JPH04142942A - 薄膜抵抗ヒータ、その製造方法、該薄膜抵抗ヒータを使用したインクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents

薄膜抵抗ヒータ、その製造方法、該薄膜抵抗ヒータを使用したインクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置

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JPH04142942A
JPH04142942A JP26634790A JP26634790A JPH04142942A JP H04142942 A JPH04142942 A JP H04142942A JP 26634790 A JP26634790 A JP 26634790A JP 26634790 A JP26634790 A JP 26634790A JP H04142942 A JPH04142942 A JP H04142942A
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layer
insulating layer
resistor
thin film
resistance heater
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JP26634790A
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Yasubumi Sato
佐藤 泰文
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、抵抗体の薄膜を有し、抵抗体の薄膜に通電す
ることによって発熱する薄膜抵抗ヒータと、その製造方
法に関し、さらに前記簿膜抵抗ヒータを用いたインクジ
ェット記録ヘッドと、該インクジェット記録ヘッドを使
用したインクジェット記録装置に関する。
〔従来の技術〕 近年、微小な発熱部が組込まれたサーマルヘッドを利用
した記録方法、例えばサーマルインクジェット記録方法
、感熱記録方法等が注目を集めている。中でもサーマル
インクジェット記録方法は、高速高密度でかつ高緒細高
画質の記録を行うことが可能であり、さらに記録のカラ
ー化あるいは記録装置の小型化が容易である等の多くの
特長を有している。上述したサーマルヘッドには、従来
より薄膜抵抗ヒータが使用されている。
例えば、サーマルインクジェット記録方法て用いられる
インクジェット記録ヘッドは、一般に、インクを吐出す
るための微細な吐出口と、吐出口ごとに設けられて吐出
口に連通ずる液流路と、各液流路の一部にそれぞれ設け
られインクを吐出するための熱エネルギーを発生する薄
膜抵抗ヒータとを有している。多くの場合、1個のイン
クジェット記録ヘッドには多数の吐出口が設けられ、各
液流路に安定してインクを供給するための、各液流路に
共通の液室が設けられている。記録信号に応じて薄膜抵
抗ヒータに通電することにより、薄膜抵抗ヒータの抵抗
体薄膜が発熱して液流路にあるインクの一部を発泡させ
、この発泡の作用力によりインク液滴を吐出口から吐出
、飛翔させ、被記録媒体上に記録が行われる。
このような薄1漠抵抗ヒータの代表的な構成例がi5図
(a)〜(C)に示されている。このヒータは、基体1
11−に電気絶縁性の絶縁層゛12を設け、絶縁層12
の十にコの字形に抵抗体層13が設けられている。抵抗
体層重3は、ある程度の大きさの体積抵抗率を有する材
料からなっている。
抵抗体層13の上には電気伝導性のよい材料からなる導
体層14が設けられている。導体層14は、抵抗体層1
3と同様の形状であるが一部分が欠けており、この欠け
ている部分においては抵抗体層13の1−に導体層がイ
f在しないようになっている。後述するように、この導
体層14の欠けている部分が発熱部16となる。さらに
、絶縁層12、抵抗体層13、導体層14の露出してい
る部分を覆うように、電気絶縁性の材料からなる保護層
15が設けられている。導体層14は電極として作用し
、発熱部16をはさむ両側の導体層14の間に電圧を印
加すると、発熱部16では抵抗体層13の上に導体層が
ないのでこの部分では抵抗体層13に電流が流れること
となって発熱する。発熱部16以外のところでは、電流
は主として導体層14を流れるので、はとんど発熱しな
い。発熱部16で発生した熱は保護層15を介してその
表面に伝わり、インクジェット記録ヘットの場合であれ
ばインクに、感熱記録装置の場合であれば感熱紙に熱を
僕えるようになっている。なお、少なくとも抵抗体層1
3、導体層14、保護層15は、成膜技術によって堆積
されて形成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した従来の薄膜抵抗ヒータでは、発熱部の近傍にお
いて、絶縁層の上面と抵抗体層の上面との間に段差があ
るため、保護層を堆積させるときに均一に堆積せず、保
護層に欠陥が発生する。この欠陥の存在により、通電し
て発熱させたときに発生ずる応力によって、この部分の
保護層に亀裂が生し、インクジェット記録ヘッドの場合
であればこの亀裂にインクが侵入することとなり、つい
にはヒータが破壊されてしまうという問題点がある。特
に、インクジェット記録ヘッドでは、繰り返し発熱させ
ることになるので、亀裂が発生しやずく、インクシェツ
ト記録ヘットの寿命を規定する大きな要因となっていた
本発明の目的は、発熱部の近傍の保護層に欠陥がなく、
繰り返し発熱させても保護層に亀裂の生じることのない
薄膜抵抗ヒータと、その製造方法を提供することにある
。さらに、この薄膜抵抗ヒータを使用することによって
長寿命化したインクジェット記録ヘッドと、このインク
ジェット記録ヘッドを使用したインクジェット記録装置
を提供J−ることにある。。
〔課題を解決するための手段〕
第1の発明の薄膜抵抗ヒータは、基体と、該基体上に設
けられ電気絶縁性である絶縁層と、 該絶縁層の上面に設けられた溝穴部を満たしかつ上面と
前記絶縁層の上面との間に段差が存在しないように形成
された、電気抵抗性を有する材料からなる抵抗体層と、 前記絶縁層トに設けられ、前記抵抗体層に通電できるよ
う前記抵抗体層と電気的に接続された、電気良導体から
なる導体層と、 前記絶縁層、前記抵抗体層及び前記導体層の露出されて
いる部分を覆うように設けられた電気絶縁性の保護層と
からなる。
第2の発明の薄膜抵抗ヒータの製造方法は、基体上に電
気絶縁性の絶縁層を設ける工程と、前記絶縁層の上面に
溝穴部を設ける工程と、前記絶縁層の上面の少なくとも
前記溝穴部を含む部分に、電気抵抗性の材料からなる膜
を積層する1−稈と、 前記膜のうち前記溝穴部を満たしている部分以外の部分
を取り除くことにより、前記膜の一部からなり、前記溝
穴部を満たしかつ上面と前記絶縁層の上面との間に段差
が存在しない抵抗体層を形成する工程と、 前記抵抗体層に通電できるように前記抵抗体層と接続さ
れ電気良導体からなる導体層を前記絶縁層上に設ける工
程と、 前記絶縁層、前記抵抗体層及び前記導体層の露出されて
いる部分を覆うように、電気絶縁性の保護層を設ける工
程とからなる。
第3の発明のインクジェット記録ヘットは、吐出[1と
、該吐出口に連通し底壁にエネルギー発生素子−が設け
られた液流路と、該液流路に連通し時的にインクを貯え
る液室とを有し、エネルギー発生素子を駆動することに
より前記インクよりなるインク液滴を前記吐出口から吐
出させるインクジェット記録ヘッドにおいて、 前記エネルギー発生素子として上記第1の発明の薄膜抵
抗ヒータを使用する。
〔作   用〕
本発明の薄膜抵抗ヒータでは、絶縁層の上面に溝穴部を
設けてこの溝穴部を満たすように抵抗体層を形成し、抵
抗体層の上面と絶縁層の上面との間には段差が存在しな
いので、抵抗体層の電流の流れる部分近傍の保護層は均
一に堆積して保護層には欠陥が存在せず、抵抗体層に通
電したことによる発熱に伴う応力が保護層に加わったと
しても、保護層に亀裂が発生することはない。
本発明のインクジェット記録ヘッドでは、本発明の薄膜
抵抗ヒータを使用しているので、繰り返し記録を行った
としても薄膜抵抗ヒータの保護層に亀裂が発生せず、薄
膜抵抗ヒータが破壊することがない。
〔実 施 例〕
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
まず、本発明の薄膜抵抗ヒータについて説明する。
第1図(a)は本発明の薄膜抵抗ヒータの一実施例の構
造を示す1面図、第1図(b)、(c)はそれぞれ第1
図(a)のA−A線、B−B線における縦断面図である
シリコン基板、カラス基板等の基体1上に、5in2.
SiC,ガラス等の電気絶縁性の材料からなる絶縁層2
が、基体1の上面のほぼ全域を覆うように設けられてい
る。絶縁層2のL面には溝穴部か設けられ、抵抗体層3
がこの溝穴部を満たすように形成されている。抵抗体層
3は、W、Mo、Ta等の高融点金属、あるいは遷移金
属の窒化物、ケイ化物、ホウ化物等の、電気抵抗性の材
料からなる。抵抗体層3の−に而と絶縁層2の上面とは
滑らかに接続し、両者の間には段差はh在していない1
.絶縁層2の1には、抵抗体層3に通′−°Uするため
の、少なくとも2つの細長い形状の導体層4が形成され
ている。各導体層4は、ALL、Au、Cu等の電気良
導体からなり、その一端が抵抗体層3に接することによ
り、抵抗体層3と電気的に接続されている。さらに、絶
縁層2、抵抗体層3及び導体層4の露出している部分を
覆うように、保護層5が設けられている。保護層5は、
SiO2,SiC等の電気絶縁性の材料からなる。
次に、この薄膜抵抗ビータの作成方法について説明する
まず、絶縁層2を熱酸化法あるいはスパッタ法により基
体1上に成膜する。次いて、フォトリングラフィにより
、抵抗体層3が設けられるべき溝穴部を絶縁層2の上面
に形成する。次に、抵抗体層3と同一の組成の膜をスパ
ッタ法によって絶縁層2上に堆積させる。このとき、前
記溝穴部にも当然に前記膜が堆積されている。エッチバ
ック法、リフトオフ法、研磨法等により、前記溝穴部を
除いて前記膜を除去し、抵抗体層3を形成する。このと
き、絶縁層2の上面と抵抗体層3の1面とが滑らかに接
続し、両者の間に段差が存在しないようにしておく。そ
して蒸着法により導体層4と同一組成の膜を堆積させて
から、フォトリソグラフィにより導体層4となるべき部
分以外の部分の膜を除去して導体層4を形成し、最後に
スパッタ法によって保護層5を形成する。以上の工程に
より、薄膜抵抗ヒータが作成される。
次に、本実施例の薄膜抵抗ヒータの動作について説明す
る。
少なくとも2つ設けられた導体層4がそれぞれ抵抗体層
3と電気的に接続されているので、これら導体層4間に
電圧を印加すると、抵抗体層3に電流が流れ、抵抗体層
3は電気抵抗性を有する材料からなるので、抵抗体層3
が発熱する。すなわち、抵抗体層3の電流の流れる部分
が発熱部6となる。発熱部6で発生した熱は、保護層5
を通ってその表向に伝えられる。
ところで、十述したように、保護層5を形成する時点て
絶縁層2のに而と抵抗体層3の」−面との間に段差が存
在しないので、少なくとも発熱部6の近傍の保護層5は
均一に堆積し、この部分の保護層5には欠陥は存在しな
い。発熱部6で熱が発生すると、保護層5の発熱部6の
近傍の部分に応力が加わるか、保護層5に欠陥がないの
で、保護層5に亀裂が生じたりすることはない。
以上、本発明の薄膜抵抗ヒータの実施例について説明し
たが、基体1が絶縁性である場合には、基体1の1面部
分を絶縁層とみなすことも可能であり、このときは独\
′lに絶縁層2を設ける必要はない。
次に、本発明のインクジェット記録ヘッドについて説明
する。
第2図は本発明のインクジェット記録ヘッドの実施例の
構造を示す要部破断斜視図である。このインクジェット
記録ヘッド20は、エツチング、蒸着、スパッタリング
等の゛r導体製造プロセス技術によって製造され、基体
であるJ、1.板221に多数の薄膜抵抗ヒータ21が
一括して形成された構造となっている。基板22の1−
面には不図示の絶縁層が形成されており、各薄膜抵抗ヒ
ータ21の抵抗体層23は、前記絶縁層のL面に設けら
れた溝穴部を満たすように形成され、抵抗体層23の上
面と前記絶縁層の上面との間には段差が存在しないよう
になっている。また、抵抗体層23に通電するための導
体層である電極24が、それぞれの抵抗体層23ごとに
前記絶縁層Fに設けられ、各抵抗体層23の両端とそれ
ぞれ接続されている。そして、基板22七の前記絶縁層
、抵抗体層23、′電極24の露出されている部分を覆
うように、絶縁性の材料からなる不図小の保護層か設け
られている。
さらに、インクシェツト記録ヘッド20には、隣接する
液路(液体流路)30間を隔てる液路壁25、天板26
、外液路30に連通する共通液室28、共通液室28に
記録用液体32を供給するための液体供給管27、液体
供給管27と共通液H:28を接続1−るコネクタ29
によって構成されている。抵抗体層23は、各液路30
ことに設けられるようになっている。
記tJ用液体32は、図小しない液体貯蔵室から液体供
給管27を通って共通液室28内に供給される。共通液
室28内に供給された液体32は、毛管現象により液路
30内に供給され、液路30の先端の吐出r−,131
でメニスカスを形成することにより安定に保持される。
ここで電極24を介して抵抗体層23に通電することに
より抵抗体層23が発熱し、不図小の保護層を介して液
体32が加熱されて発泡し、その発泡のエネルギーによ
り吐出1」31から液滴が吐出される。
また、前記用11冒131は、16個/ m mといり
た高密度て128個もしくは256個さらにはそれ以ト
の個数形成することができ、さらに被記録媒体の記録領
域の全幅にわたるだけの数を形成してフルラインタイプ
とすることもできる。
このインクジェット記録ヘッド20は、抵抗体層23の
1−面と絶縁層(小図示)の1−1面との間に段差かな
いのて、保護層(不図小)を堆積するときに均一に堆積
し、前記保護層中には欠陥はイT在しない。このため、
繰り返し抵抗体層23に通電することによって記録用液
体32の吐出を連続的に行う場合であっても、記録用液
体32に直接接している前記保護層には亀裂が生じるこ
とはなく、薄膜抵抗ヒータ21が破壊されることもない
。したがって、このインクジェット記録ヘッド20は従
来のものに比べ長寿命である。
次に、インクジェット記録装置本体について、第3図に
より説明する。
所定の記録信号に基づいてインクを吐出し所望の画像を
記録する一ト述のインクジェット記録ヘッド101を搭
載したキャリッジ102は、2本のガイトリ103.1
04に矢印Eh向に摺動自在に嵌合され、キャリッジモ
ータ105の出力軸に固着されたプーリ107と回転自
在に軸支されたプーリ106とにかけまわされたタイミ
ングベルト108の一部位に結合されている。前記イン
クジェット記録ヘット101は、キャリッジモータ10
5の駆動力によりプーリ107が正転、逆転することに
よりタイミンクヘルド108が止転、逆転し、矢印E方
向に往復移動する構成となっている。
被記録媒体である記録紙109は、ペーパーパン110
によってガイドされ、ピンチローラで圧接させられてい
る図示しない紙送りローラによって搬送される。この搬
送は、紙送りモータ116を駆動源として行われる。搬
送された記録紙109は、11紙ローラ113と拍11
j 114とによりテンシミIンを加えられていて、弾
性部材で形成される紙押え板112によってヒータ11
1に圧接させられているため、ヒータ111に密着させ
られながら搬送される。インクジェット記録ヘッド10
1により噴射されたインクが付着した記録紙109は、
ヒータ111によって温められ、付着したインクはその
水分が蒸発して記録紙109に定着する。
回復ユニット115は、インクジェット記録ヘッド10
1の吐出口(図示せず)に付着した異物や粘度の高くな
ったインクを除去することにより、吐出特性を正規の状
態に維持するためのものである。
前記回復ユニット115にはキャップ118aが設けら
れており、インクジェット記録ヘッド101の吐出口を
キャッピングして、目詰まりの発生を防11−するため
のものである。111記キヤツプ118aの内部にはイ
ンク吸収体118が配設されている。
また、前記回復ユニット115の記録領域側には、イン
クシェツト記録ヘット101の吐出L1が形成された而
と当接し、前記吐出[1か形成された面に付着した異物
やインク滴をクリーニングするだめのクリーニンクブレ
ード117が設けられている。
次に、上述とは別のインクジェット記録装置について説
明する。
第4図は、インクシェツト記録装置の要部のみを示す概
略斜視図であり、所定の記録信号に基づいてインクを吐
出し、所望の画像を記録するインクジェット記録ヘッド
121は、前述したインクジェット記録ヘッド101と
同様の構成を有するフルラインタイプである。
+ffffフィンクジエツト記録ヘッド121図示しな
いインクジェット記録装置本体に装着されており、複数
個の吐出口が列設された吐出口面+21aが搬送ベルト
122の搬送面122aと所定の間隙だけ離反した位置
にある。
前記搬送ベルト122は、インクジェット記録装置本体
にそれぞれ回転自在に軸支された2個のローラ123a
、 123bにかけまわされており、少なくとも1個の
ローラが強制回転されることにより、矢印F方向に回転
するものである。
本実施例のインクジェット記録装置は、図示しない給紙
部(図示右側)から搬送ベルト122に向けて送り出さ
れた被記録媒体が前記搬送ベルト122の搬送面122
aに吸着されてインクジェット記録ヘッド121の吐出
口面121aと搬送面+22aとの間隙を通過し、この
とき、前記インクシェツト記録ヘッド121の各吐出口
からインクが吐出されて記録が行われる構成となってい
る。
本発明は、特にインクジェット記録方式の中でもキャノ
ン■が提唱するバブルジェット方式の記録ヘッド、イン
クジェット記録装置において、優れた効果をもたらすも
のである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許
第4723129号明細書、同第4740796号明細
書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好
ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュ
アス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマ
ンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシ
ートや液路に対応して配置されている電気熱度楔体に、
記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇
を与える少なくとも一つの駆動信号を印加することによ
って、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せしめ、記録
ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的にこの駆動信
号に一対一対応し液体(インク)内の気泡を形成できる
ので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開
口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一
つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると
、即時適切に気泡の成長収縮が行われるのて、特に応答
性に優れた液体(インク)の引出が達成でき、より好ま
しい。このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第
4463359号明細書、同第4345262号明細書
に記載されているようなものが適している。なお、ト記
熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第431
3124号明細書に記載されている条件を採用すると、
更に優れた記録を行うことができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組み合わせ
構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333 s)明細書、米国特許第44596
00号明細書を用いた構成も本発明に有効である。加え
て、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを
電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59
年第123670号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収
する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭5
9年第138461号公報に基づいた構成としても本発
明は有効である。
更に、インクジェット記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによって、その長さを満
たす構成や一体的に形成された一個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を
一層有効に発揮することができる。
加えて、装置本体に装7iされることて、装置本体との
電気的な接続や装置本体からのインクの供給が6丁能に
なる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記
録ヘット自体に一体的に設けられたカートリッジタイプ
の記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
また、本発明のインクジェット記録装置の構成として設
けられる、記録ヘットに対しての回復手段、予備的な補
助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定てき
るので好ましいものである。これらを具体的に挙げれば
、記録ヘッドに対しての、キャビング手段、クリーニン
グ手段、加圧あるいは吸引手段、電気熱変換体あるいは
これとは別の加熱素子あるいはこれらの組み合わせによ
るr備加熱丁段、記録とは別の吐出を行う予備吐出モー
トを行うことも安定した記りjを11゛うために有効で
ある。 更に、インクジエ・シト記録装置の記録モート
としては黒色等の主流色のみの記録モートたけではなく
、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせ
によってでもよいが、異なる色の複色カラー又は、混色
によるフルカラーの少なくとも一つを備えた装置にも本
発明は極めて有効である。
以ト説明した本発明実施例においては、インクを液体と
して説明しているが、室温やそれ以下で固化するインク
であって、室温で軟化もしくは液体あるいは、上述のイ
ンクジェットではインク自体を30℃以上70℃以下の
範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲
にあるように温度制御するものが一般的であるから、使
用記録信叶付り一時にインクが液状をなすものであれば
よい。加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をイン
クの固形状態から液体状態への態度化のエネルギーとし
て使用せしめることで防止するか又は、インクの蒸発防
(Lを目的として放置状態で固化するインクを用いるか
して、いずれにしても熱エネルギーの記録信号に応じた
イ・1ノブ−によってインクか液化してインク液状とし
て吐出するものや記録媒体に到達する時点ではすでに固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインク使用も本発明には適用可能であ
る。このような場合インクは、特開昭5456847号
公報あるいは特開昭60 71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹
部又は貫通孔に液状又は固形物として保持された状態て
、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよ
い。本発明においては、上述した各インクに対して最も
有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものであ
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明の薄膜抵抗ヒータは、絶縁層
のト面に溝穴部を設けてこの溝穴部を満たずように抵抗
体層を形成し、抵抗体層の上面と絶縁層の上面との間に
は段差が存在しないようにしたことにより、保護層の少
なくとも発熱部の近傍にある部分は均一に堆積してこの
部分には欠陥は存在せず、発熱部が発熱したときに発生
する応力が加わっても保護層に亀裂は発生せず、薄膜抵
抗ヒータが破壊しなくなって耐久性が向上するという効
果がある。
また本発明のインクジェット記録ヘッドは、本発明の薄
膜抵抗ヒータを使用することにより、その寿命が長くな
って長期間安定に使用できるようになるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の薄膜抵抗ヒータの一実施例の上
面図、第1図(b)は第1図(a)のA−A線での垂直
断面図、第1図(C)は第1図(a)のB−B線での垂
直断面図、第2図は本発明のインクジェット記録ヘッド
の一実施例の要部破断斜視図、第3図は本発明のインク
ジェット記録装置の一実施例の斜視図、第4図は本発明
の別のインクジェット記録装置の斜視図、第5図(a)
は従来の薄膜抵抗ヒータの上面図、第5図(b)は第5
図(a)のC−C線での垂直断面図、第5図(C)は第
5図(a)のD−D線での1■直断面図である。 1.11・・・基体、    2.12・・・絶縁層、
3.13・・・抵抗体層、 4.14・・・導体層、5
.15・・・保護層、   6.16・・・発熱部、2
0・・・インクジェット記録ヘッド−21・・・薄膜抵
抗ヒータ、  22・・・基板、23・・・抵抗体層、
     24・・・電極、25・・・液路壁、   
   26・・・天板、27・・・液体供給管、   
 28・・・共通液路、29・・・コネクタ、    
 30・・・液路、31・・・吐出[」、      
32・・・記録用液体、101.121・・・インクジ
ェット記録ヘッド、102・・・キャリッジ、 103.104−・・ガイド軸、 105−・・キャリッジモータ、 106.107・・・プーリ、 108・・・タイミングベルト、 109・・・記録紙、    110・・・ペーパーパ
ン、111・・・ヒータ、    112・・・紙押え
板、113・・・排紙ローラ、114・・・相!1(,
115−・・回復ユニット、 117・・・クリーニングブレード、 1ta−・・インク吸収体、118a・・・キャップ、
121a・・・吐出[1面、    122・・・搬送
ベルト、122a・・・搬送面、 123a。 123b・・・ローラ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、基体と、 該基体上に設けられ電気絶縁性である絶縁層と、 該絶縁層の上面に設けられた溝穴部を満たしかつ上面と
    前記絶縁層の上面との間に段差が存在しないように形成
    された、電気抵抗性を有する材料からなる抵抗体層と、 前記絶縁層上に設けられ、前記抵抗体層に通電できるよ
    う前記抵抗体層と電気的に接続された、電気良導体から
    なる導体層と、 前記絶縁層、前記抵抗体層及び前記導体層の露出されて
    いる部分を覆うように設けられた電気絶縁性の保護層と
    からなる薄膜抵抗ヒータ。 2、基体上に電気絶縁性の絶縁層を設ける工程前記絶縁
    層の上面に溝穴部を設ける工程と、前記絶縁層の上面の
    少なくとも前記溝穴部を含む部分に、電気抵抗性の材料
    からなる膜を積層する工程と、 前記膜のうち前記溝穴部を満たしている部分以外の部分
    を取り除くことにより、前記膜の一部からなり、前記溝
    穴部を満たしかつ上面と前記絶縁層の上面との間に段差
    が存在しない抵抗体層を形成する工程と、 前記抵抗体層に通電できるように前記抵抗体層と接続さ
    れ電気良導体からなる導体層を前記絶縁層上に設ける工
    程と、 前記絶縁層、前記抵抗体層及び前記導体層の露出されて
    いる部分を覆うように、電気絶縁性の保護層を設ける工
    程とからなる薄膜抵抗ヒータの製造方法。 3、吐出口と、該吐出口に連通し底壁にエネルギー発生
    素子が設けられた液流路と、該液流路に連通し一時的に
    インクを貯える液室とを有し、エネルギー発生素子を駆
    動することにより前記インクよりなるインク液滴を前記
    吐出口から吐出させるインクジェット記録ヘッドにおい
    て、 前記エネルギー発生素子として請求項1記載の薄膜抵抗
    ヒータを使用することを特徴とするインクジェット記録
    ヘッド。 4、吐出口が被記録媒体の記録領域の全幅にわたって形
    成されているフルラインタイプである請求項3記載のイ
    ンクジェット記録ヘッド。 5、請求項3または4記載のインクジェット記録ヘッド
    を備え、記録信号に基づいてインクを前記インクジェッ
    ト記録ヘッドの吐出口から吐出して記録を行うインクジ
    ェット記録装置。
JP26634790A 1990-10-05 1990-10-05 薄膜抵抗ヒータ、その製造方法、該薄膜抵抗ヒータを使用したインクジェット記録ヘッド及びインクジェット記録装置 Pending JPH04142942A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014213575A (ja) * 2013-04-26 2014-11-17 キヤノン株式会社 液体吐出ヘッドの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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