JP6122276B2 - 抗肥満剤、抗肥満飲食品、及び抗肥満化粧品 - Google Patents

抗肥満剤、抗肥満飲食品、及び抗肥満化粧品 Download PDF

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Description

本発明は、抗肥満効果を奏する物質に関し、特に所定のペプチド成分を含有する抗肥満剤、抗肥満飲食品、及び抗肥満化粧品に関する。
従来、生体内に存在する繊維状タンパク質のエラスチンは、皮膚などの組織に伸縮性を付与するものとして知られている。
すなわち、エラスチンは、動脈、腱、皮膚などの伸縮性に富む組織に存在し、コラーゲンとともに細胞外部においてゲル状の細胞外マトリックスを形成している。コラーゲンが規則正しい三本鎖らせんを形成し、長くて丈夫な構造であるのに対し、エラスチンは、はっきりした構造をもたず、架橋をつくって結びつき、ゴムに似た弾性繊維を形成する。
このようなエラスチンを分解して得られるエラスチン由来のペプチドには、皮下領域において毛細血管静脈の集中度を増加させ、また内皮細胞密度を増加させる機能があるとの報告があり(特許文献1の段落0028)、皮膚外用剤としての有効利用が提案されている。
また、エラスチン由来ペプチドには、デスモシン、イソデスモシンという他のタンパク質には、ほとんど見られない特有のアミノ酸が含まれていることから、これらのアミノ酸を含むペプチドによって、有益な生理活性効果が得られる可能性があるとの期待がもたれている。
そこで、本出願人は、このようなエラスチン由来ペプチドの収率を向上させ得るエラスチン由来ペプチドの製法(特許文献2参照)を開発すると共に、エラスチン由来ペプチドのさらなる有効活用を見出すべく、研究開発を行ってきた。
特表2002−506041号 特許第5087042号
ここで、マグロなどの魚類にはエラスチンが豊富な動脈球と呼ばれる部位がある。エラスチンは、この動脈球において、心臓からの血液の拍出に耐える柔軟性や弾力性などを付与する役割を果たしていると考えられる。
そこで、本出願人は、エラスチン由来ペプチドに、動脈硬化の抑制効果があるかもしれないとの仮説を立てて、研究を行っていた。この研究過程において、偶然にエラスチン由来ペプチドに優れた抗肥満効果があることが見出された。
エラスチン由来ペプチドに、優れた抗肥満効果があることはこれまで知られておらず、このような事実が記載された先行技術文献は、見あたらなかった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、エラスチン由来ペプチドの新たな属性として見出された優れた抗肥満効果を奏する抗肥満剤、抗肥満飲食品、及び抗肥満化粧品を提供することを目的とする。
本発明の抗肥満剤、抗肥満飲食品、及び抗肥満化粧品は、エラスチン由来ペプチドを含有することを特徴とする。
本発明によれば、エラスチン由来ペプチドを含有させた薬剤、飲食品、及び化粧品を提供でき、これらの利用者に優れた抗肥満効果をもたらすことが可能となる。
実施例において使用したエラスチン由来ペプチドの成分分析結果である。 マウスによるエラスチン由来ペプチドの月間摂食量を示す図である。 エラスチン由来ペプチドを摂食したマウスの体重増加量を示す図である。 エラスチン由来ペプチドを摂食したマウスの脂肪組織重量を示す図である。
以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。
(エラスチン由来ペプチド)
本発明の実施形態に係る抗肥満剤、抗肥満飲食品、及び抗肥満化粧品に含有されるエラスチン由来ペプチドは、エラスチンを分解してなるものであれば限定されないが、特にマグロの動脈球におけるエラスチンを酵素分解して得られたエラスチン由来ペプチドを好適に用いることができる。
このようにして得られたエラスチン由来ペプチドのアミノ酸組成の一例として、アスパラギン酸2.07mol%、トレオニン6.98mol%、セリン2.90mol%、グルタミン酸3.56mol%、グリシン44.36mol%、アラニン8.34mol%、バリン6.88mol%、1/2−シスチン0.10mol%、メチオニン0.07mol%、イソロイシン1.37mol%、ロイシン3.56mol%、チロシン2.78mol%、フェニルアラニン2.31mol%、ヒスチジン0.40mol%、リジン1.06mol%、イソデスモシン0.06mol%、デスモシン0.04mol%、アルギニン2.23mol%、ヒドロキシプロリン0.65mol%、プロリン10.25mol%となるものを挙げることができる。ただし、本実施形態におけるエラスチン由来ペプチドのアミノ酸組成は、これらに限定されるものではない。
(エラスチン由来ペプチドの原料)
エラスチン由来ペプチドの原料としては、魚肉や哺乳動物、鳥類等の各種生物の肉を用いることができ、特に限定されるものではないが、上記の通り、エラスチンを多く含有するマグロやカツオなどの魚類の動脈球を好適に使用することができる。キハダマグロ一匹において、動脈球は、全重量の約0.027重量%(270ppm)含まれている。
(エラスチン由来ペプチドの製造に用いる酵素)
エラスチン由来ペプチドの製造に用いる酵素としては、各種タンパク質分解酵素を用いることができるが、特にサーモリシンとパパインを好適に用いることができる。また、これらを併用すれば、エラスチン由来ペプチドの収量を大きく向上させることできるため、より好ましい。
サーモリシンは、耐熱性のタンパク質分解酵素である。サーモリシンとしては、例えば大和化成株式会社製のサモアーゼ(R)PC10Fを用いることができる。サモアーゼは、高温細菌性の一種(Bacillus stearothermophilus (Bacillus thermoproteolyticus Rokko))由来のエンド型プロテアーゼであり、優れた耐熱性を備え、至適温度は65℃〜70℃、至適pHは7.0〜8.5である。
パパインは、耐熱性のタンパク質分解酵素であり、サーモリシンよりもさらに高い至適温度を有している。パパインとしては、例えば天野エンザイム株式会社製のパパインW−40を用いることができる。パパインは、パパイヤ(Carica papaya L.)から抽出されたものであり、至適温度は80℃、至適pHは微酸性〜中性である。
(エラスチン由来ペプチドの製造方法)
次に、本実施形態の抗肥満剤、抗肥満飲食品、及び抗肥満化粧品に含有されるエラスチン由来ペプチドの製造方法について説明する。ただし、本実施形態のエラスチン由来ペプチドは、以下の具体的な製法により得られるものに限定されず、その他の製法により得られるものであっても良い。
(1)粉砕工程
マグロの動脈球を、ミンサーを用いて細断する。ダイスは直径4.8mmのものを好適に使用することができる。
(2)熱アルカリ分解工程
得られたマグロの動脈球のミンチに対して、3倍の重量の0.1N NaOH水溶液を加えて、80℃で1時間加熱する。これによって、エラスチン以外のタンパク質を溶解させる。その後、NaOHと等mol数のクエン酸を添加して中和させる。
(3)濾過工程
次に、30メッシュ網で濾過し、エラスチンが含まれる不溶物を回収する。さらに、この不溶物を3回水洗いし、再度30メッシュ網で濾過して、その不溶物を回収する。
(4)エラスチン分解工程
次に、回収された不溶物の3倍の重量の水を添加し、サーモリシンとパパインを合わせて、原料の動脈球の重量に対して1.0重量%添加する。このとき、サーモリシンとパパインの割合は特に限定されるものではないが、原料の動脈球の重量に対して、サーモリシンを0.25重量%〜0.75重量%にするとともに、パパインを0.75重量%〜0.25重量%とする場合に、好適にエラスチンを分解することができる。例えば、サーモリシンとパパインを、それぞれ0.5重量%ずつにすることができる。
また、サーモリシン及びパパインを合わせた添加量は、1.0重量%に限定されるものではなく、0.1重量%以上であれば、エラスチンを好適に分解することができる。
次に、回収された不溶物に対して3倍量の水とサーモリシン及びパパインを添加した混合液を、65℃〜70℃で1〜5時間加熱し(第一段階の加熱)、次いで80℃で1〜4時間加熱することが好ましい(第二段階の加熱)。特に、65℃〜70℃で3〜5時間加熱した後に、次いで80℃で4時間加熱することが好ましい。
このとき、混合液のpHは、微酸性〜中性であることが好ましい。本実施形態では、熱アルカリ分解工程における中和処理により、混合液のpHは、微酸性〜中性に維持されている。
次に、第二段階の加熱が終了して得られた溶液を、90℃で20分間加熱し、サーモリシンとパパインを失活させる。
(5)後処理工程
次に、ミンチの重量に対して0.5重量%の珪藻土を添加して攪拌することで、不溶物を凝集させ、溶液の上清を回収することで、不純物を除去する。
さらに、その上清の固形量の10重量%になるように、活性炭素を添加して、常温で1時間静置し、脱臭脱色を行う。
次いで、珪藻土を用いて、濾過を行う。
そして、殺菌処理を行った後、濃縮してスプレードライにより乾燥させ、エラスチン由来ペプチド粉末を得る。エラスチン由来ペプチド粉末は、吸湿性が高いため、スプレードライに供するときに、賦形剤として、デキストリン等を添加することができる。
このようにして得られたエラスチン由来ペプチド粉末は、医薬品、飲食品、及び皮膚外用剤などの化粧品の成分として、好適に用いることができる。
(抗肥満剤)
本発明の実施形態に係る抗肥満剤は、エラスチン由来ペプチドを含有するものであれば良く、その他の点では特に限定されないが、エラスチン由来ペプチドを0.2重量%以上含有するものであることが好ましく、1%以上含有するものであることがより好ましい。
また、本実施形態の抗肥満剤は、経口投与又は非経口投与のいずれも採用することができる。製剤の形態としては、例えば、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤などに通常の方法によって調製することができる。
本発明の実施形態に係る抗肥満剤によれば、エラスチン由来ペプチドを含有するため、優れた抗肥満効果を奏することが可能である。
(抗肥満飲食品)
本発明の実施形態に係る抗肥満飲食品は、エラスチン由来ペプチドを含有するものであれば良く、その他の点では特に限定されないが、エラスチン由来ペプチドを0.2重量%以上含有するものであることが好ましく、1%以上含有するものであることがより好ましい。
また、本実施形態の抗肥満飲食品は、通常の方法により飲料や加工食品とすることができる。また、顆粒状、粒状、錠剤、カプセルなど形態のサプリメントとして提供しても良い。
本発明の実施形態に係る抗肥満飲食品によれば、エラスチン由来ペプチドを含有するため、優れた抗肥満効果を奏することが可能である。
また、マグロの動脈球は天然物で食経験もあるため、食品として利用するのに適している。
(抗肥満化粧品)
本発明の実施形態に係る抗肥満化粧品は、エラスチン由来ペプチドを含有するものであれば良く、その他の点では特に限定されないが、エラスチン由来ペプチドを0.2重量%以上含有するものであることが好ましく、1%以上含有するものであることがより好ましい。
また、本実施形態の抗肥満化粧品は、例えば、皮膚外用剤とすることができ、通常の方法によって化粧水、乳液、クリーム、美容液などの形態で提供することが可能である。
本発明の実施形態に係る抗肥満化粧品によれば、エラスチン由来ペプチドを含有するため、優れた抗肥満効果を奏することが可能である。
以下、本発明の実施形態に係る抗肥満剤、抗肥満飲食品、及び抗肥満化粧品に含有されるエラスチン由来ペプチドによる抗肥満効果を確認するために行った実験について、説明する。
<実験1.体重増加量に対するエラスチン由来ペプチドの影響>
本発明の実施形態に係る抗肥満剤、抗肥満飲食品、及び抗肥満化粧品に含有されるエラスチン由来ペプチドが体重増加量に与える影響を確認するための実験を、以下のように行った。
1.実験材料
(1)実験動物
実験動物には、静岡大学の実験飼育室において兄妹交配により繁殖・維持された11〜16gの4週齢のB6.KOR‐Apoeshlマウス30匹を使用した。各マウスは、室温24±2℃、湿度50±10%、明期12時間、暗期12時間の光サイクル(午前8時点灯、午後8時消灯)の条件下の動物飼育室で飼育した。
(2)エラスチン由来ペプチド
エラスチン由来ペプチドには、マグロの動脈球から得られたエラスチン由来ペプチド(マグロエラスチンHS−1(含有量約40%),はごろもフーズ株式会社製,以下、マグロエラスチンと称する場合がある)を使用した。このマグロエラスチンの分析結果を図1に示す。
(3)投与飼料
投与飼料としては、市販のマウス飼育用粉末飼料(MF粉末,オリエンタル酵母株式会社製)にマグロエラスチンを添加して、マグロエラスチンが0.2重量%含まれるもの(0.2%マグロエラスチン)と、1.0重量%含まれるもの(1.0%マグロエラスチン)の2種類の実験用投与飼料を作製した。コントロールには、市販のマウス飼育用粉末飼料のみを使用した。
2.実験方法
エラスチン由来ペプチドの投与実験を、0.2%マグロエラスチンの投与群(10匹)と、1%マグロエラスチンの投与群(10匹)と、コントロール群(10匹)の計3群で行った。4週齢のB6.KOR‐Apoeshlマウスを1ケージ5匹ずつで集団飼育し、各投与飼料を12週間、水とともに自由摂取させた。投与期間中、摂食量を週3回、体重を週1回測定した。
摂食量は、摂食量測定用給餌器(オリエンタル酵母株式会社製)を用いて測定した。投与前と投与後に給餌器の重量を測定し、その重量の差を摂食量とした。そして、投与開始から投与終了までの摂食量の合計を各ケージのマウスの匹数で割り、1匹あたりの摂食量を算出した。体重増加量は、それぞれの測定値から開始時の重量を引いて、算出した。その結果を、図2,3に示す。
3.実験結果
まず、図2に示されるように、各群におけるマウスの摂食量に特に大きな差異はみられなかった。1ヶ月目から3ヶ月目までの摂食量を合計して比較すると、0.2%マグロエラスチンの投与群が298.06g、1%マグロエラスチンの投与群が308.58g、コントロール群が294.31gであり、1%マグロエラスチンの投与群>0.2%マグロエラスチンの投与群>コントロール群の順に摂食量が多いことがわかる。
次に、図3に示されるように、12週間後の0.2%マグロエラスチンの投与群と、1%マグロエラスチンの投与群と、コントロール群の1匹あたりの体重増加量は、それぞれおよそ14.29g、14.79g、15.56gであった。
したがって、0.2%マグロエラスチンの投与群と、1%マグロエラスチンの投与群は、コントロール群に対して、体重増加量がそれぞれおよそ8.16%、4.95%少ないことがわかる。すなわち、0.2%マグロエラスチンの投与群と、1%マグロエラスチンの投与群は、コントロール群よりも3ヶ月間の摂食量が多いにも拘わらず、体重増加量はコントロール群よりも少なくなっていた。
<実験2.脂肪蓄積に対するエラスチン由来ペプチドの影響>
本発明の実施形態に係る抗肥満剤、抗肥満飲食品、及び抗肥満化粧品に含有されるエラスチン由来ペプチドが脂質蓄積に与える影響を確認するための実験を、以下のように行った。なお、実験材料は、実験1と同じものを使用した。
1.実験方法
実験1において12週間飼育したマウスを解剖し、各群のマウスの精巣周囲の脂肪組織重量を測定し、1匹あたりの重量を算出した。その結果を図4に示す。
2.実験結果
図4に示されるように、12週間後の0.2%マグロエラスチンの投与群と、1%マグロエラスチンの投与群と、コントロール群の1匹あたりの脂肪組織重量は、それぞれおよそ385.89mg、333.29mg、474.65mgであった。
したがって、0.2%マグロエラスチンの投与群と、1%マグロエラスチンの投与群は、コントロール群に対して、脂肪組織重量がそれぞれおよそ18.70%、29.78%少ないことがわかる。
すなわち、3ヶ月間の摂食量は、1%マグロエラスチンの投与群、0.2%マグロエラスチンの投与群、コントロール群の順で多いにも拘わらず、脂肪組織重量は、反対にこの順序で少なくなっている。また、0.2%マグロエラスチンの投与群では、脂肪組織重量がコントロール群に対して20%近く少なく、1%マグロエラスチンの投与群では、コントロール群に対して30%近く少なくなるという優れた脂肪組織重量の低減効果が確認された。
以上の実験結果から、本実施形態の抗肥満剤、抗肥満飲食品、及び抗肥満化粧品に含有されるエラスチン由来ペプチドには、脂肪組織重量を大きく減少させる効果があることが明らかになった。特に、0.2%マグロエラスチンによれば、コントロールに比較して、脂肪組織重量を20%近く低減でき、また1%マグロエラスチンによれば、コントロールに比較して、脂肪組織重量を30%近く低減できており、優れた抗肥満効果を奏するものであることが確認された。
本発明は、エラスチン由来ペプチドを、抗肥満効果を得るために用いる場合に、好適に利用することが可能である。

Claims (6)

  1. マグロの動脈球を細断してアルカリ分解したのち、濾過により不溶物を回収し、この不溶物を水に加え、サーモリシンとパパインを添加して混合液を作成し、得られた前記混合液をサーモリシンの至適温度で加熱する第一の加熱工程と、次いで、前記混合液をパパインの至適温度で加熱する第二の加熱工程によって、前記不溶物に含まれるエラスチンを分解し得られたエラスチン由来ペプチドを含有させることを特徴とする脂肪蓄積抑制剤の製造方法
  2. 前記第一の加熱工程において、前記混合液をサーモリシンの至適温度で少なくとも1時間以上加熱し、前記第二の加熱工程において、前記混合液をパパインの至適温度で少なくとも1時間以上加熱することを特徴とする請求項1記載の脂肪蓄積抑制剤の製造方法
  3. 前記第一の加熱工程において、前記混合液をサーモリシンの至適温度で1から5時間加熱し、前記第二の加熱工程において、前記混合液をパパインの至適温度で1から4時間加熱することを特徴とする請求項1又は2記載の脂肪蓄積抑制剤の製造方法
  4. マグロの動脈球を細断してアルカリ分解したのち、濾過により不溶物を回収し、この不溶物を水に加え、サーモリシンとパパインを添加して混合液を作成し、得られた前記混合液をサーモリシンの至適温度で加熱する第一の加熱工程と、次いで、前記混合液をパパインの至適温度で加熱する第二の加熱工程によって、前記不溶物に含まれるエラスチンを分解し得られたエラスチン由来ペプチドを含有させることを特徴とする脂肪蓄積抑制飲食品の製造方法
  5. 前記第一の加熱工程において、前記混合液をサーモリシンの至適温度で少なくとも1時間以上加熱し、前記第二の加熱工程において、前記混合液をパパインの至適温度で少なくとも1時間以上加熱することを特徴とする請求項4記載の脂肪蓄積抑制飲食品の製造方法
  6. 前記第一の加熱工程において、前記混合液をサーモリシンの至適温度で1から5時間加熱し、前記第二の加熱工程において、前記混合液をパパインの至適温度で1から4時間加熱することを特徴とする請求項4又は5記載の脂肪蓄積抑制飲食品の製造方法
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