JP5734609B2 - インバータ装置、および、このインバータ装置を備えた系統連系インバータシステム - Google Patents

インバータ装置、および、このインバータ装置を備えた系統連系インバータシステム Download PDF

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Description

本発明は、インバータ装置、および、このインバータ装置を備えた系統連系インバータシステムに関し、特に、マルチレベルインバータを採用した場合に関する。
近年、太陽光などの自然エネルギーを用いた分散型電源が普及拡大の傾向にある。この分散型電源によって生成される直流電力を交流電力に変換するインバータ装置を備え、変換された交流電力を接続された負荷や電力系統に供給する系統連系インバータシステムが開発されている。
図15は、三相電力系統B(以下、「系統B」と略称する。)に電力を供給するための一般的な系統連系インバータシステムA’を説明するためのブロック図である。図16は、インバータ回路200の内部構成の一例を示す回路図である。
系統連系インバータシステムA’は、直流電源100、インバータ回路200と制御回路300とを有するインバータ装置400、フィルタ回路500、および変圧回路600を備えている。インバータ回路200は、三相ブリッジインバータであって、スイッチング素子SW1〜SW6の(図16参照)のオン状態とオフ状態とを切り替えることで、直流電源100から入力される直流電圧を交流電圧に変換するものである。制御回路300は、各種センサから入力される信号に基づいて、インバータ回路200を制御するためのPWM信号を生成するものである。インバータ回路200は、制御回路300から入力されるPWM信号に基づいて、スイッチング素子のオンとオフとを切り替える。フィルタ回路500は、インバータ回路200から入力される交流電圧から、スイッチングによる高周波成分を除去するものである。変圧回路600は、フィルタ回路500から入力される交流電圧を系統Bの系統電圧とほぼ同一のレベルに昇圧または降圧するものである。
図16に示すように、インバータ回路200の各相(U相、V相、W相)のアームは、2つの直列接続されたスイッチング素子(例えば、U相アームの場合、スイッチング素子SW1およびSW4)と各スイッチング素子にそれぞれ逆並列接続された2つのダイオードとからなる。各相の2つのスイッチング素子の接続点にそれぞれ出力ラインが接続されており、各相の出力ラインがフィルタ回路500に接続されている。
直流電源100の負極の電位をゼロ、正極の電位をEとすると、インバータ回路200の各相の出力ラインの電圧(以下では、「出力相電圧」とする。)はゼロまたはEの2レベルの電位となる。したがって、インバータ回路200は、一般的に2レベルインバータ回路と呼ばれている。インバータ回路200の各スイッチング素子SW1〜SW6に印加される電圧はEとなる。
近年、出力相電圧が3レベル以上の電位となるマルチレベルインバータ回路が開発されている。例えば、出力相電圧が直流電源100の負極の電位であるゼロ、正極の電位であるE、その中間の電位である(1/2)Eの3種類のいずれかの電位となる3レベルインバータ回路が、最も実用的なマルチレベルインバータとして開発されている。
図17は、3レベルインバータ回路の内部構成の一例を説明するための回路図である。
インバータ回路201は、3レベルインバータ回路であり、出力相電圧がゼロとEとの中間の電位である(1/2)Eとなることができるように構成されている点で、図16に示すインバータ回路200と異なる。図17に示すように、インバータ回路201は、直流電源100の正極に接続する点Pと負極に接続する点Nとの間に、直列接続された2つのコンデンサが並列接続されている。当該2つのコンデンサは静電容量が同一とされているので、その接続点Oの電位は、直流電源100の負極の電位「ゼロ」と正極の電位「E」の中間の電位「(1/2)E」となる。各相の出力ラインは、2つのスイッチング素子(例えば、U相アームの場合、スイッチング素子SW7およびSW8)を介して、点Oに接続されている。当該2つのスイッチング素子は同時にオンオフされて、オン状態のときに点Oと出力ラインとの接続を導通させ、オフ状態のときに接続を導通させないようにする。
インバータ回路201の各相の出力相電圧は、スイッチング素子の状態によって3レベルの電位となる。例えばU相で説明すると、スイッチング素子SW1がオン状態でスイッチング素子SW4,SW7およびSW8がオフ状態の場合、出力相電圧はEとなり、スイッチング素子SW4がオン状態でスイッチング素子SW1,SW7およびSW8がオフ状態の場合、出力相電圧はゼロとなり、SW7およびSW8がオン状態でスイッチング素子SW1およびSW4がオフ状態の場合、出力相電圧は(1/2)Eとなる。
インバータ回路201においては、各スイッチング素子SW1〜SW6に印加される電圧は(1/2)Eとなる。したがって、インバータ回路200と比べて、各スイッチング素子SW1〜SW6のスイッチング時の電力の損失(以下、「スイッチング損失」とする。)を低減することができる。また、フィルタ回路500で除去するスイッチング周波数成分の振幅も半分になるので、フィルタ回路500のフィルタ容量を小さくすることができる。したがって、フィルタ回路500による電力の損失も低減することができる。さらに、各スイッチング素子SW1〜SW6として、耐圧の低いデバイスを使用することができる。
特開2009−27818号公報 特開2010−68630号公報 特開2010−136547号公報
しかしながら、インバータ回路201においてはインバータ回路200より多くのスイッチング素子を使用するので、追加されたスイッチング素子によるスイッチング損失が問題となる。例えばU相で説明すると、スイッチング素子SW1とスイッチング素子SW4とは、いずれか一方がオンオフされている間、他方はオフに固定されている。したがって、スイッチング素子SW1とスイッチング素子SW4とだけをみると、スイッチング回数が半分となるので、スイッチング損失は減少する。しかし、(インバータ回路200と比べて)追加されたスイッチング素子SW7とスイッチング素子SW8とが常にオンオフ動作をしているので、スイッチング素子SW7とスイッチング素子SW8のスイッチング損失が発生する。
本発明は上記した事情のもとで考え出されたものであって、マルチレベルインバータ回路において、出力相電圧に中間の電位を発生させるためのスイッチング素子のスイッチング回数を減少させることができるインバータ装置を提供することをその目的としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供されるインバータ装置は、直流電源が出力する直流電力を交流電力に変換して三相電力系統に出力するインバータ装置であって、内蔵するスイッチング手段のスイッチングによって、各相の電圧が前記直流電源の負極側の電位、正極側の電位、および、前記直流電源の出力電圧を分圧した分圧電位の3レベルの電位となるマルチレベルインバータ回路と、前記分圧電位の電位を検出する電位検出手段と、前記マルチレベルインバータ回路が出力しスイッチング周波数成分が除去された三相の電圧の中性点電位を1/3周期毎に遷移させて1/3周期ずつ各相の電位を前記直流電源の負極側の電位に固定するNVS制御のための各相のPWM信号を生成して、前記マルチレベルインバータ回路のスイッチング手段に入力する制御回路とを備えており、前記制御回路は、第1の指令値信号ないし第3の指令値信号を生成する指令値信号生成手段と、ゼロと第1の所定値との間を変動する第1のキャリア信号を生成する第1のキャリア信号生成手段と、前記第1の所定値と第2の所定値との間を変動する第2のキャリア信号を生成する第2のキャリア信号生成手段と、前記第1の指令値信号ないし第3の指令値信号と、前記第1のキャリア信号および前記第2のキャリア信号とを比較することでPWM信号を生成するPWM信号生成手段とを備えており、前記第1のキャリア信号生成手段および前記第2のキャリア信号生成手段は、前記分圧電位の電位に応じて前記第1の所定値のみを変化させることを特徴とする。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記マルチレベルインバータ回路は、前記分圧電位が負極側より正極側に近い電位となるように構成されており、正極側のスイッチング手段を負極側のスイッチング手段より耐圧が低いものとしている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記第1のキャリア信号の周波数は、前記第2のキャリア信号の周波数より高い。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記正極側のスイッチング手段はMOSFETであり、前記負極側のスイッチング手段はIGBTである
本発明の好ましい実施の形態においては、前記PWM信号生成手段は、前記各指令値信号と前記第1のキャリア信号とを比較して第1のパルス信号を生成する第1のパルス生成手段と、前記各指令値信号と前記第2のキャリア信号とを比較して第2のパルス信号を生成する第2のパルス生成手段と、前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号との否定論理和に基づいて第3のパルス信号を生成する第3のパルス生成手段とを備えており、前記第1のパルス信号、第2のパルス信号、および第3のパルス信号をPWM信号として出力する
本発明の好ましい実施の形態においては、前記指令値信号生成手段は、1周期の波形が、1/3周期の期間でゼロとなり、続く1/3周期の期間で位相が0から2π/3の区間の正弦波の波形となり、残りの1/3周期の期間で前記正弦波の位相がπ/3からπの区間の波形となる第1の指令値信号と、この第1の指令値信号に対して位相が2π/3だけ進んだ第2の指令値信号と、前記第1の指令値信号に対して位相が2π/3だけ遅れた第3の指令値信号とを生成する
本発明の好ましい実施の形態においては、前記指令値信号生成手段は、前記マルチレベルインバータ回路より出力すべき各線間電圧を指令するための3つの線間電圧指令値信号に基づいて、前記第1の指令値信号を、1/3周期の期間をゼロとし、続く1/3周期の期間を第1の線間電圧指令値信号を反転した信号とし、残りの1/3周期の期間を第2の線間電圧指令値信号として生成し、前記第2の指令値信号を、1/3周期の期間をゼロとし、続く1/3周期の期間を前記第2の線間電圧指令値信号を反転した信号とし、残りの1/3周期の期間を第3の線間電圧指令値信号として生成し、前記第3の指令値信号を、1/3周期の期間をゼロとし、続く1/3周期の期間を前記第3の線間電圧指令値信号を反転した信号とし、残りの1/3周期の期間を前記第1の線間電圧指令値信号として生成する。
本発明の第の側面によって提供される系統連系インバータシステムは、本発明の第1の側面によって提供されるインバータ装置を備えている。
本発明によれば、制御回路が生成したNVS制御のための各相のPWM信号がマルチレベルインバータ回路のスイッチング手段に入力される。当該PWM信号は、各相の電位を1/3の期間で直流電源の負極側の電位に固定するものであり、1/3の期間であるレベル(ローレベルまたはハイレベル)に固定されるものである。当該PWM信号は、マルチレベルインバータ回路の出力相電圧に中間の電位を発生させるためのスイッチング手段にも入力される。当該スイッチング手段は、PWM信号があるレベルに固定されている間、スイッチングを行わない。これにより、当該スイッチング手段のスイッチング回数を低減することができ、スイッチングロスを低減することができる。
また、各指令値信号と第1のキャリア信号および第2のキャリア信号とを比較することでPWM信号を生成する場合において、分圧電位の電位に応じて第1のキャリア信号および第2のキャリア信号の振幅を変化させると、生成されるPWM信号のパルス幅の調整が行われる。したがって、分圧電位の電位が中間の電位に固定されていない場合でも、制御を適切に行うことができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明に係るインバータ装置を備える系統連系インバータシステムを説明するためのブロック図である。 本発明に係るインバータ装置のインバータ回路の内部構成を説明するための回路図である。 本発明に係るインバータ装置の制御回路の内部構成を説明するためのブロック図である。 NVS制御部が生成するNVS指令値信号の波形を説明するための図である。 NVS指令値信号とキャリア信号とからPWM信号を生成する方法を説明するための図である。 正極側スイッチのPWM信号と負極側スイッチのPWM信号とから中間側スイッチのPWM信号を生成する方法を説明するための図である。 出力線間電圧の波形を説明するための図である。 第2実施形態に係るインバータ装置を説明するための図である。 第2実施形態におけるキャリア信号の波形を説明するための図である。 他の種類の3レベルインバータ回路の内部構成を説明するための回路図である。 図10に示す3レベルインバータ回路に入力するPWM信号を生成するための制御回路のPWM信号生成部を説明するためのブロック図である。 4レベルインバータ回路の内部構成の一例を説明するための回路図である。 図12に示す4レベルインバータ回路に入力するPWM信号を生成するための制御回路のPWM信号生成部を説明するためのブロック図である。 各PWM信号を生成する方法を説明するための図である。 一般的な系統連系インバータシステムを説明するためのブロック図である。 インバータ回路の内部構成の一例を示す回路図である。 3レベルインバータ回路の内部構成の一例を説明するための回路図である。
以下、本発明の実施の形態を、本発明に係るインバータ装置を系統連系インバータシステムに用いた場合を例として、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明に係るインバータ装置を備える系統連系インバータシステムを説明するためのブロック図である。
図1に示すように、系統連系インバータシステムAは、直流電源1、インバータ装置4、フィルタ回路5、変圧回路6、電流センサ7、および系統電圧センサ8を備えている。また、インバータ装置4はインバータ回路2および制御回路3を備えている。
直流電源1は、インバータ回路2に接続している。インバータ回路2、フィルタ回路5、および変圧回路6は、この順で、U相、V相、W相の出力ラインで直列に接続されており、図示しない開閉器を介して三相電力系統B(系統B)に接続している。電流センサ7は、変圧回路6と開閉器との間の出力ラインに設置されており、系統電圧センサ8は、開閉器と系統Bとの間の出力ラインに設置されている。制御回路3は、インバータ回路2に接続されている。系統連系インバータシステムAは、開閉器によって系統Bに連系して、直流電源1が出力する直流電力を交流電力に変換して系統Bに供給する。なお、系統連系インバータシステムAの構成は、これに限られない。例えば、変圧回路6に代えて、直流電源1とインバータ回路2との間にDC/DCコンバータ回路を設ける、いわゆるトランスレス方式であってもよい。また、インバータ回路2の制御に必要ないセンサを設けていなくてもよいし、逆に、インバータ回路2の制御のために必要なセンサを設けていてもよい。
直流電源1は、直流電力を出力するものであり、例えば太陽電池を備えている。太陽電池は、太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換することで、直流電力を生成する。直流電源1は、生成された直流電力を、インバータ回路2に出力する。なお、直流電源1は、太陽電池により直流電力を生成するものに限定されない。例えば、直流電源1は、燃料電池、蓄電池、電気二重層コンデンサやリチウムイオン電池であってもよい。また、ディーゼルエンジン発電機、マイクロガスタービン発電機や風力タービン発電機などにより生成された交流電力を直流電力に変換して出力する装置であってもよい。
インバータ装置4は、直流電源1が生成した直流電力を交流電力に変換して出力するためのものであり、各センサ7,8などから入力される信号に基づいて、出力する交流電力の制御を行っている。インバータ装置4は、電力を変換するインバータ回路2と、出力する交流電力の制御を行う制御回路3とを備えている。なお、インバータ装置4は、過電流、地絡、短絡、単独運転などを検出して運転を停止させる構成や、最大電力追従のための構成なども有しているが、本発明の説明に関係しないので、図1への記載および説明を省略している。
インバータ回路2は、直流電源1から入力される直流電圧を交流電圧に変換して、フィルタ回路5に出力するものである。インバータ回路2は、スイッチング素子(後述)を備えた三相のPWM制御型インバータであり、各相の出力相電圧が3レベルの電位となるマルチレベルインバータ回路である。インバータ回路2は、制御回路3から入力されるPWM信号Pに基づいて、各スイッチング素子のオンとオフとを切り替えることで、直流電源1から入力される直流電圧を交流電圧に変換する。なお、インバータ回路2の詳細な説明は後述する。
制御回路3は、インバータ回路2を制御するものである。制御回路3は、電流センサ7から入力される出力電流信号I、および、系統電圧センサ8から入力される系統電圧信号Vに基づいて、PWM信号Pを生成してインバータ回路2に出力する。制御回路3は、系統連系インバータシステムAが出力する出力電圧の波形を指令するための指令値信号を各センサ7,8から入力される検出信号に基づいて生成し、当該指令値信号に基づいて生成されるパルス信号をPWM信号Pとして出力する。インバータ回路2は、入力されるPWM信号Pに基づいて各スイッチング素子のオンとオフとを切り替えることで、指令値信号に対応した電圧信号を出力する。制御回路3は、指令値信号の波形を変化させてインバータ回路2の出力電圧信号を変化させることで出力電流を制御している。これにより、制御回路3は、各種フィードバック制御を行っている。本実施形態において、制御回路3は出力電流制御を行っている。なお、制御回路3が行う制御の手法は、これに限られない。例えば、直流電源1から出力される直流電圧や、系統連系インバータシステムAが出力する有効電力や無効電力、出力電圧などを制御するようにしてもよい。
本実施形態において、制御回路3はNVS(Neutral Voltage Shift)制御を行っている。NVS制御は、本発明者が開発した制御手法であり、三相の中性点電位を1/3周期毎に遷移させて1/3周期ずつ各相の電位を負極側の電位に固定することで、各相のスイッチングを当該負極側電位に固定された期間停止させるという制御である。NVS制御は、スイッチング回数を削減させることができるので、スイッチングロスを削減することができる。制御回路3およびNVS制御の詳細な説明は後述する。
フィルタ回路5は、インバータ回路2から入力される交流電圧から、スイッチングによる高周波成分を除去するものである。フィルタ回路5は、リアクトルとコンデンサとからなるローパスフィルタ(図示しない。)を備えている。フィルタ回路5で高周波成分を除去された交流電圧は、変圧回路6に出力される。なお、フィルタ回路5の構成はこれに限定されず、高周波成分を除去するための周知のフィルタ回路であればよい。変圧回路6は、フィルタ回路5から出力される交流電圧を系統Bの系統電圧とほぼ同一のレベルに昇圧または降圧する。
電流センサ7は、変圧回路6から出力される各相の出力電流(すなわち、系統連系インバータシステムAの出力電流)を検出するものである。検出された出力電流信号I(Iu,Iv,Iw)は、制御回路3に入力される。系統電圧センサ8は、系統Bの各相の系統電圧(線間電圧)を検出するものである。検出された系統電圧信号V(Vuv,Vvw,Vwu)は、制御回路3に入力される。なお、系統連系インバータシステムAが出力する出力電圧は、系統電圧とほぼ一致している。
次に、図2を参照して、インバータ回路2の内部構成および詳細な説明を行う。
図2は、インバータ回路2の内部構成を説明するための回路図である。インバータ回路2は、三相のPWM制御型の3レベルインバータ回路である。
同図に示すように、インバータ回路2は、12個のスイッチング素子S1〜S12、12個の環流ダイオードD1〜D12、および2個の分圧用コンデンサC1,C2を備えている。本実施形態では、スイッチング素子S1〜S12としてIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor : 絶縁ゲート・バイポーラトランジスタ)を使用している。なお、スイッチング素子S1〜S12はIGBTに限定されず、バイポーラトランジスタ、MOSFET、逆阻止サイリスタなどであってもよい。また、環流ダイオードD1〜D12、分圧用コンデンサC1,C2の種類も限定されない。
分圧用コンデンサC1,C2は、静電容量が同一のコンデンサであり、直流電源1から入力される直流電圧を分圧するものである。分圧用コンデンサC1と分圧用コンデンサC2とは点Oで直列接続されて、直流電源1の正極に接続する点Pと負極に接続する点Nとの間に並列接続されている。直流電源1の負極は接地されているので、点Nの電位はゼロである。直流電源1の正極の電位、すなわち点Pの電位をEとすると、点Oの電位は、点Nの電位「ゼロ」と点Pの電位「E」の中間の電位である「(1/2)E」となる。
スイッチング素子S1とS4とは、スイッチング素子S1のエミッタ端子とスイッチング素子S4のコレクタ端子とが接続されて、直列接続されている。スイッチング素子S1のコレクタ端子は点Pに接続され、スイッチング素子S4のエミッタ端子は点Nに接続されて、ブリッジ構造を形成している。同様に、スイッチング素子S2とS5とが直列接続されてブリッジ構造を形成し、スイッチング素子S3とS6とが直列接続されてブリッジ構造を形成している。スイッチング素子S1,S2,S3は直流電源1の正極側に接続されているので、スイッチング素子S1,S2,S3を区別しない場合は、「正極側スイッチSp」と記載する場合がある。一方、スイッチング素子S4,S5,S6は、直流電源1の負極側に接続されているので、スイッチング素子S4,S5,S6を区別しない場合は、「負極側スイッチSn」と記載する場合がある。各スイッチング素子S1〜S6のベース端子には、それぞれ、制御回路3から出力されるPWM信号P(Pup,Pvp,Pwp,Pun,Pvn,Pwn)が入力される。なお、各PWM信号の詳細は、後述する。
スイッチング素子S1とS4で形成されているブリッジ構造をU相アームとし、スイッチング素子S2とS5で形成されているブリッジ構造をV相アームとし、スイッチング素子S3とS6で形成されているブリッジ構造をW相アームとする。U相アームのスイッチング素子S1とS4との接続点UにはU相の出力ラインが接続され、V相アームのスイッチング素子S2とS5との接続点VにはV相の出力ラインが接続され、W相アームのスイッチング素子S3とS6との接続点WにはW相の出力ラインが接続されている。
接続点Uは、スイッチング素子S7およびS8からなる中間側スイッチを介して、点Oに接続されている。スイッチング素子S7とS8とは、それぞれのコレクタ端子が接続されて、直列接続されている。スイッチング素子S7のエミッタ端子は点Oに接続され、スイッチング素子S8のエミッタ端子は点Uに接続されている。同様に、接続点Vは、スイッチング素子S9およびS10からなる中間側スイッチを介して、点Oに接続されている。スイッチング素子S9とS10とは、それぞれのコレクタ端子が接続され、スイッチング素子S9のエミッタ端子は点Oに接続され、スイッチング素子S10のエミッタ端子は点Vに接続されている。また、接続点Wは、スイッチング素子S11およびS12からなる中間側スイッチを介して、点Oに接続されている。スイッチング素子S11とS12とは、それぞれのコレクタ端子が接続され、スイッチング素子S11のエミッタ端子は点Oに接続され、スイッチング素子S12のエミッタ端子は点Wに接続されている。スイッチング素子S7およびS8は、同じタイミングでオンオフ動作を行い、オン状態のときに点Oと点Uとの接続を導通させ、オフ状態のときに接続を導通させないようにする。同様に、スイッチング素子S9およびS10も、同じタイミングでオンオフ動作を行い、オン状態のときに点Oと点Vとの接続を導通させ、オフ状態のときに接続を導通させないようにする。また、スイッチング素子S11およびS12も、同じタイミングでオンオフ動作を行い、オン状態のときに点Oと点Wとの接続を導通させ、オフ状態のときに接続を導通させないようにする。なお、各中間側スイッチを区別しない場合は、「中間側スイッチSo」と記載する場合がある。スイッチング素子S7およびS8のベース端子、スイッチング素子S9およびS10のベース端子、スイッチング素子S11およびS12のベース端子には、それぞれ、制御回路3から出力されるPWM信号P(Puo,Pvo,Pwo)が入力される。
各スイッチング素子S1〜S12は、PWM信号Pに基づいて、オン状態とオフ状態とを切り替えられる。正極側スイッチSpがオン状態で負極側スイッチSnおよび中間側スイッチSoがオフ状態の場合、当該相の出力ラインの電位は点Pの電位(すなわち、直流電源1の正極側の電位「E」)となる。負極側スイッチSnがオン状態で正極側スイッチSpおよび中間側スイッチSoがオフ状態の場合、当該相の出力ラインの電位は点Nの電位(すなわち、直流電源1の負極側の電位「ゼロ」)となる。また、中間側スイッチSoがオン状態で正極側スイッチSpおよび負極側スイッチSpがオフ状態の場合、当該相の出力ラインの電位は点Oの電位(すなわち、直流電源1の正極側と負極側の中間の電位「(1/2)E」)となる。これにより、各出力ラインから出力される出力相電圧は、直流電源1の正極側の電位「E」、負極側の電位「ゼロ」、中間の電位「(1/2)E」の3レベルの電位となる。また、出力ライン間の電圧である出力線間電圧は、5レベルの電位となる。
環流ダイオードD1〜D12は、スイッチング素子S1〜S12のコレクタ端子とエミッタ端子との間に、それぞれ逆並列に接続されている。すなわち、環流ダイオードD1〜D12のアノード端子はそれぞれスイッチング素子S1〜S12のエミッタ端子に接続され、環流ダイオードD1〜D12のカソード端子はそれぞれスイッチング素子S1〜S12のコレクタ端子に接続されている。環流ダイオードD1〜D12は、スイッチング素子S1〜S12の切り替えによって発生する逆起電力による逆方向の高い電圧がスイッチング素子S1〜S12に印加されないようにするためのものである。
次に、図3〜図5を参照して、制御回路3の内部構成およびNVS制御の詳細な説明を行う。
本実施形態において、制御回路3はNVS制御を行うためのPWM信号Pを生成してインバータ回路2に出力する。NVS制御は、三相の中性点電位を1/3周期毎に遷移させて1/3周期ずつ各相の電位を負極側の電位に固定することで、各相のスイッチングを当該負極側電位に固定された期間停止させるという制御を行うものである。具体的には、1/3周期がゼロである特殊な波形となる指令値信号(以下では、「NVS指令値信号」という。)を生成し、当該NVS指令値信号に基づいて生成されたPWM信号Pでインバータ回路2を制御することで行われる。当該PWM信号PはNVS指令値信号がゼロである期間でレベルを固定されるので、この期間のスイッチング素子のスイッチング動作は停止する。したがって、スイッチング素子のスイッチング動作の回数が2/3に削減されるので、スイッチングロスを低減することができる(特開2010−136547号公報参照)。
図3は、制御回路3の内部構成を説明するためのブロック図である。
制御回路3は、電流制御部31、NVS制御部32、およびPWM信号生成部33を備えている。
電流制御部31は、電流センサ7より入力される出力電流信号Iと予め設定されている目標電流信号I*との偏差に基づいてフィードバック制御を行い、補正値信号Xu,Xv,XwをNVS制御部32に出力するものである。
NVS制御部32は、電流制御部31から入力される補正値信号Xu,Xv,Xwと系統電圧センサ8から入力される系統電圧信号V(Vuv,Vvw,Vwu)とに基づいて、NVS指令値信号Xu’,Xv’,Xw’を生成してPWM信号生成部33に出力する。NVS指令値信号Xu’,Xv’,Xw’は、系統連系インバータシステムAが出力する相電圧の波形を指令するための信号である。
NVS制御部32は、各補正値信号Xu,Xv,Xwの差分信号に系統電圧信号Vuv,Vvw,Vwuを加算することで、線間電圧指令値信号Xuv,Xvw,Xwuを生成する。すなわち、補正値信号XuとXvとの差分信号に系統電圧信号Vuvを加算することで線間電圧指令値信号Xuvを生成し、補正値信号XvとXwとの差分信号に系統電圧信号Vvwを加算することで線間電圧指令値信号Xvwを生成し、補正値信号XwとXuとの差分信号に系統電圧信号Vwuを加算することで線間電圧指令値信号Xwuを生成する。線間電圧指令値信号Xuv,Xvw,Xwuは、系統連系インバータシステムAが出力する線間電圧の波形を指令するための信号である。
NVS制御部32は、1/3周期毎に、線間電圧指令値信号Xuv,Xvw,Xwu、値がゼロであるゼロ信号、および、線間電圧指令値信号Xuv,Xvw,Xwuの極性を反転させた信号Xvu,Xwv,Xuwを切り替えることで、NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'を生成する。
図4は、NVS制御部32が生成するNVS指令値信号Xu',Xv',Xw'の波形を説明するための図である。
同図(a)に示す波形Xuv,Xvw,Xwuは、それぞれ線間電圧指令値信号Xuv,Xvw,Xwuの波形であり、それぞれ系統電圧のU相、V相、W相の目標とする線間電圧信号の波形と一致する。同図(b)は、NVS指令値信号Xu'の波形を説明するための図である。同図(b)に示す波形Xuvは、線間電圧指令値信号Xuvの波形であり、同図(a)に示す波形Xuvと同じものである。同図(b)に示す波形Xuwは、線間電圧指令値信号Xwuの極性を反転した信号Xuwの波形である。同図(b)に示す波形Xu’は、NVS指令値信号Xu'の波形である。
同図(b)に示すように、NVS指令値信号Xu'の波形は、3π/6≦θ≦7π/6の期間は線間電圧指令値信号Xuvの波形となり、7π/6≦θ≦11π/6の期間はゼロとなり、11π/6≦θ≦15π/6の期間は信号Xuwの波形となる。同様に、NVS指令値信号Xv'の波形は、同図(c)に示すように、3π/6≦θ≦7π/6の期間はゼロとなり、7π/6≦θ≦11π/6の期間は線間電圧指令値信号Xuvの極性を反転した信号Xvuの波形となり、11π/6≦θ≦15π/6の期間は線間電圧指令値信号Xvwの波形となる。また、NVS指令値信号Xw'の波形は、図示していないが、3π/6≦θ≦7π/6の期間は線間電圧指令値信号Xvwの極性を反転した信号Xwvの波形となり、7π/6≦θ≦11π/6の期間は線間電圧指令値信号Xwuの波形となり、11π/6≦θ≦15π/6の期間はゼロとなる。
なお、NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'の生成方法は、これに限定されない。例えば、線間電圧指令値信号Xuv,Xvw,Xwuとその極性を反転させた信号Xvu,Xwv,Xuwとを用いる代わりに、線間電圧指令値信号Xuv,Xvw,Xwuの全波整流信号を用いて生成するようにしてもよい。
図3に戻って、PWM信号生成部33は、その内部で生成される所定の周波数(例えば、4kHz)のキャリア信号(例えば、三角波信号)と、NVS制御部32から入力されるNVS指令値信号Xu',Xv',Xw'とに基づいてPWM信号Pを生成し、インバータ回路2に出力するものである。NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'はゼロ以上の範囲で変化するが、その上限値より十分大きな値Kが予め設定されている。PWM信号生成部33は、上限値がKで下限値が(1/2)Kのキャリア信号(以下では、「P側キャリア信号」とする。)と、上限値が(1/2)Kで下限値がゼロのキャリア信号(以下では、「N側キャリア信号」とする。)との、2つのキャリア信号を生成する。PWM信号生成部33は、P側キャリア信号とNVS指令値信号Xu',Xv',Xw'とから、それぞれPWM信号Pup,Pvp,Pwpを生成し、N側キャリア信号とNVS指令値信号Xu',Xv',Xw'とから、それぞれPWM信号Pun,Pvn,Pwnを生成する。
図5は、NVS指令値信号Xu'とP側キャリア信号およびN側キャリア信号とからPWM信号Pup,Punを生成する方法を説明するための図である。同図においては、NVS指令値信号Xu'を波形X、P側キャリア信号を波形C1、N側キャリア信号を波形C2で示している。
同図(a)に示すように、P側キャリア信号の波形C1は(1/2)KとKとの間で変化する三角波であり、N側キャリア信号の波形C2は0と(1/2)Kとの間で変化する三角波である。NVS指令値信号Xu'の波形XがP側キャリア信号の波形C1およびN側キャリア信号の波形C2と比較されて、PWM信号Pup,Punが生成される。なお、キャリア信号は三角波信号に限定されず、例えばのこぎり波などであってもよい。
また、PWM信号生成部33は、PWM信号PupとPWM信号PunとからPWM信号Puoを生成し、PWM信号PvpとPWM信号PvnとからPWM信号Pvoを生成し、PWM信号PwpとPWM信号PwnとからPWM信号Pwoを生成する。
図3に示すように、PWM信号生成部33は、第1比較部331、第2比較部332、およびNOR部333を備えている。
第1比較部331は、NVS制御部32から入力されるNVS指令値信号Xu',Xv',Xw'とP側キャリア信号とを比較して、それぞれPWM信号Pup,Pvp,Pwpを生成する。
図5(b)は、NVS指令値信号Xu'とP側キャリア信号とからPWM信号Pupを生成する方法を説明するための図である。同図(b)においては、PWM信号Pupを波形P1で示している。第1比較部331は、NVS指令値信号Xu'がP側キャリア信号より大きい期間にハイレベルとなり、NVS指令値信号Xu'がP側キャリア信号以下となる期間にローレベルとなるパルス信号をPWM信号Pupとして生成する。したがって、同図(b)において、波形Xが波形C1より大きい期間に波形P1がハイレベルとなっており、波形Xが波形C1以下となる期間に波形P1がローレベルとなっている。
なお、NVS指令値信号Xv'とP側キャリア信号とからPWM信号Pvpを生成する方法、および、NVS指令値信号Xw'とP側キャリア信号とからPWM信号Pwpを生成する方法も同様である。生成されたPWM信号Pup,Pvp,Pwpは、それぞれインバータ回路2のスイッチング素子S1,S2,S3のベース端子に入力される。また、PWM信号Pup,Pvp,Pwpは、NOR部333にも入力される。
なお、PWM信号Pup,Pvp,Pwpは、NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'とP側キャリア信号との比較による方法以外の方法で生成するようにしてもよい。例えば、NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'において(1/2)K以上となる部分からPWMホールド法を用いてパルス幅を算出し、当該パルス幅に基づいてPWM信号Pup,Pvp,Pwpを生成することもできる。
第2比較部332は、NVS制御部32から入力されるNVS指令値信号Xu',Xv',Xw'とN側キャリア信号とを比較して、それぞれPWM信号Pun,Pvn,Pwnを生成する。
図5(c)は、NVS指令値信号Xu'とN側キャリア信号とからPWM信号Punを生成する方法を説明するための図である。同図(c)においては、PWM信号Punを波形P2で示している。第2比較部332は、NVS指令値信号Xu'がN側キャリア信号より大きい期間にローレベルとなり、NVS指令値信号Xu'がN側キャリア信号以下となる期間にハイレベルとなるパルス信号をPWM信号Punとして生成する。したがって、同図(c)において、波形Xが波形C2より大きい期間に波形P2がローレベルとなっており、波形Xが波形C2以下となる期間に波形P2がハイレベルとなっている。
なお、NVS指令値信号Xv'とN側キャリア信号とからPWM信号Pvnを生成する方法、および、NVS指令値信号Xw'とN側キャリア信号とからPWM信号Pwnを生成する方法も同様である。生成されたPWM信号Pun,Pvn,Pwnは、それぞれインバータ回路2のスイッチング素子S4,S5,S6のベース端子に入力される。また、PWM信号Pun,Pvn,Pwnは、NOR部333にも入力される。
なお、PWM信号Pun,Pvn,Pwnは、NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'とN側キャリア信号との比較による方法以外の方法で生成するようにしてもよい。例えば、NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'において(1/2)K未満となる部分からPWMホールド法を用いてパルス幅を算出し、当該パルス幅に基づいてPWM信号Pun,Pvn,Pwnを生成することもできる。
NOR部333は、第1比較部331からPWM信号Pup,Pvp,Pwpを入力され、第2比較部332からPWM信号Pun,Pvn,Pwnを入力されて、PWM信号Puo,Pvo,Pwoを生成する。
図6は、PWM信号PupとPWM信号PunとからPWM信号Puoを生成する方法を説明するための図である。同図においては、PWM信号Pup,Pun,Puoをそれぞれ波形P1,P2,P3で示している。NOR部333は、PWM信号PupとPWM信号Punとの否定論理和を演算して、PWM信号Puoを生成する。したがって、同図において、波形P1と波形P2とが両方ともローレベルの期間のみ、波形P3がハイレベルになっている。
同様に、NOR部333は、PWM信号PvpとPWM信号Pvnとの否定論理和を演算してPWM信号Pvoを生成し、PWM信号PwpとPWM信号Pwnとの否定論理和を演算してPWM信号Pwoを生成する。生成されたPWM信号Puoはインバータ回路2のスイッチング素子S7およびS8のベース端子に入力され、PWM信号Pvoはスイッチング素子S9およびS10のベース端子に入力され、PWM信号Pwoはスイッチング素子S11およびS12のベース端子に入力される。
なお、PWM信号生成部33の構成は、上述したものに限定されない。NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'から、正極側スイッチ、負極側スイッチ、中間側スイッチをそれぞれ駆動するためのPWM信号を生成することができるものであれば、他の方法を用いてもよい。例えば、瞬時空間ベクトル選択方式を適用する構成としてもよい。
なお、制御回路3は、アナログ回路として実現してもよいし、デジタル回路として実現してもよい。また、各部が行う処理をプログラムで設計し、当該プログラムを実行させることでコンピュータを制御回路3として機能させてもよい。また、当該プログラムを記録媒体に記録しておき、コンピュータに読み取らせるようにしてもよい。
図5(b)に示すように、PWM信号Pup(波形P1)はNVS指令値信号Xu'(波形X)が(1/2)K以上のときにしかハイレベルにならない(NVS指令値信号Xu'が(1/2)K未満のときはローレベルを継続する)。また、図5(c)に示すように、PWM信号Pun(波形P2)はNVS指令値信号Xu'が(1/2)K未満のときにしかハイレベルにならない(NVS指令値信号Xu'が(1/2)K以上のときはローレベルを継続する)。つまり、PWM信号PupとPWM信号Punのハイレベル期間が重なることはない。また、PWM信号Puoは、PWM信号PupおよびPWM信号Punがともにローレベルのときにハイレベルになる。したがって、PWM信号Pup、PWM信号Pun、PWM信号Puoのいずれかのみがハイレベルとなる。PWM信号Pupがハイレベルのとき、スイッチング素子S1がオン状態、スイッチング素子S4およびスイッチング素子S7,S8がオフ状態となるので、U相の出力相電圧は点Pの電位(すなわち、直流電源1の正極側の電位「E」)となる(図2参照)。PWM信号Punがハイレベルのとき、スイッチング素子S4がオン状態、スイッチング素子S1およびスイッチング素子S7,S8がオフ状態となるので、U相の出力相電圧は点Nの電位(すなわち、直流電源1の負極側の電位「ゼロ」)となる。また、PWM信号Puoがハイレベルのとき、スイッチング素子S7,S8がオン状態、スイッチング素子S1およびスイッチング素子S4がオフ状態となるので、U相の出力相電圧は点Oの電位(すなわち、直流電源1の正極側と負極側の中間の電位「(1/2)E」)となる。これにより、U相の出力相電圧は、直流電源1の正極側の電位「E」、負極側の電位「ゼロ」、中間の電位「(1/2)E」の3レベルの電位となる。
また、図6における期間t1および期間t3では、PWM信号Pun(波形P2)とPWM信号Puo(波形P3)のハイレベルとローレベルとが切り替えられるので、U相の出力相電圧は電位「ゼロ」と電位「(1/2)E」とが切り替えられる状態である。期間t2では、PWM信号Pup(波形P1)とPWM信号Puo(波形P3)のハイレベルとローレベルとが切り替えられるので、U相の出力相電圧は電位「E」と電位「(1/2)E」とが切り替えられる状態である。期間t4では、PWM信号Pup(波形P1)およびPWM信号Puo(波形P3)がローレベルに固定され、PWM信号Pun(波形P2)がハイレベルに固定されるので、U相の出力相電圧は電位「ゼロ」に固定された状態である。したがって、U相の出力相電圧の波形は、図7(a)のようになる。
図7は、V相に対するU相の出力線間電圧の波形を説明するための図である。出力ライン間の電圧である出力線間電圧は、2つの相の出力相電圧の差となる。図7(a)はU相の出力相電圧の波形を示しており、図7(b)はV相の出力相電圧の波形を示している。U相の出力相電圧とV相の出力相電圧はともに3レベルの電位となり、V相の出力相電圧の位相はU相の出力相電圧の位相より(2/3)π進んでいる。図7(c)は、V相に対するU相の出力線間電圧の波形を示している。V相に対するU相の出力線間電圧は、U相の出力相電圧(同図(a)参照)とV相の出力相電圧(同図(b)参照)との差となっている。図7(c)に示すように、V相に対するU相の出力線間電圧は、−E,−(1/2)E,0,(1/2)E,Eの5レベルの電位となる。なお、W相に対するV相の出力線間電圧およびU相に対するW相の出力線間電圧も同様である。
インバータ回路2から出力される出力線間電圧は、フィルタ回路5によってスイッチングによる高周波成分を除去されて、線間電圧信号として系統連系インバータシステムAから出力される。なお、図4(d)に示すように、NVS指令値信号Xu'とXv'との差分信号Xuv'は、線間電圧指令値信号Xuv(同図(a)参照)と一致する。したがって、系統連系インバータシステムAは、線間電圧指令値信号Xuvと同一波形の線間電圧信号を出力することができる。
本実施形態において、PWM信号Puo,Pvo,Pwoは、1/3の期間でローレベルに固定される(図6における波形P3の期間t4参照)。したがって、このPWM信号Puo,Pvo,Pwoを入力されたインバータ回路2の中間側スイッチSo(図2参照)は、当該期間においてスイッチングを行わない。これにより、インバータ回路2の中間側スイッチSoのスイッチング回数を低減することができ、スイッチングロスを低減することができる。
なお、上記実施形態(以下、「第1実施形態」とする。)では、点Oの電位が直流電源1の正極側と負極側の中間の電位「(1/2)E」から変化する場合がある。すなわち、中間側スイッチSoがオン状態の場合、点Oと系統Bとの間で電流が流れることにより、点Oの電位が過渡的に変化する場合がある。点Oの電位が変化すると出力相電圧の波形が乱れ、適切に制御を行うことができなくなる場合がある。これを改善するために、以下に説明する第2実施形態では、点Oの電位が中間の電位「(1/2)E」から変化した場合にキャリア信号の振幅を変化させることで、点Oの電位の変化分を吸収する様にしている。
以下、図8および図9を参照して、第2実施形態について説明する。
図8は、第2実施形態に係るインバータ装置を説明するための図であり、インバータ回路の回路図の一部と制御回路のPWM信号生成部のブロック図のみを記載したものである(その他の部分は記載を省略している)。同図において、図2に示すインバータ回路2および図3に示すPWM信号生成部33と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。
インバータ回路2’は、点Pと点Oとの電位差を検出する電圧計V1および点Oと点Nとの電位差を検出する電圧計V2を備えている点のみが、第1実施形態のインバータ回路2(図2参照)と異なる。また、PWM信号生成部33’は、中間電位調整部334を備えている点、第1比較部331の内部にP側キャリア信号生成部331aを備えている点、および、第2比較部332の内部にN側キャリア信号生成部332aを備えている点で、第1実施形態のPWM信号生成部33(図3参照)と異なる。なお、第1実施形態のPWM信号生成部33の第1比較部331および第2比較部332は、図3において記載していないが、点Oの電位に関係なくP側キャリア信号およびN側キャリア信号を生成する構成を含んでいる。また、第2実施形態に係る制御回路のPWM信号生成部33’以外の部分は、第1実施形態に係る制御回路3と同一なので、図8において記載を省略している。
電圧計V1は点Pと点Oとの電位差を検出するものであり、検出された電位差は中間電位調整部334に出力される。電圧計V2は、点Oと点Nとの電位差を検出するものであり、検出された電位差は中間電位調整部334に出力される。中間電位調整部334は、電圧計V1および電圧計V2から入力される電位差に基づいて、点Pと点Nとの電位差に対する点Oと点Nとの電位差の割合Rを算出する。点Pと点Oとの電位差がV1であり、点Oと点Nとの電位差がV2であった場合、割合R=V2/(V1+V2)となる。例えば、V2=V1の場合、R=V1/(V1+V1)=1/2となり、V2=2・V1の場合、R=2・V1/(V1+2・V1)=2/3となる。中間電位調整部334は、算出した割合RをP側キャリア信号生成部331aおよびN側キャリア信号生成部332aに出力する。
P側キャリア信号生成部331aは、中間電位調整部334から入力される割合Rに応じて、P側キャリア信号を生成する。すなわち、P側キャリア信号生成部331aは、上限値がKで下限値がR・Kの三角波信号をP側キャリア信号として生成する。生成されたP側キャリア信号は、第1比較部331において、NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'との比較に用いられる。N側キャリア信号生成部332aは、中間電位調整部334から入力される割合Rに応じて、N側キャリア信号を生成する。すなわち、N側キャリア信号生成部332aは、上限値がR・Kで下限値がゼロの三角波信号をN側キャリア信号として生成する。生成されたN側キャリア信号は、第2比較部332において、NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'との比較に用いられる。
図9は、第2実施形態におけるキャリア信号の波形を説明するための図である。
同図は、第1実施形態における図5(a)に対応する図である。図9においては、NVS指令値信号Xu'を波形X、P側キャリア信号を波形C1’、N側キャリア信号を波形C2’で示している。また、割合RにKを乗算した値(P側キャリア信号の上限値およびN側キャリア信号の下限値)を波形Yで示している。第2実施形態においては、電圧計V1で検出した電位差V1と電圧計V2で検出した電位差V2とから割合Rが算出され、割合Rに応じてP側キャリア信号の上限値とN側キャリア信号の下限値とが変化する。点Oの電位が中間電位の場合、すなわち、V1=V2の場合、R=1/2となり、P側キャリア信号の上限値とN側キャリア信号の下限値とは(1/2)Kとなる。点Oの電位が中間電位より高い場合、すなわち、V1<V2の場合、R>1/2となり、P側キャリア信号の上限値とN側キャリア信号の下限値とは(1/2)Kより大きくなる。この場合、P側キャリア信号の振幅は小さくなり、N側キャリア信号の振幅は大きくなる。点Oの電位が中間電位より低い場合、すなわち、V1>V2の場合、R<1/2となり、P側キャリア信号の上限値とN側キャリア信号の下限値とは(1/2)Kより小さくなる。この場合、P側キャリア信号の振幅は大きくなり、N側キャリア信号の振幅は小さくなる。つまり、点Oの電位の変化に応じて割合Rが変化し、波形Yが変化する。そして、波形Yの変化に応じて、P側キャリア信号の波形C1’およびN側キャリア信号の波形C2’が変化している。
第2実施形態においては、点Oの電位の変動に応じてP側キャリア信号およびN側キャリア信号の振幅を変動させて、PWM信号生成部33’で生成されるPWM信号のパルス幅の調整を行っている。したがって、点Oの電位が中間の電位に固定されていない場合でも、出力相電圧の波形の乱れが抑制され、制御を適切に行うことができる。
なお、点Oの電位の変動に応じてP側キャリア信号およびN側キャリア信号の振幅を変動させる構成は、上記に限定されない。例えば、点Pの電位が固定されている場合は、電圧計V1またはV2のいずれか一方があれば、点Oの電位を検出して、中間の電位からの変動を検出することができる。
上記第1および第2実施形態では、分圧用コンデンサC1およびC2の静電容量を同一として、点Oの電位を点Nの電位「ゼロ」と点Pの電位「E」の中間の電位「(1/2)E」とした場合について説明したが、これに限られない。例えば、分圧用コンデンサC1の静電容量と分圧用コンデンサC2の静電容量との比を2:1として、点Oの電位を(2/3)Eとしてもよい。この場合、P側キャリア信号の下限値およびN側キャリア信号の上限値を(2/3)Kとする必要がある(図5(a)参照)。点Oの電位を(2/3)Eとした場合、正極側スイッチSpに印加される電圧は(1/3)Eとなり、負極側スイッチSnに印加される電圧は(2/3)Eとなる。スイッチング素子に印加される電圧が小さい場合、耐圧の低いスイッチング素子を用いることができる。したがって、正極側スイッチSpに耐圧は低いがスイッチングが速いMOSFETを用い、負極側スイッチSnにスイッチングは遅いが耐圧が高いIGBTを用いて、点Oの電位を高くすることで正極側スイッチSpに印加される電圧を低くするようにしてもよい。
上記第1および第2実施形態では、P側キャリア信号の周波数とN側キャリア信号の周波数とが同じ場合について説明したが、これに限られず、両者の周波数を異なるようにしてもよい。例えば、上記のように、正極側スイッチSpにMOSFETを用い、負極側スイッチSnにIGBTを用いた場合などに、P側キャリア信号の周波数をN側キャリア信号の周波数より高いものとしてもよい。図4(b)、(c)および図5(a)に示すように、NVS指令値信号の波形は、上側部分が複雑な特殊な形状となっている。したがって、P側キャリア信号の周波数を高くして、正極側スイッチSpにMOSFETを用いることで、出力相電圧の波形の高電圧側の複雑な形状を精度よく再現することができる。
なお、インバータ回路2の内部構成は、図2に示したインバータ回路2に限定されない。他の種類の3レベルインバータ回路を用いた場合でも、本発明を適用することができる。
図10は、他の種類の3レベルインバータ回路の内部構成を説明するための回路図である。
インバータ回路2”は、三相のPWM制御型インバータであり、各相の出力相電圧が3レベルの電位となる3レベルインバータ回路である。同図に示すように、インバータ回路2”の各相のアームは、4つの直列接続されたスイッチング素子(例えば、U相アームの場合、スイッチング素子S1,S1’,S4’,S4)と各スイッチング素子にそれぞれ逆並列接続された4つのダイオードとからなる。また、直流電源1の正極に接続する点Pと負極に接続する点Nとの間には、静電容量が同一で直列接続された2つの分圧用コンデンサC1,C2が並列接続されている。各アームの正極側の2つのスイッチング素子(例えば、U相アームの場合、スイッチング素子S1およびS1’)の接続点は、クランプダイオードDc1を介して、コンデンサC1とコンデンサC2の接続点Oに接続されている。また、各アームの負極側の2つのスイッチング素子(例えば、U相アームの場合、スイッチング素子S4’およびS4)の接続点は、クランプダイオードDc2を介して接続点Oに接続されている。各アームの両極に接続しない2つのスイッチング素子(例えば、U相アームの場合、スイッチング素子S1’およびS4’)の接続点には当該相の出力ラインが接続されている。
インバータ回路2”のU相の出力相電圧は、スイッチング素子の状態によって3レベルの電位となる。直流電源1の負極の電位をゼロ、正極の電位をEとすると、スイッチング素子S1およびS1’がオン状態でスイッチング素子S4およびS4’がオフ状態の場合、出力ラインの電位はEとなり、スイッチング素子S4およびS4’がオン状態でスイッチング素子S1およびS1’がオフ状態の場合、出力ラインの電位はゼロとなり、スイッチング素子S1’およびS4’がオン状態でスイッチング素子S1およびS4がオフ状態の場合、出力ラインの電位は(1/2)Eとなる。
インバータ回路2”とした場合、PWM信号生成部の構成は、例えば図11のPWM信号生成部33”とすればよい。
図11は、インバータ回路2”に入力するPWM信号を生成するための制御回路3のPWM信号生成部33”を説明するためのブロック図である。同図において、図3に示すPWM信号生成部33と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。なお、制御回路3のPWM信号生成部33”以外の部分は、第1実施形態に係る制御回路3と同一なので、図11において記載を省略している。
PWM信号生成部33”は、OR部335および336を設け、スイッチング素子S1’〜S6’に入力するためのPWM信号を生成するようにしている点で、第1実施形態のPWM信号生成部33(図3参照)と異なる。
OR部335は、第1比較部331からPWM信号Pup,Pvp,Pwpを入力され、NOR部333からPWM信号Puo,Pvo,Pwoを入力されて、スイッチング素子S1’〜S3’に入力するためのPWM信号を生成する。OR部335は、PWM信号PupとPWM信号Puoとの論理和を演算して、スイッチング素子S1’に入力するためのPWM信号を生成する。したがって、スイッチング素子S1’に入力するためのPWM信号は、PWM信号Pupがハイレベルのとき、または、PWM信号Puoがハイレベルのとき(すなわち、PWM信号PupおよびPWM信号Punがともにローレベルのとき)に、ハイレベルとなる。同様に、OR部335は、PWM信号PvpとPWM信号Pvoとの論理和を演算して、スイッチング素子S2’に入力するためのPWM信号を生成する。また、PWM信号PwpとPWM信号Pwoとの論理和を演算して、スイッチング素子S3’に入力するためのPWM信号を生成する。
OR部336は、第2比較部332からPWM信号Pun,Pvn,Pwnを入力され、NOR部333からPWM信号Puo,Pvo,Pwoを入力されて、スイッチング素子S4’〜S6’に入力するためのPWM信号を生成する。OR部336は、PWM信号PunとPWM信号Puoとの論理和を演算して、スイッチング素子S4’に入力するためのPWM信号を生成する。したがって、スイッチング素子S4’に入力するためのPWM信号は、PWM信号Punがハイレベルのとき、または、PWM信号Puoがハイレベルのとき(すなわち、PWM信号PupおよびPWM信号Punがともにローレベルのとき)に、ハイレベルとなる。同様に、OR部336は、PWM信号PvnとPWM信号Pvoとの論理和を演算して、スイッチング素子S5’に入力するためのPWM信号を生成する。また、PWM信号PwnとPWM信号Pwoとの論理和を演算して、スイッチング素子S6’に入力するためのPWM信号を生成する。
なお、PWM信号生成部33”の構成は、上述したものに限定されない。NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'から、各スイッチング素子をそれぞれ駆動するためのPWM信号を生成することができるものであれば、他の方法を用いてもよい。
この場合においても、NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'に基づいて生成されたPWM信号が入力されるので、スイッチング素子S1’〜S6’のスイッチング回数を低減することができ、スイッチングロスを低減することができる。
上記第1および第2実施形態では、インバータ回路2(2’、2”)が3レベルインバータ回路の場合について説明したが、これに限られない。インバータ回路2が3レベル以外のマルチレベルインバータ回路の場合でも、本発明を適用することができる。
図12は、4レベルインバータ回路の内部構成を説明するための回路図である。同図において、図2に示すインバータ回路2と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。なお、図12においては、U相の構成のみを記載し、V相およびW相の構成の記載を省略している。
インバータ回路2''’は、三相のPWM制御型インバータであり、各相の出力相電圧が4レベルの電位となる4レベルインバータ回路である。インバータ回路2''’は、分圧用コンデンサC3、スイッチング素子S7’〜S12’、および環流ダイオードD7’〜D12’が追加されている点で、第1実施形態のインバータ回路2(図2参照)と異なる。なお、スイッチング素子S9’〜S12’および環流ダイオードD9’〜D12’は、図12において記載を省略されている。
分圧用コンデンサC3は分圧用コンデンサC1,C2と静電容量が同一のコンデンサであり、直流電源1から入力される直流電圧は分圧用コンデンサC1,C2、C3によって、3等分に分圧されている。点Nの電位をゼロ、点Pの電位をEとすると、分圧用コンデンサC1と分圧用コンデンサC2との接続点O1の電位は(2/3)Eとなり、分圧用コンデンサC2と分圧用コンデンサC3との接続点O2の電位は(1/3)Eとなる。点Uは、スイッチング素子S7およびS8からなる中間側スイッチを介して点O1に接続され、スイッチング素子S7’およびS8’からなる中間側スイッチを介して点O2に接続されている。なお、スイッチング素子S7’およびS8’からなる中間側スイッチは、スイッチング素子S7およびS8からなる中間側スイッチと同様の構成である。
スイッチング素子S1がオン状態でその他のスイッチング素子がオフ状態の場合、出力相電圧は点Pの電位(すなわち、直流電源1の正極側の電位「E」)となる。スイッチング素子S4がオン状態でその他のスイッチング素子がオフ状態の場合、出力相電圧は点Nの電位(すなわち、直流電源1の負極側の電位「ゼロ」)となる。また、スイッチング素子S7およびS8がオン状態でその他のスイッチング素子がオフ状態の場合、出力相電圧は点O1の電位(すなわち、「(2/3)E」)となり、スイッチング素子S7’およびS8’がオン状態でその他のスイッチング素子がオフ状態の場合、出力相電圧は点O2の電位(すなわち、「(1/3)E」)となる。これにより、出力相電圧は、直流電源1の正極側の電位「E」、負極側の電位「ゼロ」、「(2/3)E」、および「(1/3)E」の4レベルの電位となる。また、出力線間電圧は、7レベルの電位となる。
インバータ回路2''’とした場合、PWM信号生成部の構成は、例えば図13のPWM信号生成部33''’とすればよい。
図13は、インバータ回路2''’に入力するPWM信号を生成するための制御回路3のPWM信号生成部33''’を説明するためのブロック図である。同図において、図3に示すPWM信号生成部33と同一または類似の要素には、同一の符号を付している。なお、制御回路3のPWM信号生成部33''’以外の部分は、第1実施形態に係る制御回路3と同一なので、図13において記載を省略している。
PWM信号生成部33''’は、第3比較部337が追加されてNVS指令値信号Xu',Xv',Xw'を3つのキャリア信号と比較する点、および、NOR部333に代えて設けられた論理回路部338および339によって、スイッチング素子S7〜S12およびS7’〜S12’に入力するためのPWM信号を生成するようにしている点で、第1実施形態のPWM信号生成部33(図3参照)と異なる。
第1比較部331は、上限値がKで下限値が(2/3)Kのキャリア信号(以下では、「第1キャリア信号」とする。)とNVS指令値信号Xu',Xv',Xw'とを比較して、それぞれPWM信号Pup',Pvp',Pwp'を生成する。生成されたPWM信号Pup',Pvp',Pwp'は、それぞれインバータ回路2''’のスイッチング素子S1〜S3に入力される。また、PWM信号Pup',Pvp',Pwp'は、論理回路部338にも入力される。
第2比較部332は、上限値が(1/3)Kで下限値がゼロのキャリア信号(以下では、「第2キャリア信号」とする。)とNVS指令値信号Xu',Xv',Xw'とを比較して、それぞれPWM信号Pun',Pvn',Pwn'を生成する。生成されたPWM信号Pun',Pvn',Pwn'は、それぞれインバータ回路2''’のスイッチング素子S4〜S6に入力される。また、PWM信号Pun',Pvn',Pwn'は、論理回路部339にも入力される。
第3比較部337は、上限値が(2/3)Kで下限値が(1/3)Kのキャリア信号(以下では、「第3キャリア信号」とする。)とNVS指令値信号Xu',Xv',Xw'とを比較して、それぞれPWM信号Puo',Pvo',Pwo'を生成する。生成されたPWM信号Puo',Pvo',Pwo'は、論理回路部338および論理回路部339に入力される。
論理回路部338は、第1比較部331からPWM信号Pup',Pvp',Pwp'を入力され、第3比較部337からPWM信号Puo',Pvo',Pwo'を入力されて、スイッチング素子S7〜S12に入力するためのPWM信号を生成する。論理回路部338は、PWM信号Puo'とPWM信号Pup'とから、スイッチング素子S7およびS8に入力するためのPWM信号を生成する。同様に、論理回路部338は、PWM信号Pvo'とPWM信号Pvp'とから、スイッチング素子S9およびS10に入力するためのPWM信号を生成する。また、PWM信号Pwo'とPWM信号Pwp'とから、スイッチング素子S11およびS12に入力するためのPWM信号を生成する。
論理回路部339は、第2比較部332からPWM信号Pun',Pvn',Pwn'を入力され、第3比較部337からPWM信号Puo',Pvo',Pwo'を入力されて、スイッチング素子S7'〜S12'に入力するためのPWM信号を生成する。論理回路部339は、PWM信号Pun'とPWM信号Puo'とから、スイッチング素子S7'およびS8'に入力するためのPWM信号を生成する。同様に、論理回路部339は、PWM信号Pvn'とPWM信号Pvo'とから、スイッチング素子S9'およびS10'に入力するためのPWM信号を生成する。また、PWM信号Pwn'とPWM信号Pwo'とから、スイッチング素子S11'およびS12'に入力するためのPWM信号を生成する。
図14は、PWM信号Pup'、PWM信号Pun'、およびPWM信号Puo'から、各PWM信号を生成する方法を説明するための図である。同図においては、PWM信号Pup',Pun',Puo'をそれぞれ波形P1',P2',P3'で示している。論理回路部338は、PWM信号Puo'とPWM信号Pup'とから、スイッチング素子S7およびS8に入力するためのPWM信号(同図において、波形P4’で示す)を生成する。また、論理回路部339は、PWM信号Pun'とPWM信号Puo'とから、スイッチング素子S7'およびS8'に入力するためのPWM信号(同図において、波形P5’で示す)を生成する。
なお、PWM信号生成部33''’の構成は、上述したものに限定されない。NVS指令値信号Xu',Xv',Xw'から、各スイッチング素子をそれぞれ駆動するためのPWM信号を生成することができるものであれば、他の方法を用いてもよい。
この場合においても、NVS指令値信号に基づいて生成されたPWM信号が入力されるので、スイッチング素子S7〜S12およびS7’〜S12’のスイッチング回数を低減することができ、スイッチングロスを低減することができる。
本発明に係るインバータ装置、および、このインバータ装置を備える系統連系インバータシステムは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係るインバータ装置、および、このインバータ装置を備える系統連系インバータシステムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A 系統連系インバータシステム
1 直流電源
2,2’,2”,2''' インバータ回路
S1〜S12,S1'〜S8' スイッチング素子
D1〜D12,D7',D8' 還流ダイオード
Dc1,Dc2 クランプダイオード
C1,C2,C3 分圧用コンデンサ
V1,V2 電圧計(電位検出手段)
3 制御回路
31 電流制御部
32 NVS制御部(指令値信号生成手段)
33,33’,33”,33''' PWM信号生成部
331 第1比較部(第2のパルス生成手段)
331a P側キャリア信号生成部(第2のキャリア信号生成手段)
332 第2比較部(第1のパルス生成手段)
332a N側キャリア信号生成部(第1のキャリア信号生成手段)
333 NOR部(第3のパルス生成手段)
334 中間電位調整部(電位検出手段)
335,336 OR部
337 第3比較部
338,339 論理回路部
4 インバータ装置
5 フィルタ回路
6 変圧回路
7 電流センサ
8 系統電圧センサ
B 三相電力系統

Claims (8)

  1. 直流電源が出力する直流電力を交流電力に変換して三相電力系統に出力するインバータ装置であって、
    内蔵するスイッチング手段のスイッチングによって、各相の電圧が前記直流電源の負極側の電位、正極側の電位、および、前記直流電源の出力電圧を分圧した分圧電位の3レベルの電位となるマルチレベルインバータ回路と、
    前記分圧電位の電位を検出する電位検出手段と、
    前記マルチレベルインバータ回路が出力しスイッチング周波数成分が除去された三相の電圧の中性点電位を1/3周期毎に遷移させて1/3周期ずつ各相の電位を前記直流電源の負極側の電位に固定するNVS制御のための各相のPWM信号を生成して、前記マルチレベルインバータ回路のスイッチング手段に入力する制御回路と、
    を備えており、
    前記制御回路は、
    第1の指令値信号ないし第3の指令値信号を生成する指令値信号生成手段と、
    ゼロと第1の所定値との間を変動する第1のキャリア信号を生成する第1のキャリア信号生成手段と、
    前記第1の所定値と第2の所定値との間を変動する第2のキャリア信号を生成する第2のキャリア信号生成手段と、
    前記第1の指令値信号ないし第3の指令値信号と、前記第1のキャリア信号および前記第2のキャリア信号とを比較することでPWM信号を生成するPWM信号生成手段と、
    を備えており、
    前記第1のキャリア信号生成手段および前記第2のキャリア信号生成手段は、前記分圧電位の電位に応じて前記第1の所定値のみを変化させる、
    ことを特徴とするインバータ装置。
  2. 記マルチレベルインバータ回路は、
    前記分圧電位が負極側より正極側に近い電位となるように構成されており、
    正極側のスイッチング手段を負極側のスイッチング手段より耐圧が低いものとしている、
    請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 記第1のキャリア信号の周波数は、前記第2のキャリア信号の周波数より高い、
    請求項2に記載のインバータ装置。
  4. 前記正極側のスイッチング手段はMOSFETであり、前記負極側のスイッチング手段はIGBTである、
    請求項3に記載のインバータ装置。
  5. 前記PWM信号生成手段は、
    前記各指令値信号と前記第1のキャリア信号とを比較して第1のパルス信号を生成する第1のパルス生成手段と、
    前記各指令値信号と前記第2のキャリア信号とを比較して第2のパルス信号を生成する第2のパルス生成手段と、
    前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号との否定論理和に基づいて第3のパルス信号を生成する第3のパルス生成手段と、
    を備えており、
    前記第1のパルス信号、第2のパルス信号、および第3のパルス信号をPWM信号として出力する、
    請求項1ないし4のいずれかに記載のインバータ装置。
  6. 前記指令値信号生成手段は、
    1周期の波形が、1/3周期の期間でゼロとなり、続く1/3周期の期間で位相が0から2π/3の区間の正弦波の波形となり、残りの1/3周期の期間で前記正弦波の位相がπ/3からπの区間の波形となる第1の指令値信号と、この第1の指令値信号に対して位相が2π/3だけ進んだ第2の指令値信号と、前記第1の指令値信号に対して位相が2π/3だけ遅れた第3の指令値信号とを生成する、
    請求項1ないし5のいずれかに記載のインバータ装置。
  7. 前記指令値信号生成手段は、
    前記マルチレベルインバータ回路より出力すべき各線間電圧を指令するための3つの線間電圧指令値信号に基づいて、
    前記第1の指令値信号を、1/3周期の期間をゼロとし、続く1/3周期の期間を第1の線間電圧指令値信号を反転した信号とし、残りの1/3周期の期間を第2の線間電圧指令値信号として生成し、
    前記第2の指令値信号を、1/3周期の期間をゼロとし、続く1/3周期の期間を前記第2の線間電圧指令値信号を反転した信号とし、残りの1/3周期の期間を第3の線間電圧指令値信号として生成し、
    前記第3の指令値信号を、1/3周期の期間をゼロとし、続く1/3周期の期間を前記第3の線間電圧指令値信号を反転した信号とし、残りの1/3周期の期間を前記第1の線間電圧指令値信号として生成する、
    請求項に記載のインバータ装置。
  8. 請求項1ないしのいずれかに記載のインバータ装置を備えている系統連系インバータシステム。
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