JP2011171347A - 基板把持機構およびそれを備えた基板搬送装置 - Google Patents

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博基 新保
Masatoshi Furuichi
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Abstract

【課題】基板搬送装置の高スループット化を実現させるとともに、基板把持機構を軽量化すること。
【解決手段】基板1を載置可能な複数のパット8,9,10,11を有するスライドアーム2と、スライドアーム2が伸長位置と縮小位置の間でスライド動作可能であるように支持する固定アーム3と、固定アーム3に固定され、スライドアーム2が伸長位置にあるときの基板1とは接触せず、縮小位置にあるときの基板1の周縁部と接触するプッシャ12と、を備え、スライドアーム2が縮小位置にあるとき、複数のパット10,11とプッシャ12とによって基板1が把持されるようにした。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体製造装置内、あるいは半導体製造装置間で基板の搬送を行う基板搬送装置の基板把持機構に関し、特に、基板の周縁部を把持して基板を支持するものに関する。
特許文献1で開示されているように、基板搬送ロボットのアームの先端部に取り付けられて、基板の把持を行う基板把持機構として、基板の周縁部を把持して支持するようにしたものが従来から知られている。しかし、従来の基板把持機構では、基板を把持する為にアクチュエータやエアシリンダなどの駆動源が必要となる。そのため、基板を把持する際、駆動源の動作に一定の時間を要する。
特開2002−170862号公報
現在の基板搬送装置は、半導体製造装置のプロセススピードの高速化にともない、現状より高いスループットが求められている。しかし、従来の基板把持機構は、基板の把持に一定の時間がかかる為、要望されている時間が満たせないことがある。
また、基板把持機構は、ロボットのアームの先端に設置されることが多いので、軽量化を求められているが、従来の基板把持機構では、アクチュエータやエアシリンダなどの駆動源が必要なので、このような軽量化の要望に応える事が難しい。
本発明では、このような問題を鑑みてなされたものであり、基板の把持に掛かる時間を短縮することで、基板搬送用ロボットの高スループット化を実現させるとともに、基板把持機構を軽量化させることが目的である。
上記問題を解決させるため、本発明は次のように構成したものである。
本発明は、基板の周縁部を把持する基板把持機構において、前記基板を載置可能な複数のパットを有するスライドアームと、前記スライドアームが伸長位置と縮小位置の間でスライド動作可能であるように支持する固定アームと、前記固定アームに固定され、前記スライドアームが前記伸長位置にあるときの前記基板とは接触せず、前記縮小位置にあるときの前記基板の前記周縁部と接触するプッシャと、を備え、前記スライドアームが前記縮小位置にあるとき、前記複数のパットと前記プッシャとによって前記基板が把持されること、とするとよい。
また、本発明は、前記複数のパットが、前記伸長方向側に設けられた2つの把持パットと、前記縮小方向側に設けられた少なくとも1つの支持パットと、からなり、前記基板は、前記スライドアームが前記縮小位置にあるとき、前記2つの把持パットと前記プッシャとによって把持されること、とするとよい。
また、本発明は、前記把持パットと前記プッシャには、前記基板の前記周縁部と接する面に、V字形断面あるいはコの字断面が形成されていること、とするとよい。
また、本発明は、前記プッシャは、前記固定アームに一端が固定された可動バネ部と、前記可動バネ部の他端で回転可能に支持された回転式ローラと、を備え、前記スライドアームが前記伸長位置から前記縮小位置へ移動する際、前記回転式ローラが前記基板の前記周縁部に接触しながら回転するとともに、前記回転式ローラが前記基板に常に接触するよう前記可動バネ部が弾性変形すること、とするとよい。
また、本発明は、基板把持機構を備えたことを特徴とする基板搬送装置、とするとよい。
本発明によると、スライドアームの伸縮運動と固定アームに取り付けられた回転式ローラとにより基板が把持されるようになるので、スライドアームの伸縮動作と把持する動作とを同時におこなうことが可能となり、従来の基板の把持機構にあったアクチュエータやエアシリンダなどの駆動源の可動時間が短縮できるようになり、これに加え、駆動源そのものの必要がなくなった為、把持機構を軽量化することも、また、搬送装置を軽量化することも可能となる。以上により、基板搬送装置のスループットを向上させることができる。
本発明の実施例を示す基板把持機構の基板未把持の状態を示す斜視図 本発明の基板把持機構の基板把持の状態を示す斜視図 本発明の基板把持機構のプッシャを示す拡大斜視図 本発明の基板把持機構の基板把持の状態を示す拡大図
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1および図2は、本発明の実施例を示す基板把持機構の斜視図である。詳しくは後述するが、図1はスライドアーム2が伸長した状態、図2はスライドアーム2が縮小した状態、をそれぞれ示している。
図1のように、基板把持機構は、概ね、基板1を載置するスライドアーム2と、スライドアーム2を支持する固定アーム3と、固定アーム3に設けられたプッシャ12と、から構成されている。
固定アーム3は、例えば、複数のアームを有する多関節ロボットのアーム部の先端に取り付けられたり、固定アーム3自体を昇降、旋回させる機構に取り付けられたりして、基板搬送装置として構成される。基板搬送装置は、本発明の基板把持機構が把持した基板1を所望の位置まで搬送させる。
スライドアーム2の一端は固定アーム3に対して支持されており、スライドアーム2は固定アーム3に対して一方向にスライド可能に支持されている。スライドアーム2の他端には基板1が載置できるように載置部13が形成されている。図4が載置部13を詳しく示している。図4は本実施形態の基板把持機構が基板1を把持した状態を示す拡大斜視図である。図4のように、載置部13は、スライドアーム2の他端側、つまり先端側に2つの把持パット8,9が設けられている。把持パット8,9は、基板1の周縁部のごく一部の下面を支持する面を有するとともに、基板1の厚みよりもやや高い壁面も形成されている。また、この壁面の縦断面がコの字状または横に向いたV字状の溝を形成しており、ここに基板1の周縁部が入り込めるようになっている。一方、載置部13は、スライドアーム2の一端側、つまり基端側に2つの支持パット10,11が設けられている。支持パット10,11も、基板1の周縁部のごく一部の下面を支持する面を有するとともに、基板1の厚みよりもやや高い壁面が形成されている。支持パット10,11は、把持パット8,9とともに、基板1がスライドアーム2上の所望の正しい位置で置かれるために作用する。
スライドアーム2は、図1の状態、つまり、スライドアーム2の載置部13が固定アーム3から最も離れるようにスライドした伸長位置と、図2の状態、つまり、スライドアーム2の載置部13が固定アーム3と重なる縮小位置と、の間でスライドが可能になっている。スライドアーム2が伸長位置にあるとき、本発明の基板把持機構は基板1を図示しない基板の載置場所と授受する。また、スライドアーム2が縮小位置にあるとき、本発明の基板把持機構を搭載した基板搬送装置は、基板把持機構を移動させて基板1を所望の位置まで搬送させる。
図3は、プッシャ12の構成例を詳しく説明している斜視図である。図3のように、プッシャ12は、可動バネ部6と回転式ローラ5とを備えている。可動バネ部6の一端は、本実施例ではバネ固定板7を介して固定アーム3に固定されている。可動バネ部6は、薄板状の部品で形成されている。可動バネ部6の他端には回転式ローラ5が回転可能に支持されている。可動バネ部6は、少なくともスライドアーム2が縮小位置にあるとき、回転式ローラ5が基板1の周縁部と接触できるようにこれを支持する。回転式ローラ5は、スライドアーム2の伸縮方向と基板1の面とに垂直な軸で回転可能である。回転式ローラ5は、ローラ面の縦断面における側面がコの字状あるいは横に向いたV字状の溝を形成している。
さらに詳しくプッシャ12について説明する。
図1のように、スライドアーム2が伸長位置にあるとき、プッシャ12の回転式ローラ5は、基板1と接触しないように固定アーム3に設けられている。つまり、本実施形態の基板把持機構は基板1を把持していない状態にある。そして、図1から図2の状態へ移動する際、さらに詳しくは、スライドアーム2が縮小位置へ移動が完了するやや前から、回転式ローラ5は基板1の周縁部と接触を開始する。このとき、回転式ローラ5が回転しながら、基板1の周縁部が回転式ローラ5の上記溝に入り込む。また、可動バネ部6がバネのように弾性変形ができるようになっているので、回転式ローラ5は基板1から力を受け、基板1の周縁部の形状に倣うよう円弧を描きながら水平方向に移動する。可動バネ部6によって、回転式ローラ5は常に基板1と接触しながら、しかし基板1に強い力を与えず、ほぼ一定の力で基板1に対向しながら移動する。図2のように、スライドアーム2が縮小位置に到達したとき、回転式ローラ5は、上記で説明した把持パット8,9とともに、基板1を把持する。詳しくは、回転式ローラ5の溝と把持パット8,9の溝とに基板1が入り込んだ状態を維持する。このとき、図2が示すように、回転式ローラ5は基板1の中心0よりもスライドアーム2の基端側で基板1と接触している。従って、回転式ローラ5は把持パット8,9の2点とともに合計3点で基板1を把持する。
次に、以上のように構成された基板把持機構の動作について説明する。
まず、図1のように、スライドアーム2を伸長させ、基板1を搭載する。この状態において基板1は、把持パット8,9上、および支持パット10,11に載置され、それぞれのパットの壁面の内側に落とし込まれている。
次に、スライドアーム2を縮小するようにスライド移動させる。スライドアーム2が縮小位置に至る途中、基板1と回転式ローラ5との間隔が徐々に狭まっていき、ある1点において接する。基板1が回転式ローラ5と接する際、回転式ローラ5が基板1の側面に沿って円弧を描きながら回転し、移動を始める。これは、可動バネ部6の弾性変形により回転ローラ5が回転することによって起こるものである。このとき、バネ固定板7が支点、可動バネ部6が作用点、回転式ローラ5が力点、をそれぞれ果たす。また、この作用と同時に基板1が把持パット8,9、支持パット10,11上を微量だけ移動し、把持パット8,9の溝と回転式ローラ5の溝との3点で支持される。これにより基板1は伸縮方向、伸縮方向に直角な左右方向、および上下方向に動かないように把持される。
1:基板
2:スライドアーム
3:固定アーム
4:基板把持機構
5:回転式ローラ
6:可動バネ部
7:バネ固定板
8:把持パット
9:把持パット
10:支持パット
11:支持パット
12:プッシャ
13:載置部

Claims (5)

  1. 基板の周縁部を把持する基板把持機構において、
    前記基板を載置可能な複数のパットを有するスライドアームと、
    前記スライドアームが伸長位置と縮小位置の間でスライド動作可能であるように支持する固定アームと、
    前記固定アームに固定され、前記スライドアームが前記伸長位置にあるときの前記基板とは接触せず、前記縮小位置にあるときの前記基板の前記周縁部と接触するプッシャと、を備え、
    前記スライドアームが前記縮小位置にあるとき、前記複数のパットと前記プッシャとによって前記基板が把持されること、を特徴とする基板把持機構。
  2. 前記複数のパットが、前記伸長方向側に設けられた2つの把持パットと、前記縮小方向側に設けられた少なくとも1つの支持パットと、からなり、
    前記基板は、前記スライドアームが前記縮小位置にあるとき、前記2つの把持パットと前記プッシャとによって把持されること、を特徴とする請求項1記載の基板把持機構。
  3. 前記把持パットと前記プッシャには、前記基板の前記周縁部と接する面に、V字形断面あるいはコの字断面が形成されていることを特徴とする請求項1記載の基板把持機構。
  4. 前記プッシャは、前記固定アームに一端が固定された可動バネ部と、前記可動バネ部の他端で回転可能に支持された回転式ローラと、を備え、
    前記スライドアームが前記伸長位置から前記縮小位置へ移動する際、前記回転式ローラが前記基板の前記周縁部に接触しながら回転するとともに、前記回転式ローラが前記基板に常に接触するよう前記可動バネ部が弾性変形すること、を特徴とする請求項1記載の基板把持機構。
  5. 請求項1記載の基板把持機構を備えたことを特徴とする基板搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018066894A (ja) * 2016-10-20 2018-04-26 マッパー・リソグラフィー・アイピー・ビー.ブイ. 基板支持ユニット上に基板を位置合わせする方法および装置
US10133186B2 (en) 2016-10-20 2018-11-20 Mapper Lithography Ip B.V. Method and apparatus for aligning substrates on a substrate support unit

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