JP2004307178A - スラブ吊り装置 - Google Patents

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Sueta Igata
末多 井形
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

【課題】高温のスラブやスラブ把持装置の変形に対してもスラブの把持力を確保することができるスラブ吊り装置を提供する。
【解決手段】メインフレーム1にフックピンを設け且つスラブ5を把持する爪9を備えたスラブ把持装置6をメインフレーム1に所定間隔で2組設置したスラブ吊り装置6が、先端部に爪9を有する一対のアーム7の中間部をそれぞれメインフレーム1に回動自在に係合し、一対のアーム7のそれぞれの上端部はリンク10a,10bを介してU字型フック13に回動自在に係合し、U字型フック13内には、このU字型フック13の上部の開口部から上下方向に移動自在のプルロッド16とU字型フック16との間にU字型フック16を上方向に付勢する弾性体17を内装し、更に、U字型フック16をメインフレーム1に固定されている枠体14内に収容し且つ枠体14上部にはプルロッド16を移動させる駆動源15を設ける。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、本発明はスラグを吊り上げて搬送する際に使用するスラグ把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄鋼の分野では、積み重ねられているスラブからスラブを吊り上げて搬送する際、スラブの側面に吊具の爪を押しつけて掴むスラブ用トングが利用されている。例えば、特許文献1には、トングでスラブの掴み位置を精度よく検知し、搬送中におけるスラブの落下等のトラブルを防止するために、スラブ搬送用クレーンの挟持爪で複数枚のスラブを重ねた状態で掴んで吊持して所定位置まで搬送する際に、挟持爪でのスラプ掴み位置を検知する装置において、挟持爪下部に回転可能に回転軸を設けると共に回転軸を駆動する駆動装置を設け、挟持爪で掴んで吊持した最下部のスラブ下面に接触可能な回転爪を回転軸に設け、さらに、回転爪が吊持したスラブ下面に接触すると、このときの回転軸の回転角度、前記駆動装置の駆動量のいずれかを検知し、この検知情報により挟持爪でのスラブ掴み位置を求める掴み位置演算部を設けたスラブ搬送用クレーンにおけるスラブ掴み位置検出装置が開示されており、この装置によれば、トングでスラブの掴み位置を精度よく検知し、搬送中におけるスラブの落下等のトラブルを防止することができるというものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−40368号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のスラブ用トングでは、掴み位置を精度よく検知するために位置検出装置や制御系を必要とするために構造が複雑となり、高価となる欠点がある。また、挟持爪が欠けたり、またスラブが高温であるために、スラブあるいは挟持爪が押圧により変形して確実な把持ができない場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、高温のスラブやスラブ把持装置の変形に対してもスラブの把持力を確保することができるスラブ吊り装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のスラブ吊り装置は、メインフレームの中間部にフックを掛けるフックピンを設け且つスラブを把持する爪を備えたスラブ把持装置をフックピン挟んでメインフレームに所定間隔で2組設置したスラブ吊り装置において、前記スラブ把持装置が、先端部に爪を有する一対のアームの中間部をそれぞれメインフレームに回動自在に係合し、前記一対のアームのそれぞれの上端部はリンクを介してU字型フックに回動自在に係合し、該U字型フック内には、このU字型フックの上部の開口部から上下方向に移動自在のプルロッドとU字型フックとの間にU字型フックを上方向に付勢する弾性体を内装し、更に、前記U字型フックをメインフレームに固定されている枠体内に収容し且つ前記枠体上部には前記プルロッドを移動させる駆動源を設けたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のスラブ吊り装置の平面図、図2は本発明のスラブ吊り装置のスラブ把持装置を示す正面図、図3は同側面図、図4は図2のA−A断面図、図5は図3のB−B断面図である。
【0008】
図1、図2及び図3において、スラブ吊り装置のメインフレーム1にフックブランケット2が設けられ、フックブランケット2の上部に天井クレーンのフック3を掛けるフックピン4が設けられている。スラブ吊り装置はフックピン4にフック3を掛けて吊り上げて天井クレーンにより移動する。メインフレーム1にはスラブ5を把持して安定して吊り上げることができるように一対のアーム7を開閉させるスラブ把持装置6がフックブランケット2を挟んでスラブ5の長手方向に間隔をおいて設けられている。
【0009】
スラブ把持装置6の構造は次のとうりである。図2、図3において、メインフレーム1には一対のアーム7の中間部がピン8に回動自在に枢着されている。それぞれのアーム7の下端部には対向して爪9が設けられている。また、それぞれのアーム7の上端部はリンク10a,10bの一端とピン11で枢着され、リンク10a,10bの他端はピン12でU字型フック13に枢着されている。一方のリンク10aは二股に形成し、他方のリンク10bが二股に入り込んで枢着される。
【0010】
図3、図4において、U字型フック13は、メインフレーム1に固定されている枠体14の上部に配置された油圧シリンダあるいは電動シリンダで構成された押し引き装置15のプルロッド16がコイルスプリングなどの弾性体17を介して支持されている。プルロッド16はU字型フック13の上方に形成した開口部を上下方向に移動自在に設けられる。弾性体17はU字型フック13を上方に押し上げるように付勢されている。
【0011】
次ぎに前記構成からなるスラブ用トングの動作について説明する。
【0012】
天井クレーンのフック3をフックブランケット2上部のフックピン4に掛けた後、スラブ吊り装置を吊り上げて所定のスラブ5の上へ移動させる。次いでスラブ吊り装置をスラブ5に向けて下降させ、スラブ把持装置6の爪9をスラブ5の側面のレベルに位置させる。
【0013】
次いで、押し引き装置15を駆動させてプルロッド16を引き上げると、プルロッド16の上昇により弾性体17が圧縮されるとともに、U字型フック13が上昇する。U字型フック13が上昇すると、U字型フック13のピンに枢着された両側のリンク10a,10bが上昇し、この上昇に伴って、リンク10a,10bに枢着された両側のアーム7がメインフレーム1にピン11を中心に回動する。アーム7の回動によりアーム7の下端の爪9がスラブ5を両側から押圧して把持した後、プルロッド16の引き上げを停止させ、その位置に保持する。
【0014】
プルロッド16が停止した状態で、弾性体17はU字型フック13を上昇させる付勢力が作用しているので、爪9は常にスラブ5を把持する方向に付勢されている。爪9の押圧力は、把持状態が変化してもスラブ5を保持できるように弾性体17の付勢力を設定する。したがって、高温のスラブ5によるスラブ5や爪9の変形あるいは損傷によって把持状態が変化しても、爪9はスラブを把持する方向に移動するので、把持力を維持してスラブ5を把持することができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明のスラブ吊り装置によれば、爪が常にスラブを把持する方向に付勢されているので、高温のスラブやトングの変形に対してもスラブの把持力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスラブ吊り装置の平面図である。
【図2】本発明のスラブ吊り装置のスラブ把持装置を示す正面図である。
【図3】本発明のスラブ吊り装置のスラブ把持装置を示す側面図である。
【図4】図2のA−A断面図A−A断面図である。
【図5】図3のB−B断面図である。
【符号の説明】
1:メインフレーム
2:フックブランケット
3:フック
4:フックピン
5:スラブ
6:スラブ把持装置
7:アーム
8:ピン
9:爪
10a,10b:リンク
11,12:ピン
13:U字型フック
14:枠体
15:押し引き装置
16:プルロッド
17:弾性体

Claims (1)

  1. メインフレームの中間部にフックを掛けるフックピンを設け且つスラブを把持する爪を備えたスラブ把持装置を吊具メインフレームに所定間隔で2組設置したスラブ吊り装置において、
    前記スラブ把持装置が、先端部に爪を有する一対のアームの中間部をそれぞれメインフレームに回動自在に係合し、前記一対のアームのそれぞれの上端部はリンクを介してU字型フックに回動自在に係合し、該U字型フック内には、このU字型フックの上部の開口部から上下方向に移動自在のプルロッドとU字型フックとの間にU字型フックを上方向に付勢する弾性体を内装し、更に、前記U字型フックをメインフレームに固定されている枠体内に収容し且つ前記枠体上部には前記プルロッドを移動させる駆動源を設けたことを特徴とするスラブ吊り装置。
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