JP6118604B2 - ミシン目加工装置、およびこれを用いたミシン目付きフィルムの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルムを貫通したミシン目を形成するミシン目加工装置、およびこれを用いたミシン目付きフィルムの製造方法に関する。
フィルムの切断や包装袋の開封を容易にするための一手法として、切断部と非切断部とが交互に設けられたミシン目が用いられている。
例えば、特許文献1には、記録用紙に対してのこぎり刃を上下させることにより、ミシン目を形成する装置が記載されている。
また、特許文献2には、穿孔時にシート類のテンションを大きくすることを避けるため、ロール軸方向に対して斜めにミシン目刃が設けられた穿孔ロールにより、シート類に幅方向のミシン目を穿孔することが記載されている。
特開平9−22153号公報 特開平5−42498号公報
製品の大型化のため、あるいは生産効率の向上のため(例えば、製品寸法は変わらなくても多面取りの数を増やす等)、従来より幅の広いフィルムを用いることが求められている。しかしながら、従来のフィルム幅(例えば600〜700mm程度)に比べて、幅の広いフィルムの幅方向にミシン目加工を行うと、ミシン目の形成が不完全となることがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、幅の広いフィルムであっても、ミシン目をより確実に形成することが可能なミシン目加工装置、およびこれを用いたミシン目付きフィルムの製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、フィルムの長手方向に交差する方向に延在する複数の刃先が前記フィルムを貫通してミシン目を形成するミシン刃と、前記ミシン刃を前記フィルムに対して周期的に往復駆動する駆動装置とを備え、前記ミシン刃が前記フィルムに切り込む際には、前記ミシン刃の一端側が前記ミシン刃の他端側よりも先に前記フィルムに接触し、前記フィルムに切り込んだ後に前記ミシン刃の全体が前記フィルムから離れる際には、前記ミシン刃の一端側が前記ミシン刃の他端側よりも先に前記フィルムから離れ前記ミシン刃を往復駆動する方向に垂直で前記ミシン刃の一端側の刃先を通る平面と、前記ミシン刃を往復駆動する方向に垂直で前記ミシン刃の他端側の刃先を通る平面との距離を、前記ミシン刃の高低差と定義するとき、前記ミシン刃の一端側が前記ミシン刃の他端側よりも先に前記フィルムに接触する際には、前記ミシン刃の高低差が徐々に減少し、その後、前記ミシン刃の高低差が徐々に増大しながら、前記ミシン刃の全体が前記フィルムから離れることを特徴とするミシン目加工装置を提供する
前記駆動装置は、前記ミシン刃の一端側の位置を制御する第1のクランクと、前記ミシン刃の他端側の位置を制御する第2のクランクを備え、前記第1のクランクと前記第2のクランクが同一の回転速度で回転することが好ましい。
前記ミシン刃が前記フィルムに接触している間は前記フィルムの移送を停止し、前記ミシン刃が前記フィルムに接触していないときに前記フィルムを移送することが好ましい。
前記ミシン刃の中央部の刃先が、前記ミシン刃の一端側の刃先と前記ミシン刃の他端側の刃先を通る直線よりも突出していることが好ましい。
また、本発明は、前記ミシン目加工装置を用いてフィルムにミシン目を形成することを特徴とするミシン目付きフィルムの製造方法を提供する。
前記ミシン刃の一端側の刃先が前記フィルムを貫通して最も奥に到達したときにおける前記ミシン刃の高低差が、前記ミシン刃の往復するストロークの0.03〜0.25倍であり、前記ミシン刃の他端側の刃先が前記フィルムを貫通して最も奥に到達したときにおける前記ミシン刃の高低差が、前記ミシン刃の往復するストロークの0.03〜0.25倍であることが好ましい。
前記駆動装置が前記第1のクランクと前記第2のクランクを備える場合、前記第1のクランクと前記第2のクランクが20〜60°の位相差を有することが好ましい。
本発明によれば、一端側から他端側まで刃先が順次フィルムを貫通し、ミシン目を形成するので、幅の広いフィルムであっても、ミシン目をより確実に形成することができる。
本発明のミシン目加工装置の一例を模式的に示す斜視図である。 ミシン刃の一例を示す平面図である。 ミシン刃がフィルムから離れている状態の一例を示す正面図である。 ミシン刃の一端側がフィルムに接触した状態の一例を示す正面図である。 ミシン刃の他端側がフィルムから離れる状態の一例を示す正面図である。 本発明のミシン目加工装置の一例を示す全体図である。 30°の位相差を設けたときのミシン刃の一端側および他端側の刃先の変位を説明するグラフである。 40°の位相差を設けたときのミシン刃の一端側および他端側の刃先の変位を説明するグラフである。 ミシン刃の取付板の形状の一例を示す正面図である。
以下、好適な実施の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1に示すミシン目加工装置10は、フィルム1の長手方向に交差する方向に延在するミシン目2を形成するミシン刃11と、このミシン刃11をフィルム1に対して周期的に往復駆動する駆動装置13を備える。
ミシン刃11のフィルム1に対向する片側には、図2に拡大して示すように、複数の刃先12が溝部11uと交互に形成されている。刃先12は、フィルム1を貫通してミシン目を1つずつ形成する切断部(カット部)であり、溝部11uは非切断部(アンカット部)である。図示例の場合、ミシン刃を構成するそれぞれの刃(切断部)が平面視で略長方形とされている。刃の形状は、特に限定されないが、平面形状については長方形、正方形、三角形、台形など、断面形状については両刃、片刃、2段刃などが挙げられる。
フィルムにミシン目のような貫通部(穴)を形成する方法としては、貫通部の材料を除去する打抜きと、貫通部の材料を除去しない切り込みとがある。切り込みはカスが出にくいため、好ましい。ミシン刃11として、図6に示すように、帯状の刃の反対側をベニヤ板や樹脂板、金属板等のダイボード15に埋め込んで固定したトムソン刃を用いることもできる。トムソン刃を駆動装置に取り付けるため、ダイボード15は、駆動装置側に設けられた取付板16に対して、ネジ等で取り付け可能である。
なおミシン刃としては、トムソン刃以外にも、金属基材と一体に加工パターン(ミシン目)に対応する刃を形成した刃型、例えばピナクル(登録商標)刃、エッチング刃、彫刻刃などを用いることができる。
ミシン刃11に対向して当て板17を設けることができる。当て板17にはベニヤ板、樹脂板、ゴム板、金属板等を用いることができる。カスの発生を抑制するためには、金属板が好ましい。フィルム1はミシン刃11と当て板17の間に通される。フィルム1にミシン目を切り込む際、フィルム1がミシン刃11から逃げないように、ミシン刃11の刃先が当て板17に当たるまで加圧される。ミシン刃11の損傷を抑制するため、図6に示すように、下敷き20として、樹脂フィルム等の柔軟なシートをフィルム1と当て板17の間に設けてもよい。下敷き20はミシン刃11の当たる位置が毎回変わるように繰出し部21から巻取り部22に向けて、搬送装置23で搬送される。また、ダイボード15には、ミシン刃11と平行にミシン刃よりも高さのあるスポンジ18を取り付けると、フィルム1からミシン刃11を抜くときにフィルム1をスポンジ18で押さえながら抜くことができるので好ましい。
駆動装置13は、図1に示すように、ミシン刃11の一端11a側の位置を制御する第1のクランク13aと、ミシン刃11の他端11b側の位置を制御する第2のクランク13bを備える。これらのクランク13a,13bは、駆動軸14により同心状に連結されており、同一の回転速度で回転することができる。クランク13a,13bのディスク形状は、図ではクランク半径と同じ半径を有する円形の部分のみを示しているが、より大きい円形や、四角形などの任意の形状を採用できる。
図3〜5に示すように、ミシン刃11と平行に設けられたバー13eの両端が、クランク13a,13bに追従して動作するコンロッド13c,13dにより上下移動する。図では具体的な構成を省略しているが、例えば、移動方向が上下方向に案内されたスライダ(図示せず)をコンロッド13c,13dの上端に設け、バー13eの両端がそれぞれスライダと連結されてもよい。バー13eには、ミシン刃の取付板16を固定することができる。
このミシン目加工装置10では、ミシン刃11がフィルム1に切り込む際には、ミシン刃11の一端11a側がミシン刃11の他端11b側よりも先にフィルム1に接触し、かつ、フィルム1に切り込んだ後にミシン刃11の全体がフィルム1から離れる際には、ミシン刃11の一端11a側がミシン刃11の他端11b側よりも先にフィルム1から離れるように、ミシン刃11が駆動される。
本形態の場合、第1のクランク13aと第2のクランク13bが所定の位相差(回転角の差)を有することにより、第1のクランク13aで制御されるミシン刃11の一端11a側が、第2のクランク13bで制御されるミシン刃11の他端11b側よりも先に動作する。位相差は、例えば40°程度、20〜60°程度が好ましい。
図7に、クランク13a,13b間に30°の位相差を設けたときの上下動の様子を示す。また、図8に、クランク13a,13b間に40°の位相差を設けたときの上下動の様子を示す。いずれの場合にも、回転するクランクに連結されたコンロッドの長さがクランク半径に比べて十分長いとき、ミシン刃の各端は、ほぼ正弦曲線に従って変位する。図7および図8では、ミシン刃の各端が最も高い位置(上死点)にある時に縦軸の値が+0.5となり、ミシン刃の各端が最も低い位置(下死点)にある時に縦軸の値が−0.5となるように、縦軸の範囲を定めている。DS(駆動側)はミシン刃11の他端11b側に相当し、OS(操作側)はミシン刃11の一端11a側に相当する。実際には、コンロッドの長さがクランク半径の数倍程度であることから、変位を表す曲線は正弦曲線から少しずれる。
また、クランク13a,13b間に40°の位相差を設けたときの上下動の様子として、DS回転角が0°のときを図3に示し、DS回転角が140°のときを図4に示し、DS回転角が180°のときを図5に示す。
図3では、ミシン刃11がフィルム1から離れているが、若干、一端11a側がフィルム1の近くに位置している。
図4では、OS回転角が180°となり、第1のクランク13aが下死点に到達する。この時期では、ミシン刃11の一端11a側がフィルム1に接触して切り込みが始まるが、ミシン刃11の他端11b側は、まだフィルム1に接触していない。
図5では、DS回転角が180°となり、第2のクランク13bが下死点に到達する。この時期では、ミシン刃11の他端11b側がフィルム1に接触して切り込みが始まり、ミシン刃11の一端11a側は、フィルム1から離れ始める。
図3に示すように、ミシン刃11を往復駆動する方向に垂直でミシン刃11の一端11a側の刃先を通る平面Pと、ミシン刃11を往復駆動する方向に垂直でミシン刃11の他端11b側の刃先を通る平面Qに対し、平面Pと平面Qとの距離を、ミシン刃11の高低差Hと定義すると、図4でも、図5でも、ミシン刃11はある程度の高低差を有する。しかし、その間でミシン刃11の高低差となるのではなく、第1のクランク13aが下死点に到達した時点と、第2のクランク13bが下死点に到達した時点との間で、OS及びDSの変位(高さ)がほぼ等しく、ミシン刃11の高低差が0となるときがある。図7および図8の場合、DS回転角が160〜170°程度のときに、OS及びDSの変位(高さ)がほぼ等しく、ミシン刃11の高低差が0となる。
図4の時点およびその前後において、ミシン刃11の一端11a側がミシン刃11の他端11b側よりも先にフィルム1に接触する際には、ミシン刃11の高低差が徐々に減少する。その後、ミシン刃11の高低差が徐々に増大しながら、図5の時点またはその前後において、ミシン刃11の一端11a側に遅れて、ミシン刃11の他端11b側がフィルム1から離れる。つまり、そのとき、ミシン刃11の全体がフィルム1から離れる。
高低差Hについて他端11b側よりも一端11a側がフィルム1により近い状態を正、一端11a側よりも他端11b側がフィルム1により近い状態を負となるように符号をつけた場合は、図4から図5の間では、おおむね、正の高低差から徐々に減少して0を経て負の高低差を有するようになる。
しかし、ミシン刃11の高低差が減少しているときのミシン刃11の変位は、クランクが下死点に到達したときの変位に比べて少し高いことから、フィルム1に切り込む深さが少し浅くなる。図9に示すように、ミシン刃11の長手方向の中央部11cが突出するように、取付板16の厚さに分布を設けることが好ましい。ダイボード15を取付板16に沿って湾曲させることができれば、ダイボード15の厚さを均一にしてよい。ミシン刃11の両端11a,11bに対するミシン刃11の長手方向の中央部11cの突出量Cは、例えばミシン刃11の全長(1m以上)に対して1mm以下が例示できる。
なお、中央部11cを突出させるには、取付板16の厚さに分布を設ける他にも、中央部が突出したミシン刃を作製したり、ダイボードの厚さに分布を設けたり、種々の方法が適用可能である。
ミシン刃11の一端11a側の刃先がフィルム1を貫通して最も奥に到達したとき(図4のように第1のクランク13aが下死点に到達したとき)におけるミシン刃11の高低差は、ミシン刃11の往復するストロークの0.03〜0.25倍程度が好ましい。同様に、ミシン刃11の他端11b側の刃先がフィルム1を貫通して最も奥に到達したとき(図5のように第2のクランク13bが下死点に到達したとき)におけるミシン刃11の高低差が、ミシン刃11の往復するストロークの0.03〜0.25倍程度が好ましい。
なお、クランクの変位を正弦曲線で近似したとき、一つのクランクが下死点に到達したときにおけるミシン刃の高低差Hoは、クランク間の位相差(回転角の差)をα、クランクのストロークをSとして、Ho=(S/2)×(1−cosα)で表される。これより、Ho/S=(1−cosα)/2であることから、α=±20°ではHo/S≒0.030、α=±25°ではHo/S≒0.047、α=±30°ではHo/S≒0.067、α=±35°ではHo/S≒0.090、α=±40°ではHo/S≒0.117、α=±45°ではHo/S≒0.146、α=±50°ではHo/S≒0.179、α=±55°ではHo/S≒0.213、α=±60°ではHo/S≒0.25と算出される。
長尺のフィルムに対して、長手方向に間隔を設けてミシン目を繰り返し形成するため、図6に示すように、フィルム1を繰出しロール3から繰り出して移送し、ミシン目加工装置10に供給することが好ましい。また、停止状態のフィルムに対してミシン目加工を行うため、ミシン刃11がフィルム1に接触している間はフィルム1の移送を停止し、ミシン刃11がフィルム1に接触していないときにフィルム1を移送することが好ましい。例えば、制御器7によりフィルム1の搬送手段とミシン目加工装置10の運転タイミングを制御して、フィルム1の搬送を一定の周期で間欠的に行うことが好ましい。フィルム1の搬送手段は、例えば一対の回転する搬送ローラ6,6でフィルム1を挟んで移送する構成が挙げられる。搬送手段は搬送ローラに限定されるものでなく、例えば、フィルムの幅方向に複数のゴムなどの挟持部材を配置した挟持バーを上下に一対で配置し、この一対の挟持バーでフィルムを挟持して下流方向にフィルムを移動させる搬送手段など、種々の構成を採用することができる。
図6では、ミシン目加工装置10を用いてミシン目を形成したミシン目付きフィルムは、繰出しロール3とは別に設けた巻取りロール5に巻き取っている。フィルム1を間欠的に搬送しても繰出しロール3とミシン目加工装置10との間でフィルム1がたるまないように、ダンサ4を設けることが好ましい。ダンサは、ミシン目加工装置10と巻取りロール5との間にも設けることができる。
加工後のミシン目付きフィルムは、他のフィルムとのラミネートや、コーティング、金属や無機化合物(例えばシリカやアルミナ等のセラミック)の蒸着、成形、製袋などに用いることができる。包装袋の易開封手段としてミシン目を用いるときは、内容物がミシン目から漏れないよう、包装袋の壁材における中間層や表層にミシン目付きフィルムを用いることが好ましい。
ミシン目加工されるフィルムは、特に限定されるものではなく、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂、ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン―酢酸ビニル共重合体(EVA)、環状ポリオレフィン(COP)等のポリオレフィン樹脂等の樹脂フィルムや樹脂シート、さらには紙や金属箔等が挙げられる。ミシン目加工されるフィルムの厚さは、例えば単層で1〜100μm程度でもよく、それ以上の厚さとすることもできる。
下敷き20とするフィルムは、ミシン目加工されるフィルム1より厚さの大きいフィルムであってもよい。
フィルムやその加工品等の用途が医薬品や精密機械などの包装、保護、処理等である場合、塵埃(空気中の微粒子等)の極めて少ないクリーンな環境で加工を行うことが好ましい。本発明は、このような用途にも適用可能である。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態では、OS(操作側)のクランクの位相をDS(駆動側)のクランクの位相より早くしたが、これとは反対に、OS(操作側)のクランクの位相をDS(駆動側)のクランクの位相より遅くしても同様の効果を奏する。
ミシン刃の一端側の位置を制御する第1のクランクと、ミシン刃の他端側の位置を制御する第2のクランクは、同一の駆動軸に連結すると、等速駆動が容易で駆動機(モータ)も共通化できる利点がある。2つのクランクを別々のモータにより駆動してもよい。
ミシン目の一端側と他端側をそれぞれ往復駆動する機構は、クランク機構に限られるものではなく、ボールねじ、油圧シリンダー、ラック・アンド・ピニオン等が挙げられる。高速動作の観点からは、クランク機構が好ましい。
図1のフィルムは、略水平に配置して搬送しているが、これに限定されるものではなく、フィルムを傾斜させて搬送したり、フィルムを垂直(上から下、あるいは下から上)に搬送したりすることも可能である。ミシン刃を往復駆動する方向は、フィルムの搬送方向に対して垂直(直角)であることが好ましい。
1…フィルム。2…ミシン目、10…ミシン目加工装置、11…ミシン刃、12…刃先、13…駆動装置、13a…第1のクランク、13b…第2のクランク。

Claims (5)

  1. フィルムの長手方向に交差する方向に延在する複数の刃先が前記フィルムを貫通してミシン目を形成するミシン刃と、前記ミシン刃を前記フィルムに対して周期的に往復駆動する駆動装置とを備え、
    前記ミシン刃が前記フィルムに切り込む際には、前記ミシン刃の一端側が前記ミシン刃の他端側よりも先に前記フィルムに接触し、
    前記フィルムに切り込んだ後に前記ミシン刃の全体が前記フィルムから離れる際には、前記ミシン刃の一端側が前記ミシン刃の他端側よりも先に前記フィルムから離れ
    前記ミシン刃を往復駆動する方向に垂直で前記ミシン刃の一端側の刃先を通る平面と、前記ミシン刃を往復駆動する方向に垂直で前記ミシン刃の他端側の刃先を通る平面との距離を、前記ミシン刃の高低差と定義するとき、
    前記ミシン刃の一端側が前記ミシン刃の他端側よりも先に前記フィルムに接触する際には、前記ミシン刃の高低差が徐々に減少し、その後、前記ミシン刃の高低差が徐々に増大しながら、前記ミシン刃の全体が前記フィルムから離れることを特徴とするミシン目加工装置。
  2. 前記駆動装置は、前記ミシン刃の一端側の位置を制御する第1のクランクと、前記ミシン刃の他端側の位置を制御する第2のクランクを備え、前記第1のクランクと前記第2のクランクが同一の回転速度で回転することを特徴とする請求項に記載のミシン目加工装置。
  3. 前記ミシン刃が前記フィルムに接触している間は前記フィルムの移送を停止し、前記ミシン刃が前記フィルムに接触していないときに前記フィルムを移送することを特徴とする請求項1または2に記載のミシン目加工装置。
  4. 前記ミシン刃の中央部の刃先が、前記ミシン刃の一端側の刃先と前記ミシン刃の他端側の刃先を通る直線よりも突出していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のミシン目加工装置。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載のミシン目加工装置を用いてフィルムにミシン目を形成することを特徴とするミシン目付きフィルムの製造方法。
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