JP6117077B2 - グロメット - Google Patents
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Description
このように配置されたグロメットは、内部に挿通された前記ワイヤーハーネスの橋渡し部分を保護することができるとされている。
また、他の部材は、自動車のボディを構成するボディパネルやバックドアパネルなどのドアを構成するパネルなどのことである。
詳述すると、例えば、他の部材を、自動車のボディパネルと、該ボディパネルに対して回動するバックドアパネルとし、グロメット本体の両端に設けた取付け部の一方をボディパネルに取り付けて、他方をバックドアパネルに取り付けた場合、グロメットは、グロメット本体にリブを備えたことで、バックドアパネルが回動してグロメットが変形しても、グロメット本体をボディパネルやバックドアパネルから離間した位置に保持することができる。
したがって、グロメット本体、あるいはボディパネルやバックドアパネルの擦過による傷付きを防止することができる。
しかしながら、本発明におけるリブの当接面を円弧面で構成したことで、他の部材の傷付きを防止することができる。
上述するリブは、グロメット本体に対して、所定間隔を隔てた2つのリブのみならず、複数配置したリブを含む概念である。
また、上述する所定間隔は、均等な間隔でもよいし、不均等な間隔でもよい。
詳述すると、例えば、溶接によるバリを含む凹凸部が、他の部材にある場合であっても、グロメットは、凹凸部を跨ぐように、リブを所定間隔を隔てて配置することによって、所定間隔を隔てて配置したリブ近傍のグロメット本体を他の部材における凹凸部から確実に離間することができる。
したがって、グロメット本体や他の部材が傷付くことを確実に防止することができる。
詳述すると、例えば、溶接によるバリを含む凹凸部がある他の部材に対し、凹凸部を跨ぐように、所定間隔を隔ててリブを配置した場合であっても、グロメット本体が、リブ同士の間で意図せず曲がってしまうことで、グロメット本体と凹凸部とが干渉するおそれがある。
この発明により、狭い空間でもグロメットを使用することができる。さらに、グロメットを形成するために必要な材料を減らすことができる。
詳述すると、自動車の後部において、ボディパネルとバックドアパネルとで囲まれた狭隘な空間のうち、上部の上部狭隘空間におけるボディパネルの上面に寝位状態で配置されたグロメット本体は、凹凸部に向かって自重が作用するため、グロメット本体とボディパネルの凹凸部とが干渉する場合、例えば、自重が作用しない状態で干渉する場合と比べて、接触圧力が増大し、グロメット本体が大きく傷付くおそれがある。
図1はグロメット10の斜視図を示し、図2はグロメット10の側面図を示し、図3はグロメット10の使用状態をあらわす断面図を示し、図4はグロメット10の使用前の状態をあらわす斜視図を示し、図5はグロメット10の使用状態をあらわす斜視図を示している。
なお、グロメット10は、上部狭隘空間32の下方を形成するボディパネル20に沿って寝位状態で配置される。
換言すると、グロメット本体11を形成する他の部位は、蛇腹筒部11cより変形性が低い。
なお、方向規制筒部12aの折り曲げ角度は、ワイヤーハーネスの配索経路に応じて適宜設定してよい。
まず、電線挿通路10aに挿通されたワイヤーハーネスは、ボディ取付け部12側の端を、ボディパネル20に形成したボディ挿通孔21に挿通されるとともに、バックドア取付け部13側の端を、バックドアパネル30に形成したバックドア挿通孔31に挿通される。
そして、図4及び図5に示すように、グロメット10のボディ取付け部12をボディ挿通孔21に取り付けるとともに、バックドア取付け部13をバックドア挿通孔31に取り付ける。
本実施形態におけるグロメット10は、グロメット本体11において、該グロメット本体11の軸方向Xに対して直交する径外側向きに突出する当接リブ11aを備えたことによって、グロメット本体11とバックドアパネル20との干渉による、グロメット本体11やボディパネル20の傷付きを防止することができる。
したがって、グロメット本体11及びボディパネル20の擦過による傷付きを防止することができる。
しかしながら、本実施形態における当接リブ11aの第1当接面11d1及び第2当接面11d2を円弧面で構成したことで、ボディパネル20の傷付きを防止することができる。
したがって、グロメット本体11やボディパネル20が傷付くことを確実に防止することができる。
この発明の挿通路は、電線挿通路10aに対応し、
以下同様に、
リブは、当接リブ11a、第1当接リブ11a1、及び第2当接リブ11a2に対応し、
可曲性部は、蛇腹筒部11cに対応し、
当接面は、第1当接面11d1及び第2当接面11d2に対応し、
不可曲性部及び直状不可曲性部は、第2グロメット筒部11fに対応し、
取付け部は、ボディ取付け部12及びバックドア取付け部13に対応し、
他の部材は、ボディパネル20及びバックドアパネル30に対応し、
凹凸部は、スポットバリ22に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
詳述すると、本実施形態では、グロメット本体11に備えた当接リブ11aがバックドア取付け部13に近い位置に配置されているため、グロメット10は、バックドア取付け部13に方向規制筒部を備えなくても当接リブ11aによって、グロメット本体11とボディパネル20とが干渉することはなかった。
詳述すると、少なくともボディパネル20などと干渉するおそれがある箇所に当接リブを備えれば、該当接リブは、グロメット本体11における断面方向の全周にわたって形成した当接リブ、あるいは、断面の一部に形成した当接リブ、さらには、断面方向において間隙を隔てて複数配置した当接リブとすることができる。
10a…電線挿通路
11…グロメット本体
11a…当接リブ
11a1…第1当接リブ
11a2…第2当接リブ
11b…補強リブ
11c…蛇腹筒部
11d1…第1当接面
11d2…第2当接面
11e…第1グロメット筒部
11f…第2グロメット筒部
11g…第3グロメット筒部
12…ボディ取付け部
12a…方向規制筒部
13…バックドア取付け部
20…ボディパネル
21…ボディ挿通孔
22…スポットバリ
30…バックドアパネル
31…バックドア挿通孔
32…上部狭隘空間
X…軸方向
Claims (6)
- 筒状のグロメット本体と、
該グロメット本体の両端に配置され、他の部材に対して取り付けられる取付け部とで構成されるとともに、
前記グロメット本体を通って前記取付け部同士を連通し、ワイヤーハーネスの挿通を許容する挿通路を内部に備えたグロメットであって、
前記グロメット本体において、
該グロメット本体の軸方向に対して交差する方向に、径外側向きに突出するリブを備え、
前記リブにおける、他の部品と当接する当接面を、円弧面で構成した
グロメット。 - 前記リブを、前記軸方向において所定間隔を隔てて配置した
請求項1に記載のグロメット。 - 前記グロメット本体の少なくとも一端側に、前記軸方向に交差する方向に曲げることができる可曲性部を備え、
前記グロメット本体における前記リブ同士の間を、不可曲性部とした
請求項2に記載のグロメット。 - 前記不可曲性部を、直線状の直状不可曲性部で構成した
請求項3に記載のグロメット。 - 自動車の後部の後部開口を塞ぐとともに、上下方向に回動可能に設けられたバックドアパネルと、前記後部開口を形成するボディパネルとで囲まれ、前記後部開口に沿って形成された狭隘な空間のうち、上部の上部狭隘空間において、
前記グロメット本体の両端部に設けた前記取付け部の一方を前記ボディパネルに、他方を前記バックドアパネルに取り付けて、
前記グロメット本体を、前記ボディパネルに沿って寝位状態で配置するとともに、
前記所定間隔を、前記ボディパネルの凹状又は凸状の凹凸部を跨ぐように設定し、
前記リブを、前記グロメット本体の前記軸方向に直交する方向における、前記ボディパネル側に突出するように備えた
請求項4に記載のグロメット。 - 筒状のグロメット本体と、
該グロメット本体の両端に配置され、他の部材に対して取り付けられる取付け部とで構成されるとともに、
前記グロメット本体を通って前記取付け部同士を連通し、ワイヤーハーネスの挿通を許容する挿通路を内部に備えたグロメットであって、
前記グロメット本体において、
該グロメット本体の軸方向に対して交差する方向に、径外側向きに突出するリブを備え、
前記リブを、前記軸方向において所定間隔を隔てて配置し、
前記グロメット本体の少なくとも一端側に、前記軸方向に交差する方向に曲げることができる可曲性部を備え、
前記グロメット本体における前記リブ同士の間を、直線状の直状不可曲性部で構成し、
自動車の後部の後部開口を塞ぐとともに、上下方向に回動可能に設けられたバックドアパネルと、前記後部開口を形成するボディパネルとで囲まれ、前記後部開口に沿って形成された狭隘な空間のうち、上部の上部狭隘空間において、
前記グロメット本体の両端部に設けた前記取付け部の一方を前記ボディパネルに、他方を前記バックドアパネルに取り付けて、
前記グロメット本体を、前記ボディパネルに沿って寝位状態で配置するとともに、
前記所定間隔を、前記ボディパネルの凹状又は凸状の凹凸部を跨ぐように設定し、
前記リブを、前記グロメット本体の前記軸方向に直交する方向における、前記ボディパネル側に突出するように備えた
グロメット。
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