JP6122393B2 - 浸漬ノズル - Google Patents

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Description

本発明は、溶鋼の連続鋳造において、タンディッシュ設備から鋳型モールドへ溶鋼を注入する際に用いる浸漬ノズルに関する。
浸漬ノズルにおいては、溶鋼による損耗、溶鋼中の介在物、例えば非金属であるアルミナ粒子の付着と堆積による内孔閉塞に起因する耐用限界、割れや折損などが理由となる交換のために、鋼の連続鋳造作業を中断又は終了しなくてはならない。しかし操業効率向上の要求から長時間注入を実現する方法として、鋼の連続鋳造作業を中断することなく浸漬ノズルを新しい浸漬ノズルに交換する装置が導入されている(例えば特許文献1、2)。
このような浸漬ノズル交換装置に適用される浸漬ノズルの基本的な構造は、溶鋼通過経路である内孔を鉛直方向に有する筒状のノズル本体部と、このノズル本体部を重力に対して支え上方向に押し上げて上方の部材と接触させるために浸漬ノズル交換装置の支持具で下方から支持される、水平方向に断面積を拡大させたフランジ部との2つに大別でき、断面積が拡大する境界部分を首部と呼ぶ。
首部は構造上の応力集中点であり、熱的応力と機械的応力が作用することで亀裂を生じ得ることが知られている。首部の亀裂は浸漬ノズルの耐用寿命と鋼の品質にとって問題となる。浸漬ノズルの内孔に溶鋼が流れることで内孔空間の圧力レベルが負圧に傾く結果、首部の亀裂から空気を吸い込み、耐火物を構成する炭素成分を酸化させる結果として漏鋼を引き起こす可能性があり、また鋼を酸素で汚染する可能性がある。
そこで従来より、首部の亀裂発生の抑制を課題として様々な提案がなされている(例えば特許文献3〜6)。これらの従来技術では、浸漬ノズルの構造・形状面からの対策、あるいはノズル本体部とフランジ部とを別材質で構成するなどの対策が講じられているが、いずれも首部の亀裂発生を十分に防ぐことはできない。何故ならノズル本体部において上向きに断面積が拡大する部位、すなわち首部と呼び得る形状が存在している限り、熱的・機械的応力が強く作用すれば亀裂が入り得る構造と言えるからである。
特許第2793039号公報 特公平4−50100号公報 特開2000−343208号公報 特開2001−30047号公報 特開2008−178899号公報 特許第3523089号公報
本発明が解決しようとする課題は、浸漬ノズル交換装置に適用される浸漬ノズルにおいて、首部の亀裂発生を防止することにある。
上記課題の解決にあたり本発明者らは、首部に亀裂を発生させる原因となる応力は熱的応力と機械的応力の2つに分類できる単純な事実に着目した。すなわち熱的応力が集中する理由は、首部と呼び得る断面積の変化があることが原因であり、同じく機械的応力が集中する理由も、首部と呼び得る断面積の変化があることが原因である。つまりノズル本体部に首部と呼び得る断面積の変化がない形状こそが、首部亀裂に対する対策形状にふさわしいことを見出した。例えば直円筒形状のような断面積変化のない形状である。
具体的には本発明の一観点によれば、次の構成を有する浸漬ノズルが提供される。
「耐火物からなり鉛直方向に内孔を有するノズル本体部と、このノズル本体部の上端部外周を囲繞して水平方向に突出するように前記上端部外周に直接接合又は接着剤を介して接合された平板状の耐火物からなるフランジ部とを有し、前記フランジ部及びその下方のノズル本体部の一部の外周が金属ケースで囲繞され、前記ノズル本体部及び前記フランジ部の上端面が同一の水平面内にある浸漬ノズルであって、前記フランジ部の下面側を支持具で支持し水平方向にスライドさせて、当該浸漬ノズルの上方に位置する上ノズル部材の下端面に、前記ノズル本体部及び前記フランジ部の上端面が共に接合するように設置する浸漬ノズルにおいて、
前記支持具による上向きの支持力の力点部より上方では、前記ノズル本体部の外周面は、前記内孔の中心軸に対して寸法変化を伴うことなく鉛直方向に上端まで延びると共に、前記金属ケースと接触する面を有しておらず、
前記ノズル本体部と前記フランジ部との接合強度は、前記ノズル本体部及び前記フランジ部の曲げ強度より小さいことを特徴とする浸漬ノズル。」
ここで曲げ強度とは、JIS R2213に準じた測定方法による曲げ強度をいう。また接合強度とは、試料の接着面を中心として切り出した境界部を加圧点とした前記の曲げ強度をいう。
本発明の浸漬ノズルは、上記構成により、ノズル本体部に首部と呼び得る断面積の変化がない形状としている。これにより、首部の亀裂発生を防止することができる。
この結果、亀裂からの吸気による浸漬ノズルの耐用低下、溶鋼への酸素混入による鋼の品質劣化等の問題も解消できて、溶鋼の連続鋳造操業の安定及び鋳片品質の低下防止を図ることができる。
本発明の浸漬ノズルは、当該浸漬ノズルを押し付ける力が強い浸漬ノズル交換装置に適用する場合に特に有効に作用し、ノズル本体部とフランジ部が同一の耐火物からなる連続的な一体構造のいわゆるモノブロックタイプの浸漬ノズルでは防止不可能であった首部の亀裂発生を有効に防止できる。
本発明の浸漬ノズルの一実施形態を示す断面図である。 図1の浸漬ノズルの使用状態を示す要部の断面図である。 本発明の浸漬ノズルの他の実施形態(支持部の変形例)を示す断面図である。 特表平5−507029号公報に開示されたノズル構造を模式的に再現した断面図である。 本発明の範囲外の浸漬ノズルを示す断面図である。 FEM解析で使用した解析モデル形状を示す(本発明例)。 FEM解析で使用した解析モデル形状を示す(比較例)。 図6の本発明例におけるノズル本体部の発生応力分布を示す。 図7の比較例におけるノズル本体部の発生応力分布を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の浸漬ノズルの一実施形態を示す断面図、図2は図1の浸漬ノズルの使用状態を示す要部の断面図である。
浸漬ノズル10は、ノズル本体部11とフランジ部12とを有する。ノズル本体部11は、耐火物(定形耐火物)からなり、鉛直方向に溶鋼通過経路である内孔11aを有するとともに、下端部には溶鋼を鋳型モールドへ吐出するために対称に位置する吐出孔11bを有する。フランジ部12は、平板状の前記ノズル本体部とは異なる耐火物(例えばキャスタブル耐火物)からなり、ノズル本体部11の上端部外周を囲繞して水平方向に突出するように、ノズル本体部11の上端部外周に直接接合又は接着剤を介して接合されている。ノズル本体部11及びフランジ部12の上端面は同一の水平面内にある。そして、フランジ部12及びその下方のノズル本体部11の一部の外周が金属ケース13で囲繞されている。なお、金属ケース13とノズル本体部11との間には目地材14(例えばモルタル等の不定形耐火物,ファイバーシート等)が介在している。
浸漬ノズル10は、そのフランジ部12の下面側を浸漬ノズル交換装置の支持具20で支持し水平方向にスライドさせることで、図2に示すように、当該浸漬ノズル10の上方に位置する上ノズル部材30の下端面に、ノズル本体部11及びフランジ部12の上端面が共に接合するように設置されて使用される。なお、フランジ部12の平面形状は、矩形、多角形、楕円形又は円形とすることができる。
以上の基本構成において、本発明の浸漬ノズル10は、ノズル本体部11に首部と呼び得る断面積の変化がない形状とし、従来の首部の亀裂発生の問題を解消している。すなわち、ノズル本体部11の外周面は、支持具20による上向きの支持力の力点部Pより上方(図2中の水平破線より上方)では、内孔11aの中心軸Cに対して寸法変化を伴うことなく鉛直方向に上端まで延びると共に、金属ケース13と係合する面を有していない。
一方、首部がなければ、浸漬ノズル10を重力に対して支持し上ノズル部材30に対して押し付けることはできないが、本発明の浸漬ノズル10では、ノズル本体部11とは別体のフランジ部12の下面側を支持具20で支持することにより、上ノズル部材30に対して押し付けるようにしている。すなわち、本発明の浸漬ノズル10では、フランジ部12の上端面が上ノズル部材30の下端面に押し付けられ、ノズル本体部11にはほとんど負荷が掛からない。言い換えれば、ノズル本体部11の上端面での上ノズル部材30の下端面との接合による圧縮応力は、フランジ部12の上端面での上ノズル部材30の下端面との接合による圧縮応力より小さい。
ここで、ノズル本体部11とフランジ部12とは別体であり、これらは直接接合又は接着剤を介して接合されていることから、フランジ部12の下面側を支持具20で支持して浸漬ノズル10を上ノズル部材30に対して押し付けるときの力は、ノズル本体部11とフランジ部12との接合境界に集中する。したがって、ノズル本体部11とフランジ部12との接合強度が弱い場合は、接合境界でずれが起こるのでノズル本体部11は破壊されないが、接合強度が強い場合は首折れと同様な破壊現象が起こる。そこで、本発明の浸漬ノズル10では、ノズル本体部11とフランジ部12との接合強度を、ノズル本体部11及びフランジ部12の曲げ強度より小さくすることで、上述の首折れを防止している。
なお、本実施形態において、支持具20で支持するフランジ部12の下面側の面は水平にした例を示している。これにより、支持具20による押し付け力がノズル本体部11とフランジ部12との接合境界に過度ないし局部的に集中しないようにしている。
但し、前記のノズル本体部11、フランジ部12に関する要件を満たしさえすればフランジ部12の下面側の面は水平形状に限定する必要はない。
本発明の浸漬ノズル10においてノズル本体部11の外周面は、支持具20による上向きの支持力の力点部Pより上方では、内孔11aの中心軸Cに対して寸法変化を伴うことなく鉛直方向に上端まで延びると共に、金属ケース13と係合する面を有していないことから、ノズル本体部11が重力によって落下しないような対策が必要である。
その対策として図1の浸漬ノズル10では、金属ケース13に、ノズル本体部11を支持する支持部を形成している。具体的には、金属ケース13の内周にノズル本体部11と係合するピン13aを形成するとともに、金属ケース13の下部に下方に向けて縮径するテーパー部13bを形成している。
ピン13aを形成する場合、ノズル本体部11にはピン13aを係合させるための凹部を形成する必要があるが、凹部は応力集中点になるため、構造上の弱点となる懸念がある。しかし実際には挿入するピン13aを構成する充填物(ピン自体)や、その外周側を取り囲む目地材14による応力緩和、金属ケース13によるノズル本体部11外周拘束の効果、及びノズル本体部11を構成する耐火物自体が持つ低い亀裂伝搬性などの総合効果として、凹部から破壊することなく使用することが可能である。
例えば当該出願人はガスを吹き込むための構造を有する浸漬ノズル製品において、製品の外径150mmの13%である直径20mm、製品の有効肉厚32.5mmに対して67%の深さである22mmの深さまでガス管連結用のソケットを埋め込んだ製品を安定的に供給している。このように、ピン13aを係合させるための凹部の直径はノズル本体部11の外径の13%、深さは有効肉厚の67%の深さであっても実績上許容できる。
このようにピン部の構造に関する設計は自由度が大きいので、実質的にはノズル内孔の損傷速度等を考慮した残肉厚以下の深さ、ピンの金属ケースへの設置作業のしやすさ等の要素により決定することもできる。
なお、本発明の浸漬ノズル10では、フランジ部12及びその下方のノズル本体部11の一部の外周が金属ケース13で囲繞されており、また、ノズル本体部11とフランジ部12との接合は、前記のとおり、曲げ強度より低い強度でありさえすれば良いので、その接合強度がノズル本体部11を落下させずに支持することができる条件の場合は、上述したピン13aやテーパー部13bといった支持部は必ずしも必要ではない。また、金属ケースに形成する支持部もピン13aやテーパー部13bに限定されず、例えば図3に示すように、金属ケース13の下端部を内側に直角に折り曲げることで支持部13cを形成することもできる。なお、この支持部13cは、テーパー部13bのテーパー角度を90°にした例と捉えることもできる。これらの支持部(ピン13a、テーパー部13b、支持部13c)の位置も図1及び図3の位置に限定されず、要するに、力点部Pより下方の金属ケース13のいずれかの位置であれば良い。
ここで、本発明の浸漬ノズル10のようにノズル本体部11とフランジ部12とを別体とした構造においてノズル本体部11の落下防止対策としては、特表平5−507029号公報に開示されたノズル構造、すなわち図2の力点部Pより上方においてフランジ部12及び本体部11との間で凹凸を形成して保持することが考えられる。図4は、この特表平5−507029号公報に開示されたノズル構造を模式的に再現したもので、外周にディンプル(凹部)11cを形成したノズル本体部11がキャスタブル耐火物からなるフランジ部12に埋設されている。
しかし、このノズル構造ではディンプル11c部分においてノズル本体部11の断面積の拡大又は縮小部分があり、これが首部に相当する形状、すなわち応力集中点が存在することとなる。ディンプル形状はノズル本体部11の落下防止には効果があるが、特に浸漬ノズル10を上側に押し付ける力が非常に強い場合、その押し付ける力がフランジ部12を押し上げてディンプル11c部分に作用して亀裂が生じる可能性がある。なお、ディンプル11c部分(凹部)が凸部になっても同様である。
このほか本発明の浸漬ノズル10と類似するノズル構造として、図5に示すように、ノズル本体部11の上端部で断面積を減じることも考えられるが、このノズル構造では、フランジ部12の鋭角になった部分が浸漬ノズル交換の際のスライド時に損傷を受ける可能性が高まること、ノズル本体部11の製造工程における切削加工ロスが増すこと、また製造工程上でのハンドリングが不安定になることなどの問題が生じる。
以上より、本発明の浸漬ノズル10のノズル構造、すなわち、支持具20による上向きの支持力の力点部Pより上方では、内孔11aの中心軸Cに対して寸法変化を伴うことなく鉛直方向に上端まで延びると共に、金属ケース13と係合する面を有していないことが、本発明の課題解決手段としては最適である。
本発明の浸漬ノズル10は、例えば以下の方法によって製造可能である。
金属ケース13にノズル本体部11をセットし、金属ケース13とノズル本体部11との間にキャスタブル耐火物を充填しフランジ部12を形成する。このとき、上ノズル部材30の下端面との接合面となるノズル本体部11及びフランジ部12の上端面は、金属ケース13の上端より上方に突き出した位置とし、ノズル本体部11及びフランジ部12の上端面が同一の水平面をなすように機械加工する。なお、金属ケース13にはピン13aを設置するための孔を予め穿孔加工しておく。次いで、ノズル本体部11に、金属ケース13の孔と対応する位置に穿孔加工を施し、この孔にピン13aを装着したうえで金属ケース13に溶接する。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、実施形態ではフランジ部12をキャスタブル耐火物で形成したが、定形耐火物で形成することもできる。
ノズル本体部11に関しては、本発明を明確化する観点から、便宜上簡略化して同一かつ一体的な構造として図示している。しかし本発明はこのような同一かつ一体的な構造に限定する必要はない。例えばモールドのパウダー部に相当する外周部分付近、内孔面の一部又は全部、又は吐出孔付近の一部又は全部等に、それら以外のノズル本体部11に適用する耐火物とは異なる耐火物を適用することや、内孔にガスを吹き込むためにノズル本体部11の一部にガスプールやガス導入経路を備えた構造等も採用することができる。
以下、本発明の効果をFEM解析(有限要素法)にて検証した結果を説明する。
図6及び図7は使用した解析モデル形状を示す。
図6は本発明例であり、支持具による上向きの支持力の力点部より上方では、ノズル本体部11の外周面は、内孔の中心軸に対して寸法変化を伴うことなく鉛直方向に上端まで延びると共に、金属ケース13と係合する面を有しておらず、ノズル本体部11及びフランジ部12の上端面は共に上ノズル部材30の下端面に接触している。
図7は比較例であり、支持具による上向きの支持力の力点部より上方において、ノズル本体部11の外径を僅かに拡大させることでノズル本体部11を重力に対して落下させない構造としている。また、ノズル本体部11の上端面は、フランジ部12の上端面より1mm突き出しており、上ノズル部材30との接合状態において、ノズル本体部11の上端面のみが上ノズル部材30の下端面に接触し、フランジ部12は上ノズル部材30と接触していない。
両解析モデルともノズル本体部11は定形耐火物、フランジ部12はキャスタブル耐火物で形成し、これらを直接接合することを前提とした。この場合、ノズル本体部11とフランジ部12との接合強度は極めて低いため、FEM解析では、ノズル本体部11とフランジ部12との境界面は接触定義とし、外力によって面のずれが起こるように設定した。そして、これらの解析モデルに、浸漬ノズル交換装置の支持具による支持力、内孔を通過する溶鋼からの加熱、及び外周部の自然冷却を与えることで、機械的応力と熱応力を同時に発生させた。
その結果を図8及び図9に示す。図8は、図6の本発明例におけるノズル本体部11の発生応力分布を示し、図9は、図7の比較例におけるノズル本体部11の発生応力分布を示す。
図6の本発明例では、図8からもわかるとおり発生応力の大きな集中は見られず、最大主応力値は3.6MPaであった。これに対して図7の比較例では、図9からもわかるとおり首部(ノズル本体部11の外径拡大部)に発生応力の顕著な集中が見られ、最大主応力値は5.7MPaであった。
このFEM解析上の最大主応力値がノズル本体部11の破壊に結び付くか否かは、ノズル本体部11を形成する耐火物の引っ張り強度と比較すれば良い。ノズル本体部用の通常の耐火物の曲げ強度は約8〜10MPa程度であり、この引っ張り強度は約4〜5MPaと推測できる。また、FEM解析で求めた最大主応力値は材料力学での定義があり,これは引っ張り応力である。そうすると、図6の本発明例では最大主応力値が3.6MPaであり、通常のノズル本体部用の耐火物の破壊強度を超えないので、ノズル本体部11は破壊しない。これに対して図7の本発明例では最大主応力値が5.7MPaであり、通常のノズル本体部用の耐火物の破壊強度を超え、ノズル本体部11の破壊に結び付く。
なお、実際の連続鋳造装置で図6の本発明例の形状の浸漬ノズルを使用した結果、亀裂の発生はなかったのに対し、図7の比較例の形状の浸漬ノズルを使用したところ、FEM解析で最も高い応力値が観測される場所、すなわち首部に亀裂が発生した。
10 浸漬ノズル
11 ノズル本体部
11a 内孔
11b 吐出孔
11c ディンプル(凹部)
12 フランジ部
13 金属ケース
13a ピン(支持部)
13b テーパー部(支持部)
13c 支持部
14 目地材
20 支持具
30 上ノズル部材

Claims (4)

  1. 耐火物からなり鉛直方向に内孔を有するノズル本体部と、このノズル本体部の上端部外周を囲繞して水平方向に突出するように前記上端部外周に直接接合又は接着剤を介して接合された平板状の耐火物からなるフランジ部とを有し、前記フランジ部及びその下方のノズル本体部の一部の外周が金属ケースで囲繞され、前記ノズル本体部及び前記フランジ部の上端面が同一の水平面内にある浸漬ノズルであって、前記フランジ部の下面側を支持具で支持し水平方向にスライドさせて、当該浸漬ノズルの上方に位置する上ノズル部材の下端面に、前記ノズル本体部及び前記フランジ部の上端面が共に接合するように設置する浸漬ノズルにおいて、
    前記支持具による上向きの支持力の力点部より上方では、前記ノズル本体部の外周面は、前記内孔の中心軸に対して寸法変化を伴うことなく鉛直方向に上端まで延びると共に、前記金属ケースと係合する面を有しておらず、
    前記ノズル本体部と前記フランジ部との接合強度は、前記ノズル本体部及び前記フランジ部の曲げ強度より小さいことを特徴とする浸漬ノズル。
  2. 前記力点部より下方において前記金属ケースに、前記ノズル本体部を支持する支持部を形成した、請求項1に記載の浸漬ノズル。
  3. 前記フランジ部がキャスタブル耐火物からなる、請求項1又は2に記載の浸漬ノズル。
  4. 前記フランジ部を当該浸漬ノズルの上方からみた際の平面形状が、矩形、多角形、楕円形又は円形である、請求項1から3のいずれかに記載の浸漬ノズル。
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