JP6118812B2 - 外部寄生生物の制御に使用されるイソキサゾリン誘導体 - Google Patents

外部寄生生物の制御に使用されるイソキサゾリン誘導体 Download PDF

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Description

ノミ、シラミ、ハエ、蚊、マダニ及びダニなどの外部寄生生物は、ヒト及び動物に対して同様に問題となる。このような外部寄生生物は、体重増加の低減、皮革、羊毛及び肉の品質を低下させ、場合によっては、死を引き起こすことによって家畜産業の生産性に深刻な影響を与える。また、外部寄生生物は、一部では、食用動物及びコンパニオンアニマルにおける疾患及び不快感の蔓延にも関与している。外部寄生生物は、特に、細菌類、ウイルス類及び寄生原虫類を含む様々な微生物病原体を内部に有していたり、伝達したりすることが知られており、それらの多くは、ヒト、他の温血動物類及び鳥類にとって病原性がある。外部寄生生物が関与する疾患には、例えば、マラリア、疥癬、酒さ、リンパ管フィラリア症及び血液媒介フィラリア症(blood−born filariasis)、トラコーマ、トリパノソーマ症、リーシュマニア症、ロッキー山紅斑熱、ライム病、バベシア症は、並びにサルモネラ菌、大腸菌及びカンピロバクター菌による食品媒介疾病が含まれるが、これらに限定されない。
外部寄生生物の寄生の医学的重要性により、このような寄生をコントロールすることが可能な試薬の開発が促進された。例えば、外部寄生生物の寄生をコントロールするための通常見られる方法は、一般的に殺虫剤の使用に焦点を当てているが、これは、(1)所有者又はアプリケーターのコンプライアンスの失敗(頻繁な投与が必要とされる);(2)農薬製品若しくは投与手段に対する動物の行動的又は生理的不寛容;(3)試薬に耐性を示す外部寄生生物の出現;並びに(4)環境への悪影響及び/又は毒性、の理由の1つ以上によって失敗、又は不満足な結果となる場合が多い。
具体的には、マダニは、野生動物及び家畜並びにヒトに寄生し、細菌、ウイルス及び寄生原虫を含む病原体の感染に関与することが知られているか、又はそのような関与が疑われている。現在、マダニは、ヒトの疾患の媒介生物として、蚊に次いで世界第2位と考えられているが、北米では病原体の最も重要な媒介生物であると考えられている。マダニの寄生を効果的に排除することは、周辺の宿主及びその環境の保菌者の同時治療を必要とするので、困難であり、実行不可能である場合が多い。現在、マダニコントロールは、総合害虫対策管理によって行われており、その中で、異なるコントロール方法が、それらの環境への影響を考慮して、1つの地域又は1種類のマダニ種に対して適応されている。
殺虫剤及び農薬の使用は有益であるが、代替の又は改良された化合物、製剤、及び方法が必要とされている。所望の化合物、製剤、及び方法は代替治療を提供するだけでなく、現在のアプローチの少なくともいくつかの制限を克服する。このような制限には、動物と使用者/所有者の両方の毒性及び安全性、限られた有効性(効力及び持続期間)、並びに抵抗性の問題が含まれる。また、殺虫剤及び農薬の有効利用に影響を与えるのは、投与の様式及び反復を含む投与障害である。例えば、動物の過度の反復治療は不便及び/又は困難である場合が多いので、効力を維持しながら投与回数を減らすことが望ましい。
本明細書で使用する単数形の「1つ(a)」、「1つ(an)」、及び「(the)」には、特に文脈が明確に示さない限り、複数の言及が含まれる。例えば、「活性剤」への言及には、単一の活性剤及び組み合わせた2種類以上の異なる活性剤が含まれる。本教示は、本明細書に開示される特定の剤形、又は薬学的に許容される賦形剤などに限定されず、そのようなものとして変化し得ることを理解されたい。
本明細書で使用する略語は、一般に、化学及び生物学の分野でのそれらの従来の意味を有する。
以下に挙げる略語を使用する。Acはアセチルである。AcOHは酢酸である。ACTBrはアセチルトリメチルアンモニウムブロミド(acetyltrimethylammonium bromide)である。AIBNはアゾビスイソブチロニトリル又は2,2−アゾビスイソブチロニトリルである。aqは水溶液である。Arはアリールである。Bpinはビス(ピナコラト)ジボロンである。Bnは、一般に、ベンジルであり(例外の一例についてはCbz参照)、(BnS)は二硫化ベンジルである。BnSHはベンジルチオール又はベンジルメルカプタンである。BnBrは臭化ベンジルである。Bocはtert−ブトキシカルボニルである。BocOは二炭酸ジ−tert−ブチルである。Bzは、一般には、ベンゾイルである。BzOOHは過酸化ベンゾイルである。Cbz又はZはベンジルオキシカルボニル又はカルボキシベンジルである。CsCOは炭酸セシウムである。CSAはカンファースルホン酸である。CTABは臭化セチルトリメチルアンモニウムである。Cyはシクロヘキシルである。DABCOは1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンである。DCMはジクロロメタン又は塩化メチレンである。DHPはジヒドロピランである。DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルである。DIEA又はDIPEAはN,N−ジイソプロピルエチルアミンである。DMAPは4−(ジメチルアミノ)ピリジンである。DMEは1,2−ジメトキシエタンである。DMFはN,N−ジメチルホルムアミドである。DMSOはジメチルスルホキシドである。EtOAcは酢酸エチルである。EtOHはエタノールである。EtOはジエチルエーテルである。EDCIはN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩である。ELSは蒸発光散乱である。equiv又はeqは同等である。hは時間である。HATUはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートである。HOBtは、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールである。HClは塩酸である。HPLCは高圧液体クロマトグラフィーである。ISCO Companionは、Presearch社から入手できるUV吸収によるフラクション分析を備える自動化フラッシュクロマトグラフィー措置である。KOAc又はAcOKは酢酸カリウムである。KCOは炭酸カリウムである。LiAlH又はLAHは水素化アルミニウムリチウムである。LDAはリチウムジイソプロピルアミドである。LHMDSはリチウムビス(トリメチルシリル)アミドである。KHMDSはカリウムビス(トリメチルシリル)アミドである。LiOHは水酸化リチウムである。m−CPBAは3−メタクロロ過安息香酸である。MeCN又はACNはメチルシアニド、シアノメタン、エタンニトリル又はアセトニトリルであり(これらは全て同じ化合物に対する名前である)、MeOHはメタノールである。MgSOは硫酸マグネシウムである。mins又はminは分である。Mp又はMPは融点である。NaCNBHはシアノ水素化ホウ素ナトリウムである。NaOHは水酸化ナトリウムである。NaSOは硫酸ナトリウムである。NBSはN−ブロモスクシンイミドである。NHClは塩化アンモニウムである。NISはN−ヨードスクシンイミドである。Nは窒素である。NMMはN−メチルモルホリンである。n−BuLiはn−ブチルリチウムである。O/Nは一晩である。PdCl(pddf)は[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)である。Pd/Cはパラジウム炭素として知られる触媒である。Pd(dba)はトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)として知られる有機金属触媒である。Ra Ni又はRaney Niはラネーニッケルである。Phはフェニルである。PMBはp−メトキシベンジルである。PrOHは1−プロパノールである。iPrOHは2−プロパノールである。POClは酸化塩化リンである。PTSAはパラ−トルエンスルホン酸である。本明細書で使用するPyr.若しくはPyr又はPyはピリジンを意味し、RT若しくはrt又はr.t.は室温である。sat.は飽和である。Si−amine又はSi−NHは、SiliCycle社から入手できるアミノ官能化シリカである。Si−pyrはSiliCycle社から入手できるピリジル官能化シリカである。TEA又はEtNはトリエチルアミンである。TFAはトリフルオロ酢酸である。TfOはトリフルオロメタンスルホン酸無水物である。THFはテトラヒドロフランである。TFAAはトリフルオロ酢酸無水物である。THPはテトラヒドロピラニルである。TMSIはヨウ化トリメチルシリルである。HOは水である。diNOPhSOClはジニトロフェニルスルホニルクロリドである。3−F−4−NO−PhSOClは3−フルオロ−4−ニトロフェニルスルホニルクロリドである。2−MeO−4−NO−PhSOClは2−メトキシ−4−ニトロフェニルスルホニルクロリドである。(EtO)POCHCOOEtは、トリエチルホスホノアセテートとして知られるホスホノ酢酸のトリエチルエステルである。
本明細書で使用する「本発明の化合物」とは、本明細書で説明する化合物、これらの化合物の塩(例えば、薬学的に許容される塩)、プロドラッグ、溶媒及び水和物を指す。
「追加の治療薬」とは、本発明の化合物及び本明細書に記載の化合物と組み合わせて投与される化合物(又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、プロドラッグ、溶媒及び水和物)を指す。例示的な一実施形態において、この追加の治療薬は、マダニ及び/又はノミなどの外部寄生生物に対する活性を示し、したがって、外部寄生生物を死滅させる、及び/又はその成長を阻害する能力を有する。例示的な一実施形態において、この追加の治療薬は、本明細書に記載の化合物(又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、プロドラッグ、溶媒及び水和物)である。例示的な一実施形態において、この追加の治療薬は、当技術分野で公知の化合物(又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、プロドラッグ、溶媒及び水和物)である。追加の治療薬は、それ自体、本明細書に記載の方法又は当技術分野で公知の方法に従って投与するために処方することができる。
本明細書で使用する「多、ポリ」という用語は、少なくとも2つを意味する。例えば、多価金属イオンは、少なくとも2の原子価を有する金属イオンである。
「部分」とは、分子の残りの部分に結合している分子のラジカルを指す。
以下の記号

は、結合として使用される場合も、又は結合と垂直に図示される場合も、示される部分がその分子の残りの部分に結合している点を示す。
「アルキル」という用語は、特に記載しない限り、それ自体又は別の置換の一部として、直鎖若しくは分枝鎖、又は環状の炭化水素ラジカル、又はそれらの組み合わせを意味し、それらは、完全に飽和しているか、モノ不飽和又はポリ不飽和であってもよく、かつ示される炭素原子の数を有する(すなわち、C−C10は1〜10個の炭素を意味する)二価及び多価ラジカルを含み得る。一部の実施形態において、「アルキル」という用語は、直鎖若しくは分枝鎖、又はそれらの組み合わせを意味し、それらは、完全に飽和しているか、モノ不飽和又はポリ不飽和であってもよく、二価及び多価ラジカルを含み得る。飽和炭化水素ラジカルの例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、シクロヘキシル、(シクロヘキシル)メチル、シクロプロピルメチル、並びに、例えば、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、及びn−オクチルなどのホモログ並びに異性体などの基が挙げられるが、これらに限定されない。不飽和アルキル基は、1つ以上の二重結合又は三重結合を有する基である。不飽和アルキル基の例としては、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンチル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4)−ペンタジエニル)、エチニル、1−プロピニル及び3−プロピニル、3−ブチニル、並びにより高級のホモログ及び異性体が含まれるが、これらに限定されない。
「アルキレン」という用語は、それ自体で、又は別の置換基の一部として、−CHCHCHCH−によって例示されるがこれに限定されないアルカンから誘導される二価のラジカルを意味する。典型的には、アルキル(又はアルキレン)基は、1〜24個の炭素原子を有し、本発明ではそれらの基が10個以下の炭素原子を有することが好ましい。「低級アルキル」又は「低級アルキレン」は、より短い鎖のアルキル基又はアルキレン基であり、一般に、8個以下の炭素原子を有する。
「アルケニレン」という用語は、それ自体で、又は別の置換基の一部として、アルケンから誘導される二価のラジカルを意味する。
「シクロアルキレン」という用語は、それ自体で、又は別の置換基の一部として、シクロアルキルから誘導される二価のラジカルを意味する。
「ヘテロアルキレン」という用語は、それ自体で、又は別の置換基の一部として、ヘテロアルカンから誘導される二価のラジカルを意味する。
「ヘテロシクロアルキレン」という用語は、それ自体で、又は別の置換基の一部として、ヘテロシクロアルカンから誘導される二価のラジカルを意味する。
「アリーレン」という用語は、それ自体で、又は別の置換基の一部として、アリールから誘導される二価のラジカルを意味する。
「ヘテロアリーレン」という用語は、それ自体で、又は別の置換基の一部として、ヘテロアリールから誘導される二価のラジカルを意味する。
「アルコキシ」、「アルキルアミノ」及び「アルキルチオ」(又はチオアルコキシ)という用語は、それらの従来の意味で使用され、それぞれ、酸素原子、アミノ基、又は硫黄原子を介して分子の残りの部分に結合しているそれらのアルキル基を指す。
「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体又は別の用語と組み合わせて、特に記載しない限り、記載の炭素原子数及び少なくとも1個のヘテロ原子からなる安定な直鎖若しくは分枝鎖、又は環状の炭化水素ラジカル、あるいはそれらの組み合わせを意味する。一部の実施形態において、「ヘテロアルキル」という用語は、それ自体又は別の用語と組み合わせて、記載の炭素原子数及び少なくとも1個のヘテロ原子からなる安定な直鎖若しくは分枝鎖、又はそれらの組み合わせを意味する。例示的な一実施形態において、ヘテロ原子は、B、O、N及びSからなる群から選択することができ、その中の窒素及び硫黄原子は、任意選択で酸化されていてもよく、窒素ヘテロ原子は任意選択で四級化されていてもよい。ヘテロ原子のB、O、N及びSは、ヘテロアルキル基の任意の内部の位置又はアルキル基が分子の残りの部分に結合している位置で配置されてもよい。例としては、−CH−CH−O−CH、−CH−CH−NH−CH、−CH−CH−N(CH)−CH、−CH−S−CH−CH、−CH−CH、−S(O)−CH、−CH−CH−S(O)−CH、−CH=CH−O−CH、−CH−CH=N−OCH、及び−CH=CH−N(CH)−CHが挙げられるがこれらに限定されない。例えば、−CH−NH−OCHなどの最大で2個のヘテロ原子が連続していてもよい。同様に、「ヘテロアルキレン」という用語は、それ自体で、又は別の置換基の一部として、−CH−CH−S−CH−CH−及び−CH−S−CH−CH−NH−CH−によって例示されるがこれに限定されないヘテロアルキルから誘導される二価のラジカルを意味する。ヘテロアルキレン基では、ヘテロ原子は、鎖の末端のいずれか又は両方を占めることもできる(例えば、アルキレンオキシ、アルキレンジオキシ、アルキレンアミノ、及びアルキレンジアミノなど)。さらに、アルキレン及びヘテロアルキレン連結基については、この連結基の配向は、この連結基の式が書かれている方向によって暗示されない。例えば、式−C(O)R’−は、−C(O)R’−及び−R’C(O)−の両方を表す。
「シクロアルキル」及び「ヘテロシクロアルキル」という用語は、それら自体又は他の用語と組み合わせて、特に記載しない限り、それぞれ「アルキル」及び「ヘテロアルキル」の環状型を表す。さらに、ヘテロシクロアルキルについては、ヘテロ原子は、複素環が分子の残りの部分に結合する位置を占めることができる。シクロアルキルの例としては、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、及びシクロヘプチルなどが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロシクロアルキルの例としては、1−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジル)、1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル、4−モルホリニル、3−モルホリニル、テトラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロフラン−3−イル、テトラヒドロチエン−2−イル、テトラヒドロチエン−3−イル、1−ピペラジニル、及び2−ピペラジニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「ハロ」又は「ハロゲン」という用語は、それら自体又は別の置換基の一部として、特に記載しない限り、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を意味する。さらに、「ハロアルキル」などの用語は、モノハロアルキル及びポリハロアルキルを含むことが意図される。例えば、「ハロ(C−C)アルキル」という用語は、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、4−クロロブチル、及び3−ブロモプロピルなどを含むがこれらに限定されないことが意図される。
「アリール」という用語は、特に記載しない限り、単環であり得るか、又は共に縮合しているか若しくは共有結合している多環(好ましくは、1個若しくは2個又は3個の環)であり得るポリ不飽和の芳香族置換基を意味する。「ヘテロアリール」という用語は、1個〜4個のヘテロ原子を含むアリール基(又は環)を指す。例示的な一実施形態において、ヘテロ原子は、B、O、N及びSから選択され、その中の窒素及び硫黄原子は、任意選択で酸化され、窒素原子は任意選択で四級化される。ヘテロアリール基は、ヘテロ原子を介して分子の残りの部分に結合することができる。アリール基及びヘテロアリール基の限定されない例としては、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、4−ビフェニル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、3−ピラゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、2−フェニル−4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、4−ピリミジル、5−ベンゾチアゾリル、プリニル、2−ベンズイミダゾリル、5−インドリル、1−イソキノリル、5−イソキノリル、2−キノキサリニル、5−キノキサリニル、3−キノリル、及び6−キノリルが挙げられる。上記のアリール環系及びヘテロアリール環系のそれぞれの置換基は、下記の許容される置換基のグループから選択される。
簡単に説明すると、「アリール」という用語は、他の用語(例えば、アリールオキシ、アリールチオキシ、アリールアルキル)と組み合わせて使用する場合、本明細書で定義するアリール環及びヘテロアリール環の両方を含む。したがって、「アリールアルキル」という用語は、炭素原子(例えば、メチレン基)が、例えば、酸素原子で置換されたそれらのアルキル基(例えば、フェノキシメチル、2−ピリジルオキシメチル、及び3−(1−ナフチルオキシ)プロピルなど)を含むアルキル基にアリール基が結合しているそれらのラジカル(例えば、ベンジル、フェネチル、及びピリジルエチルなど)を含むことが意図される。
簡単に説明すると、「ヘテロアリール」という用語は、他の用語(例えば、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールチオキシ、ヘテロアリールアルキル)と組み合わせて使用する場合、ヘテロアリール基が隣の部分を介して分子の残りの部分に結合しているそれらのラジカルを含む。したがって、「ヘテロアリールアルキル」という用語は、ヘテロアリール基がアルキル基に結合しているそれらのラジカル(例えば、ピリジルメチルなど)を含むことが意図される。「ヘテロアリールオキシ」という用語は、ヘテロアリール基が酸素原子に結合しているそれらのラジカルを含むことが意図される。「ヘテロアリールオキシアルキル」という用語は、アリール基が酸素原子に結合し、次に、アルキル基に結合しているそれらのラジカル(例えば、2−ピリジルオキシメチルなど)を含むことが意図される。
上記の用語(例えば、「アルキル」、「ヘテロアルキル」、「アリール」及び「ヘテロアリール」)のそれぞれは、示されるラジカルの置換型と非置換型の両方を含むことが意図される。ラジカルのそれぞれのタイプに好ましい置換基を以下に提供する。
(アルキレン、アルケニル、ヘテロアルキレン、ヘテロアルケニル、アルキニル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、シクロアルケニル、及びヘテロシクロアルケニルと称される場合が多いそれらの基を含む)アルキルラジカル及びヘテロアルキルラジカルの置換基は、一般的に、「アルキル基の置換基」と称され、それらは、0から(2m’+1)(m’は、このようなラジカル中の炭素原子の総数である)の範囲の数の−R’、−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R”、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R”R”’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−CONR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR’−C(O)NR”R”’、−NR”C(O)R’、−NR””’−C(NR’R”R’”)=NR””、−NR””−C(NR’R”)=NR’”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−NR”SOR’、−CN、−NO、−N、−CH(Ph)、フルオロ(C−C)アルコキシ、及びフルオロ(C−C)アルキル、から選択されるが、これらに限定されない様々な基のうちの1つ以上であり得る。R’、R”、R”’、R””及びR””’のそれぞれは、好ましくは独立して、水素、置換又は非置換のヘテロアルキル、置換又は非置換のアリール、例えば、1個若しくは2個又は3個のハロゲンで置換されたアリール、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のアルコキシ基、置換又は非置換のチオアルコキシ基、あるいはアリールアルキル基を指す。本発明の化合物が2個以上のR基を含む場合には、例えば、それらのR基のそれぞれは、独立して、これらの基の2個以上が存在する場合にそれぞれR’、R”、R”’、R””、及びR””’基であるように選択される。R’及びR”が同じ窒素原子に結合する場合、それらは、その窒素原子と結合して、5員環、6員環、又は7員環を形成することができる。例えば、−NR’R”は、1−ピロリジニル及び4−モルホリニルを含むが、これらに限定されないことが意図される。置換基の上記の説明から、「アルキル」という用語が、ハロアルキル(例えば、−CF及び−CHCF)及びアシル(例えば、−C(O)CH、−C(O)CF、及び−C(O)CHOCH)などの水素基以外の基に結合した炭素原子を含む基を含むことが意図されることは当業者なら理解するであろう。
アルキルラジカルについて記載される置換基と同様に、アリール基及びヘテロアリール基のための置換基は、一般的に、「アリール基の置換基」と称される。これらの置換基は、例えば、0から芳香族環系上の空原子価(open valence)の総数の範囲の数の−R’、−OR’、=O、=NR’、=N−OR’、−NR’R”、−SR’、−ハロゲン、−SiR’R”R”’、−OC(O)R’、−C(O)R’、−COR’、−CONR’R”、−OC(O)NR’R”、−NR”C(O)R’、−NR’−C(O)NR”R”’、−NR”C(O)R’、−NR””’−C(NR’R”R’”)=NR””、−NR””−C(NR’R”)=NR’”、−S(O)R’、−S(O)R’、−S(O)NR’R”、−NR”SOR’、−CN、−NO、−N、−CH(Ph)、フルオロ(C−C)アルコキシ、及びフルオロ(C−C)アルキルから選択され;その際、R’、R”、R”’、R””及びR””’は、好ましくは独立して、水素、置換又は非置換のアルキル、置換又は非置換のヘテロアルキル、置換又は非置換のアリール、及び置換又は非置換のヘテロアリールから選択される。本発明の化合物が2個以上のR基を含む場合には、例えば、それらのR基のそれぞれは、独立して、これらの基の2個以上が存在する場合のそれぞれのR’、R”、R”’、R””、及びR””’基であるように選択される。
アリール環又はヘテロアリール環の隣接原子上の置換基のうちの2個は、任意選択で、式−T−C(O)−(CRR’)−U−の置換基で置換されてもよく、式中、T及びUは、独立して、−NR−、−O−、−CRR’−又は単結合であり、qは0、1、2、又は3の整数である。あるいは、アリール環又はヘテロアリール環の隣接原子上の置換基のうちの2個は、任意選択で、式−A−(CH−B−の置換基で置換されてもよく、式中、A及びBは、独立して、−CRR’−、−O−、−NR−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)NR’−又は単結合であり、rは1、2、3又は4の整数である。そのように形成される新しい環の単結合の1つは、任意選択で二重結合と置換されてもよい。あるいは、アリール環又はヘテロアリール環の隣接原子上の置換基のうちの2個は、任意選択で、式−(CRR’)−X−(CR”R’”)−の置換基で置換されてもよく、式中、s及びdは、独立して0、1、2、又は3の整数であり、Xは、−O−、−NR’−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、又は−S(O)NR’−である。置換基R、R’、R”及びR”’は、好ましくは独立して、水素、又は置換若しくは非置換の(C、C、C、C、C若しくはC)アルキルから選択される。
本明細書で使用する「環」は、置換若しくは非置換のシクロアルキル、置換若しくは非置換のヘテロシクロアルキル、置換若しくは非置換のアリール、又は置換若しくは非置換のヘテロアリールを意味する。環には、縮合環部分が含まれる。環中の原子の数は、典型的には、環中の員数によって定義される。例えば、「5〜7員環」は、取り囲まれる配置の中に5個若しくは6個又は7個の原子があることを意味する。特に特定しない限り、環は、任意選択で、ヘテロ原子を含む。したがって、「5〜7員環」という用語には、例えば、フェニル、ピリジニル及びピペリジニルが含まれる。一方、「5〜7員のヘテロシクロアルキル環」という用語には、ピリジニル及びピペリジニルが含まれるが、フェニルは含まれない。「環」という用語は、さらに、2個以上の「環」を含む環系が含まれ、その際、それぞれの「環」は、独立して、上記のように定義される。
本明細書で使用する「ヘテロ原子」という用語には、炭素(C)及び水素(H)以外の原子が含まれる。例としては、酸素(O)、窒素(N)、硫黄(S)、シリコン(Si)及びホウ素(B)が挙げられる。
「脱離基」という用語は、求核置換反応などの置換反応において別の官能基又は原子で置換できる官能基又は原子を意味する。例として、代表的な脱離基には、トリフラート基、クロロ基、ブロモ基及びヨード基;メシラート、トシラート、ブロシラート、及びノシラートなどのスルホン酸エステル基;並びにアセトキシ、及びトリフルオロアセトキシなどのアシルオキシ基が含まれる。
「R」というシンボルは、置換又は非置換のアルキル基、置換又は非置換のヘテロアルキル基、置換又は非置換のアリール基、置換又は非置換のヘテロアリール基、置換又は非置換のシクロアルキル基、及び置換又は非置換のヘテロシクロアルキル基から選択される置換基を表す一般的な略語である。
薬物、製剤、又は浸透剤(permeant)の「有効」量とは、所望の局所的又は全身的効果を提供するのに十分な活性剤の量を意味する。「局所有効」量又は「治療有効」量は、所望の治療結果を得るのに必要とされる薬物の量を指す。
「薬学的に許容される塩」という用語は、本明細書に記載の化合物上に見られる特定の置換基に依存して、比較的無毒の酸又は塩基で調製される本発明の化合物の塩を含むことが意図される。本発明の化合物が、比較的酸性の官能基を含む場合、無希釈又は適切な不活性溶媒中のいずれかで、このような化合物の中性型と十分な量の所望の塩基とを接触させることにより塩基付加塩を得ることができる。薬学的に許容される塩基付加塩の例としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、(コリン、ジエチルアミン、又はd−アルギニン、l−アルギニン、d−リジン、若しくはl−リジンなどのアミノ酸などの)有機アミノ、若しくはマグネシウム塩、又は類似の塩が挙げられる。本発明の化合物が比較的塩基性の官能基を含む場合、無希釈で、又は適切な不活性溶媒中のいずれかで、このような化合物の中性型と十分な量の所望の酸とを接触させることにより酸付加塩を得ることができる。薬学的に許容される酸付加塩の例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、炭酸、炭酸一水素(monohydrogencarbonic acid)、リン酸、リン酸一水素、リン酸二水素、硫酸、硫酸一水素、ヨウ化水素酸、又は亜リン酸などの無機酸から誘導されるもの、並びに酢酸、プロピオン酸、イソ酪酸、マレイン酸、マロン酸、安息香酸、コハク酸、スベリン酸、フマル酸、乳酸、マンデル酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p−トリルスルホン酸、クエン酸、酒石酸、及びメタンスルホン酸などの比較的無毒の有機酸から誘導される塩が挙げられる。アルギン酸などのアミノ酸の塩、及びグルクロン酸又はガラクツロン酸などの有機酸の塩も含まれる(例えば、Berge et al.,“Pharmaceutical Salts”,Journal of Pharmaceutical Science 66:1−19(1977)参照)。本発明の特定の具体的な化合物は、化合物を塩基付加塩又は酸付加塩のいずれかに変換するのを可能にする塩基性官能基と酸性官能基の両方を含む。
化合物の中性型は、好ましくは、従来の方法で、塩と塩基又は塩と酸とを接触させ、親化合物を単離することによって再生される。化合物の親の形態は、極性溶媒中の溶解度などの特定の物理的性質において様々な塩の形態とは異なる。
塩の形態に加えて、本発明は、プロドラッグ形態の化合物を提供する。本明細書に記載の化合物のプロドラッグは、生理学的条件下で化学変化を容易に受け、本発明の化合物を与える。さらに、プロドラッグは、生体外環境中で化学的方法又は生化学的方法により本発明の化合物に変換することができる。
本発明の特定の化合物は、非溶媒和形態及び水和物形態を含む溶媒和形態で存在し得る。一般に、溶媒和形態は、非溶媒和形態と同等であり、本発明の範囲内に包含される。本発明の特定の化合物は、多結晶形態又は非結晶形態で存在してもよい。
本発明の特定の化合物は、非対称性炭素原子(光学中心)又は二重結合を有し、ラセミ体、ジアステレオマー、幾何異性体、及び個々の異性体は、本発明の範囲内に包含される。本明細書で使用するラセミ化合物、アンビスカレミック(ambiscalemic)化合物及びスケールミック(scalemic)化合物又は鏡像異性的に純粋な化合物の図は、Maehr,J.Chem.Ed.1985,62:114−120から得たものである。特に記載しない限り、実線及び破線の楔を用いて、立体中心の絶対配置を示す。特に特定しない限り、本明細書に記載の化合物がオレフィン二重結合又は他の幾何学的不斉中心を含む場合、化合物にはEとZの両方の幾何異性体が含まれることが意図される。同様に、全ての互変異性型が含まれる。
本発明の化合物は、特定の幾何学的形態又は立体異性体形態で存在し得る。本発明は、シス−異性体及びトランス−異性体、(−)−鏡像異性体及び(+)−鏡像異性体、(R)−鏡像異性体及び(S)−鏡像異性体、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、それらのラセミ混合物、並びに鏡像異性体又はジアステレオマーに富む混合物などのそれらの他の混合物を含む全てのこのような化合物を本発明の範囲内にあるとして企図する。さらなる不斉炭素原子がアルキル基などの置換基中に存在し得る。全てのこのような異性体、及びそれらの混合物が、本発明に含まれることが意図される。
光学活性のある(R)−異性体及び(S)−異性体、並びにd異性体及びl異性体は、キラルシントン、キラル触媒若しくはキラル試薬を用いて調製するか、又は従来の技術を用いて分解することができる。例えば、本発明の化合物の特定の鏡像異性体が所望される場合は、不斉合成によって、又はキラル補助剤による誘導体化によって調製することができ、その際、得られたジアステレオマー混合物を分離し、補助基を切断して所望の純粋な鏡像異性体を得る。もう1つの方法として、分子がアミノ基などの塩基性官能基、又はカルボキシル基などの酸性官能基を含む場合、適切な光学活性のある酸又は塩基を用いてジアステレオマー塩を形成することができ、次いで、このようにして形成されたジアステレオマーを分別結晶化又は当技術分野で公知のクロマトグラフィー手段によって分解し、その後、純粋な鏡像異性体を回収する。さらに、鏡像異性体及びジアステレオマーの分離は、キラルの固定相を用いたクロマトグラフィーを使用して、任意選択で、化学誘導体化(例えば、アミンからのカルバメートの形成)と組み合わせて高頻度に達成される。
本発明の化合物はまた、このような化合物を構成する原子の1つ以上に、不自然な割合の原子同位体を含んでもよい。例えば、本化合物は、例えば、重水素(H)、トリチウム(H)、ヨウ素−125(125I)、又は炭素−14(14C)などの放射性同位体で放射標識されてもよい。本発明の化合物の全ての同位体変化は、放射性の有無を問わずに本発明の範囲内に包含されることが意図される。
「薬学的に許容される担体」又は「薬学的に許容されるビヒクル」という用語は、本明細書で定義するような有効量の活性剤の適切な送達を提供し、活性剤の生物学的活性の有効性を妨げず、宿主とって十分に無毒である全ての製剤又は担体媒体を指す。代表的な担体には、水、植物油と鉱物油の両方、クリーム基剤、ローションベース基剤、及び軟膏基剤などが含まれる。これらの基剤には、懸濁剤、増粘剤、及び浸透促進剤などが含まれる。それらの製剤は、局所医薬品の当業者に公知である。担体に関するさらなる情報は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st Ed.,Lippincott,Williams & Wilkins(2005)の中で見つけることができ、これは参照により本明細書に組み込まれる。
「薬学的に許容される賦形剤」という用語は、所望の使用に有効な薬物組成物の処方に用いられる薬学的に許容される担体、薬学的に許容される希釈剤及び/又は薬学的に許容されるビヒクルを意味することが従来知られている。
本明細書で使用する「生体媒質」は、インビトロとインビボの両方の生物学的環境を指す。例示的なインビトロの「生体媒質」には、細胞培養、組織培養、ホモジネート、血漿及び血液が含まれるが、これらに限定されない。インビボ適用は、一般に、哺乳類、好ましくはヒトで行われる。
本明細書で使用する「単位」という語句は、剤形を含む投与される別個の対象物の数を指す。一部の実施形態において、剤形は、1個のカプセル又は錠剤の中の本発明の化合物を含む。これは単一の単位である。一部の実施形態において、剤形は、治療有効用量のクリーム若しくはゲル又は軟膏の一部として本発明の化合物を含む。これも単一の単位である。一部の実施形態において、剤形は、1個のカプセル若しくは錠剤の中に含まれるか、又は治療有効用量のクリーム若しくはゲル又は軟膏の一部として含まれる本発明の化合物及び少なくとも1種類の追加の治療薬を含む。これは、カプセルの内部が活性成分の複数の別個の顆粒を含むか否かにかかわらず、単一の単位である。一部の実施形態において、剤形は、1個のカプセル又は錠剤の中に本発明の化合物を、第2のカプセル又は錠剤の中に少なくとも1種類の追加の治療薬を含む。これは、2個のカプセル又は錠剤などの2単位剤形であり、そのような単位は単一の包装に含まれる。したがって、「単位」という用語は、動物に投与される対象物を指し、対象物の内部成分を指さない。
本明細書で定義する「プロドラッグ」という用語は、インビボでのその活性形態への化学的及び/又は酵素的変換後にのみその薬理学的効果を発揮する親薬物分子の誘導体である。プロドラッグには、親薬物の送達に関連する問題を回避するように設計されたものが含まれる。これは、不十分な化学安定性又は水溶解度の低さなどの不十分な物理化学的性質によるものであり得、不十分なバイオアベイラビリティー又は不十分な半減期などの不十分な薬物動態的性質によるものでもあり得る。したがって、プロドラッグの特定の利点には、親カルボン酸の向上した化学安定性、吸収、及び/又はPK性質が含まれ得る。また、プロドラッグを用いて、頻度(例えば、1日1回)若しくは投薬の経路(例えば、経口)の最小化によってより「患者に優しい」薬物を作製するか、又は経口投与される場合には、味覚又は香りを向上させ、非経口投与される場合には、疼痛を最小限に抑えてもよい。
一部の実施形態において、プロドラッグは、薬物単独と比較して、活性薬物よりも化学的に安定しており、それにより、親薬物の処方及び送達を向上させる。
本発明のカルボン酸類似体のプロドラッグは、様々なエステルを含んでもよい。例示的な一実施形態において、本発明の医薬組成物には、カルボン酸エステルが含まれる。例示的な一実施形態において、このプロドラッグは、血液脳関門を横断させるための薬物分子を必要とするそのような疾患及び病状の治療/予防に適する。例示的な一実施形態において、プロドラッグは脳に入り、そこで薬物分子の活性形態に変換される。一実施形態において、プロドラッグを眼に局所適用した後に、活性薬物分子を眼の内部に到達させることを可能にするためにプロドラッグが使用される。さらに、プロドラッグは、生体外環境で化学的又は生化学的方法によって、その親化合物に変換することができる。例えば、プロドラッグは、適切な酵素又は化学試薬と共に経皮パッチリザーバー内に入れられた場合には、その親化合物へゆっくりと変換され得る。
ホウ素は、本発明のいくつかの状況下で、酸素、硫黄、又は窒素とのさらなる共有結合又は供与結合を形成することができる。
本発明の実施形態は、例えば、本発明で使用する化合物の二量体、三量体、四量体及びより高いホモログ又はそれらの反応性類似体を含む多価(polyvalent)又は多価(multi−valent)の種である化合物も包含する。
本明細書で使用する「塩の対イオン」は、ホウ素が完全に負に帯電しているか、又は部分的に負に帯電している場合に、本発明の化合物と会合する正に帯電したイオンを指す。塩の対イオンの例としては、H、H、アンモニウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、(コリン若しくはジエチルアミン又はd−アルギニン、l−アルギニン、d−リジン、若しくはl−リジンなどのアミノ酸などの)有機アミノ及びナトリウムが挙げられる。
炭素及び(この節に記載した3個の酸素などの)3個のヘテロ原子に結合したホウ素含有化合物は、任意選択で、完全に負に帯電しているホウ素か、又は部分的に負に帯電しているホウ素を含むことができる。負に帯電していることにより、正に帯電している対イオンは、本化合物と会合することによって、塩を形成してもよい。正に帯電している対イオンの例としては、H、H、アンモニウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、(コリン若しくはジエチルアミン又はd−アルギニン、l−アルギニン、d−リジン、l−リジンなどのアミノ酸などの)有機アミノ及びナトリウムが挙げられる。本化合物のこれらの塩は、これらの化合物の説明の中に暗に含まれる。
本発明は、とりわけ、新規ホウ素化合物を提供する。
一態様において、本発明は、本発明の化合物を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の式による化合物である。
本発明は、式I又は式IIの構造を有する化合物又はその塩を提供し、

又は

式中、
Aは、

であり、は、カルボニルに結合しており、
Yは、水素、フルオロ、クロロ、又はブロモであり、
は、2〜4回置換されたフェニルであり、前記置換は、i)同一若しくは異なるハロ(好ましくは、フルオロ、クロロ、又はブロモ)による1〜4個の置換、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、若しくはトリフルオロエトキシによる0〜1個の置換、又はii)2個のトリフルオロメチル基を含み、
は、メチル、フルオロメチル、トリフルオロメチル、又はパーフルオロエチルであり、
3a及びR3bは、独立して、水素、メチル、エチル、若しくはフルオロメチルから選択されるか、又はR3a及びR3bは結合して、それらが結合している炭素と共に、シクロペンチル環若しくはシクロヘキシル環を形成し、
Zは、−CH−、−CH−CH−、−CH(CH)−、又は−C(CH−であり、
は、水素又はメチル、またはその塩である。好ましくは、Rは、2〜4回置換されたフェニルであり、前記置換は、i)同一若しくは異なるフルオロ、クロロ、又はブロモによる1〜4個の置換、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、若しくはトリフルオロエトキシによる0〜1個の置換、又はii)2個のトリフルオロメチル基を含む。
本発明は、上記の式I又は式IIの化合物を提供し、
式中、
Yは、水素、フルオロ、又はクロロであり、
は、同一若しくは異なるクロロ又はフルオロで2〜3回置換されたフェニルであり、
は、トリフルオロメチルであり、
3a及びR3bは、同じものであり、水素、メチル、エチル、フルオロメチルから選択されるか、又はR3a及びR3bは結合して、それらが結合している炭素と共に、シクロペンチル環を形成する。
例示的な一実施形態において、Y、Z、R、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Aは

である。
例示的な一実施形態において、Y、Z、R、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Aは

である。
例示的な一実施形態において、Y、Z、R、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Aは

である。
例示的な一実施形態において、A、Z、R、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、YはHである。
例示的な一実施形態において、A、Z、R、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、YはFである。
例示的な一実施形態において、A、Z、R、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、YはClである。
例示的な一実施形態において、A、Z、R、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、YはBrである。
例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3a及びR3bは結合して、それらが結合している炭素と共に、シクロペンチル環を形成する。
例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3a及びR3bは結合して、それらが結合している炭素と共に、シクロヘキシル環を形成する。
例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3a及びR3bは同じものであり、Hである。
例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3a及びR3bは同じものであり、メチルである。
例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3a及びR3bは同じものであり、エチルである。
例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3a及びR3bは同じものであり、フルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、R3bはHである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、R3bは非置換アルキルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、R3bはメチル、エチル、プロピル又はイソプロピルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、R3bはメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、R3bはエチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、R3bはフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはメチルであり、R3bはエチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはメチルであり、R3bはフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはエチルであり、R3bはフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、A、Y、R、R、R3a及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−である。例示的な一実施形態において、A、Y、R、R、R3a及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−である。例示的な一実施形態において、A、Y、R、R、R3a及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−CH−である。例示的な一実施形態において、A、Y、R、R、R3a及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−CH−である。例示的な一実施形態において、A、Y、R、R、R3a及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH(CH)−である。例示的な一実施形態において、A、Y、R、R、R3a及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH(CH)−である。例示的な一実施形態において、A、Y、R、R、R3a及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−C(CH−である。例示的な一実施形態において、A、Y、R、R、R3a及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−C(CH−である。
例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、Hである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、メチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、エチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、フルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−であり、R3aはHであり、R3bはメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−であり、R3aはHであり、R3bはエチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−であり、R3aはHであり、R3bはフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、Hである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、メチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、エチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、フルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−であり、R3aはHであり、R3bはメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−であり、R3aはHであり、R3bはエチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−であり、R3aはHであり、R3bはフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、Hである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、メチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、エチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、フルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、Hである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、メチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、エチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH−CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、フルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH(CH)−であり、R3a及びR3bは同じものであり、Hである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH(CH)−であり、R3a及びR3bは同じものであり、メチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH(CH)−であり、R3a及びR3bは同じものであり、エチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH(CH)−であり、R3a及びR3bは同じものであり、フルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH(CH)−であり、R3aはHであり、R3bはメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH(CH)−であり、R3aはHであり、R3bはエチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−CH(CH)−であり、R3aはHであり、R3bはフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH(CH)−であり、R3a及びR3bは同じものであり、Hである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH(CH)−であり、R3a及びR3bは同じものであり、メチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH(CH)−であり、R3a及びR3bは同じものであり、エチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH(CH)−であり、R3a及びR3bは同じものであり、フルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH(CH)−であり、R3aはHであり、R3bはメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH(CH)−であり、R3aはHであり、R3bはエチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−CH(CH)−であり、R3aはHであり、R3bはフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−C(CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、Hである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−C(CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、メチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−C(CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、エチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、RはHであり、Zは−C(CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、フルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−C(CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、Hである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−C(CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、メチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−C(CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、エチルである。例示的な一実施形態において、A、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルであり、Zは−C(CH−であり、R3a及びR3bは同じものであり、フルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはメチルである。
例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Rはパーフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはパーフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはパーフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはパーフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、A、Z、Y、R、及びRは本明細書に記載したとおりであり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはパーフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、Z、Y、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Aは

であり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、Z、Y、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Aは、

であり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは


であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、Z、Y、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Aは、

であり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは


であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは


であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは


であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは


であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは


であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは


であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは


であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは


であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは


であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは


であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは


であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは


であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは


であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは


であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは


であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R、R3a、及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは


であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはHであり、Aは


であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R、R3a、及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは


であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはHであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R、R3a、及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R、R3a、及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは


であり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはFであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R、R3a、及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、R、R3a、及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはHであり、R3bはHであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはメチルであり、R3bはメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはエチルであり、R3bはエチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、R及びR3aは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。例示的な一実施形態において、Rは本明細書に記載したとおりであり、Zは−CH(CH)−であり、RはHであり、YはClであり、Aは

であり、R3aはフルオロメチルであり、R3bはフルオロメチルであり、Rはトリフルオロメチルである。
例示的な一実施形態において、本化合物は、下記式による構造を有し、

式中、A、Y、Z、R、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Cは、(R)又は(S)である配置を有する立体中心である炭素原子である。例示的な一実施形態において、A、Y、Z、R、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Cは、(R)配置を有する立体中心である。例示的な一実施形態において、A、Y、Z、R、R、R3a、R3b、及びRは本明細書に記載したとおりであり、Cは、(S)配置を有する立体中心である。
本発明は、以下の構造を有する化合物を提供し、

式中、Cは、(S)配置を有する立体中心である炭素原子である。
本発明は、以下の構造を有する化合物又はその塩を提供し、

式中、Yは、水素、フルオロ、又はクロロであり、
はトリフルオロメチルであり、
3a及びR3bは、それぞれ、水素、メチル、又はフルオロメチルであり、
1a、R1b、R1c、R1d、及びR1eは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、又はトリフルオロエトキシから選択される。
本発明は、以下の構造を有する化合物又はその塩を提供し、

又は


式中、Yは、水素、フルオロ、又はクロロであり、
はトリフルオロメチルであり、
3a及びR3bは、それぞれ、水素、メチル、又はフルオロメチルであり、
1b、R1c、及びR1dは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、又はトリフルオロエトキシから選択される。
本発明は、以下の構造を有する化合物又はその塩を提供し、

又は


式中、Yは、水素、フルオロ、又はクロロであり、
はトリフルオロメチルであり、
3a及びR3bは、それぞれ、水素、メチル、又はフルオロメチルであり、
1b、R1c、及びR1dは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、又はトリフルオロエトキシから選択される。
本発明は、以下の構造を有する化合物又はその塩を提供し、

式中、Yは、水素、フルオロ、又はクロロであり、
はトリフルオロメチルであり、
3a及びR3bは、それぞれ、水素、メチル、又はフルオロメチルであり、
1b、R1c、及びR1dは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、又はトリフルオロエトキシから選択される。
本発明は、以下の構造を有する化合物又はその塩を提供し、

式中、Yは、水素、フルオロ、又はクロロであり、
はトリフルオロメチルであり、
3a及びR3bは、それぞれ、水素、メチル、又はフルオロメチルであり、
1b、R1c、及びR1dは、それぞれ独立して、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、又はトリフルオロエトキシから選択される。
本発明は、以下の構造を有する化合物又はその塩を提供し、

式中、Yは、水素、フルオロ、又はクロロであり、
3a及びR3bは、それぞれ、メチル又はフルオロメチルであり、
1b、R1c、及びR1dは、それぞれ独立して、水素、クロロ、又はフルオロから選択される。
本発明は、以下の構造を有する化合物又はその塩を提供し、

式中、Yは水素であり、R3a及びR3bは、それぞれメチルであり、R1bはクロロであり、R1cはクロロ又はフルオロであり、R1dはクロロである。
例示的な一実施形態において、本発明は、上記による化合物又はその塩を提供し、
式中、Aは

であり、Yは本明細書に記載したとおりであり、R1aはHであり、R1eはHであり、R1b、R1c、及びR1dは、以下の表Aの項目による。
例示的な一実施形態において、本発明は、上記による化合物又はその塩を提供し、
式中、Aは

又は


であり、Yは本明細書に記載したとおりであり、R1aはHであり、R1eはHであり、R1b、R1c、及びR1dは、以下の表Bの項目による。
例示的な一実施形態において、表A又は表Bの全ての項目によると、Yは本明細書に記載したとおりであり、RはCF、CHF又はCHFであり、R3aはCHであり、R3bはCHである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、Yは本明細書に記載したとおりであり、RはCFであり、R3aは非置換アルキルであり、R3bは非置換アルキルである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、Yは本明細書に記載したとおりであり、RはCFであり、R3aはエチルであり、R3bはエチルである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、Yは本明細書に記載したとおりであり、RはCFであり、R3aはCHであり、R3bはCHである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、R、R3a、及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、YはHである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、R、R3a、及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、YはFである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、R、R3a、及びR3bは本明細書に記載したとおりであり、YはClである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、Rは本明細書に記載したとおりであり、R3aはCH又はCHFであり、R3bはCH又はCHFであり、YはHである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、Rは本明細書に記載したとおりであり、R3aはCH又はCHFであり、R3bはCH又はCHFであり、YはFである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、Rは本明細書に記載したとおりであり、R3aはCH又はCHFであり、R3bはCH又はCHFであり、YはClである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、RはCFであり、R3aはCH又はCHFであり、R3bはCH又はCHFであり、YはHである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、RはCFであり、R3aはCH又はCHFであり、R3bはCH又はCHFであり、YはFである。例示的な一実施形態において、この表の全ての項目によると、RはCFであり、R3aはCH又はCHFであり、R3bはCH又はCHFであり、YはClである。
例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はその塩、水和物若しくは溶媒和物、又はそれらの組み合わせを提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はその塩、水和物若しくは溶媒和物を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はその塩を提供する。例示的な一実施形態において、この塩は薬学的に許容される塩である。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はその水和物を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はその溶媒和物を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はそのプロドラッグを提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物の塩を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物の水和物を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物の溶媒和物を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物のプロドラッグを提供する。
例示的な一実施形態において、アルキルは、直鎖状アルキルである。別の例示的な実施形態において、アルキルは、分枝鎖状アルキルである。
例示的な一実施形態において、ヘテロアルキルは、直鎖状のヘテロアルキルである。別の例示的な実施形態において、ヘテロアルキルは、分枝鎖状のヘテロアルキルである。
本明細書で使用する「キラル」、「鏡像異性体に富む」又は「ジアステレオマーに富む」という用語は、約50%を超える、好ましくは約70%を超える、より好ましくは約90%を超える鏡像体過剰率(ee)又はジアステレオマー過剰率(de)を有する組成物を指す。一般に、約90%より高い鏡像体過剰率又はジアステレオマー過剰率、例えば、約95%を超える、約97%を超える、約99%を超えるee又はdeを有する組成物が特に好ましい。
第1の化合物及び第2の化合物が組成物中に存在し、第1の化合物が第2の化合物の重ねることができない鏡像であり、第1の化合物が第2の化合物を上回る量で組成物中に存在する場合に、第1の化合物は、本明細書では、「鏡像体過剰率」で存在すると称される。
本明細書で使用する化合物zの「鏡像体過剰率」という用語は、以下のように定義され、

式中、zは組成物中の第1の化合物であり、yは組成物中の第2の化合物であり、第1の化合物は、第2の化合物の重ねることができない鏡像である。
「鏡像体過剰率」という用語は、両者が同じ現象の尺度であるという点で、「光学純度」というより古い用語と関連する。eeの値は、0〜100の数字であり、0はラセミ体であり、100は鏡像異性的に純粋である。過去に、98%光学的に純粋であると言われていた組成物は、今は、96%eeによってより正確に特徴付けられている。90%eeは、問題になっている物質中に1種類の鏡像異性体が95%及び他のものが5%存在することを示す。
第1の化合物及び少なくとも1種類の追加の化合物が組成物中に存在し、第1の化合物及び追加の化合物のそれぞれは立体異性体であるが、互いに鏡像異性体ではなく、第1の化合物が追加の化合物のそれぞれよりも多い量で組成物中に存在する場合、第1の化合物は、本明細書では、「ジアステレオマー過剰率」で存在すると称される。
ジアステレオマーの混合物を扱う場合、「ジアステレオマー過剰率」又は「de」という用語は、鏡像体過剰率と同様に定義される。したがって、以下のようになる。

式中、主ジアステレオマーは組成物中の第1の化合物であり、1以上の副ジアステレオマーは組成物中の少なくとも1種類の追加の化合物であり、主ジアステレオマー及び1以上の副ジアステレオマーは、立体異性体であるが、互いに鏡像異性体ではない。
同様に、deの値は、0〜100の数字であり、0は第1のジアステレオマーと残りの1以上のジアステレオマーの同等の混合物であり、100は、単一のジアステレオマーが100%であり、1以上の他のものが0%である、すなわち、ジアステレオマー的に純粋である。したがって、90%deは、問題になっている物質中に1種類のジアステレオマーが95%と、1以上の他のジアステレオマーとが5%存在することを示す。
したがって、一実施形態において、本発明は、本発明の第1の化合物を含む組成物を提供し、本発明の第1の化合物は、少なくとも1つの立体中心及び本発明の第1の化合物の少なくとも1種類の立体異性体を有する。別の実施形態において、本発明は、本発明の第1の化合物を含む組成物を提供し、本発明の第1の化合物は、少なくとも1つの立体中心及び本発明の第2の化合物を有し、本発明の第1の化合物は、本発明の第2の化合物の立体異性体である。別の実施形態において、本発明は、本発明の第1の化合物を含む組成物を提供し、本発明の第1の化合物は、少なくとも1つの立体中心及び本発明の第1の化合物の1種類のみの立体異性体を有する。
別の実施形態において、本発明は、本発明の第1の化合物を含む組成物を提供し、本発明の第1の化合物は、1つのみの立体中心及び本発明の第1の化合物の鏡像異性体を有する。別の実施形態において、本発明は、本発明の第1の化合物を含む組成物を提供し、本発明の第1の化合物は、2つの立体中心及び本発明の第1の化合物の鏡像異性体を有する。別の実施形態において、本発明は、本発明の第1の化合物を含む組成物を提供し、本発明の第1の化合物は、2つの立体中心及び本発明の第1の化合物の少なくとも1種類のジアステレオマーを有する。別の実施形態において、本発明は、本発明の第1の化合物を含む組成物を提供し、本発明の第1の化合物は、2つの立体中心及び本発明の第1の化合物の1種類のみのジアステレオマーを有する。
本発明の第1の化合物及びその鏡像異性体が組成物中に存在する場合において、本発明の第1の化合物は、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約92%、又は少なくとも約95%の鏡像体過剰率で存在し得る。別の実施形態において、本発明の第1の化合物及びその鏡像異性体が組成物中に存在する場合において、本発明の第1の化合物は、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は少なくとも約99.5%の鏡像体過剰率で存在し得る。別の実施形態において、本発明の第1の化合物は、少なくとも1つの立体中心を有し、鏡像異性的に純粋である(鏡像体過剰率が約100%である)。
本発明の第1の化合物及び本発明の第1の化合物の少なくとも1種類のジアステレオマーが組成物中に存在する場合において、本発明の第1の化合物は、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約92%、又は少なくとも約95%のジアステレオマー過剰率で存在し得る。本発明の第1の化合物及び本発明の第1の化合物の少なくとも1種類のジアステレオマーが組成物中に存在する場合において、本発明の第1の化合物は、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は少なくとも約99.5%のジアステレオマー過剰率で存在し得る。別の実施形態において、本発明の第1の化合物は、少なくとも2つの立体中心を有し、ジアステレオマー的に純粋である(ジアステレオマー過剰率が約100%である)。
鏡像体過剰率又はジアステレオマー過剰率は、正確に1種類の他の立体異性体に対して決定することができるか、少なくとも2種類の他の立体異性体の合計に対して決定することができる。例示的な一実施形態において、鏡像体過剰率又はジアステレオマー過剰率は、混合物中に存在する全ての他の検出可能な立体異性体に対して決定される。分析される混合物中のかかる立体異性体の濃度をキラルHPLCなどの一般的な分析法を用いて決定することができる場合に、立体異性体は検出可能である。
特に示さない限り、本明細書で使用する、化合物を「実質的に含まない」組成物は、その組成物が、化合物を約20重量%未満、約15重量%未満、約10重量%未満、約5重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、又は約1重量%未満含むことを意味する。
本明細書で使用する「鏡像異性体(又はその鏡像異性体)を実質的に含まない」という用語は、組成物が、本発明の第2の化合物よりも非常に多い割合の本発明の第1の化合物を含むことを意味し、その際、第1の化合物は、第2の化合物の重ねることができない鏡像である。本発明の一実施形態において、「鏡像異性体を実質的に含まない」という用語は、組成物が、少なくとも約90重量%の本発明の第1の化合物及び約10重量%以下の本発明の第2の化合物で構成されており、その際、第1の化合物は、第2の化合物の重ねることができない鏡像であることを意味する。本発明の一実施形態において、「(R)鏡像異性体を実質的に含まない」という用語は、1つのみの立体中心を有し、その立体中心が(S)配置である少なくとも約90重量%の本発明の第1の化合物、及び約10重量%以下の本発明の第2の化合物で組成物が構成されており、その際、第2の化合物は、第1の化合物の鏡像異性体であることを意味する。本発明の一実施形態において、「鏡像異性体を実質的に含まない」という用語は、組成物が、少なくとも約95重量%の本発明の第1の化合物及び約5重量%以下の本発明の第2の化合物で構成されており、その際、第1の化合物は、第2の化合物の重ねることができない鏡像であることを意味する。本発明の一実施形態において、「(R)鏡像異性体を実質的に含まない」という用語は、1つのみの立体中心を有し、その立体中心が(S)配置である少なくとも約95重量%の本発明の第1の化合物、及び約5重量%以下の本発明の第2の化合物で組成物が構成されており、その際、第2の化合物は、第1の化合物の鏡像異性体であることを意味する。本発明の一実施形態において、「鏡像異性体を実質的に含まない」という用語は、組成物が、少なくとも約98重量%の本発明の第1の化合物及び約2重量%以下の本発明の第2の化合物で構成されており、その際、第1の化合物は、第2の化合物の重ねることができない鏡像であることを意味する。本発明の一実施形態において、「(R)鏡像異性体を実質的に含まない」という用語は、1つのみの立体中心を有し、その立体中心が(S)配置である少なくとも約98重量%の本発明の第1の化合物、及び約2重量%以下の本発明の第2の化合物で組成物が構成されており、その際、第2の化合物は、第1の化合物の鏡像異性体であることを意味する。本発明の一実施形態において、「鏡像異性体を実質的に含まない」という用語は、組成物が、少なくとも約99重量%の本発明の第1の化合物及び約1重量%以下の本発明の第2の化合物で構成されており、その際、第1の化合物は、第2の化合物の重ねることができない鏡像であることを意味する。本発明の一実施形態において、「(R)鏡像異性体を実質的に含まない」という用語は、1つのみの立体中心を有し、その立体中心が(S)配置である少なくとも約99重量%の本発明の第1の化合物、及び約1重量%以下の本発明の第2の化合物で組成物が構成されており、その際、第2の化合物は、第1の化合物の鏡像異性体であることを意味する。
例示的な一実施形態において、本発明は、a)本明細書に記載の第1の化合物、b)第1の化合物の鏡像異性体を含む組成物であって、本明細書に記載の第1の化合物が少なくとも80%の鏡像体過剰率で存在する組成物を提供する。例示的な一実施形態において、鏡像体過剰率は少なくとも92%である。別の例示的な実施形態において、本明細書に記載の第1の化合物はイソオキサゾリニル部分を有し、このイソオキサゾリニル部分の中の1個の炭素原子が立体中心であり、この立体中心は(S)配置であり、この立体中心は第1の化合物の中で唯一の立体中心である。別の例示的な実施形態において、本明細書に記載の第1の化合物は、イソオキサゾリニル部分を有し、このイソオキサゾリニル部分の中の1個の炭素原子が立体中心であり、この立体中心は(R)配置であり、この立体中心は第1の化合物の中で唯一の立体中心である。
例示的な一実施形態において、本発明は、イソオキサゾリニル部分を有する本明細書に記載の第1の化合物を含む組成物を提供し、イソオキサゾリニル部分の中の1個の炭素原子が立体中心であり、その立体中心は(S)配置であり、前記組成物は、本明細書に記載の第1の化合物の鏡像異性体を実質的に含まない。例示的な一実施形態において、本発明は、イソオキサゾリニル部分を有する本明細書に記載の第1の化合物を含む組成物を提供し、イソオキサゾリニル部分の中の1個の炭素原子が立体中心であり、その立体中心は(R)配置であり、前記組成物は、本明細書に記載の第1の化合物の鏡像異性体を実質的に含まない。
本発明の化合物は、追加の治療薬と組み合わせて使用してもよい。したがって、本発明は、さらなる態様において、少なくとも1種類の追加の治療薬と共に、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む組み合わせを提供する。したがって、本発明は、さらなる態様において、1種類の追加の治療薬と共に、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む組み合わせを提供する。したがって、本発明は、さらなる態様において、2種類の追加の治療薬と共に、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む組み合わせを提供する。したがって、本発明は、さらなる態様において、第1の追加の治療薬及び第2の追加の治療薬と共に、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を含む組み合わせを提供する。例示的な一実施形態において、この追加の治療薬は、本発明の化合物である。例示的な一実施形態において、この追加の治療薬はホウ素原子を含む。例示的な一実施形態において、この追加の治療薬はホウ素原子を含まない。
本発明の化合物が、同じ病状に対して活性のある第2の治療薬と組み合わせて使用される場合に、それぞれの化合物の用量は、その化合物が単独で用いられる場合の用量と異なってもよい。適切な用量は、当業者なら容易に認識するであろう。治療に使用するのに必要とされる本発明の化合物の量は、治療される病状の性質、患者の年齢及び病状によって変化し、最終的に、担当の医師又は獣医師の裁量であることが認識されるであろう。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はダニ駆除剤である。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はマダニ駆除剤(ixodicide)である。例示的な一実施形態において、追加の治療薬は殺ダニ剤である。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はピレトリンである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はペルメトリン(permethin)、除虫菊(pyrethrum)又はフェノトリンである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬は、塩素イオンチャネル阻害剤である。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はアベルメクチンである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬は、セラメクチン、ドラメクチン又はアバメクチンである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はイベルメクチンである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はミルベマイシンである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬は、ミルベメクチン、モキシデクチン又はネマデクチンである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はミルベマイシンオキシムである。例示的な一実施形態において、第1の追加の治療薬はミルベマイシンオキシムであり、第2の追加の治療薬はスピノサドである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬は有機リン酸エステルである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はマラチオンである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はリンデンである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はジスルフィラムである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬は安息香酸ベンジルである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はフィプロニルである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はイソキサゾリン部分を含む。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はNissan A1443である。
例示的な一実施形態において、追加の治療薬はスピノサドである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はスピノサド又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、プロドラッグ、溶媒和物又は水和物である。スピノサドは、非抗菌性の四環系マクロライドである殺虫剤のスピノシンクラスのメンバーである。スピノサドは、2種類の主要な因子であるスピノシンA及びスピノシンDを含む。スピノシンA及びスピノシンDは、それぞれ2−[(6−デオキシ−2,3,4−トリ−O−メチル−α−L−マンノピラノシル)オキシ]−13−[[5−ジメチルアミノ]−テトラヒドロ−6−メチル−2H−ピラン−2−イル]オキシ]−9−エチル−2,3,3a,5a,5b,6,9,10,11,12,13,14,16a,16b−テトラデカヒドロ−14−メチル−1H−as−インダセノ[3,2−d]オキサシクロドデシン−7,15−ジオン及び2−[(6−デオキシ−2,3,4−トリ−O−メチル−α−L−マンノピラノシル)オキシ]−13−[[5−ジメチルアミノ]−テトラヒドロ−6−メチル−2H−ピラン−2−イル]オキシ]−9−エチル−2,3,3a,5a,5b,6,9,10,11,12,13,14,16a,16bテトラデカヒドロ−4,14−ジメチル−1H−as−インダセノ[3,2−d]オキサシクロドデシン−7,15−ジオンとして知られる。スピノシンA及びスピノシンDは、下記式による構造を有する。

例示的な一実施形態において、追加の治療薬はスピネトラムである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はスピノシンAである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はスピノシンA、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、プロドラッグ、溶媒和物若しくは水和物である。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はスピノシンDである。例示的な一実施形態において、追加の治療薬はスピノシンD、又はその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、プロドラッグ、溶媒和物若しくは水和物である。例示的な実施形態において、Comfortis(登録商標)は、任意選択で、薬学的に許容される賦形剤と共に、本明細書に記載の化合物と組み合わせて投与される。例示的な実施形態において、スピノサドを含む任意の医薬製剤(例えば、(a)薬学的に許容される賦形剤;(b)本発明の化合物及び(c)スピノサド(例えば、スピノシンA又はスピノシンD)を含む医薬製剤)が経口投与される。例示的な一実施形態において、スピノサドを含む任意の医薬製剤は、ノミを死滅させるか、又はノミの成長を阻害するために投与される。例示的な実施形態において、スピノサドを含む任意の医薬製剤は、マダニを死滅させるか、又はマダニの成長を阻害するために投与される。
このような組み合わせの個々の成分は、単位剤形で同時に又は連続して投与されてもよい。この単位剤形は、単一の又は複数の単位剤形であってよい。例示的な一実施形態において、本発明は、単一の単位剤形中の組み合わせを提供する。単一の単位剤形の例としては、本発明の化合物と追加の治療薬の両方が同じカプセルの中に含まれているカプセルが挙げられる。例示的な一実施形態において、本発明は、2つの単位剤形中の組み合わせを提供する。2つの単位剤形の例としては、本発明の化合物を含む第1のカプセル及び追加の治療薬を含む第2のカプセルが挙げられる。したがって、「単一の単位」若しくは「2つの単位」又は「複数の単位」という用語は、患者が摂取する対象を指し、対象の内部成分を指さない。既知の治療薬の適切な用量は、当業者によって容易に認識される。
本明細書で言及する組み合わせは、医薬製剤として使用するために提供されてもよい。したがって、本発明の例示的な一実施形態は、a)本発明の化合物、b)追加の治療薬及びc)薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤である。したがって、本発明の例示的な一実施形態は、a)本発明の化合物、b)第1の追加の治療薬、c)第2の追加の治療薬及び薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤である。例示的な一実施形態において、医薬製剤は単位剤形である。例示的な一実施形態において、医薬製剤は単一の単位剤形である。例示的な一実施形態において、医薬製剤は2つの単位剤形である。例示的な一実施形態において、医薬製剤は、第1の単位剤形及び第2の単位剤形を含む2つの単位剤形であり、その際、第1の単位剤形は、a)本発明の化合物、b)第1の薬学的に許容される賦形剤を含み、第2の単位剤形は、c)追加の治療薬及びd)第2の薬学的に許容される賦形剤を含む。
一態様において、本発明は、a)本発明の化合物、及びb)少なくとも1種類の追加の治療薬を含む組み合わせである。例示的な一実施形態において、本発明は、a)本発明の化合物、及びb)追加の治療薬を含む組み合わせである。別の例示的な実施形態において、この組み合わせは、a)本発明の化合物、b)第1の追加の治療薬、及びc)第2の追加の治療薬を含む。別の例示的な実施形態において、この組み合わせは、a)本発明の化合物、b)第1の追加の治療薬、c)第2の追加の治療薬、及びd)第3の追加の治療薬を含む。第1の追加の治療薬、第2の追加の治療薬又は第3の追加の治療薬は、本明細書に記載の追加の治療薬から選択することができる。
本発明は、本明細書に記載の態様及び/又は実施形態、並びに適切で都合のよい、好ましい基の全ての組み合わせを包含することを理解されるべきである。
本発明で使用する化合物は、市販の出発物質、既知の中間体を用いて、又は本明細書に記載の合成法、あるいは国際公開第2008157726号及び米国特許出願公開第20060234981号、同第20070155699号及び同第20070293457号などの本明細書に記載の参考文献(参照により本明細書に組み込まれる)の中に公開されている合成法を用いて調製することができる。
一実施形態において、本発明の化合物の調製に用いられるカルボン酸中間体Iは、以下のスキームに従って合成することができ、

式中のR1eは、水素、R1b、R1c、又はR1dであり得、ボロン酸関連Aは、例えば、Sigma−Aldrich社から市販されている。Aは、文献中の利用可能な公知の従来法を用いて対応するアリールブロミドから合成することもできる。Aは、鈴木カップリング反応によりBに変換することができる。Cは、例えば、Sigma−Aldrich社から市販されている。Cは、BuLi及びDMFを含むものなどのホルミル化反応条件に供することでDに変換することができる。Dは、塩化チオニル及びアルコールを含むものなどのエステル化反応条件に供することでEに変換することができる。Eは、NHOHを含むものなどのオキシム形成反応に供することでFに変換することができる。Fは、NCSを含むものなどの塩素化反応条件に供することでGに変換することができる。Gは、Bとの環化反応に供することでHに変換することができる。Hは、水性LiOHを含むものなどの加水分解反応条件に供することでIに変換することができる。
一実施形態において、本発明の化合物の調製に用いられるカルボン酸中間体Iは、以下のスキームに従って合成することができ、

式中、Dは、前述の方法によって調製することができる。Dは、NHOHを含むものなどのオキシム形成条件に供することでJに変換することができる。Jは、NCSを含むものなどの塩素化反応条件に供することでKに変換することができる。Kは、Bとの環化反応に供することでIに変換することができる。
一実施形態において、本発明の化合物の調製に用いられるカルボン酸中間体Q’は、以下のスキームに従って合成することができ、


式中、ボロン酸関連A’は、例えば、Sigma−Aldrich社から市販されている。A’は、A’と金属マグネシウム又はBuLiとを反応させ、その後、2,2,2−トリフルオロアセチルクロリドなどのアルキルカルボン酸クロリドと反応させるか、又はエチル−2,2,2−トリフルオロアセテートなどのアルキルカルボン酸エステルと反応させるか、又は2,2,2−トリフルオロ−1−(ピペリジン−1−イル)エタノン及び2,2,2−トリフルオロ−N−メトキシ−N−メチルアセトアミドなどのアルキルカルボン酸アミドと反応させることによってグリニャール反応を介してB’に変換することができる。C’は、例えば、Sigma−Aldrich社から市販されている。C’は、塩基性条件下で、NaHを含むものなどの5−メチルジヒドロフラン−2(3H)−オンでの置換反応に供することでD’に変換することができる。D’は、MeIを含むものなどのエステル化反応条件に供することでE’に変換することができる。E’は、BBrを含むものなどの環化反応条件に供することでF’に変換することができる。F’は、KMnOを含むものなどの酸化反応条件に供することでG’に変換することができる。G’は、三臭化フェニルトリメチルアンモニウムを含むものなどの臭素化反応条件に供することでH’に変換することができる。H’は、2,3,4,6,7,8,9,10−オクタヒドロピリミド[1,2−a]アゼピン(DBU)などの塩基性反応条件に供することでI’に変換することができる。I’は、H及びEtOAc中のPd/Cを含むものなどの還元的脱臭素化反応条件に供することでJ’に変換することができる。J’は、TfOを含むものなどのトリフラート反応条件に供することでK’に変換することができる。K’は、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナンを含むものなどのカップリング反応条件に供することでL’に変換することができる。L’は、水性HClを含むものなどの脱アルキル化反応条件に供することでM’に変換することができる。M’は、トリエチルアミンを含むものなどのB’との付加反応条件に供することでN’に変換することができる。N’は、AcOを含むものなどの脱水反応条件に供することでO’に変換することができる。O’は、NHOHを含むものなどの環化反応条件に供することでP’に変換することができる。P’は、KOHを含むものなどの加水分解反応条件に供することでQ’に変換することができる。
一実施形態において、本発明の化合物の調製に用いられるカルボン酸中間体は、以下のスキームに従って合成することができ、



式中、ボロン酸関連R’は、例えば、Sigma−Aldrich社から市販されている。R’は、文献中の利用可能な従来の公知の方法を用いて、対応するアリールブロミドからも合成することができる。R’は、鈴木カップリング反応によりS’に変換することができる。K’は、一酸化炭素を含むものなどの触媒的カルボニル化反応条件に供することでT’に変換することができる。T’は、NHOHを含むものなどの縮合反応条件に供することでU’に変換することができる。U’は、ヨードベンゼンジアセテート(DIB)の存在下でS’との環化反応に供することでP’に変換することができる。P’は、NaOH若しくはKOH又はLiOHを含むものなどの加水分解反応条件に供することでQ’に変換することができる。
一実施形態において、本発明の化合物の調製に用いられるカルボン酸中間体AA’は、以下のスキームに従って合成することができ、


式中、K’は、NaBHを含むものなどの還元反応を経てV’に変換することができる。V’は、一酸化炭素を含むものなどの触媒的カルボニル化反応条件に供することでW’に変換することができる。W’は、MnOを含むものなどの酸化反応条件に供することでX’に変換することができる。X’は、NHOHを含むものなどの縮合反応条件に供することでY’に変換することができる。Y’は、ヨードベンゼンジアセテート(DIB)の存在下でSとの環化反応に供することでZ’に変換することができる。Z’は、NaOHを含むものなどの加水分解反応条件に供することでAA’に変換することができる。
一実施形態において、本発明の化合物の調製のためのアミン中間体Vは、以下のスキームに従って合成することができ、


式中、Lは、例えば、Sigma−Aldrich社から市販されている。Lは、塩化チオニル及びアルコールを含むものなどのエステル化反応条件に供することでMに変換することができる。Mは、アルキル臭化マグネシウムを含むものなどのグリニャール反応条件に供することでNに変換することができる(R3a及びR3bは、このスキームでは同じものである)。Nは、ボロン化条件に供することでOに変換することができる。Oは、2当量のNBS、次いで炭酸ナトリウム水溶液を含むものなどのジブロム化条件及び加水分解条件に供することでPに変換することができる。Pは、メチルアミン及びNaBH(OAc)を含むものなどの還元的アミノ化反応条件に供することでQに変換することができる。Oは、NBSを含むものなどのモノブロム化(mono−bromination)反応条件に供することでRに変換することができる。Rは、メタノール中NHを含むものなどのアミノ化反応条件に供することでTに変換することができる。Pは、NHOHを含むものなどのオキシム形成反応条件に供することでSに変換することができる。Sは、亜塩及び酢酸を含むものなどの還元条件に供することでTに変換することができる。Pは、ニトロメタン、AcOH及びNHOAcを含むものなどの二重形成反応(double−forming reaction)条件に供することでUに変換することができる。Uは、H及びPd(OH)を含むものなどの還元条件に供することでVに変換することができる。
一実施形態において、アミン中間体及び本発明の化合物の調製のために用いられる重要なアルデヒド中間体は、以下のスキームに従って合成することができ、

式中、Wは、例えば、Sigma−Aldrich社から市販されている。Wは、Iを含むものなどのヨード化反応条件に供することでXに変換することができる。Xは、HNO、次いでCuBrを含むものなどのザンドマイヤー反応条件に供することでYに変換することができる。Yは、グリニャール試薬形成条件、次いで、ケトンへの付加反応に供することでNに変換することができる(R3a及びR3bは、このスキームでは同じか又は異なり得る)。このスキームの反応条件の残りは、前のスキームに記載したものと同じである。
一実施形態において、本発明の化合物の調製のためのアミン中間体AGは、以下のスキームに従って合成することができ、

(式中、R及びRが、水素又は低級アルキルであり得る)Mは、前述の方法によって作製することができる。Mは、KMnOを含むものなどの酸化反応条件に供することでZに変換することができる。Zは、塩化チオニル及びアルコールを含むものなどのエステル化反応条件に供することでAAに変換することができる。AAは、アルキル臭化マグネシウムを含むものなどのグリニャール反応条件に供することでABに変換することができる。(R、R、R3a及びR3bは、このスキームでは同じものである)。ABは、エトキシメチルクロリド及びDIPEAを含むものなどの保護反応条件に供することでACに変換することができる。ACは、ビス(ピナコラト)ジボロンを含むものなどのボロン化反応条件に供することでADに変換することができる。ADは、塩酸水溶液を含むものなどの加水分解反応条件に供することでAEに変換することができる。AEは、TFA中NaNを含むものなどの置換反応条件に供することでAFに変換することができる。AFは、H及びPd/Cを含むものなどの還元反応条件に供することでAGに変換することができる。
一実施形態において、本発明の化合物の調製のためのアミン中間体AOは、以下のスキームに従って合成することができ、

式中、Zは、前述の方法によって作製することができる。Zは、NHCl、HATU及びDIPEAを含むものなどのアミド形成反応条件に供することでAHに変換することができる。AHは、(CNCl)を含むものなどの脱水反応条件に供することでAIに変換することができる。AIは、アルキル臭化マグネシウムを含むものなどのグリニャール反応条件に供することでAJに変換することができる。(R、R3a及びR3bは、このスキームでは同じものである)。AJは、エトキシメチルクロリド及びDIPEAを含むものなどの保護反応条件に供することでAKに変換することができる。AKは、ビス(ピナコラト)ジボロンを含むものなどのボロン化反応条件に供することでALに変換することができる。ALは、塩酸水溶液を含むものなどの加水分解反応条件に供することでAMに変換することができる。AMは、NHOHを含むものなどのオキシム形成反応条件に供することでANに変換することができる。ANは、亜塩及び酢酸を含むものなどの還元反応条件に供することでAOに変換することができる。
一実施形態において、Aは、


であるが、Aの他の定義も同様に用いてもよいことは理解されたく、本発明の化合物は以下のスキームに従って合成することができ、

式中、I及びAP(R3a、R3b、R、R及びRは、このスキームでは同じか又は異なり得る)は、上記の方法によって作製することができる。AQは、HATU及びDIPEAを含むものなどのアミド形成反応条件を用いることによってI及びAPから形成することができる。
本明細書に記載の化合物は、本明細書に記載のものと類似の方法によって水和物及び溶媒和物に変換することができる。
本発明の化合物は、外部寄生生物に対する能力を示し、したがって、外部寄生生物を死滅させる、及び/又はその成長を阻害する可能性を有する。本発明の化合物は、昆虫に対する能力を示し、したがって、昆虫を死滅させるか、及び/又は昆虫の成長を阻害する可能性を有する。
さらなる態様において、本発明は、外部寄生生物を死滅させる、及び/又はその成長を阻害する方法であって、前記外部寄生生物と有効量の本発明の化合物とを接触させることによって、外部寄生生物を死滅させる、及び/又はその成長を阻害する工程を含む方法を提供する。例示的な一実施形態において、外部寄生生物はダニである。例示的な一実施形態において、外部寄生生物はマダニである。例示的な一実施形態において、外部寄生生物はダニである。例示的な一実施形態において、本化合物、又はその塩、プロドラッグ、水和物若しくは溶媒和物、又はそれらの組み合わせを本明細書に記載する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はその塩、水和物若しくは溶媒和物を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はそのプロドラッグを提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はその塩を提供する。別の例示的な実施形態において、本発明の化合物は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩である。別の例示的な実施形態において、本化合物又はその薬学的に許容される塩について、本明細書に記入した式によって説明する。例示的な一実施形態において、本化合物は、本明細書に記載の医薬製剤の一部である。別の例示的な実施形態において、接触させる工程は、本化合物の生物の中への侵入を可能にする条件下で生じる。
別の態様において、外部寄生生物は動物の表面上にいる。別の態様において、外部寄生生物は動物の中にいる。例示的な一実施形態において、動物は、ヒト、牛、シカ、トナカイ、ヤギ、ハチ、ブタ、ヒツジ、馬、雌牛、雄牛、犬、モルモット、スナネズミ、ウサギ、ネコ、ラクダ、ヤク、ゾウ、ダチョウ、カワウソ、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、ホロホロ鳥、ハト、白鳥、及び七面鳥からなる群から選択される。別の例示的な実施形態において、動物はヒトである。例示的な一実施形態において、動物は温血動物である。
別の態様において、外部寄生生物は植物の表面上にいる。別の態様において、外部寄生生物は植物の中にいる。
例示的な一実施形態において、本発明の化合物の経口投与によって、外部寄生生物が死滅するか、又はその成長が阻害される。例示的な一実施形態において、本発明の化合物の静脈内投与によって、外部寄生生物が死滅するか、又はその成長が阻害される。例示的な一実施形態において、本発明の化合物の皮下投与によって、外部寄生生物が死滅するか、又はその成長が阻害される。
例示的な一実施形態において、外部寄生生物は昆虫である。例示的な一実施形態において、昆虫は、鱗翅目、甲虫目、同翅目、半翅目、異翅目、双翅目、網翅目、アザミウマ目、直翅目、シラミ目、ノミ目、ハジラミ目、シミ目、等翅目、チャタテムシ目及び膜翅目からなる群から選択される。しかし、特に言及され得る外部寄生生物は、ヒト又は動物を悩ませ、病原体を運ぶもの、例えば、Musca domestica、Musca vetustissima、Musca autumnalis、Fannie canicularis、Sarcophage carnaria、Lucilia cuprina、Lucilia sericata、Hypoderma bovis、Hypoderma lineatum、Chrysomyia chloropyga、Dermatobie hominis、Cochliomyia hominivorax、Gasterophilus intestinaiis、Oestrus ovisなどのハエ、Haematobia irritans irritans、Haematobia irritans exigua、Stomoxys calcitransなどのサシバエ、Haematopota種(例えば、Haematopota pluvialis)及びHaematopota種(例えば、Haematopota pluvialis)及びTabanus種(例えば、Tabanus nigrovittatus)、並びにChrysops種などのChrysopsinee(例えば、Chrysops caecutlens)のアブの亜科を含むウマバエ(アブ)、Melophagus ovinus(ヒツジシラミバエ)などのシラミバエ科、Glossinia sopなどのツェツェバエ、Ceratopogonidae(ヌカカ類)、Simuliidse(ブヨ)、Psychodidae(サシチョウバエ)などの小昆虫のような他の刺咬昆虫、吸血昆虫、例えば、ハマダラカ種、ヤブカ種及びイエカ種などの蚊、ネコノミ及びイヌノミ(それぞれ、ネコ及び犬のノミ)、ケオピスネズミノミ、Pulex irritans、Ceratophyilus galfinae、Dermatophilus penetransなどのノミ、Linognathus種、Haematopinus種、Olenopotes種、Pediculus humanisなどの吸血シラミ(シラミ目)、Bovicola(Damalinia)ovis、Bovicola(Darnalinia)bovis及び他のBovicola種などの咀嚼シラミ(ハジラミ目)である。外部寄生生物には、ダニ(例えば、Chorioptes bovis、Cheyletiella種、Dermanyasus Galiinae、Ortnithonyssus種、Demodex cants、Sarcoptes scabiei、Psoroptes ovis及びPsorergates種)などのダニ目のメンバーも含まれる。例示的な一実施形態において、昆虫はノミである。
例示的な一実施形態において、外部寄生生物はハエである。例示的な一実施形態において、外部寄生生物はヒツジバエ科のメンバーである。例示的な一実施形態において、外部寄生生物はウマバエ(bot)である。例示的な一実施形態において、外部寄生生物はウマバエ(horse bot)である。例示的な一実施形態において、昆虫はウマバエ属のメンバーである。例示的な一実施形態において、昆虫は、Gasterophilus nasalis、Gasterophilus intestinalis、Gasterophilus haemorrhoidalis、Gasterophilus inermis、Gasterophilus nigricomis、又はGasterophilus pecorumである。例示的な一実施形態において、昆虫は、Gasterophilus nasalis、Gasterophilus intestinalis又はGasterophilus haemorrhoidalisである。
例示的な一実施形態において、マダニはカタダニである。例示的な一実施形態において、マダニはヒメダニである。例示的な一実施形態において、マダニはNuttalliellidaeのマダニである。例示的な一実施形態において、マダニはヒメダニ科のマダニである。例示的な一実施形態において、マダニは、Antricolaのマダニ、ナガヒメダニ属のマダニ、Nothaspisのマダニ、ヒメダニ属のマダニ、オトビウス属のマダニである。例示的な一実施形態において、マダニはマダニ科のマダニである。例示的な一実施形態において、マダニはキララマダニ属のマダニである。例示的な一実施形態において、マダニはカクマダニ属のマダニである。例示的な一実施形態において、マダニはコイタマダニ属のマダニである。例示的な一実施形態において、マダニはコイタマダニ属のマダニである。例示的な一実施形態において、マダニは、Anomalohimalayaのマダニ、Bothriocrotonのマダニ、Cosmiommaのマダニ、Cornupalpatumのマダニ、Compluriscutulaのマダニ、Haemaphysalisのマダニ、Hyalommaのマダニ、Ixodesのマダニ、Margaropusのマダニ、Nosommaのマダニ、Rhipicentorのマダニである。例示的な一実施形態において、マダニは、Ornithodorusのマダニである。例示的な一実施形態において、外部寄生生物は、オウシマダニ又はAnocentorのマダニである。例示的な一実施形態において、外部寄生生物は、Ixodes scapularis、Ixodes holocyclus、Ixodes pacificus、Rhiphicephalus sanguineus、Dermacentor andersoni、Dermacentor variabilis、Amblyomma americanum、Ambryomma maculatum、Ornithodorus hermsi、Ornithodorus turicataからなる群から選択されるマダニである。
例示的な一実施形態において、外部寄生生物は、ダニ目及び中気門亜目からなる群から選択されるダニである。例示的な一実施形態において、外部寄生生物は、イエダニ又はワクモであるダニである。
例示的な一実施形態において、外部寄生生物はダニである。例示的な一実施形態において、ダニは、Arcarina又はTetranychidaeである。例示的な一実施形態において、ダニは、ハダニ種又はPanonychus種である。例示的な一実施形態において、ダニはツツガムシ(trombiculid mite)である。例示的な一実施形態において、ダニはツツガムシ類(chigger)である。
例示的な一実施形態において、外部寄生生物はノミである。例示的な一実施形態において、ノミ(ノミ目)は、イヌノミ属のノミ、ネズミノミ属のノミ、Pulexのノミ、スナノミ属のノミ、Dasypsyllusのノミ、又はヨーロッパネズミノミのノミである。例示的な一実施形態において、ノミ(ノミ目)は、ネコノミ、イヌノミ、ケオピスネズミノミ、ヒトノミ(Pulex irritan)、スナノミ、Dasypsyllus gallinulae又はヨーロッパネズミノミである。
本発明に係る本明細書に記載の化合物はまた、標準感度を示す動物の害虫及び広く使用されている外部寄生生物駆除剤に耐性を示す動物の害虫の全ての又は個々の発達段階に対して活性がある。これは、特に、耐性の昆虫及びダニ目のメンバーに顕著である。本発明の活性物質の殺虫剤の殺卵及び/又は殺ダニの効果は、それ自体直接的に、すなわち、すぐに若しくはある程度時間がたってから、例えば、脱皮が起きた時に害虫を死滅させるか、又は害虫の卵を破壊することによって顕著になるか、あるいは間接的に、例えば、産卵数及び/若しくは孵化率を低下させることによって顕著になり得る。
本明細書に記載の化合物は、衛生害虫、特に、イエバエ科、ニクバエ科、アノフィリダエ(Anophilidae)及びキュリシダエ(Culicidae)科の双翅目、直翅目、網翅目(例えば、チャバネゴキブリ、トウヨウゴキブリ、ワモンゴキブリなどのゴキブリ科(ゴキブリ))並びに膜翅目(例えば、アリ科(アリ)及びススメバチ科(ワスプ))に対して使用することもできる。
本明細書に記載の化合物は、同翅目属の吸血昆虫、特に、アリマキ科、ウンカ科、ヨコバイ科、キジラミ科、マルカイガラムシ科及びフシダニ科(例えば、柑橘類のサビダニ)の害虫、半翅目、異翅亜目及び総翅目、並びに鱗翅目、鞘翅目、双翅目及び直翅目の草食昆虫に対しても高い活性を有する。例示的な一実施形態において、昆虫はトコジラミ科(Cimicidae)である。例示的な一実施形態において、昆虫はトコジラミ科(Cimex lectularius)である。例示的な一実施形態において、昆虫はトコジラミ(bed bug)である。
例示的な一実施形態において、外部寄生生物はシラミである。例示的な一実施形態において、シラミ(シラミ目)は、例えば、Pediculus humanus capitis、Pediculus humanus corporis、Pthirus pubis、Haematopinus eurysternus、Haematopinus suis、Linognathus vituli、Bovicola bovis、Menopon gallinae、Menacanthus stramineus及びSolenopotes capillatusである。
例示的な一実施形態において、外部寄生生物は魚の外部寄生生物である。例示的な一実施形態において、外部寄生生物は橈脚目(例えば、シフォノストム目(ウオジラミ目))である。
外部寄生生物、特に、マダニ、サシバエ、コケバエ、サシガメ類(reduviid bug)、蚊、及びノミなどの吸血性の外部寄生生物を介して伝達される疾患には、例えば、細菌性疾患、ウイルス性疾患及び原虫性疾患が含まれる。外部寄生生物の寄生と関連する非媒介性の病状には、例えば、ノミの寄生と関連するノミアレルギー性皮膚炎(FAD)、外部寄生生物の深刻な負荷と関連する二次的な皮膚感染(すなわち、ウシの群れにおけるイエバエの寄生及び犬におけるミミダニ誘発性の外耳炎)、並びに様々なマダニ種と関連するマダニ麻痺症が含まれる。ダニは、疥癬及び酒さに関与する。本発明の化合物は、哺乳類及び鳥類などの動物の疾患の発症に関係するか又は疑われる外部寄生生物の治療及びコントロールに効果があり、したがって、本明細書に記載の動物における外部寄生生物の寄生と関連するこのような疾患を間接的に回復させるか、減少させるか、又は予防する可能性を有する。本発明の化合物は、植物の疾患の発症に関係するか又は疑われる外部寄生生物の治療及びコントロールに効果があり、したがって、本明細書に記載の植物における外部寄生生物の寄生と関連するこのような疾患を間接的に回復させるか、減少させるか、又は予防する可能性を有する。
一実施形態において、外部寄生生物と関連するアルボウイルス(節足動物媒介ウイルス)疾患には、例えば、ブニヤウイルス、ナイロウイルス及びフレボウイルスなどのブニヤウイルス科によって引き起こされるクリミア・コンゴ出血熱(CCHF)、熱性疾患、パパタシ熱、脳炎及び髄膜炎;オルビウイルス及びコルティウイルスなどのレオウイルス科によって引き起こされるブルータング、髄膜脳炎、熱性疾患、出血熱;シンドビスウイルス及びチクングニアウイルスなどのトガウイルス科によって引き起こされる熱性疾患、発疹、脳炎、多発性関節炎、リンパ節炎;(様々なサブグループを含む)フラビウイルスなどのフラビウイルス科によって引き起こされるダニ媒介性の髄膜脳炎、デング出血熱、脳炎、熱性疾患又は西ナイル熱、及び黄熱病;西ナイルウイルスが含まれる。別の実施形態において、外部寄生生物によって伝達される細菌性疾患には、例えば、リケッチア種による感染によって引き起こされるロッキー山紅斑熱、ダニチフス;コクシエラ菌によって引き起こされるQ熱;野兎病菌による感染によって引き起こされる野兎病;ボレリア種による感染によって引き起こされるライム病又は回帰熱などのボレリア症又はスピロヘータ感染症;エーリキア種による感染によって引き起こされるエーリキア症;ペスト菌による感染によって引き起こされるペストが含まれる。別の実施形態において、外部寄生生物によって伝達される原虫性疾患又はリケッチア性疾患には、例えば、バベシア種による感染によって引き起こされるテキサス熱、レッドウォーター病(red water disease)などのバベシア症;タイレリア種による感染によって引き起こされる東海岸熱、地中海沿岸熱などのタイレリア症;トリパノソーマ種による感染によって引き起こされるナガナ病、睡眠病;アナプラズマ種による感染によって引き起こされるアナプラズマ病;プラスモジウム種による感染によって引き起こされるマラリア;リーシュマニア種による感染によって引き起こされるリーシュマニアが含まれる。
例示的な一実施形態において、本発明は、治療を必要とする動物の内部又は表面において外部寄生生物の寄生の規模を低減する方法を提供する。本方法は、外部寄生生物の寄生の規模を低減するのに十分な治療有効量の本発明の化合物を動物に投与する工程を含む。例示的な一実施形態において、本発明は、治療を必要とする植物の内部又は表面において外部寄生生物の寄生の規模を低減する方法を提供する。本方法は、外部寄生生物の寄生の規模を低減するのに十分な治療有効量の本発明の化合物を植物に投与する工程を含む。
例示的な一実施形態において、本発明は、治療を必要とする動物の内部又は表面において外部寄生生物の寄生をコントロールする方法を提供する。本方法は、外部寄生生物の寄生をコントロールするのに十分な治療有効量の本発明の化合物を動物に投与する工程を含む。例示的な一実施形態において、外部寄生生物の寄生をコントロールする工程は、動物の内部又は表面における外部寄生生物の数の低減である。例示的な一実施形態において、本発明は、治療を必要とする植物の内部又は表面において外部寄生生物の寄生をコントロールする方法を提供する。本方法は、外部寄生生物の寄生をコントロールするのに十分な治療有効量の本発明の化合物を植物に投与する工程を含む。例示的な一実施形態において、外部寄生生物の寄生をコントロールする工程は、植物の内部又は植物の表面における外部寄生生物の数の低減である。
例示的な一実施形態において、本発明は、治療を必要とする動物の内部又は表面において外部寄生生物の寄生を予防する方法を提供する。本方法は、外部寄生生物の寄生を予防するのに十分な予防有効量の本発明の化合物を動物に投与する工程を含む。例示的な一実施形態において、本発明は、治療を必要とする植物の内部又は表面において外部寄生生物の寄生を予防する方法を提供する。本方法は、外部寄生生物の寄生を予防するのに十分な予防有効量の本発明の化合物を植物に投与する工程を含む。
例示的な一実施形態において、本発明は、外部寄生生物を介して伝達される疾患の、動物における伝達を低減する方法を提供する。本方法は、外部寄生生物から動物への疾患を引き起こす媒介物の伝播を低減するのに十分な治療有効量の本発明の化合物を、それを必要としている動物に投与する工程を含む。例示的な一実施形態において、本発明は、外部寄生生物を介して伝達される疾患の、植物における伝達を低減する方法を提供する。本方法は、外部寄生生物から植物への疾患を引き起こす媒介物の伝播を低減するのに十分な治療有効量の本発明の化合物を、それを必要としている植物に投与する工程を含む。
例示的な一実施形態において、本化合物、その塩、プロドラッグ、水和物若しくは溶媒和物、又はそれらの組み合わせについて本明細書に記載する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物、その塩、水和物又は溶媒和物を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はそのプロドラッグを提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はその塩を提供する。別の例示的な実施形態において、本発明の化合物は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩である。別の例示的な実施形態において、本化合物又はその薬学的に許容される塩について、本明細書に記入した式によって説明する。例示的な一実施形態において、本化合物は、本明細書に記載の医薬製剤の一部である。このような状態は当業者に周知であり、特定の状態については、本明細書に添付した実施例で説明する。
例示的な一実施形態において、本化合物、その塩、プロドラッグ、水和物若しくは溶媒和物、又はそれらの組み合わせについて本明細書に記載する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物、その塩、水和物又は溶媒和物を提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はそのプロドラッグを提供する。例示的な一実施形態において、本発明は、本明細書に記載の化合物又はその塩を提供する。別の例示的な実施形態において、本発明の化合物は、本明細書に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩である。別の例示的な実施形態において、本化合物又はその薬学的に許容される塩について、本明細書に記入した式によって説明する。例示的な一実施形態において、本化合物は、本明細書に記載の医薬製剤の一部である。このような状態は当業者に周知であり、特定の状態については、本明細書に添付した実施例で説明する。
別の例示的な実施形態において、動物は、ヒト、牛、シカ、トナカイ、ヤギ、ハチ、ブタ、ヒツジ、馬、雌牛、雄牛、犬、モルモット、スナネズミ、ウサギ、ネコ、ラクダ、ヤク、ゾウ、ダチョウ、カワウソ、ニワトリ、アヒル、ガチョウ、ホロホロ鳥、ハト、白鳥、及び七面鳥から選択されるメンバーである。別の例示的な実施形態において、動物はヒトである。別の例示的な実施形態において、動物は非ヒト哺乳類である。別の例示的な実施形態において、動物は哺乳類である。別の例示的な実施形態において、動物は家畜である。別の例示的な実施形態において、動物は家畜哺乳類である。別の例示的な実施形態において、動物はコンパニオンアニマルである。別の例示的な実施形態において、動物はコンパニオン哺乳類である。別の例示的な実施形態において、動物は犬である。別の例示的な実施形態において、動物はネコである。別の例示的な実施形態において、動物はげっ歯類である。別の例示的な実施形態において、動物はラットである。別の例示的な実施形態において、動物はマウスである。別の例示的な実施形態において、動物は、ヤギ、ブタ、ヒツジ、馬、雌牛、雄牛、犬、モルモット、スナネズミ、ウサギ、ネコ、ニワトリ及び七面鳥から選択されるメンバーである。別の例示的な実施形態において、動物は有蹄動物である。別の例示的な実施形態において、有蹄動物は、馬、シマウマ、ロバ、牛/バイソン、サイ、ラクダ、カバ、ヤギ、ブタ、ヒツジ、キリン、オカピ、ムース、エルク、シカ、バク、カモシカ、及びガゼルからなる群から選択される。別の例示的な実施形態において、有蹄動物は牛である。別の例示的な実施形態において、有蹄動物は、ヤギ、ブタ、及びヒツジからなる群から選択される。別の例示的な実施形態において、動物は反芻動物である。別の例示的な実施形態において、反芻動物は、ウシ、ヤギ、ヒツジ、キリン、バイソン、ヤク、水牛、シカ、ラクダ、アルパカ、ラマ、ワイルドビースト(wildebeast)、カモシカ、プロングホーン、及びニルガイからなる群から選択される。別の例示的な実施形態において、牛は雌牛である。別の例示的な実施形態において、牛は雄牛である。別の例示的な実施形態において、牛は子牛である。別の例示的な実施形態において、動物は馬科である。別の例示的な実施形態において、動物は、馬、ロバ、カリブー及びトナカイからなる群から選択される。別の例示的な実施形態において、動物は馬である。別の例示的な実施形態において、動物はカタツムリである。別の例示的な実施形態において、動物は昆虫である。別の例示的な実施形態において、動物は蚊である。別の例示的な実施形態において、動物はハエである。
例示的な一実施形態において、疾患は、本発明の化合物の経口投与により治療される。例示的な一実施形態において、疾患は、本発明の化合物の静脈内投与により治療される。例示的な一実施形態において、疾患は、本発明の化合物の局所投与により治療される。例示的な一実施形態において、疾患は、本発明の化合物の腹腔内投与により治療される。例示的な一実施形態において、疾患は、本発明の化合物の皮下注射により治療される。例示的な一実施形態において、本化合物は、局所的有効量で投与される。例示的な一実施形態において、本医薬製剤は、経口有効量で投与される。例示的な一実施形態において、本化合物は、皮下注射により有効量で投与される。
本発明の化合物の活性を考慮すると、本発明の化合物は、土壌中の害虫に対する土壌殺虫剤、並びに、穀物、綿、米、トウモロコシ、大豆、ジャガイモ、野菜、果物、タバコ、ホップ、柑橘類及びアボカドなどの植物用の殺虫剤として適している。本発明に係る化合物は、農業、園芸、森林、庭、及びレジャー施設で遭遇する植物及び植物器官の保護、収穫量の増大、並びに収穫物の質の向上に適し、かつ貯蔵される製品及び材料の保護に適する。本発明に係る化合物は、植物保護剤として使用されてもよい。したがって、本発明の化合物を用いて、植物の疾患を治療し、植物に影響を与える虫を死滅させるか又はその成長を阻害することができる。
全ての植物及び植物部分は、本発明に従って治療することができる。植物は、本文脈での意味として、望ましい野生植物又は(天然に生じる作物植物を含む)作物植物及び望ましくない野生植物又は作物植物などの全ての植物並びに植物集団であると理解されるべきである。作物植物は、通常の植物育種及び最適化法によって、バイオテクノロジー法及び遺伝子工学的方法によって、又はこれらの方法の組み合わせによって取得することができる植物で有り得、トランスジェニック植物、並びに植物の育成者権によって保護され得る又は保護されない植物の品種を含む。植物部分は、芽、葉、花、根などの地上及び地下の植物の全ての部分並びに器官を意味すると理解されるべきであり、言及され得る例としては、葉、針葉、柄、茎、花、子実体、果実、種子、根、塊茎及び根茎が挙げられる。植物部分には、収穫される物質、並びに栄養及び生殖の繁殖物質、例えば、挿し木、塊茎、根茎、側枝及び種子も含まれる。
植物及び植物部分の、本発明に係る活性化合物を用いた治療は、慣習的な処理方法によって、例えば、浸漬、噴霧、蒸発、霧、散乱、塗布、注射によって、かつ繁殖物質の場合には、特に、種子の場合には、1種類以上のコーティングを適用することによって、環境、生息地又は貯蔵スペースへの直接的作用を含む従来の公知の方法によって、又は本化合物がそれらに作用するのを可能にさせることによって実行される。
この活性化合物は、溶液、エマルジョン、水和剤、水性懸濁剤及び油性懸濁剤、散剤、粉剤、ペースト剤、可溶性粉末、水溶性顆粒剤、ばらまき用顆粒剤(granules for broadcasting)、サスポエマルジョン濃縮物(suspension−emulsion concentrates)、活性化合物を含浸させた天然物質、活性化合物を含浸させた合成物質、肥料、及びポリマー物質中のマイクロカプセル化などの通例の製剤に変換することできる。
別の態様において、本発明は、(a)薬学的に許容される賦形剤、及び(b)本発明の化合物を含む医薬製剤である。別の態様において、この医薬製剤は、(a)薬学的に許容される賦形剤、及び(b)本明細書に記載の式による化合物を含む。別の態様において、この医薬製剤は、(a)薬学的に許容される賦形剤、及び(b)本明細書に記載の化合物、又はその塩、プロドラッグ、溶媒和物若しくは水和物、又はそれらの組み合わせを含む。別の態様において、この医薬製剤は、(a)薬学的に許容される賦形剤、及び(b)本明細書に記載の化合物、その塩、溶媒和物若しくは水和物、又はそれらの組み合わせを含む。別の態様において、この医薬製剤は、(a)薬学的に許容される賦形剤、及び(b)本明細書に記載の化合物、その塩、溶媒和物又は水和物を含む。別の態様において、この医薬製剤は、(a)薬学的に許容される賦形剤、及び(b)本明細書に記載の化合物の塩を含む。例示的な一実施形態において、この塩は薬学的に許容される塩である。例示的な一実施形態において、この薬学的に許容される賦形剤は薬学的に許容される担体である。例示的な一実施形態において、この薬学的に許容される賦形剤は薬学的に許容される希釈剤である。例示的な一実施形態において、この薬学的に許容される賦形剤は薬学的に許容されるビヒクルである。別の態様において、この医薬製剤は、(a)薬学的に許容される賦形剤、及び(b)本明細書に記載の化合物のプロドラッグを含む。別の態様において、この医薬製剤は、(a)薬学的に許容される賦形剤、及び(b)本明細書に記載の化合物を含む。例示的な一実施形態において、この医薬製剤は単位剤形である。例示的な一実施形態において、この医薬製剤は単一の単位剤形である。例示的な一実施形態において、本明細書に記載の医薬製剤は、本明細書に記載の動物に投与することができる。例示的な一実施形態において、本明細書に記載の医薬製剤は、ヒトに投与することができる。例示的な一実施形態において、本明細書に記載の医薬製剤は、本明細書に記載の非ヒト哺乳類に投与される。例示的な一実施形態において、本明細書に記載の医薬製剤は、本明細書に記載の植物に投与することができる。
本発明の医薬製剤は、選択される投与経路に適合される様々な形態をとり得る。当業者は、本明細書に記載の化合物を包含する非毒性の医薬製剤を調製するのに用いられ得る様々な合成法を認識するであろう。当業者は、水、エタノール、プロピレングリコール、鉱油、植物油及びジメチルスルホキシド(DMSO)などの、本発明の化合物の溶媒和物を調製するのに用いられ得る様々な非毒性の薬学的に許容される溶媒を認識するであろう。
本発明の医薬製剤は、従来の非毒性の薬学的に許容される担体、アジュバント及びビヒクルを含む単位剤形で、経口投与、局所投与、腹腔内投与、非経口投与、吸入若しくはスプレーによる投与か、又は直腸投与されてもよい。投与の最適な方法は、方法の組み合わせであり得ることをさらに理解されたい。丸剤、チュアブル錠剤、カプセル剤、エリキシル剤、シロップ剤、スプレー剤、ロゼンジ又はトローチなどの形態で経口投与することが特に好ましい。本明細書で使用する非経口という用語には、皮下注射、皮内注射、血管内(例えば、静脈内)注射、筋肉内注射、脊髄注射、若しくは髄腔内注射などの注射又は注入法が含まれる。本明細書で使用する局所投与には、真皮用のスポットオン製剤、スプレー剤、ディップ製剤、ポアオン製剤、ダスト又は粉末、軟膏及びフィードスルー製剤としての液体及び/又は固体及び/又は半固体の製剤の適用が含まれる。例示的な一実施形態において、本医薬製剤は経口投与される。例示的な一実施形態において、本医薬製剤は静脈内投与される。例示的な一実施形態において、本医薬製剤は、局所有効量で投与される。例示的な一実施形態において、本医薬製剤は、経口有効量で投与される。
本発明の化合物を含む医薬製剤は、例えば、錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性懸濁液若しくは油性懸濁液、分散性粉末若しくは顆粒、エマルジョン、硬カプセル、軟カプセル、シロップ剤又はエリキシル剤として経口使用に適する形態で有り得る。
経口使用のための組成物は、医薬製剤の製造のための、当技術分野で公知の任意の方法に従って調製してもよく、このような組成物は、医薬的にエレガントで口当たりのよい製剤を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤及び保存剤からなる群から選択される1種類以上の薬剤を含んでもよい。錠剤は、錠剤の製造に適する非毒性の薬学的に許容される賦形剤との混合中に活性成分を含んでもよい。これらの賦形剤は、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤;造粒剤及び崩壊剤、例えば、コーンスターチ、又はアルギン酸;結合剤、例えば、デンプン、ゼラチン又はアカシア;並びに潤滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクであり得る。錠剤は、コーティングされなくてもよいし、又は胃腸管での崩壊及び吸収を遅らせ、それによって長期間にわたって持続作用を提供するために公知の技術によりコーティングされてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリン又はジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料を用いてもよい。
経口使用のための製剤はまた、活性成分が不活性固体希釈剤、例えば、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム若しくはカオリンと混合される硬ゼラチンカプセルとして、又は活性成分が水媒体若しくは油媒体、例えば、ピーナッツ油、流動パラフィン若しくはオリーブ油と混合される軟ゼラチンカプセルとして提供されてもよい。
水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適する薬学的に許容される賦形剤との混合物中に活性物質を含む。このような賦形剤は、懸濁剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアラビアゴム;並びに分散剤又は湿潤剤であり、これは、天然のリン脂質、例えば、レシチン、又はアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン、又はエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はポリオキシエチレンソルビトールモノオレエートなどの脂肪酸及びヘキシトールから誘導される部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、脂肪酸及びヘキシトール無水物から誘導される部分エステルとエチレンオキシドとの縮合生成物、例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレエートであり得る。水性懸濁液は、1種類以上の保存剤、例えば、エチル、又はn−プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸、1種類以上の着色剤、1種類以上の香味剤、及びスクロース又はサッカリンなどの1種類以上の甘味剤も含んでもよい。
油性懸濁液は、植物油、例えば、ラッカセイ油、オリーブ油、ゴマ油若しくはココナッツ油、又は流動パラフィンなどの鉱油中に活性成分を懸濁することによって処方してもよい。この油性懸濁液は、増粘剤、例えば、蜜蝋、固形パラフィン又はセチルアルコールを含んでもよい。上記のものなどの甘味剤、及び香味剤は、口当たりのよい経口製剤を提供するために添加してもよい。これらの組成物は、アスコルビン酸などの抗酸化剤の添加によって保存されてもよい。
水の添加による水性懸濁液の調製に適する分散性の粉末及び顆粒は、分散剤又は湿潤剤、懸濁剤及び1種類以上の保存剤との混合物中に活性成分を提供する。適切な分散剤又は湿潤剤及び懸濁剤は、すでに述べた上記のものによって例示される。追加の薬学的に許容される賦形剤、例えば、甘味剤、香味剤及び着色剤も存在してよい。
本発明の医薬製剤は、水中油型エマルジョン及び油中水型エマルジョンの形態であってもよい。油相は、植物油、例えば、オリーブ油若しくは落花生油、又は鉱油、例えば、流動パラフィン、又はこれらの混合物であり得る。適切な乳化剤は、天然のガム、例えば、アラビアゴム又はトラガカントゴム;天然のリン脂質、例えば、大豆、レシチン、並びに脂肪酸及びヘキシトールから誘導されるエステル類又は部分エステル類;無水物、例えば、ソルビタンモノオレエート;並びに、前記部分エステルとエチレンオキサイドとの縮合生成物、例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートであり得る。エマルジョンはまた、甘味剤及び香味剤を含んでもよい。
シロップ剤及びエリキシル剤は、甘味剤、例えば、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール又はスクロースと共に処方してもよい。このような製剤は、鎮痛薬、防腐剤、及び香味剤並びに着色剤も含んでよい。この医薬製剤は、無菌の注射可能な水性懸濁液又は油性懸濁液の形態であってよい。この懸濁液は、上記で述べたそれらの適切な分散剤、湿潤剤及び懸濁剤を用いて、公知の技術に従って処方してもよい。無菌の注射可能な製剤は、例えば、1,3−ブタンジオールの溶液として、非毒性、非経口的に許容される希釈剤又は溶媒中の無菌の注射可能な溶液若しくは懸濁液でもあり得る。使用され得る許容されるビヒクル及び溶媒には、水、リンガー溶液及び等張性の塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の固定油は、溶媒又は懸濁媒体として従来使用されている。この目的のために、合成モノグリセリド又はジグリセリドを含む任意のブランドの固定油を用いてもよい。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は、注射剤の調製に使用できる。
本発明の組成物は、例えば、薬物の直腸投与のために座薬の形態で投与してもよい。これらの組成物は、常温では固体であるが、直腸温では液体である適切な非刺激性の薬学的に許容される賦形剤と薬物とを混合することによって調製することができ、したがって、その薬物は直腸で溶けて放出される。このような物質は、ココアバター及びポリエチレングリコールである。
もう1つの方法として、これらの組成物は、無菌媒体中で非経口的に投与することができる。薬物は、使用されるビヒクル及び濃度に応じて、ビヒクル中で懸濁又は溶解され得る。
非ヒト動物への投与では、治療化合物を含む組成物を、動物の飼料又は飲料水に加えてもよい。また、動物が食事で適切な量の化合物を摂取できるように、動物の飼料及び飲料水製品を処方することも都合がよい。飼料又は飲料水に添加するためのプレミックスとして組成物中の化合物を提示することはさらに都合がよい。この組成物は、ヒトのための飲食サプリメントとして添加することもできる。
1日あたり体重1kgあたり約0.01mg〜約3500mg、1日あたり体重1kgあたり約0.01mg〜約1000mg、1日あたり体重1kgあたり約0.1mg〜約100mg、1日あたり体重1kgあたり約5mg〜約250mg、1日あたり体重1kgあたり約25mg〜約150mgのオーダーの用量レベルが上記の病状の治療に有用である。単位剤形を生成するために担体物質と組み合わせることができる活性成分の量は、治療される病状及び特定の投与方法に依存して変化する。単位剤形は、一般に、約1mg〜約3500mgの間の活性成分を含む。例示的な一実施形態において、有効量は、本明細書に提供する用量範囲から選択することができる。例示的な一実施形態において、治療有効量は、本明細書に提供する用量範囲から選択することができる。例示的な一実施形態において、予防有効量は、本明細書に提供する用量範囲から選択することができる。例示的な一実施形態において、経口有効量は、本明細書に提供する用量範囲から選択することができる。例示的な一実施形態において、局所有効量は、本明細書に提供する用量範囲から選択することができる。
投薬の頻度も、使用される化合物及び治療される特定の疾患に応じて変化し得る。例示的な一実施形態において、本発明の組成物は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、又は1日に4回投与される。例示的な一実施形態において、本発明の組成物は、1週間に1回、1週間に2回、1週間に3回、又は1週間に4回投与される。例示的な一実施形態において、本発明の組成物は、1ヶ月に1回、1ヶ月に2回、1ヶ月に3回、又は1ヶ月に4回投与される。しかし、任意の特定の動物又は植物に特異的な用量レベルは、用いられる特定の化合物の活性、年齢、体重、一般的健康、性別、食事、投与時間、投与経路及び排出速度、複合薬、及び治療を受けている特定の疾患の重症度を含む様々な要因に依存することを理解されたい。
例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約1mg〜約800mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、活性成分を約1mg〜約500mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約100mg〜約800mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約200mg〜約500mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約500mg〜約800mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約1mg〜約100mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約10mg〜約100mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約50mg〜約100mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約75mg〜約200mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約1mg〜約5mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約10mg〜約25mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約50mg〜約350mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約200mg〜約400mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約800mg〜約3500mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約800mg〜約3000mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約2000mg〜約3000mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約950mg〜約1450mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約1450mg〜約1950mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約1950mg〜約2450mg含む。例示的な一実施形態において、単位剤形は、本発明の化合物を約2450mg〜約2950mg含む。
例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約1mg〜約800mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、活性成分を約1mg〜約500mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約100mg〜約800mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約200mg〜約500mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約500mg〜約800mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約1mg〜約100mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約10mg〜約100mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約50mg〜約100mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約75mg〜約200mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約1mg〜約5mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約10mg〜約25mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約50mg〜約350mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約200mg〜約400mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約800mg〜約3500mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約800mg〜約3000mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約2000mg〜約3000mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約950mg〜約1450mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約1450mg〜約1950mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約1950mg〜約2450mg含む。例示的な一実施形態において、1日投与量は、本発明の化合物を約2450mg〜約2950mg含む。
本発明の好ましい化合物は、経口バイオアベイラビリティー、低毒性、低血清タンパク質結合、並びに所望のインビトロ半減期及びインビボ半減期を含むが、これらに限定されない所望の薬理学的特性を有する。CNS障害を治療するために使用される化合物が血液脳関門を通過することが必要であるが、末梢障害を治療するために使用される化合物の脳レベルが低いことが好まれる場合が多い。
これらの所望の薬理学的特性を予測するためのアッセイを用いてもよい。バイオアベイラビリティーを予測するために用いられるアッセイには、Caco−2細胞単層を含むヒト腸細胞単層を通過する輸送が含まれる。培養肝細胞への毒性を用いて、化合物の毒性を予測してもよい。ヒトにおける化合物の血液脳関門の通過は、化合物を静脈内投与した実験動物の脳内レベルから予測してもよい。
血清タンパク質結合は、アルブミン結合アッセイから予測してもよい。このようなアッセイは、Oravcovaらの概説(Journal of Chromatography B (1996)677巻、ページ1−27)で説明されている。
化合物のインビトロ半減期は、Kuhnz及びGieschen(Drug Metabolism and Disposition,(1998)26巻、ページ1120−1127)によって説明されるように、ミクロソーム半減期のアッセイから予測してもよい。
治療に使用するための必要な組成物の量は、選択される特定の化合物だけでなく、投与経路、治療される病状の性質、動物又は植物の年齢及び状態によって変化し、最終的には、担当医師、獣医師又は農学者の判断に委ねられる。
本明細書に記載の医薬製剤に使用するための好ましい化合物は、いくつかの薬理学的特性を有する。このような特性には、低毒性、低血清タンパク質結合並びに所望のインビトロ半減期及びインビボ半減期が含まれるが、これらに限定されない。これらの所望の薬理学的特性を予測するためのアッセイを用いてもよい。バイオアベイラビリティーを予測するために用いられるアッセイには、Caco−2細胞単層を含むヒト腸細胞単層を通過する輸送が含まれる。血清タンパク質結合は、アルブミン結合アッセイから予測してもよい。このようなアッセイは、Oravcovaらの概説(1996,J.Chromat.B677:1−27)で説明されている。化合物の半減期は、化合物の投与量の頻度に反比例する。化合物のインビトロ半減期は、Kuhnz及びGieschen(Drug Metabolism and Disposition,(1998)26巻、ページ1120−1127)によって説明されるように、ミクロソーム半減期のアッセイから予測してもよい。
このような化合物の毒性及び治療効果は、細胞培養又は実験動物において標準的な薬学的手順、例えば、LD50(集団の50%に対して致死となる用量)及びED50(集団の50%において治療効果のある用量)の決定によって決定することができる。毒性効果と治療効果の間の用量比は治療指数であり、LD50とED50の間の比として表すことができる。高い治療指数を示す化合物が好ましい。これらの細胞培養アッセイ及び動物実験から得られるデータは、(ヒトなどの)動物又は植物において使用するための投与量範囲を処方するのに用いることができる。このような化合物の投与量は、毒性がほとんどないか又は全くないED50を含む循環濃度の範囲内にあり得る。投与量は、用いられる単位剤形及び利用される投与経路に応じて、この範囲内で変化させることができる。正確な処方、投与経路及び投与量は、患者の状態を考慮して、個々の医師が選択することができる(例えば、Fingl et al.,1975,“The Pharmacological Basis of Therapeutics”,Ch.1,p.1参照)。
本明細書に記載の方法に利用される化合物又は組成物については、治療有効用量は、本明細書に開示されるとおり、最初に、様々なインビトロアッセイから推定することができる。例えば、用量は、インビトロで決定されるようなEC50(50%増加に有効な用量)、すなわち、寄生生物、有害生物又は他の関心のある生物に対して半数致死を達成する試験化合物の濃度を含む循環濃度範囲を動物モデルで達成するように処方することができる。このような情報を用いて、有用な用量をより正確に決定することができる。
一般に、本方法によって、本明細書に記載の中間体から調製される化合物は、同様の有用性を与える薬剤の許容される投与方法のいずれかによって治療有効量で投与される。しかし、任意の特定の動物又は植物に特異的な用量レベルは、用いられる特定の化合物の活性、年齢、体重、一般的健康、性別、食事、投与時間、投与経路及び排出速度、複合薬、治療を受けている特定の疾患の重症度並びに処方者の判断を含む様々な要因に依存することを理解されたい。薬物は、1日に1回、1日に2回、1日に3回、1日に4回、1週間に1回、1週間に2回、1週間に3回、1週間に4回、又は1ヶ月に1回、1ヶ月に2回、1ヶ月に3回、又は1ヶ月に4回投与することができる。
投与量及び投与間隔は、治療効果を維持するのに十分な活性部分の血漿レベルを提供するように個々に調整することができる。
製剤中の化合物の量は、当業者によって用いられる全範囲内で変更することができる。典型的には、製剤は、重量%(wt%)で、全製剤に基づいて薬物の約0.01〜60wt%を含み、1種類以上の適切な薬学的に許容される賦形剤でバランスがとられている。
上記の段落のいずれかによる例示的な一実施形態において、Aは

であり、本化合物又はその塩は、
N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−((1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチルアミノ)−2−オキソエチル)−2−メチルベンズアミド、
4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N,2−ジメチルベンズアミド、
N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
(S)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
(R)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
(S)−4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
(R)−4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチルベンズアミド、
N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
(S)−N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
N−((1−ヒドロキシ−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチルベンズアミド、
4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチルベンズアミド、
N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
(S)−N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
N−((4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
(S)−N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドである。
上記の段落のいずれかによる例示的な一実施形態において、Aは

であり、本化合物又はその塩は、
5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
(S)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
(S)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
(R)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
(R)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
(S)−5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
(S)−8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
(R)−5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
(R)−8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N−メチルインドリジン−8−カルボキサミド、
8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N−メチルインドリジン−5−カルボキサミド、
5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド;
5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
N−((1−ヒドロキシ−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
N−((1−ヒドロキシ−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
N−((4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
N−((4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミドである。
例示的な一実施形態において、本発明は、少なくとも1種類の追加の治療薬と共に、上記の段落のいずれかに係る化合物又はその塩を含む組み合わせである。
例示的な一実施形態において、本発明は、(a)上記の段落のいずれかに係る化合物又はその塩、及び(b)薬学的に許容される賦形剤を含む医薬製剤である。
上記の段落のいずれかに係る例示的な一実施形態において、医薬製剤は単位剤形である。
上記の段落のいずれかに係る例示的な一実施形態において、上記の段落のいずれかの化合物の塩は、薬学的に許容される塩である。
上記の段落のいずれかに係る例示的な一実施形態において、本発明は、外部寄生生物を死滅させる、及び/又はその成長を阻害する方法であって、上記の段落のいずれかに係る有効量の化合物と外部寄生生物とを接触させることによって、外部寄生生物を死滅させる、及び/又はその成長を阻害する方法を提供する。
上記の段落のいずれかに係る例示的な一実施形態において、外部寄生生物はマダニ又はノミである。
上記の段落のいずれかに係る例示的な一実施形態において、外部寄生生物は動物の内部又は動物の表面に存在する。
上記の段落のいずれかに係る例示的な一実施形態において、本発明は、治療を必要とする動物の内部又は動物の表面の外部寄生生物の寄生をコントロールする方法であって、外部寄生生物の寄生をコントロールするのに十分な、上記の段落のいずれかに係る治療有効量の化合物を動物に投与する工程を含む方法を提供する。
上記の段落のいずれかに係る例示的な一実施形態において、動物は犬又はネコである。
例示的な一実施形態において、本発明は、外部寄生生物感染の治療及び/又は予防のための薬剤の製造における上記の段落のいずれかに係る化合物の使用を提供する。
本発明を、さらに、以下の実施例で説明する。これらの実施例は、本発明の範囲を定義又は制限することを意図するものではない。
実施例
使用する全ての溶媒は市販されており、さらなる精製を行わずに使用した。反応は、典型的には、Nの不活性雰囲気下で無水溶媒を用いて行った。
プロトンについては400MHz、炭素13については100MHz、フッ素19については376MHzで、Varian 400 ATB PFGプローブを備えるOxford AS400分光計を有するVarian 300 MercuryPlus stationにてH、13C、及び19FのNMRスペクトルを記録した。全ての重水素化溶媒は、典型的には、0.03%〜0.05%v/vのテトラメチルシランを含んでおり、これを基準シグナルとして用いた(H及び13Cの両方についてδ0.00で設定した)。
化合物を、ChemDraw 7.0又は市販されている場合はそれらのカタログ名を用いて命名する。
質量スペクトルを、Alliance 2795(LC)及びWaters社製のMicromass ZQ検出器からなるWaters社製のMSにて120℃で記録した。質量分析計は、ポジティブモード又はネガティブモードで作動するエレクトロスプレーイオン源(ESI)を備えていた。質量分析計は、スキャンタイムが0.3秒で、m/zが100〜1000の間でスキャンした。
C、H及びN組成物についての元素分析を、Costech Instrument Elemental Combustion System ECS4010を用いて行い、ヘリウム流は100mL/分(14ポンド)、酸素は20mL/分(10ポンド)、空気は25ポンド、かつパージは50mL/分であった。報告する分析は、2回の実験の平均である。
HPLC分析を、Waters社製の717 Plus Autosampler及びWaters社製の2996 Photodiode Array Detectorを有するWater 600 Controller systemにて行った。使用したカラムは、ACE C18、5μm、4.6×150mmであった。最初が95%A(A:水中0.1%HPO)であり、最後が90%B(B:MeCN)の直線勾配を6分間にわたり適用し、その後、10分が示されるまで90%Bで維持した。その後、このカラムを95:5になるまで3分間にわたり再平衡化し、合計の実行時間は20分であった。カラム温度は室温であり、流速は1.0mL/分であった。Diode Array Detectorは200〜400nmをスキャンした。ベースラインを差し引くことが必要な高純度試料については、最初が99%A(A:水中0.1%HPO)で、最後が90%B(B:MeCN)である直線勾配を15分間にわたり適用した。その後、このカラムを99%Aになるまで3分間にわたり再平衡化した。合計の実行時間は23分であった。カラム温度は室温であり、流速は1.0mL/分であった。Diode Array Detectorは200〜400nmをスキャンした。純度を決定する試料の直前にブランクのMeOH試料を流した。その後、これを差し引き、ベースラインを差し引いたクロマトグラムを得た。
薄層クロマトグラフィー(TLC)をMacherey−Nagel社製のAlugram(登録商標)(シリカゲル60 F254)にて行い、例によって、UVを用いてスポットを可視化した。場合によっては、追加の可視化法も用いた。これらの場合には、TLCプレートを、(シリカゲル10gにIを約1g添加し、完全に混合することによって生成される)ヨウ素、(10% HSO 100mLにバニリン約1gを溶解することによって生成される)バニリン、(NaOH 1.25mL及びHO 200mLの中にKMnO 1.5g及びKCO 10gを溶解することによって生成される)過マンガン酸カリウム、(Aldrich社から市販されている)ニンヒドリン、又は(HO 450mL及び濃HSO 50mLの中に(NHMo24・4HO 25g、(NHCe(IV)(NO 5gを完全に混合することによって生成される)マジック染色(Magic Stain)で展開して、化合物を可視化した。典型的には、Stillらによって開示されているものと類似の手法に従って、Silicycle社製の40〜63μm(230〜400メッシュ)のシリカゲルを用いてフラッシュクロマトグラフィーを行った。フラッシュクロマトグラフィー又は薄層クロマトグラフィー(TLC)に使用される典型的な溶媒は、CHCl/MeOH、CHCl/MeOH、EtOAc/MeOH及びヘキサン/EtOAcの混合物であった。逆相フラッシュクロマトグラフィーを、Biotage C18カートリッジ、及び(典型的には、5% MeOH/HOから90% MeOH/HOを溶離液とする)HO/MeOH勾配を用いるBiotage(登録商標)にて行った。
分取クロマトグラフィーを、Waters社製の2487 Diode Arrayを用いるWaters社製のPrep LC 4000 System又はWaters社製のLC Module 1 plusのいずれかで行った。用いたカラムは、Waters×Terra Prep C18、5μm、30×100mm、Phenomenex社製のLuna C18、5μm、21.6×250mm、又はPhenomenex社製のGemini C18、5μm、100×30mmのいずれかであった。MeCN/HO(0.1% TFA、0.1% AcOH、0.1% HCOH又は0.1% NHOAcのいずれかを含む水)での狭い勾配を用いて、約20mL/分の流速、20〜30分の間の合計実行時間で化合物を溶出した。
鏡像体過剰率を決定するために、Waters社製の717+ Autosampler及びWaters社製の996 Photodiode Array Detectorを用いるWaters社製の600 Controller and Multisolvent Delivery Systemにて、Crownpak CR(+)カラムを用い、85:15のHO/MeOH移動相中pH1の過塩素酸で溶出するキラルHPLC分析を行った。pH1の過塩素酸は、蒸留水 1Lに70%過塩素酸 16.3gを添加することによって生成した。
使用した出発物質は、商業的供給源から入手するか、又は文献の手順に従って調製し、報告されるものと一致する実験データを得た。例えば、6−アミノベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールは、米国特許出願第12/142,692号、並びに米国特許出願公開第20060234981号及び同第20070155699号に記載の方法に従って合成することができる。
実施例1
1. N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
ステップ1:5−(ブロモメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の3,3,5−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(5.0g、28.4mmol)のCCl(50mL)溶液に対して、過酸化ベンゾイル(0.7g、2.8mmol)を添加し、その後、NBS(5.0g、28.4mmol)を添加した。反応混合物を一晩還流し、室温まで冷却し、水で処理した。水層を、EA(20mL×3回)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(4.5g、収率62%)を黄色の油状物として得た。MS:255&257[M+H]+。
ステップ2:5−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
MeOH(7N、10mL)中NH溶液中の5−(ブロモメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(4.5g、1.73mmol)の混合物を室温で一晩撹拌した。反応物を蒸発させ、水で希釈し、EAで洗浄した。水相を濃縮して、所望の粗化合物(2.5g、収率62%)を黄色固体として得た。MS:192[M+H]+。
ステップ3:N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドの調製
室温の2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)安息香酸(300mg、0.665mmol)及びHATU(505.4mg、1.33mmol)のCHCN(15mL)溶液を5分間撹拌した。この混合物を、5−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(181.1mg、0.798mmol)及びTEA(268.7mg、2.66mmol)のCHCN(15mL)溶液に添加した。次いで、この混合物を室温で2時間撹拌した。この溶液をHCl(1N)で酸性化し、EAで抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EA=2:1)により精製し、最終標記化合物(105mg、収率25%)を得た: NMR(300MHz、DMSO−d);δ9.0(s,1H),8.95(t,1H),7.83(s,2H),7.64〜7.59(m,3H),7.47(d,1H),7.34〜7.29(m,2H),4.52〜4.50(d,2H),4.37〜4.34(m,2H),2.38(s,3H),1.44(s,6H);HPLC純度:220nmで98.1%及び254nmで98.8%;MS:m/z=625及び627[M+H]+。
2. 4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド

0℃の4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(300mg、0.72mmol)のアセトニトリル(5ml)溶液に対して、EtN(291.1mg、2.88mmol)、HATU(546.76mg、1.44mmol)及び5−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(194.2mg、0.86mmol)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を1NのHCl溶液に注ぎ、EA(20ml×3回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し減圧下で濃縮した。残渣を、PE:EA(HOAc2滴を含んで1:1)を溶離液とする分取TLC及び分取HPLCにより精製し、最終標記化合物(80mg、収率18.8%)を白色固体として得た: NMR(300MHz,DMSO−d):δ8.99(s,1H),8.95(m,1H),7.81〜7.82(m,1H),7.62〜7.64(m,5H),7.49〜7.60(m,1H),7.29〜7.46(m,2H)4.50〜4.52(d,J=6.0Hz,2H),4.33〜4.36(m,J=9Hz,2H),2.42(s,3H),1.20(s,6H);HPLC純度:214nmで97.1%及び254nmで98.3%;MS:591[M+H]+。
3. 4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド


HATU(350mg、0.92mmol)を0℃のCHCN(5mL)に添加した。5分間撹拌した後、この混合物を、4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(200mg、0.46mmol)、5−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(157mg、0.69mmol)、及びTEA(186mg、1.83mmol)のCHCN(8mL)溶液に添加した。次いで、この溶液を室温で2時間撹拌した。この溶液をHCl(1N)で酸性化し、EAで抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLC(PE:EA=2:1)により精製し、最終標記化合物(150mg、収率54%)を得た。 NMR(300MHz,DMSO−d):δ8.98(s,1H),8.92(t,J=6.0Hz,1H),7.78(d,2H),7.62〜7.58(m,3H),7.48〜7.45(m,1H),7.33〜7.27(m,2H),4.49(d,2H),4.39〜4.25(m,2H),2.36(s,3H),1.42(s,6H);HPLC純度:254nmで97.6%;MS:m/z=609[M+H]+。
4. 4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド
標記化合物を、4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)−2−メチルベンズアミドについて記載したのと同じ方法によって、4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸及び6−(アミノメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールから調製した。これを白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d);δ9.21(s,1H),8.94(m,1H),7.37〜7.82(m,9H),4.95(s,2H),4.49(m,2H),4.34(m,2H),2.37(s,3H)ppm;MS:m/z=563(M+1,ESI+)。
5. 4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド
ステップ1:2−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オールの調製
0℃で冷却したメチル−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(4g、18mmol)の溶液に対して、臭化メチルマグネシウム(17.5ml、52.6mmol)を滴加した。この混合物を自然に室温まで加温し、一晩撹拌した。次いで、これをNHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、濃縮して生成物(3.5g、収率85%)を得た。TLC分析(シリカゲルプレート、EA:PE=10%):R=0.5。
ステップ2:3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
−78℃の2−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(3.5g、15.35mmol)のTHF(100mL)溶液に対して、n−BuLi(15.35ml、38.38mmol)を滴加した。この混合物を−78℃でさらに1時間撹拌し、次いで、THF10ml中のほう酸トリメチル(3.19g、30.70mmol)を−70℃以下で添加した。得られた混合物を−78℃で30分間撹拌し続け、自然に室温まで加温し、一晩撹拌した。次いで、これをNHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(1.4g、収率52%)を得た。TLC分析(シリカゲルプレート、EA:PE=10%):R=0.2。
ステップ3:6−(ブロモメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(1.4g、7.95mmol)のCCl(10mL)溶液に対して、窒素下で、NBS(1.27g、7.16mmol)及びBPO(192.5mg、0.8mmol)を添加した。この混合物を2.5時間還流し、次いで、室温まで冷却し、飽和NaHCOで洗浄し、その後、ブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(1.4g、収率77%)を得た。TLC分析(シリカゲルプレート、EA:PE=10%):R=0.1。
ステップ4:6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
NHガスを事前に溶解させたメタノール(15ml)中の6−(ブロモメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(254mg、1mmol)溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、この混合物を真空濃縮し、残渣を2NのHClでpH=5に調整し、その後、酢酸エチルで抽出した。水層を真空濃縮し、生成物(174mg、収率76%)を得た。
ステップ5:4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミドの調製
4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(1.65g、3.95mmol)及びEtN(1.6g、15.8mmol)のMeCN(35ml)溶液を室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(3g、7.9mmol)を添加した。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(906mg、4.74mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させた。分離した有機層を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー及び分取HPLCにより精製し、生成物(500mg、収率21%)を得た。 NMR(300MHz、DMSO−d):δ9.05(s,1H),8.92(s,1H),7.82(s,1H),7.61(m,5H),7.40(m,3H),4.49(d,2H),4.37(d,2H),2.39(s,3H),1.44(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで97.4%及び254nmで98.1%;MS:m/z=591.3(M+H,ESI+)。
6. 4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N,2−ジメチルベンズアミド
ステップ1:3,3−ジメチル−6−((メチルアミノ)メチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(370mg、1.95mmol)のTHF(15mL)溶液に対して、NaBH(OAc)(827mg、3.9mmol)を添加し、その後、メチルアミンのアルコール溶液(30%、1.0mL)を添加した。この反応混合物にpH6になるまで酢酸を数滴添加した。この混合物を室温で一晩撹拌し続けた。水(20mL)を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、3,3−ジメチル−6−((メチルアミノ)メチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(300mg;収率75%)を無色の油状物として得た。MS:m/z=206.1(M+1,ESI+)。
ステップ2:4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N,2−ジメチルベンズアミドの調製
3,3−ジメチル−6−((メチルアミノ)メチル)ベンゾ[c][1,2]−オキサボロール−1(3H)−オール(246mg、1.2mmol)、4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(502mg、1.2mmol)及び2−ブロモ−1−エチルピリジニウムテトラフルオロボレート(BEP)(292mg、1.32mmol)のDCM(10mL)冷溶液に対して、DIPEA(464mg、3.6mmol)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。水(20mL)を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N,2−ジ−エチルベンズアミド(84mg;収率11.6%)を白色固体として得た。HPLC純度:220nmで98.30%及び254nmで98.87%:MS:m/z=604.9(M+1,ESI+)。
7. N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
ステップ1:6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の(E)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシム(2.7g,13.15mmol)のAcOH(30mL)溶液に対して、亜塩粉末(2.56g、39.45mmol)を添加した。この反応混合物をアルゴン下、40℃で4時間撹拌した。メタノールを添加し、この混合物を、セライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、酢酸エチルに溶解した。有機層を水で洗浄した。水層を凍結乾燥し、粗混合物6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールを淡黄色固体として得た。これを、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ2:tert−ブチル((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)カルバメートの調製
室温の粗化合物6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(13.15mmol)及び(Boc)O(5.26g、26.3mmol)のDCM(50mL)溶液に対して、EtN(5.6mL、39.45mmol)を添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。有機層を水で洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、tert−ブチル((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)カルバメートを得た。これを、さらに精製することなく次のステップで使用した。MS:m/z=314.0(M+23、ESI+)。
ステップ3:6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
tert−ブチル((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)カルバメート(13.15mmol)のメタノール(100mL)溶液に対して、HCl(20mL、65.75mmol)を添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を除去して、6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(1.5g;4つのステップについて収率50%)を得た。MS:m/z=192.1(M+1,ESI+)。
ステップ4:メチル−4−(クロロ(ヒドロキシイミノ)メチル)−2−メチルベンゾエートの調製
室温のメチル−4−(ヒドロキシイミノ)メチル)−2−メチルベンゾエート(2.43g、12.6mmol)のDMF(30mL)溶液に対して、NCS(2.52g、18.9mmol)を添加した。この混合物を40℃で2時間加熱した。この溶液をさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ5:メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチルベンゾエートの調製
0℃のメチル−4−(クロロ(ヒドロキシイミノ)メチル)−2−メチルベンゾエート(12.6mmol)のDMF(30mL)溶液に対して、1,2,3−トリクロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(4.2g、15.1mmol)を添加し、続いて、EtN(2.55g、25.2mmol)を添加した。この反応混合物を室温で18時間撹拌し、氷水(30mL)に注ぎ、酢酸エチル(50mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE:EA(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチルベンゾエート(4.1g;3つのステップについて収率70%)を淡黄色の油状物として得た。H NMR(500MHz,CDCl):δ7.98(d,J=8.5Hz,1H),7.66(s,2H),7.55(s,2H),4.13(d,J=17.5Hz,1H),3.93(s,3H),3.73(d,J=17.5Hz,1H),2.64(s,3H)ppm;MS:m/z=465.9(M+1,ESI+)。
ステップ6:4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸の調製
THF−HO−MeOH(1:1:1、90mL)中、メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチルベンゾエート(4.1g、8.8mmol)及びNaOH(3.5g、88mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。この混合物を2NのHClで酸性化し、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮し、4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(3.8g;収率95%)を白色固体として得た。MS:m/z=451.7(M+1,ESI+)。
ステップ7:N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドの調製
4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(3.39g、7.51mmol)及びHATU(4.18g、11mmol)のDMF(50mL)溶液に対して、DIPEA(2.84g、22mmol)を添加した。反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いで、6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(1.4g、6.15mmol)を添加した。この反応混合物を一晩撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE:EA(2:1から1:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、最終標記化合物N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソオキサゾ−3−イル)ベンズアミド(2.02g;収率56.9%)を白色固体として得た。 NMR(500MHz,DMSO−d δ9.06(s,1H),8.94(t,J=6.0Hz,1H),7.85(s,2H),7.65−7.60(m,3H),7.50−7.40(m,3H),4.49(d,J=6.0Hz,2H),4.38(d,J=18.5Hz,1H),4.35(d,J=18.5Hz,1H),2.39(s,3H),1.44(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで99.09%及び254nmで99.01%;MS:m/z=624.8(M+1,ESI+)。
8. 4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド
ステップ1:4−ホルミル−2−メチル安息香酸の調製
−78℃の4−ブロモ−2−メチル安息香酸(10.7g、50mmol)のTHF(250mL)溶液に対して、n−BuLi(60mL、ヘキサン中2.5M)を添加した。この混合物を3時間撹拌し、そこへDMF(9.6mL、125mmol)を添加した。反応混合物を1.5時間撹拌し、1NのHClで酸性化し、EA(200mL)で抽出した。有機溶液をNaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗黄色固体をPEで洗浄し、4−ホルミル−2−メチル安息香酸(3.4g;収率41%)を白色固体として得た。
ステップ2:4−(ヒドロキシイミノ)メチル)−2−メチル安息香酸の調製
室温のTHF(40mL)及びHO(30mL)中4−ホルミル−2−メチル安息香酸(3.9g、23.8mmol)の混合物へ、NHOH・HCl(2.48g、35.7mmol)を添加し、続いて、KOAc(4.66g、47.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物をEA(30mL×2回)で抽出した。有機溶液をNaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:4−(クロロ(ヒドロキシイミノ)メチル)−2−メチル安息香酸の調製
室温の4−(ヒドロキシイミノ)メチル)−2−メチル安息香酸(4.26g、23.8mmol)のDMF(30mL)溶液に対して、NCS(4.76g、35.7mmol)を添加した。この混合物を40℃で2時間加熱した。この溶液を、さらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ4:4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸の調製
0℃の4−(クロロ(ヒドロキシイミノ)メチル)−2−メチル安息香酸(5.1g、23.8mmol)のDMF(30mL)溶液に対して、1,3−ジクロロ−2−フルオロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(7.4g、28.6mmol)を添加し、続いて、EtN(4.8g、47.6mmol)を添加した。この反応混合物を室温で18時間撹拌し、氷水(30mL)に注ぎ、酢酸エチル(60mL×3回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE:EA(1:1)からEA:MeOH(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(6g;3つのステップについて収率58%)を白色固体として得た。MS:m/z=435.8(M+1、ESI+)。
ステップ5:4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミドの調製
4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(3.6g、8.3mmol)及びHATU(5.24g、13.8mmol)のDMF(25mL)溶液に対して、DIPEA(3.3mL、18.4mmol)を添加した。この反応混合物を室温で10分間撹拌し、6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(2.1g、9.2mmol)を添加した。この反応混合物を一晩撹拌した。水を添加し、この混合物を酢酸エチルで3回抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE:EA(3:1から1:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、最終標記化合物4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド(3.1g、収率61%)を白色固体として得た。 NMR(500MHz,DMSO−d δ9.08(s,1H),8.94(t,J=6.0Hz,1H),7.84(d,J=6.5Hz,2H),7.66〜7.62(m,3H),7.53〜7.43(m,3H),4.49(d,J=6.0Hz,2H),4.39(d,J=18.5Hz,1H),4.36(d,J=18.5Hz,1H),2.42(s,3H),1.47(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで100%及び254nmで99.75%;MS:m/z=608.8(M+1,ESI+)。
9. (S)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いたN−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドのラセミ混合物の分割によって得た。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割した。用いたクロマトグラフィー条件は、カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃であった。
10. (R)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いたN−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドのラセミ混合物の分割によって得た。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割した。用いたクロマトグラフィー条件は、カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃であった。
11. (S)−4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いた4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミドのラセミ混合物の分割によって得た。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割した。用いたクロマトグラフィー条件は、カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃であった。
12. (R)−4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いた4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミドのラセミ混合物の分割によって得た。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割した。用いたクロマトグラフィー条件は、カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃であった。
13. 4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド
ステップ1:3−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)ペンタン−3−オールの調製
メチル−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(10g、43.7mmol)のTHF(10mL)溶液に対して、窒素下0℃でEtMgBr(88mL、262mmol)を滴加し、次いで、室温で12時間撹拌した。この反応混合物をNHCl飽和水でクエンチし、EAで抽出した。混合有機層をNaHCO溶液及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させた。この溶液を濃縮し、残渣をPE−EA(10:1〜2:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、3−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)ペンタン−3−オール(8.09g;収率71.2%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,CDCl):δ7.67(d,1H),7.52(s,1H),7.23(d,1H),2.35(s,3H),1.83(m,4H),0.77(t,6H)ppm。
ステップ2:2−ブロモ−1−(3−(メトキシメトキシ)ペンタン−3−イル)−4−メチルベンゼンの調製
室温の3−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)ペンタン−3−オール(6.0g、23.3mmol)のDCM(20mL)撹拌溶液に対して、10分間かけてDIPEA(8.1mL、47.4mmol)及びMOMCl(2.7mL,35.5mmol)を連続して添加した。この溶液を室温で11時間撹拌し、その後、NHCl水溶液(100mL)を添加した。水相を分離し、有機相を水(100mL)及びブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮して、純粋な2−ブロモ−1−(3−(メトキシメトキシ)ペンタン−3−イル)−4−メチルベンゼン(4.0g、収率57%)を得た。
ステップ3:3,3−ジエチル−6−メチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
−78℃に冷却した2−ブロモ−1−(3−(メトキシメトキシ)ペンタン−3−イル)−4−メチルベンゼン(3.0g、10mmol)のTHF(80mL)溶液に、n−BuLi(12mL、30mmol)を滴加した。この混合物を−78℃でさらに1時間撹拌し、次いで、THF5mL中ほう酸トリイソプロピル(3.76g、20mmol)を−70℃以下で添加した。得られた混合物を−78℃で30分間撹拌し続け、自然に室温まで加温し、一晩撹拌した。次いで、これをNHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(0.8g、39.2%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.92(s,1H),7.43(s,1H),7.23(s,1H),7.12(s,1H),2.3(s,3H),1.83−1.63(m,4H),0.50(t,6H)ppm。
ステップ4:6−(ブロモメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
3,3−ジエチル−6−メチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(0.8g、3.92mmol)のCCl(10mL)溶液に対して、窒素下でNBS(698mg、3.92mmol)及びBPO(94mg、0.39mmol)を添加した。この混合物をサンランプ(Sun lamp)からの光の下で2時間還流し、次いで、室温まで冷却し、NaHCO水溶液とブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(0.8g、72%)を得た。
ステップ5&6:6−(アミノメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
アンモニアガスを事前に溶解させたメタノール(10mL)中6−(ブロモメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(800mg、2.83mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、この混合物を真空濃縮し、残渣を2NのHClでpH=5に調整し、その後、酢酸エチルで抽出した。水層を真空濃縮し、生成物(500mg、69%)を得た。
ステップ7:4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミドの調製
4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(100mg、0.24mmol)及びDIPEA(151mg、1.17mmol)のDMF(5.0mL)溶液を室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(180mg、0.47mmol)を添加した。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(63mg、0.25mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させた。分離した有機層を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー及び分取HPLCにより精製し、最終標記化合物を得た(118mg、収率79%)。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.00(s,1H),8.88(t,1H),7.80(t,1H),7.60(m,5H),7.42(d,1H),7.40(d,1H),7.24(d,1H),4.47(d,2H),4.36(d,2H),4.27(d,2H),2.35(s,3H),1.78(m,4H),0.52(t,6H)ppm;HPLC純度:220nmで92.43%及び254nmで93.69%;MS:m/z=620;661[M+CHCN]。
14. 4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド

4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(0.1g、0.23mmol)及びDIPEA(118mg、0.92mmol)のDMF(5mL)溶液を室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(175mg、0.46mmol)を添加した。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(118mg、0.46mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させた。分離した有機層を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー及び分取HPLCにより精製し、生成物(60mg、41%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.01(s,1H),8.89(t,1H),7.79(d,2H),7.59(t,3H),7.47(d,1H),7.41(d,1H),7.24(d,1H),4.47(d,2H),4.37(d,1H),4.30(d,1H),2.35(s,3H),1.79(m,4H),0.52(t,6H)ppm;HPLC純度:220nmで95.58%及び254nmで96.03%;MS:m/z=637(M+1)及び678[M+CHCN]。
15. 4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド

4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(100mg、0.22mmol)及びDIPEA(114mg、0.88mmol)のDMF(5.0mL)溶液を室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(169mg、0.44mmol)を添加した。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(113mg、0.44mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させた。分離した有機層を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー及び分取HPLCにより精製し、生成物(70mg、48.6%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.00(s,1H),8.89(t,1H),7.82(s,2H),7.59(t,3H),7.47(d,1H),7.41(d,1H),7.25(d,1H),4.47(d,2H),4.36(d,1H),4.29(d,1H),2.35(s,3H),1.77(m,4H),0.52(t,6H)ppm;HPLC純度:220nmで97.4%及び254nmで98.1%;MS:m/z=654;695[M+CHCN]。
16. N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチルベンズアミド
ステップ1:2−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)−1,3−ジフルオロプロパン−2−オールの調製
0℃の2−ブロモ−1−ヨード−4−メチルベンゼン(18.5g、62.3mmol)のTHF(25mL)溶液に対して、i−PrMgCl(24mL、24mmol)をゆっくりと添加した。0℃で1時間撹拌した後、反応混合物を−78℃に冷却した。次いで、脱水THF(25mL)中1,3−ジフルオロプロパン−2−オン(0.85g、9.04mmol)の溶液を添加した。この混合物を−70℃で1時間撹拌し、次いで、ドライアイスバスを取り除いた。この溶液をHCl(2N)で酸性化し、EA(60mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE:EA(5:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)−1,3−ジフルオロプロパン−2−オール(1.3g、収率55%)を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.60(d,1H),7.46(s,1H),7.21(d,1H),6.21(s,1H),4.97〜4.94(m,1H),4.85〜4.82(m,2H),4.74〜4.71(m,1H),2.26(s,3H)ppm。
ステップ2:2−ブロモ−1−(1,3−ジフルオロ−2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−4−メチルベンゼンの調製
室温の2−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)−1,3−ジフルオロプロパン−2−オール(1.3g、4.9mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に対して、10分間かけてDIPEA(3.4mL、19.6モル)及びMOMCl(0.6mL、7.4mmol)を連続して添加した。この溶液を室温で11時間撹拌し、その後、飽和NHCl水溶液(20mL)を添加した。水相を分離し、有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮して、純粋な2−ブロモ−1−(1,3−ジフルオロ−2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−4−メチルベンゼン(1.2g、収率80%)を得た。 NMR(400MHz,CDCl):δ7.50(s,1H),7.38(d,1H),7.15(d,1H),5.15〜5.12(m,1H),5.03〜5.00(m,2H),4.91〜4.88(m,1H),4.62(s,2H),3.43(s,3H),2.32(s,3H)ppm。
ステップ3:3,3−ビス(フルオロメチル)−6−メチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
−78℃の2−ブロモ−1−(1,3−ジフルオロ−2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−4−メチルベンゼン(1.2g、3.9mmol)のTHF(20mL)溶液に対して、n−BuLi(4mL、9.75mmol)を滴加した。この混合物を−78℃でさらに1時間撹拌し、次いで、THF10mL中ほう酸トリイソプロピル(1.5g、7.9mmol)を−70℃以下で添加した。得られた混合物を−78℃で30分間撹拌し続け、自然に室温まで加温し、一晩撹拌した。次いで、これをNHCl水溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(0.5g、収率60%)を得た。
ステップ4:6−(ブロモメチル)−3,3−ビス(フルオロメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
3,3−ビス(フルオロメチル)−6−メチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(0.5g、2.36mmol)のCCl(10mL)溶液に対して、窒素下でNBS(420mg、2.36mmol)及びBPO(57mg、0.236mmol)を添加した。この混合物をサンランプからの光の下で2時間還流し、次いで、室温まで冷却し、NaHCO水溶液とブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(0.6g、収率87.4%)を得た。
ステップ5及びステップ6:6−(アミノメチル)−3,3−ビス(フルオロメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
アンモニアガスを事前に溶解させたメタノール(10mL)中6−(ブロモメチル)−3,3−ビス(フルオロメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(600mg、2.06mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、この混合物を真空濃縮し、残渣を2NのHClでpH=5に調整し、その後、酢酸エチルで抽出した。水層を真空濃縮し、生成物(300mg、収率55%)を得た。
ステップ7:N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチルベンズアミドの調製
4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル−安息香酸(100mg、0.24mmol)及びDIPEA(124mg、0.88mmol)のDMF(5mL)溶液を室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(183mg、0.48mmol)を添加した。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−3,3−ビス(フルオロメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(126mg、0.44mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させた。分離した有機層を真空濃縮し、残渣を分取TLCにより精製し、最終標記生成物(50mg、33%)を得た。 NMR(400MHz,CDCl):δ7.47(m,9H),4.61(m,6H),4.07(d,1H),3.78(d,1H),2.41(s,3H)ppm;HPLC純度:220nmで100%及び254nmで100%。
17a. N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド

4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(100mg、0.22mmol)及びDIPEA(114mg、0.88mmol)のDMF(5mL)溶液を室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(169mg、0.44mmol)を添加した。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−3,3−ビス(フルオロメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(116mg、0.44mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させた。分離した有機層を真空濃縮し、残渣を分取TLCにより精製し、生成物(48mg、33%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.89(s,1H),7.82(s,2H),7.59〜7.57(m,2H),7.49〜7.44(m,3H),7.33〜7.31(m,2H),4.61〜4.31(m,8H),2.36(s,3H)ppm;HPLC純度:220nmで97.63%及び254nmで97.48%。
17b. (S)−N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いたN−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドのラセミ混合物の分割によって得る。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割する。クロマトグラフィー条件は、カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃である。
18. N−((1−ヒドロキシ−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
ステップ1:1−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)シクロペンタノールの調製
メチル−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(5.0g、21.3mmol)のTHF(20mL)溶液に対して、窒素下0℃で、BrMg(CHMgBr(50mL、25.5mmol)を滴加し、次いで、室温で一晩撹拌した。この反応混合物をNHCl水溶液でクエンチし、EAで抽出した。混合有機層をNaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させた。この溶液を濃縮し、残渣をPE−EA(20:1〜10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)−シクロペンタノール(4.2g;収率78%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.65(d,1H),7.39(s,1H),7.10(d,1H),4.84(s,1H),2.33(s,3H),1.89〜1.74(m,8H)ppm。
ステップ2:2−ブロモ−1−(1−(メトキシメトキシ)シクロペンチル)−4−メチルベンゼンの調製
室温の1−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)シクロペンタノール(4.2g、16.5mmol)のDCM(40mL)撹拌溶液に対して、10分間かけてDIPEA(11mL、66mmol)及びMOMCl(2.5mL、33mmol)を連続して添加した。この溶液を室温で11時間撹拌し、その後、NHCl飽和水溶液(40mL)を添加した。水相を分離し、有機相を水(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮して、純粋な2−ブロモ−1−(1−(メトキシメトキシ)シクロペンチル)−4−メチルベンゼン(4.0g、収率81%)を得た。
ステップ3:6−メチル−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オールの調製
2−ブロモ−1−(1−(メトキシメトキシ)シクロペンチル)−4−メチルベンゼン(2.2g、714mmol)のTHF(40mL)溶液に対して、n−BuLi(7.5mL、18.5mmol)を滴加した。この混合物を−78℃でさらに1時間撹拌し、次いで、THF10mL中ほう酸トリイソプロピル(2.8g、14.8mmol)を−70℃以下で添加した。得られた混合物を−78℃で30分間撹拌し続け、自然に室温まで加温し、一晩撹拌した。次いで、これをNHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(1.2g、収率81%)を得た。
ステップ4:6−(ブロモメチル)−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オールの調製
窒素下の6−メチル−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オール(1.2g、6.0mmol)のCCl(10mL)溶液に対して、NBS(1.07g、6.0mmol)及びBPO(145mg、0.6mmol)を添加した。この混合物をサンランプからの光の下で2時間還流し、次いで、これを室温まで冷却し、NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(1.2g、収率71.7%)を得た。
ステップ5及びステップ6:6−(アミノメチル)−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オール塩酸塩の調製
アンモニアガスを事前に溶解させたメタノール(20mL)中6−(ブロモメチル)−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オール(1.2g、4.3mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、この混合物を真空濃縮し、残渣を2NのHClでpH=5に調整し、酢酸エチルで抽出した。水層を真空濃縮し、生成物(450mg、収率41.3%)を得た。
ステップ7:N−((1−ヒドロキシ−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドの調製
4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(0.3g、0.67mmol)及びDIPEA(346mg、2.68mmol)のDMF(10mL)溶液を室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(510mg、1.34mmol)を添加した。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オール塩酸塩(202mg、0.80mmol)を添加した。得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させた。分離した有機層を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー及び分取HPLCにより精製し、生成物(150mg、収率34%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.03(s,1H),8.89(t,1H),7.82(s,2H),7.59(t,3H),7.44(m,2H),7.36(d,1H),4.45(d,2H),4.36(d,1H),4.28(d,1H),2.41(s,3H),1.99(m,8H)ppm;HPLC純度:220nmで98.37%及び254nmで98.66%;MS:m/z=652。
19. N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
ステップ1:(E)−3,3−ジメチル−6−(2−ニトロビニル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(1.14g、6mmol)及びNHOAc(47mg、0.6mmol)のAcOH(10mL)溶液に対して、CHNO(10mL)を添加した。この反応混合物を100℃で3時間撹拌し、HOで希釈した。この混合物をEAで抽出し、有機層を分離した。有機溶液をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE:EA(2:1から1:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、(E)−3,3−ジメチル−6−(2−ニトロビニル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(750mg、収率53%)を黄色固体として得た。 NMR(500MHz,CDCl δ9.18(s,1H),8.18(s,2H),8.01(s,1H),7.99(d,J=8.0Hz,1H),7.57(d,J=8.0Hz,1H),1.46(s,6H)ppm;MS:m/z=234.1(M+1,ESI+)。
ステップ2:6−(2−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
室温の(E)−3,3−ジメチル−6−(2−ニトロビニル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(117mg、0.5mmol)のMeOH(15mL)溶液に対して、Pd(OH)(20%)粉末(48mg、0.078mmol)及びHCl(3N、0.3mL)を添加した。この反応混合物を、H雰囲気下、室温で8時間撹拌した。メタノールを添加し、この混合物を、セライトを通してろ過した。有機層を減圧下で濃縮し、粗化合物6−(2−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩を淡黄色の油状物として得た。これを、さらに精製することなく次のステップで使用した。MS:m/z=206.1(M+1,ESI+)。
ステップ3:N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドの調製
4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(167mg、0.37mmol)及びHATU(207mg、0.6mmol)のDMF(5mL)溶液に対して、DIPEA(142mg、1.1mmol)を添加した。この反応混合物を室温で10分間撹拌し、粗化合物6−(2−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(0.5mmol)を添加した。この反応混合物を一晩撹拌した。水を添加し、この混合物を酢酸エチルで3回抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCで精製し、最終標記化合物N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド(138mg;2つのステップについて収率56.9%)を白色固体として得た。 NMR(500MHz、DMSO−d δ8.97(s,1H),8.42(t,J=6.0Hz,1H),7.85(s,2H),7.54〜7.57(m,3H),7.34〜7.36(m,3H),4.40(d,J=18.5Hz,1H),4.33(d,J=18.5Hz,1H),3.50(q,J=7.5Hz,2H),2.87(t,J=7.5Hz,2H),2.24(s,3H),1.44(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで100%及び254nmで99.82%;MS:m/z=638.8(M+1,ESI+)。
20. 4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチルベンズアミド

4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(390mg、0.9mmol)及びHATU(513mg、1.35mmol)のDMF(18mL)溶液に対して、DIPEA(350mg、2.7mmol)を添加した。この反応混合物を室温で10分間撹拌し、粗6−(2−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(1mmol)を添加した。この反応混合物を一晩撹拌し続けた。水を添加し、この混合物を酢酸エチルで3回抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、最終標記化合物4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチルベンズアミド(280mg;収率50.2%)を白色固体として得た。 NMR(500MHz,DMSO−d)δ8.99(s,1H),8.44(t,J=6.0Hz,1H),7.83(d,J=6.5Hz,2H),7.55〜7.59(m,3H),7.36〜7.37(m,3H),4.36(d,J=18.5Hz,1H),4.34(d,J=18.5Hz,1H),3.51(q,J=7.5Hz,2H),2.88(t,J=7.5Hz,2H),2.23(s,3H),1.45(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで100%及び254nmで100%;MS:m/z=622.8(M+1,ESI+)。
21. 4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチルベンズアミド

4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(320mg、0.76mmol)及びHATU(456mg、1.2mmol)のDMF(18mL)溶液に対して、DIPEA(310mg、2.4mmol)を添加した。この反応混合物を室温で10分間撹拌し、粗6−(2−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(1mmol)を添加した。この反応混合物を一晩撹拌し続けた。水を添加し、この混合物を酢酸エチルで3回抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、最終標記化合物4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチルベンズアミド(276mg;収率54.4%)を白色固体として得た。 NMR(500MHz,DMSO−d)δ8.99(s,1H),8.42(t,J=6.0Hz,1H),7.82(t,J=2.0Hz,1H),7.53〜7.63(m,5H),7.33〜7.35(m,3H),4.35(d,J=18.5Hz,1H),4.30(d,J=18.5Hz,1H),3.50(q,J=7.5Hz,2H),2.88(t,J=7.5Hz,2H),2.23(s,3H),1.43(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで96.21%及び254nmで97.17%;MS:m/z=604.8(M+1、ESI+)。
22a. N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
ステップ1:メチル−2−ブロモ−4−カルバモイルベンゾエートの調製
DCM(50mL)中、3−ブロモ−4−(メトキシカルボニル)安息香酸(2.5g、9.69mmol)、NHCl(1.04g、19.38mmol)、HATU(5.5g、14.5mmol)、及びDIPEA(5.2mL、29.1mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加し、混合物をDCMで抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(3:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、メチル−2−ブロモ−4−カルバモイルベンゾエート(1.3g;収率52%)を白色固体として得た。MS:m/z=257.9(M+1、ESI+)。
ステップ2:メチル−2−ブロモ−4−シアノベンゾエートの調製
メチル−2−ブロモ−4−カルバモイルベンゾエート(1.3g、5.06mmol)の脱水DMF(20mL)溶液に対して、室温で(CNCl)(1.85g、10.12mmol)を添加し、次いで、室温で3時間撹拌した。この反応混合物を水でクエンチし、EA(100mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗メチル−2−ブロモ−4−シアノベンゾエート(1.1g)を白色固体として得た。これをさらに精製することなく使用した。 NMR(400MHz,CDCl):δ8.36(s,1H),8.01(d,J=8.0Hz,1H),7.91(d,J=8.0Hz,1H),3.90(s,3H)ppm。
ステップ3:1−(3−ブロモ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エタノンの調製
メチル−2−ブロモ−4−シアノベンゾエート(1.1g、4.58mmol)の脱水THF(50mL)溶液に対して、MeMgBr(6.1mL、18.32mmol)を0℃で滴加し、次いで、この混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を飽和NHClでクエンチし、EAで抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(5:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(3−ブロモ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エタノン[0.9g;収率70%(2つのステップ、ステップ2及びステップ3)]を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,CDCl):δ8.07(s,1H),8.00(d,J=8.0Hz,1H),7.95(d,J=8.0Hz,1H),5.49(s,1H),2.58(s,3H),1.63(s,6H)ppm。
ステップ4:1−(3−ブロモ−4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)フェニル)エタノンの調製
DCM(20mL)中、1−(3−ブロモ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エタノン(0.9g、3.51mmol)、(クロロ−メトキシ)エタン(660mg、7.02mmol)及びDIPEA(2.5mL、14.04mmol)の混合物を、アルゴン下、40℃で一晩撹拌した。水(50mL)を添加し、この混合物をDCM(50mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(3−ブロモ−4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)フェニル)エタノン(990mg;収率90%)を白色固体として得た。
ステップ5:1−(4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エタノンの調製
1,4−ジオキサン(20mL)中、化合物1−(3−ブロモ−4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)フェニル)エタノン(990mg、3.15mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.4g、9.46mmol)、Pd(dppf)Cl(691mg、0.945mmol)及びKOAc(926mg、9.46mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下、80℃で一晩撹拌した。この反応混合物をDCM(100mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エタノン(684mg)を白色固体として得た。
ステップ6:1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノンの調製
1−(4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エタノン(684mg、1.89mmol)のTHF(15mL)溶液に対して、6NのHCl(10mL)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加し、この混合物をEAで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(5:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノン(324mg;2つのステップについて収率50%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.26(b,1H),8.29(s,1H),8.07(d,J=8.0Hz,1H),7.59(d,J=8.0Hz,1H),2.61(s,3H),1.44(s,6H)ppm;MS:m/z=205.1(M+1、ESI+)。
ステップ7:(E)−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノンオキシムの調製
MeOH(15mL)中、1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノン(190mg、0.93mmol)、NHOH・HCl(77mg、1.12mmol)及びNaOAc(114mg、1.4mmol)の混合物を65℃まで加熱し、3時間撹拌した。水を添加し、この混合物をDCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮し、(E)−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノンオキシムを白色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。MS:m/z=220.1(M+1、ESI+)。
ステップ8:6−(1−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
AcOH(8mL)中、粗化合物(E)−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノンオキシム(0.93mmol)及び亜塩粉末(260mg、4.0mmol)の混合物を40℃まで加熱し、0.5時間撹拌した。LC−MSにより、SMが消えたことが示された。この反応混合物を精製することなく次の反応に直接使用した。
ステップ9:tert−ブチル−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチルカルバメートの調製
6−(1−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールを含むフラスコに、DCM(20mL)、EtN(0.7mL、5.0mmol)及び(Boc)O(0.65mL、3.0mmol)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この混合物を水に注ぎ、DCMで抽出し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮し、粗tert−ブチル−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチルカルバメートを得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。MS:m/z=328.1(M+23,ESI+)。
ステップ10:6−(1−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
MeOH(10mL)中tert−ブチル−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチルカルバメート(0.93mmol)の混合物に対して、6NのHCl(10mL)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を水に注ぎ、EA(50mL×2回)で洗浄した。水層を凍結乾燥し、粗6−(1−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩を得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ11:N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドの調製
2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)安息香酸(150mg、0.33mmol)、HATU(188mg、0.495mmol)及びEtN(0.15mL、0.99mmol)のDMF(10mL)溶液に対して、6−(1−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(0.93mmol)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌し、EA(50mL)を添加した。この混合物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、標記化合物N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド(103mg;5つのステップについて収率18%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.00(s,1H),8.82(d,J=7.6Hz,1H),7.84(s,2H),7.37〜7.67(m,6H),5.16(m,1H),4.40(d,J=18.0Hz,1H),4.33(d,J=18.0Hz,1H),2.33(s,3H),1.47〜1.44(m,9H)ppm;HPLC純度:220nmで99.88%及び254nmで99.77%;MS:m/z=639.8(M+1,ESI+)。
22b. (S)−N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いたN−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドのラセミ混合物の分割によって得る。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割する。クロマトグラフィー条件は、カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃である。
23. N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
ステップ1:3−ブロモ−4−(メトキシカルボニル)安息香酸の調製
t−BuOH:HO(1:1、60mL)中、メチル−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(4.58g、20mmol)、KMnO(12.64g、80mmol)及び18−crown−6(1.06g、4.0mmol)の混合物を、75℃で20分間撹拌した。次いで、この混合物を室温まで冷却し、KMnO(3.16g、20mmol)を添加した。この反応混合物を75℃でさらに1時間撹拌した。その後、この混合物を室温まで冷却し、KMnO(1.58g、10mmol)を再び添加した。この反応混合物を75℃でさらに1時間撹拌し、室温まで冷却し、ろ過した。ろ液をクエン塩で酸性化し、白色固体を沈殿させた。これをろ過し、水洗し、生成物(2.5g、収率48.5%)を白色固体として得た。MS:m/z=258.9(M+1、ESI+)。
ステップ2:ジメチル−2−ブロモテレフタレートの調製
3−ブロモ−4−(メトキシカルボニル)安息香酸(3.0g、11.6mmol)のMeOH(50mL)溶液に対して、SOCl(2.76g、23.2mmol)をゆっくりと滴加した。添加が完了した後、この反応混合物を5時間還流した。次いで、MeOHを除去し、水を添加した。これをEAで抽出し、有機層を重炭酸ナトリウム水溶液とブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、ジメチル−2−ブロモテレフタレート(3.1g、収率98%)を白色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:2,2’−(2−ブロモ−1,4−フェニレン)ジプロパン−2−オールの調製
ジメチル−2−ブロモテレフタレート(3.1g、11.4mmol)の脱水THF(100mL)溶液に対して、アルゴン下、0℃でMeMgBr(22.8mL、68.4mmol)を滴加し、次いで、室温で一晩撹拌した。この反応混合物を飽和NHClでクエンチし、EA(200mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮し、粗2,2’−(2−ブロモ−1,4−フェニレン)ジプロパン−2−オール(3.2g)を白色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ4:2−ブロモ−1,4−ビス(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)ベンゼンの調製
2,2’−(2−ブロモ−1,4−フェニレン)ジプロパン−2−オール(3.2g)のDCM(50mL)溶液に対して、DIPEA(11mL、57mmol)及び(クロロメトキシ)エタン(3.2g、34.2mmol)を添加した。この反応混合物を40℃で一晩加熱した。水(200mL)を添加し、この混合物をDCM(100mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(15:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−ブロモ−1,4−ビス(2−(エトキシ−メトキシ)プロパン−2−イル)ベンゼン[3.3g、(2つのステップ、ステップ3及びステップ4について)収率75%]を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,CDCl δ7.68(s,1H),7.46(d,J=8.4Hz,1H),7.34(d,J=8.4Hz,1H),4.66(s,2H),4.64(s,2H),3.67(q,J=7.2Hz,2H),3.63(q,J=7.2Hz,2H),1.76(s,6H),1.60(s,6H),1.18(m,6H)ppm。
ステップ5:2−(2,5−ビス(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの調製
1,4−ジオキサン(60mL)中、2−ブロモ−1,4−ビス(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)ベンゼン(440mg、1.13mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(860mg、3.4mmol)、Pd(dppf)Cl(25mg、0.034mmol)及びKOAc(330mg、3.4mmol)の混合物を、アルゴン下、80℃で一晩撹拌した。水(100mL)を添加し、混合物をDCM(200mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をコンビフラッシュにより精製し、2−(2,5−ビス(2−(エトキシメトキシ)−プロパン−2−イル)−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(510mg)を白色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ6:6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
2−(2,5−ビス(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(510mg)のTHF(15mL)溶液に対して、6NのHCl(3.8mL)を添加した。この反応混合物を室温で5時間撹拌し、DCM(200mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をコンビフラッシュにより精製し、6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール[112mg、収率45%(2つのステップ、ステップ5及びステップ6)]を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d δ8.93(s,1H),7.77(s,1H),7.57(d,J=8.0Hz,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),4.98(s,1H),1.43(s,12H)ppm;HPLC純度:220nmで94.6%及び254nmで100%;MS:m/z=203.1(M−17,ESI+)。
ステップ7:6−(2−アジドプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
TFA(200μL、2mmol)のクロロホルム(3mL)溶液を、クロロホルム(7mL)中、6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(88mg、0.4mmol)及びアジ化ナトリウム(80mg、1.2mmol)の混合物に−5℃〜0℃でゆっくりと添加した。冷却バスを取り除き、この混合物を室温で一晩撹拌した。pHが塩基性(湿ったPH紙)になるまで、濃水酸化アンモニウムを添加した。DCM(50mL)を添加し、有機層をブライン:水(1:1)で洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮し、粗生成物6−(2−アジドプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(100mg)を無色の油状物として得た。これを、さらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ8:6−(2−アミノプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
6−(2−アジドプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(100mg)のMeOH(6mL)溶液を、触媒として10% Pd/C(15mg)を用いて、H下、大気圧で5時間水素化した。触媒をろ過により除去し、溶媒を減圧蒸発させ、粗生成物6−(2−アミノプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(100mg)を無色の油状物として得た。これを、さらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ9:N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドの調製
6−(2−アミノプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(100mg)、HATU(277mg、0.73mmol)及びDIPEA(0.2mL、1.1mmol)のTHF(5mL)溶液に対して、2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)安息香酸(80mg、0.37mmol)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。EAを添加し、この混合物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、最終標記化合物N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド(100mg;3つのステップについて収率38%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.99(s,1H),8.64(s,1H),7.85(s,2H),7.74(s,1H),7.47〜7.55(m,4H),7.36(d,J=8.4Hz,1H),4.41(d,J=18.4Hz,1H),4.34(d,J=18.4Hz,1H),2.33(s,3H),1.66(s,6H),1.44(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで99.29%及び254nmで99.63%;MS:m/z=653.8(M+1,ESI+)。
24. N−((4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
ステップ1:2−(2−ブロモ−6−フルオロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オールの調製
1000mLの3首フラスコに、ジイソプロピルアミン(101.19,0.7178)40.7g(0.402モル)及び無水THF400mLをN下室温で添加した。この混合物の溶液を−78℃まで冷却し、次いで、n−BuLi(134mL、0.402モル)を30分間滴加した。添加を完了した後、この混合物を−78℃で1.5時間撹拌して、次いで、アセトン(46.7g、0.804モル)を滴加した。この混合物を−78℃で2時間、次いで室温で一晩連続して撹拌した。この反応をLC−MSにより監視した。これを水でクエンチし、EtOAcで抽出し、NaSO上で乾燥させて、ろ過した。ろ液を回転蒸発により濃縮した。残渣をPE−EA(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(2−ブロモ−6−フルオロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(20g;収率40.26%)を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.30(s,1H),6.97(d,J=13.6Hz,1H),5.05(s,1H),2.24(s,3H),1.59(d,J=3.6Hz,6H)ppm。
ステップ2:1−ブロモ−3−フルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼンの調製
DCM(120mL)中の2−(2−ブロモ−6−フルオロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(12g、48.56mmol)及びDCM(120mL)中のジイソプロピルエチルアミン(6.9g、53.42mmol)の溶液に対して、クロロメチルメチルエーテル(4.3g、53.42mmol)をアルゴン下0℃で滴加し、次いで、この混合物を室温で15時間撹拌した。この反応混合物を水でクエンチし、EAで抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−ブロモ−3−フルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼン(10g、収率70.73%)を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,CDCl):δ7.22(s,1H),6.71〜6.75(m,1H),4.54(s,2H),3.33(s,3H),2.20(s,3H),1.72(d,J=5.2Hz,6H)ppm。
ステップ3:2−(3−フルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの調製
1−ブロモ−3−フルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼン(10g、34.34mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)溶液に対して、N下室温で(Pina)(13.1g、51.51)、KOAc(10.1g、103.02mmol)及びPd(dppf)Cl・CHCl(1.4g、1.717mmol)を添加した。この反応混合物を70〜80℃で一晩撹拌した。この反応をLC−MSにより監視した。この反応混合物を室温まで冷却し、ろ過した。ろ液をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を、さらに精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップ4:4−フルオロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
粗2−(3−フルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを6NのHCl(25ml)と混合し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応をLC−MSにより監視した。この反応溶液をEtOAcで抽出し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(5:1〜2:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、4−フルオロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(3.5g、収率52.5%)を淡黄色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d)δ9.17(s,1H),7.30(s,1H),7.08(d,J=11.2Hz,1H),2.34(s,3H),1.49(s,6H)ppm。
ステップ5:4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドの調製
室温の4−フルオロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(1.94g、10mmol)のCCl(19.4mL)溶液に対して、過酸化ベンゾイル(0.24g、1.0mmol)及びNBS(3.56g、20mmol)を添加した。この反応混合物を16時間還流し、室温まで冷却し、NaCOで処理した。水層をpH3まで3NのHClで酸性化し、EAで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(2:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(1.86g、収率89.4%)を茶色の固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d)δ10.04(d,J=1.6Hz,1H),9.53(s,1H),8.09(s,1H),7.77(m,1H),1.55(d,J=5.6Hz,6H)ppm。
ステップ6:(E)−4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシムの調製
室温の4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(1.86g、8.94mmol)及びNHOH・HCl(0.69g、9.84mmol)のTHF(16mL)及びHO(4mL)溶液に対して、NaOAc(0.92g、11.18mmol)を添加した。この反応混合物を3時間撹拌し、HOで希釈した。この混合物をEAで抽出し、有機層を分離した。有機溶液をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(5:1〜2:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、(E)−4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシム(1.8g、収率95.8%)を淡黄色固体として得た。 NMR(500MHz,DMSO−d)δ11.38(s,1H),9.34(s,1H),8.19(s,1H),7.74(s,1H),7.46(dd,J=1.2Hz,J=11.2Hz,1H),1.524(s,6H)ppm。
ステップ7:6−(アミノメチル)−4−フルオロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の(E)−4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシム(1.8g、8.57mmol)の酢酸(18mL)溶液に対して、Zn粉末(2.8g、42.85mmol)を添加した。この反応混合物を40℃〜45℃で3時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却して、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗6−(アミノメチル)−4−フルオロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールを白色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップに使用した。
ステップ8:N−((4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドの調製
室温の粗2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)安息香酸(0.45g、1mmol)のDMF(5mL)溶液に対して、N下でHBTU(0.76g、2mmol)を添加し、その後、DIPEA(0.39g、3mmol)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物をPE−DCM(1:1)を溶離液とするシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製し、酸からの活性化中間体を得、これを直接用いて、DMF5mL中の6−(アミノメチル)−4−フルオロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(0.3g、1.44mmol)と混合した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した、この反応物をLC−MSにより監視した。この反応溶液を分取HPLCにより精製し、最終標記化合物(260mg、収率40.4%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.31(s,1H),8.97(t,1H),7.86(s,2H),7.63〜7.62(m,2H),7.53〜7.51(m,2H),7.24(d,1H),4.50(d,J=5.6Hz,2H),4.43〜4.31(m,2H)2.42(s,3H)1.53(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで97.9%及び254nmで99.6%;MS(ESI+):m/z=643(M+1)。
25a. N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
ステップ1:5−アミノ−2−ブロモ−4−メチル安息香酸の調製
3−アミノ−4−メチル安息香酸(3.02g、20mmol)のDMF(20mL)冷却溶液(5℃)に対して、反応混合物の温度が15℃以下を保つような速度で少量ずつNBS(3.38g、19mmol)を添加した。1時間撹拌した後、この反応混合物を撹拌しながら氷水(100mL)に注いだ。形成した固体をろ過により収集し、ろ過ケーキを氷水(100mL×3回)で洗浄し、次いで、高真空下60℃で乾燥させ、5−アミノ−2−ブロモ−4−メチル安息香酸(3.55g、収率77.5%)をピンク色の固体として得た。MS:m/z=230.0(M+1,ESI+)。
ステップ2:メチル−5−アミノ−2−ブロモ−4−メチルベンゾエートの調製
室温の5−アミノ−2−ブロモ−4−メチル安息香酸(3.55g、15.5mmol)のメタノール(60mL)溶液に対して、SOCl(1.69mL)をゆっくりと添加した。この反応混合物を2時間還流し、室温まで冷却し、水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濃縮した。残渣を石油エーテル(PE)で洗浄し、メチル−5−アミノ−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(3.6g、収率95.5%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.90(br s,2H),7.63(s,1H),7.59(s,1H),3.86(s,3H),2.30(s,3H)ppm;MS:m/z=244.0(M+1,ESI+)。
ステップ3:メチル−2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルベンゾエートの調製
メチル−5−アミノ−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(4.86g、20mmol)の塩酸(6N、50mL)溶液に対して、−5℃で注意深く亜硝酸ナトリウム(1.38g、20mmol)を添加した。1時間後、得られた混合物を水(50mL)中塩化銅(I)の沸騰溶液(3.96g、40mmol)に滴加し、得られた混合物を2時間撹拌しながら還流した。混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(50mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮した。残渣を、PEを溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、メチル−2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルベンゾエート(3.4g、収率64.4%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.82(s,1H),7.81(s,1H),3.85(s,3H),2.51(s,3H)ppm;MS:m/z=265.0(M+1,ESI+)。
ステップ4:2−(2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オールの調製
メチル−2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルベンゾエート(4.0g、15.2mmol)の脱水THF(100mL)溶液に対して、0℃でMeMgI(20.3mL、60.8mmol)を滴加し、次いで、この混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物をNHCl飽和水でクエンチし、EAで抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(2.96g;収率74%)を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d)δ7.66(s,1H),7.44(s,1H),7.26(s,1H),2.32(s,3H),1.72(s,6H)ppm。
ステップ5:1−ブロモ−4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼンの調製
DCM(50mL)中2−(2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(4.5g、17.1mmol)、(クロロメトキシ)エタン(3.2g、34.2mmol)及びDIPEA(6.6g、51.3mmol)の混合物を、アルゴン下40℃で一晩撹拌した。水(50mL)を添加し、この混合物をDCM(50mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−ブロモ−4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼン(4.27g、収率77.5%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.67(s,1H),7.50(s,1H),4.59(s,2H),3.55(q,2H),2.29(s,3H),1.65(s,6H),1.08(t,3H)ppm;MS:m/z=344.8(M+Na,ESI+)。
ステップ6:2−(4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−エチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの調製
1,4−ジオキサン(100mL)中、1−ブロモ−4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼン(1.54g、4.8mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.05g、12mmol)、PdCl(dppf)(105mg、0.144mmol)及びKOAc(1.18g、12mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下80℃で一晩撹拌した。この反応混合物をDCM(100mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮した。残渣をPE−EA(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−エチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを得た。
ステップ7:5−クロロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
2−(4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−エチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.77g、4.8mmol)のTHF(24mL)溶液に対して、6NのHCl(24mL)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加し、混合物をEAで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮した。残渣をPE−EA(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、5−クロロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(540mg;2つのステップについて収率53.6%)を淡黄色の油状物として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.13(s,1H),7.62(s,1H),7.54(s,1H),2.36(s,3H),1.46(s,6H)ppm;MS:m/z=210.9(M+1,ESI+)。
ステップ8:5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドの調製
室温の5−クロロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(540mg、2.57mmol)のCCl(30mL)溶液に対して、過酸化ベンゾイル(62mg、0.26mmol)、続いて、NBS(915mg、5.14mmol)を添加した。この反応混合物を16時間還流し、室温まで冷却し、NaCOで処理した。水層を3NのHClでpH3まで酸性化し、EAで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をDCM−MeOH(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(310mg;収率53.8%)を淡黄色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ10.38(s,1H),9.41(s,1H),8.22(s,1H),7.82(s,1H),1.50(s,6H)ppm;MS:m/z=224.9(M+1,ESI+)。
ステップ9:5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシムの調製
室温の5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(200mg、0.89mmol)及びNHOH・HCl(74mg、1.07mmol)のTHF(12mL)及びHO(3mL)溶液に対して、NaOAc(110mg、1.34mmol)を添加した。この反応混合物を2時間撹拌し、HOで希釈した。混合物をEAで抽出し、有機層を分離した。有機溶液をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮して、粗化合物5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシムを淡黄色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ10:6−(アミノメチル)−5−クロロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシム(213mg、0.89mmol)のAcOH(5mL)溶液に対して、亜塩粉末(228mg、3.56mmol)を添加した。この反応混合物を、アルゴン雰囲気下40℃で4時間撹拌した。メタノールを添加し、混合物を、セライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、残渣を分取HPLC[HO−MeCN(0.01%TFA)]により精製し、6−(アミノメチル)−5−クロロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(183mg;2つのステップについて収率60%)をTFA塩として得た。MS:m/z=226.0(M+1,ESI+)。
ステップ11:N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ−[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドの調製
4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチル安息香酸(138mg、0.31mmol)、6−(アミノメチル)−5−クロロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールのTFA塩(103mg、0.31mmol)及びBEP(127mg、0.46mmol)のDMF(10mL)溶液に対して、DIPEA(160mg、1.24mmol)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ−[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド(78mg、収率38%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.21(s,1H),8.93(t,J=5.6Hz,1H),7.85(s,2H),7.73(s,1H),7.55〜7.64(m,4H),4.53(d,J=5.6Hz,2H),4.38(d,J=18.4Hz,1H),4.31(d,J=18.4Hz,1H),2.41(s,3H),1.46(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmと254nmの両方で100%。MS(ESI+):m/z=661(M+1)。
25b. (S)−N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いたN−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドのラセミ混合物の分割によって得る。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割する。クロマトグラフィー条件は、カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃である。
実施例2
26a. 5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物を以下のスキームによって調製した:
ステップ1:5−(ヒドロキシメチル)インドリジン−8−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩の調製
エチル−8−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)インドリジン−5−カルボキシレート(30g、89mmol)のMeOH(300mL)溶液に対して、N下0℃でNaBH(13.5g、0.356モル)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。完了後、この反応物に水を添加し、EtOAcで抽出し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して、所望の生成物5−(ヒドロキシメチル)インドリジン−8−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩(50g、粗物質)を得た。
ステップ2:メチル−5−(ヒドロキシメチル)インドリジン−8−カルボキシレートの調製
5−(ヒドロキシメチル)インドリジン−8−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩(25g、0.085モル)のMeOH(600mL)溶液に対して、EtN(25.7g、0.254モル)及びPd(dppf)Cl(2.5g、10%)を添加した。この反応混合物をCO下(50ポンド)50℃で2時間撹拌した。この混合物を濃縮した。粗生成物をカラム(PE:EtOAc=50:1)により精製し、所望の生成物メチル−5−(ヒドロキシメチル)インドリジン−8−カルボキシレート(10g、収率57%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ7.62(d,1H,J=8.0Hz),7.55(s,1H),7.06(m,1H),6.95(m,1H),6.81(d,1H,J=8.0Hz),5.76(m,1H),4.76(d,1H,J=5.6Hz),3.89(s,3H)ppm。
ステップ3:メチル−5−ホルミルインドリジン−8−カルボキシレートの調製
メチル−5−(ヒドロキシメチル)インドリジン−8−カルボキシレート(13g、63.41mmol)のDCM(300mL)溶液に対して、0℃でMnO(55g、0.634モル)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。完了後、この反応物をろ過し、濃縮した。粗生成物をカラム(PE:EtOAc=300:1)により精製し、所望の生成物メチル−5−ホルミルインドリジン−8−カルボキシレート(5.8g、収率45%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO):δ10.01(s,1H),8.90〜8.91(m,1H),7.31〜7.35(d,1H,J=7.6Hz),7.68〜7.70(d,1H,J=1Hz),7.29〜7.31(m,1H),7.14〜7.16(m,1H),3.97(s,3H)ppm。
ステップ4:(E)−メチル−5−((ヒドロキシイミノ)メチル)インドリジン−8−カルボキシレートの調製
室温のメチル−5−ホルミルインドリジン−8−カルボキシレート(203mg、1.0mmol)及びNHOH・HCl(105mg、1.5mmol)のTHF(30mL)及びHO(8mL)溶液に対して、NaOAc(164mg、2.0mmol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物をEA(40mL×2回)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ5:メチル−5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキシレートの調製
粗(E)−メチル−5−((ヒドロキシイミノ)メチル)インドリジン−8−カルボキシレート(1.0mmol)のTHF(10mL)溶液を、室温のDIB(644mg、2.0mmol)及び1,3−ジクロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(480mg、2.0mmol)のTHF(15mL)撹拌溶液に添加した。次いで、この混合物を68℃で2時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を分取TLC及びコンビフラッシュにより精製し、メチル−5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキシレート(30mg;2つのステップについて収率7%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.52(d,J=2.0Hz,1H),7.77(t,J=1.6Hz,1H),7.57〜7.62(m,3H),7.23〜7.27(m,2H),7.06(m,1H),4.57(d,J=18.0Hz,1H),4.46(d,J=18.0Hz,1H),3.87(s,3H)ppm;MS:m/z=456.7(M+1,ESI+)。
ステップ6:5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸の調製
メチル−5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキシレート(30mg、0.066mmol)及びNaOH(14mg、0.33mmol)のHO−THF(1:1、10mL)溶液を室温で3時間撹拌した。この混合物を2NのHClで酸性化し、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLCにより精製し、5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(10mg;収率34%)を黄色固体として得た。MS:m/z=442.7(M+1,ESI+)。
ステップ7:5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミドの調製
5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(10mg、0.023mmol)、HATU(13mg、0.035mmol)及びEtN(0.02mL、0.11mmol)のDMF(5mL)溶液に対して、6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(10mg、0.046mmol)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。EA(40mL)を添加し、混合物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、標記化合物5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド(4.8mg;収率34%)を黄色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.16(t,J=6.0Hz,1H),9.04(s,1H),8.55(s,1H),7.84(s,1H),7.66〜7.68(m,3H),7.46(d,J=7.6Hz,1H),7.39(d,J=7.6Hz,1H),7.28〜7.30(m,2H),7.05〜7.12(m,2H),4.54〜4.63(m,4H),1.44(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで100.0%及び254nmで100.0%;MS:m/z=615.7(M+1,ESI+)。
26b. 8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物を以下のスキームによって調製した:

ステップ1:メチル−2−ブロモ−4−メチルベンゾエートの調製
2−ブロモ−4−メチル安息香酸(21.5g、100mmol)のMeOH(250mL)溶液に対して、塩化チオニル(10.9mL、150mmol)を滴加し、次いで、この反応混合物を4時間還流した。MeOHを蒸留して取り除き、水を添加した。これをEAで抽出し、有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、メチル−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(22.3g、収率97%)を無色の油状物として得た。
ステップ2:2−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オールの調製
メチル−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(22.3g、97.4mmol)のTHF(100mL)溶液に対して、アルゴン下0℃でMeMgBr(130mL、3M、0.39モル)を滴加し、次いで、この混合物を室温で16時間撹拌した。この反応混合物を飽和NHClでクエンチし、EAで抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(19.2g、収率86%)を白色固体として得た。
ステップ3:2−ブロモ−1−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−4−メチルベンゼンの調製
2−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(19.2g、83.8mmol)のDCM(100mL)溶液に対して、(クロロメトキシ)エタン(15.85g、168mmol)を添加し、続いて、DIPEA(32.44g、251mmol)を添加した。この反応混合物を40℃で14時間撹拌した。水(200mL)を添加し、この混合物をDCMで3回抽出した。混合抽出物を水及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物2−ブロモ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−4−メチルベンゼン(21.8g、収率91%)を黄色の油状物として得た。 NMR(500MHz,CDCl):δ7.38(s,1H),7.28(d,J=8.0Hz,1H),7.00(d,J=8.0Hz,1H),4.57(s,2H),3.58(q,J=7.0Hz,2H),2.22(s,3H),1.67(s,6H),1.11(t,J=7.0Hz,3H)ppm。
ステップ4:2−(2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの調製
1,4−ジオキサン(250mL)中、化合物2−ブロモ−1−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−4−メチルベンゼン(21.8g、76.2mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(38.72g、152mmol)、PdCl(dppf)(1.67g、2.29mmol)及びKOAc(14.94g、152mmol)の混合物をアルゴン下80℃で一晩撹拌した。水(200mL)を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。混合抽出物を水及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、化合物2−(2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを白色固体として得た。
ステップ5:3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
2−(2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(76.2mmol)のTHF(100mL)溶液に対して、6NのHCl(381mL)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌し、得られた混合物を酢酸エチルで3回抽出した。混合抽出物を水及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(6.87g、2つのステップについて収率51.2%)を白色固体として得た。MS:m/z=177.1(M+1,ESI+)。
ステップ6:1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドの調製
室温の3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(6.87g、39mmol)のCCl(100mL)溶液に対して、過酸化ベンゾイル(0.944g、3.9mmol)、続いて、NBS(13.9g、78mmol)を添加した。この反応混合物を16時間還流し、室温まで冷却し、NaCOで処理した。水層をpH3まで3NのHClで酸性化し、EAで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をDCM−MeOH(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(4.85g;収率65.4%)を淡黄色固体として得た。 NMR(500MHz,CDCl δ10.06(s,1H),8.15(s,1H),8.01(d,J=8.0Hz,1H),7.42(d,J=8.0Hz,1H),1.58(s,6H)ppm。MS:m/z=191.1(M+1,ESI+)。
ステップ7:(E)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシムの調製
室温の1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(9.0g、47.4mmol)及びNHOH・HCl(3.92g、56.9mmol)のTHF(100mL)及びHO(25mL)溶液に対して、NaOAc(5.83g、71.1mmol)を添加した。この反応混合物を2時間撹拌し、HOで希釈した。この混合物をEAで抽出し、有機層を分離した。有機溶液をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮し、粗化合物(E)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシムを淡黄色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ8:6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の(E)−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシム(47.4mmol)のAcOH(60mL)溶液に対して、亜塩粉末(12.3g、190mmol)を添加した。この反応混合物をアルゴン雰囲気下40℃で4時間撹拌した。メタノールを添加し、この混合物を、セライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、酢酸エチルに溶解した。有機層を水で洗浄した。水層を凍結乾燥し、粗化合物6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールを淡黄色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。MS:m/z=192.0(M+1,ESI+)。
ステップ9:tert−ブチル(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチルカルバメートの調製
室温の粗化合物6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(47.4mmol)及び(Boc)O(20.5g、94.8mmol)のDCM(150mL)溶液に対して、EtN(20mL、142.2mmol)を添加した。この反応混合物を室温で3時間撹拌した。この混合物を水に注ぎ、DCMで抽出した。有機層を水で洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮し、粗化合物tert−ブチル(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチルカルバメートを得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。MS:m/z=314.0(M+23,ESI+)。
ステップ10:6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
粗化合物tert−ブチル(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチルカルバメート(47.4mmol)のメタノール(150mL)溶液に対して、HCl(50mL、94.8mmol)を添加した。この反応混合物を室温で16時間撹拌した。溶媒を除去し、化合物6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(7.3g;4つのステップについて収率67%)を得た。MS:m/z=192.1(M+1,ESI+)。
ステップ11:1,3−ジクロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼンの調製
THF(30mL)中3,5−ジクロロフェニルボロン酸(3.8g、20.0mmol)、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロ−プロパ−1−エン(4.9g、28mmol)、CsCO(20mL、2M、40mmol)及びPd(PPhCl(421mg)の混合物を、封管中、70℃で4時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、エーテル及びHO間で分配させた。水層をEAで抽出し、混合有機層をNaSO上で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を、ヘキサンを溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1,3−ジクロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(3.85g;収率80%)を得た。 NMR(500MHz,CDCl):δ7.41(s,1H),7.35(s,2H),6.06(s,1H),5.83(s,1H)ppm。
ステップ12:エチル−8−ホルミルインドリジン−5−カルボキシレートの調製
エチル−8−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)インドリジン−5−カルボキシレート(4g、11.87mmol)のDMF(1200mL)溶液に対して、N下でTEA(3.6g、35.61mmol)、EtSiH(4.14g、35.61mmol)及びPd(dppf)Cl(0.9g、10モル%)を添加した。この反応混合物をCO(50ポンド)下60℃で一晩撹拌した。この混合物を濃縮し、残渣にEA及び水を添加し、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮、及びカラムによる精製を行って、生成物エチル−8−ホルミルインドリジン−5−カルボキシレート(1g、収率39%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d):δ10.15(s,1H),8.61(s,1H),7.76(m,1H),7.63(m,1H),7.37(m,1H),7.10(m,1H),4.46(q,2H),1.39(t,3H)ppm。
ステップ13:(E)−エチル−8−((ヒドロキシイミノ)メチル)インドリジン−5−カルボキシレートの調製
室温のエチル−8−ホルミルインドリジン−5−カルボキシレート(100mg、0.46mmol)及びNHOH・HCl(48mg、0.69mmol)のTHF(10mL)及びHO(3mL)溶液に対して、NaOAc(75mg、0.92mmol)を添加した。この反応混合物を室温で2時間撹拌した。この混合物をEA(20mL×2回)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ14:エチル−8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキシレートの調製
粗(E)−エチル−8−((ヒドロキシイミノ)メチル)インドリジン−5−カルボキシレート(0.46mmol)のTHF(5mL)溶液を、ヨードベンゼンジアセテート、(PhI(OAc)2、DIB、296mg、0.92mmol)及び1,3−ジクロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(222mg、0.92mmol)のTHF(10mL)撹拌溶液に対して室温でゆっくりと添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を分取TLC、次いでコンビフラッシュにより精製し、エチル−8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキシレート(50mg、2つのステップについて収率23%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.66(t,J=2.0Hz,1H),7.84(t,J=2.0Hz,1H),7.68〜7.71(m,3H),7.25〜7.27(m,2H),7.06(m,1H),4.43〜4.56(m,4H),1.41(t,J=2.0Hz,3H)ppm;MS:m/z=471.7(M+1,ESI+)。
ステップ15:8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボン酸の調製
エチル−8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキシレート(50mg、0.11mmol)及びNaOH(21mg、0.55mmol)のHO−MeOH(1:1、20mL)溶液を、室温で3時間撹拌した。この混合物を2NのHClで酸性化し、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLCにより精製し、8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボン酸(23mg、収率47%)を黄色固体として得た。MS:m/z=443.7(M+1,ESI+)。
ステップ16:8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミドの調製
8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボン酸(23mg、0.052mmol)、HATU(30mg、0.078mmol)及びEtN(0.02mL、0.104mmol)のDMF(10mL)溶液に対して、6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(24mg、0.104mmol)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。EA(50mL)を添加し、この混合物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、標記化合物8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド(13mg、収率40%)を黄色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.50(t,J=6.0Hz,1H),9.05(s,1H),8.19(s,1H),7.83(s,1H),7.67(s,3H),7.47(d,J=8.0Hz,1H),7.40(d,J=8.0Hz,1H),7.21(d,J=8.0Hz,1H),7.17(d,J=8.0Hz,1H),7.11(s,1H),6.94(s,1H),4.57(d,J=6.0Hz,2H),4.48(d,J=18.0Hz,1H),4.38(d,J=18.0Hz,1H),1.44(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで100.0%及び254nmで100.0%;MS:m/z=616.0(M+1,ESI+)。
27a. N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物を以下のスキームによって調製した:
ステップ1:メチル−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキシレートの調製
粗(E)−メチル−5−((ヒドロキシイミノ)メチル)インドリジン−8−カルボキシレート(300mg、1.37mmol)のTHF(20mL)溶液を、DIB(882mg、2.74mmol)及び1,2,3−トリクロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(750mg、2.74mmol)のTHF(15mL)撹拌溶液に室温で添加した。この混合物を68℃で2時間加熱した。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を分取TLC、次いでコンビフラッシュにより精製し、メチル−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキシレート(70mg、収率10%)を得た。
ステップ2:5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸の調製
メチル−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキシレート(70mg、0.14mmol)及びNaOH(30mg、0.75mmol)のHO−THF(1:1、10mL)溶液を室温で3時間撹拌した。この混合物を2NのHClで酸性化し、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLCにより精製し、5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(24mg、収率35%)を黄色固体として得た。MS:m/z=477.0(M+1,ESI+)。
ステップ3:N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミドの調製
5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(24mg、0.05mmol)、HATU(29mg、0.075mmol)及びEtN(0.03mL、0.15mmol)のDMF(10mL)溶液に対して、6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(23mg、0.1mmol)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。EA(30mL)を添加し、この混合物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、標記化合物N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド(8mg;収率25%)を黄色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.16(t,J=6.0Hz,1H),9.05(s,1H),8.54(s,1H),7.90(s,2H),7.67(s,1H),7.47(d,J=7.6Hz,1H),7.39(d,J=7.6Hz,1H),7.29(s,2H),7.06〜7.12(m,2H),4.54〜4.68(m,4H),1.44(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで100.0%及び254nmで100.0%;MS:m/z=649.7(M+1,ESI+)。
27b. N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物を以下のスキームによって調製した:
ステップ1:1,2,3−トリクロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼンの調製
THF(30mL)中、3,4,5−トリクロロフェニルボロン酸(4.5g、20mmol)、2−ブロモ−3,3,3−トリフルオロ−プロパ−1−エン(4.9g、28mmol)、CsCO(20mL、2M、40mmol)及びPd(PPhCl(421mg)の混合物を、封管中、70℃で4時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、エーテル及びHO間で分配させた。水層をEAで抽出し、混合有機層をNaSO上で乾燥させた。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を、ヘキサンを溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1,2,3−トリクロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(4.3g;収率80%)を得た。 NMR(500MHz,CDCl):δ7.40(s,2H),5.99(s,1H),5.76(s,1H)ppm。
ステップ2:エチル−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキシレートの調製
粗(E)−エチル−8−((ヒドロキシイミノ)メチル)インドリジン−5−カルボキシレート(1.15mmol)のTHF(20mL)溶液を、DIB(528mg、1.64mmol)及び1,2,3−トリクロロ−5−(3,3,3−トリフルオロプロパ−1−エン−2−イル)ベンゼン(452mg、1.64mmol)のTHF(10mL)撹拌溶液に室温でゆっくりと添加した。この混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を分取TLC、次いで、コンビフラッシュにより精製し、エチル−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキシレート(130mg;2つのステップについて収率22%)を得た。MS:m/z=506.7(M+1,ESI+)。
ステップ3:8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボン酸の調製
エチル−8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキシレート(130mg、0.26mmol)及びNaOH(52mg、1.29mmol)のHO−MeOH(1:1、20mL)溶液を、室温で3時間撹拌した。この混合物を2NのHClで酸性化し、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取TLCにより精製し、8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボン酸(80mg;収率65%)を黄色固体として得た。MS:m/z=477.0(M+1,ESI+)。
ステップ4:N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミドの調製
8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボン酸(80mg、0.168mmol)、HATU(96mg、0.252mmol)及びEtN(0.08mL、0.504mmol)のDMF(15mL)溶液に対して、6−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(40mg、0.168mmol)を添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。EA(50mL)を添加し、この混合物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、標記化合物N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド(54mg、収率61%)を黄色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.50(t,J=6.0Hz,1H),9.04(s,1H),8.18(s,1H),7.89(s,2H),7.68(s,1H),7.49(d,J=8.0Hz,1H),7.41(d,J=8.0Hz,1H),7.19(m,2H),7.11(d,J=2.8Hz,1H),6.94(t,J=2.8Hz,1H),4.57(d,J=5.6Hz,2H),4.48(d,J=18.0Hz,1H),4.41(d,J=18.0Hz,1H),1.44(s,6H)ppm;HPLC純度:220nmで99.64%及び254nmで100.0%;MS:m/z=649.7(M+1,ESI+)。
28a. 5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物を、上記の方法に従って、異なる出発物質(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸を用いて作製することができる。
28b. 8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物を、上記の方法に従って、異なる出発物質(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)ボロン酸を用いて作製することができる。
29a. (S)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いた5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミドのラセミ混合物の分割によって取得することができる。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割することができる。以下のクロマトグラフィー条件を用いることができる:カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃である。
29b. (S)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いた8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミドのラセミ混合物の分割によって取得することができる。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割することができる。以下のクロマトグラフィー条件を用いることができる:カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃である。
30a. (R)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いた5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミドのラセミ混合物の分割によって取得することができる。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割することができる。以下のクロマトグラフィー条件を用いることができる:カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃である。
30b. (R)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いた8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミドのラセミ混合物の分割によって取得することができる。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割することができる。以下のクロマトグラフィー条件を用いることができる:カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃である。
31a. (S)−5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いた5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミドのラセミ混合物の分割によって取得することができる。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割することができる。以下のクロマトグラフィー条件を用いることができる:カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃である。
31b. (S)−8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド

標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いた8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミドのラセミ混合物の分割によって取得することができる。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割することができる。以下のクロマトグラフィー条件を用いることができる:カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃である。
32a. (R)−5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いた5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミドのラセミ混合物の分割によって取得することができる。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割することができる。以下のクロマトグラフィー条件を用いることができる:カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃である。
32b. (R)−8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物を、キラルカラムクロマトグラフィーを用いた8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミドのラセミ混合物の分割によって取得することができる。このラセミ混合物を移動相の溶媒に溶解し、超臨界流体(SFC)キラルクロマトグラフィーにより分割することができる。以下のクロマトグラフィー条件を用いることができる:カラムはCHIRALCEL OJ−H(カラムの大きさ:内径0.46cm×長さ15cm)、移動相はCO/MeOH=70/30(w/w)、流速は2.0mL/分、検出器波長はUV 220nm、温度は35℃である。
33a. N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
ステップ1:5−(ブロモメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の3,3,5−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(5.0g、28.4mmol)のCCl(50mL)溶液に対して、過酸化ベンゾイル(0.7g、2.8mmol)、続いて、NBS(5.0g、28.4mmol)を添加した。この反応混合物を一晩還流し、室温まで冷却し、水で処理した。水層をEA(20mL×3回)で抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(4.5g、収率62%)を黄色の油状物として得た。MS:255&257[M+H]+。
ステップ2:5−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
MeOH(7N、10mL)中のNH溶液中5−(ブロモメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(4.5g、1.73mmol)の混合物を室温で一晩撹拌した。この反応物を蒸発させ、水で希釈し、EAで洗浄した。水相を濃縮して、所望の粗化合物(2.5g、収率62%)を黄色固体として得た:MS:192[M+H]+。
ステップ3:N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミドの調製


室温の5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.665mmol)及びHATU(505.4mg、1.33mmol)のCHCN(15mL)溶液を、5分間撹拌することができる。この混合物を5−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(181.1mg、0.798mmol)及びTEA(268.7mg、2.66mmol)のCHCN(15mL)溶液に添加することができる。次いで、この混合物を室温で2時間撹拌することができる。この溶液をHCl(1N)で酸性化し、EAで抽出することができる。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮することができる。残渣を分取TLCにより精製し、最終標記化合物を得ることができる。
33b. N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
34a. 5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物を以下のスキームによって合成することができる:


0℃の5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.72mmol)のアセトニトリル(5ml)溶液に対して、EtN(291.1mg、2.88mmol)、HATU(546.76mg、1.44mmol)及び5−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(194.2mg、0.86mmol)を添加することができる。この反応混合物を室温で一晩撹拌することができる。この混合物を1NのHCl溶液に注ぎ、EA(20mL×3回)で抽出することができる。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮することができる。残渣を分取TLC及び分取HPLCにより精製し、最終標記化合物を得ることができる。
34b. 8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
35a. 5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物を以下のスキームによって合成することができる:


HATU(350mg、0.92mmol)を、0℃のCHCN(5mL)に添加することができる。5分間撹拌した後、この混合物を、5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.46mmol)、5−(アミノメチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(157mg、0.69mmol)、及びTEA(186mg、1.83mmol)のCHCN(8mL)溶液に添加することができる。次いで、この溶液を室温で2時間撹拌することができる。この溶液をHCl(1N)で酸性化し、EAで抽出することができる。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮することができる。残渣を分取TLCにより精製し、最終標記化合物を得ることができる。
35b. 8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
36a. 5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物を、以下のスキームに示すとおり、5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸及び6−(アミノメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールから調製することができる。
36b. 8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物を、以下のスキームに示すとおり、8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボン酸及び6−(アミノメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールから調製することができる。
37a. 5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N−メチルインドリジン−8−カルボキサミド
ステップ1:3,3−ジメチル−6−((メチルアミノ)メチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(370mg、1.95mmol)のTHF(15mL)溶液に対して、NaBH(OAc)(827mg、3.9mmol)を添加し、続いて、メチルアミンのアルコール溶液(30%、1.0mL)を添加した。この反応混合物にpH6まで酢酸を数滴添加した。この混合物を室温で一晩撹拌し続けた。水(20mL)を添加し、この混合物を酢酸エチルで3回抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、3,3−ジメチル−6−((メチルアミノ)メチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(300mg;収率75%)を無色の油状物として得た。MS:m/z=206.1(M+1,ESI+)。
ステップ2:5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N−メチルインドリジン−8−カルボキサミドの調製
標記化合物は、上記のスキームに示すとおりアミド形成反応によって作製することができる。
37b. 8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N−メチルインドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
38a. 5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド
ステップ1:3−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)ペンタン−3−オールの調製
メチル−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(10g、43.7mmol)のTHF(10mL)溶液に対して、窒素下0℃でEtMgBr(88mL、262mmol)を滴加し、次いで、室温で12時間撹拌した。この反応混合物をNHCl飽和水でクエンチし、EAで抽出した。混合有機層をNaHCO溶液及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させた。この溶液を濃縮し、残渣をPE−EA(10:1〜2:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、3−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)ペンタン−3−オール(8.09g;収率71.2%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,CDCl):δ7.67(d,1H),7.52(s,1H),7.23(d,1H),2.35(s,3H),1.83(m,4H),0.77(t,6H)ppm。
ステップ2:2−ブロモ−1−(3−(メトキシメトキシ)ペンタン−3−イル)−4−メチルベンゼンの調製
室温の3−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)ペンタン−3−オール(6.0g、23.3mmol)のDCM(20mL)撹拌溶液に対して、10分間かけて、DIPEA(8.1mL、47.4mmol)及びMOMCl(2.7mL、35.5mmol)を連続して添加した。この溶液を室温で11時間撹拌し、NHCl水溶液(100mL)を添加した。水相を分離し、有機相を水(100mL)及びブラインで洗浄し、無水NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮して、純粋な2−ブロモ−1−(3−(メトキシメトキシ)ペンタン−3−イル)−4−メチルベンゼン(4.0g、収率57%)を得た。
ステップ3:3,3−ジエチル−6−メチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
−78℃で冷却した2−ブロモ−1−(3−(メトキシメトキシ)ペンタン−3−イル)−4−メチルベンゼン(3.0g、10mmol)のTHF(80mL)溶液に対して、n−BuLi(12mL、30mmol)を滴加した。この混合物を−78℃でさらに1時間撹拌し、次いで、THF5mL中ほう酸トリイソプロピル(3.76g、20mmol)を−70℃以下で添加した。得られた混合物を−78℃で30分間撹拌し続け、自然に室温まで加温し、一晩撹拌した。次いで、これをNHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(0.8g、39.2%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.92(s,1H),7.43(s,1H),7.23(s,1H),7.12(s,1H),2.3(s,3H),1.83〜1.63(m,4H),0.50(t,6H)ppm。
ステップ4:6−(ブロモメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
3,3−ジエチル−6−メチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(0.8g、3.92mmol)のCCl(10mL)溶液に対して、窒素下でNBS(698mg、3.92mmol)及びBPO(94mg、0.39mmol)を添加した。この混合物をサンランプからの光の下で2時間還流し、次いで、これを室温まで冷却し、NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(0.8g、72%)を得た。
ステップ5&ステップ6:6−(アミノメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
アンモニアガスを事前に溶解させたメタノール(10mL)中6−(ブロモメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(800mg、2.83mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。次いで、この混合物を真空濃縮し、残渣を2NのHClでpH=5に調整し、その後、酢酸エチルで抽出した。水層を真空濃縮し、生成物(500mg、69%)を得た。
ステップ7:5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミドの調製

5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.24mmol)及びDIPEA(151mg、1.17mmol)のDMF(5.0mL)溶液を、室温で5分間撹拌することができ、次いで、HATU(180mg、0.47mmol)を添加した。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(63mg、0.25mmol)を添加することができる。得られた混合物を室温で一晩撹拌することができる。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させることができる。分離した有機層を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー及び分取HPLCにより精製し、最終標記化合物を得ることができる。
38b. 8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
39a. 5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物は以下のスキームによって合成することができる:

5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.23mmol)及びDIPEA(118mg、0.92mmol)のDMF(5mL)溶液を、室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(175mg、0.46mmol)を添加することができる。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(118mg、0.46mmol)を添加することができる。得られた混合物を室温で一晩撹拌することができる。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させることができる。分離した有機層を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー及び分取HPLCにより精製し、標記化合物を得ることができる。
39b. 8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
40a. N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド

標記化合物は以下のスキームによって合成することができる:

5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.22mmol)及びDIPEA(114mg、0.88mmol)のDMF(5.0mL)溶液を、室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(169mg、0.44mmol)を添加することができる。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−3,3−ジエチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(113mg、0.44mmol)を添加することができる。得られた混合物を室温で一晩撹拌することができる。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させることができる。分離した有機層を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー及び分取HPLCにより精製し、標記化合物を得ることができる。
40b. N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
41a. N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
ステップ1:2−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)−1,3−ジフルオロプロパン−2−オールの調製
0℃の2−ブロモ−1−ヨード−4−メチルベンゼン(18.5g、62.3mmol)のTHF(25mL)溶液に対して、i−PrMgCl(24mL、24mmol)をゆっくりと添加した。0℃で1時間撹拌した後、この反応混合物を−78℃まで冷却した。次いで、1,3−ジフルオロプロパン−2−オン(0.85g、9.04mmol)の脱水THF(25mL)溶液を添加した。この混合物を−70℃で1時間撹拌し、次いで、ドライアイスバスを取り除いた。この溶液をHCl(2N)で酸性化し、EA(60mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE:EA(5:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)−1,3−ジフルオロプロパン−2−オール(1.3g、収率55%)を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.60(d,1H),7.46(s,1H),7.21(d,1H),6.21(s,1H),4.97〜4.94(m,1H),4.85〜4.82(m,2H),4.74〜4.71(m,1H),2.26(s,3H)ppm。
ステップ2:2−ブロモ−1−(1,3−ジフルオロ−2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−4−メチルベンゼンの調製
室温の2−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)−1,3−ジフルオロプロパン−2−オール(1.3g、4.9mmol)のDCM(10mL)撹拌溶液に対して、10分間かけてDIPEA(3.4mL、19.6モル)及びMOMCl(0.6mL、7.4mmol)を連続して添加した。この溶液を室温で11時間撹拌し、飽和NHCl水溶液(20mL)を添加した。水相を分離し、有機相を水(20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮して、純粋な2−ブロモ−1−(1,3−ジフルオロ−2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−4−メチルベンゼン(1.2g、収率80%)を得た。 NMR(400MHz,CDCl):δ7.50(s,1H),7.38(d,1H),7.15(d,1H),5.15〜5.12(m,1H),5.03〜5.00(m,2H),4.91〜4.88(m,1H),4.62(s,2H),3.43(s,3H),2.32(s,3H)ppm。
ステップ3:3,3−ビス(フルオロメチル)−6−メチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
−78℃の2−ブロモ−1−(1,3−ジフルオロ−2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−4−メチルベンゼン(1.2g、3.9mmol)のTHF(20mL)溶液に対して、n−BuLi(4mL、9.75mmol)を滴加した。この混合物を−78℃でさらに1時間撹拌し、次いで、THF(10mL)中ほう酸トリイソプロピル(1.5g、7.9mmol)を−70℃以下で添加した。得られた混合物を−78℃で30分間撹拌し続け、自然に室温まで加温し、一晩撹拌した。次いで、これをNHCl水溶液でクエンチし、EAで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(0.5g、収率60%)を得た。
ステップ4:6−(ブロモメチル)−3,3−ビス(フルオロメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
3,3−ビス(フルオロメチル)−6−メチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(0.5g、2.36mmol)のCCl(10mL)溶液に対して、窒素下でNBS(420mg、2.36mmol)及びBPO(57mg、0.236mmol)を添加した。この混合物をサンランプの光の下で2時間還流し、次いで、これを室温まで冷却し、NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(0.6g、収率87.4%)を得た。
ステップ5&ステップ6:6−(アミノメチル)−3,3−ビス(フルオロメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
アンモニアガスを事前に溶解させたメタノール(10mL)中6−(ブロモメチル)−3,3−ビス(フルオロメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(600mg、2.06mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。次いで、この混合物を真空濃縮し、残渣を2NのHClでpH=5に調整し、その後、酢酸エチルで抽出した。水層を真空濃縮し、生成物(300mg、収率55%)を得た。
ステップ7:N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミドの調製

5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.24mmol)及びDIPEA(124mg、0.88mmol)のDMF(5mL)溶液を、室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(183mg、0.48mmol)を添加することができる。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−3,3−ビス(フルオロメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(126mg、0.44mmol)を添加することができる。得られた混合物を室温で一晩撹拌することができる。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させることができる。分離した有機層を真空濃縮し、残渣を分取TLCにより精製し、最終標記生成物を得ることができる。
41b. N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
42a. N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物は、以下のスキームによって合成することができる:

5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.22mmol)及びDIPEA(114mg、0.88mmol)のDMF(5mL)溶液を、室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(169mg、0.44mmol)を添加することができる。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−3,3−ビス(フルオロメチル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(116mg、0.44mmol)を添加することができる。得られた混合物を室温で一晩撹拌することができる。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させることができる。分離した有機層を真空濃縮し、残渣を分取TLCにより精製し、標記生成物を得ることができる。
42b. N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド


標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
43a. N−((1−ヒドロキシ−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
ステップ1:1−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)シクロペンタノールの調製
メチル−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(5.0g、21.3mmol)のTHF(20mL)溶液に対して、窒素下0℃でBrMg(CHMgBr(50mL、25.5mmol)を滴加し、次いで、室温で一晩撹拌した。この反応混合物をNHCl水溶液でクエンチし、EAで抽出した。混合有機層をNaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させた。この溶液を濃縮し、残渣をPE−EA(20:1〜10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)−シクロペンタノール(4.2g;収率78%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.65(d,1H),7.39(s,1H),7.10(d,1H),4.84(s,1H),2.33(s,3H),1.89〜1.74(m,8H)ppm。
ステップ2:2−ブロモ−1−(1−(メトキシメトキシ)シクロペンチル)−4−メチルベンゼンの調製
室温の1−(2−ブロモ−4−メチルフェニル)シクロペンタノール(4.2g、16.5mmol)のDCM(40mL)撹拌溶液に対して、10分間かけてDIPEA(11mL、66mmol)及びMOMCl(2.5mL、33mmol)を連続して添加した。この溶液を室温で11時間撹拌し、その後、NHCl飽和水溶液(40mL)を添加した。水相を分離し、有機相を水(30mL)及びブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させて、ろ過し、濃縮し、純粋な2−ブロモ−1−(1−(メトキシメトキシ)シクロペンチル)−4−メチルベンゼン(4.0g、収率81%)を得た。
ステップ3:6−メチル−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オールの調製
−78℃の2−ブロモ−1−(1−(メトキシメトキシ)シクロペンチル)−4−メチルベンゼン(2.2g、714mmol)のTHF(40mL)溶液に対して、n−BuLi(7.5mL、18.5mmol)を滴加した。この混合物を−78℃でさらに1時間撹拌し、次いで、THF(10mL)中ほう酸トリイソプロピル(2.8g、14.8mmol)を−70℃以下で添加した。得られた混合物を−78℃で30分間撹拌し続け、自然に室温まで加温し、一晩撹拌した。次いで、これをNHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(1.2g、収率81%)を得た。
ステップ4:6−(ブロモメチル)−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オールの調製
6−メチル−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オール(1.2g、6.0mmol)のCCl(10mL)溶液に対して、窒素下でNBS(1.07g、6.0mmol)及びBPO(145mg、0.6mmol)を添加した。この混合物をサンランプからの光の下で2時間加熱還流し、次いで、これを室温まで冷却し、NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーにより精製し、生成物(1.2g、収率71.7%)を得た。
ステップ5&ステップ6:6−(アミノメチル)−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オール塩酸塩の調製
アンモニアガスを事前に溶解させたメタノール(20mL)中6−(ブロモメチル)−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オール(1.2g、4.3mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。次いで、この混合物を真空濃縮し、残渣を2NのHClでpH=5に調整し、その後、酢酸エチルで抽出した。水層を真空濃縮し、生成物(450mg、収率41.3%)を得た。
ステップ7:N−((1−ヒドロキシ−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミドの調製


5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.67mmol)及びDIPEA(346mg、2.68mmol)のDMF(10mL)溶液を、室温で5分間撹拌し、次いで、HATU(510mg、1.34mmol)を添加することができる。この混合物を10分間撹拌し、その後、6−(アミノメチル)−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−1−オール塩酸塩(202mg、0.80mmol)を添加することができる。得られた混合物を室温で一晩撹拌することができる。次いで、これを真空濃縮し、残渣を1NのHCl及び酢酸エチル間で分配させることができる。分離した有機層を真空濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィー及び分取HPLCにより精製し、標記生成物を得ることができる。
43b. N−((1−ヒドロキシ−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
44a. N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
ステップ1:(E)−3,3−ジメチル−6−(2−ニトロビニル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(1.14g、6mmol)及びNHOAc(47mg、0.6mmol)のAcOH(10mL)溶液に対して、CHNO(10mL)を添加した。この反応混合物を100℃で3時間撹拌し、HOで希釈した。この混合物をEAで抽出し、有機層を分離した。有機溶液をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE:EA(2:1〜1:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、(E)−3,3−ジメチル−6−(2−ニトロビニル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(750mg、収率53%)を黄色固体として得た。 NMR(500MHz,CDCl δ9.18(s,1H),8.18(s,2H),8.01(s,1H),7.99(d,J=8.0Hz,1H),7.57(d,J=8.0Hz,1H),1.46(s,6H)ppm;MS:m/z=234.1(M+1,ESI+)。
ステップ2:6−(2−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
室温の(E)−3,3−ジメチル−6−(2−ニトロビニル)ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(117mg、0.5mmol)のMeOH(15mL)溶液に対して、Pd(OH)(20%)粉末(48mg、0.078mmol)及びHCl(3N、0.3mL)を添加した。この反応混合物を、H雰囲気下、室温で8時間撹拌した。メタノールを添加し、この混合物を、セライトを通してろ過した。有機層を減圧下で濃縮し、粗化合物6−(2−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩を淡黄色の油状物として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。MS:m/z=206.1(M+1,ESI+)。
ステップ3:N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミドの調製

5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.37mmol)及びHATU(207mg、0.6mmol)のDMF(5mL)溶液に対して、DIPEA(142mg、1.1mmol)を添加することができる。この反応混合物を室温で10分間撹拌し、粗化合物6−(2−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(0.5mmol)を添加することができる。この反応混合物を一晩撹拌することができる。水を添加し、この混合物を酢酸エチルで3回抽出することができる。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、最終標記化合物を得ることができる。
44b. N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
45a. 5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物は、以下のスキームによって合成することができる:

5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.9mmol)及びHATU(513mg、1.35mmol)のDMF(18mL)溶液に対して、DIPEA(350mg、2.7mmol)を添加することができる。この反応混合物を室温で10分間撹拌し、粗6−(2−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(1mmol)を添加することができる。この反応混合物を一晩撹拌し続けることができる。水を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出することができる。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮することができる。残渣を分取HPLCにより精製し、最終標記化合物を得ることができる。
45b. 8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
46a. 5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物は、以下のスキームによって合成することができる:

5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.76mmol)及びHATU(456mg、1.2mmol)のDMF(18mL)溶液に対して、DIPEA(310mg、2.4mmol)を添加することができる。この反応混合物を室温で10分間撹拌し、粗6−(2−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(1mmol)を添加することができる。この反応混合物を一晩撹拌し続けることができる。水を添加し、混合物を酢酸エチルで3回抽出することができる。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮することができる。残渣を分取HPLCにより精製し、最終標記化合物を得ることができる。
46b. 8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
47a. N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
ステップ1:メチル−2−ブロモ−4−カルバモイルベンゾエートの調製
DCM(50mL)中、3−ブロモ−4−(メトキシカルボニル)安息香酸(2.5g、9.69mmol)、NHCl(1.04g、19.38mmol)、HATU(5.5g、14.5mmol)、及びDIPEA(5.2mL、29.1mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。水を添加し、混合物をDCMで抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(3:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、メチル−2−ブロモ−4−カルバモイルベンゾエート(1.3g;収率52%)を白色固体として得た。MS:m/z=257.9(M+1,ESI+)。
ステップ2:メチル−2−ブロモ−4−シアノベンゾエートの調製
メチル−2−ブロモ−4−カルバモイルベンゾエート(1.3g、5.06mmol)の脱水DMF(20mL)溶液に対して、室温で(CNCl)(1.85g、10.12mmol)を添加し、次いで、室温で3時間撹拌した。この反応混合物を水でクエンチし、EA(100mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮し、粗メチル−2−ブロモ−4−シアノベンゾエート(1.1g)を白色固体として得た。これをさらに精製することなく使用した。 NMR(400MHz,CDCl):δ8.36(s,1H),8.01(d,J=8.0Hz,1H),7.91(d,J=8.0Hz,1H),3.90(s,3H)ppm。
ステップ3:1−(3−ブロモ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エタノンの調製
メチル−2−ブロモ−4−シアノベンゾエート(1.1g、4.58mmol)の脱水THF(50mL)溶液に対して、0℃でMeMgBr(6.1mL、18.32mmol)を滴加し、次いで、この混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物を飽和NHClでクエンチし、EAで抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(5:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(3−ブロモ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エタノン[0.9g;収率70%(2つのステップ、ステップ2及びステップ3)]を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,CDCl):δ8.07(s,1H),8.00(d,J=8.0Hz,1H),7.95(d,J=8.0Hz,1H),5.49(s,1H),2.58(s,3H),1.63(s,6H)ppm。
ステップ4:1−(3−ブロモ−4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)フェニル)エタノンの調製
DCM(20mL)中、1−(3−ブロモ−4−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル)エタノン(0.9g、3.51mmol)、(クロロ−メトキシ)エタン(660mg、7.02mmol)及びDIPEA(2.5mL、14.04mmol)の混合物を、アルゴン下40℃で一晩撹拌した。水(50mL)を添加し、この混合物をDCM(50mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(3−ブロモ−4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)フェニル)エタノン(990mg;収率90%)を白色固体として得た。
ステップ5:1−(4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エタノンの調製
1,4−ジオキサン(20mL)中、1−(3−ブロモ−4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)フェニル)エタノン(990mg、3.15mmol)、4,4,4’,4’,5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボロラン)(2.4g、9.46mmol)、Pd(dppf)Cl(691mg、0.945mmol)及びKOAc(926mg、9.46mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下80℃一晩撹拌した。この反応混合物をDCM(100mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エタノン(684mg)を白色固体として得た。
ステップ6:1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノンの調製
1−(4−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エタノン(684mg、1.89mmol)のTHF(15mL)溶液に対して、6NのHCl(10mL)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加し、混合物をEAで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(5:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノン(324mg;2つのステップについて収率50%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.26(b,1H),8.29(s,1H),8.07(d,J=8.0Hz,1H),7.59(d,J=8.0Hz,1H),2.61(s,3H),1.44(s,6H)ppm;MS:m/z=205.1(M+1,ESI+)。
ステップ7:(E)−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノンオキシムの調製
MeOH(15mL)中、1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノン(190mg、0.93mmol)、NHOH・HCl(77mg、1.12mmol)及びNaOAc(114mg、1.4mmol)の混合物を、65℃まで加熱し、3時間撹拌した。水を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮し、(E)−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノンオキシムを白色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。MS:m/z=220.1(M+1,ESI+)。
ステップ8:6−(1−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
AcOH(8mL)中、粗化合物(E)−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エタノンオキシム(0.93mmol)及び亜塩粉末(260mg、4.0mmol)の混合物を、40℃まで加熱し、0.5時間撹拌した。LC−MSにより、SMが消えたことが示された。この反応混合物を精製することなく次の反応に直接使用した。
ステップ9:tert−ブチル−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチルカルバメートの調製
6−(1−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールを含むフラスコに、DCM(20mL)、EtN(0.7mL、5.0mmol)及び(Boc)O(0.65mL、3.0mmol)を添加した。この混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、この混合物を水に注ぎ、DCMで抽出し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗tert−ブチル−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチルカルバメートを得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。MS:m/z=328.1(M+23,ESI+)。
ステップ10:6−(1−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩の調製
MeOH(10mL)中tert−ブチル−1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチルカルバメート(0.93mmol)の混合物を、6NのHCl(10mL)に添加した。この混合物を室温で一晩撹拌した。この混合物を水に注ぎ、EA(50mL×2回)で洗浄した。水層を凍結乾燥し、粗6−(1−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩を得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ11:N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミドの調製

5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.33mmol)、HATU(188mg、0.495mmol)及びEtN(0.15mL、0.99mmol)のDMF(10mL)溶液に対して、6−(1−アミノエチル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール塩酸塩(0.93mmol)を添加することができる。この混合物を室温で一晩撹拌し、EA(50mL)を添加することができる。この混合物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、標記化合物を得ることができる。
47b. N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
48a. N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
ステップ1:3−ブロモ−4−(メトキシカルボニル)安息香酸の調製
t−BuOH:HO(1:1、60mL)中メチル−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(4.58g、20mmol)、KMnO(12.64g、80mmol)及び18−クラウン−6(1.06g、4.0mmol)の混合物を75℃で20分間撹拌した。次いで、この混合物を室温まで冷却し、KMnO(3.16g、20mmol)を添加した。この反応混合物を75℃でさらに1時間撹拌した。その後、この混合物を室温まで冷却し、KMnO(1.58g、10mmol)を再び添加した。この混合物を75℃でさらに1時間撹拌し、室温まで冷却し、ろ過した。ろ液をクエン酸で酸性化し、白色固体を沈殿させた。これをろ過し、水で洗浄し、生成物(2.5g、収率48.5%)を白色固体として得た。MS:m/z=258.9(M+1,ESI+)。
ステップ2:ジメチル−2−ブロモテレフタレートの調製
3−ブロモ−4−(メトキシカルボニル)安息香酸(3.0g、11.6mmol)のMeOH(50mL)溶液に対して、SOCl(2.76g、23.2mmol)をゆっくりと滴加した。添加が完了した後、この反応混合物を5時間還流した。次いで、MeOHを除去し、水を添加した。これをEAで抽出し、有機層を重炭酸ナトリウム水溶液及びブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、ジメチル−2−ブロモテレフタレート(3.1g、収率98%)を白色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ3:2,2’−(2−ブロモ−1,4−フェニレン)ジプロパン−2−オールの調製
ジメチル−2−ブロモテレフタレート(3.1g、11.4mmol)の脱水THF(100mL)溶液に対して、アルゴン下0℃でMeMgBr(22.8mL、68.4mmol)を滴加し、次いで、室温で一晩撹拌した。この反応混合物を飽和NHClでクエンチし、EA(200mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗2,2’−(2−ブロモ−1,4−フェニレン)ジプロパン−2−オール(3.2g)を白色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ4:2−ブロモ−1,4−ビス(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)ベンゼンの調製
2,2’−(2−ブロモ−1,4−フェニレン)ジプロパン−2−オール(3.2g)のDCM(50mL)溶液に対して、DIPEA(11mL、57mmol)及び(クロロメトキシ)エタン(3.2g、34.2mmol)を添加した。この反応混合物を40℃で一晩加熱した。水(200mL)を添加し、この混合物をDCM(100mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(15:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−ブロモ−1,4−ビス(2−(エトキシ−メトキシ)プロパン−2−イル)ベンゼン[3.3g、(2つのステップのステップ3及びステップ4について)収率75%]を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,CDCl δ7.68(s,1H),7.46(d,J=8.4Hz,1H),7.34(d,J=8.4Hz,1H),4.66(s,2H),4.64(s,2H),3.67(q,J=7.2Hz,2H),3.63(q,J=7.2Hz,2H),1.76(s,6H),1.60(s,6H),1.18(m,6H)ppm。
ステップ5:2−(2,5−ビス(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの調製
1,4−ジオキサン(60mL)中、2−ブロモ−1,4−ビス(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)ベンゼン(440mg、1.13mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(860mg、3.4mmol)、Pd(dppf)Cl(25mg、0.034mmol)及びKOAc(330mg、3.4mmol)の混合物を、アルゴン下80℃で一晩撹拌した。水(100mL)を添加し、混合物をDCM(200mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をコンビフラッシュにより精製し、2−(2,5−ビス(2−(エトキシメトキシ)−プロパン−2−イル)−フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(510mg)を白色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ6:6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
2−(2,5−ビス(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)フェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(510mg)のTHF(15mL)溶液に対して、6NのHCl(3.8mL)を添加した。この反応混合物を室温で5時間撹拌し、DCM(200mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をコンビフラッシュにより精製し、6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール[112mg、収率45%(2つのステップ、ステップ5及びステップ6)]を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.93(s,1H),7.77(s,1H),7.57(d,J=8.0Hz,1H),7.32(d,J=8.0Hz,1H),4.98(s,1H),1.43(s,12H)ppm;HPLC純度:220nmで94.6%及び254nmで100%;MS:m/z=203.1(M−17、ESI+)。
ステップ7:6−(2−アジドプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
TFA(200μL、2mmol)のクロロホルム(3mL)溶液を、クロロホルム(7mL)中、6−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(88mg、0.4mmol)及びアジ化ナトリウム(80mg、1.2mmol)の混合物に−5℃〜0℃でゆっくりと添加した。冷却バスを除去し、混合物を室温で一晩撹拌した。濃水酸化アンモニウムを、pHが塩基性(湿ったpH紙)になるまで添加した。DCM(50mL)を添加し、有機層をブライン:水(1:1)で洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮して、粗生成物6−(2−アジドプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(100mg)を無色の油状物として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ8:6−(2−アミノプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
6−(2−アジドプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(100mg)のMeOH(6mL)溶液を、触媒として10%Pd/C(15mg)を用いて、H下、大気圧で5時間水素化した。触媒をろ過により除去し、溶媒を減圧下で蒸発させ、粗生成物6−(2−アミノプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(100mg)を無色の油状物として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ9:N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミドの調整

6−(2−アミノプロパン−2−イル)−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(100mg)、HATU(277mg、0.73mmol)及びDIPEA(0.2mL、1.1mmol)のTHF(5mL)溶液に対して、5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(0.37mmol)を添加することができる。この反応混合物を室温で一晩撹拌することができる。EAを添加し、この混合物をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製し、最終標記化合物を得ることができる。
48b. N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
49a. N−((4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
標記化合物は以下のスキームによって調製することができる:
ステップ1:2−(2−ブロモ−6−フルオロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オールの調製
1000mLの3首フラスコに、N下室温で、ジイソプロピルアミン(101.19、0.7178)を40.7g(0.402mmol)、無水THFを400mL加えた。この混合物溶液を−78℃まで冷却し、次いで、n−BuLi(134mL、0.402モル)を30分間滴加した。添加の完了後、この混合物を−78℃で1.5時間撹拌し、次いで、アセトン(46.7g、0.804モル)を滴加した。この混合物を−78℃で2時間、室温で一晩連続して撹拌した。この反応をLC−MSによって監視した。これを水でクエンチし、EtOAcで抽出し、NaSO上で乾燥させて、ろ過した。ろ液を回転蒸発によって濃縮した。残渣をPE−EA(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(2−ブロモ−6−フルオロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(20g;収率40.26%)を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.30(s,1H),6.97(d,J=13.6Hz,1H),5.05(s,1H),2.24(s,3H),1.59(d,J=3.6Hz,6H)ppm。
ステップ2:1−ブロモ−3−フルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼンの調製
DCM(120mL)中2−(2−ブロモ−6−フルオロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(12g、48.56mmol)及びDCM(120mL)中ジイソプロピルエチルアミン(6.9g、53.42mmol)の溶液に対して、アルゴン下0℃でクロロメチルメチルエーテル(4.3g、53.42mmol)を滴加し、次いで、この混合物を室温で15時間撹拌した。この反応混合物を水でクエンチし、EAで抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−ブロモ−3−フルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼン(10g、収率70.73%)を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,CDCl):δ7.22(s,1H),6.71〜6.75(m,1H),4.54(s,2H),3.33(s,3H),2.20(s,3H),1.72(d,J=5.2Hz,6H)ppm。
ステップ3:2−(3−フルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの調製
室温の1−ブロモ−3−フルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼン(10g、34.34mmol)の1,4−ジオキサン(100mL)溶液に対して、N下で(Pina)(13.1g、51.51)、KOAc(10.1g、103.02mmol)及びPd(dppf)Cl・CHCl(1.4g、1.717mmol)を添加した。この反応混合物を70〜80℃で一晩撹拌した。この反応をLC−MSによって監視した。この反応混合物を室温まで冷却し、ろ過した。ろ液をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をさらに精製することなく次のステップで直接使用した。
ステップ4:4−フルオロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
粗2−(3−フルオロ−2−(2−(メトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを、6NのHCl(25mL)と混合し、この反応混合物を室温で一晩撹拌した。この反応をLC−MSによって監視した。この反応溶液をEtOAcで抽出し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(5:1〜2:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、4−フルオロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(3.5g、収率52.5%)を淡黄色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d δ9.17(s,1H),7.30(s,1H),7.08(d,J=11.2Hz,1H),2.34(s,3H),1.49(s,6H)ppm。
ステップ5:4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドの調製
室温の4−フルオロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(1.94g、10mmol)のCCl(19.4mL)溶液に対して、過酸化ベンゾイル(0.24g、1.0mmol)及びNBS(3.56g、20mmol)を添加した。この反応混合物を16時間還流し、室温まで冷却し、NaCOで処理した。水層をpH3まで3NのHClで酸性化し、EAで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(2:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(1.86g、収率89.4%)を茶色の固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d δ10.04(d,J=1.6Hz,1H),9.53(s,1H),8.09(s,1H),7.77(m,1H),1.55(d,J=5.6Hz,6H)ppm。
ステップ6:(E)−4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシムの調製
室温の4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(1.86g、8.94mmol)及びNHOH・HCl(0.69g、9.84mmol)のTHF(16mL)及びHO(4mL)溶液に対して、NaOAc(0.92g、11.18mmol)を添加した。この反応混合物を3時間撹拌し、HOで希釈した。この混合物をEAで抽出し、有機層を分離した。有機溶液をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(5:1〜2:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、(E)−4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシム(1.8g、収率95.8%)を淡黄色固体として得た。 NMR(500MHz,DMSO−d δ11.38(s,1H),9.34(s,1H),8.19(s,1H),7.74(s,1H),7.46(dd,J=1.2Hz,J=11.2Hz,1H),1.524(s,6H)ppm。
ステップ7:6−(アミノメチル)−4−フルオロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の(E)−4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシム(1.8g、8.57mmol)の酢酸(18mL)溶液に対して、亜塩粉末(2.8g、42.85mmol)を添加した。この反応混合物を40〜45℃で3時間撹拌した。この混合物を室温まで冷却し、ろ過して、減圧下で濃縮し、粗6−(アミノメチル)−4−フルオロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールを白色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ8:N−((4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミドの調製
室温の粗5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(約1当量)のDMF溶液に対して、N下でHBTU(約2当量)を添加し、続いて、DIPEA(約3当量)添加することができる。この反応混合物を室温で一晩撹拌することができる。この反応混合物をPE−DCM(1:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、酸からの活性化中間体を得、これを直接使用して、DMF中6−(アミノメチル)−4−フルオロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(約1.5当量)と混合することができる。この反応混合物を室温で一晩撹拌することができる。この反応をLC−MSにより監視することができる。この反応溶液を分取HPLCにより精製し、最終標記化合物を白色固体として得ることができる。
49b. N−((4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
50a. N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド
ステップ1:5−アミノ−2−ブロモ−4−メチル安息香酸の調製
3−アミノ−4−メチル安息香酸(3.02g、20mmol)のDMF(20mL)冷却溶液(5℃)に対して、反応混合物の温度が15℃以下を保つような速度で少量ずつNBS(3.38g、19mmol)を添加した。1時間撹拌した後、この反応混合物を撹拌しながら氷水(100mL)に注いだ。形成した固体をろ過により収集し、ろ過ケーキを氷水(100mL×3回)で洗浄し、次いで、高真空下60℃で乾燥させ、5−アミノ−2−ブロモ−4−メチル安息香酸(3.55g、収率77.5%)をピンク色の固体として得た。MS:m/z=230.0(M+1,ESI+)。
ステップ2:メチル−5−アミノ−2−ブロモ−4−メチルベンゾエートの調製
室温の5−アミノ−2−ブロモ−4−メチル安息香酸(3.55g、15.5mmol)のメタノール(60mL)溶液に対して、SOCl(1.69mL)をゆっくりと添加した。この反応混合物を2時間還流し、室温まで冷却し、水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水NaSO上で乾燥させ、濃縮した。残渣を石油エーテル(PE)で洗浄し、メチル−5−アミノ−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(3.6g、収率95.5%)を白色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ8.90(br s,2H),7.63(s,1H),7.59(s,1H),3.86(s,3H),2.30(s,3H)ppm;MS:m/z=244.0(M+1,ESI+)。
ステップ3:メチル−2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルベンゾエートの調製
メチル−5−アミノ−2−ブロモ−4−メチルベンゾエート(4.86g、20mmol)の塩酸(6N、50mL)溶液に対して、−5℃で注意深く亜硝酸ナトリウム(1.38g、20mmol)を添加した。1時間後、得られた混合物を水(50mL)中塩化銅(I)の沸騰溶液(3.96g、40mmol)に滴加し、得られた混合物を2時間撹拌しながら還流した。混合物を室温まで冷却し、酢酸エチル(50mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮した。残渣を、PEを溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、メチル−2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルベンゾエート(3.4g、収率64.4%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.82(s,1H),7.81(s,1H),3.85(s,3H),2.51(s,3H)ppm;MS:m/z=265.0(M+1,ESI+)。
ステップ4:2−(2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オールの調製
メチル−2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルベンゾエート(4.0g、15.2mmol)の脱水THF(100mL)溶液に対して、0℃でMeMgI(20.3mL、60.8mmol)を滴加し、次いで、この混合物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物をNHCl飽和水でクエンチし、EAで抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(2.96g;収率74%)を無色の油状物として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d δ7.66(s,1H),7.44(s,1H),7.26(s,1H),2.32(s,3H),1.72(s,6H)ppm。
ステップ5:1−ブロモ−4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼンの調製
DCM(50mL)中、2−(2−ブロモ−5−クロロ−4−メチルフェニル)プロパン−2−オール(4.5g、17.1mmol)、(クロロメトキシ)エタン(3.2g、34.2mmol)及びDIPEA(6.6g、51.3mmol)の混合物を、アルゴン下40℃で一晩撹拌した。水(50mL)を添加し、この混合物をDCM(50mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をPE−EA(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、1−ブロモ−4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼン(4.27g、収率77.5%)を得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ7.67(s,1H),7.50(s,1H),4.59(s,2H),3.55(q,2H),2.29(s,3H),1.65(s,6H),1.08(t,3H)ppm;MS:m/z=344.8(M+Na,ESI+)。
ステップ6:2−(4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−エチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランの調製
1,4−ジオキサン(100mL)中、1−ブロモ−4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−メチルベンゼン(1.54g、4.8mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.05g、12mmol)、PdCl(dppf)(105mg、0.144mmol)及びKOAc(1.18g、12mmol)の混合物を、アルゴン雰囲気下80℃で一晩撹拌した。この反応混合物をDCM(100mL×2回)で抽出した。混合有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮した。残渣をPE−EA(10:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−(4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−エチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを得た。
ステップ7:5−クロロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
2−(4−クロロ−2−(2−(エトキシメトキシ)プロパン−2−イル)−5−エチルフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(1.77g、4.8mmol)のTHF(24mL)溶液に対して、6NのHCl(24mL)を添加した。この反応混合物を室温で一晩撹拌した。水を添加し、混合物をEAで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮した。残渣をPE−EA(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、5−クロロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(540mg;2つのステップについて収率53.6%)を淡黄色の油状物として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ9.13(s,1H),7.62(s,1H),7.54(s,1H),2.36(s,3H),1.46(s,6H)ppm;MS:m/z=210.9(M+1,ESI+)。
ステップ8:5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドの調製
室温の5−クロロ−3,3,6−トリメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(540mg、2.57mmol)のCCl(30mL)溶液に対して、過酸化ベンゾイル(62mg、0.26mmol)を添加し、続いて、NBS(915mg、5.14mmol)を添加した。この反応混合物を16時間還流し、室温まで冷却し、NaCOで処理した。水層を3NのHClでpH3まで酸性化し、EAで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮した。残渣をDCM−MeOH(20:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(310mg;収率53.8%)を淡黄色固体として得た。 NMR(400MHz,DMSO−d):δ10.38(s,1H),9.41(s,1H),8.22(s,1H),7.82(s,1H),1.50(s,6H)ppm;MS:m/z=224.9(M+1,ESI+)。
ステップ9:5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシムの調製
室温の5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒド(200mg、0.89mmol)及びNHOH・HCl(74mg、1.07mmol)のTHF(12mL)及びHO(3mL)溶液に対して、NaOAc(110mg、1.34mmol)を添加した。反応混合物を2時間撹拌し、HOで希釈した。この混合物をEAで抽出し、有機層を分離した。有機溶液をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させて、ろ過し、濃縮して、粗化合物5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシムを淡黄色固体として得た。これをさらに精製することなく次のステップで使用した。
ステップ10:6−(アミノメチル)−5−クロロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールの調製
室温の5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−カルボアルデヒドオキシム(213mg、0.89mmol)のAcOH(5mL)溶液に対して、亜塩粉末(228mg、3.56mmol)を添加した。この反応混合物を、アルゴン雰囲気下40℃で4時間撹拌した。メタノールを添加し、この混合物を、セライトを通してろ過した。ろ液を濃縮し、残渣を分取HPLC[HO−MeCN(0.01%TFA)]により精製し、6−(アミノメチル)−5−クロロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オールをTFA塩として得た(183mg;2つのステップについて収率60%)。MS:m/z=226.0(M+1,ESI+)。
ステップ8:N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミドの調製
室温の粗5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボン酸(約1当量)のDMF溶液に対して、N下でHBTU(約2当量)、続いて、DIPEA(約3当量)を添加することができる。この反応混合物を室温で一晩撹拌することができる。この反応混合物をPE−DCM(1:1)を溶離液とするシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し、酸からの活性化中間体を得、これを直接使用して、DMF中6−(アミノメチル)−5−クロロ−3,3−ジメチルベンゾ[c][1,2]オキサボロール−1(3H)−オール(約1.5当量)と混合することができる。この反応混合物を室温で一晩撹拌することができる。この反応をLC−MSにより監視することができる。この反応溶液を分取HPLCにより精製し、最終標記化合物を白色固体として得ることができる。
50b. N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド
標記化合物は上記の方法に従って作製することができ、最終反応を以下に示す:
実施例3
幼虫浸漬微量試験における幼虫段階のローンスターダニ(Lone star ticks)(アンブリョーマ・アメリカナム(Amblyomma americanum))に対する各種化合物の活性
Whiteら、J.Med.Entomol. 41:1034−1042(2004)に詳細が記載されているように、幼虫浸漬微量試験を行った。本発明の化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)中に処方して、少なくとも10mMの濃度で原液を調製した。次に、96ウェルのマイクロタイタプレートを用い、10mMの試料の一定分量を1%のエタノール及び0.2%のトリトンX−100を含む水系溶液で希釈して、化合物の所望の濃度(一般的には0.3mM以下)を、0.1mLの容積で得た(化合物又は濃度当たり、最小でn=3の繰り返し)。約30〜50匹のローンスターダニの幼虫(Amblyomma americanum)を、化合物を収容する各々のウェル中に浸漬した。30分間の浸漬時間の後、大きな口径のピペット・チップにより幼虫を0.05mLの液体と共に取り出し、先端をプラスチックの透析用クリップで封じた市販のティッシュペーパー生検用バッグ中に注入し、裏返し、60分間風乾した。次に、幼虫を収容するバッグを約摂氏27度、90%を超える相対湿度でインキュベートした。24時間後、バッグを開け、生存する幼虫及び死亡した幼虫の計数を行い、パーセント死虫率を算出した。
次の化合物が、この試験において0.3mM以下の濃度で80%以上の活性を示した。1、2、3、4、5、7、8、9、11、13、14、16、17、18、19、20、22、および24。
実施例4
ラットにおける若虫段階のアメリカイヌダニ(デルマセンター・バリアビリス(Dermacentor variabilis))に対する各種化合物の効力
Gutierrezら、J.Med.Entomol. 43(3):526−532(2006)に記載される試験を変更した形態を用いて評価を実施した。この試験は、(引用文献ではアンブリョーマ・アメリカナムダニを記載するが)デルマセンター・バリアビリス又はリピセファラス・サンギネウス(Rhipicephalus sanguineus)ダニ、並びに異なる生命段階(幼虫、若虫又は成虫)などの、単に異なるダニの種を用いることによる変更を行ってもよい。更に、引用文献では局所塗布法を用いることが記載されるが、経口、経皮及び皮下注射経路の投与を用いてもよい。
これらの検討において、約300グラムの大きさの成獣のオス又はメスのラットを、無作為に治療群又は対照群(治療を行わない陰性対照又はフィプロニル陽性対照)に振り分けた。各々の群は三(3)頭から五(5)頭のラットで構成した。治療の前日(−1日目)に、ラットに約十(10)匹のD.バリアビリスダニの若虫を寄生させ、これらのダニには、24時間、ラットに付着させ、摂食を開始させた。0日目に、治療群のラットに、ポリエチレングリコール−300、プロピレングルコール及び水に溶解した化合物を、5〜25mg/kg体重の単回投与量で経口投与した。フィプロニルを同様の方法で調製し、10mg/kg体重で経口投与した。2日目、治療後約四十八(48)時間で、生存するダニ及び死亡したダニを動物から取り出して計数を行った。
生存するダニの計測数を、自然対数による変換プラス1(Ln計測数+1)を用いて変換した。なお、各計測数への1の加算は、計測数がゼロである場合の調整をする役割を果たす。幾何平均(GM)群ダニ計測数は、群平均変換計測数の逆変換から1を差し引くことにより得た。同一の時間経過の陰性対照群を、パーセント効力(生存ダニ計測数の%減少)の算出に関して、化合物による治療群に対する比較に用いた。治療のGMパーセント効力を以下の式を用いて算出した。
効力の結果を表1に記載する。フィプロニルは、全ての検討について95%を超える効力を与えた。何れの検討の間においても、試験した化合物に帰される異常な臨床的兆候又は有害な影響は記録されなかった。
実施例5
アメリカイヌダニ(デルマセンター・バリアビリス)成虫のイヌへの寄生に対する5の効力
アメリカイヌダニ(D.バリアビリス)成虫のイヌへの寄生に対して、5の治療(ノックダウン)効力及び残存効力を、25mg/kg体重の単回投与量で経口投与して評価した。6頭のビーグル犬を、治療を行わない対照群(n=4頭のイヌ)又は群5(n=2頭のイヌ)の2組の治療群の1つに割り振った。0日目に、2頭の犬を、5(55%のポリエチレングリコール−300、35%のプロピレングルコール及び10%の水の溶液に溶解させた25mg/mlの5)で、約25mg/kgの単回投与量での経管栄養により治療した。治療の二十四(24)時間前(−1日目)に、全てのイヌに対して、約50匹の、給餌していないアメリカイヌダニ成虫(D.バリアビリス、約50%がオス、約50%がメス)を寄生させた。1日目、治療後約24時間で、計数を行い、全てのイヌに存在するダニの数の測定及び生息状態の分類(正常、瀕死又は死亡、付着又は脱落)を行った。計数中には、ダニを取り出さなかった。2日目、治療後約48時間に、全てのダニを分類し、イヌから取り出した。5日目及び12日目に、約50匹の給餌していないD.バリアビリスダニ成虫をイヌに再度寄生させ、7日目及び14日目(それぞれの寄生後約48時間)に、ダニの状態の分類、計数及び取り出しを行った。
5は、治療後24時間および48時間の時点で、100%の治療効力を示した。5の残存効力は、7日目で82.6%、14日目で82.7%であった。5による治療は、両方のイヌに対して良好な忍容性を示した。
実施例6
アメリカイヌダニ(デルマセンター・バリアビリス)成虫、クリイロコイタマダニ(リピセファラス・サンギネウス)成虫及びネコノミ(クテノセファリデス・フェリス)成虫のイヌへの寄生に対する25mg/kgで経口投与された7並びに8の効力
ダニ(デルマセンター・バリアビリス及びリピセファラス・サンギネウス)成虫並びにネコノミ(クテノセファリデス・フェリス)成虫のイヌへの寄生に対して、7又は8の治療(ノックダウン)効力及び残存効力を、それぞれ25mg/kg体重の単回投与量で経口投与して評価した。十二(12)頭のオス及びメスのビーグル犬を、治療を行わない対照群、25mg/kgの7、25mg/kgの8、の3組の治療群の1つに、群当たり四(4)頭の犬に無作為に割り振った。−1日目に、全てのイヌに対して、約50匹の、給餌していないD.バリアビリスダニを寄生させた。0日目に、イヌに対して、7又は8のいずれかを含むゼラチンカプセル(50%の技術的活性成分(technical active)、47%のマイクロクリスタリンセルロース及び3%のクロカマルメロースナトリウム、w/w)を経口投与した。1日目(治療後約24時間)に、全てのイヌについて、ダニを取り出すことはせず、計数及び分類を行った。2日目、治療後約48時間に、ダニの計数及び分類を行い、ダニを取り出した。5日目、12日目、19日目及び28日目に同数のD.バリアビリスダニをイヌに再度寄生させ、7日目、14日目、21日目及び30日目にダニの計数を行った。
30日目にD.バリアビリスダニの取り出し直後に、イヌに対して、約50匹の、給餌していないクリイロコイタマダニ成虫(R.サンギネウス、約50%がオス、約50%がメス)及び約100匹の、給餌していないネコノミ成虫(C.フェリス、約50%がオス、約50%がメス)を共に寄生させた。ダニおよびノミを計数し、32日目(寄生後約48時間)に取り出した。ダニ種およびノミの両方に対する治療のGMパーセント効力を以下の式を用いて算出した。
効力の結果を表2に説明する。D.バリアビリスに対して、7及び8は、治療後24時間以内では100%ノックダウンを示し、少なくとも14日までは100%の残存効力および少なくとも21日までは95%を超える残存効力が継続した。7及び8の効力は、32日目のR.サンギネウスの寄生に対して90%以上であった。7は、ネコノミに対して非常に活性があり、32日目に99%の効力をもたらした。8は、ネコノミに対していくらか活性が弱いが、32日目に90%の効力をもたらした。7及び8は、全てのイヌに対して良好な忍容性を示した。
実施例7
アメリカイヌダニ(デルマセンター・バリアビリス)成虫、クリイロコイタマダニ(リピセファラス・サンギネウス)成虫及びネコノミ(クテノセファリデス・フェリス)成虫のイヌへの寄生に対する35mg/kgで経口投与された7の効力
ダニ(デルマセンター・バリアビリス及びリピセファラス・サンギネウス)成虫並びにネコノミ(クテノセファリデス・フェリス)成虫のイヌへの寄生に対して、7の治療(ノックダウン)効力及び残存効力を、35mg/kg体重の単回投与量で経口投与して評価した。十二(12)頭のオス及びメスのビーグル犬を、治療を行わない陰性対照群又は群7(群あたりn=6頭)のいずれかに割り振った。−1日目、5日目、12日目、19日目、28日目、35日目および42日目に、イヌに対して、約50匹の、給餌していないD.バリアビリスダニ成虫を寄生させた。0日目に、イヌに対して、化合物8194を含むゼラチンカプセル(50%の技術的活性成分、47%のマイクロクリスタリンセルロース及び3%のクロスマルメロースナトリウム、w/w)を35mg/kgの単回投与量で経口投与した。1日目(計数、治療後約24時間)、及び2日目、7日目、14日目、21日目、30日目、37日目、および44日目(治療後約48時間)に、D.バリアビリスダニの計数及び分類を行った。30日目に、D.バリアビリスダニを取り出した後、全てのイヌに対して、約50匹の、給餌していないクリイロコイタマダニ成虫(R.サンギネウス)及び約100匹の、給餌していないネコノミ成虫(C.フェリス)を共に寄生させた。クリイロコイタマダニ及びネコノミの計数を、32日目(寄生後約48時間)に行った。ダニ種およびノミの両方に対する治療のGMパーセント効力を以下の式を用いて算出した。
D.バリアビリスに対する効力の結果を表3に説明する。7の治療(ノックダウン)活性は、35mg/kgを経口投与した場合に、治療後24時間以内では99%を越えた。残存効力は、14日までは99%を超え、37日までは95%を超えた。32日目のR.サンギネウスダニ及びC.フェリスノミに対する残存効力は、それぞれ98.7%および100%であった。7は、全てのイヌに対して良好な忍容性を示した。
実施例8
ネコノミ(クテノセファリデス・フェリス)成虫のイヌへの寄生に対する20mg/kgで経口投与された7の治療効力及び殺虫速度
ネコノミ(クテノセファリデス・フェリス)成虫のイヌへの寄生に対して、7の治療効力及び殺虫速度を、20mg/kg体重の単回投与量で経口投与して評価した。十八(18)頭のオス及びメスのビーグル犬を、6組の治療群の1つに割り振った(群当たりn=3頭のイヌ)。群1、群2および群3は治療を行わない陰性対照であり、群4、群5および群6は7を受容した。−1日目に、全てのイヌに対して、約100匹の給餌していないノミ(約50%がオス、約50%がメス)成虫を寄生させた。0日目に、群4、群5および群6のイヌに対して、20mg/kgの単回投与量で、7を含むゼラチンカプセル(50%の技術的活性成分、47%のマイクロクリスタリンセルロース及び3%のクロカマルメロースナトリウム、w/w)を経口投与した。治療後八(8)時間で、群1及び群4においてノミの計数及びイヌからの取り出しを行い、治療後十二(12)時間で、群2及び群5においてノミの計数及びイヌからの取り出しを行い、治療後二十四(24)時間で、群3及び群6においてノミの計数及びイヌからの取り出しを行った。ノミに対する治療のGMパーセント効力を、以下の式を用いて算出した。
効力の結果を表4に説明する。7は、治療八(8)時間のイヌに存在するノミの寄生に対する速やかなノックダウン、及び治療後十二(12)時間以内は100%効力を与えた。治療は、イヌに対して良好な忍容性を示した。
実施例9
7のR及びSエナンチオマ並びに8のR及びSエナンチオマの生物学的特性評価並びに比較
7及び8はそれぞれ1つのキラル中心を含み、約50%のR−及び約50%のS−エナンチオマで構成されたラセミ混合物である。7のR−及びS−エナンチオマ並びに8のR−及びS−エナンチオマの生物学的活性を評価するために、生体外及び代用動物(ラット)での検討を行った。生体外での検討に関しては、0.3mM以下の濃度での幼虫浸漬微量試験を用いて、ローンスターダニ(アンブリョーマ・アメリカナム)の幼虫を9、10、11および12に曝露させた。曝露に続いて、幼虫を取り出して、ティッシュ生検バッグに移し、約摂氏27度及び90%を超える相対湿度でインキュベートした。24時間後に、生検バッグを開け、生存する幼虫及び死亡した幼虫の数を測定した。
ラット上のアメリカイヌダニ(デルマセンター・バリアビリス)若虫に対するエナンチオマの活性について評価した。治療の前日(−1日目)に、治療を受けるラット及び陰性対照ラット(群当たりn=3〜5頭のラット)に対して約十(10)匹のD.バリアビリスダニ若虫を寄生させ、24時間付着させ、摂食を開始させた。0日目に、治療群のラットに対して、ポリエチレングリコール−300、プロピレングルコール及び水に溶解させた化合物を、5〜25mg/kg体重の単回投与量で経口投与した。フィプロニルを同様の方法で調製し、10mg/kg体重で経口投与した。2日目、治療後約四十八(48)時間に、生存するダニ及び死亡したダニを動物から取り出し、計数を行った。治療のGMパーセント効力を次の式を用いて算出した。
エナンチオマ活性の概略を表5に説明する。10及び12は、0.3mM濃度での生体外幼虫浸漬微量試験において、アンブリョーマ・アメリカナム幼虫に対して不活性(0.0%)であったが、9及び11は、0.3mM濃度で80%以上の活性を与えた。D.バリアビリス若虫が寄生したラットに対して、5〜25mg/kgの単回投与量で経口投与した場合、10及び12は不活性(10%以下のダニの減少)であったが、9及び11は活性(80%以上のダニの減少)であった。治療は、全てのラットに対して良好な忍容性を示した。
実施例10
アメリカイヌダニ(デルマセンター・バリアビリス)成虫、クリイロコイタマダニ(リピセファラス・サンギネウス)成虫及びネコノミ(クテノセファリデス・フェリス)成虫のイヌへの寄生に対する25mg/kgで経口投与された9の効力
ダニ成虫(デルマセンター・バリアビリス及びリピセファラス・サンギネウス)並びにネコノミ(クテノセファリデス・フェリス)成虫のイヌへの寄生に対して、Sエナンチオマである9の治療(ノックダウン)効力及び残存効力を、25mg/kg体重の単回投与量で経口投与して評価した。十二(12)頭のオス及びメスのビーグル犬を、治療を行わない陰性対照群又は群9のいずれかに割り振った(群当たりn=6頭のイヌ)。−1日目、5日目、12日目、19日目、及び28日目に、イヌに対して、約50匹の、給餌していないD.バリアビリスダニを寄生させた。0日目に、イヌに対して、25mg/kgの単回投与量で、9を含むゼラチンカプセル(50%の技術的活性成分、47%のマイクロクリスタリンセルロース及び3%のクロスカルメロースナトリウム、w/w)を経口投与した。1日目(計数、治療後約24時間)並びに2日目、7日目、14日目、21日目及び30日目(治療後約48時間)に、D.バリアビリスダニの計数及び分類を行った。30日目のD.バリアビリスダニの取り出し後、全てのイヌに対して、約50匹の、給餌していないクリイロコイタマダニ(R.サンギネウス)成虫及び約100匹の、給餌していないネコノミ(C.フェリス)成虫を共に寄生させた。クリイロコイタマダニ及びネコノミの計数を32日目(寄生後約48時間)に行った。両ダニ種及びノミに対する治療のGMパーセント効力を、以下の式を用いて算出した。
効力の結果を表6に説明する。D.バリアビリスに対して、9は治療後24時間以内に100%のノックダウンを示し、21日目まで100%残存効力が継続し、30日目の残存効力は97%であった。32日目に、9は、R.サンギネウスダニに対する97%の効力及びノミに対する98%の効力を与えた。9による経口治療は、全てのイヌに対して良好な忍容性を示した。
実施例11
アメリカイヌダニ(デルマセンター・バリアビリス)成虫、クリイロコイタマダニ(リピセファラス・サンギネウス)成虫及びネコノミ(クテノセファリデス・フェリス)成虫のイヌへの寄生に対する25mg/kgで経口投与された3並びに11の効力
ダニ(D.バリアビリス)成虫のイヌへの寄生に対して、3及び11の治療(ノックダウン)効力及び残存効力を、それぞれ25mg/kg体重の単回投与量で経口投与して評価した。十二(12)頭のオス及びメスのビーグル犬を、治療を行わない対照群、25mg/kgの3、25mg/kgの11、の3組の治療群(群当たりn=四(4)頭のイヌ)の1つに無作為に割り振った。−1日目に、全てのイヌに対して、約50匹の、給餌していないダニ成虫(D.バリアビリス、約50%がオス、約50%がメス)を寄生させた。0日目に、イヌに対して、3又は11のいずれかを含むゼラチンカプセル(50%の技術的活性成分、47%のマイクロクリスタリンセルロース及び3%のクロスマルメロースナトリウム、w/w)を経口投与した。イヌに対して、−1日目、5日目および12日目(両方の化合物)並びに19日目および28日目(11のみ)に約50匹の、給餌していないD.バリアビリスダニを寄生させた。1日目(計数、治療後約24時間)、2日目(治療後約48時間)、及びその後寄生後約48時間に、D.バリアビリスダニの計数及び分類を行った。ダニ種およびノミの両方に対する治療のGMパーセント効力を以下の式を用いて算出した。
効力の結果を表7に説明する。D.バリアビリスに対して、3は、治療後24時間以内では100%ノックダウンを示した。7日目の残存効力は96%であったが、14日には63%に減少した。11は、D.バリアビリス寄生に対して、治療後24時間以内では100%有効であり、21日までは99%以上の効力があった。11は、R.サンギネウス(クリイロコイタマダニ)寄生に対して、32日まで90%以上有効であった。11は、C.フェリス(ネコノミ)寄生に対して、32日まで97%以上有効であった。治療は、全てのイヌに対して良好な忍容性を示した。
本発明は、本明細書に記載された、態様と全ての他の好適な態様及び/又は代表的な実施形態との全ての組み合わせを含むことが理解されるべきである。本発明は、また、本明細書に記載された、代表的な実施形態と全ての他の好適な態様及び/又は代表的な実施形態との全ての組み合わせを含むことが理解されるべきである。

Claims (33)

  1. 式I又は式IIの構造を有し、

    又は

    式中、
    Aは

    であり、は、カルボニルに結合しており、
    Yは水素、フルオロ、クロロ、又はブロモであり、
    は2〜4回置換されたフェニルであり、前記置換が、i)同一若しくは異なるハロによる1〜4の置換、及びメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、若しくはトリフルオロエトキシによる0〜1の置換、又はii)2つのトリフルオロメチル基、を含み、
    は、メチル、フルオロメチル、トリフルオロメチル、又はパーフルオロエチルであり、
    3a及びR3bは独立して、水素、メチル、エチル、フルオロメチルより選択されるか、又はR3a及びR3bは結合して、それらが結合している炭素と共に、シクロペンチル環若しくはシクロヘキシル環を形成し、
    Zは、−CH−、−CH−CH−、−CH(CH)−、又は−C(CH−であり、
    は、水素又はメチルである、
    化合物又はその塩。
  2. Yが水素、フルオロ、又はクロロであり、
    が同一若しくは異なるクロロ又はフルオロで2〜3回置換されたフェニルであり、
    が、トリフルオロメチルであり、
    3a及びR3bが、同じものであり、水素、メチル、エチル、フルオロメチルから選択されるか、又はR3a及びR3bは結合して、それらが結合している炭素と共に、シクロペンチル環を形成する、請求項1に記載の化合物又はその塩。
  3. 以下の構造を有し、

    式中、Cは(S)配置を有する立体中心である炭素原子である、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  4. Yが水素であり、R3a及びR3bがそれぞれメチルであり、R1bがクロロであり、R1cがクロロ又はフルオロであり、R1dがクロロである、請求項に記載の化合物又はその塩。
  5. 前記化合物が、
    N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
    4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
    4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
    4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−((1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチルアミノ)−2−オキソエチル)−2−メチルベンズアミド、
    4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
    4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N,2−ジメチルベンズアミド、
    N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
    (S)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    (R)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    (S)−4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
    (R)−4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
    4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
    4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
    4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミド、
    N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−2−メチルベンズアミド、
    N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    (S)−N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    N−((1−ヒドロキシ−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチルベンズアミド、
    4−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチルベンズアミド、
    N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    (S)−N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    N−((4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    (S)−N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミド、
    5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    (S)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    (S)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    (R)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    (R)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    (S)−5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    (S)−8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    (R)−5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    (R)−8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−5−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N−メチルインドリジン−8−カルボキサミド、
    8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−N−メチルインドリジン−5−カルボキサミド、
    5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド;
    5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    N−((3,3−ジエチル−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    N−((1−ヒドロキシ−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−6−イル)メチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    N−((1−ヒドロキシ−1H−スピロ[ベンゾ[c][1,2]オキサボロール−3,1’−シクロペンタン]−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    5−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    8−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    5−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    8−(5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−5−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    N−(2−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)プロパン−2−イル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    N−((4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、
    N−((4−フルオロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミド、
    N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−8−カルボキサミド、又は
    N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−8−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)インドリジン−5−カルボキサミドである、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  6. 前記化合物が、
    N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドである、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  7. 前記化合物が、
    (S)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドである、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  8. 前記化合物が、
    4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミドである、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  9. 前記化合物が、
    (S)−4−(5−(3,5−ジクロロ−4−フルオロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)−N−((1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチルベンズアミドである、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  10. 前記化合物が、
    N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドである、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  11. 前記化合物が、
    (S)−N−((3,3−ビス(フルオロメチル)−1−ヒドロキシ−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドである、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  12. 前記化合物が、
    N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドである、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  13. 前記化合物が、
    (S)−N−(1−(1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)エチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドである、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  14. 前記化合物が、
    N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドである、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  15. 前記化合物が、
    (S)−N−((5−クロロ−1−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサボロール−6−イル)メチル)−2−メチル−4−(5−(3,4,5−トリクロロフェニル)−5−(トリフルオロメチル)−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル)ベンズアミドである、
    請求項1に記載の化合物又はその塩。
  16. 請求項1に記載の化合物、又はその塩、及び少なくとも1種の薬学的に許容される添加剤を含む製剤。
  17. 前記製剤が、少なくとも1種の追加の活性成分を更に含む、請求項16に記載の製剤。
  18. 前記製剤が、ヒト用医薬製剤である、請求項16に記載の製剤。
  19. 前記製剤が、獣医学的医薬製剤である、請求項16に記載の製剤。
  20. 前記製剤が、経口製剤である、請求項16に記載の製剤。
  21. 前記製剤が、単位投与量形態である、請求項20に記載の製剤。
  22. 外部寄生生物を死滅させる、及び/又はその成長を阻害するための医薬組成物であって有効量の請求項1の化合物又はその塩を含む、医薬組成物
  23. 前記外部寄生生物がダニ又はノミである、請求項22に記載の医薬組成物
  24. 前記外部寄生生物が動物の内部又は表面に存在する、請求項22に記載の医薬組成物
  25. 治療を必要とする動物の内部又は表面において外部寄生生物の数を低減するための医薬組成物であって、治療上有効量の請求項1の化合物又はその塩を含む、医薬組成物
  26. 前記動物がイヌ又はネコである、請求項25に記載の医薬組成物
  27. 前記投与が経口投与であり、前記外部寄生生物がダニ又はノミである、請求項26に記載の医薬組成物
  28. 外部寄生生物の寄生を治療及び/又は予防するための薬剤の製造における、請求項1に記載の化合物又はその塩の使用。
  29. 外部寄生生物を死滅させる、及び/又はその成長を阻害するための薬剤の製造における、請求項1に記載の化合物又はその塩の使用。
  30. 外部寄生生物の数の低減のための医薬の製造における、請求項1に記載の化合物又はその塩の使用。
  31. 治療用の請求項1の化合物又はその塩。
  32. 前記治療が、外部寄生生物の死滅及び/若しくはその成長の阻害、動物の内部若しくは表面における外部寄生生物の寄生の数の低減、又は外部寄生生物の寄生の治療及び/若しくは予防である、請求項31に記載の化合物。
  33. 外部寄生生物の数の低減に使用するための、請求項1に記載の化合物又はその塩。
JP2014543503A 2011-11-21 2012-11-16 外部寄生生物の制御に使用されるイソキサゾリン誘導体 Active JP6118812B2 (ja)

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