JP6112937B2 - 中継電気コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、相手コネクタもしくは回路基板を相対接続体として、相対接続体同士を接続する中継電気コネクタに関し、特に、高速(高周波)信号の伝送に好適な中継電気コネクタに関する。
この種のコネクタは、電気絶縁体で板状に作られた基材の面に、複数の端子を高密度で端子群として配して形成されるブレードを、その板厚方向に間隔をもって複数設けて、これらをハウジングで保持して中継電気コネクタとしていることが多い。各ブレードでは、一端側と他端側に、端子群の接触部を位置せしめて、それぞれで相手接続体と接続可能としている。
例えば、特許文献1には、相手コネクタ(バックプレーンコネクタ)と回路基板(ドータカード)とを接続する中継電気コネクタが開示されている。該中継電気コネクタは、矩形板状のウェハと称されるブレードを複数有しており、各ブレードは、その一辺に端子群の一端側(上記相手コネクタと接続される側)の接触部が配列されていると共に、これらの端子群の他端側(上記回路基板と接続される側)の接触部が上記一辺に直角な他辺に配列されている。かかるブレードは、特許文献1では、隣接する二つの端子が差動信号を伝送するペア端子として用いられる。
上記ブレードでは、ペア端子の接触部同士間、すなわち、隣接する二つの接触部と次の隣接接触部との間にキャビティが形成されていて、該キャビティに損失性インサートが取り付けられている。この特許文献1における該損失性インサートは、電気的損失材料(電磁波吸収部材)で作られていて、該電気的損失材料は、全体としては導体であるが、対象とする周波数範囲に対しては、比較的不良導体である。したがって、損失性インサートの両側に位置する端子は、互いに飛来する不要電磁波(ノイズ)がこの損失性インサートで吸収されることで遮断されて、端子間でのいわゆるクロストークが阻止される。かかる電気的損失性材料は、例えば、導電性粒子を保持するフィラーをバインダに添加することで得られる。
特許文献1では、かかる損失性インサートが、ペア端子の接触部と隣接する他のペア端子の接触部との間に配されているので、一つのブレード内でのペア端子同士間で、接触部におけるクロストークの防止を図っている。
上記相手コネクタは、複数のブレードをその板厚方向で配列した状態で、各ブレードの一端側部分(上記端子群の一端側が位置する部分)を収容して、上記ブレードの端子群の一端側の接触部と接続される。また、上記相手コネクタは、上記ブレード同士間に対応する位置に、上記板厚方向に対して直角な板面をもつグランド板(遮蔽板)を有しており、上記ブレードの損失性インサートと接続されるようになっている。
特表2008−545250
既述したように、特許文献1にあっては、クロストーク防止のための損失性インサートは、ブレードに取り付けられているので、そのブレード内での隣接する二つのペア端子の接触部同士間では、クロストークが防止されるという効果が得られる。しかしながら、上記中継電気コネクタにはブレード同士間に損失性インサートが設けられておらず、また、相手コネクタにも上記ブレード同士間に対応する位置に損失性インサートが設けられていない。つまり、中継電気コネクタと相手コネクタとの接続前後において、ブレード同士間に損失性インサートは存在していない。また、相手コネクタは、ブレード同士間に対応する位置にはグランド板を有しているので、コネクタ接続状態において、各ブレードの端子から放射された不要電磁波が上記グランド板に伝播することに起因して、互いに隣接するグランド板同士間で共振が生じることがあり、この共振が他の隣接するブレードの端子にノイズとして拾われることになりかねない。
本発明は、かかる事情に鑑み、グランド部同士の共振を大幅に低減する中継電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る中継電気コネクタは、一端側と他端側にそれぞれ形成された接触部もしくは接続部の間で帯状に延びて配置された複数の端子とともにグランド部が非導電性材料たる樹脂の基材に設けられて形成されている複数のブレードが上記端子の配置面に対して直角な方向に配列されるように支持体により支持されており、上記一端側と他端側で相手コネクタもしくは回路基板をなす相手接続体が接続される。
かかる中継電気コネクタにおいて、本発明では、支持体は、互いに対向して上記ブレードの配列方向に延びる二つの側壁部および該二つの側壁部の端部同士を連結する二つの端壁部から形成され複数のブレードを包囲する周壁部と、各ブレードを上記配列方向で所定位置範囲に位置せしめる規制部とを有し、該支持体は、上記ブレードの一端側と他端側とを結ぶ方向を挿入方向としてブレードを所定位置へ向け挿入するためのブレード収容空間が周壁部の内方で上記挿入方向貫通して形成されており、上記側壁部と規制部のうち少なくとも側壁部は、ブレード収容空間に挿入されているブレードの側端縁寄りに位置する部分が電磁波吸収材料により形成されていることを特徴としている。
本発明では、支持体の少なくとも側壁部の一部が電磁波吸収材料により形成されているので、ブレードの端子から放射された不要電磁波が該ブレードのグランド部に伝播しても、その不要電磁波は支持体の電磁波吸収材料によって吸収されて減衰する。したがって、互いに隣接するグランド部同士間で共振の発生を防止し、あるいは共振が生じたとしても大幅に低減することができる。この結果、隣接する他のブレードの端子がグランド部から拾うノイズレベルを零とし、あるいは大幅に低減できる。
ブレードは、板状の基材の一方の板面に複数の端子が配列されるとともに、上記基材の他方の板面にグランド部としてのグランド板が設けられて形成されていてもよい。また、支持体は、ブレード収容空間がブレードを挿入可能なスリットとして形成されていて、隣接スリット間の隔壁部が対応ブレードの面に当接可能な規制部を形成してもよい。このとき、支持体のスリットは、各ブレードに対応して形成されていてもよく、また、スリット毎に二枚のブレードが挿入可能に形成されていてもよい。また、支持体は、周壁部の側壁部のそれぞれの対向内面に各ブレードの側縁部を挿入可能な溝部を形成する突条部が規制部として設けられていてもよい。
また、ブレードのグランド部がグランド板として作られている場合には、支持体は、ブレード収容空間内に、各ブレードのグランド板と対面する二次グランド板が設けられており、該二次グランド板がブレードのグランド板に付勢力のもとに接触するようになっていてもよい。このように二次グランド板を設けることにより、各ブレードにおけるグランド機能を向上させることができる。
支持体は、中継電気コネクタのハウジングをも兼ねていてもよく、また、ハウジング内に収められるガイドとして形成されていてもよい。
また、支持体は、周壁部と規制部とが電磁波吸収材料により一体に形成されていてもよい。このようにして、複数のブレードが電磁波吸収材料で包囲されるとともに、ブレード同士間に電磁波吸収材料が位置することとなり、不要電磁波がより確実に吸収されるので、その分、グランド部の共振ひいては他のブレードの端子が拾うノイズのレベルを大幅にできる。
以上のように、本発明では、支持体の少なくとも側壁部の一部を電磁波吸収材料で形成し、ブレードの端子から放射され該ブレードのグランド部に伝播した不要電磁波を上記電磁波吸収材料によって吸収して減衰させることとしたので、互いに隣接するグランド部同士間で共振の発生を防止し、あるいは共振が生じたとしても大幅に低減することができる。この結果、隣接する他のブレードの端子がグランド部から拾うノイズレベルを零とし、あるいは大幅に低減できる。
本発明の第一実施形態に係る中継電気コネクタを相手コネクタとともに示した斜視図であり、嵌合前の状態を示している。 図1の中継電気コネクタおよび相手コネクタを嵌合状態で示した斜視図である。 図1の中継電気コネクタの支持体の上側支持部材のみを示す斜視図である。 図1の中継電気コネクタの一つのブレードを示す斜視図であり、(A)は端子配列面側を示しており、(B)はグランド板側を示している。 第一実施形態に係る中継電気コネクタの断面図であり、コネクタ嵌合方向に対して直角な面での断面の一部を拡大して示した図である。 第二実施形態に係る中継電気コネクタの断面図であり、コネクタ嵌合方向に対して直角な面での断面の一部を拡大して示した図である。 第三実施形態に係る中継電気コネクタの断面図であり、コネクタ嵌合方向に対して直角な面での断面の一部を拡大して示した図である。 第四実施形態に係る中継電気コネクタの断面図であり、コネクタ嵌合方向に対して直角な面での断面の一部を拡大して示した図である。 第四実施形態に係る中継電気コネクタについて、一つのブレードおよび該ブレードに対応する二次グランド板を抽出して示した斜視図である。 (A)は第五実施形態に係る中継電気コネクタの外観を示した斜視図、(B)は(A)の中継電気コネクタの上側支持部材の枠部材を省略した斜視図である。 図10(A)の中継電気コネクタのコネクタ嵌合方向に対して直角な面での断面の一部を拡大して示した図である。 本発明の変形例に係る中継電気コネクタを示した側面図である。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態について説明する。
<第一実施形態>
図1は、第一実施形態に係る中継電気コネクタを相手コネクタとともに示した斜視図であり、嵌合前の状態を示している。また、図2は、図1の中継電気コネクタおよび相手コネクタを嵌合後の状態で示した斜視図である。
本実施形態に係る中継電気コネクタ1(以下、「中継コネクタ1」という)は、高速信号の伝送に用いられるコネクタであり、相手接続体としての相手コネクタ2,3と嵌合して、該相手コネクタ2,3同士を接続する。具体的には、相手コネクタ2,3は、それぞれ異なる回路基板(図示せず)上に配される回路基板用電気コネクタであり、各回路基板の面が上下方向に対して直角をなす姿勢で中継コネクタ1に嵌合される。このようにして、中継コネクタ1に対して上方から相手コネクタ2がそして下方から相手コネクタ3が嵌合接続されることにより、図2に見られるように、相手コネクタ2,3同士が中継コネクタ1を介して接続される(相手コネクタ3は図示せず)。本実施形態では、相手コネクタ2,3は、全く同じ形状のコネクタとして構成されている。
中継コネクタ1は、板状をなす後述の複数のブレード20(図4(A),(B)をも参照)と、電磁波吸収材料で作られ上記複数のブレード20をその板厚方向で所定間隔をもって配列して支持する支持体10とを有している。該支持体10は、ブレード20の配列方向を長手方向とする略直方体外形をなしており、ハウジングとしての機能をも兼ねている。支持体10は、上側支持部材11と下側支持部材12とが上下方向に組み合わされることにより構成されている。
図3は、支持体10の上側支持部材11のみを示す斜視図である。該上側支持部材11は、上方から見て四角枠状をなし複数のブレード20を包囲するための周壁部11Aと、各ブレード20を該ブレード20の配列方向で所定位置範囲に位置せしめるための複数の規制部11Dとが電磁波吸収材料としての導電性樹脂により一体に形成されている。周壁部11Aは、上記長手方向に延びる二つの側壁部11Bと、該長手方向に対して直角な短手方向に延び上記二つの側壁部11Bの端部同士を連結する二つの端壁部11Cとを有している。複数の規制部11Dは、周壁部11Aに囲まれた空間内にて上記長手方向で所定間隔をもって配列形成されている。各規制部11Dは、上記長手方向に対して直角な板面をもつ板状をなし、二つの側壁部11Bの内壁面同士を連結している。
互いに隣接する規制部11D同士間あるいは規制部11Dと端壁部11Cとの間で上下方向に貫通して形成されるスリット状の空間は、ブレード20を収容するためのブレード収容空間11Eをなしている(図5参照)。本実施形態では、隣接するブレード収容空間11E同士間に位置する隔壁部である規制部11Dが、上記ブレード収容空間11E内に収容されるブレード20の板面に当接可能に位置することによって、該ブレード20を上記長手方向での所定位置範囲に位置せしめている。また、側壁部11Bの内壁面には、上記長手方向で各ブレード収容空間11Eと対応する位置かつ上下方向での下端寄り位置に、後述のブレード20の被支持突部21A(図4(A),(B)参照)を上方から支持するための上側支持段部(図示せず)が形成されている。
周壁部11Aは、図3に見られるように、規制部11Dの上端よりも上方に延びている。この上方に延びた部分に囲まれる空間、すなわち上方に開口するとともにブレード収容空間11Eと連通する空間は、相手コネクタ2を上方から受け入れるための上側受入部11Fとして形成されている。ブレード収容空間11E内にブレード20が収容された状態では、図1に見られるように、ブレード20の上端側部分がブレード収容空間11Eの上端開口から突出し、上側受入部11F内に位置している。
支持体10の下側支持部材12は、上下方向に見て、既述の上側支持部材11の周壁部11Aと同寸法の四角枠状をなしており、上記長手方向に延びる二つの側壁部12Bと、該長手方向に対して直角な短手方向に延び上記二つの側壁部12Bの端部同士を連結する二つの端壁部12Cとを有している。側壁部12Bの内壁面には、上記長手方向で上側支持部材11の各ブレード収容空間11Eと対応する位置かつ上下方向での上端寄り位置に、後述のブレード20の被支持突部21Aを下方から支持するための下側支持段部(図示せず)が形成されている。
支持体10は、下側支持部材12が上側支持部材11に対して下方から嵌着されて組み立てられる。図1に見られるように、上側支持部材11と下側支持部材12が組み合わされた状態にて、上側支持部材11の側壁部11Bと下側支持部材12の側壁部12Bとで支持体10の側壁部が形成され、上側支持部材11の端壁部11Cと下側支持部材12の端壁部12Cとで支持体10の端壁部が形成される。
また、下側支持部材12によって囲まれる空間、すなわち支持体10の規制部11Dの下端よりも下方位置で下方に開口するとともにブレード収容空間11Eと連通する空間は、相手コネクタ3を下方から受け入れるための下側受入部として形成されている。ブレード収容空間11E内にブレード20が収容された状態では、ブレード20の下端側部分がブレード収容空間11Eの下端開口から突出し、上記下側受入部内に位置している。
図4は、一つのブレード20を示す斜視図であり、(A)は端子配列面側を示しており、(B)はグランド板側を示している。ブレード20は、図4(A),(B)に示されるように、板状をなす樹脂製の基材21と、上下方向に延びる帯状をなし基材21の一方の板面で一体モールド成形により配列保持された複数の端子22と、基材21の他方の板面に取り付けられた一つの金属製のグランド部としてのグランド板23とを有している。以下、上記一方の板面を「端子配列面」、上記他方の板面を「グランド板取付面」という。
図4(A),(B)に見られるように、基材21は、上下方向に延びる両側端縁の下端寄り位置に被支持突部21Aが突出形成されており、後述するように該被支持突部21Aが支持体10の上側支持段部および下側支持段部によって上方そして下方からで支持されるようになっている。図4(B)に見られるように、基材21は、グランド板取付面に、グランド板23を保持するための複数の保持突部21Bが突出形成されている。
端子22は、図4(A)に見られるように、基材21の上下方向全域にわたって延びており、相手コネクタ2に設けられた相手端子と接触するための上側接触部22Aが上端側に、そして相手コネクタ3に設けられた相手端子と接触するための下側接触部22Bが下端側にそれぞれ形成されている。複数の端子22は、ブレード20の幅方向(図4(A)にて左右方向)で等間隔に配列され、一体モールド成形により基材21に保持されている。また、互いに隣接して対をなす端子22が差動信号を伝送するためのペア端子として形成されている。図4(A)では、一つのブレード20に5対のペア端子が設けられた例が示されている。
グランド板23は、金属板部材を打ち抜いて作られている。図4(B)に見られるように、グランド板23は、基材21の保持突部21Bを受け入れるための複数の被保持孔部23Aが、各保持突部21Bに対応する位置で貫通形成されている。該被保持孔部23Aは、保持突部21Bよりも上下方向に大きい長孔をなしており、該長孔の幅寸法が、上半部では保持突部21Bよりも若干大きく、下半部では保持突部21Bよりも若干小さくなっている。
基材21へのグランド板23の取付けの際には、基材21の保持突部21Bをそれぞれ対応する被保持孔部23Aの上半部内にもたらして、グランド板23を基材21のグランド板取付面に接面させる。そして、その接面した状態を維持したまま、グランド板23を上方へスライドさせて、保持突部21Bを被保持孔部23Aの下半部に圧入させる。この結果、図4(B)に見られるように、グランド板23が基材21の上記他方の板面のほぼ全域を覆った状態で保持されて、ブレード20が完成する。
本実施形態に係る中継コネクタ1は、以下の要領で組み立てられる。まず、上側支持部材11の下方から、複数のブレード収容空間11Eのそれぞれにブレード20を挿入する。このとき、全てのブレード20は、端子配列面が同じ側へ向いた姿勢とする(図5参照)。次に、上側支持部材11に対して下側支持部材12を下方から嵌着することにより、中継コネクタ1の組立てが完了する。ここで、ブレード20の被支持突部21Aが、上側支持部材11の上側支持段部と下側支持部材12の下側支持段部との間で上方そして下方から支持されることにより、ブレード収容空間11Eからのブレード20の抜けが防止される。
図5は、上下方向に対して直角な面での中継電気コネクタ1の断面の一部を拡大して示した断面図である。同図では、上下方向における上側支持部材11の中間位置での断面を下方から見た状態を示している。図5に見られるように、複数のブレード20は、それぞれ対応するブレード収容空間11E内に収容されており、上側支持部材11の周壁部11Aおよび規制部11Dによって包囲されている。既述したように、支持体10は、全体が電磁波吸収材料で作られているので、中継コネクタ1の使用時において、ブレード20の端子22から放射された不要電磁波が該ブレード20のグランド板23に伝播しても、その不要電磁波はブレード20を包囲する周壁部11Aや規制部11Dの電磁波吸収材料によって吸収されて減衰する。したがって、互いに隣接するグランド板23同士間で共振を大幅に低減でき、この結果、隣接する他のブレード20の端子22がグランド板23から拾うノイズレベルを大幅に低減できる。ここでは、「共振を大幅に低減」には、共振の発生自体を防止することも含まれており、また、「ノイズレベルを大幅に低減」には、ノイズレベルを零とすることも含まれているものとする。
次に、図1にもとづいて相手コネクタ2,3の構成について説明する。相手コネクタ2,3は全く同じ構成であるので、ここでは、相手コネクタ2の構成を適宜参照しながら、相手コネクタ3を中心に説明する。図1に見られるように、相手コネクタ3は、略直方体外形の樹脂製のハウジング31と、該ハウジング31に配列保持される複数の相手端子とを有している。ハウジング31は、中継コネクタ1の下側受入部に適合した外形を有しており、該ハウジング31の長手方向で中継コネクタ1のブレード20と対応する位置に、上方に開口し短手方向に延びるスリット32が上記長手方向に配列形成されている。
複数の相手端子は、上下方向に延びる帯状の金属板部材で作られており、その板面が上記長手方向に対して直角をなす姿勢で、ハウジング31に植設されている。該相手端子は、隣接するスリット同士を隔てる隔壁部(上記長手方向に対して直角な面)の二つの板面のうち、コネクタ嵌合状態で中継コネクタ1のブレード20の端子配列面と対向する板面に沿って位置している。また、上記相手端子は、上記短手方向では各ブレード20の端子22と対応する位置に配列保持されている。
相手端子は、その板厚方向、すなわち上記長手方向で弾性変位可能であり、上端側に形成された対応接触部で上記ブレード20の端子22の下側接触部22Bと弾性接触するようになっている。また、相手端子の下端側部分はハウジング30の底壁(相手コネクタ2のハウジング41の底壁43を参照)を貫通しており、その底壁から突出する部分に、回路基板との半田接続のための半田ボール34(相手コネクタ2の半田ボール44をも参照)が設けられている。相手コネクタ2は、既述の相手コネクタ3と構成が同じであるので説明を省略する。
次に、図1,2にもとづいてコネクタ嵌合動作について説明する。まず、相手コネクタ2,3をそれぞれ対応する回路基板の対応回路部に半田接続し、図1に示されるように、相手コネクタ3をスリット32が上方へ向けて開口した姿勢とするとともに該相手コネクタ3の上方に中継コネクタ1を位置させる。そして、中継コネクタ1を下方へ移動して、中継コネクタ1と相手コネクタ3とを嵌合させる(図2参照)。このとき、相手コネクタ3全体が中継コネクタ1の下側受入部内に収容される。嵌合状態において、中継コネクタ1のブレード20に設けられた端子22の下側接触部22Bと、相手コネクタ3に設けられた相手端子の対応接触部とが弾性接触して電気的に接続される。
次に、図1に見られるように、相手コネクタ2を底壁43が上方へ向いた姿勢とするとともに中継コネクタ1の上方に位置させる。そして、相手コネクタ2を下方へ移動して、中継コネクタ1と相手コネクタ2とを嵌合させる。このとき、図2に見られるように、相手コネクタ2全体が中継コネクタ1の上側受入部11F内に収容される。嵌合状態において、中継コネクタ1のブレード20に設けられた端子22の上側接触部22Aと、相手コネクタ2に設けられた相手端子の対応接触部とが弾性接触して電気的に接続される。このようにして、コネクタ嵌合動作が完了すると、相手コネクタ2,3同士が中継コネクタ1を介して電気的に接続される。
<第二実施形態>
第一実施形態の中継コネクタ1では、一枚のブレード20が一つのブレード収容空間11E内に収容されることとしたが、本実施形態では、二枚のブレード20がブレード収容空間111Eに収容されおり、この点で第一実施形態と構成が異なっている。以下、図6にもとづいて第一実施形態との相違点を中心に説明し、支持体について、第一実施形態と対応する部分には、第一実施形態の符号に「100」を加えた符号を付して適宜説明を省略する。
図6は、上下方向に対して直角な面での中継電気コネクタ101の断面の一部を拡大して示した断面図である。同図では、上下方向における上側支持部材111の中間位置での断面を下方から見た状態を示している。図6に見られるように、本実施形態の上側支持部材111は、第一実施形態の支持体10の規制部11Dを一つおきに省略したような形状をなしている。また、上側支持部材111の長手方向(図6での左右方向)にて規制部111Dが省略された位置には、側壁部111Bの内壁面から突出する突条部111Gが上下方向(紙面に対して直角な方向)に延びて形成されている。本実施形態では、突条部111Gも規制部として機能しており、該突条部111Gがブレード20の両側端部(図6にて上端部および下端部)に対して当接可能に位置していることにより、上記長手方向でのブレード20の位置の規制している。
本実施形態においても、第一および第二実施形態と同様に、ブレード20の端子22から放射されグランド板23に伝播した不要電磁波が支持体110の周壁部、規制部111Dおよび突条部111Gの電磁波吸収材料によって吸収されて減衰する。したがって、グランド板23同士間での共振の発生ひいては端子22が拾うノイズレベル大幅に低減できる。
<第三実施形態>
第一実施形態の中継コネクタ1では、規制部11Dがブレード収容空間11E同士を隔てる隔壁部として設けられていたが、本実施形態では、隔壁部が設けられておらず、規制部は側壁部に設けられた突条部として形成されており、この点で第一実施形態と異なっている。以下、図7にもとづいて第一実施形態との相違点を中心に説明し、支持体について、第一実施形態と対応する部分には、第一実施形態の符号に「200」を加えた符号を付して適宜説明を省略する。
図7は、上下方向に対して直角な面での中継電気コネクタ201の断面の一部を拡大して示した断面図である。同図では、上下方向における上側支持部材211の中間位置での断面を下方から見た状態を示している。図7に見られるように、本実施形態の支持体210は、第一実施形態の支持体10の規制部11Dを省略したような形状をなしている。また、図7に見られるように、互いに対向する二つの側壁部の内壁面には、支持体210の短手方向(図7での上下方向)内方へ向けて突出するとともに上下方向(図7にて紙面に対して直角な方向)に延びる規制部としての突条部211Gが、支持体210の長手方向(図7での左右方向)で等間隔に配列形成されている。ブレード20は、互いに隣接する突条部211G同士間に形成されている溝部211Hに両側縁部が挿入され収容されている。
図7に見られるように、突条部211Gは、突出方向(図7にて上下方向)での先端位置に、ブレード20のグランド板23へ向けて突出する当接部211G−1が形成されており、該当接部211G−1でグランド板23の板面に当接している。このように当接部211G−1がグランド板23と当接することにより、上記長手方向でのブレード20の位置が規制されている。つまり、突条部211Gは規制部として機能している。
本実施形態においても、第一および第二実施形態と同様に、ブレード20の端子22から放射されグランド板23に伝播した不要電磁波が支持体210の周壁部および突条部211Gの電磁波吸収材料によって吸収されて減衰する。したがって、グランド板23同士間での共振の発生ひいては端子22が拾うノイズレベル大幅に低減できる。
また、本実施形態では、既述したように、突条部211Gが当接部211G−1でグランド板23に接面しているので、その接触部分を通じても上記不要電磁波を電磁波吸収材料によって吸収させることができる。したがって、グランド板同士の共振がより確実に防止され、上記ノイズレベルを低減させる効果が向上する。ただし、本発明において、突条部211Gとグランド板23との接触は必須ではなく、仮に両者が接触していなくても、不要電磁波が電磁波吸収材料によって吸収される。また、本実施形態では、突条部211Gとグランド板23との接触により、全てのブレード20のグランド板23同士が支持体210を介して電気的に接続されているので、グランド効果を向上させることができる。
<第四実施形態>
第一実施形態に係る中継電気コネクタ1にはブレード20のグランド板23以外にグランド板が設けられていなかったが、本実施形態では、グランド板23に加えて二次グランド板50が設けられており、この点で第一実施形態と構成が異なっている。以下、図8,9にもとづいて第一実施形態との相違点を中心に説明し、支持体について、第一実施形態と対応する部分には、第一実施形態の符号に「300」を加えた符号を付して適宜説明を省略する。
図8は、上下方向に対して直角な面での中継電気コネクタ301の断面の一部を拡大して示した断面図である。同図では、上下方向における上側支持部材311の中間位置での断面を下方から見た状態を示している。図9は、中継電気コネクタ301について、一つのブレード20および該ブレード20に対応する二次グランド板50を抽出して示した斜視図である。
本実施形態の中継コネクタ301は、第一実施形態の中継コネクタ1に複数の二次グランド板50を配列保持させた構成をなしている。図8に見られるように、各二次グランド板50は、規制部311Dの二つの板面のうちブレード20のグランド板23側の板面に沿って配される。つまり、二次グランド板50は、それぞれ対応するグランド板23に対向している。
二次グランド板50は、金属板材料を打ち抜くととともに屈曲して作られており、ブレード20のグランド板23と対面する本体部51と、二次グランド板50の幅方向(図8での上下方向)で本体部51の両側に位置し側壁部311Bに保持される二つの被保持部52とを有している。図8に見られるように、該本体部51と被保持部52との境界部分は段状(クランク状)に屈曲されている(図9をも参照)。また、図9に見られるように、本体部51は、上記幅方向での両側端寄り位置、すなわち被保持部52寄りの位置に、下方へ向けて延びる片持ち梁状をなし板厚方向で弾性変位可能な弾性片51Aが切り起こされて形成されている。該弾性片51Aは、グランド板23側へ向けて突出する接触突部51A−1(図9にて破線で図示)が下部に屈曲形成されており、該接触突部51A−1がグランド板23の板面に対して付勢力のもとで弾性接触するようになっている(図8をも参照)。
上側支持部材311の側壁部311Bの内壁面には、二次グランド板50の被保持部52を保持するためのスリット状の保持溝部が上下方向に延びて形成されている。二次グランド板50は、被保持部52が上記保持溝部に下方から圧入されることにより、図9に見られるように、上下方向でのグランド板23の中間域と対応する位置で保持される。
本実施形態では、ブレード20のグランド板23に加えて、該グランド板23に弾性接触する二次グランド板50が設けられているので、その分、グランド機能が強化される。また、本実施形態に係る中継コネクタ301は、上記二次グランド板50が設けられていることを除き、第一実施形態の中継コネクタ1と構成が同じであり、既述した第一実施形態の効果も得られることは言うまでもない。
また、本実施形態では、既述したように、二次グランド板50の被保持部52が側壁部311Bの上記保持溝部で保持されることにより、二次グランド板50と側壁部311Bとが接触している。したがって、端子から放射された不要電磁波がグランド板23、二次グランド板50を通じて側壁部311、すなわち電磁波吸収材料によって吸収させることができる。したがって、グランド板同士の共振がより確実に防止され、上記ノイズレベルを低減させる効果が向上する。
<第五実施形態>
第一ないし第四実施形態では、支持体の上側支持部材は周壁部と規制部とが電磁波吸収材料により一体に形成され一部材をなしていることとしたが、本実施形態では、後述するように、上側支持部材が材料の異なる二種類の部材で構成されており、この点で第一ないし第四実施形態と異なっている。以下、図10にもとづいて第三実施形態との相違点について説明し、支持体について、第三実施形態と対応する部分には、第三実施形態の符号に「200」を加えた符号を付して適宜説明を省略する。
図10(A)は、本実施形態に係る中継コネクタ401の外観を示した斜視図であり、図10(B)は、図10(A)の中継コネクタ401の上側支持部材411の枠部材を省略した斜視図である。図11は、図10(A)の中継コネクタ401の上下方向に対して直角な面での断面の一部を拡大して示した図である。図11では、上下方向における上側支持部材411の中間位置での断面を下方から見た状態を示している。
本実施形態の支持体410は、第三実施形態の支持体210の上側支持部材211を二種類の部材で組み立てたような構成をなしている。具体的には、本実施形態における支持体410の上側支持部材411は、電磁波吸収材料としての導電性ゴムで作られた二つの規制部材411Jと、電磁波吸収特性をもたない樹脂(非導電性樹脂)で作られ上記二つの規制部材411Jを保持する枠部材411Kとを有している。
図10(B)に見られるように、規制部材411Jは、上側支持部材411の側壁部411B(図10(A)参照)の上下方向での中間部をなす中間側部411B−1と、該中間側部411B−1の長手方向での両端部に設けられた被取付突部411Lと、上記長手方向でブレード20の配列範囲にわたって等間隔に配列形成された複数の突条部411Gとを有している。被取付突部411Lおよび突条部411Gは、上側支持部材411の短手方向内方へ向けて突出しており、後述する枠部材411Kの取付孔部に対応して上下方向での複数位置(図10(B)の例では三箇所)に形成されている。また、図11に見られるように、突条部411Gの突出先端部は、ブレード20の端子配列面に対向する面が該端子22と間隔をもつような斜面として形成されており、該端子22と接触しないようになっている。このような構成の規制部材411Jは、中間側部411B−1、被取付突部411Lそして突条部411Gが電磁波吸収材料としての導電性ゴムにより一体に形成され一部材として作られている。
図10(A)に見られるように、枠部材411Kは、二つの端壁411Cと、上記長手方向に延び該二つの端壁411Cの端部(上記短手方向での端部)同士を連結する上側側部411B−2、下側側部411B−3および複数の取付板部(図示せず)とを有している。上記上側側部411B−2および下側側部411B−3は、それぞれ端壁411Cの上端寄りそして下端寄りに位置している。また、上記二つの取付板部は、上下方向で上側側部411B−2と下側側部411B−3との間で互いに間隔をもって位置し、枠部材411Kへの規制部材411Jの取付けのための部分として機能する。上下方向にて、上側側部411B−2と上側の取付板部との間、二つの取付板部同士間、下側に位置する下側取付板部と下側側部411B−3との間で上記長手方向に延びる孔部は、規制部材411Jの被取付突部411Lおよび突条部411Gが圧入される取付孔部(図示せず)として機能する。このような構成の枠部材411Kは、電磁波吸収特性をもたない非導電性樹脂により一部材として作られている。
上側支持部材411は、枠部材411Kの上記短手方向での両側から、該枠部材411Kの上記取付孔部へ規制部材411Jの取付突部411Lおよび突条部411Gを圧入することにより組み立てられる。上側支持部材411の組立てが完了すると、図10(A)に見られるように、規制部材411Jの中間側部411B−1が枠部材411Kの上側側部411B−2と下側側部411B−3との間に位置し、この中間側部411B−1、上側側部411B−2および下側側部411B−3が相俟って一つの平坦な側面をもつ側壁部411Bを形成する。また、規制部材411Jの複数の突条部411Gは、枠部材411Kの上記取付孔部を貫通して上記短手方向での内方へ突出する。
ブレード20は、上側支持部材411の下方から、互いに隣接する突条部411G同士間に形成されている溝部411Hに両側縁部が圧入される。このとき、図11に見られるように、ブレード20のグランド板23に突条部411Gが接面する。また、既述したように、ブレード20の端子22には突条部411Gは接触しない。そして、第一ないし第四実施形態と同様に、上側支持部材411に対して下側支持部材412を下方から嵌着することにより、中継コネクタ401の組立てが完了する。
本実施形態においても、第一ないし第四実施形態と同様に、ブレード20の端子22から放射されグランド板23に伝播した不要電磁波が規制部材411Jの導電性ゴムによって吸収されて減衰する。したがって、グランド板23同士間での共振の発生ひいては端子22が拾うノイズレベル大幅に低減できる。また、突条部411Gがグランド板23に接面しているので、その接触部分を通じても上記不要電磁波を電磁波吸収材料によって吸収させることができる。したがって、グランド板同士の共振がより確実に防止され、上記ノイズレベルを低減させる効果が向上する。さらに、突条部411Gとグランド板23との接触により、全てのブレード20のグランド板23同士が規制部材411Jを介して電気的に接続されているので、グランド効果を向上させることができる。また、第一ないし第四実施形態と同様に、突条部411Gとグランド板23とが接触していなくとも、不要電磁波が吸収されてノイズレベルの低減が図られる。
本実施形態では、上側支持部材411を規制部材411Jおよび枠部材411Kの二種類の部材で構成し、該規制部材411Jのみが電磁波吸収材料で作られているので、上側支持部材411全体を電磁波吸収材料で作る場合と比較して、電磁波吸収材料の量が少なくて済み、上側支持部材411ひいては中継コネクタ401を安価に製造することができる。
また、本実施形態では、規制部材411Jの作るための電磁波吸収材料として導電性ゴムを採用しているので、中継コネクタ411の組立過程において、ブレード20の側縁部を溝部411Hに圧入した際、該溝部411Hを形成する突条部411Gがブレード20に密着して該ブレード20を挟圧する。この結果、ブレード20が確実に保持されて上側支持部材411から抜けにくくなるので、その後、上側支持部材411への下側支持部材412を容易に嵌着することができる。
本実施形態では、規制部材を導電性ゴムで作ることとしたが、該規制部材の材料は電磁波吸収材料であればよく、例えば、導電性樹脂で作られていてもよい。また、本実施形態では、規制部材を二つ設けることとしたが、これに代えて、規制部材を一つだけ設けることとしてもよい。この場合、例えば、上側支持部材の一方の側壁側に既述の規制部材を設けるとともに、他方の側壁側に第三実施形態と同様の側壁部そして突条部を設けることができる。
第一および第二実施形態では、グランド板が支持体の規制部あるいは突条部と接触していないこととしたが、これに代えて、グランド板を上記規制部や突条部と接触する構成とすることにより、第三ないし第五実施形態と同様に、グランド板同士の共振をより確実に防止して、上記ノイズレベルを低減させる効果を向上させることができる。
第一ないし第五実施形態では、支持体が中継コネクタのハウジングをも兼ねていることとしたが、これに代えて、例えば、支持体がハウジング内に収められるガイドとして形成されていてもよい。
第一ないし第四実施形態では、支持体全体が電磁波吸収材料によって形成されていたが、これに代えて、第五実施形態のように、支持体の一部のみを電磁波吸収材料で形成し、残部を電磁波吸収材料とは異なる材料、例えば電磁波吸収特性をもたない非導電性樹脂等で形成してもよい。この場合、少なくとも側壁部のうちブレードの配列範囲に対応する部分が電磁波吸収材料で形成されていれば、グランド板の共振を低減する効果が得られる。
第一ないし第五実施形態では、ブレードのグランド部としてグランド板が設けられる例について説明したが、グランド部の形態はこれに限られず、例えば、ブレードの信号端子と同列に配されるグランド端子として設けられていてもよい。
第一ないし第四実施形態では、二つの相手接続体の両方が電気コネクタであり、中継コネクタがこれらを接続するために使用されたが、中継コネクタの使用形態はこれに限られず、例えば、二つの相手接続体のうち一方が回路基板、他方が電気コネクタであってもよく、また、両方が回路基板であってもよい。相手接続体が回路基板である場合には、中継コネクタのブレードの端子は、回路基板と対応する側の端部に、該回路基板の対応回路部と半田接続されるための接続部が形成される。
図12には、上側で相手コネクタ(図示せず)と嵌合接続され、下側で回路基板(図示せず)に接続される中継コネクタ501が示されている。同図では、第一実施形態と対応する部分には、第一実施形態の符号に「500」を加えた符号を付されている。この中継コネクタ501のブレード(図示せず)の端子は、基材の下端から下方に延出する接続部522Bを有し、該接続部522Bには半田ボールBが設けられている。
1 中継コネクタ 20 ブレード
2,3 相手コネクタ 21 基材
10 支持体 22 端子
11A 周壁部 22A,22B 接触部
11B 側壁部 23 グランド板
11C 端壁部 211G 突条部
11D 規制部 50 二次グランド板
11E ブレード収容空間

Claims (9)

  1. 一端側と他端側にそれぞれ形成された接触部もしくは接続部の間で帯状に延びて配置された複数の端子とともにグランドが非導電性材料たる樹脂の基材に設けられて形成されている複数のブレードが上記端子の配置面に対して直角な方向に配列されるように支持体により支持されており、上記一端側と他端側で相手コネクタもしくは回路基板をなす相手接続体が接続される中継電気コネクタにおいて、
    支持体は、互いに対向して上記ブレードの配列方向に延びる二つの側壁部および該二つの側壁部の端部同士を連結する二つの端壁部から形成され複数のブレードを包囲する周壁部と、各ブレードを上記配列方向で所定位置範囲に位置せしめる規制部とを有し、該支持体は、上記ブレードの一端側と他端側とを結ぶ方向を挿入方向としてブレードを所定位置へ向け挿入するためのブレード収容空間が周壁部の内方で上記挿入方向に貫通して形成されており、上記側壁部と規制部のうち少なくとも側壁部は、ブレード収容空間に挿入されているブレードの側端縁寄りに位置する部分が電磁波吸収材料により形成されており、上記ブレードは、上記基材の一方の板面に複数の端子が配列されるとともに、上記基材の他方の板面に上記端子に対応する位置で、該端子よりも幅広のグランド板が設けられて形成されていることを特徴とする中継電気コネクタ。
  2. 支持体は、ブレード収容空間がブレードを挿入可能なスリットとして形成されていて、隣接スリット間の隔壁部が対応ブレードの面に当接可能な規制部を形成していることとする請求項1に記載の中継電気コネクタ。
  3. 支持体のスリットは各ブレードに対応して形成されていることとする請求項に記載の中継電気コネクタ。
  4. 支持体のスリットはスリット毎に二枚のブレードが挿入可能に形成されていることとする請求項に記載の中継電気コネクタ。
  5. 支持体は、周壁部の側壁部のそれぞれの対向内面に各ブレードの側縁部を挿入可能な溝部を形成する突条部が規制部として設けられていることとする請求項1に記載の中継電気コネクタ。
  6. 支持体は、ブレード収容空間内に、各ブレードのグランド板と対面する二次グランド板が設けられており、該二次グランド板がブレードのグランド板に付勢力のもとに接触するようになっていることとする請求項ないし請求項のうちの一つに記載の中継電気コネクタ。
  7. 支持体は、中継電気コネクタのハウジングをも兼ねていることとする請求項1ないし請求項のうちの一つに記載の中継電気コネクタ。
  8. 支持体は、ハウジング内に収められるガイドとして形成されていることとする請求項1ないし請求項のうちの一つに記載の中継電気コネクタ。
  9. 支持体は、周壁部と規制部とが電磁波吸収材料により一体に形成されていることとする請求項1ないし請求項のうちの一つに記載の中継電気コネクタ。
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