JP6947624B2 - ギヤ部材、及び、ギヤ部材の製造方法 - Google Patents

ギヤ部材、及び、ギヤ部材の製造方法 Download PDF

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本発明は、軸部と、前記軸部に一体的に形成されたギヤ部と、前記軸部に一体的に形成された突出部と、を備えたギヤ部材、及び、その製造方法に関する。
ギヤ部材の技術として、例えば、特開2012−122595号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。以下、この背景技術の欄の説明では、〔〕内に特許文献1における符号や部材名称を引用して説明する。特許文献1のギヤ部材〔カウンタドライブギヤ軸60〕では、ギヤ部〔カウンタドライブギヤ42〕及び突出部〔大径部61c〕が、軸部から径方向外側に突出しており、ギヤ部と突出部とは軸部を介して軸方向に隣り合うように配置されている。つまり、ギヤ部と突出部との間に軸部が介在することで、ギヤ部と突出部とは軸方向に離れた状態で配置されている。
このようなギヤ部材では、切削歯によりギヤ部の歯溝を形成する歯切り工程の後、研削歯によりギヤ部のギヤ歯面を研削する研削工程を行って、ギヤ部を形成する。ここで、切削歯や研削歯は、多くの場合、円板状又は円柱状に形成されている。歯切り工程では、切削歯を当該切削歯の軸心周りに回転させると共にギヤ部材を当該ギヤ部材の軸心周りに回転させた状態で、切削歯によりギヤ部を切削して歯溝を形成する。また、研削工程では、研削歯を当該研削歯の軸心周りに回転させると共にギヤ部材を当該ギヤ部材の軸心周りに回転させた状態で、研削歯によりギヤ歯面を研削する。
特開2012−122595号公報
一般的に、研削歯は、ギヤ歯面の平滑度を高めるために、比較的大径に形成されている。そのため、軸方向においてギヤ部と隣り合う位置に突出部が設けられていると、研削工程において研削歯によってギヤ部のギヤ歯面を研削する場合に、当該突出部に研削歯が接触する可能性がある。研削歯が突出部に接触すると研削歯によるギヤ歯面の研削が適切に行われず、ギヤ歯面の平滑度が低くなる。そのため、これまでは、突出部をギヤ部から軸方向に大きく離して配置することで、研削工程において研削歯が突出部に接触することを回避していた。しかし、このような構成とすると、ギヤ部材の軸方向長さが、必要以上に長くならざるを得ない場合があった。
そこで、軸方向長さを短く抑えることができるギヤ部材の実現が望まれる。
上記に鑑みた、ギヤ部材の特徴構成は、軸部と、前記軸部に一体的に形成されると共に、前記軸部から径方向外側に突出したギヤ部と、前記軸部に一体的に形成されると共に、前記軸部から径方向外側に突出した突出部と、を備え、前記ギヤ部と前記突出部とは、前記軸部を介して軸方向に隣り合うように配置され、前記突出部は、前記ギヤ部におけるギヤ歯面の延長線上に径方向内側に窪んだ凹部を備えている点にある。
このような構成としたことにより、研削歯(24)によってギヤ部(3)のギヤ歯面(13)を研削する場合に、研削歯(24)が突出部(4)に設けられた凹部(16)を通ることになる。そのため、ギヤ部(3)と突出部(4)との軸方向(L)における位置関係に関わらず、研削歯(24)が突出部(4)に接触しないようにすることができる。従って、ギヤ部(3)と突出部(4)とを軸方向(L)に接近させて配置することができるため、ギヤ部材(1)の軸方向(L)の長さを短く抑えることが可能となる。
上記に鑑みた、ギヤ部材の製造方法の特徴構成は、軸部と、前記軸部に一体的に形成されると共に、前記軸部から径方向外側に突出したギヤ部と、前記軸部に一体的に形成されると共に、前記軸部から径方向外側に突出した突出部と、を備え、前記ギヤ部と前記突出部とは、前記軸部を介して軸方向に隣り合うように配置されたギヤ部材の製造方法において、
切削歯により前記ギヤ部の歯溝を形成する歯切り工程の後、研削歯により前記ギヤ部のギヤ歯面を研削する研削工程を行い、前記歯切り工程で、前記切削歯により、前記突出部に、径方向内側に窪む凹部を形成する点にある。
この構成によれば、歯切り工程において、ギヤ部(3)の歯溝(12)を形成する切削歯(21)により、突出部(4)に凹部(16)を形成するため、歯切り工程とは別の工程で突出部(4)に凹部(16)を形成する場合に比べて、簡単に、且つギヤ部(3)の歯溝(12)に連続する適切な位置に凹部(16)を形成することができる。そして、研削工程より前の歯切り工程においてこのような凹部(16)を形成したことにより、研削歯(24)によってギヤ部(3)のギヤ歯面(13)を研削する場合に、研削歯(24)が突出部(4)に設けられた凹部(16)を通ることになる。そのため、ギヤ部(3)と突出部(4)との軸方向(L)における位置関係に関わらず、研削歯(24)が突出部(4)に接触しないようにすることができる。従って、ギヤ部(3)と突出部(4)とを軸方向(L)に接近させて配置することができるため、軸方向(L)の長さを短く抑えたギヤ部材(1)を製造することが可能となる。
径方向視でのギヤ部材を示す図 軸方向視でのギヤ部材の一部を示す図 歯溝工程を示す図 凹部工程を示す図 研削工程を示す図 ギヤ部材の製造方法の工程を示すフローチャート
1.実施形態
ギヤ部材及びギヤ部材の製造方法の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、本明細書では、寸法、配置方向、配置位置等に関する用語は、誤差(製造上許容され得る程度の誤差)による差異を有する状態も含む概念として用いている。以下の説明では、特に明記している場合を除き、「軸方向L」、「径方向R」、及び「周方向C」は、軸部2の軸心X1(図1参照)を基準として定義している。また、軸方向Lの一方側を軸方向第一側L1とし、軸方向Lの他方側を軸方向第二側L2とする。径方向Rの内側へ向かう方向を径方向内側R1とし、径方向Rの外側へ向かう方向を径方向外側R2とする。周方向Cの一方側を周方向第一側C1とし、周方向Cの他方側を周方向第二側C2とする。
図1及び図2に示すように、ギヤ部材1は、軸部2と、軸部2から径方向外側R2に突出したギヤ部3と、軸部2から径方向外側R2に突出した突出部4と、を備えている。ギヤ部3は、突出部4に対して軸方向第一側L1に配置されている。ギヤ部3及び突出部4は、軸部2と一体的に形成されている。
軸部2は、ギヤ部3の軸方向第一側L1に位置する第一部分6と、突出部4の軸方向第二側L2に位置する第二部分7と、軸方向Lにおいてギヤ部3と突出部4との間に位置する第三部分8と、備えている。ギヤ部3と突出部4とは、軸部2の第三部分8を介して軸方向Lに隣り合うように配置されている。尚、「隣り合う」とは、軸方向Lにおいてギヤ部3と突出部4との間に、軸部2から径方向外側R2に突出する部分(ギヤ部3や突出部4と同程度の突出量を有する部分)が存在しないことを表している。
ギヤ部3は、歯すじが弦巻線に沿う、はすば歯車とされている。ギヤ部3には、複数のギヤ歯11が形成されており、ギヤ歯11の間には歯溝12が形成されている。ギヤ歯11は、ギヤ歯面13として周方向第一側C1を向く第一ギヤ歯面13Aと周方向第二側C2を向く第二ギヤ歯面13Bとを有する。また、歯溝12は、底部12Aを有する(図2参照)。
図1に示すように、突出部4は、ギヤ部3におけるギヤ歯面13の延長線E上に、径方向内側R1に窪んだ凹部16を備えている。凹部16は、ギヤ部3の歯すじと同じ弦巻線に沿って形成されており、周方向第一側C1を向く第一内面17Aと周方向第二側C2を向く第二内面17Bとを有する。また、図2に示すように、凹部16は、底部16Aを有する(図2参照)。径方向R視で、あるギヤ歯11の第一ギヤ面11Aの延長線Eと、そのギヤ歯11に対して周方向第一側C1に隣接するギヤ歯11の第二ギヤ面11Bの延長線Eとが、1つの凹部16が有する第一内面17Aと第二内面17Bとの間を通過するように、凹部16が形成されている。説明を加えると、径方向R視で、あるギヤ歯11が有する第一ギヤ歯面13Aの径方向内側R1の端部の延長線Eの延長線Eと、そのギヤ歯11に対して周方向第一側C1に隣接するギヤ歯11の第二ギヤ歯面13Bの径方向内側R1の端部の延長線Eとが、1つの凹部16が有する第一内面17Aの径方向外側R2の端部と第二内面17Bの径方向外側R2の端部との間を通過するように、凹部16が形成されている。
本実施形態では、1つの歯溝12に対して1つの凹部16が形成されており、突出部4には、ギヤ部3の歯溝12と同じ数の凹部16が形成されている。また本実施形態では、凹部16の周方向幅WC2は、同じ径方向位置でのギヤ部3の歯溝12の周方向幅WC1よりも大きい。すなわち、同じ径方向位置において、ギヤ部3における一対のギヤ歯面13の延長線Eよりも周方向Cの両外側に、凹部16の第一内面17A又は第二内面17Bが位置するように、凹部16が形成されている。更に本実施形態では、凹部16の底部16Aの径WR2は、歯溝12の底部12Aの径WR1より小さい。
図3から図5に示すように、本実施形態では、ギヤ部3の軸方向第二側L2の端部において切削歯21により歯溝12を形成する場合に、切削歯21の外縁は、突出部4の外縁(外周面)とは干渉しない一方、ギヤ部3の軸方向第二側L2の端部において研削歯24がギヤ歯面13を研削する場合には、研削歯24の外縁は、突出部4の外縁(外周面)より径方向内側R1に位置する状態となる位置に、突出部4が配置されている。
次に、ギヤ部材1の製造方法について説明する。
図6に示すように、本実施形態に係るギヤ部材1の製造方法では、旋盤工程と歯切り工程と研削工程とを行う。これらの各工程は、記載順に行われる。つまり、旋盤工程の後に歯切り工程が行われ、歯切り工程の後に研削工程が行われる。
旋盤工程は、材料に対して旋盤により加工を行ってギヤ部材1の歯車ブランク(歯溝12や凹部16が形成されていないギヤ部材1)を形成する工程である。
歯切り工程は、切削歯21によりギヤ部3の歯溝12を形成する工程である。この歯切り工程では、歯溝12を形成する歯溝工程と凹部工程とを行う。凹部工程は、歯溝工程の後に行う。凹部工程では、切削歯21により突出部4に凹部16を形成する。
本実施形態では、歯切り工程の歯溝工程において、弦巻線に沿って歯部22を備えたホブを切削歯21として用いている。歯溝工程では、図3に示すように、ギヤ部材1を当該ギヤ部材1の軸心X1周りに回転させると共に、切削歯21を当該切削歯21の軸心X2周りに回転させる。そして、軸方向Lにおけるギヤ部3に対応する位置において、切削歯21を軸心X1に対して径方向Rに第一設定距離D1だけ離した状態で、ギヤ部材1と切削歯21とを相対的に軸方向Lに移動させて、切削歯21の歯部22によってギヤ部3を切削し、ギヤ部3に歯溝12を形成する。
凹部工程では、図4に示すように、ギヤ部材1を当該ギヤ部材1の軸心X1周りに回転させると共に、切削歯21を当該切削歯21の軸心X2周りに回転させる。そして、軸方向Lにおける突出部4に対応する位置において、切削歯21を軸心X1に対して径方向Rに第二設定距離D2だけ離した状態で、ギヤ部材1と切削歯21とを相対的に軸方向Lに移動させて、切削歯21の歯部22によって突出部4を切削し、突出部4に凹部16を形成する。ここで、第二設定距離D2は、第一設定距離D1より短い距離である。そのため、本実施形態では、軸方向Lにおける突出部4に対応する位置であってギヤ歯面13に切削歯21が当たらない位置で、切削歯21を、ギヤ部3の歯溝12を形成する場合の位置よりも径方向内側R1に移動させて突出部4を切削することにより、突出部4に凹部16を形成する。尚、本実施形態では、歯溝工程と凹部工程とで同じ切削歯21を用いる。但し、凹部工程において、凹部16の形状に応じて、歯溝工程で用いた切削歯21とは歯部22の形状が異なる切削歯21を用いてもよい。
研削工程は、研削歯24によりギヤ歯面13を研削する工程である。本実施形態では、砥石部25をネジ状に備えたネジ状砥石を研削歯24として用いている。研削工程では、図5に示すように、ギヤ部材1を当該ギヤ部材1の軸心X1周りに回転させると共に、研削歯24を当該研削歯24の軸心周りに回転させて、研削歯24の砥石部25によってギヤ歯面13を研削する。尚、本実施形態では、研削歯24の径は、切削歯21の径より大きい。そのため、研削工程では、軸方向Lにおける突出部4が形成されている位置において、研削歯24の外縁が、突出部4の外縁(外周面)より径方向内側R1に位置する状態となる場合がある。しかし、研削歯24が突出部4の凹部16を通ることで、研削歯24が突出部4に接触することが回避される。
2.その他の実施形態
次に、ギヤ部材及びギヤ部材の製造方法のその他の実施形態について説明する。
(1)上記実施形態では、軸部2に1つのギヤ部3と1つの突出部4を備えた構成を例として説明したが、これに限定されず、軸部2に複数の突出部4を備えた構成としてもよい。また、軸部2に複数のギヤ部3を備えた構成としてもよい。但し、複数のギヤ部3を備える場合には、互いのギヤ歯面13を研削する研削歯24が相互に干渉しないように、ギヤ部3同士の軸方向Lの間隔を設定する必要がある。
(2)上記実施形態では、凹部16の周方向幅WC2が、同じ径方向位置でのギヤ部3の歯溝12の周方向幅WC1よりも大きく、凹部16の底部の径WR2が、歯溝12の底部の径WR1より小さい構成を例として説明したが、このような構成には限定されない。研削歯24が突出部4に接触しない形状であれば凹部16の形状は適宜変更してもよい。具体的には、凹部16の周方向幅WC2を、同じ径方向位置でのギヤ部3の歯溝12の周方向幅WC1と同じとしても良いし、同じ径方向位置でのギヤ部3の歯溝12の周方向幅WC1より小さくしてもよい。また、凹部16の底部の径WR2を、歯溝12の底部の径WR1と同じとしても良いし、歯溝12の底部の径WR1より小さくしてもよい。
(3)上記実施形態では、砥石部25をネジ状に備えたネジ状砥石を研削歯24として用いたが、砥石部25を円板状に備えた円板状砥石を研削歯24として用いてもよい。
(4)上記実施形態では、1つの歯溝12に対して1つの凹部16が形成されている構成を例として説明したが、これに限定されるものではなく、複数の歯溝12に対して1つの凹部16が形成されていてもよい。この場合、径方向R視で、複数の歯溝12に対応するギヤ歯面13の延長線Eが、一つの凹部16が有する第一内面17Aと第二内面17Bとの間を通過する構成となる。
(5)上記実施形態では、ギヤ部3がはすば歯車とされている構成を例として説明したが、これに限定されるものではない。ギヤ部3は、他の形状の歯車とされていても良く、例えば、平歯車とされていても良い。
(6)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
3.上記実施形態の概要
以下、上記において説明したギヤ部材及びギヤ部材の製造方法の概要について説明する。
請求項1
ギヤ部材(1)は、軸部(2)と、前記軸部(2)に一体的に形成されると共に、前記軸部(2)から径方向外側(R2)に突出したギヤ部(3)と、前記軸部(2)に一体的に形成されると共に、前記軸部(2)から径方向外側(R2)に突出した突出部(4)と、を備え、前記ギヤ部(3)と前記突出部(4)とは、前記軸部(2)を介して軸方向(L)に隣り合うように配置され、前記突出部(4)は、前記ギヤ部(3)におけるギヤ歯面(13)の延長線(E)上に径方向内側(R1)に窪んだ凹部(16)を備えている。
このような構成としたことにより、研削歯(24)によってギヤ部(3)のギヤ歯面(13)を研削する場合に、研削歯(24)が突出部(4)に設けられた凹部(16)を通ることになる。そのため、ギヤ部(3)と突出部(4)との軸方向(L)における位置関係に関わらず、研削歯(24)が突出部(4)に接触しないようにすることができる。従って、ギヤ部(3)と突出部(4)とを軸方向(L)に接近させて配置することができるため、ギヤ部材(1)の軸方向(L)の長さを短く抑えることが可能となる。
請求項2
ここで、前記凹部(16)の周方向幅(WC2)が、同じ径方向位置での前記ギヤ部(3)の歯溝(12)の周方向幅(WC1)と同じ又はそれより大きいと好適である。
この構成によれば、凹部(16)の周方向幅(WC2)が、同じ径方向位置でのギヤ部(3)の歯溝(12)の周方向幅(WC1)より小さい場合に比べて、研削歯(24)によってギヤ歯面(13)を研削する場合に、研削歯(21)が凹部(16)の内面に接触する可能性を更に低くすることができる。
請求項3
また、前記凹部(16)の底部の径(WR2)が、前記歯溝(12)の底部の径(WR1)と同じ又はそれより小さいと好適である。
この構成によれば、凹部(16)の底部の径(WR2)が、歯溝(12)の底部の径(WR1)より大きい場合に比べて、研削歯(24)によってギヤ歯面(13)を研削する場合に、研削歯(24)が凹部(16)の底部に接触する可能性を更に低くすることができる。
請求項4
ギヤ部材(1)の製造方法は、軸部(2)と、前記軸部(2)に一体的に形成されると共に、前記軸部(2)から径方向外側(R2)に突出したギヤ部(3)と、前記軸部(2)に一体的に形成されると共に、前記軸部(2)から径方向外側(R2)に突出した突出部(4)と、を備え、前記ギヤ部(3)と前記突出部(4)とは、前記軸部(2)を介して軸方向(L)に隣り合うように配置されたギヤ部材(1)の製造方法において、
切削歯(21)により前記ギヤ部(3)の歯溝(12)を形成する歯切り工程の後、研削歯(24)により前記ギヤ部(3)のギヤ歯面(13)を研削する研削工程を行い、前記歯切り工程で、前記切削歯(21)により、前記突出部(4)に、径方向内側(R1)に窪む凹部(16)を形成する。
この構成によれば、歯切り工程において、ギヤ部(3)の歯溝(12)を形成する切削歯(21)により、突出部(4)に凹部(16)を形成するため、歯切り工程とは別の工程で突出部(4)に凹部(16)を形成する場合に比べて、簡単に、且つギヤ部(3)の歯溝(12)に連続する適切な位置に凹部(16)を形成することができる。そして、研削工程より前の歯切り工程においてこのような凹部(16)を形成したことにより、研削歯(24)によってギヤ部(3)のギヤ歯面(13)を研削する場合に、研削歯(24)が突出部(4)に設けられた凹部(16)を通ることになる。そのため、ギヤ部(3)と突出部(4)との軸方向(L)における位置関係に関わらず、研削歯(24)が突出部(4)に接触しないようにすることができる。従って、ギヤ部(3)と突出部(4)とを軸方向(L)に接近させて配置することができるため、軸方向(L)の長さを短く抑えたギヤ部材(1)を製造することが可能となる。
請求項5
ここで、軸方向(L)における前記突出部(4)に対応する位置であって前記ギヤ歯面(13)に前記切削歯(21)が当たらない位置で、前記切削歯(21)を、前記ギヤ部(3)の歯溝(12)を形成する場合の位置よりも径方向内側(R1)に移動させて、前記突出部(4)に前記凹部(16)を形成すると好適である。
この構成によれば、歯切り工程において、ギヤ部(3)の歯溝(12)を形成する切削歯(21)により、突出部(4)に凹部(16)を形成することができると共に、凹部(16)の底部の径(WR2)を、歯溝(12)の底部の径(WR1)より小さくすることができる。そのため、研削工程において、研削歯(24)によってギヤ歯面(13)を研削する場合に、研削歯(24)が凹部(16)の底部に接触する可能性を更に低くすることができる。
本開示に係る技術は、軸部にギヤ部と突出部とが一体的に形成されたギヤ部材に利用することができる。
1:ギヤ部材
2:軸部
3:ギヤ部
4:突出部
13:ギヤ歯面
16:凹部
C:周方向
E:延長線
L:軸方向
R:径方向
R1:径方向内側
R2:径方向外側
WC1:歯溝の周方向幅
WC2:凹部の周方向幅
WR1:歯溝の底部の径
WR2:凹部の底部の径

Claims (5)

  1. 軸部と、
    前記軸部に一体的に形成されると共に、前記軸部から径方向外側に突出したギヤ部と、
    前記軸部に一体的に形成されると共に、前記軸部から径方向外側に突出した、ギヤとは異なる突出部と、を備え、
    前記ギヤ部と前記突出部とは、前記軸部を介して軸方向に隣り合うように配置され、
    前記突出部の外径は、前記ギヤ部の外径より小さく形成され、
    前記突出部は、前記ギヤ部におけるギヤ歯面の延長線上に径方向内側に窪んだ凹部を備え
    前記凹部は、前記ギヤ部の歯溝の数と同じ数、前記突出部に形成されている、ギヤ部材。
  2. 前記凹部の周方向幅が、同じ径方向位置での前記ギヤ部の前記歯溝の周方向幅と同じ又はそれより大きい請求項1に記載のギヤ部材。
  3. 前記凹部の底部の径が、前記歯溝の底部の径と同じ又はそれより小さい請求項1又は2に記載のギヤ部材。
  4. 軸部と、
    前記軸部に一体的に形成されると共に、前記軸部から径方向外側に突出したギヤ部と、
    前記軸部に一体的に形成されると共に、前記軸部から径方向外側に突出した、ギヤとは異なる突出部と、を備え、
    前記ギヤ部と前記突出部とは、前記軸部を介して軸方向に隣り合うように配置されたギヤ部材の製造方法であって、
    前記突出部の外径は、前記ギヤ部の外径より小さく形成されており、
    切削歯により前記ギヤ部の歯溝を形成する歯切り工程の後、研削歯により前記ギヤ部のギヤ歯面を研削する研削工程を行い、
    前記歯切り工程で、前記切削歯により、前記突出部に、径方向内側に窪む凹部を、前記ギヤ部の歯溝の数と同じ数、形成するギヤ部材の製造方法。
  5. 軸方向における前記突出部に対応する位置であって前記ギヤ歯面に前記切削歯が当たらない位置で、前記切削歯を、前記ギヤ部の歯溝を形成する場合の位置よりも径方向内側に移動させて、前記突出部に前記凹部を形成する請求項4に記載のギヤ部材の製造方法。
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