JP6118185B2 - 回転電機及び回転電機を備えた風力発電システム - Google Patents

回転電機及び回転電機を備えた風力発電システム Download PDF

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Description

本発明はヒートパイプを利用した回転電機及び回転電機を備えた風力発電システムに関するものである。
近年、地球温暖化、燃料価格高騰、電力危機などから、自然エネルギーに対する注目が高まっている。自然エネルギーの一つである風力を利用した風力発電では、風のエネルギーを発電機の回転電機により電気エネルギーへ変換している。
前記回転電機は運転時に銅損、鉄損による発熱で内部温度が上昇する。回転電機の内部温度の上昇は、回転電機に使用されるコイルや鉄心に使用される絶縁物の劣化を招き、回転電機の低寿命化につながることから、それを防ぐために回転電機の冷却が必須となる。
回転電機の冷却方法のひとつにヒートパイプを利用したものが挙げられる。これは、ヒートパイプの蒸発部を、冷却を必要としている回転電機の内部に埋め込み、回転電機の内部で発生した熱をヒートパイプの蒸発部からヒートパイプの凝縮部へ移動させて回転電機の冷却を行うものである。
そして、低温となっている回転電機の匡体外部に前記ヒートパイプの凝縮部を配置することで回転電機の冷却に高い冷却性能を得ることができる。
上記したヒートパイプを利用した回転電機の冷却方法として、実開昭56−141566号公報に開示された技術では、回転電機の回転軸と軸受との間に、回転電機の匡体外部と匡体内部とを連通する貫通孔を形成した部材を設置し、この部材に形成した貫通孔を通じてヒートパイプを配設することで、回転電機の匡体内部で発生した熱を受けて前記ヒートパイプの蒸発部で蒸発した作動流体を冷却して凝縮するヒートパイプの凝縮部を、回転電機の匡体外部に配設するように構成している。
実開昭56−141566号公報
しかしながら、実開昭56−141566号公報に開示された技術では、回転電機に配設したヒートパイプは、回転軸と軸受との間の間隙を通じて前記回転軸の軸方向に沿って配設される構造であるため、匡体外部に配設したヒートパイプの凝縮部は回転軸に平行に配設された形状となる。
上記したように匡体外部に配設したヒートパイプの凝縮部が回転軸に配設された形状となっていることから、ヒートパイプの凝縮部で冷画されて凝縮した作動流体は、回転電機の匡体内部に配設したヒートパイプの蒸発部まで流れにくくなってヒートパイプの冷却性能が低下するので、ヒートパイプを利用した回転電機の冷却効率は低下せざるを得ない。
本発明の目的は、回転電機を冷却するヒートパイプの冷却性能を向上させて回転電機の回転子の温度上昇を抑制する回転電機及びこの回転電機を備えた風力発電システムを提供することにある。
本発明の回転電機は、固定子巻線を有する固定子と、固定子の内径側に該固定子と間隙を介して配置される回転子巻線を有する回転子と、回転子内径側に配置される回転軸と、回転軸を支承する複数の軸受と、ヒートパイプを備えた回転電機において、回転軸と一方の軸受との間に前記回転軸を支持する貫通孔を形成した軸支持部材を設置し、前記軸支持部材に形成された貫通孔と、該貫通孔を封止する封止部品を通じて回転電機の匡体外部から匡体内部に亘ってヒートパイプを設置して、回転電機の匡体内部となる回転子にヒートパイプの作動流体を蒸発させる前記ヒートパイプの蒸発部を配置すると共に、回転電機の匡体外部に前記ヒートパイプの作動流体を凝縮させる前記ヒートパイプの凝縮部を配置し、一方の軸受と回転軸との間に配置された前記軸支持部材の貫通孔を封止する封止部品を設置したことを特徴とする。
本発明の回転電機を備えた風力発電システムは、風を受ける翼と、この翼とハブによって接続した回転軸によって前記翼が受けた風のエネルギーを回転エネルギーに変換する風車を構成し、回転軸の回転エネルギーをナセルに設置した増速機を介してこのナセルに設置した回転電機に連結して回転軸の回転エネルギーを回転電機の電気エネルギーに変換するように構成し、前記ナセルを支持するタワーを備えている請求項1乃至8のいずれか1項に記載の回転電機を前記ナセルに設置した回転電機として使用していることを特徴とする。
本発明によれば、回転電機を冷却するヒートパイプの冷却性能を向上させて回転電機の回転子の温度上昇を抑制する回転電機及び回転電機を備えた風力発電システムが実現できる。
本発明の第1実施例である回転電機の構成を示す軸方向断面図。 図1の第1実施例である回転電機の軸支持部品を示す側面図。 図1の第1実施例である回転電機の封止部品を示す側面図。 図1の第1実施例である回転電機の軸支持部品と封止部品の双方を示す側面図。 図1の第1実施例である回転電機にヒートパイプを設置する作業の状況を示す回転電機の軸方向断面図。 図1の第1実施例である回転電機に回転電機の封止部品を設置する作業の状況を示す回転電機の軸方向断面図。 本発明の第2実施例である回転電機の構成を示す軸方向断面図。 本発明の第3実施例である回転電機の構成を示す軸方向断面図。 本発明の第4実施例である回転電機の構成を示す軸方向断面図。 本発明の第5実施例である回転電機の構成を示す軸方向断面図。 本発明の第6実施例である回転電機の構成を示す軸方向断面図。 本発明の第7実施例である回転電機を備えた風力発電システムを示す概略構成図。
本発明の実施例であるヒートパイプを備えた回転電機、並びに、この回転電機を備えた風力発電システムについて図面を用いて以下に説明する。
本発明の第1実施例であるヒートパイプを備えた回転電機について図1〜図6を用いて説明する。
図1に本発明の第1実施例であるヒートパイプを備えた回転電機の軸方向断面図を示す。図1に示した本実施例の回転電機1は、回転電機1の匡体内部に該回転電機1を構成する固定子2と、固定子2の内径側に該固定子2と間隙を設けて配置された回転子3と、固定子2に設けたスロット内(図示せず)に二層に巻回される三相の固定子巻線10と、回転子3内に設けたスロット内(図示せず)に二層に巻回される三相の回転子巻線11とを備えている。
三相の固定子巻線10及び三相の回転子巻線11は、電気的に120°間隔で各相がそれぞれ配置されている。また、回転子3は上記した回転子巻線11を備えた巻線形回転子に限らず、永久磁石型回転子、かご型回転子であっても良い。
回転子3は軸心に配置された回転軸4に一体に取り付けられており、この回転軸4の一方の軸端には大径の軸受8aが、回転軸4の他方の軸端には小径の軸受8bがそれぞれ設置され、これらの軸受8a、軸受8bによって前記回転子3が回転軸4と一体で回転可能となるように支持している。
また、回転電機1の匡体内部に設置された回転子3の内部には、ヒートパイプ5の蒸発部5aを内部に配設する中空のヒートパイプ設置孔12が、該回転子3の軸方向に沿って複数個、相互に離間して環状に配設されている。
そして、回転電機1の匡体内部に設置された回転子3の内部に設けられた複数個のヒートパイプ設置孔12の内部に、回転子3と接触した状態でヒートパイプ5に封入した作動流体によって回転子3で発生した熱を吸収して蒸発させるヒートパイプ5の蒸発部5aが該回転子3と平行となるように配設されている。
このヒートパイプ5の蒸発部5aで蒸発した作動流体を冷却して凝縮させるヒートパイプ5の凝縮部5bは、回転電機1の匡体外部に配置されている。
そして、ヒートパイプ5の凝縮部5bで冷却されて凝縮した作動流体は、ヒートパイプ5の内壁に形成された液体還流用のウイッグ(図示せず)による毛細管現象によりヒートパイプ5の蒸発部5aに戻される。即ち、回転電機の匡体外部から匡体内部に亘ってヒートパイプ5が設置された構成となっている。
回転電機1の反負荷側となる回転軸4の前記一方の軸端と軸受8aとの間には、貫通孔9を有する軸支持部品6が回転軸4の外周側に該回転軸4と一体に配置されて回転軸4を支持するように設置されており、この軸支持部品6が回転軸4と一体で回転可能となるように該軸支持部品6の外周側に設置した軸受8aによって支承された構成となっている。
図2に本実施例の回転電機1を構成する回転軸4の一方の軸端に配置された軸支持部品6の側面図を示す。図2に示したように、軸支持部品6に形成した貫通孔9の断面積はヒートパイプ5よりも断面積が大きく、この貫通孔9を通して回転電機1の匡体内部に設置された回転子3のヒートパイプ設置孔12に設置された前記ヒートパイプ5の蒸発部5aで蒸発した作動流体を、回転電機1の匡体外部に位置し、ヒートパイプ5の作動流体を凝縮させる凝縮部5bに供給できるように、前記ヒートパイプ5の凝縮部5bを回転電機1の匡体外部に配設する構成となっている。
そして、回転電機1の匡体外部のヒートパイプ5の凝縮部5bの位置は、回転電機1の匡体内部の回転子3の内部である該回転軸4の軸心と平行となるように形成したヒートパイプ設置孔12に配置したヒートパイプ5の蒸発部5aの位置よりも半径方向内径側に配置させることで、ヒートパイプ5の凝縮部5bからヒートパイプ5の蒸発部5aへの作動流体の環流に遠心力を利用でき、ヒートパイプ5の冷却性能が高くなるメリットがある。
本実施例の回転電機1を全閉型とするためには、回転軸4の一方の軸端と軸受8aとの間に設けた軸支持部品6の貫通孔9を封止する封止部品7を、この軸支持部品6の軸方向外方側に設置して回軸支持部品6の貫通孔9を封止する。
図3に本実施例の回転電機1を構成する回転軸4の一方の軸端に配置された軸支持部品6の貫通孔9を封止する封止部品7の側面図を示す。図3は分割した封止部品7を示したものであるが、図3に示したように前記封止部品7にはヒートパイプ5を挿入する孔7cが形成されており、この孔7cにヒートパイプ5を通じて、ヒートパイプ5の凝縮部5bで冷却されて凝縮した作動流体を該ヒートパイプ5の蒸発部5aに供給して蒸発させる前記蒸発部5aを、回転電機1の匡体内部の回転子3の内部に形成したヒートパイプ設置孔12に配設することを可能としている。
図4には前記軸支持部品6に形成した貫通孔9を封止部品7で封止した状態を示す。封止部品7は軸支持部品6に形成した貫通孔9の数と同数用意して、軸支持部品6の貫通孔9をそれぞれ個別に封止する。
また、封止部品7にはインロー部7aを形成して、軸支持部品6の貫通孔9と嵌合させる。
一方の大径の軸受8aと回転軸4との間に配置された前記軸支持部材6に形成された貫通孔9に、後述する図6に示した前記封止部品7のインロー部7aを嵌合させるように構成している。
次に本実施例の回転電機1を構成する回転子3にヒートパイプ5を設置する作業手順について説明する。
本実施例の回転電機1において、回転子3が一体に取り付けられた回転軸4の一方の軸端に設置した前記軸支持部品6に形成された貫通孔9には封止部品7を設置して該貫通孔9を封止しているが、この封止部品7は図3及び図4に示したように複数個に分割された構成を採用しているため、ヒートパイプ5を回転電機1の回転子3に設置する際にその組立性が向上する。以下、図5〜図6を用いて説明する。
図5に本実施例の回転電機1を構成する回転子3にヒートパイプ5を設置するヒートパイプ5の設置方法を示す。
図5に示したように、回転電機1を構成する回転子3が一体に取り付けられた回転軸4の一方の軸端に設置した軸支持部品6の貫通孔9を通して、ヒートパイプ5の端部となるヒートパイプ5の蒸発部5aを、回転子3の内部に該回転軸4の軸心と平行に形成されたヒートパイプ設置孔12に設置する。
このヒートパイプ5の設置作業時に、軸支持部品6の貫通孔9を封止する封止部品7を貫通孔9から取り外すことで、軸支持部品6に形成された貫通孔9の空間を広く使えるため、曲げられたヒートパイプ5でも回転電機1の匡体内に容易に入れることが可能となる。
よって、軸支持部品6の貫通孔9を通じて回転子3の内部に形成した前記ヒートパイプ設置孔12にヒートパイプ5の端部となるヒートパイプ5の蒸発部5aを設置することができる。
図6に本実施例の回転電機1を構成する回転子3にヒートパイプ5を設置した後に、回転子3が一体に取り付けられた回転軸4の一方の軸端に設置した軸支持部品6の貫通孔9を封止する封止部品7の設置方法を示す。
図5を用いて説明した如く、本実施例の回転電機1において回転子3のヒートパイプ設置孔12にヒートパイプ5の蒸発部5aを設置した後に、次に、図6に示したように、複数個に分割構成された封止部品7の孔7cにそれぞれヒートパイプ5を通し、これらの封止部品7をヒートパイプ5に沿って軸支持部品6の貫通孔9の位置までスライドさせ、前記封止部品7を軸支持部品6の貫通孔9に嵌合させて前記軸支持部品6の貫通孔9を複数個に分割構成された封止部品7によって封止する。
回転電機1を構成する回転子3が一体に取り付けられた回転軸4の一方の軸端に設置した軸支持部品6の貫通孔9ごとに複数個に分割構成された封止部品7を嵌めこんで軸支持部品6の貫通孔9を封止するため、曲げられたヒートパイプ5を軸支持部品6の貫通孔9を通じて容易に配設することができる。
仮に封止部品7が図4に示すように複数個の分割されていない場合は、設置位置ごとにヒートパイプ5の向きが異なるため、封止部品7をヒートパイプ5に沿って軸支持部品6の貫通孔9の位置までスライドさせることが困難となり、貫通孔9を封止部品7によって封止することに不都合がある。
上記した本実施例の回転電機1の場合には、ヒートパイプ5と封止部品7の孔7cに位置ずれがあって封止部品7が貫通孔9に嵌合できない場合、その場でヒートパイプ5を曲げる作業を行うことでヒートパイプ5と封止部品7の孔7cとの位置ずれを修正することができる。
また、ヒートパイプ5に不具合が発生した場合、上記の設置作業と逆の手順をとることで、回転子3からヒートパイプ5の蒸発部5aを容易に取り外し、不具合の無いヒートパイプ5に交換することができる。
本実施例によれば、回転電機を冷却するヒートパイプの冷却性能を向上させて回転子の温度上昇を抑制する回転電機が実現できる。
次に本発明の第2実施例であるヒートパイプを備えた回転電機について図7を用いて説明する。
図7に本実施例であるヒートパイプを備えた回転電機の軸方向断面図を示す。図7に示した本実施例の回転電機1は、図1〜図6に示した第1実施例の回転電機1と基本的な構成は同じであるので、両者に共通した構成についての説明は省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図7に示した本実施例の回転電機1は、軸支持部品6及び封止部品7の形状が第1実施例の回転電機1と異なっている。
本実施例の回転電機1においては、回転軸4の一方の軸端と軸受8aとの間に設けた軸支持部品6の貫通孔9を封止する封止部品7の内側、即ち、回転電機1の匡体外部に面した封止部品7の側面に段差部7bを形成している。
封止部品7の側面に形成した段差部7b側から半径方向の外径側に向けてボルト(図示せず)を装着し、前記封止部品7の半径方向外周側をこのボルトによって軸支持部品6の貫通孔9に面した該軸支持部品6の半径方向内周側に固定する。
この結果、封止部品7に装着したボルトの軸方向と該ボルトに作用する遠心力が同じ向きになるので、ボルトの軸方向に垂直な方向に、せん断荷重が加わることを防ぐことができ、前記封止部品7によって回転電機1の回転軸4の一方の軸端と軸受8aとの間に設けた軸支持部品6に形成した貫通孔9を封止する封止部品7の信頼性が向上する。
また前記軸支持部品6は、図7に示したように、前記軸支持部品6の回転軸4側に半径方向外側に突出した突起6bが設けられており、前記封止部品7を軸支持部品6の貫通孔9内で回転電機1の匡体内部に向かってスライドさせた際に、前記軸支持部品6に設けた該突起6bがストッパーとして働いて封止部品7が回転電機1の匡体内部側に入り込むのを防止するように構成したので、軸支持部品6と封止部品7との位置合わせが容易となる。
本実施例によっても、回転電機を冷却するヒートパイプの冷却性能を向上させて回転子の温度上昇を抑制する回転電機が実現できる。
次に本発明の第3実施例であるヒートパイプを備えた回転電機について図8を用いて説明する。
図8に本実施例であるヒートパイプを備えた回転電機の軸方向断面図を示す。図8に示した本実施例の回転電機1は、図1〜図6に示した第1実施例の回転電機1と基本的な構成は類似しているので、両者に共通した構成についての説明は省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図8に示した本実施例の回転電機1において、回転軸4の一方の軸端と大径の軸受8aとの間に設けた軸支持部品6の貫通孔9を封止する封止部品7を通じて回転電機1の匡体内部の回転子3のヒートパイプ設置孔12に配置したヒートパイプ5の蒸発部5aで蒸発した作動流体を、冷却して凝縮させるヒートパイプ5の凝縮部5bに供給できるように、前記ヒートパイプ5の封止部品7の孔7cを通じて前記ヒートパイプ5の凝縮部5bを、図8に示したように該回転電機1の匡体外部に回転軸4の軸心と平行に伸延させて配設している。
本実施例の回転電機1においては、前述したヒートパイプ5の構成を採用したことによって、該回転電機1の匡体外部に位置するヒートパイプ5の凝縮部5bが回転軸4と平行に配設されているために、回転電機1の匡体外部に配設した前記ヒートパイプ5の凝縮部5bを回転軸4と平行に長く形成することで、ヒートパイプ5の冷却性能が更に向上する。
また、本実施例の回転電機1では、回転電機1の匡体外部に位置するヒートパイプ5の凝縮部5bを回転軸4と平行に配設したことによって、回転軸4と軸受8aとの間に設けた軸支持部品6の貫通孔9を封止する封止部品7を通じてヒートパイプ5の凝縮部5aを回転子3の更に内径側に配置できるため、軸支持部品6及び封止部品7の外径を小さくして回転電機1を小型化することが可能となる。
また、回転電機を冷却するヒートパイプの冷却性能を向上させることによって、回転子の温度上昇を抑制する回転電機が可能となる。
本実施例によっても、回転電機を冷却するヒートパイプの冷却性能を向上させて回転子の温度上昇を抑制する回転電機が実現できる。
次に本発明の第4実施例であるヒートパイプを備えた回転電機について図9を用いて説明する。
図9に本実施例であるヒートパイプを備えた回転電機の軸方向断面図を示す。図9に示した本実施例の回転電機1は、図1〜図6に示した第1実施例の回転電機1と基本的な構成は類似しているので、両者に共通した構成についての説明は省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図9に示した本実施例の回転電機1において、回転軸4の一方の軸端と軸受8aとの間に設けた軸支持部品6の貫通孔9を封止する封止部品7について、この貫通孔9を封止している前記封止部品7の外回転電機1の匡体内部に面した側に、樹脂、セラミック等による断熱層13を形成して、封止部品7に形成した前記断熱層13によって貫通孔9を密閉するように構成している。
前記封止部品7に形成した断熱層13は、上記構成によって回転電機1の匡体内部の回転子3に形成したヒートパイプ設置孔12に設置したヒートパイプ5の凝縮部5aで放熱された熱が、封止部品7、軸支持部品6を通過して軸受8aへ伝わることを防ぎ、軸受8aの温度上昇を抑えている。
この結果、軸受8aの潤滑油の温度上昇を抑制することが可能となるので、前記軸受8aの寿命を向上させるという効果を奏する。
本実施例によっても、回転電機を冷却するヒートパイプの冷却性能を向上させて回転子の温度上昇を抑制する回転電機が実現できる。
次に本発明の第5実施例であるヒートパイプを備えた回転電機について図10を用いて説明する。
図10に本実施例であるヒートパイプを備えた回転電機の軸方向断面図を示す。図10に示した本実施例の回転電機1は、図1〜図6に示した第1実施例の回転電機1と基本的な構成は類似しているので、両者に共通した構成についての説明は省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図10に示した本実施例の回転電機1において、回転電機1の匡体外部に配設したヒートパイプ5の各々の凝縮部5bには個別に放熱フィン14を設置して構成している。
また、本実施例の回転電機1においては、回転電機1の匡体外部に配設したヒートパイプ5の凝縮部5bの位置が、回転電機1の匡体内部の回転子3に配設したヒートパイプ5の蒸発部5aの位置よりも回転電機1の半径方向内径側となるように配設したヒートパイプ5の前記凝縮部5bに、前記放熱フィン14を設置することもできる。
回転電機1の匡体外部に配設したヒートパイプ5を冷却する凝縮部5bに前記放熱フィン14を設置することにより、ヒートパイプ5の凝縮部5aの放熱が更に向上してヒートパイプ5の冷却性能を向上させることが可能となる。
本実施例によっても、回転電機を冷却するヒートパイプの冷却性能を向上させて回転子の温度上昇を抑制する回転電機が実現できる。
次に本発明の第6実施例であるヒートパイプを備えた回転電機について図11を用いて説明する。
図11に本実施例であるヒートパイプを備えた回転電機の軸方向断面図を示す。図11に示した本実施例の回転電機1は、図10に示した第5実施例の回転電機1と基本的な構成は類似しているので、両者に共通した構成についての説明は省略し、相違する構成についてのみ以下に説明する。
図11に示した本実施例の回転電機1において、回転電機1の匡体外部に配設したヒートパイプ5の凝縮部5bに設置した放熱フィン14の半径方向内側に、この放熱フィン14の半径方向内側と接触するように固定部品15を設置した構成となっている。
ヒートパイプ5の凝縮部5bに設置した前記放熱フィン14は、回転軸4の軸端に連結するように構成しても良い。
前記固定部品15にヒートパイプ5の凝縮部5bに設置した各々の放熱フィン14の半径方向内側を固定させることで、ヒートパイプ5の凝縮部5bに設置した全ての放熱フィン14と固定部品15を一体構造とすることが可能となる。
そしてヒートパイプ5の凝縮部5bに設置した放熱フィン14を介して、ヒートパイプ5の凝縮部5bが固定部品15に固定されるので、ヒートパイプ5が遠心力によって半径方向外側へ曲がることが防止され、ヒートパイプ5の信頼性を高くすることができる。
また、固定部品15は回転電機1の匡体外部に配設したヒートパイプ5の凝縮部5bに設置した前記放熱フィン14の半径方向内径側に限らず、前記放熱フィン14の半径方向外径側に設置しても良い。
本実施例によっても、回転電機を冷却するヒートパイプの冷却性能を向上させて回転子の温度上昇を抑制する回転電機が実現できる。
次に本発明の第7実施例であるヒートパイプを備えた回転電機を備えた風力発電システムについて図12を用いて説明する。
図12に本実施例であるヒートパイプを備えた回転電機を備えた風力発電システムの概略構成図を示す。図12に示した本実施例であるヒートパイプを備えた回転電機を備えた風力発電システムにおいて、回転電機は、図1〜図11に示した第1実施例〜第6実施例のいずれの回転電機1を使用しても良いので、本実施例の風力発電システムで使用している回転電機1についての説明は省略する。
図12に第1実施例から第6実施例のいずれかの回転電機1を備えた風力発電システムの実施例を示す。
図12に示したように、本実施例の風力発電システムは、ナセル21内に増速機25と回転電機1が設置されており、ナセル21はタワー22で支持されている。
複数枚の翼23と、これらの翼23をハブ24によって接続した回転軸4によって風車を構成しており、風を翼23で受けることで風のエネルギーを回転エネルギーに変換して回転軸4を回転させる。
そして、翼23によって風のエネルギーから変換された回転エネルギーは、この回転軸4と連結され、前記ナセル21内に設置された増速機25によって該回転軸4の回転を発電に適した回転速度に増速し、この増速機25を介して連結され、前記ナセル21内に設置された回転電機1によって該回転軸4の回転エネルギーを前記回転電機1の電気エネルギーに変換するように構成している。
第1実施例〜第6実施例に示された各回転電機は、本実施例の風力発電システムにおいて、ナセル21内に配置された回転電機1として設置されている。
尚、本実施例の風力発電システムは、図12に示した風力発電システムに限ることなく、水車、エンジン、又はタービンなどにも適用可能である。
本実施例によれば、回転電機を冷却するヒートパイプの冷却性能を向上させて回転子の温度上昇を抑制する回転電機を備えた風力発電システムが実現できる。
1:回転電機、2:固定子、3:回転子、4:回転軸、5:ヒートパイプ、5a:蒸発部、5b:凝縮部、6:軸支持部品、6b:突起、7:封止部品、7a:インロー部、7b:段差部、7c:孔、8a:軸受、8b:軸受、9:貫通孔、10:固定子巻線、11:回転子巻線、12:ヒートパイプ設置孔、13:断熱層、14:放熱フィン、15:固定部品、21:ナセル、22:タワー、23:翼、24:ハブ、25:増速機。

Claims (9)

  1. 固定子巻線を有する固定子と、固定子の内径側に該固定子と間隙を介して配置される回転子巻線を有する回転子と、回転子内径側に配置される回転軸と、回転軸を支承する複数の軸受と、ヒートパイプを備えた回転電機において、
    回転軸と一方の軸受との間に前記回転軸を支持する貫通孔を形成した軸支持部材を設置し、
    前記軸支持部材に形成された貫通孔と、該貫通孔を封止する封止部品を通じて回転電機の匡体外部から匡体内部に亘ってヒートパイプを設置して、回転電機の匡体内部となる回転子にヒートパイプの作動流体を蒸発させる前記ヒートパイプの蒸発部を配置すると共に、回転電機の匡体外部に前記ヒートパイプの作動流体を凝縮させる前記ヒートパイプの凝縮部を配置し、
    一方の軸受と回転軸との間に配置された前記軸支持部材の貫通孔を封止する封止部品を設置したことを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1に記載の回転電機において、
    前記ヒートパイプの凝縮部と蒸発部との間のヒートパイプを曲げて形成して、前記ヒートパイプの凝縮部が前記ヒートパイプの蒸発部よりも半径方向内径側に配置されるようにしたことを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1又は2に記載の回転電機において、
    前記軸支持部材に形成された貫通孔を複数に区分して形成すると共に、前記封止部品を複数に分割して形成し、この複数に区分された貫通孔を複数に分割された封止部品によって個別に封止するようにしたことを特徴とする回転電機。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転電機において、
    前記封止部品にインロー部を形成し、一方の軸受と回転軸との間に配置された前記軸支持部材の貫通孔に前記封止部品を嵌合させることを特徴とする回転電機。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の回転電機において、
    前記封止部品の側面に段差部を形成し、前記封止部品をこの段差部側からボルトによって前記軸支持部に固定するように構成していることを特徴とする回転電機。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転電機において、
    一方の軸受と回転軸との間に配置された前記軸支持部材の貫通孔を封止するように配設された前記封止部品の回転電機の匡体内部側に断熱層を形成したことを特徴とする回転電機。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転電機において、
    回転電機の匡体外部に位置する前記ヒートパイプの凝縮部に放熱フィンを設置したことを特徴とする回転電機。
  8. 請求項7に記載の回転電機において、
    回転電機の匡体外部に位置する前記ヒートパイプの凝縮部に設置した放熱フィンの内側または外側に該放熱フィンを一体に固定する固定部品を設置したことを特徴とする回転電機。
  9. 風を受ける翼と、この翼とハブによって接続した回転軸によって前記翼が受けた風のエネルギーを回転エネルギーに変換する風車を構成し、回転軸の回転エネルギーをナセルに設置した増速機を介してこのナセルに設置した回転電機に連結して回転軸の回転エネルギーを回転電機の電気エネルギーに変換するように構成し、前記ナセルを支持するタワーを備えている請求項1乃至8のいずれか1項に記載の回転電機を前記ナセルに設置した回転電機として使用していることを特徴とする回転電機を備えた風力発電システム。
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