JP6813752B2 - 押圧スイッチ付き回転式電子部品 - Google Patents

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Description

本発明は、押圧スイッチ付き回転式電子部品に関するものである。
従来、デジタルカメラや携帯通信機器等の各種携帯機器、コンピュータ、自動車用電装部品、各種OA機器、ゲーム機等を操作するデバイス等として、回転式電子部品が使用されている。そしてこの種の回転式電子部品の中には、回転式電子部品の回転体(回転つまみ)をその回転軸に垂直な方向に向けて押圧して下降させることで押圧スイッチをオンする構造の押圧スイッチ付き回転式電子部品がある(例えば特許文献1,2参照)。
実開平05−55432号公報 特開2007−48620号公報
しかしながら、上記特許文献1,2に示す従来の押圧スイッチ付き回転式電子部品においては、1枚のフレキシブル回路基板上に回転式電子部品用の回路パターン(スイッチパターン又は抵抗体パターン)と押圧スイッチ用の回路パターン(押圧スイッチパターン)とを設けており、且つ回転式電子部品用の回路パターンを設けた部分は回転体を取り付けた上下動する側の部材に設置され、一方押圧スイッチ用の回路パターンを設けた部分は静止側の部材に設置されているので、前記上下動する側の部材が上下動するたびにフレキシブル回路基板は、前記回転式電子部品用の回路パターンを設けた部分と、押圧スイッチ用の回路パターンを設けた部分の間で撓むこととなり、前記撓む部分の回路パターンに接続不良等の問題を生じる恐れがあった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、押圧スイッチをオンオフ操作する際に、回転式電子部品用の回路パターンを設けた部分と、押圧スイッチ用の回路パターンを設けた部分の間の部分の回路パターンに接続不良等の問題を生じることがない押圧スイッチ付き回転式電子部品を提供することにある。
本発明は、回転式電子部品の回転体をその回転軸に垂直な方向に向けて押圧して下降させることで押圧スイッチをオンする押圧スイッチ付き回転式電子部品において、立設され一方の面を回路基板取付面とした回転式電子部品形成部と、当該回転式電子部品形成部の回路基板取付面の下部から水平方向に突出し下面を回路基板取付面とした押圧スイッチ形成部と、前記回転式電子部品形成部の下辺から前記押圧スイッチ形成部の下面よりも下方向に向かって突出し前記押圧スイッチ形成部側を向く面を回路基板取付面とした基板方向変換部とを設けた基台を具備し、前記基台の回転式電子部品形成部の回路基板取付面に前記回転式電子部品を構成する第1回路基板を取り付け、一方、前記基台の押圧スイッチ形成部の回路基板取付面に前記押圧スイッチを構成する第2回路基板を取り付け、さらに前記基台には、前記押圧スイッチ形成部の回路基板取付面に第2回路基板固定用の基板固定用突起を設けると共に、前記基板方向変換部を突出した根元部分に前記基板固定用突起を成形する際に用いる金型を挿入する開口部を設け、前記第1,第2回路基板は、可撓性を有する平面状の合成樹脂フィルム上に当該第1,第2回路基板それぞれの回路パターンを形成した1枚のフレキシブル回路基板として構成され、前記フレキシブル回路基板は、前記基台の回転式電子部品形成部の回路基板取付面から前記基台の押圧スイッチ形成部の回路基板取付面に至るまで、基台の表面に沿って取り付けられていることを特徴としている。
同一の基台上に回転式電子部品を構成する第1回路基板と、押圧スイッチを構成する第2回路基板とを取り付けるので、押圧スイッチをオンオフ操作する際に、回転式電子部品用の回路パターンを設けた部分と、押圧スイッチ用の回路パターンを設けた部分の間の部分が撓むことはなく、この部分の回路パターンは良好な接続状態を保つ。即ち、接続不良等の問題は生じない。
また、押圧スイッチ形成部から下方に向けて突出する基板固定用突起があっても、開口部を設けたので、2つの金型のみで、容易に基台を成形することが可能になる。
また本発明は、上記特徴に加え、前記基台を上下動自在に収納するケースを具備し、前記ケースの底面に前記第2回路基板に形成した押圧スイッチをオンオフ操作するスイッチ押圧部を設けたことを特徴としている。
これによって、基台の上下動を容易且つ確実に保持できると同時に、ケースの底面に設けたスイッチ押圧部によって、上下動する押圧スイッチを容易且つ確実にオンオフ操作することができる。
また本発明は、上記特徴に加え、前記回転式電子部品は、前記第1回路基板上に前記回転体を回動自在に設置すると共に、前記第1回路基板と前記回転体との間に前記回転体の回転によって出力信号を変化する検出手段を設置して構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、押圧スイッチ付き回転式電子部品において、押圧スイッチをオンオフ操作する際に、回転式電子部品用の回路パターンを設けた部分と、押圧スイッチ用の回路パターンを設けた部分の間の部分の回路パターンに、接続不良等の問題が生じることを防止できる。
また、押圧スイッチ形成部から下方に向けて突出する基板固定用突起があっても、開口部を設けたので、2つの金型のみで、容易に基台を成形することが可能になる。
押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1の斜視図である。 別の方向から見た押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1の斜視図である。 押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1の縦断面図である。 押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10とケース300の分解斜視図である。 押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10の分解斜視図である。 押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10を別の角度から見た分解斜視図である。 フレキシブル回路基板20と基台50の分解斜視図である。 フレキシブル回路基板20と基台50を別の角度から見た分解斜視図である。 基台50の縦断面図である。 ケース300の斜視図である。 ケース300を下側から見た斜視図である。 押圧スイッチ付き回転式電子部品1−2の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1の斜視図、図2は別の方向から見た押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1の斜視図、図3は押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1の縦断面図、図4は押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10とケース300の分解斜視図、図5は押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10の分解斜視図、図6は押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10を別の角度から見た分解斜視図、図7はフレキシブル回路基板20と基台50の分解斜視図、図8はフレキシブル回路基板20と基台50を別の角度から見た分解斜視図、図9は基台50の縦断面図である。これらの図に示すように、押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1は、押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10を、ケース300内に上下動自在に収納設置して構成されている。なお以下の説明において、「上」とは押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10を上下動する場合の上方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。
図5,図6に示すように、押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10は、フレキシブル回路基板20を取り付けた基台50と、摺動子100と、回転体120と、クリック板140と、一対のボール150と、一対の弾発手段(以下「コイルバネ」という)160と、軸保持兼クリック機構収納部材170と、固定手段(以下「ネジ」という)200と、を具備して構成されている。
基台50は合成樹脂からなり、図7,図8に示すように、平板を略L字状に直角に屈曲した形状に成形され、上側の垂直に立っている部分を回転式電子部品形成部61、下側の水平方向を向く部分を押圧スイッチ形成部81としている。
回転式電子部品形成部61の一方の面(押圧スイッチ形成部81側を向く面)は回路基板取付面63となっており、その中央からは円柱状の軸部65が面に垂直に突出している。軸部65の先端中央にはネジ200を螺合する固定用穴67が形成され、また軸部65の先端面の外周近傍の180°対向する位置からは一対の位置決め用突起69が突出している。回路基板取付面63の周囲にはこれを囲むように円弧状の凸部からなる壁部71が形成されている。壁部71はその下部の部分が切り欠かれた円弧形状となっており、切り欠かれた部分中央の1箇所と、その下方の左右2箇所には、それぞれフレキシブル回路基板20係止用の小突起からなる係止部73が形成されている。回転式電子部品形成部61の左右両側には、平板状で略矩形状に張り出す張り出し部75が形成され、その左右両辺部分は、上下方向ガイド部77となっている。
押圧スイッチ形成部81の下面は平面状の回路基板取付面83となっており、その先端側の左右両側には小突起を下方に向けて突出してなる一対の基板固定用突起85が形成されている。また押圧スイッチ形成部81の先端辺中央には、水平方向に突出する係止部86が形成されている。
押圧スイッチ形成部81の根元側から(言い換えれば、回転式電子部品形成部61の下辺から)は、押圧スイッチ形成部81の下面よりも下方向に向かって基板方向変換部87が突設している。基板方向変換部87は、平板状であって、回転式電子部品形成部61の幅寸法と同一の幅寸法を有し、その押圧スイッチ形成部81側を向く面を回路基板取付面89とし、この回路基板取付面89の左右両側位置にそれぞれ基板固定用突起91を突設している。また、基板方向変換部87を突出した根元部分には、幅方向に向かって長尺な開口部93が形成されている。開口部93は、図9に示すように、前記押圧スイッチ形成部81の根元部分を上下に貫通する第1開口部93Aと、基板方向変換部87の根元部分(回転式電子部品形成部61下端辺部分)を水平方向に貫通する第2開口部93Bとを具備して構成されている。第1開口部93Aは、基板方向変換部87の回路基板取付面89よりも押圧スイッチ形成部81側に位置する開口部分であって、下記するフレキシブル回路基板20を挿通できる幅寸法に形成されている。第2開口部93Bは、少なくとも、その上辺が押圧スイッチ形成部81の下面(回路基板取付面83)又はそれより高い位置となり、その下辺が前記基板固定用突起85の先端又はそれより低い位置となるように構成している。
第1開口部93Aを設けたのは、フレキシブル回路基板20を挿通するためである(なおこの実施形態ではフレキシブル回路基板20を挿通しないので、第1開口部93Aは必要ないが、下記する第2実施形態ではフレキシブル回路基板20−2を挿通するため必要になる)。一方、第2開口部93Bを設けたのは、以下の理由による。即ち、図9に示す基台50を、金型を用いて成形しようとした場合、第1金型K10と第2金型K20のパーティングラインPLは、例えば図9に示す回転式電子部品形成部61の平面方向になる。この場合、第1金型K10と第2金型K20は、図9の左右方向に移動することとなるが、そうすると、押圧スイッチ形成部81の回路基板取付面83から下方向に突出する基板固定用突起85を形成することが煩雑になる。即ち、基板固定用突起85を形成するには、第2金型K20内に別のスライドコア等を設ける必要が生じ、その金型構造が複雑になる。そこで、この例においては、第1金型K10の表面から突出して前記基板固定用突起85の成形位置に至る部分を形成し、これによって別途スライドコア等を設置しなくても、第1,第2金型K10,K20だけで基台50の成形が可能となるようにした。そして前記第1金型K10の表面から突出して前記基板固定用突起85の成形位置に至る部分を形成するためには、前記第2開口部93Bが必要になる。また第1,第2開口部93A,93Bを一体に設けることで、それらの形成が容易に行える。
さらに、押圧スイッチ形成部81の左右両側辺には、これら両側辺に沿うように延びる長尺平板状の側板部95が形成されている。これら側板部95の外側面側の中央近傍位置には、係止爪97が形成されている。係止爪97は、下側から上側に向かってテーパ状に突出する略三角形状の凸部によって形成されている。
次に、フレキシブル回路基板20は、可撓性を有する合成樹脂フィルム上に所望の回路パターンを形成することで構成されるフレキシブル回路基板であり、その上部の部分を第1回路基板23、その下側の部分を第2回路基板25、さらにその下側の部分を引出部27としている。なお図7,図8では、フレキシブル回路基板20を基台50に取り付けた際の屈曲形状で示しているが、何物にも拘束されていないときはその全体が1つの平面状に延びた形状になる。
第1回路基板23は、その内部に前記基台50の軸部65を挿入する円形の貫通孔29が設けられ、その周囲(基台50とは反対側を向く面)には下記する摺動子100が摺接する円弧状の摺接パターン(具体的形状は図示せず)33が形成されている。第1回路基板23の摺接パターン33を設けた周囲の外径寸法は、前記基台50の壁部71の内径寸法よりも小さい寸法とされている。第1回路基板23の下部には、前記基台50に設けた各係止部73をそれぞれ挿入する小孔からなる挿通孔31が形成されている。
第2回路基板25は、略帯状であって、前記基台50の押圧スイッチ形成部81の上面と、その下面(回路基板取付面83)と、基板方向変換部87の回路基板取付面89とに沿う長さに形成され、前記回路基板取付面83の基板固定用突起85と、回路基板取付面89の基板固定用突起91に対向する位置に、これらを挿入する小孔からなる挿通孔37が形成されている。
第2回路基板25の、前記回路基板取付面83に載置される面の中央には、図示しない押圧スイッチ用の回路パターンが形成されており、この押圧スイッチ用の回路パターン上には、図8に示すように、弾性導電板をドーム形状に形成してなるスイッチ接点板39が粘着テープ41によって貼り付けられ、これによって押圧スイッチ43が構成されている。
基台50へのフレキシブル回路基板20の取り付けは、まずフレキシブル回路基板20の第1回路基板23の部分を、基台50の回路基板取付面63に当接し、その際、基台50の軸部65を第1回路基板23の貫通孔29に挿入し、同時に基台50の各係止部73を第1回路基板23の各挿通孔31に挿入する。そして各係止部73の先端を熱カシメすることで、基台50の回路基板取付面63に第1回路基板23を密着するように固定する。
次に、フレキシブル回路基板20の第2回路基板25の部分を、基台50の押圧スイッチ形成部81の上面からその外周辺を介して下面の回路基板取付面83、さらには略直角に折り曲げて基板方向変換部87の回路基板取付面89に至るまで基台50に沿わせるように屈曲して配置し、その際、第2回路基板25の各挿通孔37に各基板固定用突起85,91を挿入し、各基板固定用突起85,91の先端を熱カシメして固定する。これによって、基台50へのフレキシブル回路基板20の取り付けが完了する。
次に、摺動子100は、弾性金属板をリング状に形成し、等間隔に形成した3つの基部101中に取付孔103を設け、また基部101からその円周方向に向かって3組の摺動冊子105を突出して構成されている。
回転体120は、合成樹脂を略円柱状に成形して構成されており、その中央には、前記基台50の軸部65を回動自在に軸支する円形の貫通孔からなる軸受部121を形成し、また回転体120の前記基台50側を向く面を摺動子取付面123とし、その逆方向を向く面の前記軸受部121の周囲を囲む位置にリング状の凹部からなるクリック機構収納部125を設けて構成されている。このクリック機構収納部125を設けることで、軸受部121の周囲に筒状の軸部127が形成される。また前記摺動子取付面123の前記摺動子の各取付孔103に対向する3つの位置には、各取付孔103に挿入される小突起からなる摺動子取付部129が形成されている。
クリック板140は、平板状で円形リング状であり、その面に多数の貫通する小孔からなるクリック係合部141を等間隔に設けて構成されている。このクリック板140は、前記回転体120のクリック機構収納部125に収納されてその底面に当接する寸法形状に形成されている。なお、クリック板140の外周には複数の切欠き部143が形成されており、これら切欠き部143は、回転体120のクリック機構収納部125の底面に形成された図示しない小突起に係合し、これによって回転体120と一体に回転するように構成されている。
軸保持兼クリック機構収納部材170は、合成樹脂を略円柱状に成形して構成されており、前記基台50から離れた側の面の左右及び下方には、平板状で略矩形状に張り出す張り出し部171が設けられている。張り出し部171の左右両辺部分は、上下方向ガイド部173となっており、また張り出し部171の下辺中央には、前記基台50の係止部86を挿入し、位置決めする位置決め部175が形成されている。軸保持兼クリック機構収納部材170の中央には、基台50側から凹状円形の軸受部177が形成されている。軸受部177の内径寸法は、前記回転体120の軸部127を挿入して回動自在に軸支する寸法に形成されている。図3に示すように、軸受部177の内部の基台50から離れた側には、この軸受部177の底板を形成する基台取付部179が設けられている。基台取付部179の中央には、ネジ200挿入用の挿通孔180が形成され、また挿通孔180の外周側の前記基台50の一対の位置決め用突起69に対向する位置には、これら位置決め用突起69を挿入する一対の貫通する小孔からなる位置決め部181が形成されている。基台取付部179の厚み寸法は、位置決め用突起69の高さ寸法と同一(又はそれよりも厚く)に形成されている。また軸保持兼クリック機構収納部材170の基台50側を向く面の前記軸受部177を挟んだその上下2箇所には、前記クリック機構用のコイルバネ160とボール150を挿入する挿入穴183が形成されている。
図10はケース300の斜視図、図11はケース300を下側から見た斜視図である。これらの図に示すようにケース300は合成樹脂を、上面が解放された挿入部301となる矩形箱型に成形して構成されている。挿入部301は、前記基台50等で構成される押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10を上下動自在に挿入できる寸法形状に形成されている。挿入部301の底面303中央には、上方向に向かって突出する小突起からなるスイッチ押圧部305が形成されている。ケース300の4つの側壁の内の対向する一対の側壁の内側面近傍の底面303中央からは、一対の爪状の係止部307が上方向に向かって突出している。両係止部307の上端部には、対向する側に向かって爪部309が突設されている。また底面303の4つの外周辺の内の前記係止部307が位置しない側の対向する一対の外周辺には、これら外周辺に沿うように、一対の長孔からなる開口部311が形成されている。また開口部311の内側辺の両端位置には、それぞれ上下方向に向かって立設された平板状のガイド用板部313が設けられ、これによってケース300の内側壁とガイド用板部313の間に、ガイド部315を形成している。
次に、押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1を組み立てるには、予め、前述のように、基台50にフレキシブル回路基板20を取り付けておくと共に、回転体120の摺動子取付面123に、摺動子100を載置し、その際、回転体120の摺動子取付部129をそれぞれ摺動子100の取付孔103に挿入し、各摺動子取付部129の先端を熱カシメして固定しておく。
そして、基台50の軸部65を回転体120の軸受部121に回動自在に挿入する。これによって、回転体120に取り付けた摺動子100の摺動冊子105が、基台50に取り付けたフレキシブル回路基板20の摺接パターン33に弾接する。次に、回転体120のクリック機構収納部125内にクリック板140を挿入してその底面に設置し、次に、一対のコイルバネ160とボール150を挿入穴183に収納した軸保持兼クリック機構収納部材170を、前記回転体120の後方に設置し、その際、回転体120の軸部127を軸保持兼クリック機構収納部材170の軸受部177に回動自在に挿入する。このとき、基台50の軸部65先端の一対の位置決め用突起69は、軸保持兼クリック機構収納部材170の一対の位置決め部181(図3参照)に挿入され、基台50と軸保持兼クリック機構収納部材170は一体化される。またこのとき、各ボール150はコイルバネ160の弾発力によってクリック板140に弾接される。そして、軸保持兼クリック機構収納部材170の基台取付部179中央の挿通孔180(図3参照)にネジ200を挿入してこれを貫通し、さらに基台50の固定用穴67に螺合し、基台50と軸保持兼クリック機構収納部材170とが外れないように固定する。これによって押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10が完成する。
次に、前記押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10を、その下部からケース300の挿入部301内に上下動自在に挿入し、ケース300に設けた一対の係止部307の爪部309を、基台50の一対の係止爪97にスナップイン係合にて係止する。このとき、図3に示すように、ケース300のスイッチ押圧部305に押圧スイッチ43のスイッチ接点板39の上面が当接した状態で、前記爪部309と係止爪97が係合している。またこのとき、基台50の一対の上下方向ガイド部77と、軸保持兼クリック機構収納部材170の一対の上下方向ガイド部173は、それぞれケース300のガイド部315に上下動自在に挿入され、ガイドされる。
また図3に示すように、フレキシブル回路基板20の第2回路基板25の引出部27側の部分は、ケース300の一方の開口部311内に挿入された基板方向変換部87の回路基板取付面89に沿うように取り付けられるので、押圧スイッチ形成部81の回路基板取付面83から略直角に下方向に向けて折り曲げられて固定され、ケース300の一方の開口部311から下方に向けて確実に貫通して突出する。従って下記するようにケース300に対して押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10全体が上下動しても、フレキシブル回路基板20がケース300から引き出される部分で開口部311の内周面に当接等することはない。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
以上のように構成された押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1において、回転体120を回転すると、これと一体に摺動子100が回転し、摺動子100の摺動冊子105が摺接パターン33上を摺動し、その電気的出力(検出出力)が変化する。回転体120を回転する際、コイルバネ160によってクリック板140に弾接しているボール150は、クリック板140のクリック係合部141への挿入、離脱が行われることで、クリック感触が得られる。
即ち、上下動自在に設置される基台50(回転式電子部品形成部61)と、基台50の一方の面に設置される第1回路基板23と、第1回路基板23上に回動自在に設置される回転体120と、第1回路基板23と回転体120との間に設置され回転体120の回転によって出力信号を変化する検出手段(摺動子100と摺接パターン33)とを具備することによって、回転式電子部品部3が構成される。
一方、回転体120の外周側面を、その上方からその回転軸に垂直な方向に向けて押圧すれば、押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10全体がケース300に対して下降し、押圧スイッチ43がスイッチ押圧部305によって押圧されてスイッチ接点板39が反転し、スイッチがオンする。前記回転体120の外周側面への押圧を解除すれば、前記スイッチ接点板39の弾性復帰力によってスイッチ接点板39は元の形状に自動復帰してスイッチはオフし、同時に押圧スイッチ付き回転式電子部品本体10全体がケース300に対して上昇して元の位置に自動復帰する。
即ち、基台50と一体に上下動し回転体120の外周よりも下方の位置に設置される押圧スイッチ形成部81と、押圧スイッチ形成部81の下面に載置され押圧スイッチ43を形成してなる第2回路基板25と、押圧スイッチ43に対向するその下側位置に配置され基台50の上下動によって押圧スイッチ43をオンオフ操作するスイッチ押圧部305とを具備することによって、押圧スイッチ部5が構成される。
以上説明したように、押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1は、フレキシブル回路基板20を、回転式電子部品に用いる基台50の一方の面(回路基板取付面63)から、押圧スイッチ43に用いる基台50の押圧スイッチ形成部81の下面に至るまで、基台50の表面に沿って取り付けるので、たとえ基台50を上下動して押圧スイッチ43をオンオフ操作しても、フレキシブル回路基板20は、基台50に沿わせて取り付けたフレキシブル回路基板20の各部において撓む所がない。従って、押圧スイッチ43をオンオフ操作する際に、回転式電子部品用の回路パターン(摺接パターン33)を設けた第1回路基板23の部分と、押圧スイッチ用の回路パターンを設けた第2回路基板25の部分の間の部分が撓むことはなく、この部分の回路パターンは良好な接続状態を保つ。即ち、接続不良等の問題は生じない。
また上記押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1は、基板方向変換部87を設けたので、押圧スイッチ形成部81上に取り付けた第2の回路基板25を、容易に折り曲げて下方向に向けることができる。
また上述のように、押圧スイッチ形成部81から突出する基板固定用突起85の突出方向が、この基台50の成形に用いる金型の移動方向(開閉方向)と異なる方向を向いていても、基板方向変換部87を突出した根元部分に開口部93(93B)を設けたので、この基台50を成形する際に用いる金型構造が複雑になることを防止でき、2つの金型K10,K20のみで、容易に基台50を成形することが可能になる。
さらにこの押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1においては、フレキシブル回路基板20の第2回路基板25を、押圧スイッチ形成部81の上面からその先端辺を介して下面に沿うように折り曲げているので、第2回路基板25の折り曲げ角度が大きくならず(最大で90°程度)、この点からも第2回路基板25中の回路パターンに損傷が生じ難く、接続不良等の問題は生じない。
図12は、本発明の第2実施形態に係る押圧スイッチ付き回転式電子部品1−2の縦断面図(図3と同一部分の断面図)である。同図に示す押圧スイッチ付き回転式電子部品1−2において、前記図1〜図11に示す押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1と同一又は相当部分には同一符号を付す(但し、各符号には添え字「−2」を付す)。なお以下で説明する事項以外の事項については、前記図1〜図11に示す実施形態と同じである。
この押圧スイッチ付き回転式電子部品1−2において、上記押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1と相違する点は、第2回路基板25−2の押圧スイッチ形成部81−2への取付状態のみである。即ち、上記押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1においては、押圧スイッチ形成部81の上面からその先端辺を介してその下面の回路基板取付面83に沿うように折り曲げることで、第2回路基板25を押圧スイッチ形成部81に取り付けたが、この押圧スイッチ付き回転式電子部品1−2においては、押圧スイッチ形成部81−2の下面において第2回路基板25−2を二重に折り返したものを、この回路基板取付面83−2に取り付けている。このように構成しても、上記押圧スイッチ付き回転式電子部品1−1と同様の効果を発揮する。
またこの押圧スイッチ付き回転式電子部品1−2によれば、押圧スイッチ形成部81の上面に第2回路基板25−2が位置しないので、回転体120−2が第2回路基板25−2に接触することを確実に防止できる。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、検出手段は必ずしも摺動子と摺接パターンの組で構成するものに限られず、要は回転体の回転によって出力信号を変化する構成であればよい。また上記例では、押圧スイッチ形成部下面の回路基板取付面から突出する2つの基板固定用突起の成形のために、1つの長尺な開口部を設けたが、その代りに、各基板固定用突起に対応した小さい開口部をそれぞれ別個に設けても良い。
また、上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1−1 押圧スイッチ付き回転式電子部品
3 回転式電子部品部
5 押圧スイッチ部
10 押圧スイッチ付き回転式電子部品本体
20 フレキシブル回路基板
23 第1回路基板
25 第2回路基板
33 摺接パターン(回路パターン、検出手段)
43 押圧スイッチ
50 基台
61 回転式電子部品形成部
63 回路基板取付面
81 押圧スイッチ形成部
83 回路基板取付面
85 基板固定用突起
87 基板方向変換部
89 回路基板取付面
91 基板固定用突起
93(93A,93B) 開口部
100 摺動子(検出手段)
120 回転体
140 クリック板
150 ボール
160 コイルバネ(弾発手段)
170 軸保持兼クリック機構収納部材
200 ネジ(固定手段)
300 ケース
305 スイッチ押圧部

Claims (3)

  1. 回転式電子部品の回転体をその回転軸に垂直な方向に向けて押圧して下降させることで押圧スイッチをオンする押圧スイッチ付き回転式電子部品において、
    立設され一方の面を回路基板取付面とした回転式電子部品形成部と、当該回転式電子部品形成部の回路基板取付面の下部から水平方向に突出し下面を回路基板取付面とした押圧スイッチ形成部と、前記回転式電子部品形成部の下辺から前記押圧スイッチ形成部の下面よりも下方向に向かって突出し前記押圧スイッチ形成部側を向く面を回路基板取付面とした基板方向変換部とを設けた基台を具備し、
    前記基台の回転式電子部品形成部の回路基板取付面に前記回転式電子部品を構成する第1回路基板を取り付け、
    一方、前記基台の押圧スイッチ形成部の回路基板取付面に前記押圧スイッチを構成する第2回路基板を取り付け、
    さらに前記基台には、前記押圧スイッチ形成部の回路基板取付面に第2回路基板固定用の基板固定用突起を設けると共に、前記基板方向変換部を突出した根元部分に前記基板固定用突起を成形する際に用いる金型を挿入する開口部を設け
    前記第1,第2回路基板は、可撓性を有する平面状の合成樹脂フィルム上に当該第1,第2回路基板それぞれの回路パターンを形成した1枚のフレキシブル回路基板として構成され、
    前記フレキシブル回路基板は、前記基台の回転式電子部品形成部の回路基板取付面から前記基台の押圧スイッチ形成部の回路基板取付面に至るまで、基台の表面に沿って取り付けられていることを特徴とする押圧スイッチ付き回転式電子部品。
  2. 請求項1に記載の押圧スイッチ付き回転式電子部品であって、
    前記基台を上下動自在に収納するケースを具備し、
    前記ケースの底面に前記第2回路基板に形成した押圧スイッチをオンオフ操作するスイッチ押圧部を設けたことを特徴とする押圧スイッチ付き回転式電子部品。
  3. 請求項1または2に記載の押圧スイッチ付き回転式電子部品であって、
    前記回転式電子部品は、前記第1回路基板上に前記回転体を回動自在に設置すると共に、前記第1回路基板と前記回転体との間に前記回転体の回転によって出力信号を変化する検出手段を設置して構成されていることを特徴とする押圧スイッチ付き回転式電子部品。
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