JP2020108184A - 外装部材及びワイヤハーネス - Google Patents
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Abstract
Description
図1(a)において、引用符号1はハイブリッド自動車を示す。ハイブリッド自動車1は、エンジン2及びモータユニット3の二つの動力をミックスして駆動する車両であって、モータユニット3にはインバータユニット4を介してバッテリー5(電池パック)からの電力が供給される。エンジン2、モータユニット3、及びインバータユニット4は、本実施例において前輪等がある位置のエンジンルーム6に搭載される。また、バッテリー5は、後輪等がある自動車後部7に搭載される(エンジンルーム6の後方に存在する自動車室内の位置に搭載してもよいものとする)。
図1(a)及び図2(b)において、車両床下11を通って配索される長尺なワイヤハーネス9は、ハーネス本体21と、このハーネス本体21の両端末(ハーネス端末13)にそれぞれ配設されるシールドコネクタ14とを備えて構成される。また、ワイヤハーネス9は、これ自身を所定位置に配索するためのクランプC(図2及び図3参照)と、図示しない止水部材(例えばグロメット等)とを備えて構成される。
図2及び図3において、ハーネス本体21は、二本の長尺な導電路22(図6参照)を備えて構成される。また、ハーネス本体21は、図2の場合に外装部材23を、図3の場合には外装部材24を更に備えて構成される。このような構成のハーネス本体21は、二本の導電路22が外装部材23又は外装部材24の内側に挿通された状態のものに形成される。ハーネス本体21(ワイヤハーネス9)は、以下の説明で分かるようになるが、外装部材23、外装部材24の構成及び構造に特徴を有する。
図6において、導電路22は、導電性の導体25と、この導体25を被覆する絶縁性の絶縁体26と、シールド機能を発揮させるための編組27(シールド部材)とを備えて構成される。すなわち、導電路22は、シースの存在しないものが採用される(一例であるものとする)。導電路22は、これにシースが存在しないことから、その分、軽量になるのは勿論である(導電路22は長尺であることから、従来例に比べ大幅に軽量化を図ることができるのは勿論である)。
図6において、導体25は、銅や銅合金、或いはアルミニウムやアルミニウム合金により断面円形に形成される。導体25に関しては、素線を撚り合わせてなる導体構造のものや、断面円形(丸形)になる棒状の導体構造(例えば丸単心となる導体構造であり、この場合、導電路自体も棒状となる)のもののいずれであってもよいものとする。以上のような導体25は、この外面に絶縁性の樹脂材料からなる絶縁体26が押出成形される。
図6において、絶縁体26は、熱可塑性樹脂材料を用いて導体25の外周面に押出成形される。絶縁体26は、断面円形状の被覆として形成される。絶縁体26は、所定の厚みを有して形成される。上記熱可塑性樹脂としては、公知の様々な種類のものが使用可能であり、例えばポリ塩化ビニル樹脂やポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などの高分子材料から適宜選択される。
図6において、編組27は、導電路22の最外層として設けられる。このような編組27は、導電性を有する極細の素線を編んで筒状に形成される。また、編組27は、絶縁体26の一端から他端にかけて外周面全体を覆うような形状及びサイズに形成される。尚、編組27に限らず金属箔等をシールド部材として用いてもよいものとする。本実施例の編組27は、導電路22の最外層として設けられるが、二本の導電路22を一括して覆うようなものであってもよいものとする。
図2及び図4において、外装部材23は、三本のコルゲートチューブ28〜30(保護用筒部)と、二つの性能確保部材31、32とを備えて構成される。外装部材23は、多層構造のものとなるように構成される。図3及び図5において、一方、外装部材24は、一番外側のコルチューブ33(保護用筒部)と、この内側となる二本のコルゲートチューブ29、30(保護用筒部)と、二つの性能確保部材31、32とを備えて構成される。外装部材24も多層構造のものとなるように構成される。外装部材23、24は、例えば車両の仕様に合わせて適宜選択されるものとする。
図2及び図4において、一番外側のコルゲートチューブ28は、絶縁性を有する樹脂成形品であって、一本の真っ直ぐな管体形状に形成される(使用前は真っ直ぐである)。また、コルゲートチューブ28は、腹割きなしの形状に形成される(別な言い方をすれば、スリットのない形状に形成される(割チューブでない形状に形成される))。さらに、コルゲートチューブ28は、二本の導電路22の配置及び形状に合わせて断面長円形状に形成される(形状は一例であり、円形状や楕円形状、矩形状等であってもよいものとする)。
図3及び図5において、一番外側のコルチューブ33は、絶縁性を有する樹脂成形品であって、一本の真っ直ぐな管体形状に形成される(使用前は真っ直ぐである)。また、コルチューブ33は、腹割きなしの形状に形成される。さらに、コルチューブ33は、二本の導電路22の配置及び形状に合わせて断面長円形状に形成される(形状は一例であり、円形状や楕円形状、矩形状等であってもよいものとする)。
図2ないし図5において、二本のコルゲートチューブ29、30は、絶縁性を有する樹脂成形品であって、それぞれ真っ直ぐな管体形状に形成される(使用前は真っ直ぐである)。また、二本のコルゲートチューブ29、30は、それぞれ腹割きなしの形状に形成される。さらに、二本のコルゲートチューブ29、30は、二本の導電路22の形状、及び、コルゲートチューブ28やコルチューブ33の形状に合わせて、断面長円形状に形成される。二本のコルゲートチューブ29、30は、二本の導電路22を中心にして、この導電路22を囲うような形状に形成される。このような二本のコルゲートチューブ29、30は、コルゲートチューブ28又はコルチューブ33の内側において、それぞれ遊挿状態に配設される。二本のコルゲートチューブ29、30は、互いに密着せずに、空気層が介在するような状態に配置形成される。
図4及び図5において、二つの性能確保部材31、32は、ワイヤハーネス9(図2及び図3参照)に係る性能を確保するための部材として備えられる。本実施例においては二つ備えられる(一例であるものとする)。二つのうちの一方の性能確保部材31は、コルゲートチューブ28とコルゲートチューブ29との間や、コルチューブ33とコルゲートチューブ29との間に配設される。他方の性能確保部材32は、コルゲートチューブ29、30の間に配設される。二つの性能確保部材31、32は、外装部材23、外装部材24の一端から他端にかけての範囲や、性能確保に必要な箇所のみに配設される。尚、一端から他端にかけての範囲の配設に関しては、性能確保部材31、32を筒状に形成すれば配設し易くなるのは勿論である。また、必要な箇所のみの配設に関しては、コルゲートチューブ29やコルゲートチューブ30の外周面に巻き付けてテープ等で固定すればよいものとする。この他、性能確保部材31のみ、又は、性能確保部材32のみで、上記位置に配設してもよいものとする。また、特に図示しないが、一番内側のコルゲートチューブ30よりも更に内側に性能確保部材を配設してもよいものとする。
本実施例においては、図4及び図5に示す如く耐衝撃性を確保するための部材として、性能確保部材31がコルゲートチューブ28とコルゲートチューブ29との間や、コルチューブ33とコルゲートチューブ29との間に配設される。耐衝撃性のある性能確保部材31が配設されることにより、外部から一定以上の荷重が加わった場合であっても(衝撃が加わった場合であっても)、ワイヤハーネス9の(外装部材23、外装部材24の)破損をし難くすることができる。尚、破損をし難くすることができるのは、性能確保部材31があるのは勿論のこと、この他に別な要因もある。すなわち、外装部材23が三本のコルゲートチューブ28〜30にて三重となる構造、且つ、空気層が介在する構造になっていることや、外装部材24がコルチューブ33と二本のコルゲートチューブ29、30にて三重となる構造、且つ、空気層が介在する構造になっていることが要因として挙げられる。以下、三重で空気層のある構造の作用について説明をする。
以下、外部から一定以上の荷重が加わった場合の(衝撃が加わった場合の)、三重で空気層のある構造の作用について説明をする。尚、ここでは性能確保部材31が存在しない状態での説明になるものとする。この他、図7ないし図10に、コルゲートチューブ29よりも内側に配設される部材(コルゲートチューブ30等)が示されていないが、これは便宜上そのようにしているものとする。
以上、図1ないし図10を参照しながら説明してきたように、外装部材23、24によれば、少なくとも三重になる保護用筒部(外装部材23の場合はコルゲートチューブ28〜30、外装部材24の場合はコルチューブ33及びコルゲートチューブ29、30)を備える構造であることから、外部から一定以上の荷重が加わった場合であっても破損し難くすることができる。また、外装部材23、24によれば、少なくとも三重になる上記保護用筒部をそれぞれ遊挿状態に配設する構造であることから、保護用筒部同士の間に空気層を持たせるようにすることができ、以て上記荷重が加わった場合であっても、空気層を持たせた構造であれば、保護用筒部同士で段階的に荷重を受けてこの荷重を緩和させることができる(荷重を軽減させることができる)。また、外装部材23、24によれば、ワイヤハーネス9に係る性能を確保するための性能確保部材31、32を備える構造であることから、性能確保部材31、32によりワイヤハーネス9の性能向上を図ることができる。また、外装部材23、24によれば、性能確保部材31、32を上記保護用筒部の間に配設したり、一番内側の保護用筒部(コルゲートチューブ30)よりも更に内側に配設したりする構造であることから、例えば専用の部品を従来の外装部材の外側に後付けしたりする場合と比べて、コスト低減、重量低減、小型化等を図ることができる。
Claims (3)
- 一又は複数本の導電路を中心にして該導電路を囲うようにそれぞれ遊挿状態に配設される少なくとも三本の樹脂製の保護用筒部と、
該保護用筒部の間に配設、及び/又は、一番内側の前記保護用筒部よりも更に内側に配設される性能確保部材とを備え、
該性能確保部材は、ワイヤハーネスに係る耐衝撃性、ノイズシールド性、耐熱性、耐水性、耐振動性、及び形状保持性のうち少なくとも一つの性能を確保するための部材として形成される
ことを特徴とする外装部材。 - 請求項1に記載の外装部材において、
前記保護用筒部は、全本とも蛇腹管になるコルゲートチューブの形状、又は、少なくとも一番外側のものが可撓管部及びストレート管部を有するコルチューブの形状に形成される
ことを特徴とする外装部材。 - 請求項1又は2に記載の外装部材と、該外装部材の内側に挿通される一又は複数本の導電路とを備えて自動車に配索される
ことを特徴とするワイヤハーネス。
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