JP6116374B2 - ナースコール機器におけるボタン装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、上記呼出ボタン装置は、たとえば手に怪我をしているような患者にしてみると操作が難しいといった問題がある。そこで、たとえば特許文献1に記載の呼出ボタン装置では、胴部及び押しボタンを全体的に覆うような大型のアタッチメントを装着し、アタッチメントの操作部を掌等で押圧することにより押しボタンが押下操作されるように構成することで、胴部等を把持せずとも押しボタンの押下操作を可能としている。
請求項1に記載の発明によれば、円盤状の本体ケース内に、複数の撓み片を周方向へ所定の間隔毎に備えた円環状の弾性手段や、各撓み片毎にその下方から当接し、撓み片が下方へ撓む際に支点となる支点部を、周方向へ所定の間隔毎に撓み片と同数備えているとともに、本体ケース内で上下方向を軸として回転可能な円環状の押下力調整手段を設けた。そして、押下力調整手段を回転させて支点部の位置を変更し、各撓み片における押しボタンによる押圧位置と支点部の当接位置との距離を変更することにより、押しボタンの押下操作に必要な押下力を調整可能とした。したがって、たとえば患者等の使用者毎に押下力を適宜調整したいといったニーズにも容易に対応することができる。また、アタッチメントを介したりすることなく、本体ケースから露出する押しボタンを直接押下操作する構成であるため、使用者が操作に応じて確実に呼び出しができているのか不安に感じるようなこともない。
請求項2に記載の発明によれば、押下力調整手段に、摘み部を一体的に突設する一方、本体ケースに、摘み部を外部に露出するための操作窓を開設しており、操作窓内での摘み部の位置を移動させることにより、本体ケースの外部からでも押下力調整手段を回転可能としているため、一々本体ケースを分解したりすることなく、非常に容易に押下力を調整することができる。
上述したように押しボタン6を押下操作すると、押しボタン6は撓み片25、25・・を撓ませながら下方へ移動するため、撓み片25、25・・を撓ませるために必要な負荷を調整する、すなわち押下力調整板2を回転操作してその回転位置を変更することで支点リブ29、29・・の位置を変更し、各撓み片25の先端部25aと支点リブ29が当接している位置との距離(作用点と支点との距離)を変更することで押下力の調整が可能となる。そこで、押下力を最も弱くしたい場合には、摘み部11を正面視で左側へ押しやる(摘み部11の操作窓内での位置を左端へ移動させる)ことで押下力調整板2を左側へ回転操作し、位置決め用突起33が下側操作窓部18に最も近い位置決め凹部20a内へ嵌まり込む回転位置に位置決めする。すると、各支点リブ29が撓み片25の先端部25aから離れる方へ移動して、図5に示す如く、各撓み片25において先端部25aと支点リブ29の当接位置とが最大限離隔することになり、撓み片25、25・・を撓ませるために必要な負荷、すなわち押下力が最も弱くなる。一方、押下力を最も強くしたい場合には、摘み部11を正面視で右側へ押しやる(摘み部11の操作窓内での位置を右端へ移動させる)ことで押下力調整板2を右側へ回転操作し、位置決め用突起33が下側操作窓部18から最も遠い位置決め凹部20a内へ嵌まり込む回転位置に位置決めする。すると、各支点リブ29が撓み片25の先端部25aに近づく方へ移動して、図7に示す如く、各撓み片25において先端部25aと支点リブ29の当接位置とが最大限近接することになり、撓み片25、25・・を撓ませるために必要な負荷、すなわち押下力が最も強くなる。さらに、位置決め凹部20a、20a・・は合計8個設けられているため、押下力調整板2を左右に回転操作し、位置決め用突起33が嵌まり込む位置決め凹部20aを変更する(弾性板7に対する支点リブ29の位置を変更する)ことにより、上記最も弱い押下力と最も強い押下力との間で、押下力を更に6段階で調整することができる(たとえば図6)。なお、押下力調整板2の回転操作に伴って位置決め用突起33が位置決め凹部20a、20a間を移動する際には、スリット31、31に挟まれた薄肉部32が上方へ撓むことで、当該移動を、ある程度の抵抗が生じるものの、比較的スムーズに行えるようになっている。
加えて、押下力調整板2に径方向へ所定間隔を隔ててスリット31、31を形成し、該スリット31、31間を薄肉部32として形成するとともに、該薄肉部32に位置決め用突起33を設けており、押下力調整板2の回転操作に伴って位置決め用突起33が位置決め凹部20a、20a間を移動する際には、スリット31、31に挟まれた薄肉部32が上方へ撓むようにしている。したがって、位置決め用突起33が嵌まり込む位置決め凹部20aの変更、すなわち押下力調整板2の回転操作を容易に行うことができる。
また、上記実施形態では、押下力調整板2に摘み部11を一体的に突設するとともに、本体ケース5に上側操作窓部12や下側操作窓部18を開設し、摘み部11を上側操作窓部12及び下側操作窓部18内へ露出させることにより、本体ケース5の外部から押下力調整板2を回転操作可能としているが、摘み部11や上側操作窓部12、下側操作窓部18を設けず、本体ケース5を分解して押下力調整板2を回転させるように構成することも可能である。
さらにまた、操作部材9やスイッチケース8等の構成についても適宜変更可能であって、押しボタン6に設けられた操作突起が直接スイッチ基板上のスイッチをON/OFF操作するような構成を採用することも当然可能である。
加えて、本体ケース5の寸法や押しボタン6の形状等についても勿論設計変更可能である。
Claims (2)
- 円盤状の本体ケースの上面に押下操作可能な押しボタンが露出しており、前記押しボタンの押下操作により、前記本体ケースに内蔵されたスイッチがON/OFF操作されるナースコール機器におけるボタン装置であって、
前記本体ケース内に、円環状の弾性手段を設け、前記弾性手段に、前記押しボタンの押下操作により、前記押しボタンの一部に押圧されて下方へ撓む撓み片を、周方向へ所定の間隔毎に複数備える一方、
前記本体ケース内で上下方向を軸として回転可能な円環状の押下力調整手段を設け、前記押下力調整手段に、各前記撓み片毎にその下方から当接し、前記撓み片が下方へ撓む際に支点となる支点部を、周方向へ所定の間隔毎に前記撓み片と同数備えており、
前記押下力調整手段を回転させて前記支点部の位置を変更し、各前記撓み片における前記押しボタンによる押圧位置と前記支点部の当接位置との距離を変更することにより、前記押しボタンの押下操作に必要な押下力を調整可能としたことを特徴とするナースコール機器におけるボタン装置。 - 前記押下力調整手段に、摘み部を一体的に突設する一方、前記本体ケースに、前記摘み部を外部に露出するための操作窓を開設しており、
前記操作窓内での前記摘み部の位置を移動させることにより、前記本体ケースの外部からでも前記押下力調整手段を回転可能としたことを特徴とする請求項1に記載のナースコール機器におけるボタン装置。
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