JP6119221B2 - リニアガイドの組立装置及び組立方法 - Google Patents

リニアガイドの組立装置及び組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、リニアガイドの組立装置及び組立方法に関し、例えば、リニアガイドのスライダ本体内に、転動体を案内する保持器及び保持プレートを効率よく組み込むことができるリニアガイドの組立装置及び組立方法に関する。
従来のリニアガイド装置としては、スライダを案内レールに組み付けない状態で、負荷転動体転動溝に装填された転動体が脱落しないように、保持器や保持プレートを用いることが考案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
また、外側方向転換路および内側方向転換路が立体交差する運動案内装置において、保持器又は転動体が円滑に循環できるように外側方向転換路の外側および内側方向転換路の外周側をエンドプレートに組み付けた運動案内装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)この運動案内装置では、エンドプレートに、内側方向転換路の外周側を構成する内外方向転換路構成部材や、リテーナの外周側を案内する保持器案内部材を組み込むことが記載されている。
特開2004−211906号公報 国際公開WO2006/028084号パンフレット
ところで、リニアガイドのスライダの組立工程において、特許文献1に記載のような、転動体を保持するための保持器や保持プレートは、作業者が治具なしでスライダに組み付け、保持器と保持プレートを同時に把持しながら、手でエンドキャップを取り付けていた。このため、組み付け途中に、保持器や保持プレートが所定の位置からずれたり、脱落する場合があり、組み付け作業の改善が求められる。特許文献1では、これら保持器や保持プレートをスライダ本体に取付ける装置や方法について具体的に記載されていない。また、特許文献2に記載の運動案内装置においても、転動体を保持する保持器や保持プレートの組立装置及び組立方法について開示するものではない。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、リニアガイドのスライダ本体内に、転動体を案内する保持器及び保持プレートを効率よく組み込むことができるリニアガイドの組立装置及び組立方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 底部及び一対の袖部を有して断面略コの字型に形成され、案内レールの第1及び第2のレール側軌道と協働して第1及び第2の転動体転動路を形成する第1及び第2のス
ライダ側軌道、及び第1及び第2の転動体戻し路を備えるスライダ本体と、スライダ本体の両端に取り付けられて第1及び第2の転動体転動路と第1及び第2の転動体戻し路とを
それぞれ略U字状に接続して第1及び第2の循環転動路を形成する第1及び第2の転動体
方向転換路が設けられた一対のエンドキャップと、スライダ本体の底部と案内レールとの間に配設されて第1の転動体転動路内を転動する複数の転動体を案内する保持器と、案内レールの第2のレール側軌道に形成された逃げ溝に配設されて、第2の転動体転動路内を転動する複数の転動体を案内する保持プレートと、を備えるリニアガイドの組立装置であって、
一方のエンドキャップが取り付けられたスライダ本体を載置する載置面と、該載置面に対して垂直で、且つ互いに直交する第1及び第2基準面と、を有する第1治具と、
第1治具の載置面に起立して固定され、底部と一方の袖部とを第1及び第2基準面にそれぞれ対向させた状態で、一方のエンドキャップが取り付けられたスライダ本体を載置面上に載置したとき、第2のスライダ側軌道と対向する第2治具と、
第2治具の側面に当接する作動位置と、第2治具の側面から離間した待機位置との間を移動可能であり、作動位置において、保持器を位置決めするとともに、第2治具と協働して保持プレートを挿入する挿入溝を形成する第3治具と、を備え
第3治具は、作動位置において、保持器に当接する第1の当接面、第2治具の側面に当接する第2の当接面、及び第1治具の第1基準面に規制されたスライダ本体に当接する第3の当接面を備え、
挿入溝内の空気を負圧吸引して、挿入溝内に挿入された保持プレートを位置決めする吸引装置をさらに備えることを特徴とするリニアガイドの組立装置。
(2) 挿入溝は、第2治具と第3治具の一方に形成された、載置面に対して垂直方向に沿って延びる切欠き部と、第2治具と第3治具の他方に形成された平面とによって構成されることを特徴とする(1)に記載のリニアガイドの組立装置。
(3) (1)又は(2)に記載のリニアガイドの組立装置により、スライダ本体にエンドキャップ、保持器、及び保持プレートを組み付けるリニアガイドの組立方法であって、
一方のエンドキャップが取り付けられたスライダ本体を、底部及び一方の袖部が第1基準面及び第2基準面に対向する状態で、一方のエンドキャップを下にして載置面に載置する工程と、
保持器をスライダ本体の底部と対向する位置に取り付ける工程と、
第3治具を作動位置に移動し、第3治具を第2治具の側面に当接して保持プレートを挿入する挿入溝を形成すると共に、第3治具を保持器に当接して保持器を位置決めする工程と、
挿入溝内に保持プレートを挿入する工程と、
挿入溝内の空気を吸引装置により負圧吸引して、挿入溝内の前記保持プレートを位置決めする工程と、
他方のエンドキャップをスライダ本体に取り付ける工程と、を備えることを特徴とするリニアガイドの組立方法。
本発明のリニアガイドの組立装置によれば、一方のエンドキャップが取り付けられたスライダ本体を載置する載置面と、該載置面に対して垂直で、且つ互いに直交する第1及び第2基準面と、を有する第1治具と、第1治具の載置面に起立して固定され、底部と一方の袖部とを第1及び第2基準面にそれぞれ対向させた状態で、一方のエンドキャップが取り付けられたスライダ本体を載置面上に載置したとき、第2のスライダ側軌道と対向する第2治具と、第2治具の側面に当接する作動位置と、第2治具の側面から離間した待機位置との間を移動可能であり、作動位置において、保持器を位置決めするとともに、第2治具と協働して保持プレートを挿入する挿入溝を形成する第3治具と、を備え、第3治具は、作動位置において、保持器に当接する第1の当接面、第2治具の側面に当接する第2の当接面、及び第1治具の第1基準面に規制されたスライダ本体に当接する第3の当接面を備え、挿入溝内の空気を負圧吸引して、挿入溝内に挿入された保持プレートを位置決めする吸引装置をさらに備えるため、スライダ本体に保持器及び保持プレートを短時間で位置精度よく組み付けることができる。特に、吸引装置によって挿入溝内の保持プレートを正確に位置決めすることができ、また、第3治具は、作動位置において、保持器、第2治具の側面、及び第1治具の第1基準面に規制されたスライダ本体にそれぞれ当接するため、挿入溝の形成とともに、保持器及びスライダ本体の位置決めを行うことができる。
また、挿入溝は、第2治具と第3治具の一方に形成された、載置面に対して垂直方向に沿って延びる切欠き部と、第2治具と第3治具の他方に形成された平面とによって構成されるため、第2治具と第3治具の一方に簡単な加工を施すことで挿入溝を形成することができる。
また、本発明のリニアガイドの組立方法によれば、上記リニアガイドの組立装置により、底部及び一方の袖部が第1基準面及び第2基準面に対向する状態で、一方のエンドキャップを下にして載置面に載置する工程と、保持器をスライダ本体の底部と対向する位置に取り付ける工程と、第3治具を作動位置に移動し、第3治具を第2治具の側面に当接して保持プレートを挿入する挿入溝を形成すると共に、第3治具を保持器に当接して保持器を位置決めする工程と、挿入溝内に保持プレートを挿入する工程と、挿入溝内の空気を吸引装置により負圧吸引して、挿入溝内の保持プレートを位置決めする工程と、他方のエンドキャップをスライダ本体に取り付ける工程と、を備えるため、作業者の技量によることなく、スライダ本体に保持器及び保持プレートを短時間で位置精度よく組み付けることができる。
リニアガイドの全体斜視図である。 図1に示したリニアガイドのスライダの斜視図である。 図1に示したリニアガイドの断面図である。 スライダの各構成部品の分解斜視図である。 本発明に係るリニアガイドの組立装置の平面図である。 (a)〜(e)は、組立装置を省略してスライダの組付け手順を示す斜視図である。 スライダを第1治具上に載置し、保持器を挿入した状態を示す平面図である。 第3治具を作動位置に移動させて保持器を位置決めすると共に挿入溝を形成した状態を示す平面図である。 挿入溝に保持プレートを挿入する状態を示す平面図である。 図9に示すX−X線断面図であり、(a)は保持プレートが挿入溝に吸引される状態を示す断面図、(b)は挿入溝内に位置決めされて収容された保持プレートを示す断面図である。 保持器及び保持プレートが組み付けられたスライダ本体の斜視図である。 保持器及び保持プレートが組み付けられたスライダ本体にエンドキャップを取り付ける状態を示す正面図である。
先ず、本発明のリニアガイドの組立装置及び組立方法により組み付けられるリニアガイドについて説明する。図1〜図3に示すように、リニアガイド1は、軸方向に延びる案内レール2と、該案内レール2上に軸方向に相対移動可能に跨架されたスライダ3とを備える。スライダ3は、断面略コの字型に形成されたスライダ本体4と、スライダ本体4の軸方向両端に取り付けられたエンドキャップ5と、第1及び第2循環転動路11A,11B内を循環転動する複数の転動体(本実施形態では、ボール)6と、隣接する転動体6間に介装される複数のスペーサ7と、転動体6を保持する保持器8及び保持プレート9と、を備える。
案内レール2の上面2cと両側面2dが交叉する稜線部には、軸方向に延びる断面略4分円形凹溝の第1のレール側軌道2aが形成され、両側面2dの中間位置には、断面半円形凹溝の第2のレール側軌道2bが、互いに平行に形成されている。
スライダ本体4は、底部4cと一対の袖部4dを有して断面略コの字型に形成されている。両袖部4dの内側面の底部4c寄りの位置には、第1のレール側軌道2aに対向して軸方向に延びる断面略半円形の第1のスライダ側軌道3aが形成され、両袖部4dの内側面の中間位置には、第2のレール側軌道2bに対向して軸方向に延びる断面略半円形の第2のスライダ側軌道3bが、互いに平行に形成されている。第1のスライダ側軌道3aは、第1のレール側軌道2aと協働して第1の転動体転動路4aを形成し、第2のスライダ側軌道3bは、第2のレール側軌道2bと協働して第2の転動体転動路4bを形成する。また、両袖部4dには、軸方向に貫通する第1及び第2の転動体戻し路3c、3dが形成されている。
図2及び図4に示すように、エンドキャップ5は、合成樹脂材の射出成形により断面略コ字状に形成されている。エンドキャップ5には、第1の転動体転動路4aと第1の転動体戻し路3c、及び第2の転動体転動路4bと第2の転動体戻し路3dとを、それぞれ略U字状に接続する第1及び第2の転動体方向転換路10a、10bが形成されている。これにより、第1の転動体転動路4aと第1の転動体戻し路3cと第1の転動体方向転換路10aとが第1循環転動路11Aを構成し、同様に、第2の転動体転動路4bと第2の転動体戻し路3dと第2の転動体方向転換路10bとが第2循環転動路11Bを構成する。
図4に示すように、エンドキャップ5の裏面には、保持器8を取り付けるための長穴5aが形成され、また、第2の転動体転動路4bに対応したエンドキャップ5の両袖部分5dから内側に突出形成された部分には、保持プレート9を取り付けるための取付け穴5c(図10参照)が形成されている。
図4に示すように、保持器8は、例えば合成樹脂で製作された枠状部材であり、第1の転動体転動路4aの一部を構成する断面略4分円形の保持軌道8aを長手方向の外側縁に有している。また、保持器8の前後端には、係止突部8bが突設されており、エンドキャップ5の裏面の設けられた長穴5aに係止突部8bを差し込むことで一対のエンドキャップ5に支持されて、スライダ本体4の底部4cと案内レール2の上面2cとの間に配設される(図3参照)。これにより、第1の転動体転動路4aを転動する複数の転動体6を案内して、例え案内レール2が取り外されても、第1の転動体転動路4aからの転動体6の脱落を防止する。
また、保持プレート9は、例えば合成樹脂で製作された断面角形状のバー状部材であり、両端に取付け部9aが形成されている。保持プレート9は、エンドキャップ5の取付け穴5cに取付け部9aを差し込んで一対のエンドキャップ5に取り付けられ、バー状の中央部9bで第2の転動体転動路4bを転動する複数の転動体6を案内して、例え案内レール2が取り外されても、第2の転動体転動路4bからの転動体6の脱落を防止する。なお、スライダ3を案内レール2に組み付けた状態では、保持プレート9は案内レール2の逃げ溝2e内に収容されて、案内レール2と干渉することはない。
次に、スライダ本体4に、エンドキャップ5、保持器8、及び保持プレート9を組み付けるためのリニアガイドの組立装置20について詳細に説明する。
図5に示すように、本発明に係るリニアガイドの組立装置20は、第1治具21と、第2治具22と、第3治具23と、を備える。第1治具21は、水平面である載置面24と、載置面24に対して垂直に配置された第1基準面25と、載置面24及び第1基準面25に直交する第2基準面26と、を有する。載置面24上に載置したスライダ本体4は、底部4cを第1基準面25に対向させ、一方の袖部4dを第2基準面26に対向させて位置決めされる。
第2治具22は、長手方向の2つの側面が第1治具21の第1基準面25及び第2基準面26に対してそれぞれ平行に、載置面24から垂直に起立して固定された直方体状部材である。また、第2治具22は、底部4cと一方の袖部4dとを第1及び第2基準面25,26にそれぞれ対向させた状態でスライダ本体4を載置面24上に載置したとき、スライダ本体4の第2のスライダ側軌道3bに対向する位置に設けられている。第2治具22の側面28の両端部には、載置面24に対して垂直方向に沿って延びる切欠き部27が形成されている。また、第2治具22の上側部分には、後述する第3治具23の保持器押え33が貫通するスリット29が設けられている。
第3治具23は、平面視において左右両側に段部32が設けられて略凸字形状に形成された本体部31と、本体部31から突出する棒状の保持器押え33とを備える。本体部31の段部32によって突出する突出部34は、スライダ本体4の袖部4dの内側面間に進出可能に、第2治具22と略等しい幅を有している。第3治具23は、不図示の案内機構に案内されて第1治具21の第1基準面25に対して直角方向、即ち、第2治具22の側面28に対して接近し、また離間する方向に移動可能であり、本体部31の前端面(第2の当接面)34aが第2治具22の側面28から離間する待機位置WP(図7参照)と、本体部31の前端面34aが第2治具22の側面28に当接する作動位置OP(図8参照)との間を移動する。
本体部31の前端面34aは平面であり、作動位置OPにおいて前端面34aが第2治具22の側面28に当接したとき、第2治具22の切欠き部27と、該切欠き部27と対向する前端面34a(平面)とにより、保持プレート9を挿入するための略コの字型の挿入溝35を形成する(図8参照)。前端面34aには、切欠き部27に対応して、吸引装置40に接続される吸引孔36が開口し、挿入溝35内の空気を吸引装置40によって負圧吸引するようになっている。
また、前端面34aと段部32との段差は、第1治具21上に載置されたスライダ本体4の両袖部4dの前面4eと、第2治具22の側面28との距離と同じ長さに設定されている(図7参照)。このため、第3治具23が作動位置OPにあるとき、段部32の段差面(第3の当接面)32aは、スライダ本体4の両袖部4dの前面4eと当接する。また、保持器押え33の長さは、第3治具23が作動位置OPにあるとき、保持器押え33の先端面(第1の当接面)33aが、スライダ本体4に取り付けられた保持器8に当接するように設定されている(図8参照)。
次に、スライダ本体4に、エンドキャップ5、保持器8、及び保持プレート9を組み付ける組付け方法について図6〜図12を参照して説明する。ここで、理解を容易にするため、組立装置20を省略して示す図6を参照して、各部品の組付け手順を説明する。まず、スライダ本体4の一方の端面に一方のエンドキャップ5を取り付け(図6(a)参照)、次に、取り付けられた一方のエンドキャップ5が下になるように180°回転させる(図6(b)参照)。その後、保持器8をスライダ本体4の底部4cに取り付け(図6(c)参照)、更に、二本の保持プレート9を取り付けた後(図6(d)参照)、他方のエンドキャップ5を取り付ける(図6(e)参照)。
以下、組立装置20と共に、組付方法について説明すると、まず、スライダ本体4を第1治具21の載置面24上に載置し、底部4c及び一方の袖部4dをそれぞれ第1基準面25、及び第2基準面26に当接して位置決めした後、スライダ本体4の一方の端面に一方のエンドキャップ5をねじ止めして取り付ける。この一方のエンドキャップ5の取付けは、第1治具21を用いずに取り付けることもできるが、上下一対のエンドキャップ5の相対位置を正確に位置決めするため、第1治具21によりスライダ本体4とエンドキャップ5とを位置決めして取り付けることが好ましい。
次いで、図7及び図6(b)に示すように、一方のエンドキャップ5が取り付けられたスライダ本体4を上下逆となるように180°回転させる。そして、一方のエンドキャップ5を下にして第2治具22を囲うようにスライダ本体4を上方から挿入し、第1治具21の載置面24に載置すると共に、底部4c及び一方の袖部4dをそれぞれ第1基準面25及び第2基準面26に当接して再び位置決めする。
次いで、図7及び図6(c)に示すように、保持器8の一方の係止突部8b(図4参照)を一方(下方)のエンドキャップ5の長穴5a(図4参照)に挿入してスライダ本体4の底部4cに対向して配置する。
そして、図8に示すように、待機位置WPにあった第3治具23を作動位置OPに移動させて本体部31の前端面34aを第2治具22の側面28に当接させ、第2治具22の切欠き部27と第3治具23の前端面34a(平面)とで略コの字型の挿入溝35を形成する。このとき、第3治具23の保持器押え33は、第2治具22のスリット29を貫通して突出し、その先端面33aが一方のエンドキャップ5に取り付けられた保持器8に当接して位置決めする。同時に、段部32の段差面32aが第1治具21の第1基準面25に規制されたスライダ本体4の両袖部4dの前面4eに当接する。
次いで、図9及び図6(d)に示すように、二本の保持プレート9をそれぞれの挿入溝35に挿入し、保持プレート9の取付け部9aを一方のエンドキャップ5の取付け穴5cに差し込む。これと同時に、吸引装置40を作動させて吸引孔36から挿入溝35内の空気を負圧吸引する。
挿入溝35に傾斜して挿入された保持プレート9(図10(a)参照)は、吸引孔36から吸引される空気と共に挿入溝35内に引き込まれて、一方のエンドキャップ5の取付け穴5cを中心に回転して垂直姿勢に矯正され、挿入溝35内で保持プレート9が位置決めされる(図10(b)参照)。
これにより、図11に示すように、保持器8は、第3治具23の保持器押え33とスライダ本体4の底部4cとの間で挟持されて位置決めされ、また、保持プレート9は、吸引孔36から空気が吸引される挿入溝35に収容されて位置決めされる。
次いで、図12及び図6(e)に示すように、保持器8の係止突部8b、及び保持プレート9の取付け部9aを、それぞれ他方のエンドキャップ5の長穴5a及び取付け穴5cに挿入しながら、他方のエンドキャップ5をスライダ本体4にねじ止めして取り付ける。
以上説明したように、本実施形態のリニアガイドの組立装置20によれば、スライダ本体4を載置する載置面24と、該載置面24に対して垂直で、且つ互いに直交する第1及び第2基準面25,26と、を有する第1治具21と、第1治具21の載置面24に起立して固定される第2治具22と、第2治具22の側面28に当接する作動位置OPと、第2治具22の側面28から離間した待機位置WPとの間を移動可能であり、作動位置OPにおいて保持器8を位置決めするとともに、第2治具22と協働して保持プレート9を挿入する挿入溝35を形成する第3治具23と、を備えるため、スライダ本体4に保持器8及び保持プレート9を短時間で位置精度よく組み付けることができる。
また、挿入溝35内の空気を負圧吸引して、挿入溝35内に挿入された保持プレート9を位置決めする吸引装置40をさらに備えるため、保持プレート9を正確に位置決めすることができる。
また、第3治具23は、作動位置OPにおいて、保持器8、第2治具22の側面28、及び第1治具21の第1基準面25に規制されたスライダ本体4にそれぞれ当接するため、挿入溝35の形成とともに、保持器8及びスライダ本体4の位置決めを行うことができる。
また、挿入溝35は、第2治具22に形成され、載置面24に対して垂直方向に沿って延びる切欠き部27と、第3治具23の平面(前端面)34aとによって構成されるため、第2治具22に簡単な加工を施すことで挿入溝35を形成することができる。
また、一方のエンドキャップ5を下にして載置面24に載置し、底部4c及び一方の袖部4dを第1基準面25及び第2基準面26に当接して位置決めしたスライダ本体4に、保持器8をスライダ本体4の底部4cと対向する位置に取り付け、第3治具23を第2治具22の側面28に当接する作動位置OPに移動して挿入溝35を形成すると共に、第3治具23を保持器8に当接して保持器8を保持し、更に挿入溝35内に保持プレート9を挿入した後、他方のエンドキャップ5をスライダ本体4に取り付けるようにしたため、作業者の技量によることなく、スライダ本体4に保持器8及び保持プレート9を短時間で位置精度よく組み付けることができる。
また、他方のエンドキャップ5をスライダ本体4に取り付ける前に、挿入溝35内の空気を吸引装置40により負圧吸引して、挿入溝35内の保持プレート9を位置決めするようにしたため、保持プレート9を正確に位置決めすることができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
なお、本実施形態のスライダの組み立ては、手動で行われてもよいし、ロボット等を用いて自動で行われてもよい。例えば、第3治具23の進退移動や、スライダの各構成部品の供給や、ねじ締結などは、自動で行うようにしてもよい。
また、本実施形態では、第2治具22は、単一部材で構成されているが、第1治具21の載置面24にそれぞれ起立して固定される2つの部材によって構成されてもよい。
さらに、本実施形態では、第2治具22に切欠き部27を設け、第3治具23の前端面34aを平面として、第3治具23が作動位置OPにおいて、挿入溝35を形成するようにしたが、第3治具23の前端面34aに切欠き部を設け、第2治具22を平面として、挿入溝35を形成するようにしてもよい。
1 リニアガイド
2 案内レール
2a 第1のレール側軌道
2b 第2のレール側軌道
2e 逃げ溝
3 スライダ
3a 第1のスライダ側軌道
3b 第2のスライダ側軌道
3c 第1の転動体戻し路
3d 第2の転動体戻し路
4 スライダ本体
4a 第1の転動体転動路
4b 第2の転動体転動路
4c 底部
4d 袖部
5 エンドキャップ
6 転動体
8 保持器
9 保持プレート
10a 第1の転動体方向転換路
10b 第2の転動体方向転換路
11A 第1の循環転動路
11B 第2の循環転動路
20 リニアガイドの組立装置
21 第1治具
22 第2治具
23 第3治具
24 載置面
25 第1基準面
26 第2基準面
27 切欠き部
28 側面
32a 段差面(第3の当接面)
33a 先端面(第1の当接面)
34a 前端面(平面、第2の当接面)
35 挿入溝
40 吸引装置
OP 作動位置
WP 待機位置

Claims (3)

  1. 底部及び一対の袖部を有して断面略コの字型に形成され、案内レールの第1及び第2のレール側軌道と協働して第1及び第2の転動体転動路を形成する第1及び第2のスライダ側軌道、及び第1及び第2の転動体戻し路を備えるスライダ本体と、前記スライダ本体の両端に取り付けられて前記第1及び第2の転動体転動路と前記第1及び第2の転動体戻し路とをそれぞれ略U字状に接続して第1及び第2の循環転動路を形成する第1及び第2の転動体方向転換路が設けられた一対のエンドキャップと、前記スライダ本体の底部と前記案内レールとの間に配設されて前記第1の転動体転動路内を転動する複数の転動体を案内する保持器と、前記案内レールの前記第2のレール側軌道に形成された逃げ溝に配設されて、前記第2の転動体転動路内を転動する複数の転動体を案内する保持プレートと、を備えるリニアガイドの組立装置であって、
    前記一方のエンドキャップが取り付けられた前記スライダ本体を載置する載置面と、該載置面に対して垂直で、且つ互いに直交する第1及び第2基準面と、を有する第1治具と、
    前記第1治具の前記載置面に起立して固定され、前記底部と一方の前記袖部とを前記第1及び第2基準面にそれぞれ対向させた状態で、前記一方のエンドキャップが取り付けられた前記スライダ本体を前記載置面上に載置したとき、前記第2のスライダ側軌道と対向する第2治具と、
    前記第2治具の側面に当接する作動位置と、前記第2治具の側面から離間した待機位置との間を移動可能であり、前記作動位置において、前記保持器を位置決めするとともに、前記第2治具と協働して前記保持プレートを挿入する挿入溝を形成する第3治具と、を備え
    前記第3治具は、前記作動位置において、前記保持器に当接する第1の当接面、前記第2治具の側面に当接する第2の当接面、及び前記第1治具の第1基準面に規制された前記スライダ本体に当接する第3の当接面を備え、
    前記挿入溝内の空気を負圧吸引して、前記挿入溝内に挿入された保持プレートを位置決めする吸引装置をさらに備えることを特徴とするリニアガイドの組立装置。
  2. 前記挿入溝は、前記第2治具と前記第3治具の一方に形成された、前記載置面に対して垂直方向に沿って延びる切欠き部と、前記第2治具と前記第3治具の他方に形成された平面とによって構成されることを特徴とする請求項1に記載のリニアガイドの組立装置。
  3. 請求項1又は2に記載のリニアガイドの組立装置により、前記スライダ本体に前記エンドキャップ、前記保持器、及び前記保持プレートを組み付けるリニアガイドの組立方法であって、
    一方の前記エンドキャップが取り付けられた前記スライダ本体を、前記底部及び一方の前記袖部が前記第1基準面及び第2基準面に対向する状態で、前記一方のエンドキャップを下にして前記載置面に載置する工程と、
    前記保持器を前記スライダ本体の底部と対向する位置に取り付ける工程と、
    前記第3治具を作動位置に移動し、前記第3治具を前記第2治具の側面に当接して前記保持プレートを挿入する前記挿入溝を形成すると共に、前記第3治具を前記保持器に当接して前記保持器を位置決めする工程と、
    前記挿入溝内に前記保持プレートを挿入する工程と、
    前記挿入溝内の空気を吸引装置により負圧吸引して、前記挿入溝内の前記保持プレートを位置決めする工程と、
    他方の前記エンドキャップを前記スライダ本体に取り付ける工程と、
    を備えることを特徴とするリニアガイドの組立方法。
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