JP6124125B2 - 吸着装置および画像形成装置 - Google Patents
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例えば、特許文献1には、インクジェットヘッドと対向するよう表面移動可能な静電吸着フィルムを設け、記録媒体の裏面を静電吸着フィルムに静電気力で吸着して搬送するインクジェット装置が記載されている。
また、特許文献2には、複数の搬送リブを有する搬送ガイド部材のインクジェットヘッドと対向する位置に幅方向に並んだ複数の開口部を設け、開口部を介して空気を吸引することで記録媒体の裏面を搬送リブに吸着するインクジェット装置が記載されている。
本発明の吸着装置を画像形成装置の一例であるインクジェット記録装置に採用した実施形態1について説明する。先ず、インクジェット記録装置の基本的な構成について図面を参照して説明する。
図1は実施形態1に係るインクジェット記録装置の構成を示す斜視図、図2は実施形態1に係るインクジェット記録装置の機構部の側面図である。
図1及び図2に示す本実施形態のインクジェット記録装置100は、装置本体の内部に主走査方向に移動可能なキャリッジ101を備えている。そして、このキャリッジ101に搭載した液滴吐出手段であるインクジェットヘッド9及びインクジェットヘッド9に対してインクを供給するインクカートリッジ102等で構成される印字機構部103等を収納している。また、装置本体の下方部には前方側から多数枚の記録紙等のシート状の記録媒体Pを積載可能な給紙カセット(或いは給紙トレイでもよい)104を抜き差し自在に装着されている。更に、記録媒体Pを手差しで給紙するために開かれる手差しトレイ105を有し、給紙カセット104あるいは手差しトレイ105から給送される記録媒体Pを取り込む。そして、印字機構部103によって所要の画像を記録した後、後面側に装着された排紙トレイ106に排紙する。
図3は、実施形態1に係るインクジェット記録装置の吸着装置1の概念図である。なお、図3は吸着装置1の概念を示すものであり、各部材のその大きさは図示のものではない。図3において、記録媒体Pは、副走査モータ109bにより回転駆動された搬送ローラ10により、搬送ガイド部材8上を副走査方向(図中矢印B)に搬送されつつ、インクジェットヘッド9よりインク滴15を吐出される。搬送ガイド部材8の下方には、吸着装置1の構成部材としての、送風手段14と、送風手段14により発生した気流を搬送ガイド部材8に向かって流す通気パイプ6とが設けられている。
搬送ガイド部材8の搬送面側には、記録媒体Pを保持するために記録媒体の搬送方向である副走査方向(図中矢印B)に沿って、細い直方体で構成された複数の搬送リブ2、3を設けている。なお、複数の搬送リブ2、3のうち、搬送リブ3は搬送ガイド部材8の幅方向中央部に設けられた搬送リブであり、搬送リブ2はそれ以外の搬送リブを表す。また、図中において、添字a,bは、それぞれ副走査方向(図中矢印B)に向かって右側、左側の部材を示す添字である。但、搬送ガイド部材8の要部は、幅方向に関して左右対称に形成されているため、以下の説明においては、添字a、bを省略して説明をおこなう。
1/2・ρv2+ρgh+p=一定・・・(1)
ここで、ρ:密度[kg/m3]、v:流速[m/s]、p:圧力[Pa]、g:重力加速度[m/s2]、h:高さ[m]である。
ここで、吸着装置1を設けていないインクジェット記録装置においては、印字が開始される前に、記録媒体Pが先端コロ11を通過後、インク滴15が付着する直前で、記録媒体Pの先端がフリーの状態となる。この時、記録媒体Pの先端が何らかの原因でカールしていたり、また風等の影響で浮いていたりすると、記録媒体Pがインクジェットヘッド9に衝突したり、ひどい時には記録媒体Pが破れたりすることがある。本実施形態では、記録媒体Pのインクジェットヘッド9までの上流側の搬送経路において、吸着装置1により記録媒体Pを搬送ガイド部材8に吸着させて搬送することで、このような不具合を防止できる。
ここで、吸着装置1を設けていないインクジェット記録装置においては、コックリングによるしわは無秩序に発生し、その結果、記録媒体Pが浮き上がりインクジェットヘッド9との擦れや破れ等が発生し易い。本実施形態では、記録媒体Pのインクジェットヘッド9から下流側の搬送経路において、吸着装置1により記録媒体Pを搬送ガイド部材8側に引き付けているため、引き付ける力によりコックリングのしわは主に下側に発生し、搬送リブ2の間に落ち込む。このため、記録媒体Pの浮き上がりが無くなり、上記不具合を防止できる。
本発明の吸着装置を画像形成装置の一例である電子写真方式のプリンタに採用した実施形態2について説明する。
図8は実施形態2に係るプリンタにおける吸着装置の概念図である。このプリンタは、黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色のトナー像を形成される感光体16K、16C、16M,16Yを有する、所謂タンデム式の画像形成装置である。各感光体16K、16C、16M,16Yの周囲には、図示しない、公知のトナー像形成手段を備えている。各感光体16K、16C、16M,16Y上に形成された各色トナー像は、表面移動する中間転写体17上に順次、重ね合せて転写され、重ね合せトナー像によるカラー画像を形成する。中間転写体17上の重ね合せトナー像は、二次転写ローラ18にて、記録媒体P上に転写される。重ね合せトナー像が転写された記録媒体Pは、定着装置19まで搬送され、熱と圧力により重ね合せトナー像が記録媒体Pに定着する。
(態様A)
記録媒体Pと接触する複数の搬送リブ2を一面に有する搬送ガイド部材8と、送風手段14とを備え、搬送ガイド部材8は、搬送リブ2が形成された面に送風手段14から送風された気流を吹き出す吹出口5と、吹出口5よりも上流側で気流の流路面積を減少させ、かつ、吹出口5から吹き出される気流の向きを記録媒体Pの幅方向端部に向かうように変更する気流ガイド部7とを有し、複数の搬送リブ2に仕切られた空間同士を連通させる通気口4を搬送リブに形成したものであり、送風手段14より発生した気流の流路面積が気流ガイド部7により狭くなることで生ずる負圧を用いて記録媒体Pを搬送ガイド部材8側に引き付けて複数の搬送リブ2に吸着させることを特徴とする吸着装置1である。
負圧を気流ガイド部7より下流の搬送リブ2が形成された面と記録媒体Pとの間に発生させることにより、記録媒体Pを搬送ガイド部材8側に引き付ける力が働き、記録媒体Pは搬送リブ2に吸着する。気流は、搬送リブ2が形成された面と記録媒体Pとの間に挟まれて、搬送リブ2の通気口4を介して記録媒体Pの幅方向端部まで流れる。このため、記録媒体Pに覆われている幅方向の何れの位置においても負圧が生じ、負圧により記録媒体Pは搬送リブ2に吸着する。これは、特許文献2の空気を吸引することで記録媒体を搬送リブに吸着する構成に比べて、記録媒体のサイズによらず安定した吸着力を得ることができる。また、特許文献1の静電吸着を用いる構成に比べて、気流を用いる構成は低コストである。
なお、ベルヌーイの原理に基づき、気流が流路の流路面積が狭くなる箇所を通過する際に生ずる負圧を用いた吸着方法は半導体製造分野における基板等の吸着に使用されている。本発明は、ベルヌーイの原理に基づく負圧を利用した吸着方法を、記録媒体Pを搬送ガイド部材8側に引き付けて搬送リブ2に吸着する吸着装置として用いたものである。
記録媒体Pを搬送しつつ、記録媒体Pにインクジェットヘッド9などの液滴吐出手段により吐出したインク滴15などの液滴を付着させて画像形成を行うインクジェット方式の画像形成装置において、記録媒体Pの搬送方向に関して、液滴吐出手段の上流側から液滴吐出手段に対向する位置までの搬送経路に(態様A)の吸着装置1を設ける。これによれば、上記実施形態1についた説明したように、先端コロ11を通過後、記録媒体P先端の浮きにより記録媒体Pが液滴吐出手段と擦れたり衝突したりすることを防止することができる。
記録媒体Pを搬送しつつ、記録媒体Pにインクジェットヘッド9などの液滴吐出手段により吐出したインク滴15などの液滴を付着させて画像形成を行うインクジェット方式の画像形成装置において、記録媒体の搬送方向に関して、液滴吐出手段に対向する位置から液滴吐出手段の下流側までの搬送経路に(態様A)の吸着装置1を設ける。これによれば、上記実施形態1についた説明したように、液滴の付着による記録媒体の膨潤部分を複数の搬送リブ2の間に落とし込むことで記録媒体が液滴吐出手段と擦れたり衝突したりすることを防止することができる。
記録媒体Pを搬送しつつ、記録媒体にトナー像形成手段により形成したトナー像を転写し、トナー像が転写された記録媒体を定着装置19まで搬送して定着をおこなうことで画像形成を行う電子写真方式の画像形成装置において、記録媒体のトナー像の転写位置から定着装置までの搬送経路に(態様A)の吸着装置1を設ける。これによれば、実施形態2について説明したように、未転写トナー像を担持した記録媒体の表面に触れることなく、安定した搬送がおこなえる。
2 搬送リブ
3 搬送リブ(中央部)
4 通気口
5 吹出口
6 通気パイプ
7 流体ガイド部
8 搬送ガイド部材
9 インクジェットヘッド
10 搬送ローラ
11 先端コロ
12 後段搬送コロ
13 排紙搬送ガイド
14 送風手段
15 インク滴
16 感光体
17 中間転写体
18 二次転写ローラ
19 定着装置
20 太い管
21 細い管
22 U字管
23 横リブ
109b 副走査モータ
P 記録媒体
Claims (4)
- 記録媒体と接触する複数の搬送リブを一面に有する搬送ガイド部材と、送風手段とを備え、該搬送ガイド部材は、該搬送リブが形成された面に該送風手段から送風された気流を吹き出す吹出口と、該吹出口よりも上流側で該気流の流路面積を減少させ、かつ、該吹出口から吹き出される気流の向きを該記録媒体の幅方向端部に向かうように変更する気流ガイド部とを有し、該複数の搬送リブに仕切られた空間同士を連通させる通気口を該搬送リブに形成したものであり、該送風手段より発生した気流の流路面積が該気流ガイド部により狭くなることで生ずる負圧を用いて該記録媒体を該搬送ガイド部材側に引き付けて該搬送リブに吸着させることを特徴とする吸着装置。
- 記録媒体を搬送しつつ該記録媒体に液滴吐出手段により吐出した液滴を付着させて画像形成を行うインクジェット方式の画像形成装置において、
上記記録媒体の搬送方向に関して、上記液滴吐出手段の上流側から上記液滴吐出手段に対向する位置までの搬送経路に請求項1の吸着装置を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 記録媒体を搬送しつつ該記録媒体に液滴吐出手段により吐出した液滴を付着させて画像形成を行うインクジェット方式の画像形成装置において、
上記記録媒体の搬送方向に関して、上記液滴吐出手段に対向する位置から上記液滴吐出手段の下流側までの搬送経路に請求項1の吸着装置を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 記録媒体を搬送しつつ該記録媒体にトナー像形成手段により形成したトナー像を転写し、該トナー像が転写された記録媒体を定着装置まで搬送して定着をおこなうことで画像形成を行う電子写真方式の画像形成装置において、
上記記録媒体のトナー像の転写位置から定着装置までの搬送経路に請求項1の吸着装置を設けたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2013104120A JP6124125B2 (ja) | 2013-05-16 | 2013-05-16 | 吸着装置および画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013104120A JP6124125B2 (ja) | 2013-05-16 | 2013-05-16 | 吸着装置および画像形成装置 |
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