JP6112993B2 - 床下シールドハーネス - Google Patents

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    • H01B9/02Power cables with screens or conductive layers, e.g. for avoiding large potential gradients

Description

本発明は、床下シールドハーネスに関する。
近年、自動車業界では、ガソリン車から電気自動車への移行が考えられており、様々な高圧ケーブルが提案されつつある。このような高圧ケーブルは、ケーブル同士のシールド性を確保する必要がある。このため、高圧ケーブルを有するハーネスは、それぞれの高圧ケーブルに編組を被せ、これらを集束し一括で押出成形して被覆した後に、コルゲートチューブなどの外装部材に入れることが行われている(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に記載のハーネスの場合、それぞれの高圧ケーブルに編組を被せなければならず、製造時の工程数及び部品点数の増加を招いてしまう。
また、車体フレームの外側となる車体床下に用いられる床下ハーネスにおいては、今後、バッテリとインバータとを接続する高圧ケーブルと、12Vの低圧バッテリから各種機器に電圧供給する低圧ケーブルとが並列して配索されることが考えられる。この場合、高圧ケーブルと低圧ケーブルとを集束させる際に、各々のケーブルをシールドさせ、外装部材で集束させることにより一層工程数が増加してしまう。
そこで、高圧ケーブルの全外周と低圧ケーブルの全外周とを絶縁シートにより別々に包み込むようにしたワイヤーハーネスが提案されている。このワイヤーハーネスでは、絶縁シートを折り曲げるだけで高圧ケーブルをシールドすると共に、高圧ケーブルと低圧ケーブルと集束させることができ、製造時の工程数及び部品点数の増加を抑制することができる(特許文献2参照)。
また、押出成形によってシールド壁を設けた金属管を形成し、この管内のシールド壁の一方側の空間に高圧ケーブルを収納し、他方側に低圧ケーブルを収納したワイヤーハーネスについても提案されている(特許文献3参照)。
特開平10−116519号公報 特開2004−355839号公報 特開2012−134367号公報
しかし、特許文献2に記載のワイヤーハーネスは、絶縁シートを折り曲げる構成となっているため、絶縁シートという外装機能として不十分なものを外装部材に用いることとなってしまう。特に、車両の床下という環境では、飛び石などの問題があり、外装機能として不十分な絶縁シートを用いることは困難となってしまう。さらに、車両の床下という環境では、特に走行中において雨水等の水が絶縁シートの長手方向一端部から絶縁シートの内側に浸入してしまうことがある。このような場合、雨水等の水が絶縁シートの長手方向他端部から排出されるまでは絶縁シートの内側に留まり続けることとなり、各部材の腐食を招く可能性があった。
また、特許文献3に記載のワイヤーハーネスは、シールド壁を有した金属管を用いるため、外装機能を十分に発揮するものの、収納する電線径毎に応じて多種多様な金属管が必要となり、部品点数の増加を招いてしまう。さらに、このワイヤーハーネスについても、金属管内に雨水等の水が浸入した場合、金属管の長手方向他端部から排出されるまでは水が金属管の内側に留まり続けることとなり、各部材の腐食を招く可能性があった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、製造時の工程数及び部品点数の増加を抑制し、且つ、外装機能を十分に発揮すると共に、水による腐食の可能性を低減することが可能な床下シールドハーネスを提供することにある。
本発明の床下シールドハーネスは、1又は複数の電線からなる低圧ケーブルと、1又は複数の電線からなり前記低圧ケーブルよりも高い電圧が印加される高圧ケーブルとを有し、車体フレームの外側となる車体床下を通って配索される床下シールドハーネスにおいて、長手方向に直交する断面において少なくとも2つの内部空間を有するように巻かれた長尺の金属板を備え、前記金属板は、前記少なくとも2つの内部空間の1つに前記高圧ケーブルが挿通され、前記少なくとも2つの内部空間のうち前記高圧ケーブルが挿通された内部空間を除く他の内部空間の1つに前記低圧ケーブルが挿通され、前記少なくとも2つの内部空間のうち少なくとも1つの空間は、前記金属板によって構成される空間外と連通していることを特徴とする。
本発明の床下シールドハーネスによれば、少なくとも2つの内部空間を有した長尺の金属板を備え、内部空間の1つに高圧ケーブルが挿通され、他の内部空間の1つに低圧ケーブルが挿通されるため、金属板により高圧ケーブルと低圧ケーブルとを集束でき、しかもそれぞれの内部空間にてシールドされることから、製造時の工程数及び部品点数の増加を抑制することができる。加えて、金属板というある程度剛性が高いものを用いることから、外装機能を十分に発揮することもできる。さらに、金属板を巻く構成であるため、金属管のように電線径に応じて多種多様なサイズを製造する必要もなく、部品点数の増加を抑制することができる。
さらに、本発明の床下シールドハーネスによれば、少なくとも2つの内部空間のうち少なくとも1つの空間は、金属板によって構成される空間外と連通しているため、この空間に浸入した水は外部に排出されることとなり、腐食の可能性についても低減することができる。従って、製造時の工程数及び部品点数の増加を抑制し、且つ、外装機能を十分に発揮すると共に、水による腐食の可能性を低減することができる。
また、本発明の床下シールドハーネスにおいて、前記金属板は、長手方向に直交する断面が略渦巻き状となるように巻かれて少なくとも2つの内部空間を有し、前記少なくとも2つの内部空間のうち渦巻きの最外側の空間は、前記金属板によって構成される空間外と連通していることが好ましい。
この床下シールドハーネスによれば、金属板が略渦巻き状に巻かれているため、作業者は、一方向に金属板を巻くようにすればよく、例えば金属板を巻く途中段階において巻方向を変更することなく、比較的簡易に少なくとも2つの内部空間を作成することができる。さらに、渦巻きの最外側の空間が金属板によって構成される空間外と連通しているため、最外側の空間に浸入した水は外部に排出されることとなり、腐食の可能性についても低減することができる。
また、本発明の床下シールドハーネスにおいて、前記高圧ケーブルが挿通される内部空間は、前記低圧ケーブルが挿通される内部空間よりも渦巻きの内側の空間であることが好ましい。
この床下シールドハーネスによれば、高圧ケーブルが挿通される内部空間は、低圧ケーブルが挿通される内部空間よりも渦巻きの内側の空間であるため、よりシールドしたい高圧ケーブルを渦巻きの内側という金属板による遮蔽壁が多くなる側に配置することで、一層シールド効果を高めることができる。
また、本発明の床下シールドハーネスにおいて、前記高圧ケーブルが挿通される内部空間は、渦巻きの最内側の空間であって、前記金属板の端部が当該金属板の面部に対して接触していることが好ましい。
この床下シールドハーネスによれば、高圧ケーブルが挿通される内部空間は、渦巻きの最内側の空間であって、金属板の端部が当該金属板の面部に対して接触しているため、高圧ケーブルが強固にシールドされることとなり、隙間が存在したときのようにシールド機能が低下することが防止される。
また、本発明の床下シールドハーネスにおいて、前記高圧ケーブルが挿通される内部空間は、渦巻きの最内側の空間であって、前記金属板の端部が当該金属板の面部に対して接触していないことが好ましい。
この床下シールドハーネスによれば、高圧ケーブルが挿通される内部空間は、渦巻きの最内側の空間であって、金属板の端部が当該金属板の面部に対して接触していない。このため、最内側の空間に浸入した水は金属板端部と面部との隙間から排出されることとなり、腐食の可能性についても低減することができる。さらに、高圧ケーブルが挿通される内部空間は、渦巻きの最内側の空間であることから、隙間の存在によるシールド機能の低下はそれほど大きくない。従って、シールド機能を確保しつつも、最内側の空間における腐食の可能性を低減することができる。
本発明によれば、製造時の工程数及び部品点数の増加を抑制し、且つ、外装機能を十分に発揮すると共に、水による腐食の可能性を低減することが可能な床下シールドハーネスを提供することができる。
本発明の実施形態に係る床下シールドハーネスが配索される車両を示す概略図である。 図1に示した床下シールドハーネスを示す概略拡大図であり、(a)は第1の例を示し、(b)は第2の例を示している。 図2(a)に示した金属板の詳細断面図であって、(a)は第1の例を示し、(b)は第2の例を示している。 図2に示した金属板の変形例を示す詳細断面図である。 図2(b)に示した金属板の詳細断面図である。 図5に示した金属板の変形例を示す詳細断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る床下シールドハーネスが配索される車両を示す概略図である。図1に示すように、車両1は、エンジン2及びモータ3の2つの動力により駆動されるハイブリッド自動車である。この車両1において、モータ3にはインバータ4を介してバッテリ5からの電力が供給されるようになっている。エンジン2、モータ3、及びインバータ4は、前輪等がある車両内部前側6に搭載されている。また、バッテリ5は、後輪等がある車両内部後側7に搭載されている。
図1において、車体フレーム8の上側は、車体床上9を示している。また、車体フレーム8の下側は、車体床下10を示している。車体床下10には、車両強度を高めるための断面略凸形状のリーンホース11が設けられている。リーンホース11は、車両前後に伸びるように形成されている。また、車両内部前側6には、例えばリレーボックス等の電気接続箱12が設けられている。さらに、車両内部後側7には、低圧バッテリ13が設けられている。
なお、本実施形態において、モータ3は、モータ及びジェネレータを含んで構成しているものとする。また、インバータ4は、インバータ及びコンバータを含んで構成しているものとする。インバータ4は、インバータアッセンブリであって、例えばエアコン・インバータやジェネレータ用インバータ、モータ用インバータが含まれるものとする。バッテリ5は、Li−ion系のものであって、例えば家庭用電源などの外部コンセントから充電をすることができるような構成になっている。バッテリ5は、図示しない各種機能部品を組み合わせてモジュール化したものとなっている。
このような車両1において、床下シールドハーネス100は、インバータ4及びバッテリ5間を接続するように設けられている。
図2は、図1に示した床下シールドハーネス100を示す概略拡大図であり、(a)は第1の例を示し、(b)は第2の例を示している。図2(a)及び図2(b)に示すように、床下シールドハーネス100は、車体フレーム8の外側となる車体床下を固定部材24(図1参照)により固定されて配索されるものであり、低圧ケーブル101と、高圧ケーブル102とを備えている。
低圧ケーブル101は、低圧バッテリ13からの電力を各種機器に供給するものである。高圧ケーブル102は、低圧ケーブル101よりも高い電圧が印加されるものであって、上記したようにインバータ4及びバッテリ5間を接続するものである。なお、図2(a)及び図2(b)において低圧ケーブル101は、1本であるが、複数本で構成されていてもよい。また、図2(a)及び図2(b)において高圧ケーブル102は、2本であるが、1本であってもよいし、3本以上で構成されていてもよい。
これらケーブル101,102は、導体と、導体を被覆する絶縁体とで構成されており、導体材料には、銅、アルミ又はそれらの合金が用いられる。また、絶縁体材料には、塩化ビニル系、ポリオレフィン系、ポリエステルエラストマー系、及びシリコンゴム系の単体又は複数が用いられ、このうちポリエチレン系が特に好ましい。
さらに、本実施形態において床下シールドハーネス100は、金属板103を備えている。この金属板103は、例えばアルミ、ステンレス、鉄、及び導電性樹脂によって構成され、成形加工のし易さからアルミが最も好ましい。このような金属板103は、図2(a)に示すように、長方形状のアルミ板を長手方向に直交する断面において略渦巻き状となるように巻くことで長尺状の管体として形成される。また、図2(b)に示すように、金属板103は、長方形状のアルミ板を長手方向に直交する断面においてS字状となるように巻くことで長尺状の管体として形成されてもよい。
また、図2(a)及び図2(b)に示すように、金属板103を巻いて形成した長尺状の管体は、その断面において2つの内部空間104,105を形成している。なお、図2(a)及び図2(b)において内部空間104,105は2つであるが、3つ以上であってもよい。
上記した高圧ケーブル102は2つの内部空間104,105の一方の空間104に挿通されている。また、低圧ケーブル101は、2つの内部空間104,105のうち高圧ケーブル102が挿通される空間104を除く他の空間105に挿通されている。
このように、1つの内部空間104に高圧ケーブル102が挿通され、他の内部空間105に低圧ケーブル101が挿通されるため、金属板103により高圧ケーブル102と低圧ケーブル101とを集束でき、しかもそれぞれの内部空間104,105にてシールドされることから、製造時の工程数及び部品点数の増加を抑制することができる。
加えて、金属板103というある程度剛性が高いものを用いることから、外装機能を十分に発揮することもできる。さらに、金属板103を巻く構成であるため、金属管のように電線径に応じて多種多様なサイズを製造する必要もなく、部品点数の増加を抑制することができる。
図3は、図2(a)に示した金属板103の詳細断面図であって、(a)は第1の例を示し、(b)は第2の例を示している。金属板103は、図3(a)及び図3(b)に示すように、2つの内部空間104,105のうち渦巻きの最外側となる空間105において、金属板103の一端部103aが、金属板103の面部103bに対して隙間S1を有し、接触していない。このため、最外側の空間105に浸入した水は金属板103の一端部103aと面部103bとの隙間S1から排出されることとなり、腐食の可能性についても低減することができる。
なお、この隙間S1が大き過ぎるとケーブル101,102が脱落してしまうため、隙間S1は低圧及び高圧ケーブル101,102のうち、電線径が小さい方の径よりも短い距離とされている。これにより、水を排出しつつも、ケーブル101,102の脱落を防止することができるからである。
図4は、図2に示した金属板103の変形例を示す詳細断面図である。図4に示すように、金属板103は、端部103aが管体の外側に突き出るように巻かれていてもよい。この場合、金属板103の面部102同士の間に隙間S1が形成されることとなる。
再度、図2(a)を参照する。図2(a)に示すように、高圧ケーブル102が挿通される空間104は、低圧ケーブル101が挿通される空間105よりも渦巻きの内側となっている。ここで、シールド機能については、低圧ケーブル101よりも高圧ケーブル102の方でより発揮すべきである。高圧ケーブル102の方が外部機器等に与える影響が大きいからである。本実施形態において金属板103は、略渦巻き状に巻かれているため、渦巻きの内側であるほど、金属板103が多重に巻かれることとなり、シールド機能が高いといえる。よって、本実施形態に係る床下シールドハーネス100は、高圧ケーブル102が挿通される空間104を、低圧ケーブル101が挿通される空間105よりも渦巻きの内側としている。
さらに、図2(a)及び図3(a)に示すように、高圧ケーブル102が挿通される内部空間104は、渦巻きの最内側の空間104である。また、この空間104において、金属板103の他端部(端部)103cは金属板103の面部103bに対して隙間S2を有し、接触していない。このため、最内側の空間104に浸入した水は金属板103の他端部103cと面部103bとの隙間S2から排出されることとなり、腐食の可能性を低減することができる。
ここで、高圧ケーブル102が挿通される内部空間104は、外部機器等へ与える影響を考慮すると密閉空間であることが好ましい。しかし、高圧ケーブル102が挿通される内部空間104は、渦巻きの最内側の空間104であることから、隙間S2の存在よるシールド機能の低下はそれほど大きくない。すなわち、最内側の空間104であるため、高圧ケーブル102の周りには多重に金属板103が巻かれることとなり、シールド機能の低下はそれほど大きくない。
なお、この隙間S2が大き過ぎるとケーブル101,102が脱落してしまうため、隙間S2は低圧及び高圧ケーブル101,102のうち、電線径が小さい方の径よりも短い距離とされている。これにより、水を排出しつつも、ケーブル101,102の脱落を防止することができるからである。
ここで、内部空間104,105とは、少なくともケーブル101,102の断面積以上の面積を有する空隙部であって、ケーブル101,102を挿通可能な大きさを有すると共に、ケーブル101,102が脱落しない閉塞的又は略閉塞的な空間である。
また、本実施形態のように、内部空間104が高圧ケーブル102の挿通用であり、内部空間105が低圧ケーブル101の挿通用であると予め分かっている場合には、隙間S1については低圧ケーブル101の径よりも小さくされ、隙間S2については高圧ケーブル102の径よりも小さくされていることが好ましい。これにより、必要以上に短い隙間S1,S2を設けることを防止できるからである。
さらに、図3(b)に示すように、内部空間104において、金属板103の他端部(端部)103cは金属板103の面部103bに対して隙間S2を有さず、接触していることが好ましい。このように、金属板103の他端部103cが当該金属板103の面部103bに対して接触している場合には、高圧ケーブル102がより強固にシールドされることとなり、隙間S2が存在したときのようにシールド機能が低下することが防止される。
なお、図3(b)に示す例においても、図4に示すように、面部103b同士で隙間S1を形成してもよい。また、内部空間104,105の定義については、図3(a)に示す例と同様である。
図5は、図2(b)に示した金属板103の詳細断面図である。金属板103は、図5に示すように、S字形状に巻かれ、2つの内部空間104,105のうち一方の空間105において、金属板103の一端部103aが、金属板103の面部103bに対して隙間S1を有し、接触していない。このため、空間105に浸入した水は金属板103の一端部103aと面部103bとの隙間S1から排出されることとなり、腐食の可能性についても低減することができる。
なお、この隙間S1が大き過ぎるとケーブル101,102が脱落してしまうため、隙間S1は低圧及び高圧ケーブル101,102のうち、電線径が小さい方の径よりも短い距離とされている。これにより、水を排出しつつも、ケーブル101,102の脱落を防止することができるからである。
図6は、図5に示した金属板103の変形例を示す詳細断面図である。図6に示すように、金属板103は、一端部103aが管体の外側に突き出るように巻かれていてもよい。この場合、金属板103の面部102同士の間に隙間S1が形成されることとなる。
なお、図5及び図6に示す例において、金属板103の他端部103cは、面部103bに接触している。そして、図2(b)に示すように、他端部103cと面部103bとが接触して形成される内部空間104に高圧ケーブル102が挿通される。これは、図5及び図6に示す金属板103がS字形状に巻かれているためである。すなわち、図3及び図4に示す例の場合、金属板103が略渦巻き状に巻かれているため、高圧ケーブル102が挿通される空間104に多少に隙間S2が存在したとしても、空間104が内側の空間であるため、隙間S2から漏れる電磁波等は内部空間105において遮蔽されることとなる。しかし、図5及び図6に示す例の場合、他端部103cと面部103bとが接触していないとすると、図3及び図4に示すように電磁波等を遮蔽できなくなってしまう。そこで、金属板103をS字形状に巻く場合には、高圧ケーブル102が挿通される内部空間104を密閉すべく、他端部103cと面部103bとを接触させることとなる。
また、図5及び図6に示す例においても、内部空間104,105の定義については、図3(a)に示す例と同様である。
次に、本実施形態に係る床下シールドハーネス1の製造方法の一例について説明する。本実施形態に係る床下シールドハーネス1を製造するにあたっては、低圧ケーブル101及び高圧ケーブル102を製造する。これらケーブル101,102については、導体の外周に押出機にて絶縁体を被覆していくことで製造される。
また、これとは別に、金属板103をロールフォーミングによる成形方法で略渦巻き状に巻く。ここで、ロールフォーミングとは、円形状金型の間に金属板を通すことにより、曲げ加工を行う工法であり、多段構成をとることにより好みの断面形状に成形することが可能である。なお、金属板103は、S字形状に巻かれてもよい。
次いで、略渦巻き状に巻いた金属板103の内部空間104に高圧ケーブル102を挿通し、内部空間105に低圧ケーブル101を挿通する。これにより、図2(a)に示す床下シールドハーネス100が製造される。また、金属板103をS字形状に巻いた場合には、隙間を有しない内部空間104に高圧ケーブル102を挿通し、隙間S1を有する内部空間105に低圧ケーブル101を挿通する。これにより、図2(b)に示す床下シールドハーネス100が製造される。
このようにして、本実施形態に係る床下シールドハーネス1によれば、2つの内部空間104,105を有した長尺の金属板103を備え、内部空間104,105の1つに高圧ケーブル102が挿通され、他の内部空間105の1つに低圧ケーブルが挿通されるため、金属板103により高圧ケーブル102と低圧ケーブル101とを集束でき、しかもそれぞれの内部空間104,105にてシールドされることから、製造時の工程数及び部品点数の増加を抑制することができる。加えて、金属板103というある程度剛性が高いものを用いることから、外装機能を十分に発揮することもできる。さらに、金属板103を巻く構成であるため、金属管のように電線径に応じて多種多様なサイズを製造する必要もなく、部品点数の増加を抑制することができる。
さらに、2つの内部空間104,105のうち少なくとも1つの空間は、金属板103によって構成される空間104,105外と連通しているため、最外側の空間105に浸入した水は外部に排出されることとなり、腐食の可能性についても低減することができる。従って、製造時の工程数及び部品点数の増加を抑制し、且つ、外装機能を十分に発揮すると共に、水による腐食の可能性を低減することができる。
また、金属板103が略渦巻き状に巻かれているため、作業者は、一方向に金属板103を巻くようにすればよく、例えば金属板103を巻く途中段階において巻方向を変更することなく、比較的簡易に少なくとも2つの内部空間104,105を作成することができる。さらに、渦巻きの最外側の空間105が金属板によって構成される空間104,105外と連通しているため、最外側の空間105に浸入した水は外部に排出されることとなり、腐食の可能性についても低減することができる。
また、高圧ケーブル102が挿通される内部空間104は、低圧ケーブル101が挿通される内部空間105よりも渦巻きの内側の空間であるため、よりシールドしたい高圧ケーブル102を渦巻きの内側という金属板103による遮蔽壁が多くなる側に配置することで、一層シールド効果を高めることができる。
また、高圧ケーブル102が挿通される内部空間104は、渦巻きの最内側の空間104であって、金属板103の他端部103bが当該金属板103の面部103bに対して接触しているため、高圧ケーブル102が強固にシールドされることとなり、隙間S2が存在したときのようにシールド機能が低下することが防止される
また、高圧ケーブル102が挿通される内部空間104は、渦巻きの最内側の空間104であって、金属板103の他端部103bが当該金属板103の面部103bに対して接触していない。このため、最内側の空間104に浸入した水は金属板端部103bと面部103bとの隙間から排出S2されることとなり、腐食の可能性についても低減することができる。さらに、高圧ケーブル102が挿通される内部空間104は、渦巻きの最内側の空間104であることから、隙間S2の存在によるシールド機能の低下はそれほど大きくない。従って、シールド機能を確保しつつも、最内側の空間における腐食の可能性を低減することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態に係る床下シールドハーネス1において金属板103は、図3及び図4に示す滑らかな略渦巻き状に限らず、やや角ばった渦巻き状であってもよいし、一部に直線部を有していてもよい。
さらに、上記金属板103は、例えば一端部103a又は他端部103bに断続的に接着剤が設けられ、面部103bと断続的に接着される構成であってもよい。
また、可能であれば、床下シールドハーネス100は、上記製造方法に限らず、金属板103上に低圧ケーブル101及び高圧ケーブル102を配置した状態において巻くようにさてもよい。
加えて、上記実施形態において金属板103は断面が略渦巻き状又はS字形状に巻かれているが、これに限らず、少なくとも2つの内部空間104,105を作成できれば、他の形状に巻かれていてもよい。
また、上記実施形態において隙間S1は、床下シールドハーネスとして車体に取り付けた場合において、下側となるようにすることが好ましい。これにより、水の排出機能を効果的に発揮できるからである。
100…床下シールドハーネス
101…低圧ケーブル
102…降圧ケーブル
103…金属板
103a…一端部
103b…面部
103c…他端部(端部)
104,105…内部空間

Claims (5)

  1. 1又は複数の電線からなる低圧ケーブルと、1又は複数の電線からなり前記低圧ケーブルよりも高い電圧が印加される高圧ケーブルとを有し、車体フレームの外側となる車体床下を通って配索される床下シールドハーネスにおいて、
    長手方向に直交する断面において少なくとも2つの内部空間を有するように巻かれた長尺の金属板を備え、
    前記金属板は、前記少なくとも2つの内部空間の1つに前記高圧ケーブルが挿通され、前記少なくとも2つの内部空間のうち前記高圧ケーブルが挿通された内部空間を除く他の内部空間の1つに前記低圧ケーブルが挿通され、
    前記少なくとも2つの内部空間のうち少なくとも1つの空間は、前記金属板によって構成される空間外と連通している
    ことを特徴とする床下シールドハーネス。
  2. 前記金属板は、長手方向に直交する断面が略渦巻き状となるように巻かれて少なくとも2つの内部空間を有し、
    前記少なくとも2つの内部空間のうち渦巻きの最外側の空間は、前記金属板によって構成される空間外と連通している
    ことを特徴とする請求項1に記載の床下シールドハーネス。
  3. 前記高圧ケーブルが挿通される内部空間は、前記低圧ケーブルが挿通される内部空間よりも渦巻きの内側の空間である
    ことを特徴とする請求項2に記載の床下シールドハーネス。
  4. 前記高圧ケーブルが挿通される内部空間は、渦巻きの最内側の空間であって、前記金属板の端部が当該金属板の面部に対して接触している
    ことを特徴とする請求項3に記載の床下シールドハーネス。
  5. 前記高圧ケーブルが挿通される内部空間は、渦巻きの最内側の空間であって、前記金属板の端部が当該金属板の面部に対して接触していない
    ことを特徴とする請求項3に記載の床下シールドハーネス。
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