JP6124381B1 - 介護ベッド - Google Patents

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Abstract

【課題】排泄時の移動動作において生じる擬要介護者等の負担を効率的に抑制できる介護ベッドを提供する。【解決手段】介護ベッドは、並べて組み合わせた状態で上面側に使用者90が横たわる第1床板9及び第2床板10と、第1床板9を脚側として下側から着脱自在に支持すると共に第2床板10を頭側として下側から支持し、第1床板9の下側の空間に開口する開口部21を有する支持台20と、空間の内側に使用者90の身体の延びる方向に沿って並べて設けられた浴槽40及び便器ユニット50と、を備える。第1床板9を支持台20から取り外して、使用者90が開口部21を介して浴槽40及び便器ユニット50のそれぞれに移動可能である。【選択図】 図7

Description

本発明は介護ベッドに関する。
従来、要介護者や、高齢者等の自立は可能であるが身体が半ば不自由な擬要介護者が各種の移動を行う際、本人に大きな負担が生じる場合がある。「擬要介護者」には、肉体的には健常であるが、加齢により精神的な気力が低下している人も含まれる。以下、要介護者及び擬要介護者を合せて「擬要介護者等」という。
こうした擬要介護者等の生活上で大きな移動の負担が生じる場合としては、例えば介護ベッドを生活で使用しながら、排泄のために行う移動がある。このとき、擬要介護者等には、まず介護ベッドから降り、その後、離れたトイレへ移動する動作が必要になる。そして排泄後には、再び介護ベッドまで戻る動作が必要になると共に、介護ベッドに上る動作も必要になる。更に、このような動作を擬要介護者等の本人が単独でなし得ない場合には、介護員(介助者)の負担も生じる。
こうした排泄時の移動の負担を抑制する方法として、例えばベッドの下に浴槽を設けて入浴時の移動の負担を軽減すると共に、擬要介護者等が生活する室内に移動可能な便器ユニットを設ける発明が提案されている(特許文献1参照。)。
特開2001−137296号公報
しかし特許文献1の技術では、入浴時の負担を軽減することは一定程度できるものの、排泄時の移動動作として、依然として、介護ベッドの乗り降りや、離れた位置の便器ユニットまで往復する動作が生じる。そのため擬要介護者等の移動の負担の抑制が必ずしも充分ではなく、更なる技術が求められていた。
本発明は、排泄時の移動動作において生じる擬要介護者等の負担を効率的に抑制できる介護ベッドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、(a)並べて組み合わせた状態で上面側に使用者が横たわる第1床板及び第2床板と、(b)第1床板を脚側として下側から着脱自在に支持すると共に第2床板を頭側として下側から支持し、第1床板の下側の空間に開口する開口部を有する支持台と、(c)第1床板の下方において空間の内側に設けられ、昇降装置及び回転装置を有する便器ユニット便器ユニットと、(d)使用者の身体の延びる方向に沿って空間の内側に便器ユニットと並べて設けられた浴槽を備える介護ベッドであることを要旨とする。本発明の第1の態様に係る介護ベッドにおいては、昇降装置が便器ユニットの便座を昇降し、更に便器ユニットの便座の先端が便器ユニットに近接する浴槽の側壁と上下方向で重なるように、回転装置が便座を回転させ、第1床板を支持台から取り外して、使用者が開口部を介して便器ユニットに移動可能である。
本発明によれば、排泄時の移動動作において生じる擬要介護者等の負担を効率的に抑制できる介護ベッドを提供できる。
本発明の第1の実施の形態に係る介護ベッドの構成の概略を、一部を切り欠いて模式的に説明する鳥瞰図(斜視図)である。 第1の実施の形態に係る介護ベッドの構成の概略を模式的に説明する断面図である。 図2中のA−A線方向から見た断面図である。 第1の実施の形態に係る介護ベッドが備える便器ユニットの使用方法を模式的に説明する断面図である(その1)。 第1の実施の形態に係る介護ベッドが備える便器ユニットの使用方法を模式的に説明する断面図である(その2)。 第1の実施の形態に係る介護ベッドが備える便器ユニットの使用方法を模式的に説明する断面図である(その3)。 第1の実施の形態に係る介護ベッドが備える便器ユニットの使用方法を模式的に説明する断面図である(その4)。 第1の実施の形態に係る介護ベッドが備える浴槽の使用方法を模式的に説明する断面図である(その1)。 第1の実施の形態に係る介護ベッドが備える浴槽の使用方法を模式的に説明する断面図である(その2)。 第1の実施の形態に係る介護ベッドが備える浴槽の使用方法を模式的に説明する断面図である(その3)。 本発明の第2の実施の形態に係る介護ベッドの構成の概略を、図12中のB−B線方向から見て模式的に説明する断面図である。 第2の実施の形態に係る介護ベッドの構成の概略を模式的に説明する平面図である。 図11中のC−C線方向から見た断面図である。 第2の実施の形態に係る介護ベッドが備える便器ユニットの使用方法を模式的に説明する断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る介護ベッドの構成の概略を模式的に説明する断面図である。 本発明の他の実施の形態に係る介護ベッドの構成の概略を模式的に説明する断面図である。
次に、図面を参照して、本発明の第1〜第3の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
又、以下に示す第1〜第3の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。更に、以下の説明における「左右」や「上下」の方向は、単に説明の便宜上の定義であって、本発明の技術的思想を限定するものではない。よって、例えば、紙面を90度回転すれば「左右」と「上下」とは交換して読まれ、紙面を180度回転すれば「左」が「右」に、「右」が「左」になることは勿論である。
<第1の実施の形態>
(介護ベッドの構造)
第1の実施の形態に係る介護ベッドは、図1及び図2に示すように、並べて組み合わせた状態で上面側に要介護者が横たわる第1床板9及び第2床板10を備える。また第1の実施の形態に係る介護ベッドは、第1床板9を脚側として下側から着脱自在に支持すると共に第2床板10を頭側として下側から支持し、第1床板9の下側の空間に開口する開口部21を有する支持台20を備える。
また第1の実施の形態に係る介護ベッドは、図2に示すように、空間の内側に、擬要介護者等の使用者90の身体の延びる方向に沿って並べて設けられた浴槽40及び便器ユニット50を第1床板9及び第2床板10の下方に備え、第1床板9を図1に示すように、支持台20から取り外して、使用者90が開口部21を介して浴槽40及び便器ユニット50のそれぞれに移動可能である。
第1床板9及び第2床板10はいずれも、例えばマットレス及びボトムを一体化した部材であり、弾性を有しクッション性を高めることができる。支持台20は、図1から推定できるように上面から見て外縁が矩形状をなす額縁型である。支持台20は、例えば木材、樹脂等で構成され、第1床板9及び第2床板10を嵌め込む枠体をなしている。支持台20は、断面がL字状に表れるように、矩形の4辺をなすように組み合された板状の底枠部材と、この板状部材の主面上で外縁に沿って主面に垂直に設けられた板状の側壁部材とを有する。
すなわち支持台20は、側壁部材によって囲われた凹部の内側に、第1床板9及び第2床板10を着脱自在に支持している。第1床板9を支持台20から取り外せば、図1に示したような開口部21が、第2床板10によって覆われた部分を除く額縁の内側の領域によって形成される。
支持台20には、第1床板9を一定の高さに保持する4本の脚部23a,23b,…及び第2床板10を一定の高さに保持する4本の脚部24a,24b,24c,24dがそれぞれ設けられている。図1及び図2中には、使用者90の右側に位置する前側の脚部23a及び後側の脚部23bが例示されている。また図2中には、使用者90の右側に位置する前側の脚部24a及び後側の脚部24bが例示されていると共に、図1中には、使用者90の左側に位置する前側の脚部24c及び後側の脚部24dが例示されている。
尚、本明細書では、脚側の第1床板9と頭側の第2床板10を支持台20に並べて設けた状態における第1床板9側を「前側」と定義し、第2床板10側を「後側」と定義する。図1及び図2中では、脚部23a,23b,24a,24b,24c,24dとして、上面が支持台20の下面に取り付けられた筒状の本体と、この本体の下端に取り付けられた車輪を有する構造が例示されているが、支持台20を一定の高さに保持できる限り、脚部の構造や形状はこれに限定されない。
浴槽40は、支持台20を一定の高さに保持して形成される下側の空間内で、浴槽40の開口部が、支持台20の開口部21と重なるように配置されている。浴槽40は、平面パターンで略矩形状の底部41と、底部41の矩形の4辺のそれぞれから立ち上がるように設けられた後壁部42、右側壁部43、左側壁部44及び前壁部45を有する。また浴槽40の右側壁部43の上には、浴槽40の蓋47の右側の端部を格納する右側格納部43aが設けられると共に、浴槽40の左側壁部44の上には、浴槽40の蓋47の左側の端部を格納する左側格納部が設けられている。
底部41の前壁部45寄りの位置には、図2に示すように、底部41を上下方向に貫通して形成された排水孔41aが設けられている。また底部41の上面には、中空で板状のジャグジー板61が設けられている。ジャグジー板61には、図示を省略するが、お湯等を噴流させて気泡を発生させる気泡発生装置が接続されジャグジーユニットをなしている。また図示を省略するが、底部41の上面上の例えば隅の方に排水作業を補助する排水ポンプ等を配置してもよい。
後壁部42は、便器ユニット50に最も近接する側壁をなし、使用者90の入浴時に、使用者90の背中が接触する部分である。図2に示すように、便器ユニット50を使用しない状態では、後壁部42と第2床板10との間隔wに収まるように便器ユニット50が配置されている。
右側壁部43の内壁面には、図2に示すように、複数のシャワー孔63a〜63e及びミスト孔64a〜64dが設けられている、シャワー孔63a〜63eには、図示を省略する水やお湯等の液体源や液体を送出する送出装置が接続されシャワーユニットをなしている。シャワー孔63a〜63eからは、水やお湯等の液体が入浴者の身体に向かって噴射され、噴射された液体の圧力によって、入浴者に適度なマッサージ効果を与えることができる。
ミスト孔64a〜64dには、図示を省略する液体源や、液体源に蓄えられた液体を送出する送出装置が接続されミストユニットをなし、ミスト孔64a〜64dからはミスト状の液体を噴霧できる。ミストに用いる液体として、特に、保湿、pH調整等に優れた乳酸を含む薬用の液体を選択すれば(乳酸ミスト)、入浴者の皮膚の健康状態を良好に促進する効果が期待できる。
左側壁部44の基本構造は右側壁部43と等価であり、右側壁部43と同様に、シャワーユニット及びミストユニットが設けられている。また図示を省略するが、左側壁部44及び右側壁部43のそれぞれの上部に、送風孔とこの送風孔に接続された温風発生装置等を更に設けて、送風孔から温風を送風する送風ユニットを組み合わせることもできる。
右側壁部43の上方に右側壁部43に沿って設けられた右側格納部43aは、図1及び図2に示すように、浴槽40の前後方向に直交する面で切断した断面が横向きのU字状となる対向する2つの水平面を有したガイド構造を構成している。横向きのU字の内側の凹部が右側壁部43の上方において浴槽40の内側に向いている。
横向きのU字を構成している上側の水平面の上には、操作盤(コントローラ)65が設けられている。ジャグジーユニット、シャワーユニット及びミストユニットのそれぞれの動作のオン/オフの切り替え、それぞれで用いる液体の流量制御、それぞれの液体の温度制御及び動作時間のタイマー制御等の操作は、操作盤65のスイッチによって行われる。右側壁部43上の操作盤65により、入浴者は入浴したまま自分で操作盤65の所望のスイッチを操作可能であるため、操作性に優れている。
一方、左側格納部も右側格納部43aと同様に、浴槽40の前後方向に直交する面で切断した断面が横向きのU字状となるガイド構造であり、右側格納部43aとは対称的に、横向きのU字の凹部が浴槽40の内側に向いている。そのため、右側格納部43a及び左側格納部は、互いの凹部が対向する。
右側格納部43aの凹部の中には蓋47の右側の端部が、また左側格納部の凹部の中には蓋47の左側の端部がそれぞれ差し込んで設けられている。蓋47は、同形状の複数枚の板状部材を、それぞれの板の長手方向に直交する方向に連結して実現されている。それぞれの板状部材は、隣接する端部同士で連結され、厚みが表れる方向から見て、連結部を中心に互いに回動自在である。
図2に示すように、右側格納部43aの凹部の内側の前壁部45に近接する位置には、巻き取り軸48の一端が、右側格納部43aに対して回転自在に取り付けられている。一方、左側格納部の凹部の内側の前壁部45に近接する位置には、巻き取り軸48の他端が、左側格納部に対して回転自在に取り付けられている。すなわち巻き取り軸48は、右側格納部43aと左側格納部の間に架け渡されている。
巻き取り軸48の周面には、蓋47をなす連結した複数の板状部材のうち、前壁部45に最も近接する板状部材の端部が固着している。また、巻き取り軸48に固着した板状部材以外の板状部材の右側の端部は、右側格納部43aのU字の側壁をなす下側の板の上に載置される。また、巻き取り軸48に固着した板状部材以外の板状部材の左側の端部は、左側格納部のU字の側壁をなす下側の板の上に載置される。
蓋47をなす複数の板状部材の下面は、いずれも右側格納部43a及び左側格納部のそれぞれの上面と滑らかに摺動するため、巻き取り軸48が回転すると、回転に連動して複数の板状部材も右側格納部43a及び左側格納部のそれぞれの上面上を摺動する。図2を正面から見た状態の場合、巻き取り軸48を反時計回りに回転させれば、蓋47の板状部材は、逐次的に巻き取り軸48に巻き取られて浴槽40の開口部を開放する。
一方、巻き取り軸48を時計回りに回転させれば、蓋47の板状部材は、逐次的に巻き取り軸48から後壁部42側に引き出され、浴槽40の開口部を遮蔽する。入浴時に蓋47の板状部材を入浴者の首の近傍まで引き出して、湯船の内側の密閉状態を高めることにより、サウナに類似した蒸し風呂状態を形成し、血行を促進して代謝を高めることができる。
尚、巻き取り軸48の回転のために、右側格納部43a又は左側格納部に、巻き取り軸48を回転させるレバーのような部材を、巻き取り軸48に連結して更に設けてもよい。或いは特にレバーのような部材を設けなくても、蓋47を後壁部42から前壁部45に向かって手動で押し込むことによって蓋47を巻き取り軸48に巻き取らせるようにしてもよい。
前壁部45の外面の上部には、浴槽40の内側にお湯等を送り込むための注水孔45aが設けられている。また前壁部45の注水孔45aの下には、形状が伸縮自在な伸縮部49が設けられている。伸縮部49は袋状であり、伸長状態で袋の深さが長くなり、縮小状態で袋の深さが短くなるように、袋の側壁部分がフレキシブルな素材で構成されている。伸縮部49の材料としては、例えばシリコンゴムや形状記憶合金等を採用でき、不使用時には縮小させると共に使用時には伸長させて、入浴者が使用できる浴槽40内の空間を拡大させる。
図1に示すように、便器ユニット50は洋式の腰掛型である。便器ユニット50は、図2に示すように、床面上に取り付けられた固定部51と、この固定部51の上に設けられた昇降装置52と、昇降装置52の上に設けられた回転装置55と、回転装置55の上に設けられた便器上部57と、便器上部57の上に設けられた便座59とを有する。固定部51と回転装置55との間には、フレキシブルなジャバラカバー53が設けられ、ジャバラカバー53の内側で昇降装置52が覆われて保護されている。
固定部51は便器ユニット50を床面上に固定し、例えばベローズ型等の真空吸着パッド(真空パッド)等で実現できる。真空吸着することにより、固定部51が床面を傷つけることなく、床面との間の密着性が高められ、便器ユニット50が安定して昇降及び回転できる。
昇降装置52は便器上部57を昇降させる。図2中には、径の異なる4本の筒状部材が入れ子となって嵌合したタケノコ竿状の昇降装置52が例示されている。昇降装置52には、図示を省略するが、筒状部材を駆動させる駆動装置が連結されている。駆動装置によって4本の筒状部材のうち、図5等に示すように、最下段の筒状の外管以外の3本の筒状の内管がそれぞれ上下に移動し、全体として、便器ユニット50を所望の高さに制御できる。
回転装置55は便器上部57を、鉛直方向の回転軸の周りで、昇降装置52が構成する便器下部に対して回転させる。図4に示すように、回転装置55の内側には、同心で配置された外筒55aと内筒55bの間に、12個のボール55c1,55c1,…55c12が平面パターンで円状に配置されている。回転装置55には、図示を省略するが、回転装置55を回転させる回転駆動装置が連結されている。回転駆動装置によって、便器上部57及び便座59を所望の角度で鉛直方向の回転軸の周りを回転させ、回転後の位置を固定するように制御できる。尚、回転装置55は、図4に示したようなボールベアリング(玉軸受)以外の他の回転構造であってもよい。
便器上部57は、上から下に向かって窄むように形成されたボウル状である。便器上部57の下部の後側には、図2に隠れ線で示したように排泄物を排出する排出口58が設けられている。排出口58には、図6に示すように、排出口58に外側から嵌め込む吸引用アタッチメント71を介して、排泄物を外部に送り出す吸引用ホース72が接続される。吸引用ホース72は、一定の強度を有するフレキシブル素材で構成されており、便器ユニット50の昇降移動や回転移動に干渉することなく、それぞれの移動に柔軟に追従できる。
便器上部57及び便座59は、図1に示したように、先端と後端の間の長さが最も長く、便器上部57及び便座59の最大幅wをなす。また図2に示したように、便座59の前後方向と直交する方向に測った左右の両端端の間の長さが最も短く、便座59の最小幅wをなす。便座59の最小幅wは、浴槽40の後壁部42と第2床板10との間隔w以下である。すなわち浴槽40の後壁部42と第2床板10との間隔wは、便座59の最小幅w以上に設定されている。
図1に示した便器ユニット50の便器上部57及び便座59は、使用者90が腰掛け可能な状態で、使用者90の顔が浴槽40に向く位置に回転移動した状態が例示されている。一方、図2に示す便器ユニット50の便器上部57及び便座59は、支持台20の下側の空間に格納された状態で、図1に示した状態から、昇降装置52が構成する便器下部に対し約90°回転移動した状態が例示されている。
尚、図示を省略するが、便器ユニット50の周囲には、便器ユニット50の昇降及び回転移動を妨げない位置に、排水用の貯水タンクやトイレットペーパーホルダー等が配置可能である。また便座59に温水洗浄機能を取り付け、この温水洗浄機能の操作盤を別途設けることもできる。
(便器ユニットの使用方法)
次に本発明の実施の形態に係る介護ベッドの便器ユニット50の使用方法を説明する。まず図4に示すように、支持台20から第1床板9を取り外して、支持台20の開口部21を開口する。尚、図4に示した第1床板9の取り外し方法は例示であり、第2の実施の形態で図14を参照して説明するような種々の方法が採用可能である。
使用者90は、例えば第2床板10の上に腰掛けて待機する。使用者90が擬要介護者等であれば、自力により第2床板10の上に腰掛けて待機できる。図4に示した便器上部57及び便座59は、図2に示したものと同じように、便座59の最小幅wが側面に表れる向きに配置されている。
次に便器ユニット50の昇降装置52を駆動して、図5に示すように、便器上部57及び便座59を上昇させる。次に、便器ユニット50の回転装置55を回転駆動して便器上部57を鉛直方向の回転軸の周りで90°回転させ、図6に示すように、便座59の先端を浴槽40側に配置する。
このとき、便器上部57の便座59より下側の領域が、浴槽40の後壁部42の上端の高さ位置で、便器上部57の幅が間隔w以下の値をなす位置まで便器上部57が上昇しているので、便器上部57が浴槽40に干渉しない。そして便座59の先端は、浴槽40の後壁部42の上に位置し、便器上部57及び便座59と、浴槽40の後壁部42とが上下方向で重なり合う。次に、図7に示すように、浴槽40の蓋47を巻き取って少し開けて隙間を形成する。そして支持台20の開口部21の中に、使用者90が浴槽40の隙間に脚を下ろしつつ降りて便座59に着座し、排泄を行う。
(浴槽の使用方法)
次に、本発明の実施の形態に係る介護ベッドの浴槽40の使用方法を説明する。まず図4に示した状態と同様に、支持台20から第1床板9を取り外して、支持台20の開口部21を開口する。使用者90は、第2床板10の上に腰掛けて待機できる。使用者90が擬要介護者等であれば、自力により第2床板10の上に腰掛けて待機できる。
次に、図8に示すように、浴槽40の底部41の排水孔41aに栓67を嵌め込み、注水孔45aに例えば温水器に接続されたホースの一端を差し込んで、浴槽40の内側にお湯を張る。また浴槽40の前壁部45の伸縮部49を伸長させる。次に、図9に示すように、伸縮部49を伸長させて蓋47を大きく巻き取り、支持台20の開口部21を介して浴槽40の中に使用者90が降り、入浴を行う。使用者90が擬要介護者等であれば、自力により浴槽40の中に降り、入浴を行うことができる。また図10に示すように、最大限に伸長させた状態の下では、使用者90が湯船の中で脚を完全に伸ばせる程度に伸縮部49を製造すれば、入浴によるリラックス効果を更に高めることができる。
本発明の実施の形態に係る介護ベッドによれば、介護ベッドの脚側の下という、容積の限られた空間内であっても、浴槽40及び便器ユニット50の両方をコンパクトにまとめて配置できる。よって入浴及び排泄の両方の動作における使用者90の移動距離を非常に短くでき、排泄時の移動動作における使用者90の負担を大きく抑制できる。
また本発明の実施の形態に係る介護ベッドによれば、便座59の最大幅wが浴槽40の後壁部42と第2床板10との間隔wより大きくても、浴槽40の後壁部42と第2床板10との間隔wを便座59の最小幅w以上となる範囲であれば、可能な限り短く抑えることができる。よってその分、浴槽40の寸法を大きく確保できる。
また本発明の実施の形態に係る介護ベッドに設けられる浴槽40は、ジャグジーユニット、シャワーユニット及びミストユニット等を備えることにより、入浴時の快適性が高められている。よって日常生活の活動範囲が抑制される使用者90の心身の疲労回復及び健康増進に大きく寄与できる。また例えば一人暮らしの高齢者であっても、介護員やヘルパー等を不要にして生活可能となる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態に係る介護ベッドは、図11に示すように、並べて組み合わせた状態で上面側に擬要介護者等の使用者90が横たわる第1床板9a及び第2床板10aを備える。また第2の実施の形態に係る介護ベッドは、第1床板9aを脚側として下側から着脱自在に支持すると共に第2床板10aを頭側として下側から支持し、第1床板9aの下側の空間に開口する開口部21を有する支持台20aを備える。
また第2の実施の形態に係る介護ベッドは、空間の内側に使用者90の身体の延びる方向に沿って並べて設けられた浴槽40及び便器ユニット50と、を備え、第1床板9aを支持台20aから取り外して、使用者90が開口部21を介して浴槽40及び便器ユニット50のそれぞれに移動可能である。
第1の実施の形態に係る介護ベッドの第1床板9及び第2床板10は、それぞれがマットレス等である一塊の部材であった。しかし第2の実施の形態に係る介護ベッドは、複数の分割ユニットを組み合わせて第1床板9a及び第2床板10aをそれぞれ実現している点が、第1の実施形態と異なる。
第2の実施の形態に係る介護ベッドの第1床板9aは、第1の連結シート8aの上に15個の分割ユニット9a1,9a2,…,9a14,9a15を簀子状に配列して構成されている。第1の連結シート8aは、例えばビニール製であり、第1の連結シート8aにより、15個の分割ユニット9a1,9a2,…,9a14,9a15が一体化されると共に、同じ高さで揃えられ、上面が一体化した状態が安定的に形成される。一体化した分割ユニットの上面によって形成される簀子状の平面が、脚側の第1床板9aの上面をなす。
また脚側の第1床板9aの頭側には、第2の連結シート8bの上に7個の分割ユニット10a1,10a2,…,10a6,10a7を簀子状に配列して、第1床板9aの場合と同様に構成された第2床板10aが設けられている。第2床板10aの分割ユニット10a1,10a1,…10a6,10a7のそれぞれは第1床板9aの分割ユニット9a1,9a1,…9a14,9a15のそれぞれと、また第2の連結シート8bは第1の連結シート8aとそれぞれ等価な構造である。
支持台20a上には、図12に示すように、長手方向の長辺に沿って、第1床板9aの側方に設けられた一対の側壁部16a,16bが設けられている。また第2床板10aの側方にも、一対の側壁部13a,13bが設けられている。第2の実施の形態に係る介護ベッドの支持台20aにおいては、第1の実施の形態に係る介護ベッドの支持台20と異なり、介護ベッドの長手方向の2本の長辺に沿った位置のそれぞれの側壁部材が設けられていない。
第1床板9aの、第2床板10aと反対側の端部側には、第1床板9aを収納する収納箱18が設けられている。収納箱18には第1ローラ31、第2ローラ32及び巻き取りローラが、収納箱18に対して回動自在に設けられている。第1ローラ31、第2ローラ32及び巻き取りローラ33は、いずれも中空筒状である。また巻き取りローラ33には、図示を省略するハンドルが連結して設けられている。ハンドルを所定の方向に回転させることで巻き取りローラ33を回転させ、巻き取りローラ33に一端が連結された第1の連結シート8aが収納箱18の内側に巻き込まれることにより、第1床板9aが収納箱18の中に収納される。
また第2の実施の形態に係る介護ベッドの支持台20aにおいては、第1の実施の形態に係る介護ベッドの支持台20と異なり、収納箱18側に側壁部材が設けられておらず、第1床板9aと第1ローラ31との間に第1床板9aの移動の障害物が形成されないように構成されている。
15個の分割ユニット9a1,9a2,…,9a14,9a15は、第1床板9aを構成する部材の基本単位である。また7個の分割ユニット10a1,10a2,…,10a6,10a7は、第2床板10aを構成する部材の基本単位である。
15個の分割ユニット9a1,9a2,…,9a14,9a15は、図13中に例示した分割ユニット9a1のように、懸架基台3a1と、懸架基台3a1の上に設けられた中間緩衝材層4a1と、中間緩衝材層4a1の上に設けられた上部緩衝材層5a1との3層構造をセットとしていずれも構成されている。また7個の分割ユニット10a1,10a2,…,10a6,10a7の構成も、図13中に例示した分割ユニット9a1と同様である。
懸架基台3a1の内側には、図11及び図13に示すように、円筒状の芯部1a1が設けられている。懸架基台3a1は、芯部1a1を覆うように略直方体状に形成され、直方体の長手方向を芯部1a1の軸方向に揃えて、互いに平行に配置されている。
中間緩衝材層4a1は、懸架基台3a1と同様に、略直方体状に形成され、直方体の長手方向を芯部1a1の軸方向に揃えて、懸架基台3a1のそれぞれの上に設けられている。中間緩衝材層4a1は、例えばシート状の緩衝構造物が複数層積層されて形成されている。積層されるシート状の緩衝構造物の層数は例示した3層に限定されず、2層でも4層以上でもよい。
上部緩衝材層5a1は、中間緩衝材層4a1と同様に、略直方体状に形成され、直方体の長手方向を芯部1a1の軸方向に揃えて、中間緩衝材層4a1のそれぞれの上に設けられている。
懸架基台3a1のそれぞれの芯部1a1は、中空筒状である。図13中の左側に位置する芯部の長手方向の一端には、外周面の上部の一部が芯部1a1の上部の内周面の一部に接触するように、円筒状の第1の車軸7a1が、芯部1a1の軸と平行に挿し込まれている。また図13中の右側に位置する芯部の他端には、第1の車軸7a1と同様に、円筒状の第2の車軸7a2が挿し込まれて設けられている。
分割ユニット9a1は、懸架基台3a1を介して、第1の車軸7a1及び第2の車軸7a2に懸架されている。第1の車軸7a1は、第1側壁部の内側に位置する第1の車輪2a1に差し込まれている。第2の車軸7a2は、第2側壁部の内側に位置する第2の車輪2a2に差し込まれている。
図13に示すように、脚側の一対の側壁部16a,16b及び頭側の一対の側壁部13a,13bの内側には、第1床板9a及び第2床板10aを載置する一対のレール6a,6bがそれぞれ設けられている。複数の分割ユニットは、それぞれの中空円筒状の芯部が一対のレール6a,6b機械的に懸架され、それぞれの分割ユニットの上面が一定の高さの平面に設定される。
第1の車軸7a1及び第2の車軸7a2は、芯部1a1の内側で接触しつつ回転自在である。そのため、第1の車輪2a1は、第1のレール6a上を、第1の車軸7a1の回転に合わせて回転する。また第2の車輪2a2は、第2のレール6b上を、第2の車軸7a2の回転に合わせて、第1の車輪2a1と共に回転する。
第1の車輪2a1及び第2の車輪2b1が回転して、第1のレール6a及び第2のレール6b上を自在に移動することにより、第1の車輪2a1に連結された第1の車軸7a1と、第2の車輪2a2に連結された第2の車軸7a2とが、芯部1a1と共に回転しつつ移動する。更に移動する芯部1a1の外周面に、懸架基台3a1の内周面が一定のクリアランスで滑らかに接しているので、分割ユニット9a1が自在に移動可能である。
図14を正面から見た状態の場合、巻き取りローラ33を反時計回りに回転させれば、第1床板9aを構成する15個の分割ユニット9a1,9a2,…,9a14,9a15を脚元側の収納箱18の内側に移動して、第1床板9aと第2の床板との間に開口部21を形成できる。尚、図11〜図14で説明した介護ベッドでは、第2床板10aは移動しない場合を例示したが、移動させるように構成してもよい。
第2の実施の形態に係る浴槽40、便器ユニット50等その他の部材については、第1の実施形態に係る同名の部材とそれぞれ等価であるため、重複説明を省略する。第2の実施の形態に係る介護ベッドにおいても、支持台20aの開口部21の下に設けられた浴槽40及び便器ユニット50を用いれば、第1の実施の形態の場合と同様に、使用者90の移動動作時の負担を抑えて、排泄及び入浴を行うことができる。
第2の実施の形態に係る介護ベッドによれば、第1の実施の形態の場合と同様に、介護ベッドの脚側の下という、容積の限られた空間内であっても、浴槽40及び便器ユニット50の両方をコンパクトにまとめて配置できる。よって入浴及び排泄の両方の動作における使用者90の移動距離を非常に短くでき、排泄時の移動動作における使用者90の負担を大きく抑制できる。第2の実施の形態に係る介護ベッドのその他の効果は第1の実施の形態の場合と同様である。
<第3の実施の形態>
更に本発明は、介護ベッドの下の空間に浴槽40を設けることなく、便器ユニット50を単独で設けた構造であってもよい。浴槽40を省略することにより、より高さの低い介護ベッドが実現できる。第3の実施の形態に係る介護ベッドは、図15に示すように、並べて組み合わせた状態で上面側に使用者90が横たわる第1床板9b及び第2床板10bを備える。
また第3の実施の形態に係る介護ベッドは、第1床板9bを脚側として下側から着脱自在に支持すると共に第2床板10bを頭側として下側から支持し、第1床板9bの下側の空間に開口する開口部21を有する支持台20bを備える。また第3の実施の形態に係る介護ベッドは、第1床板9bの下方において空間の内側に設けられた便器ユニット50aを備え、第1床板9bを支持台20bから取り外して、使用者90が開口部21を介して便器ユニット50aに移動可能である。
第3の実施の形態に係る介護ベッドの支持台20b,第1床板9b及び第2床板10bは、いずれも、図2等に示した介護ベッドのそれぞれ同名の部材より上下方向の厚さが全体的に薄い。また第3の実施の形態に係る介護ベッドの脚部23m,23n,24m,24nも、図1及び図2等に示した介護ベッドの脚部23a,23b,24a,24b,24c,24dよりも短い。すなわち第3の実施の形態に係る介護ベッドは、介護ベッド全体で低重心に構成されている。
第1床板9bは、第2床板10b側の端部に、厚みが他の領域よりも更に薄い、薄肉化領域9b1を有する。薄肉化領域9b1の幅wの内側に収まるように、薄肉化領域9b1の下側に、最小幅wを有する便座59を備える便器ユニット50aが格納されている。また第3の実施の形態に係る介護ベッドの便器ユニット50aも、便器上部57の高さが図2等に示した介護ベッドの便器ユニット50の便器上部57より低い。
このように介護ベッドを低重心構造とすると共に、この低重心構造の介護ベッドに対応する低い高さの便器ユニット50aを用意すれば、擬要介護者等の移動の負担の更なる抑制に寄与する。また第3の実施の形態に係る介護ベッドにおいても、支持台20bの開口部21の下に設けられた便器ユニット50aを用いれば、第1及び第2の実施の形態の場合と同様に、使用者90の移動動作時の負担を抑えて排泄できる。
(その他の実施の形態)
本発明は上記の第1〜第3の実施の形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになると考えられるべきである。
例えば、第2の実施の形態の説明で用いた支持台20a、分割ユニット9a1,9a1,…9a14,9a15,10a1,10a1,…10a6,10a7、収納箱18等の部材は、耐水性及び強度を高めた紙を用いて製造してもよい。また例えば、中間緩衝材層4a1の緩衝構造物として段ボールを採用して弾性を高めることもできる。このように、介護ベッドの基本構造の大部分を紙製とすることにより、安価でコスト性に優れた介護ベッドを提供できる。
また図15中に例示したような便器上部57が回転する構造は、介護ベッドとは別の、単独の便器ユニット50として用いても、擬要介護者等の移動の負担を大きく抑制できる。
また図16中には、支持台20の第2床板10cの下部に、使用者90の背中を起こす起立補助装置(80,81,82)を取り付けた介護ベッドが例示されている。起立補助装置(80,81,82)は、本体をなす筒80と、筒80から突出する長さを、モータ等の駆動装置を用いて伸縮自在に調整可能なロッド81とを有する。また起立補助装置(80,81,82)は、ロッド81の先端に一端が回転自在に取り付けられたシャフト82を有する。シャフト82は、他端が支持台20の第2床板10cの下部に、例えば金属製の支持金具等を用いて取り付けられている。駆動装置や支持金具等の図示は省略する。
第2床板10cの後側には、支持台20の側壁部材との間に一定の隙間が設けられている。ロッド81の突出長さを短くするように起立補助装置(80,81,82)を操作することで、ロッド81とシャフト82の取り付け位置を後退させる。そして取り付け位置を中心に、シャフト82を回転させ、シャフト82の他端に取り付けられた支持台20を持ち上げることにより、第2床板10cが、支持台20との隙間を通過しつつ、上面が後側から、床面に沿った水平状態から傾斜するように起立する。このように介護ベッドを、使用者90の背中を起こす動作を補助させるように構成すれば、擬要介護者等の移動の負担を一層抑制できる。
また上記の各実施の形態で説明したそれぞれの構造を部分的に組み合わせてもよい。以上のとおり本発明は、本明細書及び図面に記載していない様々な実施の形態等を含むとともに、本発明の技術的範囲は、上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1a1 芯部
2a1 第1の車輪
2a2 第2の車輪
3a1 懸架基台
4a1 中間緩衝材層
5a1 上部緩衝材層
6a 第1のレール
6b 第2のレール
7a1 第1の車軸
7a2 第2の車軸
8a 第1の連結シート
8b 第2の連結シート
9 第1床板
9a,9b 第1床板
9a1,9a1,…9a14,9a15 分割ユニット
9b1 薄肉化領域
10 第2床板
10a,10b,10c 第2床板
10a1,10a1,…10a6,10a7 分割ユニット
13a 第1の側壁部
13b 第2の側壁部
16a 第1の側壁部
16b 第2の側壁部
18 収納箱
20,20a,20b 支持台
21 開口部
23a,23b,23m,23n 脚部
24a,24b,24c,24d,24m,24n 脚部
31 第1ローラ
32 第2ローラ
33 巻き取りローラ
40 浴槽
41 底部
41a 排水孔
42 後壁部
43 右側壁部
43a 右側格納部
44 左側壁部
45 前壁部
45a 注水孔
47 蓋
48 巻き取り軸
49 伸縮部
50,50a 便器ユニット
51 固定部
52 昇降装置
53 ジャバラカバー
55 回転装置
55a 外筒
55b 内筒
55c1,55c2,…55c12 ボール
57 便器上部
58 排出口
59 便座
61 ジャグジー板
63a〜63e シャワー孔
64a〜64d ミスト孔
65 操作盤
67 栓
71 吸引用アタッチメント
72 吸引用ホース
80 筒
81 ロッド
82 シャフト
90 使用者
間隔
便座の最大幅
便座の最小幅
薄肉化領域の幅

Claims (4)

  1. 並べて組み合わせた状態で上面側に使用者が横たわる第1床板及び第2床板と、
    前記第1床板を脚側として下側から着脱自在に支持すると共に前記第2床板を頭側として下側から支持し、前記第1床板の下側の空間に開口する開口部を有する支持台と、
    前記第1床板の下方において前記空間の内側に設けられ、昇降装置及び回転装置を有する便器ユニットと、
    前記使用者の身体の延びる方向に沿って前記空間の内側に前記便器ユニットと並べて設けられた浴槽と、
    を備え、前記昇降装置が前記便器ユニットの便座を昇降し、更に前記便器ユニットの便座の先端が前記便器ユニットに近接する前記浴槽の側壁と上下方向で重なるように、前記回転装置が前記便座を回転させ、前記第1床板を前記支持台から取り外して、前記使用者が前記開口部を介して前記便器ユニットに移動可能であることを特徴とする介護ベッド。
  2. 前記浴槽の前記便器ユニットと反対側の側壁には、該側壁から外側に張り出す伸縮部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の介護ベッド。
  3. 前記第1床板は、直方体からなる複数の分割ユニットと、前記複数の分割ユニットのそれぞれの底部を上面に、平面パターンで、簀子状に配列して接合するシートと、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の介護ベッド。
  4. 前記便器ユニットに接続され、排泄物を外部に送り出す吸引用ホースを設けることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の介護ベッド。
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