JP6120011B2 - 車両用歩行者検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用歩行者検出装置に係り、より詳細には、歩いている歩行者の走り出しを早期に判定可能な車両用歩行者検出装置に関する。
近年、撮像手段の高機能化及び数値演算処理装置の高速化が進んだことにより、高度な画像処理機能が安価に提供可能となってきている。このため、撮像手段で取得した画像を処理することで得られる情報を活用して車両の運転支援を行う種々の運転支援装置の車両への搭載が進められている。そのような運転支援装置は、例えば、車両の進路上の歩行者を画像から検出し、歩行者と自車両とが衝突する可能性がある場合に緊急自動ブレーキ(Autonomous Emergency Braking:AEB)を作動させることができる。
さらに、下記の特許文献1には、歩行者がこれから自車両の進路内を横断する可能性があるか否かを判定する歩行者認識装置が開示されている。この歩行者認識装置では、歩行者の身長と脚部開度とを検出し、その身長に対する脚部開度の比率が所定値以上か否かを判別することにより、移動中の歩行者に対する横断可能性を効果的に判定している。
また、下記の特許文献2には、歩行者の意思が反映された膝部位置移動速度及び肩部位置移動速度を検出することにより、歩行者の横断開始の判定を早期かつ精度良く行う技術が開示されている。
特開2007−264778号公報 特開2010−66810号公報
しかしながら、歩行者の身体部位の挙動を検出するためには、複数の検出手段を組み合わせた大掛かりな計測手段が必要であり、コストの上昇を招くことが懸念される。また、歩行者の各身体部位を識別し、それらの挙動を計測するためには、複雑な計算処理が必要となり、計算処理に時間を要する。このため、判定の遅れや判定精度の低下が懸念される。
ところで、歩いていた歩行者が突然走り出して車道に飛び出してきた場合、通常、車両の運転者は、歩行者が走っている状態になってからはじめて歩行者が走り出したことに気付くことなる。このため、車道に飛び出してきた歩行者と車両との衝突事故の発生を、運転支援によって防止するためには、緊急自動ブレーキを、車両の運転者が歩行者の飛び出しに気づく前に作動させることが望ましい。
そこで、本発明は、歩いている歩行者の走り出しを早期に検出することができる車両用歩行者検出装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明の車両用歩行者検出装置は、自車両の前方を撮像して画像を生成する撮像手段と、上記画像から歩行者を検出する歩行者検出手段と、上記歩行者の膝関節の屈曲角度を検出する屈曲角度検出手段と、上記屈曲角度の振幅を検出する屈曲振幅検出手段と、上記屈曲角度の振幅が、上記歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して、増大したときに、上記歩行者が走り出したと判定する判定手段とを有することを特徴としている。
本出願に係る発明者は、種々の実験及び検討を行った結果、歩いている歩行者が走り出すと、膝関節の屈曲角度の「振幅」が大きくなること見出した。本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。ここで、注目すべき点は、歩いていた歩行者が走り出した際に、定常走行状態となるより前に、それも歩行者の移動速度が変化するのに先行して、歩行者の膝関節の屈曲角度の振幅が増大し始めることである。したがって、屈曲角度の振幅に着目することによって、歩いていた歩行者が走り出したことを、車両の運転者が、歩行者が走り出したことに気付くよりも早く検出することができる。
また、本発明において好ましくは、上記歩行者の上半身の前傾角度を検出する前傾角度検出手段と、上記前傾角度の振幅を検出する前傾振幅検出手段とを更に有し、上記判定手段は、上記屈曲角度の振幅が、上記歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して増大し、かつ、上記前傾角度の振幅が、上記歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して増大したときに、上記歩行者が走り出したと判定する。
本出願に係る発明者は、さらに種々の実験及び検討を行った結果、歩いている歩行者が走り出す場合に、歩行者の移動速度が変化するのに先行して、歩行者の上半身の前傾角度の「振幅」も変化すること見出した。本発明は、かかる知見に基づいてなされたものである。ここで、注目すべき点は、歩いていた歩行者が走り出す際に、定常走行状態となるより前に、それも歩行者の移動速度の増大開始よりも早期に、この前傾角度の振幅が増大し始めることである。したがって、前傾角度の振幅に着目することによって、歩行者の移動状態の変化を、車両の運転者が、歩行者が走り出したことに気付く前に検出することができる。
そして、歩行者の膝関節の屈曲角度の振幅と、前傾角度の振幅の両方に基づいて、歩行者の走り出し判定することによって、歩いている歩行者の走り出しを早期に精度良く判定することができる。
また、本発明において好ましくは、上記判定手段は、上記前傾角度が増大した場合において、上記前傾角度が負の値となったときに、歩行者が減速していると判定する。
歩いている歩行者が走り出した場合だけでなく、歩いている歩行者が減速する場合にも、前傾角度が増大することがある。減速する場合には、通常、(歩行者の進行歩行への傾斜を正の値とする)前傾角度が負の値となる。このため、前傾角度が負の場合を排除することによって、歩行者の走り出しをより精度良く検出することができる。
また、本発明において好ましくは、上記判定手段は、上記屈曲角度が第1の所定値(例えば、170°)よりも大きい場合に、上記歩行者が停止状態であると判定する。
歩行者が、例えばしゃがみ込んでいる場合には、膝関節の屈曲角度は実質的に0°近くまで小さくなっている。そして、しゃがみ込んでいる歩行者は、通常、車道に飛び出す可能性が低い。したがって、屈曲角度が大きな歩行者を除外することによって、歩いている歩行者に限定することができる。
また、本発明において好ましくは、上記判定手段は、上記屈曲角度が、第1の所定値より小さい第2の所定値(例えば、60°)よりも小さい場合に、上記歩行者が停止状態であると判定する。
歩行者が、例えば、立ち止まっている場合には、膝関節の屈曲角度は実質的に180°近くまで大きくなっている。そして、立ち止まっている歩行者は、通常、車道に飛び出す可能性が低い。したがって、屈曲角度を小さな歩行者を除外することによって、歩いている歩行者を限定することができる。
このように、本発明の車両用歩行者検出装置によれば、歩行者の膝関節の屈曲角度の振幅に基づいて、歩いている歩行者が走り出すことを早期に検出することができる。
本発明の実施形態による車両用歩行者検出装置の構成を説明するブロック図である。 歩行者の上半身の前傾角度及び膝関節の屈曲角度の説明図である。 歩行者の膝関節の屈曲角度の振幅を説明するグラフである。 歩行者の上半身の前傾角度の振幅を説明するグラフである。 歩行者の移動状態と、歩行者の上半身の前傾角度の振幅との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態による車両用歩行者検出装置の動作例を説明するフローチャートである。
以下、添付の図面を参照して、本発明の車両用歩行者検出装置の実施形態を説明する。
まず、図1のブロック図を参照して、本実施形態の車両用歩行者検出装置の構成について説明する。図1に示すように、車両用歩行者検出装置は、自車両の前方を撮像して画像を生成するカメラ10と、その画像から歩行者を検出する歩行者検出部12と、歩行者の膝関節の屈曲角度φを検出する屈曲角度検出部14と、屈曲角度の振幅Δφを検出する屈曲振幅検出部16と、歩行者の上半身の鉛直線に対する前傾角度θを検出する前傾角度検出部18と、前傾角度の振幅Δθを検出する前傾振幅検出部20と、屈曲角度の振幅Δφが、歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して増大し、かつ、前傾角度の振幅Δθが、歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して増大したときに、歩行者が走り出したと判定する判定部22とを備えている。
なお、歩行者検出部12、屈曲角度検出部14、屈曲振幅検出部16、前傾角度検出部18、前傾振幅検出部20及び判定部22の処理機能は、例えば、ECU(electric control unit:電子制御装置)等のコンピュータにおいて所定のプログラムを実行することにより実現される。
カメラ10は、車室内からフロントガラス越しに車両前方に向けて取り付けられ、自車両の前方の走行路及びその周辺を撮像する。また、カメラ10がステレオカメラである場合には、撮像された物標までの距離も画像上の視角差から取得することができる。カメラ10がステレオカメラでない場合には、例えばミリ波レーダのような、物標までの距離を測定する手段を設けるとよい。
歩行者検出部12は、カメラ10により撮像された画像から、歩行者を検出する。画像中の歩行者は、自車両から所定距離内の物標から検出するとよい。また、複数の継続撮像フレームから歩行者を抽出するとよい。歩行者は、画像中、車両前方の車道の周囲の領域のみから検出するようにしてもよい。
屈曲角度検出部14は、まず、歩行者の腰部Hの位置、膝Kの位置及び足首Aの位置を撮像された歩行者の身体シルエットから図形的(幾何学的)な処理で検出する。次いで、図2に示すように、歩行者の腰Hと膝Kとを繋ぐ線分bが、歩行者の膝Kと足首Aとを繋ぐ線分cと成す角度φを、歩行者の膝関節の屈曲角度として検出する。また、屈曲角度の検出方法をより簡便にするために、腰Hと足首あとの距離の逆数を使ってもよい。
屈曲振幅検出部16は、屈曲角度φの時間変化から屈曲角度の振幅Δφを検出する。ここで、図3を参照して、屈曲角度の振幅を説明する。図3の横軸は時間を表し、縦軸は膝関節の屈曲角度(deg)を表す。図3中の曲線Iは、膝関節の屈曲角度の時間変化を表す。そして、図3から分かるように、歩行中の屈曲角度の振幅Δφ1が、70°前後であるのに対して、走行中の屈曲角度の振幅Δφ2が、80°〜90°程度と、約120%程度増大している。
なお、屈曲振幅検出部16は、歩行中の複数の屈曲角度差の平均を算出して、歩行中の屈曲角度の振幅Δφ1としてもよく、また、走行中の複数の屈曲角度差の平均を算出して、走行中の屈曲角度の振幅Δφ2としてもよい。
前傾角度検出部18は、まず、歩行者の頭部Hの位置と腰部Wの位置を、撮像された歩行者の身体シルエットから図形的(幾何学的)な処理で検出する。次いで、図2に示すように、歩行者の頭部Hの位置と腰部Wの位置とを繋ぐ線分aが、鉛直線pと成す角度θを、歩行者の上半身の前傾角度として検出する。
なお、画像中で、歩行者の腰部が遮蔽物等によって隠されている場合には、頭部の位置から腰部の位置を推定してもよい。
前傾振幅検出部20は、前傾角度の時間変化から前傾角度の振幅を検出する。ここで、図4を参照して、前傾角度の振幅を説明する。図4の横軸は時間(秒)を表し、縦軸は前傾角度(deg)を表す。図4中の曲線Iは、前傾角度の時間変化を表す。そして、この曲線Iにおいて、隣接する山(極大値)と谷(極小値)、又は谷(極小値)と山(極大値)、の角度差Δθを振幅として検出する。
なお、前傾振幅検出部20は、複数の角度差の平均を算出してもよい。
そして、判定部22は、屈曲角度の振幅Δφが、歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して増大し、かつ、前傾角度の振幅Δθが、歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して増大したときに、歩行者が走り出したと判定する。このように、歩行者の膝関節の屈曲角度の振幅Δφと、前傾角度の振幅Δθの両方に基づいて、歩行者の走り出し判定することによって、車両の運転者が歩行者の飛び出しに気づく前に、歩いている歩行者の走り出しを早期に精度良く判定することができる。
さらに、図5を参照して、歩行者の移動状態と、歩行者の上半身の前傾角度の振幅との関係を説明する。図5の横軸は時間(s)を表し、左側縦軸は歩行者の速度(m/s)を表し、右側縦軸は角度(deg)を表す。グラフ中の破線Iは、歩行者の移動速度を表し、実線IIは、歩行者の上半身の前傾角度の時間変化を示している。
図5は、歩行者の移動状態が、時刻t1に、「停止状態」(区間A)から、歩き出す「加速状態」(区間B)を経て、「定常歩行状態」(区間C)となり、さらに走り出して(区間D)、「定常走行状態」(区間E)なり、今度は止まろうとする「減速状態」(区間F)を経て、再び、「停止状態」(区間G)に至る場合を示している。ここで、「停止状態」(区間A)と「定常歩行状態」(区間C)との間の「加速状態(歩き出し)」(区間B)は、「過渡状態」である。また、「定常歩行状態」(区間C)と「定常走行状態」(区間E)との間の「加速状態(走り出し)」(区間D)も、「過渡状態」である。さらに、「定常走行状態」(区間E)と「停止状態」(区間G)との間の「減速状態」(区間F)も「過渡状態」である。
まず、最初の停止状態(区間A)では、破線Iで示すように、歩行者の移動速度は実施的にゼロである。このとき、実線IIで示すように、歩行者の前傾角度の振幅もほとんどゼロである。したがって、判定部22は、区間Aの移動状態を、「定常状態」と判定する。なお、移動速度検出部14によって、移動速度がゼロであることが検出されるので、区間Aの移動状態は「停止状態」と判定される。
次いで、区間Bでは、停止していた歩行者が歩き始める。このとき、注目すべきことに、区間Bで、破線Iで示す歩行者の移動速度が実質的な上昇を開始するのに先立って、実線IIで示す前傾角度の振幅が増大を開始する。判定部22は、このように、区間Bにおける前傾角度の振幅が、区間Aにおける一定の振幅(実質的にゼロ)から増大したときに、歩行者の移動状態を「過渡状態」と判定する。したがって、歩行者の前傾角度の振幅の増大を検出することによって、早期に歩行者の歩き出しを検出することができる。
次いで、定常歩行状態(区間C)、即ち、歩行者が歩いている状態では、破線Iで示すように、二足歩行する歩行者の移動速度は一定の振幅で周期的に変化している。また、実線IIで示すように、歩行者の前傾角度も一定の振幅(Δθ1)で周期的に変化している。このように、区間Cにおける前傾角度の振幅は一定の振幅(Δθ1)で継続しているので、判定部22は、区間Cの移動状態を「定常状態」と判定する。さらに、この振幅(Δθ1)が、所定の閾値(例えば、3°)未満(より好ましくは、1〜3°)であるので、判定部22は、区間Cの移動状態を「定常歩行状態」と判定する。
次いで、区間Dでは、歩いていた歩行者が走り始める。このとき、注目すべきことに、区間Dでも、破線Iで示す歩行者の移動速度が実質的な上昇を開始するのに先立って、実線IIで示す前傾角度の振幅が増大を開始する。判定部22は、このように、区間Dにおける前傾角度の振幅が、区間Cにおける一定の振幅(Δθ1)から増大したときに、歩行者の移動状態を「過渡状態」と判定する。
さらに、判定部22は、歩行者の前傾角度に基づいて、過渡状態の歩行者が、加速状態なのか、減速状態なのかを区別することができる。図5のグラフの実線IIから明らかなように、区間B及びDの加速している過渡状態では、歩行者の前傾角度が、それ以前よりも増大し、一方、区間Fの減速している過渡状態では、歩行者の前傾角度が、それ以前よりも減少している。したがって、移動中の歩行者の移動状態が過渡状態と判定された区間Dにおいて、増大した振幅における前傾角度の極大値(山)が、区間Cの定常状態時の一定の振幅(Δθ1)における前傾角度の極大値(Lt)よりも増大しているので、判定部22は、歩行者の移動状態を「加速状態」と判定する。
次いで、定常走行状態(区間E)、即ち、歩行者が走っている状態では、破線Iで示すように、歩行者の移動速度は一定の振幅で周期的に変化している。また、実線IIで示すように、歩行者の前傾角度も一定の振幅(Δθ2)で周期的に変化している。このように、区間Eにおける前傾角度の振幅は一定の振幅(Δθ2)で継続しているので、判定部22は、区間Eの移動状態を定常状態と判定する。さらに、この振幅(Δθ2)が、所定の閾値(例えば、3°)以上(より好ましくは、3〜6°)であるので、判定部22は、区間Cの移動状態を「定常走行状態」と判定する。
次いで、区間Fでは、走っていた歩行者が止まり始める。このとき、注目すべきことに、区間Fでも、破線Iで示す歩行者の移動速度が実質的な下降を開始するのに先立って、実線IIで示す前傾角度の振幅が増大を開始する。判定部22は、このように、区間Fにおける前傾角度の振幅が、区間Eにおける一定の振幅(Δθ2)から増大したときに、歩行者の移動状態を「過渡状態」と判定する。したがって、歩行者の前傾角度の振幅の増大を検出することによって、早期に歩行者の走り出しを検出することができる。
さらに、判定部22は、歩行者の前傾角度に基づいて、過渡状態の歩行者が、「加速状態」なのか、「減速状態」なのかを区別することができる。ここでは、移動中の歩行者の移動状態が「過渡状態」と判定された区間Fにおいて、増大した振幅における前傾角度の極小値(谷)が、区間Dの定常状態時の一定の振幅(Δθ2)における前傾角度の極小値(Lb)よりも現象しているので、判定部22は、歩行者の移動状態を「減速状態」と判定する。
なお、判定部22は、増大した前傾角度の極小値が、負の値をとった場合に(即ち、歩行者が後傾した場合に)、「減速状態」と判定してもよい。
次いで、最後の停止状態(区間G)でも、最初の区間Aと同様に、破線Iで示すように、歩行者の移動速度は実施的にゼロであり、実線IIで示すように、歩行者の前傾角度の振幅もほとんどゼロである。したがって、判定部22は、区間Gの移動状態を、定常状態と判定する。なお、移動速度検出部14によって、移動速度がゼロであることが検出されるので、区間Gの移動状態は停止状態と判定される。
このように、そして、判定部22から、歩行者の歩き出しや走り出しといった、定常状態から過渡状態への移動状態の遷移の早期の精度良い判定結果が出力される。この出力された判定結果を利用すれば、歩行者の歩行速度から予測した歩行者の将来位置を早期に精度良く予測することができ、その結果、歩行者と自車両との衝突の可能性の早期の精度良い判定が可能となる。そして、緊急自動ブレーキの作動等の運転支援をより適切に行うことができる。
次に、図6のフローチャートを参照して、本実施形態の車両用歩行者検出装置の動作例を説明する。
なお、ここでは、カメラ10によって撮像された画像から、歩行者検出部12が歩行者像を検出し、屈曲角度検出部14が歩行者の膝関節の屈曲角度φを検出し、屈曲振幅検出手段16が屈曲角度の振幅Δφを検出し、前傾角度検出部18が歩行者の上半身の鉛直線に対する前傾角度θを検出し、さらに、前傾振幅検出部20が前傾角度の振幅Δθを検出した後の判定部22による処理を説明する。
また、例えば、不図示の移動速度検出手段によって検出された歩行者の移動速度がゼロでなく、かつ所定の速度(例えば、時速8km)未満の場合に、歩行者が歩行中と判定してもよい。移動速度検出手段としては任意好適な手段を利用することができる。
先ず、歩行中(S601)の歩行者の上半身の前傾角度の振幅Δθが増大したか否かが判断される(S602)。そして、前傾角度の振幅Δθが増大した場合(S602で「Yes」の場合)、さらに、前傾角度が(歩行者の進行方向を正として)正の値か否かが判断される(S603)。
そして、前傾角度θが正の場合(S603で「Yes」の場合)、さらに、歩行者の膝関節の屈曲角度の振幅Δφが増大したか否かが判定される(S605)。そして、屈曲角度の振幅Δφが増大した場合に、判定部22は、歩行者が走り出したと判定する(S605)。
なお、屈曲角度の振幅Δφの増大の判断にあたっては、例えば、歩行中の屈曲角度の振幅Δφ1に対して、振幅が所定角度以上増大したことをもって増大と判断してもよいし、歩行中の屈曲角度の振幅Δφ1に対して、所定の比率以上増大したことを以て増大と判断してもよい。
また、前傾角度θが負の場合(S603で「No」の場合)、歩行者が走り出したのではなく、歩行者が減速したと判定する(S606)。
このように、歩行者の膝関節の屈曲角度の振幅Δφと、前傾角度の振幅Δθの両方に基づいて、歩行者の走り出し判定することによって、車両の運転者が歩行者の飛び出しに気づく前に、歩いている歩行者の走り出しを早期に精度良く判定することができる。
上述した各実施形態においては、本発明を特定の条件で構成した例について説明したが、本発明は種々の変更及び組み合わせを行うことができ、これに限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して増大し、かつ、前傾角度の振幅Δθが、歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して増大したときに、歩行者が走り出したと判定したが、本発明では、屈曲角度の振幅が、歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して増大し場合に、歩行者が走り出したと判定してもよい。
10 カメラ
12 歩行者検出部
14 屈曲角度検出部
16 屈曲振幅検出部
18 前傾角度検出部
20 前傾振幅検出部
22 判定部

Claims (5)

  1. 自車両の前方を撮像して画像を生成する撮像手段と、
    上記画像から歩行者を検出する歩行者検出手段と、
    上記歩行者の膝関節の屈曲角度を検出する屈曲角度検出手段と、
    上記屈曲角度の振幅を検出する屈曲振幅検出手段と、
    上記屈曲角度の振幅が、上記歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して、増大したときに、上記歩行者が走り出したと判定する判定手段と
    を有することを特徴とする、車両用歩行者検出装置。
  2. 上記歩行者の上半身の前傾角度を検出する前傾角度検出手段と、
    上記前傾角度の振幅を検出する前傾振幅検出手段と
    を更に有し、
    上記判定手段は、上記屈曲角度の振幅が、上記歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して増大し、かつ、上記前傾角度の振幅が、上記歩行者が歩いているときに一定の振幅で継続している振幅に対して増大したときに、上記歩行者が走り出したと判定する
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用歩行者検出装置。
  3. 上記判定手段は、上記前傾角度が増大した場合において、上記前傾角度が負の値となったときに、歩行者が減速していると判定する
    ことを特徴とする、請求項2記載の車両用歩行者検出装置。
  4. 上記判定手段は、上記屈曲角度が第1の所定値よりも大きい場合に、上記歩行者が停止状態であると判定する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用歩行者検出装置。
  5. 上記判定手段は、上記屈曲角度が、第1の所定値より小さい第2の所定値よりも小さい場合に、上記歩行者が停止状態であると判定する
    ことを特徴とする、請求項4記載の車両用歩行者検出装置。
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