JP6111316B1 - ケーブル型アンテナ及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】LCXと給電用同軸ケーブルとを一体に連結して配置することでコンパクト化し、その場合のLCXの伝送損失を低く抑えることができ、なお且つ、敷設する際の作業性に優れたケーブル型アンテナを提供する。【解決手段】LCX2と、互いに同一直線上に並ぶ第1の給電用同軸ケーブル3A及び第2の給電用同軸ケーブル3Bとが、それぞれの外部導体の間に一定の間隔Dを設けて並列した状態で一体に連結されて配置されると共に、LCX2と第1の給電用同軸ケーブル3Aとの同一方向の一端側が、湾曲した状態の第1の接続用同軸ケーブル9Aを介して接続され、LCX2と第2の給電用同軸ケーブルとの同一方向の一端側が、湾曲した状態の第2の接続用同軸ケーブル9Bを介して接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル型アンテナ及び無線通信装置に関する。
近年の無線LAN(Local Area Network)の普及に伴い、無線LANで送受信されるデータのスループットの向上が求められている。データ・スループットを向上させる手段として、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)通信技術が知られている。これは、複数のアンテナを用いて各アンテナから異なるデータを送信し、複数のアンテナで同時にデータを受信する技術である。MIMO通信では、送受信するデータ量を、使用するアンテナ数に比例して増加させることができる。例えば、2つの送信アンテナと2つの受信アンテナとを用いてデータを送受信した場合、1対の送受信アンテナに対して2倍のデータ・スループットを実現することができる。
MIMO通信用の無線装置では、漏洩同軸ケーブル(LCX:Leaky Coaxial Cable)をアンテナとして利用することが提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。LCXは、同軸ケーブルの外部導体にスロットと呼ばれる孔部を設けたケーブル型アンテナである。LCXでは、このようなスロットを通じて、ケーブル内部の電磁波をケーブル外部に放射(送信)したり、ケーブル外部の電磁波をケーブル内部に取り込んだり(受信)することができる。
特許文献1には、1本のLCXを用いて、LCXの一端から第1の系統の信号を送受信し、他端から第2の系統の信号を送受信することで、複数系統のMIMO伝送を行うMIMO用無線通信装置が開示されている。
ところで、特許文献1に記載のMIMO用無線通信装置では、信号源である無線装置とLCXの両端とを給電用ケーブルで接続する必要がある。給電用ケーブルには、同軸ケーブルが一般的に用いられる。このとき、無線装置と、LCXと、給電用同軸ケーブルとから構成される無線通信装置全体の設置面積をコンパクトに設計するという要求から、LCXと給電用同軸ケーブルとを並行に近接して配置する場合がある。
しかしながら、特許文献1のようにLCXと給電用同軸ケーブルとを並行に近接して配置した場合には、給電用同軸ケーブルの外部導体の影響により、LCXの伝送損失が増大してしまうという問題があった。また、特許文献1のようにLCXと給電用同軸ケーブルとを別々に敷設する場合には、LCXと給電用同軸ケーブルとの位置関係を並行に保ちつつ敷設する必要があるため、敷設する際の作業が煩雑になるという問題があった。
特開2013−90044号公報
本発明の一つの態様は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、漏洩同軸ケーブルと給電用同軸ケーブルとを一体に連結して配置することでコンパクト化し、その場合の漏洩同軸ケーブルの伝送損失を低く抑えることができ、なお且つ、敷設する際の作業性に優れたケーブル型アンテナ、並びに、そのようなケーブル型アンテナを用いた無線通信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 漏洩同軸ケーブルと、互いに同一直線上に並ぶ第1の給電用同軸ケーブル及び第2の給電用同軸ケーブルとが、それぞれの外部導体の間に一定の間隔を設けて並列した状態で一体に連結されて配置されると共に、
前記漏洩同軸ケーブルと前記第1の給電用同軸ケーブルとの同一方向の一端側が、湾曲した状態の第1の接続用同軸ケーブルを介して接続され、
前記漏洩同軸ケーブルと前記第2の給電用同軸ケーブルとの同一方向の一端側が、湾曲した状態の第2の接続用同軸ケーブルを介して接続されていることを特徴とするケーブル型アンテナ。
〔2〕 前記第1の接続用同軸ケーブル及び前記第2の接続用同軸ケーブルの外径は、前記漏洩同軸ケーブル、前記第1の給電用同軸ケーブル及び前記第2の給電用同軸ケーブルの外径よりも小さいことを特徴とする前記〔1〕に記載のケーブル型アンテナ。
〔3〕 漏洩同軸ケーブルと、互いに同一直線上に並ぶ第1の給電用同軸ケーブル及び第2の給電用同軸ケーブルとが、それぞれの外部導体の間に一定の間隔を設けて並列した状態で一体に連結されて配置されると共に、
前記第1の給電用同軸ケーブルの一部が前記漏洩同軸ケーブル側に湾曲した状態で、前記漏洩同軸ケーブルと前記第1の給電用同軸ケーブルとの同一方向の一端側が接続され、
前記第2の給電用同軸ケーブルの一部が前記漏洩同軸ケーブル側に湾曲した状態で、前記漏洩同軸ケーブルと前記第2の給電用同軸ケーブルとの同一方向の一端側が接続されていることを特徴とするケーブル型アンテナ。
〔4〕 前記漏洩同軸ケーブルと前記第1の給電用同軸ケーブル及び前記第2の給電用同軸ケーブルとは、前記漏洩同軸ケーブル、前記第1の給電用同軸ケーブル及び前記第2の給電用同軸ケーブルの各々が有するシースと一体に形成された連結部によって連結されていることを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載のケーブル型アンテナ。
〔5〕 前記漏洩同軸ケーブルと前記第1の給電用同軸ケーブル及び前記第2の給電用同軸ケーブルとは、連結具を用いることで一体に連結されていることを特徴とする前記〔1〕〜〔3〕の何れか一項に記載のケーブル型アンテナ。
〔6〕 前記間隔は、前記漏洩同軸ケーブルのスロットから放射される電磁波の自由空間波長をλとしたときに、λ/4〜λの範囲にあることを特徴とする前記〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載のケーブル型アンテナ。
〔7〕 前記第1の給電用同軸ケーブルの他端側に第3の接続用同軸ケーブルが接続され、
前記第2の給電用同軸ケーブルの他端側に第4の接続用同軸ケーブルが接続されていることを特徴とする前記〔1〕〜〔6〕の何れか一項に記載のケーブル型アンテナ。
〔8〕 前記漏洩同軸ケーブル、前記第1の給電用同軸ケーブル及び前記第2の給電用同軸ケーブルにより構成された分岐部と、
互いに一定の間隔を設けて並列した状態で一体に連結されて配置される漏洩同軸ケーブルと給電用同軸ケーブルとにより構成された延長部とを備え、
前記分岐部と前記延長部とは、互いの前記漏洩同軸ケーブルが接続されると共に、互いの前記給電用同軸ケーブルが接続されることによって、前記第1の接続用同軸ケーブルを介して接続される間と、前記第2の接続用同軸ケーブルを介して接続される間との何れか一方側又は両側が延長された構造を有することを特徴とする前記〔1〕〜〔7〕の何れか一項に記載のケーブル型アンテナ。
〔9〕 前記分岐部と前記延長部とは、互いの前記漏洩同軸ケーブルが第5の接続用同軸ケーブルを介して接続されると共に、互いの前記給電用同軸ケーブルが第6の接続用同軸ケーブルを介して接続されていることを特徴とする前記〔8〕に記載のケーブル型アンテナ。
〔10〕 前記第3の接続用同軸ケーブルと前記第4の接続用同軸ケーブルとのうち、何れか一方と接続される漏洩同軸ケーブルと、何れか他方と接続される給電用同軸ケーブルとが、互いの外部導体の間に一定の間隔を設けて並列した状態で一体に連結されて配置される延長部を少なくとも1つ以上備えることを特徴とする前記〔7〕に記載のケーブル型アンテナ。
〔11〕 前記〔1〕〜〔10〕の何れか一項に記載のケーブル型アンテナと、
前記ケーブル型アンテナに接続されるアクセスポイント又は無線機とを備えることを特徴とする無線通信装置。
以上のように、本発明の一つの態様によれば、漏洩同軸ケーブルと給電用同軸ケーブルとを一体に連結して配置することでコンパクト化し、その場合の漏洩同軸ケーブルの伝送損失を低く抑えることができ、なお且つ、敷設する際の作業性に優れたケーブル型アンテナ、並びに、そのようなケーブル型アンテナを用いた無線通信装置を提供することが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るケーブル型アンテナの一構成例を示す斜視図である。 図1に示すケーブル型アンテナの構成を示す平面図である。 LCXの構成を示す斜視図である。 図1に示すケーブル型アンテナの変形例を示す要部斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係るケーブル型アンテナの一構成例を示す斜視図である。 図5に示すケーブル型アンテナの構成を示す平面図である。 図5に示すケーブル型アンテナの変形例を示す要部斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るケーブル型アンテナの一構成例を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係るケーブル型アンテナの一構成例を示す要部平面図である。 本発明の第5の実施形態に係るケーブル型アンテナの一構成例を示す要部平面図である。 本発明の第6の実施形態に係るケーブル型アンテナの一構成例を示す要部平面図である。 本発明の第7の実施形態に係るケーブル型アンテナの一構成例を示す要部平面図である。 本発明の第8の実施形態に係る無線通信装置の一構成例を示す平面図である。 2.4GHzのときのケーブル型アンテナにおける間隔と伝送損失との関係を測定した結果を示すグラフである。 3.5GHzのときのケーブル型アンテナにおける間隔と伝送損失との関係を測定した結果を示すグラフである。 5.0GHzのときのケーブル型アンテナにおける間隔と伝送損失との関係を測定した結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(ケーブル型アンテナ)
[第1の実施形態]
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1及び図2に示すケーブル型アンテナ1Aについて説明する。なお、図1は、ケーブル型アンテナ1Aの構成を示す斜視図である。図2は、ケーブル型アンテナ1Aの構成を示す平面図である。
ケーブル型アンテナ1Aは、図1及び図2に示すように、漏洩同軸ケーブル(以下、LCXという。)2と、2本の給電用同軸ケーブル3(第1の給電用同軸ケーブル3A及び第2の給電用同軸ケーブル3B)とを備えている。
LCX2は、図3に示すように、線状の中心導体5と、中心導体5を同心円状に被覆する絶縁体6と、絶縁体6を同心円状に被覆すると共に、延長方向に周期的に並ぶ複数のスロット7が開口して設けられた外部導体8とを有し、シース4aが外部導体8を同心円状に被覆した構造を有している。LCX2のシース4aは、内層及び外層の2層から構成されていてもよい。さらにシース4aの内層は、後述するように、シース4aの外層と連結部4cとを一括押出により成形する際においてスロット7を目視で確認可能とするために、透明な樹脂で構成されていてもよい。なお、図3は、LCX2の構成を示す斜視図である。
中心導体5及び外部導体8には、電気抵抗の低い銅が用いられるのが一般的であるが、アルミニウムや銀などが用いられることもある。絶縁体6には、高周波帯域での伝送損失の低減を目的に誘電体損失(tanδ)の低いポリエチレンが用いられている。或いは、tanδを低くするために、発泡性のポリエチレンが用いられてもよい。また、耐火型のLCX2として、仮に燃焼しても中心導体5と外部導体8とが直ちに短絡しないように、絶縁体6の周囲にガラス繊維製のテープを巻き付けた構造(図示せず。)を採用してもよい。
複数のスロット7は、LCX2の延長方向において一定のピッチPで直線状に並んで配置されると共に、それぞれが同じ方向に向かって開口している。スロット7の開口形状については、特に限定されるものではなく、例えば丸孔であっても長孔でもよい。本実施形態では、ジグザグ状に配置されたスロット7として、LCX2の延長方向に対して斜めとなる長孔が、その斜めとなる向きを交互に変えながら並んで配置されている。また、垂直型のスロット7として、LCX2の延長方向に対して垂直となる長孔が並んで配置された構成(図示せず。)としてもよい。
給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)は、上記LCX2の構成のうち、スロット7を省略した構成である。すなわち、これらの給電用同軸ケーブル3(3A,3B)は、図示を省略するものの、線状の中心導体5と、中心導体5を同心円状に被覆する絶縁体6と、絶縁体6を同心円状に被覆する外部導体8とを有し、シース4b(図1及び図2を参照。)が外部導体8を同心円状に被覆した構造を有している。
図1及び図2に示すケーブル型アンテナ1Aにおいて、第1の給電用同軸ケーブル3Aと第2の給電用同軸ケーブル3Bとは、同一の長さを有して、同一直線上に並んで配置されると共に、LCX2の中央付近を挟んで対称に配置されている。また、LCX2と第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3Bとは、互いに並列した状態で配置されている。
LCX2と第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3Bとは、LCX2側のシース4aと、第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B側のシース4bとの間にそれぞれ設けられた連結部4cにより一体に連結されて配置されている。
シース4a,4b及び連結部4cは、LCX2の外部導体と給電用同軸ケーブル3の外部導体とをポリエチレンを用いて一括押出被覆することで成形することが可能である。シース4a,4b及び連結部4cは、一括押出により成形されるため、互いに境目なく一体化したものとなる。シース4a,4b及び連結部4cを構成する樹脂材料としては、塩化ビニルや難燃性のポリエチレンを採用することも可能である。
なお、LCX2側のシース4aは、内層及び外層の2層から構成されている場合がある。この場合、連結部4cは、LCX2側のシース4aの外層と、第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B側のシース4bとの間をそれぞれ連結することになる。また、シース4aの外層、シース4b及び連結部4cは、一括押出し被覆することで、互いに境目なく一体化したものとすることができる。
連結部4cは、互いに平行となるLCX2の外部導体8と第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3Bの外部導体8との間にそれぞれ一定の間隔Dを設けた状態で、これらLCX2側のシース4aと第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B側のシース4bとの間を連結している。連結部4cは、シース4aとシース4bとの間で略矩形平板状に形成されている。また、LCX2の各スロット7は、LCX2、第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3Bを含む面、すなわち連結部4cの主面に対して垂直な方向に向かって開口している。
ここで、間隔Dは、LCX2の各スロット7から放射される電磁波の自由空間波長をλとしたときに、λ/4以上とすることが好ましい。この間隔Dがλ/4よりも小さいと、隣り合うLCX2と第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3Bとの干渉により、LCX2の伝送損失が大きくなる。一方、この間隔Dを大きくすることによって、LCX2の伝送損失を低く抑えることができる。しかしながら、間隔Dをλよりも大きくしても、LCX2の伝送損失はほとんど変化しなくなるため、ケーブル型アンテナ1Aの大型化を防ぐためには、間隔Dをλ以下とすることが好ましい。
ケーブル型アンテナ1Aは、LCX2と第1の給電用同軸ケーブル3Aとの同一方向の一端側が、湾曲した状態の第1の接続用同軸ケーブル9Aを介して接続され、LCX2と第2の給電用同軸ケーブル3Bとの同一方向の一端側が、湾曲した状態の第2の接続用同軸ケーブル9Bを介して接続された構造を有している。
第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bは、フレキシブルな又は湾曲した形状の同軸ケーブルであり、上述した給電用同軸ケーブル3と同じ構造を有し、LCX2、第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3Bの外径よりも小さい外径を有している。そのため、第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bは、可撓性に優れ、LCX2と第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3Bとの間を小さな曲げ半径で接続することができる。
一般に、ケーブルには、機械強度の点から許容曲げ半径が決められている。許容曲げ半径は、ケーブルの種類によって異なっており、例えば編組型同軸ケーブルでは外径の4倍以上である。したがって、第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bの曲げ半径を小さくしようとする場合には、LCX2、第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3Bよりも可撓性に優れた第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bを使用しなければならない。
LCX2の両端には、コネクタ10a,10bが取り付けられている。第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3Bの両端には、それぞれコネクタ11a,11bが取り付けられている。第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bの両端には、それぞれコネクタ12a,12bが取り付けられている。
ケーブル型アンテナ1Aでは、LCX2の一端側のコネクタ10aと第1の接続用同軸ケーブル9Aの一端側のコネクタ12aとが着脱自在に接続され、第1の給電用同軸ケーブル3Aの一端側のコネクタ11aと、第1の接続用同軸ケーブル9Aの他端側のコネクタ12bとが着脱自在に接続されている。これにより、LCX2と第1の給電用同軸ケーブル3Aとの同一方向の一端側において、第1の接続用同軸ケーブル9Aが略U字状に湾曲した状態を維持したまま、LCX2と第1の給電用同軸ケーブル3Aとの間を接続している。
同様に、ケーブル型アンテナ1Aでは、LCX2の他端側のコネクタ10bと第2の接続用同軸ケーブル9Bの一端側のコネクタ12aとが着脱自在に接続され、第2の給電用同軸ケーブル3Bの一端側のコネクタ11aと、第2の接続用同軸ケーブル9Bの他端側のコネクタ12bとが着脱自在に接続されている。これにより、LCX2と第2の給電用同軸ケーブル3Bとの同一方向の一端側において、第2の接続用同軸ケーブル9Bが略U字状に湾曲した状態を維持したまま、LCX2と第2の給電用同軸ケーブル3Bとの間を接続している。
ケーブル型アンテナ1Aは、第1の給電用同軸ケーブル3Aの他端側に接続された第3の接続用同軸ケーブル50Aと、第2の給電用同軸ケーブル3Bの他端側に接続された第4の接続用同軸ケーブル50Bとを有している。
第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50Bは、フレキシブルな又は湾曲した形状の同軸ケーブルであり、上述した第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bと同様に、LCX2及び給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)の外径よりも小さい外径を有している。第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50Bの両端には、それぞれコネクタ51a,51bが取り付けられている。
ケーブル型アンテナ1Aでは、第1の給電用同軸ケーブル3Aの他端側のコネクタ11bと第3の接続用同軸ケーブル50Aの一端側のコネクタ51aとが着脱自在に接続され、第2の給電用同軸ケーブル3Bの他端側のコネクタ11bと第4の接続用同軸ケーブル50Bの一端側のコネクタ51aとが着脱自在に接続されている。
また、第3の接続用同軸ケーブル50Aと第4の接続用同軸ケーブル50Bとは、それぞれの他端側がLCX2の中央付近で互いに対向し、その位置からLCX2に対して離間する方向に略L字状に湾曲している。これにより、第3の接続用同軸ケーブル50Aの他端側のコネクタ51bと第4の接続用同軸ケーブル50Bの他端側のコネクタ51bとが、互いに並列した状態で同一方向を向いている。
以上のように、本実施形態のケーブル型アンテナ1Aでは、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とを一体に連結して配置することが可能である。そして、この場合も、LCX2の外部導体8と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)の外部導体8との間に一定の間隔Dを保持した状態で、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とを一体に連結して配置することでコンパクト化すると共に、LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ1Aでは、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とを一体に連結して配置することによって、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とを別々に敷設する必要がなくなるため、このケーブル型アンテナ1Aを敷設する際の作業性を高めることが可能である。
<変形例>
上記ケーブル型アンテナ1Aの変形例としては、例えば図4に示すケーブル型アンテナ1Bのように、上記連結部4cの代わりに、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とを互いに並列した状態で連結する連結具20を用いた構成としてもよい。
なお、図4は、ケーブル型アンテナ1Bの構成を示す要部斜視図である。図4に示すケーブル型アンテナ1Bは、上記ケーブル型アンテナ1Aと同様に、LCX2の中央部を挟んで第1の給電用同軸ケーブル3A側と第2の給電用同軸ケーブル3B側とが対称となる構造を有している。
したがって、図4では、ケーブル型アンテナ1Bの中央付近を挟んだ片側(第1の給電用同軸ケーブル3A側)の構成のみを図示して、その構造を説明するものとする。また、以下の実施形態の説明では、上記ケーブル型アンテナ1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
ケーブル型アンテナ1Bは、図4に示すように、上記連結部4cの代わりに、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とが、それぞれの延長方向に間隔を設けて配置された複数(本例では片側3つ)の連結具20によって連結されて一体に配置されている。
複数の連結具20は、互いに平行となるLCX2の外部導体8と第1の給電用同軸ケーブル3A(第2の給電用同軸ケーブル3B)の外部導体8との間に一定の間隔Dを設けた状態で、これらLCX2と第1の給電用同軸ケーブル3A(第2の給電用同軸ケーブル3B)との間を連結している。
各連結具20は、LCX2を把持する一方の把持部21aと、第1の給電用同軸ケーブル3A(第2の給電用同軸ケーブル3B)を把持する他方の把持部21bと、これら把持部21a,21bの間を連結する連結部22とを有している。
各連結具20は、例えば、熱可塑性樹脂であるポリエチレン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂などのプラスチック材料を射出成形や切削加工等によって、把持部21a,21b及び連結部22が一体に形成された構成を有している。
把持部21a,21bは、LCX2又は第1の給電用同軸ケーブル3A(第2の給電用同軸ケーブル3B)を嵌め込む構造(嵌め込み構造)を有している。なお、把持部21a,21bの構造としては、このような嵌め込み構造に限らず、LCX2又は第1の給電用同軸ケーブル3A(第2の給電用同軸ケーブル3B)の外周全体を締めて固定するクランプする構造(クランプ構造)としてもよい。
以上のように、本実施形態のケーブル型アンテナ1Bでは、上述した複数の連結具20を用いて、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とを一体に連結して配置することが可能である。そして、この場合も、LCX2の外部導体8と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)の外部導体8との間に一定の間隔Dを保持した状態で、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とを一体に連結して配置することでコンパクト化すると共に、LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ1Bでは、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とを一体に連結して配置することによって、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とを別々に敷設する必要がなくなるため、このケーブル型アンテナ1Bを敷設する際の作業性を高めることが可能である。
さらに、本実施形態のケーブル型アンテナ1Bでは、連結具20を敷設位置に取り付けた後に、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とを連結具20に取り付けるといった作業によって敷設することができる。これにより、ケーブル型アンテナ1Bの敷設作業を更に容易にすることが可能である。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図5及び図6に示すケーブル型アンテナ1Cについて説明する。なお、図5は、ケーブル型アンテナ1Cの構成を示す斜視図である。図6は、ケーブル型アンテナ1Cの構成を示す平面図である。また、以下の実施形態の説明では、上記ケーブル型アンテナ1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
ケーブル型アンテナ1Cは、図5及び図6に示すように、LCX2と、2本の給電用同軸ケーブル3(第1の給電用同軸ケーブル3C及び第2の給電用同軸ケーブル3D)とを備えている。すなわち、このケーブル型アンテナ1Cは、上記第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3Bを用いる代わりに、第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3Dを用いる以外は、上記ケーブル型アンテナ1Aと基本的に同じ構成を有している。
具体的に、このケーブル型アンテナ1Cでは、第1の給電用同軸ケーブル3Cの一部(以下、第1の湾曲部3aという。)が湾曲した状態で、LCX2と第1の給電用同軸ケーブル3Cとの同一方向の一端側が接続され、第2の給電用同軸ケーブル3Dの一部(以下、第2の湾曲部3bという。)が湾曲した状態で、LCX2と第2の給電用同軸ケーブル3Dとの同一方向の一端側が接続されている。
第1の給電用同軸ケーブル3Cと第2の給電用同軸ケーブル3Dとは、同一の長さを有して、同一直線上に並んで配置されると共に、LCX2の中央付近を挟んで対称に配置されている。また、LCX2と第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3Dとは、互いに並列した状態で配置されている。
LCX2と第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3Dとは、LCX2側のシース4aと、第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D側のシース4bとの間にそれぞれ設けられた連結部4cにより一体に連結されて配置されている。
また、ケーブル型アンテナ1Cでは、第1の給電用同軸ケーブル3Cの一端側をLCX2の一端側よりも延長させると共に、略U字状に湾曲させることによって、第1の湾曲部3aが構成されている。そして、LCX2の一端側のコネクタ10aと第1の給電用同軸ケーブル3Cの一端側のコネクタ11aとが着脱自在に接続されている。
同様に、ケーブル型アンテナ1Cでは、第2の給電用同軸ケーブル3Dの一端側をLCX2の他端側よりも延長させると共に、略U字状に湾曲させることによって、第2の湾曲部3bが構成されている。そして、LCX2の他端側のコネクタ10bと第2の給電用同軸ケーブル3Dの一端側のコネクタ11aとが着脱自在に接続されている。
また、ケーブル型アンテナ1Cでは、第1の給電用同軸ケーブル3Cの他端側のコネクタ11bと第3の接続用同軸ケーブル50Aの一端側のコネクタ51aとが着脱自在に接続され、第2の給電用同軸ケーブル3Dの他端側のコネクタ11bと第4の接続用同軸ケーブル50Bの一端側のコネクタ51aとが着脱自在に接続されている。
以上のように、本実施形態のケーブル型アンテナ1Cでは、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)とを一体に連結して配置することが可能である。そして、この場合も、LCX2の外部導体8と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)の外部導体8との間に一定の間隔Dを保持した状態で、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)とを一体に連結して配置することでコンパクト化すると共に、LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ1Cでは、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)とを一体に連結して配置することによって、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)とを別々に敷設する必要がなくなるため、このケーブル型アンテナ1Cを敷設する際の作業性を高めることが可能である。
<変形例>
上記ケーブル型アンテナ1Cの変形例としては、例えば図7に示すケーブル型アンテナ1Dのように、上記連結部4cの代わりに、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)とを互いに並列した状態で連結する上記連結具20を用いた構成としてもよい。
なお、図7は、ケーブル型アンテナ1Dの構成を示す要部斜視図である。図7に示すケーブル型アンテナ1Dは、上記ケーブル型アンテナ1Cと同様に、LCX2の中央部を挟んで第1の給電用同軸ケーブル3C側と第2の給電用同軸ケーブル3D側とが対称となる構造を有している。
したがって、図7では、ケーブル型アンテナ1Dの中央付近を挟んだ片側(第1の給電用同軸ケーブル3D側)の構成のみを図示して、その構造を説明するものとする。また、以下の実施形態の説明では、上記ケーブル型アンテナ1Cと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
ケーブル型アンテナ1Dは、図7に示すように、上記連結部4cの代わりに、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)とが、それぞれの延長方向に間隔を設けて配置された複数(本例では片側3つ)の連結具20によって連結されて一体に配置されている。
複数の連結具20は、互いに平行となるLCX2の外部導体8と第1の給電用同軸ケーブル3C(第2の給電用同軸ケーブル3D)の外部導体8との間に一定の間隔Dを設けた状態で、これらLCX2と第1の給電用同軸ケーブル3D(第2の給電用同軸ケーブル3D)との間を連結している。
以上のように、本実施形態のケーブル型アンテナ1Dでは、上述した複数の連結具20を用いて、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)とを一体に連結して配置することが可能である。そして、この場合も、LCX2の外部導体8と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)の外部導体8との間に一定の間隔Dを保持した状態で、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)とを一体に連結して配置することでコンパクト化すると共に、LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ1Dでは、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)とを一体に連結して配置することによって、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)とを別々に敷設する必要がなくなるため、このケーブル型アンテナ1Dを敷設する際の作業性を高めることが可能である。
さらに、本実施形態のケーブル型アンテナ1Dでは、連結具20を敷設位置に取り付けた後に、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3C,3D)とを連結具20に取り付けるといった作業によって敷設することができる。これにより、ケーブル型アンテナ1Dの敷設作業を更に容易にすることが可能である。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図8に示すケーブル型アンテナ1Eについて説明する。なお、図8は、ケーブル型アンテナ1Eの構成を示す斜視図である。また、以下の実施形態の説明では、上記ケーブル型アンテナ1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
ケーブル型アンテナ1Eは、図8に示すように、LCX2と、2本の給電用同軸ケーブル3(第1の給電用同軸ケーブル3E及び第2の給電用同軸ケーブル3F)とを備えている。すなわち、このケーブル型アンテナ1Eは、上記第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3Bを用いる代わりに、第1及び第2の給電用同軸ケーブル3E,3Fを用いる以外は、上記ケーブル型アンテナ1Aと基本的に同じ構成を有している。
具体的に、このケーブル型アンテナ1Eでは、第1の給電用同軸ケーブル3Eの一部(第1の湾曲部3a)がLCX2側に略U字状に湾曲した状態で、LCX2と第1の給電用同軸ケーブル3Eとの同一方向の一端側が連結され、第2の給電用同軸ケーブル3Fの一部(第2の湾曲部3b)がLCX2側に略U字状に湾曲した状態で、LCX2と第2の給電用同軸ケーブル3Fとの同一方向の一端側が連結されている。
第1の給電用同軸ケーブル3Eと第2の給電用同軸ケーブル3Fとは、同一の長さを有して、同一直線上に並んで配置されると共に、LCX2の中央付近を挟んで対称に配置されている。また、LCX2と第1及び第2の給電用同軸ケーブル3E,3Fとは、互いに並列した状態で配置されている。
LCX2と第1及び第2の給電用同軸ケーブル3E,3Fとは、LCX2側のシース4aと、第1及び第2の給電用同軸ケーブル3E,3F側のシース4bとの間に設けられた連結部4dにより一体に連結されて配置されている。
連結部4dは、互いに平行となるLCX2の外部導体8と第1及び第2の給電用同軸ケーブル3E,3Fの外部導体8との間に一定の間隔Dを設けた状態で、これらLCX2側のシース4aと第1及び第2の給電用同軸ケーブル3E,3F側のシース4bとの間を連結している。すなわち、この連結部4dは、LCX2側のシース4aと第1の給電用同軸ケーブル3E側のシース4bとを連結する連結部と、LCX2側のシース4aと第2の給電用同軸ケーブル3F側のシース4bとを連結する連結部とが一体に略矩形平板状に形成されている。
ケーブル型アンテナ1Eでは、LCX2の一端側のコネクタ10aと第1の給電用同軸ケーブル3Eの一端側のコネクタ11aとが着脱自在に接続され、LCX2の他端側のコネクタ10bと第2の給電用同軸ケーブル3Fの一端側のコネクタ11aとが着脱自在に接続されている。
また、ケーブル型アンテナ1Eでは、第1の給電用同軸ケーブル3Eの他端側の一部(第3の湾曲部3cという。)と、第2の給電用同軸ケーブル3Fの他端側の一部(第4の湾曲部3dという。)とが、LCX2の中央付近で互いに対向し、その位置からLCX2に対して離間する方向に略L字状に湾曲している。これにより、第1の給電用同軸ケーブル3Eの他端側のコネクタ11bと、第2の給電用同軸ケーブル3Fの他端側のコネクタ11bとが、互いに並列した状態で同一方向を向いている。
以上のように、本実施形態のケーブル型アンテナ1Eでは、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3E,3F)とを一体に連結して配置することが可能である。そして、この場合も、LCX2の外部導体8と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3E,3F)の外部導体8との間に一定の間隔Dを保持した状態で、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3E,3F)とを一体に連結して配置することでコンパクト化すると共に、LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ1Eでは、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3E,3F)とを一体に連結して配置することによって、LCX2と2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3E,3F)とを別々に敷設する必要がなくなるため、このケーブル型アンテナ1Eを敷設する際の作業性を高めることが可能である。
<変形例>
上記ケーブル型アンテナ1Eの変形例としては、上記第1の湾曲部3aの代わりに、LCX2と第1の給電用同軸ケーブル3Eとの同一方向の一端側が上記第1の連結用同軸ケーブル9Aを介して連結された構成や、上記第2の湾曲部3bの代わりに、LCX2と第2の給電用同軸ケーブル3Fとの同一方向の他端側が上記第2の連結用同軸ケーブル9Bを介して連結された構成としてもよい。
また、上記ケーブル型アンテナ1Eの変形例としては、上記第3の湾曲部3cの代わりに、第1の給電用同軸ケーブル3Eの他端側に上記第3の接続用同軸ケーブル50Aが接続された構成や、上記第4の湾曲部3dの代わりに、第2の給電用同軸ケーブル3Fの他端側に上記第4の接続用同軸ケーブル50Bが接続された構成としてもよい。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態として、例えば図9に示すケーブル型アンテナ100Aについて説明する。なお、図9は、ケーブル型アンテナ100Aの構成を示す要部平面図である。
図9に示すケーブル型アンテナ100Aは、上記ケーブル型アンテナ1Aと同様に、LCX2の中央部を挟んで第1の給電用同軸ケーブル3A側と第2の給電用同軸ケーブル3B側とが対称となる構造を有している。
したがって、図9では、ケーブル型アンテナ100Aの中央付近を挟んだ片側(第1の給電用同軸ケーブル3A側)の構成のみを図示して、その構造を説明するものとする。また、以下の実施形態の説明では、上記ケーブル型アンテナ1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
ケーブル型アンテナ100Aは、図9に示すように、分岐部101と、延長部102と、第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bと、第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50Bとを備えている。すなわち、このケーブル型アンテナ100Aは、上記ケーブル型アンテナ1Aの構成に延長部102を追加した構成である。
具体的に、分岐部101は、上記ケーブル型アンテナ1AのLCX2と、2本の給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)とにより構成されている。
一方、延長部102は、LCX2と、給電用同軸ケーブル3とを有している。延長部102を構成するLCX2と給電用同軸ケーブル3とは、同一の長さを有して、互いに並列した状態で配置されている。また、LCX2と給電用同軸ケーブル3とは、LCX2側のシース4aと給電用同軸ケーブル3側のシース4bとの間にそれぞれ設けられた連結部4cにより一体に連結されて配置されている。
これにより、延長部102は、互いに平行となるLCX2の外部導体8と給電用同軸ケーブル3の外部導体8との間に一定の間隔Dを設けた状態で、LCX2と給電用同軸ケーブル3とが一体に連結されて配置された構造を有している。
分岐部101と延長部102とは、互いのLCX2を接続すると共に、互いの給電用同軸ケーブル3(3A)を接続した構造を有している。すなわち、分岐部101を構成するLCX2の一端側のコネクタ10aと、延長部102を構成するLCX2の他端側のコネクタ10bとが着脱自在に接続されている。また、分岐部101を構成する第1の給電用同軸ケーブル3A(3)の一端側のコネクタ11aと、延長部102を構成する給電用同軸ケーブル3の他端側のコネクタ11bとが着脱自在に接続されている。
ケーブル型アンテナ100Aは、延長部102を構成するLCX2と給電用同軸ケーブル3との同一方向の一端側が、湾曲した状態の第1の接続用同軸ケーブル9Aを介して接続されている。
具体的に、このケーブル型アンテナ100Aでは、延長部102を構成するLCX2の一端側のコネクタ10aと第1の接続用同軸ケーブル9Aの一端側のコネクタ12aとが着脱自在に接続され、延長部102を構成する給電用同軸ケーブル3の一端側のコネクタ11aと、第1の接続用同軸ケーブル9Aの他端側のコネクタ12bとが着脱自在に接続されている。これにより、延長部102を構成するLCX2と給電用同軸ケーブル3との同一方向の一端側において、第1の接続用同軸ケーブル9Aが略U字状に湾曲した状態を維持したまま、LCX2と給電用同軸ケーブル3との間を接続している。
本実施形態のケーブル型アンテナ100Aでは、分岐部101と延長部102との間で、互いのLCX2が接続されると共に、互いの給電用同軸ケーブル3(3A)が接続されることによって、第1の接続用同軸ケーブル9Aを介して接続される間が延長された構造を有している。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Aでは、図示を省略したものの、分岐部101を挟んだ第2の給電用同軸ケーブル3B側の構成についても、上述した第1の給電用同軸ケーブル3A側の構成と対称となる構成を有している。すなわち、このケーブル型アンテナ100Aは、分岐部101と第2の接続用同軸ケーブル9Bとの間に延長部102を設けることによって、第2の接続用同軸ケーブル9Bを介して接続される間が延長された構造を有している。
以上のように、本実施形態のケーブル型アンテナ100Aでは、分岐部101と第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bとの間に延長部102をそれぞれ設けることによって、このケーブル型アンテナ100Aの全長を延長することが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Aでは、分岐部101及び2つの延長部102によって構成される3本のLCX2と4本の給電用同軸ケーブル3(3A,3B)とを一体に連結して配置することが可能である。そして、この場合も、3本のLCX2の外部導体8と4本の給電用同軸ケーブル3(3A,3B)の外部導体8との間に一定の間隔Dを保持した状態で、3本のLCX2と4本の給電用同軸ケーブル3(3A,3B)とを一体に連結して配置することでコンパクト化すると共に、LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Aは、分岐部101及び延長部102を構成するLCX2と給電用同軸ケーブル3(3A,3B)とを別々に敷設する必要がなく、また、分岐部101と延長部102とに分割可能な構成のため、このケーブル型アンテナ100Aを敷設する際の作業性を高めることが可能である。
なお、本実施形態のケーブル型アンテナ100Aでは、上述した分岐部101に接続される延長部102の数や長さを変更することも可能である。これにより、ケーブル型アンテナ100Aの全長を容易に調整することが可能である。
また、分岐部101に複数の延長部102を直列に接続することによって、第1の接続用同軸ケーブル9Aを介して接続される間と、第2の接続用同軸ケーブル9Bを介して接続される間とをそれぞれ延長した構造とすることも可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Aは、分岐部101と第1の接続用同軸ケーブル9Aとの間と、分岐部101と第2の接続用同軸ケーブル9Bとの間との何れか一方のみに、延長部102が設けられた構成としてもよい。すなわち、本実施形態のケーブル型アンテナ100Aは、分岐部101を挟んで延長部102が対称に配置された構成に限らず、分岐部101を挟んで延長部102が非対称に配置された構成としてもよい。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態として、例えば図10に示すケーブル型アンテナ100Bについて説明する。なお、図10は、ケーブル型アンテナ100Bの構成を示す要部平面図である。
図10に示すケーブル型アンテナ100Bは、上記ケーブル型アンテナ1Aと同様に、LCX2の中央部を挟んで第1の給電用同軸ケーブル3A側と第2の給電用同軸ケーブル3B側とが対称となる構造を有している。
したがって、図10では、ケーブル型アンテナ100Bの中央付近を挟んだ片側(第1の給電用同軸ケーブル3A側)の構成のみを図示して、その構造を説明するものとする。また、以下の実施形態の説明では、上記ケーブル型アンテナ1A,100Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
ケーブル型アンテナ100Bは、図10に示すように、分岐部101と、延長部102と、第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bと、第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50Bと、直線状の第5の接続用同軸ケーブル30A及び第6の接続用同軸ケーブル30Bとを備えている。すなわち、このケーブル型アンテナ100Bは、上記ケーブル型アンテナ100Aの構成に、直線状の第5及び第6の接続用同軸ケーブル30A,30Bを追加した構成である。
具体的に、このケーブル型アンテナ100Bは、分岐部101と延長部102とが直線状の第5及び第6の接続用同軸ケーブル30A,30Bを介して接続された構造を有している。
第5及び第6の接続用同軸ケーブル30A,30Bは、上記給電用同軸ケーブル3(3A,3B)と同じ構造を有し、LCX2及び給電用同軸ケーブル3(3A,3B)の外径とほぼ同じ外径を有している。なお、第5及び第6の接続用同軸ケーブル30A,30Bは、第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bと同じもの、すなわちLCX2及び給電用同軸ケーブル3(3A,3B)の外径よりも小さい外径を有するものであってもよい。
第5の接続用同軸ケーブル30Aと第6の接続用同軸ケーブル30Bとは、同一の長さを有している。第5及び第6の接続用同軸ケーブル30A,30Bの両端には、それぞれコネクタ31a,31bが取り付けられている。
分岐部101と延長部102とは、互いのLCX2が第5の接続用同軸ケーブル30Aを介して接続されると共に、互いの給電用同軸ケーブル3(3A)が第6の接続用同軸ケーブル30Bを介して接続されている。
すなわち、分岐部101を構成するLCX2の一端側のコネクタ10aと、第5の接続用同軸ケーブル30Aの他端側のコネクタ31bとが着脱自在に接続されている。また、分岐部101を構成する第1の給電用同軸ケーブル3A(3)の一端側のコネクタ11aと、第6の接続用同軸ケーブル30Bの他端側のコネクタ31bとが着脱自在に接続されている。
一方、延長部102を構成するLCX2の他端側のコネクタ10bと、第5の接続用同軸ケーブル30Aの一端側のコネクタ31aとが着脱自在に接続されている。また、延長部102を構成する給電用同軸ケーブル3の他端側のコネクタ11bと、第6の接続用同軸ケーブル30Bの一端側のコネクタ31aとが着脱自在に接続されている。
これにより、第5の接続用同軸ケーブル30Aと第6の接続用同軸ケーブル30Bとは、分岐部101と延長部102との間で、互いに並列した状態で直線状に配置されている。それ以外は、上記ケーブル型アンテナ100Aと同様の構成を有している。
本実施形態のケーブル型アンテナ100Bでは、分岐部101と延長部102との間で、互いのLCX2が直線状の第5の接続用同軸ケーブル30Aを介して接続されると共に、互いの給電用同軸ケーブル3(3A)が直線状の第6の接続用同軸ケーブル30Bを介して接続されることによって、第1の接続用同軸ケーブル9Aを介して接続される間が延長された構造を有している。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Bでは、図示を省略したものの、分岐部101を挟んだ第2の給電用同軸ケーブル3B側の構成についても、上述した第1の給電用同軸ケーブル3A側の構成と対称となる構成を有している。すなわち、このケーブル型アンテナ100Bは、分岐部101と第2の接続用同軸ケーブル9Bとの間に延長部102を設け、更に、分岐部101と延長部102との間に直線状の第5及び第6の接続用同軸ケーブル50A,50Bを設けることによって、第2の接続用同軸ケーブル9Bを介して接続される間が延長された構造を有している。
以上のように、本実施形態のケーブル型アンテナ100Bでは、分岐部101と延長部102との間に、直線状の第5及び第6の接続用同軸ケーブル50A,50Bを設けることによって、このケーブル型アンテナ100Bの全長を更に延長することが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Bでは、分岐部101及び2つの延長部102によって構成される3本のLCX2と4本の給電用同軸ケーブル3(3A,3B)とを第5及び第6の接続用同軸ケーブル50A,50Bを介して一体に連結して配置することが可能である。そして、この場合も、3本のLCX2の外部導体8と4本の給電用同軸ケーブル3(3A,3B)の外部導体8との間に一定の間隔Dを保持した状態で、3本のLCX2と4本の給電用同軸ケーブル3とを一体に連結して配置することでコンパクト化すると共に、LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Bは、分岐部101及び延長部102を構成するLCX2と給電用同軸ケーブル3(3A,3B)とを別々に敷設する必要がなく、また、分岐部101と延長部102とに分割可能な構成のため、このケーブル型アンテナ100Bを敷設する際の作業性を高めることが可能である。
なお、本実施形態のケーブル型アンテナ100Bでは、分岐部101に接続される延長部102や第5及び第6の接続用同軸ケーブル50A,50Bの数や長さを変更することも可能である。これにより、ケーブル型アンテナ100Bの全長を容易に調整することが可能である。
また、分岐部101に第5及び第6の接続用同軸ケーブル50A,50Bを介して複数の延長部102を直列に接続することによって、第1の接続用同軸ケーブル9Aを介して接続される間と、第2の接続用同軸ケーブル9Bを介して接続される間とをそれぞれ延長した構造とすることも可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Bは、分岐部101と第1の接続用同軸ケーブル9Aとの間と、分岐部101と第2の接続用同軸ケーブル9Bとの間との何れか一方のみに、第5及び第6の接続用同軸ケーブル50A,50Bが設けられた構成としてもよい。すなわち、本実施形態のケーブル型アンテナ100Bは、分岐部101を挟んで第5及び第6の接続用同軸ケーブル50A,50Bが対称に配置された構成に限らず、分岐部101を挟んで第5及び第6の接続用同軸ケーブル50A,50Bが非対称に配置された構成としてもよい。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態として、例えば図11に示すケーブル型アンテナ100Cについて説明する。なお、図11は、ケーブル型アンテナ100Cの構成を示す要部平面図である。
図11に示すケーブル型アンテナ100Cは、上記ケーブル型アンテナ1Aと同様に、LCX2の中央部を挟んで第1の給電用同軸ケーブル3A側と第2の給電用同軸ケーブル3B側とが対称となる構造を有している。
したがって、図11では、ケーブル型アンテナ100Cの中央付近を挟んだ片側(第1の給電用同軸ケーブル3A側)の構成のみを図示して、その構造を説明するものとする。また、以下の実施形態の説明では、上記ケーブル型アンテナ1A,100Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
ケーブル型アンテナ100Cは、図11に示すように、分岐部101と、延長部102と、第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bと、第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50Bと、湾曲した状態の第5の接続用同軸ケーブル30C及び第6の接続用同軸ケーブル30Dとを備えている。すなわち、このケーブル型アンテナ100Cは、上記ケーブル型アンテナ100Aの構成に、湾曲した状態の第5及び第6の接続用同軸ケーブル30C,30Dを追加した構成である。
具体的に、このケーブル型アンテナ100Cは、分岐部101と延長部102とが湾曲した状態の第5の接続用同軸ケーブル30C及び第6の接続用同軸ケーブル30Dを介して接続された構造を有している。
第5及び第6の接続用同軸ケーブル30C,30Dは、上記第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bと同様に、フレキシブルな又は湾曲した形状の同軸ケーブルであり、上述した給電用同軸ケーブル3(3A,3B)と同じ構造を有し、LCX2及び給電用同軸ケーブル3(3A,3B)の外径よりも小さい外径を有している。第5及び第6の接続用同軸ケーブル30C,30Dの両端には、それぞれコネクタ31a,31bが取り付けられている。
分岐部101と延長部102とは、互いのLCX2が第5の接続用同軸ケーブル30Cを介して接続されると共に、互いの給電用同軸ケーブル3(3A)が第6の接続用同軸ケーブル30Dを介して接続されている。
すなわち、分岐部101を構成するLCX2の一端側のコネクタ10aと、第5の接続用同軸ケーブル30Cの他端側のコネクタ31bとが着脱自在に接続されている。また、分岐部101を構成する第1の給電用同軸ケーブル3A(3)の一端側のコネクタ11aと、第6の接続用同軸ケーブル30Dの他端側のコネクタ31bとが着脱自在に接続されている。
一方、延長部102を構成するLCX2の他端側のコネクタ10bと、第5の接続用同軸ケーブル30Cの一端側のコネクタ31aとが着脱自在に接続されている。また、延長部102を構成する給電用同軸ケーブル3の他端側のコネクタ11bと、第6の接続用同軸ケーブル30Dの一端側のコネクタ31aとが着脱自在に接続されている。
また、分岐部101と延長部102との配置に合わせて、LCX2側を接続する第5の接続用同軸ケーブル30Cは、給電用同軸ケーブル3(3A)側を接続する第6の接続用同軸ケーブル30Dよりも長さが長く、且つ、曲げ半径が大きくなっている。
これにより、第5の接続用同軸ケーブル30Cと第6の接続用同軸ケーブル30Dとは、分岐部101と延長部102との間で、互いに並列した状態で同一方向に略L字状に湾曲して配置されている。それ以外は、上記ケーブル型アンテナ100Aと同様の構成を有している。
本実施形態のケーブル型アンテナ100Cでは、分岐部101と延長部102との間で、互いのLCX2が湾曲した状態の第5の接続用同軸ケーブル30Aを介して接続されると共に、互いの給電用同軸ケーブル3(3A)が湾曲した状態の第6の接続用同軸ケーブル30Dを介して接続されることによって、第1の接続用同軸ケーブル9Aを介して接続される間が延長された構造を有している。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Cでは、図示を省略したものの、分岐部101を挟んだ第2の給電用同軸ケーブル3B側の構成についても、上述した第1の給電用同軸ケーブル3A側の構成と対称となる構成を有している。すなわち、このケーブル型アンテナ100Cは、分岐部101と第2の接続用同軸ケーブル9Bとの間に延長部102を設け、更に、分岐部101と延長部102との間に湾曲した状態の第5及び第6の接続用同軸ケーブル50C,50Dを設けることによって、第2の接続用同軸ケーブル9Bを介して接続される間が延長された構造を有している。
以上のように、本実施形態のケーブル型アンテナ100Cでは、分岐部101と延長部102との間に、湾曲した状態の第5及び第6の接続用同軸ケーブル50C,50Dを設けることによって、このケーブル型アンテナ100Cの全長を延長することが可能である。さらに、第5及び第6の接続用同軸ケーブル30C,30Dを用いることによって、分岐部101と延長部102との配置に合わせて、これら分岐部101と延長部102との間を湾曲した状態で接続することができる。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Cでは、分岐部101及び2つの延長部102によって構成される3本のLCX2と4本の給電用同軸ケーブル3(3A,3B)とを第5及び第6の接続用同軸ケーブル50C,50Dを介して一体に連結して配置することが可能である。そして、この場合も、3本のLCX2の外部導体8と4本の給電用同軸ケーブル3(3A,3B)の外部導体8との間に一定の間隔Dを保持した状態で、3本のLCX2と4本の給電用同軸ケーブル3とを一体に連結して配置することでコンパクト化すると共に、LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Cは、分岐部101及び延長部102を構成するLCX2と給電用同軸ケーブル3(3A,3B)とを別々に敷設する必要がなく、また、分岐部101と延長部102とに分割可能な構成のため、このケーブル型アンテナ100Cを敷設する際の作業性を高めることが可能である。
なお、本実施形態のケーブル型アンテナ100Cでは、分岐部101に接続される延長部102や第5及び第6の接続用同軸ケーブル50C,50Dの数や長さを変更することも可能である。これにより、ケーブル型アンテナ100Cの全長を容易に調整することが可能である。
また、分岐部101に第5及び第6の接続用同軸ケーブル50C,50Dを介して複数の延長部102を直列に接続することによって、第1の接続用同軸ケーブル9Aを介して接続される間と、第2の接続用同軸ケーブル9Bを介して接続される間とをそれぞれ延長した構造とすることも可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Cは、分岐部101と第1の接続用同軸ケーブル9Aとの間と、分岐部101と第2の接続用同軸ケーブル9Bとの間との何れか一方のみに、第5及び第6の接続用同軸ケーブル50C,50Dが設けられた構成としてもよい。すなわち、本実施形態のケーブル型アンテナ100Cは、分岐部101を挟んで第5及び第6の接続用同軸ケーブル50C,50Dが対称に配置された構成に限らず、分岐部101を挟んで第5及び第6の接続用同軸ケーブル50C,50Dが非対称に配置された構成としてもよい。
なお、上記第5及び第6の接続用同軸ケーブル50C,50Dについては、上述した第5の接続用同軸ケーブル30Cの長さが第6の接続用同軸ケーブル30Dの長さよりも長く、且つ、第5の接続用同軸ケーブル30Cの曲げ半径が第6の接続用同軸ケーブル30Dの曲げ半径よりも大きくなる構成に限らず、分岐部101と延長部102との配置の違いによって、第5の接続用同軸ケーブル30Cの長さが第6の接続用同軸ケーブル30Dの長さよりも短く、且つ、第5の接続用同軸ケーブル30Cの曲げ半径が第6の接続用同軸ケーブル30Dの曲げ半径よりも小さくなる構成としてもよい。
なお、上記第4〜第6の実施形態に示す延長ケーブル型アンテナ100A〜100Cでは、上記ケーブル型アンテナ1Aの構成に延長部102や第5及び第6の接続用同軸ケーブル50A〜50Dを追加した構成となっているが、上記ケーブル型アンテナ1Aの代わりに、上記ケーブル型アンテナ1Bを用いて同様の構成を実現することも可能である。
また、上記第5及び第6の延長ケーブル型アンテナ100B,100Cについては、フレキシブルな又は湾曲した形状の第1の接続用同軸ケーブル30A,30C及び第2の接続用同軸ケーブル30B,30Dを用いた場合、上述した同一面内に平面的に敷設する場合に限らず、例えば、建物の床面や壁面、天面などに沿って敷設した場合、各面の境界に位置するコーナー部で、第1の接続用同軸ケーブル30A,30C及び第2の接続用同軸ケーブル30B,30Dを同一方向に折り曲げた状態で、上記延長ケーブル型アンテナ100B,100Cを立体的に敷設することも可能である。
例えば、延長ケーブル型アンテナ100Bを壁面と天面との間で立体的に敷設する場合において、壁面と天面との間のコーナー部で第5及び第6の接続用同軸ケーブル30A,30Bを同一方向に折り曲げながら、分岐部101を壁面に敷設し、延長部102を天面に敷設することも可能である。
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態として、例えば図12に示すケーブル型アンテナ100Dについて説明する。なお、図12は、ケーブル型アンテナ100Dの構成を示す要部平面図である。
図12に示すケーブル型アンテナ100Dは、上記ケーブル型アンテナ1Aと同様に、LCX2の中央部を挟んで第1の給電用同軸ケーブル3A側と第2の給電用同軸ケーブル3B側とが対称となる構造を有している。
したがって、図12では、ケーブル型アンテナ100Dの中央付近を挟んだ片側(第1の給電用同軸ケーブル3A側)の構成のみを図示して、その構造を説明するものとする。また、以下の実施形態の説明では、上記ケーブル型アンテナ1A,100Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
ケーブル型アンテナ100Dは、図12に示すように、分岐部101と、第1及び第2の接続用同軸ケーブル9A,9Bと、第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50Bと、延長部102Aと、第7の接続用同軸ケーブル50C及び第8の接続用同軸ケーブル50Dとを備えている。すなわち、このケーブル型アンテナ100Aは、上記ケーブル型アンテナ1Aの構成に加えて、第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50Bに接続された延長部102Aと、この延長部102Aに接続された第7及び第8の接続用同軸ケーブル50A,50Bとを追加した構成である。
具体的に、延長部102Aは、上記延長部102と同じ構成を有している。第7及び第8の接続用同軸ケーブル50C,50Dは、フレキシブルな又は湾曲した形状の同軸ケーブルであり、上述した第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50Bと同様に、LCX2及び給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)の外径よりも小さい外径を有している。第7及び第8の接続用同軸ケーブル50C,50Dの両端には、それぞれコネクタ51a,51bが取り付けられている。
本実施形態のケーブル型アンテナ100Dでは、延長部102Aを構成するLCX2の一端側のコネクタ10aと第3の接続用同軸ケーブル50Aの他端側のコネクタ51bとが着脱自在に接続され、延長部102Aを構成する給電用同軸ケーブル3の一端側のコネクタ11aと、第4の接続用同軸ケーブル50Bの他端側のコネクタ51bとが着脱自在に接続されている。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Dでは、延長部102Aを構成するLCX2の他端側のコネクタ10bと第7の接続用同軸ケーブル50Cの一端側のコネクタ51aとが着脱自在に接続され、延長部102Aを構成する給電用同軸ケーブル3の他端側のコネクタ11bと、第8の接続用同軸ケーブル50Dの一端側のコネクタ51aとが着脱自在に接続されている。
以上のように、本実施形態のケーブル型アンテナ100Dでは、上記ケーブル型アンテナ1Aの構成に加えて、第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50Bに接続された延長部102Aと、この延長部102Aに接続された第7及び第8の接続用同軸ケーブル50C,50Dとを追加することで、このケーブル型アンテナ100Dの全長を延長することが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Dでは、上記ケーブル型アンテナ1A及び延長部102Aによって構成される2本のLCX2と3本の給電用同軸ケーブル3(3A,3B)とを一体に連結して配置することが可能である。そして、この場合も、2本のLCX2の外部導体8と3本の給電用同軸ケーブル3(3A,3B)の外部導体8との間に一定の間隔Dを保持した状態で、2本のLCX2と3本の給電用同軸ケーブル3とを一体に連結して配置することでコンパクト化すると共に、LCX2の伝送損失を低く抑えることが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Dは、上記ケーブル型アンテナ1A及び延長部102Aを構成するLCX2と給電用同軸ケーブル3(3A,3B)とを別々に敷設する必要がなく、また、上記ケーブル型アンテナ1Aと延長部102Aとに分割可能な構成のため、このケーブル型アンテナ100Dを敷設する際の作業性を高めることが可能である。
なお、本実施形態のケーブル型アンテナ100Dでは、上記ケーブル型アンテナ1Aに接続される延長部102Aの数や長さを変更することも可能である。これにより、ケーブル型アンテナ100Dの全長を容易に調整することが可能である。
また、上記ケーブル型アンテナ1Aに複数の延長部102Aを直列に接続することによって、第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50Bから更に延長された構造とすることが可能である。
また、本実施形態のケーブル型アンテナ100Dについては、上記ケーブル型アンテナ1Aの代わりに、上記ケーブル型アンテナ1B〜1Eを用いた場合も、同様の構成を実現することが可能である。
また、上記ケーブル型アンテナ100Dの構成については、上記第4〜6の実施形態に示すケーブル型アンテナ100A〜100Cの構成と組み合わせることが可能である。すなわち、上記ケーブル型アンテナ100A〜100Cの構成に加えて、第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50Bに接続された延長部102Aと、この延長部102Aに接続された第7及び第8の接続用同軸ケーブル50C,50Dとを追加した構成とすることも可能である。
この場合、上記ケーブル型アンテナ100A〜100Cに接続される延長部102Aの数についても、特に限定されるものではなく、上述した第7及び第8の接続用同軸ケーブル50C,50Dを用いて、複数の延長部102Aを直列に接続することも可能である。
また、上記ケーブル型アンテナ100A〜100Dについては、フレキシブルな又は湾曲した形状の第7及び第8の接続用同軸ケーブル50C,50Dを用いた場合、上述した同一面内に平面的に敷設する場合に限らず、例えば、建物の床面や壁面、天面などに沿って敷設した場合、各面の境界に位置するコーナー部で、第7及び第8の接続用同軸ケーブル50C,50Dを同一方向に折り曲げた状態で、上記ケーブル型アンテナ100B〜100Dを立体的に敷設することも可能である。
例えば、ケーブル型アンテナ100Dを壁面と天面との間で立体的に敷設する場合において、壁面と天面との間のコーナー部で第7及び第8の接続用同軸ケーブル50C,50Dを同一方向に折り曲げながら、分岐部101を天面に敷設し、延長部102Aを壁面に敷設することも可能である。
(無線通信装置)
[第8の実施形態]
次に、本発明の第8の実施形態として、例えば図13に示す無線通信装置200について説明する。なお、図13は、無線通信装置200の構成を示す平面図である。
無線通信装置200は、図13に示すように、上記第1の実施形態のケーブル型アンテナ1Aと、ケーブル型アンテナ1Aに接続されるアクセスポイント(AP)201とを備えている。また、AP201は、無線LANの上位回線(図示せず。)と電気的に接続されている。
ケーブル型アンテナ1AとAP201とは、第3の接続用同軸ケーブル50A及び第4の接続用同軸ケーブル50Bを介して接続されている。すなわち、この無線通信装置200では、第3の接続用同軸ケーブル50Aの他端側のコネクタ51bと、第4の接続用同軸ケーブル50Bの他端側のコネクタ51bとが、それぞれAP201に着脱自在に接続されている。
以上のような構成を有する無線通信装置200では、ケーブル型アンテナ1Aが異なる信号S1,S2を同時に送受信する2×2MIMO通信用アンテナとして機能する。すなわち、この無線通信装置200では、ケーブル型アンテナ1Aを構成するLCX2の一端側に対して、AP201から一方の信号S1を第3の接続用同軸ケーブル50A、第1の給電用同軸ケーブル3A及び第1の接続用同軸ケーブル9Aを介して給電する。同時に、ケーブル型アンテナ1Aを構成するLCX2の他端側に対して、AP201から他方の信号S2を第4の接続用同軸ケーブル50B、第2の給電用同軸ケーブル3B及び第2の接続用同軸ケーブル9Bを介して給電する。
これにより、異なる信号S1,S2をケーブル型アンテナ1Aから同時に送信することができる。逆に、異なる信号S1,S2をケーブル型アンテナ1Aによって同時に受信することも可能である。なお、ケーブル型アンテナ1Aによる信号S1,S2の指向性は、LCX2に対して入出力される信号S1,S2の向きによって異なっている。
以上のように、本実施形態の無線通信装置200では、上記ケーブル型アンテナ1Aを用いた2×2MIMO無線通信装置を構築することが可能である。
[その他の実施形態]
上記第2〜7の実施形態に示すケーブル型アンテナ1B〜1E,100A〜100Dを用いた無線通信装置については、図示を省略するものの、上記ケーブル型アンテナ1Aを用いた無線通信装置200と同様に、第3及び第4の接続用同軸ケーブル50A,50B(又は第7及び第8の接続用同軸ケーブル50C,50D)を介して上記AP201と接続することが可能である。
これにより、上記無線通信装置200と同様に、上記ケーブル型アンテナ1B〜1E,100A〜100Dの何れかを用いて、異なる信号S1,S2を同時に送受信する2×2MIMO無線通信装置を構築することが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
具体的に、本発明を適用したケーブル型アンテナ1A〜1E,100A〜100Dは、上述した無線LANアクセスポイント(AP)用のアンテナに適用した場合に限らず、例えば携帯電話などの基地局側の無線通信用アンテナなどに適用することもが可能である。
この場合、本発明を適用したケーブル型アンテナ1A〜1E,100A〜100Dは、上述したAP201の代わりに、基地局側の無線機と接続することで、上述した2×2MIMO無線通信装置を構築することが可能である。
以下、実施例により本発明の効果をより明らかなものとする。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
本実施例では、上記ケーブル型アンテナ1Aに伝送損失測定装置を接続し、周波数を2.4GHz、3.5GHz、5.0GHzとした場合について、それぞれケーブル型アンテナ1Aの間隔Dを変化させたときの伝送損失を測定した。また、誘電体(連結部4c)の厚みtを0,2,4,8mmと変化させた場合について、それぞれ同様の測定を行った。なお、厚みtが0mmの場合は、LCX2と給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)との間に空間を設けた場合を示す。
また、本測定では、外部導体8の外径が5.5mm、シース4(シース4a及びシース4b)の厚みが1.25mmのLCX2及び給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)を用いた。以下、周波数が2.4GHz、3.5GHz、5.0GHzの場合の測定結果を、図14、図15及び図16に示す。
なお、図14は、2.4GHzのときのケーブル型アンテナ1Aの間隔Dと伝送損失との関係を測定した結果を示すグラフである。図15は、3.5GHzのときのケーブル型アンテナ1Aの間隔Dと伝送損失との関係を測定した結果を示すグラフである。図16は、5.0GHzのときのケーブル型アンテナ1Aの間隔Dと伝送損失との関係を測定した結果を示すグラフである。
また、各周波数について、LCX2のスロット7から放出される電磁波の自由空間波長λと間隔Dとの対応関係を以下の表1に示す。
Figure 0006111316
図14、図15及び図16に示すように、LCX2の外部導体8と給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)の外部導体8との間隔Dが小さくなるほど、LCX2の伝送損失が増加することがわかる。また、伝送損失の増加の度合いは、周波数が低いほど顕著であり、誘電体の厚みtが大きくなるほど顕著である。
また、図14、図15及び図16に示す何れの場合も、LCX2の外部導体8と給電用同軸ケーブル3(第1及び第2の給電用同軸ケーブル3A,3B)の外部導体8との間隔Dをλ/4以上とすることで、LCX2の伝送損失を低く抑えることができることがわかった。また、間隔Dをλよりも大きくしたとしても、LCX2の伝送損失はほとんど低下しない。したがって、複合ケーブル1Aの小型化を実現するため、間隔Dをλ以下とすることが好ましい。
1A〜1E…ケーブル型アンテナ 2…漏洩同軸ケーブル(LCX) 3…給電用同軸ケーブル 3A,3C…第1の給電用同軸ケーブル 3B,3D…第2の給電用同軸ケーブル 3a…第1の湾曲部 3b…第2の湾曲部 3c…第3の湾曲部 3d…第4の湾曲部 4a,4b…シース 4c,4d…連結部 5…中心導体 6…絶縁体 7…スロット 8…外部導体 9A…第1の接続用同軸ケーブル 9B…第2の接続用同軸ケーブル 10a,10b…コネクタ 11a,11b…コネクタ 12a,12b…コネクタ 20…連結具 30A,30C…第5の接続用同軸ケーブル 30B,30D…第6の接続用同軸ケーブル 31a,31b…コネクタ 50A…第3の接続用同軸ケーブル 50B…第4の接続用同軸ケーブル 50C…第7の接続用同軸ケーブル 50D…第8の接続用同軸ケーブル 51a,51b…コネクタ 100A〜100D…ケーブル型アンテナ 101…分岐部 102,102A…延長部 200…無線通信装置 201…アクセスポイント(AP)

Claims (11)

  1. 漏洩同軸ケーブルと、互いに同一直線上に並ぶ第1の給電用同軸ケーブル及び第2の給電用同軸ケーブルとが、それぞれの外部導体の間に一定の間隔を設けて並列した状態で一体に連結されて配置されると共に、
    前記漏洩同軸ケーブルと前記第1の給電用同軸ケーブルとの同一方向の一端側が、湾曲した状態の第1の接続用同軸ケーブルを介して接続され、
    前記漏洩同軸ケーブルと前記第2の給電用同軸ケーブルとの同一方向の一端側が、湾曲した状態の第2の接続用同軸ケーブルを介して接続されていることを特徴とするケーブル型アンテナ。
  2. 前記第1接続用同軸ケーブル及び前記第2の接続用同軸ケーブルの外径は、前記漏洩同軸ケーブル、前記第1の給電用同軸ケーブル及び前記第2の給電用同軸ケーブルの外径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のケーブル型アンテナ。
  3. 漏洩同軸ケーブルと、互いに同一直線上に並ぶ第1の給電用同軸ケーブル及び第2の給電用同軸ケーブルとが、それぞれの外部導体の間に一定の間隔を設けて並列した状態で一体に連結されて配置されると共に、
    前記第1の給電用同軸ケーブルの一部が前記漏洩同軸ケーブル側に湾曲した状態で、前記漏洩同軸ケーブルと前記第1の給電用同軸ケーブルとの同一方向の一端側が接続され、
    前記第2の給電用同軸ケーブルの一部が前記漏洩同軸ケーブル側に湾曲した状態で、前記漏洩同軸ケーブルと前記第2の給電用同軸ケーブルとの同一方向の一端側が接続されていることを特徴とするケーブル型アンテナ。
  4. 前記漏洩同軸ケーブルと前記第1の給電用同軸ケーブル及び前記第2の給電用同軸ケーブルとは、前記漏洩同軸ケーブル、前記第1の給電用同軸ケーブル及び前記第2の給電用同軸ケーブルの各々が有するシースと一体に形成された連結部によって連結されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のケーブル型アンテナ。
  5. 前記漏洩同軸ケーブルと前記第1の給電用同軸ケーブル及び前記第2の給電用同軸ケーブルとは、連結具を用いることで一体に連結されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のケーブル型アンテナ。
  6. 前記間隔は、前記漏洩同軸ケーブルのスロットから放射される電磁波の自由空間波長をλとしたときに、λ/4〜λの範囲にあることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のケーブル型アンテナ。
  7. 前記第1の給電用同軸ケーブルの他端側に第3の接続用同軸ケーブルが接続され、
    前記第2の給電用同軸ケーブルの他端側に第4の接続用同軸ケーブルが接続されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のケーブル型アンテナ。
  8. 前記漏洩同軸ケーブル、前記第1の給電用同軸ケーブル及び前記第2の給電用同軸ケーブルにより構成された分岐部と、
    互いに一定の間隔を設けて並列した状態で一体に連結されて配置される漏洩同軸ケーブルと給電用同軸ケーブルとにより構成された延長部とを備え、
    前記分岐部と前記延長部とは、互いの前記漏洩同軸ケーブルが接続されると共に、互いの前記給電用同軸ケーブルが接続されることによって、前記第1の接続用同軸ケーブルを介して接続される間と、前記第2の接続用同軸ケーブルを介して接続される間との何れか一方側又は両側が延長された構造を有することを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載のケーブル型アンテナ。
  9. 前記分岐部と前記延長部とは、互いの前記漏洩同軸ケーブルが第5の接続用同軸ケーブルを介して接続されると共に、互いの前記給電用同軸ケーブルが第6の接続用同軸ケーブルを介して接続されていることを特徴とする請求項8に記載のケーブル型アンテナ。
  10. 前記第3の接続用同軸ケーブルと前記第4の接続用同軸ケーブルとのうち、何れか一方と接続される漏洩同軸ケーブルと、何れか他方と接続される給電用同軸ケーブルとが、互いの外部導体の間に一定の間隔を設けて並列した状態で一体に連結されて配置される延長部を少なくとも1つ以上備えることを特徴とする請求項7に記載のケーブル型アンテナ。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載のケーブル型アンテナと、
    前記ケーブル型アンテナに接続されるアクセスポイント又は無線機とを備えることを特徴とする無線通信装置。
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