JP6523055B2 - 複合ケーブル及び無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、複合ケーブル及び無線通信システムに関する。
漏洩同軸ケーブル(LCX:Leaky Coaxial Cable)は、同軸ケーブルの外部導体にスロットと呼ばれる孔部を設けたケーブル型アンテナである。LCXでは、このようなスロットを通じて、ケーブル内部の電磁波をケーブル外部に放射(送信)したり、ケーブル外部の電磁波をケーブル内部に取り込んだり(受信)することができる。
このため、LCXは、通信環境が細長く金属体等の障害物が多く存在する環境での使用に特に有効である。例えば、曲がりくねったトンネルや金属体が多数存在する場所などでは、電磁波の不感地帯が生じやすい。このような場所では、一般的なアンテナ付きの送受信機を用いた場合、多数の送受信機を設置しなければならない。
一方、LCXを用いた場合には、このLCXの延長方向に周期的に並ぶ多数のスロットがそれぞれアンテナとして機能する。この場合、LCXの延長方向に多数のアンテナが配置されたことになる。これにより、1本のLCXを設置するだけで、上述した細長く金属体等の障害物が多く存在する環境における電磁波の不感地帯の発生を抑制できる。また、LCXの設置工事についても、上述した一般的なアンテナ付きの送受信機を設置する工事に比べて、LCXを引き回すだけでよいため、非常に簡単に実施できる。
ところで、近年の無線LAN(Local Area Network)の普及に伴って、無線LANアクセスポイント(AP)用のアンテナとしてLCXを使用する機会が多くなっている。しかしながら、顧客が要求する無線LANの通信エリアは様々であり、1台のAPに1本のLCXを接続した1つの無線LANシステムだけで全てのエリアをカバーしきれない場合も少なくない。
この場合、複数の無線LANシステムを導入することになるが、トンネルやビルなどの建設現場では、無線LANの配線環境が十分に整備されておらず、APの設置位置までLANケーブルを敷設する作業が必要となる。このため、建設現場では、LANケーブルとLCXとを同時に敷設する作業を行わなければならず、作業が繁雑になるだけでなく、その分だけコストも高くなる。
さらに、最近ではビルの建設現場などで複数階のフロアを貫通するかたちでLANケーブルとLCXを並べて敷設することが行われている。このとき、LCXのスロットとLANケーブルとが向き合って敷設されると、LCXのスロットから放射される電磁波がLANケーブルによって遮られてしまうという問題がある。そのため、LANケーブルとLCXとを並べて敷設する際には、LCXのスロット側にLANケーブルが重ならないように注意する必要がある。したがって、この場合も、LANケーブルとLCXを敷設するための作業が繁雑となる。
特開2001−250426号公報
本発明の一つの態様は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、通信ケーブルと漏洩同軸ケーブルとを同時に敷設する際の敷設作業の時間とコストを削減することができ、なお且つ、通信ケーブルが漏洩同軸ケーブルのアンテナ性能に影響を与えることがなく、アクセスポイントに対する通信ケーブル及び漏洩同軸ケーブルの接続性に優れた複合ケーブル、並びにそのような複合ケーブルを用いた無線通信システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一つの態様に係る複合ケーブルは、通信ケーブルと漏洩同軸ケーブルとが一体化された複合ケーブルであって、前記通信ケーブルと前記漏洩同軸ケーブルとは、互いに並列した状態で共通のシースにより一体に被覆された構造を有し、前記シースは、前記通信ケーブル側を被覆する第1の被覆部と、前記漏洩同軸ケーブル側を被覆する第2の被覆部と、前記第1の被覆部と前記第2の被覆部とを連結する連結部とを有し、前記漏洩同軸ケーブルは、線状の中心導体と、前記中心導体を被覆する絶縁体と、前記絶縁体を被覆すると共に、延長方向に周期的に並ぶ複数のスロットが開口して設けられた外部導体とを有し、前記第2の被覆部が前記外部導体を被覆した構造を有しており、前記複数のスロットは、前記通信ケーブルに向かう方向とは異なる方向に向かって開口していることを特徴とする。
また、前記複合ケーブルにおいて、前記複数のスロットは、前記通信ケーブルに向かう方向とは反対方向に向かって開口していることが好ましい。
また、前記複合ケーブルにおいて、前記シースの延長方向の両側には、前記連結部の一部を切り欠くスリットが設けられていることが好ましい。
また、前記複合ケーブルにおいて、前記シースは、前記スリットから前記連結部を延長方向に引き裂くことが可能であることが好ましい。
また、前記複合ケーブルにおいて、前記第1の被覆部及び前記第2の被覆部の厚みよりも前記連結部の厚みが小さいことが好ましい。
また、前記複合ケーブルにおいて、前記漏洩同軸ケーブルの一端側よりも前記通信ケーブルの一端側の方が長いことが好ましい。
また、前記複合ケーブルにおいて、前記通信ケーブルの他端側よりも前記漏洩同軸ケーブルの他端側の方が長いことが好ましい。
また、前記複合ケーブルにおいて、前記通信ケーブルの両端には、コネクタが取り付けられ、前記漏洩同軸ケーブルの一端には、コネクタが取り付けられ、前記漏洩同軸ケーブルの他端には、終端抵抗が取り付けられていることが好ましい。
また、前記複合ケーブルにおいて、前記漏洩同軸ケーブルの他端側には、牽引部が設けられていることが好ましい。
また、前記複合ケーブルにおいて、前記通信ケーブルは、導線を絶縁体で被覆した一対の芯線を撚り合わせた複数の対撚り線を有し、前記第1の被覆部が前記複数の対撚り線の束を被覆したLANケーブルであることが好ましい。
また、本発明の一つの態様に係る無線通信システムは、前記何れかの複合ケーブルと、前記通信ケーブルの一端側及び前記漏洩同軸ケーブルの一端側に接続されるアクセスポイントとを備えることを特徴とする。
また、前記無線通信システムにおいて、前記通信ケーブルの他端側に接続されるアクセスポイントを備えることが好ましい。
以上のように、本発明の一つの態様によれば、通信ケーブルと漏洩同軸ケーブルとを同時に敷設する際の敷設作業の時間とコストを削減することができ、なお且つ、通信ケーブルが漏洩同軸ケーブルのアンテナ性能に影響を与えることがなく、アクセスポイントに対する通信ケーブル及び漏洩同軸ケーブルの接続性に優れた複合ケーブル、並びにそのような複合ケーブルを用いた無線通信システムを提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る複合ケーブル及び無線通信システムの構成を示す平面図である。 図1中に示す線分X−X’による複合ケーブルの断面図である。 LCXの構成を示す斜視図である。 LCXとAPとの接続形態の例を示す平面図である。 図3に示す無線通信システムの使用形態の一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(複合ケーブル)
先ず、本発明の一実施形態として図1及び図2に示す複合ケーブル1について説明する。なお、図1は、複合ケーブル1の構成を示す平面図である。図2は、図1中に示す線分X−X’による複合ケーブル1の断面図である。
複合ケーブル1は、図1及び図2に示すように、通信ケーブルであるLANケーブル2と、ケーブル型アンテナである漏洩同軸ケーブル(以下、LCXという。)3とが一体化されたものである。LANケーブル2とLCX3とは、互いに並列した状態で共通のシース4により一体に被覆された構造を有している。
具体的に、シース4は、LANケーブル2側を被覆する第1の被覆部4aと、LCX3側を被覆する第2の被覆部4bと、第1の被覆部4aと第2の被覆部4bとを連結する連結部4cとを有している。シース4には、LANケーブル2及びLCX3への外傷を防止するため、ポリエチレンや塩化ビニル、難燃性のポリエチレンなどが用いられている。
LANケーブル2は、導線5を絶縁体6で被覆した一対の芯線7a,7bを撚り合わせた複数の対撚り線7を有し、第1の被覆部4aが複数(本実施形態では4組)の対撚り線7の束を被覆した構造を有している。また、LANケーブル2の中心部は、各対撚り線7の間を仕切るように十字介材8が設けられている。さらに、電磁波ノイズの影響を抑えるために、遮蔽材が設けられる場合もある。遮蔽材としては、例えば金属テープや金属編組などの金属遮蔽体を用いることができる。
本実施形態で使用されるLANケーブル2については、例えば、ANSI/TIA/EIA−568、ISO/IEC 11801、又はJIS X 5150に準拠するカテゴリー5、カテゴリー6、カテゴリー6A、カテゴリー7のLANケーブルなどを挙げることができる。カテゴリー7のLANケーブルでは、上述した遮蔽材が必須となる。
LCX3は、図2及び図3に示すように、線状の中心導体9と、中心導体9を同心円状に被覆する絶縁体10と、絶縁体10を同心円状に被覆すると共に、延長方向に周期的に並ぶ複数のスロット11が開口して設けられた外部導体12とを有し、第2の被覆部4bが外部導体12を同心円状に被覆した構造を有している。なお、図3は、LCX3の構成を示す斜視図である。
中心導体9及び外部導体12には、伝送損失を低く抑えるために電気抵抗の低い銅が多く用いられているが、アルミニウムや銀などが用いられることもある。絶縁体10には、高周波帯域での伝送損失の低減を目的に誘電体損失(tanδ)の低いポリエチレンが用いられている。或いは、tanδを低くするために、細かな気泡を含む発泡性のポリエチレンが用いられてもよい。また、耐熱型のLCX3として、仮に燃焼しても中心導体9と外部導体12とが直ちに短絡しないように、絶縁体10の周囲にガラス繊維製のテープを巻き付けた構造(図示せず。)を採用してもよい。
複数のスロット11は、LCX3の延長方向において一定のピッチPで直線状に並んで配置されると共に、それぞれが同じ方向に向かって開口している。スロット11の形状については、特に限定されるものではなく、例えば丸孔であっても長孔でもよい。本実施形態では、ジグザグ型のスロット11として、延長方向に対して斜めとなる長孔が、その斜めとなる向きを交互に変えながら並んで配置されている。また、垂直型のスロット11として、延長方向に対して垂直となる長孔が並んで配置された構成(図示せず。)としてもよい。
本実施形態の複合ケーブル1では、LCX3の複数のスロット11がLANケーブル2に向かう方向とは異なる方向に向かって開口している。より具体的には、複数のスロット11は、LANケーブル2に向かう方向とは反対方向に向かって開口している。これにより、本実施形態の複合ケーブル1では、LCX3のスロット11側にLANケーブル2が重なることがないため、スロット11を通して送受信される電磁波がLANケーブル2によって遮られず、LCX3のアンテナ性能にLANケーブル2が悪影響を及ぼすことを防ぐことができる。
また、一般的なLCXでは、外部導体を被覆するシースによりスロットの位置を確認することができない。これに対して、本実施形態の複合ケーブル1では、LANケーブル2とLCX3との位置関係から、第2の被覆部4bで被覆されたスロット11の位置を認識することができる。
LANケーブル2の両端には、図1に示すように、アクセスポイント(以下、APという。)50のLAN端子に接続するためのコネクタ13a,13bが取り付けられている。一方、LCX3の一端には、AP50のアンテナ端子に接続するためのコネクタ14が取り付けられている。また、LCX3の他端には、終端抵抗15が取り付けられている。AP50は、無線LANの上位回線(図示せず。)と電気的に接続されている。
複合ケーブル1では、これらのコネクタ13a,13b,14及び終端抵抗15を取り付け易くするため、シース4の延長方向の両側に連結部4cの一部を切り欠くスリット16が設けられている。シース4は、このスリット16から連結部4cを延長方向に引き裂くことで、LANケーブル2とLCX3とを分離させることが可能である。また、シース4は、第1の被覆部4aの厚み及び第2の被覆部4bの厚みよりも連結部4cの厚みが小さいことが好ましい。これにより、LANケーブル2とLCX3との間で連結部4cを引き裂き易くするだけでなく、連結部4cを引き裂く際に第1の被覆部4aが同時に引き裂かれることを防ぐことができる。
LCX3の他端側には、後述する複合ケーブル1の敷設作業において、複合ケーブル1を牽引するための牽引部17を設けることができる。牽引部17は、LCX3の他端側に取り付けられた牽引ロープ17aからなり、この牽引ロープ17aによりLCX3の他端側を引っ張る構成となっている。なお、牽引部17については、このような構成に必ずしも限定されるものではなく、複合ケーブル1を牽引可能な構成であればよい。また、牽引部17は、必ずしも必須な構成ではなく、必要に応じて省略することも可能である。
ここで、複合ケーブル1の一端では、LCX3の一端側よりもLANケーブル2の一端側の方が長いことが好ましい。この場合、LANケーブル2は、LCX3よりも曲げ剛性が低く曲げ易いことから、このLANケーブル2の一端側を長くすることで、AP50との接続が容易となる。
一方、LCX3は、LANケーブル2よりも曲げ剛性が高く曲げ難いことから、LCX3の一端側とAP50との間は、LCX3よりも曲げ剛性の低い(曲げ易い)接続用ケーブル51を介して接続すればよい。なお、接続用ケーブル51は、必ずしも必須な構成ではなく、LCX3の一端側をAP50に直接接続できる場合は省略することも可能である。
これに対して、複合ケーブル1の他端では、LANケーブル2の他端側よりもLCX3の他端側の方が長いことが好ましい。この場合、牽引部17(牽引ロープ17a)によりLCX3の他端側を引っ張る際に、LANケーブル2が邪魔にならず、複合ケーブル1の敷設作業が容易となる。
また、複合ケーブル1では、スリット16が設けられている領域において、必要に応じてLANケーブル2の他端側をLCX3にバンド52を用いて固定する構成とすることも可能である。また、LANケーブル2の他端側を別のAP50に接続する場合は、LCX3の他端側よりもLANケーブル2の他端側を長くすることで、LANケーブル2の一端側と同様に、AP50との接続を容易にすることが可能である。
(無線通信システム)
次に、上記複合ケーブル1を用いた無線通信システム100について説明する。
無線通信システム100は、図1に示すように、上述した複合ケーブル1と、AP50とを備えている。無線通信システム100では、複合ケーブル1を構成するLANケーブル2が2つのAP50の間を接続する(図1では1つのAP50のみを図示する。)。複合ケーブル1を構成するLCX3は、AP50に接続されることによって、AP50用のアンテナとして機能する。
LCX3とAP50との接続形態は、ARIB標準規格において、ARIB STD−T33、ARIB STD−T66、ARIB STD−T71等に定められている。また、LCX3とAP50との接続形態としては、図4(a)〜(c)に示す接続形態を例示することができる。なお、図4(a)〜(c)は、LCX3とAP50との接続形態の例を示す平面図である。
具体的に、図4(a)に示す接続形態は、1つのAP50に1本のLCX3を接続した「単一構成」である。一方、図4(b)に示す接続形態は、1つのAP50に分配器53を介して複数(本実施形態では2本)のLCX3を接続した「分岐構成」である。一方、図4(c)に示す接続形態は、1つのAP50に複数のLCX3を直列に接続した「グレーディング構成」である。
ここで、1台のAP50についてLCX3を接続した構成を1システムと定義すると、1台のAPがカバーする通信エリアはLCX3の長さに依存することになる。LCX3の長さは、このLCX3の伝送損失によって制限される。すなわち、LCX3の伝送損失が大きい場合は、LCX3の使用限界長が短くなる。逆に、LCX3の伝送損失が小さい場合は、LCX3の使用限界長が長くなる。したがって、無線通信システム100におけるシステム長は、LCX3の特性により制限される。
例えば、単一構成の無線通信システム100では、LCX3が5D(Dの前の数字は外部導体12の概略内径[単位:mm]を示す。)サイズの場合のシステム長は約30m、10Dサイズの場合のシステム長は約80m、20Dサイズの場合のシステム長は約180mである。一方、分岐構成の無線通信システム100では、LCX3が5Dサイズの場合のシステム長は約50m、10Dサイズの場合のシステム長は約140m、20Dサイズの場合のシステム長は約250mである。
次に、上記複合ケーブル1の敷設作業について、図5を参照して説明する。なお、図5は、無線通信システム100の使用形態の一例を示す模式図である。
本実施形態では、図5に示すように、高層ビル200の建設現場において、各階の間を貫通する貫通孔201を通して上記複合ケーブル1を高さ方向に敷設することによって、上記無線通信システム100を構築することができる。
高層ビル200の下層階では、上記複合ケーブル1の一端側がAP50及びネットワークハブ54を介して上位回線に接続されている。一方、上記複合ケーブル1の他端側は、AP50及びネットワークハブ54を介して別の複合ケーブル1と接続されている。別の複合ケーブル1は、高層ビル200の上層階へと延長されて敷設されている。
上記複合ケーブル1の敷設作業では、LANケーブル2とLCX3とが一体化されているため、LANケーブル2とLCX3とを同時に敷設することができる。また、上記牽引部17によって貫通孔201を貫通した複合ケーブル1を容易且つ安全に下層階から上層階へと引き上げることができる。
これにより、敷設作業の時間とコストを削減することが可能である。また、LANケーブル2とLCX3とを捕縛固定する際に、上記複合ケーブル1を捕縛固定することで、LANケーブル2とLCX3との両方を1回で捕縛固定することができる。
また、上記複合ケーブル1では、LCX3におけるスロット11の位置がLANケーブル2とは反対側に位置するため、敷設中にLCX3のスロット11側にLANケーブル2が重なることがない。このため、敷設後にLCX3のアンテナ性能にLANケーブル2が悪影響を及ぼすことを防ぐことが可能である。
また、LANケーブル2とLCX3との位置関係からスロット11の位置を認識できるため、例えば建設現場の暗闇でもスロット11の位置を認識して複合ケーブル1を敷設することができる。さらに、金属などの電波遮蔽物によりLCX3のスロット11が遮蔽されることがないように意識しながら、複合ケーブル1を敷設することができる。
また、上記複合ケーブル1の敷設作業では、例えば複数のLANケーブルが引き回されている環境において敷設する場合、LCX3の端部からLANケーブル2をトレースすることで、AP50に接続すべきLANケーブル2を見つけることができる。これにより、AP50に対するLANケーブル2の接続間違いを防ぐことが可能である。
また、上記複合ケーブル1では、LANケーブル2とLCX3とが共通のシース4により一体に被覆されているため、これらLANケーブル2とLCX3とを同一色とすることができる。これにより、複合ケーブル1は、見かけ上1本のケーブルとして敷設箇所の美観を損ねる恐れが少なくなる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記複合ケーブル1では、通信ケーブルとしてLANケーブル2を用いた構成となっているが、それ以外にも様々な通信ケーブルを用いることができる。例えば、LANケーブル2以外の通信ケーブルとしては、光ケーブルや同軸ケーブルなどを挙げることができる。これらの通信ケーブルをAP50に接続する場合は、AP50に直接接続することができないため、メディアコンバータなどを用いて、LANケーブル2に変換した後、AP50に接続することが可能である。
また、上記無線通信システム100では、複数のAP50の間を上記複合ケーブル1で接続することが可能であるが、終端に位置するAP50に接続されるアンテナについては、上記複合ケーブル1以外のアンテナ、例えば単体のLCX3を接続することが可能である。
1…複合ケーブル 2…LANケーブル(通信ケーブル) 3…漏洩同軸ケーブル(LCX) 4…シース 4a…第1の被覆部 4b…第2の被覆部 4c…連結部 5…導線 6…絶縁体 7a,7b…芯線 7…対撚り線 8…十字介材 9…中心導体 10…絶縁体 11…スロット 12…外部導体 13a,13b…コネクタ 14…コネクタ 15…終端抵抗 16…スリット 17…牽引部 50…アクセスポイント(AP) 51…接続用ケーブル 52…バンド 53…分配器 54…ネットワークハブ 100…無線通信システム

Claims (9)

  1. LANケーブルと漏洩同軸ケーブルとが一体化された複合ケーブルであって、
    前記LANケーブルと前記漏洩同軸ケーブルとは、互いに並列した状態で共通のシースにより一体に被覆された構造を有し、
    前記シースは、前記LANケーブル側を被覆する第1の被覆部と、前記漏洩同軸ケーブル側を被覆する第2の被覆部と、前記第1の被覆部と前記第2の被覆部とを連結する連結部とを有し、
    前記漏洩同軸ケーブルは、線状の中心導体と、前記中心導体を被覆する絶縁体と、前記絶縁体を被覆すると共に、延長方向に周期的に並ぶ複数のスロットが開口して設けられた外部導体とを有し、前記第2の被覆部が前記外部導体を被覆した構造を有しており、
    前記複数のスロットは、前記LANケーブルに向かう方向とは異なる方向に向かって開口しており、
    前記複合ケーブルの少なくとも一方の端側において、前記LANケーブルの端側は、前記漏洩同軸ケーブルの端側より長くされ、
    前記漏洩同軸ケーブルの端側に、前記漏洩同軸ケーブルの外周面から延出する牽引部が設けられ、
    前記牽引部は、前記漏洩同軸ケーブルの外周面のうち前記LANケーブルに対向する部位を起点として延出していることを特徴とする複合ケーブル。
  2. 前記複数のスロットは、前記LANケーブルに向かう方向とは反対方向に向かって開口していることを特徴とする請求項1に記載の複合ケーブル。
  3. 前記シースの延長方向の両側には、前記連結部の一部を切り欠くスリットが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の複合ケーブル。
  4. 前記シースは、前記スリットから前記連結部を延長方向に引き裂くことが可能であることを特徴とする請求項3に記載の複合ケーブル。
  5. 前記第1の被覆部の厚みよりも前記連結部の厚みが小さいことを特徴とする請求項4に記載の複合ケーブル。
  6. 前記LANケーブルの両端には、コネクタが取り付けられ、
    前記漏洩同軸ケーブルの一端には、コネクタが取り付けられ、前記漏洩同軸ケーブルの他端には、終端抵抗が取り付けられていることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の複合ケーブル。
  7. 前記LANケーブルは、導線を絶縁体で被覆した一対の芯線を撚り合わせた複数の対撚り線を有し、前記第1の被覆部が前記複数の対撚り線の束を被覆したLANケーブルであることを特徴とする請求項1〜の何れか一項に記載の複合ケーブル。
  8. 請求項1〜の何れか一項に記載の複合ケーブルと、
    前記LANケーブルの一端側及び前記漏洩同軸ケーブルの一端側に接続されるアクセスポイントとを備える無線通信システム。
  9. 前記LANケーブルの他端側に接続されるアクセスポイントを備えることを特徴とする請求項に記載の無線通信システム。
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