JP6114080B2 - 遮音パネル構造、および建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、遮音パネル構造に関する。
従来より、遮音性の向上を図ったパネル構造がある(例えば特許文献1〜3など)。これらの技術は、2枚のパネルと、2枚のパネルの間に形成された内部空間と、内部空間内に配置された吸音材と、を備える。
実開昭62−196255号公報 特開平11−206546号公報 特開平10−205022号公報
上記技術では、遮音性を確保するには、内部空間を大きくする必要がある。具体的には、パネルの全面(「全面」には「ほぼ全面」を含む、以下同様)にわたって内部空間が形成される必要がある。すなわち、2枚のパネル同士の接触が極力少なくなるように構成される必要がある。その理由は、内部空間内に吸音材を設けたとしても、内部空間が無い部分(2枚のパネル同士の接触部)で振動が伝播してしまい、遮音性能を十分確保できないからである。
一方で、パネルの剛性確保のみを考えると、上記の内部空間はパネルの全面に形成される必要はない場合がある。例えば、パネルの一部に突出部(詳細は後述)を持つような構造によって、パネルの剛性を確保できる場合がある。
そこで本発明は、内部空間を大きくする必要なく遮音性を確保できる、遮音パネル構造を提供することを目的とする。
本発明の遮音パネル構造は、パネルと、前記パネルの内部に形成された内部空間と、前記内部空間に設けられた振動体と、を備える。前記振動体は、前記パネルの厚さ方向に振動可能な錘と、前記パネルの内面と前記錘とをつなぐ弾性体と、を備える。
上記構成により、内部空間を大きくする必要なく遮音性を確保できる。
遮音パネル構造10を備える建設機械を示す図である。 図1に示す遮音パネル構造10をパネル厚さ方向から見た図である。 図2に示す遮音パネル構造のIII断面図(模式図)である。 (a)〜(c):図3に示す遮音パネル構造の具体例を示す図である。 図2に示す遮音パネル構造のVa断面図である。 (a)〜(c):第2実施形態の図4(a)相当図である。 第3実施形態の図2相当図である。 第4実施形態の図4(a)相当図である。 図3に示す遮音パネル構造を透過する伝播音の音圧レベルと周波数との関係を示すグラフである。
(第1実施形態)
図1〜図5を参照して第1実施形態の遮音パネル構造10を備える建設機械1について説明する。
建設機械1は、図1に示すように、建設作業を行う機械であり、例えば建設車両であり、例えばショベルである。建設機械1は、下部走行体3と、上部旋回体5と、を備える。下部走行体3は、建設機械1を走行させる部分である。
上部旋回体5は、下部走行体3に対して旋回可能に、下部走行体3に搭載される。上部旋回体5は、旋回フレーム6と、エンジンルーム7と、キャブ8と、を備える。
旋回フレーム6は、下部走行体3に取り付けられる構造物である。旋回フレーム6には、図示しないアタッチメントが取り付けられる。
エンジンルーム7は、エンジン等の機械(図示なし)が内部に配置される部分(区画)である。上記「エンジン等の機械」には、エンジン、油圧ポンプ、及び、エンジンの冷却装置などがある。エンジンルーム7は、旋回フレーム6に固定される。
キャブ8は、建設機械1の運転室である。キャブ8は、旋回フレーム6に取り付けられる(例えば固定される)。キャブ8は、エンジンルーム7に隣接して配置される。キャブ8は、遮音パネル構造10を備える(キャブ8は、言わば高遮音キャブである)。
遮音パネル構造10は、遮音のための構造(板等を組み合わせたもの)である。遮音パネル構造10は、キャブ8の外から内への騒音を遮音する。遮音パネル構造10は、キャブ8の外壁の少なくとも一部に設けられる。例えば、遮音パネル構造10は、キャブ8内とエンジンルーム7とを仕切るリアパネルに設けられる。また例えば、遮音パネル構造10は、キャブ8の底面(旋回フレーム6と対向する面)であるフロアパネルに設けられてもよい(図示なし)。図3に示すように、遮音パネル構造10は、パネル20と、内部空間30と、振動体40と、を備える。
パネル20は、全体として板状の部材である。ここで、パネル20の厚さ方向を、パネル厚さ方向Xとする。パネル20は、板状部21と、突出部23と、内面25と、を備える。
板状部21は、パネル20のうち板状の部分である(詳細は後述)。
突出部23は、板状部21に対して、パネル厚さ方向X(板状部21の厚さ方向)に突出する。図2に示すように、パネル厚さ方向Xから見たとき、突出部23の形状は、例えば矩形状であり(円形状などでもよい)、例えば線状であり、例えば直線状である(曲線状でもよい)。なお、図2では、3本の直線状の突出部23を示している。突出部23の本数や延びる方向は様々に変更してもよい。線状の突出部23同士が交差してもよい。ここで、線状の突出部23の幅方向を幅方向Yとする。例えば、図4(a)に示すように、突出部23は、板状部21からパネル厚さ方向Xに離れるほど幅(幅方向Yの長さ)が狭くなる。また例えば、図4(b)及び図4(c)に示すように、突出部23の幅は、パネル厚さ方向Xの位置にかかわらず一定でもよい。
内面25は、図3に示すように、板状部21の内面と突出部23の内面とで構成される。内面25のうち、パネル厚さ方向Xに直交する2面を内面25a及び内面25bとする。内面25のうち、内面25aと内面25bとの端部(幅方向Yにおける端部)同士をつなぐ2面を内面25c及び内面25dとする。
(パネル20の具体的構成)
図4(a)〜(c)に示すように、パネル20は、具体的には例えば、次の[構成a1]〜[構成c1]のように構成される。
[構成a1]図4(a)に示すように、パネル20は、言わば二重パネルである。パネル20は、1枚の平板のパネル構成部材20Aと、1枚の板状のパネル構成部材20Bと、を備える。パネル構成部材20Bは、平板部20Baと、凸部20Bbと、を備える。平板部20Baは、パネル構成部材20Aに固定される。平板部20Baは、パネル20の板状部21を構成する。凸部20Bbは、平板部20Baに対して突出する。凸部20Bbは、パネル20の突出部23を構成する。
[構成b1]図4(b)に示すように、パネル20は、1枚の平板のパネル構成部材20Aと、梁状部材であるパネル構成部材20Cと、を備える。パネル構成部材20Cの断面は、例えば四角形であり、例えば長方形である。パネル構成部材20Cは、パネル構成部材20Aに固定される固定部20Caと、それ以外の部分20Cbと、を備える。固定部20Caは、パネル20の板状部21を構成する。部分20Cbは、パネル20の突出部23を構成する。
[構成c1]図4(c)に示すように、パネル20は、1枚の平板のパネル構成部材20Aと、1枚の板状のパネル構成部材20Dと、を備える。パネル構成部材20Dは、固定部20Daと、凸部20Dbと、を備える。固定部20Daは、パネル構成部材20Aに固定される。固定部20Daは、パネル20の板状部21を構成する。凸部20Dbは、固定部20Daに対して突出する。凸部20Dbは、パネル20の突出部23を構成する。
なお、パネル20の構成(各構成部材の形状や配置等)は適宜変更できる。
内部空間30は、図3に示すように、パネル20の内部に形成される。内部空間30は、突出部23の内側に形成される。内部空間30は、内面25により囲まれた(閉じられた、又は、ほぼ閉じられた)空間である。図4(a)に示すように、パネル20が上記[構成a1]の場合、内部空間30は、パネル構成部材20Aの内面と、パネル構成部材20Bの凸部20Bbの内面と、で囲まれた部分である。図4(b)に示すように、パネル20が上記[構成b1]の場合、内部空間30は、パネル構成部材20Bの内面で囲まれた部分である。図4(c)に示すように、パネル20が上記[構成c1]の場合、内部空間30は、パネル構成部材20Aの内面と、パネル構成部材20Dの凸部20Dbの内面と、で囲まれた部分である。
振動体40は、図3に示すように、パネル20に対して振動する部材である。振動体40は、内部空間30に設けられる。振動体40は、錘41と、弾性体43と、を備える。
錘41は、パネル厚さ方向X(パネル20の厚さ方向、板状部21の厚さ方向)に振動可能に構成される。錘41は、例えば、パネル厚さ方向Xにおける内部空間30の中央部に配置される。錘41は、内面25との間に間隔を開けて配置される。錘41の形状は、例えば柱状、また例えば板状、また例えば球状(図6(c)参照)などである。錘41の表面のうち、内面25aに近い部分(対向する部分、面)を部分41aとし、内面25bに近い部分(対向する部分、面)を部分41bとする。
弾性体43は、パネル20に対して錘41を振動可能とするための部材である。弾性体43は、パネル20の内面25と錘41とをつなぐ。弾性体43は、内面25aと部分41aとをつなぐ。弾性体43は、内面25bと部分41bとをつなぐ。図4(a)〜図4(c)に示すように、弾性体43は、内面25a(図3参照)及び内面25b(図3参照)の少なくとも一部に接触する(全面に接触してもよい)。弾性体43は、錘41の表面全面に接触する(錘41の表面の一部にのみ接触してもよい)。
この弾性体43は、吸音材であることが好ましい。弾性体43は、例えば、発泡材などの多孔質吸音材である。なお、図3に示すように、弾性体43を吸音材以外のものとしてもよい。この「吸音材以外のもの」には、ゴム、板ばね、及びコイルばね等がある。図5に示すように、弾性体43の表面には、面43aと面43bとがある。なお、図5では、錘41の図示を省略している。
面43a及び面43bは、パネル厚さ方向Xに直交する面である。面43a及び面43bのうち、パネル20の内面25aに近い側の面が面43aであり、内面25bに近い側の面が面43bである。面43aは、内面25aに接触(かつ対向)する。面43bは、内面25bに接触(かつ対向)する。
(効果1)
図3に示す遮音パネル構造10による効果を説明する。遮音パネル構造10は、パネル20と、パネル20の内部に形成された内部空間30と、内部空間30に設けられた振動体40と、を備える。
[構成1]振動体40は、パネル厚さ方向X(パネル20の厚さ方向)に振動可能な錘41と、パネル20の内面25と錘41とをつなぐ弾性体43と、を備える。
上記[構成1]により、錘41及び弾性体43は、パネル20の振動を吸収する動吸振器として作用する。具体的には、錘41及び弾性体43は、パネル厚さ方向Xのパネル20の振動を打ち消す向きに、パネル20に力を加える。よって、錘41の共振周波数において、パネル厚さ方向Xのパネル20の振動が抑制される。ここで、内部空間30の大きさは、振動体40を設けることが可能な大きさで足りる。すなわち、内部空間30が、パネル20の全面(ほぼ全面を含む)にわたって形成される必要はない。よって、遮音パネル構造10では、内部空間30を大きくする(全面にわたって形成する)必要なく遮音性を確保できる。なお、内部空間30を、パネル20の全面にわたって形成してもよい。
(効果2)
パネル20は、板状の板状部21を備える。パネル20は、板状部21に対してパネル厚さ方向Xに突出する突出部23を備える。内部空間30は、突出部23の内側に形成される。
上記構成では、パネル20は、突出部23を備える。よって、パネル20の全面にわたって内部空間30を形成する場合に比べ、軽量なパネル20で剛性を確保できる。よって、遮音パネル構造10を軽くできる。その結果、遮音パネル構造10を用いた機械の、消エネ化やコスト低減ができる。
(効果3)
図4(a)に示すように、弾性体43は、吸音材である。また、上述したように、弾性体43を含む振動体40は、内部空間30に設けられる。
この構成では、吸音材である弾性体43により、内部空間30の共鳴音が吸音される。よって、遮音パネル構造10の遮音性能をより向上させることができる。
(他の効果1)
図5に示すように、内面25のうちパネル厚さ方向Xに直交する内面25a・内面25bと、弾性体43の面のうちパネル厚さ方向Xに直交する面43a・面43bと、が接触する。
この構成では、遮音パネル構造10がパネル厚さ方向Xに振動する(変形する)と、パネル20の内面25a・内面25bと、弾性体43の面43a・面43bとが、せん断変形する。このせん断変形により、パネル20の振動が減衰する。よって、遮音パネル構造10の遮音性能をより向上させることができる。
(他の効果2)
図1に示すように、遮音パネル構造10は、建設機械1のキャブ8に用いられる。
この構成では、キャブ8の外部から内部に伝わる騒音を抑制できる。その結果、キャブ8の内部のオペレータ(建設機械1の操作者)の耳元騒音を抑制できる。その結果、オペレータの作業環境を改善できる。
(他の効果3)
遮音パネル構造10は、エンジンルーム7とキャブ8の内部とを仕切る。
この構成では、キャブ8の外部から内部に伝わる騒音として特に大きい、エンジンルーム7からキャブ8の内部に伝わる騒音(例えばエンジンや油圧ポンプから伝わる騒音)を抑制できる。
(第2実施形態)
図6(a)〜図6(c)を参照して、第2実施形態の遮音パネル構造210について、第1実施形態の遮音パネル構造10(図3(a)参照)との相違点を説明する。図3(a)に示す遮音パネル構造10では錘41の数が1であったが、図6(a)〜図6(c)に示す遮音パネル構造210では錘241の数が複数である。以下、上記相違点をさらに説明する。
錘241は、複数設けられる。複数の錘241の共振周波数(固有振動数)は互いに異なる。例えば、複数の錘241の質量は、互いに異なる。また例えば、複数の錘241の配置(例えば内面25aからの距離)は、互いに異なる。また例えば、複数の錘241につながれる(接触する)弾性体43のばね定数は、互いに異なる。
この錘241は、例えば次の[構成a2]〜[構成c2]のように設けられる。
[構成a2]図6(a)に示すように、錘241は、錘241Aと錘241Bとを備える。錘241Aと錘241Bとは、パネル厚さ方向Xに間隔を開けて並ぶように配置される。錘241Aと錘241Bとは、突出部23の幅方向Yに沿って延びる。
[構成b2]図6(b)に示すように、錘241は、錘241Cと錘241Dとを備える。錘241Cと錘241Dとは、突出部23の幅方向Yに間隔を開けて並ぶように配置される。
[構成c2]図6(c)に示すように、錘241は、四角形断面の錘241E及び錘241Fと、円形断面の錘241G〜241Iと、を備える。錘241Eと錘241Fとは、質量が互いに異なる。錘241Gと錘241Hと錘241Iとは、配置(内面25aからの距離)が互いに異なる。
なお、複数の錘241の構成(数、配置、形状等)は適宜変更できる。
(効果4)
図6(a)〜図6(c)に示す遮音パネル構造210による効果を説明する。
錘241は、複数設けられる。複数の錘241の共振周波数は、互いに異なる。
この構成では、錘241の共振周波数が複数ある。よって、遮音パネル構造210で遮音できる周波数帯域を広くできる。
(第3実施形態)
図7を参照して、第3実施形態の遮音パネル構造310について、第1実施形態の遮音パネル構造10(図2参照)との相違点を説明する。図2に示す第1実施形態との相違点は、図7に示す振動体340の位置である。以下、上記相違点をさらに説明する。
(中心線C1,C2)パネル20の形状(パネル厚さ方向Xから見たパネル20の形状)は、例えば長方形などである。以下、パネル厚さ方向Xから見た場合について説明する。パネル20の幅方向(短手方向)に延びる、パネル20の中心線を中心線C1とする。パネル20の長手方向に延びる、パネル20中心線を中心線C2とする。
振動体340は、パネル20の振動の腹の位置に配置される。振動体340は、低次の振動モードの振動の腹に配置される。低次とは、例えば1〜5次、1〜4次、1〜3次、1〜2次、1次などである。振動体340は、例えば以下のように複数設けられる(1つでもよい)。
振動体340Cは、(パネル厚さ方向Xから見た)パネル20の中央に配置される。
振動体340LU、340LB、340RU、及び340RBは、パネル20を中心線C1及び中心線C2で4分割したときの各部分の中央に配置される。
振動体340CU及び振動体340CBは、パネル20を中心線C2で2分割したときの各部分の中央に配置されるとみなすことができる仮想的な振動体340である。振動体340CUは、振動体340LUと340RUとを合成したものである。振動体340CBは、振動体340LBと340RBとを合成したものである。
振動体340LC及び振動体340RCは、パネル20を中心線C1で2分割したときの各部分の中央に配置されるとみなすことができる仮想的な振動体340である。振動体340LCは、振動体340LUと340LBとを合成したものである。振動体340RCは、振動体340RUと340RBとを合成したものである。
(効果5)
図7に示す遮音パネル構造310による効果を説明する。
振動体340は、パネル20の振動が特に大きい、振動の腹の位置に配置される。よって、パネル20の振動をより抑制できる結果、遮音パネル構造310の遮音性能をより向上させることができる。
(他の効果)
建設機械1のキャブ8(図1参照)に、遮音パネル構造310が設けられ、かつ、低次(上記参照)の振動モードの振動の腹の位置に振動体340が配置された場合、次の効果がある。遮音パネル構造310では、建設機械1のキャブ8(図1参照)で特に問題となる低次の振動モードの振動による騒音を抑制できる。よって、キャブ8の内部の騒音(オペレータの耳元騒音)を、より抑制できる。
(第4実施形態)
図8を参照して、第4実施形態の遮音パネル構造410について、第1実施形態の遮音パネル構造10(図4(a)参照)との相違点を説明する。図4(a)に示す第1実施形態では、吸音材である弾性体43は、例えば多孔質吸音材であった。しかし、図8に示す第4実施形態では、吸音材である弾性体443は、多孔板である。以下、上記相違点をさらに説明する。
弾性体443は、多数の貫通孔が形成された多孔板である。弾性体443は、内面25a及び内面25bとの間に間隔を開けて配置される。すなわち、弾性体443は、弾性体443と内面25aとの間、及び、弾性体443と内面25bとの間、それぞれに空気層(隙間)が形成されるように配置される。弾性体43は、内面25cと内面25dとをつなぐ。弾性体443は、例えば突出部23の幅方向Yに延びる。
(伝搬音解析)
図9に示すグラフに、伝播音(パネル厚さ方向Xにパネルを透過する音)の音圧レベルと、周波数との関係を示す。このグラフは、図3に示す遮音パネル構造10(本発明)、及び、比較例のパネル構造(以下「比較例」)それぞれについてのグラフである。遮音パネル構造10は、約80Hzでの遮音性能向上を狙ったものである。具体的には、錘41の共振周波数を約80Hzに設定したものである。一方、比較例は、遮音パネル構造10から振動体40を取り除いたものである。図9に示すように、比較例では、約80Hzに騒音のピークがある。一方、遮音パネル構造10では、比較例に比べ約80Hzの騒音を低減できている。
(変形例)
上記実施形態では、図1に示すように、遮音パネル構造10は、建設機械1の例えばキャブ8に設けられた。しかし、遮音パネル構造10は、キャブ8以外の部分(例えばエンジンルーム7の外壁など)に設けられてもよく、また、建設機械1以外の機械(騒音が問題となる、車両などの機械)に設けられてもよい。
1 建設機械
7 エンジンルーム
8 キャブ
10 遮音パネル構造
20 パネル
21 板状部
23 突出部
30 内部空間
40、340 振動体
41、241 錘
43、443 弾性体
340C 振動体(第1振動体)
340LB、340LU、340RB、340RU 振動体(第2振動体)
C1 中心線(第1中心線)
C2 中心線(第2中心線)

Claims (6)

  1. パネルと、
    前記パネルの内部に形成された内部空間と、
    前記内部空間に設けられた振動体と、
    を備え、
    前記パネルの幅方向に延びる前記パネルの中心線を第1中心線とし、
    前記パネルの長手方向に延びる前記パネルの中心線を第2中心線とし、
    前記振動体は、
    前記パネルの厚さ方向から見たときの前記パネルの中央の位置であって前記パネルの振動の腹の位置に配置される第1振動体と、
    前記パネルの厚さ方向から見たとき、前記第1中心線と前記第2中心線とで前記パネルを4つの領域に分けたときの4つの領域それぞれの中央の位置であって、前記パネルの振動の腹の位置に配置される4か所の第2振動体と、
    を備え、
    前記第1振動体および4か所の前記第2振動体それぞれは、
    前記パネルの厚さ方向に振動可能な錘と、
    前記パネルの内面と前記錘とをつなぐ弾性体と、
    を備える遮音パネル構造。
  2. 前記パネルは、
    板状の板状部と、
    前記板状部に対して前記板状部の厚さ方向に突出する突出部と、
    を備え、
    前記内部空間は、前記突出部の内側に形成される、
    請求項1に記載の遮音パネル構造。
  3. 前記弾性体は吸音材である、
    請求項1または2に記載の遮音パネル構造。
  4. 数の前記錘の共振周波数は、互いに異なる、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の遮音パネル構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の遮音パネル構造を有するキャブを備える、
    建設機械。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の遮音パネル構造は、エンジンルームとキャブの内部とを仕切る、
    建設機械。
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