JP6117676B2 - 植物育成培地、及び植物育成キット - Google Patents

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Description

本発明は、複数種の人工土壌粒子を含む植物育成培地、及び当該植物育成培地を用いた植物育成キットに関する。
近年、生育条件がコントロールされた環境下で野菜等の植物を栽培する植物工場が増加している。これまでの植物工場は、レタス等の葉物野菜の水耕栽培が中心であったが、最近では水耕栽培には向かない果菜類や根菜類についても植物工場での栽培を試みる動きがある。
植物の根は、外からの刺激、例えば、重力、水分、接触等の刺激、いわゆる重力屈性、水分屈性、接触屈性等により根の伸長方向が誘導されることが知られている。この中でも重力は植物の根の伸長には一番強い刺激であるため、植物の根の伸長方向は、一般に重力が作用する方向、つまり鉛直下方向へと伸びる。従って、果菜類や根菜類等の植物を栽培するには、植物の根が下方に成長する土壌環境が必要となる。しかし、当該土壌環境を植物工場内で整備することは、植物工場のメリットである縦の空間に植物の栽培範囲を拡げること、例えば、多段の棚を使用して植物を栽培する等の妨げとなり、植物工場における植物の栽培効率を低下させることになる。従って、植物工場において植物(特に、果菜類や根菜類等)を栽培するためには、植物の根の伸長方向を所望の方向に誘導することができる等、天然土壌では実現が困難な高度な機能を備えた人工土壌(植物育成培地)が求められる。
特許文献1に記載の植物育成培地では、播種がなされるゲル培地の周囲に、同一平面内にて外側に拡がるように複数のゲル培地を並置している。これにより、栽培植物の根が平面に並置されたゲル培地内に拡がり、茎、葉、花等の自立部分を支えながら植物の高さを低く抑えることができるとしている。
特開2011−250763号公報
ところが、特許文献1の植物育成培地は、間隙が小さいゲル培地を使用しているため、植物の根が十分に成長するための空間と通気性とを確保することができず、生育不良となる虞がある。また、植物の根の伸張によってゲル培地が崩壊し、植物を十分に支えることができなくなる虞もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、限られた空間において、植物(例えば、果菜類や根菜類等)を効率よく栽培することを可能にする植物育成培地、及び当該植物育成培地を用いた植物育成キットを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る植物育成培地の特徴構成は、
複数種の人工土壌粒子を含む植物育成培地であって、
所定値以上の保水性、及び所定値以下の電気伝導度を有する第一人工土壌粒子を含み、植物の根の伸長方向を誘導する誘導床と、
前記第一人工土壌粒子より保水性が小さく、且つ電気伝導度が大きい第二人工土壌粒子を含み、植物の根の成長を促す成長床と、
を備え、
前記誘導床は、前記成長床の表面側に露出した状態で局所的に配置されることにある。
本構成の植物育成培地によれば、誘導床に保持された水分が成長床に向かって滲み出して水分含有量の勾配を形成し(誘導床から遠ざかるに従って水分含有量が低下する)、当該水分含有量に応じて肥料成分が第二人工土壌粒子から溶解して肥料含有量の勾配を形成する(誘導床から遠ざかるに従って肥料含有量が低下する)。この水分含有量及び肥料含有量の勾配の効果により、植物の根は、成長床を通って、局所的に配置された誘導床の方向に伸長する。ここで、誘導床は、成長床の表面側に露出した状態で局所的に配置されているので、植物の根は、植物育成培地の表面側と近接した状態で誘導床に向かうように伸長する。したがって、植物の根は、誘導床が存在する一定の深さ領域内で成長することとなり、植物の根が成長するための縦方向の空間を小さくすることができる。その結果、植物工場の縦の空間を有効利用することが可能となり、植物の栽培効率を向上させることができる。また、植物の自立部分は植物育成培地の全体で支えられているため、植物が成熟した成体となっても横倒れする虞は少ない。
本発明に係る植物育成培地において、
前記誘導床の保水量は、前記第一人工土壌粒子100cc当たり40cc以上であり、
前記成長床の保水量は、前記第二人工土壌粒子100cc当たり20cc以上40cc未満であることが好ましい。
本構成の人工土壌粒子によれば、誘導床の保水量は、第一人工土壌粒子100cc当たり40cc以上であり、成長床の保水量は、第二人工土壌粒子100cc当たり20cc以上40cc未満であることから、誘導床から成長床内部に向かって、適度な水分含有量の勾配が生じる。その結果、植物の根は、誘導床の方向に効率よく伸長することができる。
本発明に係る植物育成培地において、
前記誘導床は、pF値が2.3以下の範囲で水分を24時間以上保持することが好ましい。
本構成の植物育成培地によれば、誘導床はpF値が2.3以下の範囲で水分を24時間以上保持することから、植物が利用可能な水分、いわゆる易効水を長時間保持することができる。この易効水は、人工土壌粒子に緩やかに吸着しているため、誘導床から成長床内部に向かう水分含有量の勾配が明確となり、その結果、植物の根は、成長床から誘導床の方向に確実に伸長することができる。
本発明に係る植物育成培地において、
前記誘導床の電気伝導度は、1.5mS/cm未満であり、
前記成長床の電気伝導度は、1.5mS/cm以上10.0mS/cm以下であることが好ましい。
誘導床は、保水性が高く設定されているため、誘導床内で植物の根が伸長すると、根から酸素を吸収し難くなり、根腐れが生じる虞がある。本構成の植物育成培地によれば、誘導床の電気伝導度は、1.5mS/cm未満であり、肥料の保持量を低く設定しているため、誘導床内への植物の根の伸長を抑制することができ、その結果、植物の根腐れを防止することができる。一方、成長床の電気伝導度は、1.5mS/cm以上10.0mS/cm以下であるため、誘導床から成長床内部の方向に生じる水分含有量の勾配に応じて、成長床内に肥料含有量の勾配が確実に生じる。これにより、植物の根は、成長床から誘導床に向けて効率よく伸長する。
本発明に係る植物育成培地において、
前記成長床は、粗間隙率が40%以上に調整された通気性層を含むことが好ましい。
本構成の植物育成培地によれば、成長床は、粗間隙率が40%以上に調整された通気性層を含むことから、水捌けが良好であり、成長床に水が溜まり難い。したがって、誘導床から成長床内部に向かって水分含有量の勾配が生じ易くなり、植物の根は、成長床から誘導床に向けて効率よく伸長することができる。
本発明に係る植物育成培地において、
播種又は挿し木により植物を栽培する場合において、播種又は挿し木をする領域に前記誘導床が配置されていることが好ましい。
本構成の植物育成培地によれば、播種又は挿し木から植物を栽培する場合において、播種又は挿し木をする領域に誘導床が配置されていることから、高い保水性を備える誘導床により、播種又は挿し木から効率よく発根を促すことができる。その結果、果菜類や根菜類等の植物を播種又は挿し木から成体となるまで栽培することが可能となる。
本発明に係る植物育成培地において、
前記誘導床は、複数の誘導床として分散配置されていることが好ましい。
本構成の植物育成培地によれば、複数の誘導床の一つに植物を植えると、その誘導床から他の分散配置した誘導床に向けて根を伸長させることができる。したがって、植物の根を所望の方向に伸長させ易くなり、植物を確実に支えながら、植物の根が成長するための縦方向の空間を小さくすることができる。その結果、植物工場の縦の空間を効率的に使用することができ、果菜類や根菜類等の植物の栽培効率を向上させることができる。
本発明に係る植物育成培地において、
前記誘導床は、前記成長床から取り外し可能に構成されていることが好ましい。
本構成の植物育成培地によれば、誘導床は、成長床から取り外し可能に構成されていることから、栽培する果菜類や根菜類等の植物の種類に合わせて、誘導床を取り替えることができる。
本発明に係る植物育成培地において、
前記第一人工土壌粒子は、繊維を集合してなる繊維塊状体を含み、
前記第二人工土壌粒子は、細孔を有する複数のフィラーを造粒してなる多孔質体を含むことが好ましい。
本構成の植物育成培地によれば、第一人工土壌粒子を含む誘導床は繊維塊状体に起因する高い保水性を有するため、植物の根を所望の方向に確実に誘導し、伸張させることができる。第二人工土壌粒子を含む成長床は細孔を有するフィラーに肥料を担持させることができるため、伸長した根に肥料を供給することができる。その結果、果菜類や根菜類等の植物を成体となるまで確実に成長させることができる。
上記課題を解決するための本発明に係る植物育成キットの特徴構成は、
上記何れか一つの植物育成培地を用いたことにある。
本構成の植物育成培地を使用した植物育成キットによれば、上記何れか一つの植物育成培地を使用していることから、植物の根を所望の方向に誘導し、伸張させることができる。本構成の植物育成キットは、特に、果菜類や根菜類等の植物の栽培効率を向上させるために有効である。
図1は、複数種の人工土壌粒子を使用した植物育成培地の断面図である。 図2は、複数の誘導床を配置した植物育成培地の一例を示す斜視図である。 図3は、複数種の人工土壌粒子を使用した植物育成培地の別実施形態を示した断面図である。 図4は、二種類の人工土壌粒子を概念的に示した説明図である。 図5は、植物育成培地を用いた植物育成キットを例示した斜視図である。
以下、本発明に係る植物育成培地、及び当該植物育成培地を用いた植物育成キットに関する実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることを意図しない。
〔植物育成培地〕
図1は、複数種の人工土壌粒子50を使用した植物育成培地100の断面図である。図1(a)の植物育成培地100は、保水性及び保肥性の異なる2種の人工土壌粒子50(50a,50b)で構成されている。図1(b)の植物育成培地100は、保水性及び保肥性の異なる3種の人工土壌粒子50(50a,50b,50b)で構成されている。植物育成培地100の保水性は、人工土壌粒子50を構成する材料により変更することができる。例えば、人工土壌粒子50を構成する材料に親水性の繊維を用いると、人工土壌粒子50の吸水力が高まり、植物育成培地100の保水性が高まる。また、人工土壌粒子50のサイズを変更することにより、植物育成培地100の保水性を変更することも可能である。人工土壌粒子50同士の間には隙間1が形成され、当該隙間1に水分が保持される。従って、隙間1の状態は、水分の保持力に影響する。例えば、隙間1のサイズが大きくなり過ぎると、隙間1に水分を保持する力が弱まり、植物育成培地100の保水性が低下する。一方、隙間1のサイズが小さくなり過ぎると、水分を隙間1に保持する力が過剰となり、植物育成培地100の通気性が低下する。隙間1のサイズは、人工土壌粒子50のサイズに関係している。人工土壌粒子50のサイズが大きいと、人工土壌粒子50間に形成される隙間1のサイズが大きくなり、人工土壌粒子50のサイズが小さいと、人工土壌粒子50間に形成される隙間1のサイズも小さくなる。つまり、人工土壌粒子50のサイズを変更することにより、植物育成培地100の保水性及び通気性を調整することができる。
図1(a)の植物育成培地100は、植物20の根21の伸長方向を誘導する誘導床2と、根21が成長するための通気性を確保しながら、適量の水分及び肥料を植物20に供給する成長床3とから構成されている。誘導床2は、保水性の高い第一人工土壌粒子50aから構成され、成長床3は、適量の水分及び肥料を保持する第二人工土壌粒子50bから構成されている。植物育成培地100の誘導床2は、第一人工土壌粒子50aのサイズを小さくすることにより第一人工土壌粒子50a間の隙間1を小さくして水の保持能力(保水性)を高めている。植物育成培地100の成長床3は、第二人工土壌粒子50bのサイズを第一人工土壌粒子50aのサイズより大きくして通気性を高め、さらに第二人工土壌粒子50bの肥料含有量が第一人工土壌粒子50aの肥料含有量よりも高くなるように肥料を保持させて、保肥性を高めている。成長床3に使用する第二人工土壌粒子50bは、誘導床2に使用する第一人工土壌粒子50aよりもサイズを大きくしているため、第二人工土壌粒子50b間の隙間1が一定以上のサイズとなり、地中の通気性を確保することができる。さらに、誘導床2は保肥性を高めているため、植物20の成長に合わせて適量の肥料を植物20に供給することができる。
誘導床2は、図1に示すように、成長床3の表面側に露出した状態で、局所的に配置されている。ここで、植物20を植えた場所に存在する誘導床2を誘導床2a、それ以外の誘導床2を誘導床2bとする。誘導床2は成長床3より保水性が高くなるように調製され、さらに成長床3は誘導床2より通気性が高くなるように調製されている。これにより、誘導床2に保持される水分が誘導床2から成長床3の方向に滲み出し、成長床3のうち誘導床2に近接した領域では水分量が多く、誘導床2から遠ざかるにつれて水分量が少なくなるという水分含有量の勾配が形成される。また、成長床3の第二人工土壌粒子50bは、第一人工土壌粒子50aより肥料を多く保持しており、当該肥料は成長床3に存在する水分に溶解する。従って、成長床3に存在する水分量に応じて溶解する肥料量は、成長床3のうち誘導床2に近接した領域では多く、誘導床2から遠ざかるにつれて溶解する肥料量が少なくなる。このように、成長床3内における肥料含有量についても勾配が形成される。この水分含有量及び肥料含有量の勾配の効果により、栽培する植物20の根21は、誘導床2aから出た後に誘導床2bの方向に伸長する。したがって、誘導床2bを植物20の根21を伸長させたい成長床3の所望の場所に配置するだけで、植物20の根21を所望の方向に伸長させることが可能となる。図1では、誘導床2bは、植物20を植えた場所2aから所定の距離を空けて局所的に配置されていることから、局所的に配置した誘導床2bから植物20の植えた場所に存在する誘導床2aに向けて成長床3内に水分含有量及び肥料含有量の勾配が生じることになる。したがって、植物20の根21は、誘導床2aから誘導床2bに向けて伸長する。植物育成培地100の肥料含有量は、電気伝導度(EC:Electric Conductivity)によって表される。土壌中の肥料含有量(塩類濃度)が高くなると、電気が流れ易くなるため、電気伝導度が高くなる。したがって、電気伝導度(肥料含有量)は、土壌中のイオン化した肥料(例えば、NH 、NO -)、つまり土壌中に溶解している肥料の濃度を表している。
播種又は挿し木から植物20を栽培する場合には、図1に示すように、播種又は挿し木を実施する領域に誘導床2aを配置する。誘導床2aは、保水性が高いため、播種又は挿し木から発根を効率よく促すことができる。播種又は挿し木を実施した誘導床2aの周りには、成長床3が配置されているため、播種又は挿し木から発根後、根21は成長床3に拡がり、根21が成長するための空間と通気性とが確保される。また、誘導床2(2a,2b)は、成長床3から取り外し可能に構成することもできる。これにより、植物育成培地100から誘導床2を取り外すだけで、栽培が終了した植物20を除去することができ、さらに新しい誘導床2を取り付けることにより、植物育成培地100を再度利用することが可能になる。新しい誘導床2は、栽培する果菜類や根菜類等の植物の種類に合わせて選択することができる。
図1(b)では、成長床3の下方に成長床3よりも高い通気性を備える通気性層3aが配置されている。通気性層3aには、成長床3に使用されている第二人工土壌粒子50bよりもサイズが大きい第二人工土壌粒子50bを使用している。植物育成培地100は、通気性層3aを備えているため、成長床3に過剰な水が存在しても、効率よく水を排出することができ、成長床3の通気性を確実に確保することができる。これにより、誘導床2から成長床3内部に向かって水分含有量の勾配が生じ易くなる。第一人工土壌粒子50a及び第二人工土壌粒子50bの構造の詳細については、後述する。
図2は、複数の誘導床2を配置した植物育成培地100の一例を示す斜視図である。同図では、植物20の根21を破線で表している。
図2(a)では、複数の誘導床2を、所定の間隔を空けて分散配置している。植物20の根21は、植物20を植えた場所に存在する誘導床2aから分散配置されている誘導床2bの方向に伸長する。ここで、誘導床2(2a,2b)は、第一人工土壌粒子50a間の隙間1が小さく、且つ肥料の保持量も少なく調製されている。したがって、誘導床2aから誘導床2bに向かって伸長した根21は、誘導床2の内部深くに侵入することが抑制され、成長床3の水分含有量及び肥料含有量の勾配に沿って伸長する。これにより、植物20の根21が誘導床2内に拡がることを抑制することができるため、誘導床2内での根21の酸素不足による根腐れを防止することができる。本実施形態では、植物20の根21は、植物20を植えた場所に存在する誘導床2aから分散配置した誘導床2bに向けて伸長するため、誘導床2(2a,2b)が存在する一定の深さ領域内で根21が拡がる。これにより、植物20が成熟した成体となっても、植物育成培地100の全体で植物20を支えることができる。その結果、植物20の栽培に従来必要であった縦方向の空間を小さくすることができる。例えば、多段式の棚で栽培する植物工場において、植物育成培地100を好適に利用することができる。
図2(b)では、複数の誘導床2を、一定方向に所定の間隔を空けて分散配置している。この場合も、植物20の根21は、植物20を植えた場所に存在する誘導床2aから分散配置されている誘導床2bの方向に伸長する。したがって、図2(b)では、植物20の根21の伸長方向を所定の方向に揃わせることができる。
誘導床2の保水量は、成長床3の保水量より大きくなるように設定されている。誘導床2の保水量は、第一人工土壌粒子50aの容積100cc当たり40cc以上が好ましい。誘導床2の保水量が第一人工土壌粒子50aの容積100cc当たり40ccを下回ると、誘導床2から成長床3内部に向かって、良好な水分含有量の勾配が形成されず、植物20の根21を誘導することができなくなる虞がある。成長床3の保水量は、第二人工土壌粒子50bの容積100cc当たり20cc以上40cc未満であることが好ましい。成長床3の保水量が第二人工土壌粒子50bの容積100cc当たり20ccを下回ると、植物20が利用できる水分が少なくなり、植物20の成長に悪影響を及ぼす虞がある。また、成長床3の保水量が第二人工土壌粒子50bの容積100cc当たり40cc以上とした場合は、誘導床2から成長床3内部に向かって、良好な水分含有量の勾配が形成されず、植物20の根21を誘導することができなくなる虞がある。また、成長床3の通気性が低下し、植物20の根21から酸素を吸収し難くなって、根腐れが生じる虞もある。
土壌が水分を保持する力は、pF値として表される。pF値とは、水柱の高さで表した土壌水分の吸引圧の常用対数値のことであり、土壌中の水分が土壌の毛管力によって引き付けられている強さの程度を表す値である。土壌のpF値は、pFメータ(テンシオメーター)を用いて測定することができる。pF値が2.0のとき、水柱100cmの圧力に相当する。pF値は土壌と水分の吸着の強さを表すものでもあり、土壌と水分の吸着力が弱いとpF値は低くなり、植物の根が水分を吸収し易い状態となる。一方、土壌と水分の吸着力が強いとpF値は高くなり、植物の根が水分を吸収するためには大きな力を要する。土壌中の隙間に空気が存在せず、全て水で充たされているときの状態がpF値0であり、100℃の熱乾状態の土壌で、土壌と化合した水しか存在しない状態がpF値7となる。植物が根から吸収できる土壌中の水分は、降雨又は灌水後、通常24時間後に土壌中に残っている水分(pF1.7)から、植物が萎れ始める初期萎れ点(pF3.8)までの水分である。一般の土壌の場合、植物を栽培可能なpF値、いわゆる易効水の範囲はpF値1.7〜2.7である。しかし、本発明者らが実際に植物の栽培を行うと、pF値が2.3を超える場合、植物の生育性が低下する傾向があることが明らかとなった。そこで、本発明においては、易効水のpF値の上限としてpF値2.3を使用する。植物育成培地100の誘導床2のpF値は、pF値2.3以下の範囲で水分を24時間以上保持することが好ましい。pF値2.3以下の範囲の水分を保持できる時間が24時間を下回ると、植物が容易に利用できる水分、つまり、人工土壌粒子50aと緩やかに吸着している水分が少なくなるため、誘導床2から成長床3内部に向かって、良好な水分含有量の勾配が形成されず、植物20の根21を誘導床2の方向へ伸長させることができなくなる虞がある。
誘導床2は、植物20の根21の伸長を誘導するため、高い保水性を備える必要がある。従って、第一人工土壌粒子50a間に形成される隙間1を一定の範囲の大きさに調製することが好ましい。誘導床2を構成する第一人工土壌粒子50aのサイズは、0.1〜2.0mmが好ましい。第一人工土壌粒子50aのサイズが0.1mmより小さいと、誘導床2の水の保持力が強くなり過ぎて、誘導床2から成長床3に水分が効果的に滲み出さず、誘導床2から成長層2内部に向かって、良好な水分含有量の勾配が形成されない虞がある。その結果、植物20の根21の伸長方向が所望の方向に誘導されない虞がある。一方、第一人工土壌粒子50aのサイズが2.0mmより大きいと、十分な保水性が得られないため、誘導床2から成長層2内部に向かって、水分含有量の勾配が形成されない虞がある。その結果、植物20の根21の伸長方向が所望の方向に誘導されない虞がある。
成長床3は、誘導床2から滲み出る水分により水分含有量及び肥料含有量の勾配を形成する。また、植物20の根21の伸長に合わせて、根21が伸長するための空間と通気性とを確保しながら、植物20に適量の肥料も供給する。従って、人工土壌粒子50間に形成される隙間1を一定以上に確保することが好ましい。成長床3を構成する第二人工土壌粒子50bのサイズは、2.0〜10.0mmが好ましい。第二人工土壌粒子50bのサイズが2.0mmより小さいと、第二人工土壌粒子50b間に形成される隙間1のサイズが小さくなり過ぎて、成長床3の排水性が低下する。その結果、誘導床2から成長層2内部に向かって、良好な水分含有量及び肥料含有量の勾配が形成されない虞がある。また、植物20は、根21から酸素を吸収し難くなり、根腐れが生じる虞がある。一方、第二人工土壌粒子50bのサイズが10.0mmより大きいと、第二人工土壌粒子50b間に形成される隙間1のサイズが大きくなり過ぎて、排水性が過剰になる。その結果、誘導床2から成長層2内部に向かって、良好な水分含有量及び肥料含有量の勾配が形成されない虞がある。また、植物20は、十分な水分を吸収し難くなり、枯死する虞がある。なお、人工土壌粒子50のサイズは、例えば、光学顕微鏡観察及び画像処理法を用いて測定することができる。
植物育成培地100の電気伝導度は、成長床3の電気伝導度の値が誘導床2の電気伝導度の値を上回るように設定されている。植物育成培地100の誘導床2の電気伝導度は、1.5mS/cm未満であることが好ましい。誘導床2は植物20の根21を誘導する機能を有するものであるため、最低限の肥料が含まれていればよい。例えば、誘導床2の電気伝導度を1.5mS/cm以上にすると、植物20の根21が高保水性の誘導床2内部に拡がって、根21から酸素を吸収し難くなり、根腐れが生じる虞がある。また、誘導床2を挿し木等で使用する場合、挿し木には若干の肥料を必要とするが、誘導床2の電気伝導度を1.5mS/cm以上にすると、植物20がいわゆる肥料やけを起こす虞がある。植物育成培地100の成長床3の電気伝導度は、1.5mS/cm以上10.0mS/cm以下であることが好ましい。成長床3の電気伝導度が1.5mS/cm未満であると、植物20に十分な量の肥料を供給することができず、植物20の成長に悪影響を及ぼす虞がある。一方、成長床3の電気伝導度が10.0mS/cmを超えても、肥料の添加量に比べて効果が大きく向上せず、経済的にも不利である。また、植物20が肥料やけを起こす虞もある。植物育成培地100の誘導床2及び成長床3の電気伝導度を上記範囲に設定することにより、成長床3のうち誘導床2に近接した領域では多く、誘導床2から遠ざかるにつれて溶解する肥料量が少なくなるという肥料含有量の勾配を生じさせることができる。その結果、植物20の根21は、成長床3から誘導床2に向けて効率よく伸長する。
〔別実施形態〕
図3は、複数種の人工土壌粒子50を使用した植物育成培地100の別実施形態を示した断面図である。図3の植物育成培地100は、保水性及び保肥性の異なる2種の人工土壌粒子50(50a,50b)で構成されている。植物育成培地100は、植物20の根21の伸長方向を誘導する誘導床2と、根21が成長するための通気性を確保しながら、適量の水分及び肥料を植物20に供給する成長床3とから構成されている。誘導床2は、保水性の高い第一人工土壌粒子50aから構成され、成長床3は、適量の水分及び肥料を保持する第二人工土壌粒子50bから構成されている。
この別実施形態では、誘導床2は、成長床3の表面側に露出した状態で、植物20を植えた場所から植物20の根21を伸長させたい方向に誘導床2の一部を延在させている。植物20の根21は、発根直後は保水性の高い培地が必要なため、当該誘導床2を配置すると、植物20の根21は、誘導床2を延在させた方向に伸長する。これにより、植物20の根21の伸長方向を誘導することができる。具体的には、上記誘導床2の表面側に播種又は挿し木を実施すると、発根直後の植物20の幼根は、水分の多い方に向かって伸長する。特に、播種の場合、種には養分が含まれており、養分を吸収する必要性が低いため、根21は、水分の多い方向に向かって伸長する。本実施形態の植物育成培地100では、図3に示すように、植物20を播種又は挿し木を行った場所から誘導床2を延在させた方向に、根21を誘導して、当該方向に伸長させている。植物20が成長すると、根21は、誘導床2の周りに配置された成長床3に伸長し、根21が成長するための空間と通気性とが確保される。本別実施形態では、植物20の植えた場所にのみ誘導床2を配置しているが、根21の伸長方向に所定間隔を空けて別の誘導床2を配置することもできる。これにより、より効率的に根21を所望の方向に伸長させることが可能になる。
上述のように、本発明の植物育成培地100に使用する第一人工土壌粒子50aは、保水性が高くなるように調製され、第二人工土壌粒子50bは根21が成長するための空間と通気性とを確保しながら、適量の肥料を植物20に供給するように調整されるものである。そこで、このような異なる特性を備えた第一人工土壌粒子50a及び第二人工土壌粒子50bについて、図4を参照しながら説明する。
〔第一人工土壌粒子〕
図4は、二種類の人工土壌粒子50を模式的に示した説明図である。図4(a)の第一人工土壌粒子50aは、繊維塊状体10として構成される。繊維塊状体10は、複数本の繊維11を集合させたものである。繊維塊状体10を構成する繊維11の間には、空隙12が形成されている。繊維塊状体10は、空隙12に水分を保持することができる。従って、繊維塊状体10の空隙12の状態は、繊維塊状体10の保水性に関係する。空隙12の状態は、繊維塊状体10を形成する際の繊維11の使用量(密度)、繊維11の種類、太さ、長さ等を変更することにより調整可能である。なお、繊維11のサイズは、太さが5〜100μmのものが好ましく、長さが0.3〜10mmのものが好ましい。また、繊維11として予め切断された短繊維を使用することも可能であり、この場合、短繊維の長さは0.2〜0.5mm程度が好ましい。第一人工土壌粒子50aとして繊維塊状体10を使用することにより、植物育成培地100の誘導床2の保水性をさらに高めることができ、根21の伸長方向を効率よく誘導することができる。また、播種又は挿し木を行う場合、播種又は挿し木から効率よく発根させることができる。
繊維塊状体10は、その内部に水分を保持できるように構成するため、繊維11として親水性の繊維を使用することが好ましい。繊維11の種類は、天然繊維又は合成繊維が適宜選択される。好ましい親水性の繊維として、例えば、天然繊維では、綿、羊毛、レーヨン、セルロースファイバーが挙げられ、合成繊維では、例えば、ビニロン、ウレタン、ナイロン、アセテートが挙げられる。これらの繊維うち、綿、セルロースファイバー、及びビニロンがより好ましい。繊維11として、天然繊維と合成繊維とを混繊したものを使用することも可能である。
繊維塊状体10は、公知の造粒法により形成される。例えば、セルロースファイバーや、綿、又はビニロン等をカーディング装置等で引揃え、3〜10mm程度の長さに切断し、切断した繊維11を転動造粒、流動層造粒、攪拌造粒、圧縮造粒、押出造粒等の方法によって粒状に造粒し、繊維塊状体10を形成する。造粒の際、繊維11に樹脂や糊等のバインダーを混合すると、繊維塊状体10を効率よく形成することができる。バインダーは、有機バインダー又は無機バインダーの何れも使用可能である。有機バインダーは、例えば、ポリオレフィン系バインダー、ポリビニルアルコール系バインダー、ポリウレタン系バインダー、ポリ酢酸ビニル系バインダー等の合成樹脂系バインダー、デンプン、カラギーナン、キサンタンガム、ジェランガム、アルギン酸などの多糖類、膠などの動物性たんぱく質等の天然物系バインダーが挙げられる。無機バインダーは、例えば、水ガラス等のケイ酸系バインダー、リン酸アルミニウム等のリン酸塩系バインダー、ホウ酸アルミニウム等のホウ酸塩系バインダー、セメント等の水硬性バインダーが挙げられる。有機バインダー及び無機バインダーは、二種以上を組み合わせて使用することも可能である。なお、繊維11として絡み易いもの(例えば、屈曲した繊維)を使用する場合、造粒を行うだけで繊維11が互いに容易に絡み合うため、この場合は特にバインダーを使用しなくても繊維塊状体10の形成が可能となる。
繊維塊状体10を造粒するにあたり、繊維11として短繊維や、繊維パウダーを使用することも可能である。この場合、短繊維や繊維パウダーを撹拌混合造粒装置で撹拌しながらバインダーとして樹脂エマルジョンを少量ずつ投入して造粒する。これにより、繊維塊状体10を形成する短繊維や繊維パウダー同士が一部で固定化され、強固な繊維塊状体10を形成することができる。
繊維塊状体10の外表部には、被覆層を形成してもよい。被覆層を設けることで、繊維塊状体の急激な乾燥を防止し、水分吸放出特性をコントロールすることができる。被覆層は、水分子が通過可能な超微細孔を有する膜である。あるいは、水分が一方側から浸透して他方側に移動可能な浸透性膜とすることもできる。被覆層は、例えば、以下の方法により繊維塊状体10の外表部に形成される。先ず、造粒した繊維塊状体を容器に移し、繊維塊状体10の体積(占有容積)の半分程度の水を加え、繊維塊状体10の空隙12に水を浸み込ませる。次に、水を浸み込ませた繊維塊状体10に、繊維塊状体10の体積の1/3〜1/2の樹脂エマルジョンを添加する。樹脂エマルジョンには、植物ホルモン、植物成長調整物質等を混合しておくことも可能である。これにより、植物20の根21をさらに効率的に誘導させることができる。次に、繊維塊状体10の外表部に樹脂エマルジョンが均一に付着するように転動させながら、繊維塊状体10の外表部から樹脂エマルジョンを含浸させる。このとき、繊維塊状体10の中心部には水が浸み込んでいるため、樹脂エマルジョンは繊維塊状体10の外表部付近で留まる。その後、樹脂エマルジョンが付着した繊維塊状体10をオーブンで乾燥させ、次いで、樹脂を溶融させ、繊維塊状体10の外表部付近の繊維11に樹脂を融着させて被覆層としての樹脂被膜を形成する。これにより、繊維塊状体10の外表部を被覆層で被覆した第一人工土壌粒子50aを作製することができる。
被覆層の材質は、水に不溶性で酸化され難いものが好ましく、例えば、樹脂材料が挙げられる。そのような樹脂材料として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の塩化ビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン等のスチロール系樹脂が挙げられる。これらのうち、ポリエチレンが好ましい。また、樹脂材料に代えて、ポリエチレングリコール、アクリルアミド等の高分子ゲル化剤、アルギン酸塩やカラギーナン等の天然多糖類系ゲル化剤、天然ゴムやシリコーンゴム等のゴム系コーティング剤等を使用することも可能である。
繊維塊状体10及び被覆層には、イオン交換能を付与することもできる。繊維塊状体及び被覆層の少なくとも何れか一方にイオン交換能を付与することで、挿し木の発根に必要な肥料成分を第一人工土壌粒子50aに担持させることができるため、挿し木から効率的に発根を促すことができる。イオン交換能が付与された材料の詳細については、第二人工土壌粒子の項で説明する。
〔第二人工土壌粒子〕
図4(b)の第二人工土壌粒子50bは、複数のフィラー13が集合して粒状に構成された多孔質体を含む。複数のフィラー13は、それらが互いに接触していることは必須ではなく、一粒子内でバインダー等を介して一定範囲内の相対的な位置関係を維持していれば、複数のフィラー13が集合して粒状になったものと考えることができる。
第二人工土壌粒子50bの多孔質体を構成するフィラー13は、表面から内部にかけて多数の細孔14を有する。細孔14は、種々の形態を含む。例えば、フィラー13が図4(b)に示すゼオライトの場合、当該ゼオライトの結晶構造中に存在する空隙が細孔14である。また、フィラー13がハイドロタルサイト(図示せず)の場合、当該ハイドロタルサイトの層構造中に存在する層間が細孔14である。つまり、本発明において「細孔」とは、フィラー13の構造中に存在する空隙部、層間部、空間部等を意図し、これらは「孔状」の形態に限定されるものではない。
フィラー13の細孔14のサイズは、サブnmオーダー乃至サブμmオーダーとなる。例えば、細孔14のサイズは、0.2〜800nm程度に設定可能であるが、フィラー13が図4(b)に示すゼオライトの場合、ゼオライトの結晶構造中に存在する空隙のサイズ(径)は、0.3〜1.3nm程度である。フィラー13がハイドロタルサイトの場合、当該ハイドロタルサイトの層構造中に存在する層間のサイズ(距離)は、0.3〜3.0nm程度である。この他に、フィラー13として有機多孔質材料を使用することもでき、その場合の細孔径は、0.1〜0.8μm程度となる。フィラー13の細孔14のサイズは、測定対象の状態に応じて、ガス吸着法、水銀圧入法、小角X線散乱法、画像処理法等を用いて、又はこれらの方法を組み合わせて、最適な方法により測定される。
複数のフィラー13の間には、水分を保持可能なサブμmオーダー乃至サブmmオーダーの連通孔15が形成されている。連通孔15の周囲には細孔14が分散配置されている。連通孔15には主に水分が保持されるため、第二人工土壌粒子50bに一定の保水性を持たせることができる。連通孔15のサイズ(フィラー13間の距離の平均値)は、フィラー13やバインダーの種類、組成、造粒条件により変化し得るが、サブμmオーダー乃至サブmmオーダーとなる。例えば、連通孔3のサイズは、0.1〜500μm程度に設定可能であるが、フィラー13が図4(b)に示すゼオライトである場合、連通孔15のサイズは、0.1〜20μmである。連通孔15のサイズは、測定対象の状態に応じて、ガス吸着法、水銀圧入法、小角X線散乱法、画像処理法等を用いて、又はこれらの方法を組み合わせて、最適な方法により測定することができる。
フィラー13は、第二人工土壌粒子50bが十分な保肥力を有するように、細孔14にイオン交換能が付与された材料を使用することが好ましい。この場合、イオン交換能が付与された材料として、陽イオン交換能が付与された材料、陰イオン交換能が付与された材料、又は両者の混合物を使用することができる。また、イオン交換能を有さない多孔質材料(例えば、高分子発泡体、ガラス発泡体等)を別に用意し、当該多孔質材料の細孔14に上記のイオン交換能が付与された材料を圧入や含浸等によって導入し、これをフィラー13として使用することも可能である。陽イオン交換能が付与された材料として、陽イオン交換性鉱物、腐植、及び陽イオン交換樹脂が挙げられる。陰イオン交換能が付与された材料として、陰イオン交換性鉱物、及び陰イオン交換樹脂が挙げられる。
陽イオン交換性鉱物は、例えば、モンモリロナイト、ベントナイト、バイデライト、ヘクトライト、サポナイト、スチブンサイト等のスメクタイト系鉱物、雲母系鉱物、バーミキュライト、ゼオライト、腐植等が挙げられる。陽イオン交換樹脂は、例えば、弱酸性陽イオン交換樹脂、強酸性陽イオン交換樹脂が挙げられる。これらのうち、ゼオライト、又はベントナイトが好ましい。陽イオン交換性鉱物及び陽イオン交換樹脂は、二種以上を組み合わせて使用することも可能である。陽イオン交換性鉱物及び陽イオン交換樹脂における陽イオン交換容量は、10〜700meq/100gに設定され、好ましくは20〜700meq/100gに設定され、より好ましくは30〜700meq/100gに設定される。陽イオン交換容量が10meq/100g未満の場合、十分に養分を取り込むことができず、取り込まれた養分も灌水等により早期に流失する虞がある。一方、陽イオン交換容量が700meq/100gを超えるように保肥力を過剰に大きくしても、効果は大きく向上せず、経済的ではない。
陰イオン交換性鉱物は、例えば、ハイドロタルサイト、マナセアイト、パイロオーライト、シェーグレン石、緑青等の主骨格として複水酸化物を有する天然層状複水酸化物、合成ハイドロタルサイト及びハイドロタルサイト様物質、アロフェン、イモゴライト、カオリン等の粘土鉱物が挙げられる。陰イオン交換樹脂は、例えば、弱塩基性陰イオン交換樹脂、強塩基性陰イオン交換樹脂が挙げられる。これらのうち、ハイドロタルサイトが好ましい。陰イオン交換性鉱物及び陰イオン交換樹脂は、二種以上を組み合わせて使用することも可能である。陰イオン交換性鉱物及び陰イオン交換樹脂における陰イオン交換容量は、5〜500meq/100gに設定され、好ましくは20〜500meq/100gに設定され、より好ましくは30〜500meq/100gに設定される。陰イオン交換容量が5meq/100g未満の場合、十分に養分を取り込むことができず、取り込まれた養分も灌水等により早期に流失する虞がある。一方、陰イオン交換容量が500meq/100gを超えるように保肥力を過剰に大きくしても、効果は大きく向上せず、経済的ではない。
フィラー13がゼオライトやハイドロタルサイトのような無機天然鉱物である場合、複数のフィラー13を集合して粒状物(第二人工土壌粒子50b)を構成するために、高分子ゲル化剤のゲル化反応が好適に利用される。高分子ゲル化剤のゲル化反応として、例えば、アルギン酸塩、アルギン酸プロピレングルコールエステル、ジェランガム、グルコマンナン、ペクチン、又はカルボキシメチルセルロース(CMC)と多価金属イオンとのゲル化反応、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ローカストビーンガム、タラガムなどの多糖類の二重らせん構造化反応によるゲル化反応が挙げられる。このうち、アルギン酸塩と多価金属イオンとのゲル化反応について説明する。アルギン酸塩の一つであるアルギン酸ナトリウムは、アルギン酸のカルボキシル基がNaイオンと結合した形態の中性塩である。アルギン酸は水に不要であるが、アルギン酸ナトリウムは水溶性である。アルギン酸ナトリウム水溶液を多価金属イオン(例えば、Caイオン)の水溶液中に添加すると、アルギン酸ナトリウムの分子間でイオン架橋が起こりゲル化する。本実施形態の場合、ゲル化反応は、以下の工程により行うことができる。初めに、アルギン酸塩を水に溶解させてアルギン酸塩水溶液を調製し、アルギン酸塩水溶液にフィラー13を添加し、これを十分攪拌して、アルギン酸塩水溶液中にフィラー13が分散した混合液を形成する。次に、混合液を多価金属イオン水溶液中に滴下し、混合液に含まれるアルギン酸塩を粒状にゲル化させる。その後、ゲル化した粒子を回収して水洗し、十分に乾燥させる。これにより、アルギン酸塩及び多価金属イオンから形成されるアルギン酸ゲル中にフィラー13が分散した粒状物としての第二人工土壌粒子50bが得られる。
ゲル化反応に使用可能なアルギン酸塩は、例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、アルギン酸アンモニウムが挙げられる。これらのアルギン酸塩は、二種以上を組み合わせて使用することも可能である。アルギン酸塩水溶液の濃度は、0.1〜5重量%とし、好ましくは0.2〜5重量%とし、より好ましくは0.2〜3重量%とする。アルギン酸塩水溶液の濃度が0.1重量%未満の場合、ゲル化反応が起こり難くなり、5重量%を超えると、アルギン酸塩水溶液の粘度が大きくなり過ぎるため、フィラー13を添加した混合液の攪拌や、混合液を多価金属イオン水溶液中に滴下することが困難になる。
アルギン酸塩水溶液を滴下する多価金属イオン水溶液は、アルギン酸塩と反応してゲル化が起きる2価以上の金属イオン水溶液であればよい。そのような多価金属イオン水溶液の例として、塩化カルシウム、塩化バリウム、塩化ストロンチウム、塩化ニッケル、塩化アルミニウム、塩化鉄、塩化コバルト等の多価金属の塩化物水溶液、硝酸カルシウム、硝酸バリウム、硝酸アルミニウム、硝酸鉄、硝酸銅、硝酸コバルト等の多価金属の硝酸塩水溶液、乳酸カルシウム、乳酸バリウム、乳酸アルミニウム、乳酸亜鉛等の多価金属の乳酸塩水溶液、硫酸アルミニウム、硫酸亜鉛、硫酸コバルト等の多価金属の硫酸塩水溶液が挙げられる。これらの多価金属イオン水溶液は、二種以上を組み合わせて使用することも可能である。多価金属イオン水溶液の濃度は、1〜20重量%とし、好ましくは2〜15重量%とし、より好ましくは3〜10重量%とする。多価金属イオン水溶液の濃度が1重量%未満の場合、ゲル化反応が起こり難くなり、20重量%を超えると、金属塩の溶解に時間が掛かるとともに、過剰の材料を使用することになるため、経済的でない。
第二人工土壌粒子50bを形成するためのフィラー13の粒状化は、上述のゲル化反応の他、バインダーを用いた造粒法によって行うこともできる。これは、例えば、フィラー13にバインダーや溶媒等を加えて混合し、混合物を造粒機に導入し、転動造粒、流動層造粒、攪拌造粒、圧縮造粒、押出造粒、破砕造粒、溶融造粒、噴霧造粒等の公知の造粒法により行うことができる。得られた造粒体は、必要に応じて乾燥及び分級が行われ、第二人工土壌粒子50bが完成する。また、フィラー13にバインダーを加え、さらに必要に応じて溶媒等を加えて混練し、これを乾燥してブロック状にしたものを、乳鉢及び乳棒、ハンマーミル、ロールクラッシャー等の粉砕手段で適宜粉砕して粒状物とすることも可能である。この粒状物は、そのまま第二人工土壌粒子50bとして用いることもできるが、篩にかけて所望のサイズに調整することが好ましい。
バインダーは、有機バインダー又は無機バインダーの何れも使用可能である。有機バインダーは、例えば、ポリオレフィン系バインダー、ポリビニルアルコール系バインダー、ポリウレタン系バインダー、ポリ酢酸ビニル系バインダー等の合成樹脂系バインダー、デンプン、カラギーナン、キサンタンガム、ジェランガム、アルギン酸などの多糖類、膠などの動物性たんぱく質等の天然物系バインダーが挙げられる。無機バインダーは、例えば、水ガラス等のケイ酸系バインダー、リン酸アルミニウム等のリン酸塩系バインダー、ホウ酸アルミニウム等のホウ酸塩系バインダー、セメント等の水硬性バインダーが挙げられる。有機バインダー及び無機バインダーは、二種以上を組み合わせて使用することも可能である。
フィラー13が有機多孔質材料である場合、第二人工土壌粒子50bの形成は、バインダーを用いた上述のフィラー13の粒状化法と同様の方法で行ってもよいが、フィラー13を、当該フィラー13を構成する有機多孔質材料(高分子材料等)の融点以上の温度に加熱し、複数のフィラー13の表面同士を熱融着させて粒状化することにより、第二人工土壌粒子50bを形成することも可能である。この場合、バインダーを使用しなくても、複数のフィラー13が集合した粒状物を得ることができる。そのような有機多孔質材料として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、セルロール等の有機高分子材料を発泡させた有機高分子発泡体、前記有機高分子材料の粉体を加熱溶融して連続気泡構造を形成した有機高分子多孔質体が挙げられる。
なお、図示しないが、第二人工土壌粒子50bの多孔質体の外表部に、第一人工土壌粒子50aと同様の被覆層を設けることも可能である。被覆層を設けることにより、第二人工土壌粒子50bの水分吸放出特性をより精密にコントロールすることが可能となる。
また、第二人工土壌粒子50bは、第二人工土壌粒子50bのサイズ、及び吸水性を適宜変更することで、第一人工土壌粒子50aとして使用することができる。第二人工土壌粒子50bを第一人工土壌粒子50aとして使用する場合、第二人工土壌粒子50bのサイズは、0.1〜1.0mmに調製することが好ましい。これにより、人工土壌粒子50間に形成される隙間1に水分を効率的に保持することができる。
〔植物育成キット〕
図5は、本発明の植物育成培地を用いた植物育成キット200を例示した斜視図である。本実施形態の植物育成キット200は、図5に示すように、包装用フィルム等を用いて植物育成培地を包装して包装体30を形成し、当該包装体30を容器として使用できるように構成している。包装体30の上部には、植物20だけでなく種や挿し木を植えることができる挿入口31が形成されている。挿入口31には、剥離可能な開封片32が設けられている。これにより、植物育成キット200の保存性を高めることができる。また、植物育成キット200の使用に際しては、開封片32を包装体30から剥離して挿入口31を開口させて、植物育成培地100の誘導床2を露出させることにより、植物20の植え替え、播種、挿し木等を容易に行うことができる。
挿入口31には、取り外し可能に誘導床2が取り付けられており、破線で表した部分にも、植物20の根21の伸長方向を誘導するための誘導床2が配置されている。誘導床2は、バインダーで固定化されており、取り外し可能となっている。植物育成キット200の製造方法としては、例えば、袋状の包装体30の内部に第二人工土壌粒子50bを敷き詰め、植物20の根21を伸長させたい場所に固定化した誘導床2を配置する。次いで、誘導床2の上面が植物育成培地100の表面側に露出するように誘導床2の周りに第二人工土壌粒子50bを敷き詰め、成長床3を形成する。最後に、包装体30の上面に孔を空けて挿入口31を形成し、当該挿入口31に開封片32を貼着することにより、植物育成キット200が完成する。本発明の植物育成キット200は、誘導床2が取り外し可能であるため、植物20の栽培が終了すると、挿入口31に取り付けられている誘導床2を取り外して、新しい誘導床2に取換えることができる。また、成長床3に使用されている人工土壌粒子50bは、保肥性を備えているため、本発明の植物育成キット200を肥料溶液等に浸漬することにより、肥料成分を人工土壌粒子50に容易に坦持させることができる。つまり、本発明の植物育成キット200は、挿入口31の誘導床2を取換え、肥料成分を再度坦持させることにより、再利用することが可能である。
包装体30の下部には、排水のための排水孔(図示せず)を設け、当該排水孔を水溶性フィルムで覆うようにしてもよい。植物育成キット200に灌水を開始すると、水溶性フィルムが溶解するため、挿入口31から供給した過剰な水が排水孔から効率よく排出し、植物育成キット200の通気性を確保することができる。また、包装用フィルムには、防水性フィルムを使用することが好ましい。防水性フィルムを用いることにより、挿入口31から灌水した水が、包装体30の側面などから外部に漏れ出すことを防止することができる。
本発明の人工土壌粒子及び植物育成培地は、植物工場等で行われる植物の栽培に利用可能であるが、その他の用途として、施設園芸用土壌培地、緑化用土壌培地、成型土壌培地、土壌改良剤等にも利用可能である。
2 誘導床
3 成長床
10 繊維塊状体
11 繊維
13 フィラー
14 細孔
50 人工土壌粒子
50a 第一人工土壌粒子
50b(50b,50b) 第二人工土壌粒子
100 植物育成培地
200 植物育成キット

Claims (10)

  1. 複数種の人工土壌粒子を含む植物育成培地であって、
    所定値以上の保水性、及び所定値以下の電気伝導度を有する第一人工土壌粒子を含み、植物の根の伸長方向を誘導する誘導床と、
    前記第一人工土壌粒子より保水性が小さく、且つ電気伝導度が大きい第二人工土壌粒子を含み、植物の根の成長を促す成長床と、
    を備え、
    前記誘導床は、前記成長床の表面側に露出した状態で局所的に配置されている植物育成培地。
  2. 前記誘導床の保水量は、前記第一人工土壌粒子100cc当たり40cc以上であり、
    前記成長床の保水量は、前記第二人工土壌粒子100cc当たり20cc以上40cc未満である請求項1に記載の植物育成培地。
  3. 前記誘導床は、pF値が2.3以下の範囲で水分を24時間以上保持する請求項1又は2に記載の植物育成培地。
  4. 前記誘導床の電気伝導度は、1.5mS/cm未満であり、
    前記成長床の電気伝導度は、1.5mS/cm以上10.0mS/cm以下である請求項1〜3の何れか一項に記載の植物育成培地。
  5. 前記成長床は、粗間隙率が40%以上に調整された通気性層を含む請求項1〜4の何れか一項に記載の植物育成培地。
  6. 播種又は挿し木により植物を栽培する場合において、播種又は挿し木をする領域に前記誘導床が配置されている請求項1〜5の何れか一項に記載の植物育成培地。
  7. 前記誘導床は、複数の誘導床として分散配置されている請求項1〜6の何れか一項に記載の植物育成培地。
  8. 前記誘導床は、前記成長床から取り外し可能に構成されている請求項1〜7の何れか一項に記載の植物育成培地。
  9. 前記第一人工土壌粒子は、繊維を集合してなる繊維塊状体を含み、
    前記第二人工土壌粒子は、細孔を有する複数のフィラーを造粒してなる多孔質体を含む請求項1〜8の何れか一項に記載の植物育成培地。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の植物育成培地を用いた植物育成キット。
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