JP2014016007A - トリポード型等速ジョイントおよびその製造方法 - Google Patents

トリポード型等速ジョイントおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014016007A
JP2014016007A JP2012155104A JP2012155104A JP2014016007A JP 2014016007 A JP2014016007 A JP 2014016007A JP 2012155104 A JP2012155104 A JP 2012155104A JP 2012155104 A JP2012155104 A JP 2012155104A JP 2014016007 A JP2014016007 A JP 2014016007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
outer peripheral
rollers
constant velocity
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012155104A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Oiso
憲司 大磯
Toshifumi Morimoto
俊史 森本
Tatsuya Ueda
達也 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2012155104A priority Critical patent/JP2014016007A/ja
Priority to CN201380009279.3A priority patent/CN104114889A/zh
Priority to US14/376,524 priority patent/US20150024855A1/en
Priority to PCT/JP2013/068875 priority patent/WO2014010629A1/ja
Priority to EP13817180.6A priority patent/EP2873885A1/en
Publication of JP2014016007A publication Critical patent/JP2014016007A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/18Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts the coupling parts (1) having slidably-interengaging teeth
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • F16D3/202Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints
    • F16D3/205Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members one coupling part having radially projecting pins, e.g. tripod joints the pins extending radially outwardly from the coupling part
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D31/00Other methods for working sheet metal, metal tubes, metal profiles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/20Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts one coupling part entering a sleeve of the other coupling part and connected thereto by sliding or rolling members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D3/00Yielding couplings, i.e. with means permitting movement between the connected parts during the drive
    • F16D3/16Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts
    • F16D3/24Universal joints in which flexibility is produced by means of pivots or sliding or rolling connecting parts comprising balls, rollers, or the like between overlapping driving faces, e.g. cogs, on both coupling parts

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

【課題】複数個のローラの外周面を同時加工したとしても、高精度に所望形状を得ることができるトリポード型等速ジョイントおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】ローラ30は、複数個のローラ30の端面同士を接触させた状態で同時加工により成形される外周転動面32と、外周転動面32の軸方向端より軸方向に突出する突起35とを備える。突起35は、外周転動面32の研削時に隣り合うローラ30の端面33,35に接触する突起端面35aを有し、突起端面35aを接触させた状態で隣り合うローラ30の外周転動面32の端間に軸方向隙間Bを形成する。さらに、突起35は、外周転動面32の加工時における工具100との間に隙間Dを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、トリポード型等速ジョイントおよびその製造方法に関するものである。
一般に、トリポード型等速ジョイントを構成するローラの外周面は、砥石により研削される。その他に、特開2009−299800号公報(特許文献1)には、ローラの外周面を切削することが記載されている。
特開2009−299800号公報
ローラの外周面の加工は、研削であっても切削であっても、ローラ1個ずつ行っている。研削の場合には、総形砥石を用いることにより、複数のローラの同時研削が可能となる。つまり、総形砥石を、複数のローラを並べて配置したときの外周面を転写した形状に形成することで、短時間で複数のローラの外周面を研削することが考えられる。
しかしながら、ローラの外周面の軸方向断面形状は円弧形状であるため、2個のローラを並べたときに、2個のローラの接触付近の外周側が、鋭角状に凹んだ形状となる。そのため、総形砥石の当該部分が、鋭角状に尖った形状にせざるを得ない。そのため、総形砥石の寿命を短くする原因となる。
さらに、総形砥石の鋭角状に尖った部分は摩耗しやすくなり、摩耗した総形砥石を用いて複数のローラを同時研削すると、所望の形状に形成できなくなるおそれがある。つまり、ローラの外周面の端に、突起が形成されてしまうおそれがある。このようにして形成されたローラをトリポード型等速ジョイントに適用すると、ローラの当該突起部分が外輪の軌道溝に接触して、軌道溝の耐久性を低下することにつながる。このようなことから、複数個のローラの外周面を総形砥石により同時研削することはできなかった。
また、切削加工においても、研削加工と同様に、刃具の先端を鋭角状に尖った形状にせざるを得ず、刃具の寿命が非常に短くなってしまうため、同時切削することはできなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、総形砥石を用いて複数個のローラの外周面を同時加工したとしても、工具の寿命を延ばすことができ、高精度に所望形状を得ることができるトリポード型等速ジョイントおよびその製造方法を提供することを目的とする。
(トリポード型等速ジョイント)
(請求項1)本手段に係るトリポード型等速ジョイントは、トリポード軸に回転可能に支持され外輪の軌道溝に沿って転動するローラを備えるトリポード型等速ジョイントであって、前記ローラは、複数個の前記ローラの端面同士を接触させた状態で同時加工により成形される外周転動面と、前記外周転動面の軸方向端より軸方向に突出する突起と、を備え、前記突起は、前記外周転動面の加工時に隣り合う前記ローラの端面に接触する突起端面を有し、当該突起端面を接触させた状態で隣り合う前記ローラの前記外周転動面の端間に軸方向隙間を形成し、前記外周転動面の加工時における工具との間に隙間を有する。
(請求項2)また、前記トリポード型等速ジョイントは、前記ローラの少なくとも軸方向一方に前記ローラの軸方向移動を規制する規制部材を有し、前記ローラは、前記突起より径方向内側の端面に前記トリポード軸の前記規制部材に接触可能な規制端面を有し、前記突起は、前記規制端面より軸方向に突出するようにしてもよい。
(請求項3)また、前記ローラは、当該ローラの軸方向両端のそれぞれに前記突起を備え、前記外周転動面の加工時に隣り合う前記ローラの突起同士を接触させるようにしてもよい。
(請求項4)また、前記工具は、総形砥石であり、前記外周転動面は、複数個の前記ローラの端面同士を接触させた状態で前記総形砥石により同時研削されるようにしてもよい。
(トリポード型等速ジョイントの製造方法)
(請求項5)本手段に係るトリポード型等速ジョイントの製造方法は、トリポード軸に回転可能に支持され外輪の軌道溝に沿って転動するローラを備えるトリポード型等速ジョイントの製造方法であって、前記ローラは、複数個の前記ローラの端面同士を接触させた状態で同時加工により成形される外周転動面と、前記外周転動面の軸方向端より軸方向に突出する突起と、を備え、一の前記ローラの前記突起の端面が他の前記ローラの端面に接触するように複数個の前記ローラを配置し、かつ、隣り合う前記ローラの前記外周転動面の端間に軸方向隙間を形成する配置工程と、工具と前記突起との間に隙間を有し、かつ、前記配置工程にて配置された複数個の前記ローラの前記外周転動面を前記工具による同時加工により成形する加工工程とを備える。
(請求項5)また、前記配置工程は、隣り合う前記ローラの前記突起の端面同士が接触するように前記ローラを配置してもよい。
(請求項1)本手段によれば、複数個のローラを並べて配置したときに、一のローラの突起端面が他のローラの端面に接触する。このとき、隣り合うローラの外周転動面の端間に軸方向隙間が形成されており、さらに、外周転動面の加工時における突起と工具との間に隙間が形成される。この隙間が形成されることで、工具の形状の尖りを緩やかにすることができる。その結果、工具の寿命を延ばすことができる。さらに、工具の形状の尖りを緩やかにできるため、工具の形状は、摩耗に対して強い形状となる。このことからも、工具の寿命を延ばすことができる。さらには、摩耗に強いことから、高精度に外周転動面の所望形状を得ることができる。
(請求項2)ローラの規制端面は、規制部材に接触可能な面であるため、ローラの軸方向移動量を規定するための面となる。一方、ローラの突起は、規制端面より径方向外側に位置しており、規制端面より軸方向に突出している。ここで、ローラの規制端面が規制部材に接触するために、ローラの当該突起は、規制部材に接触しないことになる。従って、当該突起は、ローラの製造においてのみ用いる部分であって、トリポード型等速ジョイントとしての機能上何ら影響を及ぼさない。
(請求項3)ローラが、その軸方向両端に突起を備えることで、突起同士を接触させることができる。これにより、両突起と工具との間に隙間を確実に形成できる。従って、工具の寿命を確実に延ばすことができる。また、ローラは、軸方向において対称な形状にできる。従って、製造上、誤組付を防止できる。
また、総形砥石による同時研削に適用する場合には、ローラが上記のような突起を有することで、総形砥石の鋭角状に尖った部分の最先端は、突起と総形砥石との隙間に位置するため、摩耗することはない。そのため、総形砥石の鋭角状に尖った部分の摩耗がないため、転写されるローラの外周転動面が、総形砥石の鋭角状に尖った部分の影響を受けることがない。従って、複数個のローラを同時研削する場合であっても、ローラの外周転動面は、高精度に所望形状を得ることができる。その結果、研削コストを低減することができる。
(請求項5)本手段に係るトリポード型等速ジョイントの製造方法によれば、上記トリポード型等速ジョイントと同様に、ローラが突起を有することで、工具の形状の尖りを緩やかにすることができる。その結果、工具の寿命を延ばすことができる。さらに、工具の形状の尖りを緩やかにできるため、工具の形状は、摩耗に対して強い形状となる。このことからも、工具の寿命を延ばすことができる。さらには、摩耗に強いことから、高精度に外周転動面の所望形状を得ることができる。
(請求項6)隣り合うローラの突起の端面同士を接触させた状態で同時加工することで、両突起と工具との間に隙間を確実に形成できる。従って、工具の寿命を確実に延ばすことができる。なお、ローラは、突起を軸方向両側に備える場合にも適用できるし、突起を軸方向片側のみに備える場合にも適用できる。
本発明の第一実施形態におけるトリポード型等速ジョイントの径方向断面図であって、3個のトリポード軸のうち1個の部分を示す。 図1のA部分におけるローラの軸方向拡大断面図である。 2個のローラを製造する場合において、2個のローラを配置した状態の軸方向断面図である(配置工程)。ただし、2個のローラの外周転動面を同時研削するための総形砥石を示す。 2個のローラを製造する場合において、総形砥石により2個のローラの外周転動面を研削する状態の図を示す(加工工程)。 図4のE部分における拡大図である。 摩耗後の総形砥石の軸方向部分断面図である。 本発明の第二実施形態において、総形砥石により2個のローラの外周転動面を研削する状態の図を示す。 本発明の第三実施形態において、総形砥石により2個のローラの外周転動面を研削する状態の図を示す。 本発明の第四実施形態において、切削工具により2個のローラの外周転動面を切削する状態の図を示す。 図9のF部分における拡大図である。
<第一実施形態>
(トリポード型等速ジョイントの構成)
本発明の第一実施形態のトリポード型等速ジョイントについて、図1〜図2を参照して説明する。トリポード型等速ジョイントは、例えば、車両の動力伝達シャフトの連結に用いられる。例えば、ディファレンシャルとドライブシャフトとの連結部位に用いられる。図1に示すように、トリポード型等速ジョイントは、外輪10と、トリポード20と、ローラ30と、複数の転動体40と、リテーナ50と、スナップリング60とから構成される。
外輪10は、有底筒状に形成され、外輪10の底面外側は、ディファレンシャルに連結されている。外輪10の内周面には、外輪10の軸方向に延びる軌道溝11が等間隔に3本形成されている。なお、図1においては、1本の軌道溝11のみを示す。この軌道溝11の溝側面における外輪軸直交断面形状は、円弧凹状に形成されている。
トリポード20は、ボス21と、ボス21から径方向に延びる3本のトリポード軸22とを備える。各トリポード軸22の先端側(径方向外側)には、周方向全周に亘ってリング溝22aが形成されている。このリング溝22aには、スナップリング60が嵌め込まれ、スナップリング60は、リテーナ50に対してトリポード軸22からの抜け止めとして機能する。そして、リテーナ50は、転動体40の抜け止めの役割を有する。さらに、リテーナ50は、ローラ30に対して設定範囲内の軸方向移動を許容しつつ、設定範囲を超える量の移動を規制する。
また、トリポード軸22の基端(ボス21側)には、ローラ30の軸方向移動を規制するローラ用座面22b(本発明の「規制部材」に相当)が全周に亘って形成され、当該ローラ用座面22bより僅かに先端側には転動体40の軸方向移動を規制する転動体用座面22cが全周に亘って形成される。つまり、転動体は、当該転動体用座面22cとリテーナ50とによって軸方向に位置決めされている。ここで、ローラ用座面22bおよび転動体用座面22cは、いずれも環状の平面状に形成される。
ローラ30は、軸方向に対称な環状に形成されており、その内周面31は、円筒状に形成される。つまり、ローラ30の内周面31におけるローラ30の軸方向断面形状は、ローラ30の軸に平行な直線状に形成される。ローラ30は、トリポード軸22の外周側に、複数の転動体40を介して回転可能に支持される。そして、ローラ30は、トリポード軸22に対して軸方向に移動可能に設けられ、且つ、トリポード軸22に対して揺動することを規制されて設けられている。ただし、ローラ30は、ローラ用座面22bとリテーナ50の先端とによって軸方向の移動範囲を規制される。
ローラ30の外周転動面32における軸方向断面形状は、円弧凸状に形成される。外周転動面32は、外輪10の軌道溝11に沿って転動する。この外周転動面32は、総形砥石により研削される。
図1に示すように、ローラ30の軸方向の両端面には、規制端面34と突起35がそれぞれ形成される。図2に示すように、規制端面34は、端面のうち径方向内側に位置し、トリポード軸22のローラ用座面22bに接触可能な平面状に形成される。
突起35は、規制端面34より径方向外側に位置し、規制端面34および外周転動面32の軸方向端より軸方向に突出している。トリポード軸22の基端側に位置する突起35は、規制端面34がローラ用座面22b(本発明の「規制部材」に相当)に接触する状態において、トリポード20に接触しないように形成される。また、トリポード軸22の先端側に位置する突起35は、規制端面34または規制端面34の角部がリテーナ50(本発明の「規制部材」に相当)に接触する状態において、リテーナ50に接触せず、外輪10の軌道溝11に接触しないように形成される。従って、当該突起35は、以下に説明するようにローラ30の製造においてのみ用いる部分であって、トリポード型等速ジョイントとしての機能上何ら影響を及ぼさない。
各突起35は、突起端面35a、突起端面35aの外周縁と外周転動面32の軸方向端とを接続する傾斜面35b、突起端面35aの内周縁と規制端面34とを接続する凹面35cを有する。突起端面35aは、軸に直交する平面状に形成される。傾斜面35bは、例えば、テーパ状に形成される。凹面35cは、規制端面34がローラ用座面22bに接触する状態において、ローラ用座面22bの角部との間に隙間を形成するように、凹状に形成される。
(ローラの製造方法)
次に、ローラ30の製造方法について説明する。ローラ30は、鍛造により形成された後に、外周転動面32が研削される。ここでは、ローラ30の外周転動面32の研削方法について図3〜図6を参照して説明する。
図3に示すように、2個のローラ30を同軸状に並べて配置する(配置工程)。このとき、ローラ30の端面同士を接触させる。詳細には、一方のローラ30の突起端面35aと、他方のローラ30の突起端面35aとを接触させる。ここで、突起端面35aは、外周転動面32の軸方向端および規制端面34より軸方向に突出した面となる。従って、当該接触状態において、隣り合うローラ30,30の外周転動面32,32の軸方向端間には、軸方向隙間Bが形成される。また、当該接触状態において、一方のローラ30の規制端面34と他方のローラ30の規制端面34との間には、隙間Cが形成される。
2個のローラ30の外周転動面32を同時研削する総形砥石100は、図3に示すように形成される。すなわち、総形砥石100は、円盤状に形成され、その外周面には、軸方向に隣り合わせに2つの凹状溝101,102が形成される。凹状溝101,102は、円弧凹状、すなわちローラ30の外周転動面32を転写した形状に形成される。従って、凹状溝101,102の間には、径方向外側に鋭角状に尖った部分103が形成される。
続いて、ローラ30,30および総形砥石100を回転させて、両者を接近させる。そして、図4に示すように、ローラ30,30の外周転動面32,32に総形砥石100の凹状溝101,102を接触させることで、外周転動面32,32を同時研削する(加工工程)。
このとき、図4および図5に示すように、突起35と総形砥石100との間には、隙間Dが形成されている。すなわち、総形砥石100の鋭角状に尖った部分103の最先端は、いずれのローラ30,30にも接触しておらず、突起35は総形砥石100によって研削されない。
従って、尖った部分103の最先端は、摩耗することはない。一方、凹状溝101,102は、ローラ30,30を多数研削することで、徐々に摩耗していく。そうすると、総形砥石100は、図6に示すような形状になる。このように、摩耗後の総形砥石100は、尖った部分103は初期のまま残り、凹状溝101,102の部分のみが摩耗する。
つまり、総形砥石100が摩耗した後において、ローラ30,30を同時研削した場合、ローラ30の外周転動面32は、高精度に所望形状を得ることができる。特に、ローラ30の外周転動面32に、突起など削り残しとなるような部分が形成されることはない。このように、2個のローラ30,30を同時研削することができるため、研削コストを低減できる。
また、隙間Dが形成されることで、総形砥石100の尖った部分103の尖り度合いを緩やかにすることができる。このことから、総形砥石100自体の寿命を延ばすことができる。さらに、総形砥石103の尖った部分103の形状は、尖り度合いを緩やかにすることにより、比較的摩耗に対して強い形状にできる。このことからも、総形砥石100の寿命を延ばすことができる。また、ローラ30は、軸方向において対称な形状となる。従って、製造上、ローラ30の誤組付を防止できる。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態のローラ130の製造方法について図7を参照して説明する。上記実施形態においては、ローラ30の軸方向の両端面に、規制端面34および突起35を有するとした。本実施形態においては、ローラ130が、軸方向の一方のみに規制端面34および突起35を有し、軸方向の他方を平坦な端面33とする。この場合、同時研削を行う際に、図7に示すように、一方のローラ130の突起端面35aと、他方のローラ130の突起端面35aとを突き合わせて接触するように配置する。そして、上記同様に、総形砥石100により、2個のローラ130の外周転動面32を同時研削する。この場合も、上記同様に、総形砥石100が摩耗した後において、ローラ130,130を同時研削した場合、ローラ30の外周転動面32は、高精度に所望形状を得ることができる。
<第三実施形態>
次に、第三実施形態のローラ130の製造方法について図8を参照して説明する。第二実施形態においては、ローラ130の突起端面35a同士を突き合わせるように配置した。本実施形態においては、図8に示すように、ローラ130,130の同時研削において、一方のローラ130の突起端面35aを他方のローラ130の平坦な端面33に接触するように配置する。
この場合も上記同様に、総形砥石200と突起35と端面33との間に隙間Dが形成される。従って、総形砥石200の尖った部分203は摩耗しないため、総形砥石100の凹状溝101,102が摩耗した後においても、ローラ130,130を同時研削した場合、ローラ130の外周転動面32は、高精度に所望形状を得ることができる。ただし、この場合、第一,第二実施形態に比べると、隙間Dが狭くなる。従って、第一,第二実施形態によれば、隙間Dを大きく確保できるため、より確実に上述した効果を奏することになる。
<第四実施形態>
また、上記実施形態においては、総形砥石100,200により、2個のローラ30,130の外周転動面32を同時研削した。この他に、図9および図10に示すように、2個のローラ30,30を軸方向に並べた状態で切削工具300により切削加工することにより成形することができる。
詳細には、図9に示すように、2個のローラ30,30を軸方向に並べた状態で、ローラ30,30を回転させながら、切削工具300を軸方向に相対移動させるようにして行う。このことを、本明細書においては同時切削と称する。そして、同時切削を行う場合に、一方のローラ30の端面と他方のローラ30の端面との間に隙間Dが形成されていることにより、切削工具300の尖った部分の尖り度合いを緩やかにすることができる。これにより、切削工具300の寿命を向上させることができる。
10:外輪、 22:トリポード軸、 22b:ローラ用座面、 30,130:ローラ、 32:外周転動面、 34:規制端面、 35:突起、 35a:突起端面、 100,200:総形砥石、 300:切削工具、 B:隣り合うローラの外周転動面の端間の軸方向隙間、 D:突起と総形砥石または切削工具との隙間

Claims (6)

  1. トリポード軸に回転可能に支持され外輪の軌道溝に沿って転動するローラを備えるトリポード型等速ジョイントであって、
    前記ローラは、
    複数個の前記ローラの端面同士を接触させた状態で同時加工により成形される外周転動面と、
    前記外周転動面の軸方向端より軸方向に突出する突起と、
    を備え、
    前記突起は、
    前記外周転動面の加工時に隣り合う前記ローラの端面に接触する突起端面を有し、
    当該突起端面を接触させた状態で隣り合う前記ローラの前記外周転動面の端間に軸方向隙間を形成し、
    前記外周転動面の加工時における工具との間に隙間を有する、
    トリポード型等速ジョイント。
  2. 前記トリポード型等速ジョイントは、前記ローラの少なくとも軸方向一方に前記ローラの軸方向移動を規制する規制部材を有し、
    前記ローラは、前記突起より径方向内側の端面に前記規制部材に接触可能な規制端面を有し、
    前記突起は、前記規制端面より軸方向に突出する、請求項1のトリポード型等速ジョイント。
  3. 前記ローラは、当該ローラの軸方向両端のそれぞれに前記突起を備え、
    前記外周転動面の加工時に隣り合う前記ローラの突起同士を接触させる、請求項1または2のトリポード型等速ジョイント。
  4. 前記工具は、総形砥石であり、
    前記外周転動面は、複数個の前記ローラの端面同士を接触させた状態で前記総形砥石により同時研削される、請求項1〜3の何れか一項のトリポード型等速ジョイント。
  5. トリポード軸に回転可能に支持され外輪の軌道溝に沿って転動するローラを備えるトリポード型等速ジョイントの製造方法であって、
    前記ローラは、
    複数個の前記ローラの端面同士を接触させた状態で同時加工により成形される外周転動面と、
    前記外周転動面の軸方向端より軸方向に突出する突起と、
    を備え、
    一の前記ローラの前記突起の端面が他の前記ローラの端面に接触するように複数個の前記ローラを配置し、かつ、隣り合う前記ローラの前記外周転動面の端間に軸方向隙間を形成する配置工程と、
    工具と前記突起との間に隙間を有し、かつ、前記配置工程にて配置された複数個の前記ローラの前記外周転動面を前記工具による同時加工により成形する加工工程と、
    を備える、トリポード型等速ジョイントの製造方法。
  6. 前記配置工程は、隣り合う前記ローラの前記突起の端面同士が接触するように前記ローラを配置する、請求項5のトリポード型等速ジョイントの製造方法。
JP2012155104A 2012-07-11 2012-07-11 トリポード型等速ジョイントおよびその製造方法 Pending JP2014016007A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012155104A JP2014016007A (ja) 2012-07-11 2012-07-11 トリポード型等速ジョイントおよびその製造方法
CN201380009279.3A CN104114889A (zh) 2012-07-11 2013-07-10 三脚架式等速万向节和制造该三脚架式等速万向节的方法
US14/376,524 US20150024855A1 (en) 2012-07-11 2013-07-10 Tripod constant velocity joint and method of producing the same
PCT/JP2013/068875 WO2014010629A1 (ja) 2012-07-11 2013-07-10 トリポード型等速ジョイントおよびその製造方法
EP13817180.6A EP2873885A1 (en) 2012-07-11 2013-07-10 Tripod-type constant-velocity joint and method for manufacturing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012155104A JP2014016007A (ja) 2012-07-11 2012-07-11 トリポード型等速ジョイントおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014016007A true JP2014016007A (ja) 2014-01-30

Family

ID=49916079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012155104A Pending JP2014016007A (ja) 2012-07-11 2012-07-11 トリポード型等速ジョイントおよびその製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20150024855A1 (ja)
EP (1) EP2873885A1 (ja)
JP (1) JP2014016007A (ja)
CN (1) CN104114889A (ja)
WO (1) WO2014010629A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015146879A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 Ntn株式会社 自在継手用トラニオンの閉塞鍛造方法および自在継手用トラニオン
JP2018124209A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 株式会社デンソーテン レーダ装置および物標検知方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1708491A (en) * 1926-07-17 1929-04-09 Ex Cell O Tool & Mfg Co Method of finishing ball bearings
US2654977A (en) * 1951-05-03 1953-10-13 Gen Motors Corp Process and apparatus for grinding piston rings
FR2486180A1 (fr) * 1980-07-07 1982-01-08 Glaenzer Spicer Sa Joint de transmission articule a galets
DE4034758C2 (de) * 1990-11-02 1995-01-05 Gkn Automotive Ag Tripodegelenk
JP2005054879A (ja) * 2003-08-04 2005-03-03 Ntn Corp 等速自在継手
JP2007177919A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Ntn Corp トリポード型等速自在継手及びその製造方法
JP2009299800A (ja) 2008-06-13 2009-12-24 Ntn Corp トリポード型等速自在継手およびそのローラの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015146879A1 (ja) * 2014-03-28 2015-10-01 Ntn株式会社 自在継手用トラニオンの閉塞鍛造方法および自在継手用トラニオン
JP2015193044A (ja) * 2014-03-28 2015-11-05 Ntn株式会社 自在継手用トラニオンの閉塞鍛造方法および自在継手用トラニオン
JP2018124209A (ja) * 2017-02-02 2018-08-09 株式会社デンソーテン レーダ装置および物標検知方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2873885A1 (en) 2015-05-20
CN104114889A (zh) 2014-10-22
US20150024855A1 (en) 2015-01-22
WO2014010629A1 (ja) 2014-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5046130B2 (ja) 転がり軸受及びその製造方法
EP2767411B1 (en) Method for manufacturing hub ring and method for manufacturing vehicle bearing apparatus
US10161452B2 (en) Bearing ring for roller bearing, roller bearing, and power transmission device
US20170138404A1 (en) Rolling bearing
CN106870556B (zh) 滚动轴承
KR101818276B1 (ko) 베어링 쉘의 구조화된 슬라이딩 면
JP4211718B2 (ja) 複列アンギュラ玉軸受の外輪の軌道面の加工方法
JP2014016007A (ja) トリポード型等速ジョイントおよびその製造方法
US20160074928A1 (en) Hub unit manufacturing apparatus
CN110809677B (zh) 用于制造可倾瓦轴承的构件的方法和可倾瓦轴承
CN105715676A (zh) 双排球面滚柱轴承,制造方法以及风轮机轴承结构
JP5263632B2 (ja) クラッチレリーズ軸受
JP5757819B2 (ja) 転がり軸受用セグメント保持器
JP5592294B2 (ja) ワーク内面の研削方法
JP2007270850A (ja) 分割ころ軸受
CN105715671B (zh) 双列球面滚柱轴承
KR101779785B1 (ko) 4점접촉 볼 베어링
EP3674034A1 (en) Workpiece support device, machining device, machining method, bearing manufacturing method, vehicle manufacturing method, and mechanical device manufacturing method
JP2005090615A (ja) 自動調心ころ軸受および該軸受の加工方法
JP2013007447A (ja) 回り止め付き軸受
JP2008062336A (ja) 車輪軸受装置の製造方法
JP2008095943A (ja) 車輪軸受装置の製造方法
JP3223376U (ja) 回り止め付き軸受
JP2019042864A (ja) リング状部材の研削装置および研削方法、並びに、ラジアル軸受の製造方法
JP3202708U (ja) 回り止め付き軸受