JP6119979B2 - インゴットのクランプ装置 - Google Patents
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前記アーム部材は、開閉方向に対して横方向に変位可能であり、前記クランプピンは、先細り形状であり、
前記インゴットを把持する際、先細り形状の前記クランプピンの側面部が断面形状がV字状の前記溝に沿って案内されて前記アーム部材が開閉方向に対して横方向に変位することを特徴とする。
以下に、本発明において特許請求が可能と認識される発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の(1)乃至(4)の内容が請求項1乃至4にそれぞれ対応する
(1)開閉動可能な一対のアーム部材の先端部のクランプピンをインゴットの下面に形成された断面形状がV字状の溝に両側から挿入してインゴットを把持するインゴットのクランプ装置であって、
前記アーム部材は、開閉方向に対して横方向に変位可能であり、前記クランプピンは、先細り形状であり、
前記インゴットを把持する際、先細り形状の前記クランプピンの側面部が断面形状がV字状の前記溝に沿って案内されて前記アーム部材が開閉方向に対して横方向に変位することを特徴とするインゴットのクランプ装置。
アーム部材のクランプピンをインゴットの溝に挿入する際、先細り形状のクランプピンが断面形状がV字状の溝の中央に案内されて横方向に変位することによりインゴットの寸法のバラツキ及び変動を吸収することができるので、クランプピンをインゴットの溝に確実に挿入することができ、インゴットを確実に把持することができる。
(2)(1)において、一対の前記アーム部材は、回動可能に設けられ、回動によって開閉することを特徴とするインゴットのクランプ装置。
(3)(1)又は(2)において、前記クランプピンは、先端側が凹状の外表面を有し、基端側が凸状の外表面を有していることを特徴とするインゴットのクランプ装置。
これにより、クランプピンをインゴットの溝に挿入し易くすると共に、インゴットを把持する際のアーム部材の移動量を小さくすることができる。
(4)(1)〜(3)において、前記クランプピンは、基端部が一定の外径を有する円柱状であることを特徴とするインゴットのクランプ装置。
これにより、板厚の薄いインゴットの溝に、クランプピンの基端部の円柱状の部分が係合することができる。
先ず、本実施形態に係るクランプ装置によって把持されるインゴットについて、図7及び図8を参照して説明する。
インゴット1は、アルミニウム等の金属製品の原材料となるものであり、保管、搬送、及び、溶解炉等の加工設備への投入を考慮して、図7及び図8に示す所定の形状に形成されている。インゴット1は、厚肉の略平板状で、両端部及び両側部が傾斜し、長手方向に沿った縦断面(図7参照)及びその直交方向に沿った縦断面(図8参照)が略等脚台形となっている。また、インゴット1の両端面及び短い方の一面(図7及び図8において下面、以下同じ)には、断面形状が台形の浅い溝2が形成されている。溝2は、インゴット1の中央部に長手方向に沿って延び、また、長手方向の両端部付近に長手方向に直交する方向に延びている。さらに、インゴット1の一面には、長手方向の中央部に、長手方向に直交する断面形状がV字状の2つのV字溝3が形成されている。インゴット1は、これらの溝2及びV字溝3を設けることにより、インゴット1自体の鋳造時の変形を抑制して安定した形状を得るようにしている。インゴット1は、原材料として使用されるため、ある程度の寸法公差及び表面粗度が許容されており、その形状にはバラツキがある。
図1乃至図4に示すように、本実施形態に係るクランプ装置4は、ロボットアーム5の先端部に装着されて、インゴット1を把持するためのものである。ロボットアーム5は、必要な自由度が与えられ、先端部に取付けられたクランプ装置4を設定した経路で移動させることができ、クランプ装置4でインゴット1を把持して搬送、投入を行う。
ロボットアーム5を作動させて、コンベア等の給送手段により所定の把持位置に配置されたインゴット1の上方にクランプ装置4を移動させ、エアシリンダ8の作動ロッド15を伸長させて2つのクランプアーム7を拡開させる。ロボットアーム5によってクランプ装置5を下降してクランプアーム7のクランプピン13がインゴット1のV字溝3の両端部に対向するように配置する。この状態でシリンダ8の作動ロッド15を短縮させ、クランプアーム7を閉じてクランプピン13をV字溝3の両側から挿入する。
Claims (4)
- 開閉動可能な一対のアーム部材の先端部のクランプピンをインゴットの下面に形成された断面形状がV字状の溝に両側から挿入してインゴットを把持するインゴットのクランプ装置であって、
前記アーム部材は、開閉方向に対して横方向に変位可能であり、前記クランプピンは、先細り形状であり、
前記インゴットを把持する際、先細り形状の前記クランプピンの側面部が断面形状がV字状の前記溝に沿って案内されて前記アーム部材が開閉方向に対して横方向に変位することを特徴とするインゴットのクランプ装置。 - 一対の前記アーム部材は、回動可能に設けられ、回動によって開閉することを特徴とする請求項1に記載のインゴットのクランプ装置。
- 前記クランプピンは、先端側が凹状の外表面を有し、基端側が凸状の外表面を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載のインゴットのクランプ装置。
- 前記クランプピンは、基端部が一定の外径を有する円柱状であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインゴットのクランプ装置。
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