JP6126239B2 - カソード制御マルチカソード分散型x線装置、及びこの装置を有するct設備 - Google Patents

カソード制御マルチカソード分散型x線装置、及びこの装置を有するct設備 Download PDF

Info

Publication number
JP6126239B2
JP6126239B2 JP2015549943A JP2015549943A JP6126239B2 JP 6126239 B2 JP6126239 B2 JP 6126239B2 JP 2015549943 A JP2015549943 A JP 2015549943A JP 2015549943 A JP2015549943 A JP 2015549943A JP 6126239 B2 JP6126239 B2 JP 6126239B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
anode
distributed
vacuum box
focal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015549943A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016502886A (ja
Inventor
唐華平
唐伝祥
陳懐璧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsinghua University
Original Assignee
Tsinghua University
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsinghua University filed Critical Tsinghua University
Publication of JP2016502886A publication Critical patent/JP2016502886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6126239B2 publication Critical patent/JP6126239B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G1/00X-ray apparatus involving X-ray tubes; Circuits therefor
    • H05G1/08Electrical details
    • H05G1/70Circuit arrangements for X-ray tubes with more than one anode; Circuit arrangements for apparatus comprising more than one X ray tube or more than one cathode
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J35/00X-ray tubes
    • H01J35/02Details
    • H01J35/04Electrodes ; Mutual position thereof; Constructional adaptations therefor
    • H01J35/06Cathodes
    • H01J35/066Details of electron optical components, e.g. cathode cups
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05GX-RAY TECHNIQUE
    • H05G1/00X-ray apparatus involving X-ray tubes; Circuits therefor
    • H05G1/08Electrical details
    • H05G1/26Measuring, controlling or protecting
    • H05G1/30Controlling
    • H05G1/32Supply voltage of the X-ray apparatus or tube
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2235/00X-ray tubes
    • H01J2235/06Cathode assembly
    • H01J2235/068Multi-cathode assembly

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

本発明は、分散型のX線を発生する装置に関し、特に、X線源の設備において複数の独立熱陰極を配置し、かつカソードを制御することにより、所定順で焦点位置が変更されるX線を発生するカソード制御マルチカソード分散型X線装置及びこのX線装置を有するCT設備に関する。
X線源とは、X線を発生する設備であって、通常、X線管、電源と制御システム、冷却及びシールドなどの補助装置などから構成され、そのコアはX線管である。通常、X線管は陰極、陽極、ガラス又はセラミックスのハウジングからなる。陰極は直熱型螺旋状タングステンフィラメントであって、作動時に、電流が通過し、約2000Kの作動温度まで加熱し、熱放出される電子ビーム流を発生する。陰極は先端が溝付きの金属カバーに囲まれ、金属カバーが電子に焦点を合わせる。陽極は、銅ブロックの端面に象嵌されたタングステンターゲットであって、作動時に、陽極と陰極との間に数十万Vの高電圧を印加し、陰極に生じた電子が電界の作用で加速運動し、陽極に向かって飛び、ターゲット面にぶつかることで、X線を発生する。
X線は、工業用非破壊検査、安全検査、医療診断及び治療などの分野に広く応用されている。特に、X線の高透過力を利用したX線透視撮影設備は、人々の日常生活の各方面において重要な役割を果たしている。このような設備の初期のものはフィルム式の平面透視撮影設備であり、現在の先進技術はデジタル化され、多視角で、かつ高解像度の立体撮影設備であり、例えばCT(computed tomography)であり、高解像度の三次元立体図形又は断面画像を得ることができ、先進のハイエンドアプリケーションである。
CT設備(工業用欠陥検出CT、荷物安全検査CT、医療診断CTなどを含む)においては、通常の場合、X線源が検査対象の一方側に配置され、検査対象の他方側に放射線を受ける検出器が配置され、X線が検査物を透過すると、その強度が検査物の厚さ、密度などの情報によって変わるため、検出器で受けたX線の強さが検査物の一つの視角方向の構成情報を含むこととなる。更に検査物をめぐって、X線源と検出器の位置を交換すれば、異なる視角方向の構成情報を得ることができる。これらの情報に対して、コンピューターシステム及びソフトウェアアルゴリズムを利用して構造を再構築すると、検査対象の立体画像を得ることができる。従来のCT設備は、検査対象を囲む円形スリップリングにX線源及び検出器を固定して、作動中に、1サークル運動すると、検査対象の一つの厚さの断面画像が得られ、この画像がセクションと呼ばれる。そして、検査対象がさらに厚さ方向に沿って運動して、一連のセクションを得て、これらのセクションを合わせたものが検査対象の三次元ファイン立体構造である。したがって、従来のCT設備において、異なる視角画像情報を得るために、X線源の位置を変更する必要があるので、X線源及び検出器をスリップリング上で運動させる必要がある。検査速度を向上させるために、通常、X線源及び検出器の運動速度は非常に速い。X線源及び検出器がスリップリング上で高速運動することにより、設備全体の信頼性と安定性が低下する。また、運動速度の制限により、CTの検査速度も制限されている。近年、最新のCTは円周に配列された検出器を採用することにより、検出器を運動させなくなったが、X線源は依然としてスリップリング上で運動する必要がある。また、X線源を1サークル運動させて複数の断面画像を得られるように、複数の列の検出器を増加することにより、CTの検査速度を向上させることができるが、これはスリップリング上での運動からもたらされる問題を根本的に解決できなかった。したがって、CT設備において、位置を移動しなくても多視角を生じることができるX線源が要求されている。
また、検査速度を向上させるために、通常、X線源の陰極で発生された電子ビームが大きなパワーでかつ長時間にわたって陽極のタングステンターゲットに衝撃を与え続けるが、ターゲットスポットの面積がとても小さいため、ターゲットスポットの放熱も大きな問題になっている。
従来のCT設備におけるスリップリングによる信頼性と安定性の問題、検査速度の問題、及び陽極のターゲットスポットの耐熱の問題を解決するために、先行特許文献において一部の方法が提案されている。例えば回転ターゲットX線源は、陽極ターゲットが過熱する問題をある程度解決できるが、その構成が複雑で、かつX線源の全体に対して、生じたX線のターゲットスポットが依然として固定されたターゲットスポット位置にある。例えば、固定されて動かないX線源の多視角を実現するために、X線源の運動に代わって、複数の独立する従来のX線源を一つの円周に緊密に配列する技術があり、多視角も実現できるが、コストが高く、かつ異なる視角のターゲットスポットの間隔が大きいので、撮影の品質(立体解像度)が悪い。また、特許文献1(US4926452)には、陽極ターゲットが大きな面積を有し、ターゲットの過熱問題を緩和でき、かつ、ターゲットスポットの位置が円周に沿って変化し、多視角を生じることのできる分散型X線を発生する光源及び方法が提出されている。特許文献1は、加速できた高エネルギー電子ビームを偏向走査させるもので、制御が難しく、ターゲットスポットの位置がディスクリートではなく、且つ重複性が悪いという問題があるが、依然として分散型の光源を生じられる有効的な方法である。また、例えば特許文献2(US20110075802)及び特許文献3(WO2011/119629)には、陽極ターゲットが大きな面積を有し、ターゲットの過熱問題を緩和でき、且つ、ターゲットスポットの位置が分散して固定されてアレイ状に配列され、多視角を生じられる分散型X線を発生する光源及び方法が提出されている。また、冷陰極としてカーボンナノチューブを採用し、冷陰極をアレイ配列して、陰極グリッドの間の電圧を利用して電界放射を制御することで、各陰極が順次電子を発射するように制御され、陽極において相応的な順番位置にターゲットスポットを衝撃して、分散型X線源になる。しかし、生産プロセスが複雑で、カーボンナノチューブの発射能力が高くなく、寿命が長くないという欠点がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、光源を移動させずに多視角を生じることができ、構成を簡素化させてシステムの安定性及び信頼性を向上させ、検査効率を向上させることができるカソード制御マルチカソード分散型X線装置を提供することを目的とする。
本発明は、周囲が密封され且つ内部が高真空である真空ボックスと、それぞれが互いに独立し、線形アレイに配列され、前記真空ボックスの内部の一端に取り付けられ、且つ、それぞれが陰極フィラメント、前記陰極フィラメントと接続された陰極表面及び前記陰極フィラメントの両端から引き出されたフィラメントリードを有する複数の陰極と、前記陰極にそれぞれ対応して線形アレイに配列されて、前記真空ボックス内の中部における前記陰極に近い位置に取り付けられ、且つ、それぞれが互いに接続される複数のフォーカル電流制限器と、金属からなり、前記真空ボックス内の他端に取り付けられ、且つ、長さ方向に前記フォーカル電流制限器と平行で、幅方向が前記フォーカル電流制限器と所定角度の夾角をなす陽極と、陰極電源と、互いに接続されるフォーカル電流制限器と接続されたフォーカル電流制限器電源と、陽極高電圧電源と、各電源に対して総合ロジック制御を行うための制御装置とを有する電源と制御システムと、前記陽極を前記陽極高電圧電源と接続して、前記真空ボックスの前記陽極の一端に近い側面に取り付けるための挿脱可能な高電圧接続装置と、前記陰極を前記陰極電源と接続して、前記真空ボックスの前記陰極の一端に近い側面に取り付けられるための複数の挿脱可能な陰極電源接続装置と、を備えることを特徴とするカソード制御マルチカソード分散型X線装置を提供する。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記陰極が、更に、前記陰極フィラメント及び前記陰極表面を囲んで、且つ前記陰極表面の中心に対応する位置に、外縁に平面構造が設けられたビーム流開孔が設けられ、この平面構造の外縁に斜面が設けられる陰極ハウジングと、前記陰極ハウジングの外側において、前記陰極ハウジングのビーム流開孔が設けられた面以外の他の面を囲む陰極シールドとを備え、前記フィラメントリードが前記陰極ハウジング及び前記陰極シールドを貫通して、前記挿脱可能な陰極電源接続装置に引き出されてもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記陰極ハウジング及び前記陰極シールドが直方体形状であり、前記陰極表面及び前記陰極表面の中心に対応する前記ビーム流開孔が共に長方形であってもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記陰極ハウジング及び前記陰極シールドが直方体形状であり、前記陰極表面及び前記陰極表面の中心に対応する前記ビーム流開孔が円形であってもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記陰極ハウジング及び前記陰極シールドが直方体形状であり、前記陰極表面が球面円弧状であり、前記陰極表面の中心に対応する前記ビーム流開孔が円形であってもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記真空ボックスはガラス製又はセラミックス製であってもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記真空ボックスは金属製で、真空ボックスの内壁は、前記複数の陰極と、前記フォーカル電流制限器と、前記陽極との十分な絶縁距離を保持してもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記挿脱可能な高電圧接続装置の内部が前記陽極と接続され、外部が前記真空ボックスから伸び出して、前記真空ボックスの壁と緊密に接続され、共に真空密封構造を形成してもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記挿脱可能な陰極電源接続装置のそれぞれが前記真空ボックスの内部において前記陰極の前記フィラメントリードと接続され、外部が前記真空ボックスから伸び出して、前記真空ボックスの壁と緊密に接続され、共に真空密封構造を形成してもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、更に、前記電源と制御システムに含まれる真空電源と、前記真空ボックスの側壁に取り付けられ、前記真空電源を利用して作動して、前記真空ボックス内の高真空を維持する真空装置とを備えてもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、更に、前記真空ボックスの外側に取り付けられ、利用可能なX線出口位置に前記陽極に対応する長手形開口が開かれているシールド・コリメート装置を備えてもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記シールド・コリメート装置に鉛材が用いられてもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記フォーカル電流制限器は、金属製で、かつ中央に限流孔を有する電界均一面と、金属製かつ筒状であり、先端が前記陰極のビーム流開孔に真向かう集束電極とを含み、前記限流孔のサイズが前記集束電極の中心孔以下であってもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記複数の陰極が直線型に配列され、かつ前記複数のフォーカル電流制限器もそれに対応して直線型に配列されてもよい。
本発明に提供されるカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、前記複数の陰極が円弧型に配列され、かつ前記複数のフォーカル電流制限器も前記複数の陰極に対応するように円弧型に配列され、前記陽極が円錐面円弧形であり、かつ、前記陰極、前記フォーカル電流制限器及び前記陽極は、この順で配置され、かつ、前記陽極の外縁のアークが位置する平面は、前記複数の陰極が位置する第一平面及び前記複数のフォーカル電流制限器が位置する第二平面と平行である第三平面であり、前記陽極の内縁と前記フォーカル電流制限器との距離が前記陽極の外縁と前記フォーカル電流制限器との距離よりも遠くなっていてもよい。
また、本発明は、上記のようなカソード制御マルチカソード分散型X線装置を備えるCT設備を提供する。
本発明のカソード制御マルチカソード分散型X線装置は、複数の独立する陰極、複数のフォーカル電流制限器、陽極、真空ボックス、挿脱可能な高電圧接続装置、複数の挿脱可能な陰極電源接続装置、電源と制御システムを備える。そのうち、陰極、フォーカル電流制限器及び陽極は真空ボックス内に取り付けられ、高電圧接続装置及び陰極電源接続装置は真空ボックスの壁に取り付けられ、真空ボックスと共に全体密封構造を形成する。陰極は、陰極フィラメントの加熱作用により電子を生じ、通常、フォーカル電流制限器が陰極に対して百ボルト級の負電圧を有し、電子を陰極内に制限する。制御システムは、所定の制御ロジックに従って、各陰極電源を順次各陰極に千ボルト級の負高電圧パルスを印加させ、負高電圧パルスを受けた負陰極の内部の電子がフォーカル電流制限器へ高速で飛び、小スポットビーム流に集束されて、限流孔を通過し、フォーカル電流制限器と陽極との間の高電圧加速電界エリアに入り、数十から数百千ボルトの電界加速を受け、エネルギーを得て、最終的に陽極に衝撃し、X線を発生する。複数の独立陰極がアレイに配列されているため、電子ビーム流の発生位置及び陽極に衝撃して発生したX線もそれに対応してアレイに配列されている。
本発明のカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、一つの光源設備において、焦点位置がある順で周期的に変更するX線を発生する。本発明は、熱陰極源を採用することにより、他の設計に対して、発射電流が大きく、寿命が長いという長所がある。複数の独立する陰極は一つの線形アレイに配列され、陰極のそれぞれが独立し、かつ何れも独立する陰極電源により制御されるため、便利で柔軟である。陰極のそれぞれに対応するフォーカル電流制限器は直線に配列されかつ互いに接続され、安定の小負電圧の電位にあるため、制御しやすい。陰極とフォーカル電流制限器との間に一定の距離があるため、加工製造が容易である。長手状かつ大陽極の設計を採用することで、陽極が過熱する問題が効果的に緩和され、光源のパワーを向上させることに有利である。陰極は直線状に配列され、全体が直線型の分散型X線装置になっても良く、円弧型に配列され、全体が円弧型の分散型X線装置になっても良いので、柔軟に応用できる。本発明は、他の分散型X線源設備に対して、電流が大きく、ターゲットスポットが小さく、ターゲットスポットの位置分布が均一でかつ重複性が良く、出力パワーが高く、構造が簡単で、制御しやすい。
本発明の分散型X線源をCT設備に応用することで、光源を移動しなくても多視角を生じられるので、スリップリング運動を省略でき、構造を簡単化させ、システムの安定性、信頼性を向上させ、検査効率を向上させることに有利である。
本発明のカソード制御マルチカソード分散型X線装置の概略図である。 本発明における独立する陰極の構造の一種の概略図である。 本発明におけるフォーカル電流制限器の構造の一種の概略図である。 本発明における長方形の陰極の構造の一種の概略図であり、(A)が側面図で、(B)が平面図である。 本発明における長方形陰極を採用した分散型X線装置の一部の側面の構造の概略図である。 本発明の実施の形態における陰極と、フォーカル電流制限器と、陽極との相対位置関係の概略概略図である。 円弧型に配置された分散型X線装置の構造を示す概略図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を説明する。
図1は本発明のカソード制御マルチカソード分散型X線装置の概略図である。図1に示すように、本発明のカソード制御マルチカソード分散型X線装置は、複数の陰極1(少なくとも二つで、後述するように具体的には陰極11、12、13、14、15とも言う)、複数の陰極1に対応する複数のフォーカル電流制限器2(後述するように具体的にはフォーカル電流制限器21、22、23、24、25とも言う)、陽極3、真空ボックス4、挿脱可能な高電圧接続装置5、複数の挿脱可能な陰極電源接続装置6、及び電源・制御システム7を有する。
複数の陰極1、複数のフォーカル電流制限器2及び陽極3は真空ボックス4の内部に取り付けられ、複数の陰極1が一つの直線に配列され、複数のフォーカル電流制限器2のそれぞれは陰極1毎にそれぞれ対応して、一つの直線に配列され、これらの二つの直線が互いに平行で、かつ共に陽極3の表面と平行であり、挿脱可能な高電圧接続装置5及び挿脱可能な陰極電源接続装置6が真空ボックス4の壁に取り付けられ、真空ボックス4と共に全体密封構造を形成する。
また、陰極1は電子を生じるためのもので、真空ボックス4の内部の一端(ここで下端と定義する。図1参照。)に取付けられる。また、図2は、陰極1の構造の一種を示し、この構造は、陰極フィラメント101と、陰極表面102と、陰極ハウジング103と、陰極シールド104と、フィラメントリード105とを含む。図2に示すように、陰極表面102と陰極フィラメント101が一緒に接続され、且つ、これらが陰極ハウジング103に囲まれ、陰極ハウジング103における陰極表面102の中心に対応する位置にビーム流開孔が設けられ、陰極ハウジング103の外側において、ビーム流開孔が設けられた面以外の他の面が陰極シールド104に囲まれ、フィラメントリード105が陰極フィラメント101の両端から引き出されて、陰極ハウジング103と陰極シールド104を貫通する。通常、陰極フィラメント101としてタングステンフィラメントを採用し、陰極表面102として電子を熱発射する性能が強い材料を採用し、例えば酸化バリウム、スカンデート、六ホウ化ランタンなどを採用することができる。陰極ハウジング103は、金属材料で製造され、陰極フィラメント101の一端に電気的に接続され、ビーム流開孔及び周囲の電界を集中するように、陰極ハウジング103のビーム流開孔が設けられた面において、ビーム流開孔の外縁に平面構造が設けられ、隣接する陰極間の電界がスムーズに移行するように、この平面構造の外縁に斜面が設けられる。陰極の機械的強度の保護及び隣接する陰極間の絶縁のために、陰極シールド104として絶縁の耐高温材料を採用し、例えばセラミックスを採用することができ、陰極シールド104の底部に二本のフィラメントリード105が通過するための二つの開孔が設けられる。しかし、二本のフィラメントリード105が通過するための開孔は、陰極シールド104の底部に設けられることに限られず、フィラメントリード105が通過できる位置に設けられれば良い。陰極が作動する際に、陰極電源の作用により、陰極フィラメント101は陰極表面102を1000〜2000℃まで加熱し、陰極表面102に大量の電子が生じられ、通常の場合、陰極ハウジング103のビーム流開孔での電界が負であり、電子が陰極ハウジング103内に制限され、電源・制御システム7が陰極電源に一つの負の高電圧パルスを発生させ、通常負の2kV〜10kVで、例えば負の5kVの高電圧パルスを発生させると、ビーム流開孔での電界が正となり、電子がビーム流開孔から発射され、発射電子ビーム流Eになり、発射電流密度が数A/cmになることができる。
また、フォーカル電流制限器2は、電子ビーム流を集束して、そのサイズを制限するためのもので、真空ボックス4の内部に取り付けられ、陰極1に近い。図3は一つのフォーカル電流制限器2の構造の一種を示す。フォーカル電流制限器2は、集束電極201、限流孔202及び電界均一面203からなる。フォーカル電流制限器2はオール金属構造である。集束電極201は金属で製造され、筒状であり、また、その先端が陰極1のビーム流開孔に真向かい、電界が陰極ハウジング103の上面のビーム流開孔及びその周囲平面からフォーカル電流制限器2の集束電極201の先端に集中して、フォーカル電界を形成し、陰極1から発射された電子ビーム流に対して集束作用がある。また、電界均一面203は金属で製造され、その中央に限流孔202が位置する。限流孔202のサイズは、筒状の集束電極201の中心孔のサイズ以下であり、電子ビーム流が集束電極201の中心孔を通過してフォーカル電流制限器2に入り、一時的な前向きドリフト運動をして、限流孔202に到着する時、周縁にある、前向き性の悪い電子が限流孔202の周囲の限流構造(即ち、電界均一面203における限流孔202以外の部分)により妨害されるため、前向き性が良い、狭い範囲に集中する電子ビーム流のみが限流孔202を通過してフォーカル電流制限器2と陽極3との間の高電圧電界に入る。ここでは、限流孔202の中心軸が集束電極201の中心軸と同じであることが好ましい。これより、前向き性のより良い電子ビーム流が限流孔202を通過してフォーカル電流制限器2と陽極3との間の高電圧電界に入ることができる。フォーカル電流制限器2と陽極3との間に、電力線が互いに平行で、かつ陽極3に垂直な高電圧電界を形成するように、フォーカル電流制限器2の、陽極3に対向する電界均一面203は平面であり、長さ方向(即ち、図1及び図3の左右方向)に陽極3の表面と平行である。フォーカル電流制限器2は、陰極ハウジング103のビーム流開孔で逆電界(即ち、ビーム流開孔での電界が負である)を形成するために、フォーカル電流制限器の電源により一つの負電圧−Vが印加されて、陰極表面102の熱電子が陰極ハウジング103から飛び出すことは制限される。
また、上記のように、フォーカル電流制限器2の構成について説明したが、フォーカル電流制限器2の構成がこれに限定されない。集束と限流の作用を発揮できれば、他の構造でもよく、例えば、複数のフォーカル電流制限器2の電界均一面203が一体に形成され、かつ、所定距離おきに限流孔202が形成される。このように、フォーカル電流制限器2及びX線装置の製造工程を減らし、製造コストを低下させることができる。
また、陰極1は、外側が方形で内側が円形である構造でもよい。即ち、陰極ハウジング103と陰極シールド104が直方体形状であり、陰極表面102が円形であり、陰極ハウジング103の上面におけるビーム流開孔が円形である。また、陰極表面102に生じた電子を集中する効果をより良く実現させるために、通常、陰極表面102が球面の円弧形に加工される。陰極表面102の直径は、通常数mm〜数十mmであり、例えば直径が4mmである。陰極ハウジング103のビーム流開孔の直径が通常数mmであり、例えば直径が2mmである。対応するフォーカル電流制限器2の集束電極201は、円筒状であり、かつ限流孔202も円形である。通常、集束電極201の直径と陰極ハウジング103のビーム流開孔の直径は大きな差がなく、例えば、集束電極201の内孔径が1.5mmであり、限流孔202の直径が1mmである。フォーカル電流制限器2の集束電極201から限流孔202までの距離は通常数mmであり、例えば距離が4mmである。
また、好ましくは、陰極は内外が長方形の構造であり、即ち、陰極ハウジング103及び陰極シールド104が直方体形状であり、かつ、陰極表面102及び陰極表面102の中心に対応するビーム流開孔が何れも長方形である。複数の陰極1の線形配列の方向がひとつの陰極の短辺(長方形の幅)であり、陰極1の配列方向に垂直するのが長辺(長方形の長さ)である。図4は、長方形の陰極の構造の一種を示し、(A)が側面図であり、(B)が平面図である。陰極表面102は長方形であり、好ましくは円柱弧面であり、これが短辺方向の電子ビーム流を更に集中することに有利である。通常、弧面の長さが数mm〜十数mmで、幅が数mmであり、例えば弧面の長さが10mmで、幅が3mmである。陰極ハウジング103の上面でのビーム流開孔のサイズについて、幅Wが2mmであり、長さDが8mmであることが好ましい。また、対応するフォーカル電流制限器2の集束電極201が長方体筒状であり、限流孔202が長方形であり、かつ、複数のフォーカル電流制限器2が複数の陰極1の配置に応じて線形に配列され、集束電極201の内孔サイズは長さが8mmで、幅が1.5mmであることが好ましく、限流孔202のサイズは長さが8mmで、幅が1mmであることが好ましく、集束電極201から限流孔202までの距離が4mmであることが好ましい。
また、陽極3は長手状の金属であり、真空ボックス4の内部の他端(ここで上端と定義される。図1を参照。)に取り付けられ、長さ方向にフォーカル電流制限器2と平行であり、かつ幅方向にフォーカル電流制限器2と小さな夾角をなす。陽極3は長さ方向にフォーカル電流制限器2と完全に平行(図1に示すように)であり、陽極3に正高電圧を印加し、通常数十kV〜数百kVで、典型的には180kVのような正高電圧を印加することで、陽極3とフォーカル電流制限器2との間に平行である高電圧電界を形成し、限流孔202を通過した電子ビーム流が高電圧電界での加速を受け、電界方向に沿って運動して、最終的には陽極3に衝撃し、X線を発生する。また、陽極3は耐高温の金属のタングステン材を採用することが好ましい。
また、図5は、長方形の陰極1を採用した分散型X線装置の一部の側面の構造(ここでは、図面における左右方向を幅方向とし、紙面に垂直する方向を長さ方向とし、長さ方向は陰極1の線形配列の方向である)を示す。図6は、陰極1と、フォーカル電流制限器2と、陽極3との相対位置関係を概略的に示し、(A)が幅方向を示し、(B)が長さ方向を示す。図5及び図6に示すように、陽極3の幅方向がフォーカル電流制限器2と小さな夾角Cをなす。電子ビーム流が陽極3に衝撃して発生したX線は、入射した電子ビームと90度の角になる方向に強度が最大であり、この方向が放射線の利用可能な方向となる。陽極3は、フォーカル電流制限器2に対して所定の小さな角度Cで傾斜し、通常数度〜十数度である角度Cで傾斜し、これはX線の出射に有利であり、一方、比較的に広い電子ビーム流(ここでは、電子ビーム流の幅をTと記する)、例えばT=8mmの電子ビーム流が陽極3に投射されるが、X線の出射方向から見ると、生じたX線の焦点Hが小さく、例えばH=1mmであり、これが焦点サイズを小さくしたことに相当する。
また、真空ボックス4は周囲が密封された中空ハウジングで、内部が高真空で、ハウジングが例えばガラス又はセラミックスなどの絶縁材料であることが好ましいが、ステンレスなどの金属材料でも良い。そして、真空ボックス4の壁は、陰極1、フォーカル電流制限器2、陽極3との十分な絶縁距離を保持する。真空ボックス4の内部には、複数の陰極1がその下端に取り付けられ直線に配列され、中部には、複数のフォーカル電流制限器2が陰極1のアレイに近く取り付けられ、フォーカル電流制限器2のそれぞれが陰極1の位置に対応して、同様に直線に配列され、かつ隣接するフォーカル電流制限器2の電界均一面203が互いに接続されて一つの平面になり、上端に長手形の陽極3が取り付けられ、かつ、長さ方向には、陽極3、フォーカル電流制限器2及び陰極1の三者が互いに平行である。真空ボックス4の内部の空間において、電子ビーム流を電界に十分に運動させることができ、妨害されることがない。真空ボックス4内の高真空は、高温排気炉においてベーキングし排気することで得られ、真空度が通常10−5Paよりも優れる。
また、挿脱可能な高電圧接続装置5は、陽極3を高電圧電源のケーブルと接続するためのもので、真空ボックス4の陽極3の一端に近い側面に取付けられる。挿脱可能な高電圧接続装置5の内部は、陽極3と接続され、外部が真空ボックス4の外に伸び出して、真空ボックス4の壁に緊密に接続され、共に真空密封構造を形成する。
挿脱可能な陰極電源接続装置6(挿脱可能な陰極電源接続装置61、62、63、64、65......を挿脱可能な陰極電源接続装置6と総称する)は、陰極1を陰極電源と接続するためのもので、真空ボックス4の陰極1の一端に近い側面に取付けられる。挿脱可能な陰極電源接続装置6は、陰極1と同じ数量及び配列方式を有し、陰極電源接続装置6のそれぞれが真空ボックス4の内部において陰極1のフィラメントリード105と接続され、外部が真空ボックス4から伸び出して、真空ボックス4の壁に緊密に接続され、共に真空密封構造を形成する。
電源・制御システム7は、カソード制御マルチカソード分散型X線装置の各部材に必要な電源と作動制御を提供する。電源・制御システム7は、陰極1に電気を供給するための複数の陰極電源PS1、PS2、PS3、PS4、PS5......と、フォーカル電流制限器2に電気を供給するためのフォーカル電流制限器電源−V.と、陽極3に電気を供給するための陽極高電圧電源+H.V.と、制御装置などを含む。制御装置は、各電源に対して総合ロジック制御を行って、システム全体の正常作動を制御して、更に、外部制御インターフェイスとヒューマンマシンインターフェースを提供できる。典型的には、システムプログラムを制御することにより、それぞれの陰極電源の出力のフィラメント電流の大きさと陰極負高電圧パルスの大きさに対してプログラムセッティング及び負フィードバックの自動調整を行うことができ、それぞれの陰極に発生した電子ビーム流が加速され、ターゲットを打った後、発生したX線の強度が一致することを実現する。また、システムプログラムを制御することにより、各陰極電源の出力の負高電圧パルスの順に応じて、それぞれの陰極の作動シーケンスを決定することもでき、陰極が一つずつ順次作動したり(例えば、第1個→第2個→第3個→第4個→第5個→......)、複数の離間される陰極が順次作動したり(例えば、(第1、5、9個)→(第2、6、10個)→(第3、7、11個)→......)するなど、多種のプログラムの設定案でも良い。また、陰極に電気を供給するための陰極電源について、上記の方式では複数(即ち、複数の陰極電源PS1、PS2、PS3、PS4、PS5......)であるが、複数ではなく一つの陰極電源を複数路に分けて、それぞれ各陰極に電気を供給してもよい。
さらに、カソード制御マルチカソード分散型X線装置は、真空装置8を含んでもよい。真空装置8は、真空ボックス4の側壁に取り付けられ、真空電源の作用により作動し、真空ボックス4内の高真空を維持するためものである。通常、分散型X線装置が作動する際に、電子ビーム流が陽極3に衝撃して、陽極3が発熱して少量の気体を放出する。本発明において、真空装置8を用いてこの部分の気体を速く抽出し、真空ボックス4の内部の高真空度を維持することができる。また、真空装置8は真空イオンポンプを用いることが好ましい。それに応じて、カソード制御マルチカソード分散型X線装置の電源・制御システム7は、更に、真空装置8に電気を供給するための電源Vacc PSを含む。
さらに、カソード制御マルチカソード分散型X線装置は、シールド・コリメート装置9を含んでも良い。シールド・コリメート装置9は真空ボックス4の外側に取り付けられ、不要なX線を遮蔽するためのものである。利用可能なX線の出口位置に陽極3に対応する長手形開口が開かれており、この開口において、X線の出射方向に沿って、長さ方向、幅方向及び図5における上下方向にX線を応用する必要のある範囲に制限するための部分(図5参照)が設けられる。また、シールド・コリメート装置9が鉛材製であることが好ましい。
特に注意すべきものは、上記のカソード制御マルチカソード分散型X線装置において、複数の陰極1は、異なる応用の要求を満足するように、直線型に配列されてもよく、円弧型に配列されてもよい。図7は円弧型カソード制御マルチカソード分散型X線装置の構造の概略図であり、(A)が立体図であり、(B)が端面図である。上から下への順で、第一平面において複数の陰極1が円弧形に配置され、それらに対応する複数のフォーカル電流制限器2が第一平面と平行である第二平面において円弧形に配置され、かつ、上下位置関係において、各フォーカル電流制限器2が各陰極1にそれぞれ対応する。また、円錐面円弧形の陽極3はフォーカル電流制限器2の下方に配置され、アーク方向に第一平面と平行であり、径方向に第一平面と所定の夾角Cをなし、夾角Cが通常数度〜十数度であり、そして、傾斜方向は陽極の内縁が下方へ傾斜することである(図7(B)に示すように)。即ち、陽極3の内縁とフォーカル電流制限器2との距離は、陽極3の外縁とフォーカル電流制限器2との距離よりも遠い。電子ビーム流は陰極1から発射し、フォーカル電流制限器2による集束および限流を受けた後、フォーカル電流制限器と陽極との間に入り、高電圧電界での加速を受け、陽極3に衝撃し、陽極3に円弧形に配列された一連の焦点31、32、33、34、35、......が形成され、利用可能なX線の出射方向が円弧の円心に向ける。円弧型分散型X線装置の出射X線は全部円弧の円心に向け、放射線源を円形に配列する必要のある場合に応用できる。
(システムの構成)
図1〜図7に示すように、本発明のカソード制御マルチカソード分散型X線装置は、複数の陰極1と、複数のフォーカル電流制限器2と、陽極3と、真空ボックス4と、挿脱可能な高電圧接続装置5と、複数の挿脱可能な陰極電源接続装置6と、電源・制御システム7とを有する。また、更に、真空装置8と、シールド・コリメート装置9とを有してもよい。複数の陰極1は線形アレイに配列され真空ボックス4内の下端に取り付けられ、各陰極1が互いに独立する。複数のフォーカル電流制限器2が真空ボックス4内の中部において陰極1に近い位置に取り付けられ、フォーカル電流制限器2が陰極1にそれぞれ対応し、線形アレイにも配列され、全てのフォーカル電流制限器2が互いに接続される。長手形の陽極3が真空ボックス4内の上端に取り付けられる。陰極1のアレイ、フォーカル電流制限器2のアレイ及び陽極3の三者が互いに平行である。挿脱可能な高電圧接続装置5は真空ボックス4の上端に取り付けられ、その内部が陽極3と接続され、外部が高電圧ケーブルに接続されることができる。複数の挿脱可能な陰極電源接続装置6が真空ボックス4の下端に取り付けられ、挿脱可能な陰極電源接続装置6の内部が陰極1と接続され、外部がケーブルを介してそれぞれの陰極電源に接続されることができる。真空装置8は真空ボックス4の側壁に取り付けられる。電源・制御システム7は、複数の陰極電源PS1、PS2、PS3、PS4、PS5、......と、フォーカル電流制限器電源−V.と、真空電源Vacc PSと、陽極高電圧電源+H.V.と、制御装置などの複数のモージュルを含み、電力ケーブルと制御ケーブルを介して複数の陰極1、複数のフォーカル電流制限器2、真空装置8、陽極3などの部材が接続される。
(作動原理)
カソード制御マルチカソード分散型X線装置において、電源・制御システム7の制御によって、複数の陰極電源PS1、PS2、PS3、PS4、PS5、......、フォーカル電流制限器電源−V.、真空電源Vacc PS、陽極高電圧電源+H.V.などが、設定されたプログラムに従って、それぞれ作動開始する。陰極電源は陰極フィラメント101に電気を供給し、陰極フィラメント101が陰極表面102を非常に高い温度まで加熱し、大量の熱発射電子を生じる。フォーカル電流制限器電源−V.は、互いに接続されたフォーカル電流制限器2に200Vの負電圧を印加し、それぞれの陰極1のビーム流開孔において一つの逆電界を形成し、陰極表面102の熱電子が陰極ハウジング103から飛び出すことを制限する。陽極高電圧電源+H.V.は、陽極3に160kVの正の高電圧を提供し、フォーカル電流制限器2のアレイと陽極3との間に正の高電圧電界を形成する。タイミング1では、電源・制御システム7が陰極電源PS1を制御して一つの2kVの負高電圧パルスを生じて、これを陰極11に提供して、陰極11の全体の電圧がパルス状に降下し、陰極11とフォーカル電流制限器21との間の電界が瞬間的に正の電界に変換して、陰極11の陰極ハウジング内の熱電子がビーム流開孔から発射されて、フォーカル電流制限器21の集束電極へ飛び、熱電子が運動中に集束の作用を受けて、小さなサイズの電子ビーム流になり、ほとんどが集束電極の中心孔に入り、一時的なドリフト運動をしてから限流孔に到着して、周縁にある、前向き性の悪い電子が限流孔の周囲の限流構造により妨害され、狭い範囲に集中する一致して前方に向かう電子のみが限流孔を通過して、正の高電圧電界に入り加速されて、エネルギーを得て、最終的に陽極3に衝撃して、X線を発生する。X線の焦点位置は陰極11の陰極表面102と、フォーカル電流制限器21の集束電極201と、限流孔202との三者の連結線が陽極3における投影であり、即ち焦点31である。タイミング2では、タイミング1に類似し、電源・制御システム7が陰極電源PS2を制御して一つの2kVの負高電圧パルスを生じて、これを陰極12に提供して、陰極12の全体の電圧がパルス状に降下し、陰極12とフォーカル電流制限器22との間の電界が瞬間的に正の電界に変換して、陰極12の陰極ハウジング内の熱電子がビーム流開孔から発射されて、フォーカル電流制限器22の集束電極へ飛び、熱電子が運動中に集束の作用を受けて、小さなサイズの電子ビーム流になり、ほとんどが集束電極の中心孔に入り、一時的なドリフト運動をしてから限流孔に到着して、周縁にある、前向き性の悪い電子が限流孔の周囲の限流構造により妨害され、狭い範囲に集中する一致して前方に向かう電子のみが限流孔を通過して、正の高電圧電界に入り加速されて、エネルギーを得て、最終的に陽極3に衝撃して、X線を発生する。X線の焦点位置は陰極12の陰極表面102と、フォーカル電流制限器22の集束電極201と、限流孔202との三者の連結線が陽極3における投影であり、即ち焦点32である。類似的に、タイミング3では、陰極13がパルス負高電圧を得て、電子ビームを生じて、フォーカル電流制限器23により集束・限流されて、高電圧電界エリアに入り加速されて、陽極3に衝撃して、X線を発生して、焦点位置が33であり、タイミング4では焦点位置が34であり、タイミング5では焦点位置が35であり、......最後の陰極がビーム流を発射して、最後の焦点位置を生じるまで、一つの作動サイクルが完了する。次のサイクルでは、再び焦点位置31、32、33、34、......から順次X線を発生することを繰り返す。
陽極3が電子ビーム流の衝撃を受ける時に放出した気体は、真空装置8によりリアルタイムで抽出されて、真空ボックス4内において高真空が維持され、長時間の安定運転に有利である。シールド・コリメート装置9は、必要のない方向におけるX線を遮蔽して、必要のある方向におけるX線を通過させて、X線を所定の範囲内に限定する。電源・制御システム7は、各電源を制御して、設定されたプログラムに従って各部材を駆動して、歩調が合って作動させる以外、更に、通信インターフェイスとヒューマンマシンインターフェースにより外部の指令を受信し、システムの要となるパラメーターに対して修正と設定を行い、プログラムを更新して自動制御調整を行うことができる。
また、本発明のカソード制御マルチカソード分散型X線装置をCT設備に応用できる。これにより、X線装置の位置を移動しなくても多視角を生じられるCT設備を得ることができる。
(効果)
本発明は、光源設備において所定の順番で周期的に焦点位置を変更するX線を発生するカソード制御マルチカソード分散型X線装置を提供する。本発明は、熱陰極源を採用することにより、他の設計に対して、発射電流が大きく、寿命が長いという長所がある。複数の独立する陰極は線形アレイに配列され、陰極のそれぞれが独立し、かつ何れも独立する陰極電源により制御されるため、便利で柔軟である。陰極のそれぞれに対応するフォーカル電流制限器は直線に配列されかつ互いに接続され、安定の小負電圧の電位にあるため、制御しやすい。陰極とフォーカル電流制限器との間に一定の距離があるため、加工製造が容易である。長手状かつ大陽極の設計を採用することで、陽極が過熱する問題が効果的に緩和され、光源のパワーを向上させることに有利である。陰極は直線状に配列され、全体が直線型の分散型X線装置になっても良く、陰極も円弧型に配列され、全体が円弧型分散型X線装置になっても良いので、柔軟に応用できる。本発明は、他の分散型X線源設備に対して、電流が大きく、ターゲットスポットが小さく、ターゲットスポットの位置分布が均一でかつ重複性が良く、出力パワーが高く、構造が簡単で、制御しやすい。また、本発明の分散型X線源をCT設備に応用する場合に、光源を移動しなくても多視角を生じられるので、スリップリング運動を省略でき、構造を簡単化させ、システムの安定性、信頼性を向上させ、検査効率を向上させることに有利である。
上記のように、本願発明を説明したが、これらに限られず、本発明の主旨の範囲において各種の変更を行うことができることを理解すべきである。例えば、陽極は上記の実施の形態に用いられた陽極に限定されず、複数のターゲットスポットの位置を形成でき、かつ放熱に優れる陽極であれば、いずれも本発明に適用することが可能である。また、陰極も本発明の実施の形態に用いられた陰極の構造に限定されず、X線を発射できる陰極であれば、いずれも本発明に適用することが可能である。
1、11、12、13、14、15 陰極
2、21、22、23、24、25 フォーカル電流制限器
3 陽極
4 真空ボックス
5 挿脱可能な高電圧接続装置
6、61、62、63、64、65 挿脱可能な陰極電源接続装置
7 電源・制御システム
8 真空装置
9 シールド・コリメート装置
E 電子ビーム流
X X線
C 陽極とフォーカル電流制限器との夾角

Claims (15)

  1. 周囲が密封され且つ内部が高真空である真空ボックスと、
    それぞれが互いに独立し、線形アレイに配列され、前記真空ボックスの内部の一端に取り付けられ、且つ、それぞれが陰極フィラメント、前記陰極フィラメントと接続された陰極表面及び前記陰極フィラメントの両端から引き出したフィラメントリードを有する複数の陰極と、
    前記陰極にそれぞれ対応して線形アレイに配列されて、前記真空ボックス内の中部における前記陰極に近い位置に取り付けられ、且つ、それぞれが互いに接続される複数のフォーカル電流制限器と、
    金属からなり、前記真空ボックス内の他端に取り付けられ、且つ、長さ方向に前記フォーカル電流制限器と平行で、幅方向が前記フォーカル電流制限器と所定角度の夾角をなす陽極と、
    陰極電源と、互いに接続されるフォーカル電流制限器と接続されたフォーカル電流制限器電源と、陽極高電圧電源と、各電源に対して総合ロジック制御を行うための制御装置とを有する電源・制御システムと、
    前記陽極を前記陽極高電圧電源と接続して、前記真空ボックスの前記陽極の一端に近い側面に取り付けるための挿脱可能な高電圧接続装置と、
    前記陰極を前記陰極電源と接続して、前記真空ボックスの前記陰極の一端に近い側面に取り付けるための複数の挿脱可能な陰極電源接続装置と、
    を備え
    前記フォーカル電流制限器は、金属製で、かつ中央に限流孔を有する電界均一面と、金属製かつ筒状であり、先端が前記陰極のビーム流開孔に真向かう集束電極とを含み、
    前記限流孔のサイズが前記集束電極の中心孔以下であることを特徴とするカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  2. 前記陰極は、更に、前記陰極フィラメント及び前記陰極表面を囲んで、且つ前記陰極表面の中心に対応する位置に、外縁に平面構造が設けられたビーム流開孔が設けられ、この平面構成の外縁に斜面が設けられる陰極ハウジングと、前記陰極ハウジングの外側において、前記陰極ハウジングの前記ビーム流開孔が設けられた面以外の他の面を囲む陰極シールドとを備え、
    前記フィラメントリードが前記陰極ハウジング及び前記陰極シールドを貫通して、前記挿脱可能な陰極電源接続装置に引き出される
    ことを特徴とする請求項1に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  3. 前記陰極ハウジング及び前記陰極シールドは直方体形状であり、前記陰極表面及び前記陰極表面の中心に対応する前記ビーム流開孔が共に長方形である
    ことを特徴とする請求項2に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  4. 前記陰極ハウジング及び前記陰極シールドは直方体形状であり、前記陰極表面及び前記陰極表面の中心に対応する前記ビーム流開孔が円形である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  5. 前記陰極ハウジング及び前記陰極シールドは直方体形状であり、前記陰極表面が球面円弧形であり、前記陰極表面の中心に対応する前記ビーム流開孔が円形である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  6. 前記真空ボックスはガラス製又はセラミックス製である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  7. 前記真空ボックスは金属材料製である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  8. 前記挿脱可能な高電圧接続装置の内部が前記陽極と接続され、外部が前記真空ボックスから伸び出して、前記真空ボックスの壁と緊密に接続され、共に真空密封構造を形成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  9. 前記挿脱可能な陰極電源接続装置のそれぞれは前記真空ボックスの内部において前記陰極の前記フィラメントリードと接続され、外部が前記真空ボックスから伸び出して、前記真空ボックスの壁と緊密に接続され、共に真空密封構造を形成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  10. 更に、前記電源・制御システムに含まれる真空電源と、前記真空ボックスの側壁に取り付けられ、前記真空電源を利用して作動し、前記真空ボックス内の高真空を維持する真空装置とを備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  11. 更に、前記真空ボックスの外側に取り付けられ、利用可能なX線出口位置に前記陽極に対応する長手形開口が開かれているシールド・コリメート装置を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  12. 前記シールド・コリメート装置に鉛材が用いられる
    ことを特徴とする請求項11に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  13. 前記複数の陰極は直線型に配列され、かつ前記複数のフォーカル電流制限器もそれに対応して直線型に配列される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  14. 前記複数の陰極が円弧型に配列され、かつ前記複数のフォーカル電流制限器も前記複数の陰極に対応するように円弧型に配列され、
    前記陽極が円錐面円弧形であり、かつ、前記陰極、前記フォーカル電流制限器及び前記陽極はこの順で配置され、かつ、前記陽極の外縁のアークが位置する平面は、前記複数の陰極が位置する第一平面及び前記複数のフォーカル電流制限器が位置する第二平面と平行である第三平面であり、前記陽極の内縁と前記フォーカル電流制限器との距離が前記陽極の外縁と前記フォーカル電流制限器との距離よりも遠くなっている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置。
  15. 請求項1〜14の何れか1項に記載のカソード制御マルチカソード分散型X線装置を備える
    ことを特徴とするCT設備。
JP2015549943A 2012-12-31 2013-12-17 カソード制御マルチカソード分散型x線装置、及びこの装置を有するct設備 Active JP6126239B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201210588832.0 2012-12-31
CN201210588832.0A CN103903941B (zh) 2012-12-31 2012-12-31 阴控多阴极分布式x射线装置及具有该装置的ct设备
PCT/CN2013/001574 WO2014101283A1 (zh) 2012-12-31 2013-12-17 阴控多阴极分布式x射线装置及具有该装置的ct设备

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016502886A JP2016502886A (ja) 2016-02-01
JP6126239B2 true JP6126239B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=50995207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015549943A Active JP6126239B2 (ja) 2012-12-31 2013-12-17 カソード制御マルチカソード分散型x線装置、及びこの装置を有するct設備

Country Status (7)

Country Link
US (2) US9398677B2 (ja)
EP (1) EP2940710B1 (ja)
JP (1) JP6126239B2 (ja)
CN (1) CN103903941B (ja)
PL (1) PL2940710T3 (ja)
RU (1) RU2635372C2 (ja)
WO (1) WO2014101283A1 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015515091A (ja) * 2012-03-16 2015-05-21 ナノックス イメージング ピーエルシー 電子放出構造を有する装置
CN103903941B (zh) * 2012-12-31 2018-07-06 同方威视技术股份有限公司 阴控多阴极分布式x射线装置及具有该装置的ct设备
CN104470177B (zh) 2013-09-18 2017-08-25 同方威视技术股份有限公司 X射线装置及具有该x射线装置的ct设备
US9299526B2 (en) * 2014-04-25 2016-03-29 Uchicago Argonne, Llc Method to fabricate portable electron source based on nitrogen incorporated ultrananocrystalline diamond (N-UNCD)
US9490099B2 (en) * 2014-08-20 2016-11-08 Wisconsin Alumni Research Foundation System and method for multi-source X-ray-based imaging
GB2531326B (en) * 2014-10-16 2020-08-05 Adaptix Ltd An X-Ray emitter panel and a method of designing such an X-Ray emitter panel
CN105606633B (zh) * 2014-11-04 2019-03-19 清华大学 X射线相衬成像系统与成像方法
JP6980740B2 (ja) * 2015-02-10 2021-12-15 ルクスブライト・アーベー X線デバイス
JP6649410B2 (ja) * 2015-06-29 2020-02-19 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. X線ビームを生成し、かつ、コリメートするためのシステム
US20170013702A1 (en) * 2015-07-10 2017-01-12 Moxtek, Inc. Electron-Emitter Transformer and High Voltage Multiplier
CN109216137B (zh) * 2017-06-30 2024-04-05 同方威视技术股份有限公司 分布式x射线源及其控制方法
CN109216138A (zh) * 2017-06-30 2019-01-15 同方威视技术股份有限公司 X射线管
CN109216140A (zh) * 2017-06-30 2019-01-15 同方威视技术股份有限公司 多焦点x射线管和壳体
US10566170B2 (en) * 2017-09-08 2020-02-18 Electronics And Telecommunications Research Institute X-ray imaging device and driving method thereof
CN107910236B (zh) * 2017-12-14 2023-07-04 华中科技大学 一种基于热电子发射阴极的电子发射装置
CN109350097B (zh) * 2018-12-17 2021-11-05 深圳先进技术研究院 X射线源阵列、x射线断层扫描系统和方法
WO2020178898A1 (ja) * 2019-03-01 2020-09-10 株式会社島津製作所 X線発生装置、並びに、その診断装置及び診断方法
CN110793981B (zh) * 2019-10-30 2022-03-22 新鸿电子有限公司 分时复用控制装置和系统
WO2023132017A1 (ja) * 2022-01-05 2023-07-13 株式会社島津製作所 X線撮影装置およびx線撮影方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3962583A (en) * 1974-12-30 1976-06-08 The Machlett Laboratories, Incorporated X-ray tube focusing means
DE2729353A1 (de) * 1977-06-29 1979-01-11 Siemens Ag Roentgenroehre mit wanderndem brennfleck
JPS5481281U (ja) * 1977-11-21 1979-06-08
JPS6224543A (ja) * 1985-07-24 1987-02-02 Toshiba Corp X線管装置
US4799248A (en) * 1987-08-06 1989-01-17 Picker International, Inc. X-ray tube having multiple cathode filaments
US4926452A (en) 1987-10-30 1990-05-15 Four Pi Systems Corporation Automated laminography system for inspection of electronics
GB0309383D0 (en) * 2003-04-25 2003-06-04 Cxr Ltd X-ray tube electron sources
US7085352B2 (en) * 2004-06-30 2006-08-01 General Electric Company Electron emitter assembly and method for generating electron beams
JP5414167B2 (ja) * 2007-11-02 2014-02-12 株式会社東芝 X線管装置
US20110075802A1 (en) 2009-09-29 2011-03-31 Moritz Beckmann Field emission x-ray source with magnetic focal spot screening
DE102009011642A1 (de) * 2009-03-04 2010-09-09 Siemens Aktiengesellschaft Röntgenröhre mit Multikathode
DE102009036940A1 (de) * 2009-08-11 2011-02-24 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zur Ermittlung des Alterungszustandes einer Kathode einer Röntgenröhre sowie Röntgensystem
JP5586190B2 (ja) * 2009-08-27 2014-09-10 株式会社東芝 X線管装置
US8447013B2 (en) * 2010-03-22 2013-05-21 Xinray Systems Inc Multibeam x-ray source with intelligent electronic control systems and related methods
US8487534B2 (en) * 2010-03-31 2013-07-16 General Electric Company Pierce gun and method of controlling thereof
JP5645449B2 (ja) * 2010-04-14 2014-12-24 キヤノン株式会社 X線源及びx線撮影装置
DE102011076912B4 (de) * 2011-06-03 2015-08-20 Siemens Aktiengesellschaft Röntgengerät umfassend eine Multi-Fokus-Röntgenröhre
CN203377194U (zh) * 2012-12-31 2014-01-01 同方威视技术股份有限公司 阴控多阴极分布式x射线装置及具有该装置的ct设备
CN103903941B (zh) * 2012-12-31 2018-07-06 同方威视技术股份有限公司 阴控多阴极分布式x射线装置及具有该装置的ct设备

Also Published As

Publication number Publication date
RU2015131842A (ru) 2017-02-03
WO2014101283A1 (zh) 2014-07-03
EP2940710A1 (en) 2015-11-04
EP2940710A4 (en) 2016-09-14
CN103903941B (zh) 2018-07-06
EP2940710B1 (en) 2018-07-04
CN103903941A (zh) 2014-07-02
US20160316548A1 (en) 2016-10-27
US9585235B2 (en) 2017-02-28
JP2016502886A (ja) 2016-02-01
PL2940710T3 (pl) 2019-01-31
US9398677B2 (en) 2016-07-19
US20140185739A1 (en) 2014-07-03
RU2635372C2 (ru) 2017-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6126239B2 (ja) カソード制御マルチカソード分散型x線装置、及びこの装置を有するct設備
RU2634906C2 (ru) Устройство и способ получения распределенных рентгеновских лучей
JP6259524B2 (ja) X線装置及び該x線装置を有するctデバイス
JP6526014B2 (ja) X線装置及び該x線装置を有するctデバイス
JP6496321B2 (ja) X線装置及び該x線装置を有するctデバイス
JP6382320B2 (ja) X線装置及び該x線装置を有するctデバイス
EP2430638B1 (en) X-ray source with a plurality of electron emitters and method of use
JP2012530340A (ja) 2つの焦点スポットを生成するx線管及びこれを有する医療デバイス
CN109119312B (zh) 一种磁扫描式的x射线管
CN104616952B (zh) 阴控多阴极分布式x射线装置
CN203377194U (zh) 阴控多阴极分布式x射线装置及具有该装置的ct设备
TW202226298A (zh) 多束x射線源及其形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160712

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20161011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6126239

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250