JP6112941B2 - インバータ装置、インバータ装置のためのデータ通信装置およびインバータ装置のためのデータ通信方法 - Google Patents

インバータ装置、インバータ装置のためのデータ通信装置およびインバータ装置のためのデータ通信方法 Download PDF

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Description

本発明は、インバータ装置、インバータ装置のためのデータ通信装置およびインバータ装置のためのデータ通信方法に関する。特に本発明は、金属筐体で囲われたインバータ装置のデータ通信に関する。
従来より、インバータ装置の内部に設けられた回路に、インバータ装置の外部からデータを書き込むための技術が提案されている。たとえば、特開2012−39712号公報(特許文献1)によれば、インバータ装置は、アンテナと、アンテナに接続される記憶回路部とを具備する。記憶回路部は、アンテナで受信した電波から電力と各種情報を得る。
たとえば国際公開第2004/107551号(特許文献2)によれば、インバータ装置は、接続コネクタを有する。インバータ装置の内部のマイクロコンピュータは、接続コネクタを通じて外部の電源ユニットあるいはパラメータユニットマイコンに接続される。これにより、インバータ装置の内部のマイクロコンピュータへのプログラムの書き込みが可能となる。
特開2012−39712号公報 国際公開第2004/107551号
インバータ装置に限らず、電子部品および/または電気部品を搭載した基板、あるいは装置は一般的に金属筐体に収容される。この目的は、たとえば、万が一の発火あるいは発煙の際に、延焼を防ぐためである。また、別の目的としては、金属筐体内部の電子部品から発生したノイズが金属筐体の外部に漏れ出ることを防止するためである。さらに別の目的としては、放熱性を高めるためである。
金属筐体を有する装置の場合、外部からの電波は金属筐体によって遮蔽されるので筐体の内部には届かない。つまり金属筐体の内部に設けられたアンテナは、金属筐体の外部からの電波を受信できない。したがって特開2012−39712号公報に開示された構成を、金属筐体を有するインバータ装置に適用することは難しい。
また、国際公開第2004/107551号に開示されるように、金属筐体を有する装置において、通信と電源供給とに別のコネクタを使用する場合、新たに接続用のコネクタを金属筐体に設けなければならない。しかし、コネクタを金属筐体の外側の面に設けることによってコネクタ端子が金属筐体から出た状態になる。端子が露出したままでは、腐食あるいは異物によって端子間の短絡が起こりえる。このためにコネクタがキャップ等で覆われる。
実際にインバータ装置が使用される状態において、稼動時には使用しないコネクタ面が金属筐体の外に出ていることは、インバータ装置を取り扱いにくくする要因であると考えられる。たとえば製品の組立時に手間が増えるといったこと、コネクタが他の部分に当たるといったこと、電線を固定する必要がある、といったことなどが、インバータ装置の取り扱いを悪くする原因となりえる。
さらに、新たに接続用のコネクタを金属筐体に設けるために、金属筐体の開口部分が増える。金属筐体の開口部分が増えることによって、金属筐体の内部から金属筐体の外部へと漏れ出す放射ノイズが増える。すなわち、ノイズの漏出しを防ぐ効果が弱くなるという課題がある。
このように、インバータ装置の内部回路がデータを受信するために、外部と接続される接続線あるいは端子等を増やした場合には、インバータ装置の取り扱い、およびノイズの漏れ出しの防止という点において課題が生じる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、外部と接続される接続線あるいは端子等を増やすことなく、インバータ装置の内部の回路と外部との間でデータ通信を可能とする技術を提供することを目的とする。
本発明のある局面に係るインバータ装置は、負荷を駆動するインバータ装置であって、インバータ装置に電力を供給するための電力線と、インバータ装置から電力を出力するための出力線とを通す穴が形成された金属筐体と、金属筐体に収容されて、電力線によって供給された電力から交流電力を生成して、交流電力を出力線を介して出力するインバータ回路と、金属筐体に収容されて、制御プログラムを記憶するとともに制御プログラムに従ってインバータ回路を制御する制御回路と、金属筐体に収容されて、電力線によって供給される電力を用いて制御回路に供給される電源電圧を生成する電源回路と、金属筐体に収容されて、電力線を通信路として用いて外部と通信する通信回路とを備える。
本発明の他の局面に係るデータ通信装置は、負荷を駆動するインバータ装置のためのデータ通信装置であって、インバータ装置は、インバータ装置に電力を供給するための電力線と、インバータ装置から電力を出力するための出力線とを通す穴が形成された金属筐体と、金属筐体に収容されて、電力線によって供給された電力から交流電力を生成して、交流電力を前記出力線を介して出力するインバータ回路とを含む。データ通信装置は、金属筐体に収容されて、制御プログラムを記憶するとともに制御プログラムに従ってインバータ回路を制御する制御回路と、金属筐体に収容されて、電力線によって供給される電力を用いて制御回路に供給される電源電圧を生成する電源回路と、金属筐体に収容されて、電力線を通信路として用いて外部と通信する通信回路とを備える。
本発明の他の局面に係るデータ通信方法は、負荷を駆動するインバータ装置のためのデータ通信方法である。インバータ装置は、インバータ装置に電力を供給するための電力線と、インバータ装置から電力を出力するための出力線とを通す穴が形成された金属筐体と、金属筐体に収容されて、電力線によって供給された電力から交流電力を生成して、交流電力を出力線を介して出力するインバータ回路と、金属筐体に収容されて、制御プログラムを記憶するとともに制御プログラムに従ってインバータ回路を制御する制御回路とを含む。データ通信方法は、金属筐体に収容された通信回路によって、電力線を通信路として用いて外部と通信するステップを備える。
本発明によれば、外部と接続される接続線あるいは端子等を増やすことなく、インバータ装置の内部の回路と外部との間でデータ通信を実行することができる。
本発明の実施の形態1によるインバータ装置を概略的に示す外観図である。 図1に示すインバータ装置の内部を示す模式的断面図である。 図1に示すインバータ装置の内部を示すための一方向からの斜視図である。 図1に示すインバータ装置の内部を示すための他方向からの斜視図である。 本発明の実施の形態1によるインバータ装置が備える基板2の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1によるインバータ装置のプログラム書込み手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2によるインバータ装置が備える基板2の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3によるインバータ装置の内部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態3によるインバータ装置の回路構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4によるインバータ装置の内部を示す斜視図である。 本発明の実施の形態4によるインバータ装置の回路構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
なお、この実施の形態において、「データ」とは、命令を意味するデータ(プログラム)、その命令を実行するために使用、加工されるデータを含むものとする。すなわちコンピュータが処理できるデータであれば、特にデータの種類は限定されない。
また、この実施の形態において、「通信」とは、データの受信およびデータの送信のいずれか一方、およびその両方を含む。したがって、データの受信およびデータの送信の両方が必要なものと限定されない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1によるインバータ装置を概略的に示す外観図である。図2は、図1に示すインバータ装置の内部を示す模式的断面図である。図1および図2を参照して、実施の形態1によるインバータ装置101は、たとえば三相電動機8等の負荷を駆動するための装置である。ただし実施の形態1によるインバータ装置101の用途は特に限定されるものではない。
インバータ装置101は、金属筐体1と、基板2と、パワーIC(Integrated Circuit)3とを有する。金属筐体1は、基板2と、パワーIC3とを収容する。すなわち、基板2と、パワーIC3は金属筐体1によって覆われる。
基板2は、パワーIC3と電気的に接続される。パワーIC3は、金属筐体1に取り付けられる。
パワーIC3は、三相電動機8をインバータ駆動する。このときにパワーIC3は熱を発生させる。パワーIC3で生じた熱は、金属筐体1を介して雰囲気中に放出される。これによってパワーIC3が冷却される。
基板2には、パワーIC3を駆動するための回路が形成される。具体的には、基板2には、マイクロコンピュータ11および、コンデンサあるいは抵抗素子などの周辺部品12が搭載される。これらの電子部品は、パワーIC3に電気的に接続される。マイクロコンピュータ11は、三相電動機8のインバータ駆動電力を制御する。
さらに、基板2には、電力線4および出力線5が取付けられる。電力線4は、パワーIC3へ電力を供給するための電力線である。出力線5は、パワーIC3から三相電動機8に交流電力を出力するための電力線である。なお、電力線4を介して外部から入力される交流電力には、主に商用交流電力が用いられる。また、この実施の形態では、出力線5を介してパワーIC3から出力される交流電力は三相交流電力である。
金属筐体1には電力線4を通すための穴6Aと、出力線5を通すための穴6Bとが開けられている。図3は、図1に示すインバータ装置の内部を示すための一方向からの斜視図である。図4は、図1に示すインバータ装置の内部を示すための他方向からの斜視図である。
図2〜図4を参照して、穴6A,6Bの直径は、たとえば電力線4の外径および出力線5の外径とほぼ同じ大きさとされている。ここで、「電力線4(出力線5)の外径」とは、電力線4(出力線5)の被覆外径である。穴6A,6Bの直径を、それぞれ、電力線4の外径および出力線5の外径とほぼ同じ大きさとすることによって、金属筐体1による密閉性を保つことができる。なお、電力線4および出力線5にブッシングが通され、そのブッシングが穴6A,6Bに通されていてもよい。この場合には、電力線4(出力線5)が通されたブッシングの外径が「電力線4(出力線5)の外径」に相当する。
さらに、金属筐体1の内部には、電気絶縁性を有するゲルが充填されていてもよい。そのようなゲルを金属筐体1の内部に充填することによって、パワーIC3あるいは基板2で生じた熱を金属筐体1に伝えるための熱伝導率を大きくすることができる。
マイクロコンピュータ11は、CPU(Central Processing Unit)、フラッシュメモリ、およびRAM(Random Access Memory)等を備える。フラッシュメモリは、CPUによって実行され、インバータ回路を制御するための制御プログラムを不揮発的に記憶する。RAMは、CPUが各種処理を実行する際のワークエリアとして使用される。フラッシュメモリに記憶されている制御プログラムは、マイクロコンピュータが有する端子を介して外部から書き込む(制御プログラムを更新する)ことができる。なお、フラッシュメモリへの制御プログラムの書込みには、プログラムライタを使用することができる。
図5は、本発明の実施の形態1によるインバータ装置が備える基板2の回路構成を示すブロック図である。図5を参照して、基板2には、マイクロコンピュータ11、コンバータ回路13、電力線モデム14、プログラムライタ15、インバータ回路16および電圧降下回路17が搭載される。マイクロコンピュータ11、電力線モデム14および電圧降下回路17は、本発明に係る「インバータ装置のためのデータ通信装置」を構成する。
コンバータ回路13は電力線4に接続される。コンバータ回路13は、電力線4を介して供給される交流電力を直流電圧に変換するとともに、電圧を昇圧する。昇圧された直流電圧は、インバータ回路16へと供給される。
パワーIC3は基板2に電気的に接続されており、インバータ回路16の一部を構成する。インバータ回路16は、コンバータ回路13によって直流電力に変換された入力電力を、交流電力に再び変換する。インバータ回路16は、変換後の交流電力を出力線5を介して出力する。出力された交流電力によって、三相電動機8が動作する。
上記のインバータ回路16の動作は、マイクロコンピュータ11によって制御される。すなわちマイクロコンピュータ11は、インバータ回路16を制御する制御回路である。
電圧降下回路17は、コンバータ回路13から供給された直流電力の電圧を降下させて、マイクロコンピュータ11、電力線モデム14、およびプログラムライタ15の電源電圧を供給する。たとえば、電圧降下回路17は、コンバータ回路13から直流電力を受けて5Vの直流電圧を生成する。
電力線モデム14は、本発明における「通信回路」を実現する。電力線モデム14は、電圧降下回路17から電源電圧を受ける。電力線モデム14は、電力線4に接続されて電力線通信を行なう。具体的には、電力線モデム14は、電力線4の電圧に伝送信号を重畳し、あるいは電力線4の電圧から伝送信号を分離することで外部にある電力線モデムと通信する。これにより、電力線モデム14は、データの送受信を行なう。電力線モデム14によって実行される電力線通信については、公知の種々の技術を適用することができるので、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
プログラムライタ15は、本発明における「書込回路」を実現する。プログラムライタ15は、マイクロコンピュータ11の内部のフラッシュメモリに制御プログラムを書き込むための回路である。プログラムライタ15は、内部にRAMを有し、受信したデータを一時的に保管することができる。
マイクロコンピュータ11と、電力線モデム14と、プログラムライタ15とは基板2のパターン配線により電気的に相互に接続されて、データの通信が可能となる。電力線モデム14が外部の電力線モデムを介して制御プログラムデータを受信すると、電力線モデム14は、パターン配線を介してその制御プログラムのデータをプログラムライタ15に送信する。プログラムライタ15は、電力線モデム14から制御プログラムのデータを受け取るとともに、その制御プログラムのデータをマイクロコンピュータ11に送る。また、電力線モデム14は、マイクロコンピュータ11との間で、パターン配線を介して、プログラム書込みのコマンドなどを送受信する。
この実施の形態1において、使用者は電力線4を通信路として、電力線モデム14との通信によって制御プログラムのデータをインバータ装置内の電力線モデム14に送信することができる。電力線モデム14に送信された制御プログラムのデータは、プログラムライタ15によって、マイクロコンピュータ11内のフラッシュメモリに書き込むことができる。
図6は、本発明の実施の形態1によるインバータ装置のプログラム書込み手順を示すフローチャートである。図6を参照して、まず、ステップS1において、インバータ装置101に電源が入力される。
ステップS2において、インバータ装置101(具体的にはマイクロコンピュータ11)は、インバータ回路16の駆動準備時間を設定する。この駆動準備時間の間に、マイクロコンピュータ11は、電力線モデム14が、プログラム書込信号を受信したかどうかを確認する(ステップS3)。電力線モデム14がプログラム書込信号を受信した場合、電力線モデム14はそのプログラム書込信号をマイクロコンピュータ11に送信する。マイクロコンピュータ11は、プログラム書込信号を受けることで電力線モデム14がプログラム書込信号を受信したことを確認することができる。
駆動準備時間の間に電力線モデム14がプログラム書込信号を受信した場合(ステップS3においてYES)、処理はステップS4に進む。ステップS4において、マイクロコンピュータ11は、インバータ回路16の駆動準備を停止する。次にステップS5において、マイクロコンピュータ11は、その動作モードをプログラム書換モードへと遷移する。プログラム更新が完了するまでマイクロコンピュータ11は、プログラム書換モードとされる。
ステップS5の後、電力線モデム14およびプログラムライタ15によってマイクロコンピュータ11のプログラムが更新される。具体的には、プログラム書換モードの間に、電力線モデム14は、電力線4を通じて、制御プログラムに関するデータを外部から受信して、プログラムライタ15へ、その制御プログラムのデータを送信する。プログラムライタ15は、マイクロコンピュータ11の中のフラッシュメモリに記憶されているプログラムを、新しいプログラム(電力線モデム14から受信したプログラム)へと書換える。
プログラムライタ15(マイクロコンピュータ11でもよい)は、ステップS6において、プログラム更新が完了したかどうかを確認する。プログラム更新が完了していない場合(ステップS6においてNO)、ステップS6の処理が繰り返される。
一方、プログラム更新が完了した場合(ステップS6においてYES)、プログラムライタ15は、プログラムの更新が完了したことを示す情報を電力線モデム14に送信する。電力線モデム14は、この情報を、電力線4を通じて外部の電力線モデムへと送信して、使用者にマイクロコンピュータ11のプログラムの更新が完了したことを通知する(ステップS7)。
使用者はインバータ装置101の駆動開始をする場合は、インバータ回路16の駆動を開始するためのコマンドを、外部の電力線モデムを介してインバータ装置101に送信する。ステップS8において、マイクロコンピュータ11は、電力線モデム14を介してインバータ駆動信号を受信したかどうかを確認する。マイクロコンピュータ11がインバータ駆動信号を受信していない場合(ステップS8においてNO)、ステップS8の処理が繰り返される。
一方、マイクロコンピュータ11がインバータ駆動信号を受信した場合(ステップS8においてYES)、処理はステップS9に進む。ステップS9において、マイクロコンピュータ11はインバータ回路16を制御して、インバータ回路16の駆動を開始させる。使用者がプログラムの更新のみをしたい場合は、インバータ回路駆動のコマンドをインバータ装置101に送信せずに、たとえば電源を落としてもよい。これにより、ステップS8,S9の処理をスキップすることができる。
また、インバータ回路16の駆動準備時間の間に電力線モデム14がプログラム書込み信号を受信しなかった場合(ステップS3においてNO)、処理はステップS9に進み、インバータ回路の駆動が開始される。
上記手順により、インバータ回路を駆動することなく、マイクロコンピュータ11にプログラムを書込むことができる。インバータ回路が駆動していないため、インバータの出力にともなうノイズが発生しない。したがって、電力線通信に、インバータ出力ノイズの影響が生じることを防ぐことができる。これにより、電力供給用の電力線を使用してデータを安定的に送受信することができる。このため電力供給用の電線のほかに、別途電力線通信用の電線を接続しなくてもよい。
実施の形態1によれば、電力線4を介した電力線通信により、マイクロコンピュータ11に制御プログラムを書き込むことができる。インバータ装置101は、密閉された金属筐体1を有する。電力線および出力線以外に、制御プログラム書込用の通信線(接続線)をインバータ装置101に設ける必要がない。したがって、インバータ装置の取り扱いを容易にすることができる。たとえば、インバータ装置の組立てを容易にすることができる。あるいは、そのような通信線を固定するための作業が不要となる。
さらに実施の形態1によれば、金属筐体1には、電力線4および出力線5を通すための穴のみが開けれらている。すなわち、金属筐体1には必要最低限の数の穴しか開けられていない。これによって金属筐体1の開口部を最小限にすることができるので、インバータ装置101の内部からインバータ装置101の外部へのノイズの漏れ出しを抑えることができる。
[実施の形態2]
実施の形態2では、電力線4に入力される電力は、直流電源(たとえばバッテリーなど)からの直流電力である。実施の形態2によるインバータ装置の構成は、図1〜図4に示す構成と同様である。実施の形態2では、実施の形態1に比べて、基板2に搭載される回路の構成が異なる。
図7は、本発明の実施の形態2によるインバータ装置が備える基板2の回路構成を示すブロック図である。図5および図7を参照して、実施の形態2では、コンバータ回路13に代えて、昇圧回路18が基板2に実装される。さらに、電力線モデム14に代えて、電力線モデム14Aが基板2に実装される。
昇圧回路18は、電力線4を介して入力される直流電圧を昇圧して、インバータ回路16および電圧降下回路17に供給する。電圧降下回路17は、昇圧回路18からの直流電圧を降圧して、その降圧された直流電圧を、マイクロコンピュータ11、電力線モデム14Aおよびプログラムライタ15に電源電圧として供給する。電力線モデム14Aは、直流電力用の電力線モデムであり、電力線モデム14(交流電力用の電力線モデム)と同じく、電力線4の電圧に伝送信号を重畳し、あるいは電力線4の電圧から伝送信号を分離することで外部にある電力線モデムと通信する。なお、インバータ装置のプログラム書込み手順は、図6に示したフローチャートでの手順と同様である。
実施の形態2によれば、実施の形態1と同じく、インバータ装置の取り扱いを容易にすることができる。さらに、インバータ装置101の内部からインバータ装置101の外部へのノイズの漏れ出しを抑えることができる。
[実施の形態3]
実施の形態3では、インバータ装置の内部の構成の点で実施の形態1と異なる。
図8は、本発明の実施の形態3によるインバータ装置の内部を示す斜視図である。図9は、本発明の実施の形態3によるインバータ装置の回路構成を示すブロック図である。図8および図9を参照して、電力線モデム14は、基板21に搭載される。基板21は、マイクロコンピュータ11が搭載された基板2とは異なる基板である。
基板21は、コネクタ23,25と電線22,24とを介して基板2に接続される。他の機種のインバータ装置では、基板2の設計が異なる場合がありえる。このような場合であっても、コネクタおよび電線を変更することにより、同じ設計の基板21を、その機種の基板2に接続することができる。
また、電力線モデム14には、汎用的に存在する電力線モデムを使用することができる。この場合、電力線モデム14を金属筐体1に取り付けるとともに、電線あるいはコネクタにより、電力線モデム14を基板2および電力線4に接続してもよい。
また、電力線モデム14にプログラムライタ15の機能を追加で持たせたものを使用してもよい。
なお、インバータ装置の回路構成自体は、実施の形態1と同様である。したがって、インバータ装置のプログラム書込み手順は、図6に示したフローチャートでの手順と同様である。
また、電力線4に入力される電力の種類は直流電力であってもよい。この場合には、実施の形態2と同様に、コンバータ回路13に代えて昇圧回路18(図7参照)が用いられるとともに、電力線モデム14に代えて電力線モデム14A(図7参照)が用いられる。
実施の形態3によれば、実施の形態1と同じく、インバータ装置の取り扱いを容易にすることができる。さらに、インバータ装置101の内部からインバータ装置101の外部へのノイズの漏れ出しを抑えることができる。
[実施の形態4]
実施の形態3と同じく、実施の形態4では、インバータ装置の内部の構成の点で実施の形態1と異なる。
図10は、本発明の実施の形態4によるインバータ装置の内部を示す斜視図である。図11は、本発明の実施の形態4によるインバータ装置の回路構成を示すブロック図である。図10および図11を参照して、プログラムライタ15は、基板31に搭載される。基板31は、マイクロコンピュータ11が搭載された基板2とは異なる基板である。なお、図10および図11に示された構成では、電力線モデム14は、基板2に搭載される。
基板31は、コネクタ33,35と電線32,34とを介して基板2に接続される。他の機種のインバータ装置では、基板2の設計が異なる場合がありえる。このような場合であっても、実施の形態3と同様に、コネクタおよび電線を変更することにより、同じ設計の基板21を、その機種の基板2に接続することができる。
インバータ装置の回路構成自体は、実施の形態1と同様である。したがって、インバータ装置のプログラム書込み手順は、図6に示したフローチャートでの手順と同様である。
実施の形態4によれば、実施の形態1と同じく、インバータ装置の取り扱いを容易にすることができる。さらに、インバータ装置101の内部からインバータ装置101の外部へのノイズの漏れ出しを抑えることができる。
なお、基板31に、プログラムライタ15だけでなく、電力線モデム14も搭載してもよい。あるいは、インバータ装置101は、マイクロコンピュータ11等を搭載した基板2と、電力線モデム14を搭載した基板(図9の基板21)と、プログラムライタ15を搭載した基板31とを備えていてもよい。このように、汎用的な製品を利用する観点で、インバータ装置に種々の構成を採用することができる。
また、電力線4に入力される電力の種類は直流電力であってもよい。この場合には、実施の形態2と同様に、コンバータ回路13に代えて昇圧回路18(図7参照)が用いられるとともに、電力線モデム14に代えて電力線モデム14A(図7参照)が用いられる。
また、上記の各実施の形態では、インバータ装置がデータを受信する場合について説明した。しかし、上記のように、「データ通信」は、データの受信のみに限定されるものではない。すなわち、各実施の形態に係るインバータ装置はデータの送信を行なってもよい。また、各実施の形態に係るインバータ装置は、データの受信およびデータの送信のいずれか一方のみを行なうものと限定されず、データの受信およびデータの送信の両方を行なってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 金属筐体、2,21,31 基板、3 パワーIC、4 電力線、5 出力線、6A,6B 穴、8 三相電動機、11 マイクロコンピュータ、12 周辺部品、13 コンバータ回路、14,14A 電力線モデム、15 プログラムライタ、16 インバータ回路、17 電圧降下回路、18 昇圧回路、22,24,32,34 電線、23,25,33,35 コネクタ、101 インバータ装置、S1〜S9 ステップ。

Claims (5)

  1. 負荷を駆動するインバータ装置であって、
    前記インバータ装置に電力を供給するための電力線と、前記インバータ装置から電力を出力するための出力線とを通す穴が形成された金属筐体と、
    前記金属筐体に収容されて、前記電力線によって供給された電力から交流電力を生成して、前記交流電力を前記出力線を介して出力するインバータ回路と、
    前記金属筐体に収容されて、制御プログラムを記憶するとともに前記制御プログラムに従って前記インバータ回路を制御する制御回路と、
    前記金属筐体に収容されて、前記電力線によって供給される電力を用いて前記制御回路に供給される電源電圧を生成する電源回路と、
    前記金属筐体に収容されて、前記電力線を通信路として用いて外部と通信する通信回路と、
    前記金属筐体に収容されて、前記通信回路によって外部から取得された制御プログラムを前記制御回路に書き込む書込回路とを備え、
    前記インバータ装置に電源が入力された後の所定時間の間に、前記制御回路が前記通信回路を介して、外部から前記制御回路へのプログラム書込を指示する信号を受けた場合には、前記制御回路は、前記インバータ回路を駆動せずにプログラム書換モードに遷移し、
    前記制御回路が、前記所定時間の間に前記信号を受信しなかった場合には、前記制御回路は、前記所定時間の経過後に、前記インバータ回路を駆動する、インバータ装置。
  2. 前記制御回路を実装する第1の基板と、
    前記通信回路を実装する第2の基板とをさらに備える、請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 前記制御回路を実装する第1の基板と、
    前記書込回路を実装する第2の基板とをさらに備える、請求項1に記載のインバータ装置。
  4. 負荷を駆動するインバータ装置のためのデータ通信装置であって、
    前記インバータ装置は、前記インバータ装置に電力を供給するための電力線と、前記インバータ装置から電力を出力するための出力線とを通す穴が形成された金属筐体と、
    前記金属筐体に収容されて、前記電力線によって供給された電力から交流電力を生成して、前記交流電力を前記出力線を介して出力するインバータ回路とを含み、
    前記データ通信装置は、
    前記金属筐体に収容されて、制御プログラムを記憶するとともに前記制御プログラムに従って前記インバータ回路を制御する制御回路と、
    前記金属筐体に収容されて、前記電力線によって供給される電力を用いて前記制御回路に供給される電源電圧を生成する電源回路と、
    前記金属筐体に収容されて、前記電力線を通信路として用いて外部と通信する通信回路と、
    前記金属筐体に収容されて、前記通信回路によって外部から取得された制御プログラムを前記制御回路に書き込む書込回路とを備え、
    前記インバータ装置に電源が入力された後の所定時間の間に、前記制御回路が前記通信回路を介して、外部から前記制御回路へのプログラム書込を指示する信号を受けた場合には、前記制御回路は、前記インバータ回路を駆動せずにプログラム書換モードに遷移し、
    前記制御回路が、前記所定時間の間に前記信号を受信しなかった場合には、前記制御回路は、前記所定時間の経過後に、前記インバータ回路を駆動する、インバータ装置のためのデータ通信装置。
  5. 負荷を駆動するインバータ装置のためのデータ通信方法であって、
    前記インバータ装置は、前記インバータ装置に電力を供給するための電力線と、前記インバータ装置から電力を出力するための出力線とを通す穴が形成された金属筐体と、
    前記金属筐体に収容されて、前記電力線によって供給された電力から交流電力を生成して、前記交流電力を前記出力線を介して出力するインバータ回路と、前記金属筐体に収容されて、制御プログラムを記憶するとともに前記制御プログラムに従って前記インバータ回路を制御する制御回路とを含み、
    前記データ通信方法は、
    前記金属筐体に収容された通信回路によって、前記電力線を通信路として用いて外部と通信するステップを備え、
    前記通信するステップは、
    前記インバータ装置に電源が入力された後の所定時間の間に、前記制御回路が、前記通信回路を介して、外部から前記制御回路へのプログラム書込を指示する信号を受けるステップを含む、インバータ装置のためのデータ通信方法。
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