JP6120662B2 - 液体吐出ヘッドの再生方法 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出ヘッドの再生方法に関するものである。
液体吐出ヘッドとして代表的なインクジェットヘッドは、インク(液体)を吐出する複数の吐出口と、吐出口に連通する流路と、インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換素子(熱エネルギー発生素子)とを有している。電気熱変換素子は、発熱抵抗層およびこれに電力を供給するための電極とで構成される。この電気熱変換素子が電気的絶縁性を有する絶縁保護層により被覆されることで、インクと電気熱変換素子との間の絶縁性が確保される。電気熱変換素子は駆動されることで熱エネルギーを発生し、電気熱変換素子の上方のインクとの接触部分(熱作用部)でインクが急激に加熱されて気泡が生じ、インクが吐出され、記録媒体に記録を行うことができる。
その際、インクジェットヘッドの熱作用部は、気泡の発生、収縮に伴うキャビテーションによる衝撃などの物理的作用やインクによる化学的作用を受ける。特許文献1には、これらの影響から電気熱変換素子を保護するための上部保護層として、電気熱変換素子に対応する熱作用部にTa膜を設けた構成が開示されている。
特開2002−113870号公報
しかし、液体の吐出を長期間繰り返すと、上部保護層は高温状態にさらされると共に、気泡の発生、収縮に伴うキャビテーションによる衝撃などの物理的作用や、液体による化学的作用を複合的に受け、上部保護層の膜厚が減少する可能性がある。
上部保護層の膜厚が減少すると、電気熱変換素子から上部保護層の表面に熱が伝わりやすくなるため、液体が吐出された後に供給された液体に再発泡が生じる恐れがある。また、上部保護層の温度がより高温になるため、その表面の酸化が進みやすくなる恐れがある。更に、上部保護層の膜厚が不均一に減少すると、液体吐出のための発泡が不安定になる問題があった。
そこで、本発明は、上部保護層の膜厚の減少によって液体吐出が不安定になることを抑制し、高品位な記録を長期間行うことを可能とすることを目的とする。
本発明の液体吐出ヘッドの再生方法は、液体を吐出するための熱エネルギーを発生する熱エネルギー発生素子と、前記熱エネルギー発生素子を覆う絶縁保護層と、前記絶縁保護層の、前記熱エネルギー発生素子に対応する位置に設けられ、液体に接する面を備えた上部保護膜と、を有する液体吐出ヘッド用基板と、吐出される液体を前記上部保護膜の前記面の上に供給する流路を前記液体吐出ヘッド用基板との間に形成する流路部材と、を有する液体吐出ヘッドの再生方法において、金属を含む電解液を前記流路に充填し、前記上部保護膜との間に電圧を印加可能な電極と、前記上部保護膜との間を電解液で満たす工程と、前記上部保護膜と前記電極との間に電圧を印加し、電解液に含まれる前記金属を前記上部保護膜の前記面の上に析出する工程と、を有する。
本発明によると、上部保護層を再生することにより、高品位な記録を長期間行うことが可能となる。
本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッド用基板の発熱部付近を示す模式的平面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドを示す模式的断面図である。 本発明の実施形態に係るインクジェットヘッドが搭載されるインクジェットプリンタを示す斜視図である。 第1の実施形態に係るインクジェットヘッドの再生手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るインクジェットヘッドの再生工程を示す模式的断面図である。 第2の実施形態に係るインクジェットヘッドの再生手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るインクジェットヘッド及びインクジェットヘッドの再生工程を説明するための模式的平面図である。 第3の実施形態に係るインクジェットヘッドの再生手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
(液体吐出ヘッド用基板および液体吐出ヘッド)
図1は、本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッドとしてのインクジェットヘッド1を示す斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る液体吐出ヘッド用基板としてのインクジェットヘッド用基板100の熱作用部108付近の模式的平面図である。図3は、図2におけるII−II線に沿って基板を垂直に切断したインクジェットヘッド1を示す模式的断面図である。
図3に示すように、インクジェットヘッド用基板100は、シリコンの基体101上に、熱酸化膜やSiO膜やSiN膜等からなる蓄熱層102を有し、蓄熱層102上にTaSiN等の材料からなる発熱抵抗層104を有する。インクジェットヘッド用基板100は、発熱抵抗層104上に、Al、Al−SiまたはAl−Cu等の金属材料からなる電極配線層105を有する。電極配線層105はその一部が除去されて一対の電極が形成されており、その一対の電極の間の部分の発熱抵抗層104が露出している。この部分によって、インクを吐出するための熱エネルギーを発生する電気熱変換素子(熱エネルギー発生素子)としての発熱部104aが構成される。
電極配線層105と一対の電極から露出する発熱抵抗層104との上には下部保護層106が設けられており、この下部保護層106は、SiO膜,SiN膜等からなり、絶縁保護層としても機能する。電極配線層105は駆動素子回路ないし外部電源端子に接続され、外部からの電力供給を受ける。なお、発熱抵抗層104と電極配線層105の上下を入れ替えた構成でもあってもよい。
107aは下部保護層106の上側に設けられた上部保護層(上部保護膜)である。この上部保護層107aは、発熱部104aの発熱に伴う化学的および物理的作用から発熱部104aを守るための層である。上部保護層107aは、例えばIr,Ru,Pd,Ptの少なくとも一つを含む金属材料で形成される。また、上部保護層107aのうちの、発熱部104aの上に位置する部分が、インクに接触して熱エネルギーを付与する熱作用部108(熱作用面)となる。
下部保護層106と上部保護層107aとの間には中間層109aが設けられている。この中間層109aは上部保護層107aと外部との電気接続に用いられる電極端子111とを電気的に接続する配線部を構成しており、導電性を有する材料で形成される。具体的には、上部保護層107aは、中間層109a、下部保護層106に形成されたスルーホール110を介して電極配線層105と電気的に接続されている。電極配線層105はインクジェットヘッド用基板100の端部まで延在しており、その端部が下部保護層106から露出して電極端子111を構成している。本実施形態では、中間層109aはTa膜で形成されており、下部保護層106と上部保護層107aとの密着性を向上する効果もある。
また、流路内には、上部保護層107aと同じ成膜工程で形成され、上部保護層107aとは異なる電極端子111に接続された電極107bが設けられている。すなわち、電極107bは、異なる電極端子111を介して上部保護層107aとの間に電圧を印加可能な構成となっている。また、この電極107bと下部保護層106との間には、中間層109aと同じ成膜工程で形成された中間層109bが設けられている。
図1、図3に示すように、インクジェットヘッド用基板100の上側には流路部材120が設けられ、インクジェットヘッド1が形成される。流路部材120にはインクを吐出する吐出口121が形成されており、インクジェットヘッド1では吐出口121と熱作用部108とが互いに対応する位置に設けられている。
また、流路部材120には流路を形成する流路壁122が設けられており、インクジェットヘッド用基板100と流路部材120との間に流路が形成されている。インクジェットヘッド用基板100にはインクを供給する供給口103が形成されており、供給口103の両側に熱作用部108の列が設けられている。
供給口103から供給されたインクが流路を通って熱作用部108上に供給され、熱作用部108から付与された熱によってインクに気泡が生じ、吐出口121からインクが吐出される。
(液体吐出装置)
図4は本実施形態における液体吐出装置としてのインクジェットプリンタの一例を示す概略斜視図である。
インクジェットプリンタは、ケーシング1008内に記録媒体としての用紙1028を、矢印P方向に間欠的に搬送する搬送装置1030を含む。この他、インクジェットプリンタは、用紙1028の搬送方向Pに直交する方向Sに平行に往復運動せしめられ、インクジェットヘッド1を有する記録部1010と、該記録部1010を往復運動させる駆動手段としての移動駆動部1006とを含んで構成される。
搬送装置1030は、互いに平行に対向配置される一対のローラユニット1022aおよび1022bと、一対のローラユニット1024aおよび1024bと、これらの各ローラユニットを駆動させる駆動部1020とを備えている。駆動部1020が作動すると、ローラユニット1022aおよび1022bと、ローラユニット1024aおよび1024bと、により用紙1028は狭持されて、P方向に間欠送りで搬送される。
移動駆動部1006は、ベルト1016と、モータ1018とを有する。ベルト1016は、回転軸に所定の間隔をもって対向配置された、プーリ1026aおよび1026bに巻きかけられ、ローラユニット1022aおよび1022bに平行に配置される。モータ1018は、記録部1010のキャリッジ部材1010aに連結されるベルト1016を順方向および逆方向に駆動させる。
モータ1018が作動し、ベルト1016が矢印R方向に回転すると、キャリッジ部材1010aは矢印S方向に所定の移動量だけ移動する。また、ベルト1016が矢印R方向とは逆方向に回転すると、キャリッジ部材1010aは矢印S方向とは反対の方向に所定の移動量だけ移動する。さらに、キャリッジ部材1010aのホームポジションとなる位置に、記録部1010の吐出再生処理を行うための再生ユニット1026が、記録部1010のインクを吐出する面に対向して設けられる。
記録部1010は、キャリッジ部材1010aに対して着脱自在に備えられたカートリッジ1012を有している。カートリッジは、例えばイエロー,マゼンタ,シアンおよびブラックごとにそれぞれ、1012Y,1012M,1012Cおよび1012Bと、各色設けられている。
(第1の実施形態)
上記のように構成されたインクジェットヘッド1の第1の実施形態の上部保護層107aの再生方法について説明する。本実施形態は、所定期間使用されたインクジェットへッド1にめっき処理を行うことで、上部保護層107aを再生するものである。図5は本実施形態のインクジェットヘッド1の再生手順を示すフローチャートである。
まず、ステップ301において、インクジェットヘッド1からインクを取り除く。予めインクを取り除いておくことにより、後の工程で供給する金属を含む電解液の置換を効率良く行うことが出来る。また、インクを取り除いて別の場所に貯留しておくことで、インクに金属を含む電解液が混合されないので、インクを再利用することができる。ステップ301が完了した状態を図6(a)に示す。
次に、ステップ302において、インクジェットヘッド1に金属を含む電解液200(めっき液)を供給する。この工程により、電解液200を介して流路内に設けられた電極107bと上部保護層107aが導通可能な状態になる。
次に、ステップ303において、例えばインクジェットプリンタ本体に設けられた電圧印加手段201によって、上部保護層107aを陰極、電極107bを陽極として両者の間に電位差を生じさせ、金属を含む電解液200に電流を流す。この工程により、上部保護層107a上には電解液200に含まれる金属が析出する。ステップ303の状態を図6(b)に示す。なお、電圧印加手段201は模式的に示しているが、実際には、上部保護層107a、電極107bに夫々接続された電極端子111を介して電圧を印加する。
次に、ステップ304において、インクジェットヘッド1から金属を含む電解液200を取り除く。これにより、後の工程で再び充填するインクの置換を効率良く行うことが出来る。
最後に、ステップ305において、インクジェットヘッド1にインクを供給し、インクジェットヘッド1が再びインクを吐出できる状態となる。
(実施例1〜実施例4)
第1の実施形態を適用した実施例1〜実施例4について評価を行った。
実施例1〜実施例4では、それぞれ表1に示す材料を用いて約50nmの上部保護層107aを形成した。その後、インクジェットヘッド1をインクBCI−7eC(キヤノン株式会社製、pH9程度)で満たし、電圧20Vおよび幅1.5μsの駆動パルスを周波数5kHzで5.0×10回発熱部104aに印加し、吐出評価試験を行った。各実施例では、上部保護層107aの厚さが減少していることが確認できた。また、この状態のインクジェットヘッド1を用いて記録を行うと、所望の位置にインクが着弾されず、記録品位が低下していることが確認された。表1には、評価試験によって減少された膜厚の減少量についても示す。
次に、図5に示した第1の実施形態のインクジェットヘッド1の再生方法によって、各実施例の上部保護層107aの再生処理を行った。表1に示した各実施例の上部保護層107aを形成する金属を含む電解液をインクジェットヘッド1に充填し、上部保護層107aが陰極、電極107bが陽極となるようにDC電圧を印加した。表1には、その際、上部保護層107aと電極107bとの間に流れる電流の電流密度及び電圧を印加する時間についても示す。
その後、再生処理に用いた電解液をインクジェットヘッド1から取り除き、再びインクを充填し、各実施例のインクジェットヘッド1を用いて記録を行うと、所望の位置にインクが着弾されていることが確認された。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態に加え、再生工程の後に熱処理工程を行うものである。図7は本実施形態のインクジェットヘッド1の再生手順を示すフローチャートである。
上部保護層107aの再生を行い、金属を含む電解液をインクジェットヘッド1から取り除いた後に、ステップ401において、発熱抵抗層104に通電を行い、所定の時間発熱部104aを発熱させる。このように熱処理を行うことで再生された上部保護層107aの膜質が改善され、吐出回数をより増やすことができるため好ましい。
(実施例5〜実施例7)
第2の実施形態を適用した実施例5〜実施例7について評価を行った。
本実施例では、実施例1と同様に上部保護層107aをIrで形成し、吐出評価試験、再生処理の際の電流密度や時間についても実施例1と同様とした。
その後、実施例5〜実施例7では、発熱部104aの温度をそれぞれ表2に示す温度となるように発熱抵抗層104に通電を行い、30分間温度を保持することで熱処理を行った。
熱処理工程の後、インクジェットヘッド1に再びインクを充填し、記録を行った。記録品位の低下が確認されるまでの吐出回数と熱処理温度の間に相関が見られた。表2に、熱処理温度と記録品位の低下が確認された吐出回数の関係を示す。
このように、熱処理温度が高いほど、記録品位の低下が確認されるまでの吐出回数が多くなることが分かった。熱処理を行うことで上部保護層107aの結晶性が向上するためと考えられる。なお、熱処理温度を400℃より高くすると、Al、Al−SiまたはAl−Cu等の材料からなる電極配線層105に影響を及ぼす可能性がある。したがって、熱処理の際の温度は200℃以上400℃以下であると好ましい。
(第3の実施形態)
上述の実施形態は、インクジェットヘッド1の流路内に設けられた電極107bを用いて上部保護層107aの再生を行うものであるが、本実施形態では、インクジェットヘッド1の外部に設けられた電極を用いて上部保護層107aの再生を行う。
図8は本実施形態のインクジェッヘッド1及びその再生処理を説明するための図である。また、図9は、本実施形態のインクジェットヘッド1の再生手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、本実施形態では、インクジェットヘッド1が搭載されるインクジェットプリンタ本体に設けられた電極装置500内の電極502を用いる。電極装置500は、インクジェットヘッド1の吐出口121を覆うキャップ501を有しており、そのキャップ501の内部には、多孔質の電極502が設けられている。
図9のステップ601において、電極502が上部保護層107aの面と沿って互いに対向するように電極装置500をインクジェットヘッド1に取り付ける。その後、電圧印加手段201によって上部保護層107aと電極502との間に電圧を印加し、上部保護層107aの再生処理を行い、ステップ602において電極装置500をインクジェットヘッド1から取り外す。
本実施形態を適用した場合についても実施例1と同様に上部保護層107aをIrで形成し、吐出評価試験、再生処理の際の電流密度や時間といった条件についても実施例1と同様として、その効果を確認した。上部保護層107aの再生処理後には所望の位置にインクが着弾され、吐出評価試験によって低下した記録品位が改善されたことが確認された。
1 インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)
100 インクジェットヘッド用基板(液体吐出ヘッド用基板)
104a 発熱部(電気熱変換素子)
106 下部保護層(絶縁保護層)
107a 上部保護層(上部保護膜)
120 流路部材
200 電解液

Claims (8)

  1. 液体を吐出するための熱エネルギーを発生する熱エネルギー発生素子と、前記熱エネルギー発生素子を覆う絶縁保護層と、前記絶縁保護層の、前記熱エネルギー発生素子に対応する位置に設けられ、液体に接する面を備えた上部保護膜と、を有する液体吐出ヘッド用基板と、
    吐出される液体を前記上部保護膜の前記面の上に供給する流路を前記液体吐出ヘッド用基板との間に形成する流路部材と、
    を有する液体吐出ヘッドの再生方法において、
    金属を含む電解液を前記流路に充填し、前記上部保護膜との間に電圧を印加可能な電極と、前記上部保護膜との間を電解液で満たす工程と、
    前記上部保護膜と前記電極との間に電圧を印加し、電解液に含まれる前記金属を前記上部保護膜の前記面の上に析出する工程と、
    を有することを特徴とする液体吐出ヘッドの再生方法。
  2. 前記電解液で満たす工程の前に、吐出される液体を前記流路から除去する工程を有する、請求項1に記載の液体吐出ヘッドの再生方法。
  3. 前記析出する工程の後に、電解液を前記流路から除去し、吐出される液体で前記流路を満たす工程を有する、請求項1または請求項2に記載の液体吐出ヘッドの再生方法。
  4. 前記析出する工程の後に、前記熱エネルギー発生素子に通電して前記上部保護膜に熱処理を行う工程を有する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの再生方法。
  5. 前記熱処理を行う工程では、前記熱エネルギー発生素子の温度を200℃以上400℃以下とする、請求項4に記載の液体吐出ヘッドの再生方法。
  6. 前記電極は前記流路内に設けられている、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの再生方法。
  7. 前記電極は液体吐出ヘッドが搭載される液体吐出装置に設けられている、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの再生方法。
  8. 前記上部保護膜は、Ir,Ru,Pd,Ptのうちの少なくとも一つを含む材料で形成されている、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドの再生方法。
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