JP6475929B2 - 漏洩同軸ケーブル用連結具及び漏洩同軸ケーブルの連結構造体 - Google Patents

漏洩同軸ケーブル用連結具及び漏洩同軸ケーブルの連結構造体 Download PDF

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本発明は、漏洩同軸ケーブル用連結具及び漏洩同軸ケーブルの連結構造体に関する。
漏洩同軸ケーブル(LCX:Leaky Coaxial Cable)は、通常の同軸ケーブルの外部導体にスロットと呼ばれる孔部を設けたケーブル型アンテナである。漏洩同軸ケーブルでは、このようなスロットを通じて、ケーブル内部の電磁波信号をケーブル外部に放射(送信)したり、ケーブル外部の電磁波信号をケーブル内部に取り込んだり(受信)することができる。すなわち、この漏洩同軸ケーブルは、伝送路とアンテナとの両方の機能を持った特殊な細長い送受信アンテナと言える。
漏洩同軸ケーブルは、通信環境が細長く金属体等の障害物が多く存在する環境で使用するアンテナとして特に有効である。例えば、曲がりくねったトンネルや金属体が多数存在する場所などでは、電磁波の不感地帯が生じやすい。このような場所では、一般的なアンテナを用いた場合、アンテナを備えた多数の送受信機を設置しなければならない。一方、漏洩同軸ケーブルを用いた場合には、漏洩同軸ケーブルの延長方向に周期的に並ぶ多数のスロットがそれぞれアンテナとして機能する。この場合、漏洩同軸ケーブルの延長方向に多数のアンテナが配置されたことになる。
そのため、1本の漏洩同軸ケーブルを設置するだけで、上述した細長く金属体等の障害物が多く存在する環境における電磁波の不感地帯の発生を抑制できる。また、漏洩同軸ケーブルの設置工事についても、上述した一般的なアンテナ付きの送受信機を設置する工事に比べて、送受信機用電気配線を行う必要がなく、漏洩同軸ケーブルを引き回すだけでよいため、非常に簡単に実施できる。
漏洩同軸ケーブルには、指向性があることが知られている(非特許文献1を参照。)。漏洩同軸ケーブルの指向性については、漏洩同軸ケーブルの中心からスロットに向かう方向に電磁波が強く放射されることがわかっている。このため、特許文献1に記載の結束漏洩伝送線路では、各漏洩同軸ケーブルの延長方向において複数のスロットが直線状に並んで配置されると共に、各スロットが同じ方向に向かって開口している。
ところで、近年、送信側と受信側にそれぞれ複数のアンテナを用いるMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)と呼ばれる通信システムが開発されている。例えば、このMIMO通信システムにおいて、複数の漏洩同軸ケーブルを平行に並べて配置した結束漏洩伝送線路をアレイアンテナとして用いる通信装置が提案されている(特許文献1を参照。)。特許文献1の結束漏洩同軸伝送線路は、複数本の漏洩同軸ケーブルを平行に配置し、各々の漏洩同軸ケーブルの外部被膜が、それらの長手方向に沿って互いに固着される(一体的に形成される)ことにより、互いに結束されている。
ところで、上述した漏洩同軸ケーブルを用いたアレイアンテナでは、複数の漏洩同軸ケーブルが互いに電磁的に影響を与えずに独立して動作するように、各漏洩同軸ケーブルの間に一定の間隔を設ける必要がある。
例えば、漏洩同軸ケーブルの各スロットから放射される電磁波の自由空間波長をλとしたときに、隣り合う漏洩同軸ケーブルの間隔は、λ/2程度あればよいと言われている(非特許文献2を参照。)。したがって、2.4GHzの場合のλは124.9mmなので、隣り合う漏洩同軸ケーブルの間隔は約62mmとなり、5GHzの場合のλは60.0mmなので、隣り合う漏洩同軸ケーブルの間隔は約30mmとなる。
したがって、漏洩同軸ケーブルを用いたアレイアンテナでは、上述したλ/2程度の間隔を漏洩同軸ケーブルの延長方向に亘って一定に保つ必要がある。しかしながら、特許文献1のように、複数の漏洩同軸ケーブルの外部被膜同士を一体的に形成した結束漏洩同軸伝送線路においては、上述したλ/2程度の間隔を維持したまま外部被膜同士を一体的に形成することは技術的に困難である。
また、特許文献1には、支持材を用いて複数の漏洩同軸ケーブルを結束したMIMO通信用の結束漏洩伝送路が開示されている。しかしながら、特許文献1の結束漏洩伝送路に用いられる支持材については、その具体的な構成が開示されておらず、複数の漏洩同軸ケーブルを結束するのに適した支持材の構造については不明である。
特開2011−199760号公報
「LCX通信システム」初版、岸本利彦、佐々木伸著、電子通信学会、コロナ社出版、昭和57年8月20日出版 「アンテナ工学ハンドブック」第2版、(社)電子情報通信学会、オーム社、2008年725日 第1刷
本発明の一つの態様は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、複数の漏洩同軸ケーブルを互いに一定の間隔を設けて並列した状態で連結するのに適した漏洩同軸ケーブル用連結具、並びにそのような漏洩同軸ケーブル用連結具を用いた漏洩同軸ケーブルの連結構造体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一つの態様に係る漏洩同軸ケーブル用連結具は、線状の中心導体と、前記中心導体を同心円状に被覆する絶縁体と、前記絶縁体を同心円状に被覆すると共に、延長方向に周期的に並ぶ複数のスロットが開口して設けられた外部導体と、前記外部導体を同心円状に被覆するシースとを有する複数の漏洩同軸ケーブルを互いに一定の間隔を設けて並列した状態で連結する漏洩同軸ケーブル用連結具であって、前記漏洩同軸ケーブルを把持する複数の把持部と、前記複数の把持部の各間を連結する連結部と、前記把持部の一部を開放する開放部とを備えることを特徴とする。
また、前記漏洩同軸ケーブル用連結具において、前記開放部は、前記把持部に把持された前記漏洩同軸ケーブルの前記スロットを外方に臨ませる位置にあってもよい。
また、前記漏洩同軸ケーブル用連結具において、前記開放部は、前記複数の把持部の各位置からそれぞれ同じ方向に向かって開放されていてもよい。
また、前記漏洩同軸ケーブル用連結具において、前記開放部は、前記漏洩同軸ケーブルの周方向における前記スロットの寸法よりも大きくてもよい。
また、前記漏洩同軸ケーブル用連結具において、前記把持部は、前記漏洩同軸ケーブルをクランプする構造を有していてもよい。
また、前記漏洩同軸ケーブル用連結具において、前記把持部は、前記把持部に対して前記漏洩同軸ケーブルを位置決めする位置決め部を備えていてもよい。
また、本発明の一つの態様に係る漏洩同軸ケーブルの連結構造体は、複数の漏洩同軸ケーブルと、前記複数の漏洩同軸ケーブルを互いに一定の間隔を設けて並列した状態で連結すると共に、前記複数の漏洩同軸ケーブルの延長方向に間隔を設けて配置された複数の連結具とを備え、前記連結具として、前記何れかの漏洩同軸ケーブル用連結具を用いることを特徴とする。
また、前記漏洩同軸ケーブルの連結構造体において、前記複数の漏洩同軸ケーブルの各スロットから放射される電磁波の自由空間波長をλとしたときに、前記複数の漏洩同軸ケーブルの各間の間隔がλ/4〜5λの範囲で一定であってもよい。
以上のように、本発明の一つの態様によれば、複数の漏洩同軸ケーブルを互いに一定の間隔を設けて並列した状態で連結するのに適した漏洩同軸ケーブル用連結具、並びにそのような漏洩同軸ケーブル用連結具を用いた漏洩同軸ケーブルの連結構造体を提供することが可能である。
本発明の実施形態で用いられる漏洩同軸ケーブルの一構成例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態に係る漏洩同軸ケーブル用連結具の構成を示し、(A)はその平面図、(B)は、その断面図である。 図2に示す漏洩同軸ケーブル用連結具が備える把持部による漏洩同軸ケーブルの嵌め込み構造を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図である。 図2に示す漏洩同軸ケーブル用連結具を用いた漏洩同軸ケーブルの連結構造体の構成を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る漏洩同軸ケーブルの連結構造体の構成を示し、(A)はその平面図、(B)は、その端面図である。 本発明の第3の実施形態に係る連結具の構成を示し、(A)はその一例を示す断面図、(B)は、その他例を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る連結具の構成を示す平面図である。 本発明の第5の実施形態に係る連結具の構成を示す平面図である。 本発明の第6の実施形態に係る連結具の構成を示す断面図である。 本発明の第7の実施形態に係る連結具の構成を示す断面図である。 本発明の第8の実施形態に係る連結具の構成を示し、(A)はその一例を示す平面図、(B)は、その他例を示す平面図である。 本発明の第9の実施形態に係る連結具の構成を示し、(A)はその一例を示す断面図、(B)は、その他例を示す断面図である。 本発明の第10の実施形態に係る連結具の嵌め込み構造を示し、(A)はその嵌め込まれた状態を示す断面図、(B)は、その嵌め込む途中の段階を示す断面図である。 本発明の第11の実施形態に係る連結具の一例を示し、(A)はその側面図、(B)はそのA−A’断面図、(C)はそのB−B’断面図である。 本発明の第11の実施形態に係る連結具の一例を示し、(A)はその側面図、(B)はそのA−A’断面図、(C)はそのB−B’断面図である。 本発明の第11の実施形態に係る連結具の一例を示し、(A)はその側面図、(B)はそのA−A’断面図、(C)はそのB−B’断面図である。 本発明の第12の実施形態に係る連結具の嵌め込み構造の一例を示し、(A)はその嵌め込み前の状態を示す断面図、(B)はその嵌め込み後の状態を示す断面図である。 本発明の第12の実施形態に係る連結具の嵌め込み構造の一例を示し、(A)はその嵌め込み前の状態を示す断面図、(B)はその嵌め込み後の状態を示す断面図である。 本発明の第12の実施形態に係る連結具の嵌め込み構造の一例を示し、(A)はその嵌め込み前の状態を示す断面図、(B)はその嵌め込み後の状態を示す断面図である。 本発明の第12の実施形態に係る連結具の嵌め込み構造の一例を示し、(A)はその嵌め込み前の状態を示す断面図、(B)はその嵌め込み後の状態を示す断面図である。 本発明の第13の実施形態に係る連結具のクランプ構造を示し、(A)はそのクランプ前の状態を示す断面図、(B)はそのクランプ後の状態を示す断面図である。 本発明の第14の実施形態に係る連結具の構成を示す端面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、以下の説明において例示される材料、寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
(漏洩同軸ケーブル)
先ず、本発明の実施形態で用いられる漏洩同軸ケーブル(以下、LCXという。)について説明する。なお、図1は、本実施形態で用いられるLCX1の一構成例を示す斜視図である。
LCX1は、図1に示すように、線状の中心導体2と、中心導体2を同心円状に被覆する絶縁体3と、絶縁体3を同心円状に被覆すると共に、延長方向に周期的に並ぶ複数のスロット4が開口して設けられた外部導体5と、外部導体5を同心円状に被覆するシース6とを有している。
中心導体2及び外部導体5には、伝送損失を低く抑えるために電気抵抗の低い銅が多く用いられているが、アルミニウムや銀などが用いられることもある。絶縁体3には、高周波帯域での伝送損失の低減を目的に誘電体損失(tanδ)の低いポリエチレンが用いられている。さらに、tanδを低くするために、絶縁体3の内部に細かな気泡を含む発砲性のポリエチレンが用いられてもよい。シース6は、LCX1への外傷を防止するため、ポリエチレンや塩化ビニル、難燃性のポリエチレンなどが用いられている。また、耐熱型のLCX1として、仮に燃焼しても中心導体2と外部導体5とが直ちに短絡しないように、絶縁体3の周囲にガラス繊維製のテープを巻き付けた構造(図示せず。)を採用してもよい。
複数のスロット4は、LCX1の延長方向において一定のピッチPで直線状に並んで配置されると共に、それぞれが同じ方向に向かって開口している。スロット4の形状については、特に限定されるものではなく、例えば丸孔であっても長孔でもよい。本実施形態では、ジグザグ型のスロット4として、延長方向に対して斜めとなる長孔が、その斜めとなる向きを交互に変えながら並んで配置されている。また、垂直型のスロット4として、延長方向に対して垂直となる長孔が並んで配置された構成(図示せず。)としてもよい。
[第1の実施形態]
(漏洩同軸ケーブル用連結具)
次に、本発明の第1の実施形態として、例えば図2(A),(B)に示す漏洩同軸ケーブル用連結具(以下、単に連結具という。)10について説明する。なお、図2(A)は、連結具10の構成を示す平面図である。図2(B)は、図2(A)中に示す線分X−X’による連結具10の断面図である。
連結具10は、図2(A),(B)に示すように、複数(本例では2本)のLCX1を互いに一定の間隔Dを設けて並列した状態で連結する連結具である。具体的に、この連結具10は、LCX1を把持する複数(本例では2つ)の把持部11a,11bと、複数の把持部11a,11bの各間を連結する連結部12と、把持部11a,11bの一部を開放する開放部13とを備えている。
連結具10は、例えば、熱可塑性樹脂であるポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)樹脂などのプラスチック材料を射出成形によって、複数の把持部11a,11bと連結部12とが一体に形成された構成を有している。
複数の把持部11a,11bは、LCX1を嵌め込む構造(嵌め込み構造)を有している。ここで、把持部11a,11bは、互いに同じ嵌め込み構造を有している。したがって、把持部11a,11bによるLCX1の嵌め込み構造については、図3(A),(B)に示す把持部11a側を例に挙げて説明するものとする。なお、図3(A)は、把持部11aによるLCX1の嵌め込み構造を示し、(A)はその断面図、(A)中に示す矢印Yの方向から見た側面図である。
把持部11aは、図3(A),(B)に示すように、断面視で環状となる部分の一部を開放部13として開放した断面形状を有している。把持部11aは、開放部13を挟んで対称となる一対の湾曲部14a,14bを有している。一対の湾曲部14a,14bは、LCX1の外形に合わせて断面略円弧状に湾曲している。一対の湾曲部14a,14bの内形は、LCX1の外形とほぼ同じかそれよりも僅かに小さい。一対の湾曲部14a,14bの開き角θは、60°以上90°未満である。
この嵌め込み構造では、開放部13を通して把持部11aの内側にLCX1が嵌め込まれると、一対の湾曲部14a,14bが互いに離間する方向に弾性変形しながら、LCX1を挟み込む。これにより、LCX1を把持することができる。また、把持部11aがLCX1を把持した後でも、LCX1を把持部11aから取り外すことができる。
連結部12は、図2(A),(B)に示すように、把持部11a,11bの間に一定の間隔Dを設けた状態で、これら把持部11a,11bの間を連結している。連結部12は、把持部11a,11bの間で略矩形平板状に形成されている。
把持部11a,11bは、この連結部12を挟んだ連結部12の両端部において連結部12と一体に接続されている。把持部11a,11bは、この連結部12の一方の面側にそれぞれ位置している。開放部13は、この連結部12の一面に対してほぼ垂直な方向に向かって開放されている。すなわち、開放部13の位置は、把持部11a,11bと連結部12との接続位置とは反対側にある。
開放部13は、一対の湾曲部14a,14bの間を一定の幅(上記開き角θに対応する幅)で開放している。開放部13の幅は、LCX1の周方向におけるスロット4の寸法(図1中に示す幅Z)よりも大きい寸法を有している。開放部13は、把持部11a,11bに把持されたLCX1のスロット4を外方に臨ませる位置にある。すなわち、開放部13は、把持部11a,11bの各位置からそれぞれ同じ方向に向かって開放されている。
(漏洩同軸ケーブルの連結構造体)
次に、図4に示す上記漏洩同軸ケーブル用連結具(以下、単に連結具という。)10を用いたLCX1の連結構造体(以下、単に連結構造体という。)100について説明する。なお、図4は、連結構造体100の構成を示す平面図である。
連結構造体100は、図4に示すように、複数(本例では2本)のLCX1と、複数のLCX1の延長方向に間隔Sを設けて配置された複数(図4中では2つ)の連結具10とを備えている。
各連結具10は、各把持部11a,11bにLCX1を把持させることによって、複数のLCX1を互いに一定の間隔Dを設けて並列した状態で連結している。また、各LCX1は、各スロット4を開放部13から外方に臨ませるように、把持部11a,11bに把持されている。これにより、複数のLCX1がアレイアンテナを構成している。また、このアレイアンテナは、例えばMIMO通信システムにおいて信号の送受信を行う通信装置の送受信アンテナとして好適に用いることができる。
アレイアンテナを構成する場合、複数のLCX1の各中心軸線間の間隔Dは、複数のLCX1の各スロット4から放射される電磁波の自由空間波長をλとしたときに、λ/4〜5λの範囲で一定であることが好ましい。この間隔Dがλ/4よりも小さいと、隣り合うLCX1の干渉により特性が劣化する。一方、この間隔Dを5λ以上とすると、連結具10の幅が大きくなり製造が困難となってしまう。また、間隔Dは、λ/2〜2λの範囲で一定であること更に好ましい。
連結構造体100がMIMO通信用アンテナとして使用される場合における周波数の例としては、無線LANで利用される2.4GHzや5GHz、或いは次世代携帯電話の3.5GHzがある。これらの周波数と間隔Dとの関係を下記表1に示す。なお、表1において、Aで示した領域は、高速通信を行う上で好ましい間隔Dの範囲、Bで示した領域は、更に好ましい間隔Dの範囲を示している。
Figure 0006475929
本実施形態の連結構造体100では、上記連結具10を用いて、複数のLCX1を容易に連結することができる。なお且つ、隣り合うLCX1の間隔DをLCX1の延長方向に亘って一定に保つことができる。
また、本実施形態の連結構造体100では、上記連結具10の把持部11a,11bにLCX1を嵌め込む構成のため、この連結具10に対するLCX1の着脱を容易に行うことができる。
さらに、本実施形態の連結構造体100では、上記連結具10の把持部11a,11bにLCX1が把持された状態のまま、このLCX1を軸回りに回転させることもできる。したがって、スロット4と開放部13との位置合わせも容易に行うことができる。
以上のように、本実施形態では、複数のLCX1を互いに一定の間隔Dを設けて並列した状態で連結するのに適した連結具10、並びにそのような連結具10を用いた連結構造体100を提供することが可能である。
なお、本発明は、上記第1の実施形態に示す連結具10及び連結構造体100の構成に必ずしも限定されるものではなく、以下の実施形態のように、種々の変更を加えることが可能である。また、以下の実施形態の説明では、上記連結具10及び連結構造体100と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
具体的に、本実施形態において、上記連結具10を配置する数については、LCX1の延長される長さに応じて適宜調整すればよい。また、互いに隣り合う連結具10の間隔Sも必ずしも一定である必要はなく、任意に調整することができる。また、本実施形態では、上述したLCX1と連結具10との組み合わせてよって、互いに連結されるLCX1の本数を増やすことが可能である。
[第2の実施形態]
第2の実施形態として図5(A),(B)に示す連結構造体100Aは、上記連結具10を用いて、互いに連結されるLCX1の本数(本例では4本)を増やした構成である。なお、図5(A)は、連結構造体100Aの構成を示す平面図である。図5(B)は、図5(A)中に示す矢印Yの方向から見た連結構造体100Aの端面図である。
連結構造体100Aでは、図5(A),(B)に示すように、1本目のLCX1と2本目のLCX1との間を連結する連結具10と、2本目のLCX1と3本目のLCX1との間を連結する連結具10と、3本目の漏洩同軸ケーブルと4本目の漏洩同軸ケーブルとの間を連結する連結具10とが、複数のLCX1の延長方向において互い違いに並んで配置されている。
以上のように、本実施形態では、LCX1と連結具10との組み合わせてによって、互いに連結されるLCX1の本数を増やすことが可能である。
[第3の実施形態]
第3の実施形態として図6(A),(B)に示す連結具10A,10Bは、連結部12に対する把持部11a,11bの接続位置を変更した構成である。なお、図6(A)は、連結具10Aの構成を示す断面図である。図6(B)は、連結具10Bの構成を示す断面図である。
図6(A)に示す連結具10Aは、連結部12の一端部が把持部11aの一方の湾曲部14bと接続され、連結部12の他端部が把持部11bの他方の湾曲部14aと接続された構成である。
一方、図6(B)に示す連結具10Bは、把持部11a,11bの間で開放部13の向きが互いに逆向きとなるように、連結部12の両端部に把持部11a,11bが接続された構成である。
以上のように、本実施形態では、連結部12に対する把持部11a,11bの接続位置や、開放部13の開放される向きを適宜変更することが可能である。
[第4の実施形態]
第4の実施形態として図7に示す連結具10Cは、上記図2(A)に示す連結具10よりも、把持部11a,11b及び連結部12のLCX1の延長方向に沿った長さLを延長した構成である。なお、図7は、連結具10Cの構成を示す平面図である。
以上のように、本実施形態では、把持部11a,11b及び連結部12の長さLについて、適宜変更することが可能である。
[第5の実施形態]
第5の実施形態として図8に示す連結具10Dは、LCX1の延長方向に並ぶ複数の連結具10が連結部12を介して一体化された構成である。なお、図8は、連結具10Dの構成を示す平面図である。
図8に示す連結具10Dは、複数の連結具10がLCX1の延長方向に並んで配置されると共に、隣り合う連結具10同士が連結部12を介して互いに連結されることによって、複数の連結具10が一体化された構成を有している。
以上のように、本実施形態では、LCX1の延長方向に並ぶ複数の連結具10が連結部12を介して一体化された構成とすることが可能である。
[第6の実施形態]
第6の実施形態として図9に示す連結具10Eは、互いに連結されるLCX1の本数(本例では4本)に合わせて、把持部11a,11b,11c,11dを設けた構成である。なお、図9は、連結具10Eの構成を示す断面図である。
以上のように、本実施形態では、互いに連結されるLCX1の本数に合わせて、把持部11a,11b,11c,11dの数を増やすことが可能である。
[第7の実施形態]
第7の実施形態として図10に示す連結具10Fは、上記図9に示す連結具10Eの構成に加えて、連結部12を切断する切断部15を備えた構成である。なお、図10は、連結具10Fの構成を示す断面図である。
切断部15は、図10に示すように、例えば連結部12の他面に形成された切れ込み15aからなる。切れ込み15aは、複数の把持部11a,11b,11c,11dのうち、少なくとも一部の把持部(本例では把持部11c)と連結部12との境界付近において、この連結具10Fの長さ方向に亘って形成されている。この構成の場合、切断部15に沿って連結部12を切断することで、一部の把持部11dを切り離すことができる。
以上のように、本実施形態では、連結部12に切断部15を設けることによって、上記連結具10Fを分割可能な構成とすることが可能である。なお、切断部15については、連結部12の一部を切り離すことが可能な構成であればよく、上述した切れ込み15aからなる構成に必ずしも限定されるものではない。また、切断部15の配置や数も適宜変更することが可能である。
[第8の実施形態]
第8の実施形態として図11(A),(B)に示す連結具10G,10Hは、複数のLCX1(アレイアンテナ)が設置される設置面(図示せず。)に対して連結部12を取り付ける取付部16を備えた構成である。なお、図11(A)は、連結具10Gの構成を示す平面図である。図11(B)は、連結具10Hの構成を示す平面図である。
図11(A)に示す連結具10Gは、取付部16として、連結部12の略中央部を厚み方向に貫通する孔部16aを有している。連結具10Gでは、この孔部16aを通してビス等により連結部12を設置面に取り付けることができる。
図11(B)に示す連結具10Hは、上記図7に示す連結具10Cの構成に加えて、複数の孔部16aを有している。複数の孔部16aは、連結部12の略中央部において、LCX1の延長方向に等間隔に並んで設けられている。また、連結部12には、開口部16bが設けられている。この開口部16bは、複数の孔部16aの各間に位置している。これにより、連結具10Hを軽量化したり、連結具10Hに使用される材料を削減したりすることができる。連結具10Hでは、これら複数の孔部16aにビス等を通すことで連結部12を例えば壁面等の設置面に取り付けて固定することができる。
以上のように、本実施形態では、連結部12に取付部16を設けることによって、この連結部12を設置面に対して容易に取り付けることができる。なお、取付部16については、上述した孔部16aの構成に限らず、例えばビス等を打ち込む位置に凹部や溝部、目印などを設けた構成としてもよい。
[第9の実施形態]
第9の実施形態として図12(A),(B)に示す連結具10J,10Kは、連結部12の少なくとも一部の厚みを厚くした肉厚部17を備えた構成である。なお、図12(A)は、連結具10Jの構成を示す断面図である。図12(B)は、連結具10Kの構成を示す断面図である。
図12(A)に示す連結具10Jは、肉厚部17として、連結部12の厚みを全体に厚くした構成である。連結具10Jは、取付部16として、肉厚部17の略中部を厚み方向に貫通する孔部16aを有している。
一方、図12(B)に示す連結具10Kは、肉厚部17として、連結部12の略中央部の厚みを一部厚くした構成である。連結具10Kは、取付部16として、肉厚部17の略中部を厚み方向に貫通する孔部16aを有している。
連結具10J,10Kでは、孔部16aを通してビス等により連結部12を設置面に取り付けることができる。また、肉厚部17によって複数のLCX1を設置面から離間させることができる。これにより、例えば設置面が導体等からなるときに、複数のLCX1と設置面との間の距離を保つことで、複数のLCX1の各スロット4から放射される電磁波の強度が設置面からの影響により変化したりすることを抑制できる。
[第10の実施形態]
第10の実施形態として図13(A),(B)に示す連結具10Lは、断面矩形となるLCX1の外形に合わせて、把持部11a,11bの形状を変更した構成である。ここで、把持部11a,11bは、互いに同じ嵌め込み構造を有している。したがって、把持部11a,11bによるLCX1の嵌め込み構造については、図13(A),(B)に示す把持部11a側を例に挙げて説明するものとする。なお、図13(A)は、把持部11aにLCX1が嵌め込まれた状態を示す断面図である。図13(B)は、把持部11aにLCX1が嵌め込まれる途中の段階を示す断面図である。
図13(A),(B)に示す連結具10Lでは、把持部11aを構成する一対の湾曲部14a,14bがLCX1の外形に合わせて断面略L字状に屈曲した形状を有している。この嵌め込み構造では、開放部13を通して把持部11aの内側にLCX1が嵌め込まれると、一対の湾曲部14a,14bが互いに離間する方向に弾性変形しながら、LCX1を挟み込む。これにより、LCX1を把持することができる。また、把持部11aがLCX1を把持した後でも、LCX1を把持部11aから取り外すことができる。
[第11の実施形態]
第11の実施形態として図14(A),(B),(C)に示す連結具10M、図15(A),(B),(C)に示す連結具10N、及び図16(A),(B),(C)に示す連結具10Pは、把持部11a,11bに開放部13とは別の開放部13A,13B,13Cを設けた構成である。ここで、把持部11a,11bは、互いに同じ構造を有している。したがって、図14、図15及び図16では、把持部11a側を例に挙げて説明するものとする。なお、図14、図15及び図16において、各(A)は、把持部11aにLCX1が嵌め込まれた状態を示す側面図、各(B)は、各(A)中に示す線分A−A’による断面図、各(C)は、各(A)中に示す線分B−B’による断面図である。
図14(A),(B),(C)に示す連結具10Mは、一対の湾曲部14a,14bのうち何れか一方又は両方(本例では14a,14b)に開放部13Aを有している。開放部13Aは、湾曲部14a,14bの略中央部分を先端側から基端側に向かって一部切り欠くように形成されている。これにより、開放部13Aは、連結部12の一面に対してほぼ水平な方向に向かって開放されている。
図15(A),(B),(C)に示す連結具10Nは、一対の湾曲部14a,14bのうち何れか一方又は両方(本例では14a,14b)に複数(本例では2つ)の開放部13Bを有している。複数の開放部13Bは、この連結具10Nの長さ方向に並ぶと共に、湾曲部14a,14bを先端側から基端側に向かって一部切り欠くように形成されている。これにより、各開放部13Bは、連結部12の一面に対してほぼ水平な方向に向かって開放されている。
図16(A),(B),(C)に示す連結具10Pは、一対の湾曲部14a,14bのうち何れか一方又は両方(本例では14a,14b)に開放部13Cを有している。開放部13Cは、湾曲部14a,14bの略中央部分を開口して形成されている。これにより、開放部13Cは、連結部12の一面に対してほぼ水平な方向に向かって開放されている。
本実施形態の連結具10M,10N,10Pでは、開放部13A,13B,13CからLCX1のスロット4を外方に臨ませることができる。これにより、開放部13からLCX1のスロット4を外方に臨ませる場合に限らず、把持部11a,11bに把持された各LCX1のスロット4の向きに対する自由度を高めることが可能である。
[第12の実施形態]
第12の実施形態として図17(A),(B)に示す連結具10Q、図18(A),(B)に示す連結具10R、図19(A),(B)に示す連結具10S、及び図20(A),(B)に示す連結具10Tは、把持部11a,11bに対してLCX1A,1B,1C,1Dを位置決めする位置決め部18A,18B,18C,18Dを備えた構成である。ここで、把持部11a,11bは、互いに同じ嵌め込み構造を有している。したがって、把持部11a,11bによるLCX1A,1B,1C,1Dの嵌め込み構造については、図17、図18、図19及び図20に示す把持部11a側を例に挙げて説明するものとする。なお、図17、図18、図19及び図20において、各(A)は、把持部11aにLCX1A,1B,1C,1Dが嵌め込まれる前の状態を示す断面図、各(B)は、把持部11aにLCX1A,1B,1C,1Dが嵌め込み後の状態を示す断面図である。
図17(A)示すLCX1Aは、シース6の外周面に1つの凸部19を有している。凸部19は、このLCX1Aの延長方向に直線状に形成されている。この凸部19は、シース6を押出成形する際に、所望の成型金型を用いることで形成可能である。一方、図17(A)に示す連結具10Qは、位置決め部18Aとして、把持部11aの内周面に1つの係合凹部20を有している。係合凹部20は、この連結具10Qの長さ方向に直線状に形成されている。
図17(B)に示す嵌め込み構造では、係合凹部20に凸部19が係合された状態で、把持部11aにLCX1Aが嵌め込まれる。これにより、把持部11aに対するLCX1Aの位置決めを行うことができる。
図18(A)示すLCX1Bは、シース6の外周面に1つの凹部21を有している。凹部21は、このLCX1Bの延長方向に直線状に形成されている。この凹部21は、シース6を押出成形する際に、所望の成型金型を用いることで形成可能である。一方、図18(A)に示す連結具10Rは、位置決め部18Bとして、把持部11aの内周面に1つの係合凸部22を有している。係合凸部22は、この連結具10Rの長さ方向に直線状に形成されている。
図18(B)に示す嵌め込み構造では、凹部21に係合凸部22が係合された状態で、把持部11aにLCX1Bが嵌め込まれる。これにより、把持部11aに対するLCX1Bの位置決めを行うことができる。
図19(A)示すLCX1Cは、シース6の外周面に複数の凸部19を有している。複数の凸部19は、このLCX1Cの延長方向に直線状に形成されると共に、周方向に等間隔に並んで設けられている。これら複数の凸部19は、シース6を押出成形する際に、所望の成型金型を用いることで形成可能である。一方、図19(A)に示す連結具10Sは、位置決め部18Cとして、把持部11aの内周面に複数の係合凹部20を有している。複数の係合凹部20は、この連結具10Sの長さ方向に直線状に形成されると共に、周方向に等間隔に並んで設けられている。
図19(B)に示す嵌め込み構造では、複数の係合凹部20に複数の凸部19が係合された状態で、把持部11aにLCX1Cが嵌め込まれる。これにより、把持部11aに対するLCX1Cの位置決めを行うことができる。また、この嵌め込み構造では、各係合凹部20に対する各凸部19の係合位置を切り換えることができる。これにより、把持部11aに対するLCX1Cの位置を軸回りに段階的に切り換えることが可能である。
図20(A)示すLCX1Dは、シース6の外周面に複数の凹部21を有している。複数の凹部21は、このLCX1Dの延長方向に直線状に形成されると共に、周方向に等間隔に並んで設けられている。これら複数の凹部21は、シース6を押出成形する際に、所望の成型金型を用いることで形成可能である。一方、図20(A)に示す連結具10Tは、位置決め部18Dとして、把持部11aの内周面に複数の係合凸部22を有している。複数の係合凸部22は、この連結具10Tの長さ方向に直線状に形成されると共に、周方向に等間隔に並んで設けられている。
図20(B)に示す嵌め込み構造では、複数の凹部21に複数の係合凸部22が係合された状態で、把持部11aにLCX1Dが嵌め込まれる。これにより、把持部11aに対するLCX1Dの位置決めを行うことができる。また、この嵌め込み構造では、各凹部21に対する各係合凸部22の係合位置を切り換えることができる。これにより、把持部11aに対するLCX1Dの位置を軸回りに段階的に切り換えることが可能である。
なお、本実施形態の位置決め部については、上述した位置決め部18A〜18Dの構成に限らず、LCX1に設けられた目印等により把持部11a,11bに対する位置決めを行ってもよい。
[第13の実施形態]
第13の実施形態として図21(A),(B)に示す連結具10Uは、把持部11a,11bがLCX1をクランプする構造(クランプ構造)を有した構成である。ここで、把持部11a,11bは、互いに同じクランプ構造を有している。したがって、把持部11a,11bによるLCX1のクランプ構造については、図21(A),(B)に示す把持部11a側を例に挙げて説明するものとする。なお、図21は、把持部11aによるLCX1のクランプ構造を示し、(A)は、把持部11aにLCX1がクランプされる前の状態を示す断面図である。(B)は、把持部11aにLCX1がクランプされた後の状態を示す断面図である。
図21(A)に示す連結具10Uは、把持部11aを構成するクランプ部23とストッパー部24とを有している。クランプ部23は、LCX1の外形に合わせて断面略円弧状に湾曲して形成されると共に、その一端(基端)側が連結部12と一体に接続され、その他端(先端)側が連結部12との間で開放されている。ストッパー部24は、クランプ部23の先端側に外側に向かって折り返された折返し部24aと、折返し部24aの先端側に設けられた係止爪24bと、連結部12の一面から突出して設けられた係止片24cと、折返し部24aの先端に設けられた摘み片24dとを有している。
このクランプ構造では、図21(B)に示すように、クランプ部23の内側にLCX1が嵌め込まれた状態で、摘み片24dを操作しながら係止爪24bを係止片24cに係止する。これにより、LCX1をクランプ(把持)することができる。また、把持部11aがLCX1を把持した後でも、摘み片24dを操作しながら係止爪24bと係止片24cとの係止状態を解除することで、LCX1をクランプ部23から取り外すことができる。
また、このクランプ構造では、上記開放部13に代わりに、クランプ部23の一部を開口した開放部13Dを設けることができる。これにより、開放部13DからLCX1のスロット4を外方に臨ませることができる。なお、把持部11a,11bが誘電体からなる場合、開放部13Dについては省略することも可能である。
[第14の実施形態]
第14の実施形態として図22に示す連結具10Vは、把持部11a,11bと連結部12との間に回動部25を設けた構成である。なお、図22は、連結具10Vの構成を示す端面図である。
図22に示す連結具10Vは、上記図6(B)に示す構成に加えて、把持部11a,11bと連結部12との間を回動自在に支持する回動部25を配置した構成である。この構成の場合、連結部12に対して把持部11a,11bを回動させることによって、開放部13の開放される向きを可変に調整することが可能である。
[その他の実施形態]
なお、本発明は、上記実施形態の構成以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、その構成を適宜変更して実施することができる。
例えば、本発明を適用した漏洩同軸ケーブル用連結具においては、上述した複数の把持部と連結部とが一体に形成された構成に限らず、複数の把持部と連結部とが別体に形成された構成であってもよい。この構成の場合、少なくとも把持部が誘電体からなる構成であればよく、連結部12については、把持部とは同じ材料を用いる場合に限らず、把持部とは別の材料を用いてもよい。
また、把持部が誘電体からなる場合、漏洩同軸ケーブルは、上述したスロットを開放部から外方に臨ませるように把持部に把持される場合に限らず、スロットが把持部の一部と重なる位置にあってもよい。
また、把持部の構成については、上述した嵌め込み構造やクランプ構造のような構成に限らず、漏洩同軸ケーブルを把持することが可能な構成であればよい。さらに、開放部の配置や数についても、適宜変更して実施することが可能である。
また、本発明を適用した漏洩同軸ケーブルの連結構造体においては、上述した連結部を設置面にビス等により取り付ける構成に限らず、治具等を用いて設置面に取り付けることも可能である。
1,1A〜1D…漏洩同軸ケーブル(LCX) 2…中心導体 3…絶縁体 4…スロット 5…外部導体 6…シース 10,10A〜10V…(漏洩同軸ケーブル用)連結具 11a,11b,11c,11d…把持部 12…連結部 13,13A〜13D…開放部 14a,14b…湾曲部 15…切断部 15a…切れ込み 16…取付部 16a…孔部 16b…開口部 17…肉厚部 18A〜18D…位置決め部 19…凸部 20…係合凹部 21…凹部 22…係合凸部 23…クランプ部 24…ストッパー部 24a…折返し部 24b…係止爪 24c…係止片 24d…摘み片 25…回動部 100,100A…(漏洩同軸ケーブルの)連結構造体

Claims (8)

  1. 線状の中心導体と、前記中心導体を同心円状に被覆する絶縁体と、前記絶縁体を同心円状に被覆すると共に、延長方向に周期的に並ぶ複数のスロットが開口して設けられた外部導体と、前記外部導体を同心円状に被覆するシースとを有する複数の漏洩同軸ケーブルを互いに一定の間隔を設けて並列した状態で連結する漏洩同軸ケーブル用連結具であって、
    前記漏洩同軸ケーブルを把持する複数の把持部と、
    前記複数の把持部の各間を連結する、一面及び他面を有する平板状の連結部と、
    前記把持部の一部を開放する開放部とを備え、
    前記把持部は、前記連結部の一面側に位置して、前記連結部と一体に接続されており、
    前記開放部は、前記連結部の一面に対して垂直な方向に向かって開放されている、
    ことを特徴とする漏洩同軸ケーブル用連結具。
  2. 前記開放部は、前記把持部に把持された前記漏洩同軸ケーブルの前記スロットを外方に臨ませる位置にあることを特徴とする請求項1に記載の漏洩同軸ケーブル用連結具。
  3. 前記開放部は、前記複数の把持部の各位置からそれぞれ同じ方向に向かって開放されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の漏洩同軸ケーブル用連結具。
  4. 前記開放部は、前記漏洩同軸ケーブルの周方向における前記スロットの寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の漏洩同軸ケーブル用連結具。
  5. 前記把持部は、前記漏洩同軸ケーブルをクランプする構造を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の漏洩同軸ケーブル用連結具。
  6. 前記把持部は、前記把持部に対して前記漏洩同軸ケーブルを位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の漏洩同軸ケーブル用連結具。
  7. 複数の漏洩同軸ケーブルと、
    前記複数の漏洩同軸ケーブルを互いに一定の間隔を設けて並列した状態で連結すると共に、前記複数の漏洩同軸ケーブルの延長方向に間隔を設けて配置された複数の連結具とを備え、
    前記連結具として、請求項1〜6の何れか一項に記載の漏洩同軸ケーブル用連結具を用いることを特徴とする漏洩同軸ケーブルの連結構造体。
  8. 前記複数の漏洩同軸ケーブルの各スロットから放射される電磁波の自由空間波長をλとしたときに、前記複数の漏洩同軸ケーブルの各間の間隔がλ/4〜5λの範囲で一定であることを特徴とする請求項7に記載の漏洩同軸ケーブルの連結構造体。
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