JP6123757B2 - 自動車のペダルストロークセンサ取付け構造 - Google Patents

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Description

この発明は自動車のペダルストロークセンサ取付け構造に関し、詳しくは、運転席の前方にペダルがペダル回転軸を介して前後揺動可能に配設され、上記ペダル回転軸とオフセットしてストロークセンサが配設され、上記ペダルとストロークセンサとを連結するリンク機構を備えたような自動車のペダルストロークセンサ取付け構造に関する。
一般に、ペダルの揺動ストロークを検出するための検出子を有するペダルストロークセンサが上記ペダルに設けられる場合がある。
この場合、上記ストロークセンサをペダル回転軸と同軸に取付ける構造があるが、このようにストロークセンサをペダル回転軸と同軸に取付けると、ペダルを前後揺動可能に支持するペダルブラケットをボルト、ナット等の取付け部材を用いて車体に取付ける部分と、上記ストロークセンサとが車両前後方向にオーバラップして、ストロークセンサの取付けが困難となることが懸念されるので、ペダルの車体取付け部への工具の差込み性を考慮して、車体取付け部の組付け作業スペースとペダル回転軸を干渉しないように設計する必要があり、設計の自由度が低いうえ、ブレーキペダルとアクセルペダルとを車幅方向に隣接させる際には、ストロークセンサの配置が困難となる問題点があった。
このような問題点を解決するため、従来、ペダル回転軸とストロークセンサとをオフセットして配置し、両者をリンク機構で連結した構造が既に発明されている。つまり、ストロークセンサをペダル回転軸に対して上方または前方にオフセット配置し、ペダル回転軸とストロークセンサとをリンク機構で連結したものである。
しかしながら、この場合には、ペダルストロークとセンサのストロークとが同期しない場合がある。すなわち、ペダルストローク角度とセンサ角度との間にずれが発生する問題点があり、同軸用のストロークセンサと制御プログラムをそのまま用いることができなくなるので改善の余地があった。
ところで、特許文献1には、車両衝突時にペダルをペダルブラケットから離脱させる離脱機構を備えたものにおいて、ペダル回転軸と同軸にストロークセンサを配置した構成が開示されている。
この特許文献1に開示された従来構造においては、ストロークセンサの配設位置が限定されるうえ、ペダルおよびストロークセンサの組付け性が悪く、上述同様に設計の自由度が低い問題点があった。
また、特許文献2には、ペダル回転軸の上方にオフセットした位置にストロークセンサを設け、ペダル回転軸とストロークセンサ入力軸とを、リンクアーム、リンク杆、センサアームで連結したものが開示されている。
しかしながら、この特許文献2に開示された従来構造においては、上述のリンクアーム、リンク杆、センサアームがそれぞれ軸で連結されているため、ペダル振れ角に対するセンサ振れ角が非線形となり非同期の程度が大きいうえ、ストロークセンサが平面視コの字のペダルブラケット内に位置している関係上、該ストロークセンサのサービス性が悪いという問題点があった。
さらに、特許文献3には、ペダル回転軸から前方に延びた腕部と、ストロークセンサから後方に延びた回転子とを連結する際、腕部の自由端にピンを設ける一方で、回転子にはU字溝を形成した構成が開示されている。
しかしながら、この特許文献3に開示された従来構造においては、ストロークセンサが平面視コの字状のペダルブラケットの内部に配置されている関係上、該ストロークセンサのサービス性が悪い問題点があった。加えて、ペダルが踏込まれていない状態下において、センサ側の回転子とペダル側の腕部とが、ペダル回転軸とセンサ回転中心とを通る線に沿って直線的に設定されているので、ペダルストロークとストロークセンサ回転の非同期の程度、いわゆる両者のずれが大となる問題点があった。
特開2013−32115号公報 特開2011−2885号公報 特開平9−164925号公報
そこで、この発明は、ペダルとストロークセンサとをリンク機構で連結することによるストロークセンサのオフセット配置の自由度向上と、ペダルとストロークセンサの同期率向上とを両立させることができる自動車のペダルストロークセンサ取付け構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のペダルストロークセンサ取付け構造は、運転席の前方にペダルがペダル回転軸を介して前後揺動可能に配設され、上記ペダル回転軸とオフセットしてストロークセンサが配設され、上記ペダルとストロークセンサとを連結するリンク機構を備えた自動車のペダルストロークセンサ取付け構造であって、上記リンク機構は、上記ストロークセンサと同軸のリンクアーム回転軸を有し、該ストロークセンサと同期回転するよう連動されたリンクアームを備え、該リンクアームの自由端にペダルの係合部と直交する方向にスライド可能に連結される被係合部が設けられ、上記リンクアーム回転軸と上記係合部との間の距離は、上記ペダル回転軸と係合部との間の距離に対して短く設定されたものである。
上記構成によれば、リンクアーム回転軸と係合部との間の距離が、ペダル回転軸と係合部との間の距離よりも短いため、ペダルストロークに対しリンクアームが追従して、その回転が増加する作用により、ペダルストロークが増すにつれてリンクアーム回転軸とペダル側の係合部との距離が長くなる幾何学特性により、リンクアームの回転の増加量が減少する作用が相殺されることで、リンクアームと同期回転するストロークセンサとペダルの回転との同期率が向上する。
さらに、同期式のストロークセンサをペダル回転軸に対してオフセット配置することができ、設計自由度が向上する。要するに、ストロークセンサのオフセット配置の自由度向上と、ペダルとストロークセンサの同期率向上とを両立させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記係合部の位置は、上記ペダルが踏込まれていない状態で、上記ペダル回転軸とリンクアーム回転軸とを通る線よりも踏込みによる回転方向に対し、ペダルストロークの半分以下の範囲で手前側に設定されたものである。
上記構成によれば、リンクアーム回転軸と係合部との間の距離が、ペダル回転軸と係合部との間の距離よりも短いことによるペダルストロークに対してリンクアームの回転が増加される作用が大きく、ペダルストロークが増すにつれてリンクアーム回転軸とペダル側の係合部との距離が長くなる幾何学特性により、リンクアームの回転の増加量が減少する作用が小さい領域を幅広く利用することで、同期率向上と増加率向上とを両立することができる。
また、係合部を手前側に設定する位置がペダルストロークよりも短い程、使用頻度の高い踏込み初期の回転検出精度を優先的に向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記係合部の位置は、ペダルストロークの35〜45%の範囲で手前側に設定されたものである。
上記構成によれば、ペダルストローク全体におけるストロークセンサの同期率と、踏込み初期の同期率とを高次元でバランスさせることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ペダル回転軸と上記係合部との間の距離に対する上記リンクアーム回転軸と上記係合部との間の距離の比率は、91.6〜99%に設定されたものである。
上記構成によれば、リンクアーム回転軸と係合部との間の距離の、ペダル回転軸と係合部との間の距離に対する比率を、91.6(つまり91強)〜99%に設定したので、ペダルストローク前半において、誤差を増加側に1%程度に抑え、最大ペダルストローク(例えば、約20°)においても、等長のもの(リンクアーム回転軸と係合部との間の距離が、ペダル回転軸と係合部との間の距離に等しいもの)よりも誤差を抑えることができる。
この発明の一実施態様においては、上記リンクアーム回転軸と上記係合部との間の距離が、上記リンクアーム回転軸とリンクアームがストロークセンサに連結されるセンサ連結部との間の距離、またはリンクアーム回転軸と該連結部周辺のストロークセンサの輪郭との間の距離よりも短いものである。
上記構成によれば、リンクアームがストロークセンサと別体であることを利用して、ストロークセンサの寸法に関係なく、リンクアーム回転軸と係合部との間の距離を短く設定し、増加率を高くすることができる。
この発明の一実施態様においては、上記ストロークセンサは軸直方向に嵌合するコネクタを有すると共に、該コネクタに対しリンクアームとのセンサ連結部の位置と回転範囲が所定範囲に設定されており、上記リンクアームは、リンクアーム回転軸に対する被係合部の向きとセンサ連結部の向きの成す角度が、上記ストロークセンサのコネクタを車両後方乃至下方に向けるべく所定角傾斜しているものである。
上記構成によれば、上述の角度設定によりストロークセンサのコネクタを車両後方乃至下方に向けるように構成したので、コネクタの差込み性とストロークセンサのオフセット配置とを両立することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ストロークセンサは軸直方向に嵌合するコネクタを有すると共に、該コネクタに対しリンクアームとのセンサ連結部の位置と回転範囲が所定範囲に設定されており、上記リンクアームは、リンクアーム回転軸に対する被係合部の向きとセンサ連結部の向きの成す角度が、上記ストロークセンサのコネクタをハーネスの幹線の方向へ向けるべく所定角傾斜しているものである。
上記構成によれば、上述の角度設定によりストロークセンサのコネクタをハーネスの幹線の方向へ向けるように構成したので、ハーネスの短縮とストロークセンサのオフセット配置とを両立することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ストロークセンサをペダルブラケットに取付けるセンサ取付けブラケットを設け、上記リンクアームは、該センサ取付けブラケットのペダル側に軸支され、上記ストロークセンサは、該センサ取付けブラケットのペダルと反対側に取付けられ、上記ストロークセンサに回動可能に軸支された検出端子がペダル反対側から上記リンクアームに係合されたものである。
上記構成によれば、センサ取付けブラケットに対するストロークセンサの着脱が容易で、該ストロークセンサの組付け自由度およびサービス性の向上を図ることができる。
この発明によれば、ペダルとストロークセンサとをリンク機構で連結することによるストロークセンサのオフセット配置の自由度向上と、ペダルとストロークセンサの同期率向上とを両立させることができる効果がある。
本発明の自動車のペダルストロークセンサ取付け構造を備えたペダル装置を車両後方から見た状態で示す正面図 ペダル装置を車両前方から見た状態で示す背面図 ペダル装置の左側面図 ペダル装置の右側面図 ペダル装置の平面図 ペダル装置の底面図 ペダルストロークセンサ取付け構造を示す左側面図 ペダルストロークセンサ取付け構造を示す右側面図 センサ取付けブラケット、リンクアーム、ストロークセンサの組付け構造を示す斜視図 センサ取付けブラケット、リンクアーム、ストロークセンサの分解斜視図 (a)はリンクアームとリンクアーム回転軸の構造を示す右側面図、(b)は図11の(a)を車両前方から見た状態で示す正面図 ペダルストローク角度とリンクアーム回転角との関連を示す説明図 ペダルストローク角度に対するセンサ角度の変化を示す特性図
ペダルとストロークセンサとをリンク機構で連結することによるストロークセンサのオフセット配置の自由度向上と、ペダルとストロークセンサの同期率向上とを両立させるという目的を、運転席の前方にペダルがペダル回転軸を介して前後揺動可能に配設され、上記ペダル回転軸とオフセットしてストロークセンサが配設され、上記ペダルとストロークセンサとを連結するリンク機構を備えた自動車のペダルストロークセンサ取付け構造において、上記リンク機構は、上記ストロークセンサと同軸のリンクアーム回転軸を有し、該ストロークセンサと同期回転するよう連動されたリンクアームを備え、該リンクアームの自由端にペダルの係合部と直交する方向にスライド可能に連結される被係合部が設けられ、上記リンクアーム回転軸と上記係合部との間の距離は、上記ペダル回転軸と係合部との間の距離に対して短く設定される比率が小さく設定されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のペダルストロークセンサ取付け構造を示し、図1は当該ペダルストロークセンサ取付け構造を備えたペダル装置を車両後方から見た状態で示す正面図、図2はペダル装置を車両前方から見た状態で示す背面図、図3はペダル装置の左側面図、図4はペダル装置の右側面図、図5はペダル装置の平面図、図6はペダル装置の底面図である。
また、以下の実施例においては、ペダル装置としてブレーキペダル装置を例示する。なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印LEは車幅方向の左方を示し、矢印RIは車幅方向の右方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
図1〜図6に示すように、運転席(ドライバーズシート)前方のダッシュロアパネルなどの車体にはペダル装置10が設けられている。
このペダル装置10は車体に取付けられたベースブラケット11および左右のペダルブラケット12,13と、該ペダルブラケット12,13にペダル回転軸20を介して支持された吊下げ式のブレーキペダル21とを備えている。
上述の左右のペダルブラケット12,13は車幅方向に離間配置されており、ベースブラケット11は左右のペダルブラケット12,13の前端下部を連結するように設けられている。
図2,図5に示すように、ベースブラケット11はブラケット本体11aの中央部に開口11bを有すると共に、開口11bの周縁部に複数の取付け部11cを形成したもので、上述の開口11bには、バルブオペレーティングロッドを含む制動倍力装置の後部が配設されるようになっている。
図3,図5,図6に示すように、左側のペダルブラケット12はベースブラケット11から上方かつ後方に延びるように形成されており、該ペダルブラケット12はブラケット本体12aの前部に車幅方向の左側に向けて屈曲形成された上部取付け片12bと下部取付け片12cとを一体形成すると共に、ブラケット本体12aの前後方向中間部には、上述のペダル回転軸20を脱落可能に支持するために、下方が開放された支持部を形成している。
図4,図5,図6に示すように、右側のペダルブラケット13はベースブラケット11から上方かつ後方に延びるように形成されており、該ペダルブラケット13はブラケット本体13aの前部上側に車幅方向の右側に向けて屈曲形成された上部取付け片13bと、前部下側に車幅方向の左側に向けて屈曲形成された下部取付け片13cとを一体形成すると共に、ブラケット本体13aの前後方向中間部には、上述のペダル回転軸20を脱落可能に支持するために、下方が開放された支持部13d(図7参照)を形成している。
図1,図3,図4に示すように、左右の各ペダルブラケット12,13のブラケット本体12a,13aの後端部相互間を連結する平面視コの字のブラケット連結部材14を設け、該ブラケット連結部材14で左右のペダルブラケット12,13の後部を車幅方向に連結することで、ペダル支持剛性の向上を図っている。
図3,図4に示すように、車両前突時にブレーキペダル21が乗員側へ後退するような衝突荷重が上述の車体(ダッシュロアパネル参照)に加わった時、ペダル回転軸20をその支持部13d(図7参照)から下方へ脱落させる脱落手段としての回動レバー15を備えている。
上述の回動レバー15は、図3,図4に示すように側面視で略T字状に形成され、かつ図1に示すように正面視で門形状に形成されている。
そして、回動レバー15の下端部15aはレバー軸16で枢支されており、回動レバー15の前端部15bは通常時(非衝突時)において当該回動レバー15の動きを規制すべくストッパ17で保持されている。
この回動レバー15は左右のペダルブラケット12,13間に配設されている。また、上述のレバー軸16は、ブラケット連結部材14の前方折曲げ部に形成された貫通孔16a(図7参照)を介して左右のペダルブラケット12,13間に横架されている。さらに、上述のストッパ17は左右の各ペダルブラケット12,13のブラケット本体12a,13aに開口形成された非円形(この実施例では瓢箪形)のストッパ支持孔部18,18の後部相互間に横架されている。
上述の脱落手段である回動レバー15は、ブレーキペダル21が乗員側へ後退するような衝突荷重が車体に入力された時、その後端部15cがインパネメンバ(詳しくは、インストルメントパネル・レインフォースメント)から前方に突出して設けられた当接部材(図示せず)に当接し、これにより衝撃力でストッパ17による回転レバー15前端部15bの規制が解除され、レバー軸16を支点として回動レバー15が下方回動することで、ペダル回転軸20をその支持部13d(図7参照)から下方へ脱落させるように構成したものである。
図1〜図6に示すように、上述のブレーキペダル21はペダル回転軸20を支点として前後方向に揺動可能に配設されている。
このブレーキペダル21は、2部材22,23を接合固定して内部中空形状で軽量高剛性に構成したペダルアーム24と、このペダルアーム24の下端後部に取付けられた踏面部25と、を備えている。図3,図4に示すように、上述のペダルアーム24の上下方向中間部には、バルブオペレーティングロッドの後端部を連結する連結孔26が形成されている。
図4,図5,図6に示すように、右側のペダルブラケット13に設けられて上述のブレーキペダル21の踏込みストロークを検出するストロークセンサ30を備えている。このストロークセンサ30は、図4に示すように、ペダル回転軸20よりも下方かつ後方にオフセットして配設されている。
図7はペダルストロークセンサ取付け構造を示す左側面図、図8はペダルストロークセンサ取付け構造を示す右側面図、図9はセンサ取付けブラケット、リンクアーム、ストロークセンサの取付け構造を示す斜視図、図10はセンサ取付けブラケット、リンクアーム、ストロークセンサの分解斜視図、図11の(a)はリンクアームとリンクアーム回転軸の構造を示す右側面図、図11の(b)は図11の(a)の構造を車両前方から見た状態で示す正面図である。
図9,図10に示すように、ストロークセンサ30はセンサハウジング31の内部にポテンショメータまたはホール素子を備えると共に、センサ軸32(図8参照)には検出端子33の回動中心部を取付けており、この検出端子33の自由端部(図示の下端部)には、リンク係合突部34を一体または一体的に車幅方向の左側に向けて突設形成している。また、ストロークセンサ30は軸直方向に嵌合するコネクタ35を有する。
図9,図10に示すように、ストロークセンサ30を右側のペダルブラケット13に取付けるセンサ取付けブラケット36を設け、図5,図6に示すように、該ストロークセンサ30をセンサ取付けブラケット36を介して右側のペダルブラケット13に取付けている。上述のセンサ取付けブラケット36は前片36aと後片36bとを備えている。
図7,図8に示すように、ブレーキペダル21とストロークセンサ30とを連結するリンク機構40を設けている。このリンク機構40は、ストロークセンサ30のセンサ軸32と同軸のリンクアーム回転軸41を有し、ストロークセンサ30と同期回転するよう連動された上下のリンクアーム42,43を備えている。
ここで、図9,図10に示すように、上側のリンクアーム42はリンクアーム回転軸41から上方に延びるように設けられており、下側のリンクアーム43はリンクアーム回転軸41から下方に延びるように設けられている。
また、図9,図10に示すように、各リンクアーム42,43は上述のセンサ取付けブラケット36のブレーキペダル21側(つまり車幅方向左側)に軸支されており、ストロークセンサ30は該センサ取付けブラケット36のブレーキペダル21と反対側(つまり車幅方向右側)に取付けられており、ストロークセンサ30に回動可能に設けられた検出端子33自由端のリンク係合突部34が、ブレーキペダル21と反対側(車幅方向右側)から下側のリンクアーム43のボス部43aに係合されている。
上述のリンク係合突部34を下側のリンクアーム43のボス部43aに係合することで、リンクアーム42,43がストロークセンサ30に連結されるセンサ連結部44を形成している。また、図11の(a)に示すように、このセンサ連結部44は上下方向に長い長孔形状部を備えている。
図4に示すように、ブレーキペダル21の動きを上側のリンクアーム42に伝達するために、当該ブレーキペダル21のペダルアーム24を形成する右側の部材23において、ペダル回転軸20の下方で、かつ、リンクアーム回転軸41の上方には、当該部材23から車幅方向右方に突出する係合部としての係合ピン19を取付けている。
図4,図7,図8に示すように、上側のリンクアーム42の自由端には、上述の係合ピン19の軸芯方向と直交する方向にスライド可能に連結される被係合部としての係合溝42aが設けられている。
上述の係合ピン19が上側のリンクアーム42の係合溝42aにスライド可能に係合されることで、ブレーキペダル21の踏込み時には、係合ピン19により上側のリンクアーム42がリンクアーム回転軸41を中心として回動し、リンクアーム回動軸41に一体的に設けられた下側のリンクアーム43は当該リンクアーム回転軸41を中心として回動するので、センサ連結部44およびリンク係合突部34を介してリンクアーム42,43の動きが検出端子33に伝達され、この検出端子33でセンサ軸32を回動することにより、ストロークセンサ30はブレーキペダル21の踏込みストロークを検出する。
しかも、図8に示すように、リンクアーム回転軸41の中心と係合ピン19の中心との間の距離L2は、ペダル回転軸20の中心と係合ピン19の中心との間の距離L1に対して短くなるよう設定されている。
上述の如く、リンクアーム回転軸41の中心と係合ピン19の中心との間の距離L2が、ペダル回転軸20の中心と係合ピン19の中心との間の距離L1よりも短く(L2<L1)、距離L1に対する距離L2の比率が1よりも小さく設定しており、ペダルストロークに対しリンクアーム42が追従して、その回転が増加(比率をraとする時、回転の増加は1/raとなる)する作用により、ペダルストロークが増すにつれてリンクアーム回転軸41とペダル21側の係合ピン19との距離が長くなる幾何学特性(図12参照)により、リンクアーム42の回転の増加量が減少する作用が相殺されることで(但し、比率L1:L2が1:1の場合にはリンクアーム42の回転の増加量が減少し、θ>Φとなる)、リンクアーム42と同期回転するストロークセンサ30とブレーキペダル21の回転との同期率を向上すべく構成したものである。
図3,図4,図8において実線はブレーキペダル21が踏込まれていないノーマル状態(非制動状態)を示し、図3,図4,図8において仮想線はブレーキペダル21が踏込まれた制動状態を示している。
そして、図8に示すように、係合ピン19の中心位置は、ブレーキペダル21が踏込まれていないノーマル状態で、ペダル回転軸20の中心とリンクアーム回転軸41の中心とを通る線Xよりも踏込みによる回転方向に対し、ペダルストロークの半分以下の範囲で手前側(図8の角度θ1参照)に設定されている。
上述の如く、リンクアーム回転軸41の中心と係合ピン19の中心との間の距離L2が、ペダル回転軸20の中心と係合ピン19の中心との間の距離L1よりも短い(L2<L1)ことによるペダルストロークに対してリンクアーム42の回転が増加される作用が大きく、ペダルストロークが増すにつれてリンクアーム回転軸41の中心とペダル側の係合ピン19の中心との距離が長くなる幾何学特性により、リンクアーム42の回転の増加量が減少する作用が小さい領域を幅広く利用して、同期率向上と増加率向上とを両立するように構成したものである。
また、係合ピン19を手前側(図8の角度θ1参照)に設定する位置がペダルストロークの半分以下で、当該ペダルストロークよりも短いので、使用頻度の高い踏込み初期の回転検出精度を優先的に向上させるように構成したものである。
ここで、上述の係合ピン19の中心位置は、ペダルストローク(最大ストロークは、例えば20°)の35〜45%の範囲、好ましくは40%にて手前側(図8の角度θ1参照)に設定されており、これによりペダルストローク全体におけるストロークセンサ30の同期率と、踏込み初期の同期率とを高次元でバランスさせるように構成している。
また、上記距離L2の距離L1に対する比率は、91.6(91強)〜99%に設定されており、ペダルストローク前半において、ペダルストローク角度θとリンクアーム角度Φ(図12参照)の誤差を増加側に1%程度に抑え、最大ペダルストローク(例えば、約20°)においても、等長のもの(L1:L2が1:1のもの)よりも誤差を抑えるように構成している。
上述の距離L2の距離L1に対する比率は、91.6〜99%の範囲内において、94.1(94強)〜99%の範囲が好ましい。比率=94.1〜99%とすることで、ペダルストローク前半においてペダルストローク角度θとリンクアーム角度Φ(図12参照)の誤差が増加側となり、また等長(L1:L2が1:1)のものの誤差に対し、誤差が全体的に小さく、かつ誤差を増加側にすることができる。
また、係合ピン19の中心位置を線Xに対して手前側(角度θ1参照)8°に配置した場合、距離L2の距離L1に対する比率は、91.6〜99%の範囲内において、94.1(94強)〜95.6%の範囲が好ましい。比率=94.1〜95.6%とすることで、ペダルストローク全体でストロークに対しセンサ回転量が1倍以上に増加(増幅)され、また等長(L2:L1が1:1)のものの誤差に対して、誤差をストローク全体で小さくすることができる。
なお、上述の距離L2の距離L1に対する比率は、少なくともペダルストローク前半において、ストロークセンサ30の分解能が1度に対して2以上になるように設定し、高精度でペダルストロークを検出するよう構成することが好ましい。また、上述の距離L2の距離L1に対する比率は、ペダルストローク範囲がストロークセンサ30の回転範囲と略等しくなるように設定(例えば、ストロークセンサ30の回転範囲が50〜60°とする時、ペダルストローク範囲をその50%となるように設定)し、ストロークセンサ30の回転範囲を有効利用して、ペダルストロークを最大の分解能で高精度に検出するよう構成することが好ましい。
さらに、図8に示すように、リンクアーム回転軸41の中心と係合ピン19の中心との間の距離L2が、リンクアーム回転軸41の中心と下側のリンクアーム43がストロークセンサ30の検出端子33に連結されるセンサ連結部44の中心との間の距離L3よりも短く設定している(L2<L3)。
L2<L3に設定することで、リンクアーム42,43がストロークセンサ30と別体であることを利用して、該ストロークセンサ30の寸法に関係なく、リンクアーム回転軸41の中心と係合ピン19の中心との間の距離L2を短く設定して、増加率を高くするように構成したものである。
なお、リンクアーム回転軸41の中心と係合ピン19の中心との間の距離L2を、リンクアーム回転軸41の中心とセンサ連結部44の中心との間の距離L3よりも短く設定する構成(L2<L3)に代えて、リンクアーム回転軸41の中心と係合ピン19の中心との間の距離L2を、リンクアーム回転軸41の中心とセンサ連結部44周辺のストロークセンサ30の輪郭との間の距離よりも短く設定してもよい。
ところで、図9,図10で示したように、ストロークセンサ30は上述のコネクタ35を有しており、このコネクタ35に対して下側のリンクアーム43とのセンサ連結部44の位置と回転範囲αが所定範囲に設定されており、リンクアーム42,43は、リンクアーム回転軸41中心に対する係合溝42aの向きとセンサ連結部44の向きの成す角度β(図11の(a)参照)が、上述のストロークセンサ30のコネクタ35を車両後方乃至下方に向けるよう所定角傾斜している。
すなわち、上述の角度βの設定によりストロークセンサ30のコネクタ35を、車両後方乃至下方に向けるように成して、コネクタ35の差込み性とストロークセンサ30の下方へのオフセット配置とを両立すべく構成したものである。
さらに、リンクアーム42,43は、リンクアーム回転軸41中心に対する係合溝42aの向きとセンサ連結部44の向きの成す角度β(図11の(a)参照)が、ストロークセンサ30のコネクタ35をハーネスの幹線の方向へ向けるべく所定角傾斜させて、ハーネスの短縮とストロークセンサ30の下方へのオフセット配置とを両立させるように構成している。
一方で、上述のリンクアーム42,43のうち上側のリンクアーム42の係合溝42aは、図7に示すように、ブレーキペダル21側に設けられた係合ピン19に対して下方から上下スライド可能に係合しており、この係合溝42aは、ブレーキペダル21が脱落可能となるように上述の係合ピン19の下方変位を許容する長さに形成されている。
つまり、図7に示すように、上述のペダル回転軸20がペダルブラケット12,13の支持部13dから完全に外れるペダル回転軸脱落ストロークをST1とする時、係合溝42aに係合された係合ピンの底部と係合溝42aの溝底部までのストロークST2は、脱落ストロークST1と等しいか、それ以上(ST2≧ST1)に設定されており、車両衝突時における円滑なブレーキペダル21の脱落を図るように構成している。
また、図9に示すように、リンクアーム42,43はストロークセンサ30に対して車幅方向左側にオフセットして配設されており、図1に示すように、ストロークセンサ30はペダル回転軸20の車幅方向右側の端部に対して車幅方向右側に離間して配置されており、図7に示すように、係合溝42aは側面視でストロークセンサ30と重なる位置まで下方に延設形成されており、車両衝突時において脱落手段としての回動レバー15によりブレーキペダル21が脱落する時、ブレーキペダル21、特に、そのペダル回転軸20がストロークセンサ30と干渉しないように構成している。
換言すれば、リンクアーム42の係合溝42aの溝深さ、並びに、リンクアーム42のストロークセンサ30に対するオフセット構造、ストロークセンサ30のペダル回転軸20端部に対するオフセット構造により、リンクアーム42およびストロークセンサ30がブレーキペダル21(特に、ペダル回転軸20)の脱落を阻害しないように構成したものである。
さらに、図7に仮想線で示すように、リンクアーム42はブレーキペダル21が踏込まれた状態において、上述の係合溝42aがペダル回転軸20に対して傾き、当該リンクアーム42が前側下方へ回動可能に形成されており、ブレーキペダル21の踏込み時のリンクアーム42の下方回動によってもブレーキペダル21の脱落を許容し、車両衝突時におけるより一層円滑なブレーキペダル21の脱落を達成するように構成している。
加えて、上記ペダルはブレーキペダル21であって、リンクアーム42の係合溝42aが前側下方に傾く方向が当該ブレーキペダル21の踏込み方向である。これにより、ブレーキペダル21が脱落すると、ブレーキペダルストロークの異常増加がストロークセンサ30により検出され、ブレーキペダル21が脱落したことを判別できるように構成している。
図13は横軸にセンサ角度をとり、縦軸にペダルストローク角度をとって、図8で示した距離L1と距離L2とのリンク比(L1:L2)、並びに、図8で示した線X(ペダルが踏込まれていない状態で、ペダル回転軸20の中心とリンクアーム回転軸41の中心とを通る線)に対する角度θ(リンクセット角)をそれぞれ異ならせてストロークセンサ特性を実測した特性図である。
特性(a)は、リンクセット角θ1を0°とし、リンク比L1:L2を1:1(等長)にした特性である。
特性(b)は、リンクセット角θ1を0°とし、リンク比L1:L2を32:31(つまり1:0.96875)にした特性である。
特性(c)は、リンクセット角θ1を8°とし、リンク比L1:L2を1:1(等長)にした特性である。
特性(d)は、リンクセット角θ1を8°とし、リンク比L1:L2を32:31(つまり1:0.96875)にした特性である。
特性(e)は、リンクセット角θ1を0°とし、リンク比L1:L2を2:1(つまり1:0.5)にした特性である。
特性(f)は、リンクセット角θ1を8°とし、リンク比L1:L2を2:1(つまり1:0.5)にした特性である。
ここに、特性(b)(d)(e)(f)が実施例の特性であり、特性(a)(c)が比較例の特性である。但し、特性(e)(f)は距離L2の距離L1に対する比率が過小であるため、ブレーキペダル21の踏込み初期の制度は高いものの踏込み後期の制度が低くなることが判明した。
また、特性(b)(d)は、比較例(a)(c)に対して良好なストロークセンサ特性を示すことが判明し、特に、特性(d)が理想線図に最も近似したベストモードとなることが判明した。
このように、上記実施例の自動車のペダルストロークセンサ取付け構造は、運転席の前方にペダル(ブレーキペダル21参照)がペダル回転軸20を介して前後揺動可能に配設され、上記ペダル回転軸20とオフセットしてストロークセンサ30が配設され、上記ペダル21とストロークセンサ30とを連結するリンク機構40を備えた自動車のペダルストロークセンサ取付け構造であって、上記リンク機構40は、上記ストロークセンサ30と同軸のリンクアーム回転軸41を有し、該ストロークセンサ30と同期回転するよう連動されたリンクアーム42,43を備え、該リンクアーム42の自由端にペダル21の係合部(係合ピン19参照)と直交する方向にスライド可能に連結される被係合部(係合溝42a)が設けられ、上記リンクアーム回転軸41と上記係合部(係合ピン19参照)との間の距離L2は、上記ペダル回転軸20と係合部(係合ピン19参照)との間の距離L1に対して短く設定されたものである(図4,図8参照)。
この構成によれば、リンクアーム回転軸41と係合部(係合ピン19)との間の距離L2が、ペダル回転軸20と係合部(係合ピン19)との間の距離L1よりも短いため(L2<L1)、ペダルストロークに対し、リンクアーム42,43が追従して、その回転が増加する作用により、ペダルストロークが増すにつれてリンクアーム回転軸41とペダル側の係合部(係合ピン19)との距離L2が長くなる幾何学特性(図12参照)により、リンクアーム42,43の回転の増加量が減少する作用が相殺されることで、リンクアーム42,43と同期回転するストロークセンサ30とペダル21の回転との同期率が向上する。
さらに、同期式のストロークセンサ30をペダル回転軸20に対してオフセット配置することができ、設計自由度が向上する。要するに、ストロークセンサ30のオフセット配置の自由度向上と、ペダル21とストロークセンサ30の同期率向上とを両立させることができる。
この発明の一実施形態においては、上記係合部(係合ピン19)の位置は、上記ペダル21が踏込まれていない状態で、上記ペダル回転軸20とリンクアーム回転軸41とを通る線Xよりも踏込みによる回転方向に対し、ペダルストロークの半分以下の範囲で手前側(リンクセット角θ1参照)に設定されたものである(図8参照)。
この構成によれば、リンクアーム回転軸41と係合部(係合ピン19)との間の距離L1が、ペダル回転軸20と係合部(係合ピン19)との間の距離L1よりも短い(L2<L1)ことによるペダルストロークに対してリンクアーム42,43の回転が増加される作用が大きく、ペダルストロークが増すにつれてリンクアーム回転軸41とペダル側の係合部(係合ピン19)との距離が長くなる幾何学特性(図12参照)により、リンクアーム42,43の回転の増加量が減少する作用が小さい領域を幅広く利用することで、同期率向上と増加率向上とを両立することができる。
また、係合部(係合ピン19)を手前側(リンクセット角θ1参照)に設定する位置がペダルストロークよりも短い程、使用頻度の高い踏込み初期の回転検出精度を優先的に向上させることができる。
この発明の一実施形態においては、上記係合部(係合ピン19)の位置は、ペダルストロークの35〜45%の範囲で手前側に設定されたものである(図8参照)。
この構成によれば、ペダルストローク全体におけるストロークセンサ30の同期率と、踏込み初期の同期率とを高次元でバランスさせることができる。
この発明の一実施形態においては、上記比率は、91.6〜99%に設定されたものである(図8参照)。
この構成によれば、リンクアーム回転軸41と係合部(係合ピン19)との間の距離L2の、ペダル回転軸20と係合部(係合ピン19)との間の距離L1に対する比率を、91.6(つまり91強)〜99%に設定したので、ペダルストローク前半において、誤差を増加側に1%程度に抑え、最大ペダルストローク(例えば、約20°)においても、等長のもの(リンクアーム回転軸41と係合ピン19との間の距離L2が、ペダル回転軸20と係合ピン19との間の距離L1に等しいもの)よりも誤差を抑えることができる。
この発明の一実施形態においては、上記リンクアーム回転軸41と上記係合部(係合ピン19)との間の距離L2が、上記リンクアーム回転軸41とリンクアーム43がストロークセンサ30に連結されるセンサ連結部44との間の距離L3、またはリンクアーム回転軸41と該連結部44周辺のストロークセンサ30の輪郭との間の距離よりも短い(L2<L3)ものである(図8参照)。
この構成によれば、リンクアーム42,43がストロークセンサ30と別体であることを利用して、ストロークセンサ30の寸法に関係なく、リンクアーム回転軸41と係合部(係合ピン19)との間の距離L2を短く設定し、増加率を高くすることができる。
この発明の一実施形態においては、上記ストロークセンサ30は軸直方向に嵌合するコネクタ35を有すると共に、該コネクタ35に対しリンクアーム43とのセンサ連結部44の位置と回転範囲αが所定範囲に設定されており、上記リンクアーム42,43は、リンクアーム回転軸41に対する被係合部(係合溝42a)の向きとセンサ連結部44の向きの成す角度βが、上記ストロークセンサ30のコネクタ35を車両後方乃至下方に向けるべく所定角傾斜しているものである(図9,図11の(a)参照)。
この構成によれば、上述の角度設定によりストロークセンサ30のコネクタ35を車両後方乃至下方に向けるように構成したので、コネクタ35の差込み性とストロークセンサ30のオフセット配置とを両立することができる。
この発明の一実施形態においては、上記ストロークセンサ30は軸直方向に嵌合するコネクタ35を有すると共に、該コネクタ35に対しリンクアーム43とのセンサ連結部44の位置と回転範囲αが所定範囲に設定されており、上記リンクアーム42,43は、リンクアーム回転軸41に対する被係合部(係合溝42a)の向きとセンサ連結部44の向きの成す角度βが、上記ストロークセンサ30のコネクタ35をハーネスの幹線の方向へ向けるべく所定角傾斜しているものである(図9,図11の(a)参照)。
この構成によれば、上述の角度設定によりストロークセンサ30のコネクタ35をハーネスの幹線の方向へ向けるように構成したので、ハーネスの短縮とストロークセンサ30のオフセット配置とを両立することができる。
この発明の一実施形態においては、上記ストロークセンサ30をペダルブラケット13に取付けるセンサ取付けブラケット36を設け、上記リンクアーム42,43は、該センサ取付けブラケット36のペダル側に軸支され、上記ストロークセンサ30は、該センサ取付けブラケット36のペダル21と反対側に取付けられ、上記ストロークセンサ30に回動可能に軸支された検出端子33(特に、そのリンク係合突部34参照)がペダル反対側から上記リンクアーム43に係合されたものである(図6,図9,図10参照)。
この構成によれば、センサ取付けブラケット36に対するストロークセンサ30の着脱が容易で、該ストロークセンサ30の組付け自由度およびサービス性の向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のペダルは、実施例のブレーキペダル21に対応し、
以下同様に、
係合部は、係合ピン19に対応し、
被係合部は、係合溝42aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記ペダルはブレーキペダル21に代えて、アクセルペダルであってもよく、係合部と被係合部の組合せは、係合ピンと長孔との組合せであってもよい。
以上説明したように、本発明は、運転席の前方にペダルがペダル回転軸を介して前後揺動可能に配設され、上記ペダル回転軸とオフセットしてストロークセンサが配設され、上記ペダルとストロークセンサとを連結するリンク機構を備えた自動車のペダルストロークセンサ取付け構造について有用である。
13…ペダルブラケット
19…係合ピン(係合部)
20…ペダル回転軸
21…ブレーキペダル(ペダル)
30…ストロークセンサ
35…コネクタ
36…センサ取付けブラケット
40…リンク機構
41…リンクアーム回転軸
42,43…リンクアーム
42a…係合溝(被係合部)
44…センサ連結部

Claims (8)

  1. 運転席の前方にペダルがペダル回転軸を介して前後揺動可能に配設され、
    上記ペダル回転軸とオフセットしてストロークセンサが配設され、
    上記ペダルとストロークセンサとを連結するリンク機構を備えた自動車のペダルストロークセンサ取付け構造であって、
    上記リンク機構は、上記ストロークセンサと同軸のリンクアーム回転軸を有し、該ストロークセンサと同期回転するよう連動されたリンクアームを備え、
    該リンクアームの自由端にペダルの係合部と直交する方向にスライド可能に連結される被係合部が設けられ、
    上記リンクアーム回転軸と上記係合部との間の距離は、上記ペダル回転軸と係合部との間の距離に対して短く設定された
    自動車のペダルストロークセンサ取付け構造。
  2. 上記係合部の位置は、上記ペダルが踏込まれていない状態で、上記ペダル回転軸とリンクアーム回転軸とを通る線よりも踏込みによる回転方向に対し、ペダルストロークの半分以下の範囲で手前側に設定された
    請求項1記載の自動車のペダルストロークセンサ取付け構造。
  3. 上記係合部の位置は、ペダルストロークの35〜45%の範囲で手前側に設定された
    請求項2記載の自動車のペダルストロークセンサ取付け構造。
  4. 上記ペダル回転軸と上記係合部との間の距離に対する上記リンクアーム回転軸と上記係合部との間の距離の比率は、91.6〜99%に設定された
    請求項1〜3の何れか1項に記載の自動車のペダルストロークセンサ取付け構造。
  5. 上記リンクアーム回転軸と上記係合部との間の距離が、上記リンクアーム回転軸とリンクアームがストロークセンサに連結されるセンサ連結部との間の距離、またはリンクアーム回転軸と該連結部周辺のストロークセンサの輪郭との間の距離よりも短い
    請求項1〜4の何れか1項に記載の自動車のペダルストロークセンサ取付け構造。
  6. 上記ストロークセンサは軸直方向に嵌合するコネクタを有すると共に、
    該コネクタに対しリンクアームとのセンサ連結部の位置と回転範囲が所定範囲に設定されており、
    上記リンクアームは、リンクアーム回転軸に対する被係合部の向きとセンサ連結部の向きの成す角度が、
    上記ストロークセンサのコネクタを車両後方乃至下方に向けるべく所定角傾斜している
    請求項1〜5の何れか1項に記載の自動車のペダルストロークセンサ取付け構造。
  7. 上記ストロークセンサは軸直方向に嵌合するコネクタを有すると共に、
    該コネクタに対しリンクアームとのセンサ連結部の位置と回転範囲が所定範囲に設定されており、
    上記リンクアームは、リンクアーム回転軸に対する被係合部の向きとセンサ連結部の向きの成す角度が、
    上記ストロークセンサのコネクタをハーネスの幹線の方向へ向けるべく所定角傾斜している
    請求項1〜5の何れか1項に記載の自動車のペダルストロークセンサ取付け構造。
  8. 上記ストロークセンサをペダルブラケットに取付けるセンサ取付けブラケットを設け、
    上記リンクアームは、該センサ取付けブラケットのペダル側に軸支され、
    上記ストロークセンサは、該センサ取付けブラケットのペダルと反対側に取付けられ、
    上記ストロークセンサに回動可能に軸支された検出端子がペダル反対側から上記リンクアームに係合された
    請求項1〜7の何れか1項に記載の自動車のペダルストロークセンサ取付け構造。
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