JP2013188927A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2013188927A JP2012056192A JP2012056192A JP2013188927A JP 2013188927 A JP2013188927 A JP 2013188927A JP 2012056192 A JP2012056192 A JP 2012056192A JP 2012056192 A JP2012056192 A JP 2012056192A JP 2013188927 A JP2013188927 A JP 2013188927A
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Hiroyuki Hiratsuka
弘行 平塚
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Abstract

【課題】空吐出受けから撓み防止部材の開口部を介してミストが吹き上がり、画像品質が低下する。
【解決手段】撓み防止部材45には、記録ヘッド51の全てのヘッド101の液滴を吐出するノズルに対向して空吐出用開口部61が設けられ、撓み防止部材45の下面には空吐出受け46が配置され、撓み防止部材45の空吐出用開口部61は、用紙搬送方向の幅D1がヘッド101の幅D2より短く、用紙搬送方向と直交する方向の長さL1がヘッド101の長さL2よりも長く形成している。
【選択図】図5

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に液滴を吐出する記録ヘッドを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)を記録ヘッドに用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
ところで、記録ヘッドを移動させない状態(固定した状態)で画像形成を行うライン型画像形成装置として、搬送ベルトに多数形成した吸引孔から空気を吸引して被記録媒体を吸着搬送し、記録ヘッドの維持回復を行うために画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出は、搬送ベルトの吸引孔に向けて行うようにすることが知られている。
例えば、搬送ベルトの内周領域で搬送ベルトの周面に沿って固定板を設け、固定板にはノズルに対応する位置に開口部を形成するとともに、空気吸引のための貫通孔を形成し、空吐出された液滴(空吐出滴)を受ける空吐出受けを固定板と隙間なく密着させ、固定板の開口部に対応する部分の開口を除いて空吐出受けの内部空間を閉鎖空間とすることによって、用紙吸引のために滴吐出方向と略同方向に流れる空気流による負圧によって、固定板と空吐出受けとの隙間から空吐出滴が漏出することがなくなり、空吐出滴の回収率を高め、また漏れ出したから吐出滴で空吐出受け以外の部分が汚れることを防止するようにしたものが知られている(特許文献1)。
特開2010-241109号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示に構成にあっては、固定板と空吐出受けとの隙間から空吐出滴が漏出することを防止できるものの、空吐出受け内に、用紙搬送に伴って気流が発生して、固定板の開口部からミストが吹き上がり、固定板やヘッドのノズル面に付着するという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、空吐出受けからのミストの吹き上がりを防止することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
被記録媒体を吸着して搬送する搬送手段と、
液滴を吐出する複数のヘッドを前記被記録媒体の搬送方向と直交する方向に配列した記録ヘッドと、を備え、
前記ヘッドと対向する位置には、前記ヘッドと前記被記録媒体とのギャップを規制する撓み防止部材を有し、
前記撓み防止部材には、前記ヘッドに対向する位置に開口部が設けられ、
前記撓み防止手段の前記記録ヘッドと反対側には、前記ヘッドから前記開口部に向けて吐出された画像形成に寄与しない空吐出滴を受ける空吐出受けを有し、
前記空吐出受けには内部を吸引する吸引手段が接続され、
前記撓み防止部材の前記開口部は、前記被記録媒体搬送方向の幅が前記ヘッドの幅より短く、前記被記録媒体搬送方向と直交する方向の長さが前記ヘッドの長さよりも長い
構成とした。
本発明によれば、空吐出受けから撓み防止部材の開口部を介してミストが吹き上がることを防止できる。
本発明に係る画像形成装置の一例の概略説明図である。 同じく要部平面説明図である。 本発明の第1実施形態における撓み防止部材部分の平面説明図である。 図3のA−A線に沿う断面説明図である。 撓み防止部材の空吐出用開口部の説明に供する同開口部部分の平面説明図である。 同じく開口部分の図2のA−A線に沿う方向の断面説明図である。 比較例の撓み防止部材の空吐出用開口部の説明に供する同開口部部分の平面説明図である。 本発明の第2実施形態の説明に供する搬送手段の平面説明図である。 同じく図8のB−B線に沿う断面説明図である。 気流シミュレーションの説明に供する解析モデルの部品構成の説明図である。 同じく面板穴開け箇所と用紙搬送位置の説明図である。 同じく回収容器の説明図である。 同じく境界条件と測定面の説明図である。 同じく圧力設定面の説明図である。 同じくインク回収穴の幅を6mmにした場合の解析結果の説明図である。 図15をグラフ化した説明図である。 同じくインク回収穴の幅を2mmにした場合の解析結果の説明図である。 図17をグラフ化した説明図である。 同じくインク回収穴の幅を2mmにし、吸引量を増加させた場合の解析結果の説明図である。 図19をグラフ化した説明図である。 図20の解析結果の説明に供する空吐出受け内での気流の説明に供する説明図である。 同じくインク回収穴5(開口部61e)における気流渦の発生の説明に供する説明図である。 同じくインク回収穴1(開口部61a)における気流渦の発生の説明に供する説明図である。 インク回収穴をヘッドの端面より1mm長くしたときの解析結果の説明図である。 インク回収穴をヘッドの端面より2mm長くしたときの解析結果の説明図である。 インク回収穴をヘッドの端面より6mm長くしたときの解析結果の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置の一例について図1及び図2を参照して説明する。図1は同画像形成装置の概略説明図、図2は同じく要部平面説明図である。
この画像形成装置は、フルライン型インクジェット記録装置であり、用紙Pを積載し給紙する給紙部2と、印刷された用紙Pを排紙積載する排紙部3と、用紙Pを搬送する搬送手段としての搬送ユニット4と、搬送ユニット4によって搬送される用紙Pに液滴を吐出し画像を形成する画像形成ユニット5などとを備えている。
給紙部2は、用紙Pを積載する給紙トレイ21と、給紙トレイ21から用紙Pを一枚ずつ分離して給紙する用紙送りローラ対22と、搬送ローラ対23と、用紙Pの搬送を案内するガイド部材24などを備えている。
排紙部3は、搬送ベルト43から搬送された用紙Pの下面をガイドしスムーズに送り出すためのジャンプ台32で送り出された用紙Pを積載保持する排紙トレイ31を有している。
搬送ユニット4は、駆動ローラ(搬送ローラ)41と従動ローラ42との間に掛け回された無端状の搬送ベルト43と、搬送ベルト43の吸引孔43aからエアー吸引を行って用紙Pを搬送ベルト43上に吸着させる吸引ファン44とを備え、搬送ベルト43が図1の矢示方向に周回移動することによって用紙Pをエアー吸着して図中左から右方向へ搬送する。
また、画像形成ユニット5に対向する位置で搬送ベルト43を背面から支持し、用紙Pと画像形成ユニット5のヘッド101とのギャップを規制する(維持する)撓み防止部材(プラテン部材)45と、空吐出された空吐出滴(廃液)を受ける複数の空吐出受け46をユニット化した空吐出受けユニット48とを有している。
なお、搬送ベルト43の吸引孔43aは、空吐出滴を通過させる孔(開口)を兼ねている。この吸引孔43aは、用紙搬送方向(被記録媒体搬送方向)と直交する方向に所定間隔で配列された孔列を形成すると共に、その孔列が用紙搬送方向に互いに所定の間隔で配列されており、複数列の孔列に含まれる孔の全てが後述するヘッド101の全てのノズルと対向する位置を通過するように配列されている。
また、複数の孔列のうち基準となる孔列を識別するため、図示しないが、搬送ベルト43の一部にはベルト基準孔列認識マーカーが設けられている。
画像形成ユニット5は、搬送ベルト43上に吸着保持されて搬送される用紙Pに対して4色分のインク(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックK)の液滴を吐出する4色分のヘッドアレイからなるライン型記録ヘッド51Y、51M、51C、51K(以下、色の区別しないときは「記録ヘッド51」という。)を共通ベース部材52に保持している。
記録ヘッド51は、この例では、5個(2個以上であればよい。)のヘッド101が、用紙搬送方向と直交する方向に2列千鳥状に配列されて、ヘッドベース部材100に保持され、各ヘッドベース部材100が共通ベース部材52に保持されている。なお、ヘッド101を直接共通ベース部材52に配置するなどの構成を作用することもできるなど、記録ヘッド51ないし画像形成ユニット5の構成は、上記説明に限定するものではない。
図1に戻って、搬送ローラ対23の用紙搬送方向上流側(以下、単に「上流側」という。)には、用紙Pを一枚ずつ分離して給紙する用紙送りローラ対22の駆動タイミングを制御するためと、用紙Pの位置及び大きさを読み取るための第1用紙検出部11が配置されている。
また、画像形成ユニット5の上流側には、記録ヘッド51からの滴吐出タイミング決定用及び用紙後端検知用の記録位置検出部12が配置されている。また、画像形成ユニット5の下流側には、用紙Pの位置を読み取る第2用紙検出部13が配置され、駆動ローラ(搬送ローラ)41の上方には用紙Pの紙詰まりや次の用紙Pの供給タイミング決定用の用紙終端検出部14がそれぞれ配置されている。また、記録位置検出部12の上流側には、
さらに、搬送ベルト43上に設けられたベルト基準孔列認識マーク(マーカー)を検知するベルト基準孔列検知センサ16が配置されている。
この画像形成装置においては、図示しない制御部によって画像形成動作が制御され、画像データがホスト側から与えられると、給紙ローラ対22を駆動して用紙Pを1枚ずつ分離して給紙し、搬送ローラ対23に向けて用紙Pを搬送する。
それと同時に、吸引ファン44を作動させ、所定のタイミングで搬送ベルト43の周回移動を開始する。
次に、第1用紙検出部11が用紙Pを検出すると、所定のタイミングの後搬送ローラ対23を駆動して用紙Pを搬送ベルト43上に搬送し、搬送ベルト43で用紙Pの吸引搬送動作を開始する。
ここで、記録位置検出部12によって用紙Pの先端部が到達したことが検出されると、検出結果をもとに所定のタイミングで用紙Pに対して記録ヘッド51の各ヘッド101から順次液滴を吐出させて用紙Pに画像を形成する。なお、このとき、記録位置検出部12からの検出結果をもとに用紙Pの搬送速度に同期して4つの記録ヘッド51の滴吐出タイミングが制御されるので、用紙Pの搬送を停止させることなく画像が形成される。
画像が形成される用紙Pは搬送ベルト43によって搬送されて排紙部3へ排出される。
次に、空吐出動作時の作用について説明する。
印字中又は待機中において、特定のノズルの使用頻度が低くなり、或る時間以上インクが吐出されない状態が続くと、ノズル近傍のインク成分が蒸発してインク粘度が高くなる現象が発生し、滴吐出不能や噴射曲がりなどの吐出不良が生じる。そこで、画像形成に寄与しない液滴を吐出させる空吐出動作を行うことで、劣化インク(粘度が上昇したノズル近傍のインク)を排出する。
なお、空吐出動作は、予め定められた経過時間又は予め定められた1以上の記録回数を経過した後に実施する。
すなわち、所定時間または所定回数に達するまで記録動作が連続的に行われた場合、次に搬送される用紙Pの先端を第1用紙検出部11によって検知しておき、現在搬送中の用紙Pの後端が記録位置検出部12の検知位置を通過してから所定タイミングで、記録ヘッド51Yの各ヘッド101のノズルから空吐出滴を吐出させる。
具体的には、現在搬送中の用紙Pの後端が記録位置検出部12の検知位置を通過してから、搬送ベルト43に設けられた図示しないベルト基準孔列認識マーカーが記録位置検出部12より上流側に配されたベルト基準孔列検知センサ16によって検知されるとき、基準孔列が最初の記録ヘッド51Yの用紙搬送方向上流側の各ヘッド101に対向した位置に到達するまでの時間が演算によって求められ、それに対応したタイミングでベルト基準孔列を先頭とした複数孔列に属する全ての孔に対して、記録ヘッド51Yの用紙搬送方向上流側の各ヘッド101においてそれぞれの吸引孔43aに対向したノズルから順次空吐出が行われる。
つまり、現在搬送中の用紙Pの後端と、次に搬送される用紙Pの先端との搬送間隔を利用して、記録ヘッド51の各ヘッド列(ヘッド101の並び)との対向位置に前後の用紙の隙間(紙間)が位置した時に、その紙間の搬送ベルト43に各記録ヘッド51の全てのヘッド101のノズルと対向する位置を通過するように配置された吸引孔43aに向けてヘッド101のノズルから、空吐出滴が吐出される。
ここで、空吐出滴は、搬送ベルト43の吸引孔43aと、後述する撓み防止部材45の空吐出用開口部61を順に通過し、更にその下方の空吐出受け46に着弾することになり、これにより粘性変化した不良インクが記録ヘッド51の各ヘッド101のノズルから除去される。
このようにして記録ヘッド51Yにおける空吐出が実行された後、同様にして搬送ベルト43の吸引孔43aの列が各記録ヘッド51M,51C,51Kの各ヘッド列との対向位置に順次移動するのに伴って、各記録ヘッド51M,51C,51Kから順次空吐出滴を吐出する。
このとき、記録ヘッド51によってインクが吐出された搬送ベルト43の吸引孔43aとほぼ同じ位置に、他の記録ヘッド51M,51C,51Kからの空吐出が行われるように滴吐出タイミングが制御される。
つまり、記録位置検出部12の検出結果をもとに、搬送ベルト43の孔43aに対して、記録ヘッド51Yによる空吐出位置と一致する箇所に、他の記録ヘッド51M,51C,51Kの各ヘッド101のノズルから、それぞれの順次空吐出を行う。
なお、空吐出時における各記録ヘッド51のタイミングのずらし方は、通常印字時における各記録ヘッドのタイミングのずらし方と全く同様である。異なっているのは、前者は記録位置検出部12による用紙後端の検出信号を基準にしているのに対して、後者は用紙先端の検出信号を基準にしている点である。
次に、本発明の第1実施形態における撓み防止部材及び空吐出受けユニットの詳細について図及び4も参照して説明する。図3は撓み防止部材部分の平面説明図、図4は図3のA−A線に沿う断面説明図である。
撓み防止部材45には、記録ヘッド51の全てのヘッド101の液滴を吐出するノズルに対向(ノズル面に対向)して空吐出用開口部61が設けられ、また、専ら用紙吸引用の吸引孔62も設けられている。
この撓み防止部材45の記録ヘッド51と反対側には複数の空吐出受け46を保持部材65で一体化した空吐出受けユニット48が配置されている。
1つの空吐出受け46は、撓み防止部材45の各空吐出用開口部61の周囲を取り囲むように当該開口部61より僅かに大きな開口部である空吐出受入れ形状部64を有している。また、用紙搬送方向と直交する方向に隣接した空吐出用開口部61の間や並びの両端に位置する開口部61の更に外側にも用紙吸引のために吸引孔63が設けられている。
また、空吐出受入れ形状部64は、空吐出用開口部61に対向する部分のみがその他の形状部分に対して突出しており、空吐出受入れ形状部64の上端部64aが撓み防止部材45の裏面に密着した状態で設けられている。
この空吐出受け46は、空吐出受入れ形状部64の上端部64a以外の領域は、吸引孔63からの空気流を妨げないように、撓み防止部材45の裏面から所定の間隔で離れた形状となる箱形状としている。
そして、空吐出受入れ形状部64に対向する面は受け入れた空吐出滴を受ける空吐出受け板66とし、この空吐出受け板66は、所定の傾斜角度θで傾斜させて配置している。
そして、空吐出受け46の用紙搬送方向と直交する方向の一端部側には、傾斜配置された空吐出受け板66の下端側に繋がる排出口67がもうけられ、排出口67は廃液チューブ68を介して廃液タンク69につながっている。
さらに、空吐出受け46の用紙搬送方向と直交する方向の両端部側には空吐出受け吸引用穴71が設けられ、エアー吸引チューブ72を介して吸引手段である吸引ユニット73に接続されている。吸引ユニット73はフィルタと吸引ポンプなどで構成されている。
なお、空吐出受けユニット48の下側に吸引ファン44を一体的に設けている。
次に、撓み防止部材45の空吐出用開口部61について図5及び図6を参照して説明する。図5は同開口部部分の平面説明図、図6は同じく開口部分の図2のA−A線に沿う方向の断面説明図である。
ここで、撓み防止部材45の空吐出用開口部61は、用紙搬送方向の幅D1がヘッド101の幅D2より短く、用紙搬送方向と直交する方向の長さL1がヘッド101の長さL2よりも長く形成している。
このように構成した本実施形態においては、ヘッド101に対向する撓み防止部材45の空吐出用開口部61は、用紙搬送方向と直交する方向の長さL1がヘッド101の長さL2よりも長く形成されているので、図6に示すように、ヘッド101の用紙搬送方向と直交する方向の端部よりも外側まで開口している。また、搬送ベルト43の空吐出用開口部を兼ねる吸引孔43aも、図6に示すように、ヘッド101の用紙搬送方向と直交する方向の端部よりも外側まで開口している。
これにより、空吐出受け46内をエアー吸引ユニット73で吸引するときに、空吐出受け46内部へのエアーは、図6に矢印で示すように、撓み防止部材45の開口部61上部から下部へ流れやすく流速が低下するため、撓み防止部材45の開口部61端部(用紙搬送方向と直交する方向)での気流吹き上がりが抑制される。また、撓み防止部材45の開口部61の端部からノズル102が遠ざけられることによって乱流影響が低下する。
したがって、ヘッド101のノズル102下での気流の吹き上がりによって生じる空吐出滴にミストが開口部61から吹き上がって、ノズル面や搬送ベルト43に付着することが防止され、画像品質の低下を抑制することができる。
ここで、比較例として、図7に示すように、撓み防止部材45の開口部611の用紙搬送方向と直交する方向の長さL3がヘッド101の長さL2よりも短い形成されている場合について説明する。
この比較例では、空吐出受け46内をエアー吸引ユニット73で吸引するとき、用紙搬送方向と直交する方向のヘッド101の端部ではヘッド101と搬送ベルト43間の狭いギャップを通って、矢印で示すように空吐出受け46にエアーが吸引される結果、吸引されるエアーによって生じる気流の流速が速くなり、空吐出受け46の入り口では渦流が発生し、開口部61から上方へ向かうエアーの吹き上がりが生じる。
このように、開口部61からのエアーの吹き上がりが生じると、空吐出受け46内に取り込まれた空吐出滴で生じるミストが吹き上がるエアーに載って開口部61から吹き上がり、搬送ベルト43やノズル面、撓み防止部材45に付着することになる。
なお、本実施形態では、空吐出受け46は、空吐出された廃液を廃液タンクに回収できるようにしているが、廃液回収できない構成の場合は、空吐出受け46の加圧及び圧解除機構を設けて、蓄積量が所定程度になった段階で空吐出受け46ないし空吐出受けユニット48を交換できるようにすればよい。
また、本実施形態では、搬送ベルトとしてエアー吸引で用紙を吸着するベルトの例で説明しているが、例えば、帯電ローラなどで搬送ベルトを帯電させて静電力で用紙を吸着するベルトを使用することもできる。この場合には、搬送ベルトには空吐出用の孔を形成すればよい。
次に、本発明の第2実施形態について図8及び図9を参照して説明する。図8は同実施形態の説明に供する搬送手段の平面説明図、図9は同じく図8のB−B線に沿う断面説明図である。
本実施形態は、搬送手段として、搬送コロとローラによって用紙の搬送を行うようにした例である。
ヘッド101と用紙とのギャップを規制し、用紙を案内する撓み防止部材45に設けられた開口部61とヘッド101との関係は前記第1実施形態と同様である。
そして、ヘッド101(前記各記録ヘッド51に相当する部分)の搬送方向上流には、搬送ローラ91と拍車コロ92とが対向配置されている。用紙搬送方向と直交する方向に所定間隔で配置される拍車コロ92は共通の回転軸93に固定され、回転軸は図示しない共通ベース部材にて支持されている。拍車コロ92の鉛直下方では、撓み防止部材45には搬送ローラ用開口部94が設けられて、搬送ローラ91が配置される。
搬送ローラ91は用紙搬送方向と直交する方向で複数個配置され、図示しない軸に固定されたプーリ、タイミングベルトなどを介して駆動モータで回転される。
このように構成した本実施形態においても、撓み防止部材45に設けられた開口部61とヘッド101との関係は前記第1実施形態と同様であるので、同実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
ここで、気流シミュレーションを行った結果について図10以降も参照して説明する。
まず、解析モデルの部品構成は、図10及び図11に示すように、空吐出受け46を「回収容器」とし、撓み防止部材45を「面板」とし、面板に開口部61となるインク回収穴1〜5を設けている。また、回収容器の寸法は図12に示すように規定した。
また、境界条件と測定面は図13に示すように、圧力設定面は図14に示すようにそれぞれ設定した。
まず、インク回収穴(開口部61)の幅について解析を行ったところ、インク回収穴の幅を6mmにしたときには、図15(色の濃い部分)及び図16に示すように、面板上方への吹き上がりが確認された。
これに対し、インク回収穴の幅を2mmにしたときには、図17(色の濃い部分)及び図18に示すように、インク回収穴3の部分で若干の面板上方への吹き上がりが確認されたものの、全体的に吹き上がりが低減することが確認された。
そこで、吸引量を増加させて、インク回収穴3での最大流速Z成分(吹き上がり)が確実にマイナスになるように設定して解析を行ったところ、図19及び図20に示すように、両端部のインク回収穴1、5で吹き上がりが確認された。
この点について前記第1実施形態の構成で検討すると、図21に示すように、空吐出受け46の両端部から吸引を行うことによって、空吐出受け46内では同図に示すような気流500が生じている。
ここで、開口部61の並びを図21に示すように開口部61a(インク回収穴1)〜61e(インク回収穴5)としたとき、図22及び図23に示すように、開口部61e、61aの部分では、ヘッド101のノズル面と撓み防止部材45(面板)とのギャップにて、平面方向(ノズル面に沿う方向)への気流が速くなっていることで、開口部61の端部領域501、502で気流渦が発生し、吹き上がる気流500aが発生している。
そこで、インク回収穴の長さをヘッドの端面よりも1mm延長した大きさにしたところ、図24に示すように吹き上がりが生じなくなることが確認された。
ただし、インク回収穴の長さをヘッドの端面よりも2mm延長した大きさにした場合、及び同じく6mm延長した大きさにした場合には、図25及び図26に示すように吹き上がりが生じる場合があることが確認された。
したがって、インク回収穴の長さ(開口部61の長さL1)はヘッドの端面よりも1mm程度延長した大きさ(平面で見てヘッド101の両端面からそれぞれ2mm以下出ている大きさ)の程度にすることが好ましい。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
P 用紙(被記録媒体)
4 搬送ユニット
5 画像形成ユニット
43 搬送ベルト
44 吸引ファン
45 撓み防止部材
46 空吐出受け
51、51Y、51M、51C、51K 記録ヘッド
61 空吐出用開口部
91 搬送ローラ
101 ヘッド
102 ノズル

Claims (2)

  1. 被記録媒体を吸着して搬送する搬送手段と、
    液滴を吐出する複数のヘッドを前記被記録媒体の搬送方向と直交する方向に配列した記録ヘッドと、を備え、
    前記ヘッドと対向する位置には、前記ヘッドと前記被記録媒体とのギャップを規制する撓み防止部材を有し、
    前記撓み防止部材には、前記ヘッドに対向する位置に開口部が設けられ、
    前記撓み防止手段の前記記録ヘッドと反対側には、前記ヘッドから前記開口部に向けて吐出された画像形成に寄与しない空吐出滴を受ける空吐出受けを有し、
    前記空吐出受けには内部を吸引する吸引手段が接続され、
    前記撓み防止部材の前記開口部は、前記被記録媒体搬送方向の幅が前記ヘッドの幅より短く、前記被記録媒体搬送方向と直交する方向の長さが前記ヘッドの長さよりも長い
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記被記録媒体を搬送する搬送ベルトを有し、
    前記搬送ベルトには複数のエアー吸引用の吸引孔が設けられ、
    前記吸引孔は前記空吐出滴が通過する孔を兼ねている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP2012056192A 2012-03-13 2012-03-13 画像形成装置 Pending JP2013188927A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022071292A1 (ja) * 2020-10-02 2022-04-07 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置
WO2022215552A1 (ja) * 2021-04-07 2022-10-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置

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