JP6114078B2 - ウォーム減速機 - Google Patents

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本発明は、ウォーム減速機に関するものである。
ウォームとウォームに噛み合うウォームホイールとから構成され、ウォームの回転を減速してウォームホイールに伝達するウォーム減速機が知られている。ウォームホイールの歯は歯幅方向中央がくびれた鼓形状に形成され、これにより、ウォームとウォームホイールとの噛み合い部における曲率の差を小さくして接触面圧を低下させることで摩耗を防止することができる。
特許文献1には、ウォームとウォームホイールとの互いの回転軸の交角を直交状態から傾けた斜交型のウォーム減速機が開示されている。
特開2011−33197号公報
斜交型のウォーム減速機では、ウォームとウォームホイールとの噛み合い部における歯当たりがウォームホイールの歯の歯幅方向中央から端部側へと移動するので、ウォームとウォームホイールとの接触面積が増大する。よって、ウォームとウォームホイールとの歯当たり箇所におけるフリクション変動が増大する可能性がある。
本発明は、このような技術的課題に鑑みてなされたものであり、ウォームとウォームホイールとの歯当たり箇所におけるフリクション変動の増大を抑制可能な斜交型のウォーム減速機を提供することを目的とする。
本発明は、外周面に螺旋状のウォーム歯が形成されるウォームと、外周面にウォーム歯と噛み合うホイール歯が形成されるウォームホイールと、を備え、ウォームとウォームホイールとの互いの回転軸が斜交して配置され、ウォームの回転を減速してウォームホイールに伝達するウォーム減速機であって、ホイール歯は、ウォームホイールの軸方向である歯幅方向の両端に形成される歯幅端面と、ウォームホイールの周方向である歯厚方向の両端に形成され歯幅方向両端から中央に向かって歯厚が減少するように曲面状に形成される歯厚端面と、を有する鼓形状に形成され、ウォームが回転駆動された場合にウォーム歯によって歯厚方向に押される歯厚端面は、歯幅方向一方側であってウォーム歯が出て行く側に、ウォーム歯によって押される方向にウォーム歯から逃げた逃げ部を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、ウォームとウォームホイールとの交角が直交状態から傾斜した斜交型のウォーム減速機において、ウォームホイールの歯厚端面のウォーム歯が出て行く側に逃げ部を設けた。これにより、ウォーム歯とウォームホイールのホイール歯とが歯幅方向端部において接触することを避けることができ、ウォームホイールの歯面にフリクション変動が生じることを抑制することができる。
本発明の実施形態に係るウォーム減速機のウォームとウォームホイールとを組み合わせた状態を示す平面図である。 ウォームホイールのみを示す平面図である。 図2Aの範囲Aを拡大して示す拡大図である。 図2AのB−B断面にウォームを噛み合わせた状態を部分的に示す断面図である。 本発明の実施形態におけるウォーム歯とホイール歯との噛み合い状態を示す模式図である。 図3Aのホイール歯の第1歯厚端面に作用する歯当たりを示す歯当たり分布図である。 ウォームホイールのホイール歯を切削加工する様子を示す図である。 1次切削工程において切削された後のホイール歯を示す図である。 2次切削工程において切削された後のホイール歯を示す図である。 ウォームが左ネジタイプの場合におけるウォームとウォームホイールとを組み合わせた状態を示す平面図である。 ウォームが左ネジタイプの場合におけるホイール歯を示す図である。 図7Aのホイール歯の第1歯厚端面に作用する歯当たりを示す歯当たり分布図である。 比較例におけるウォームホイールのホイール歯を拡大して示す拡大図である。 比較例におけるウォーム歯とホイール歯との噛み合い状態を示す模式図である。 比較例におけるウォーム歯とホイール歯との噛み合い状態を示す模式図である。 図8Cのホイール歯の第1歯厚端面に作用する歯当たりを示す歯当たり分布図である。 図8Cのホイール歯の第2歯厚端面に作用する歯当たりを示す歯当たり分布図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるウォーム減速機1のウォーム2とウォームホイール3とを組み合わせてウォームホイール3の軸に垂直な方向から見た状態を示す平面図である。
ウォーム減速機1は、駆動軸(図示せず)に連結されるウォーム2と、従動軸(図示せず)に連結されるウォームホイール3と、を備える。駆動軸の回転に伴ってウォーム2が回転すると、ウォーム2に噛み合うウォームホイール3が回転する。このとき、ウォーム2の回転は減速してウォームホイール3に伝達される。なお、以下の説明では、ウォーム2が駆動側であってウォームホイール3が従動側である場合について示すが、反対に、ウォームホイール3が駆動側であってウォーム2が従動側であってもよい。
ウォーム減速機1は、例えば電動パワーステアリング装置に適用される。この場合、駆動軸は電動モータの回転軸に連結され、従動軸はステアリングシャフトやピニオンに連結される。これにより、ステアリング操作に伴う操舵力を電動モータによってアシストすることができる。
ウォーム2は、円柱状のウォーム本体21と、ウォーム本体21の外周に所定のピッチで螺旋状に形成されるウォーム歯22と、を有する。ウォーム本体21は、図1の右端側が駆動軸に連結される。ウォーム歯22は、右ネジタイプであり、2条の歯から構成される。したがって、ウォーム2を図1の右端側から軸方向に見て時計回りに回転させるとウォーム歯22が軸方向右端側に送られ、ウォーム2を反時計回りに回転させるとウォーム歯22が軸方向左端側に送られる。なお、ウォーム歯22は1条又は3条以上の歯から構成されていてもよい。
ウォームホイール3は、円板状のホイール本体31と、ホイール本体31の外周である円周面に所定のピッチで形成されるホイール歯32と、を有する。ホイール歯32のピッチは、ウォーム歯22のピッチとほぼ等しくなるように設定される。
ウォーム2とウォームホイール3とは、図1に示すように、互いの回転軸が直交状態から所定の斜交角だけ傾斜するように配置される。すなわち、斜交角が例えば20度であれば、ウォーム2とウォームホイール3との軸交角は70度となる。
ウォーム2が時計回りに回転駆動されると、ウォームホイール3の隣接するホイール歯32の間を通過するウォーム歯22は、ホイール歯32の歯幅方向一端側(図1の上方)から他端側(図1の下方)へと摺動する。前述のように、ウォーム歯22はウォーム2の回転に伴って図1の右端側へと送られるので、ウォーム歯22がホイール歯32の左側側面を送り方向に押圧しながら摺動する。これにより、ウォームホイール3は図1の上方から軸方向に見て反時計回りに回転する。
ウォーム2が反時計回りに回転駆動されると、ウォームホイール3の隣接するホイール歯32の間を通過するウォーム歯22は、ホイール歯32の歯幅方向他端側(図1の下方)から一端側(図1の上方)へと摺動する。前述のように、ウォーム歯22はウォーム2の回転に伴って図1の左端側へと送られるので、ウォーム歯22がホイール歯32の右側側面を送り方向に押圧しながら摺動する。これにより、ウォームホイール3は図1の上方から軸方向に見て時計回りに回転する。
図2Aは、図1からウォーム2を取り除いてウォームホイール3のみを示す平面図である。図2Bは、図2Aの範囲Aを拡大して示す拡大図である。図2Bの破線は、後述する比較例におけるホイール歯32の形状を示す線である。図2Cは、図2AのB−B断面にウォーム2を噛み合わせた状態を部分的に示す断面図である。
ウォームホイール3のホイール歯32は、ウォームホイール3の軸方向である歯幅方向の両端に形成される歯幅端面33と、ウォームホイール3の周方向である歯厚方向の両端に形成される歯厚端面34とを有する。
歯幅端面33は、ホイール本体31の軸方向端面に沿った平面状に形成される。歯厚端面34は、歯幅方向両端から中央に向かって歯厚が減少するように曲面状に形成される。したがって、ホイール歯32は、図2Aに示すように、ウォームホイール3の径方向外側から見た場合に鼓形状となる。
なお、以下の説明において、ウォーム2が時計回りに回転する場合にウォーム歯22によって押される側の歯厚端面34(図2Bのホイール歯32の左側面)を第1歯厚端面34aと称し、ウォーム2が反時計回りに回転する場合にウォーム歯22によって押される側の歯厚端面34(図2Bのホイール歯32の右側面)を第2歯厚端面34bと称する。
第1歯厚端面34aは、歯幅方向一方側であってウォーム歯22が出て行く側(図2Bの下側)に、ウォーム歯22によって押される方向にウォーム歯22から逃げた逃げ部35を有する。第2歯厚端面34bは、歯幅方向一方側であってウォーム歯22が出て行く側(図2Bの上側)に、ウォーム歯22によって押される方向にウォーム歯22から逃げた逃げ部35を有する。
ウォーム歯22が出て行く側とは、図2Cに示すように、ウォーム歯22がホイール歯32に隣接する状態から通過して遠ざかって行く側を意味する。例えば、第2歯厚端面34bにおいてウォーム歯22が出て行く側は図2Cの下側であり、第2歯厚端面34bの下側に逃げ部35が形成されることになる。
各逃げ部35は、歯厚端面34に対する逃げ量が歯幅方向中央から端部に向かって増大するように形成される。これにより、歯厚端面34は中心の異なる2つの曲面を歯幅方向中央で接続した形状となる。
ここで、図8Aから図8Dを参照して、比較例におけるウォーム減速機について説明する。
図8Aは、比較例におけるウォームホイール103のホイール歯132を拡大して示す拡大図である。
ウォームホイール103のホイール歯132は、ウォームホイール103の軸方向である歯幅方向の両端に形成される歯幅端面133と、ウォームホイール103の周方向である歯厚方向の両端に形成される歯厚端面134と、を有する鼓形状に形成される。
図8Bは、ウォーム102とウォームホイール103との斜交角が0度である場合、すなわち、両者の軸が直交する場合における、図8Aのウォーム歯122とホイール歯132との噛み合い状態を示す模式図である。説明の簡略化のため、ウォーム歯122については、隣接するホイール歯132の間に噛み合う先端部分の断面のみを示す。
ウォーム102が時計回りに回転するとウォーム歯122がウォームホイール103の隣接するホイール歯132の間を摺動する。ウォーム歯122は図8Bの右側に向けて送られるので、ウォーム歯122とホイール歯132の第1歯厚端面134aとが摺動する。この場合、ウォーム歯122の側面と第1歯厚端面134aとはともに曲率を有するので、大きな面圧が生じにくい。また、ウォーム歯122とホイール歯132とは、歯当たり箇所が歯幅方向端部に偏ることなく歯幅方向中央において摺接する。
図8Cは、図8Bのウォーム102をウォームホイール103に対して斜交させて配置した場合における、ウォーム歯122とホイール歯132との噛み合い状態を示す模式図である。
このような斜交型のウォーム減速機では、ウォーム歯122がホイール歯132に対して傾斜して摺接するので、ウォーム歯122とホイール歯132との歯当たり箇所がホイール歯132の歯幅方向端部側へ偏ってしまう。なお、図8Cにおけるウォーム歯122の断面は、説明の明確化のため、ウォーム歯122がホイール歯132に対して傾斜する場合を示しているが、ウォーム歯122の断面の径方向位置によってはウォーム歯122とホイール歯132とが傾斜しない場合もあり得る。
図8Dは、図8Cのホイール歯132の第1歯厚端面134aに作用する歯当たりを示す歯当たり分布図である。歯当たり分布図は、ウォーム歯122とホイール歯132との隙間の分布を示しており、ウォーム歯122とホイール歯132との隙間は図の矢印方向へ行くほど小さくなる。ウォーム歯122とホイール歯132とは、隙間が小さくなるほどより小さな荷重で接触し、隙間が大きくなるほどより大きな荷重で接触する。なお、図8Dの歯丈方向右側は、ウォームホイール103の径方向外側に相当する。
図8Dに示すように、ウォーム歯122とホイール歯132との歯当たり箇所はホイール歯132の歯幅方向端部側へ偏り、第1歯厚端面134aの端部においてウォーム歯122とホイール歯132とが接触する。これにより、ウォーム歯122及びホイール歯132の歯当たり箇所においてフリクション変動が生じる可能性がある。
また、ウォーム102が反時計回りに回転する場合も、上述したのと同様の理由により、第2歯厚端面134bの端部においてウォーム歯122とホイール歯132とが接触する。この場合、第2歯厚端面134bの歯当たり分布図は、図8Eに示す図となり、図8Eの歯丈方向左側が、ウォームホイール103の径方向外側に相当する。
つまり、比較例における斜交型のウォーム減速機では、ウォーム102の回転方向にかかわらず、ウォーム歯122及びホイール歯132の歯当たり箇所が歯幅方向端部側へ偏り、フリクション変動が生じる可能性がある。さらに、ウォーム歯122がホイール歯132の歯幅方向端部側へ接触することでホイール歯132が変形してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態のウォーム減速機1では、図2Bに示すように、第1歯厚端面34a及び第2歯厚端面34bの、歯幅方向一方側であってウォーム歯22が出て行く側に、ウォーム歯22によって押される方向にウォーム歯22から逃げた逃げ部35を設けた。逃げ部35は、図2Bに示すように、ホイール歯32の中心に対して点対称に形成される。
図3Aは、本実施形態におけるウォーム歯22とホイール歯32との噛み合い状態を示す模式図である。図3Bは、図3Aのホイール歯32の第1歯厚端面34aに作用する歯当たりを示す歯当たり分布図である。歯当たり分布図は、ウォーム歯22とホイール歯32との隙間の分布を示しており、ウォーム歯22とホイール歯32との隙間は図の矢印方向へ行くほど小さくなる。ウォーム歯22とホイール歯32とは、隙間が小さくなるほどより小さな荷重で接触し、隙間が大きくなるほどより大きな荷重で接触する。なお、図3Bの歯丈方向右側は、ウォームホイール3の径方向外側に相当する。
図3Aに示すように、第1歯厚端面34aには逃げ部35が形成されるので、ウォーム2が時計回りに回転する場合、ウォーム歯22はホイール歯32の歯幅方向中央寄りに摺接し、ホイール歯32の歯幅方向端部には接触しない。
これにより、図3Bに示すように、ウォーム歯22とホイール歯32との歯当たり箇所はホイール歯32の歯幅方向中央に位置し、第1歯厚端面34aの端部においてウォーム歯22とホイール歯32とが接触することはない。よって、ウォーム歯22及びホイール歯32の歯当たり箇所においてフリクション変動が生じることを抑制することができる。
同様に、第2歯厚端面34bにも逃げ部35が形成されるので、ウォーム2が反時計回りに回転する場合にも、ウォーム歯22はホイール歯32の歯幅方向中央寄りに摺接し、ホイール歯32の歯幅方向端部には接触しない。
次に、図4を参照して、ウォームホイール3にホイール歯32を形成する工程について説明する。この工程は、1次切削工程とその後に行われる2次切削工程とを含む。
ホイール歯32は円筒形状のホブ4によって切削加工される。ホブ4は、外周面に複数の切れ刃41が螺旋状に形成された切削工具である。各切れ刃41は、歯すじ方向に沿って所定のピッチで配置される。
初めに、1次切削工程について説明する。
この工程では、外周面に歯形が形成されたウォームホイール3にホブ4の切れ刃41が噛み合うように両者が配置される。このとき、ホブ4の取付角は、ホブ4の回転軸がウォームホイール3の回転軸と所定の角度で配置されるように設定され、図4に示す向きで配置される。
続いて、ホブ4とウォームホイール3とを図4の実線矢印で示す方向に同期して回転させ、ウォームホイール3の外周面の歯形をホブ4の切れ刃41によって切削加工する。これにより、図5Aに示すような鼓形状のホイール歯32が形成される。
次に、2次切削工程について説明する。
この工程では、ホブ4の取付角を1次切削工程時とは異なる値に変更する。すなわち、図4の破線矢印で示すように、ホブ4の回転軸をウォームホイール3の回転軸に対して1次切削工程時の角度から所定の角度だけ傾ける。
続いて、ホブ4とウォームホイール3とを図4の実線矢印で示す方向に同期して回転させ、ウォームホイール3の外周面の歯形をホブ4の切れ刃41によって再度切削加工する。これにより、ホイール歯32の第1歯厚端面34a及び第2歯厚端面34bに逃げ部35が形成され、図5Bに示すように、本実施形態のホイール歯32が形成される。
以上のように、逃げ部35はホイール歯32を形成する際に用いるホブ4と同一のホブ4によって形成されるので、逃げ部35は第1歯厚端面34a及び第2歯厚端面34bと曲率が同一で中心が異なる曲面状に形成される。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
ウォームホイール3のホイール歯32は、第1歯厚端面34a及び第2歯厚端面34bの歯幅方向一方側であってウォーム歯22が出て行く側に、ウォーム歯22によって押される方向にウォーム歯22から逃げた逃げ部35を有する。これにより、ウォーム歯22とホイール歯32とが第1歯厚端面34a及び第2歯厚端面34bの歯幅方向端部において接触することを防止することができる。よって、ウォーム歯22及びホイール歯32の歯当たり箇所においてフリクション変動が生じることを抑制することができる。
さらに、逃げ部35はホイール歯32の中心に対して点対称に形成されるので、ウォーム2の回転方向にかかわらず、ウォーム歯22がホイール歯32の歯幅方向端部において接触することを防止することができる。
さらに、逃げ部35は第1歯厚端面34a及び第2歯厚端面34bと曲率が同一で中心が異なる曲面状に形成される。
また、1次切削工程で用いられるホブ4と同一のホブ4を用いて、取付角を変更するだけで2次切削工程を行うことで逃げ部35を形成することができるので、ホイール歯32の製造コストを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、上記実施形態では、ウォーム歯22が右ネジタイプのウォーム2を例示したが、ウォーム歯22が左ネジタイプであってもよい。この場合、図6に示すように、ウォーム5はウォームホイール3に対して互いの回転軸が直交状態から、右ネジタイプとは反対側に所定の斜交角だけ傾斜するように配置される。
さらに、ウォーム5の回転とウォーム歯52の進み方向との関係が右ネジタイプとは逆になる。すなわち、ウォーム5を時計回りに回転させるとウォーム歯52が第2歯厚端面34bを押す方向に進み、ウォーム5を反時計回りに回転させるとウォーム歯52が第1歯厚端面34aを押す方向に進む。
したがって、逃げ部35は、図7Aに示すように、右ネジタイプの場合とはウォームホイール3の回転軸に対して線対称の位置に形成される。また、第1歯厚端面34aにおけるウォーム歯52との歯当たり箇所の圧力分布は、図7Bに示すように、歯幅方向中央に位置し、第1歯厚端面34aの端部においてウォーム歯52とホイール歯32とが接触することはない。よって、右ネジタイプの場合と同様に、ウォーム歯52及びホイール歯32の歯当たり箇所においてフリクション変動が生じることを抑制することができる。
1 ウォーム減速機
2 ウォーム
3 ウォームホイール
22 ウォーム歯
32 ホイール歯
33 歯幅端面
34 歯厚端面
34a 第1歯厚端面
34b 第2歯厚端面
35 逃げ部

Claims (5)

  1. 外周面に螺旋状のウォーム歯が形成されるウォームと、外周面に前記ウォーム歯と噛み合うホイール歯が形成されるウォームホイールと、を備え、前記ウォームと前記ウォームホイールとの互いの回転軸が斜交して配置され、前記ウォームの回転を減速してウォームホイールに伝達するウォーム減速機であって、
    前記ホイール歯は、前記ウォームホイールの軸方向である歯幅方向の両端に形成される歯幅端面と、前記ウォームホイールの周方向である歯厚方向の両端に形成され歯幅方向両端から中央に向かって歯厚が減少するように曲面状に形成される歯厚端面と、を有する鼓形状に形成され、
    前記ウォームが回転駆動された場合に前記ウォーム歯によって歯厚方向に押される前記歯厚端面は、歯幅方向一方側であって前記ウォーム歯が出て行く側に、前記ウォーム歯によって押される方向に前記ウォーム歯から逃げた逃げ部を有する、
    ことを特徴とするウォーム減速機。
  2. 前記逃げ部は、前記ホイール歯の中心に対して点対称に形成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のウォーム減速機。
  3. 前記歯厚端面は、歯幅方向他方側に曲面状に形成される他方側端面部を有し、
    前記逃げ部は、前記他方側端面部と中心が異なる曲面状に形成される、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウォーム減速機。
  4. 前記逃げ部は、前記他方側端面部と曲率が同一の曲面状に形成される、
    ことを特徴とする請求項3に記載のウォーム減速機。
  5. 前記ウォームと前記ウォームホイールとの回転軸は、互いの回転軸が直交した状態と比較して前記歯厚端面の前記歯幅方向一方側と前記ウォーム歯との間隔が狭まるように互いに斜交する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のウォーム減速機。
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