出された活動電位信号は、A
/D変換され、制御部マイコン22に入力される。制御
部マイコン22において、所定のプログラムによるルー
チン処理により、規定時間の間に測定された被測定者の
心電データはメモリ30に記憶される。心電データを得
るための測定開始及び終了は、ブザー又は、表示手段と
してのLED6により被測定者に知らせるよう構成され
ている。
【0028】図4に示すように、第1の測定電極3と第
2の測定電極4から増幅回路21へのそれぞれの入力ラ
インには、入力インピーダンス検出回路23が接続され
ている。第1の測定電極3と第2の測定電極4が被測定
者の皮膚に接触している測定状態において、両電極間の
インピーダンスは入力インピーダンス検出回路23によ
り検出される。両電極間が適正なインピーダンスの範囲
であれば、入力インピーダンス検出回路23は制御部マ
イコン22に測定開始の信号が出力される。測定開始の
信号が入力された制御部マイコン22は、測定回路を自
動的にON状態とし、測定が開始される。
【0029】一方、両電極が被測定者の皮膚に完全に接
触しておらず、不適正なインピーダンスの場合には、警
告手段としてのLED6が警告動作を行い、またブザー
により警告音を発する。このように警告動作を行うこと
により被測定者に対して再測定を促す。
【0030】測定中において、第1の測定電極3が測定
波形に異常をもたらす程の位置ずれを生じ、その位置ず
れを位置ずれ検出機構7により検出した場合、警告手段
としてのLED6やブザーは警告動作を行う。この警告
動作により、被測定者は再測定が促される。
【0031】図4に示すように、本実施例の携帯型心電
計には、第1の測定電極3を生体温度に温めるヒータ1
2とこのヒータ12の温度制御を行うヒータコントロー
ラ25とを有している。このヒーターコントロール25
にはサーミスタ50が設けられており、このサーミスタ
50によりヒータ12の温度制御が行われている。ヒー
タコントローラ25にはスイッチ24が設けられてお
り、このスイッチ24は第2の測定電極4の開閉を行う
スライド扉5と連動している。
【0032】図5は第2の測定電極4及びスライド扉5
の近傍を示す拡大断面図である。図5において、圧電セ
ンサー140は測定電極4の押圧の有無を検出してい
る。図5の断面図において、スライド扉5は紙面と直交
する方向に摺動する。測定者が測定開始するとき、第2
の測定電極4を露出させるためスライド扉5が摺動され
る。図5に示すように、スライド扉5が摺動するとスイ
ッチ24の頭部が押圧されスイッチ24がON状態とな
る。このように、スライド扉5が摺動されて第2の測定
電極4が開放されると、スイッチ24がON状態となり
ヒータ12に電流が流れる。本実施例のヒータ12は、
例えばニクロム線などの抵抗体により構成されている。
しかし、本発明の携帯型心電計におけるヒータとして
は、このような抵抗体に限定されるものではなく熱量を
供給できる構成のものであれば良く、例えば加熱用ラン
プにより構成しても良い。
【0033】図6は、本実施例の携帯型心電計における
ヒータ12の配置を示す断面図である。図6に示すよう
に、ヒータ12は第1の測定電極3の内部に配置され、
第1の測定電極3の金属部分に接合されている。ヒータ
12はリード線180を介してメインプリント基板13
0の電気回路に接続されている。ヒータ12がON状態
となることにより、第1の測定電極3は体温近傍に暖め
られ、第1の測定電極3と胸部皮膚との温度差が軽減さ
れる。本実施例の携帯型心電計にはヒータ12が設けら
れているため、特に室温の低い場所や寒冷環境での測定
時にける、人体への温度ショックを和らげることが可能
となる。図6において、第1の測定電極3の近傍に位置
ずれ検出手段として弾性材で形成され、その弾性材の撓
み量により位置ずれを検出する位置ずれ検出機構70を
設けた例を示している。この位置ずれ検出機構70は、
測定時において位置ずれが生じたとき、皮膚と接触して
いる先端部分が移動して撓むことにより、その撓み量を
電気信号を変換するものである。
【0034】以上のように、本実施例においては、本体
部1の側面に配置された第2の測定電極4を右手で握っ
た状態で検出部2の第1の測定電極3を測定位置である
胸部に押し付け、第1の測定電極3を着衣の隙間から滑
り込ませて胸部に接触させることにより心電を測定す
る。従って、被測定者は測定に際して衣服を脱ぐ必要が
なく、簡便に測定できると共に、発作等に合わせた迅速
な測定が可能となる。本発明は上記実施例の構成に限定
されることなく種々変更が可能であり、例えば第2の測
定電極4は本体部1を握ったときに手が確実に触れる位
置であればどこに配置しても良い。また、通信部9を配
置する位置は、手で握ったときに邪魔にならない位置で
あればどこでも良い。
【0035】本実施例においては、被測定者の心臓の活
動電位信号を測定する心電計について説明したが、本発
明は心電計に限定されるものではなく、上記実施例の構
成は測定電極や通信部を有する携帯型の生体測定装置に
適用可能である。携帯型生体測定装置としては、例えば
酸素飽和濃度(SpO)測定装置や発汗量モニター装
置等がある。
【0036】
【発明の効果】以上、実施例について詳細に説明したと
ころから明らかなように、本発明は次の効果を有する。
本発明によれば、単純な円筒状の形状を有する検出部の
先端部分に第1の測定電極を配置し、把手となる本体部
に第2の測定電極を配置することにより、容易に被測定
者の着衣の間に検出部を滑り込ませて迅速に測定するこ
とが可能となる。
【0037】本発明によれば、第1の測定電極は把手と
なる本体部から所定距離だけ突出しているために、測定
者は本体部を握りながら第1の測定電極を胸部に確実に
押し当てることができ、正確な測定を容易に行うことが
可能となる。本発明によれば、測定時の測定電極の位置
ずれを検出する位置ずれ検出手段が設けられているた
め、正確な測定を確実に行うことができる。本発明によ
れば、第1の測定電極を加熱する手段が設けられている
ため、室温が低いときの測定時における被測定者のスト
レスを和らげることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る好適な実施例の携帯型心電計を示
す斜視図である。
【図2】図1の第1の測定電極の近傍を示す部分断面図
である。
【図3】図1の携帯型心電計を使用している状態の第1
の測定電極近傍を示す部分断面図である。
【図4】本発明に係る好適な実施例の携帯型心電計にお
ける制御回路を示すブロック図である。
【図5】図1の第2の測定電極とスイッチの近傍を示す
部分断面図である。
【図6】図1の第1の測定電極の近傍にヒータが設けら
れている状態を示す部分断面図である。
【図7】従来の携帯型心電計を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本体部 2 検出部 3 第1の測定電極 4 第2の測定電極 5 スライド扉 6 LED 7 位置ずれ検出機構 8 距離検出エンコーダ 9 通信部 10 光検出手段 11 バッテリー 12 ヒータ 21 増幅回路 22 制御用マイコン 23 入力インピーダンス検出回路 24 スイッチ 25 ヒータコントローラ 30 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 正志 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 (72)発明者 細川 美紀 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内 Fターム(参考) 4C027 AA06 GG16 HH21 JJ03 KK01 KK03 KK05

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把手となる本体部と、 実質的に円筒形状を有し、一端が前記本体から突出した
    先端部分を有する検出部と、 前記検出部の先端部分に配設され、被測定者の測定位置
    に接触する第1の測定電極と、 前記本体部に設けられ、被測定者が前記本体部を握時し
    たとき手と接触する位置に配置された第2の測定電極
    と、 前記第1の測定電極と前記第2の測定電極に電気的に接
    続され、生体測定のための電気回路を有する制御部と、
    を具備することを特徴とする携帯型生体測定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の測定電極の測定面が、測定時
    における前記本体部の被測定者と対向する側面より被測
    定者側へ突出しており、その突出距離が所定の距離Lを
    有している請求項1に記載の携帯型生体測定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の測定電極の被測定者との接触
    面が、測定時における前記本体部の被測定者と対向する
    側面に対して所定角度を有している請求項1に記載の携
    帯型生体測定装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部において検出された生体測定
    データを記録するメモリと、前記生体測定データを外部
    に送信する通信部とをさらに備えている請求項1に記載
    の携帯型生体測定装置。
  5. 【請求項5】 測定時の異常を検出する異常検出手段
    と、その異常を通知する警告手段とをさらに備えている
    請求項1に記載の携帯型生体測定装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の測定電極を遮蔽及び開放する
    ためのスライド動作を行うスライド手段を設け、このス
    ライド手段のスライド動作に連動して測定動作のオンオ
    フ制御を行うよう構成された請求項1に記載の携帯型生
    体測定装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の測定電極を遮蔽及び開放する
    ためのスライド動作を行うスライド手段を設け、このス
    ライド手段のスライド動作に連動して前記通信部から外
    部へ生体測定データを送信するよう構成された請求項4
    に記載の携帯型生体測定装置。
  8. 【請求項8】 前記第1と測定電極と前記第2の測定電
    極との電極間におけるインピーダンスを測定する手段を
    備えている請求項1又は4に記載の携帯型生体測定装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第1と測定電極と前記第2の測定電
    極との電極間におけるインピーダンスを測定する手段
    と、測定されたインピーダンスから正常な測定か否かを
    判定する手段とをさらに備えている請求項1又は4に記
    載の携帯型生体測定装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の測定電極が測定時に所定の
    圧力で押圧されているかを検出する圧力検出手段をさら
    に備えている請求項1又は4に記載の携帯型生体測定装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1の測定電極が測定時に被測定
    者の測定位置との位置ずれを検出する位置ずれ検出手段
    をさらに備えている請求項1又は4に記載の携帯型生体
    測定装置。
  12. 【請求項12】 前記位置ずれ検出手段における検出部
    としてローラ又は球体を用いて、その回転を利用した請
    求項11に記載の携帯型生体測定装置。
  13. 【請求項13】 前記位置ずれ検出手段における検出部
    として弾性部材を用いて、その撓みを利用した請求項1
    1に記載の携帯型生体測定装置。
  14. 【請求項14】 前記位置ずれ検出手段が位置ずれを検
    出したとき、その位置ずれ情報を外部に通知する警告手
    段をさらに備えている請求項11に記載の携帯型生体測
    定装置。
  15. 【請求項15】 前記警告手段がLEDにより構成さ
    れ、その発光により警告を行うよう構成された請求項1
    4に記載の携帯型生体測定装置。
  16. 【請求項16】 前記警告手段が音発生手段により構成
    され、その音により警告を行うよう構成された請求項1
    4に記載の携帯型生体測定装置。
  17. 【請求項17】 前記警告手段が振動部材により構成さ
    れ、その振動により行うよう構成された請求項14に記
    載の携帯型生体測定装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の測定電極を加熱する加熱手
    段をさらに備えている請求項1、4、11、又は14に
    記載の携帯型生体測定装置。
  19. 【請求項19】 前記加熱手段が生体温度を保持する温
    度制御手段を有する請求項18に記載の携帯型生体測定
    装置。
  20. 【請求項20】 前記第1の測定電極からの測定信号の
    出力レベルに応じて警告を発する手段をさらに備えてい
    る請求項1、4、11、又は14に記載の携帯型生体測
    定装置。
  21. 【請求項21】 請求項1乃至21の携帯型生体測定装
    置が被測定者の心臓の活動変位信号を検出する携帯型心
    電計であることを特徴とする携帯型生体測定装置。
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