JP6112902B2 - アンテナ装置 - Google Patents
アンテナ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6112902B2 JP6112902B2 JP2013033335A JP2013033335A JP6112902B2 JP 6112902 B2 JP6112902 B2 JP 6112902B2 JP 2013033335 A JP2013033335 A JP 2013033335A JP 2013033335 A JP2013033335 A JP 2013033335A JP 6112902 B2 JP6112902 B2 JP 6112902B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reflection
- dielectric substrate
- antenna device
- phase
- gradient
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Aerials With Secondary Devices (AREA)
Description
近年では、パラボラアンテナと比較して、製造が容易で、かつ同様に高利得が期待でき、また、フェーズドアレーアンテナのような重いモジュールを用いずにビーム走査が可能なアンテナとして、リフレクトアレーアンテナが注目を集めている。
リフレクトアレーアンテナの反射鏡は、地導体板上に誘電体基板が重ねられ、その誘電体基板上に、導体パターンである反射素子が複数個配置された構成である。
従って、設計周波数以外の周波数では、光路長が所望方向に対して一定とはならないため、設計周波数以外の周波数では、放射特性が劣化する。
使用する周波数帯域内において、良好な放射特性を得ることは重要である。
また、下記非特許文献1では、リフレクトアレーの反射鏡において、一つの誘電体基板を用いて構築することが述べられている。
しかしながら、リフレクトアレー本来の平面で構成されたものではなく、平面で構成されることによる、製造容易のメリットがなくなる課題が生じる。
一次放射器から距離が離れた反射鏡面上の位置では、光路長による位相の周波数変化が大きくなり、従って、位相の周波数特性の勾配が急峻となる。
つまり、リフレクトアレー全体を通じて、反射位相の周波数特性の勾配が同一の反射素子を用いるため、設計周波数以外の周波数では、補正しきれない位相量が大きく生じてしまう課題がある。
図11は、反射鏡面上の光路長による位相の一例を示したものである。
開口中心付近においては、設計周波数における光路長による位相101と、使用周波数帯域上端における光路長による位相102に差異は生じない。
しかし、開口端部に行くに従って、光路長による位相が周波数によって差異を生じる。
開口端部に行くに従って、光路長による位相の周波数特性の勾配が急峻になる。
しかし、反射鏡全体で反射位相の周波数特性の勾配が同一の反射素子を用いるため、概ね開口端部では、設計周波数以外の周波数の場合では、補償すべき位相量と補償可能な位相量に大きな差が生じる。
つまり、概ね開口端部では、設計周波数以外の周波数の位相を補償しきれず、所望方向に対して光路長一定とならないために狭帯域な特性となる。
よって、平面に構成される反射鏡を対象として、設計周波数にそれ以外の周波数帯域を加えた周波数帯域内で良好な放射特性が得られる効果がある。
なお、各図において、同一もしくは相当部分は、同一符号で示し、重複する説明は、省略する。
図1は本発明の実施の形態1によるアンテナ装置を示す構成図である。
図1において、アンテナ装置は、一次放射器1、平面に構成され、一次放射器1から放射された電波を反射する反射鏡2から構成される。
反射鏡2は、地導体板3上に誘電体基板4が重ねられ、誘電体基板4上に矩形導体パターンである反射素子5が、所定の間隔でN(Nは任意の自然数)個配置されたものから構成される。
反射鏡2の概ね開口中心7では、反射位相の周波数特性の勾配が緩やかな特性を有する反射素子5を配置し、概ね開口端部8では、反射位相の周波数特性の勾配が急峻な特性を有する反射素子5を配置する。
また、反射鏡2全体として、反射位相の周波数特性の勾配が同一のものを用いると、概ね開口端部7で、設計周波数以外の周波数の補償すべき位相が補償しきれない。
以上のことを鑑みて、反射鏡全体として、反射素子の反射位相の周波数特性の勾配が同一のものとしない。
このことにより、設計周波数以外の周波数の場合でも、補償しきれない光路長による位相量を低減し、使用する周波数帯域内で良好な放射特性を得る。
図2に、使用する反射素子5の反射位相の周波数特性の一例を示す。
前述の通り、反射鏡2の概ね開口中心7では、反射位相の周波数特性の勾配が緩やかな特性9を有する反射素子5を配置し、概ね開口端部8では、反射位相の周波数特性の勾配が急峻な特性10を有する反射素子5を配置する。
なお、図2において、flは使用する周波数帯域下端、fcは使用する周波数帯域中心(設計周波数)、fhは使用する周波数帯域上端である。
このことにより、設計周波数以外の周波数の場合でも、補償しきれない光路長による位相量を低減し、使用する周波数帯域内で良好な放射特性を得る。
よって、平面に構成される反射鏡2を対象として、設計周波数にそれ以外の周波数帯域を加えた使用する周波数帯域内で良好な放射特性が得られる。
図3は本発明の実施の形態2によるアンテナ装置を示す構成図である。
図3において、本アンテナ装置は、概ね開口中心11と、概ね開口端部12において、反射鏡2を構成する誘電体基板4の誘電率が異なることを特徴としている。
異なる誘電率の誘電体基板4を用いることにより、反射素子5のQ値が変わるため、反射位相の周波数特性の勾配は、それぞれの誘電体基板4において異なるものとなる。
このことにより、光路長による位相の周波数特性の勾配に、反射素子5の反射位相の周波数特性の勾配の傾向を合わせ、各周波数における補償すべき位相と、反射素子5で実現可能な反射位相の差を低減する。
図4は低い誘電率、図5は高い誘電率の誘電体基板を用いて、帯域下端13、帯域中心14、帯域上端15の反射位相特性を示している。
誘電率が異なることによって、反射素子5の反射位相は、周波数によって大きく異なる。
図7は概ね開口中心11では図4に示す反射位相特性、概ね開口端部12では図5に示す反射位相特性の反射素子5を配置した場合の放射特性を一例として示す。
図6の帯域下端13、帯域中心14、帯域上端15のそれぞれの放射特性は、設計周波数である帯域中心14では、良好な放射特性を示すが、それ以外の帯域下端13および帯域上端15では、メインビームは広がり、メインビーム付近には、高いサイドローブが生じる。
一方、図7の本実施の形態2の放射特性では、設計周波数である帯域中心14は、良好な放射特性を示し、それ以外の帯域下端13および帯域上端15では、図6と比較して、サイドローブを大幅に低減でき、この結果、利得が向上することが言える。
よって、平面に構成される反射鏡2を対象として、設計周波数にそれ以外の周波数帯域を加えた使用する周波数帯域内で良好な放射特性が得られる。
図8は本発明の実施の形態3によるアンテナ装置を示す構成図である。
図8において、本アンテナ装置は、概ね開口中心16と、概ね開口端部17において、反射鏡2を構成する誘電体基板4の厚みが異なることを特徴としている。
異なる厚みの誘電体基板4を用いることにより、反射素子5のQ値が変わるため、反射素子5の反射位相の周波数特性の勾配は、それぞれの誘電体基板4において異なるものとなる。
よって、平面に構成される反射鏡2を対象として、設計周波数にそれ以外の周波数帯域を加えた使用する周波数帯域内で良好な放射特性が得られる。
図9は本発明の実施の形態4によるアンテナ装置を示す構成図である。
図9において、本アンテナ装置は、概ね開口中心18と、概ね開口端部19において、反射素子5の導体面積が異なることを特徴としている。
反射素子5の導体面積を違えさせることで、反射素子5のQ値が変わり、反射素子5の反射位相の周波数特性の勾配は、それぞれの反射素子5で異なるものとなる。
よって、平面に構成される反射鏡2を対象として、設計周波数にそれ以外の周波数帯域を加えた使用する周波数帯域内で良好な放射特性が得られる。
図10は本発明の実施の形態5によるアンテナ装置を示す構成図である。
図10において、本アンテナ装置は、前記実施の形態4の反射鏡2における地導体板3上に、誘電体基板4に代えて、空気層23が重ねられ、スペーサ(支持体:図示せず)を、地導体板3と反射素子5との間に設けて、反射素子5が、所定の間隔で複数個配置されることを特徴としている。
このような構成においても、反射素子5の導体面積を違えさせることで、反射素子5のQ値が変わり、反射素子5の反射位相の周波数特性の勾配は、それぞれの反射素子5で異なるものとなる。
よって、誘電体基板4の代わりに空気層23を設けることも可能であり、部材の自由度を持たせることができる。
Claims (5)
- 平面に構成され、一次放射器から放射された電波を反射する反射鏡を備えたアンテナ装置において、
前記反射鏡は、
地導体板上に誘電体基板が重ねられ、該誘電体基板上に導体パターンである反射素子が所定の間隔で複数個配置され、当該反射鏡の概ね中心部から端部に行くに従って、該反射素子の反射位相の周波数特性の勾配が異なるものを用い、当該反射鏡の概ね中心部には、反射位相の周波数特性の勾配が緩やかな特性を有する前記反射素子を配置し、当該反射鏡の概ね端部には、反射位相の周波数特性の勾配が急峻な特性を有する前記反射素子を配置することを特徴とするアンテナ装置。 - 平面に構成され、一次放射器から放射された電波を反射する反射鏡を備えたアンテナ装置において、
前記反射鏡は、
地導体板上に誘電体基板が重ねられ、該誘電体基板上に導体パターンである反射素子が所定の間隔で複数個配置され、当該反射鏡の概ね中心部から端部に行くに従って、該誘電体基板の誘電率が異なるものを用い、中心部から端部に行くに従って、前記反射素子の有する反射位相の周波数特性の勾配が次第に急峻となるように、前記誘電体基板の誘電率が高くなることを特徴とするアンテナ装置。 - 平面に構成され、一次放射器から放射された電波を反射する反射鏡を備えたアンテナ装置において、
前記反射鏡は、
地導体板上に誘電体基板が重ねられ、該誘電体基板上に導体パターンである反射素子が所定の間隔で複数個配置され、当該反射鏡の概ね中心部から端部に行くに従って、該誘電体基板の厚みの異なるものを用い、中心部から端部に行くに従って、前記反射素子の有する反射位相の周波数特性の勾配が次第に急峻となるように、前記誘電体基板の厚みが薄くなることを特徴とするアンテナ装置。 - 平面に構成され、一次放射器から放射された電波を反射する反射鏡を備えたアンテナ装置において、
前記反射鏡は、
地導体板上に誘電体基板が重ねられ、該誘電体基板上に導体パターンである反射素子が所定の間隔で複数個配置され、当該反射鏡の概ね中心部から端部に行くに従って、該反射素子の導体面積が異なり、中心部から端部に行くに従って、前記反射素子の導体面積が小さくなることを特徴とするアンテナ装置。 - 前記反射鏡は、
地導体板上に空気層が重ねられ、該空気層上に導体パターンである反射素子が所定の間隔で複数個配置されていることを特徴とする請求項3または請求項4記載のアンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013033335A JP6112902B2 (ja) | 2013-02-22 | 2013-02-22 | アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013033335A JP6112902B2 (ja) | 2013-02-22 | 2013-02-22 | アンテナ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014165590A JP2014165590A (ja) | 2014-09-08 |
JP6112902B2 true JP6112902B2 (ja) | 2017-04-12 |
Family
ID=51615854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013033335A Active JP6112902B2 (ja) | 2013-02-22 | 2013-02-22 | アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6112902B2 (ja) |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0383403A (ja) * | 1989-08-28 | 1991-04-09 | Fujitsu Ltd | ミリ波帯無線反射板 |
US7145518B2 (en) * | 2003-09-30 | 2006-12-05 | Denso Corporation | Multiple-frequency common antenna |
WO2007051487A1 (en) * | 2005-11-03 | 2007-05-10 | Centre National De La Recherche Scientifique (C.N.R.S.) | A reflectarry and a millimetre wave radar |
US20100039343A1 (en) * | 2006-10-26 | 2010-02-18 | Panasonic Corporation | Antenna device |
JP4990188B2 (ja) * | 2008-02-29 | 2012-08-01 | 三菱電機株式会社 | 反射板 |
KR101066419B1 (ko) * | 2009-05-22 | 2011-09-23 | 한국조폐공사 | 전자기 밴드갭 패턴, 그 제조방법 및 전자기 밴드갭 패턴을 이용한 보안제품 |
ES2339099B2 (es) * | 2009-12-10 | 2010-10-13 | Universidad Politecnica De Madrid | Antena reflectarray de polarizacion dual lineal con propiedades de polarizacion cruzada mejoradas. |
WO2013013460A1 (zh) * | 2011-07-26 | 2013-01-31 | 深圳光启高等理工研究院 | 偏馈式微波天线 |
-
2013
- 2013-02-22 JP JP2013033335A patent/JP6112902B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014165590A (ja) | 2014-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6766180B2 (ja) | アンテナアレイ内の相互結合を低減するための装置および方法 | |
JP6057380B2 (ja) | 交差偏波補償を備えた反射器アレイアンテナおよびそのようなアンテナを製造するための方法 | |
CN105322291B (zh) | 微带阵列天线 | |
JP6778820B2 (ja) | 反射アレイアンテナおよび通信デバイス | |
JP2018164149A (ja) | アンテナ装置 | |
US9831561B2 (en) | Reflective antenna apparatus and design method thereof | |
US6919854B2 (en) | Variable inclination continuous transverse stub array | |
KR101285388B1 (ko) | 빔 조향 장치 | |
TW201328026A (zh) | 圓極化天線 | |
JP2015070542A (ja) | アンテナ装置 | |
JP2018137743A (ja) | リフレクトアレーアンテナ | |
JP2014171095A (ja) | アンテナ装置 | |
JP2013214862A (ja) | アンテナ装置 | |
JP5054174B2 (ja) | アンテナ | |
JP6362512B2 (ja) | リフレクトアレーアンテナ | |
JP6112902B2 (ja) | アンテナ装置 | |
US20150009084A1 (en) | Electromagnetic band gap device | |
KR101751123B1 (ko) | 소형화된 구조의 반사형 셀 어레이 안테나 | |
JP5938012B2 (ja) | 反射板及びアンテナ装置 | |
JP5297349B2 (ja) | リフレクトアレイ | |
JP6218990B1 (ja) | 反射鏡アンテナ装置 | |
JP2014003436A (ja) | Ebg構造体を用いたアンテナ装置 | |
JP6037761B2 (ja) | アンテナ装置 | |
JP5520989B2 (ja) | アンテナおよび基地局アンテナ | |
JP2013093710A (ja) | アンテナ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151203 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160913 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160914 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161109 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161206 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170314 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6112902 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |