JP6116616B2 - 裏面電極型太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

裏面電極型太陽電池及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、裏面電極型太陽電池及びその製造方法に関する。
近年、エネルギ資源の枯渇の問題や大気中のCOの増加のような地球環境問題などからクリーンなエネルギの開発が望まれており、特に太陽電池を用いた太陽光発電が新しいエネルギ源として開発、実用化され、発展の道を歩んでいる。
太陽電池は、従来から、たとえば単結晶、または多結晶のシリコン基板の入射光側の面である受光面に、シリコン基板の導電型と異なる導電型となる不純物を拡散することによってpn接合を形成し、シリコン基板の受光面と、受光面の反対側である裏面(以下、「シリコン基板の裏面」という。)にそれぞれ電極を形成して製造されたものが主流となっている。
また、シリコン基板の受光面には電極を形成せず、シリコン基板の裏面にpn接合を形成した、いわゆる裏面電極型太陽電池が開発されている。裏面電極型太陽電池は一般的に受光面に電極を有しないことから、電極によるシャドーロスがなく、シリコン基板の受光面および裏面にそれぞれ電極を有する上記の太陽電池と比べて高い出力を得ることが期待できる。裏面電極型太陽電池は、このような特性を活かしてソーラカーや集光用太陽電池などの用途に使用されている。そして、特許文献1には、裏面のみに電極が形成されている裏面接合型太陽電池の一例が示されている。
図8は、特許文献1に開示されている裏面接合型太陽電池200の断面を表す模式図である。n型のシリコン基板201の入射光側である受光面に、反射防止膜209が形成されている。シリコン基板201の受光面と反対側である裏面に、n層205、p層206が形成され、n層205上には第2パッシベーション膜204、p層206上には第1パッシベーション膜203と、それぞれ異なるパッシベーション膜が形成されている。207はn電極、208はp電極である。
図9は、特許文献1に開示されている図8の裏面接合型太陽電池の製造方法の一例である。図9に示すように模式的断面図を参照して説明する。
まず、図9(a)に示すように、n型のシリコン基板401を用意する。その後、図9(b)に示すように、シリコン基板401の裏面に酸化珪素膜などからなるテクスチャマスク413を形成し、シリコン基板401の受光面にエッチングすることによりテクスチャ構造410を形成する。
次に、図9(c)に示すように、まず、シリコン基板401の受光面と裏面の全面に、酸化珪素膜などからなる第1拡散マスク411を形成する。そして、シリコン基板401の裏面の第1拡散マスク411上にエッチング成分を含む第1エッチングペーストをたとえばスクリーン印刷法などによって所望のパターンに印刷する。この第1エッチングペーストの印刷後のシリコン基板401を加熱処理することにより、シリコン基板401の裏面に形成した第1拡散マスク411のうち第1エッチングペーストが印刷された部分のみエッチング、除去できる。その後、シリコン基板401を水中に浸し、超音波を印加して超音波洗浄などを行なうことによって、第1エッチングペーストを除去し、窓414を形成する。
次に、図9(d)に示すように、シリコン基板401に第1導電型不純物としてのp型不純物であるボロンなどを気相拡散することで、窓414部分に第1導電型不純物拡散層としてのp層406を形成する。その後、シリコン基板401の第1拡散マスク411ならびにボロンが拡散して形成されたBSG(ボロンシリケートガラス)をフッ化水素水溶液などを用いてすべて除去する。
次に、図9(e)に示すように、シリコン基板401の受光面と裏面の全面に酸化珪素などからなる第2拡散マスク412を形成する。そして、シリコン基板401の裏面の第1拡散マスク412上のみに、第2エッチングペーストを所望のパターンに印刷する。第2エッチングペーストは上記の第1エッチングペーストと同一組成のものを用いることができるし、異なる組成のものであっても良い。第2エッチングペーストの印刷後のシリコン基板401を加熱処理することにより、シリコン基板401の裏面の第2拡散マスク412が形成された部分のうち第2エッチングペーストが印刷された部分をエッチングし除去する。加熱処理後は、前述した方法と同様に行い、窓415を形成する。
次に、図9(f)に示すように、シリコン基板401に第2導電型不純物としてのn型不純物であるリンなどを気相拡散することで、窓415部分に第2導電型不純物拡散層としてのn層405を形成する。その後、シリコン基板401の受光面と裏面の第2拡散マスク412ならびにリンが拡散して形成されたPSG(リンシリケートガラス)をフッ化水素水溶液などを用いてすべて除去する。
次に、図9(g)に示すように、シリコン基板401について熱酸化を行ない、シリコン基板401の裏面の全面に酸化珪素膜からなる第1パッシベーション膜403を形成する。なお、このとき同時に受光面の全面にも酸化珪素膜403aを形成することとなる。
次に、図9(h)に示すように、p層406を形成した面以外の第1パッシベーション膜403を、エッチングペーストを利用してエッチングして除去する。このとき用いるエッチングペーストは、前述したエッチングペーストと同じものでもよい。よって、裏面のp層406上にのみ第1パッシベーション膜403を形成する。
次に、図9(i)に示すように、第1パッシベーション膜403を除去したシリコン基板401の表面に、第2パッシベーション膜404を形成する。具体的には、プラズマCVD法により窒化珪素を成膜することにより、シリコン基板401の表面およびn層405上には第2パッシベーション膜404として窒化珪素膜を形成する。この第2パッシベーション膜404は、第1パッシベーション膜403の上にも形成されている。
次に、図9(j)に示すように、シリコン基板401の受光面の酸化珪素膜403aをフッ化水素水溶液などを用いてすべて除去し、受光面上に窒化珪素膜などからなる反射防止膜409を形成する。同時に第1パッシベーション膜403および第2パッシベーション膜404の一部を除去してコンタクトホール416、コンタクトホール417を形成し、n層405およびp層406の一部を露出させる。コンタクトホール416、コンタクトホール417は、以下の方法で作成できる。まず、第2パッシベーション膜404上にエッチングペーストを印刷した後に、シリコン基板401をに加熱処理し、加熱処理後、超音波洗浄を行なう等によって、加熱処理後のエッチングペーストを除去する。
次に、図9(k)に示すように、コンタクトホール416およびコンタクトホール417に、それぞれ銀ペーストを印刷した後、焼成することによって、n層405上にn電極407を形成し、p層406上にp電極408を形成する。これにより、裏面接合型太陽電池が完成する。
特開2008−10746号公報(平成20年1月17日公開)
特許文献1に開示されている図9の裏面接合型太陽電池の製造方法では、シリコン基板の裏面に、n層、p層を形成するため、それぞれに対し、拡散マスク形成、パターニング、不純物拡散、拡散マスク除去の工程があり、その後に、n層上、p層上にそれぞれ異なるパッシベーション膜を形成するため、第1パッシベーション膜形成、パターニング、第1パッシベーション膜をp層上のみに残す工程、第2パッシベーション膜形成の工程とがあり、工程数が多くなっている。
本発明の目的は、工程数を低減しても、n層上、p層上に、それぞれ異なるパッシベーション膜を形成することが可能な裏面電極型太陽電池及びその製造方法を提供することにある。
本発明の裏面電極型太陽電池の製造方法は、シリコン基板の裏面の一部に、第1の酸化シリコン膜をマスクに用いて、n型ドーパントを拡散させてn型領域を形成する工程と、前記第1の酸化シリコン膜を除去する工程と、前記シリコン基板の裏面を熱酸化して、該シリコン基板の裏面に第2の酸化シリコン膜を形成する工程と、前記シリコン基板の裏面をエッチングして、前記n型領域上以外の第2の酸化シリコン膜を除去する工程と、前記シリコン基板の裏面の前記n型領域以外の領域に、p型ドーパントを拡散させてp型領域を形成する工程と、前記n型領域上に前記第2の酸化シリコン膜が形成された状態で、前記シリコン基板の裏面上に、酸化アルミニウム膜を形成する工程とを含む。
本発明の裏面電極型太陽電池の製造方法は、シリコン基板の裏面の一部に、第1の酸化シリコン膜をマスクに用いて、n型ドーパントを拡散させてn型領域を形成する工程と、前記第1の酸化シリコン膜を除去する工程と、前記シリコン基板の裏面を熱酸化して、該シリコン基板の裏面に第2の酸化シリコン膜を形成する工程と、前記シリコン基板の裏面をエッチングして、前記n型領域上以外の第2の酸化シリコン膜を除去する工程と、前記シリコン基板の裏面の前記n型領域以外の領域に、p型ドーパントを拡散させてp型領域を形成する工程と、前記n型領域上に前記第2の酸化シリコン膜が形成された状態で、前記シリコン基板の裏面上に、第2裏面パッシベーション膜を形成する工程とを含む。
本発明の裏面電極型太陽電池は、裏面にn型領域及びp型領域が形成されたシリコン基板と、前記n型領域上に形成された酸化シリコン膜と、前記p型領域上及び前記酸化シリコン膜上に形成された第2裏面パッシベーション膜と、前記酸化シリコン膜及び前記第2裏面パッシベーション膜を貫いて前記n型領域に接続されたn型用電極と、前記第2裏面パッシベーション膜を貫いて前記p型領域に接続されたp型用電極とを備え、前記シリコン基板の表面は、前記n型領域において凹状である
本発明の裏面電極型太陽電池は、裏面にn型領域及びp型領域が形成されたシリコン基板と、前記n型領域上に形成された酸化シリコン膜と、前記p型領域上及び前記酸化シリコン膜上に形成された酸化アルミニウム膜と、前記酸化シリコン膜及び前記酸化アルミニウム膜を貫いて前記n型領域に接続されたn型用電極と、前記酸化アルミニウム膜を貫いて前記p型領域に接続されたp型用電極とを備え、前記シリコン基板の表面は、前記n型領域において凹状である
本発明によれば、工程数を低減しても、2つの半導体領域上にそれぞれ異なるパッシベーション膜を形成することが可能となる。
本発明の裏面電極型太陽電池の一例の模式的な裏面図である。 本発明の裏面電極型太陽電池の一例の模式的な断面構成図である。 本発明の裏面電極型太陽電池の製造方法の一例を示す模式的な図である。 本発明の裏面電極型太陽電池の製造方法の他の一例を示す模式的な図である。 本発明の裏面電極型太陽電池の他の一例の模式的な裏面図である。 本発明の裏面電極型太陽電池の他の一例の模式的な断面構成図である。 本発明の裏面電極型太陽電池の製造方法のさらに他の一例を示す模式的な図である。 従来技術の裏面接合型太陽電池の一例の模式的な断面構成図である。 従来技術の裏面接合型太陽電池の製造方法の一例を示す模式的な図である。
図1、図2は、受光面と反対側の面である裏面にのみ電極を形成した本発明の一例の裏面電極型太陽電池を表す図である。図1は、裏面電極型太陽電池1の裏面側から見た図であり、裏面電極型太陽電池1の裏面には、n型用電極2およびp型用電極3をそれぞれ帯状に交互に形成している。
図2は、図1で示したA−A′の断面を表す図である。n型シリコン基板4の受光面にはテクスチャ構造である凹凸形状5が形成されている。n型シリコン基板4の受光面上には受光面パッシベーション膜6を形成している。また、受光面パッシベーション膜6上には反射防止膜7を形成している。ここで、受光面パッシベーション膜6、反射防止膜7はいずれも窒化シリコン膜であり、受光面パッシベーション膜6の膜厚は10nm以下であり、反射防止膜7の膜厚は50nm以上100nm以下である。さらに、反射防止膜7の窒化シリコン膜は、受光面パッシベーション膜6の窒化シリコン膜よりも、窒素含有率が高く、屈折率が低い。なお、受光面パッシベーション膜6は酸化シリコン膜であってもよい。
また、n型シリコン基板4の裏面側にはn型半導体領域であるn領域9とp型半導体領域であるp領域10とを交互に隣接して形成している。そして、n領域9上には第1裏面パッシベーション膜11である酸化シリコン膜を形成し、p領域10上及び第1裏面パッシベーション膜11上には、第2裏面パッシベーション膜12を形成している。第2裏面パッシベーション膜12は、酸化アルミニウム膜であり、その膜厚は5nm以上50nm以下である。さらに、n領域9にはn型用電極2が形成され、p領域10にはp型用電極3が形成されている。
そして、より高い短絡電流を得るために、シリコン基板と異なる導電型であるp領域10の合計面積を、n領域9の合計面積よりも大きくしている。また、隣接するn領域は長さ方向に対し垂直方向に分離されていてもよい。その際、n領域間はp領域が形成されている。また、p領域が長さ方向に対し垂直方向に分離されている場合は、p領域間にn領域が形成されている。
なお、裏面電極型太陽電池の各辺の最も外側の電極が同じ導電型なので、形成した電極を回転対称構造にすることが可能になり、裏面電極型太陽電池を複数並べる太陽電池モジュールを作製する際、例えば、図1に示す裏面電極型太陽電池の上下が反対になっても問題ない。
以下に、本発明の裏面電極型太陽電池の製造方法の一例を示す。
図3は、図1、および図2に示す本発明の裏面電極型太陽電池の製造方法の一例である。図3に示すように模式的断面図を参照して説明する。
まず、図3(a)に示すように、n型シリコン基板4の受光面となる面(以下「n型シリコン基板の受光面」という。)の反対側の面である裏面(以下「n型シリコン基板の裏面」という。)に、窒化シリコン膜等のテクスチャマスク21をCVD(Chemical Vapor Deposition)法、またはスパッタ法等で形成する。その後、図3(b)に示すように、n型シリコン基板4の受光面にテクスチャ構造である凹凸形状5をエッチングにより形成する。エッチングは、たとえば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどのアルカリ水溶液にイソプロピルアルコールを添加し、70℃以上80℃以下に加熱した溶液により行われる。
次に、図3(c)を用いて説明する。図3(c)は、n型シリコン基板4の裏面側が上となっている。まず、n型シリコン基板4の裏面に形成したテクスチャマスク21を除去する。その後、n型シリコン基板4の裏面全面に、第1ドーパントであるリンを含んだ酸化シリコン膜33をCVD法により形成し、その上に、酸化シリコン膜34をCVD法により形成する。リンを含んだ酸化シリコン膜33の厚さは50nm以上100nm以下であり、酸化シリコン膜34の厚さは200nm以上500nm以下である。次に、n型シリコン基板4の裏面側にn領域9を形成するため、酸化シリコン膜33及び酸化シリコン膜34を残すようにパターニングする。パターニングは、エッチングペーストをスクリーン印刷法などで塗布し加熱処理により行う。その後、パターニング処理を行ったエッチングペーストを超音波洗浄し酸処理により除去する。ここで、エッチングペーストとしては、例えば、エッチング成分としてリン酸、フッ化水素、フッ化アンモニウムおよびフッ化水素アンモニウムからなる群から選択された少なくとも1種を含み、水、有機溶媒および増粘剤を含むものである。
次に、図3(d)に示すように、n型シリコン基板4の裏面上、及び酸化シリコン膜34上に、ボロンを含んだ酸化シリコン膜31をCVD法により形成し、その上に、酸化シリコン膜32をCVD法により形成する。第2ドーパントであるボロンを含んだ酸化シリコン膜31の厚さは50nm以上100nm以下であり、酸化シリコン膜32の厚さは200nm以上500nm以下である。次に、n型シリコン基板4を熱処理することで、ボロンを含んだ酸化シリコン膜31からn型シリコン基板4の裏面の一部にボロンを熱拡散させてp領域10を形成し、リンを含んだ酸化シリコン膜33からn型シリコン基板4の裏面の一部にリンを熱拡散させn領域9を形成する。よって、1工程で、p領域10及びn領域9を形成することができる。そして、n領域9とp領域10は、隣接して形成される。この工程を用いることで、n領域9、p領域10を形成するため、それぞれに対し拡散マスクを形成してパターニングし、半導体領域形成後、拡散マスクを除去する工程が不要となる。なお、上記工程では、酸化シリコン膜34は、酸化シリコン膜31からn型シリコン基板4へのボロンの拡散を防止するための膜であり、また、酸化シリコン膜32は、酸化シリコン膜31からボロンがアウトディフュージョンすることを防止するための膜である。
次に、図3(e)に示すように、n型シリコン基板4の裏面に形成された酸化シリコン膜32、酸化シリコン膜31及び酸化シリコン膜34をエッチングにより除去する。上記に示したように、p領域10上には、酸化シリコン膜31及び酸化シリコン膜32が形成され、n領域9上には、これらの膜に加えて、酸化シリコン膜33及び酸化シリコン膜34が形成されている。そのため、酸化シリコン膜31及び酸化シリコン膜32を除去するまでエッチングを行なうと、n領域9上の酸化シリコン膜33だけが残る。
次に、図3(f)に示すように、n型シリコン基板4の裏面に第2裏面パッシベーション膜12である酸化アルミニウム膜をスパッタ法またはCVD法により形成する。n領域9上には、拡散マスクとして利用した酸化シリコン膜33が第1裏面パッシベーション膜として形成されているため、第2裏面パッシベーション膜12はp領域10上および酸化シリコン膜33上に形成される。その後、n型シリコン基板4の受光面に受光面パッシベーション膜6である窒化シリコン膜、及び反射防止膜7である窒化シリコン膜をCVD法により形成する。
次に、図3(g)を用いて次工程を説明する。図3(g)は、n型シリコン基板4の受光面側が上となっている。n型シリコン基板4の裏面側に形成したn領域9上、p領域10上に電極を形成するため、n領域9上では、第1裏面パッシベーション膜である酸化シリコン膜33及び第2裏面パッシベーション膜12に、p領域10上では、第2裏面パッシベーション膜12にパターニングを行う。パターニングは、エッチングペーストをスクリーン印刷法などで塗布し加熱処理により行う。その後、パターニング処理を行ったエッチングペーストは超音波洗浄し酸処理により除去する。ここで、エッチングペーストとしては、例えば、エッチング成分としてリン酸、フッ化水素、フッ化アンモニウムおよびフッ化水素アンモニウムからなる群から選択された少なくとも1種を含み、水、有機溶媒および増粘剤を含むものである。
次に、図3(h)に示すように、n型シリコン基板4の裏面の所定の位置に銀ペーストをスクリーン印刷法により塗布し、乾燥する。その後、焼成により、n領域9にはn型用電極2が形成され、p領域10にはp型用電極3が形成され、裏面電極型太陽電池1を作製した。
以上のように、上記の裏面電極型太陽電池の製造方法において、図3(e)のようにn領域9上の酸化シリコン膜33を残すことによって、n領域9上、p領域10上に、それぞれ、異なるパッシベーション膜を形成することができるので、工程を低減することが可能となる。また、多くの設備を必要としないので、生産性も向上する。さらに、この製造方法を用いれば、n領域9上に第1裏面パッシベーション膜を、p領域10上に第2裏面パッシベーション膜12を、それぞれ、位置ずれを抑えて形成することができる。さらに、p領域10上に負の固定電荷を有する酸化アルミニウム膜を形成するので、p領域10上では高いパッシベーション性を有する。
図4は、本発明の裏面電極型太陽電池の製造方法の他の一例である。図4に示すように模式的断面図を参照して説明する。なお、裏面電極型太陽電池71は、裏面電極型太陽電池1の第1裏面パッシベーション膜に対応する膜がリンを含有していない以外は裏面電極型太陽電池1の構造と同様である。
図4(a)、図4(b)に示す工程は、図3(a)、図3(b)と同様であるので、図4(c)より以降を下記に示す。
まず、図4(c)を用いて次工程を説明する。図4(c)は、n型シリコン基板4の裏面側が上となっている。まず、n型シリコン基板4の裏面に形成したテクスチャマスク21を除去後、n型シリコン基板4の受光面に酸化シリコン膜等の拡散マスク22を形成する。その後、n型シリコン基板4の裏面において、n領域9を形成しようとする箇所以外に拡散マスク23を形成する。拡散マスク23は、例えば、溶剤、増粘剤および酸化シリコン前駆体を含むマスキングペーストをインクジェット、またはスクリーン印刷等で塗布し、熱処理により形成する。次に、POCl3を用いた気相拡散によって、n型シリコン基板4の裏面の露出した箇所に、第1ドーパントであり、n型不純物であるリンが拡散してn領域9を形成する。
次に、図4(d)に示すように、n型シリコン基板4に形成した拡散マスク22、23、および拡散マスク22、23にリンが拡散して形成されたガラス層をフッ化水素酸処理により除去した後、酸素または水蒸気による熱酸化を行い、酸化シリコン膜24を形成する。この際、図4(d)に示すように、n型シリコン基板4の裏面のn領域9上の酸化シリコン膜24が厚くなる。
熱酸化時に、酸化シリコン膜の厚さが異なる理由は次の通りである。熱酸化による酸化シリコン膜の成長速度は、シリコン基板に拡散されている不純物の種類と濃度により異なる。特にn型不純物濃度が高い場合は、成長速度が速くなる。このため、n型シリコン基板4よりもn型不純物濃度が高いn領域9上の酸化シリコン膜24の膜厚の方が、n型シリコン基板4上よりも厚くなる。
また、酸化シリコン膜24は、熱酸化時にシリコンと酸素とが結びつくことで形成されるので、n型シリコン基板4において、n領域9の表面は、n領域9が形成されていない領域の表面よりも凹状になる。
なお、酸化シリコン膜24を、p領域形成時のn領域の拡散マスクとして使用するには、n領域9上とn領域9上以外との酸化シリコン膜24の膜厚差は、60nm以上必要となる。
次に、図4(e)に示すように、n型シリコン基板4の受光面の酸化シリコン膜24および裏面のn領域9上以外の酸化シリコン膜24をエッチングにより除去する。裏面では、上記に示したように、酸化シリコン膜24がn領域9上に厚く形成されているので、n領域9以外の酸化シリコン膜24を除去するまでエッチングすると、n領域9上だけ酸化シリコン膜24が残る。その後、n型シリコン基板4の受光面に酸化シリコン膜等の拡散マスク25を形成して、n型シリコン基板4の裏面に、有機性高分子にホウ素化合物を反応させたポリマーをアルコール系溶媒に溶解させた溶液を塗布し、乾燥後、熱処理によりn型シリコン基板4の裏面の露出した箇所に、第2ドーパントであり、p型不純物であるボロンが拡散してp領域10を形成する。よって、p領域10は、n領域9に隣接して形成される。この工程を用いてp領域10、n領域9を形成することで、それぞれに対し拡散マスクを形成してパターニングし、半導体領域形成後、拡散マスクを除去する工程が不要となる。なお、上記工程では、n領域9上の酸化シリコン膜24は、n型シリコン基板4へのボロンの拡散を防止するための膜である拡散マスクになる。
次に、図4(f)を用いて次工程を説明する。図4(f)は、n型シリコン基板4の受光面側が上となっている。図4(f)に示すように、拡散マスク25、および、拡散マスク25、酸化シリコン膜24にボロンが拡散して形成されたガラス層をフッ化水素酸処理により除去する。その後、n型シリコン基板4の裏面に第2裏面パッシベーション膜12である酸化アルミニウム膜をスパッタ法またはCVD法により形成する。n領域9上には、拡散マスクとして利用した酸化シリコン膜24が第1裏面パッシベーション膜として形成されているため、第2裏面パッシベーション膜12はp領域10上および酸化シリコン膜24上に形成される。次に、n型シリコン基板4の受光面に受光面パッシベーション膜6である窒化シリコン膜、及び反射防止膜7である窒化シリコン膜をCVD法により形成する。受光面パッシベーション膜6である窒化シリコン膜は、反射防止膜7である窒化シリコン膜よりも窒素含有率が低く、屈折率が高い膜である。また、受光面パッシベーション膜6は酸化シリコン膜でもよい。
次に、図4(g)に示すように、n型シリコン基板4の裏面側に形成したn領域9上、p領域10上に電極を形成するため、n領域9上では、第1裏面パッシベーション膜である酸化シリコン膜24及び第2裏面パッシベーション膜12に、p領域10上では、第2裏面パッシベーション膜12にパターニングを行う。パターニングは、エッチングペーストをスクリーン印刷法などで塗布し加熱処理により行う。その後、パターニング処理を行ったエッチングペーストを超音波洗浄し酸処理により除去する。ここで、エッチングペーストとしては、例えば、エッチング成分としてリン酸、フッ化水素、フッ化アンモニウムおよびフッ化水素アンモニウムからなる群から選択された少なくとも1種を含み、水、有機溶媒および増粘剤を含むものである。
次に、図4(h)に示すように、n型シリコン基板4の裏面の所定の位置に銀ペーストをスクリーン印刷法により塗布し、乾燥する。その後、焼成により、n領域9にはn型用電極2を形成し、p領域10にはp型用電極3を形成し、裏面電極型太陽電池71を作製した。
以上のように、上記の裏面電極型太陽電池の製造方法において、図4(e)のようにn領域9上の酸化シリコン膜24を残すことによって、n領域9上、p領域10上に、それぞれ、異なるパッシベーション膜を形成することができるので、工程を低減することが可能になる。また、多くの設備を必要としないので、生産性も向上する。さらに、この製造方法を用いれば、n領域9上に第1裏面パッシベーション膜を、p領域10上に第2裏面パッシベーション膜12を、それぞれ、位置ずれを抑えて形成することができる。そしてさらに、p領域10上に負の固定電荷を有する酸化アルミニウム膜を形成するので、p領域10上では高いパッシベーション性を有する。
図5、図6は、本発明の他の一例の裏面電極型太陽電池を表す図である。図5は、裏面電極型太陽電池81の裏面側から見た図であり、裏面電極型太陽電池81の裏面には、n型用電極102およびp型用電極103をそれぞれ帯状に交互に形成している。
図6は、図5で示したB−B′の断面を表す図である。n型シリコン基板104の受光面にはテクスチャ構造である凹凸形状105が形成されている。n型シリコン基板104の受光面上には受光面パッシベーション膜106を形成している。また、受光面パッシベーション膜106上には反射防止膜107を形成している。ここで、受光面パッシベーション膜106、反射防止膜107はいずれも窒化シリコン膜であり、受光面パッシベーション膜106の膜厚は10nm以下であり、反射防止膜107の膜厚は50nm以上100nm以下である。さらに、反射防止膜107の窒化シリコン膜は、受光面パッシベーション膜106の窒化シリコン膜よりも、窒素含有率が高く、屈折率が低い。なお、受光面パッシベーション膜106は酸化シリコン膜であってもよい。
また、n型シリコン基板104の裏面側には、n型半導体領域であるn領域109とp型半導体領域であるp領域110とを交互に隣接して形成している。そして、p領域110上には第1裏面パッシベーション膜111である酸化シリコン膜を形成し、n領域109上及び第1裏面パッシベーション膜111上には、第2裏面パッシベーション膜112を形成している。第2裏面パッシベーション膜112は、窒化シリコン膜であり、その膜厚は5nm以上50nm以下である。さらに、n領域109にはn型用電極102が形成され、p領域110にはp型用電極103が形成されている。
そして、より高い短絡電流を得るために、シリコン基板と異なる導電型であるp領域110の合計面積を、n領域109の合計面積よりも大きくしている。また、隣接するn領域は長さ方向に対し垂直方向に分離されていてもよい。その際、n領域間はp領域が形成されている。また、p領域が長さ方向に対し垂直方向に分離されている場合は、p領域間にn領域が形成されている。
なお、裏面電極型太陽電池の各辺の最も外側の電極が同じ導電型なので、形成した電極を回転対称構造にすることが可能になり、裏面電極型太陽電池を複数並べる太陽電池モジュールを作製する際、例えば、図5に示す裏面電極型太陽電池の上下が反対になっても問題ない。
以下に、本発明の裏面電極型太陽電池81の製造方法の一例を示す。
図7は、図5、および図6に示す本発明の裏面電極型太陽電池の製造方法の一例である。図7に示すように模式的断面図を参照して説明する。
まず、図7(a)に示すように、n型シリコン基板104の裏面に、窒化シリコン膜等のテクスチャマスク121をCVD法、またはスパッタ法等で形成する。その後、図7(b)に示すように、n型シリコン基板104の受光面にテクスチャ構造である凹凸形状105をエッチングにより形成する。エッチングは、たとえば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどのアルカリ水溶液にイソプロピルアルコールを添加し、70℃以上80℃以下に加熱した溶液により行われる。
次に、図7(c)を用いて次工程を説明する。図7(c)は、n型シリコン基板104の裏面側が上となっている。まず、n型シリコン基板104の裏面に形成したテクスチャマスク121を除去する。その後、n型シリコン基板104の裏面全面に、第1ドーパントであるボロンを含んだ酸化シリコン膜131をCVD法により形成し、その上に、酸化シリコン膜132をCVD法により形成する。ボロンを含んだ酸化シリコン膜131の厚さは50nm以上100nm以下であり、酸化シリコン膜132の厚さは200nm以上500nm以下である。次に、n型シリコン基板104の裏面側にn領域109を形成するために、酸化シリコン膜131及び酸化シリコン膜132をパターニングする。パターニングは、エッチングペーストをスクリーン印刷法などで塗布し加熱処理により行う。その後、パターニング処理を行ったエッチングペーストを超音波洗浄し酸処理により除去する。ここで、エッチングペーストとしては、例えば、エッチング成分としてリン酸、フッ化水素、フッ化アンモニウムおよびフッ化水素アンモニウムからなる群から選択された少なくとも1種を含み、水、有機溶媒および増粘剤を含むものである。
次に、図7(d)に示すように、n型シリコン基板104の裏面上、及び酸化シリコン膜132上に、第2ドーパントであるリンを含んだ酸化シリコン膜133をCVD法により形成し、その上に、酸化シリコン膜134をCVD法により形成する。リンを含んだ酸化シリコン膜133の厚さは50nm以上100nm以下であり、酸化シリコン膜134の厚さは200nm以上500nm以下である。次に、n型シリコン基板104を熱処理することで、ボロンを含んだ酸化シリコン膜131からn型シリコン基板104の裏面の一部にボロンを熱拡散させてp領域110を形成し、リンを含んだ酸化シリコン膜133からn型シリコン基板104の裏面の一部にリンを熱拡散させてn領域109を形成する。よって、1工程で、p領域110及びn領域109を形成することができる。そして、n領域109とp領域110は、隣接して形成される。この工程を用いて、n領域109、p領域110を形成することで、それぞれに対し拡散マスクを形成してパターニングし、半導体領域形成後、拡散マスクを除去する工程が不要となる。なお、上記工程では、酸化シリコン膜132は、酸化シリコン膜133からn型シリコン基板104へのリンの拡散を防止するための膜であり、また、酸化シリコン膜134は、酸化シリコン膜133からリンがアウトディフュージョンすることを防止するための膜である。
次に、図7(e)に示すように、n型シリコン基板104の裏面に形成された酸化シリコン膜134、酸化シリコン膜133及び酸化シリコン膜132をエッチングにより除去する。上記に示したように、n領域109上には、酸化シリコン膜133及び酸化シリコン膜134が形成され、p領域110上には、これらの膜に加えて、酸化シリコン膜131及び酸化シリコン膜132が形成されている。そのため、酸化シリコン膜133及び酸化シリコン膜134を除去するまでエッチングを行なうと、p領域110上の酸化シリコン膜131だけが残る。
次に、図7(f)に示すように、n型シリコン基板4の裏面に第2裏面パッシベーション膜135である窒化シリコン膜をスパッタ法またはCVD法により形成する。p領域110上には、拡散マスクとして利用した酸化シリコン膜131が第1裏面パッシベーション膜として形成されているため、第2裏面パッシベーション膜135はn領域109上および酸化シリコン膜131上に形成される。その後、n型シリコン基板104の受光面に受光面パッシベーション膜106である窒化シリコン膜、及び反射防止膜107である窒化シリコン膜をCVD法により形成する。受光面パッシベーション膜106である窒化シリコン膜は、反射防止膜107である窒化シリコン膜よりも窒素含有率が低く、屈折率が高い膜である。また、受光面パッシベーション膜106は酸化シリコン膜でもよい。
次に、図7(g)を用いて次工程を説明する。図7(g)は、n型シリコン基板104の受光面側が上となっている。n型シリコン基板104の裏面側に形成したn領域109上、p領域110上に電極を形成するため、p領域110上では、第1裏面パッシベーション膜である酸化シリコン膜131及び第2裏面パッシベーション膜135に、n領域109上では、第2裏面パッシベーション膜135にパターニングを行う。パターニングは、エッチングペーストをスクリーン印刷法などで塗布し加熱処理により行う。その後、パターニング処理を行ったエッチングペーストは超音波洗浄し酸処理により除去する。ここで、エッチングペーストとしては、例えば、エッチング成分としてリン酸、フッ化水素、フッ化アンモニウムおよびフッ化水素アンモニウムからなる群から選択された少なくとも1種を含み、水、有機溶媒および増粘剤を含むものである。
次に、図7(h)に示すように、n型シリコン基板104の裏面の所定の位置に銀ペーストをスクリーン印刷法により塗布し、乾燥する。その後、焼成により、n領域109にはn型用電極102が形成され、p領域110にはp型用電極103が形成され、裏面電極型太陽電池81を作製した。
以上のように、上記の裏面電極型太陽電池の製造方法において、図7(e)のようにp領域110上の酸化シリコン膜131を残すことによって、n領域109上、p領域110上に、それぞれ、異なるパッシベーション膜を形成することができるので、工程を低減することが可能となる。また、多くの設備を必要としないので、生産性も向上する。さらに、この製造方法を用いれば、p領域110上に第1裏面パッシベーション膜を、n領域109上に第2裏面パッシベーション膜135を、それぞれ、位置ずれを抑えて形成することができる。そしてさらに、n領域109上に正の固定電荷を有する窒化シリコン膜を形成するので、n領域109上では高いパッシベーション性を有する。
上記では、n型シリコン基板について記載したが、p型シリコン基板を用いることも可能である。p型シリコン基板を用いる場合は、より高い短絡電流を得るために、シリコン基板の導電型であるp型と異なる導電型であり、電極が形成されたn領域の合計面積のほうが、電極が形成されたp領域の合計面積よりも大きい。
さらに、本発明の裏面電極型太陽電池の概念には、MWT(Metal Wrap Through)型(半導体基板に設けられた貫通孔に電極の一部を配置した構成の太陽電池)などの構成の太陽電池等も含まれる。
1 裏面電極型太陽電池、2 n型用電極、3 p型用電極、4 n型シリコン基板、5 凹凸形状、6 受光面パッシベーション膜、7 反射防止膜、9 n領域、10 p領域、11 第1裏面パッシベーション膜、12 第2裏面パッシベーション膜、21 テクスチャマスク、22 拡散マスク、23 拡散マスク、24 酸化シリコン膜、25 拡散マスク、31 酸化シリコン膜、32 酸化シリコン膜、33 酸化シリコン膜、34 酸化シリコン膜、35 第2裏面パッシベーション膜、71 裏面電極型太陽電池、81 裏面電極型太陽電池、102 n型用電極、103 p型用電極、104 n型シリコン基板、105 凹凸形状、106 受光面パッシベーション膜、107 反射防止膜、109 n領域、110 p領域、111 第1裏面パッシベーション膜、112 第2裏面パッシベーション膜、121 テクスチャマスク、131 酸化シリコン膜、132 酸化シリコン膜、133 酸化シリコン膜、134 酸化シリコン膜、135 第2裏面パッシベーション膜。

Claims (3)

  1. シリコン基板の裏面の一部に、第1の酸化シリコン膜をマスクに用いて、n型ドーパントを拡散させてn型領域を形成する工程と、
    前記第1の酸化シリコン膜を除去する工程と、
    前記シリコン基板の裏面を熱酸化して、該シリコン基板の裏面に第2の酸化シリコン膜を形成する工程と、
    前記シリコン基板の裏面をエッチングして、前記n型領域上以外の第2の酸化シリコン膜を除去する工程と、
    前記シリコン基板の裏面の前記n型領域以外の領域に、p型ドーパントを拡散させてp型領域を形成する工程と、
    前記n型領域上に前記第2の酸化シリコン膜が形成された状態で、前記シリコン基板の裏面上に、酸化アルミニウム膜を形成する工程とを含む裏面電極型太陽電池の製造方法。
  2. シリコン基板の裏面の一部に、第1の酸化シリコン膜をマスクに用いて、n型ドーパントを拡散させてn型領域を形成する工程と、
    前記第1の酸化シリコン膜を除去する工程と、
    前記シリコン基板の裏面を熱酸化して、該シリコン基板の裏面に第2の酸化シリコン膜を形成する工程と、
    前記シリコン基板の裏面をエッチングして、前記n型領域上以外の第2の酸化シリコン膜を除去する工程と、
    前記シリコン基板の裏面の前記n型領域以外の領域に、p型ドーパントを拡散させてp型領域を形成する工程と、
    前記n型領域上に前記第2の酸化シリコン膜が形成された状態で、前記シリコン基板の裏面上に、第2裏面パッシベーション膜を形成する工程とを含む裏面電極型太陽電池の製造方法。
  3. 前記p型領域を形成する工程では、前記n型領域上の第2の酸化シリコン膜をマスクとして用いてp型領域を形成し、
    この後に、前記n型領域上の第2の酸化シリコン膜のp型ドーパントを含む部分を除去する請求項1または2に記載の裏面電極型太陽電池の製造方法。
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