JP6125761B2 - インバータ装置、電力変換装置、及び分散電源システム - Google Patents

インバータ装置、電力変換装置、及び分散電源システム Download PDF

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Description

本発明は、インバータ装置に関する。
従来より、太陽光発電システム等の分散電源システムなどにおいては、直流電力を交流電力に変換するインバータ装置が用いられる。
商用系統と連系して系統に交流電力を供給する分散電源システムにおけるインバータ装置は、系統連系機能のみでなく、所定の自立運転用出力端子に交流電力を出力し、分散電源システム独立で負荷に電力供給させる自立運転機能も備えている(自立運転については例えば特許文献1参照)。
このような自立運転制御においては、一般的に、力行モード(インバータから負荷へ電力供給するスイッチングモード)と、回生モード(負荷からインバータに含まれる平滑コンデンサへ電力が戻されるスイッチングモード)を組み合わせたスイッチングパターンでインバータ制御が行われる。
特開2001−37246号公報
しかしながら、系統連系時のインバータの変換効率を向上させるために、インバータ回路のブリッジ部にスイッチング素子としてMOS−FET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)を用いる場合、力行モード・回生モードの切り替え時において、MOS−FETに接続された逆並列ダイオードに流れるリカバリ電流による短絡モードが発生する場合がある。一般的に、FETの逆並列ダイオードは逆回復時間が長く、主回路へスイッチング損失増加などの負担となり、また故障の原因となる。
上記問題点に鑑み、本発明は、ブリッジ部を構成するスイッチング素子の逆並列ダイオードに流れるリカバリ電流による短絡モードの発生を抑制し、スイッチング素子の損失低下と信頼性を向上させることができるインバータ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のインバータ装置は、入力側に設けられた平滑コンデンサと、ブリッジ部を構成する逆並列ダイオードが接続されたスイッチング素子を含む複数のスイッチング素子と、リアクトルとコンデンサを含むフィルタ部と、を有したインバータ回路部と、
自立運転において回生モードから力行モードへ切替える際に、前記ブリッジ部を構成するスイッチング素子の逆並列ダイオードに流れるリカバリ電流によって前記平滑コンデンサ及び前記リアクトルを介した電流の還流を生じさせるようなスイッチングモードで前記複数のスイッチング素子を制御するスイッチング制御部と、
を備えた構成とする。
このような構成によれば、自立運転において回生モードから力行モードへ切替える際に、ブリッジ部を構成するスイッチング素子の逆並列ダイオードに流れるリカバリ電流によって平滑コンデンサ及びリアクトルを介した電流の還流が生じる。例えばFETの場合、逆並列ダイオードは逆回復時間が長いが、リアクトルを介した還流であるため、短絡モードとはならない。従って、インバータ回路部へのスイッチング損失増加などの負担を抑制し、信頼性を向上させることができる。
また、上記構成において、回生モードにおいて、前記スイッチング制御部は、前記ブリッジ部を構成するスイッチング素子の逆並列ダイオードに常時電流を転流させるようなスイッチングモードで前記複数のスイッチング素子を制御する構成としてもよい。
このような構成によれば、回生モードにおいて、リカバリ電流による短絡モードの発生を抑制できる。
また、上記いずれかの構成において、前記インバータ回路部は、直列接続されるハイサイド側の第1平滑コンデンサ及びローサイド側の第2平滑コンデンサを備え、
前記スイッチング制御部による複数のスイッチングモードによって前記ブリッジ部の出力電圧が2つのレベルの電圧となる2レベル動作での力行モードが行われ、
前記第1平滑コンデンサへのハイサイド側回生モードと前記第2平滑コンデンサへのローサイド側回生モードの各回生モードに応じて、回生モードから力行モードへ切替わる際のスイッチングモードが定められている構成としてもよい。
また、上記構成において、前記インバータ回路部は、
直列接続されて前記ブリッジ部の一部を構成するハイサイド側の第1スイッチング素子及びローサイド側の第2スイッチング素子と、直列接続されて前記ブリッジ部の一部を構成するハイサイド側の第3スイッチング素子及びローサイド側の第4スイッチング素子と、
前記第1平滑コンデンサと前記第2平滑コンデンサの接続点に一端が接続され、他端が前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子の接続点に接続される第1双方向スイッチと、
前記第1平滑コンデンサと前記第2平滑コンデンサの接続点に一端が接続され、他端が前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子の接続点に接続される第2双方向スイッチと、
前記フィルタ部の一端が前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子の接続点に接続され、前記フィルタの他端が前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子の接続点に接続され、
前記ローサイド側回生モードの場合、前記スイッチング制御部は、前記第4スイッチング素子をオンオフ制御し、前記第1、第2及び第3スイッチング素子を常時オフとし、前記第1双方向スイッチ及び前記第2双方向スイッチを常時入力側方向をオン、出力側方向をオフとし、
前記ローサイド側回生モードから前記力行モードへ切替える際、前記スイッチング制御部は、前記第1〜第4スイッチング素子をオフとし、前記第1双方向スイッチを入力側方向をオン、出力側方向をオフとし、前記第2双方向スイッチを双方向でオンとし、
前記ハイサイド側回生モードの場合、前記スイッチング制御部は、前記第1スイッチング素子をオンオフ制御し、前記第2、第3及び第4スイッチング素子を常時オフとし、前記第1双方向スイッチ及び前記第2双方向スイッチを常時入力側方向をオフ、出力側方向をオンとし、
前記ハイサイド側回生モードから前記力行モードへ切替える際、前記スイッチング制御部は、前記第1〜第4スイッチング素子をオフとし、前記第1双方向スイッチを双方向でオンとし、前記第2双方向スイッチを入力側方向をオフ、出力側方向をオンとする構成としてもよい。
このような構成によれば、ローサイド側回生モードから力行モードへ切替える際、第2スイッチング素子の逆並列ダイオードにリカバリ電流が流れることで第2平滑コンデンサ及び第1、第2リアクトルを介した電流の還流が生じ、短絡モードとはならない。また、ローサイド側回生モードの動作中は、常時第2スイッチング素子の逆並列ダイオードに電流が転流され、リカバリ電流による短絡モードの発生が抑制される。
また、ハイサイド側回生モードから力行モードへ切替える際、第3スイッチング素子の逆並列ダイオードにリカバリ電流が流れることで第1平滑コンデンサ及び第1、第2リアクトルを介した電流の還流が生じ、短絡モードとはならない。また、ハイサイド側回生モードの動作中は、常時第3スイッチング素子の逆並列ダイオードに電流が転流され、リカバリ電流による短絡モードの発生が抑制される。
また、上記構成において、前記インバータ回路部は、
直列接続されて前記ブリッジ部の一部を構成するハイサイド側の第1スイッチング素子及びローサイド側の第2スイッチング素子と、直列接続されて前記ブリッジ部の一部を構成するハイサイド側の第3スイッチング素子及びローサイド側の第4スイッチング素子と、
前記第1平滑コンデンサと前記第2平滑コンデンサの接続点に一端が接続され、他端が前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子の接続点に接続される第1双方向スイッチと、
前記第1平滑コンデンサと前記第2平滑コンデンサの接続点に一端が接続され、他端が前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子の接続点に接続される第2双方向スイッチと、
前記フィルタ部の一端が前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子の接続点に接続され、前記フィルタ部の他端が前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子の接続点に接続され、
前記ローサイド側回生モードの場合、前記スイッチング制御部は、前記第2スイッチング素子をオンオフ制御し、前記第1、第3及び第4スイッチング素子を常時オフとし、前記第1双方向スイッチ及び前記第2双方向スイッチを常時入力側方向をオン、出力側方向をオフとし、
前記ローサイド側回生モードから前記力行モードへ切替える際、前記スイッチング制御部は、前記第1〜第4スイッチング素子をオフとし、前記第1双方向スイッチを双方向でオンとし、前記第2双方向スイッチを入力側方向をオン、出力側方向をオフとし、
前記ハイサイド側回生モードの場合、前記スイッチング制御部は、前記第3スイッチング素子をオンオフ制御し、前記第1、第2及び第4スイッチング素子を常時オフとし、前記第1双方向スイッチ及び前記第2双方向スイッチを常時入力側方向をオフ、出力側方向をオンとし、
前記ハイサイド側回生モードから前記力行モードへ切替える際、前記スイッチング制御部は、前記第1〜第4スイッチング素子をオフとし、前記第1双方向スイッチを入力側方向をオフ、出力側方向をオンとする、前記第2双方向スイッチを双方向でオンとする構成としてもよい。
このような構成によれば、ローサイド側回生モードから力行モードへ切替える際、第4スイッチング素子の逆並列ダイオードにリカバリ電流が流れることで第2平滑コンデンサ及び第1、第2リアクトルを介した電流の還流が生じ、短絡モードとはならない。また、ローサイド側回生モードの動作中は、常時第4スイッチング素子の逆並列ダイオードに電流が転流され、リカバリ電流による短絡モードの発生が抑制される。
また、ハイサイド側回生モードから力行モードへ切替える際、第1スイッチング素子の逆並列ダイオードにリカバリ電流が流れることで第1平滑コンデンサ及び第1、第2リアクトルを介した電流の還流が生じ、短絡モードとはならない。また、ハイサイド側回生モードの動作中は、常時第1スイッチング素子の逆並列ダイオードに電流が転流され、リカバリ電流による短絡モードの発生が抑制される。
また、本発明の電力変換装置は、上記いずれかの構成のインバータ装置と、当該インバータ装置の前段側に設けられるDC/DCコンバータと、を備えたことを特徴としている。
また、本発明の分散電源システムは、上記構成の電力変換装置と、当該電力変換装置が有するDC/DCコンバータの前段側に接続される太陽電池、燃料電池または蓄電池を備えることを特徴としている。
本発明によると、ブリッジ部を構成するスイッチング素子の逆並列ダイオードに流れるリカバリ電流による短絡モードの発生を抑制し、スイッチング素子の損失低下と信頼性を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る分散電源システムの構成図である。 本発明の一実施形態に係るインバータ回路部の各部信号波形の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る自立運転時の正位相動作におけるスイッチングモードを示す図である。 本発明の一実施形態に係る自立運転時の負位相動作におけるスイッチングモードを示す図である。 本発明の一実施形態に係る正位相動作におけるローサイド側回生モードと等価なスイッチングモードを示す図である。 本発明の一実施形態に係る正位相動作におけるローサイド側回生モードから力行モードへ切替える際のスイッチングモードを示す図である。 本発明の一実施形態に係る正位相動作におけるハイサイド側回生モードから力行モードへ切替える際のスイッチングモードを示す図である。 本発明の一実施形態に係る負位相動作におけるローサイド側回生モードから力行モードへ切替える際のスイッチングモードを示す図である。 本発明の一実施形態に係る負位相動作におけるハイサイド側回生モードから力行モードへ切替える際のスイッチングモードを示す図である。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明の一実施形態に係る分散電源システムの構成を図1に示す。本システムは、直流電源を入力として、商用系統と連系して交流電力を出力可能であると共に、商用系統から切り離して所定のコネクタから交流電力を出力して負荷へ電力供給させる自立運転も可能とする。
図1に示す分散電源システムは、直流電源Vdcと、DC/DCコンバータ10と、インバータ装置20と、リレー31、32及び33と、自立運転出力用コネクタ50を備えている。
インバータ装置20は、3つの電圧レベルを出力する所謂3レベルインバータであり、インバータ回路部201と、ドライバ202と、制御部203を有している。インバータ回路部201の入力側には、直流電源Vdcが入力側に接続されたDC/DCコンバータ10の出力側が接続される。直流電源Vdcは、例えば太陽電池、燃料電池、蓄電池などを採用できる。なお、DC/DCコンバータ10と、インバータ装置20とからパワーコンディショナ(電力変換装置)が構成される。
インバータ回路部201は、平滑コンデンサC1及びC2と、スイッチング素子Q3、Q4、Q5及びQ6と、ブリッジ部201Aと、LCフィルタ部201Bを有している。ブリッジ部201Aは、スイッチング素子Q1、Q2、Q7及びQ8から構成され、これらのスイッチング素子はMOS−FETで構成される。また、リアクトルL1及びL2と、出力コンデンサC3からLCフィルタ部201Bが構成される。
DC/DCコンバータ10のプラス出力端子T11には、ハイサイド側の平滑コンデンサC1の一端が接続され、DC/DCコンバータ10のマイナス出力端子T12には、ローサイド側の平滑コンデンサC2の一端が接続され、平滑コンデンサC1とC2は直列に接続される。
また、プラス出力端子T11には、スイッチング素子Q1のドレインが接続され、マイナス出力端子T12には、スイッチング素子Q7のソースが接続され、スイッチング素子Q1のソースとスイッチング素子Q7のドレインが接続される。なお、各スイッチング素子Q1及びQ7のドレイン・ソース間には逆並列ダイオードが接続される。逆並列ダイオードは、寄生ダイオード(内蔵ダイオード)であってもよいし、外付けのダイオードであってもよい(以下、同様)。
平滑コンデンサC1とC2の接続点と、スイッチング素子Q1とQ7の接続点の間には、スイッチング素子Q3とQ4が逆直列に接続される。スイッチング素子Q3及びQ4は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で構成される。各スイッチング素子Q3及びQ4のコレクタ・エミッタ間には逆並列ダイオードが接続されており、スイッチング素子Q3及びQ4と逆並列ダイオードから双方向スイッチが構成される。なお、双方向スイッチとしては、2つのスイッチング素子が逆並列に接続されて1つの素子として構成されるものを用いてもよい(以下、同様)。
また、プラス出力端子T11には、スイッチング素子Q2のドレインが接続され、マイナス出力端子T12には、スイッチング素子Q8のソースが接続され、スイッチング素子Q2のソースとスイッチング素子Q8のドレインが接続される。なお、各スイッチング素子Q2及びQ8のドレイン・ソース間には逆並列ダイオードが接続される。
平滑コンデンサC1とC2の接続点と、スイッチング素子Q2とQ8の接続点の間には、スイッチング素子Q5とQ6が逆直列に接続される。スイッチング素子Q5及びQ6は、IGBTで構成される。各スイッチング素子Q5及びQ6のコレクタ・エミッタ間には逆並列ダイオードが接続されており、スイッチング素子Q5及びQ6と逆並列ダイオードから双方向スイッチが構成される。
そして、スイッチング素子Q2とQ8の接続点がリアクトルL1の一端に接続され、スイッチング素子Q1とQ7の接続点がリアクトルL2の一端に接続される。リアクトルL1の他端とリアクトルL2の他端は、出力コンデンサC3の各端部に接続される。
出力コンデンサC3は、保護用のリレー31と、連系用のリレー32を介して商用系統40に接続可能である。また、出力コンデンサC3は、自立用のリレー33を介して自立運転出力用コネクタ50にも接続可能である。自立運転出力用コネクタ50には負荷(不図示)が接続可能である。
制御部203は、例えば複数のマイコンから構成され、ゲート駆動手段であるドライバ202を介してスイッチング素子Q1〜Q8をオンオフ制御する。また、制御部203は、リレー31、32及び33の開閉を制御すると共に、DC/DCコンバータ10の駆動制御も行う。
ここで、平滑コンデンサC1とC2の直列接続された組の両端電圧をVinとし、ハイサイド側の平滑コンデンサC1の両端電圧V1とローサイド側の平滑コンデンサC2の両端電圧V2が、中間点電位(コンデンサC1とC2の接続点の電位)が中間値で安定することにより、V1=V2=Vin/2の関係であるとする。
この場合、スイッチング素子Q2及びQ7をオンとすることにより、ブリッジ部201Aの出力電圧(スイッチング素子Q7ドレインとQ2ソース間の電圧)はスイッチング素子Q7ドレインを電位基準としてVinとなる。また、スイッチング素子Q6及びQ7をオンとすることにより、ブリッジ部201Aの出力電圧はVin/2となる。また、スイッチング素子Q6及びQ3をオンとすることにより、ブリッジ部201Aの出力電圧はゼロとなる。
さらに、スイッチング素子Q1及びQ8をオンとすることにより、ブリッジ部201Aの出力電圧は−Vinとなる。また、スイッチング素子Q4及びQ8をオンとすることにより、ブリッジ部201Aの出力電圧は−Vin/2となる。
このようなスイッチング素子のスイッチングパターンを切り替えることにより、例えば図2に示すように、3つのレベルを有したブリッジ部201Aの出力電圧Voutを得ることができる。そして、出力電圧VoutをLCフィルタ部201Bによりフィルタリングすることにより、商用系統40との連系運転時に正弦波状の出力電流Ioutを商用系統40へ出力することができる。なお、系統連系運転時にはリレー31及び32は閉状態、リレー33は開状態に制御される。
次に、本実施形態に係るインバータ装置20の自立運転制御について図3〜図9を用いて説明する。なお、自立運転時にはリレー31及び32は開状態、リレー33は閉状態に制御され、自立運転出力用コネクタ50から負荷へ交流電力が供給される。
インバータ装置20は、自立運転時には2つのレベルの電圧を出力する2レベル動作を行う。自立運転時のスイッチング制御のうち、U相(出力コンデンサC3の負極側)の電位がW相(出力コンデンサC3の正極側)を基準として正となる正位相動作について図3に示す。
図3に示す正位相動作は、インバータから負荷へ電力供給される力行モードと、負荷からハイサイド側の平滑コンデンサC1へ電力が戻されるハイサイド側回生モードと、負荷からローサイド側の平滑コンデンサC2へ電力が戻されるローサイド側回生モードに分けられる。
正位相動作の力行モードには、第1モード〜第5モードの5つのスイッチングモードが含まれ、全てのモードでU相方向電流が流れる。動作させるモードの順番としては、第1モードから第2、第3、第4、第5モードの順に動作させた後、第4、第3、第2、第1モードの順に動作させる。また、この力行モードにおいては、ブリッジ部201Aを構成するスイッチング素子Q1及びQ8、及び双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3及びQ6にPWM(Pulse Width Modulation)によるオン動作をさせ、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q5及びQ4は固定でオン動作させる。
第1モードでは、ブリッジ部201Aを構成するスイッチング素子Q1、及び双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q4、Q5、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、W相、リアクトルL1、スイッチング素子Q6の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q5、平滑コンデンサC1、スイッチング素子Q1、リアクトルL2、及びU相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧は−Vin/2となる。
第2モードでは、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q4、Q5、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、W相、リアクトルL1、スイッチング素子Q6の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q5、スイッチング素子Q3の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q4、リアクトルL2、及びU相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧はゼロとなる。
第3モードでは、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q4、Q5、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、第2モードと同様の経路で電流が還流し、ブリッジ部201Aの出力電圧はゼロとなる。
第4モードでは、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q4、Q5をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、第2モードと同様の経路で電流が還流し、ブリッジ部201Aの出力電圧はゼロとなる。
第5モードでは、ブリッジ部201Aを構成するスイッチング素子Q8、及び双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q4、Q5をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、W相、リアクトルL1、スイッチング素子Q8、平滑コンデンサC2、スイッチング素子Q3の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q4、リアクトルL2、及びU相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧は−Vin/2となる。
また、これら第1〜第5の力行モードの各モード動作中に、仮に電流がW相方向へ流れてしまったとしても、3レベルの回生モードにならないようになっている。即ち、スイッチング素子Q1とQ8の逆並列ダイオードへ同時に転流することがないため、不要なリカバリ動作による短絡電流を防止している。
第3、第4、第5モードのいずれかの動作時に制御部203がW相方向の電流を検出すると、ローサイド側回生モードへ切替えられる。なお、電流の検出は、例えば出力コンデンサC3の負極側の一端とリアクトルL2の一端の間に設けられた電流検知部(不図示)を用いればよい。
ローサイド側回生モードにおいては、第6モードと第7モードを繰り返し動作させ、スイッチング素子Q7はPWMでオン動作させ、スイッチング素子Q3及びQ5は固定でオン動作させる。
第6モードでは、ブリッジ部201Aを構成するスイッチング素子Q7、及び双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q5をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、U相、リアクトルL2、スイッチング素子Q7、スイッチング素子Q8の逆並列ダイオード、リアクトルL1、及びW相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧はゼロとなる。
第7モードでは、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q5をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、U相、リアクトルL2、スイッチング素子Q4の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q3、平滑コンデンサC2、スイッチング素子Q8の逆並列ダイオード、リアクトルL1、及びW相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧は−Vin/2となる。
このように第6モードと第7モードではいずれもスイッチング素子Q8の逆並列ダイオードに電流が転流する。ここで、例えば図3に示すローサイド側回生モードと等価なスイッチングとして図5に示すようにスイッチング素子Q6をオンオフ制御した場合を考える。この場合、スイッチング素子Q6をオンとしたモードのたびに(図5の上段)、スイッチング素子Q8の逆並列ダイオードに流れるリカバリ電流により、スイッチング素子Q8の逆並列ダイオード、平滑コンデンサC2、スイッチング素子Q5の逆並列ダイオード、及びスイッチング素子Q6の順の経路で短絡モードが発生してしまう(図5上段の点線矢印)。これに対して、図3に示すローサイド側回生モードであれば、常時スイッチング素子Q8の逆並列ダイオードに電流が転流するのでリカバリ電流による短絡モードの発生を抑制できる。
ローサイド側回生モードの動作時に制御部203がU相方向の電流を検出すると、第4モードへ切替えられる。このときの電流経路の様子を図6に示す。図6の点線矢印に示すように、ローサイド側回生モードから第4モードへ切替える際に、スイッチング素子Q8の逆並列ダイオードにリカバリ電流が流れたとしても、スイッチング素子Q8の逆並列ダイオード、平滑コンデンサC2、スイッチング素子Q3の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q4、リアクトルL2、負荷、リアクトルL1の順の経路で電流が還流する。この場合、リアクトルL1及びL2を介した還流であるので、短絡モードとはならない。
また、第1、第2、第3モードのいずれかの動作時に制御部203がW相方向の電流を検出すると、ハイサイド側回生モードへ切替えられる。
ハイサイド側回生モードにおいては、第8モードと第9モードを繰り返し動作させ、スイッチング素子Q2はPWMでオン動作させ、スイッチング素子Q4及びQ6は固定でオン動作させる。
第8モードでは、ブリッジ部201Aを構成するスイッチング素子Q2、及び双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q4、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、U相、リアクトルL2、スイッチング素子Q1の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q2、リアクトルL1、及びW相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧はゼロとなる。
第9モードでは、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q4、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、U相、リアクトルL2、スイッチング素子Q1の逆並列ダイオード、平滑コンデンサC1、スイッチング素子Q5の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q6、リアクトルL1、及びW相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧は−Vin/2となる。
図3に示すハイサイド側回生モードであれば、常時スイッチング素子Q1の逆並列ダイオードに電流が転流するのでリカバリ電流による短絡モードの発生を抑制できる。
ハイサイド側回生モードの動作時に制御部203がU相方向の電流を検出すると、第2モードへ切替えられる。このときの電流経路の様子を図7に示す。図7の点線矢印に示すように、ハイサイド側回生モードから第2モードへ切替える際に、スイッチング素子Q1の逆並列ダイオードにリカバリ電流が流れたとしても、スイッチング素子Q1の逆並列ダイオード、リアクトルL2、負荷、リアクトルL1、スイッチング素子Q6の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q5、平滑コンデンサC1の順の経路で電流が還流する。この場合、リアクトルL1及びL2を介した還流であるので、短絡モードとはならない。
同様に、これら回生モード(第6〜第9モード)の各モード動作中に、仮に電流がU相方向へ流れてしまったとしても、3レベルの回生モードにならないようになっている。即ち、スイッチング素子Q2とQ7の逆並列ダイオードへ同時に転流することがないため、不要なリカバリ動作による短絡電流を防止している。
次に、自立運転時のスイッチング制御のうち、U相の電位がW相を基準として負となる負位相動作について図4に示す。
図4に示す負位相動作も、力行モードと、ハイサイド側回生モードと、ローサイド側回生モードに分けられる。
負位相動作の力行モードには、第1モード〜第5モードの5つのスイッチングモードが含まれ、全てのモードでW相方向電流が流れる。動作させるモードの順番としては、第1モードから第2、第3、第4、第5モードの順に動作させた後、第4、第3、第2、第1モードの順に動作させる。また、この力行モードにおいては、ブリッジ部201Aを構成するスイッチング素子Q2及びQ7、及び双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q4及びQ5にPWMによるオン動作をさせ、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3及びQ6は固定でオン動作させる。
第1モードでは、ブリッジ部201Aを構成するスイッチング素子Q2、及び双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q4、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、U相、リアクトルL2、スイッチング素子Q4の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q3、平滑コンデンサC1、スイッチング素子Q2、リアクトルL1、及びW相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧はVin/2となる。
第2モードでは、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q4、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、U相、リアクトルL2、スイッチング素子Q4の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q3、スイッチング素子Q5の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q6、リアクトルL1、及びW相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧はゼロとなる。
第3モードでは、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q4、Q5、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、第2モードと同様の経路で電流が還流し、ブリッジ部201Aの出力電圧はゼロとなる。
第4モードでは、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q5、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、第2モードと同様の経路で電流が還流し、ブリッジ部201Aの出力電圧はゼロとなる。
第5モードでは、ブリッジ部201Aを構成するスイッチング素子Q7、及び双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q5、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、U相、リアクトルL2、スイッチング素子Q7、平滑コンデンサC2、スイッチング素子Q5の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q6、リアクトルL1、及びW相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧はVin/2となる。
また、これら第1〜第5モードから成る力行モードの各モード動作中に、仮に電流がU相方向へ流れてしまったとしても、3レベルの回生モードにならないようになっている。即ち、スイッチング素子Q2とQ7の逆並列ダイオードへ同時に転流することがないため、不要なリカバリ動作による短絡電流を防止している。
第3、第4、第5モードのいずれかの動作時に制御部203がU相方向の電流を検出すると、ローサイド側回生モードへ切替えられる。
ローサイド側回生モードにおいては、第6モードと第7モードを繰り返し動作させ、スイッチング素子Q8はPWMでオン動作させ、スイッチング素子Q3及びQ5は固定でオン動作させる。
第6モードでは、ブリッジ部201Aを構成するスイッチング素子Q8、及び双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q5をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、W相、リアクトルL1、スイッチング素子Q8、スイッチング素子Q7の逆並列ダイオード、リアクトルL2、及びU相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧はゼロとなる。
第7モードでは、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q3、Q5をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、W相、リアクトルL1、スイッチング素子Q6の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q5、平滑コンデンサC2、スイッチング素子Q7の逆並列ダイオード、リアクトルL2、及びU相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧はVin/2となる。
このように図4に示すローサイド側回生モードであれば、常時スイッチング素子Q7の逆並列ダイオードに電流が転流するのでリカバリ電流による短絡モードの発生を抑制できる。
ローサイド側回生モードの動作時に制御部203がW相方向の電流への反転を検出すると、第4モードへ切替えられる。このときの電流経路の様子を図8に示す。図8の点線矢印に示すように、ローサイド側回生モードから第4モードへ切替える際に、スイッチング素子Q7の逆並列ダイオードにリカバリ電流が流れたとしても、スイッチング素子Q7の逆並列ダイオード、平滑コンデンサC2、スイッチング素子Q5の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q6、リアクトルL1、負荷、リアクトルL2の順の経路で電流が還流する。この場合、リアクトルL1及びL2を介した還流であるので、短絡モードとはならない。
また、第1、第2、第3モードのいずれかの動作時に制御部203がU相方向の電流を検出すると、ハイサイド側回生モードへ切替えられる。
ハイサイド側回生モードにおいては、第8モードと第9モードを繰り返し動作させ、スイッチング素子Q1はPWMでオン動作させ、スイッチング素子Q4及びQ6は固定でオン動作させる。
第8モードでは、ブリッジ部201Aを構成するスイッチング素子Q1、及び双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q4、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、W相、リアクトルL1、スイッチング素子Q2の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q1、リアクトルL2、及びU相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧はゼロとなる。
第9モードでは、双方向スイッチを構成するスイッチング素子Q4、Q6をオンとし、それ以外のスイッチング素子はオフとする。これにより、W相、リアクトルL1、スイッチング素子Q2の逆並列ダイオード、平滑コンデンサC1、スイッチング素子Q3の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q4、リアクトルL2、及びU相の順の経路で電流が還流する。ブリッジ部201Aの出力電圧はVin/2となる。
図4に示すハイサイド側回生モードであれば、常時スイッチング素子Q2の逆並列ダイオードに電流が転流するのでリカバリ電流による短絡モードの発生を抑制できる。
ハイサイド側回生モードの動作時に制御部203がW相方向の電流を検出すると、第2モードへ切替えられる。このときの電流経路の様子を図9に示す。図9の点線矢印に示すように、ハイサイド側回生モードから第2モードへ切替える際に、スイッチング素子Q2の逆並列ダイオードにリカバリ電流が流れたとしても、スイッチング素子Q2の逆並列ダイオード、リアクトルL1、負荷、リアクトルL2、スイッチング素子Q4の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q3、平滑コンデンサC1の順の経路で電流が還流する。この場合、リアクトルL1及びL2を介した還流であるので、短絡モードとはならない。
同様に、これら回生モード(第6〜第9モード)の各モード動作中に、仮に電流がW相方向へ流れてしまったとしても、3レベルの回生モードにならないようになっている。即ち、スイッチング素子Q1とQ8の逆並列ダイオードへ同時に転流することがないため、不要なリカバリ動作による短絡電流を防止している。
以上のように本実施形態によれば、回生モードから力行モードに切替える際に、ブリッジ部201Aを構成するMOS−FETの各スイッチング素子Q1、Q2、Q7及びQ8の逆並列ダイオードにリカバリ電流が流れたとしても、必ずリアクトルL1及びL2を介した電流の還流になるので短絡モードとはならない。従って、インバータ回路部201への負担を抑制し、信頼性を向上させることができる。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々変形が可能である。
また、本発明は、ブリッジ部におけるスイッチング素子の逆並列ダイオードのリカバリ動作が平滑コンデンサからの短絡モードとならないようにしているため、これらのスイッチング素子の電力損失の低下に寄与する効果を有する。そのため、本実施例ではブリッジ部に逆並列ダイオードの逆回復時間が長いFETを用いた場合を説明したが、スイッチング素子としてIGBTや、逆並列ダイオードとして寄生ダイオードではなく、外付けのダイオードを用いた構成等にて使用してもよい。
10 DC/DCコンバータ
20 インバータ装置
201 インバータ回路部
201A ブリッジ部
201B LCフィルタ部
202 ドライバ
203 制御部
31、32、33 リレー
40 商用系統
50 自立運転出力用コネクタ
C1、C2 平滑コンデンサ
Q1〜Q8 スイッチング素子
L1、L2 リアクトル
C3 出力コンデンサ
Vdc 直流電源
T11 プラス出力端子
T12 マイナス出力端子

Claims (9)

  1. 入力側に設けられた平滑コンデンサと、ブリッジ部を構成する逆並列ダイオードが接続されたスイッチング素子を含む複数のスイッチング素子と、リアクトルとコンデンサを含むフィルタ部と、を有したインバータ回路部と、
    商用系統から切り離して負荷へ交流電力を出力する自立運転において前記負荷から前記平滑コンデンサへ電力が戻される回生モードから当該インバータ装置から前記負荷へ電力供給される力行モードへ切替える際に、前記ブリッジ部を構成するスイッチング素子の逆並列ダイオードに流れるリカバリ電流によって前記平滑コンデンサ及び前記リアクトルを介した電流の還流を生じさせるようなスイッチングモードで前記複数のスイッチング素子を制御するスイッチング制御部と、
    を備えたことを特徴とするインバータ装置。
  2. 回生モードにおいて、前記スイッチング制御部は、前記ブリッジ部を構成するスイッチング素子の逆並列ダイオードに常時電流を転流させるようなスイッチングモードで前記複数のスイッチング素子を制御することを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記インバータ回路部は、直列接続されるハイサイド側の第1平滑コンデンサ及びローサイド側の第2平滑コンデンサを備え、
    前記スイッチング制御部による複数のスイッチングモードによって前記ブリッジ部の出力電圧が2つのレベルの電圧となる2レベル動作での力行モードが行われ、
    前記第1平滑コンデンサへのハイサイド側回生モードと前記第2平滑コンデンサへのローサイド側回生モードの各回生モードに応じて、回生モードから力行モードへ切替わる際のスイッチングモードが定められていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインバータ装置。
  4. 前記インバータ回路部は、
    直列接続されて前記ブリッジ部の一部を構成するハイサイド側の第1スイッチング素子及びローサイド側の第2スイッチング素子と、直列接続されて前記ブリッジ部の一部を構成するハイサイド側の第3スイッチング素子及びローサイド側の第4スイッチング素子と、
    前記第1平滑コンデンサと前記第2平滑コンデンサの接続点に一端が接続され、他端が前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子の接続点に接続される第1双方向スイッチと、
    前記第1平滑コンデンサと前記第2平滑コンデンサの接続点に一端が接続され、他端が前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子の接続点に接続される第2双方向スイッチと、
    前記フィルタ部の一端は前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子の接続点に接続され、前記フィルタ部の他端が前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子の接続点に一端が接続され、
    前記ローサイド側回生モードの場合、前記スイッチング制御部は、前記第4スイッチング素子をオンオフ制御し、前記第1、第2及び第3スイッチング素子を常時オフとし、前記第1双方向スイッチ及び前記第2双方向スイッチを常時入力側方向をオン、出力側方向をオフとし、
    前記ローサイド側回生モードから前記力行モードへ切替える際、前記スイッチング制御部は、前記第1〜第4スイッチング素子をオフとし、前記第1双方向スイッチを入力側方向をオン、出力側方向をオフとし、前記第2双方向スイッチを双方向でオンとし、
    前記ハイサイド側回生モードの場合、前記スイッチング制御部は、前記第1スイッチング素子をオンオフ制御し、前記第2、第3及び第4スイッチング素子を常時オフとし、前記第1双方向スイッチ及び前記第2双方向スイッチを常時入力側方向をオフ、出力側方向をオンとし、
    前記ハイサイド側回生モードから前記力行モードへ切替える際、前記スイッチング制御部は、前記第1〜第4スイッチング素子をオフとし、前記第1双方向スイッチを双方向でオンとし、前記第2双方向スイッチを入力側方向をオフ、出力側方向をオンとする、
    ことを特徴とする請求項3に記載のインバータ装置。
  5. 前記インバータ回路部は、
    直列接続されて前記ブリッジ部の一部を構成するハイサイド側の第1スイッチング素子及びローサイド側の第2スイッチング素子と、直列接続されて前記ブリッジ部の一部を構成するハイサイド側の第3スイッチング素子及びローサイド側の第4スイッチング素子と、
    前記第1平滑コンデンサと前記第2平滑コンデンサの接続点に一端が接続され、他端が前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子の接続点に接続される第1双方向スイッチと、
    前記第1平滑コンデンサと前記第2平滑コンデンサの接続点に一端が接続され、他端が前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子の接続点に接続される第2双方向スイッチと、
    前記フィルタ部の一端は前記第1スイッチング素子と前記第2スイッチング素子の接続点が接続され、前記フィルタ部の他端が前記第3スイッチング素子と前記第4スイッチング素子の接続点に一端が接続され、
    前記ローサイド側回生モードの場合、前記スイッチング制御部は、前記第2スイッチング素子をオンオフ制御し、前記第1、第3及び第4スイッチング素子を常時オフとし、前記第1双方向スイッチ及び前記第2双方向スイッチを常時入力側方向をオン、出力側方向をオフとし、
    前記ローサイド側回生モードから前記力行モードへ切替える際、前記スイッチング制御部は、前記第1〜第4スイッチング素子をオフとし、前記第1双方向スイッチを双方向でオンとし、前記第2双方向スイッチを入力側方向をオン、出力側方向をオフとし、
    前記ハイサイド側回生モードの場合、前記スイッチング制御部は、前記第3スイッチング素子をオンオフ制御し、前記第1、第2及び第4スイッチング素子を常時オフとし、前記第1双方向スイッチ及び前記第2双方向スイッチを常時入力側方向をオフ、出力側方向をオンとし、
    前記ハイサイド側回生モードから前記力行モードへ切替える際、前記スイッチング制御部は、前記第1〜第4スイッチング素子をオフとし、前記第1双方向スイッチを入力側方向をオフ、出力側方向をオンとする、前記第2双方向スイッチを双方向でオンとする、
    ことを特徴とする請求項3に記載のインバータ装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のインバータ装置と、当該インバータ装置の前段側に設けられるDC/DCコンバータと、を備えたことを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項6に記載の電力変換装置と、当該電力変換装置が有するDC/DCコンバータの前段側に接続される太陽電池と、を備えることを特徴とする分散電源システム。
  8. 請求項6に記載の電力変換装置と、当該電力変換装置が有するDC/DCコンバータの前段側に接続される燃料電池と、を備えることを特徴とする分散電源システム。
  9. 請求項6に記載の電力変換装置と、当該電力変換装置が有するDC/DCコンバータの前段側に接続される蓄電池と、を備えることを特徴とする分散電源システム。
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