JP6112287B2 - 電源切替回路、リアルタイムクロック装置、電子機器、移動体、及び電源切替回路の制御方法 - Google Patents

電源切替回路、リアルタイムクロック装置、電子機器、移動体、及び電源切替回路の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、電源切替回路、リアルタイムクロック装置、電子機器、移動体、及び電源切替回路の制御方法に関する。
リアルタイムクロック(RTC:Real Time Clock)回路は計時機能を備えた回路であり、パーソナルコンピューター等、多種多様な電子機器に組み込まれている。一般に、RTC回路は、電子機器のメイン電源が切られている時や瞬停により一時的にメイン電源が供給されない時にも計時を継続することが要求されるため、電子機器には、メイン電源が遮断されたことを検出してRTC回路の電源をバックアップ電源に切り替える電源切替回路が設けられる。バックアップ電源としては、用途に応じて、一次電池、二次電池あるいは大容量コンデンサー等が用いられる。バックアップ電源として二次電池や大容量コンデンサーを用いる場合、電源切替回路は、RTC回路にメイン電源を供給すると同時に、メイン電源からバックアップ電源に電流を流してバックアップ電源を充電する。例えば、特許文献1に、バックアップ電源として二次電池を用いてRTC回路の電源を切り替えるバックアップ電源回路が開示されている。図15は、特許文献1に記載のバックアップ電源回路の構成図である。第1電圧検出回路VD1は、主電源端子Vccの電圧を検出し、検出電圧が第1検出電圧以上の場合に第1スイッチSW1をオンにする。第2電圧検出回路VD2は、主電源端子Vccの電圧を検出し、検出電圧が第2検出電圧以上の場合に第2スイッチSW2をオフにする。要するに、第1スイッチSW1は、主電源の電圧が低下した時にRTC回路の電源をバックアップ電源に切り替えるために設けられており、第2スイッチSW2は、バックアップ電源の過充電防止用に設けられている。このような構成の回路によれば、通常は、RTC回路にメイン電源を供給するとともに過充電になることなくバックアップ電源を充電することができ、主電源が遮断された場合は、主電源端子Vccから負荷回路を介してグランドに電流が流れて主電源端子Vccの電圧が低下するため第1スイッチSW1がオフし、RTC回路の電源をバックアップ電源に切り替えることができる。
特開2009−188862号公報
しかしながら、特許文献1に記載の回路構成では、負荷回路の負荷が軽い場合、主電源が遮断されると、主電源端子Vccから負荷回路を介してグランドに流れ出す電流とバックアップ電源から主電源端子Vccに流れ込む電流とが釣り合う可能性があり、その結果、主電源端子Vccの電圧が低下せず第1スイッチSW1がオンしたままになり、バックアップ電源に蓄えられた電荷が無駄に消費されてしまう、あるいは制御用CPUが完全にOFFされない不安定な状態となるという問題がある。保護抵抗の抵抗値を大きくすることで、主電源端子Vccから負荷回路を介してグランドに流れ出す電流とバックアップ電源から主電源端子Vccに流れ込む電流とのバランスを崩し、放電されやすくすることが可能になるが、バックアップ電源の充電時間が長くなってしまう。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明のいくつかの態様によれば、メイン電源が遮断された場合に速やかにバックアップ電源に切り替えることが
可能な電源切替回路、リアルタイムクロック装置、電子機器、移動体、及び電源切替回路の制御方法を提供することができる。
本発明は前述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例に係る電源切替回路は、第1の電源ノードの電圧を監視する電源監視回路と、オンすることにより前記第1の電源ノードと第2の電源ノードとを電気的に接続するスイッチ回路と、前記電源監視回路の出力信号に基づいて、前記スイッチ回路を間欠的にオンする第1のモードから前記スイッチ回路をオフする第2のモードに切り替えるスイッチ制御回路と、を含み、前記第2の電源ノードの電圧を出力する。
例えば、前記スイッチ制御回路は、前記第1の電源ノードの電圧が所定の電圧値よりも高い場合は、前記第1のモードを選択し、前記第1の電源ノードの電圧が当該所定の電圧値よりも低い場合は、前記第2のモードを選択するようにしてもよい。
本適用例に係る電源切替回路によれば、第1のモードではスイッチ回路を間欠的にオン(従って間欠的にオフ)するので、第1の電源ノードに接続される電源が遮断された場合、第2の電源ノードに接続される電源から第1の電源ノードに流入する電流が定期的に遮断される。従って、第1の電源ノードに流入する電流と第1の電源ノードから負荷を介してグランドに流出する電流とのバランスが崩れ、第1の電源ノードの放電と電圧低下が促進される。その結果、電源監視回路により第1の電源ノードの電圧低下が確実に検出され、より早く第2のモードに移行して第2の電源ノードに接続される電源の電源電圧を出力することができる。
さらに、前記スイッチ制御回路は、設定値に基づいて、前記第1のモードにおける前記スイッチ回路を間欠的にオンする時間を可変に制御するようにしてもよい。このようにすれば、本適用例に係る電源切替回路を用いたシステムの構成に応じて、スイッチ回路を間欠的にオンする時間を最適な時間に調整することができる。
[適用例2]
上記適用例に係る電源切替回路において、前記電源監視回路は、前記第1のモードでは前記スイッチ回路がオフの状態の時に前記第1の電源ノードの電圧を監視するようにしてもよい。
本適用例に係る電源切替回路によれば、第1のモードではスイッチ回路がオフしている間にのみ電源監視回路が動作するので、電源監視回路による消費電流を低減することができる。さらに、第1のモードにおいて第1の電源ノードに接続される電源が遮断された場合、スイッチ回路がオフしている時は、第1の電源ノードに流入する電流がほぼ0となり、第1の電源ノードの放電と電圧低下が促進されるので、電源監視回路は、第1の電源ノードの電圧低下を検出しやすくなる。
さらに、前記電源監視回路は、前記第2のモードでは間欠的に前記第1の電源ノードの電圧を監視するようにしてもよい。このようにすれば、電源監視回路による消費電流をさらに削減することができる。
[適用例3]
上記適用例に係る電源切替回路において、前記スイッチ回路は、寄生ダイオードを持つ
スイッチ素子を含み、前記スイッチ素子は、寄生ダイオードのアノード側が前記第1の電源ノード側になり、寄生ダイオードのカソード側が前記第2の電源ノード側になるように設けられ、前記スイッチ制御回路は、前記スイッチ回路をオンする場合は前記スイッチ素子をオンし、前記スイッチ回路をオフする場合は前記スイッチ素子をオフするようにしてもよい。
本適用例に係る電源切替回路によれば、第1のモードでは、スイッチ素子が間欠的にオン(従って間欠的にオフ)し、スイッチ素子は、オフの時、順方向ダイオードとして機能する。従って、第1のモードでは、スイッチ回路のオン/オフに関係なく第1の電源ノードから第2の電源ノードに電流が流れる。その結果、第1のモードでは、第2の電源ノードから第1の電源ノードの電圧に応じた所望の電圧を出力することができる(これにより、例えば、RTC回路への電源供給を継続することができる)とともに、第2の電源ノードに充電可能な電源が接続される場合は当該電源を充電し続けることができる。
[適用例4]
上記適用例に係る電源切替回路は、前記第1の電源ノードに電気的に接続されるプルダウン抵抗を含むようにしてもよい。
本適用例に係る電源切替回路によれば、第1の電源ノードに接続される電源が遮断された場合、プルダウン抵抗を介して第1の電源ノードから強制的に電流を流出させることができる。従って、第1の電源ノードに流入する電流と第1の電源ノードから流出する電流とのバランスが崩れやすくなり、第1の電源ノードの電圧低下がより促進されるため、電源監視回路は、第1の電源ノードの電圧低下をより検出しやすくなる。その結果、第1の電源ノードに接続される電源が遮断された場合、より早く第2のモードに移行し、第2の電源ノードに接続される電源の無駄な消費を抑制することができる。
さらに、前記第1の電源ノードにプルダウン抵抗とスイッチを直列接続し、前記スイッチ制御回路が当該スイッチのオン/オフを間欠的に行うようにしてもよい。このようにすれば、プルダウン抵抗で消費される電流を低減することができる。
[適用例5]
上記適用例に係る電源切替回路において、前記スイッチ回路を第1のスイッチ回路とし、オンすることにより前記第2の電源ノードと第3の電源ノードとを電気的に接続する第2のスイッチ回路を含み、前記スイッチ制御回路は、前記第1のモードでは前記第1のスイッチ回路と前記第2のスイッチ回路をともに間欠的にオンし、前記第2のモードでは前記第1のスイッチ回路をオフするとともに前記第2のスイッチ回路をオンするようにしてもよい。
本適用例に係る電源切替回路によれば、第1のモードでは第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路をともに間欠的にオン(従って間欠的にオフ)するので、第1の電源ノードに接続される電源が遮断された場合、第3の電源ノードに接続される電源から第1の電源ノードに流入する電流が定期的に遮断される。従って、第1の電源ノードに流入する電流と第1の電源ノードから負荷を介してグランドに流出する電流とのバランスが崩れ、第1の電源ノードの放電と電圧低下が促進される。その結果、電源監視回路により第1の電源ノードの電圧低下が確実に検出され、より早く第2のモードに移行して第3の電源ノードに接続される電源の電源電圧を第2の電源ノードから出力することができる。
[適用例6]
上記適用例に係る電源切替回路において、前記電源監視回路を第1の電源監視回路とし、前記第3の電源ノードの電圧を監視する第2の電源監視回路を含み、前記制御回路は、
前記第2の電源監視回路の出力信号に基づいて、前記第1のモードから、前記第1のスイッチ回路をオンするとともに前記第2のスイッチ回路をオフする第3のモードに切り替えるようにしてもよい。
例えば、前記スイッチ制御回路は、前記第3の電源ノードの電圧が所定の電圧値よりも低い場合は、前記第1のモードを選択し、前記第3の電源ノードの電圧が当該所定の電圧値よりも高い場合は、前記第3のモードを選択するようにしてもよい。
本適用例に係る電源切替回路によれば、例えば、第1のモードにおいて第3の電源ノードの電圧が所望の電圧になった時に第3のモードに切り替えて第2のスイッチ回路をオフするようにすることができるので、第3の電源ノードに充電可能な電源が接続される場合に当該電源の過充電を防止することができる。さらに、第1の電源ノードが電池で構成される場合など、第1の電源電圧の降下に対して、第3の電源電圧が影響を受けることが無くなる。
さらに、前記第1の電源監視回路は、前記第3のモードでは間欠的に前記第1の電源ノードの電圧を監視するようにしてもよい。このようにすれば、第1の電源監視回路による消費電流を削減することができる。
また、前記第2の電源監視回路は、前記第1のモードでは前記第2のスイッチ回路がオフの状態の時に前記第3の電源ノードの電圧を監視するようにしてもよいし、前記第2のモードでは前記第3の電源ノードの電圧を監視しないようにしてもよいし、前記第3のモードでは間欠的に前記第3の電源ノードの電圧を監視するようにしてもよい。これらのようにすれば、第2の電源監視回路による消費電流を削減することができる。
[適用例7]
上記適用例に係る電源切替回路において、前記第1の電源ノードの電圧と前記第3の電源ノードの電圧との大小関係を監視する第3の電源監視回路を含み、前記制御回路は、前記第3の電源監視回路の出力信号に基づいて、前記第1のモードから前記第3のモードに切り替えるようにしてもよい。
本適用例に係る電源切替回路によれば、例えば、第1のモードにおいて第3の電源ノードの電圧が第1の電源ノードの電圧よりも高くなると、第3のモードに移行して第2のスイッチ回路をオフするようにすることができる。従って、第3の電源ノードに充電可能な電源が接続される場合、仮に当該電源が満充電になっていない状態でも、第1の電源ノードに接続される電源の電圧が第3の電源ノードより降下し始めた時点で、第3の電源ノードに接続される電源から電流の逆流を防止することができる。従って、第1の電源ノードに接続される電源が遮断された場合、あるいは電圧が降下を始めた場合に、第3の電源ノードに接続される電源への接続を止める(充電を止める)、あるいは第3の電源への切り替えを行う、両方を無駄なく効率よく行うことができる。
さらに、前記第3の電源監視回路は、前記第1のモードでは前記第2のスイッチ回路がオフの状態の時に前記第3の電源ノードの電圧を監視するようにしてもよいし、前記第2のモードでは前記第3の電源ノードの電圧を監視しないようにしてもよいし、前記第3のモードでは間欠的に前記第3の電源ノードの電圧を監視するようにしてもよい。これらのようにすれば、第3の電源監視回路による消費電流を削減することができる。
[適用例8]
上記適用例に係る電源切替回路において、前記スイッチ素子を第1のスイッチ素子とし、前記第2のスイッチ回路は、寄生ダイオードを持つ第2のスイッチ素子及び第3のスイ
ッチ素子を含み、前記第2のスイッチ素子は、寄生ダイオードのアノード側が前記第2の電源ノード側になるとともにカソード側が前記第3の電源ノード側になるように設けられ、前記第3のスイッチ素子は、寄生ダイオードのアノード側が前記第3の電源ノード側になるとともにカソード側が前記第2の電源ノード側になるように前記第2のスイッチ素子と直列に設けられ、前記スイッチ制御回路は、前記第1のモードでは、前記第2のスイッチ回路をオンする場合は前記第2のスイッチ素子及び前記第3のスイッチ素子をともにオンし、前記第2のスイッチ回路をオフする場合は前記第2のスイッチ素子をオフするとともに前記第3のスイッチ素子をオンするようにしてもよい。
本適用例に係る電源切替回路によれば、第1のモードでは、第3のスイッチ素子はオンのまま第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子がともに間欠的にオン(従って間欠的にオフ)し、第1のスイッチ素子と第2のスイッチ素子は、オフの時、順方向ダイオードとして機能する。従って、第1のモードでは、第1のスイッチ回路及び第2のスイッチ回路のオン/オフに関係なく第1の電源ノードから第2の電源ノードを経由して第3の電源ノードに電流が流れる。その結果、第1のモードでは、第2の電源ノードから第1の電源ノードの電圧に応じた所望の電圧を出力することができるとともに、第3の電源ノードに充電可能な電源が接続される場合は当該電源を充電し続けることができる。
[適用例9]
本適用例に係るリアルタイムクロック装置は、上記のいずれかの電源切替回路と、前記電源切替回路の出力電圧が電源電圧として供給されるリアルタイムクロック回路と、を含むようにしてもよい。
本適用例に係るリアルタイムクロック装置によれば、第1の電源ノードの電圧が低下した場合、リアルタイムクロック回路の電源電圧を第1の電源ノードの電圧に応じた電源電圧から第2の電源ノードの電圧に応じた電源電圧に速やかに切り替えることができる。
[適用例10]
本適用例に係る電子機器は、上記のいずれかの電源切替回路と、前記第1の電源ノードに電源電圧を供給する第1の電源と、前記第2の電源ノード又は前記第3の電源ノードに電気的に接続される第2の電源と、を含む。
本適用例に係る電子機器によれば、第1の電源が遮断された場合、第2の電源ノードに接続される各種デバイスの電源を第1の電源から第2の電源に速やかに切り替えることができる。あるいは、第1の電源が降下を始めてから所望の定電圧値に至るまでの間に、第2の電源ノードからの電流の流入を止めることができる。
[適用例11]
本適用例に係る移動体は、上記のいずれかの電源切替回路と、前記第1の電源ノードに電源電圧を供給する第1の電源と、前記第2の電源ノード又は前記第3の電源ノードに電気的に接続される第2の電源と、を含む。
本適用例に係る移動体によれば、第1の電源が遮断された場合、第2の電源ノードに接続される各種デバイスの電源を第1の電源から第2の電源に速やかに切り替えることができる。
[適用例12]
本適用例に係る電源切替回路の制御方法は、第1の電源ノードの電圧を監視する電源監視回路と、オンすることにより前記第1の電源ノードと第2の電源ノードとを電気的に接続するスイッチ回路と、を含み、前記第2の電源ノードの電圧を出力する電源切替回路の
制御方法であって、前記電源監視回路の出力信号に基づいて、前記スイッチ回路を間欠的にオンする第1のモードから前記スイッチ回路をオフする第2のモードに切り替える。
第1実施形態のリアルタイムクロック装置の構成例を示す図。 第1実施形態におけるスイッチ制御回路による制御手順の一例を示すフローチャート図。 第1実施形態におけるタイミングチャートの一例を示す図。 第1実施形態におけるタイミングチャートの一例を示す図。 第2実施形態のリアルタイムクロック装置の構成例を示す図。 第2実施形態におけるスイッチ制御回路による制御手順の一例を示すフローチャート図。 第2実施形態におけるタイミングチャートの一例を示す図。 第2実施形態におけるタイミングチャートの一例を示す図。 第2実施形態におけるタイミングチャートの一例を示す図。 第2実施形態におけるタイミングチャートの一例を示す図。 本実施形態の電子機器の機能ブロック図。 本実施形態の電子機器の外観の一例を示す図。 本実施形態の移動体の一例を示す図。 変形例のリアルタイムクロック装置の構成例を示す図。 従来例のバックアップ電源回路の構成図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.リアルタイムクロック装置
1−1.第1実施形態
図1は、第1実施形態のリアルタイムクロック装置の構成例を示す図である。本実施形態のリアルタイムクロック装置1は、リアルタイムクロック(RTC)回路50と電源切替回路100とを含んで構成されている。ただし、本実施形態のリアルタイムクロック装置1は、これらの要素の一部を省略又は変更したり、他の要素を追加した構成としてもよい。
本実施形態のリアルタイムクロック装置1は、VCC端子とVBK端子の2つの電源端子を有している。VCC端子にはメイン電源が接続されており、メイン電源から電源電圧VCCが供給される。VBK端子には充電速度を制限するための制限抵抗5と二次電池や大容量コンデンサー等のバックアップ電源4が接続されている。
電源切替回路100は、スイッチ回路10、スイッチ制御回路20、電源監視回路30、パワーオンリセット(POR)回路40を含んで構成されている。ただし、本実施形態の電源切替回路100は、これらの要素の一部を省略又は変更したり、他の要素を追加した構成としてもよい。
スイッチ回路10は、オンすることによりVCC端子(第1の電源ノードの一例)とVBK端子(第2の電源ノードの一例)とを電気的に接続する。本実施形態では、スイッチ回路10は、MOSトランジスタースイッチ11を含んで構成されている。
電流の流れ方向に対して上流側をソース、下流側をドレインとして、MOSトランジス
タースイッチ11(スイッチ素子の一例)は、ソースとドレインがそれぞれVCC端子とVBK端子に接続されており、ゲート電圧に応じてソースとドレインとの間を導通(オン)又は非導通(オフ)にする。本実施形態では、MOSトランジスタースイッチ11は、Pチャネル型のMOSトランジスタースイッチであり、ゲート電圧がローレベルであればオンし、ゲート電圧がハイレベルであればオフする。ただし、MOSトランジスタースイッチ11は、ソースとドレインとの間に、ソース側がアノード、ドレイン側がカソードとなる(ソースからドレインへの向きを順方向とする)寄生ダイオード(ボディーダイオード)が形成されているため、ソース電位がドレイン電位と寄生ダイオードの順方向降下電圧VFとの和よりも高ければオフの状態でも順方向に電流が流れる。
電源監視回路30は、VCC端子の電圧(電源電圧VCC)を監視する回路であり、例えば、MOSトランジスターの仕事関数差を用いたコンパレーター31、抵抗32,33、スイッチ34を用いて実現することができる。本実施形態では、電源監視回路30は、電源電圧VCCを監視して所定の電圧値VDETよりも高いか低いかを判定し、VCCがVDETよりも高ければハイレベル、VCCがVDET以下であればローレベルとなる2値化信号を出力する。VDETは、例えば、リアルタイムクロック装置1の動作保証電圧の最低値に設定され、故障や瞬停等により電源電圧VCCが低下した場合、電源監視回路30の出力信号がローレベルになる。なお、本実施形態では、電源監視回路30は、スイッチ制御回路20からイネーブル信号ENが入力されたタイミングでのみ、スイッチ34をオンするとともにコンパレーター31を動作させて電源電圧VCCの電圧レベルを判定する。
スイッチ制御回路20は、スイッチ回路10のオン/オフのタイミングや電源監視回路30の動作のオン/オフを制御する回路である。具体的には、スイッチ制御回路20は、リアルタイムクロック(RTC)回路50が生成するタイミング信号(クロック信号CLK)に同期して遷移するステートマシンを有し、ステートマシンの状態に応じて、MOSトランジスタースイッチ11のオン/オフを制御するスイッチ制御信号SWG及び電源監視回路30に電源電圧VCCの監視動作を許可するためのイネーブル信号ENを生成する。
特に、本実施形態では、スイッチ制御回路20は、電源監視回路30の出力信号CMPOに基づいて、通常モード(第1のモードの一例)とバックアップモード(第2のモードの一例)とを切り替える。スイッチ制御回路20は、通常モードではスイッチ制御信号SWGを間欠的にローレベルにすることでスイッチ回路10を間欠的にオンするとともに、スイッチ回路10がオフの状態の時にイネーブル信号ENをハイレベルにすることで電源監視回路30に間欠的に電源電圧VCCを監視させる。また、スイッチ制御回路20は、バックアップモードではスイッチ制御信号SWGをハイレベルに固定することでスイッチ回路10を常時オフするとともに、間欠的にイネーブル信号ENをハイレベルにすることで電源監視回路30に間欠的に電源電圧VCCを監視させる。このように、電源監視回路30に間欠的に監視動作を行わせることで、コンパレーター31や抵抗32,33で消費される電流を削減することができる。
そして、スイッチ制御回路20は、通常モードにおいて、イネーブル信号ENがハイレベルの時に電源監視回路30の出力信号CMPOがローレベル(すなわち、電源電圧VCC≦VDET)になれば、バックアップモードに移行し、バックアップモードにおいて、イネーブル信号ENがハイレベルの時に電源監視回路30の出力信号CMPOがハイレベル(すなわち、電源電圧VCC>VDET)になれば、通常モードに復帰する。
パワーオンリセット(POR)回路40は、VCC端子に対してメイン電源の供給が開始されると、電源電圧の上昇に伴ってリセットパルスを発生させる。スイッチ制御回路2
0は、このリセットパルスRSTを受けて内部状態を初期状態(後述する「スタンバイ状態1」)にセットする。
このように構成された電源切替回路100は、スイッチ回路10のVBK端子側のノードの電圧(MOSトランジスタースイッチ11のドレイン電圧)をリアルタイムクロック(RTC)回路50の電源電圧VRTCとして出力する。
リアルタイムクロック(RTC)回路50は、時刻情報(年、月、日、時、分、秒等の情報)を生成する回路であり、CPU2は、リアルタイムクロック装置1の外部端子を介して、リアルタイムクロック(RTC)回路50から時刻情報を読み出すことが可能になっている。本実施形態では、リアルタイムクロック装置1とCPU2には、メイン電源3から共通の電源電圧が供給されている。
このように構成された本実施形態のリアルタイムクロック装置1は、1チップの半導体集積回路(IC)として実現することができる。
次に、スイッチ制御回路20によるスイッチ制御手順の一例について詳細に説明する。以下の説明において、MOSトランジスタースイッチ11を「スイッチSW」と呼ぶことにする。
図2は、スイッチ制御回路20による制御手順の一例を示すフローチャート図である。図2に示すように、スイッチ制御回路20は、パワーオンリセットが解除されると(S10のY)、内部状態をスタンバイ状態1に初期化する(S20)。
スイッチ制御回路20は、スタンバイ状態1では、スイッチ制御信号SWGをハイレベルにしてスイッチSWをオフし、イネーブル信号ENをローレベルにして電源監視回路30をオフする。
次に、スイッチ制御回路20は、所定時間T1が経過すると(S30のY)、内部状態をスタンバイ状態2に遷移させる(S40)。スイッチ制御回路20は、スタンバイ状態2では、スイッチSWをオフのまま、イネーブル信号ENをハイレベルにして電源監視回路30をオンする。
次に、スイッチ制御回路20は、所定時間T2の経過後(S50のY)、VCC≦VDET(電源監視回路30の出力信号CMPOがローレベル)であれば(S60のN)、内部状態を再びスタンバイ状態1に遷移させ(S20)、VCC>VDET(電源監視回路30の出力信号CMPOがハイレベル)であれば(S60のY)、内部状態を通常状態1に遷移させる(S70)。
スイッチ制御回路20は、通常状態1では、スイッチ制御信号SWGをローレベルにしてスイッチSWをオンし、イネーブル信号ENをローレベルにして電源監視回路30をオフする。
この通常状態1では、スイッチSWがオンするので、VBKがVCCよりも低ければスイッチSWを介してVCC端子からVBK端子に電流が流れる。この電流が制限抵抗5を介してバックアップ電源4に流れ込み、バックアップ電源4が充電される。
次に、スイッチ制御回路20は、所定時間T3が経過すると(S80のY)、内部状態を通常状態2に遷移させる(S90)。スイッチ制御回路20は、通常状態2では、スイッチ制御信号SWGをハイレベルにしてスイッチSWをオフし、イネーブル信号ENをハ
イレベルにして電源監視回路30をオンする。
この通常状態2では、スイッチSWがオフするので、VBKが(VCC−スイッチSWの寄生ダイオードの順方向降下電圧VF)よりも低い間はスイッチSWの寄生ダイオードを介してVCC端子からVBK端子に電流が流れ、バックアップ電源4の充電が継続される。さらに、所定の動作電圧以上が供給されていれば、RTC回路の計時動作も継続される。
また、通常状態2では、スイッチSWがオフしており、電源電圧VCCが低下してVBK端子の電圧よりも低くなったとしてもスイッチSWの寄生ダイオードには逆バイアスがかかるので、バックアップ電源4に充電された電流がVCC端子に流れ込むことはない。
次に、スイッチ制御回路20は、所定時間T4の経過後(S100のY)、VCC>VDET(電源監視回路30の出力信号CMPOがハイレベル)であれば(S110のN)、内部状態を再び通常状態1に遷移させ(S70)、VCC≦VDET(電源監視回路30の出力信号CMPOがローレベル)であれば(S110のY)、内部状態をスタンバイ状態1に遷移させる(S10)。
図2のフローチャートにおいて、所定時間T1〜T4は、可変に設定できるようにしてもよい。例えば、図1では不図示の不揮発性のメモリーにT1〜T4の各設定値を記憶させておき、スイッチ制御回路20がこれらの設定値をメモリーから読み出してT1〜T4を計測してもよい。
なお、図2のフローチャートにおいて、通常状態1,2が「通常モード」に対応し、スタンバイ状態1,2が「バックアップモード」に対応する。
図3に、メイン電源3が立ち上がってからバックアップ電源4が満充電になるまでのタイミングチャートの一例を示す。また、図4に、電源電圧VCCの低下により通常モードからバックアップモードに切り替わった後、電源電圧VCCの上昇によりバックアップモードから通常モードに復帰する時のタイミングチャートの一例を示す。
以上に説明したように、第1実施形態のリアルタイムクロック装置によれば、リアルタイムクロック(RTC)回路50が生成するタイミング信号に基づいて、通常モードではMOSトランジスタースイッチ11(スイッチSW)を間欠的にオン/オフする。従って、メイン電源3が遮断された場合、バックアップ電源4側のVBK端子からVCC端子に流入する電流が定期的に遮断されるため、VCC端子に流入する電流とCPU2等の負荷を介してグランドに流出する電流とのバランスが崩れ、VCC端子の電圧低下が促進される。その結果、電源監視回路30によりVCC端子の電圧低下が確実に検出され、より早くバックアップモードに移行することができる。
また、本実施形態のリアルタイムクロック装置によれば、通常モードにおいて、スイッチSWが定期的にオフするが、スイッチSWは、オフの時、VBKがVCC−VFよりも低い間は順方向ダイオードとして機能する。従って、VBKがVCC−VFを超えるまでは、スイッチSWのオン/オフに関係なくVCC端子からVBK端子に電流が流れ、常にバックアップ電源4の充電が行われる。そして、VBKがVCC−VFを超えた後は、スイッチSWが定期的にオンしている時にバックアップ電源4の充電が行われるので、バックアップ電源4を満充電の状態にすることができる。従って、比較的短い充電時間でバックアップ電源4を満充電の状態にすることができる。
また、本実施形態のリアルタイムクロック装置によれば、リアルタイムクロック(RT
C)回路50の電源電圧VRTCは、通常モードにおいて、VBKがVCC−VFを超えるまでは、スイッチSWがオンの時はVCC、オフの時はVCC−VFとなり、VBKがVCC−VFを超えた後は、スイッチSWがオンの時はVCC、オフの時はVBKとなる。要するに、通常モードでは、電源電圧VRTCとして常にVCC−VF以上の電圧が供給される。一方、バックアップモードでは、スイッチSWが常にオフするので、電源電圧VRTCとしてVBKが供給される。従って、通常モードでもバックアップモードでも、リアルタイムクロック(RTC)回路50は、計時動作を問題なく継続することができる。
また、本実施形態のリアルタイムクロック装置によれば、通常モードではスイッチSWがオフしている間にのみ、スタンバイモードでは間欠的に、電源監視回路30をオンするので、電源監視回路30による消費電流を低減することができる。さらに、通常モードにおいてメイン電源が遮断された場合、スイッチSWがオフしている時は、VCC端子に流入する電流とVCC端子から流出する電流とのバランスが崩れてVCC端子の放電と電圧低下が促進されるので、電源監視回路30は、VCC端子の電圧低下を検出しやすい。
なお、電源監視回路30による消費電流を低減するためには、電源監視回路30がオフする時間(図2のフローチャートのT1,T3)と比較してオンする時間(図2のフローチャートのT2,T4)がなるべく短い方がよいが、メイン電源が遮断された場合にVCC端子の電圧低下を促進するためには、通常モードにおいてスイッチSWがオフする時間(T4)をある程度長くする必要がある。従って、本実施形態のリアルタイムクロック装置を用いたシステムの構成に応じて、T1〜T4を最適な時間に調整することが望ましい。
また、本実施形態のリアルタイムクロック装置によれば、トリクル充電やパルス充電などの充電方法と比較して、充電によりバックアップ電源4にダメージを与えるリスクを低減することができる。
なお、本実施形態では、バックアップ電源4として充電可能な電源を想定して説明したが、バックアップ電源4は一次電池であってもよい。
1−2.第2実施形態
図5は、第2実施形態のリアルタイムクロック装置の構成例を示す図である。本実施形態のリアルタイムクロック装置1は、リアルタイムクロック(RTC)回路250と電源切替回路200とを含んで構成されている。ただし、本実施形態のリアルタイムクロック装置1は、これらの要素の一部を省略又は変更したり、他の要素を追加した構成としてもよい。
本実施形態のリアルタイムクロック装置1は、VCC端子、VBK端子及びVDD端子の3つの電源端子を有している。VCC端子にはメイン電源が接続されており、メイン電源から電源電圧VCCが供給される。VBK端子には充電速度を制限するための制限抵抗5と二次電池や大容量コンデンサー等のバックアップ電源4が接続されている。VDD端子は、不図示の回路や装置に供給される電源電圧を出力するためのものであり、VDD端子とグランドとの間には平滑コンデンサー6が接続されている。
電源切替回路200は、スイッチ回路110、スイッチ制御回路120、電源監視回路130、パワーオンリセット(POR)回路140、スイッチ回路150、電源監視回路160、電源監視回路170を含んで構成されている。ただし、本実施形態の電源切替回路200は、これらの要素の一部を省略又は変更したり、他の要素を追加した構成としてもよい。
スイッチ回路110(第1のスイッチ回路の一例)は、オンすることによりVCC端子(第1の電源ノードの一例)とVDD端子(第2の電源ノードの一例)とを電気的に接続する。本実施形態では、スイッチ回路110は、MOSトランジスタースイッチ111を含んで構成されている。
MOSトランジスタースイッチ111(第1のスイッチ素子の一例)は、ソースとドレインがそれぞれVCC端子とVDD端子に接続されており、ゲート電圧に応じてソースとドレインとの間を導通(オン)又は非導通(オフ)にする。本実施形態では、MOSトランジスタースイッチ111は、Pチャネル型のMOSトランジスタースイッチであり、ゲート電圧がローレベルであればオンし、ゲート電圧がハイレベルであればオフする。ただし、MOSトランジスタースイッチ111は、ソースとドレインとの間に、ソース側がアノード、ドレイン側がカソードとなる(ソースからドレインへの向きを順方向とする)寄生ダイオード(ボディーダイオード)が形成されているため、ソース電位がドレイン電位と寄生ダイオードの順方向降下電圧VFとの和よりも高ければオフの状態でも順方向に電流が流れる。
電源監視回路130(第1の電源監視回路の一例)は、VCC端子の電圧(電源電圧VCC)を監視する回路であり、例えば、MOSトランジスターの仕事関数差を用いたコンパレーター131、抵抗132,133、スイッチ134を用いて実現することができる。本実施形態では、電源監視回路130は、電源電圧VCCを監視して所定の電圧値VDET1よりも高いか低いかを判定し、VCCがVDET1よりも高ければハイレベル、VCCがVDET1以下であればローレベルとなる2値化信号を出力する。VDET1は、例えば、リアルタイムクロック装置1の動作保証電圧の最低値に設定され、故障やメイン電源が電池で放電時に電源電圧VCCが低下した場合、電源監視回路130の出力信号がローレベルになる。なお、本実施形態では、電源監視回路130は、スイッチ制御回路120からイネーブル信号EN1が入力されたタイミングでのみ、スイッチ134をオンするとともにコンパレーター131を動作させて電源電圧VCCの電圧レベルを判定する。
スイッチ回路150(第2のスイッチ回路の一例)は、オンすることによりVDD端子とVBK端子(第3の電源ノードの一例)とを電気的に接続する。本実施形態では、スイッチ回路150は、直列に接続されたMOSトランジスタースイッチ151及びMOSトランジスタースイッチ152を含んで構成されている。
MOSトランジスタースイッチ151(第2のスイッチ素子の一例)は、ソースとドレインがそれぞれMOSトランジスタースイッチ152のソースとVBK端子に接続されており、ゲート電圧に応じてソースとドレインとの間を導通(オン)又は非導通(オフ)にする。
MOSトランジスタースイッチ152(第3のスイッチ素子の一例)は、ソースとドレインがそれぞれMOSトランジスタースイッチ151のソースとVDD端子に接続されており、ゲート電圧に応じてソースとドレインとの間を導通(オン)又は非導通(オフ)にする。
本実施形態では、MOSトランジスタースイッチ151及びMOSトランジスタースイッチ152は、MOSトランジスタースイッチ111と同様に、ソースとドレインとの間に寄生ダイオード(ボディーダイオード)が形成されているPチャネル型のMOSトランジスタースイッチである。なお、MOSトランジスタースイッチ151をVDD端子側、MOSトランジスタースイッチ152をVBK端子側になるように入れ替えてもよい。
電源監視回路160(第2の電源監視回路の一例)は、VBK端子の電圧(電源電圧VBK)を監視する回路であり、例えば、コンパレーター161、抵抗162,163、スイッチ164を用いて実現することができる。本実施形態では、電源監視回路160は、電源電圧VBKを監視して所定の電圧値VDET2よりも高いか低いかを判定し、VBKがVDET2よりも高ければハイレベル、VBKがVDET2以下であればローレベルとなる2値化信号を出力する。VDET2は、例えば、バックアップ電源2の満充電時の電圧値に設定され、バックアップ電源4の充電により電源電圧VBKが所定の電圧値まで上昇した場合、電源監視回路160の出力信号がハイレベルになる。なお、本実施形態では、電源監視回路160は、スイッチ制御回路120からイネーブル信号EN2が入力されたタイミングでのみ、スイッチ164をオンするとともにコンパレーター161を動作させて電源電圧VBKの電圧レベルを判定する。
電源監視回路170(第3の電源監視回路の一例)は、VBK端子の電圧(電源電圧VBK)とVCC端子の電圧(電源電圧VCC)との大小関係を監視する回路であり、例えば、コンパレーター171を用いて実現することができる。本実施形態では、電源監視回路170は、VBKがVCCよりも高ければハイレベル、VBKがVCC以下であればローレベルとなる2値化信号を出力する。なお、本実施形態では、電源監視回路170は、スイッチ制御回路120からイネーブル信号EN3が入力されたタイミングでのみ、コンパレーター171を動作させて電源電圧VBKと電源電圧VCCとの大小関係を判定する。
スイッチ制御回路120は、スイッチ回路110,150のオン/オフのタイミングや電源監視回路130,160,170の動作のオン/オフを制御する回路である。具体的には、スイッチ制御回120は、リアルタイムクロック(RTC)回路250が生成するタイミング信号(クロック信号CLK)に同期して遷移するステートマシンを有し、ステートマシンの状態に応じて、MOSトランジスタースイッチ111,151,152のオン/オフをそれぞれ制御するスイッチ制御信号SWG1,SWG2,SWG3及び電源監視回路130,160,170にそれぞれ監視動作を許可するためのイネーブル信号EN1,EN2,EN3を生成する。
特に、本実施形態では、スイッチ制御回路120は、電源監視回路130の出力信号CMPO1に基づいて、通常モード(第1のモードの一例)とバックアップモード(第2のモードの一例)とを切り替え、電源監視回路160の出力信号CMPO2及び電源監視回路170の出力信号CMPO3に基づいて、通常モードと充電停止モード(第3のモードの一例)とを切り替える。また、スイッチ制御回路120は、電源監視回路130の出力信号CMPO1に基づいて、充電停止モードからバックアップモードに切り替える。
スイッチ制御回路120は、通常モードでは、スイッチ制御信号SWG3をローレベルに固定したままSWG1及びSWG2を間欠的にローレベルにすることでスイッチ回路110及びスイッチ回路150を間欠的にオンする。さらに、スイッチ制御回路120は、通常モードでは、スイッチ回路110及びスイッチ回路150がオフの状態の時にイネーブル信号EN1、EN2,EN3をハイレベルにすることで電源監視回路130,160,170に間欠的に監視動作を行わせる。
スイッチ制御回路120は、バックアップモードでは、スイッチ制御信号SWG1をハイレベルに固定することでスイッチ回路110を常時オフし、スイッチ制御信号SWG2,SWG3をローレベルに固定することでスイッチ回路150を常時オンする。さらに、スイッチ制御回路120は、バックアップモードでは、間欠的にイネーブル信号EN1をハイレベルにすることで電源監視回路130に間欠的に電源電圧VCCを監視させるとともに、イネーブル信号EN2,EN3をローレベルに固定することで、電源監視回路16
0,170の監視動作を停止させる。
スイッチ制御回路120は、充電停止モードでは、スイッチ制御信号SWG1をローレベルに固定することでスイッチ回路110を常時オンし、スイッチ制御信号SWG2,SWG3をハイレベルに固定することでスイッチ回路150を常時オフする。さらに、スイッチ制御回路120は、充電停止モードでは、間欠的にイネーブル信号EN1、EN2,EN3をハイレベルにすることで電源監視回路130,160,170に間欠的に監視動作を行わせる。
このように、通常モード及び充電停止モードでは電源監視回路130,160,170に間欠的に監視動作を行わせ、スタンバイモードでは電源監視回路130に間欠的に監視動作を行わせるとともに電源監視回路160,170の監視動作を停止させることで、コンパレーター131,161,171や抵抗132,133,162,163で消費される電流を削減することができる。
そして、スイッチ制御回路120は、通常モード又は充電停止モードにおいて、イネーブル信号EN1がハイレベルの時に電源監視回路130の出力信号CMPO1がローレベル(すなわち、電源電圧VCC≦VDET1)になれば、バックアップモードに移行し、バックアップモードにおいて、イネーブル信号EN1がハイレベルの時に電源監視回路130の出力信号CMPO1がハイレベル(すなわち、電源電圧VCC>VDET1)になれば、通常モードに復帰する。
また、スイッチ制御回路120は、通常モードにおいて、イネーブル信号EN2がハイレベルの時に電源監視回路160の出力信号CMPO2がハイレベル(すなわち、電源電圧VBK>VDET2)になれば、充電停止モードに移行し、充電停止モードにおいて、イネーブル信号EN2がハイレベルの時に電源監視回路160の出力信号CMPO2がローレベル(すなわち、電源電圧VBK≦VDET2)になれば、通常モードに復帰する。
さらに、スイッチ制御回路120は、通常モードにおいて、イネーブル信号EN3がハイレベルの時に電源監視回路170の出力信号CMPO3がハイレベル(すなわち、電源電圧VBK>VCC)になれば、充電停止モードに移行し、充電停止モードにおいて、イネーブル信号EN3がハイレベルの時に電源監視回路170の出力信号CMPO3がローレベル(すなわち、電源電圧VBK≦VCC)になれば、通常モードに復帰する。
パワーオンリセット(POR)回路140は、VCC端子に対してメイン電源の供給が開始されると、電源電圧の上昇に伴ってリセットパルスを発生させる。スイッチ制御回路120は、このリセットパルスRSTを受けて内部状態を初期状態(後述する「スタンバイ状態1」)にセットする。
このように構成された電源切替回路200は、スイッチ回路110のVDD端子側のノードの電圧(MOSトランジスタースイッチ111のドレイン電圧)をリアルタイムクロック(RTC)回路250の電源電圧VRTCとして出力する。
リアルタイムクロック(RTC)回路250は、時刻情報(年、月、日、時、分、秒等の情報)を生成する回路であり、CPU2は、リアルタイムクロック装置1の外部端子を介して、リアルタイムクロック(RTC)回路250から時刻情報を読み出すことが可能になっている。本実施形態では、リアルタイムクロック装置1とCPU2には、メイン電源3から共通の電源電圧が供給されている。
このように構成された本実施形態のリアルタイムクロック装置1は、1チップの半導体
集積回路(IC)として実現することができる。
次に、スイッチ制御回路120によるスイッチ制御手順の一例について詳細に説明する。以下の説明において、MOSトランジスタースイッチ111、MOSトランジスタースイッチ151、MOSトランジスタースイッチ152をそれぞれ「スイッチSW1」、「スイッチSW2」、「スイッチSW3」と呼ぶことにする。また、電源監視回路130、電源監視回路160、電源監視回路170をそれぞれ「電源監視回路1」、「電源監視回路2」、「電源監視回路3」と呼ぶことにする。
図6は、スイッチ制御回路120による制御手順の一例を示すフローチャート図である。図6に示すように、スイッチ制御回路120は、パワーオンリセットが解除されると(S100のY)、内部状態をスタンバイ状態1に初期化する(S110)。
スイッチ制御回路120は、スタンバイ状態1では、スイッチ制御信号SWG1,SWG2,SWG3をハイレベルにしてスイッチSW1,SW2,SW3をすべてオフし、イネーブル信号EN1,EN2,EN3をローレベルにして電源監視回路1,2,3をすべてオフする。
次に、スイッチ制御回路120は、所定時間T1が経過すると(S120のY)、内部状態をスタンバイ状態2に遷移させる(S130)。スイッチ制御回路120は、スタンバイ状態2では、スイッチSW1,SW2,SW3をオフ、電源監視回路2,3をオフのまま、イネーブル信号EN1をハイレベルにして電源監視回路1をオンする。
次に、スイッチ制御回路120は、所定時間T2の経過後(S140のY)、VCC≦VDET1(電源監視回路1の出力信号CMPO1がローレベル)であれば(S150のN)、内部状態を再びスタンバイ状態1に遷移させ(S110)、VCC>VDET1(電源監視回路1の出力信号CMPO1がハイレベル)であれば(S150のY)、内部状態を通常状態1に遷移させる(S160)。
スイッチ制御回路120は、通常状態1では、スイッチ制御信号SWG1,SWG2,SWG3をローレベルにしてスイッチSW1,SW2,SW3をすべてオンし、イネーブル信号EN1,EN2,EN3をローレベルにして電源監視回路1,2,3をすべてオフする。
この通常状態1では、スイッチSW1,SW2,SW3がすべてオンするので、VBKがVCCよりも低ければスイッチSW1,SW2,SW3を介してVCC端子からVBK端子に電流が流れる。この電流が制限抵抗5を介してバックアップ電源4に流れ込み、バックアップ電源4が充電される。
次に、スイッチ制御回路120は、所定時間T3が経過すると(S170のY)、内部状態を通常状態2に遷移させる(S180)。スイッチ制御回路120は、通常状態2では、スイッチSW3をオンのままスイッチ制御信号SWG1,SWG2をハイレベルにしてスイッチSW1,SW2をオフし、イネーブル信号EN1,EN2,EN3をハイレベルにして電源監視回路1,2,3をすべてオンする。
この通常状態2では、スイッチSW3がオンの状態でスイッチSW1,SW2がオフするので、VBKが(VCC−スイッチSW1の寄生ダイオードの順方向降下電圧VF1−スイッチSW2の寄生ダイオードの順方向降下電圧VF2)よりも低い間はスイッチSW1の寄生ダイオード、スイッチSW3のチャネル及びスイッチSW2の寄生ダイオードを介してVCC端子からVBK端子に電流が流れ、バックアップ電源4の充電が継続される
。
また、通常状態2では、スイッチSW1,SW2がオフしており、電源電圧VCCが低下してVBK端子の電圧よりも低くなったとしてもスイッチSW1,SW2の寄生ダイオードにはともに逆バイアスがかかるので、バックアップ電源4に充電された電流がVCC端子に流れ込むことはない。
次に、スイッチ制御回路120は、所定時間T4の経過後(S190のY)、VCC≦VDET1(電源監視回路1の出力信号CMPO1がローレベル)であれば(S190のY)、内部状態をスタンバイ状態3に遷移させる(S270)。一方、VCC>VDET1(電源監視回路1の出力信号CMPO1がハイレベル)の時は(S190のN)、スイッチ制御回路120は、VBK>VDET2(電源監視回路2の出力信号CMPO2がハイレベル)又はVBK>VCC(電源監視回路3の出力信号CMPO3がハイレベル)であれば(S200のY)内部状態を通常状態3に遷移させ(S210)、それ以外であれば内部状態を再び通常状態1に遷移させる(S160)。
スイッチ制御回路120は、通常状態3では、スイッチ制御信号SWG1をローレベルにしてスイッチSW1をオンするとともにスイッチ制御信号SWG2,SWG3をハイレベルにしてスイッチSW2,SW3をオフし、イネーブル信号EN1,EN2,EN3をローレベルにして電源監視回路1,2,3をすべてオフする。
スイッチ制御回路120は、通常状態3において所定時間T5が経過すると(S220のY)、内部状態を通常状態4に遷移させる(S230)。スイッチ制御回路120は、通常状態4では、スイッチSW1をオン、スイッチSW2,SW3をオフのまま、イネーブル信号EN1,EN2,EN3をハイレベルにして電源監視回路1,2,3をすべてオンする。
通常状態3及び通常状態4では、スイッチSW3がオフしており、VBKがVCCよりも低くても、スイッチSW3の寄生ダイオードには逆バイアスがかかるので、バックアップ電源4に電流が流れ込むことはなく、バックアップ電源4は充電されない。従って、VDET2をバックアップ電源4の満充電電圧に設定することでバックアップ電源4が満充電の状態になればすぐに充電が停止され、バックアップ電源4の過充電を防止することができる。
また、通常状態3及び通常状態4では、スイッチSW2がオフしており、電源電圧VCCが低下してVBK端子の電圧よりも低くなったとしてもスイッチSW2の寄生ダイオードには逆バイアスがかかるので、バックアップ電源4に充電された電流がVCC端子に流れ込むことはない。
次に、スイッチ制御回路120は、所定時間T6の経過後(S240のY)、VCC≦VDET1(電源監視回路1の出力信号CMPO1がローレベル)であれば(S250のY)、内部状態をスタンバイ状態3に遷移させる(S270)。一方、VCC>VDET1(電源監視回路1の出力信号CMPO1がハイレベル)の時は(S250のN)、スイッチ制御回路120は、VBK>VDET2(電源監視回路2の出力信号CMPO2がハイレベル)又はVBK>VCC(電源監視回路3の出力信号CMPO3がハイレベル)であれば(S260のY)内部状態を再び通常状態3に遷移させ(S210)、それ以外であれば内部状態を再び通常状態1に遷移させる(S160)。
スイッチ制御回路120は、スタンバイ状態3では、スイッチ制御信号SWG1をハイレベルにしてスイッチSW1をオフするとともにスイッチ制御信号SWG2,SWG3を
ローレベルにしてスイッチSW2,SW3をオンし、イネーブル信号EN1,EN2,EN3をローレベルにして電源監視回路1,2,3をすべてオフする。
次に、スイッチ制御回路120は、所定時間T7が経過すると(S280のY)、内部状態をスタンバイ状態4に遷移させる(S290)。スイッチ制御回路120は、スタンバイ状態4では、スイッチSW1をオフ、SW2,SW3をオン、電源監視回路2,3をオフのまま、イネーブル信号EN1をハイレベルにして電源監視回路1をオンする。
次に、スイッチ制御回路120は、所定時間T8の経過後(S300のY)、VCC≦VDET1(電源監視回路1の出力信号CMPO1がローレベル)であれば(S310の
N)、内部状態を再びスタンバイ状態3に遷移させ(S270)、VCC>VDET1(電源監視回路1の出力信号CMPO1がハイレベル)であれば(S150のY)、内部状態を再び通常状態1に遷移させる(S160)。
図6のフローチャートにおいて、所定時間T1〜T8は、可変に設定できるようにしてもよい。例えば、図5では不図示の不揮発性のメモリーにT1〜T8の各設定値を記憶させておき、スイッチ制御回路120がこれらの設定値をメモリーから読み出してT1〜T8を計測してもよい。
なお、図6のフローチャートにおいて、通常状態1,2が「通常モード」に対応し、通常状態3,4が「充電停止モード」に対応し、スタンバイ状態3,4が「バックアップモード」に対応する。
図7に、メイン電源3が立ち上がってからバックアップ電源4が満充電になるまでのタイミングチャートの一例を示す。また、図8に、メイン電源3が立ち上がってからバックアップ電源4が満充電になる前に電源電圧VCCの低下により充電停止モードに切り替わり、さらにバックアップモードに切り替わるまでのタイミングチャートの一例を示す。また、図9に、電源電圧VCCの低下により充電停止モードからバックアップモードに切り替わった後、電源電圧VCCの上昇によりバックアップモードから通常モードに復帰する時のタイミングチャートの一例を示す。また、図10に、電源電圧VCCの低下により通常モードからバックアップモードに切り替わった後、電源電圧VCCの上昇によりバックアップモードから通常モードに復帰する時のタイミングチャートの一例を示す。
以上に説明したように、第2実施形態のリアルタイムクロック装置によれば、リアルタイムクロック(RTC)回路250が生成するタイミング信号に基づいて、通常モードではMOSトランジスタースイッチ111,151(スイッチSW1,SW2)を間欠的にオン/オフする。従って、メイン電源3が遮断された場合、バックアップ電源4側のVBK端子からVCC端子に流入する電流が定期的に遮断されるため、VCC端子に流入する電流とCPU2等の負荷を介してグランドに流出する電流とのバランスが崩れ、VCC端子の電圧低下が促進される。その結果、電源監視回路130によりVCC端子の電圧低下が確実に検出され、より早くバックアップモードに移行することができる。
また、本実施形態のリアルタイムクロック装置によれば、通常モードにおいて、スイッチSW3がオンのままスイッチSW1,SW2が定期的にオフするが、スイッチSW1,SW2は、オフの時、VBKがVCC−VF1−VF2よりも低い間は順方向ダイオードとして機能する。従って、VBKがVCC−VF1−VF2を超えるまでは、スイッチSW1,SW2のオン/オフに関係なくVCC端子からVBK端子に電流が流れ、常にバックアップ電源4の充電が行われる。そして、VBKがVCC−VF1−VF2を超えた後は、スイッチSW1,SW2が定期的にオンしている時にバックアップ電源4の充電が行われるので、バックアップ電源4を満充電の状態にすることができる。従って、比較的短
い充電時間でバックアップ電源4を満充電の状態にすることができる。
また、本実施形態のリアルタイムクロック装置によれば、リアルタイムクロック(RTC)回路50の電源電圧VRTC(すなわち、VDD端子の電圧)は、通常モードにおいて、VBKがVCC−VF1−VF2を超えるまでは、スイッチSW1,SW2がオンの時はVCC、オフの時はVCC−VF1−VF2となり、VBKがVCC−VF1−VF2を超えた後は、スイッチSW1,SW2がともにオンの時はVCC、ともにオフの時はVBKとなる。要するに、通常モードでは、電源電圧VRTC(=VDD)として常にVCC−VF1−VF2以上の電圧が供給される。一方、充電停止モードでは、常に、スイッチSW1がオン、スイッチSW2,SWがともにオフなので電源電圧VRTC(=VDD)としてVCCが供給され、バックアップモードでは、常に、スイッチSW1がオフ、スイッチSW2,SW3がともにオンなので、電源電圧VRTC(=VDD)としてVBKが供給される。従って、通常モードでも充電モードでもバックアップモードでも、リアルタイムクロック(RTC)回路50は、計時動作を問題なく継続することができるし、VDD端子に接続されたデバイスも所定の処理を継続することができる。
また、本実施形態のリアルタイムクロック装置によれば、通常モードではスイッチSW1がオフしている間にのみ、充電停止モードではスイッチSW2,SW3がともにオフの間のみ電源監視回路130,160,170をオンし、スタンバイモードでは電源監視回路160,170を常にオフ、電源監視回路130を間欠的にオンするので、電源監視回路130,160,170による消費電流を低減することができる。さらに、メイン電源が遮断された場合、スイッチSW1とスイッチSW2の一方又は両方がオフしている時は、VCC端子に流入する電流とVCC端子から流出する電流とのバランスが崩れてVCC端子の電圧低下が促進されるので、電源監視回路130は、VCC端子の電圧低下を検出しやすい。
なお、電源監視回路130,160,170による消費電流を低減するためには、電源監視回路130,160,170がすべてオフする時間(図6のフローチャートのT1,T3,T5,T7)と比較して少なくとも1つがオンする時間(図6のフローチャートのT2,T4,T6,T8)がなるべく短い方がよいが、メイン電源が遮断された場合にVCC端子の電圧低下を促進するためには、通常モードにおいてスイッチSW1,SW2がオフする時間(T4)をある程度長くする必要がある。従って、本実施形態のリアルタイムクロック装置を用いたシステムの構成に応じて、T1〜T8を最適な時間に調整することが望ましい。
また、本実施形態のリアルタイムクロック装置によれば、VBK端子の電圧がVCC端子の電圧よりも高くなると、MOSトランジスタースイッチ151,152(スイッチSW2,SW3)がオフするので、仮にバックアップ電源4が満充電になっていない状態でも、メイン電源が遮断されてVCC端子の電圧の低下が始まった時点で、バックアップ電源4からの電流の逆流を防止することができる。従って、メイン電源3からバックアップ電源4への切り替えを無駄なく効率よく行うことができる。
また、本実施形態のリアルタイムクロック装置によれば、トリクル充電やパルス充電などの充電方法と比較して、充電によりバックアップ電源4にダメージを与えるリスクを低減することができる。
なお、本実施形態では、バックアップ電源4として充電可能な電源を想定して説明したが、バックアップ電源4は一次電池であってもよい。
2.電子機器
図11は、本実施形態の電子機器の機能ブロック図である。また、図12は、本実施形態の電子機器の一例であるスマートフォンの外観の一例を示す図である。
本実施形態の電子機器300は、リアルタイムクロック(RTC)装置310、CPU(Central Processing Unit)320、操作部330、ROM(Read Only Memory)340、RAM(Random Access Memory)350、通信部360、表示部370、メイン電源380、バックアップ電源390を含んで構成されている。なお、本実施形態の電子機器は、図11の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
リアルタイムクロック装置310は、電源切替回路311と、電源切替回路311の出力電圧が電源電圧として供給されるリアルタイムクロック(RTC)回路312とを含む、例えば、1チップのICである。リアルタイムクロック装置310は、例えば、前述した第1実施形態又は第2実施形態のリアルタイムクロック装置1のいずれかである。
メイン電源380(第1の電源の一例)は、リアルタイムクロック装置310のVCC端子に電源電圧を供給する。また、メイン電源380は、CPU320にも電源電圧を供給する。
バックアップ電源390(第2の電源の一例)は、例えば不図示の制限抵抗を介してリアルタイムクロック装置310のVBK端子に電気的に接続されている。
電源切替回路311は、メイン電源380の電源電圧が所定の電圧値よりも高い時は、RTC回路312にメイン電源380の電源電圧を供給し、メイン電源380の電源電圧が所定の電圧値よりも低くなると、RTC回路312に供給する電源電圧をバックアップ電源390の電源電圧に切り替える。
CPU320は、ROM340等に記憶されているプログラムに従い、各種の計算処理や制御処理を行う。具体的には、CPU320は、操作部330からの操作信号に応じた各種の処理、外部とデータ通信を行うために通信部360を制御する処理、表示部370に各種の情報を表示させるための表示信号を送信する処理等を行う。
操作部330は、操作キーやボタンスイッチ等により構成される入力装置であり、ユーザーによる操作に応じた操作信号をCPU320に出力する。
ROM340は、CPU320が各種の計算処理や制御処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。
RAM350は、CPU320の作業領域として用いられ、ROM340から読み出されたプログラムやデータ、操作部330から入力されたデータ、CPU320が各種プログラムに従って実行した演算結果等を一時的に記憶する。
通信部360は、CPU320と外部装置との間のデータ通信を成立させるための各種制御を行う。
表示部370は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成される表示装置であり、CPU320から入力される表示信号に基づいて各種の情報を表示する。表示部370には操作部330として機能するタッチパネルが設けられていてもよい。
リアルタイムクロック装置310として本実施形態のリアルタイムクロック装置1を組
み込むことにより、より利便性の良い電子機器を実現することができる。
このような電子機器300としては種々の電子機器が考えられ、例えば、パーソナルコンピューター(例えば、モバイル型パーソナルコンピューター、ラップトップ型パーソナルコンピューター、タブレット型パーソナルコンピューター)、携帯電話機などの移動体端末、ディジタルスチールカメラ、インクジェット式吐出装置(例えば、インクジェットプリンター)、ルーターやスイッチなどのストレージエリアネットワーク機器、ローカルエリアネットワーク機器、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ゲーム用コントローラー、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、フライトシュミレーター、ヘッドマウントディスプレイ、モーショントレース、モーショントラッキング、モーションコントローラー、PDR(歩行者位置方位計測)等が挙げられる。
3.移動体
図13は、本実施形態の移動体の一例を示す図(上面図)である。図13に示す移動体400は、電源切替回路410、エンジンシステム、ブレーキシステム、キーレスエントリーシステム等の各種の制御を行うコントローラー420,430,440、バッテリー450、バックアップ用バッテリー460を含んで構成されている。なお、本実施形態の移動体は、図13の構成要素(各部)の一部を省略又は変更したり、他の構成要素を付加した構成としてもよい。
電源切替回路410は、例えば、前述した第2実施形態の電源切替回路200である。
バッテリー450(第1の電源の一例)は、電源切替回路410のVCC端子に電源電圧を供給する。
バックアップ用バッテリー460(第2の電源の一例)は、例えば不図示の制限抵抗を介して電源切替回路410のVBK端子に電気的に接続されている。
コントローラー420,430,440には、電源切替回路410のVDD端子から電源電圧が供給される。
電源切替回路410は、バッテリー450の電源電圧が所定の電圧値よりも高い時は、VDD端子からバッテリー450の電源電圧を出力し、バッテリー450の電源電圧が所定の電圧値よりも低くなると、VDD端子からの出力電圧をバックアップ用バッテリー460の電源電圧に切り替える。
このように、移動体400に本実施形態の電源切替回路410を組み込むことにより、より信頼性の高い移動体を実現することができる。
このような移動体400としては種々の移動体が考えられ、例えば、自動車(電気自動車も含む)、ジェット機やヘリコプター等の航空機、船舶、ロケット、人工衛星等が挙げられる。
4.変形例
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、図14に示すように、第1実施形態のリアルタイムクロック装置1の電源切替回路100において、VCC端子とグランドの間にプルダウン抵抗60とスイッチ62を直列に接続し、スイッチ制御回路20がスイッチ62のオン/オフのタイミングを制御するように変形してもよい。例えば、スイッチ制御回路20は、イネーブル信号ENと同じタイミング、すなわち電源監視回路30がオンする時(内部状態がスタンバイ状態2と通常状態2の時)にスイッチ62をオンするように制御してもよい。
このように、スイッチ62を間欠的にオン/オフすることでVDD端子の電荷がプルダウン抵抗60を介して定期的に強制ディスチャージされるので、メイン電源が遮断された場合、VCC端子に流入する電流とCPU2等の負荷を介してグランドに流出する電流とのバランスが崩れやすくなり、VCC端子の電圧低下がより促進される。その結果、電源監視回路30によりVCC端子の電圧低下が確実に検出され、より早くバックアップモードに移行することができる。
また、スイッチ62を間欠的にオン/オフすることで、スイッチ62が無い場合と比較してプルダウン抵抗60による消費電流を低減させることができる。なお、スイッチ制御回路20は、内部状態が通常状態2の時にのみスイッチ62をオンするように制御してもよい。このようにすれば、プルダウン抵抗60による消費電流をより低減することができる。
なお、図示及び説明を省略するが、第2実施形態のリアルタイムクロック装置1の電源切替回路200についても、同様の変形を適用することができる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
1 リアルタイムクロック装置、2 CPU、3 メイン電源、4 バックアップ電源、5 制限抵抗、6 平滑コンデンサー、10 スイッチ回路、11 MOSトランジスタースイッチ、20 スイッチ制御回路、30 電源監視回路、31 コンパレーター、32 抵抗、33 抵抗、34 スイッチ、40 パワーオンリセット(POR)回路、50 リアルタイムクロック(RTC)回路、100 電源切替回路、110 スイッチ回路、111 MOSトランジスタースイッチ、120 スイッチ制御回路、130 電源監視回路、131 コンパレーター、132 抵抗、133 抵抗、134 スイッチ、140 パワーオンリセット(POR)回路、150 スイッチ回路、151 MOSトランジスタースイッチ、152 MOSトランジスタースイッチ、160 電源監視回路、161 コンパレーター、162 抵抗、163 抵抗、164 スイッチ、170 電源監視回路、171 コンパレーター、200 電源切替回路、250 リアルタイムクロック(RTC)回路、300 電子機器、310 リアルタイムクロック(RTC)装置、320 CPU、330 操作部、340 ROM、350 RAM、360 通信部、370 表示部、380 メイン電源、390 バックアップ電源、400 移動体、410 電源切替回路、420,430,440 コントローラー、450 バッテリー、460 バックアップ用バッテリー

Claims (12)

  1. 第1の電源ノードの電圧を監視する第1の電源監視回路と、
    第3の電源ノードの電圧を監視する第2の電源監視回路と、
    オンすることにより前記第1の電源ノードと第2の電源ノードとを電気的に接続する第1のスイッチ回路と、
    オンすることにより前記第2の電源ノードと前記第3の電源ノードとを電気的に接続する第2のスイッチ回路と、
    前記第1の電源監視回路の出力信号に基づいて、前記第1のスイッチ回路と前記第2のスイッチ回路をともに間欠的にオンする第1のモードから前記第1のスイッチ回路をオフするとともに前記第2のスイッチ回路をオンする第2のモードに切り替え、前記第2の電源監視回路の出力信号に基づいて、前記第1のモードから、前記第1のスイッチ回路をオンするとともに前記第2のスイッチ回路をオフする第3のモードに切り替えるスイッチ制御回路と、を含み、
    前記第2の電源ノードの電圧を供給する、電源切替回路。
  2. 請求項1において、
    前記第1の電源ノードの電圧と前記第3の電源ノードの電圧との大小関係を監視する第3の電源監視回路を含み、
    前記スイッチ制御回路は、
    前記第3の電源監視回路の出力信号に基づいて、前記第1のモードから前記第3のモードに切り替える、電源切替回路。
  3. 請求項1又は2において、
    前記第2のスイッチ回路は、寄生ダイオードを持つ第2のスイッチ素子及び第3のスイッチ素子を含み、
    前記第2のスイッチ素子は、
    寄生ダイオードのアノード側が前記第2の電源ノード側になるとともにカソード側が前記第3の電源ノード側になるように設けられ、
    前記第3のスイッチ素子は、
    寄生ダイオードのアノード側が前記第3の電源ノード側になるとともにカソード側が前記第2の電源ノード側になるように前記第2のスイッチ素子と直列に設けられ、
    前記スイッチ制御回路は、
    前記第1のモードでは、前記第2のスイッチ回路をオンする場合は前記第2のスイッチ素子及び前記第3のスイッチ素子をともにオンし、前記第2のスイッチ回路をオフする場合は前記第2のスイッチ素子をオフするとともに前記第3のスイッチ素子をオンする、電源切替回路。
  4. 第1の電源ノードの電圧を監視する第1の電源監視回路と、
    オンすることにより前記第1の電源ノードと第2の電源ノードとを電気的に接続する第1のスイッチ回路と、
    オンすることにより前記第2の電源ノードと第3の電源ノードとを電気的に接続する第2のスイッチ回路と、
    前記第1の電源監視回路の出力信号に基づいて、前記第1のスイッチ回路と前記第2のスイッチ回路をともに間欠的にオンする第1のモードから前記第1のスイッチ回路をオフするとともに前記第2のスイッチ回路をオンする第2のモードに切り替えるスイッチ制御回路と、を含み、
    前記第2の電源ノードの電圧を供給し、
    前記第2のスイッチ回路は、寄生ダイオードを持つ第2のスイッチ素子及び第3のスイッチ素子を含み、
    前記第2のスイッチ素子は、
    寄生ダイオードのアノード側が前記第2の電源ノード側になるとともにカソード側が前記第3の電源ノード側になるように設けられ、
    前記第3のスイッチ素子は、
    寄生ダイオードのアノード側が前記第3の電源ノード側になるとともにカソード側が前記第2の電源ノード側になるように前記第2のスイッチ素子と直列に設けられ、
    前記スイッチ制御回路は、
    前記第1のモードでは、前記第2のスイッチ回路をオンする場合は前記第2のスイッチ素子及び前記第3のスイッチ素子をともにオンし、前記第2のスイッチ回路をオフする場合は前記第2のスイッチ素子をオフするとともに前記第3のスイッチ素子をオンする、電源切替回路。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記第1の電源監視回路は、
    前記第1のモードでは前記第1のスイッチ回路がオフの状態の時に前記第1の電源ノードの電圧を監視する、電源切替回路。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項において、
    前記第1のスイッチ回路は、寄生ダイオードを持つ第1のスイッチ素子を含み、
    前記第1のスイッチ素子は、
    寄生ダイオードのアノード側が前記第1の電源ノード側になり、寄生ダイオードのカソード側が前記第2の電源ノード側になるように設けられ、
    前記スイッチ制御回路は、
    前記第1のスイッチ回路をオンする場合は前記第1のスイッチ素子をオンし、前記第1のスイッチ回路をオフする場合は前記第1のスイッチ素子をオフする、電源切替回路。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項において、
    前記第1の電源ノードに電気的に接続されるプルダウン抵抗を含む、電源切替回路。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電源切替回路と、
    前記電源切替回路の出力電圧が電源電圧として供給されるリアルタイムクロック回路と、を含む、リアルタイムクロック装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電源切替回路と、
    前記第1の電源ノードに電源電圧を供給する第1の電源と、
    前記第3の電源ノードに電気的に接続される第2の電源と、を含む、電子機器。
  10. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の電源切替回路と、
    前記第1の電源ノードに電源電圧を供給する第1の電源と、
    前記第3の電源ノードに電気的に接続される第2の電源と、を含む、移動体。
  11. 第1の電源ノードの電圧を監視する第1の電源監視回路と、第3の電源ノードの電圧を監視する第2の電源監視回路と、オンすることにより前記第1の電源ノードと第2の電源ノードとを電気的に接続する第1のスイッチ回路と、オンすることにより前記第2の電源ノードと前記第3の電源ノードとを電気的に接続する第2のスイッチ回路と、を含み、前記第2の電源ノードの電圧を供給する電源切替回路の制御方法であって、
    前記第1の電源監視回路の出力信号に基づいて、前記第1のスイッチ回路と前記第2のスイッチ回路をともに間欠的にオンする第1のモードから前記第1のスイッチ回路をオフするとともに前記第2のスイッチ回路をオンする第2のモードに切り替え、
    前記第2の電源監視回路の出力信号に基づいて、前記第1のモードから、前記第1のスイッチ回路をオンするとともに前記第2のスイッチ回路をオフする第3のモードに切り替える、電源切替回路の制御方法。
  12. 第1の電源ノードの電圧を監視する第1の電源監視回路と、オンすることにより前記第1の電源ノードと第2の電源ノードとを電気的に接続する第1のスイッチ回路と、オンすることにより前記第2の電源ノードと第3の電源ノードとを電気的に接続する第2のスイッチ回路と、を含み、前記第2の電源ノードの電圧を供給し、前記第2のスイッチ回路は、寄生ダイオードを持つ第2のスイッチ素子及び第3のスイッチ素子を含み、前記第2のスイッチ素子は、寄生ダイオードのアノード側が前記第2の電源ノード側になるとともにカソード側が前記第3の電源ノード側になるように設けられ、前記第3のスイッチ素子は、寄生ダイオードのアノード側が前記第3の電源ノード側になるとともにカソード側が前記第2の電源ノード側になるように前記第2のスイッチ素子と直列に設けられている電源切替回路の制御方法であって、
    前記第1の電源監視回路の出力信号に基づいて、前記第1のスイッチ回路と前記第2のスイッチ回路をともに間欠的にオンする第1のモードから前記第1のスイッチ回路をオフするとともに前記第2のスイッチ回路をオンする第2のモードに切り替え、
    前記第1のモードでは、前記第2のスイッチ回路をオンする場合は前記第2のスイッチ素子及び前記第3のスイッチ素子をともにオンし、前記第2のスイッチ回路をオフする場合は前記第2のスイッチ素子をオフするとともに前記第3のスイッチ素子をオンする、電源切替回路の制御方法。
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